JP2004001549A - クリーム半田入容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーム半田自動供給装置に好適なクリーム半田入容器を提供する。
【解決手段】クリーム半田印刷機にクリーム半田を供給するためのクリーム半田入容器81において、略矩形の袋状に形成されて該袋状内にクリーム半田82を入れてシールしており、前記容器81の一端はシート状をなし、該シート状部分81aに2個の取付孔83を有すると共に、前記一端に対向する他端にクリーム半田排出口を有している。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、クリーム半田印刷機に用いられてクリーム半田を自動供給するに好適なクリーム半田入容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線板の半田付け方法の1つにリフロー半田付け法がある。この半田付け法には、プリント配線板における配線回路導体上の半田付け箇所に予めクリーム半田を供給しておき、これにチップ部品を固定して電気炉や赤外炉で加熱し、溶かして半田付けする方法がある。
【0003】
また、配線回路導体上の半田付け箇所にクリーム半田を供給する方法としては、配線回路導体上に印刷機スクリーンを配置し、このスクリーンを介することにより、半田付けに必要な箇所だけにクリーム半田が塗布されるようにしている。この場合、クリーム半田を印刷機スクリーン上に供給する方法としては、クリーム半田をシリンジに充填し、エア圧力等によって押し出す方法と、シリンジの替わりにクリーム半田を容器内に充填し撹拌機能を有したスパイラルにより押し出す方法を用いたクリーム半田自動供給方法等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のクリーム半田をシリンジに充填し、エア圧力等によって押し出す方法では、シリンジ内のクリーム半田全体に圧力を加えてクリーム半田を押し出すことになるが、圧力調整を上手に行わないと、クリーム半田全体に圧力を加えることによってクリーム半田からフラックスが分離し、これが原因でクリーム半田の粘度が経年変化する場合がある。このため、シリンジに加える圧力調整が難しく、また上記分離が経年進行することからクリーム半田の品質も経時変化し、半田付け品質に悪影響を及ぼしていた。
【0005】
これに対して、クリーム半田を容器内に充填し撹拌機能を有したスパイラルにより押し出す方法では、クリーム半田からフラックスが分離するのを防止することはある程度可能である。しかし、粘度調整のために断続的に行われる撹拌による熱経歴でクリーム半田の粘度上昇による供給停止や、撹拌部が直接クリーム半田中に存在するために駆動部の動作不良、古い半田の残留等による半田付け品質への悪影響がある。さらに容器及び駆動部の洗浄等メンテナンス性も悪い。
【0006】
また、上記2つの方法共、供給量にムラが出易い。このため、印刷方向に均等に供給するための駆動部が必要となり、コスト高になっている問題や、供給時の待ち受け時間も長くなり生産性が悪いと言う問題がある。さらに、ノズルから垂れ下がった状態でクリーム半田が乾燥し、これが落下してスクリーンマスクに目詰まりを起こさせ、印刷不良が発生すると言う問題点等もあった。
【0007】
本発明者らは、以上のような問題を解消するため、必要なクリーム半田を印刷方向に対して均等に供給することが可能であり、スペース及びランニングコストを少なくすることができるクリーム半田自動供給方法及びその装置を開発した。本発明は、それに好適なクリーム半田入容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の本発明は、クリーム半田印刷機にクリーム半田を供給するためのクリーム半田入容器において、略矩形の袋状に形成されて該袋状内に前記クリーム半田を入れてシールしており、前記容器の一端はシート状をなし、該シート状部分に2個の取付孔を有すると共に、前記一端に対向する前記容器の他端にクリーム半田排出口を有していることを特徴としている。
以上の発明は、より好ましい態様として、前記クリーム半田排出口は開口予定部を介し開口可能に封止されている(請求項2)。また、前記クリーム半田供給容器は、前記クリーム半田印刷機の平板状の容器装着部上に載せられ前記取付孔を介し位置決め係止されて、スキージを前記位置決め係止された容器の上から押し付けた状態で移動することにより、内部のクリーム半田を前記排出口より掻き出し排出する(請求項3)ことである。
【0009】
以上の構成によれば、例えば、図1〜図5や図28のクリーム半田印刷機に用いられて、クリーム半田入容器が印刷機側の半田容器装着部の上に横たえられた状態に配置され、容器一端側のシート状部分に設けられている2個の取付孔により位置決めされる。そして、容器内部の半田クリームは、例えば、図5や図29、段落0019及び0024並びに0028等に記載のように、掻出用スキージ等が容器に上から押し付けた状態で該押し付け位置より他端側の排出口へ移動されることにより必要なクリーム半田量を供給可能にする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明形態のクリーム半田入容器をクリーム半田印刷機側の供給装置との関係で示し、図2はクリーム半田印刷機の全体構成図である。以下の説明では、先ず本発明のクリーム半田入容器を使用するクリーム半田印刷機の構造を概説する。このクリーム半田印刷機は、大きくはクリーム半田供給置部1(以下、半田供給装置部1と略称する)とクリーム半田印刷装置部51(以下、半田印刷装置部51と略称する)とで構成されている。また、半田供給装置部1は供給部2とこの供給部2の後部に配置された制御部3等を備える。一方、半田印刷装置部51は印刷機ヘッド部52と印刷スクリーン部53等を備えている。
【0011】
半田供給装置部1側において、制御部3は上部外面に、エラー時にアラームを発生するための警報器4と、そのエラーの内容を数字等で表示するためのエラーモニター5と、クリーム半田の供給回数を表示するための供給カウンター6が配設されている他に、起動・停止釦を兼ねるスタートスイッチ釦7と、自動での供給を指示する自動スイッチ釦8と、手動での供給を指示する単動スイッチ釦9と、エラー時点灯し、押すと警報が解除されて消灯する警報解除スイッチ10と、供給カウンター6をリセットし、かつ装置全体を原点に復帰させるための原点復帰スイッチ釦11と、1回押す毎に供給カウントが進むカウントスイッチ釦12と、1回押す毎にクリーム半田を供給するためのヘッドが1動作される単動用のヘッド動作スイッチ釦13と、単動用の供給板前進後退スイッチ釦14と、単動用の上ノズルプッシュスイッチ15と、単動用のスキージ上下スイッチ釦16が設けられており、これらの各スイッチ釦を介して、オペレータより必要な指令を与えることができるようになっている。
【0012】
供給部2は、半田供給装置部1の底板を兼ねるプレート状の半田容器装着部17と、この半田容器装着部17の左右両側に分かれ、かつ前後方向に延ばされた状態にして配置されている一対のガイド部18a,18bと、この一対のガイド部18a,18bの間に前後方向に移動可能に配置されたヘッド部19等で構成されている。
【0013】
半田容器装着部17において、符号20は半田容器装着部17の前端側の下面に、一対のガイド部18a,18b間に渡って装着された供給板であり、この供給板20は半田容器装着部17の前端側より突出及び退出可能に配設されている。また、供給板20の先端の一部20aは基端20bに対して上方に向かって屈曲されている。符号21は、半田容器装着部17の前端面上に配置されている上ノズルで、半田容器装着部17上に取り付けられた一対のストッパーピン22により上下方向に移動可能にガイドされて取り付けられている。また、上ノズル21の前面は前側に向かうに従って序々に下がる傾斜面21aとして形成されているとともに、上面の略中央には凹所23が形成されている。符号24は、容器浮き上がり防止部材(図2参照)で、この容器浮き上がり防止部材24と半田容器装着部17との間には、後述するクリーム半田容器81の後端部が貫通するのを許容させるための隙間Xが設けられている。符号25は、容器浮き上がり防止部材24の後ろ側で半田容器装着部17上に取り外し可能に装着された左右一対の取付ネジである。
【0014】
また、左右一対のガイド部18a,18bのうち、一方のガイド部18aには前後方向に延ばされた状態にして送りガイドネジ26が設けられており、この送りガイドネジ26はヘッド駆動モータ27により回転される。これに対して、ガイド部18bには前後方向に延ばされた状態にしてヘッド軌道レール28が配設されている。さらに、ガイド部18b内には、上記供給板2を半田容器装着部17の前端より大きく突出させたり、引っ込めたりさせるための供給板駆動シリンダ機構29が配設されている。
【0015】
ヘッド部19は、ガイド部18aの送りガイドネジ26とガイド部18bのヘッド軌道レール28に支持されているヘッドプレート30を有している。また、このヘッドプレート30には、スキージ駆動シリンダ31を介して先端が略断面クサビ状に形成されているスキージ32が半田容器装着部17を左右に横切る状態に横たえられて取り付けられているとともに、ノズルシリンダ33を介してノズル押さえ34が取り付けられている。
【0016】
そして、このヘッドプレート30は、ヘッド駆動モータ27の駆動により送りガイドネジ26が回転されると、この送りガイドネジ26とヘッド軌道レール28に案内されて、送りガイドネジ26の回転方向に応じて前(図1中の矢印A方向)または後ろ(図1中の矢印B方向)方向に、スキージ32及びノズル押さえ34等と共に移動される。また、スキージ駆動シリンダ31の駆動により、スキージ32が下側に移動されて半田容器装着部17と極めて接近された動作位置と上側に移動されて半田容器装着部17と大きく離れた非動作位置とに移動切り換えできる。さらに、ノズルシリンダ33が駆動されると、ノズル押さえ34が下側に移動されて上ノズル21に押し付けられた位置と、上側に移動されて上ノズル21より離れた位置とに移動切り換えできる構造になっている。
【0017】
また、このように構成された半田供給装置部1には、半田印刷装置部51に供給するためのクリーム半田が本発明のクリーム半田入容器81(以下、単にクリーム半田容器と略称する)に入れられた状態でセットされる。図20乃至図22はその容器例を示すもので、図20はその上面図、図21はその側面図、図22は図20のA−A線に沿う概略断面図である。
図20乃至図22において、クリーム半田容器81は、略矩形の袋状に形成されており、内部にクリーム半田82が入れられてシールされており、その前後及び左右の周囲部分は圧着されてシート状をなした状態となっている。また、そのシート状の部分のうち、後部のシート状部分81a(発明の一端側シート状部分に相当)側は、取付部に設定され、この取付部に半田容器装着部17側の取付ネジ25に対応して2個の取付孔83が形成されている。シート状にされた前部のシート状部分81b(発明の他端側シート状部分に相当)側は、熱溶着されたシール部分84で封止され、このシール部分84より後方がカッティング予定部85に設定されるとともに、カッティング予定部85よりも後方に所定長さのスペース部(図5、20乃至図22に示すように充填されたクリーム半田82とカッティング予定部85との間の部分)を介在して、クリーム半田が前側の開口からカッティング予定部85および前記スペース部を通して後方側に充填されて封止される。なお、ここで、クリーム半田容器81は、その材質としてポリエチレンやポリプロピレンが望ましく、これ以外の材質を使用する場合にはクリーム半田中のフラックス・溶剤との相性を事前に検討する必要がある。また、クリーム半田容器81の寸法は基板生産に使用するクリーム半田量を考慮して決定され、また強度も、スキージ32との摩擦により破損することのないように、十分な強度を有したものが使用される。
【0018】
そして、以上のクリーム半田容器81を半田供給装置部1にセットする場合は、図1に示すように、まず半田供給装置部1側の取付ネジ25を取り外した状態にする。次いで、上ノズル21を持ち上げた状態でクリーム半田容器81を上ノズル21の下側に通した後、クリーム半田容器81の後端側を容器浮き上がり防止部材24の下側に通し、かつ取付孔83が取付ネジ25を取り付ける半田容器装着部17側のネジ孔と対応した位置に配置され、この状態で取付ネジ25を取付孔83を通って半田容器装着部17にねじ込んで締め付ける。すると、これによりクリーム半田容器81が半田容器装着部17の上に位置決めされ、またクリーム半田容器81の前側には上ノズル21が載せられた状態になる。図3はこの状態を示しており、この状態ではクリーム半田容器81の前端側は、熱溶着されている部分84が上ノズル21よりも前側に突出し、カッティング予定部85が上ノズル21の前端側に位置している。さらに、セット後は、カッティング予定部85がカットされる。すると、切り口(クリーム半田排出口)が半田容器装着部17の前端上に左右方向に横たえられた状態でクリーム半田容器81のシールが解かれ、これにより前端側よりクリーム半田82を押し出すことができる状態となる。図4はこの状態を示しており、この状態でスキージ32がクリーム半田容器81に上から押し付けられ、かつ上ノズル21側に移動されると、クリーム半田容器81内のクリーム半田82が上ノズル21側に移動される。図5はこの状態を示している。
【0019】
次に、クリーム半田印刷装置部51の構造を説明する。印刷スクリーン部53は、後端側をクリーム半田供給装置部1の供給板20に対応させて配置されており、図示せぬプリント配線板の配線回路導体の半田付け箇所に対応する印刷部Pを有した印刷スクリーン55、及びこのスクリーン55を保持しているスクリーン枠56等で構成されている。
【0020】
印刷機ヘッド部52は、ヘッド取付基板57と、このヘッド取付基板57に印刷スクリーン部53を左右に横切るように横たえられてスキージ駆動シリンダ58a,58bを介して取り付けられている前後一対のスキージ59a,59b等で構成されている。また、この印刷機ヘッド部52は、図示せぬ手段により印刷スクリーン部53上を前後方向(図2中の矢印A−B方向)に移動可能になっており、またスキージ駆動シリンダ58a,58bが駆動されるとスキージ59a,59bが上下方向(図2中のC−D方向)に移動される構造になっている。さらに、スキージ59aと59bとの間には、図6及び図7に示すように、印刷スクリーン55上に供給されているクリーム半田82の量を検出する一対のセンサ60が左右に分かれて配置されている。このセンサとしては、例えば赤外線や超音波等を用いた検出器が使用される。
【0021】
そして、この印刷機ヘッド部52は前後に移動され、このときスキージ59a,59bでクリーム半田82を印刷スクリーン55上に塗り付け、印刷スクリーン55の下側に配置されているプリント配線板の配線回路導体の半田付け箇所に半田を塗布(印刷)するもので、ヘッド取付基板57が後側(図2の矢印B方向)に移動するとき、スキージ59aが上方(図2中の矢印D方向)に移動されて印刷スクリーン55と離れた状態にされるとともに、スキージ59bが下方(図2の矢印C方向)に移動されて印刷スクリーン55上に軽く接触した状態にされ、この状態で印刷スクリーン55上に供給されているクリーム半田82をスキージ59bで後側に向かって塗布する。次に、スキージ59bが上方(図2中の矢印D方向)に移動されて印刷スクリーン55と離れた状態にされるとともに、スキージ59aが下方(図2の矢印C方向)に移動されて印刷スクリーン55上に軽く接触した状態にされて前側(図2中の符号A方向)に移動され、このとき印刷スクリーン55上に供給されているクリーム半田82をスキージ59aで前側に向かって塗布し、この往復移動によって一枚の半田印刷が終了するようになっている。なお、図2中の斜線で示す部分Pが印刷に必要な印刷部である。また、印刷は必要によって前後何れか一方の移動で終わらせる場合もある。
【0022】
図8は半田供給装置部1側から半田印刷装置部51にクリーム半田容器81内のクリーム半田82を供給する場合のフローチャートの一例を示している。図9乃至図19はクリーム半田の供給過程を示す動作説明図である。そこで、次に、このクリーム半田印刷機の動作を図8及び図9乃至図19を用いて説明する。先ず、半田印刷装置部51では、上述したようにしてスキージ59a,59bを前後方向に移動させることによりクリーム半田の塗布(印刷)動作を繰り返す。そして、スキージ59a,59bとの間に供給されているクリーム半田82の量が少なくなったことがセンサ60により検出されると、半田印刷装置部51より半田供給装置部1に半田供給を要求する信号が出される。そして、半田印刷装置部51では、そのとき印刷位置にセットされていた一枚目のプリント配線板の印刷が終了したら、次の一枚目のプリント配線板をセットし、印刷を準備した状態で、ヘッド取付基板57が前側位置(図2中の矢印A方向)で待機する。
【0023】
一方、半田供給装置部1側では、ヘッドプレート30がヘッド駆動モータ27に制御させて、クリーム半田容器81のクリーム半田82が充填されている前端部分(図5に例示される半田供給量に応じた容器位置)まで移動される。次いで、スキージ駆動シリンダ31が駆動され、スキージ32がクリーム半田容器81に上側から押し付けられる(図9及び図10参照)。また、このスキージ32がクリーム半田容器81に押し付けられた状態で、ヘッド駆動モータ27の動作によりスキージ32が前側に移動される。すると、クリーム半田容器81内でスキージ32よりも前側にあったクリーム半田82がスキージ32と共に前側に掻き出され、スキージ32が最前端に移動された状態では、クリーム半田82の圧力で上ノズル21を押し上げ、このクリーム半田82がクリーム半田容器81の出口(つまり前記カッテング予定部85をカットした排出口側)に配置される(図11及び図12参照)。次いで、ノズルシリンダ33が駆動されてノズル押さえ34が半田容器装着部17に上ノズル21を介しクリーム半田容器81の上から押し付ける。すると、ノズル押さえ34(上ノズル21)の下側に配置されていたクリーム半田82がクリーム半田容器81から供給板20の先端部分20a上に押し出される(図13参照)。この押し出されたクリーム半田82は、図19に示すように、印刷方向に対して略直角に交差した方向にライン状に並べられる。
【0024】
次に、供給板駆動シリンダ機構29が駆動され、それまで半田容器装着部17の下側に退避されていた供給板20が突出され、この供給板20の先端20aが半田印刷装置部51の印刷スクリーン55上に当接された状態になる(図13及び図15参照)。
【0025】
次いで、ヘッド取付基板57が後側(図2の矢印B方向)に移動する。このとき、スキージ59aが上方(図2中の矢印D方向)に移動されて印刷スクリーン55と離れた状態にされるとともに、スキージ59bが下方(図2の矢印C方向)に移動されて印刷スクリーン55上に軽く接触した状態にされて後側に移動される。そして、印刷スクリーン55上に残っているクリーム半田82がスキージ59bにより後側に塗布動作を伴って移動され、既にセットが終わっている次のプリント配線板に1回目のクリーム半田82が塗布される。また、後端に到達すると、今度はスキージ59bが上方(図2中の矢印D方向)に移動されて印刷スクリーン55と離れた状態にされるとともに、供給板20上のクリーム半田82の後ろ側でスキージ59aが下方(図2の矢印C方向)に移動されて供給板20上に軽く接触した状態にされる(図16及び図17参照)。次いで、この状態でヘッド取付板57が前側(図2中の符号A方向)に移動され、このとき供給板20上に供給されているクリーム半田82が印刷スクリーン55上に掻き出され、このクリーム半田82がスキージ59bにより前側に塗布動作を伴って移動されて一枚の半田印刷が終了する。以後、再びクリーム半田82の供給を受けるまで、クリーム半田印刷装置部51は同じ動作を繰り返すことになる。
【0026】
一方、半田供給装置部1は、供給板駆動シリンダ機構29が駆動されて、それまで突出されていた供給板20が再び半田容器装着部17の下側に退避格納されるとともに、スキージ駆動シリンダ31とノズルシリンダ33が駆動されてスキージ32及びノズル押さえ34が上方に戻される(図18参照)。次いで、ヘッド駆動モータ27が駆動されてスキージ32が次にクリーム半田を供給する位置まで戻された後、スキージ駆動シリンダ31が駆動されてクリーム半田容器81の上から半田容器装着部17に押し付けられた状態で待機される。これにより、1回目のクリーム半田の供給が終了する。
【0027】
したがって、本発明形態のクリーム半田容器構造によれば、必要なときにスキージ32によりクリーム半田容器81が押されると、必要な量だけのクリーム半田82が印刷方向と交差する方向にライン状に排出され、これを供給板20を介して半田印刷装置部51側の印刷スクリーン55上に供給することができる。そして、クリーム半田82が印刷方向と直交する方向にライン状に排出されることによって、クリーム半田82を印刷方向に対して均一に供給することが可能になる。しかも、必要なときに、スキージ32により外部から掻き出すことによって簡単に取り出し、これをスキージ59a,59bで供給して均一に塗布することができるので、クリーム半田の分離・経時変化・印刷抜け不良を無くすことができる。また、袋状のクリーム半田容器内に入れておいて、必要なだけの量をその都度排出させるようにしているので、容器内のクリーム半田の酸化を防止し、かつ最後まで使い切ることが可能になる。さらに、印刷機のスキージまたはスクレッパーを使用する場合は、スペース・コストとも最小限で済み、またクリーム半田供給時の印刷待ち時間を短縮させることも可能になる。これによりスペース及びランニングコスト共、少なくすることができる。
【0028】
なお、上記実施例ではスキージ32の先端形状を片面をカットして断面略V字状に形成したものを用いたが、これ以外の形状であっても勿論差し支えないものである。その変形可能な構造の幾つかの例を図23乃至図27に示す。すなわち、図23に示す変形例では、先端形状を平面状に形成している。図24に示す変形例では、先端形状を直角にカットし、そのエッジを中心に配置したものである。図25に示す変形例では、先端形状を鋭角のクサビ状に形成したものである。図26に示す変形例では、先端に丸味を持たせた形状にしたものである。図27に示す変形例では、先端に回転ローラ35を取り付けた構造にしたものである。
【0029】
また、上記実施例ではクリーム半田の供給タイミングをセンサ60からの信号で行うようにしているが、印刷ショット数で決定しても良いものである。さらに、このクリーム半田82の供給はクリーム半田印刷装置部51の構造がダブルスキージ32を用いた場合について説明したが、シングルスキージとしても、またスクレッパーの何れにも適用できるものである。
【0030】
図28はクリーム半田容器81を使用する他の装置例を示している。図28において、図1乃至図27と同一符号を付したものは図1乃至図27と同一のものを示している。そして、この装置例では、印刷スクリーン部53内の後端側の位置(図28の矢印B方向)にクリーム半田容器81の後端側を固定部材60で取り付け、このクリーム半田容器81内のクリーム半田82を、カッティング予定部85でカットされて開口されている部分より、図示せぬ手段により印刷スクリーン部53上を前後方向(図28中の矢印A−B方向)に移動可能な印刷機ヘッド部52に取り付けられた前後一対のスキージ59a,59bで掻き出し、必要な量づつ印刷スクリーン55上に供給するようにしたものである。なお、この構造でも、カッティング予定部85がカッティングされることによって形成されるクリーム半田排出口は、印刷スクリーン55上にはった状態となり、このクリーム半田容器81内より掻き出されるクリーム半田82は印刷方向と略直角に交差する方向にライン状に並べられた状態になる。またこの構造では、クリーム半田容器81が取り付けられる部分に対応して、印刷スクリーン55の裏面側にクリーム半田容器81を支えるためのバックアップテーブル61が配設されている。
【0031】
図29は、この装置例におけるクリーム半田印刷機の動作状態図である。そこで、図28に示したクリーム半田印刷機の動作を図29と共に次に説明する。まず、この構造での印刷機ヘッド52は、通常の印刷では図29に示す「通常印刷時ストロークS1」内で往復移動され、クリーム半田容器81内よりクリーム半田82を掻き出して供給する場合に「供給時ストロークS2」内に移動されるようになっている。
【0032】
そして、通常の印刷では、ヘッド取付基板57が後側(図29の矢印B方向)に移動するとき、スキージ59aが上方(図28中の矢印D方向)に移動されて印刷スクリーン55と離れた状態にされるとともに、スキージ59bが下方に移動されて印刷スクリーン55上に軽く接触した状態にされて後側に移動される。このとき、印刷スクリーン55上に供給されているクリーム半田82がスキージ59bにより後側に向かって塗布される(図29の▲2▼参照)。次に、スキージ59bが上方に移動されて印刷スクリーン55と離れた状態にされるとともに、スキージ59aが下方(図28の矢印C方向)に移動されて印刷スクリーン55上に軽く接触した状態にされて前側(図28中の符号A方向)に移動され、このとき印刷スクリーン55上に供給されているクリーム半田82がスキージ59bにより前側に向かって塗布されることによって一枚の半田印刷が終了する(図29の▲1▼参照)。
【0033】
こうして、クリーム半田82の印刷が繰り返されて行き、そのうちスキージ59a,59b間に供給されているクリーム半田82の量が少なくなったことがセンサにより検出された場合は、スキージ59aが上方(図28中の矢印D方向)に移動されて印刷スクリーン55と離れた状態にされるとともに、スキージ59bが下方(図28の矢印C方向)に移動されて印刷スクリーン55上に軽く接触され、クリーム半田82の塗布動作を伴った状態で後側に、「通常印刷時ストロークS1」の後端まで移動される。そして、「通常印刷時ストロークS1」の後端まで移動されると、スキージ駆動シリンダ58a,58bが駆動されて、スキージ59a,59bが共に上方(図28の矢印D方向)に移動されて印刷スクリーン55より大きく離れる。次いで、「供給時ストロークS2」内に移動され、スキージ59aがクリーム半田容器81の決められた位置まで移動され(図29の▲3▼参照)、また移動されるとスキージ駆動シリンダ58aが駆動されてスキージ59aがクリーム半田容器81上に押し付けられる(図29の▲4▼参照)。次に、この状態でヘッド取付板57が前側(図29中の符号A方向)に移動され、このときクリーム半田容器81内のクリーム半田82が印刷スクリーン55上に掻き出され、印刷方向と直角に交差した方向にライン状に並べられた状態にして供給され、このクリーム半田82がスキージ59bにより前側に塗布動作を伴って移動されて一枚の半田印刷が終了する(図29の▲5▼)。以後、再びクリーム半田82の供給を受けるまで、ヘッド取付板57が「通常印刷時ストロークS1」内で往復移動されて、同じ印刷動作を繰り返すことになる。
【0034】
したがって、この装置例のクリーム半田印刷機の場合でも、本発明のクリーム半田入容器81を用いることにより、必要な時にクリーム半田82を印刷方向に対して均一に供給することが可能になる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明のクリーム半田入容器は、クリーム半田をクリーム半田印刷機に供給するため、略矩形の袋状をなし、容器一端側のシート状部分に2個の取付孔を有しているため、図1〜図5や図28に例示されるクリーム半田印刷機に用いられると、クリーム半田入容器が印刷機側の半田容器装着部の上に横たえられた状態に配置され、容器一端側のシート状部分に設けられている2個の取付孔により正確に位置決めされる。これにより、容器内部の半田クリームは、例えば、図5,段落0019及び0024並びに0028等に記載のように、掻出用スキージ等が容器に上から押し付けた状態で該押し付け位置より他端側の排出口へ移動されることにより必要なクリーム半田量を供給できる。又、従来容器に比べて容器内部に入れられるクリーム半田の酸化を防止したり、最後まで使い切ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーム半田入容器例及びこれを用いる装置例を示す図である。
【図2】前記装置側の全体構成を示す全体構成図図である。
【図3】前記リーム半田入容器の取り付け手順説明図である。
【図4】前記クリーム半田入容器の取り付け手順説明図である。
【図5】前記クリーム半田入容器の要部構造及び作用を示す図である。
【図6】前記装置側のスキージの構造例を示す図である。
【図7】前記装置側のスキージの構造例を示す図である。
【図8】前記装置を用いてクリーム半田入容器からクリーム半田を供給するフローチャートである。
【図9】前記クリーム半田の供給過程を示す動作説明図である。
【図10】前記クリーム半田の供給過程を示す動作説明図である。
【図11】前記クリーム半田の供給過程を示す動作説明図である。
【図12】前記クリーム半田の供給過程を示す動作説明図である。
【図13】前記クリーム半田の供給過程を示す動作説明図である。
【図14】前記クリーム半田の供給過程を示す動作説明図である。
【図15】前記クリーム半田の供給過程を示す動作説明図である。
【図16】前記クリーム半田の供給過程を示す動作説明図である。
【図17】前記クリーム半田の供給過程を示す動作説明図である。
【図18】前記クリーム半田の供給過程を示す動作説明図である。
【図19】前記クリーム半田の供給過程を示す動作説明図である。
【図20】図1のクリーム半田入容器の上面図である。
【図21】図1のクリーム半田入容器の側面図である。
【図22】図20のA−A線断面図である。
【図23】前記装置側のスキージの変形例を示す図である。
【図24】前記装置側のスキージの変形例を示す図である。
【図25】前記装置側のスキージの変形例を示す図である。
【図26】前記装置側のスキージの変形例を示す図である。
【図27】前記装置側のスキージの変形例を示す図である。
【図28】上記クリーム半田入容器を使用する他の装置例を示す全体構成図である。
【図29】図28の装置を用いてクリーム半田入容器からクリーム半田を供給するフローチャートである。
【符号の説明】
1 クリーム半田供給装置部(クリーム半田印刷機)
17 半田容器装着部
32 スキージ
51 クリーム半田印刷装置部(クリーム半田印刷機)
55 印刷スクリーン
59a,59b スキージ
81 クリーム半田入容器(クリーム半田容器)
81a シート状部分(一端を形成しているシート状部分)
81b シート状部分(他端を形成しているシート状部分)
82 クリーム半田
83 取付孔
85 カッティング予定部(開口予定部)

Claims (3)

  1. クリーム半田印刷機にクリーム半田を供給するためのクリーム半田入容器において、
    略矩形の袋状に形成されて該袋状内に前記クリーム半田を入れてシールしており、前記容器の一端はシート状をなし、該シート状部分に2個の取付孔を有すると共に、前記一端に対向する前記容器の他端にクリーム半田排出口を有している
    ことを特徴とするクリーム半田入容器。
  2. 前記クリーム半田排出口は開口予定部を介し開口可能に封止されている請求項1に記載のクリーム半田入容器。
  3. 前記クリーム半田入容器は、前記クリーム半田印刷機の平板状の容器装着部上に載せられ前記取付孔を介し位置決め係止されて、スキージを前記位置決め係止された容器の上から押し付けた状態で移動することにより、内部のクリーム半田を前記排出口より掻き出し排出する請求項1または2に記載のクリーム半田入容器。
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