JP2004000877A - 撹拌式精米機 - Google Patents

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Abstract

【課題】糠を効率的に回収することができるようにする。
【解決手段】本発明の撹拌式精米機は、外側に糠を排出せず米の運動を規制するように構成された除糠部10と、外側に米を排出せず糠を排出する複数の長孔30aを備えた糠排出部30とを備えた精米容器1と、該精米容器1の中で米を撹拌する精米手段と、糠排出部30との間に隙間を置いて該糠排出部30の周囲を取り囲むとともに、該隙間から糠収容室5及び糠吸引装置6に連通する吸引開口19を有する糠受入部31と、精米容器1の上部を閉じる蓋とを備えている。そして、糠受入部31の吸引開口19の近傍に空気流入口18及び糠排出部30を配設し、空気流入口18から入った空気が糠排出部30と糠受入部31の間の前記隙間を吸引開口19に向けて流れるように構成している。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、糠の排出機構を備える撹拌式精米機の改良に関する。なお、本発明において、精米機とは、玄米を精米するいわゆる精米機だけでなく、精米をさらに研米する研米機あるいは無洗米機をも含む。
【0002】
【従来の技術】
撹拌式精米機は、例えば、図5及び図6に示すように、側壁の一部範囲(図6に矢印rで示す範囲)にわたり多数の小孔60aが形成された精米容器51と、その中で米を撹拌し精米する精米手段52を有し、さらに糠収容室55及び糠吸引装置56に連通する吸引開口69を有する外容器53と、該外容器53の上部を閉じる蓋54を備えている。そして、精米容器51の中では、精米手段52により米が撹拌され、米から糠が分離される。このとき、精米容器51の小孔60aは、その周縁部によって米から糠を除く精米作用を奏するとともに、該小孔60a内を通して糠を精米容器51外へ排出する糠排出作用を奏する。また、精米中は、糠吸引装置56が空気を吸引するので、空気取入口68及び空気室67を経てた空気が空気流入口66から吸引開口69へ向かって流れる。このため、小孔60aから排出された糠は、この空気に運ばれて糠収容室55内のフィルター74に溜まるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、多数の小孔60aから排出された糠は、糠収容室55が充満するなどの理由で吸引性能が低下してくると、それとともに精米容器51の外面や外容器53の内面にこびりつき、やがて精米容器51と外容器53との間に糠が堆積し詰まって排出されなくなるという問題がある。こうした場合、精米容器51を取り外して清掃することにより糠を除去しているが、定期的なメンテナンスが必要であり、手間が掛かって面倒である。こびりついた糠を機械的に掻き落とす装置を設けて糠を回収する方法もあるが、精米機の装置全体が大型化・複雑化して、コスト的に高価なものとなる。側壁の一部範囲にわたる多数の小孔60aから排出された糠を風力のみによって回収するためには、吸引力の大きな糠吸引装置56が必要になり、この場合も装置全体が大型化し、コスト的に高価なものとなり、さらに騒音も大きいものとなる。
【0004】
本発明の目的は、上記課題を解決し、糠を効率的に回収することができる撹拌式精米機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の撹拌式精米機は、外側に糠を排出せず米の運動を規制するように構成された除糠部と、外側に米を排出せず糠を排出する1又は2以上の孔を備えた糠排出部とを備えた精米容器と、該精米容器の中で米を撹拌する精米手段と、前記糠排出部との間に隙間を置いて該糠排出部の周囲を取り囲むとともに、該隙間から糠収容室及び糠吸引装置に連通する吸引開口を有する糠受入部と、前記精米容器の上部を閉じる蓋手段とを備えた撹拌式精米機であって、前記糠受入部の前記吸引開口の近傍に空気流入口及び前記糠排出部を配設し、該空気流入口から入った空気が前記糠排出部と前記糠受入部の間の前記隙間を前記吸引開口に向けて流れるように構成している。
【0006】
前記空気流入口としては、特に限定されないが、次の態様を例示する。
(1)前記糠受入部に形成された1又は2以上の穴、溝、切欠等である態様。
(2)前記糠受入部と、前記精米容器又は/及び前記蓋手段との間に形成された隙間である態様。
【0007】
特に、前記空気流入口は、糠排出部よりも高い位置となるように、前記糠受入部の上端部付近に形成することが好ましい。こうすると、前記糠排出部を通過した米の欠片が前記空気流入口から外へ飛び出し難くなるからである。また、前記空気流入口から前記糠受入部までの空気流入経路を曲げたり、空気流入口の開口を例えば多孔状や櫛状に形成することにより狭くしたりすると、米の欠片の飛び出しをより確実に防止することができる。
【0008】
前記蓋手段としては、特に限定されないが、前記精米容器の上部を閉じる蓋や、該精米容器の上部を閉じるように配設される精米収納ホッパーを例示する。
【0009】
この構成によれば、精米作用を奏する部位である前記除糠部と、糠排出作用を奏する部位である前記糠排出部とを分離しているので、前記糠排出部の周囲のみで糠を回収すればよく、糠の効率的な回収が可能になる。このため、例えば従来例における外容器等への糠のこびりつきや堆積の問題を糠排出部の周囲に局所化することができ、糠詰まりによる機器の故障や定期的な清掃などのメンテナンスの手間を大幅に低減することができる。そして、前記糠受入部の前記吸引開口の近傍に空気流入口及び前記糠排出部を配設しているので、前記糠排出部から排出された糠を飛散させることなく、効率的に回収することができる。また、前記空気流入口から前記吸引開口までの距離が短いので、小型軽量の糠吸引装置を採用することができる。
【0010】
前記蓋手段又は/及び前記精米容器は、空気が前記精米容器内側、前記糠排出部、及び前記糠受入部を経て前記吸引開口に向けて流れるようにする第二の空気流入口を備えた態様を例示する。
【0011】
前記蓋手段、前記精米容器の第二の空気流入口としては、特に限定されないが、前記蓋手段、前記精米容器に設けられた1又は2以上の孔や、前記蓋手段の周縁部、前記精米容器の開口縁部に形成された1又は2以上の溝又は切欠等を例示する。また、前記蓋手段と前記精米容器との間に第二の空気流入口としての隙間を設けることもできる。この第二の空気流入口としては、精米中に前記精米容器内の米を排出しないように構成する必要がある。
【0012】
この構成によれば、前記蓋手段又は/及び前記精米容器に設けられた第二の空気流入口から空気が前記精米容器内側、前記糠排出部、及び前記糠受入部を経て前記吸引開口に向けて流れ、精米手段による撹拌によって生じる遠心力に加え、該空気の流れにより前記精米容器内に生じた糠を前記糠排出部からスムーズに排出することができる。
【0013】
前記除糠部は、前記精米容器の内面に形成された多数の凹部又は/及び凸部を備えた態様を例示する。この凹部又は/及び凸部としては、特に限定されないが、次の態様を例示する。
(a)前記凹部は、貫通孔が形成された壁部と、該貫通孔を前記精米容器外側で塞ぐ閉塞部材とにより形成された態様。
(b)前記凹部又は凸部は、プレス成形により前記側壁の内面に形成された態様。
【0014】
また、前記除糠部は、摩擦係数を向上する表面加工がされた態様を例示する。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は本発明を具体化した第一実施形態の撹拌式精米機を示している。この撹拌式精米機は、米を収容する精米容器1と、その中で回転して米を撹拌する精米手段2と、精米容器1の周囲を取り囲む外容器3と、外容器3の上部を閉じる蓋4と、外容器3の下部に配置された糠収容室5及び糠吸引装置6と、精米手段2を回転駆動するモータ7と、米容器8とを備えており、これらの部品がケース9内に収容されている。
【0016】
精米容器1は、その側壁の一部に形成された米取出口11と、該米取出口11に略対向する側壁及び底壁の一部に形成された糠排出部30と、米取出口11及び糠排出部30以外の部分(図2に矢印aで示す範囲)に形成された除糠部10とを備えている。本例では糠排出部30を米取出口11に略対向する側壁の一部に設けているが、これは例示であって両者の位置は任意に設定でき、例えば米取出口11の近傍に形成することもできる。
【0017】
精米容器1の除糠部10は、精米容器1の外側へ糠を排出せず、米の運動を規制することにより精米作用を奏するように構成されている。この除糠部10としては、特に限定されないが、精米容器1側壁の内面に多数の凹部又は/及び凸部を備えた態様を例示し、具体的には、次の態様を例示する。
(a)貫通した多孔に形成された多孔壁部35と、多孔壁部35の孔35aを精米容器1外側で塞ぐ閉塞部材36とを備えた態様。図4(a)は、孔35aの断面図である。
(b)精米容器1側壁内面にプレス成形により形成された多数の凹部37を備えた態様。図4(b)は、凹部37の断面図である。
(c)精米容器1側壁内面にプレス成形により形成された多数の凸部38を備えた態様。図4(c)は、凸部38の断面図である。
(d)精米容器1側壁内面にプレス成形により形成された多数の凹部37及び凸部38を備えた態様。図4(d)は、凹部37及び凸部38の断面図である。
【0018】
この凹部又は/及び凸部に加え、精米容器1側壁の内面に摩擦係数を向上する表面加工を施すこともできる。
【0019】
精米容器1の糠排出部30は、精米容器1外側に米を排出せず糠を排出する複数の長孔30aを精米容器1の側壁に備えるとともに、該長孔30aの近傍における精米容器1の底壁の周縁部に穴30bを備えている。本例の長孔30aは、糠が通過しほとんどの米が通過しない幅に形成されており、精米容器1の側壁高さ方向に2段、側壁周方向に6列配設されている。また、米は、後述する座12の上で常に撹拌されるので、穴30bから米が排出されることはない。
【0020】
精米手段2は、円板状の座12と、その中心に上向きに形成された回転軸受け13及び回転軸受け13に放射方向の連結部14を介して連結された筒状撹拌部材15からなり、回転軸受け13にモータ7の回転軸が嵌合している。座12の外径は精米容器1の内径よりやや小さく設定され(米が噛み込まない程度の微小隙間がある)、米は常に座12の上で撹拌される。精米容器1の米取出口11は、その下端が座12の上面のやや下に設定されている。なお、筒状撹拌部材15の表面は細かいブラシ状とされ、米の表面を研米する作用をもつ。
【0021】
外容器3は、糠排出部30以外の精米容器1の外周面はほぼ密着して取り囲むようになっており、糠排出部30との間には、隙間を置いて糠排出部30の周囲を取り囲む糠受入部31が形成されている。そして、糠受入部31の開口縁部31aは、精米容器1の外面に密着している。糠受入部31の側壁には、上下に延びる空気流入口18が設けられている。また、糠受入部31の底壁には、前記隙間から糠収容室5及び糠吸引装置6に連通する吸引開口19が形成されている。このように糠受入部31の吸引開口19の近傍に空気流入口18及び糠排出部30を配設し、空気流入口18から入った空気が糠排出部30と糠受入部31の間の前記隙間を吸引開口19に向けて流れるように構成している。
【0022】
外容器3の米取出口11に対応する箇所には排出開口20が形成され、該排出開口20には開閉し得る排出扉21が設置され、米排出時以外は米取出口11を密閉している。排出開口20を覆うように米容器8上に開口する排出路22が形成され、排出扉21が開いたとき、精米容器1の米取出口11が排出開口20及び排出路22を介して米容器8に通じるようになっている。
【0023】
なお、外容器3の排出開口20と糠排出部30との間(除糠部10が設けられている範囲)は、必ずしも外容器3の側壁が精米容器1に密着していなくてもよい。
【0024】
蓋4には、米を排出しないように構成された第二の空気流入口としての貫通孔4aが形成されている。貫通孔4aの数としては、特に限定されず、適宜1又は2以上とすることができる。
【0025】
糠収容室5には掃除機に用いるような袋状のフィルター24が配置されている。糠吸引装置6が作動すると(モータ7から駆動力を取ってもよい)、その吸引力により、蓋4の貫通孔4aから空気が精米容器1内側、糠排出部30、及び糠受入部31を経て吸引開口19に向けて流れるとともに、空気流入口18から空気が流入し吸引開口19側へ流れる。その空気は、吸引開口19から外容器3外へ流出し、糠収容室5及び糠吸引装置6を経て排出される。
【0026】
次に、この撹拌式精米機の動作例について説明する。まず、精米容器1に市販の米を入れ、モータ7により精米手段2を回転させ、同時に糠吸引装置6を作動させると、米は精米容器1内で精米手段2により撹拌される。この撹拌により、主に精米手段2と精米容器1の除糠部10との間において、精米手段2の筒状撹拌部材15表面や除糠部10に米が擦りつけられたり、米同士がぶつかって摺り合ったりすることにより、米から糠が分離される。この糠は、精米手段2による撹拌によって生じる遠心力に加え、蓋4の貫通孔4aから精米容器1内側、糠排出部30、及び糠受入部31を経て吸引開口19に向けて流れる空気の風力により、糠排出部30を通って糠受入部31に排出される。そこは、吸引開口19近傍であり、糠は、糠受入部31の空気流入口18から流入した空気に運ばれて吸引開口19から糠収容室5内のフィルター24に溜まる。予定された精米時間に達すると、米取出口11を閉じていた排出扉21を開く。これにより、精米容器1内の米は撹拌の遠心力で米取出口11、排出開口20を抜け、排出路22を通って米容器8に落下する。精米が終了すると、米容器8をケース9から横に抜き出し、その中の白米を他の容器に移した後、再度元に戻すだけでよい。
【0027】
以上のように構成された撹拌式精米機によれば、精米作用を奏する部位である除糠部10と、糠排出作用を奏する部位である糠排出部30とを分離しているので、糠排出部30の周囲のみで糠を回収すればよく、糠の効率的な回収が可能になる。このため、外容器3等への糠のこびりつきや堆積の問題を糠排出部30の周囲に局所化することができ、糠詰まりによる機器の故障や定期的な清掃などのメンテナンスの手間を大幅に低減することができる。
【0028】
そして、糠受入部31の吸引開口19の近傍に空気流入口18及び糠排出部30を配設しているので、糠排出部30から排出された糠を飛散させることなく、効率的に回収することができる。また、空気流入口18から吸引開口19までの距離が短いので、小型軽量の糠吸引装置6を採用することができる。
【0029】
また、蓋4は、米を排出しないように構成された第二の空気流入口としての貫通孔4aを備えているので、該貫通孔4aから空気が精米容器1内側、糠排出部30、及び糠受入部31を経て吸引開口19に向けて流れ、精米手段2による撹拌によって生じる遠心力に加え、該空気の流れにより精米容器1内に生じた糠を糠排出部30からスムーズに排出することができる。
【0030】
次に、図7及び図8は、本発明の第二実施形態に係る撹拌式精米機を示している。本実施形態は、第一実施形態における糠受入部31側壁の空気流入口18に代えて、精米容器1の糠排出用の長孔30aより高い位置に空気流入口81を設けている点において、第一実施形態と主に相違している。従って第一実施形態と共通する部分については同一符号を付することにより重複説明を省く(以下の実施形態についても同様)。
【0031】
具体的には、本実施形態では、糠受入部31の上端部に、該上端部内のスペースを側方へ階段状に拡張する張出部82を設けるとともに、蓋4の該張出部82に対応する部位に切欠83を設けることにより、糠受入部31の上端部と、精米容器1及び蓋4との間に階段状の隙間を形成し、これを空気流入口81としている。
【0032】
このように構成された本実施形態の撹拌式精米機によれば、第一実施形態の効果に加え、精米容器1の糠排出用の長孔30aよりも高い位置に空気流入口81が設けられているので、該長孔30aを通過した米の欠片が空気流入口81から外に飛び出し難いという効果を奏する。しかも、空気流入口81から糠受入部31までの空気流入経路を階段状に曲げているので、米の欠片の飛び出しをより確実に防止することができる。
【0033】
次に、図9は、本発明の第三実施形態に係る撹拌式精米機を示している。本実施形態は、空気流入口86の態様が異なっている点において主に第二実施形態と相違している。
【0034】
具体的には、本実施形態では、糠受入部31内のスペースが上側ほど側方へ拡張するように、糠受入部31の内面31bを上側ほど精米容器1の外周面から離れるように傾斜させて設けるとともに、蓋4の糠受入部31に対応する部位に第二実施形態と同様の切欠83を設けることにより、糠受入部31の上端部と、精米容器1及び蓋4との間に隙間を形成し、これを空気流入口86としている。
【0035】
このように構成された本実施形態の撹拌式精米機によれば、第一実施形態の効果に加え、第二実施形態と同様に精米容器1の糠排出用の長孔30aよりも高い位置に空気流入口86が設けられていることによる効果が得られる。また、糠受入部31の内面31bを上側ほど精米容器1の外周面から離れるように傾斜させているので、長孔30aから該内面31bまでの距離を第二実施形態より長くすることができ、長孔30aを通過した糠が該内面31bに付着し難いという効果を奏する。
【0036】
次に、図10〜図12は、本発明の第四実施形態に係る撹拌式精米機を示している。本実施形態は、空気流入口91の態様が異なっている点において主に第二実施形態と相違している。
【0037】
具体的には、本実施形態では、図10及び図11に示すように第一実施形態における糠受入部31上端側の開口縁部31aを省くとともに、そこの略直上における精米容器1のフランジ状部位1aと、蓋4の周縁部とにそれぞれ切欠92,93を形成することにより、糠受入部31内のスペースの略直上に隙間を形成し、これを空気流入口91としている。なお、精米容器1のフランジ状部位1a(蓋4の周縁部でもよい。)の切欠92に代えて、例えば図12に示すように複数の細い切欠94(櫛状の切欠)にすることにより、空気流入口91を狭くするようにしてもよい。
【0038】
このように構成された本実施形態の撹拌式精米機によっても、第一実施形態の効果に加え、第二実施形態と同様に精米容器1の糠排出用の長孔30aよりも高い位置に空気流入口91が設けられていることによる効果が得られる。また、例えば図12に示すように空気流入口91が狭くなるように構成すれば、米の欠片の飛び出しをより確実に防止することができる。
【0039】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)米取出口11を備えていない精米容器1及び該精米容器1用の撹拌式精米機とすること。
(2)除糠部10の孔35a、凹部37、又は凸部38の大きさ、形状、又は数を適宜変更すること。
(3)除糠部10として、精米容器1側壁の内面に精米作用を有する多数の凹部又は/及び凸部を設けることに代えて、該内面に摩擦係数を向上する表面加工を施すこと。
【0040】
(4)糠排出部30の長孔30aや穴30bの大きさ、形状、又は数を適宜変更すること。
(5)糠排出部30の長孔30a又は穴30bのいずれか一方を設けないこと。(6)空気流入口18や吸引開口19の大きさ、配設位置、又は数を適宜変更すること。
【0041】
(7)蓋4の第二の空気流入口として、蓋4の周縁部に溝や切欠等を形成すること。また、蓋4の第二の空気流入口に代えて、又は該空気流入口とともに、精米容器1に第二の空気流入口(孔、溝、切欠等)を形成すること。また、これらの第二の空気流入口に代えて、又は該空気流入口とともに、蓋4と精米容器1との間に第二の空気流入口としての隙間を設けること。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る撹拌式精米機によれば、糠を効率的に回収することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る撹拌式精米機の断面の概念図である。
【図2】同精米機の水平断面の要部概念図である。
【図3】同精米機の精米容器を示す斜視図である。
【図4】同精米容器の除糠部の断面図である。
【図5】従来の撹拌式精米機の断面の概念図である。
【図6】同精米機の水平断面の要部概念図である。
【図7】本発明の第二実施形態に係る撹拌式精米機の断面の概念図である。
【図8】同精米機の平面図である。
【図9】本発明の第三実施形態に係る撹拌式精米機の断面の概念図である。
【図10】本発明の第四実施形態に係る撹拌式精米機の断面の概念図である。
【図11】同精米機の平面図である。
【図12】同精米機の変更例を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1  精米容器
2  精米手段
3  外容器
4  蓋
4a 第二の空気流入口としての貫通孔
5  糠収容室
6  糠吸引装置
8  米容器
10  除糠部
11  米取出口
15  筒状撹拌部材
18  空気流入口
19  吸引開口
30  糠排出部
30a 長孔
30b 穴
31  糠受入部
35  多孔壁部
35a 孔
36  閉塞部材
37  凹部
38  凸部
81  空気流入口
86  空気流入口
91  空気流入口

Claims (6)

  1. 外側に糠を排出せず米の運動を規制するように構成された除糠部と、外側に米を排出せず糠を排出する1又は2以上の孔を備えた糠排出部とを備えた精米容器と、
    該精米容器の中で米を撹拌する精米手段と、
    前記糠排出部との間に隙間を置いて該糠排出部の周囲を取り囲むとともに、該隙間から糠収容室及び糠吸引装置に連通する吸引開口を有する糠受入部と、
    前記精米容器の上部を閉じる蓋手段とを備えた撹拌式精米機であって、
    前記糠受入部の前記吸引開口の近傍に空気流入口及び前記糠排出部を配設し、該空気流入口から入った空気が前記糠排出部と前記糠受入部の間の前記隙間を前記吸引開口に向けて流れるように構成した撹拌式精米機。
  2. 前記蓋手段又は/及び前記精米容器は、空気が前記精米容器内側、前記糠排出部、及び前記糠受入部を経て前記吸引開口に向けて流れるようにする第二の空気流入口を備えた請求項1記載の撹拌式精米機。
  3. 前記除糠部は、前記精米容器の内面に形成された多数の凹部又は/及び凸部を備えた請求項1又は2記載の撹拌式精米機の精米容器。
  4. 前記凹部は、貫通孔が形成された壁部と、該貫通孔を前記精米容器外側で塞ぐ閉塞部材とにより形成された請求項3記載の撹拌式精米機の精米容器。
  5. 前記凹部又は凸部は、プレス成形により前記精米容器の内面に形成された請求項3記載の撹拌式精米機の精米容器。
  6. 前記除糠部は、摩擦係数を向上する表面加工がされた請求項1〜5のいずれか一項に記載の撹拌式精米機の精米容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008212879A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Satake Corp 家庭用精米機
JP2015196129A (ja) * 2014-04-01 2015-11-09 株式会社クボタ 精米機

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