JP2004000727A - 遊技機 - Google Patents

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中村 誠
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押見 渉
Hiroo Watanabe
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Abstract

【課題】 効果的に遊技球を移動させることのでき、遊技球の盤面上での挙動に斬新さがある遊技機を提供する。
【解決手段】 ゲート20と第1種始動口18との間に球跳ねプレート40が配置されている。球跳ねプレート40は透明のプラスチックからなり、固定部の上端には球受け部が設けられている。球跳ねプレート40は、球受け部が中央側に傾斜した状態で盤面に装着され、球受け部に落下した遊技球は上板面上を転動し、または、大きく跳ね飛ばされる。【選択図】    図2

Description

 この発明は、遊技球を誘導し或いは散乱させるための球跳ね部材を遊技盤面上に備えた遊技機に関する。
 従来の遊技機においては、遊技球を誘導し或いは散乱させるためには、真鍮製の遊技釘が使用されていた。即ち、盤面上に遊技釘を適宜配設することにより、遊技釘に当接した遊技球を入賞口方向へ誘導し、或いは盤面に散乱するようにしていた。例えば、図28に示すように、盤面中央の特別図柄表示装置11の下方に第1種始動口12が配置されている第1種のパチンコ機10がある。この第1種のパチンコ機10の盤面には第1種始動口12方向に遊技球を導く遊技釘13が配設されている。遊技機10の盤面において遊技釘13は盤面の側部から中央に向かって斜め下がりに各釘が近接して直列に配設されている。このように、盤面の面方向に連続的に配設された一連の釘を並び釘という。
 しかし、並び釘を使用した従来の遊技機においては、遊技釘間の隙間を可能な限り狭くして配列しても各釘間に隙間が生じ、遊技球を盤面の中央に寄せようとする場合、傾斜角度を水平に対して経験的に30度よりも緩くすると遊技球がこの隙間の間に保持されて遊技釘13の上で停止してしまうという問題があった。このため、並び釘を使用して第1種始動口12方向に遊技球を導くためには、図柄表示装置11と第1種始動口12との上下間に並び釘に傾斜角度を与えるための一定の配置スペースを必要とした。ところが近年は図柄表示装置がますます大型化する傾向にあり、それに応じて遊技釘を配設できる盤面部分が減少し、上記の配置スペースが十分に確保できないという問題も生じた。このため、遊技球を盤面の側部から緩い傾斜で中央に寄せることのできる遊技機の開発が必要とされていた。
 また、従来の遊技機における伝統的な遊技釘では球の跳ね方が遊技者にとって既に陳腐化しており、遊技球の盤面上での挙動により新しさが求められていた。この発明はこれらの事情に鑑みてなされたものであって、その目的は効果的に遊技球を移動させることのでき、遊技球の盤面上での挙動に斬新さがある遊技機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ほぼ垂直に配置された遊技盤と遊技球を弾く弾球手段と遊技球が入賞可能な入賞口とからなる遊技機において、少なくとも同遊技盤の遊技球移動領域の中間部に位置し、同弾球手段により弾かれて上方から落下する遊技球を誘導し或いは散乱させる球跳ね部材と、同球跳ね部材への遊技球の接離を無作為に行うための遊技空間とを有し、同球跳ね部材に前記遊技盤の面方向に延設された延設部を設け、同延設部表面に同遊技空間から遊技球が干渉すると共に、同遊技球を遊技球移動領域の中央方向に誘導し或いは散乱させることをその要旨とする。
上記の構成によれば、遊技球は無作為に球跳ね部材の延設部表面に落下し、遊技球移動領域の中央方向に誘導され或いは散乱される。
 請求項1に記載の発明では、球跳ね部材と同球跳ね部材への遊技球の接離を無作為に行うための遊技空間とを有しているので、落下する遊技球は球跳ね部材に特定の経路では誘導されず、遊技空間のあらゆる方向から球跳ね部材の表面に落下する。従って、遊技球の盤面上での挙動に斬新さを与えることができる。また、球跳ね部材に遊技盤の面方向に延設された延設部を設け、同延設部表面に同遊技空間から遊技球が干渉すると共に、同遊技球を遊技球移動領域の中央方向に誘導し或いは散乱させることを特徴とするので、遊技球を盤面の側部から中央に寄せることができる。
 以下、本発明の実施の形態である遊技機(第1種始動口付きパチンコ機、以下単にパチンコ機という)を説明する。図1に示すように、外枠1には前枠2が回動軸を中心に回動可能に装着されている。同図1では前枠2は閉じた状態にある。前枠2には図示しない遊技盤、ガラス枠4、上皿5、下皿6、ハンドル部7等が装着されている。上皿5の側方であって前枠2内部にはスピーカ8が埋設されている。スピーカ8は遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を音声にて報知する。前枠2内部には各種機構部が配設されている。
 次に遊技盤3の遊技面上の構成について説明する。
 図3に示すように、遊技盤3の中央には第1の可変表示装置たる特別図柄表示装置(以下単に表示装置という)15が組み込まれている。表示装置15は液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示画面15aを備えている。表示画面15aの図柄変動は遊技球が第1種始動口18へ入賞することで開始する。表示装置15の上部には普通図柄表示装置16が併設されている。普通図柄表示装置16は発光ダイオード(LED)よりなる4つの保留ランプ16a〜16dとLEDよりなる第1の7セグ表示部17とを有している。表示装置15の下部には球跳ねプレート40により大きく跳ね飛ばされた遊技球を案内するためのステージ28が設けられている。遊技釘29は盤面全体に適宜配設されている。表示装置15の下方には第1種始動口18が配置されている。第1種始動口18には球検出手段たる図示しない近接スイッチが併設されている(遊技盤3の裏面側)。第1種始動口18の入り口には一対の開閉羽根19が併設されており、遊技球を案内する開放位置と、第1種始動口18内に遊技球が入りにくくなる閉塞位置を採りうる。第1種始動口18への入賞に基づいて前記表示装置15が駆動される。開閉羽根19は遊技盤3の裏面側に配設された図示しないソレノイドによって駆動される。
 表示装置15の両側方には一対の通過ゲート20が配置されている。同ゲート20には遊技球の通過を検出する球検出手段たる図示しない近接スイッチが併設されている(遊技盤3の裏面側)。通過ゲート20を遊技球が通過すると前記普通図柄表示装置16が作動する。前記第1種始動口18の下方には大入賞口22が配置されている。大入賞口22は常時はシャッタ23が閉塞されており、前記表示装置15が作動されて特別遊技状態となると開放される。シャッタ23は遊技盤3の裏面側に配設された図示しないソレノイドによって駆動される。また、大入賞口22へ入賞する遊技球全体を検出する球検出手段たる図示しない近接スイッチが併設されている。遊技盤3上には遊技面を包囲するように電光装飾部25が配置されている。電光装飾部25は透明又は半透明のプラスチック製のパネルであって、パネルの裏面にLEDよりなる図示しない装飾ランプが所定間隔で配置されている。
 表示装置15の上部の両側には風車26a,26bが、下部の両側には風車26c,26dが配置されている。図3(f)及び図4に示すように、第1種始動口18と左右の通過ゲート20との間の盤面には長孔3bが形成されている。同長孔3bを覆うように透明なプラスチック素材からなる球跳ね部材としての球跳ねプレート40が遊技盤3上に装着されている。以下球跳ねプレート40について詳述する。図3(a)〜(h)に示すように、球跳ねプレート40は延設部としての球受け部42と、球跳ねプレート40を盤面上に固定する固定部46と、発光体固定部49とから構成されている。図3(a)(b)に示すように固定部46は隅丸長方形板状をなし、両端下部にはネジ孔47が設けられている。固定部46の下縁部46aは斜めに面取りされている。図4に示すように、球跳ねプレート40は、同固定部46両端寄りに形成されたネジ孔47に螺入された木ネジ58によって遊技盤3に対して固着されている。固定部46の盤面側(背面側)には、上部両端、下部中央の3か所に半球状の突起48が形成されており、木ネジ58で球跳ねプレート40が固定された状態で盤面に食い込んでいる。固定部46の上端には球受け部42が設けられている。球受け部42は、下板44と上板43とを有している。下板44は、固定部46の上端から同固定部46と同幅で前方に張り出し形成されている。下板44及び上板43は長方形板状をなし、固定部46に対して直交するように配置されている。上板43は下板44両端の支持部45によって支持されている。支持部45は断面アーチ状に形成されている。上板43は下板44に対してわずかな間隔を持って配設されている。上板43の後端部43aは盤面3aに非接触状態とされている。従って、上板43は支持部45のみで支持される。転動面としての上板43の表面は平滑に形成されている。
 図3(f)に示すように長孔3b内部には発光体固定部49及びLED55が配置されている。図3(c)に示すように、発光体固定部49は第1及び第2の棒体50,51と両棒体50,51基部間に形成された補強板52とによって構成されている。第1及び第2の棒体50,51の先端(背面側)には、LED取付基板54が装着されている。LED取付基板54は、同LED取付基板54に形成された小孔54aが、第2の棒体51先端に形成された突起52と嵌合状態とされ、止めネジ56によって第1の棒体50に対して固定されている。LED取付基板54の両端寄りには前記固定部46の背面に向かって一対のLED55が突設されている。したがって、LED55の光は固定部46を透過して前面側から遊技者が目視することができる。
 このような球跳ねプレート40は、大きさは図3(a)において縦×横が約15ミリメートル×50ミリメートルとされている。図4に示すように、両球跳ねプレート40は、球受け部42が第1種始動口18側に傾くように装着されていおり、水平線に対する傾き角度θは約10度に設定されている。この角度は遊技球が移動できる範囲ならば0度以上で変更可能である。球跳ねプレート40の上方には遊技空間としての遊技釘29等の遊技球の干渉物のない空間Wが設けられている。遊技球Bは干渉物のない空間Wのあらゆる位置から球跳ねプレート40の球受け部42の上板43の表面に直接落下することが可能である。
 次に、本実施の形態の遊技機の作用について説明する。図4に示すように、本実施の形態のパチンコ機においては、例えば軌跡Pで盤面3側方から球跳ねプレート40に達した遊技球Bは勢いがなければ、球受け部42の上板43の表面上を転動して上手(図上左端側)から下手側(図上右端側)に移動する(軌跡R)。また勢いがあっても進入角度が浅い(小さい)ため多少上板43上でバウンドし、やはり上板43の表面を転動して上手から下手に移動する。上板43の表面から落下した遊技球Bは更に隣接して配設された遊技釘29に弾かれて、第1種始動口18方向へ寄せられる。また、球受け部42の上板43は両端の支持部45でのみ支持され、また端部43aも盤面3aに接触していないので撓みやすい。従って遊技球Bが勢い良く衝突した場合にはその反発力により大きく跳ね飛ばされる。一方、軌跡Qで球跳ねプレート40に達した遊技球Bは進入角度が大きいため球受け部42の反発力によって大きくバウンドさせられる。併せて上板43が盤面中央方向に向かって傾斜しているためバウンドした遊技球Bは図上右方向に跳ね上がることとなる。このとき大きくバウンドすれば軌跡Rで示すように遊技球Bはステージ28上に落下し、孔31を経て第1種始動口18方向へ導かれる。遊技の進行に応じて電源供給部より電力が供給されLED55が発光し、その光が透明なプラスチックからなる球跳ねプレート40を透過し、遊技者はこれを目視する。
 このように構成することにより本実施の形態は以下のような効果を奏する。
(1)球跳ねプレート40の球受け部42の上板43の表面は平滑面であるので遊技釘を並べる場合に比べて遊技球が転動し易く、上記のように僅かに傾斜していれば遊技球は平滑面を転動可能である。従って、僅かな盤面スペースで効率よく遊技球Bを盤面3aの両側から中央へ寄せることが可能である。
(2)僅かな傾斜角度で球跳ねプレート40を配置することが可能であるため、第1種始動口18と図柄表示装置15との間の上下方向の配置スペースを狭く設定することが可能となり、盤面構成の自由度が広がる。
(3)球跳ねプレート40の球受け部42が僅かに傾斜していれば遊技球は転動するので、従来の並び釘ではありえなかったゆっくりした速度で遊技球を転動させることができ、遊技球の動きに変化が生じ、ゲーム性を高めることができる。
(4)上記の実施の形態では、板状の固定部46を盤面3aに密着させて木ネジ58のネジ棒部分が遊技盤3内に全て埋没するようにして固定されているので単に釘の先端を中途まで盤面3aに打ち込んだだけの遊技釘と比較して、強度的に優れ、遊技釘のように抜けたり折れたりすることが少ない。また、突起48が盤面3aに食い込んでいるので遊技球Bの衝撃により固定位置がずれることもない。さらに、盤面3aへの装着及び取り外しが容易であり、リサイクルがし易い。
(5)LED55が発光をするとその光が球跳ねプレート40を透過するので華やかな雰囲気を醸しだし、遊技者の興趣をいっそう盛り上げることができる。
(6)上板43は両端の支持部45でのみ支持され、盤面側の端部43aは盤面3aと接触しないので撓みやすくその反発力により激突する遊技球Bを大きく跳ね飛ばすことができる。また、盤面3aと上板43の間には隙間が形成されているので上板43の振動により盤面3aを傷つけることもない。
 なお、この発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、次のように変更して具体化することも可能である。
・球跳ねプレート40の大きさは、遊技球が転動できる範囲で適宜変更してもよい。球跳ねプレート40は、球受け部42が第1種始動口18側に傾くように装着されており、水平線に対する傾き角度θは約10度であるが、遊技球が転動できる範囲で傾き角度θを変更してもよい。
・球跳ねプレート40に代えて、図5(a)(b)に示す球跳ねプレート60を装着してもよい。球跳ねプレート60は固定部61と同固定部61の上端縁63全幅から前方へ張り出し形成された球受け部62とにより構成されており、断面L字状に形成されている。固定部61の両端部には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔63が設けられており、遊技球跳ねプレート60は固定部61の両側寄りのネジ孔63に螺入された木ネジによって盤面3aに固定される。球跳ねプレート60の盤面への装着位置は球跳ねプレート40と同様である。以下特に説明しない限り、装着手段及び装着位置は球跳ねプレート40と同様である。この場合には球受け部62が固定部61の上端縁63全体で支持されているため支持部45だけで支持されている上記球跳ねプレート40と比較して球受け部62が撓みにくく遊技球Bを跳ね飛ばす面で劣ることとなる。しかし、上記(1)〜(4)の効果は同様に奏され、更に製造が簡単でコストがかからないという利点がある。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図6(a)〜(d)に示す球跳ねプレート70を装着してもよい。球跳ねプレート70は、固定部71と同固定部71の中程前幅から前面に張り出し形成された球受け部72より構成されており、断面T字状に形成されている。固定部71の四隅には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔73が設けられている。この場合には上記(1)〜(4)の効果は同様に奏され、更に四隅で木ネジで固定できるのでより強固に盤面3aに固定できるという利点がある。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図7(a)〜(d)に示す球跳ねプレート80を装着してもよい。球跳ねプレート80は、固定部81と球受け部82とで構成されている。固定部81は略長方形板状に形成され、隅部はアーチ状に形成されている。また、縁部81aは斜めに面取りされている。固定部81の四隅には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔85が設けられている。固定部81の中央には長手方向に長孔83が形成されており、同長孔83の両側には一対の支持部84が形成されている。同一対の支持部84間には球受け部82が形成されている。固定部81の背面側には、上下中央の2か所に球跳ねプレート40の48と同様の突起86が設けられている。
 この場合には、球跳ねプレート40と同様に球受け部82が支持部84でのみ支持されているので撓みやすく遊技球Bが勢いよく衝突した場合にはその反発力により大きく跳ね飛ばすことができる。また、球受け部82の端部82aが盤面3aと接触しないので盤面を傷つけることもない。また、上記(1)〜(4)の効果は同様に奏される。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図8(a)〜(d)に示す球跳ねプレート90を装着してもよい。球跳ねプレート90は、固定部91と球受け部92とで構成されている。固定部91は略長方形板状に形成されている。また、下縁部91aは斜めに面取りされている。固定部91の両端には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔95が設けられている。球受け部92は、上板93と下板94からなり、下板94の中央から支持部95を延出し、上板93を中央部でのみ支持している。固定部91の背面側には、上部両端、下部中央の3か所に球跳ねプレート40の48と同様の突起96が設けられている。球跳ねプレート40では、遊技球Bが上板43の中央部に衝突した場合が最も跳ね飛ばす力が強く、中央からずれるほど跳ね飛ばす力が弱くなるが、この球跳ねプレート90の場合には、上板93の端部に遊技球が衝突した場合が最も跳ね飛ばす力が強くなる。更に上記(1)〜(4)の効果も同様に奏する。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図9(a)〜(d)に示す球跳ねプレート100を装着してもよい。球跳ねプレート100は、固定部101の上部を円弧状とした略蒲鉾形状とし、球受け部102もこれに応じて円弧状に湾曲させたものである。固定部101の中央には長手方向に円弧状の長孔103が形成されており、同長孔103の両側には一対の支持部104が形成されている。同一対の支持部104間には球受け部102が形成されている。球受け部102の端部102aは装着状態において盤面3aと接触しない。固定部101の縁部101aは斜めに面取りされている。固定部101の上部両端には、球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔105が設けられている。固定部101の背面側には、上下中央の2か所に球跳ねプレート40の48と同様の突起106が設けられている。
 この場合には球跳ねプレート80と同様の効果に加え、球跳ねプレート100を傾斜させて装着しなくても、落下した遊技球は左右のいずれかに転動する。従って、球跳ねプレート100を球跳ねプレート40の装着位置のみならず、盤面3a上部中央、即ち、普通図柄表示装置16の直上に装着することも可能である。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図10(a)〜(d)に示す球跳ねプレート110を装着してもよい。球跳ねプレート110は、固定部111と球受け部112とで構成されている。固定部111は楕円形板状に形成されている。固定部111の四隅には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔114が設けられている。固定部111の縁部111aはアール状に面取りがなされている。固定部111の中央には長手方向に長孔113が形成されており、同長孔113の両側には一対の支持部116が形成されている。同一対の支持部116間には球受け部112が形成されている。固定部111の背面側には、上下中央の2か所に球跳ねプレート40の48と同様の突起115が設けられている。この場合には、球跳ねプレート80と同様の効果のほか、固定部111が楕円形に形成されていることから、視覚的に遊技者に異なった印象を与えることができる。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図11(a)〜(d)に示す球跳ねプレート120を装着してもよい。球跳ねプレート120は、固定部121と球受け部122とで構成されている。固定部121は楕円形板状に形成されている。固定部121の両端には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔125が設けられている。固定部121の下部縁部121aはアール状に面取りがなされている。固定部121の上部中央には固定部121の上縁に沿って長溝123が形成されており、同長溝123の両側には一対の支持部124が形成されている。同一対の支持部124間には球受け部122が形成されている。球受け部122は、固定部121の上縁に沿って湾曲して形成されている。球受け部122の端部122aは、盤面3aに装着した状態において、盤面に接触しない。固定部121の背面側には、下部中央に球跳ねプレート40の48と同様の突起126が設けられている。
 この場合には、球跳ねプレート100と同様の効果のほか、固定部121が楕円形に形成されていることから、視覚的に遊技者に異なった印象を与えることができる。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図12(a)〜(d)に示す球跳ねプレート130を装着してもよい。球跳ねプレート130は、固定部131と球受け部133とで構成されている。固定部131は楕円形板状に形成されている。固定部131の両端には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔138が設けられている。球受け部132は、上板133と下板135からなり、下板135の中央から支持部134を延出し、上板133を中央部でのみ支持している。球受け部132は、固定部131の上縁に沿って円弧状に湾曲して形成されている。上板133の端部133aは、盤面3aに装着した状態において、盤面3aに接触しない。
 この場合には、球跳ねプレート90と同様の効果のほか、固定部131が楕円形に形成されていることから、視覚的に遊技者に異なった印象を与えることができる。また、球受け部132は、円弧状に湾曲して形成されているので、球跳ねプレート100と同様、球跳ねプレート130を傾斜させて装着しなくても、落下した遊技球は左右のいずれかに転動する。従って、球跳ねプレート130を球跳ねプレート40の装着位置のみならず、盤面3a上部中央、即ち、普通図柄表示装置16の直上に装着することも可能である。
・球跳ねプレート40に代えて、図13(a)〜(d)に示す球跳ねプレート140を装着してもよい。球跳ねプレート140は、球受け部142と固定部144とで構成されている。球受け部142は長方形板状に形成されている。一対の固定部144は球受け部142の背面側の両端に設けられている。固定部144は小判形板状に形成されている。固定部144には、球受け部142を挟んだ上下に球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔143が設けられている。球受け部142の端部142aは、盤面3aに装着した状態において、盤面に接触しない。この場合には、上記(1)〜(4)と同様の効果を奏する。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図14(a)〜(d)に示す球跳ねプレート150を装着してもよい。球跳ねプレート150は、球受け部152と固定部154とで構成されている。球受け部152は長方形板状に形成されている。一対の固定部154は球受け部142の背面側の両端下側に設けられている。固定部154は隅丸正方形板状に形成されている。固定部154には、球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔155が設けられている。球受け部152の端部152aは、盤面3aに装着した状態において、盤面に接触しない。
 この場合には、上記(1)〜(4)と同様の効果を奏する。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図15(a)〜(d)に示す球跳ねプレート160を装着してもよい。球跳ねプレート160は、固定部162と球受け部164とで構成されている。固定部162は上部及び下部を円弧状とした形状に形成されている。固定部162の両端には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔167が設けられている。固定部162の下部縁部162aはアール状に面取りがなされている。固定部162の上部中央には固定部121の上縁に沿って長溝165が形成されており、同長溝165の両側には一対の支持部166が形成されている。同一対の支持部166間には球受け部164が形成されている。球受け部164は、固定部162の上縁に沿って湾曲して形成されている。球受け部164の端部164aは、盤面3aに装着した状態において、盤面に接触しない。
 この場合には、球跳ねプレート100と同様の効果のほか、固定部162が上部及び下部を円弧状とした形状に形成されていることから、視覚的に遊技者に異なった印象を与えることができる。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図16(a)(b)に示す球跳ねプレート170を装着してもよい。球跳ねプレート170は、長方形板状の固定部171の上端から上板172、下端から下板173を延出したものであり、全体を断面コ字状に形成したものである。固定部171には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様の一対のネジ孔176が形成され、このネジ孔176を介して木ネジ177が盤面に螺着されている。固定部171の背面には左右中の3か所に球跳ねプレート40の48と同様の突起175が設けられている。この場合には上記(1)〜(4)と同様の効果に加え、上板172の上面でも遊技球Bを跳ね飛ばしたり、転動させることができるし、下板173の上面でも遊技球Bを転動させることができる。また、遊技球跳ねプレート170の長さは適宜変更してもよい。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図17(a)(b)に示す球跳ね具180を装着してもよい。球跳ね具180は全体を断面ロ字状の角パイプとし、その両端の上下に固定部181を設けたものである。固定部181には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔184が設けられている。
 この場合には上記(1)〜(4)と同様の効果を奏する。即ち、上面182でも遊技球を弾き飛ばしたり、転動させることができるし、通路183でも遊技球を転動させることができる。
 ・図18(a)〜(c)に示すように球跳ねプレート190を第1種始動口18の両側に装着してもよい。球跳ねプレート190は、固定部191と二つの球受け部192,193とからなる。固定部191は、上部輪郭が折れ線状に形成され、下部両端には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔195が設けられている。球跳ねプレート190は、このネジ孔195に木ネジ204が螺着され、盤面3aに固定されている。固定部191の下部縁191aは斜めに面取りされている。固定部191の背面側には、上部に一定の間隔をおいて一対、及び下部中央に球跳ねプレート40の突起48と同様の突起196が設けられている。固定部191の上端には、配置高さの異なる球受け部192,193が設けられている。球受け部192,193はそれぞれ上板197,198と下板199,200を有し、上板197,198は支持部201,202により支持されている。両球受け部192,193は、水平線に対して第1種始動口18方向に約10度の傾きをもって設けられている。
 この場合には図18(a)に示すように、遊技球Bが球受け部192に落下する角度、勢いにより、球受け部192で弾き飛ばされた遊技球Bがさらに球受け部193に跳ね飛ばされるようにして、第1種始動口18に導くことも可能である。また、遊技球の跳ね方に予測がつきにくく、ゲーム性を高めることができる。また、球受け部192,193の幅(図18(b)におけるS1,S2)、高さ、傾斜の角度を変えてもよい。球受け部を3つ以上設けてもよい。
 ・図19(b)に示すように、盤面3aのいづれかに通路口205を設けてその直下に図19(a)(b)に示す球跳ねプレート206を装着してもよい。球跳ねプレート206は、図7(a)〜(d)で説明した球跳ねプレート80の球受け部82を盤面3a側に向かって傾斜させ、固定部207側が下がるようにしたものである。
 この場合には、上記(1)〜(4)と同様の効果に加え、遊技盤3に平行に落下してきた遊技球Bを軌跡Tに示すように盤面3a側に跳ね飛ばして通路口205に入れることができる。
 ・遊技球跳ねプレート40に代えて、図20(a)(b)に示す球跳ねプレート210を装着してもよい。球跳ねプレート210は、球跳ねプレート80の球受け部82の上面に一定の間隔でゴムからなる帯213を装着したものである。
 この場合には、上記(1)〜(4)と同様の効果に加え、遊技球が帯213の部分に衝突した場合にはあまり跳ね飛ばされず、帯213の部分以外の部分に衝突した場合には大きく跳ね飛ばされる。従って、偶然により遊技球の跳ね方が変化し、ゲーム性を高めることができる。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図21(a)(b)に示す球跳ねプレート220を装着してもよい。球跳ねプレート220は、球跳ねプレート80の球受け部82の上面に凹凸部223を設けたものである。この場合には、上記(1)〜(4)と同様の効果に加え、衝突した遊技球Bがどの方向に跳ね飛ばされるかが予測できず、ゲーム性を高めることができる。但し、あまり大きな凹凸を設けると球受け部82の傾斜が緩やかな場合には遊技球Bが停止するおそれがある。
 ・図22(a)(b)に示すように、風車232と球受け部233を一体的に構成した球跳ね具230を第1種始動口18の両側に装着してもよい。図22(b)に示すように遊技盤3には孔3bが形成されている。同孔3bを覆うように球跳ね具230が装着されている。球跳ね具230は固定部231と風車232と球受け部233とからなる。固定部231は上部が円弧状に形成された略台形状に形成されている。固定部231の上部中央の背面側に風車を装着するための軸通し234が突設され、軸通し234には正面側から貫通する軸孔234aが設けられている。軸孔234aには風車232の軸235が挿通され、同軸235の正面側には風車232が回動可能に装着され、背面側はピン236で抜け止めがなされている。固定部231の下部には長手方向に長孔238が傾斜して設けられ、同長孔238の両側から一対の支持部239が形成されている。同一対の支持部239間には球受け部233が形成されている。固定部231には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔241が下部両端、上部中央の3か所に形成され、このネジ孔241を介して木ネジ242が遊技盤3に螺着されている。固定部231の背面側中程両端、下端部中央の3か所に球跳ねプレート40の48と同様の突起243が設けられている。前記突起243は盤面3aに食い込んでいる。
 この場合には、遊技球Bが風車232の上方から落下すると、風車232を図上反時計回りに回転させながら球受け部240に落下し、球受け部240の反発力によりバウンドし、第1種始動口18の開口部方向に移動する。または、風車232を図上時計回りに回転させながら球受け部240に落下し、球受け部240の上面を転動し、球受け部240の端部から下方に落下する。一方、遊技球Bの進入角度が浅いと球受け部240の上面を転動し、風車232を図上時計回りに回転させながら球受け部240の端部から下方に落下する。
 この球跳ね具230を使用した場合には、風車と球跳ねプレートとを別々に盤面に脱着せずに済み、脱着作業が簡単に済み、結果として遊技機のリサイクルも容易となる。
 ・図23(a)〜(e)に示すようにセグメント表示部244と一体化した球跳ね具240を、盤面3aのいずれかに装着してもよい。球跳ね具240は、固定部241,入賞口入口242,球受け部243,セグメント表示部244とからなる。固定部241の最上部には正面半円形状に形成された入賞口入口242が設けられている。盤面3aに装着する場合には、入賞口入口242に位置する部分に盤面3aに入賞口を設ける必要がある。固定部241の下部中央にはセグ表示部244が設けられている。セグ表示部244は、図23(d)に示すように、固定部241に長方形状の孔245を形成し、同孔245の裏面側にLEDよりなるセグ表示板246を装着したものである。固定部241の左右部には一対の球受け部243が設けられている。球受け部243はセグ表示部244側が低くなるように傾斜して形成され、セグ表示部244側の端部243aは円柱状に形成されている。端部243aの背面側には図23(e)に示すようにネジ孔243bが形成されている。このネジ孔243bは盤面3a側から木ネジを螺着し球跳ね具240を固定するためのものである。固定部241の球受け部243の下方にはLED247が4個配設されている。LED247は固定部241の背面側に配置される。図23(c)に示すようにLED247が配置される部分の固定部241には透光性を有するカバー248が装着される。固定部241には球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔241aが上部両端の2か所に形成され、同ネジ孔241aに木ネジ249が螺着されている。この場合には、遊技球Bが勢い良く球跳ね部243に落下するとバウンドして入賞口入口242方向へ移動する。遊技球Bの進入角度が浅いと球受け部243の上面を転動し、球受け部243の端部から下方に落下する。この球跳ね具240を使用した場合には、入賞口入口とセグ表示部と球跳ねプレートとを別々に盤面に脱着せずに済み、脱着作業が簡単に済み、結果として遊技機のリサイクルも容易となる。また、LED247は固定部241に装着してもよいし、遊技盤3に装着してもよい。カバー248だけでなく、球跳ね具240全体(セグ表示板246を除く。)を透光性を有する素材で形成してもよい。
 ・図24に示すように図柄表示装置250の両側に遊技球の通路251を設け、通路251の入口252の下方に球跳ねプレート260を配置してもよい。遊技球の通路251は傾斜部253と垂直部254からなる。傾斜部253は図柄表示装置250の両側に延出され、その先端には入口252が設けられている。傾斜部253は入口252から図柄表示装置250の端部まで入口252が上方になり、図柄表示装置250方向が下方になるように傾斜して形成されている。垂直部254は、図柄表示装置250の縁に沿ってほぼ垂直に形成されている。垂直部254には遊技球Bの急激な落下を防止するための斜板255が形成されている。垂直部254の下端の図柄表示装置250方向には出口256が設けられている。図柄表示装置250の下端には出口256から出てくる遊技球Bを第1種始動口259方向に誘導するためのステージ257が形成されている。ステージ257は中央方向に向かって傾斜して形成され、ステージ257の中央には孔258が形成されている。孔258の下方には第1種始動口259が配置されている。
 球跳ねプレート260は、図19(a)(b)で説明した球跳ねプレート206と同様球受け部262を盤面3a側に向かって傾斜させ、固定部261側が下がるようにしたものである。球跳ねプレート260の固定部261は球跳ねプレート206と異なり、球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔263は右上と左下の2か所にのみ設けられている。球跳ねプレート260は、球受け部262が図柄表示装置250側に傾斜するように装着されている。球跳ねプレート260は、ネジ孔263には木ネジ264が螺着されることにより、盤面3aに固定されている。
 通路251の垂直部254下端部の両側には風車266が装着されている。風車266と第1種始動口259との間には斜め下がりに遊技釘267が複数配置されている。この場合には、遊技球Bが球受け部262に対して進入角度が鈍角で勢い良く衝突すると、盤面3a側に跳ね飛ばされて入口252に入り、通路251を通ってステージ257に達し、孔258に落下し、第1種始動口259方向に誘導される。遊技球Bが勢いのない状態で球受け部262に落下すると、球受け部262上を転動し、風車266上に落下する。この通路251は透明な材質で形成してもよいし、不透明な材質で形成してもよい。透明な材質で形成した場合は、通路251内を動く遊技球Bが遊技者に目視され、視覚上の変化を与えることができる。不透明な材質で形成した場合は、入口252に入った遊技球Bが暫くしてからステージ257上に突然出現するのでゲームに面白みを付加することができる。
 ・図25(a)〜(f)に示す球跳ねプレート270を第1種始動口18の両側に装着してもよい。球跳ねプレート270は、球受け部271が固定部272の幅から大きくはみ出して形成されており、球受け部271は片側でのみ支持されている。固定部271には、球跳ねプレート40のネジ孔47と同様のネジ孔273が2個形成されている。
 この場合には、上記(1)〜(4)と同様の効果に加え、遊技球を長距離に渡って誘導できる。また、球受け部271の図25(a)における左部に遊技球が落下した場合には、球受け部271が大きく撓み、その反発力により遊技球を大きく跳ね飛ばすことができる。但し、勢いのない遊技球を誘導する場合には、遊技球の移動が予測しやすくなり、ゲーム性に欠けることになる。遊技球の移動を予測しにくくするために、図25(f)に示すように、球受け部271に落とし穴273を設けてもよい。
 ・球跳ねプレート40の球受け部42の上板43上に図示しないシートスイッチを設けて、遊技球がシートスイッチ上に落下すると信号が図示しない制御部に入力され、LED55が点灯するようにしてもよい。シートスイッチの替わりに、遊技球の落下を検知できるものであれば圧電スイッチ等を使用してもよい。この場合には、遊技球が上板43上に落下したときにのみLED55が点灯するため遊技者に視覚上の変化を与えることができる。
 ・球跳ねプレート40に代えて、図26(a)(b)に示す球跳ね具275を装着してもよい。図26(c)(d)に示す球跳ね具276を装着してもよい。この場合にも、上記(1)〜(4)の効果と同様の効果を奏するが、遊技球と干渉する部分が板体でないため、遊技球を跳ね飛ばすことについては、劣ることとなる。
 ・球跳ねプレート及び球跳ね具の盤面への固定の手段は、木ネジによるものだけでなく、例えば図27(a)に示すように、球跳ねプレートの固定部280に形成された孔281を遊技盤3に形成された孔3bに配置し、樹脂製の留め具283を孔281,孔3bに挿通した後、留め具283に形成された孔283aに、同じく樹脂製の留め具284を嵌合するようにしてもよい。図27(b)に示すように、樹脂性の留め具287の先端に切欠部289を形成し、径の大きさが伸縮するようにして孔3bにはめ込むようにしてもよい。
 ・本実施の形態のパチンコ機に装着された球跳ねプレート及び球跳ね具の素材は合成樹脂であるが、合成樹脂以外の素材で構成してもよい。例えば、鉄等の金属、セラミックスでもよい。
・発光体は、LEDに限られず、豆電球等でもよい。
・LEDを備えたものは、球跳ねプレート40だけであるが、球跳ねプレート60,70,80,90,100,110,120,130,140,150,160,170,190,206,210,220,260,270,球跳ね具180,230,240,275,276を透光性を有する合成樹脂で形成し、LEDを装着することは可能である。
・本実施の形態の遊技機は第1種のパチンコ機であるが、第2種、第3種等のパチンコ機、その他の遊技機に球跳ねプレート40等、球跳ね具180等を装着することは可能である。
本発明について上記実施の形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)ほぼ垂直に配置された遊技盤と遊技球を弾く弾球手段とを有し、少なくとも同遊技盤面には入賞口と同弾球手段により弾かれて上方から落下する遊技球を誘導し或いは散乱させる球跳ね部材とを設け、同球跳ね部材の干渉を受けながらも遊技球を入賞口に入賞させることで賞球を獲得することを目的とした遊技機において、前記球跳ね部材は前記遊技盤の面方向に延設された延設部を有し、同延設部表面に遊技球が干渉し、同延設部の表面に転動面又は凹凸部又はその両方を形成したことを特徴とする遊技機。上記の発明では、転動面を僅かに傾斜させれば遊技球は転動可能であり、僅かな盤面スペースで効率よく遊技球を盤面の両側から中央へ寄せることが可能である。従って、例えば第1種始動口等の入賞口を図柄表示装置のすぐ下に設けることも可能となり、盤面構成の自由度が広がる。また、落下した遊技球はどの方向に弾き飛ばされるか予測が付かず、遊技性を高めることができる。なお、従来の遊技機においては、遊技釘が使用されているので、遊技球が何度も衝突すると金属疲労により盤面に打ち付けた遊技釘が根元から折れるという問題があったが、上記の発明によれば並び釘を使用しなくても遊技球の移動が可能である。
(2)前記延設部は前記遊技盤面に固定される固定部から突出して形成されている上記(1)に記載の遊技機。上記の発明では、上記(1)に記載の発明の効果に加え、延設部は遊技盤面に固定される固定部から突出して形成されているので、可撓性を持たせやすく、落下した遊技球を大きく弾き飛ばすことも可能である。
(3)前記延設部は前記固定部に対して同延設部全長の一部にて支持されている上記(2)に記載の遊技機。上記の発明では、上記(2)に記載の発明の効果に加え、延設部は固定部に対して同延設部全長の一部にて支持されているので、撓みやすくその弾力により落下する遊技球を大きく弾き飛ばすことができる。また、延設部の盤面側の端部は盤面と接触せず、盤面を傷つけることもない。
(4)前記球跳ね部材に発光体を備えた上記(1)〜(3)のいずれかに記載の遊技機。従来の遊技機においては、遊技釘自体にランプ等の電飾を入れることは構造上不可能であり、シール等を貼ることもできなかった。上記の発明では、上記(1)〜(3)に記載の発明の効果に加え、球跳ね部材に発光体を備えたので、発光体が発光をすると華やかな雰囲気を醸しだすことができる。
(5)前記球跳ね部材の少なくとも一部には透光性を有する透光部を設けた上記(1)〜(4)のいずれかに記載の遊技機。上記の発明では、上記(1)〜(4)に記載の発明の効果に加え、発光体を球跳ね部材の盤面側に設けても発光体の光が透過するので発光体を盤面の内部に設けることも可能となる。
(6)前記球跳ね部材を合成樹脂にて構成した上記(1)〜(5)のいずれかに記載の遊技機。従来の遊技機においては、遊技機を廃棄する場合に盤面から遊技釘を1本づつ取り外すという煩雑な作業を行っており、部品のリサイクルが困難であるという問題もあった。上記の発明では、上記(1)〜(5)に記載の発明の効果に加え、所望の形状の球跳ね部材が安価にしかも簡単に製造できるので、遊技機の製造コストを低減できる。また、球跳ね部材の形状によっては遊技釘に比較して盤面への脱着も容易であり、リサイクルも容易となる。
(7)前記球跳ね部材は前記入賞口近傍に配設され、前記延設部表面と干渉する遊技球が前記入賞口方向に誘導される上記(1)〜(6)のいずれかに記載の遊技機。上記の発明では、上記(1)〜(6)に記載の発明の効果に加え、入賞口近傍に配設され、前記延設部表面と干渉する遊技球が前記入賞口方向に誘導されるので、僅かな盤面スペースで効率よく遊技球を入賞口方向に寄せることができる。
(8)前記延設部表面の直上に遊技球に干渉するものがない領域又は遊技球に干渉するものが疎である領域を設け、遊技球が前記領域外から直接前記延設部表面に落下することが可能である上記(1)〜(7)に記載の遊技機。上記の発明では、上記(1)〜(7)に記載の発明の効果に加え、延設部表面に特に誘導されることなくあらゆる方向から遊技球を落下させることが可能である。
(9)前記延設部の表面は、軟質体の部分と硬質体の部分とがある請求項1又は上記(1)に記載の遊技機。上記の発明によれば、請求項1又は上記(1)に記載の発明の効果に加え、軟質体の部分と硬質体の部分とのいずれに落下するかにより遊技球の跳ね方が異なり、遊技球の跳ね方の予測がつかず遊技性を高めることができる。
(10)前記延設部の盤面側の端部は盤面と接触しない上記(2)に記載の遊技機。上記の発明によれば、上記(2)に記載の発明の効果に加え、遊技球の衝撃により延設部が振動をしても盤面を傷つけるおそれがない。
(11)前記延設部の表面に遊技球の接触を検知する手段を備え、同検知手段に遊技球が接触すると発光体が発光するようにした上記(4)又は(5)に記載の遊技機。上記の発明によれば、上記(4)又は(5)に記載の発明の効果に加え、延設部表面に遊技球が接触する度に発光体が発光するので華やかな雰囲気を醸しだすことができる。
(12)前記延設部の表面は固定部側が低くなるように傾いて形成されている上記(2)に記載の遊技機。上記の発明によれば、上記(2)に記載の発明の効果に加え、落下した遊技球を盤面側に跳ね飛ばすことができる。
(13)風車、セグ表示部、入賞口入口のいずれか又はこれらの任意の組合せと一体的に形成された請求項1又は上記(1)〜(12)のいずれかに記載の遊技機。
本発明の実施の形態のパチンコ機の斜視図。 実施の形態のパチンコ機の盤面を示す正面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された球跳ねプレートの正面図。(b)同球跳ねプレートの右側面図。(c)同球跳ねプレートの平面図。(d)図(a)におけるC−C断面図。(e)球跳ねプレートにLEDを装着した状態における平面図。(f)同球跳ねプレートを盤面に装着した状態を示す右側面図。(g)同球跳ねプレートの背面図。(h)同球跳ねプレートのネジ孔を示す部分断面図。 実施の形態のパチンコ機の盤面に球跳ねプレートが装着されている状態を示す拡大正面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)同球跳ねプレートの右側面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)同球跳ねプレートの右側面図。(c)同球跳ねプレートの平面図。(d)図(a)におけるA−A断面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)図(a)におけるB−B断面図。(c)同球跳ねプレートの平面図。(d)同球跳ねプレートの右側面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)図(a)におけるC−C断面図。(c)同球跳ねプレートの平面図。(d)同球跳ねプレートの右側面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)図(a)におけるD−D断面図。(c)同球跳ねプレートの平面図。(d)同球跳ねプレートの右側面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)図(a)におけるE−E断面図。(c)同球跳ねプレートの平面図。(d)同球跳ねプレートの右側面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)図(a)におけるF−F断面図。(c)同球跳ねプレートの平面図。(d)同球跳ねプレートの右側面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)図(a)におけるG−G端面図。(c)図(a)におけるH−H端面図。(d)同球跳ねプレートの平面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)図(a)におけるI−I断面図。(c)同球跳ねプレートの右側面図。(d)同球跳ねプレートの平面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)図(a)におけるJ−J断面図。(c)同球跳ねプレートの右側面図。(d)同球跳ねプレートの平面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)図(a)におけるK−K断面図。(c)同球跳ねプレートの右側面図。(d)同球跳ねプレートの平面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの盤面への装着状態における正面図。(b)図(a)におけるL−L断面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ね具の正面図。(b)図(a)におけるM−M断面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの盤面への装着状態における正面図。(b)同球跳ねプレートの平面図。(c)同球跳ねプレートの左側面図。(d)同球跳ねプレートの右側面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)同球跳ねプレートの盤面への装着状態における正面中央縦断面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)同球跳ねプレートの盤面への装着状態における正面中央縦断面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)同球跳ねプレートの盤面への装着状態における正面中央縦断面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された球跳ねプレートの別例であって風車と球跳ねプレートとを一体的に構成した球跳ね具の盤面への装着状態における正面図。(b)同球跳ね具の盤面への装着状態における正面中央縦断面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された遊技球跳ねプレートの別例であって入賞口の入口,セグ表示部と一体的に構成した球跳ね具の盤面への装着状態における正面図。(b)同球跳ね具からLED、表示板を除去した状態における平面図。(c)図(a)におけるO−O端面図。(d)同球跳ね具からLED、表示板を除去した状態における正面中央端面図。(e)図(a)におけるN−N端面図。 実施の形態の別例であって図柄表示装置の両側に遊技球の通路を設け、通路の入口の下方に球跳ねプレートを配置した状態を示す正面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ねプレートの正面図。(b)同球跳ねプレートの右側面図。(c)同球跳ねプレートの平面図。(d)同球跳ねプレートの左側面図。(e)同球跳ねプレートの底面図。(f)同球跳ねプレートに落とし穴を設けた状態を示す一部破断平面図。 (a)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ね具の正面図。(b)図(a)におけるN−N断面図。(c)実施の形態のパチンコ機に装着された別例の球跳ね具の正面図。(d)図(c)におけるP−P断面図。 球跳ねプレート及び球跳ね具の盤面への固定手段の別例を示す断面図。 従来の第1種のパチンコ機の盤面を示す正面図。
符号の説明
 3…遊技盤、15…表示装置、18,259,…第1種始動口、22…大入賞口、40…球跳ね部材としての球跳ねプレート、42…延設部としての球受け部、55…発光体としてのLED、223…凹凸部、W…遊技空間としての遊技球の干渉物のない空間。

Claims (1)

  1. ほぼ垂直に配置された遊技盤と遊技球を弾く弾球手段と遊技球が入賞可能な入賞口とからなる遊技機において、少なくとも同遊技盤の遊技球移動領域の中間部に位置し、同弾球手段により弾かれて上方から落下する遊技球を誘導し或いは散乱させる球跳ね部材と、同球跳ね部材への遊技球の接離を無作為に行うための遊技空間とを有し、同球跳ね部材に前記遊技盤の面方向に延設された延設部を設け、同延設部表面に同遊技空間から遊技球が干渉すると共に、同遊技球を遊技球移動領域の中央方向に誘導し或いは散乱させることを特徴とする遊技機。
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