JP2004000378A - エアバッグ及びこれを備えたエアマッサージ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】もみ位置を円滑に変化させ、十分なさすり効果を得ることができるエアバッグを提供する。
【解決手段】空気の流入・排出により膨張・収縮する複数のエアセルである第1エアセル30及び第2エアセル31と、この第1エアセル30と第2エアセル31とを接続する導管32と、第1エアセル30に設けられた空気が流入・排出する空気給排気口33とを備えるエアバッグであって、導管32の内径R3を、空気給排気口33の内径R1よりも小さくしたことを特徴とするエアバッグ。
【選択図】 図3
【解決手段】空気の流入・排出により膨張・収縮する複数のエアセルである第1エアセル30及び第2エアセル31と、この第1エアセル30と第2エアセル31とを接続する導管32と、第1エアセル30に設けられた空気が流入・排出する空気給排気口33とを備えるエアバッグであって、導管32の内径R3を、空気給排気口33の内径R1よりも小さくしたことを特徴とするエアバッグ。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気により膨張・収縮させるエアバッグ及びこのエアバッグを備えたエアマッサージ機に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来のエアバッグとしては、例えば図示しない椅子式エアマッサージ機に設けられたオットマン等に内蔵して使用される、図5に示すようなものが知られている。
【0003】
このエアバッグ1は、オットマンに形成された足首及びふくらはぎ部分を入れる一対の凹部の側面に、対向するようにそれぞれ一対ずつ設けられている。
【0004】
このエアバッグ1は、空気の流入・排出により膨張・収縮する第1エアセル2及び第2エアセル3を備えている。
【0005】
そして、第1エアセル2には第1空気給排気口2aが形成され、この第1空気給排気口2aには第1ホース4の一端部が接続されている。また、第2エアセル3には第2空気給排気口3aが形成され、この第2空気給排気口3aには第2ホース5の一端部が接続されている。さらに、第1、第2ホース4、5の他端部は、それぞれ第1、第2電磁弁6、7を介してエアポンプ8に接続された二又ホース9と連通されている。
【0006】
なお、第1エアセル2は足首に対応する位置に設けられ、第2エアセルはふくらはぎに対応する位置に配設されている。
【0007】
第1、第2エアセル2、3は、エアポンプ8から給排気される空気によってそれぞれ膨張・収縮され、足首またはふくらはぎを押圧してマッサージを行っている。
【0008】
このとき、第1電磁弁6を開閉制御して第1エアセル2を膨張・収縮させて足首を押圧した後に、第2電磁弁7を開閉制御して第2エアセル3を膨張・収縮させてふくらはぎを押圧することで、マッサージのもみ位置を変化させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のエアバッグ1では、第1エアセル2の膨張・収縮動作後に第2エアセル3の膨張・収縮動作が開始されるので、もみ位置を円滑に変化させることが困難であった。そして、足首からふくらはぎにかけて行われるような十分なさすり効果を得ることが難しかった。
【0010】
この発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、もみ位置を円滑に変化させ、十分なさすり効果を得ることができるエアバッグ及びこれを備えたマッサージ機を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、空気の流入・排出により膨張・収縮する複数のエアセルと、この複数のエアセルのうち隣接するもの同士を接続する導管と、複数のエアセルのうちの少なくとも一つに設けられた空気が流入・排出する空気給排気口とを備えると共に、導管の内径を空気給排気口の内径よりも小さくしたことを特徴としている。
【0012】
この発明によれば、隣接するエアセル同士を導管で接続すると共に、空気給排気口の内径よりも導管の内径を小さくしたので、空気給排気口の風路断面積よりも導管の風路断面積の方が小さくなり、空気給排気口が設けられたエアセルに流入する空気量よりも、下流側に隣接するエアセルに流入する空気量が少なくなる。そのため、複数のエアセルは同時に膨張し始めるが、空気が流入する際に上流側に位置するエアセルが下流側に位置するエアセルよりも、膨張速度が早くなる。
【0013】
したがって、もみ位置が上流側から下流側に向かって円滑に移動することができ、十分なさすり効果を得ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。
【0015】
図1に示す10はエアマッサージ機であり、このエアマッサージ機10は、座部11と、この座部11の後ろに設けた背凭れ部12と、座部11の前に設けたオットマン13と、座部11の両側に設けたアームレスト部14、15と、座部11の下側に設けられた吸排気装置100とを有している。
【0016】
オットマン13は足首及びふくらはぎをマッサージする部分で、左右の足首及びふくらはぎをそれぞれ挿入する凹部13a、13bが設けられている。
【0017】
そして、背凭れ部12の前面には、首及び肩用のエアバッグ20と、背筋用のエアバッグ21と、背中用の一対のエアバッグ22、23と、腰用のエアバッグ24とが設けられている。また、座部11の上面には、臀部用のエアバッグ25と、腿用のエアバッグ26とが設けられている。
【0018】
さらに、オットマン13に設けられた凹部13aの内側面には一対の第1エアバッグ27が対向して設けられ、凹部13bの内側面には一対の第2エアバッグ28が対向して設けられている。
【0019】
なお、一方のアームレスト部14の上面には、吸排気装置100をON−OFF操作するスイッチや、マッサージの強度を制御するスイッチ等が設けられた操作パネル14aが設けられている。さらに、各エアバッグ20〜28は、座部11、背凭れ部12、オットマン13に取り付けられたカバーKによって覆われている。
【0020】
一方の第1エアバッグ27は、図2に示すように凹部13aの一方の側面に設けられ、縦方向に沿って並設された第1エアセル30と第2エアセル31とを有している。この第1、第2エアセル30、31は、それぞれ空気の流入・排出により膨張・収縮可能となっている。
【0021】
なお、ここで一方の第1エアバッグ27について説明をしているが、凹部13aの他方の側面に設けられた他方の第1エアバッグ27、及び、凹部13bの対向する側面にそれぞれ設けられた一対の第2エアバッグ28もそれぞれ同様の構成になっている。
【0022】
この第1、第2エアセル30、31は導管32により接続されている。また、下方に位置する第1セル30の下部には空気給排気口33が設けられ、上方に位置する第2セル31の上部には排気口34が設けられている。
【0023】
空気給排気口33には連通管35が取り付けられ、図3に模式的に示すように、第1電磁弁36及び延長管100aを順に介して吸排気装置100に連通されている。そして、排気口34には排気管37が取り付けられ、第2電磁弁38を介して先端が外気に連通されている。
【0024】
そして、空気給排気口33の内径R1と、排気口34の内径R2とは、同じ大きさに形成されている。さらに、導管32の内径R3は、空気給排気口33の内径R1及び排気口34の内径R2はよりも小さくなるように形成されている。
【0025】
また、第1、第2エアセル30、31及び導管32は、射出成形用の金型に樹脂を射出することにより一体に成形されている。
【0026】
次に、このエアマッサージ機10の作用について説明する。
【0027】
まず、電源プラグP(図1参照)を図示しないコンセントに接続し、操作パネル14aに設けられたスイッチをONして吸排気装置100を駆動させる。そして、各エアバッグ20〜28のうち所望の部位をマッサージするものに空気が流入・排出されるように操作し、各エアバッグ20〜28を膨張・収縮させてマッサージを行っていく。
【0028】
以下、オットマン13の凹部13a、13bにそれぞれ設けられた第1、第2エアバッグ27、28を、膨張・収縮させてマッサージする場合を説明する。なお、第1、第2エアバッグ27、28は同じ動きをするため、凹部13aに設けられた一対の第1エアバッグ27のうち、一方の第1エアバッグ27の説明のみを行う。
【0029】
この一方の第1エアバッグ27を膨張させるには、まず、第1電磁弁36が開放され、吸排気装置100から取り込まれた空気が延長管100aを介して連通管35内に空気が流れ込む。また、このとき第2電磁弁38は閉塞している。
【0030】
連通管35に流入した空気は空気給排気口33を介して第1エアセル30内に流れ込んでいく。そして、第1エアセル30内に流れ込んだ空気は、導管32を介して第2エアセル31内に流れ込んでいく。これにより、第1、第2エアセル30、31は同時に膨張し始めることができる。
【0031】
また、このとき、空気給排気口33の内径R1よりも導管32の内径R3が小さいため、空気給排気口33の風路断面積よりも導管32の風路断面積の方が小さくなっている。これにより、空気給排気口33から第1エアセル30内に流れ込む空気量よりも、導管32から第2エアセル31内に流れ込む空気量の方が少なくなる。
【0032】
そのため、第1、第2エアセル30、31は同時に膨張し始めるが、第1エアセル30と第2エアセル31との膨張速度が異なり、第1エアセル30よりも遅い速度で第2エアセル31が膨張していく。
【0033】
一方、第1、第2エアセル30、31が両方とも膨張すると、第1、第2電磁弁36、38をそれぞれ開放して空気を排出させる。
【0034】
このとき、空気給排気口33の内径R1と排気口34の内径R2とが同じ大きさであるため、空気給排気口33の風路断面積と排気口34の風路断面積とが等しくなる。これにより、第1エアセル30と第2エアセル31とから排出される空気量は同じになる。
【0035】
そのため、第1、第2エアセル30、31は同じ速度で収縮すると共に、膨張速度よりも早い速度で第1、第2エアセル30、31は収縮することができる。
【0036】
したがって、この一方の第1エアバッグ27では、足首側に位置する下方に配設された第1エアセル30で足首を押圧し、同時にふくらはぎ側に位置する上方に配設された第2エアセル31が第1エアセル31よりも遅い速度でふくらはぎを押圧することになる。
【0037】
これにより、もみ位置が足首側からふくらはぎ側へ円滑に移動することができて、十分なさすり効果を得ることが可能となる。
【0038】
また、第1、第2エアバッグ27、28は、それぞれオットマン13の凹部13a、13bの内側面に、対向して一対ずつ設けられている。そのため、左右の足首及びふくらはぎの両側を挟みこむようにマッサージすることができる。
【0039】
さらに、第1、第2エアセル30、31と導管32とが一体成形されているので、第1、第2エアセル30、31と導管32との間に隙間が生じず、空気漏れが発生するおそれがなくなる。また、射出成形により容易に成形することが可能となる。
【0040】
以上、この発明に係る実施の形態の一つを図面により詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0041】
例えば、図4に示すように、第1エアセル41と第2エアセル42とを第1導管43で接続し、第2エアセル42と第3エアセル44とを第2導管45で接続したものであってもよい。
【0042】
ここで、第1エアセル41には空気給排気口46が形成され、第2エアセル42には排気口47が形成され、第3エアセル44には排気口48が形成されている。また、吸排気装置100と第1エアセル41との間には第1電磁弁50が設けられ、排気口47と外気との間には第2電磁弁51が設けられ、排気口48と外気との間には第3電磁弁52が設けられている。
【0043】
そして、空気給排気口46の内径R4と排気口47の内径R5と排気口48の内径R6とは同じ大きさにされている。また、第1導管43の内径R7及び第2導管45の内径R8は、内径R4〜R6よりも小さくなるように形成されている。
【0044】
さらに、吸排気装置100から空気が流入した際に下流側となる第2導管45の内径R8は、上流側に位置する第1導管43の内径R7よりも小さくなるように形成されている。
【0045】
このようなエアバッグ40では、第1電磁弁50を開放し、第2、第3電磁弁51、52を閉塞して吸排気装置100から空気を流入する。このとき、第1、第2、第3エアセル41、42、44は同時に膨張し始めると共に、膨張速度は下流側になるにしたがって遅くなる。そのため、もみ位置が下流側に向かって円滑に移動することができて、十分なさすり効果を得ることが可能となる。
【0046】
そして、第1、第2、第3電磁弁51、52、53を全て開放して空気を排気し、第1、第2、第3エアセル41、42、44を収縮させる。このとき、空気給排気口46の内径R4、排気口47の内径R5、排気口48の内径R6とが同じ大きさであるので、同じ速度で収縮することができる。
【0047】
さらに、上述の実施の形態では、この発明に係るエアバッグをエアマッサージ機10のオットマン13の凹部13a、13bに設けたが、座部11や背凭れ部12等に設けてもよい。
【0048】
【発明の効果】
この発明によれば、もみ位置を円滑に変化させ、十分なさすり効果を得ることができるエアバッグ及びこれを備えたマッサージ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るエアマッサージ機の全体斜視図である。
【図2】この発明に係るエアマッサージ機の要部拡大斜視図である。
【図3】この発明に係るエアバッグを模式的に示す説明図である。
【図4】この発明に係るエアバッグの他の実施例を模式的に示す説明図である。
【図5】従来のエアバッグを模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
20〜28 エアバッグ
30 第1エアセル
31 第2エアセル
32 導管
33 空気給排気口
R1 空気給排気口の内径
R3 導管の内径
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気により膨張・収縮させるエアバッグ及びこのエアバッグを備えたエアマッサージ機に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来のエアバッグとしては、例えば図示しない椅子式エアマッサージ機に設けられたオットマン等に内蔵して使用される、図5に示すようなものが知られている。
【0003】
このエアバッグ1は、オットマンに形成された足首及びふくらはぎ部分を入れる一対の凹部の側面に、対向するようにそれぞれ一対ずつ設けられている。
【0004】
このエアバッグ1は、空気の流入・排出により膨張・収縮する第1エアセル2及び第2エアセル3を備えている。
【0005】
そして、第1エアセル2には第1空気給排気口2aが形成され、この第1空気給排気口2aには第1ホース4の一端部が接続されている。また、第2エアセル3には第2空気給排気口3aが形成され、この第2空気給排気口3aには第2ホース5の一端部が接続されている。さらに、第1、第2ホース4、5の他端部は、それぞれ第1、第2電磁弁6、7を介してエアポンプ8に接続された二又ホース9と連通されている。
【0006】
なお、第1エアセル2は足首に対応する位置に設けられ、第2エアセルはふくらはぎに対応する位置に配設されている。
【0007】
第1、第2エアセル2、3は、エアポンプ8から給排気される空気によってそれぞれ膨張・収縮され、足首またはふくらはぎを押圧してマッサージを行っている。
【0008】
このとき、第1電磁弁6を開閉制御して第1エアセル2を膨張・収縮させて足首を押圧した後に、第2電磁弁7を開閉制御して第2エアセル3を膨張・収縮させてふくらはぎを押圧することで、マッサージのもみ位置を変化させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のエアバッグ1では、第1エアセル2の膨張・収縮動作後に第2エアセル3の膨張・収縮動作が開始されるので、もみ位置を円滑に変化させることが困難であった。そして、足首からふくらはぎにかけて行われるような十分なさすり効果を得ることが難しかった。
【0010】
この発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、もみ位置を円滑に変化させ、十分なさすり効果を得ることができるエアバッグ及びこれを備えたマッサージ機を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、空気の流入・排出により膨張・収縮する複数のエアセルと、この複数のエアセルのうち隣接するもの同士を接続する導管と、複数のエアセルのうちの少なくとも一つに設けられた空気が流入・排出する空気給排気口とを備えると共に、導管の内径を空気給排気口の内径よりも小さくしたことを特徴としている。
【0012】
この発明によれば、隣接するエアセル同士を導管で接続すると共に、空気給排気口の内径よりも導管の内径を小さくしたので、空気給排気口の風路断面積よりも導管の風路断面積の方が小さくなり、空気給排気口が設けられたエアセルに流入する空気量よりも、下流側に隣接するエアセルに流入する空気量が少なくなる。そのため、複数のエアセルは同時に膨張し始めるが、空気が流入する際に上流側に位置するエアセルが下流側に位置するエアセルよりも、膨張速度が早くなる。
【0013】
したがって、もみ位置が上流側から下流側に向かって円滑に移動することができ、十分なさすり効果を得ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。
【0015】
図1に示す10はエアマッサージ機であり、このエアマッサージ機10は、座部11と、この座部11の後ろに設けた背凭れ部12と、座部11の前に設けたオットマン13と、座部11の両側に設けたアームレスト部14、15と、座部11の下側に設けられた吸排気装置100とを有している。
【0016】
オットマン13は足首及びふくらはぎをマッサージする部分で、左右の足首及びふくらはぎをそれぞれ挿入する凹部13a、13bが設けられている。
【0017】
そして、背凭れ部12の前面には、首及び肩用のエアバッグ20と、背筋用のエアバッグ21と、背中用の一対のエアバッグ22、23と、腰用のエアバッグ24とが設けられている。また、座部11の上面には、臀部用のエアバッグ25と、腿用のエアバッグ26とが設けられている。
【0018】
さらに、オットマン13に設けられた凹部13aの内側面には一対の第1エアバッグ27が対向して設けられ、凹部13bの内側面には一対の第2エアバッグ28が対向して設けられている。
【0019】
なお、一方のアームレスト部14の上面には、吸排気装置100をON−OFF操作するスイッチや、マッサージの強度を制御するスイッチ等が設けられた操作パネル14aが設けられている。さらに、各エアバッグ20〜28は、座部11、背凭れ部12、オットマン13に取り付けられたカバーKによって覆われている。
【0020】
一方の第1エアバッグ27は、図2に示すように凹部13aの一方の側面に設けられ、縦方向に沿って並設された第1エアセル30と第2エアセル31とを有している。この第1、第2エアセル30、31は、それぞれ空気の流入・排出により膨張・収縮可能となっている。
【0021】
なお、ここで一方の第1エアバッグ27について説明をしているが、凹部13aの他方の側面に設けられた他方の第1エアバッグ27、及び、凹部13bの対向する側面にそれぞれ設けられた一対の第2エアバッグ28もそれぞれ同様の構成になっている。
【0022】
この第1、第2エアセル30、31は導管32により接続されている。また、下方に位置する第1セル30の下部には空気給排気口33が設けられ、上方に位置する第2セル31の上部には排気口34が設けられている。
【0023】
空気給排気口33には連通管35が取り付けられ、図3に模式的に示すように、第1電磁弁36及び延長管100aを順に介して吸排気装置100に連通されている。そして、排気口34には排気管37が取り付けられ、第2電磁弁38を介して先端が外気に連通されている。
【0024】
そして、空気給排気口33の内径R1と、排気口34の内径R2とは、同じ大きさに形成されている。さらに、導管32の内径R3は、空気給排気口33の内径R1及び排気口34の内径R2はよりも小さくなるように形成されている。
【0025】
また、第1、第2エアセル30、31及び導管32は、射出成形用の金型に樹脂を射出することにより一体に成形されている。
【0026】
次に、このエアマッサージ機10の作用について説明する。
【0027】
まず、電源プラグP(図1参照)を図示しないコンセントに接続し、操作パネル14aに設けられたスイッチをONして吸排気装置100を駆動させる。そして、各エアバッグ20〜28のうち所望の部位をマッサージするものに空気が流入・排出されるように操作し、各エアバッグ20〜28を膨張・収縮させてマッサージを行っていく。
【0028】
以下、オットマン13の凹部13a、13bにそれぞれ設けられた第1、第2エアバッグ27、28を、膨張・収縮させてマッサージする場合を説明する。なお、第1、第2エアバッグ27、28は同じ動きをするため、凹部13aに設けられた一対の第1エアバッグ27のうち、一方の第1エアバッグ27の説明のみを行う。
【0029】
この一方の第1エアバッグ27を膨張させるには、まず、第1電磁弁36が開放され、吸排気装置100から取り込まれた空気が延長管100aを介して連通管35内に空気が流れ込む。また、このとき第2電磁弁38は閉塞している。
【0030】
連通管35に流入した空気は空気給排気口33を介して第1エアセル30内に流れ込んでいく。そして、第1エアセル30内に流れ込んだ空気は、導管32を介して第2エアセル31内に流れ込んでいく。これにより、第1、第2エアセル30、31は同時に膨張し始めることができる。
【0031】
また、このとき、空気給排気口33の内径R1よりも導管32の内径R3が小さいため、空気給排気口33の風路断面積よりも導管32の風路断面積の方が小さくなっている。これにより、空気給排気口33から第1エアセル30内に流れ込む空気量よりも、導管32から第2エアセル31内に流れ込む空気量の方が少なくなる。
【0032】
そのため、第1、第2エアセル30、31は同時に膨張し始めるが、第1エアセル30と第2エアセル31との膨張速度が異なり、第1エアセル30よりも遅い速度で第2エアセル31が膨張していく。
【0033】
一方、第1、第2エアセル30、31が両方とも膨張すると、第1、第2電磁弁36、38をそれぞれ開放して空気を排出させる。
【0034】
このとき、空気給排気口33の内径R1と排気口34の内径R2とが同じ大きさであるため、空気給排気口33の風路断面積と排気口34の風路断面積とが等しくなる。これにより、第1エアセル30と第2エアセル31とから排出される空気量は同じになる。
【0035】
そのため、第1、第2エアセル30、31は同じ速度で収縮すると共に、膨張速度よりも早い速度で第1、第2エアセル30、31は収縮することができる。
【0036】
したがって、この一方の第1エアバッグ27では、足首側に位置する下方に配設された第1エアセル30で足首を押圧し、同時にふくらはぎ側に位置する上方に配設された第2エアセル31が第1エアセル31よりも遅い速度でふくらはぎを押圧することになる。
【0037】
これにより、もみ位置が足首側からふくらはぎ側へ円滑に移動することができて、十分なさすり効果を得ることが可能となる。
【0038】
また、第1、第2エアバッグ27、28は、それぞれオットマン13の凹部13a、13bの内側面に、対向して一対ずつ設けられている。そのため、左右の足首及びふくらはぎの両側を挟みこむようにマッサージすることができる。
【0039】
さらに、第1、第2エアセル30、31と導管32とが一体成形されているので、第1、第2エアセル30、31と導管32との間に隙間が生じず、空気漏れが発生するおそれがなくなる。また、射出成形により容易に成形することが可能となる。
【0040】
以上、この発明に係る実施の形態の一つを図面により詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0041】
例えば、図4に示すように、第1エアセル41と第2エアセル42とを第1導管43で接続し、第2エアセル42と第3エアセル44とを第2導管45で接続したものであってもよい。
【0042】
ここで、第1エアセル41には空気給排気口46が形成され、第2エアセル42には排気口47が形成され、第3エアセル44には排気口48が形成されている。また、吸排気装置100と第1エアセル41との間には第1電磁弁50が設けられ、排気口47と外気との間には第2電磁弁51が設けられ、排気口48と外気との間には第3電磁弁52が設けられている。
【0043】
そして、空気給排気口46の内径R4と排気口47の内径R5と排気口48の内径R6とは同じ大きさにされている。また、第1導管43の内径R7及び第2導管45の内径R8は、内径R4〜R6よりも小さくなるように形成されている。
【0044】
さらに、吸排気装置100から空気が流入した際に下流側となる第2導管45の内径R8は、上流側に位置する第1導管43の内径R7よりも小さくなるように形成されている。
【0045】
このようなエアバッグ40では、第1電磁弁50を開放し、第2、第3電磁弁51、52を閉塞して吸排気装置100から空気を流入する。このとき、第1、第2、第3エアセル41、42、44は同時に膨張し始めると共に、膨張速度は下流側になるにしたがって遅くなる。そのため、もみ位置が下流側に向かって円滑に移動することができて、十分なさすり効果を得ることが可能となる。
【0046】
そして、第1、第2、第3電磁弁51、52、53を全て開放して空気を排気し、第1、第2、第3エアセル41、42、44を収縮させる。このとき、空気給排気口46の内径R4、排気口47の内径R5、排気口48の内径R6とが同じ大きさであるので、同じ速度で収縮することができる。
【0047】
さらに、上述の実施の形態では、この発明に係るエアバッグをエアマッサージ機10のオットマン13の凹部13a、13bに設けたが、座部11や背凭れ部12等に設けてもよい。
【0048】
【発明の効果】
この発明によれば、もみ位置を円滑に変化させ、十分なさすり効果を得ることができるエアバッグ及びこれを備えたマッサージ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るエアマッサージ機の全体斜視図である。
【図2】この発明に係るエアマッサージ機の要部拡大斜視図である。
【図3】この発明に係るエアバッグを模式的に示す説明図である。
【図4】この発明に係るエアバッグの他の実施例を模式的に示す説明図である。
【図5】従来のエアバッグを模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
20〜28 エアバッグ
30 第1エアセル
31 第2エアセル
32 導管
33 空気給排気口
R1 空気給排気口の内径
R3 導管の内径
Claims (3)
- 空気の流入・排出により膨張・収縮する複数のエアセルと、該複数のエアセルのうち隣接するもの同士を接続する導管と、前記複数のエアセルのうちの少なくとも一つに設けられた空気が流入・排出する空気給排気口とを備えるエアバッグであって、
前記導管の内径を、前記空気給排気口の内径よりも小さくしたことを特徴とするエアバッグ。 - 請求項1に記載のエアバッグにおいて、前記隣接するエアセルと前記導管とを一体成形したことを特徴とするエアバッグ。
- 請求項1又は2に記載のエアバッグを備えたことを特徴としたエアマッサージ機。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008004516A1 (fr) * | 2006-07-03 | 2008-01-10 | Nitto Kohki Co., Ltd. | dispositif de massage de type pneumatique |
-
2002
- 2002-06-03 JP JP2002161252A patent/JP2004000378A/ja active Pending
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GB2452666B (en) * | 2006-07-03 | 2011-07-13 | Nitto Kohki Co | Pneumatic massage apparatus |
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