JP2000262583A

JP2000262583A - 患者の排泄物処理用カバー及びその補機装置

Info

Publication number: JP2000262583A
Application number: JP11067327A
Authority: JP
Inventors: Teruo Kitamura; 輝夫北村
Original assignee: ARUBO KK
Current assignee: ARUBO KK
Priority date: 1999-03-12
Filing date: 1999-03-12
Publication date: 2000-09-26

Abstract

(57)【要約】【課題】寝かせた患者（ア）の排泄物の処理、及び排
泄部の洗浄が行なえるとともに、装着した状態で寝返り
等ができるようにする。【解決手段】可撓性シート材によりおむつ状のカバー
（１）を設け、該カバー（１）の内面に、患者（ア）の
排泄部の周部の肌に接触する軟質性のシール部材（２）
を設け、患者（ア）の排泄部と対面するカバー（１）の
内周部（１ａ−１）に患者（ア）の排泄部に向けて洗浄
液を噴出する洗浄液噴出口（５）と、カバー（１）内の
洗浄液及び排泄物を外部に排出する排水口（１３）と、
患者（ア）の排泄部に向けて乾燥用の空気を噴出する空
気噴出口（６）とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、患者の排泄部及び
その周囲を包囲し、該患者を寝かせた状態で排泄物の処
理及び患者の排泄部の洗浄が行える患者の排泄物処理用
カバー及びその補機装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術として、先に本出願人が出願
した特開平９−１３５８７６号公報に記載されたもの、
即ち、患者の腰部から大腿部を包囲するベースとカバー
とを上下に開閉可能に設け、該ベース及びカバーの内面
に患者の腰部から大腿部にかけて密着するクッション材
を充填するとともに、該クッション材に患者の排泄部を
所定の間隙を保持して包囲する洗浄室を設け、該洗浄室
に患者の排泄部に向けて洗浄液を噴出するノズルを設
け、洗浄室の下部に外部に開口する排水口を設けるよう
にしたものがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のものは、外
形が硬質プラスチック製のベース及びカバーにより保形
されるようになっていたので、装着した状態で患者を寝
返りさせたり、起こしたりする際に支障があった。本発
明は、可撓性のおむつ状のカバーを設け、該カバーの所
定箇所を空気袋部によって拡開・縮小することにより、
上記不具合を解消した新規な患者の排泄物処理用カバー
及びその補機装置を得ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の如く構成したものである。即ち可
撓性シート材によりおむつ状のカバーを設け、該カバー
の内面に、患者の排泄部の周部の肌に接触する軟質性の
シール部材を設け、患者の排泄部と対面するカバーの内
周部に患者の排泄部に向けて洗浄液を噴出する洗浄液噴
出口と、カバー内の洗浄液及び排泄物を外部に排出する
排水口と、患者の排泄部に向けて乾燥用の空気を噴出す
る空気噴出口とを設ける構成にしたものである。この場
合、前記シール部材は空気袋、軟質弾性体、または粘性
体により形成する構成にするとよい。また、前記シール
部材は、前記カバーの内面に環状に形成するとよい。ま
た、前記カバーを、二重にした内面シートと外面シート
とにより形成し、該内面シートと外面シートとを部分的
に固着して患者の排泄部の周部に空気袋を形成し、該空
気袋を前記シール部材としたものである。また、前記カ
バーを、二重にした内面シートと外面シートとにより形
成し、前記洗浄液噴出口は、前記内面シートと外面シー
トとを部分的に固着して洗浄液が流通する通水路を形成
し、該通水路に患者の排泄部に向かって開口する小孔を
形成してなる構成にしたものである。また、前記カバー
であってかつ患者の尻部と対応する部分に軟質性の支持
部材を設けるとよい。さらに、前記カバーの外面側であ
ってかつ患者の股間部と対応する部分に、軟質性の股拡
開部材を設けるとよい。また、患者の排泄物処理用カバ
ーの補機装置として、前記シール部材を空気袋とし、該
空気袋に空気を給排する第１空気供給装置と、該第１空
気供給装置を作動させた後に前記洗浄液噴出口に洗浄水
を供給する洗浄水供給装置、及び前記排水口からカバー
内の洗浄液及び排泄物を吸引する吸引装置と、前記洗浄
水供給装置及び吸引装置を停止させた後に前記空気噴出
口に空気を供給する第２空気供給装置とを設ける構成に
したものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
いて説明する。図面において、図１は本発明によるカバ
ーを広げて空気袋部を膨らませた状態の正面斜視図、図
２は図１の背面斜視図、図３は図１のIII-III 相当の断
面図、図４は他の実施例を示す図３相当の断面図、図４
はカバーの折り畳み状態を示す正面図、図６は使用状態
を示す図５のVI-VI 相当の断面図である。図面におい
て、１は非通水性かつ可撓性シート材、例えばポリエチ
レンシートにより形成された患者の排泄物処理用カバー
である。このカバー１は、図１、図５、図６に示すよう
に、患者（ア）の腰部背面から股間部を経て下腹部に至
る部分を包囲する主体カバー１ａと、該主体カバー１ａ
の前部から両側方に延びて患者（ア）の腰の側部及び下
腹部を包囲する側部カバー１ｂとを一体に有する平面略
Ｔ形（おむつ状）に形成する。

【０００６】上記主体カバー１ａの内面（正面）側であ
ってかつ患者（ア）の排泄部の周部と対面する部分に、
前後方向に細長い枠状（環状）のシール部材２を設け
る。このシール部材２は空気袋（第１空気袋）からな
り、空気を供給して膨らませた際に、患者（ア）の排泄
部の周囲の肌に接触して該患者（ア）の排泄部と対面す
る主体カバー１ａの内周部１ａ−１を、図６に示すよう
に、該患者（ア）の排泄部から外方に離間させる。ま
た、上記内周部１ａ−１の中心部に前後方向に延びる直
線状の通水路３及び空気通路４を並列に形成し、これら
の前後端部及び前後方向中心部に小径の洗浄液噴出口５
（５ａ，５ｂ，５ｃ）、及び空気噴出口６（６ａ，６
ｂ，６ｃ）を明け、この部から図６に示すように、患者
（ア）の排泄部に向けて洗浄水、空気（温風）が噴出で
きるようにする。

【０００７】上記カバー１の内面（正面）側であってか
つ患者（ア）の尻部と対応する部分に支持部材（第２空
気袋）７を、また、上記カバー１の外面（背面）側であ
ってかつ患者（ア）の股間部と対応する部分に、図２に
示すように、股拡開部材（第３空気袋）８を形成する。
上記支持部材７は図１に示すように、左右方向に細長い
空気袋（エアシリンダー）をシール部材２の前部辺２ａ
の上部側にこれと並列に例えば２個形成し、また、上記
股拡開部材（第３空気袋）８は図２に示すように、上下
方向に細長い空気袋（エアシリンダー）を主体カバー１
ａの下部側に例えば５個左右方向に並列に形成する。な
お、この股拡開部材８は左右方向に細長い空気袋を主体
カバー１ａの下部側に複数個上下方向に並列に形成する
ようにしてもよい。

【０００８】前述したシール部材２、支持部材７、股拡
開部材８、通水路３、及び空気通路４は、図３に示すよ
うに、熱可塑性樹脂（プラスチック）シート材によりお
むつ状に形成されたベースシートＳ₁ に、これと同様の
シート材を所定寸法に裁断された補助シートＳ₂ をＵ字
状に曲げて（又は反転屈曲させて）その周縁部を熱融着
して形成する。あるいは図４に示すように、熱可塑性樹
脂（プラスチック）シート材によりおむつ状に形成され
た内面シートＳ₃ と外面シートＳ₄ とを形成し、両者の
所定箇所を部分的にＵ字状に曲げて（又は反転屈曲させ
て）その周縁部を熱融着して形成する。

【０００９】上記シール部材２、支持部材７、及び股拡
開部材８は、小径の連通孔９（図３、図４）を介して互
いに連通させる。また、図２に示すように、股拡開部材
８の外面側に第１接続口１０を形成する。また、上記通
水路３、及び空気通路４の外面側に第２、第３接続口１
１，１２を形成し、さらに、前述した内周部１ａ−１の
前部側に排水接続口（排水口）１３を、その後部側に排
気口１４をそれぞれ形成する。上記各第１接続口１０、
第２、第３接続口１１，１２、排水接続口１３、及び排
気口１４は、患者（ア）と接触し難い股間部と対応する
位置に形成する。図２において１５は排気口１４を外面
側から開閉するシート製の弁、１６は主体カバー１ａの
後端部の外面に取り付けた面ファスナー、図１において
１７，１７は側部カバー１ｂの外端部の内面に取り付け
た面ファスナーである。なお、前述した内周部１ａ−１
の内面にはテフロン（商品名）等の撥水材をコーティン
グして水の付着を防止し、また、その他のカバー１の内
面（患者との接触面）には植毛処理等して肌触りを良く
する。

【００１０】以上の如くして形成された排泄物処理用カ
バー１は、図５、図６に示すように、主体カバー１ａの
後半部を前部方向に折り曲げて患者（ア）の排泄部分を
包囲した後、左右の側部カバー１ｂ，１ｂを接近方向に
折り曲げてその面ファスナー１７，１７を主体カバー１
ａの面ファスナー１６に接合する。次いで上記カバー１
に補機装置２０を接合して患者（ア）の排泄物を処理す
る。

【００１１】上記補機装置２０は、図６に示すようにな
っている。即ち、台車２１に汚水タンク２２、オゾン発
生器２３、吸引ポンプ（吸引装置）２４、洗浄水（温
水）タンク２５、洗浄水供給用エアポンプ（洗浄水供給
装置）２６、空気袋用エアポンプ（第１空気供給装置）
２７、及び乾燥用エアポンプ（第２空気供給装置）２８
等の補機類を順次上方に配列して搭載する。上記汚水タ
ンク２２は、吸引ポンプ２４、排水ホース１３ａを介し
てカバー１の排水接続口１３に接続し、オゾン発生器２
３は汚水タンク２２の排出管２２ａに接続し、上記洗浄
水タンク２５は給水ホース２５ａ、第２接続口１１を介
してカバー１の通水路３（洗浄水噴出口５）に接続し、
上記洗浄水供給用エアポンプ２６は洗浄水タンク２５に
空気を所定の圧力で供給し、この圧縮空気によって洗浄
水タンク２５内の洗浄水を給水ホース２５ａ、第２接続
口１１を介して通水路３に供給する。

【００１２】また、上記空気袋用エアポンプ２７は、エ
アホース２７ａ、第１接続口１０を介して空気を股拡開
部材（第３空気袋）８に所定の圧力で供給する。該股拡
開部材８に供給された圧縮空気は、各連通孔９（図３、
図４）を介してシール部材２、支持部材（第２空気袋）
７に流入する。また、上記乾燥用エアポンプ２８は、エ
アホース２８ａ、第３接続口１２を介して空気通路４に
空気（温風）を供給し、これを各空気噴出口６から噴出
させる。図６中、２１ａは台車２１の下部に取付けた車
輪、２１ｂは台車２１の把手である。

【００１３】上記補機装置２０は、患者（ア）の手元に
設置したスイッチ、あるいはカバー１内に設置した臭気
センサー（図示省略）により制御装置が作動し、所定の
ステップで以下の如く作動されるようになっている。即
ち、患者（ア）の手元に設置したスイッチ、あるいはカ
バー１内に設置した臭気センサーがオン作動すると、ま
ず、空気袋用エアポンプ２７が作動して股拡開部材（第
３空気袋）８、シール部材（第１空気袋）２、支持部材
（第２空気袋）７に所定の高圧の空気が供給され、図６
に示すように、各シール部材２、支持部材７、股拡開部
材８が筒状に膨張し、枠状のシール部材２によってカバ
ー１の内周部１ａ−１が外方に移動して患者（ア）の排
泄部と対面する内周部に所定の空間、つまり洗浄室が形
成されるとともに、この洗浄室の周囲は上記シール部材
２が患者（ア）の所定箇所に接触することによって外部
から遮断される。また、上記支持部材７によって患者
（ア）の尻部が持ち上げられ、また、股拡開部材８によ
って該患者（ア）の股部が広げられ、これにより患者
（ア）の排便・排尿を容易にする。

【００１４】この状態で予め設定された時間が経過する
と、洗浄水供給用エアポンプ２６が作動され、洗浄水タ
ンク２５内の気圧を高めて該洗浄水タンク２５内の洗浄
水（温水）を給水ホース２５ａを介して通水路３に供給
し、各洗浄水噴出口５ａ，５ｂ，５ｃから洗浄水（温
水）を患者（ア）の排泄部に向けて、例えば約５００ｃ
ｃ噴出し、この部を洗浄する。また、これと並行して吸
引ポンプ２４、オゾン発生器２３が作動し、上記患者
（ア）がした排便、排尿等の汚水を排水ホース１３ａを
介して汚水タンク２２内に吸引すとともに、該汚水タン
ク２２の排気管２１ａから排気される空気の臭いはオゾ
ン発生器２３から供給されるオゾンにより消去される。

【００１５】この状態で予め設定された時間が経過する
と、上記洗浄水供給用エアポンプ２６が、またこれより
も約３０秒遅延して上記吸引ポンプ２４が停止され、代
わりに上記乾燥用エアポンプ２８を作動させ、エアホー
ス２８ａを介して空気通路４に空気（温風）を供給し、
各空気噴出口６ａ，６ｂ，６ｃから空気（温風）を患者
（ア）の排泄部に向けて、例えば１０分〜１５分間噴出
し、この部を乾燥させる。この場合、洗浄室内の湿った
空気は、内圧により弁１５を開いて排気口１４から外部
に排出される。

【００１６】この状態で予め設定された時間が経過する
と、上記乾燥用エアポンプ２８を停止させた後、空気袋
用エアポンプ２７を停止してシール部材２、支持部材、
及び７股拡開部材８内の空気を外部に自然排出させ、こ
れらをシート状に収縮せる。なお、骨折患者（ア）のよ
うに、意識の高い患者（ア）の場合には、上記空気袋用
エアポンプ２７、吸引ポンプ２４、洗浄水供給用エアポ
ンプ２６、及び乾燥用エアポンプ２８等を自信の判断に
より所定のステップで作動させるようにしてもよい。

【００１７】ここで、前述したシール部材２、支持部
材、及び７股拡開部材８は、スポンジ、弾性ゴム等の軟
質弾性体、又は、ゲル状物質、粘土等の粘性体により形
成するようにしてもよい。このようにすれば、カバー１
の内周部１ａ−１の外方への移動は若干低下する場合が
あるが、前述した空気袋用エアポンプ２７を省略するこ
とができ、補機装置２０が簡素になる。

【００１８】

【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明
は、患者を寝かせた状態で排便・排尿処理、及び排泄部
等の股間部の洗浄を安全にかつ容易に行なうことができ
るとともに、カバーに設けたシール部材が軟質性である
ため、排便・排尿後において寝返りさせたり、起こした
りすることが容易にできる。また、カバーはおむつ状と
したので、安価になるとともに、患者への装着・離脱が
容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるカバーを広げて空気袋部を膨らま
せた状態の正面斜視図である。

【図２】図１の背面斜視図である。

【図３】図１のIII-III 相当の断面図である。

【図４】他の実施例を示す図３相当の断面図である。

【図５】本発明によるカバーの折り畳み状態を示す正面
図である。

【図６】使用状態を示す図５のVI-VI 相当の断面図であ
る。

【符号の説明】

１排泄物処理用カバー１ａ主体カバー１ａ−１内周部１ｂ側部カバー２シール部材（第１空気袋）２ａ前部辺３通水路４空気通路５（５ａ，５ｂ，５ｃ）洗浄液噴出口（小孔）６（６ａ，６ｂ，６ｃ）空気噴出口（小孔）７支持部材（第２空気袋）８股拡開部材（第３空気袋）９連通孔１０第１接続口１１第２接続口１２第３接続口１３排水接続口（排水口）１３ａ排水ホース１４排水口１５排気口１６、１７面ファスナー２０補機装置２１台車２２汚水タンク２３オゾン発生器２４吸引ポンプ（吸引装置）２５洗浄水タンク２６洗浄水供給用エアポンプ（洗浄水供給装
置）２７空気袋用エアポンプ（第１空気供給装置）２８乾燥用エアポンプ（第２空気供給装置）Ｓ₁ ベースシートＳ₂ 補助シートＳ₃ 内面シートＳ₄ 外面シート

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 4C094 AA08 AA09 BB09 BB11 BB16 BB17 CC08 DD02 DD15 EE11 EE25 EE36 GG02 GG07 GG08 GG13 4C098 AA09 CC07 CC11 CC14 CC28 CC39 CD03 CD05 CE06

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】可撓性シート材によりおむつ状のカバー
（１）を設け、該カバー（１）の内面に、患者（ア）の
排泄部の周部の肌に接触する軟質性のシール部材（２）
を設け、患者（ア）の排泄部と対面するカバー（１）の
内周部（１ａ−１）に患者（ア）の排泄部に向けて洗浄
液を噴出する洗浄液噴出口（５）と、カバー（１）内の
洗浄液及び排泄物を外部に排出する排水口（１３）と、
患者（ア）の排泄部に向けて乾燥用の空気を噴出する空
気噴出口（６）とを設けたことを特徴とする患者の排泄
物処理用カバー。
【請求項２】前記シール部材（２）は空気袋により形成
されてなることを特徴とする請求項１記載の患者の排泄
物処理用カバー。
【請求項３】前記シール部材（２）は軟質弾性体により
形成されてなることを特徴とする請求項１記載の患者の
排泄物処理用カバー。
【請求項４】前記シール部材（２）は粘性体により形成
されてなることを特徴とする請求項１記載の患者の排泄
物処理用カバー。
【請求項５】前記シール部材（２）は、前記カバー
（１）の内面に環状に形成したことを特徴とする請求項
１〜４いずれか記載の患者の排泄物処理用カバー。
【請求項６】前記カバー（１）を二重にした内面シート
（Ｓ₃ ）と外面シート（Ｓ₄ ）とにより形成し、該内面
シート（Ｓ₃ ）と外面シート（Ｓ₄ ）とを部分的に固着
して患者（ア）の排泄部の周部に空気袋（２）を形成
し、該空気袋（２）を前記シール部材（２）としたこと
を特徴とする請求項１又は５記載の患者の排泄物処理用
カバー。
【請求項７】前記カバー（１）を二重にした内面シート
（Ｓ₃ ）と外面シート（Ｓ₄ ）とにより形成し、前記洗
浄液噴出口（５）は、前記内面シート（Ｓ₃ ）と外面シ
ート（Ｓ₄ ）とを部分的に固着して洗浄液が流通する通
水路（３）を形成し、該通水路（３）に患者（ア）の排
泄部に向かって開口する小孔（５）を形成してなること
を特徴とする請求項１〜６いずれか記載の患者の排泄物
処理用カバー。
【請求項８】前記カバー（１）であってかつ患者（ア）
の尻部と対応する部分に軟質性の支持部材（７）を設け
たことを特徴とする請求項１〜７いずれか記載の患者の
排泄物処理用カバー。
【請求項９】前記カバー（１）の外面側であってかつ患
者（ア）の股間部と対応する部分に、軟質性の股拡開部
材（８）を設けたことを特徴とする請求項１〜８いずれ
か記載の患者の排泄物処理用カバー。
【請求項１０】前記シール部材（２）を空気袋とし、該
空気袋（２）に空気を給排する第１空気供給装置（２
７）と、該第１空気供給装置（２７）を作動させた後に
前記洗浄液噴出口（５）に洗浄水を供給する洗浄水供給
装置（２６）、及び前記排水口（１３）からカバー
（１）内の洗浄液及び排泄物を吸引する吸引装置（２
４）と、前記洗浄水供給装置（５）及び吸引装置（２
４）を停止させた後に前記空気噴出口（６）に空気を供
給する第２空気供給装置（２８）とを設けたことを特徴
とする患者の排泄物処理用カバーの補機装置。