JP3380383B2 - 患者用股間部の洗浄装置 - Google Patents
患者用股間部の洗浄装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者を寝かせた状
態で排便・排尿処理及び肛門部及び陰部の洗浄を行なう
患者用股間部の洗浄装置に関するものである。
態で排便・排尿処理及び肛門部及び陰部の洗浄を行なう
患者用股間部の洗浄装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来は、患者におむつを装着し、これを
定期的に交換して便を除去するとともに、この交換の際
に患者の肛門部及び陰部をタオルで拭くようにしてい
た。
定期的に交換して便を除去するとともに、この交換の際
に患者の肛門部及び陰部をタオルで拭くようにしてい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものは、お
むつの交換時に周囲に異臭が放たれるとともに、患者に
付着した異臭を十分に除去することができない等の欠点
があった。本発明は、患者の肛門部及び陰部に洗浄液を
噴出することにより、上記欠点を解消した新規な患者用
股間部の洗浄装置を得ることを目的とする。
むつの交換時に周囲に異臭が放たれるとともに、患者に
付着した異臭を十分に除去することができない等の欠点
があった。本発明は、患者の肛門部及び陰部に洗浄液を
噴出することにより、上記欠点を解消した新規な患者用
股間部の洗浄装置を得ることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の如く構成したものである。即ち患
者の腰部から大腿部を包囲するベースとカバーとを上下
に開閉可能に設け、該ベース及びカバーの内面に患者の
腰部から大腿部にかけて密着するクッション材を充填す
るとともに、前記ベース側のクッション材は多数の空気
室を有するエアチューブにより形成し、前記クッション
材に患者の肛門部及び陰部を所定の間隙を保持して包囲
する洗浄室を設け、該洗浄室に患者の肛門部及び陰部に
向けて洗浄液を噴出するノズルを設け、洗浄室の下部に
外部に開口する排水口を設ける構成にしたものである。
この場合、前記洗浄室の上部に外部に開口する手挿入口
を設けるとともに、該手挿入口を開閉する蓋を設けると
よい。また、前記排水口を吸引ポンプに接続することが
好ましい。さらに、前記洗浄室に患者の肛門部及び陰部
に向けて空気を吐出するエア吐出口を設けるとよい。
成するために、以下の如く構成したものである。即ち患
者の腰部から大腿部を包囲するベースとカバーとを上下
に開閉可能に設け、該ベース及びカバーの内面に患者の
腰部から大腿部にかけて密着するクッション材を充填す
るとともに、前記ベース側のクッション材は多数の空気
室を有するエアチューブにより形成し、前記クッション
材に患者の肛門部及び陰部を所定の間隙を保持して包囲
する洗浄室を設け、該洗浄室に患者の肛門部及び陰部に
向けて洗浄液を噴出するノズルを設け、洗浄室の下部に
外部に開口する排水口を設ける構成にしたものである。
この場合、前記洗浄室の上部に外部に開口する手挿入口
を設けるとともに、該手挿入口を開閉する蓋を設けると
よい。また、前記排水口を吸引ポンプに接続することが
好ましい。さらに、前記洗浄室に患者の肛門部及び陰部
に向けて空気を吐出するエア吐出口を設けるとよい。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
いて説明する。図面において、図１は本発明による洗浄
装置全体を示す概略側面図、図２はその本体部の第１実
施例を示す要部断面側面図、図３は図２のIII-III 断面
図、図４は洗浄装置の本体部の斜視図である。図１にお
いて、１は洗浄装置であり、患者５０の腰部５１から大
腿部を包囲する本体部２と、この本体部２に接続される
補機部４０とを有する。
いて説明する。図面において、図１は本発明による洗浄
装置全体を示す概略側面図、図２はその本体部の第１実
施例を示す要部断面側面図、図３は図２のIII-III 断面
図、図４は洗浄装置の本体部の斜視図である。図１にお
いて、１は洗浄装置であり、患者５０の腰部５１から大
腿部を包囲する本体部２と、この本体部２に接続される
補機部４０とを有する。
【０００６】上記本体部２は、図２〜図５に示すように
なっている。即ち、上下に分割可能のベース３及びカバ
ー３０の内側にクッション材２５，３４を収容し、この
クッション材２５，３４を介して患者５０の腰部５１か
ら大腿部５２に至る股間部の上下面を包囲する。上記ベ
ース３は、２図、図６に示すように、硬質プラスチック
材により浅い箱状に形成し、その底面の中心部に前後方
向に細長く、かつ前部側に向かって次第に深くなる長方
形状の凹部４を形成し、該凹部４の前部をベース３の前
部壁に開けた排水口５により外部に開口させ、図６、図
１に示すように、排水管（ホース）６を介して補機部４
０の吸引ポンプ４１の吸引口に接続する。
なっている。即ち、上下に分割可能のベース３及びカバ
ー３０の内側にクッション材２５，３４を収容し、この
クッション材２５，３４を介して患者５０の腰部５１か
ら大腿部５２に至る股間部の上下面を包囲する。上記ベ
ース３は、２図、図６に示すように、硬質プラスチック
材により浅い箱状に形成し、その底面の中心部に前後方
向に細長く、かつ前部側に向かって次第に深くなる長方
形状の凹部４を形成し、該凹部４の前部をベース３の前
部壁に開けた排水口５により外部に開口させ、図６、図
１に示すように、排水管（ホース）６を介して補機部４
０の吸引ポンプ４１の吸引口に接続する。
【０００７】上記凹部４の底面４ａの左右方向中心部に
吐出管１０を前後方向に延長させて固定し、この吐出管
１０の上面に後部側から前部側に向かって、温水又は水
を噴出する第１ノズル１１、第２ノズル１２、温風又は
空気を吐出するエア吐出口１３をそれぞれ所定の間隔を
おいて取り付ける。第１ノズル１１は患者５０の肛門部
に向け、第２ノズル１２は患者５０の陰部に向け、エア
吐出口１３は患者５０の肛門部から陰部に亘って向け
る。なお、上記吐出管１０内は上下に分割され、上部を
温水又は水の水路として第１、第２ノズル１１、１２に
から温水を噴出させ、下部を空気路としてエア吐出口１
３に連通させる。
吐出管１０を前後方向に延長させて固定し、この吐出管
１０の上面に後部側から前部側に向かって、温水又は水
を噴出する第１ノズル１１、第２ノズル１２、温風又は
空気を吐出するエア吐出口１３をそれぞれ所定の間隔を
おいて取り付ける。第１ノズル１１は患者５０の肛門部
に向け、第２ノズル１２は患者５０の陰部に向け、エア
吐出口１３は患者５０の肛門部から陰部に亘って向け
る。なお、上記吐出管１０内は上下に分割され、上部を
温水又は水の水路として第１、第２ノズル１１、１２に
から温水を噴出させ、下部を空気路としてエア吐出口１
３に連通させる。
【０００８】上記各第１ノズル１１、第２ノズル１２及
びエア吐出口１３は、図６、図１に示すように、ベース
３の底壁３ａ内に形成した通水路１４及びエア通路１６
を介してベース３の前部壁に開口させ、通水路１４は給
水管（ホース）１５を介して補機部４０の温水タンク４
２に接続し、エア通路１６はエア供給管（ホース）１７
を介して補機部４０のヒートポンプ４３に接続する。上
記温水タンク４２内の温水は、補機部４０のエアポンプ
４４によって温水タンク４２内を昇圧し、この昇圧によ
って給水管１５に流出させる。
びエア吐出口１３は、図６、図１に示すように、ベース
３の底壁３ａ内に形成した通水路１４及びエア通路１６
を介してベース３の前部壁に開口させ、通水路１４は給
水管（ホース）１５を介して補機部４０の温水タンク４
２に接続し、エア通路１６はエア供給管（ホース）１７
を介して補機部４０のヒートポンプ４３に接続する。上
記温水タンク４２内の温水は、補機部４０のエアポンプ
４４によって温水タンク４２内を昇圧し、この昇圧によ
って給水管１５に流出させる。
【０００９】また、図６に示すように、上記ベース３の
底壁３ａの後部にエア供給口２０を明け、このエア供給
口２０からベース３に取り付けた下部クッション材２５
（後述）にエアを供給する。上記エア供給口２０は、ベ
ース３の底壁３ａ内に形成した第２のエア通路２１を介
してベース３の前部壁に開口させ、図１に示すように、
第２のエア供給管（ホース）２２を介して補機部４０の
エアポンプ４４に接続する。
底壁３ａの後部にエア供給口２０を明け、このエア供給
口２０からベース３に取り付けた下部クッション材２５
（後述）にエアを供給する。上記エア供給口２０は、ベ
ース３の底壁３ａ内に形成した第２のエア通路２１を介
してベース３の前部壁に開口させ、図１に示すように、
第２のエア供給管（ホース）２２を介して補機部４０の
エアポンプ４４に接続する。
【００１０】上記ベース３の内側（上面）に下部クッシ
ョン材２５を取り付ける。この下部クッション材２５
は、図８〜図１０に示すように、上部側が前後方向に延
びる多数の仕切り壁２５ａにより左右方向に分割された
多数の空気室２５ｂを有する空気入りシート（エアチュ
ーブ）により形成され、共通の空気室に形成された下部
を前述したエア供給口２０に接続し、補機部４０のエア
ポンプ４４により第２のエア供給管２２、第２のエア通
路２１を介して所定圧の空気を供給し、その上部及び周
縁部をベース３の周壁よりも高く盛り上げて患者５０の
腰部５１、大腿部５２、尻部５３を支持する。
ョン材２５を取り付ける。この下部クッション材２５
は、図８〜図１０に示すように、上部側が前後方向に延
びる多数の仕切り壁２５ａにより左右方向に分割された
多数の空気室２５ｂを有する空気入りシート（エアチュ
ーブ）により形成され、共通の空気室に形成された下部
を前述したエア供給口２０に接続し、補機部４０のエア
ポンプ４４により第２のエア供給管２２、第２のエア通
路２１を介して所定圧の空気を供給し、その上部及び周
縁部をベース３の周壁よりも高く盛り上げて患者５０の
腰部５１、大腿部５２、尻部５３を支持する。
【００１１】上記下部クッション材２５は、図７、図２
に示すように、前述したベース３の凹部４と対応する前
部側の左右方向中心部を上下方向に貫通させ、この貫通
部により下部洗浄室３５ａ形成する。この下部洗浄室３
５ａは、患者５０の肛門部及び陰部の直下に対応させ
る。また、上記下部クッション材２５の残余の上面は、
図８〜図１０に示すように、患者５０の腰部５１、大腿
部５２及び尻部５３の下部に略沿う形状にする。
に示すように、前述したベース３の凹部４と対応する前
部側の左右方向中心部を上下方向に貫通させ、この貫通
部により下部洗浄室３５ａ形成する。この下部洗浄室３
５ａは、患者５０の肛門部及び陰部の直下に対応させ
る。また、上記下部クッション材２５の残余の上面は、
図８〜図１０に示すように、患者５０の腰部５１、大腿
部５２及び尻部５３の下部に略沿う形状にする。
【００１２】前述したカバー３０は、２図〜図５に示す
ように、硬質プラスチック材により、ベース３と対応す
る深い箱状に形成し、その上面壁の中心部に手挿入口３
１を貫通形成し、この手挿入口３１を蓋３２により開閉
する。また、前部壁に患者５０の両大腿部５２が挿通さ
れる逆Ｕ字型の切欠き３３，３３を形成する。
ように、硬質プラスチック材により、ベース３と対応す
る深い箱状に形成し、その上面壁の中心部に手挿入口３
１を貫通形成し、この手挿入口３１を蓋３２により開閉
する。また、前部壁に患者５０の両大腿部５２が挿通さ
れる逆Ｕ字型の切欠き３３，３３を形成する。
【００１３】上記カバー３０の内側（下面）に上部クッ
ション材３４を取り付ける。この上部クッション材３４
は、スポンジ、ゲル、軟質ウレタン等、伸縮性を有する
芯材の表面を非通水性の皮膜で被覆してなり、その下面
を患者５０の腰部５１の上半部（下腹部）から大腿部５
２の上半部に略沿う形状にする。また、上部クッション
材３４の周縁部は、前述した下部クッション材２５の周
縁部に圧接させる。また、上記上部クッション材３４の
中心部Ｉ上下方向に貫通する上部洗浄室３５ｂを形成す
る。この上部洗浄室３５ｂは、患者５０の陰部の直上方
に形成するとともに、上記手挿入口３１及び下部洗浄室
３５ａと連通させる。なお、上記上部クッション材３４
は、上部クッション材３４と同様に空気入りシートによ
り形成するようにしてもよい。
ション材３４を取り付ける。この上部クッション材３４
は、スポンジ、ゲル、軟質ウレタン等、伸縮性を有する
芯材の表面を非通水性の皮膜で被覆してなり、その下面
を患者５０の腰部５１の上半部（下腹部）から大腿部５
２の上半部に略沿う形状にする。また、上部クッション
材３４の周縁部は、前述した下部クッション材２５の周
縁部に圧接させる。また、上記上部クッション材３４の
中心部Ｉ上下方向に貫通する上部洗浄室３５ｂを形成す
る。この上部洗浄室３５ｂは、患者５０の陰部の直上方
に形成するとともに、上記手挿入口３１及び下部洗浄室
３５ａと連通させる。なお、上記上部クッション材３４
は、上部クッション材３４と同様に空気入りシートによ
り形成するようにしてもよい。
【００１４】図１において、４８は補機部４０の台車で
あり、汚水タンク４５、オゾン発生器４６、吸引ポンプ
４１、温水タンク４２、エアポンプ４４、及びヒートポ
ンプ４３等の補機類を順次上方に配列して支持する。汚
水タンク４５には、洗浄室３５内の汚水が吸引ポンプ４
１により吸引されて収容される。汚水タンク４５の上部
は排気管４７で外部に連通させ、この排気管４７により
上記汚水の収容時に過剰となった汚水タンク４５内の空
気を外部に排出させる。この排気管４７の途中にオゾン
発生器４６の流出管を接続し、オゾン発生器４６により
発生させたオゾンを排気管４７に供給し、排気管４７か
ら外部に排出される空気の臭いを消去する。４８ａは台
車の把手である。
あり、汚水タンク４５、オゾン発生器４６、吸引ポンプ
４１、温水タンク４２、エアポンプ４４、及びヒートポ
ンプ４３等の補機類を順次上方に配列して支持する。汚
水タンク４５には、洗浄室３５内の汚水が吸引ポンプ４
１により吸引されて収容される。汚水タンク４５の上部
は排気管４７で外部に連通させ、この排気管４７により
上記汚水の収容時に過剰となった汚水タンク４５内の空
気を外部に排出させる。この排気管４７の途中にオゾン
発生器４６の流出管を接続し、オゾン発生器４６により
発生させたオゾンを排気管４７に供給し、排気管４７か
ら外部に排出される空気の臭いを消去する。４８ａは台
車の把手である。
【００１５】次に上記第１実施例の使用態様について説
明する。まず、ベース３を患者５０股間部の下に配置
し、カバー３０を上方から被せて係止具（図示省略）に
より上記ベース３に係止する。次いでエアポンプ４４を
作動させ、エア供給管２２、エア通路２１を介してベー
ス３の下部クッション材２５内に空気を供給してこれを
膨らませ、患者５０の腰部５１、大腿部５２、尻部５３
を支持するとともに、その周縁部を上部クッション材３
４の周縁部に圧接させる。これにより、患者５０の腰部
５１、大腿部５２、尻部５３を下部クッション材２５及
び上部クッション材３４により機密に覆うとともに、患
者５０の肛門部及び陰部を所定の間隙を保持して包囲す
る洗浄室３５を形成する。
明する。まず、ベース３を患者５０股間部の下に配置
し、カバー３０を上方から被せて係止具（図示省略）に
より上記ベース３に係止する。次いでエアポンプ４４を
作動させ、エア供給管２２、エア通路２１を介してベー
ス３の下部クッション材２５内に空気を供給してこれを
膨らませ、患者５０の腰部５１、大腿部５２、尻部５３
を支持するとともに、その周縁部を上部クッション材３
４の周縁部に圧接させる。これにより、患者５０の腰部
５１、大腿部５２、尻部５３を下部クッション材２５及
び上部クッション材３４により機密に覆うとともに、患
者５０の肛門部及び陰部を所定の間隙を保持して包囲す
る洗浄室３５を形成する。
【００１６】この状態でエアポンプ４４の吐出口を温水
タンク４２側に切り換えて温水タンク４２内の気圧を高
め、該温水タンク４２内の温水を給水管１５、通水路１
４を介して吐出管１０に圧送する。さすれば、第１、第
２ノズル１１，１２から患者５０の肛門部及び陰部に向
けて温水が噴出し、患者がした排尿、排便を洗浄室３５
下部の排出口５に向けて洗い流すとともに、患者５０の
肛門部及び陰部が洗浄されることになる。この場合、必
要に応じ、カバー３０の蓋３２を外し、手挿入口３１か
ら手を挿入して患者５０の肛門部及び陰部を揉みながら
この部を洗浄する。
タンク４２側に切り換えて温水タンク４２内の気圧を高
め、該温水タンク４２内の温水を給水管１５、通水路１
４を介して吐出管１０に圧送する。さすれば、第１、第
２ノズル１１，１２から患者５０の肛門部及び陰部に向
けて温水が噴出し、患者がした排尿、排便を洗浄室３５
下部の排出口５に向けて洗い流すとともに、患者５０の
肛門部及び陰部が洗浄されることになる。この場合、必
要に応じ、カバー３０の蓋３２を外し、手挿入口３１か
ら手を挿入して患者５０の肛門部及び陰部を揉みながら
この部を洗浄する。
【００１７】同時に吸引ポンプ４１を作動せさ、排出口
５に到来した汚水を配水管６を介して汚水タンク４５内
に流入させる。また、オゾン発生器４６を作動させ、オ
ゾン発生器４６により発生させたオゾンを汚水タンク４
５の排気管４７に供給し、該排気管４７から外部に排出
される空気の臭いを消去する。上記排尿、排便処理及び
患者５０の洗浄が完了した後、ヒートポンプ４３を作動
させ、温風をエア供給管１７、エア通路１６を介して吐
出管１０に供給し、エア吐出口１３から温風を患者５０
の肛門部及び陰部向けて吐出させ、この部を乾燥させ
る。
５に到来した汚水を配水管６を介して汚水タンク４５内
に流入させる。また、オゾン発生器４６を作動させ、オ
ゾン発生器４６により発生させたオゾンを汚水タンク４
５の排気管４７に供給し、該排気管４７から外部に排出
される空気の臭いを消去する。上記排尿、排便処理及び
患者５０の洗浄が完了した後、ヒートポンプ４３を作動
させ、温風をエア供給管１７、エア通路１６を介して吐
出管１０に供給し、エア吐出口１３から温風を患者５０
の肛門部及び陰部向けて吐出させ、この部を乾燥させ
る。
【００１８】図１１〜１４は第２実施例を示す。図１１
〜図１３において、６０は本体部であり、正方形状に形
成した硬質プラスチック製のベース６１の前端（図１１
において下端）と、細長い台形状に形成した硬質プラス
チック製のカバー６２の後端（図１１において上端）と
を可撓性のバンド６３で回動可能に連結し、ベース６１
の上面にエアチューブ形式の下部クッション材６４を環
状に載置して固着し、中心部に前後方向に細長い凹部６
５を形成し、該凹部６５の前部に排水管（ホース）６６
を接続する。
〜図１３において、６０は本体部であり、正方形状に形
成した硬質プラスチック製のベース６１の前端（図１１
において下端）と、細長い台形状に形成した硬質プラス
チック製のカバー６２の後端（図１１において上端）と
を可撓性のバンド６３で回動可能に連結し、ベース６１
の上面にエアチューブ形式の下部クッション材６４を環
状に載置して固着し、中心部に前後方向に細長い凹部６
５を形成し、該凹部６５の前部に排水管（ホース）６６
を接続する。
【００１９】上記凹部６５の底面の左右方向中心部に吐
出管６７を前後方向に延長させて固定し、この吐出管６
７の上面に後部側から前部側に向かって、温水又は水を
噴出する第１ノズル６８、第２ノズル６９、温風又は空
気を吐出するエア吐出口７０をそれぞれ所定の間隔をお
いて取り付ける。上記第１ノズル６８は患者５０の肛門
部に向け、第２ノズル６９は患者５０の陰部に向け、エ
ア吐出口７０は患者５０の肛門部から陰部に亘って向け
る。
出管６７を前後方向に延長させて固定し、この吐出管６
７の上面に後部側から前部側に向かって、温水又は水を
噴出する第１ノズル６８、第２ノズル６９、温風又は空
気を吐出するエア吐出口７０をそれぞれ所定の間隔をお
いて取り付ける。上記第１ノズル６８は患者５０の肛門
部に向け、第２ノズル６９は患者５０の陰部に向け、エ
ア吐出口７０は患者５０の肛門部から陰部に亘って向け
る。
【００２０】上記カバー６２の内側（下面）には、スポ
ンジ、ゲル、軟質ウレタン等、伸縮性を有する資材から
なる上部クッション材７１を取り付ける。この上部クッ
ション材７１は、表面を非通水性の皮膜で被覆する。上
記上部クッション材７１の中心部に凹部７２を形成す
る。この凹部７２は前部（図１１において上部）側を開
口させる。また、上記カバー６２の後部両側に可撓性の
連結バンド７３を連結し、該連結バンド７３の先端と前
述したベース６１の後部両側に係脱可能の面ファスナー
７４，７５を取付ける。
ンジ、ゲル、軟質ウレタン等、伸縮性を有する資材から
なる上部クッション材７１を取り付ける。この上部クッ
ション材７１は、表面を非通水性の皮膜で被覆する。上
記上部クッション材７１の中心部に凹部７２を形成す
る。この凹部７２は前部（図１１において上部）側を開
口させる。また、上記カバー６２の後部両側に可撓性の
連結バンド７３を連結し、該連結バンド７３の先端と前
述したベース６１の後部両側に係脱可能の面ファスナー
７４，７５を取付ける。
【００２１】そして、図１４に示すように、上記ベース
６１を患者５０股間部の下に配置し、エアポンプにより
ベース６１の下部クッション材６４内に空気を供給して
これを膨らませ、その上面を患者５０の腰部、尻部、大
腿部に密着させてこれらを支持する。次いでカバー６２
を上方に回動させて上記患者５０股間部の上面に所定の
圧力で当接させ、連結バンド７３によりカバー６２の後
部両側とベース６１の後部両側とを連結する。これによ
り、上記凹部６５，７２及びバンド６３部で患者５０の
肛門部及び陰部を所定の間隙を保持して包囲する洗浄室
（図示省略）を形成する。以後、第１実施例と同様にし
て患者５０の肛門部及び陰部を洗浄する。図１１におい
て、７６はバンドに明けた通気孔であり、吸引ポンプ
（４１）により排水管６６を介して洗浄室に負圧が発生
した際に、上記通気孔７６から外気を導入し、カバー６
２が患者５０を過剰に押圧するのを防止するためのもの
である。
６１を患者５０股間部の下に配置し、エアポンプにより
ベース６１の下部クッション材６４内に空気を供給して
これを膨らませ、その上面を患者５０の腰部、尻部、大
腿部に密着させてこれらを支持する。次いでカバー６２
を上方に回動させて上記患者５０股間部の上面に所定の
圧力で当接させ、連結バンド７３によりカバー６２の後
部両側とベース６１の後部両側とを連結する。これによ
り、上記凹部６５，７２及びバンド６３部で患者５０の
肛門部及び陰部を所定の間隙を保持して包囲する洗浄室
（図示省略）を形成する。以後、第１実施例と同様にし
て患者５０の肛門部及び陰部を洗浄する。図１１におい
て、７６はバンドに明けた通気孔であり、吸引ポンプ
（４１）により排水管６６を介して洗浄室に負圧が発生
した際に、上記通気孔７６から外気を導入し、カバー６
２が患者５０を過剰に押圧するのを防止するためのもの
である。
【００２２】上記第２実施例によれば、ベース６１及び
カバー６２が板状となり、小型になるので、患者５０へ
の取付け、取外しが迅速に行なえるとともに、構造が簡
素のため安価になる。
カバー６２が板状となり、小型になるので、患者５０へ
の取付け、取外しが迅速に行なえるとともに、構造が簡
素のため安価になる。
【００２３】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明
は、患者を寝かせた状態で排便・排尿処理、及び肛門部
及び陰部等の股間部の洗浄を安全にかつ容易に行なうこ
とができるとともに、上下に開閉できるので、患者への
装着及び離脱が容易となる。また構造が簡素であるため
安価に得ることができる等の効果を奏する。
は、患者を寝かせた状態で排便・排尿処理、及び肛門部
及び陰部等の股間部の洗浄を安全にかつ容易に行なうこ
とができるとともに、上下に開閉できるので、患者への
装着及び離脱が容易となる。また構造が簡素であるため
安価に得ることができる等の効果を奏する。
【図１】本発明による洗浄装置全体を示す概略側面図で
ある。
ある。
【図２】本発明による本体部の第１実施例を示す要部断
面側面図である。
面側面図である。
【図３】図２のIII-III 断面図である。
【図４】本体部の斜視図である。
【図５】本体部を開いた状態の斜視図である。
【図６】本体部のベースの斜視図である。
【図７】本体部のベースに下部クッション材を取付けた
状態の斜視図である。
状態の斜視図である。
【図８】下部クッション材による患者の腰部を支持した
状態の断面図である。
状態の断面図である。
【図９】下部クッション材による患者の尻部を支持した
状態の断面図である。
状態の断面図である。
【図１０】下部クッション材による患者の大腿部を支持
した状態の断面図である。
した状態の断面図である。
【図１１】本発明による本体部の第２実施例を示す平面
図である。
図である。
【図１２】図１１のXII-XII 断面図である。
【図１３】図１１のXIII-XIII 断面図である。
【図１4 】第２実施例の本体部を患者に装着した状態の
側面図である。
側面図である。
１ 洗浄装置
２ 本体部
３ ベース
３ａ 底壁
４ 凹部
４ａ 底面
５ 排水口
６ 排水管
１０ 吐出管
１１ 第１ノズル
１２ 第２ノズ
１３ エア吐出管
１４ 通水路
１５ 給水管
１６ エア通路
１７ エア供給管
２０ エア供給口
２１ 第２のエア通路
２２ 第２のエア供給管
２５ 下部クッション
２５ａ 仕切り壁
２５ｂ 空気室
３０ カバー
３１ 手挿入口
３２ 蓋
３３ 切欠き
３４ 上部クッション材
３５ 洗浄室
３５ａ 下部洗浄室
３５ｂ 上部洗浄室
４０ 補機部
４１ 吸引ポンプ
４２ 温水タンク
４３ ヒートポンプ
４４ エアポンプ
４５ 汚水タンク
４６ オゾン発生器
４７ 排気管
４８ 台車
４８ａ 把手
５０ 患者
５１ 腰部
５２ 大腿部
５３ 尻部
６０ 本体部
６１ ベース
６２ カバー
６３ バンド
６４ 下部クッション
６５ 凹部
６６ 排水管
６７ 吐出管
６８ 第１ノズル
６９ 第２ノズル
７０ エア吐出口
７１ 上部クッション
７２ 凹部
７３ 連結バンド
７４，７５ 面ファスナー
７６ 通気孔
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平６−296656（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−115514（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−237953（ＪＰ，Ａ)
実開 平５−5127（ＪＰ，Ｕ)
実開 平６−13817（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A61H 35/00
A61F 5/451
A61G 9/02
Claims (4)
- 【請求項１】 患者の腰部から大腿部を包囲するベース
とカバーとを上下に開閉可能に設け、該ベース及びカバ
ーの内面に患者の腰部から大腿部にかけて密着するクッ
ション材を充填するとともに、前記ベース側のクッショ
ン材は多数の空気室を有するエアチューブにより形成
し、前記クッション材に患者の肛門部及び陰部を所定の
間隙を保持して包囲する洗浄室を設け、該洗浄室に患者
の肛門部及び陰部に向けて洗浄液を噴出するノズルを設
け、洗浄室の下部に外部に開口する排水口を設けたこと
を特徴とする患者用股間部の洗浄装置。 - 【請求項２】 前記洗浄室の上部に外部に開口する手挿
入口を設けるとともに、該手挿入口を開閉する蓋を設け
たことを特徴とする請求項１記載の患者用股間部の洗浄
装置。 - 【請求項３】 前記排水口を吸引ポンプに接続したこと
を特徴とする請求項１，又は２記載の患者用股間部の洗
浄装置。 - 【請求項４】 前記洗浄室に患者の肛門部及び陰部に向
けて空気を吐出するエア吐出口を設けたことを特徴とす
る請求項１，２，又は３記載の患者用股間部の洗浄装
置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31973195A JP3380383B2 (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 患者用股間部の洗浄装置 |
| TW086106225A TW339276B (en) | 1995-11-13 | 1997-05-10 | Hip cleaning device for patients |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31973195A JP3380383B2 (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 患者用股間部の洗浄装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09135876A JPH09135876A (ja) | 1997-05-27 |
| JP3380383B2 true JP3380383B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=18113557
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31973195A Expired - Fee Related JP3380383B2 (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 患者用股間部の洗浄装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3380383B2 (ja) |
| TW (1) | TW339276B (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5809586A (en) * | 1997-05-15 | 1998-09-22 | Kitamura; Teruo | Device for washing crotch region of patient |
| US6167578B1 (en) | 1998-05-12 | 2001-01-02 | Teruo Kitamura | Device for washing crotch region of patient |
| DE19956722A1 (de) * | 1999-11-25 | 2001-06-13 | Helmut Utz | Toiletteneinrichtung, insbesondere für bettlägerige Personen |
| KR102070191B1 (ko) * | 2018-10-16 | 2020-01-28 | 김성우 | 환자용 오물처리기 |
| KR102330008B1 (ko) * | 2019-11-25 | 2021-11-24 | 한국생산기술연구원 | 공기유로가 형성된 브라켓튜브를 포함하는 배설물 처리장치 |
-
1995
- 1995-11-13 JP JP31973195A patent/JP3380383B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-05-10 TW TW086106225A patent/TW339276B/zh active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09135876A (ja) | 1997-05-27 |
| TW339276B (en) | 1998-09-01 |
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|---|---|---|---|
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