JP2004000120A - モズク加工品とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主原料となる生モズクを熱湯で消毒した後、単独でまたは他の原料を加えた状態で、ミキサーなどで粉砕して液状ないし半液状にし、次いで単独でまたは副原料を加えた状態で煮てから冷却することにより、液状ないし半液状の製品にする。寒天などのような粘着材を加えた状態で煮てから冷却し固めると、豆腐状ないしゼリー状の製品にできる。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、生モズク加工品とその製造方法に関する。モズクは国内では、主として沖縄で産出されるが、南方で産出し、輸入されるモズクもある。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
沖縄県は日本国内におけるモズクの主要生産地であり、養殖によって大量のモズクが産出する。しかしながら、消費方法としては、生のモズクを酢の物にしたり、モズクスープにする程度である。てんぷらにしたり、蒲鉾に入れることも行われているが、多量消費にはつながっていない。
【0003】長期保存できる製品としては、乾燥モズクにして出荷したりしているが、水に戻して使用する際は、生モズクの場合と同様に、酢の物にしたり、てんぷらにしたり、汁物に入れて食する程度である。
【0004】モズクのヌルヌル部分には、フコイダンと呼ばれる薬効成分が含まれていて、抗ガン作用や抗菌作用があることが確認されている割りには、健康食品としての消費も進んでいない。
【0005】したがって、モズクの主要産地である沖縄では、その消費拡大が強く要望されている。ところが、大量消費につながるような新製品が未だに開発されていない。ヌルヌルで扱いづらく、調理しにくいことも、消費拡大を妨げている。したがって、モズクを大量に消費可能とするには、日常的にいつでもどこでも手軽に、かつおいしく飲食でき、しかも調理し易いモズク製品を開発することが必要である。
【0006】本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、老若男女を問わず、日常的に、いつでもどこでも手軽に飲食でき、しかも扱いやすく調理し易いモズク加工品を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、主原料となる紐状のモズクを熱湯で消毒した後、単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで単独でまたは副原料を加えた状態で煮てから冷却することを特徴とするモズク加工品の製造方法である。
【0008】副原料には、調味料や香辛料なども含まれる。また、副原料は、水などの液体でもよいし固形物でもよい。こうして出来上がったモズク加工品は、副原料の種類や量によって、液状ないし半液状であったり、固形状ないし半固形状となる。
【0009】このように、熱湯消毒した生モズク単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで単独でまたは副原料を加えた状態で煮る方法によると、生モズクが粉砕されて原形が残っていないので、モズク加工品であることさえ分からない。また、全ての原料を混ぜた状態で煮るので、原料相互の味や成分を充分に馴染ませて、まろやかで自然なおいしい味を出すことができる。
【0010】請求項2は、原料となる紐状のモズクを単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで単独でまたは副原料を加えた状態で煮てから冷却してなるモズク加工品である。
【0011】このように、生モズク単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで単独でまたは副原料を加えた状態で煮てから冷却してなるモズク加工品は、前記のようにモズクの原形は残っておらず、また副原料によって、モズクとは全く別の味付けや性状にできるので、モズクとは全く別の種類の加工飲食品となる。
【0012】その結果、モズクを全く意識しないで、全く新たな加工飲食品として飲食でき、モズクの消費拡大にも寄与できる。また、いろいろな薬効成分を含んでいるので、消費者にとっては、新たな健康飲食品として、おいしく積極的に利用し摂取できる。
【0013】請求項3は、主原料となる紐状のモズクを熱湯で消毒した後、単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで少なくとも寒天などのような結合材を加えた状態で煮てから冷却し固めることを特徴とするモズク加工品の製造方法である。
【0014】このように、熱湯消毒した生モズク単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで寒天やゼラチンなどの結合材を加えた状態で煮てから冷却し固める方法によると、豆腐状ないしゼリー状の半固形のモズク加工品も製造でき、モズク加工品の品数を増やすことができる。
【0015】請求項4は、原料となる紐状のモズクを単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで少なくとも寒天などのような結合材を加えた状態で煮てから冷却し固めてなることを特徴とするモズク加工品である。
【0016】このように、生モズク単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで寒天などの結合材を加えた状態で煮てから冷却し固めてなる製品は、豆腐状ないしゼリー状の半固形のモズク加工品となるため、やっこ豆腐やゼリーの感覚で食べることができる。したがって、モズク加工品の品数を増やすことができ、モズクの消費拡大に寄与できる。
【0017】請求項5は、請求項4に記載のように液状ないし半液状に粉砕した状態において具を加えてあることを特徴とするモズク加工品である。「粉砕した状態において」ということは、「粉砕工程よりも後の工程において」ということであり、結合材を加える際、または結合材を加えた後に具を加えてもよい。
【0018】このように、液状ないし半液状に粉砕した状態において、ほぼ天然の性状の紐状の生モズクやその他の具を加えてあると、具の種類によって種々の味や種々の性状の豆腐状の半固形のモズク加工品となり、モズク加工品のバリエーションをさらに増やすこともできる。その結果、モズク加工品の需要が増え、モズクの消費量も増える。
【0019】また、以上のように、副原料の一部として用いる調味料や香辛料などによって任意の味付けも可能なため、モズクとは全く異なった味覚を出すことができ、種々のおいしくかつ健康維持に適したモズク加工品を実現できる。
【0020】請求項6は、少なくとも、原形のままの紐状のモズクを寒天などの結合材で固めてなることを特徴とするモズク加工品である。紐状のモズクは、そのままでもよいし、適当な長さに切っても良い。結合材としては、寒天やゼラチン、こんにゃくなどが適しているが、これらに限定されない。
【0021】このように、原形のままの紐状のモズクを寒天などの結合材で固めてあるため、紐状をしたヌルヌルのモズクの場合と違って、適当なサイズの適当な形状に切って料理に利用できると共に調理も容易であり、寿司種などに最適である。したがって、種々の料理が可能となり、モズクの消費拡大に貢献できると共に、健康増進に良いと言われているモズクの摂取量が増え、国民の健康維持にも貢献できる。
【0022】請求項7は、少なくとも、原形のままの紐状のモズクを煮て殺菌した後、寒天などの結合材を加えて煮てから、冷却することを特徴とするモズク加工品の製造方法である。
【0023】このように、原形のままの紐状のモズクを煮て殺菌した後、寒天などの結合材を加えて煮てから、冷却する方法によると、紐状でヌルヌルしていて扱いが面倒なモズクを容易に固めることかでき、扱いが容易なブロック状などに整形できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に本発明によるモズク加工品とその製造方法が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明によるモズク加工品の製造方法の実施形態を説明するフローチャートである。
【0025】本発明では、原料として生モズクを用いる。すなわち、乾燥したモズクや味付け加工したりした加工済みのモズクは使用しない。ただし、冷凍したモズクを解凍した場合は、モズク特有のヌルヌル部分がそのまま残存しているので、解凍したモズクも生モズクに含まれるものとする。乾燥モズクも、水に戻した状態でヌルヌル部分が大部分残存しておれば、生モズクとみなす。
【0026】先ず、ステップS1のように、生モズクを湯通ししたり、煮たりして熱湯消毒する。次いで、ステップS2のように、ミキサーなどの粉砕手段を用いて、モズク特有の紐状態が無くなるまで粉砕する。粉砕手段はミキサーに限られず、粉砕できる機能を有している手段であれば足りる。
【0027】この粉砕工程においては、生モズクのみを粉砕してもよいが、他の原料例えば水や豆乳などの液体や豆腐などの固形物を加えた状態で粉砕してもよい。粉砕手段によっては、多少の液体を加えた状態で粉砕した方が、円滑に粉砕できる場合もある。
【0028】こうして生モズクを粉砕した状態では、どろどろした液状あるいは半液状となる。予め液体を多めに加えた状態で粉砕した場合は、液状となる。この液状あるいは半液状の状態において、必要に応じて副原料を加え、均一になるように攪拌混合する。
【0029】すなわち、粉砕に先立って副原料が加えてある場合は、粉砕工程S2の後に直ちにステップS5のように煮沸してもよいが、新たな副原料を加える必要がある場合は、ステップS3において、副原料を加える。したがって、粉砕工程の前に加える副原料は固形物でもよいが、粉砕工程の後に加える副原料は液体が好ましい。
【0030】こうして副原料を加えた状態では、ステップS4のように、通常は液状ないし半液状になっているが、副原料として豆腐などのような固形物を多用すると、半固形状を呈する場合もある。このように副原料を添加した後、ステップS5において煮る。
【0031】煮る際に、全体が均一に混合されるように、攪拌しながら煮るのがよい。こうして煮る工程は、各原料の味や成分を全体的に均一に馴染ませるためにも必要である。また、より確実に殺菌処理するためにも必要であり、保存期間を長くするためにも有効である。
【0032】煮た後は、ステップS6で自然放冷して冷却すると製品となる。こうして冷却した状態では、副原料の性状に応じて液状や半液状、固形状や半固形状を呈することになる。なお、製品は必要に応じて包装する。
【0033】ステップS5で煮た後、ステップS8のように、寒天などを加えて多少煮てから、型に入れてステップS9で放冷して冷却した後、離型すると、成型された製品が完成する。
【0034】モズクを粉砕しないで紐状の原形のまま固めて製品とすることもできる。すなわち、原形のままの紐状のモズクを寒天などの結合材で固めてモズク加工品とする。製造に際しては、原形のままの紐状のモズクを煮て殺菌した後、寒天などの結合材を加えて煮てから、例えば皿状をした型などに入れて冷却し、型から取り出すと完成である。
【0035】このように、紐状でヌルヌルしていて扱いが面倒なモズクを結合材で固めてあるため、扱いや調理が容易になり、そのまま寿司種などとして使用したり、野菜サラダなどに添えることもできる。
【0036】
【発明の実施例】
次に、具体的な実施例を説明する。液状のモズク加工品として、粘性の高いモズク清涼飲料とモズクスープと粘性の低いモズク飲料水を例示する。
【0037】粘性の高いモズク清涼飲料を製造するには、最初に生モズクをきれいに水洗いし、約90度から110度の熱湯で消毒してから、ミキサーにかけて液状にする。次に、純黒糖や生姜、ウコン、泡盛などの副原料を混ぜて30分から40分煮る。
【0038】すなわち、天然モズク100gに対し、水200ccを用い、ミキサーで粉砕した後、純黒糖25〜30g、生姜10g、泡盛10cc、ウコン粉末0.2〜0.3gを加えてから、鍋で30〜40分間煮る。
【0039】この後、自然放冷してから各種の容器に詰めるとでき上がりである。このモズク清涼飲料は、冷蔵庫で冷やして飲むと、ヨーグルト風の粘度の高い飲料として飲める。モズクに含まれているフコイダンとアルギン酸に病原性大腸菌O−157を殺菌する作用があることも確認されている。また、モズクは、腸内の環境を改善するので、体にやさしいダイエット食品としても最適である。
【0040】モズクスープを製造するには、前記の天然モズク100gと水200ccをミキサーで粉砕した後、醤油や塩、鰹だし、昆布だし、鶏がらだし、生姜などの調味料を加えて30〜40分間煮るだけでよい。
【0041】そして、自然冷却した後、容器に封入して出荷する。このモズクスープは、予め味付けもされているので、加熱するだけで飲食でき、簡便で手軽に利用できる。
【0042】なお、水は少量とし、天然モズクと醤油や塩、鰹だし、昆布だし、鶏がらだし、生姜などの調味料を加えてミキサーで粉砕した後、30〜40分間煮てから水分を蒸発させ、乾燥品とすることにより、モズクスープの素にすることもできる。この乾燥品は、粉砕して粉粒状にしておくのがよい。このモズクスープの素は、湯に入れて溶かすだけで、手軽にモズクスープにできる。
【0043】また、粘性の低いモズク飲料水を製造するには、生モズク100gと水100cc、果汁100cc、野菜ジュース100ccをミキサーで粉砕した後、黒糖25〜30gを加えて30〜40分間煮てから自然放冷する。このモズク飲料水は、粘性が低いので、ジュース感覚で飲める。なお、水や果汁、野菜ジュースなどの全部または一部は、モズクを粉砕した後に追加し、煮ることもできる。
【0044】副原料としては、前記の純黒糖や生姜、ウコン、泡盛などに代えて、白糖、水あめ、蜂蜜、レモン、シークワーサー(ひらみレモン)、牛乳、モロヘイヤ、コーヒー、ココア、酢、各種の果汁などを使用できる。また、葉野菜を主体にした緑黄色野菜汁などを混合するのもよい。
【0045】従来から飲料水を充填する容器として、缶やペットボトル、瓶、プラスチック容器、紙容器などが使用されているが、本発明による液状のモズク加工飲料も、これらの容器に入れて販売する。特に、自動販売機で販売する場合は、缶や瓶が適している。
【0046】次に、固形状のモズク加工品として、モズク豆腐すなわちモズク成分を含んだ豆腐状の製品を例示する。
生モズクを水洗いした後に、90度から110度の熱湯で消毒してからミキサーにかけて粉砕する。このとき、豆乳を多少混ぜてもよい。粉砕の後、寒天を混ぜて攪拌混合しながら、鍋で40分から60分煮てから、バットに流し込み、自然放冷して固める。次いで、適当な大きさに切って、真空パックに詰めると出来上がる。
【0047】すなわち、生モズク100gと豆乳30ccをミキサーで粉砕してから、水に浸して軟化させた寒天20〜30gを混ぜて約50分間煮た後、型に入れて自然放冷し成型すると、モズク豆腐の完成である。寒天で固めてあるので、ちょうどやっこ豆腐を食べるような感覚で食べるのに適する。
【0048】豆乳の他に所望の副原料を用いることで、好みの味付けも可能である。なお、以上のように「モズク豆腐」と称したが、「モズクゼリー」ないし「モズクプリン」と呼ぶこともできる。
【0049】モズク豆腐は、食感を良くしたり、味付けのために、ミキサーにかけて液状にしたものに、種々の固形の具を加えることもできる。このとき、原形のままの紐状の生モズクを短く切って混ぜ合わせておくと、モズクを強調することもできる。生モズク以外の具として、ホタテ貝、海老、シラス干などの魚介類、ひじきやワカメなどの海藻類、他に椎茸や芋類、ゴーヤー(苦瓜)、ゴマなどを入れることによって、バリエーションを増やすこともできる。
【0050】ミキサーにかけて液状にしたものに、原形のままの紐状の生モズクをそのまま又は短く切ってから混ぜ合わせる際に、原形のままの紐状のモズクを7〜9割に対し液状モズクを1〜3割の割合とし、これに寒天などの結合材を加えて固めることもできる。寒天は充分に固めるのに必要な量とする。
【0051】原形のままの紐状の生モズク又はそれを短く切ったモズクを寒天やゼラチン、角又、こんにゃくなどの結合材で固めることもできる。この場合の製造方法は、原形のままの紐状の生モズク又は短く切ったモズクを湯で煮て殺菌する。すなわち、100℃程度まで煮て殺菌してから、予め水で溶いてから煮た状態の寒天を加えてかき混ぜながら煮る。寒天とモズクが混ざった状態で、型に入れて冷ますと、型に応じた形状に成型でき、完成である。
【0052】この場合は、原形のモズクを寒天などの結合材で固めたため、通常の紐状の原形のモズクと違って、調理がし易く、しかも種々の料理が可能となる。例えば、ブロック状に固めた加工製品にしておくと、刺し身のように薄く切って、そのまま刺し身として食べてもよく、握り寿司やちらし寿司の種にしてもよい。細長く切って、巻き寿司にしてもよい。野菜サラダなどに添えることもできる。
【0053】モズクは、抗ガン作用や抗菌作用があるほか、食物繊維もあり、健康的であるから、このように寿司種やサラダなどの材料にできることにより、ヘルシーな料理に適している。したがって、生活習慣病の予防や治療にも適している。
【0054】前記のように、ブロック状に固めた製品にしておくと、適当な大きさに切って、みそ汁に入れたり、おでんにしたりもできる。長時間煮ると、紐状に崩れる。適当な大きさに切って、天ぷらにしたり、コロッケなどにすることもできる。このように衣を被せた状態で蒸したり、油で揚げたりすると、モズクが紐状に崩れにくい。したがって、おでんなどにして食べることもできる。
【0055】なお、ブロック状に固める場合も、料理の種類に応じて、各種の香辛料や調味料を使用すると、より美味しく食べることができる。
【0056】このように、結合材で固めてあると、紐状でヌルヌルしたモズクと違って、種々の料理に利用でき、取り扱いが簡単で、調理も楽になる。なお、結合材としてこんにゃくを用いる場合は、こんにゃく粉に石灰を混ぜて、熱湯煮沸して殺菌したモズクと混ぜてから、再度煮沸することによって、バラバラの紐状のモズクをこんにゃくで固めることができる。
【0057】
【発明の効果】
請求項1のように、熱湯消毒した生モズク単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで単独でまたは副原料を加えた状態で煮る方法によると、生モズクが粉砕されて原形が残っていないので、モズク加工品であることさえ分からない。また、全ての原料を混ぜた状態で煮るので、原料相互の味や成分を充分に馴染ませて、まろやかで自然なおいしい味を出すことができる。
【0058】請求項2のように、生モズク単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで単独でまたは副原料を加えた状態で煮てから冷却してなるモズク加工品は、前記のようにモズクの原形は残っておらず、また副原料によって、モズクとは全く別の味付けや性状にできるので、モズクとは全く別の種類の加工飲食品となる。
【0059】その結果、モズクを全く意識しないで、全く新たな加工飲食品として飲食でき、モズクの消費拡大にも寄与できる。また、いろいろな薬効成分を含んでいるので、消費者にとっては、新たな健康飲食品として、おいしく積極的に利用し摂取できる。
【0060】請求項3のように、熱湯消毒した生モズク単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで寒天やゼラチンなどの結合材を加えた状態で煮てから冷却し固める方法によると、豆腐状ないしゼリー状の半固形のモズク加工品も製造でき、モズク加工品の品数を増やすことができる。
【0061】請求項4のように、生モズク単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで寒天などの結合材を加えた状態で煮てから冷却し固めてなる製品は、豆腐状ないしゼリー状の半固形のモズク加工品となるため、やっこ豆腐やゼリーの感覚で食べることができる。したがって、モズク加工品の品数を増やすことができ、モズクの消費拡大に寄与できる。
【0062】請求項5のように、液状ないし半液状に粉砕した状態において、ほぼ天然の性状の紐状の生モズクやその他の具を加えてあると、具の種類によって種々の味や種々の性状の豆腐状の半固形のモズク加工品となり、モズク加工品のバリエーションをさらに増やすこともできる。その結果、モズク加工品の需要が増え、モズクの消費量も増える。
【0063】また、以上のように、副原料の一部として用いる調味料や香辛料などによって任意の味付けも可能なため、モズクとは全く異なった味覚を出すことができ、種々のおいしくかつ健康維持に適したモズク加工品を実現できる。
【0064】請求項6のように、原形のままの紐状のモズクを寒天などの結合材で固めてあるため、紐状をしたヌルヌルのモズクの場合と違って、適当なサイズの適当な形状に切って料理に利用できると共に調理も容易である。したがって、種々の料理が可能となり、モズクの消費拡大に貢献できると共に、健康増進に良いと言われているモズクの摂取量が増え、国民の健康維持にも貢献できる。
【0065】請求項7のように、原形のままの紐状のモズクを煮て殺菌した後、寒天などの結合材を加えて煮てから、冷却する方法によると、紐状でヌルヌルしていて扱いが面倒なモズクを容易に固めることかでき、扱いや調理が容易なように整形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモズク加工品の製造方法の実施形態を説明するフローチャートである。
Claims (7)
- 主原料となる紐状のモズクを熱湯で消毒した後、単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで単独でまたは副原料を加えた状態で煮てから冷却することを特徴とするモズク加工品の製造方法。
- 原料となる紐状のモズクを単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで単独でまたは副原料を加えた状態で煮てから冷却してなるモズク加工品。
- 主原料となる紐状のモズクを熱湯で消毒した後、単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで少なくとも寒天などのような結合材を加えた状態で煮てから冷却し固めることを特徴とするモズク加工品の製造方法。
- 原料となる紐状のモズクを単独でまたは他の原料を加えた状態で粉砕して液状ないし半液状にし、次いで少なくとも寒天などのような結合材を加えた状態で煮てから冷却し固めてなることを特徴とするモズク加工品。
- 前記の液状ないし半液状に粉砕した状態において具を加えてあることを特徴とする請求項4に記載のモズク加工品。
- 少なくとも、原形のままの紐状のモズクを結合材で固めてなることを特徴とするモズク加工品。
- 少なくとも、原形のままの紐状のモズクを煮て殺菌した後、結合材を加えて煮てから、冷却することを特徴とするモズク加工品の製造方法。
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JP2008022787A (ja) * | 2006-07-21 | 2008-02-07 | Hirokou Kk | もずくエキス入り健康食品飲料 |
JP2013135632A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Yaizu Suisankagaku Industry Co Ltd | スティック包装ゼリー食品 |
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JP2008022787A (ja) * | 2006-07-21 | 2008-02-07 | Hirokou Kk | もずくエキス入り健康食品飲料 |
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JP2013135632A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Yaizu Suisankagaku Industry Co Ltd | スティック包装ゼリー食品 |
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