JP2003535890A - アクリロイルジスタマイシン誘導体並びにトポイソメラーゼi及びii阻害剤を含む薬剤組成物 - Google Patents

アクリロイルジスタマイシン誘導体並びにトポイソメラーゼi及びii阻害剤を含む薬剤組成物

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JP2003535890A JP2002503266A JP2002503266A JP2003535890A JP 2003535890 A JP2003535890 A JP 2003535890A JP 2002503266 A JP2002503266 A JP 2002503266A JP 2002503266 A JP2002503266 A JP 2002503266A JP 2003535890 A JP2003535890 A JP 2003535890A
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コツツイ,パオロ
ベリア,イタロ
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フアルマシア・イタリア・エツセ・ピー・アー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、腫瘍の治療における、アクリロイルジスタマイシン誘導体、詳しくは、明細書に記載の式(I)で表されるα−ブロモ−及びα−クロロ−アクリロイルジスタマイシン誘導体、並びに抗腫瘍トポイソメラーゼI又はII阻害剤の併用を提供するものである。また本発明は、転移の治療もしくは予防における、又は血管新生の阻害による腫瘍の治療における該併用剤の使用を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、癌治療の分野に関するものであって、置換アクリロイルジスタマイ
シン誘導体、より詳しくは、α−ブロモ−又はα−クロロ−アクリロイルジスタ
マイシン誘導体及びタイプI又はIIのトポイソメラーゼ阻害剤を含み、相乗的
な抗腫瘍効果を有する抗腫瘍組成物を提供するものである。
【0002】 本明細書においてジスタマイシン及びジスタマイシン様誘導体として言及され
るジスタマイシンA及びその類似化合物は、抗腫瘍治療に有用な細胞傷害剤とし
て当該技術分野において知られている。ジスタマイシンAは、ポリピロール骨格
をもつ、抗ウイルス活性及び抗原虫活性を有する抗生物質である[Nature
203:1064(1964);J.Med.Chem.32:774−778
(1989)]。国際特許出願WO90/11277、WO98/04524、
WO98/21202、WO99/50265、WO99/50266及びWO
01/40181(英国特許出願9928703.9を基礎として優先権主張)
(これらはすべて出願人自身の名義であり、本明細書に参照により取り込まれる
)に、ジスタマイシンのアミジノ部分が例えばシアナミジノ、N−メチルアミジ
ノ、グアニジノ、カルバモイル、アミドキシム、シアノ等のような窒素含有末端
基によって置換されていてもよい、及び/又は、ジスタマイシンのポリピロール
骨格もしくはその一部が様々な炭素環もしくは複素環部分で置換されている、ア
クリロイルジスタマイシン誘導体が開示されている。
【0003】 本発明は、第一の態様として、薬学的に許容できる担体又は賦形剤; − 下記式(I)で表されるアクリロイルジスタマイシン誘導体又は薬学的に許
容できるそれらの塩:
【0004】
【化12】 [式中: Rは、臭素又は塩素原子であり; Rは、ジスタマイシンもしくはジスタマイシン様骨格である。]、及び、 − タイプI又はIIの抗腫瘍トポイソメラーゼ阻害剤 を含む、ヒトを含む哺乳動物における抗腫瘍治療に用いる薬剤組成物を提供する
【0005】 本発明は、その範囲に、単独で又は混合物としてでもよい式(I)の化合物で
網羅される任意の可能な異性体、及び、式(I)で表される化合物の代謝物及び
薬学的に許容できる生体前駆体(別名プロドラッグ)を含む薬剤組成物を含む。
本明細書において他に特別の定めの無い限り、ジスタマイシン又はジスタマイシ
ン様骨格Rという用語は、例えば、ジスタマイシン及び/又はそのポリピロー
ル骨格の末端アミジノ部分、又はその一部を場合によって置換することによる、
ジスタマイシンそのものと構造的に近い関係にある任意の部分を意味する。
【0006】 トポイソメラーゼI及びII阻害剤は、様々な科学文献に開示され、当該技術
分野において知られている。トポイソメラーゼI阻害剤を主に代表するものとし
ては、例えば、CPT−11、トポテカン、9−アミノ−カンプトセシン、9−
ニトロ−カンプトセシン及び10,11−メチレンジオキシ−カンプトセシンの
ようなカンプトセシン誘導体である。トポイソメラーゼII阻害剤としては、特
に、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、ネモルビシン及びイダル
ビシンのようなアントラサイクリン誘導体;エトポシド及びテニポシドのような
ポドフィロトキシン化合物;ミトキサントロン及びロソキサントロンのようなア
ントラキノン誘導体;アムサクリン及びダクチノマイシンのようなアクリジン誘
導体である。参考文献として、Cancer Principles and
Practice of Oncology,Lippincott−Rave
n 編.(1997),452−467を参照されたい。
【0007】 本発明の好ましい実施態様に従って、トポイソメラーゼ阻害剤がトポイソメラ
ーゼII阻害剤、特にドキソルビシン及びエトポシドである前記の薬剤組成物を
提供する。
【0008】 本発明の別の好ましい実施態様に従って、下記式(I)で表されるアクリロイ
ルジスタマイシン誘導体において、Rは前述の意味であり、Rは下記式(I
I)で表される基である
【0009】
【化13】 [式中、 mは、0から2の整数であり; nは、2から5の整数であり; rは、0又は1であり; X及びYは、同一又は異なってそれぞれ独立して、複素環、窒素原子、又はCH
基であり; Gは、フェニレンであるか、窒素、酸素もしくは硫黄の中から選ばれる1から3
のヘテロ原子を持つ5もしくは6員環である飽和もしくは不飽和の複素環、又は
、下記式(III)で表される基であり:
【0010】
【化14】 (式中、Qは、窒素原子もしくはCH基であり、Wは、酸素もしくは硫黄原子、
又はRが水素もしくはC−CアルキルであるNR基である。); Bは下記の群から選ばれる
【0011】
【化15】 (式中、Rは、シアノ、アミノ、ヒドロキシ又はC−Cアルコキシであり
;R、R及びRは、同一又は異なって、水素又はC−Cアルキルであ
る。)。]、前記の薬剤組成物を提供する。本明細書において他に特別の定めの
無い限り、C−Cアルキル又はアルコキシ基という用語は、メチル、エチル
、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−
ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ又はtert−ブトキシから選ばれ
る直鎖又は分枝鎖の基を意味する。
【0012】 より好ましくは、本発明の薬剤組成物は、前記式(I)(式中、Rは臭素又は
塩素であり;Rは前記式(II)で表される基であって、式中、rは0であり
、mは0又は1であり、nは4であり、Bは前述の意味である。)で表されるア
クリロイルジスタマイシン誘導体を含む。このクラスにおいて、さらに好ましく
は、薬剤組成物は、式(I)[式中、Rは臭素又は塩素であり;Rは前記式
(II)で表される基であって、式中、rは0であり、mは0又は1であり、n
は4であり、X及びYの両方がCH基であり、Bは下記から選ばれる
【0013】
【化16】 (式中、Rは、シアノ又はヒドロキシであり、及びR、R及びRは、同
一又は異なって、水素又はC−Cアルキルである。)。]で表される化合物
を含む。
【0014】 式(I)で表される化合物の薬学的に許容できる塩は、例えば塩酸、臭素酸、
硫酸、硝酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、マロン酸、クエン酸、酒石酸、メ
タンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のような、薬学的に許容できる無機
酸又は有機酸の塩である。
【0015】 本発明の組成物において好ましい式(I)のアクリロイルジスタマイシン誘導
体の例は、場合によっては薬学的に許容できる塩、好ましくは塩酸塩の形態であ
ってもよい、下記1から10の化合物である: 1.N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]
アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イ
ル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]
カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモ
アクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド塩
酸塩; 2.N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]
アミノ}プロピル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−
イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ
]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロ
モアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド
塩酸塩; 3.N−(5−{[(5−{[(5−{[(3−アミノ−3−イミノプロピル)
アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カル
ボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1
−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモアクリロイル)ア
ミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド塩酸塩; 4.N−(5−{[(5−{[(5−{[(3−アミノ−3−イミノプロピル)
アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カル
ボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1
−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモアクリロイル)ア
ミノ]−1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボキサミド塩酸塩; 5.N−(5−{[(5−{[(5−{[(3−アミノ−3−イミノプロピル)
アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カル
ボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1
−メチル−1H−ピロール−3−イル)−3−[(2−ブロモアクリロイル)ア
ミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド塩酸塩; 6.N−(5−{[(5−{[(5−{[(3−アミノ−3−オキソプロピル)
アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カル
ボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1
−メチル−1H−ピロール−3−イル)−3−[(2−ブロモアクリロイル)ア
ミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド; 7.N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]
アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イ
ル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]
カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−クロロ
アクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド塩
酸塩; 8.N−(5−{[(5−{[(3−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}プ
ロピル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミ
ノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブ
ロモアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミ
ド塩酸塩; 9.N−(5−{[(5−{[(3−アミノ−3−イミノプロピル)アミノ]カ
ルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−
1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモアクリロイル)
アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド塩酸塩;及び、 10.N−{5−[({5−[({5−[({3−[(アミノカルボニル)アミ
ノ]プロピル}アミノ)カルボニル]−1−メチル−1H−ピロール−3−イル
}アミノ)カルボニル]−1−メチル−1H−ピロール−3−イル}アミノ)カ
ルボニル]−1−メチル−1H−ピロール−3−イル}−4−[(2−ブロモア
クリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド。
【0016】 それ自体として又は一般式を用いて具体的に特定される前記式(I)の化合物
は、既知であるか、又は、例えば前述の国際特許出願WO90/11277、W
O98/04524、WO98/21202、WO99/50265、WO99
/50266、及びWO01/40181で報告されたような既知の方法によっ
て容易に調製される。
【0017】 さらに本発明は、上記で定義される式(I)のアクリロイルジスタマイシン誘
導体及び抗腫瘍トポイソメラーゼI又はII阻害剤を含む、併用製剤として、抗
腫瘍治療において同時に、個別に、もしくは順次に使用する製品を提供するもの
である。
【0018】 本発明のさらなる態様は、前記式(I)で表されるアクリロイルジスタマイシ
ン誘導体及び抗腫瘍トポイソメラーゼI又はII阻害剤を、相乗的な抗腫瘍効果
を生じるのに有効な量で哺乳動物に投与することを含む方法である、腫瘍性の疾
患状態であるヒトを含む哺乳動物を治療する方法を提供するものである。
【0019】 また、本発明は、抗腫瘍トポイソメラーゼI又はII阻害剤及び上記で定義さ
れる式(I)で表されるアクリロイルジスタマイシン誘導体を含む併用製剤を、相
乗的な抗腫瘍効果を生じるのに有効な量で哺乳動物に投与することを含む方法で
ある、ヒトを含む治療を必要とする哺乳動物に抗腫瘍剤を用いる抗腫瘍治療によ
って生じる副作用を低減する方法を提供するものである。
【0020】 本明細書で用いられる「相乗的な抗腫瘍効果」という用語は、式(I)のアク
リロイルジスタマイシン誘導体及びトポイソメラーゼI又はII阻害剤を含む有
効量の併用剤を、ヒトを含む哺乳動物に投与することによる、増殖腫瘍の阻害、
好ましくは腫瘍の完全な退縮を意味する。本明細書で用いられる「投与される(
administered)」又は「投与する(administering)
」という用語は、非経口及び/又は経口投与を意味し;「非経口」という用語は
、静脈内の、皮下の、及び筋肉内の投与を意味する。
【0021】 本発明の方法において、アクリロイルジスタマイシン誘導体は、例えばカンプ
トセシン、アントラサイクリン、ミトキサントロン、エピポドフィロトキシン、
又はアクリジンクラスの化合物のようなトポイソメラーゼI又はII阻害活性を
もつ化合物と同時に投与されてもよい。あるいは、両方の化合物は、任意の順序
で順次に投与されてもよい。この点において、実際の好ましい投与の方法及び順
序は、とりわけ、使用される式(I)のアクリロイルジスタマイシンの特定の処
方、例えばCPT−11、トポテカン、9−ACのようなカンプトセシン類;ド
キソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ネモルビシンの
ようなアントラサイクリン類;ミトキサントロン及びロソキサントロンのような
アントラキノン類;エトポシド、テニポシドのようなエピポドフィロトキシン類
;アムサクリン及びダクチノマイシンのようなアクリジン誘導体といった、使用
されるトポイソメラーゼI又はII阻害剤の特定の処方、治療される特定の腫瘍
型、及び、治療される特定のホストによって変化すると認識される。本発明の方
法に従って、式(I)のアクリロイルジスタマイシン誘導体を投与するために一
般的に用いられる治療のクールは、体表面積あたり約0.05から約100mg
/m、より好ましくは、体表面積あたり約0.1から約50mg/mで変化
する用量を含む。本発明の方法によるトポイソメラーゼI又はII阻害剤の投与
について一般的に用いられる治療のクールは、以下を含む: − カンプトセシン類の投与の場合:体表面積あたり約1から約1000mg/
、より好ましくは、体表面積あたり約10から約500mg/mで変化す
る用量; − アントラサイクリン類の投与の場合:体表面積あたり約0.1から約100
0mg/m、より好ましくは、体表面積あたり約0.5から約500mg/m で変化する用量; − エピポドフィロトキシン類の投与の場合:体表面積あたり約1から約500
mg/m、より好ましくは、体表面積あたり約10から約400mg/m
変化する用量; − アントラキノン類の投与の場合:体表面積あたり約1から約300mg/m 、より好ましくは、体表面積あたり約5から約100mg/mで変化する用
量。 − アクリジン及びダクチノマイシン誘導体の投与の場合:体表面積あたり約1
から約1000mg/m、より好ましくは、体表面積あたり約10から約50
0mg/mで変化する用量。
【0022】 本発明の抗腫瘍治療は、ヒトを含む哺乳動物の、乳房、卵巣、肺、結腸、腎臓
、胃、膵臓、肝臓、黒色腫、白血病及び脳の腫瘍の治療に対して特に適している
【0023】 さらなる態様において、本発明は、転移の予防もしくは治療において、又は血
管新生の阻害による腫瘍の治療において用いる薬剤の調製における、有効量の上
記で定義される式(I)のアクリロイルジスタマイシン誘導体及び抗腫瘍トポイ
ソメラーゼI又はII阻害剤を含む薬剤組成物の調製に関する。
【0024】 前述のように、式(I)のアクリロイルジスタマイシン誘導体及びアントラサ
イクリン又はエトポシド誘導体のようなトポイソメラーゼI又はII阻害剤の効
果は、毒性が対応して増強することなく、著しく増強する。言い換えれば、本発
明の併用療法は、アクリロイルジスタマイシン誘導体及びトポイソメラーゼI又
はII阻害剤の抗腫瘍効果を高め、よって最も効果的且つ最も毒性が少ない腫瘍
の治療を提供するものである。
【0025】 本発明の併用製剤の超付加的な効果は、例えば以下に記載のin vivo試
験によって示されるが、これは本発明を説明するものであっていかなる限定をも
与えることを意図するものではない。
【0026】 表1は、式(I)の代表的な化合物であるN−(5−{[(5−{[(5−{[
(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−
1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−
1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロー
ル−3−イル)−4−[(2−ブロモアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1
H−ピロール−2−カルボキサミド塩酸塩−内部コードPNU166196とド
キソルビシンの併用によって得られる、播種性L1210マウス白血病に対する
抗白血病活性を示す。10mg/kgの用量のドキソルビシン単独(腫瘍の移植
後+1日目、及びPNU166196投与2時間後)及び、0.52mg/kg
の用量のPNU166196単独(+1日目)は、毒性がなく、それぞれ58及
び33のILS%値であった。ドキソルビシン及びPNU166196を、同じ
用量、同じスケジュールで併用することによって、100のILS%値という活
性の増強が見られ、従って、相乗的な効果を示した。
【0027】
【表1】
【0028】 これらの実験において、PNU166196及びドキソルビシンを、注入する
ために水に可溶にした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/7048 A61K 31/7048 45/00 45/00 A61P 35/00 A61P 35/00 35/02 35/02 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ベリア,イタロ イタリー国、イ−20014・ネルビアーノ、 ビア・スツド・アンナ、16 Fターム(参考) 4C084 AA19 MA02 NA05 NA06 NA14 ZB261 ZB262 ZB272 ZC202 4C086 AA01 AA02 BC05 BC28 BC36 BC38 DA29 EA10 EA11 MA03 MA05 NA05 NA06 NA14 ZB26 ZB27 ZC20

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬学的に許容できる担体又は賦形剤及び、活性成分として、
    − 下記式(I)で表されるアクリロイルジスタマイシン誘導体又は薬学的に許
    容できるそれらの塩: 【化1】 [式中: Rは、臭素又は塩素原子であり; Rは、ジスタマイシンもしくはジスタマイシン様骨格である。]、及び、 − タイプI又はIIの抗腫瘍トポイソメラーゼ阻害剤 を含む薬剤組成物。
  2. 【請求項2】 トポイソメラーゼ阻害剤が、ドキソルビシン、ダウノルビシ
    ン、エピルビシン、ネモルビシン及びイダルビシンを含むアントラサイクリン誘
    導体;エトポシド及びテニポシドを含むエピポドフィロトキシン化合物;ミトキ
    サントロン及びロソキサントロンを含むアントラキノン誘導体;アムサクリン及
    びダクチノマイシンを含むアクリジン誘導体から選ばれるトポイソメラーゼII
    阻害剤である請求項1に記載の薬剤組成物。
  3. 【請求項3】 トポイソメラーゼII阻害剤がドキソルビシン又はエトポシ
    ドである請求項2に記載の薬剤組成物。
  4. 【請求項4】 下記式(I) 【化2】 [式中: Rは、臭素又は塩素原子であり; Rは、式(II)で表される基である 【化3】 (式中、 mは、0から2の整数であり; nは、2から5の整数であり; rは、0又は1であり; X及びYは、同一又は異なってそれぞれ独立して、複素環、窒素原子又はCH基
    であり; Gは、フェニレンであるか、窒素、酸素もしくは硫黄の中から選ばれる1から3
    のヘテロ原子を持つ5もしくは6員環である飽和もしくは不飽和の複素環、又は
    、下記式(III)で表される基であり: 【化4】 (式中、Qは、窒素原子もしくはCH基であり、Wは、酸素もしくは硫黄原子、
    又はRが水素もしくはC−CアルキルであるNR基である。); Bは下記からなる群から選ばれる 【化5】 (式中、Rは、シアノ、アミノ、ヒドロキシ又はC−Cアルコキシであり
    ;R、R及びRは、同一又は異なって、水素又はC−Cアルキルであ
    る。)。)。] で表されるアクリロイルジスタマイシン誘導体を含む請求項1に記載の薬剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 式(I)(式中、R、R及びBは請求項4で定義され、
    rは0であり、mは0又は1であり、nは4である。)で表されるアクリロイル
    ジスタマイシン誘導体を含む、請求項4に記載の薬剤組成物。
  6. 【請求項6】 式(I)[式中、R及びRは請求項4で定義され、rは
    0であり、mは0又は1であり、nは4であり、X及びYの両方がCH基であり
    、Bは下記から選ばれる 【化6】 (式中、Rはシアノ又はヒドロキシであり、及びR、R及びRは、同一
    又は異なって、水素原子又はC−Cアルキルである。)。]で表されるアク
    リロイルジスタマイシン誘導体を含む、請求項5に記載の薬剤組成物。
  7. 【請求項7】 アクリロイルジスタマイシン誘導体が、場合によって薬学的
    に許容できる塩の形態であってもよく、 1.N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]
    アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イ
    ル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]
    カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモ
    アクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド塩
    酸塩; 2.N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]
    アミノ}プロピル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−
    イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ
    ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロ
    モアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド
    塩酸塩; 3.N−(5−{[(5−{[(5−{[(3−アミノ−3−イミノプロピル)
    アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カル
    ボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1
    −メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモアクリロイル)ア
    ミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド塩酸塩; 4.N−(5−{[(5−{[(5−{[(3−アミノ−3−イミノプロピル)
    アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カル
    ボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1
    −メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモアクリロイル)ア
    ミノ]−1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボキサミド塩酸塩; 5.N−(5−{[(5−{[(5−{[(3−アミノ−3−イミノプロピル)
    アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カル
    ボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1
    −メチル−1H−ピロール−3−イル)−3−[(2−ブロモアクリロイル)ア
    ミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド塩酸塩; 6.N−(5−{[(5−{[(5−{[(3−アミノ−3−オキソプロピル)
    アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カル
    ボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1
    −メチル−1H−ピロール−3−イル)−3−[(2−ブロモアクリロイル)ア
    ミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド; 7.N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]
    アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イ
    ル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]
    カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−クロロ
    アクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド塩
    酸塩; 8.N−(5−{[(5−{[(3−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}プ
    ロピル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミ
    ノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブ
    ロモアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミ
    ド塩酸塩; 9.N−(5−{[(5−{[(3−アミノ−3−イミノプロピル)アミノ]カ
    ルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−
    1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモアクリロイル)
    アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド塩酸塩;及び、 10.N−{5−[({5−[({5−[({3−[(アミノカルボニル)アミ
    ノ]プロピル}アミノ)カルボニル]−1−メチル−1H−ピロール−3−イル
    }アミノ)カルボニル]−1−メチル−1H−ピロール−3−イル}アミノ)カ
    ルボニル]−1−メチル−1H−ピロール−3−イル}−4−[(2−ブロモア
    クリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド: からなる群から選ばれる、請求項1に記載の薬剤組成物。
  8. 【請求項8】 併用製剤として、腫瘍の治療において同時に、個別に、又は
    順次に使用するための、下記式(I)で表されるアクリロイルジスタマイシン誘
    導体又は薬学的に許容できるそれらの塩: 【化7】 [式中: Rは、臭素又は塩素原子であり; Rは、ジスタマイシンもしくはジスタマイシン様骨格である。]、及び、 タイプI又はIIの抗腫瘍トポイソメラーゼ阻害剤を含む製品。
  9. 【請求項9】 トポイソメラーゼ阻害剤が、ドキソルビシン、ダウノルビシ
    ン、エピルビシン、ネモルビシン及びイダルビシンを含むアントラサイクリン誘
    導体;エトポシド及びテニポシドを含むエピポドフィロトキシン化合物;ミトキ
    サントロン及びロソキサントロンを含むアントラキノン誘導体;アムサクリン及
    びダクチノマイシンを含むアクリジン誘導体から選ばれるトポイソメラーゼII
    阻害剤である請求項8に記載の製品。
  10. 【請求項10】 トポイソメラーゼII阻害剤がドキソルビシン又はエトポ
    シドである請求項9に記載の製品。
  11. 【請求項11】 下記式(I) 【化8】 [式中: Rは、臭素又は塩素原子であり; Rは、下記式(II)で表される基である 【化9】 (式中、 mは、0から2の整数であり; nは、2から5の整数であり; rは、0又は1であり; X及びYは、同一又は異なってそれぞれ独立して、複素環、窒素原子又はCH基
    であり; Gは、フェニレンであるか、窒素、酸素もしくは硫黄の中から選ばれる1から3
    のヘテロ原子を持つ5もしくは6員環である飽和もしくは不飽和の複素環、又は
    、下記式(III)で表される基であり: 【化10】 (式中、Qは、窒素原子又はCH基であり、Wは、酸素もしくは硫黄原子、又は
    が水素もしくはC−CアルキルであるNR基である。); Bは下記からなる群から選ばれ、 【化11】 (式中、Rは、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、又はC−Cアルコキシであ
    り;R、R及びRは、同一又は異なって、水素又はC−Cアルキルで
    ある。)。)。] で表されるアクリロイルジスタマイシン誘導体を含む請求項8に記載の製品。
  12. 【請求項12】 アクリロイルジスタマイシン誘導体が請求項7で定義され
    る群から選ばれる、請求項8に記載の製品。
  13. 【請求項13】 腫瘍の治療のための抗腫瘍トポイソメラーゼI又はII阻
    害剤との併用療法に用いる薬剤の調製における、請求項1から7のいずれか一項
    で定義される式(I)のアクリロイルジスタマイシン誘導体の使用。
  14. 【請求項14】 薬剤がさらに該トポイソメラーゼI又はII阻害剤を含む
    請求項13に記載の使用。
  15. 【請求項15】 トポイソメラーゼ阻害剤がエトポシド又はドキソルビシン
    から選ばれるトポイソメラーゼII阻害剤である請求項13又は14に記載の使
    用。
  16. 【請求項16】 アクリロイルジスタマイシン誘導体が請求項7で定義され
    る群から選ばれる請求項13又は14に記載の使用。
  17. 【請求項17】 腫瘍が、乳房、卵巣、肺、結腸、腎臓、胃、膵臓、肝臓、
    黒色腫、白血病及び脳の腫瘍から選ばれる請求項13から16のいずれか一項に
    記載の使用。
  18. 【請求項18】 転移の予防もしくは治療のための、又は血管新生の阻害に
    よる腫瘍の治療のための抗腫瘍トポイソメラーゼI又はII阻害剤との併用療法
    に用いる薬剤の調製における、請求項1から7のいずれか一項で定義される式(
    I)で表されるアクリロイルジスタマイシン誘導体の使用。
  19. 【請求項19】 薬剤がさらに該トポイソメラーゼI又はII阻害剤を含む
    請求項18に記載の使用。
  20. 【請求項20】 請求項1から7のいずれか一項で定義される式(I)で表
    されるアクリロイルジスタマイシン誘導体及び抗腫瘍トポイソメラーゼI又はI
    I阻害剤を、相乗的な抗腫瘍効果を生じるのに有効な量で哺乳動物に投与するこ
    とを含む、腫瘍性の疾患状態であるヒトを含む哺乳動物を治療する方法。
  21. 【請求項21】 抗腫瘍トポイソメラーゼI又はII阻害剤及び、請求項1
    から7のいずれか一項で定義される式(I)で表されるアクリロイルジスタマイ
    シン誘導体を含む併用製剤を、相乗的な抗腫瘍効果を生じるのに有効な量で哺乳
    動物に投与することを含む、ヒトを含む治療を必要とする哺乳動物に抗腫瘍剤を
    用いる抗腫瘍治療によって生じる副作用を低減する方法。
  22. 【請求項22】 ジスタマイシン誘導体が、場合によって薬学的に許容でき
    る塩の形態であってもよい、N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[ア
    ミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−
    1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロー
    ル−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル
    )−4−[(2−ブロモアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール
    −2−カルボキサミドであり、トポイソメラーゼ阻害剤が、エトポシド又はドキ
    ソルビシンからなる群から選ばれるトポイソメラーゼII阻害剤である、請求項
    1に記載の薬剤組成物。
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