JP2003535646A - ステントが装着された小柱シャント及びその方法 - Google Patents

ステントが装着された小柱シャント及びその方法

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JP2003535646A JP2002503205A JP2002503205A JP2003535646A JP 2003535646 A JP2003535646 A JP 2003535646A JP 2002503205 A JP2002503205 A JP 2002503205A JP 2002503205 A JP2002503205 A JP 2002503205A JP 2003535646 A JP2003535646 A JP 2003535646A
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トゥ ホーシェン
オーラヴ バーゲイム
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グローコス コーポレーション
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    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00831Material properties
    • A61B2017/00867Material properties shape memory effect

Abstract

(57)【要約】 前眼房からバイパスを形成する病んだ小柱網への房水を既存の流出路へ輸送するための、ステントが装着された小柱シャント(65)は、流入部(62)及び流出部(64)を備え、該流出部は、拡張可能でありかつ既存の流出路内において流出部を安定させることに適したステントエレメント(68)を備える。ステントエレメントは、形状記憶ニチノールから形成可能であって、形状記憶ニチノールは、プレ形状及び形状変化温度を有し、形状記憶ニチノールは、形状記憶ニチノールが形状変化温度を超えるまでRFエネルギーまたは外部熱源により加熱されると拡張してプレ形状となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、概ね前眼房内において眼圧を低減する緑内障デバイスに関する。さ
らに詳細には、本発明は、小柱網のレベルにおいて病んだ小柱網にバイパスを形
成するとともに既存の流出路を修復する小柱バイパス外科術及び、ステントが装
着された小柱シャントによる緑内障治療に関する。
【0002】 (発明の背景) ステントは、生体適合性を有する材料、好ましくは金属またはプラスチック材
料からなる概ね長手方向に管状のデバイスであり、血管または眼のシュレム管の
ような身体の管内における狭窄症または動脈硬化症の治療に有用である。種々の
身体の管の病気治療のためにまた管内においてステントを安定させるためにステ
ントを用いることが周知である。デバイスは、折り畳まれ部分的に閉塞し弱くな
ったかまたは異常に膨張した管部分を補強するために管内に埋め込み可能である
。ステントの1つのタイプは、病んだ血管の再狭窄を妨げるように血管形成術後
に使用する。ステントは、泌尿器路、胆管、シュレム管、また眼内のは房水静脈
などの他の身体の管内において有効となり得る。
【0003】 ステントは、一般に、開口した可撓性のある形態を含む。ステントのその形態
によって、ステントは、適切な部位に挿入するために径方向または長手方向に圧
縮状態にすることができる。ステントは、一度所定位置に正確に配置されると、
管を支持及び補強するようにまたは管内においてそれ自体を安定させるように拡
張される。ステントの径方向の拡張は、カテーテルに取り付けられた膨張式のバ
ルーンにより達成可能であるか、または、ステントは、一度送達カテーテルの端
部から展開されると径方向に拡張する自己拡張タイプとすることができる。ステ
ントの1つの例が、Palmazへの米国特許第4,733,665号であり、それは
、参照により本明細書に組み込まれたものとする。
【0004】 上述のステントの通常の拡張方法において、軸方向の拡張用機構は提供されな
い。ステントまたはステントが装着されたデバイスを径方向または軸方向いずれ
かの方向に拡張するためには、バルーンのような、デバイスへの機械的な干渉は
何もなしに、拡張機構により拡張ステップを行うことが有利となる。1ミリメー
トル未満の拡張可能なステントが装着された小柱シャントを展開するために、展
開機構としてそのシャント内において膨張式バルーンを用いることは非常に困難
である。送達カテーテルを用いて1ミリメートル未満の自己拡張型のステントが
装着されたシャントを送ることも等しく困難である。感温性形状記憶ニチノール
ステントに加える穏やかな熱が、ステントが形状記憶変化温度を超える温度で拡
張する結果となる唯一の手段となり得る。
【0005】 「Apparatus and method for treating glaucoma」という題で2000年4月
14日付で出願された同時係属特許出願第09/549,350号明細書におい
て、既存の流出路を利用し、小柱網レベルにおいてバイパスを形成する病んだ小
柱網に房水を輸送する緑内障デバイスが、開示されている。緑内障デバイスは、
流出部と流入部とを有した細長く管状のエレメントを含み得、流出部はシュレム
管のような既存の流出路内に配置される。シュレム管内の緑内障デバイス流出部
には、埋め込み場所にデバイスを安定させるためにステントを装着可能である。
同時係属出願(第09/549,350号)は、参照により本明細書に組み込ま
れたものとする。
【0006】 人間の眼は、光を受け取り可能でありかつ視像を受け取り可能な特別な感覚器
官である。眼の主要な部分は、角膜、虹彩、水晶体、網膜、小柱網、及びシュレ
ム管のような流出路である。小柱網は、角膜と眼の周りの白い部分との間に位置
する排出チャネルとして役立つ。小柱網は、超過房水を排出することにより前眼
房内においてバランスのとれた圧力を維持する。
【0007】 米国国民の約2パーセントが、緑内障である。緑内障は、視神経円板内におけ
る病理学上の変化と、治療しなければ失明につながる対応の視野の欠落とを生じ
、一連の幅広い臨床上の説明、病因及び治療法を含む眼病の一群である。眼圧の
上昇が、すべての緑内障における治療可能な主な病因である。
【0008】 眼圧の上昇を伴う緑内障において、流出に対する抵抗源は、主に小柱網内にあ
る。小柱網の組織によって、「房水」が、シュレム管に入り得、それからシュレ
ム管の後方壁内において房水収集チャネル内に、次に房水静脈内に注がれる。水
様液または房水は、眼の前方の角膜と水晶体との間の領域を満たす透明な液体で
ある。房水は、常に、水晶体の周りにおいて毛様体により分泌されるので、房水
は、毛様体から前眼房へ連続して流れる。眼圧は、房水の生成と、小柱網からの
(主なルート)またはブドウ膜強膜からの(二番目のルート)流出とのバランス
によって決まる。小柱網は、虹彩の外側縁と角膜の裏面との間に位置する。シュ
レム管に隣接した小柱網部分によって、房水の流出に対する抵抗の殆どが生じる
(近傍小柱網)。
【0009】 従って、現在利用可能な適用様式より早く、安全で費用が低くなる方法による
緑内障治療に対する臨床上の大きな要請がある。柱バイパス形成外科術は、小柱
シャントデバイスを用いて、小柱網のレベルのみにおいて病んだ小柱網にバイパ
スを形成するとともに既存の流出路を用いまた修復する革新的外科術である。本
発明の目的は、簡易で、有効な、基本的に外来患者に実行可能な、病んだ部位に
特定的な方法によって上昇した眼圧を治療する、ステントが装着された小柱シャ
ント及び方法を提供することである。小柱シャントのステント装着部分は、眼の
水晶体の不断の動きの下においても、シュレム管内においてシャントを安定させ
るように穏やかな熱により展開されるとともに適合される。
【0010】 (発明の概要) 概して、小柱網のレベルにおいて病んだ小柱網にバイパスを形成し既存の流出
路を修復する、小柱バイパス形成外科術と、ステントが装着された小柱シャント
とによって緑内障を治療することが、本発明の目的である。バイパスを形成する
病んだ小柱網に房水を輸送する、ステントが装着された小柱シャントを配置する
方法を提供することが、別の目的である。流入部及び流出部を備えステントが装
着された小柱シャントを提供することが、本発明のさらなる目的であって、流出
部は、退縮可能で拡張可能でありかつ房水の処理のために既存の流出路内におい
て流出部を安定させることに適するステントエレメントを備える。
【0011】 好適な一実施形態において、ステントエレメントは、形状記憶ニチノールから
形成可能である。形状記憶ニチノールは、プレ形状と形状変化温度とを有し、折
れ曲がった形状記憶ニチノールは、形状記憶ニチノールが前記形状変化温度を超
えるまで加熱されると、拡張してプレ形状になる。形状記憶ニチノールに対する
形状変化温度は、好ましくは約40℃と90℃との間である。変化温度は、さら
に好ましくは約40℃と約50℃との間である。ニチノールデバイスがプレ形状
と、ニチノールデバイスがプレ形状に戻る変化温度とを有することは、周知であ
る。
【0012】 ステントエレメントは、形状変化温度を超える熱により拡張可能である。一実
施形態において、RFエネルギー源が、RFエネルギーを電気コンダクタからス
テントエレメントへ放出するとともに形状記憶ニチノールの形状変化温度を超え
るまでステントエレメントを加熱するように適合される。RF電流は、好ましく
は、50から2,000kHzの範囲である。別の実施形態において、外部熱源
が、形状記憶ニチノールの形状変化温度を超えるまでステントエレメントを加熱
するように設けられかつ適合される。
【0013】 本発明におけるステントエレメントには、永久的に埋め込み可能なステントま
たは一時的なステントを含まれ得、一時的なステントは、本発明において、管内
において拡張可能であり後に患者の管から取り外されるステントと定義される。
ステントエレメントの形態は、コイルステント、ニチノールステント、メッシュ
ステント、スカフォールドステント、スリーブステント、透過性ステント、薬物
送達用の多孔材料からなる多孔ステント、U字状ステント、上記のものの組み合
わせなどからなる群より選択可能である。
【0014】 好適な実施形態において、本発明のテントエレメントの外面は、フッ素含有コ
ーティングを有し得る。フッ素含有化合物を有するステントエレメントの外面は
、組織接触面を生体適合性のあるものにする。フッ素化面の表面エネルギーが低
くかつ生体適合性及び血液適合性が高いことは、当業者に周知である。「フッ素
含有面」は、本発明において「フッ素化面」と同義であり、基板面は、フッ素、
フッ化物、他のフッ素含有化合物などで覆われるかそれらで含浸される。フッ素
含有コーティング及びそのプロセスは、グロー放電コーティング、粘着コーティ
ング、含浸コーティング、化合物コーティング、ディップコーティング、ペース
トコーティング、及び焼結からなる群より選択可能である。金属基板上において
ディップコーティング及びペーストコーティングを行い続いて焼結を行うことは
、フライパンなどをコーティングするために広く利用されてきており、当業者に
周知である。コーティングプロセスにおいて用いるフッ素含有材料の1つの種類
の商用名は、テフロン(登録商標)(Du Pont Companyの商用名)である。
【0015】 さらなる代替実施形態において、ステントエレメントは、シリコン、ポリウレ
タン、多孔材料、発泡ポリテトラフルオロエチレン、半透膜、エラストマー、及
びそれらの前記生体適合性材料混合物からなる群から選択される生体適合性材料
内にはめ込まれる。はめ込み材料は、通常、ステントエレメントの拡張プロセス
を殆ど妨げない。
【0016】 本発明の小柱シャントは、前眼房からバイパスを形成する病んだ小柱網への房
水を既存の流出路へ輸送するために流入部と流出部とを通じたルーメンをさらに
備え得る。流出部は、房水排出用に少なくとも1つの開口部を備え得る。その少
なくとも1つの開口部は、小柱シャントのルーメンに結合され連通する。さらに
、流出部は、流出部に沿って、既存の流出路内へ房水を排出する細長いトラフを
備え得、細長いトラフは、小柱シャントに結合され連通する。
【0017】 本発明によれば、小柱シャントは、半透性ポリマー、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、コラーゲン、ヘパリン化したコラーゲン、ポリテトラフ
ルオロエチレン、発泡ポリテトラフルオロエチレン、フッ素化ポリマー、フッ素
化エラストマー、可撓性のある溶融石英、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ
イミド、ポリシリソン、シリコン、ポリウレタン、ナイロン、ポリプロピレン、
ヒドロキシアパタイト、貴金属、及びそれらの前記生体適合性材料混合物からな
る群より選択される生体適合性材料からなり得る。
【0018】 バイパスを形成する病んだ小柱網に房水を輸送するために小柱シャントを配置
する方法は、以下のステップ、(a)病んだ小柱網中に開口部を形成するステッ
プと、(b)開口部から既存の流出路内へ流出部を前進させるステップと、(c
)既存の流出路内において流出部を安定させるためにステントが装着されたエレ
メントを拡張するステップとを含み得る。
【0019】 代替実施形態において、バイパスを形成する病んだ小柱網に小柱シャントを送
出する方法であって、小柱シャントは、流入部と流出部とを備え、流出部は、送
出段階中において退縮するステントエレメントを備える。本方法は、以下のステ
ップ、(a)退縮したステントエレメントを伴い流出部が通過する大きさの開口
部を病んだ小柱網中に形成するステップと、(b)開口部から既存の流出路内に
流出部を前進させるステップと、(c)既存の流出路内において流出部を安定さ
せるために退縮ステントエレメントを拡張するステップとを含み得る。本発明の
本方法と退縮及び拡張可能な小柱網シャントは、緑内障を治療する他の既知のシ
ステムに優るいくつかの重要な利点を有する。特に、上昇した眼圧を治療するた
めの、ステントが装着された小柱シャント及び方法は、小柱シャントのステント
装着部分が、眼球の不断の動きの下においてさえシュレム管内においてシャント
を安定させるようにする。
【0020】 (好ましい実施形態) 本発明のさらなる目的及び特徴が、さらに明らかとなり、本発明自体は、添付
の図面を参照して以下の典型的実施形態の詳細な説明を読むとその説明から最も
よく理解される。
【0021】 図1から図7を参照すると、図示されているものは、小柱網のレベルにおいて
バイパスを形成する病んだ小柱網に房水を輸送し既存の流出路を修復するための
、ステントが装着された小柱シャントの実施形態である。
【0022】 図1は、本発明の原理によって構成され、非展開状態において折り曲げまたは
折り畳み可能なステントエレメント43の一部分を示す。図1に示したように、
ステントエレメント43は、非展開状態において径方向外側境界線44A、44
Bを有する。非展開状態におけるこれらの外側境界線44A、44Bは、図2の
展開状態における径方向境界線44C、44Dより小さい。ステントエレメント
43が折り畳まれる際に、折り畳まれたまたは退縮した状態における外側境界線
は、ステントエレメントが病んだ小柱網から眼の既存の流出路内へ最小の大きさ
で送り込まれ得るように、拡張した境界線44C、44Dより小さくなる。シュ
レム管のような既存の流出路内においてステントを装着した小柱シャントの流出
部を支持し安定させるようにステントエレメント43が展開されると、内部ルー
メン部45A、45Bは、既存の流出路内において房水のような体液と接触する
ことになり、それと同時に、外部46A、46Bは、組織に接触することになる
【0023】 図2は、本発明の原理により構成され、径方向に拡張した状態における、拡張
可能であり退縮可能なステントエレメントの外側部分図である。図2に示したよ
うに、ステントエレメント43は、拡張または展開した状態において径方向外側
境界線44C、44Dを有する。外側面46A、46Bは、既存の流出路内にお
いて小柱シャントの外側部を支持し安定させるようにステントエレメント43が
展開されると、組織と接触することになる。
【0024】 背景を説明するために、図3は、眼10の断面図を示し、図4は、小柱網、前
房、及びシュレム管の相対的な解剖学的位置を示した拡大図を示す。強膜11と
して知られる厚い膠原質組織が、角膜12に覆われた部分を除いて眼10全体を
覆っている。角膜12は、光を集束し眼球及び、虹彩13の中央の円形の孔であ
る瞳孔14(眼の色のついた部分)内へ透過させる薄く透過性のある組織である
。角膜12は、角膜縁15と呼ばれる接合点で強膜11と結合する。毛様体16
は、眼球内部において始まり強膜11の内側に沿い延び脈絡膜17になる。脈絡
膜17は、眼の下にある網膜18の脈管層(vascular layer)である。視神経1
9は、視覚情報を脳に送り、緑内障により結果として破壊される。
【0025】 眼10の前房20は、前方を角膜12により後方を虹彩13と水晶体26とに
より拘束され、水様液で満たされる。水様液は、最初は毛様体16により生成さ
れ、瞳孔14から虹彩13と角膜12との間に形成された前房隅角に到達する。
正常な眼において、水様液は、小柱網21から除去される。水様液は、小柱網2
1からシュレム管22内へ、その後、血液運搬用静脈と合流する水様液静脈23
から静脈循環内へ通過する。眼の眼圧は、上述のように、水様液の分泌と流出と
の複雑なバランスにより維持される。緑内障は、眼圧を増加させることになる(
流体は比較的圧縮不可能であり圧力は眼の前領域に対して等しく向けられる)前
房20内において水様液が生成され過ぎるという特徴を有する。
【0026】 図4に示したように、小柱網21は、強膜11の狭い部分を構成する。結膜2
4及び強膜11の組織からデバイスを埋め込むための孔または開口部を形成する
ことが、小柱網21のみからシャントを埋め込む手術に比べて比較的主要な手術
であることは理解できる。小柱網21を通じて配置され、既存の流出路を用いか
つ/または修復するための本発明のデバイス65を図7に示す。
【0027】 図5は、本発明の原理により構成された、ステントを装着した小柱シャントデ
バイスの実施形態である。バイパスを形成する病んだ小柱網に房水を輸送するた
めの、ステントを装着した小柱シャント65は、流入部62と流出部64とを備
え、流出部64は、房水処理用の既存の流出路内において拡張可能でかつ折り曲
げ可能であって流出部64を安定させることに適したステントエレメント68を
含む。代替実施形態において、任意の中間部63が流入部62と流出部64との
間に配置される。
【0028】 小柱網内への流入部62の接合点あたりに任意の隆起部またはフランジ部84
が、デバイスを配置する目的で備えられる。流入部の適切な長さは、約300ミ
クロンと2ミリメートルとの間にすることができる。流入部は、流入部の入口端
部が前房内に安全に配置されるように流出部64に対して角度をつけることがで
きる。流入部62の外径は、概ね約100ミクロンから1ミリメートルであり、
また、管腔61は、好ましくは50ミクロンと約300ミクロンとの間である。
流出部64は、超過応力なしにシュレム管のような既存の流出路内に流出部が配
置されるように流入部62にほぼ垂直であるかまたは角度がつけられる。流出部
の長さは、約200ミクロンと約2ミリメートルとの間である。流出部の直径は
、約100ミクロンから約1ミリメートルとの間とすることができる。
【0029】 ステントエレメント68は、形状記憶ニチノールから形成可能である。形状記
憶ニチノールは、拡張構造体67を形成するようにプレ形状及び形状変化温度を
有する。送出段階または非展開状態中において、形状記憶ニチノールは、小柱網
中の挿入を容易にするために被退縮構造体66において折れ曲がる。形状記憶ニ
チノールは、形状記憶ニチノールが形状変化温度を超えるまで加熱されると拡張
されてプレ形状67になる。図5に示したように、非展開状態におけるステント
エレメントの退縮側部69は、展開状態においてステントエレメントの拡張側部
70へ拡張される。本発明における「展開状態」とは、形状変化温度を超える温
度に達した後の形状記憶ニチノールのプレ形状のことを言う。熱はまた、加熱パ
ッド、温熱布、温水バッグ、遠隔送出可能熱源、電磁力のような外部の熱源から
提供可能である。
【0030】 さらなる実施形態において、ステントが装着された小柱シャントは、前眼房2
0から、バイパスを形成する病んだ小柱網21、既存の流出路22への房水を輸
送するために、流入部62、任意の中間部63、及び流出部64を貫通した管腔
61を備える。流出部は、房水を排出する少なくとも1つの開口部を備え得、該
少なくとも1つの開口部は、小柱シャントの管腔に結合され連通する。さらなる
実施形態において、流出部64は、既存の流出路内に房水を排出するための、流
出部64の軸線に沿った細長い開口部、トラフ、溝71を備え得る。細長いトラ
フ71は、小柱シャント65のルーメン61に結合され連通する。
【0031】 図6は、流出部のステントエレメントを径方向、円周方向、軸方向またはそれ
らを組み合わせた方向に拡張させるRF発生手段の概略図を示す。拡張の方向は、
ステントエレメントの設計と、使用する形状記憶ニチノールのタイプとに関連す
る。RF発生器51が、電気ガイドワイヤーコンダクタ52を通じて、ステントが
装着された小柱シャント65の拡張可能で退縮可能な流出部64に接続される。
一実施形態において、ステントエレメント68は、非展開状態においてシュレム
管22の下にある組織と接触することになる。患者と接触するDIP(拡散中性パッ
ド)タイプのパッドが、RF発生器51上において不関電極コネクタに接続される
。よって、RFエネルギー放出は、RF発生器51からステントエレメント、患者へ
、次いでRF発生器へ戻る閉回路が形成されると有効となる。温度センサー57も
また、組織の温度を測定するために使用可能であって、温度検知ワイヤー58及
び、放出されるRFエネルギーを制御するための閉ループ温度制御装置59に中継
される。組織への熱は、放出されるRFエネルギー力と放出期間とにより制御され
る。閉じこめられた管内においてステントエレメント自体を安定させるためにそ
れを拡張させる必要がある場合には、ステントが装着された流出部への熱53に
よって、流出部の拡張55が生じる。
【0032】 ステントが装着された小柱シャントのステントエレメント部分は、表面がより
高い生体適合性を有するようにフッ素含有コーティングを含み得、該コーティン
グは、グロー放電コーティング、粘着コーティング、含浸コーティング(impreg
nating coating)、化合物コーティング、ディップコーティング、ペーストコー
ティング、及び焼結からなる群より選択可能である。グロー放電法によるフッ素
処理は、当業者に周知である。
【0033】 図7は、シュレム管22内において流出部64自体の安定化のために径方向に
拡張される流出部64を有する、ステントが装着された小柱シャント65の斜視
図である。代替実施形態において、拡張可能な流出部は、流出部64の軸線線に
沿って長手方向にまたは、径方向及び長手方向の拡張を組み合わせて拡張され得
る。バイパスを形成する病んだ小柱網21に房水を輸送するために小柱シャント
65を配置する方法は、以下のステップ、(a)流出部64を通過させ得るよう
に病んだ小柱網21中に開口部を形成するステップと、(b)該開口部中から既
存の流出路内へ流出部64を前進させるステップと、(c)既存の流出路内にお
いて流出部64の安定化のために退縮及び折り曲げ位置66から拡張及び展開位
置67へステントエレメントを拡張するステップとを含み得る。好適な実施形態
において、既存の流出路は、シュレム管22であり、強膜の内部82に位置する
房水管23が、シュレム管22から房水を輸送する。流出部64の後部側のトラ
フ71の目的は、流出房水管23の妨げとならないように設けられ適合される。
【0034】 或いは、小柱シャントは、流入部と流出部とを備え、流出部は、送出段階中に
退縮され折れ曲がるステントエレメントを備える。バイパスを形成する病んだ小
柱網に小柱シャントを送り込む方法は、以下のステップ、(a)退縮したステン
トエレメントを有した流出部を通過させるのに丁度の大きさの開口部を病んだ小
柱網柱に形成するステップと、(b)該開口部中から既存の流出路内に流出部を
前進させるステップと、(c)既存の流出路内における流出部の安定化のために
退縮し折れ曲がるステントエレメントを拡張させるステップとを含み得る。
【0035】 前出の説明から、ステントが装着された小柱シャント及びその方法が開示され
たことを理解すべきである。本発明を特定の実施形態に関して説明してきたが、
本説明は、本発明を例証するものであって、本発明を限定するものとではないこ
とが理解される。種々の変形及び適用例は、添付の請求項により説明したように
、本発明の真の精神及び範囲から逸脱せずに、当業者には着想可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理により構成され、退縮状態にある、拡張性及び退縮性を有したス
テントエレメントの部分図である。
【図2】 本発明の原理により構成され、径方向に拡張した状態にある、拡張性及び退縮
性を有したステントエレメントの外側部分図である。
【図3】 説明用の眼の断面図である。
【図4】 小柱網、シュレム管及び前眼房の解剖学的図と相対的な位置とを示す拡大断面
図である。
【図5】 本発明の原理により構成された、ステントが装着された小柱シャントデバイス
の実施形態である。
【図6】 ステントが装着された小柱シャントを拡張または退縮させるための一方法とし
てのRFエネルギー放出機構の概略図である。
【図7】 シュレム管内における安定化のために径方向に拡張される流出部を有しステン
トが装着された小柱シャントの斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C167 AA41 AA44 AA47 AA50 AA53 BB42 CC13 DD10 EE05 FF05 GG02 GG03 GG04 GG05 GG06 GG07 GG08 GG09 GG21 GG24 GG32 GG42

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入部と流出部とを備え、バイパスを形成する病んだ小柱網
    に房水を輸送する小柱シャントであって、 前記流出部は、房水処理のために、既存の流出路内において拡張可能でありか
    つ前記流出部を安定させることに適したステントエレメントを備える小柱シャン
    ト。
  2. 【請求項2】 前記ステントエレメントは、形状記憶ニチノールからなり、
    該形状記憶ニチノールは、プレ形状と形状変化温度とを有し、前記形状記憶ニチ
    ノールは、該形状記憶ニチノールが前記形状変化温度を超えるまで加熱されると
    、拡張してプレ形状になる請求項1に記載の小柱シャント。
  3. 【請求項3】 前記形状記憶ニチノールに対する形状変化温度は、好ましく
    は40℃と90℃との間である請求項1に記載の小柱シャント。
  4. 【請求項4】 前記ステントエレメントの表面は、フッ素含有化合物で覆わ
    れる請求項1に記載の小柱シャント。
  5. 【請求項5】 前記ステントエレメントは、シリコン、ポリウレタン、多孔
    材料、発泡ポリテトラフルオロエチレン、半透膜、エラストマー、及びそれらの
    前記生体適合性材料混合物からなる群より選択される生体適合性材料内にはめ込
    まれる請求項1に記載の小柱シャント。
  6. 【請求項6】 前記既存の流出路は、シュレム管である請求項1に記載の小
    柱シャント。
  7. 【請求項7】 RFエネルギーを電気コンダクタから前記ステントエレメン
    トへ放出するとともに前記形状記憶ニチノールの形状変化温度を超えるまで前記
    ステントエレメントを加熱することに適したRFエネルギー源をさらに備える請
    求項2に記載の小柱シャント。
  8. 【請求項8】 外部熱源が、前記形状記憶ニチノールの形状変化温度を超え
    るまで前記ステントエレメントを加熱するように設けられかつ適合された請求項
    2に記載の小柱シャント。
  9. 【請求項9】 前記小柱シャントは、前眼房からバイパスを形成する病んだ
    小柱網への房水を前記既存の流出路へ輸送するために前記流入部と流出部とを通
    じたルーメンを備える請求項1に記載の小柱シャント。
  10. 【請求項10】 前記流出部は、房水排出用に少なくとも1つの開口部を備
    え、該少なくとも1つの開口部は、前記小柱シャントのルーメンに結合され連通
    する請求項9に記載の小柱シャント。
  11. 【請求項11】 前記流出部は、該流出部に沿って、前記既存の流出路内へ
    房水を排出する細長いトラフを備え、前記細長いトラフは、前記小柱シャントに
    結合され連通する請求項9に記載の小柱シャント。
  12. 【請求項12】 前記小柱シャントは、半透性ポリマー、ポリビニルアルコ
    ール、ポリビニルピロリドン、コラーゲン、ヘパリン化したコラーゲン、ポリテ
    トラフルオロエチレン、発泡ポリテトラフルオロエチレン、フッ素化ポリマー、
    フッ素化エラストマー、可撓性のある溶融石英、ポリオレフィン、ポリエステル
    、ポリイミド、ポリシリソン、シリコン、ポリウレタン、ナイロン、ポリプロピ
    レン、ヒドロキシアパタイト、貴金属、及びそれらの前記生体適合性材料混合物
    からなる群より選択される生体適合性材料からなる請求項1に記載の小柱シャン
    ト。
  13. 【請求項13】 バイパスを形成する病んだ小柱網に房水を輸送する小柱シ
    ャントを配置する方法であって、該小柱シャントは、 流入部及び流出部を備え、該流出部は、拡張可能でありかつ既存の流出路内に
    おいて前記流出部を安定させることに適したステントが装着されたエレメントを
    含み、 前記方法は、 (a)病んだ小柱網中に開口部を形成するステップと、 (b)前記開口部から前記既存の流出路内へ前記流出部を前進させるステップと
    、 (c)前記既存の流出路内において前記流出部を安定させるために前記ステント
    エレメントを拡張するステップと、 を含む小柱シャント配置方法。
  14. 【請求項14】 バイパスを形成する病んだ小柱網に房水を輸送する小柱シ
    ャントを配置する方法であって、 前記ステントエレメントは、プレ形状及び形状変化温度を有する形状記憶ニチ
    ノールからなり、 前記ステントエレメントを拡張する方法は、前記形状変化温度を超えるまで前
    記形状記憶ニチノールを加熱するステップを含む、請求項13に記載の小柱シャ
    ント配置方法。
  15. 【請求項15】 バイパスを形成する病んだ小柱網に房水を輸送する小柱シ
    ャントを配置する方法であって、前記既存の流出路は、シュレム管である、請求
    項13に記載の小柱シャント配置方法。
  16. 【請求項16】 バイパスを形成する病んだ小柱網に房水を輸送する小柱シ
    ャントを配置する方法であって、 前記形状記憶ニチノールを加熱する方法は、 外部RFエネルギー源から電気コンダクタを通じて前記ステントエレメントへ
    RFエネルギーを放出するステップと、 前記形状記憶ニチノールの形状変化温度を超えるまで前記ステントエレメント
    を加熱するステップとを含む請求項14に記載の小柱シャント配置方法。
  17. 【請求項17】 バイパスを形成する病んだ小柱網に房水を輸送する小柱シ
    ャントを配置する方法であって、 前記形状記憶ニチノールを加熱する方法では、前記形状記憶ニチノールの形状
    変化温度を超えるまで前記ステントエレメントを加熱することに適した外部熱源
    が含まれる請求項14に記載の小柱シャント配置方法。
  18. 【請求項18】 バイパスを形成する病んだ小柱網に小柱シャントを送出す
    る方法であって、 前記小柱シャントは、流入部及び流出部を備え、 前記流出部は、送出段階中において退縮するステントエレメントを備え、 前記方法は、 (a)退縮したステントエレメントを伴い前記流出部が通過する大きさの開口部
    を病んだ小柱網中に形成するステップと、 (b)前記開口部から既存の流出路内に前記流出部を前進させるステップと、 (c)前記既存の流出路内において前記流出部を安定させるために前記退縮した
    ステントエレメントを拡張するステップと、 を含む小柱シャント送出方法。
  19. 【請求項19】 バイパスを形成する病んだ小柱網に小柱シャントを送出す
    る方法であって、 前記ステントエレメントは、プレ形状及び形状変化温度を有する形状記憶ニチ
    ノールからなり、 前記退縮したステントエレメントを拡張する方法は、前記形状変化温度を超え
    るまで前記形状記憶ニチノールを加熱するステップを含む、請求項18に記載の
    小柱シャントを送出方法。
  20. 【請求項20】 バイパスを形成する病んだ小柱網に小柱シャントを送出す
    る方法であって、 前記形状記憶ニチノールを加熱する方法には、前記形状記憶ニチノールの形状
    変化温度を超えるまで前記ステントエレメントを加熱することに適した外部加熱
    源が含まれる請求項19に記載の小柱シャント送出方法。
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