JP2003534007A - Bifidobacteriumから単離された新たな酵素 - Google Patents

Bifidobacteriumから単離された新たな酵素

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、Bifidobacterium bifidumから単離された、トランスガラクトシル化活性を有する新規なβ-ガラクトシダーゼに関し、β-ガラクトシダーゼタンパク質のC末端が欠失した結果、加水分解酵素活性よりも高いトランスガラクトシル化活性を有する酵素となっている切り詰め酵素に関する。ラクトースが基質として用いられる場合は、ガラクトオリゴ糖がトランスガラクトシラーゼ活性の生成物である。ガラクトオリゴ糖は、乳業における多数の応用において利用しうる、健康増進性Bifidobacteriumの成長を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発酵乳製品の改善に関する。特に本発明は、トランスガラクトシル
化活性を有するβ-ガラクトシダーゼに関する。とりわけ、本発明は、Bifidobac
terium bifidumから単離されたβ-ガラクトシダーゼに関し、ここではタンパク
質のC末端が欠失しており、生じた切り詰め酵素は加水分解酵素活性よりも高い
トランスガラクトシル化活性を有している。ラクトースが基質として用いられる
場合は、ガラクトオリゴ糖がトランスガラクトシラーゼ活性の生成物である。ガ
ラクトオリゴ糖は、乳業における多数の応用において利用しうる、健康増進性Bi
fidobacteriumの成長を促進する。
【0002】
【従来の技術】
Bifidobacterium属は、様々な乳製品の発酵のために、乳業において最も一般
的に使用されるタイプの細菌培養菌である。Bifidobacterium含有生成物の摂取
は、更に健康増進効果を有する。この効果は、腸内容物の低いpHによって達成
されるのみならず、その腸微生物叢が例えば抗生物質の摂取によって乱された個
体において、腸内微生物叢を再生させるBifidobacteriumの性能によっても達成
される。Bifidobacteriumはさらに、有害でありうる腸内微生物を打ち負かす(o
utcompeting)可能性を有する。
【0003】 ガラクトオリゴ糖は、Bifidobacteriumの成長を促進することが知られている
。この効果はおそらく、ガラクトオリゴ糖を炭素源として利用するBifidobacter
iumの独自の能力によって達成される。ガラクトオリゴ糖の食事サプリメントは
、更に、多くの長期的疾患保護効果を有すると考えられている。例えば、ガラク
トオリゴ糖摂取は、ラットにおける直腸結腸癌の発生に対する保護性が高いこと
が示されている(Wijnands, et al., 1999)。したがって、食事サプリメント及
び乳製品の改善のための該産業における使用のための、ガラクトオリゴ糖の安価
且つ有効な製造方法を開発することには、多大な興味が寄せられている。
【0004】 酵素β-ガラクトシダーゼ(EC3.2.1.23)は、通常はラクトースを
単糖類D-グルコース及びD-ガラクトースに加水分解する。β-ガラクトシダー
ゼ類の正常な酵素反応においては、前記酵素はラクトースを加水分解し、ガラク
トース単糖を一時的にガラクトース−酵素錯体中に結合させるが、該錯体はガラ
クトースを水のヒドロキシル基に移動させ、結果としてD-ガラクトース及びD-
グルコースが遊離する。しかしながら、高いラクトース濃度においては、β-ガ
ラクトシダーゼのなかには、トランスガラクトシル化と呼称される行程において
ガラクトースをD-ガラクトースまたはD-グルコースのヒドロキシル基に移動さ
せることのできるものがあり、これによればガラクトオリゴ糖が産生する。
【0005】 トランスガラクトシル化を行うことのできる酵素は、細菌及び酵母を含む、広
範な微生物から単離されている。ガラクトオリゴ糖が健康増進性Bifidobacteriu
mの成長を増進することが観察されたため、Bifidobacterium及びこれらのβ-ガ
ラクトシダーゼ酵素類についての研究が活気付いてきた。B. breve及びB. longu
m β-ガラクトシダーゼの2つのDNA配列が、Genebankに寄託されている(そ
れぞれ受託番号E5040及びAJ242596)。Dumortierら(1994)は、B
. bifidum DSM20215が3つのβ-ガラクトシダーゼ類を含み、これらの酵素の1
つがトランスガラクトシル化特性を有する旨を報告している。しかしながら、こ
の活性を有する酵素、または前記酵素の如何なる配列、またはB. bifidum DSM20
215由来の対応する遺伝子のアイデンティフィケーションは、全く公開されてい
ない。
【0006】 β-ガラクトシダーゼ類の使用によるガラクトオリゴ糖の製造は、数本の論文
において報告されている。例えば、E. Coli由来のβ-ガラクトシダーゼは、高ラ
クトース濃度(0.5Mまたはおよそ20%のラクトース;Huber et al. 1976)
にてオリゴ糖を産生することが示されている。多様な好熱微生物が、高温及び高
ラクトース濃度にてオリゴ糖を産生することが示されており、例えばSterigmato
myces elviaeは60℃にて20%ラクトースから39%のオリゴ糖を産生可能で
あり(Onishi & Tanaka, 1995)、Saccharopolyspora rectivirgulaは70℃に
て1.75Mラクトース中において41%のオリゴ糖を合成可能である(Nako et
al., 1994)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の酵素はいずれも、著しいトランスガラクトシラーゼ活性
を示すためには高温または高ラクトース濃度を、あるいは両方を必要とするとい
う欠点を有する。したがって、当該産業における使用のための、ガラクトオリゴ
糖のより安価且つより有効な製造方法の開発が必要とされている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、Bifidobacterium bifidum由来の新規なβ-ガラクトシダーゼを開示
する。驚くべきことに、該酵素の切り詰めバージョンが高いトランスガラクトシ
ル化活性を有することが示された。切り詰め酵素、または組換え切り詰め酵素を
発現する宿主細胞を適当な条件下でラクトースと共にインキュベートした場合、
ガラクトオリゴ糖が高効率で産生する。乳製品または他の食料品中におけるガラ
クトオリゴ糖の存在は、前記食品中または該食品摂取後の消費者の腸内微生物叢
中、あるいはこれら両方における健康増進性Bifidobacteriumの成長を改善する
という利点を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の態様は、単離され、特徴付けされたBifidobacterium bifidum
由来の新規なβ-ガラクトシダーゼ、OLGA5(配列番号1及び配列番号2)
である。E. Coli細胞は、B. bifidum由来のPstI消化された染色体DNAからな
る挿入物を含むプラスミドを用いて形質転換した。β-ガラクトシダーゼ活性を
有するクローンを、発色性β-ガラクトシダーゼ基質を含むプレート上で選択し
た。正のコロニーの1つがおよそ20kbの挿入物を有するプラスミド、pOLG
A5(配列番号1)を含んでいた。DNA配列のシークエンシングにより、OL
GA5 β-ガラクトシダーゼ(配列番号2)の演繹的アミノ酸配列は、現在知
られているβ-ガラクトシダーゼ類のおよそ2倍長いことが明らかになり、さら
に既知のβ-ガラクトシダーゼ類との配列相同性の程度が驚くほど低いことが示
される。E. Coliにおける組換えOLGA5の発現は、酵素が、ラクトース加水
分解活性に加えて、トランスガラクトシル化活性も示すことを明らかにした。O
LGA5酵素のC末端部分は、既知のβ-ガラクトシダーゼとは全く相同性を示
さなかった。引き続きOLGA5の様々なC末端欠失ミュータントを構成し、生
成した酵素を、加水分解活性及びトランスガラクトシル化活性について調査した
【0010】 本発明の第二の態様は、OLGA5の欠失ミュータント、例えばOLGA34
7である。幾つかのC末端欠失ミュータントの中で、578アミノ酸C末端欠失
を有するOLGA347が、ラクトースと共にインキュベートした場合に、比較
的に低いラクトース濃度においてさえも、産生するオリゴ糖のレベルに最も著し
い増加を示した。該酵素は、実際上全てのガラクトース分子をガラクトース又は
グルコース上に転移させたようである。OLGA5のC末端の欠失のゆえに、前
記酵素は、加水分解性OLGA5 β-ガラクトシダーゼからトランスガラクト
シル化OLGA347-トランスガラクトシダーゼに変換した。天然のOLGA
5酵素を含む、他のトランスガラクトシル化β-ガラクトシダーゼとは異なり、
切り詰めβ-ガラクトシダーゼOLGA347は、ガラクトースを、試験したラ
クトース濃度全てにおいて高頻度で受容体糖分子上に転移させる。
【0011】 1つの実施態様において、OLGA5、OLGA342、OLGA345、O
LGA347、OLGA344、または他のあらゆるOLGA5変異体をコード
する挿入物を有する発現ベクターが使用される。この発現ベクターは、Bifidoba
cterium、Lactococcus、Lactobacillus、Streptococcus、Leuconostoc、Escheri
chia、Bacillus、Streptomyces、Saccharomyces、Kluyveromyces、Candida、Tor
ula、Torulopsis、及びAspergillusを含む群より選択される宿主細胞に形質転換
可能である。Bifidobacterium属の細胞は、Bifidobacterium breve、Bifidobact
erium longum、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium bifidum、及びLac
tococcus lactisからなる群より選択される。その後前記細胞は、OLGA5ま
たはOLGA347変異体を発現させるような条件下において適当な培地中で培
養され、その後生成する酵素は前記培地より回収される。
【0012】 本発明の別の実施態様においては、OLGA変異体は、発現ベクターの一部で
あるが、これは上述の宿主細胞のいずれにも形質転換することができる。該細胞
は、その後、OLGA5変異体を発現させるような条件下において適当な培地中
で培養され、その後生成する酵素は前記培地より回収される。該OLGA5変異
体は、いかなるランダムミューテーションまたは従来の分子生物学的技術によっ
て発生するいかなるミューテーションを含んでいても良い。ミューテーションし
た、またはワイルドタイプのOLGA5DNA分子のいかなる断片も、発現ベク
ターに挿入することができる。前記断片は、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)に
よって、または配列中に存在するあらゆる制限部位を利用して、あるいは両方の
組み合わせによって、発生させることができる。OLGA5変異体を発生させる
ための処理操作は、当業者には良く知られている。よって、本発明にとっては、
どの方法で変異体を得るかは重要ではない。本願において開示される変異体は、
配列中に存在する制限部位の使用によるサブクローニングによって得られる。
【0013】 本発明の別の態様は、ヨーグルト、チーズ、発酵乳製品、食事サプリメント、
及び共生適合性製品からなる群から選択される製品の製造のための、上述の細胞
タイプの1つ以上の使用に関する。この態様においては、Bifidobacteriumの成
長改善の技術的効果が、工業製品の品質の改善のために使用される。ガラクトオ
リゴ糖の添加により、健康増進性Bifidobacteriumの成長を促進する。したがっ
て、OLGA347によって生産されるガラクトオリゴ糖は、オリゴ糖の製造の
ために天然のβ-ガラクトシダーゼ類を使用することに比べて、ずっと安価で且
つ容易に得られる。
【0014】 本発明の更に別の態様は、オリゴ糖の製造のための、OLGA5、OLGA3
42、OLGA345、OLGA347、OLGA344、または別のあらゆる
OLGA5変異体の使用、または上述のあらゆる細胞タイプの1つ以上の使用に
関する。該オリゴ糖は、以下に限定されるものではないが、フラクトオリゴ糖、
ガラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、ラクトスクロース、
キシロオリゴ糖を含む。
【0015】 本発明の1つの実施態様においては、前記オリゴ糖は、例えばラクツロース、
トレハロース、ラムノース、マルトース、スクロース、ラクトース、またはセロ
ビオースなどの二糖基質を含む培地中において、OLGA5変異体を発現する細
胞をインキュベートすることによって製造される。前記インキュベートは、オリ
ゴ糖が産生する条件下でにおいて行われる。前記細胞は、ヨーグルト、チーズ、
発酵乳製品、食事サプリメント、及び共生適合性製品からなる群より選択される
製品の一部であって良い。あるいはまた、前記オリゴ糖を回収し、続いて興味あ
る製品にその製造の前または後に添加することができる。オリゴ糖の添加は、Bi
fidobacterium単独の、または混合培地中におけるBifidobacteriumの、成長を促
進する。
【0016】 別の実施態様においては、オリゴ糖は、例えばラクツロース、トレハロース、
ラムノース、マルトース、スクロース、ラクトース、またはセロビオースなどの
二糖基質を含む培地中において、OLGA5変異体をインキュベートすることに
よって製造される。前記インキュベートはオリゴ糖が産生する条件下でにおいて
行われる。OLGA5変異体及びラクトースを含む培地は、ヨーグルト、チーズ
、発酵乳製品、食事サプリメント、及び共生適合性製品からなる群より選択され
る製品の一部であって良い。あるいはまた、オリゴ糖を回収し、続いて興味ある
製品にその製造の前または後に添加することができる。オリゴ糖の添加は、Bifi
dobacterium単独の、または混合培地中におけるBifidobacteriumの、成長を促進
する。
【0017】 (定義) 「β-ガラクトシダーゼまたはその断片」。β-ガラクトシダーゼは、ラクトー
スを単糖類D-グルコースとD-ガラクトースとに加水分解することのできる酵素
として定義される。β-ガラクトシダーゼの断片は、5−98%、好ましくは4
0−95%、最も好ましくは55−75%のタンパク質を含み、欠失は好ましく
はC末端に関する。
【0018】 「宿主細胞」は、真菌、酵母、及び原核生物からなる群より選択される。前記
微生物は、より好ましくは原核生物であり、最も好ましくはBifidobacterium属
またはE. Coli種の細菌である。
【0019】 「オリゴ糖」は、少なくとも3つの糖分子からなるオリゴ糖を意味する。オリ
ゴ糖の例は、以下に限定されるものではないが、ガラクトオリゴ糖である。オリ
ゴ糖の糖残基間の結合には、以下に限定されるものではないが、1−4及び1−
6結合が含まれる。
【0020】 β-ガラクトシダーゼのラクトースとのインキュベートは、0.5−60%の
ラクトース、好ましくは2−30%のラクトース、最も好ましくは2−15%の
ラクトースの存在下において起こる。
【0021】 β-ガラクトシダーゼのラクトースとのインキュベートの条件は、5乃至75
℃、好ましくは15−45℃、最も好ましくは37℃の温度でインキュベートを
行うことによって定義される。インキュベートに必要な時間は、1−50時間、
好ましくは5−40時間、最も好ましくは15−25時間である。
【0022】 「適合性製品」には、食品、飲料、錠剤、及び粉末などの摂取を企図する製品
が含まれる。
【0023】
【実施例】
(実施例1) B. bifidumからのトランスガラクトシル化β-ガラクトシダーゼの単離及び特
徴付け。B. bifidum DSM 20215由来のPstI消化染色体DNAを、標準操作を用
いてpKSプラスミド(Stratagene)にライゲートした。ライゲーション混合物
を、LacZ及びβ-ガラクトシダーゼ中においてE. Coli株MT102欠損中に形質
転換した。β-ガラクトシダーゼ産生クローンが、発色性β-ガラクトシダーゼ基
質X-galを含むプレート上において青色コロニーとして同定された。
【0024】 青色コロニーの1つは、およそ20kbの挿入物を有するプラスミド、pOLG
A5を含んでいた。前記挿入物を、さらにサブクローニングし、部分的に配列決
定し、推定されるβ-ガラクトシダーゼ(OLGA5 β-ガラクトシダーゼ)を
コードするオープンリーディングフレームを同定した(図1)。BLAST探索
により、OLGA5 β-ガラクトシダーゼは、Streptomyces coelicolorβ-ガ
ラクトシダーゼ(AL133171)及びThermoanaerobacterethamolicus(Y
O8557)との相同性が、それぞれ38%及び30%の同一性をもって、最も
高度であることを示した。図3には、OLGA5及び関連するアミノ酸配列の「
同一性樹形図」が示される。
【0025】 OLGA5 β-ガラクトシダーゼのアミノ酸配列の詳細な分析により、該酵
素がそのN末端に推定されるシグナル配列を含むこと及び、該オープンリーディ
ングフレームが、現在知られているあらゆるβ-ガラクトシダーゼのおよそ2倍
大きな、185kDaのポリペプチドをコードすることが明らかになった。E. C
oli中において製造された組換えOLGA5酵素を精製し、N末端アミノ酸配列
決定により、シグナル配列がE. Coli中における発現の間に開裂したことを確認
した。SDS-PAGEにより、OLGA5ポリペプチドの分子量を確認した。
【0026】 pOLGA5を含む組換えE. Coli MT102の細胞抽出物を調製し、トラン
スガラクトシル化活性について分析した。図4は、OLGA5が、ラクトース加
水分解活性に加えてトランスガラクトシル化活性を呈したことを示す。
【0027】 (実施例2) 高度なトランスガラクトシラーゼ活性を有する切り詰めOLGA5 β-ガラ
クトシダーゼの構成。他のβ-ガラクトシダーゼに相同のOLGA5の領域を、
タンパク質のN末端に位置する。C末端半分は、いかなる既知のβ-ガラクトシ
ダーゼにも相同性を示さなかった。しかしながら、シアリダーゼ様ガラクトース
結合領域が、C末端部分中に観察された。該OLGA5 β-ガラクトシダーゼ
のこのC末端部分の役割を、切り詰め欠失ミュータントの構成によって調査した
。生成する組換えβ-ガラクトシダーゼの加水分解活性及びトランスガラクトシ
ル化活性を分析した。図5は、OLGA5酵素のほぼ3分の一を欠失させて、依
然加水分解活性を維持できることを示す。
【0028】 トランスガラクトシル化活性を分析したところ、プラスミドpOLGA5、p
OLGA342、及びpOLGA345を含むE. Coliからの抽出物を用いても
同様の結果が得られた。しかしながら、pOLGA347を有する細胞の抽出物
は、産生したオリゴ糖のレベルが増加し、ガラクトースがほとんど無いことを示
した。図5に示されるように、切り詰めOLGA347 β-ガラクトシダーゼ
を含む抽出物は、確かにラクトースを加水分解したが、ガラクトースを水中のヒ
ドロキシル基上に移動させる変わりに、前記酵素は実際上全てのガラクトース分
子をガラクトースまたはグルコース上に移動させた(またはグリセリン上に移動
させた;TLC上でグルコースよりも僅かに遅く移動するスポットは、NMRに
よりガラクト-グリセリンと判明した−データ表示無し)。結論として、OLG
A347は、真の「トランスガラクトシラーゼ」である。
【0029】 (実施例3) OLGA347のトランスガラクトシル化活性の特徴付け。OLGA347
β-ガラクトシダーゼのトランスガラクトシル化活性を定量するために2つの方
法を用いた:放射性標識ラクトースを含む反応混合物のTLC分析、及び未標識
ラクトースの酵素変換後のHPLC分析。
【0030】 放射能を用いる実験を、グルコースのC−1位置に14C標識を含むラクトース
を用いて行った。前記標識が該二糖のグルコース部分にあるため、グルコースを
含む反応生成物のみが欠失した。図7には、15%ラクトース及び様々な量のO
LGA347酵素を用いたトランスガラクトシル化実験の結果が示される。TL
Cによる反応混合物の分離後、該プレートをスキャンして放射性スポットをホス
ホイメージャーで計量した。低酵素濃度(抽出物0乃至0.2μl)では、グル
コースレベルとオリゴ糖レベルとがほぼ同一であり、全てのグルコース分子がト
ランスガラクトシル化反応において基質として利用されたことを示している。「
遊離の」加水分解グルコースは、高酵素濃度においてのみ現れた。
【0031】 未標識ラクトースを用いた実験では、様々な基質及び酵素濃度を試験した。図
8には、酵素反応における基質として10%、20%、及び40%のラクトース
を、様々な濃度のOLGA347酵素と共に使用した実験が示される。反応混合
物をHPLCで分析し、ラクトース、グルコース、ガラクトース、及びガラクト
-オリゴ糖の濃度を算出した。図8には、酵素濃度の増加につれてラクトース濃
度は低下し、グルコース濃度は増加するが実際上「遊離の」ガラクトースは全く
生産されないことが示され、これはラクトース中のほぼ全てのガラクトース分子
が別の糖に転移していることを示す。低酵素濃度での反応において測定された炭
水化物濃度の計算により、グルコースとガラクトースとの間の比率がおよそ0.
1であることが示されたが、これは、遊離のガラクトースとグルコースとに加水
分解された全てのラクトース分子について、トランスガラクトシル化において9
つのラクトース分子が使用されたことを意味する。図8に見られるように、トラ
ンスガラクトシル化反応は、10乃至40%ラクトースの範囲において、ラクト
ース濃度に依存しない。10%、20%または40%ラクトースを基質として用
いたトランスガラクトシル化反応において産生した、ガラクト-オリゴ糖の最大
収量は、それぞれ39%、44%、及び37%であった(添加したラクトース1
mgあたりに産生したオリゴ糖(mg)。)
【0032】
【参考文献】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、OLGA5配列である。Bifidobacterium bifidum由
来のOLGA5 β-ガラクトシダーゼのDNA及びタンパク質配列。シグナル
配列は太字で示され、OLGA347において欠失したOLGA5遺伝子の一部
はイタリック体で示される。欠失を起こすために使用されたBglII部位には、ハ
イライトがかかっている。
【図2】 図2は、β-ガラクトシダーゼ活性部位領域の比較を示す。E.
Coli由来の触媒Glu461残基(ハイライトがかかっている)の周囲の領域の整列。
該配列は、これらのデータベース受託番号によって同定される。6-ホスホ-β-
ガラクトシダーゼ配列には、(P)印が付けてある。
【図3】 図3は、図1の直線の近隣連結分析を示すが、ここではSulfol
ubus配列を外群として使用した。ブートストラップ分析(n=100)の結果を
、80より大きな値の接合部について示す。
【図4】 図4は、OLGA5トランスガラクトシラーゼ活性を示す。プ
ラスミド中のOLGA5遺伝子を有するE. Coli細胞の全細胞溶解産物を、0.
4Mのラクトースと共に37℃において20時間に亘りインキュベートした。5
0μlの全反応体積には、全細胞溶解産物の表示量が含まれていた。反応試料を
、シリカゲルTLCプレート上で分析した。前記プレートに、オルシノール試薬
をスプレーして糖類を画像化した。
【図5】 図5は、OLGA5 β-ガラクトシダーゼのC末端欠失を示
す図である。1752アミノ酸オープンリーディングフレームは、OLGA5
β-ガラクトシダーゼをコードするが、ここでは開始32アミノ酸がおそらくシ
グナルペプチド(白四角)を表す。OLGA5の欠失ミュータントを、指示され
た制限部位を使用して構成した。一晩成長させた細菌培養物から調製した溶解産
物を、β-ガラクトシダーゼ活性の測定のために使用し、相対結果をそれぞれの
構成物の右に示した。使用した制限酵素の記号:BglII(B)、EcoRI(E)
、EcoRV(V)、HindIII(H)、KpnI(K)、NruI(N)、PstI(P)
【図6】 図6は、トランスガラクトシラーゼ活性のTLC分析を示す。
試験した2つの欠失ミュータント、OLGA347及びOLGA345について
の全細胞溶解産物を、指示量で使用し、50μlの全体積中において0.4Mのラ
クトースと反応させた。反応物を37℃にて20時間に亘ってインキュベートし
た。試料を、シリカゲルTLCプレート上で分析した。前記プレートには、オル
シノール試薬をスプレーして糖類を画像化した。
【図7】 図7は、OLGA347によって産生されるオリゴ糖を示す。
指示量のOLGA347全細胞溶解物を、15%のラクトースと共にμlの全体
積中において、21時間に亘り37℃にてインキュベートした。グルコースC−
1位において14Cで標識した放射性ラクトースを使用した。試料をTLCプレー
ト上で分離させ、ホスホイメージャーを使用して計量した。A:ラクトース、グ
ルコース、及びガラクトオリゴ糖(GOS)スポットからの14Cシグナルの測定
に使用した画像。B:バックグラウンド(計器レーン)を差し引いた後の14C測
定シグナル。
【図8】 図8は、OLGA347酵素反応性生物のHPLC測定を示す
。10%、20%、及び40%のラクトース中における反応を、指示量のOLG
A347全細胞溶解物を使用して行った。200μlの全体積を使用し、反応物
を37℃にて20時間に亘ってインキュベートした。希釈した試料を、HPLC
分析にかけ、標準曲線を使用して、観察されたピーク領域を濃度(mg/ml)に変
換した。A:10%ラクトースを用いたOLGA347反応後に得られた糖(mg
/ml)。B:20%ラクトースを用いたOLGA347反応後に得られた糖(mg/
ml)。C:40%ラクトースを用いたOLGA347反応後に得られた糖(mg/m
l)。D:10%反応から得られた結果のプロットである。ガラクトオリゴ糖の
生成量は、グルコースまたはガラクトースとして回収されなかったラクトースの
量として算出される(「GOS」)。
【配列表】
【手続補正書】
【提出日】平成14年12月18日(2002.12.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/19 C12N 1/20 A 4B065 1/20 1/21 1/21 9/10 9/10 9/38 9/38 C12P 19/18 C12P 19/18 C12R 1:01 //(C12N 1/20 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:01) (C12N 1/21 C12R 1:01) (C12N 9/10 C12R 1:01) (C12N 9/38 C12R 1:01) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4B001 AC30 AC31 BC14 EC05 4B018 LB07 LB08 LB10 MD31 MD86 ME02 ME08 ME11 MF12 MF13 4B024 AA05 BA10 BA12 DA05 EA04 GA11 4B050 CC01 CC03 DD02 LL02 LL05 4B064 AF04 CA02 CA19 CA21 CB07 CB30 CC24 CD09 DA10 4B065 AA01X AA21X AA21Y AB01 AC14 BA02 BB15 CA21 CA29 CA31 CA41 CA42

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)配列番号2に示されるアミノ酸配列を有するタンパク質
    をコードする、または b)ストリンジェントな条件下でa)の配列にハイブリダイズする、または c)a)もしくはb)の配列の変性体である、 DNA配列。
  2. 【請求項2】 前記配列が、配列番号1に示されるものであるかその断片で
    ある、請求項1に記載のDNA配列。
  3. 【請求項3】 前記配列が、212−214の位置のATGから開始して5
    468−5470の位置のTGAで終了する、配列番号1由来の配列、またはそ
    のあらゆる断片を含む、請求項2に記載のDNA配列。
  4. 【請求項4】 前記配列が、212−214の位置のATGから開始して3
    731−3734の位置のATCTで終了する、配列番号1由来の配列、または
    そのあらゆる断片を含む、請求項3に記載のDNA配列。
  5. 【請求項5】 前記配列が、308−310の位置のGTCから開始して5
    468−5470の位置のTGAで終了する、配列番号1由来の配列、またはそ
    のあらゆる断片を含む、請求項3に記載のDNA配列。
  6. 【請求項6】 前記配列が、308−310の位置のGTCから開始して3
    731−3734の位置のATCTで終了する、配列番号1由来の配列、または
    そのあらゆる断片を含む、請求項3に記載のDNA配列。
  7. 【請求項7】 前記配列が、ヌクレオチド置換、付加、または欠失を含み、
    これにより配列番号2に記載されたアミノ酸配列において60%未満、好ましく
    は45%未満、更に好ましくは25%未満の変化を生じている配列、またはその
    断片を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のDNA配列。
  8. 【請求項8】 前記配列が、ヌクレオチド置換を含み、これにより保存的ア
    ミノ酸置換がもたらされている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のDNA
    配列。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか一項のDNA配列によってコード
    される酵素。
  10. 【請求項10】 配列番号2に記載のアミノ酸配列、またはその断片を含む
    酵素。
  11. 【請求項11】 配列番号2に定義される配列を有するβ-ガラクトシダー
    ゼ。
  12. 【請求項12】 配列番号2に定義される配列のMet(1)乃至Gly(
    1752)、またはその断片を有する請求項10に記載の酵素。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の成熟β-ガラクトシダーゼ。
  14. 【請求項14】 配列番号2に定義される配列のMet(1)乃至Ile(
    1174)、またはその断片を有する請求項10に記載の酵素。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のトランスガラクトシル化酵素。
  16. 【請求項16】 配列番号2に定義される配列のAla(33)乃至Ile
    (1174)、またはその断片を有する請求項14に記載の酵素。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の成熟トランスガラクトシル化酵素。
  18. 【請求項18】 下記の特徴: a)100g/Lラクトースの溶液中、37℃におけるトランスガラクトシル化活
    性のβ-ガラクトシダーゼ活性に対する比が、少なくとも1:1である、 b)100g/Lラクトースの溶液を用いる、37℃でのバッチ反応において、少
    なくとも25%のガラクトオリゴ糖の産生を触媒する、 c)100g/Lラクトースの溶液を用いる、37℃でのバッチ反応において、ガ
    ラクト-オリゴ糖の産生を触媒し、ここでガラクト-オリゴ糖の濃度が最高である
    反応時には、ラクトース由来のガラクトースの15%未満が遊離形態で存在する
    、 の1つ以上を有する請求項14乃至17のいずれか一項のトランスガラクトシル
    化酵素。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のDNA配列を含む
    組換えベクター。
  20. 【請求項20】 前記ベクターが、発現ベクターである、請求項19のベク
    ター。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のDNA配列を含む
    宿主細胞。
  22. 【請求項22】 請求項19または20のベクターを含む宿主細胞。
  23. 【請求項23】 前記細胞が、細菌細胞、酵母細胞、または真菌細胞である
    、請求項21または22の細胞。
  24. 【請求項24】 前記細胞が、Bifidobacterium、Lactococcus、Lactobacil
    lus、Streptococcus、Leuconostoc、Escherichia、Bacillus、Streptomyces、Sa
    ccharomyces、Kluyveromyces、Candida、Torula、Torulopsis、及びAspergillus
    からなる群より選択される、請求項23の細胞。
  25. 【請求項25】 前記細胞が、Bifidobacterium breve、Bifidobacterium l
    ongum、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium bifidum、及びLactococcu
    s lactisからなる群より選択される、請求項24の細胞。
  26. 【請求項26】 ヨーグルト、チーズ、発酵乳製品、食事サプリメント、及
    び共生適合性製品からなる群から選択される製品の製造のための、請求項21乃
    至25のいずれか一項に記載の細胞の使用。
  27. 【請求項27】 請求項21乃至25のいずれか一項に記載の細胞を含む乳
    製品。
  28. 【請求項28】 請求項14乃至18のいずれか一項に記載のトランスガラ
    クトシル化酵素または請求項21乃至25のいずれか一項に記載の細胞の、ガラ
    クトオリゴ糖の製造のための使用。
  29. 【請求項29】 請求項14乃至18のいずれか一項に記載のトランスガラ
    クトシル化酵素または請求項21乃至25のいずれか一項に記載の細胞の、ヨー
    グルト、チーズ、発酵乳製品、食事サプリメント、及び共生適合性製品からなる
    群から選択される製品の一部としてガラクトオリゴ糖を製造するための使用。
  30. 【請求項30】 請求項14乃至18のいずれか一項に記載のトランスガラ
    クトシル化酵素または請求項21乃至25のいずれか一項に記載の細胞の、ガラ
    クトオリゴ糖を製造してBifidobacteriumの増殖を促進するための使用。
  31. 【請求項31】 請求項14乃至18のいずれか一項に記載のトランスガラ
    クトシル化酵素または請求項21乃至25のいずれか一項に記載の細胞の、ガラ
    クトオリゴ糖を製造して混合培地発酵におけるBifidobacteriumの増殖を促進す
    るための使用。
  32. 【請求項32】 請求項14乃至18のいずれか一項に記載のトランスガラ
    クトシル化酵素の製造方法であって、前記酵素を発現させる条件下で、適当な培
    地中において請求項21乃至25のいずれか一項に記載の細胞を培養する工程、
    及び前記培地から生成した酵素を回収する工程を含む方法。
  33. 【請求項33】 請求項14乃至18のいずれか一項に記載の酵素または請
    求項21乃至25のいずれか一項に記載の細胞を、ラクトースの溶液と接触させ
    る工程を含む、ガラクト-オリゴ糖の製造方法。
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