JP2003533706A - 超小形構造の時間依存型インジケータ - Google Patents

超小形構造の時間依存型インジケータ

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、タイマー、時間/温度インジケータなどを含めた超小形構造の時間依存性インジケータを提供している。インジケータは、きわめて精度が高く、読取りが容易であるのが好ましい。本発明は、ゲーム用品、カレンダ、グリーティングカードなどであるインジケータをも内含する。インジケータは、超小形構造表面の流路を通る材料の流れにより機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、好ましくは高い精度レベルを有し、読取りが容易な、タイマおよび
時間/温度インジケータを含む(ただしこれらに制限されるわけではない)時間
依存型インジケータを提供する。本発明は同様に、グリーティングカード、カレ
ンダ、通知状、ゲーム用品、新案商品などとしての用途を有するインジケータを
も提供している。
【0002】 発明の背景 時間インジケータとしての利用分野は、2つの広いカテゴリに分割することが
できる。第1のカテゴリは、時間を測定するだけでなく製品の実際の累積的熱暴
露を考慮に入れる時間インジケータを必要とする。この目的は、望まれる機能に
応じて温度と共にインジケータの変化速度を増大させることによって達成される
。このようなインジケータの一部は、それ以下になるとインジケータが変化しな
い閾値温度を示す。その他のものは温度変化に対しさらに連続的に応答する。こ
のタイプの時間インジケータは、標準的に「時間−温度インジケータ」と呼ばれ
る。
【0003】 第2のカテゴリの利用分野は、熱感応性が最小限である時間インジケータを必
要としている。かくして、この利用分野では、時間インジケータは、時計として
の働きがはるかに大きく、経過時間の視覚的標示を与える。このタイプの時間イ
ンジケータは往々にして「タイマ」と呼ばれる。
【0004】 化学反応メカニズム、拡散メカニズムおよび毛管駆動流体ウイッキング現象メ
カニズムによって作動するタイマおよび時間−温度インジケータが知られている
。いくつかのタイプのインジケータについての論述に関しては、The Wil
ey Encyclopedia of Packaging Technol
ogy,400−406(John Wiley & Sons,1986)に
おけるDee Lynn Johnson,「標示装置」を参照されたい。
【0005】 累積的熱暴露の視覚的に観察可能な標示を提供する選択的に起動される時間−
温度積分デバイスが、米国特許第5,667,303号(Arens et a
l.)内に開示されている。このデバイスにおいては、粘弾性材料が、温度と共
に変動する速度で多孔質マトリックス内へと移行し、多孔質フィルムを通した光
の透過率を漸進的に変化させて、視覚的に観察可能な標示を提供する。粘弾性材
料は、感圧性接着剤を含むことができる。視覚的に観察可能な標示には、当初は
見えないが後に目に見えるように隠された印が含まれる。デバイスは、正面と裏
面部分を積層させることにより起動される。
【0006】 拡散特性に基づいて作動し化学反応を用いて視覚的標示を与える時間−温度イ
ンジケータが米国特許第5,053,339号(Patel)中に開示されてい
る。この特許は、活性剤テープおよび標示テープを含む傷みやすい製品の時間−
温度履歴を監視するための色変化デバイスを開示している。活性剤テープは、有
機酸といったような活性化用組成物を内含する活性剤組成物マトリックスを含有
する。標示用テープは、酸−塩基染料インジケータといったような標示用組成物
を内含する標示用組成マトリックスを内含する。マトリックスのうちの一方又は
両方が、感圧式接着剤である。インジケータは、活性化用組成物が活性剤マトリ
ックスからインジケータマトリックス内へと拡散し標示用マトリックス内で標示
用組成物と化学反応するにつれて色変化を生じる。色は、より多くの活性剤組成
物がインジケータマトリックス内に拡散し反応するにつれて、時間および温度と
共に濃くなる。
【0007】 もう1つのタイプのインジケータは、米国特許第3,954,011号(Ma
nske)の中で開示されている。この特許は、多孔質流体支持パッド、含浸剤
材料、含浸剤のためのウイック材料およびウイック材料に沿った多孔質支持パッ
ドからの含浸剤の進捗を視覚的に標示でき、これを時間の経過、一定の与えられ
た最低温度に対する暴露又は時間−温度関係の測定のために使用できるインジケ
ータ手段を内含するインジケータを開示している。含浸剤が意図された保存温度
で液体状態にあるように選択された場合、インジケータは、液体がウイックに沿
って進行するにつれて時間的間隔の経過を標示する。その代わりとして含浸剤は
、冷凍食品が保存される所望の保存温度で固体であり、かつ食品が解凍される温
度で液体となるように選択され得る。含浸剤は、インジケータが所望の保存温度
にある間固体にとどまることになる。含浸剤は、インジケータが予め定められた
温度以上の温度にある間に浸透状態まで溶解し次にウイックに沿って進行し、か
くしてその予め定められた温度以上での時間経過を標示することになる。各々独
自の吸上げ経路を備えた可変的凍結点を有する複数の含浸剤材料を使用して、離
散的な予め定められた温度範囲に対する暴露時間を標示することができる。
【0008】 もう1つのインジケータが、米国特許第4,428,321号(Arens)
内で開示されている。この特許は、予め定められた温度範囲内の許容時間を超過
したことの視覚的標示を提供するデバイスを開示している。このデバイスは、裏
面のカラー層および、表面にボンディングされた透明な可融性コーティングを伴
う不透明の微孔質シートを内含する。可融性コーティングは、ろうといったよう
な結晶性溶剤中に溶解した非晶質ゴム系重合体の固溶体である。溶剤は、予め定
められた温度範囲の下限より低い融点を有し、重合体は、予め定められた温度範
囲の下限より低いガラス転移温度を有する。溶剤の融解温度より低い温度で、組
成物は非浸透性固体である。インジケータが予め定められた温度まで加熱された
時点で、固体ろう溶剤は融解し、ゴム系重合体を溶解させ、漸進的に微孔質層に
浸透する液体浸透状態が結果として得られる。重合体およびろう組成物の屈折率
は、微孔質層の固体成分のものと本質的に同じであり、微孔質層を漸進的に透明
にする。
【0009】 米国特許第4,154,107号(Giezen et al)は、インジケ
ータ層および標示用層まで移行してインジケータ層に視覚的に感知できる変化を
受けさせるタンク内の信号送りコンポーネントを有する時間温度標示用デバイス
について記載している。
【0010】 米国特許第2,896,568号(Pryor et al)は、複数のウェ
ル内に液体形態で導入されその場で凍結され、溶融し、重力又は毛管引力又はそ
の両方の結果として移行する物質を含み、該移行を観察によって検出できる、温
度標示用デバイスを開示している。
【0011】 米国特許第3,999,946号(Patel et al.)は、時間と温
度の組合せにおいて一連の不可逆的色変化を示す少なくとも2つの接合アセチレ
ン基を含有する組成物を含む時間−温度履歴インジケータについて記載する。デ
バイスは、製品の表面上又は基板上に支持されうる。
【0012】 一般に短時間インジケータであるその他のタイプの既知の時間インジケータは
、1つの基板からもう1つの基板を通っての、すなわち基板の表面と直角を成す
経路内のインクといったような物質の漸進的拡散又は移行に基づいている。イン
ク又はその他の物質が基板内を移行した後、それはディスプレイ表面で検分でき
、かくして、予め定められた時間が経過したことを標示する。
【0013】 米国特許第4,903,254号(Haas)は、互いに接着される一定数の
層を含む時間インジケータについて記載している。このインジケータは、正面部
分と裏面部分を有する。裏面部分は、後方支持部材上のインクパターン層を含み
、正面部分は透明な支持部材および不透明の接着剤層を含む。接着剤層は、イン
クパターンを溶解する能力を有し、正面インクディスプレイ表面を有する。正面
部分と裏面部分を接触させることで、インクの溶解およびインクパターン層から
正面インクディスプレイ表面までのその移行が起動される。
【0014】 米国特許第5,364,132号(Haas et al)は、無効印部域を
有するベース基板、接着剤表面および可溶性インクの期限満了印部域を有するイ
ンク基板および、インクディソルバおよびディスプレイ表面を有するオーバーレ
イ基板を内含する再利用可能な自動満了式のセキュリティ識別バッチについて記
載している。バッジが発行された時点で、インク基板はベース基板に貼付けられ
、インク基板は無効印部域をカバーする。オーバレイ基板は次にインク基板上に
置かれこれに貼付けられ、インクディソルバはインク基板と接触状態になる。オ
ーバレイ基板のインクディソルバは、インクを溶解させインクがディスプレイ表
面までオーバレイ基板を通って移行できるようにするべく、インク基板の可溶性
インクと接触し共同し、ディスプレイ表面においてインクを予め定められた時間
的間隔で視覚的に知覚することができる。
【0015】 米国特許第3,520,124号(Myers)は、終結信号を生成するべく
予め定められた期間にわたり物理的にか又は物理的に反応する2つ以上の反応材
料に基づくタイマデバイスについて記載している。反応材料は、ベース部材上に
支持され、接触を防ぐバリヤによって分離されている。バリヤを除去するとタイ
マの反応が開始する。
【0016】 米国特許第4,212,153号(Kydonieus et al.)は、
時間の経過と共に視覚的に知覚できる形で変化する積層インジケータについて記
載している。このインジケータは少なくとも2層を含み、これにより外部層の最
も外側の表面に対する内部層内の作用物質の分子移行は視覚的に知覚できる変化
をひき起こす。
【0017】 米国特許第5,045,283号(Patel)は、活性剤マトリックス内に
活性剤組成物を内含する活性剤テープおよびインジケータマトリックス内にイン
ジケータ組成物を内含する標示用テープを含むデバイスについて記載している。
これらのテープは、互いに接着剤で結合されてくさび形の複合マトリックスを形
成する。起動用組成物は、徐々に厚くなってゆく複合剤マトリックスを通って拡
散して標示用組成物と接触して、監視中の温度で視覚的に観察可能な色変化を生
成する。色変化は、デバイスの長さに沿ってより厚い端部へ向かって横方向に移
動するカラー/無色界面において移動する境界として現われる。
【0018】 米国特許第5,107,470(Pedicano et al.)は、不透
明な非硬化性コーティングで底面側がコーティングされた透明な不透過性ウェブ
およびコーティングに取外し可能な形で貼付けられた剥離シートを含む第1のセ
グメントを含む時間カラーインジケータについて記載している。上面側には、移
染剤を含有するインクで印刷されたメッセージが含まれている。第2のセグメン
トは、不透明な非硬化性コーティングで底面側がコーティングされている透明な
不透過性ウェブを含んでいる。第2のセグメントの底面側の一部分は、第1のセ
グメントの上部表面に接着され、残りは剥離紙で覆われている。剥離紙が除去さ
れた時点で、第2のセグメントは、第1のセグメントの印刷された部分の上に存
在しこれに接着し、印刷されたメッセージが不透明層の中を移行してメッセージ
を表示するまで印刷された部域をお覆い隠す。
【0019】 米国特許第5,446,705号(Haas et al.)は、特定の時間
的間隔の後に色を変えるか又は画像又は情報を生成する時間インジケータについ
て記載している。時間インジケータは、第1の表面上にカラー染料が被着されて
いるベース、およびその第1の表面上に接着剤を有する基板を内含し、接着剤は
基板の第1の表面上の離散的場所に位置づけされている。基板およびベースが互
いに接着性接触状態に置かれた時点で、接着剤は、カラー染料と接触しこれと共
同して染料を溶解させ、染料が接着剤を通って移行して基板を通して見える色変
化をひき起こすことができるようにする。離散的接着剤は、染料の画像又は情報
を明確かつ/又は理解できる条件下に保つよう、染料の側方移行を阻害する。
【0020】 米国特許第4,643,122号(Seybold)は、溶剤の拡散又は蒸発
の時点で色を変える化合物の溶液を含有するキャリヤを含む拡散制御されたセキ
ュリティタグについて記載している。好ましくは、キャリヤは、そこからの溶剤
の拡散/蒸発速度を制御するバリヤフィルムの中に包み込まれており、かくして
、キャリヤの色変化が、望ましくない保存又は製品に対するいたずらを標示する
ようになっている。
【0021】 米国特許第5,058,088号(Haas)は、第1および第2の表面およ
び第1の表面上の少なくとも2つの印部域を有する第1の基板を内含する時間イ
ンジケータについて記載している。第1および第2の表面を有する第2の基板も
同様に提供されている。印部域の各々の上に第1の化学作用物質が提供され、第
2の基板の第1の表面上に第2の化学作用物質が提供されている。各基板の第1
の表面は互いにオーバレイし合って接触し、化学作用物質は共同して第1の選択
された時間的間隔内で第一の証印部域にオーバレイする第2の表面の1つにおい
て視覚的に知覚できる変化を、又第2の選択された時間的間隔内で第2の証印部
域をオーバレイする前記第2の表面内の視覚的に知覚可能な変化をひき起こし、
ここで第1の選択された時間的間隔は第2の選択された時間的間隔とは異なるも
のである。
【0022】 その他の既知のタイマおよび時間−温度インジケータは、時間の経過又は熱暴
露を標示するのにウイックを通しての液体又はゼリーの移行に基づいている。
【0023】 米国特許第4,229,813号(Lilly et al.)は、圧潰時点
で、多孔質ストリップ上にゆっくりと吸収され時間の関数である速度でスリップ
上を上方に移動するシリコーン油を放出するような脆性ハウジング内に収納され
たシリコーン油のタンクを内含する時間インジケータについて記載している。ス
トリップの片側は、油溶性インクで印刷が施され、一方もう一方の側は印刷を受
けていない。ストリップの印刷された側は、印刷のないストリップに対し積層さ
れる。シリコーン油がストリップを上へと移動するにつれて、油はインクと接触
し、インク中の染料を印刷側から無印刷側へと移行させ、かくしてストリップを
上へ移動する測定可能な色前線を提供する。
【0024】 米国特許第4,382,700号(Youngren)は、ウイックと接触し
ている鉱物ゼリーカプセルを含み、かくして、鉱物ゼリーが一定の時間にわたる
大気温の変化に従ってウイック内に拡散することになるようなインジケータにつ
いて記載している。拡散量は、ウイックの見かけの色変化によって標示される。
【0025】 米国特許第4,408,557号(Bradley et al.)は、移行
するキャリヤ混合物がベース層より上の限定された部域内に収納されている時間
インジケータについて記載している。吸収性層がベース層の上に配置され、バリ
ヤの除去時点で予め定められた速度でキャリヤ混合物を受入れ、タイマを起動さ
せる。
【0026】 米国特許第4,292,916号(Bradley et al.)は、キャ
リヤ混合物の成分が物理的および化学的に単数または複数の受容性層と反応して
顕著な変化をひき起こす時間インジケータについて記載している。
【0027】 米国特許第4,432,656号(Allemendinger)は、セルロ
ース製ウイックに沿った水の拡散を通して深凍結製品の履歴を標示するための時
間/温度インジケータについて記載している。
【0028】 米国特許第4,629,330号(Nichols)は、時間および温度の色
変化インジケータについて記載している。このデバイスは、予め定められた屈折
率および蒸発速度を有する液体タンクを内含している。液体は、微孔性材料の不
透明化層で被覆されている。不透明化層は、液体のものとほぼ同じ屈折率を有し
、タンクからの液体を吸収するための細孔の連続気泡網を有する。この層は、液
体が不透明化層を占有するとき第1の放射散乱条件にあり、特定の時間の後、液
体が不透明化層からランアウトした時点で第2の散乱条件になる。
【0029】 米国特許第3,243,303号(Johnson)は、その表面上に標示用
部域を有する吸収体および標示用部域において視覚的標示を生成するための流体
組成物を内含する温度モニターを開示している。流体組成物は、好ましくは、標
示用部域から遠隔のゾーンにおいて吸収剤本体による吸収のために配置されてお
り、流体組成物は、或る温度条件下で標示用部域まで進行し視覚的標示を提供す
る。
【0030】 米国特許第4,195,058号(Patel)は、予め定められた時間の後
カラー応答を提供するべく液体ポリジアセチレンインジケータと接触するように
透過性蒸気バリヤを通って蒸気が透過できるようになっている、時間−温度履歴
の監視用デバイスについて記載している。
【0031】 その他の時間又は時間−温度インジケータは、流体又は化合物の移行よりもむ
しろ所望の時間全体にわたる視覚的に知覚可能な変化をひき起こすために主とし
て化学反応に依存している。これらのインジケータは、この化学反応を引き外す
ため、光および/又は酸素に対する暴露に依存している。これらのタイプのイン
ジケータの例としては、米国特許第2,337,534号(Barber);米
国特許第3,018,611号(Biritz);米国特許第3,480,40
2号(Jackson);米国特許第4,432,630号(Haas);米国
特許第4,542,982号(Haas);米国特許第4,779,120号(
Haas);米国特許第4,812,053号(Bhattacharjee
et al);米国特許第4,917,503号(Bhattacharjee
et al.);米国特許第4,987,849号(Sherman)が含ま
れる。
【0032】 発明の要約 予め定められた時間の視覚的標示を提供できるインジケータを得ることが好ま
しい。このタイプのインジケータは、例えば傷みやすい品目の有効期限を監視す
ることといったようなさまざまな利用分野において有用であると思われる。かか
る傷みやすい製品としては、食品、アスパルテームといったような食品添加物、
生体材料、薬物、化粧品、写真供給物およびワクチンといったものがあるがこれ
らに制限されるわけではない。時間インジケータは、傷みやすい品目が関与しな
いさまざまな利用分野において、経過時間および期限切れを監視するためにも有
用となる。例えば、セキュリティバッジは、期限切れをマーキングするための時
間インジケータを有することができる。時間インジケータは同様に、或る種の職
務および/又は品目を補完、交換又は更新する必要があることのリマインダとし
ても使用できる。時間インジケータは同様に、ノベルティ製品およびゲーム用品
においても使用可能である。
【0033】 傷みやすい製品の有効期限がいつ満了したかの標示を提供する単純な方法は、
その製品の提案される使用期限を各製品にマークすることである。しかしながら
、傷みやすい製品の劣化速度が温度の上昇と共に増大することから、この方法に
は、傷みやすい製品の実際の有効期限が製品が暴露される温度履歴によって左右
されるという点で、欠点がある。換言すると、傷みやすい製品は一般に、比較的
高温で或る一定期間暴露された場合、比較的低い温度で同じ期間暴露された場合
に比べて残存する有効期限が短縮される。さらに広義には、任意の材料又は製品
の特定の特性又は特性の変化速度は、温度上昇と共に増大しうる。従って、「使
用期限」を製品にマーキングすることは、特定の製品の予想熱暴露についての仮
定に基づいていなくてはならない。しかしながら、実際の暴露はつねに予想又は
制御できるものでなく、従って、時間−温度インジケータに対する必要性が生じ
る。
【0034】 特に問題となるのは、一定の与えられた温度における劣化又はその他の変化の
速度が、温度に伴う劣化速度の変動と同様、製品によって異なるという点である
。一部の製品は、他の製品に比べ、一定の与えられた温度上昇についてより大き
い変化速度上昇を示す。これを定量化するための1つの有用な方法は、反応のQ10 を基準にすることである。Q10というのは、Tが℃で与えられている場合
に10℃の温度上昇に応答してどれほど速く反応(例えば化学変化、微生物成長
又は傷みやすい製品の酵素による損傷)が発生するかの標示である: Q10=(T+10℃における変化速度)/(Tにおける変化速度)。
【0035】 例えば、冷蔵状態で保存された大部分の生鮮食品は、約2〜10のQ10範囲
を有する微生物成長による損傷に基づくQ10値を有する。換言すると、劣化速
度は、10℃の温度上昇に応答して、特定の食品に応じて約2〜10の係数で増
大する。薬品、生体材料およびワクチンといったようなその他の傷みやすい品目
は、同様に、各々の特定の品目について異なるQ10値を示すことになる。
【0036】 アレニウスの関係式も又、数多くの化学および物理的プロセスに対する温度の
効果を定量化するための有用な手段である。アレニウスの関係式は以下のとおり
である: k=k exp(−E/RT) なお式中、 kは、温度T(Kelvin)の関数としての速度定数であり、 kは、前指数項であり、 Rは、理想気体定数(1.99Kcal/モルK)であり、 Eaは、Kcal/モル単位の活性化エネルギーである。
【0037】 さまざまな温度での劣化速度を見極めるため特定の傷みやすい品目で実験を行
ない、次にこれらの実験にアレニウスの関係式を適用して、一定の与えられた温
度範囲内の各々の特定の傷みやすい品目についての測定された活性化エネルギー
(Ea)を計算することが可能である。数多くの傷みやすい品目について、かか
るデータは、Eaが温度と無関係であると仮定するアレニウスの式に密にあては
まることになる、ということが観察されてきた。Q10値の場合と同様に、Ea
の特定の値は、監視すべき特定の品目と共に変動することになる。食品の劣化の
分析および定量化についてのさらなる論述のためには、Theodore P.
Labuza,「食品の貯蔵寿命の日付記入」p41〜87(Food & N
utrition Press,Inc,1982)を参照されたい。
【0038】 従って、累積的熱暴露の視覚的標示を提供する速度のQ10又はEaと監視す
べき物品の変化のQ10又はEaをほぼ整合させることのできる、累積的熱暴露
のインジケータを提供する必要性が存在することがわかる。累積的熱暴露の標示
を、こうして、監視対象の物品の累積的劣化におおよそ整合させることができる
【0039】 このことは、タイマーとして用いられることになっている時間インジケータに
ついてはあてはまらない。タイマは、温度に対する最小限の依存性しか有するべ
きではない。完璧なタイマは、1というQ10値、又代替的には0というEa値
を有することになる。しかしながら、ほぼどんなタイマも温度によりわずかに左
右されることになる。
【0040】 時間−温度インジケータおよびタイマの両方について、長期間にわたり可変的
温度で変化なく保存されうる非起動状態を有するインジケータを提供することも
同様に望ましい。一部のケースでは、製造中にインジケータを起動させることが
受入れられる可能性もあるが、インジケータが監視すべき物品に付けられる前、
後又はその時点、容器に監視すべき中味が充てんされた後、監視すべき中味の入
った容器を開放した後、又はインジケータが製造されてからその他の任意の望ま
しい時点で、選択的に起動状態に切換えられる能力を有することが好ましい。か
かるインジケータは、起動状態であるか非起動状態であるかとは無関係に、湿気
および光といったような環境上の要因により有害な形で影響されてはならない。
【0041】 時間−温度インジケータおよび時間経過を標示するのに色変化に依存するタイ
マの両方において一般に存在する問題は、それらが長期間にわたり漸進的に色変
化し、時間的間隔の実際の完了を確かめるのが困難であるという点にある。初期
の時間インジケータ技術は一般に、起動時点で開始する拡散プロセスにより発生
する色変化に基づいている。これらのシステムにおいては、観察者にとって、予
め定められた時間的間隔が経過したことを画像又は色が標示した時点を正確に識
別し決定することは困難である。これは、拡散に基づく時間インジケータにおい
て、画像又は色が出現するための時間的間隔が、時間インジケータの設計上の予
め定められた時間と正比例するからである。かくして、例えば、3カ月インジケ
ータにおいては、時間インジケータは約1カ月間「オフ」状態にとどまり、その
後、インジケータ全体が色を変え始める。約3カ月後に、観察者は、例えば10
〜20%の色相といった明確な色変化を目にする。1カ月〜3カ月の時間的間隔
の間、時間インジケータは「グレー部域」内にある。すなわち、期限切れと期限
内の間の「グレータイム」の解釈は、見る人に委ねられる。この鮮明な遷移時間
の欠如は、拡散に基づく既知の時間インジケータに伴う問題である。
【0042】 グレータイム問題の対象ではないもののウイックに沿った流体の移行を利用す
るその他のインジケータには、その他の欠点がある。これらのインジケータは、
吸上材料の性質のため、時間又は時間と温度の測定における精度および再現性の
欠点を有する。吸上材料は、本発明の超小形構造基板とは異なり、予め定められ
た構造をもたない。吸上材料内の細孔構造は、制御が容易ではないことから、イ
ンジケータの挙動は往々にしてタイマおよび時間/温度インジケータのニーズに
とって不充分である。
【0043】 本発明の物品は、好ましくも、既知のインジケータデバイスに伴う問題を解決
することができる。本発明は、好ましくは高い精度レベルを有ししかも読取りが
容易であるタイマおよび時間/温度インジケータを含む(ただしこれらに制限さ
れるわけではない)時間依存型インジケータを提供する。
【0044】 本発明の物品は好ましくは、自立式であり、好ましくは必要性に応じて起動で
きる。(例えば温度感応性又は比較的温度不感応性といったような)流体の適切
な選択により、該物品は、例えば、時間/温度インジケータ又はタイマとして機
能できる。この物品は、好ましくは、進行中のきわめて精確な読取りおよび終点
決定を提供することができる。
【0045】 本発明の物品は、任意には、無害でかつ無反応性の材料を含むようにすること
もでき、かくして、かかる材料を利用しないものに比べより安全な物品が提供さ
れる。好ましくは、本発明の物品は、有害な影響を受けることなく長期間、非起
動状態にとどまることができる。
【0046】 本発明の1つの態様は、(a)各基板の超小形構造表面が複数の流路を構成す
る、各々超小形構造表面を有する少なくとも1つの基板と、(b)物品の起動が
望まれるまで基板から分離されている、少なくとも1つの流体と、を含んでなる
物品において、該物品を起動させる目的で少なくとも1つの基板の流路のうちの
少なくともいくつかと流体の接触を可能にするべく望ましい時点で操作されうる
ような形で設計されており、かつ基板の流路を通って移行するにつれて流体の進
捗を標示するように設計されている物品を提供している。
【0047】 本発明の物品は、例えば唯一の流体および唯一の基板を含むことができる。い
くつかの実施形態においては、本発明の物品は、複数の流体を含むことができる
。本発明のいくつかの実施形態においては、物品は、複数の基板を含むことがで
きる。本発明のいくつかの実施形態においては、物品は、複数の流体および複数
の基板を含むことができる。
【0048】 好ましくは、各々の基板の流路は相互接続されている。好ましくは、各々の流
体は、粘性流体、粘弾性流体およびそれらの組合せからなるグループの中から選
択される。
【0049】 本発明の物品のいくつかの実施形態においては、各々の基板は、コーナーキュ
ーブ再帰反射性シーティングといったような再帰反射性を有するものであり得る
【0050】 本発明の物品の一実施形態においては、各基板は再帰反射性であり、ここで流
路の中を移動するにつれて各流体の進捗は、再帰反射性基板内の合計内部反射率
の減衰によって明示される。
【0051】 本発明の好ましい物品においては、該物品は、起動の前後に物品からの流体の
漏れが本質的に全く存在しないような形で設計されている。
【0052】 本発明の物品においては、各流体は、流路を通って移行するにつれて1つの流
体流頭を有し、各流体流頭変動は、約5mm未満より好ましくは約3mm未満、
そして最も好ましくは約1mm未満である。
【0053】 本発明の物品は、例えばタイマー、時間/温度インジケータ、ゲーム用品、グ
リーティングカード、通知状、招待状およびカレンダなどからなるグループの中
から選択され得る。
【0054】 物品がタイマーである場合、それは、毛管作用テスト方法に従って、水平位置
にある同一のタイマーの約±50パーセント、より好ましくは約±25パーセン
ト、そして最も好ましくは約±10パーセント以内の垂直位置時間を表示するこ
とができる。
【0055】 物品がタイマーであるいくつかの実施形態においては、物品は、タイマーであ
り、かつ実際に経過した時間の約±25パーセント以内、より好ましくは約±1
0パーセント以内そして最も好ましくは約±5パーセント以内にある満了点での
時間を表示することができる。
【0056】 本発明の物品の一実施形態においては、一方が第1の主面として識別されもう
一方が第2の主面として識別されている2つの相対する主面を各基板が有してお
り、第2の主面は、中に一連の本質的に平行な流路を有し、流路は本質的に均等
な長さおよび均等な形状を有している。
【0057】 本発明の物品のもう1つの実施形態においては、各流体は、物品の起動が望ま
れるまでバリヤにより基板から分離されており、その後、少なくとも1つの基板
の流路の少なくともいくつかと流体の接触を可能にするべく望ましい時点でバリ
ヤを操作することができる。
【0058】 本発明の物品のもう1つの実施形態においては、物品は、流体が物品の起動時
点で基板の流路に沿って進行し物品から実質的に漏出しないように基板、バリヤ
および流体を充分に覆うカバーをさらに含み、カバーの少なくとも一部分は充分
に透明であり、カバー、基板および流体の透明度レベルおよび着色は、基板流路
に沿って流体が進行するにつれて観察者が肉眼で流体を検分することができるよ
うにするべく選択されている。
【0059】 もう一実施形態においては、本発明の物品は、(a)各基板の超小形構造表面
が複数の流路を構成する各々超小形構造表面を有する複数の基板、および(b)
物品の起動が望まれるまで基板から分離されている流体、を含んでなり、ここで
該物品は、該物品を起動させる目的で同時に又は任意の所望の順序で各基板の流
路のうちの少なくともいくつかと流体との接触を可能にするべく望ましい時点で
操作されうるような形で設計されており、かつ該物品は、各基板の流路を通って
移行するにつれて流体の進捗を表示するように設計されており、しかも該物品は
、1つの基板からもう1つの基板まで流体が移行するのを防ぐように設計されて
いる。
【0060】 本発明の物品は、該物品の起動時点で同時に各基板の流路の少なくともいくつ
かと流体が接触するように設計され得る。1変形実施形態においては、本発明の
物品は、物品の起動時点で連続的に流体が各基板の流路のうちの少なくともいく
つかと接触するように設計され得る。
【0061】 本発明のもう1つの実施形態おいては、該物品は、互いに隣接して位置づけさ
れている複数の基板を含むことができる。本発明のもう1つの実施形態において
は、該物品は、互いの上に積重ねられている複数の基板を含むことができる。本
発明のもう1つの実施形態においては、該物品は、全て再帰反射性である複数の
基板を含むことができる。
【0062】 本発明のもう1つの実施形態においては、該物品は、全て再帰反射性でない複
数の基板を含むことができる。本発明のもう1つの実施形態においては、該物品
は、各々が流体との関係において異なる流体流速を有する複数の基板を含むこと
ができる。
【0063】 もう1つの態様において、本発明の物品は、(a)各基板の超小形構造表面が
複数の流路を構成する各々超小形構造表面を有する複数の基板;および(b)物
品の起動が望まれるまで基板から分離されている複数の流体;を含んでなり、該
物品は、該物品を起動させるべく同時に又は任意の所望の順序で複数の基板のう
ちの少なくとも1つの基板の流路のうちの少なくともいくつかと各々の流体との
接触を可能にするべく望ましい時点で操作されうるような形で設計されており、
かつ該物品は、複数の基板のうちの1つの基板の流路を通って移行するにつれて
各流体の進捗を標示するように設計されており、しかも1つの基板からもう1つ
の基板まで流体が移行するのを防ぐように設計されている。
【0064】 本発明の一実施形態においては、流体の数は、基板の数と等しい。本発明のも
う1つの実施形態においては、該物品は、物品の起動時点で各流体が同時に別の
基板の流路のうちの少なくともいくつかと接触するように設計されている。本発
明のもう1つの実施形態においては、該物品は、物品の起動時点で各流体が連続
的に別の基板の流路のうちの少なくともいくつかと接触するように設計されてい
る。本発明のもう1つの実施形態においては、物品は、互いに隣接して位置づけ
されている複数の基板を含んでいる。本発明のもう1つの実施形態においては、
物品は、互いの上に積重ねられている複数の基板を含んでいる。
【0065】 本発明のもう1つの実施形態においては、物品は、全て再帰反射性である複数
の基板を含む。本発明のもう1つの実施形態においては、物品は、全て再帰反射
性でない複数の基板を含んでいる。
【0066】 もう1つの態様では、本発明の物品は、(a)一方が第1の主面として識別さ
れもう一方が第2の主面として識別されている2つの相対する主面を有し、第2
の主面が、入口を有する複数の流路を構成する超小形構造表面である少なくとも
1つの基板;(b)物品の起動が望まれるまでバリヤにより基板から分離された
少なくとも1つの流体であって、その後流路のうちの少なくともいくつかに対す
る入口で少なくとも1つの基板の第2の主面の端部と流体の少なくとも1つとの
接触を可能にするべく望ましい時点で該バリヤの操作が可能である流体;(c)
流体が物品の起動時点で少なくとも1つの基板の流路に沿って進行し物品から実
質的に漏出しないように基板、バリヤおよび流体を充分に覆うカバーを含んでな
り、ここで、カバーの少なくとも一部分は充分に透明であり、カバー、基板およ
び流体の透明度レベルおよび着色は、基板流路に沿って流体が進行するにつれて
観察者が肉眼で流体の進捗を検分することができるようにするべく選択されてお
り、流路を通しての流体の流れは、主として毛管作用によるものである。
【0067】 一実施形態においては、1つの流体および1つの基板が存在し、カバーには上
部層と下部層が含まれ、流体の流れがカバーの上部層を通して検分され、基板の
第1の主面がカバーの上部層に最も近く、基板の第2の主面がカバーの下部層に
最も近い本発明の物品が設計されている。
【0068】 一実施形態においては、1つの流体および1つの基板が存在し、カバーには、
上部層と下部層が含まれ、流体の流れの進捗がカバーの上部層を通して検分され
、基板の第2の主面がカバーの上部層に最も近く、基板の第1の主面がカバーの
下部層に最も近い、本発明の物品が設計されている。
【0069】 カバーを有する本発明の物品のもう1つの実施形態においては、それを通して
流体流の進捗を検分でき流体流の方向に延びるカバーの一部分の上に位置づけさ
れた目盛がカバーにさらに含まれている。本発明の物品のもう1つの実施形態に
おいては、該物品は、物品を起動させる方法を示す印をカバー上にさらに含んで
なる。
【0070】 本発明の物品のもう1つの実施形態においては、カバーは、基板および流体を
覆う互いに接合された2つのテープ片を含んでなり、第1のテープ片は透明な片
面接着テープであり、第2のテープ片は両面接着テープであり、片面接着テープ
は、それを通して流体の流れの進捗を検分できるような形で位置づけされており
、片面テープの接着剤がコーティングされた側は、流体および基板に向けて位置
づけされている。
【0071】 本発明の物品は、(a)各基板の超小形構造表面が複数の流路を構成する、各
々超小形構造表面を有する少なくとも1つの基板;および、(b)熱に暴露され
た時点で流体を形成する能力を有する少なくとも1つの固体;を含んでなり、物
品は、必要ならば、該物品を起動させる目的で少なくとも1つの基板の流路のう
ちの少なくともいくつかと流体の接触を可能にするべく、熱に暴露された時点で
固体が流体を形成した後、望ましい時点で操作されうるような形で設計されてお
り、かつ物品は、基板の流路を通って移行するにつれて流体の進捗標示を提供す
るように設計されている。
【0072】 本発明の一実施形態においては、物品は、物品を全く操作する必要なく流体を
形成するべく固体を熱に暴露した時点で流体が基板の流路のうちの少なくともい
くつかと接触するように設計されている。
【0073】 本発明のもう1つの実施形態においては、固体および熱に暴露された時点で固
体から形成された流体は、基板から分離されており、流体は物品を起動する目的
で物品の操作時点でのみ基板と接触する。
【0074】 本発明は同様に、食品、食品添加物、生体材料、薬物、化粧品、写真用品、フ
ィルタ、およびビジターバッジ、花、空気洗浄スプレー、虫取り器および駐車許
可証からなるグループの中から選択された品目に付着された本発明の物品を含む
アセンブリを提供する。
【0075】 本発明の物品において有用な基板は、再帰反射性、回折特性、拡散特性および
部分的内部反射性特徴からなるグループの中から選択されたものを含む(ただし
これらに制限されるわけではない)さまざまな光学特性を有し得る。
【0076】 本発明の一実施形態においては、基板は光学特性を有し、基板の流路を通って
移行するにつれて各流体の進捗は基板の光学特性の減衰によって明示される。
【0077】 流体を収納する物品に関して本書で論述されたさまざまな特長は、熱に対する
暴露点で流体になり、そのため、該特長が流体が固体から形成されるという必要
条件と一貫性を有することになるような固体を収納する物品においても有用であ
る。
【0078】 前述のとおり、本発明の物品が高レベルの精度を有することが好ましい。すな
わち、物品が実際の経過時間に可能な限り近い経過時間を記録することが好まし
い。例えば、1つの物品が時間増分でマーキングされ4時間で満了するように設
計されている場合、それは、その行程全体を通して実際の経過時間と可能な限り
近く整合すべきである。一部の用途については、その他の用途と異なり、きわめ
て精確なタイマを得ることがより重要となる。精度レベルは、満了点を含めた目
盛に沿った任意の単位で、実際の経過時間に対し測定され比較され得る。好まし
くは、精度値は、(例えば満了点でありうる)目盛に沿った少なくとも1つの単
位について、より好ましくはその目盛に沿った全ての単位について有効である。
このテストのために用いられるデフォルトの単位は満了点である。好ましくは、
目盛上に標示される時間は、実際の時間の約±50%以内、より一層好ましくは
、実際の時間の約±40%以内、さらに一層好ましくは実際の時間の約±30%
以内、さらに一層好ましくは実際の時間の約±25%以内、さらに一層好ましく
は実際の時間の約±20%以内、さらに一層好ましくは実際の時間の約±15%
以内、さらに一層好ましくは実際の時間の約±10%以内、さらに一層好ましく
は実際の時間の約±5%以内、さらに一層好ましくは実際の時間の約±4%以内
、さらに一層好ましくは実際の時間の約±3%以内、さらに一層好ましくは実際
の時間の約±2%以内、さらに一層好ましくは実際の時間の約±1%以内、そし
てさらに一層好ましくは実際の時間の約±0.5%以内、そして最も好ましくは
実際の時間と同一である。
【0079】 発明の詳細な説明 基板 本発明による有用な基板は、複数の流路を画定する超小形構造表面を有する基
板である。かかる基板は、予め定められた流路パターンを有し、ここで流路の最
大深さおよび幅は約1000ミクロン未満である。流路は相互接続されていても
いなくてもよい。流路は任意には、一連の突出部分から形成されていてよい。こ
の定義には、流路を有し得るもののその流路が予め定められていないウェブ、織
物、多孔質材料、多孔質紙、多孔質膜が除外されるものとされている。好ましく
は、本発明の基板の流路部分は、規則的で秩序立った無作為でないものである。
好ましくは、流路は1本のアレイ状になっている。一部の実施形態においては、
各々の流路は、隣接する流路と実質的に同一又は同一のものとなる。一部の実施
形態においては、流路表面を横断して幅方向か又は流路が備わった表面を下へ長
さ方向に、異なる流路幾何形状および/又はサイズを有することが望まれるかも
しれない。
【0080】 本発明による有用な基板は、標準的に可撓性を有する。可撓性の基板を有する
物品は、意図された表面により容易に貼付けることができる。ただし、本発明に
従うと、半剛性および剛性基板も有用でありうる。同様にして、本発明の物品も
標準的に可撓性を有する。ただし、本発明の物品は同じく半剛性又は剛性であっ
てもよい。
【0081】 基板は、特定の実施形態に応じて、再帰反射性のものであってもなくてもよい
。有用な非再帰反射性基板の例としては、図8−10にあるような、線形、平行
でかつ密な間隔で置かれた一連の流路を有する超小形構造基板が含まれるが、こ
れに制限されるわけではない。再帰反射性超小形構造基板の使用は、本発明の物
品に対し数多くの利点を提供しうる。これらの利点には、流体が再帰反射性基板
内の全内部反射を阻止するように使用されるべく物品が設定されている場合、再
帰反射性基板の使用により好ましくもきわめて可視性の高い流体流頭がもたらさ
れるということが含まれる。
【0082】 物品の中で用いられる基板および/又はその他の材料は、流体流と干渉しない
ように流体を吸収しないことが好ましい(すなわち、流体が接触しうる物品の基
板およびその他のコンポーネントは好ましくは本質的に流体不透過性、最も好ま
しくは流体不透過性であるべきである)。好ましくは、流体が接触しうる物品(
例えばカバーなど)中で使用される基板および/又はその他の材料はそれらと共
に用いられる流体との関係において本質的に非吸収性であり、最も好ましくは非
吸収性である。好ましくは、同様に、流体流は基板の流路を通るもののみであり
、基板自体(又は流体が接触する可能性のある物品のその他の任意のコンポーネ
ント)内への流体の拡散は、本質的に全く存在せず、最も好ましくは全く存在し
ない。かくして流体は、最も好ましくは、吸収された状態とはならず、基板自体
又は物品が接触しうる物品のその他のコンポーネント内に拡散せず、又それに浸
透することもない。
【0083】 基板を通る流体の流れは、好ましくは、受動流を介してのものである。すなわ
ち、それは好ましくは毛管作用そして任意には重力効果を通して行われるべきで
あるが、好ましくは、全ての重力効果は最小限であるか又は不在である。流体の
流れは好ましくは「能動的」(すなわちポンプ、外部真空源などといったデバイ
スによってひき起こされたものの)であってはならない。
【0084】 基板は、一定数の異なる形状を有することができる。基板は対称又は非対称で
あってよい。基板は例えば、矩形、方形、台形、リング形、三角形などからなる
グループの中から選択された形状を有することができる。矩形は、切断が容易で
あり、矩形の基板を有する物品は設計が容易であることから、有用でありうる。
しかしながら、流体流速は、流体が矩形基板を通って進捗するにつれて減速する
。矩形基板(又は中で流体流速が経時的に減速するようなあらゆる専用基板)を
有する物品上に時間マーキングが望まれる場合、標準的にそれらのマーキングは
、減速する流体流速に起因して均等に間隔どりされるべきではない。かかる場合
には、マーキングは、流体流路の終端に向かって互いにより近く位置づけされる
ことになる(例えば図1aおよび3aを参照のこと)。流体流速のこの減速を回
避し、より均等に間隔どりされた時間マーキングを有するため、潜在的には、そ
の流路が流体流路の終端近くで狭くなるように基板を設計することができる。
【0085】 基板形状が、矩形、方形、台形、三角形などである場合、流体は標準的には、
起動時点で流体が基板の縁部又は端部と、流路開口部又は入口が存在する場所で
接触することになるような形で位置づけされることになる。必ずしも必要ではな
いものの、標準的には、流路開口部は、基板の少なくとも一方の縁部又は側面上
に位置設定されており、流路は、基板表面全体を通って基板のもう一方の端部又
は縁部(標準的には反対側の端部又は縁部)まで延びている。選択された基板の
形状が矩形である場合、コンポーネントは標準的に、流体の流路が矩形の長辺に
対応するように位置づけされる。基板がリング形である場合、例えば、ひとたび
バリヤが除去された時点で流体が内部リング周囲から外部リング周囲に向かって
半径方向に流れるように、リング形の基板の中心に流体およびバリヤを位置づけ
することが望まれるかもしれない。しかしながら、観察者が中の流体の進捗を見
極めることができるような形で流路内を流れることができるように充分な流体が
流路と接触するかぎり、流体が1つの端部又は縁部から離れて(例えばより中心
に向かって)基板と接触するように物品を設計することも可能である。
【0086】 前述のように、物品の基板は、内部に流路を収納している。任意には、流路は
相互接続されている。好ましくは、流路は、流体流頭がより均等になるように相
互接続される。流路は、標準的には、基板の暴露された表面上に具備されている
。しかしながら、中を流体が流れるよう望ましいタイプの流路を提供するべく2
つの超小形構造表面を互いに接合することよって基板の内部に流路を具備するこ
とが可能でありうる(例えば図11参照)。
【0087】 内部流路を有する基板は、潜在的に、各々その片側に1つのパターンを有する
2枚のシートを互いに接合することによって調製されうる。結果として得られた
基板は、互いに接合されたパターンに応じて再帰反射性であってもなくてもよい
。シートは、標準的に毛管作用を介して流体が中を流れることができる流路シス
テムをパターン化された側面が形成するように互い接合され得る。これらのシー
トは、クランプ、カバー、接着剤、ホットメルトボンディングなどのさまざまな
手段によって合わせて保持され得る。
【0088】 基板の形状および流路の設計に応じて、流体流路に沿って移動するにつれて少
量の流体が基板の側面(又は縁部)から漏出する可能性がある。漏出するこのよ
うな流体は、潜在的にさらに流体流路に沿って基板流路内に再び入り、流体流頭
の均等性が幾分か低くなることに寄与する可能性がある。かくして、一部のケー
スでは、より均質な流体流頭を確保するように流体の流入を可能にする縁部又は
部域が密封解除され流体流が向かう縁部又は部域が密封解除されるかぎり、基板
の縁部又は側面を密封することが好ましい。
【0089】 基板の代替的かつ好ましい実施形態においては、基板の外部表面は中に流路を
含んでいる。基板の反対側の外部表面も任意には流路を含んでいてよい。必ずし
もそうである必要はないものの、反対側の外部表面が流路を含まないことが好ま
しい。基板表面上に1つのパターンを具備することは、標準的に高くつき、両側
面が流路を含む必要がない場合に両表面上に流路を有することは費用効果性の低
いことであると思われる。好ましくは、かかる実施形態においては、基板の反対
側の外部表面は平坦でかつ流路を含まず、基板の平滑な側面とカバーの間の流体
流を回避するように、カバーにボンディングされている。しかしながら、前述の
ように、物品は、流体が中を流れることができるような形で中に流路を有する基
板の表面と流体が活性時点で接触するように構築されるべきである。観察者が混
同する可能性のある多数の流体流頭を提供することがないように基板の1つの超
小形構造表面のみに沿って流体が流れることが好ましい。しかしながら、同じ基
板上に多数の流体流頭が望まれる特殊な物品向けの状況も存在しうる。
【0090】 超小形構造基板の流路は、さまざまな形状を有することができる。標準的には
、基板内の流路は類似の形状を有する。有用な流路横断面形状の例としては、V
字形流路、U字形流路、半円形流路、および方形U字形流路が含まれるが、これ
らに制限されるわけではない。流路は、上から見た場合、線形又は非線形であり
得る。例えば、流路は、真直ぐなもの、湾曲したもの、ねじれたもの、鉤形のも
の、曲がりくねったものであり得る。流路は任意には、一連の幾何学的突出部分
によって形成され得、この場合突出部分の間の経路が流路となっている。本書中
で後述する再帰反射性コーナーキューブシーティングの場合がそれである。好ま
しくは、基板の流路は平面である。
【0091】 標準的には、流路の深さは、約5ミクロン〜約1000ミクロン未満、より標
準的には約10〜約500ミクロン、好ましくは約25〜約200ミクロン、そ
して最も好ましくは約25〜約100ミクロンの範囲内にある。標準的には、流
路の幅は、約5〜約1000ミクロン、より標準的には約10〜約500ミクロ
ン、好ましくは約25〜約250ミクロンの範囲内にある。標準的には、流路の
間隔は、1本の流路がもう1つの流路から約5〜約1000ミクロン未満以内、
より標準的には約10〜約500ミクロン、そして好ましくは約10〜約250
ミクロンの範囲内にある。
【0092】 基板上の流路の形状、長さおよび数は、数多くの要因に応じて変動しうる。こ
れらの要因には、例えば、流体が基板を通って進行する望まれる時間の長さ、基
板と共に使用される流体および、流体流が毛管力以外の力(例えば重力)によっ
て影響を受けるべき又は受けてはならないレベルが含まれる。重力によって実質
的に影響されない物品を設計するためには、好ましくは、充分に小さな流路を伴
う基板を利用すべきである。
【0093】 本発明による有用な基板は、超小形構造化されている。本発明の実施形態にお
いては、さまざまな異なるクラスおよびタイプの再帰反射性および非再帰反射性
の流路含有超小形構造基板が有用である。好ましくは、超小形構造基板は、本発
明の物品内で使用される流体に対する暴露時間で、その幾何形状および表面特性
を保持する。
【0094】 有用な非再帰反射性基板の例としては、米国特許第5,728,446号(J
ohnston)および米国特許第5,514,120号(Johnston)
内に開示されているものが含まれるがこれらに制限されるわけではない。これら
の基板は、液体の望ましい迅速かつ均質な異方性分布又は方向依存性分布を容易
にする液体管理フィルムおよび、これらのフィルムを使用した吸収性物品を提供
する。これらの液体管理フィルムは、液体の単方向展延を促進するべく複数の一
次溝を伴う少なくとも1つの超小形構造表面を有する。これらの一次溝は同様に
、米国特許第5,728,446号中にあるように2次溝をも含むことができる
。しかしながら、これらの付加的な2次溝は、均等性の低い流体流頭に寄与しう
ることから、現発明で使用するにはさほど好ましくない。
【0095】 非再帰反射性超小形構造基板の超小形構造流路は、一部の実施形態においては
、その長さの少なくとも一部分にわたり実質的に平行かつ線形である。しかしな
がら、全ての基板実施形態において、流路は好ましくは相互接続されている。流
路は、注入成形、異形材押出し成形又は型付、好ましくは注入成形又は型付によ
って熱可塑性材料から容易に成形可能である。
【0096】 非再帰反射性超小形構造基板は好ましくは、例えばポリオレフィン、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリ(塩化ビニル)、ポリメチルメタクリレート、ポリカー
ボネート、ナイロンなどを含めた、注入成形、異形材押出し成形又は型付に適し
たあらゆる熱可塑性材料から形成される。ポリオレフィン、特にポリエチレン又
はポリプロピレン、その配合物および/又は共重合体、そしてエチレン/酢酸ビ
ニルといったようなその他の単量体をわずかな割合だけ伴うプロピレンおよび/
又はエチレンの共重合体が好ましい。ポリオレフィンが好まれるのは、その物理
的特性が優れており、処理が容易で、類似の特性を有するその他の熱可塑性材料
に比べ標準的にコストが低いからである。ポリオレフィンは、注入成形又は型付
ロールの表面を容易に複製し、同じく異形材押出しも容易に行なえる。これは堅
牢で耐久性が高くその形状を良く保ち、かくしてかかるフィルムは、注入成形又
は型付プロセスの後取り扱いが容易なものとなっている。代替的には、超小形構
造基板をアクリレート又はエポキシといったような硬化性樹脂材料から注入成形
し、熱、紫外線(UV)又はEビーム放射線に暴露することにより硬化させるこ
ともできる。大半の場合、以下でより詳しく論述される再帰反射性および/又は
その他の光学特性を有する超小形構造基板を、上述の手順により作ることもでき
る。
【0097】 本発明の実施形態において有用なもう1つのクラスの超小形構造基板は、再帰
反射性基板である。再帰反射性材料は、材料上に入射する光をその発出源に戻る
ように再度方向づけする特徴を有する。再帰反射性シーティングが1つの表面に
対したわむか又は適合する必要がでてくる可能性のある状況下では、好ましくは
再帰反射性性能を犠牲にすることなくそれを行なうシーティングが選択される。
【0098】 一般的なタイプの再帰反射性シーティングとしては、微小球ベースのシーティ
ングおよびコーナーキューブシーティングの2つが存在する。微小球ベースのシ
ーティングは、時として「ビード」シーティングと呼ばれ、当該技術分野では周
知であり、標準的に結合層の中に少なくとも部分的に埋込まれかつ入射光を再帰
反射するべく付随する正反射又は拡散反射材料(例えば顔料粒子、金属フレーク
又は蒸気コードなど)を有する多数の微小球を利用する。かかる再帰反射体の例
は、米国特許第3,190,178号(Mckenzie)、米国特許第4,0
25,159号(McGrath)および米国特許第5,066,098(Ku
lt)の中で開示されている。微小球ベースのシーティングは、規則的な予め定
められた流路パターンを有しておらず、本書で使用されている通りの「複数の流
路を画定する超小形構造表面を有する基板」とはみなされない。
【0099】 基本的なコーナキューブ再帰反射性シーティングは、再帰反射技術の当業者に
とっては周知のものであり、本書で用いられる通りの「複数の流路を画定する超
小形構造表面を有する基板」という定義内に入る。かかるシーティングは、道路
標識、安全衣などに頻繁に使用されている。シーティングは、実質的に平坦なベ
ース表面およびベース表面と反対側の複数のコーナキューブ要素を含む構造化さ
れた表面を含んでなる。各々のコーナーキューブ要素は、単一の基準点又は頂点
で交差する3つの互いに実質的に直角を成す光学面を含んでなる。シーティング
の平坦な基本表面上に入射する光は、シーティングのベース表面で屈折され、シ
ーティングを通して伝達され、3つの直角を成すコーナーキューブ光学面の各々
から反射され、光源に向かって再度方向づけされる。光学軸とも呼ばれる対称軸
は、コーナーキューブ頂点を通って延びコーナーキューブ要素の3つの光学表面
と等しい角度を形成する軸である。コーナーキューブ要素は標準的には、おおよ
そ光学軸に沿って要素のベースに入射する光に応答して最高の光学効率を示す。
コーナーキューブ再帰反射体によって再帰反射される光の量は、入射角が光学軸
から著しく偏向するにつれて減少する。
【0100】 再帰反射性シーティングのメーカーは、特定の入射角度でシーティングに入射
する光に応えてそのピーク性能を示すように再帰反射性シーティングを設計する
。「入口角」という語は、シーティング上に入射する光の、シーティングのベー
ス表面に対し垂直な軸から測定した入射角を表わすように使用されている。例え
ば、ASTM呼称;E808−93b、再帰反射を説明するための標準実践法」
を参照のこと。標識の利用分野のための再帰反射性シーティングは、標準的に、
比較的低い入口面で(例えばシーティングのベース表面に対しおよそ垂直)その
最適な光学的効率を示すように設計されている。例えば、Hoopmanに対す
る米国特許第第4,588,258号参照。例えば舗装マーキング又はバリヤマ
ーキングといったようなその他の利用分野は、比較的高い入口角でその最大の光
学効率を示すように設計された再帰反射性シーティングを必要とする。例えばW
hiteに対する米国特許第4,349,598号(‘598特許)は、光学的
に相対する2つのコーナーキューブ要素を形成するべくコーナーキューブシーテ
ィングベースに対し45度で配置された2つの相互に直角を成す矩形面およびこ
の矩形面に対し直角を成す2つの平行な三角面がコーナーキューブ要素に含まれ
ている、再帰反射性シーティング設計について開示している。Nelson e
t alに対する米国特許第4,895,428号(‘428特許)およびNe
lson et alに対する米国特許第4,938,563号(‘563特許
)は、1つのコーナーキューブを形成するべく、2つのほぼ直角を成す四角形の
面および四角面に対しほぼ直角を成す三角形の面がコーナーキューブ要素に含ま
れている、再帰反射性シーティングを開示している。コーナーキューブ要素はさ
らに、直角を成さない三角面をも内含する。上述のコーナーキューブシーティン
グの全てが本発明の物品において有用であると予想されるだろう。
【0101】 再帰反射性コーナーキューブ要素アレイの製造は、標準的に、ピンバンドルお
よび直接機械加工として知られているような技術を含む異なる技術によって作ら
れた金型を用いて達成される。ピンバンドルを用いて製造された金型は、各々が
コーナーキューブ再帰反射性要素の特長を伴って造形された端部部分を有する個
々のピンを合わせて組立てることによって作られる。米国特許第3,632,6
95号(Howell)および米国特許第3,926,402号(Heenan et al)は、ピン集束の例を開示している。一般に刻線としても知られて
いる直接的機械加工技術は、コーナーキューブ要素を含む構造を形成するべく交
差する溝パターンを作り出すように基板の一部分を切り取る段階を含む。溝付き
基板は、標準的に、一連の印刷すなわちレプリカを形成できるマスターモールド
として使用される。一部のケースでは、マスターモールド自体が、再帰反射性物
品として有用でありうる。しかしながら、より一般的には、マスターモールドを
用いてか又はマスターモールドのレプリカを用いて、重合体基板で内に再帰反射
性シーティング又は再帰反射性物品が形成される。
【0102】 直接機械加工技術は、小さなマイクロキューブアレイ用のマスターモールドを
製造するために有用な方法である。小形マイクロキューブアレイは、改善された
可撓性を有する薄い再帰反射性シーティングを製造するために特に有益である。
マイクロキューブアレイは又、連続的製造プロセスへ導く可能性の高いものであ
る。コーナーキューブの大型アレイを製造するプロセスも同様に、ピンバンドル
又はその他の技術よりもむしろ直接的機械加工方法を用いた場合に比較的容易で
ある。直接的機械加工の一例が、米国特許第4,588,258号(Hoopm
an)の中で開示されている。
【0103】 ‘598特許、‘428特許および‘563特許に従ってコーナーキューブシ
ーティングを形成する上で使用するのに適したマスターモールドは、上述の通り
の直接的機械加工技術を用いて形成され得る。ただし、これらの特許で開示され
ているコーナーキューブ幾何形状は、マスターモールドを生成するのに2つの異
なる機械加工用工具を必要とする。このため、マスターモールド製造プロセスの
効率は低下する。さらに、これらの特許に従って製造されたマスターモールドは
、マスターモールドのベース表面に対し実質的に直角を成して延びる表面を含む
。かかる直角を成す表面は、マスターモールドの正確なレプリカを製造するプロ
セスにとって不利でありうる。
【0104】 上述の特許内で論述された全てのコーナーキューブシーティングが本発明の物
品中で有用なものとなると考えられている。コーナーキューブ以外の突出部分を
有するその他の超小形構造再帰反射基板も同様に、本発明の物品において有用で
あろう。
【0105】 本発明による有用な基板は、任意には、再帰反射性、完全内部反射および部分
内部反射という光学特性のうちの単数または複数のものを有し得る。これらには
、例えば屈折および/又は回折特性が含まれる。超小形構造基板自体は、超小形
構造基板上を移動するにつれて流体の検出可能性を改善するべく鏡面又は拡散特
性を有することができる。流体が超小形構造基板上を移動するにつれて、それは
超小形構造表面を湿らせ、超小形構造表面と隣接流体の間の屈折率差を減少させ
(空気と比べて)、その結果、超小形構造表面の光学特性の阻止という結果をも
たらし、その透明度を改善する。
【0106】 流体 本発明に従うとさまざまな流体が有用である。その例としては、粘性流体、粘
弾性流体およびその混合物からなるグループの中から選択されるものが含まれる
が、これらに制限されるわけではない。
【0107】 流体の表面張力は、変動し得る。標準的には、23℃における流体の表面張力
は、約10×10−3N/m〜約80×10−3N/m、好ましくは約10×1
−3N/m〜約60×10−3N/m、さらにより好ましくは約10×10 N/m〜約50×10−3N/m、そして最も好ましくは約10×10−3
/m〜約40×10−3N/mの範囲内にある。
【0108】 流体の密度は変動し得る。標準的には、23℃における流体の密度は、約0.
5〜約2グラム/cc、好ましくは約0.5〜約1.5グラム/cc、そして最
も好ましくは約0.8〜約1.5グラム/ccの範囲内にある。
【0109】 流体のゼロ速度せん断粘度は変動しうる。標準的には、23℃での流体のゼロ
速度せん断粘度は、約1×10−3〜約1×10Pa、好ましくは約0.1〜
約1×10Pa、最も好ましくは約1〜約10,000Paの範囲内にある。
【0110】 本発明の時間温度インジケータ物品については、選択された流体は、好ましく
は温度感応性を有する。本発明のタイマー物品については、選択された流体は好
ましくは、実質的に温度不感応性、最も好ましくは温度不感応性である。温度感
応性流体は、3kcal/モル以上の起動エネルギー(Ea)および好ましくは
1.1を上回るQ10を有するものとして定義づけされる。温度不感応性流体は
、3kcal/モル未満のEaおよび好ましくは1.1〜1.0のQ10を有す
るものとして定義づけされる。
【0111】 本発明の物品中で使用するよう選択された流体は、好ましくは無害でかつそれ
が接触する可能性のある物品のその他のコンポーネントと反応しない。物品が食
品と接触する状態で使用される予定である場合、それは、かかる製品についての
関連する全ての法律および規則を満たしているべきである。有用な比較的無害で
非反応性の流体の例としては、ポリジメチルシロキサン流体といったようなシリ
コーン流体、飽和炭化水素ベースの油、シリコーン油およびゴム、鉱油、グリセ
ロール、水および水性流体が含まれるが、これらに制限されるわけではない。
【0112】 流体は、利用される実施形態に応じて着色されてもいなくてもよい。基本が再
帰反射性である一実施形態(又は、基板が本書で前述した光学特性を有しうるそ
の他の利用分野)においては、流体は標準的に透明無色であり、流体が流路を満
たすにつれて、流体によって完全内部反応を阻止された状態になる(すなわち、
不透明にみえた基板が今では流路が満たされた部域内で透明になり、検分者が下
のカラーカバー層を観察できるようになる)。好ましくは、流体は、超小形構造
基板表面(好ましくは超小形構造基板全体)の屈折率の約0.4以内の、より好
ましくは超小形構造基板(好ましくは超小形構造基板全体)と実質的に同じ、又
最も好ましくはそれと同じ屈折率を有する。ただし、流体の正確な性質は、基板
を透明にすることが意図されている利用分野で用いられる場合に例えば基板の下
の何らかの色および/又は図形を検分することによって流体流頭を識別すること
のできるほど充分に変動する限りにおいて、変動可能である。
【0113】 図5bの実施形態においては、基板は再帰反射性ではない。基板が再帰反射性
でない場合、又は基板が再帰反射性であるもののそれを透明にするようにそれを
使用することが意図されていない場合、流体は標準的に顔料および/又は染料(
例えば青色有機染料)を含有し、基板は、流体流に対するコントラストを提供す
るように選択される(例えば白色不透明基板)。
【0114】 流体および基板の選択および物品中のその位置づけは、観察者が、基板の流路
を通して移行するにつれて流体の進捗を検分できるようにするのに充分なもので
なくてはならない。本発明の物品の特定の実施形態応じて、検分角度を変えるこ
とによって観察者の目に流体がより容易に見えると感じられる可能性がある。好
ましい検分角度を見い出すために、容易に物品を操作したり自分の位置を変えた
りすることが可能である。
【0115】 本発明に従った適切な流体には、例えば、時間および/又は累積的熱暴露に応
答した超小形構造表面の流路内への移行のための望ましい特性を提供する、粘弾
性および粘性流体およびその組合せが含まれる。毛管作用が超小形構造基板の流
路内への流体の移行を主として駆動するためには、物品コンポーネントの表面エ
ネルギーは、好ましくは、基板の超小形構造表面上の流体の局所的接触角が意図
された使用温度範囲内で約90度未満、より好ましくは約25度未満となるよう
にするべきである。接触角は、超小形構造表面の表面エネルギー、流体(液体)
の表面エネルギーおよびこれら2つの間の界面エネルギーの関数である。
【0116】 粘性材料は、従来の粘性流体に対する類推によって定義され得る。外部応力が
粘性流体に加わった場合、それは変形し、その応力が存在するかぎり変形し続け
ることになる。応力を除去しても、流体が未変形状態へ戻る結果となることはな
い。かかる応答は、粘性流と呼ばれ、粘性材料又は流体を定義づける。粘性流体
中の変形速度と応力が正比例する場合、流体は、ニュートン流体である。ニュー
トン流体でなく、応力と変形速度の間に非線形依存性を示す粘性流体も存在する
【0117】 弾性および粘性の特性を同時に示す材料は粘弾性材料と呼ばれる。従来の弾性
固体を基準にして弾性特性を説明することができる。弾性固体は、変形により外
部応力に応答し、応力を除去した時点で、そのもとの形状に戻ることで応答する
。かかる応答は弾性と呼ばれる。一部の弾性材料は、応力と変形の間に正比例性
を示し、かくして、フックの法則として知られているものに適合する。フックの
法則に従わず、応力と変形の間の非線形関係を示す弾性材料も同様に存在する。
粘弾性材料は時として粘弾性固体すなわち変形中に幾分かの粘性効果を示す弾性
固体、又は粘弾性液体、すなわち幾分かの弾性効果を示す粘性液体のいずれかと
して分類される。粘弾性液体は、せん断応力を受けたときに漠然と変形し続ける
粘弾性材料として識別できる。
【0118】 粘弾性材料は、ガラス転移温度Tgとして知られている温度で不動のガラス状
態から粘弾性液体状態までの遷移を示すことができる。それは同様に、結晶質材
料が融解する温度Tmで部分的に結晶の状態から非晶質状態までの遷移を示すこ
ともできる。往々にしてかかる材料は、Tm以下の粘弾性固体として挙動するこ
とになる。粘弾性材料の特性および分析のさらなる論述については、John
D.Ferry,重合体の粘弾性特性(John Wiley & Sons.
Inc.1980)を参照されたい。本発明の物品内で使用するために選択され
る流体は、好ましくは、本発明の物品が使用するように意図された温度よりも低
いTgSおよびTmSを有するべきである。
【0119】 本発明のタイマ物品においては、粘弾性材料が使用のために選択された場合、
本発明の物品がさらされることになるあらゆる予想温度において液体状態で粘性
の流体として本質的に挙動するように小さな弾性効果を示す粘弾性液体を使用す
ることが好ましい。
【0120】 本発明の時間−温度インジケータデバイスにおいては、流体は、好ましくは、
監視対象の物体ひいては発明の物品がさらされることになるあらゆる予想温度で
液体状態(最も好ましくは粘弾性液体状態)にある。これは、監視対象の物体ひ
いては発明の物体がさらされることになる予想される温度範囲より低い温度でか
かる熱遷移を全て有する流体を選択することによって達成できる。こうして、基
板の超小形構造流路と流体を接触させた時点で、インジケータが起動された状態
になることができる。又、こうして、流体は、予想された温度範囲全体にわたり
流路内に移行できることになる。この要領で、インジケータは、監視対象の物体
ひいては本発明の物品がさらされることになる温度範囲全体にわたり時間−温度
暴露の連続的積分を提供することができることになる。同様に、監視されつつあ
る製品内に著しい劣化又はその他の変化が発生しうるいずれかの温度で流体が流
路内を移行できることも好ましい。
【0121】 本発明では、粘弾性液体材料が好ましいが、材料の弾性率が、デバイス内に存
在する毛管作用又はその他の駆動力の下でそれが変形し超小形構造流路を通って
完全に浸透する程度に充分低いものであることを条件として、一部の粘弾性固体
材料を機能させることも可能である。流路基板内を流れることによって流体とし
て機能できるこれらの固体は、本書で使用されるような「流体」の定義内に入る
ものとみなされる。
【0122】 結晶質又はガラス状の連続相を有する(粘弾性固体といったような)固体は、
流路内に知覚できるほどに移行しないか、又は移行したとしても、非常に低速で
移行するため、累積的熱暴露の視覚的標示を提供するには実用的でない。しかし
ながら、材料の結晶質融点又はガラス転移温度より高い温度では、それは流体と
なり、流路内を移行することができる。かかる材料は、或る種のタイプの温度監
視利用分野、特に、製品が臨界閾値温度以上でのみ劣化を受けるような利用分野
にとって望ましいものである。
【0123】 本発明の物品の中で使用するのに適したものでありうる粘弾性および粘性材料
の決して排他的ではないが例示的なリストには、天然ゴム;ブチルゴム;ポリブ
タジエンおよびアクリロニトリルおよびスチレンとその共重合体;ポリヘキセン
、ポリオクテンといったようなポリアルファーオレフィンおよびこれらのものと
その他のものの共重合体;ポリアクリレート;ポリクロロプレン;ポリジメチル
シロキサン;シリコーン油およびゴム;鉱油;およびスチレン−イソプレンブロ
ック共重合体といったようなブロック共重合体;そして上述のもののいくつかの
混合物が含まれる。固体から液体挙動に変化するべく融解又はガラス転移を受け
、本発明において有用でありうる材料としては、炭化水素ろう、エラストマ/粘
着付与剤配合物などが含まれる。
【0124】 粘弾性材料は、例えば、圧力感応性接着剤として従来通りに処方されたエラス
トマを含むことができる。その例としては、ポリイソプレン、アタクチックポリ
プロピレン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、シリコーン、エチレン酢酸ビ
ニルおよびアクリレートベースのエラストマが含まれ、標準的には、粘着付与剤
および/又は可塑剤が含まれる可能性がある。
【0125】 本発明の物品において有用な流体を作る上で有用な単量体には、約0℃未満の
単独重合体ガラス転移温度を有する単量体が含まれるがこれに制限されるわけで
はない。有用なアルキルアクリレートとしては、アルキル部分内に2〜20個の
炭素原子、好ましくは4〜18個そしてより好ましくは4〜12個の炭素原子を
有する非第3アルキルアルコールの不飽和−官能価(メト)アクリル酸エステル
が含まれるが、これらに制限されるわけではない。有用なアルキルアクリレート
単量体の例としては、n−ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、オクチ
ルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート
、イソノニルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、ラウ
リルアクリレート、オクタデシルアクリレートおよびそれらの混合物が含まれる
がそれらに制限されるわけではない。
【0126】 任意の強化用共単量体の一例としては、約25℃より高い単独重合体ガラス転
移温度を有するモノエチレン不飽和単量体があり、これは好ましくはアクリレー
ト単量体と共重合される。有用な共重合性単量体の例としては、メト(アクリル
)酸、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、置換済み(メト)ア
クリルアミド例えばN,N−ジメチルアクリルアミド、アクリロニトリル、イソ
ボルニルアクリレートおよびそれらの混合物が内含されるが、これらに制限され
るわけではない。共重合体単量体が使用される場合、合計重量を100としてア
ルキルアクリレートは標準的に約50〜99重量部分の量で組成物内に存在し、
共重合体単量体は、標準的に50〜1重量部分の対応量で存在する。
【0127】 エラストマは任意には、標準的に約2対1という、粘着付与剤および/又は粘
着付与剤中の可塑剤対エラストマ基本重量比又は可塑剤対エラストマ基本重量比
を含むことができる。適切な粘着付与剤としては、Foral 85TM、Fo
ral 105TM又はAbitolTMEとして市販されている水素化ロジン
エステルおよび、RegalrezTMといった炭化水素粘着付与剤(全てHe
rcules Incorporated of Wilmington,DE
から入手可能)が含まれるが、これらに制限されるわけではない。適切な可塑剤
には、ShellflexTM(Shell Chemical Co.,Ho
uston,TXから入手可能)といったような炭化水素油、USPグレードの
鉱油、およびジオクチルフタレート、ジイソノニルフタレート、およびアリルフ
タレートといったようなアルキルフタレートを含むフタレートが含まれるが、こ
れらに制限されるわけではない。
【0128】 発明の物品は好ましくは、流体が流路に沿って移行するにつれて超小形構造表
面の流路を満たすのに充分な流体を提供するように設計されている。物品コンポ
ーネントは同様に好ましくは、超小形構造基板の流路構造内への流体の望ましい
移行速度を提供するようにも選択されるべきである。時間インジケータにおいて
、例えば粘性流体といったような流体は、好ましくは、温度とは本質的に無関係
の速度でこの流路構造を通って移行すべきである。液体の特性を制御することに
より、標示用デバイスを、満了した時間の視覚的に観察可能な標示を提供するよ
うに構築することができる。従って、監視される必要のある時間量のための適切
な特徴を有する液体を選択できることが望ましい。
【0129】 時間−温度インジケータにおいては、例えば粘弾性液体といったような流体は
、好ましくは適切な時間−温度インジケータを提供するべく監視対象物体の腐朽
速度の変化と充分類似したやり方で温度と共に増大する速度で、好ましくは流路
構造内を移行する。適切な特性を有する流体を選択することにより、標示用デバ
イスを、予め定められた累積的熱暴露の視覚的に観察可能な標示を提供するよう
に構築することができる。食品、薬剤、写真用供給物およびワクチンといったよ
うな特定の傷みやすい品目について、予め定められた許容可能な累積的熱暴露の
標示を提供することが、往々にして有用となる。従って、監視すべき特定の製品
についての適切な特性を有する流体を選択できることが望ましい。
【0130】 上述のように、Q10およびEaは、監視対象物体の劣化速度又はその他の変
化速度の量化として有用である。同様に、監視対象物体のための適切な流体を選
択するように流体の有効なEa又はQ10を量化することも有用である。監視対
象である特定の物体の場合と同様、各流体についてさまざまな温度で視覚的に観
察可能な標示の変化速度を見極めるべく;さまざまな流体を選択し流体を含むイ
ンジケータについて実験を実施することが可能である。このとき、インジケータ
の意図された用途に最もうまく適合するように、一定の与えられた基板で、さま
ざまな流体についての測定上の有効Eaおよび/又はQ10を計算することが可
能である。同様に、流体の流れ特性の温度依存性を独立して測定し、有効起動エ
ネルギーを見積ることも可能である。
【0131】 例えば、さまざまな温度における周波数の関数として流体の動的機械的特性を
測定し、レオロジー技術において既知の従来の手順に従って時間温度重ね合せを
行なうことができる。結果として得られた温度依存性シフト因子をウイリアムズ
−ランデル−フェリーの式にあてはめることができ、その後、フェリーの周知の
式に従って、起動エネルギーを計算することができる。John D.Ferr
y,重合体の粘弾性特性(John Wiley and Sons.Inc,
1980)参照。レオロジー技術の当業者であれば、記載された通りにフェリー
の式を使用できることだろう。レオロジー技術の当業者であれば、クリープコン
プライアンス、動粘性などといったような一定数のレオロジー特性のうちのいず
れかおよびその温度依存性を用いて有効起動エネルギーを見積ることができるだ
ろう。
【0132】 本発明の物品において有用な数多くの流体は、温度と共に幾分か変動するEa
を有する。その場合、温度範囲全体にわたる有効Eaの平均が計算され得る。こ
れに対応して、例えば20℃〜30℃の特別な温度上昇についての流体のQ10 値は、30℃〜40℃の温度上昇についてのQ10とは幾分か異なるものと予想
されるであろう。それでもEaおよびQ10は、予め定められた許容可能な熱暴
露の正確な標示を提供するべく経時的な温度の精確な積分器として粘弾性又は粘
性材料がなおも有用であるのに充分な程度に小さい量だけ温度と共に変動するこ
とが観察されてきた。さらに、Eaは、Tg以上に高く温度が上昇するにつれて
温度変化に対する感度がより低いものとなる。一定の与えられた温度範囲全体に
わたる有効なEaが、各流体について計算できる。このとき、流体は、監視対象
である一定の与えられた物体についての予め定められた熱暴露の標示を提供する
ように選択できる。レオロジー技術の当業者は、特定の流体についてのEa又は
10を容易に決定することができる。
【0133】 特定の利用分野に対するインジケータの適切性に影響を及ぼすものであるとい
うことが観察されてきたインジケータのもう1つの特性は、ランアウト時間であ
る。これは、流体の移行が超小形構造表面の流路を満たし視覚的に観察可能な標
示を提供するのにかかる時間周期である。これは、移行する流体の先行前面(す
なわち流体流頭)が超小形構造表面の流路に沿って予め定められた距離に到達す
る点である。選択された流体、超小形構造表面により形成された流路の特性およ
びこれらの流路の長さは、特定のインジケータのランアウト時間に影響を及ぼす
可能性がある。
【0134】 望ましい有効なEa又はQ10を有する流体および望ましいランアウト時間を
有する流体と超小形構造基板の組合せを選択することによって、特定の傷みやす
い品目についての累積的熱暴露の標示を提供することが可能である。同様にして
、監視中のプロセス又はタスクについての累積的時間の標示を提供することも同
様に可能であろう。
【0135】 以下の一般的観察は、本発明の物品において有用な流体に関して行なわれたも
のである。本書で記載されている流体の中では、約3kcal/モル〜約70k
cal/モルの有効Eaの値が観察された。時間インジケータに特に適した約3
kcal/モル以下のEaを有する材料は、例えば、主としてポリジメチルシロ
キサンおよび類似のシリコーン流体からなる処方された流体を含んでなる。約3
kcal/モルより高いEaの材料が、時間−温度インジケータ内での使用に特
に適しており、例えば上述のような粘弾性材料を包含している。かかる粘弾性材
料においては、エラストマの選択が、特定の粘弾性材料についての有効Eaを決
定する上での主要な要因であることが観察されてきた。例えば100%のイソオ
クチルアクリレート(IoA)エラストマは、0〜50℃の温度範囲にわたり約
12〜20kcal/モルの範囲内のEaを有する。
【0136】 粘着付与剤を増量して添加すると、一般に、ガラス転移時間およびエラストマ
の有効Eaは上昇する。可塑剤を添加すると一般にガラス転移時間およびエラス
トマの有効Eaは減少する。特定の粘弾性材料を選択することおよびさまざまな
量の粘着付与剤および/又は可塑剤を提供することにより、粘弾性材料の移行特
性を制御することができる。流体は好ましくは、少なくとも50℃未満、より好
ましくは20℃未満、さらに一層好ましくは0℃未満、さらに一層好ましくは、
−20℃未満そして最も好ましくは少なくとも−40℃未満まで、その非晶質液
体状態にある。本書に記載された流体は、標準的に、約−130℃〜10℃の範
囲内に入るガラス転移温度を有する。本書に記載された流体のいくつかは、少な
くとも100℃の温度までは使用可能な状態にとどまり、200℃以上の温度ま
で有用な材料を処方することも可能でありうる。
【0137】 流体の分離 流体は、物品の起動が望まれるまで基板から分離された状態にとどまらなくて
はならない。物品を起動させるためには、標準的に、流体が基板の流路のうちの
少なくともいくつかと接触できるように、インジケータに対し操作が行なわれる
。起動させるまでにほぼ無期限に物品を保管することができる。例えば実際の物
理的バリヤによってか又は単に空間により基板から流体を分離することができる
。単なる空間による分離は、例えば物品が持上げ、傾動および/又は倒置などに
より移動させられ、かくして流体を基板流路と接触状態においた時点で起動する
運動インジケータでありうる物品について有用である。
【0138】 実際の物理的バリヤの使用は、物品の位置のみによって起動状態とならないこ
とが望まれ、基板との流体接触を可能にするべく例えばバリヤを貫通、破断又は
除去するといったような実際のステップを必要とする物品について有利である。
本発明により、一定数の流体バリヤを使用することができる。例えば、バリヤは
、中に流体が収納されるパウチ、大形袋又はブラダーといったようなタンク又は
コンテナでありうる。パウチ、大形袋又はブラダーに圧力を加えた時点で、それ
は破れて流体と基板の接触を可能にする。この圧力は例えば指圧により加えるこ
とができる。その他のバリヤとしては、例えば、ゲート、バルブなどが含まれる
。これらのバリヤは、例えば、タブを引張る、カードを引張る、積層シールを除
去する、カプセルを破ることで流体と基板の接触を可能にすることによって操作
又は除去できる。その他の流体タンクおよびバリヤシステムおよび起動方法も本
発明の物品において有用となると思われる。バリヤは、プラスチック、接着剤、
金属、ガラスなどを含む(ただしこれらに制限されるわけではない)数多くの材
料から作ることができる。
【0139】 本発明の物品の中に多数の基板および/又は多数の流体が内含される場合、流
体のための多数のバリヤを使用することが望まれるかもしれない。例えば、個別
の流体各々を、別々のバリヤにより収納することもできる。代替的には、同じ流
体の各部分を別の各々のバリヤによって収納することもできる。
【0140】 熱に暴露した時点で流体となる固体が使用される場合、例えば上述のバリヤの
1つによりそれを基板から分離することが可能である。代替的には、バリヤによ
って基板を固体から分離することが望まれず、その代り結果として得られた流体
が基板と接触するのを防ぐべく起動が望まれるまで適切な温度を維持することに
頼る場合もあるかもしれない。同様に、融解時点で直ちに基板と接触する代りに
、空間によって基板から分離され物品の動きが発生するまで基板と接触しないよ
うな形で固体を位置づけすることも可能である。
【0141】 カバー 本発明の物品は、任意には、物品の一部分又は全てをカバーするカバーを内含
することができる。かかるカバーは標準的には、あらゆる流体、あらゆる固体、
あらゆるバリヤおよび基板の一部分又は全てをカバーすることになる。カバーは
標準的には、物品の中に収納され、流体流が進捗するにつれて検分した時に漸進
的に出現又は消失するように意図されているあらゆるカラー又はインク層をもカ
バーすることになる。物品のカバーは、可撓性、半剛性又は剛性であってよい。
カバーは、好ましくは、物品の起動および流体流経路に沿った流体の流れと干渉
しないような形で選択される。カバーは、流体が物品から漏れるのを防ぐように
選択すべきである。カバーは、プラスチックといった重合体材料を含む(ただし
これに制限されるわけではない)さまざまな材料から作ることができる。カバー
は、ワンピース構造であってもよいし、又は例えば接合された2枚のテープ片か
らなるマルチピース構造であってもよい。カバーは、例えばそれを通して流体の
進捗を検分するための透明なウィンドウが備わった不透明材料で作ることができ
る。代替的には、カバーは、上に図形を伴う透明材料で作られてもよい。透明カ
バーの一部分は、好ましくは流体の進捗を検分するためのウィンドウを提供する
べく図形のない状態に残されるべきである。その他のカバー構成も同じく可能で
ある。カバーは、例えばテープの裏材料がカバーとなるように基板および流体タ
ンク上に感圧式接着テープを積層することなどを含むさまざまな方法で、流体タ
ンクといった物品の基板およびその他のコンポーネントに接着させることができ
る。代替的には、例えば基板および流体タンクに対し転写感圧接着剤を積層させ
、この感圧接着剤にカバーを積層させることもできる。
【0142】 流体流の監視方法 数多くの現在知られている、タイマーおよび時間温度インジケータの欠点の1
つは、「グレータイム」として知られる効果である。これらの既知のインジケー
タの多くは、その時間経過又は蓄積された時間履歴を監視するのに、流体流頭で
はなくむしろ画像の出現又は色変化に依存していることから、インジケータの状
態が検分者による解釈に付される期間が存在する。例えば、全体が白から黒に同
時に変化する監視対象部域を有する既知のインジケータは、インジケータが徐々
にグレーになる一定の期間を通過する。インジケータがグレー状態から白色状態
まで移動する点は、基準カラーチャートがインジケータ上に設置されている場合
でも、検分者の解釈に付され、従って、鮮明な遷移時間が欠如している。この現
象は同様に、その全てが拡散に基づいていることから、隠れていたメッセージが
出現するか又は読取り可能なメッセージが消失する類似の設計の既知のインジケ
ータにおいても、或る程度存在する。しかしながら、本発明は、精確かつ再現性
ある形で作ることのできる明確な流路を伴う基板を使用し、従って、これらの流
路を通る流体流は好ましくも精確でかつ再現性を有するものである。
【0143】 本発明の物品における時間経過の標示は、流体流頭によって提供される。基板
流路内の流体の存在又は不在が容易に検出可能であることから、上述の「グレー
タイム」現象は最小限におさえられる。
【0144】 本発明の物品中の流体流は、観察者が肉眼で検分できるものである(検分者が
20/20の視力又は20/20の矯正視力を有する場合)。
【0145】 本発明の物品中の流体流の進捗を監視するには、数多くの異なる技術を使用す
ることができる。本発明の物品においては、流体流は、物品の動作中連続的に監
視でき(例えば図1a−c参照)、そうでなければ、小さいウインドウ、スロッ
ト又はその他の類似のタイプの検分用アパーチャーを使用して物品の別個の予め
定められた区分において監視することができる(例えば図2および14a−b参
照)。例えば、一定の与えられた時間のみの経過を標示するために使用するべく
物品が設計されている場合、望まれるのは、その時間的周期の経過に対応する基
板上の場所にある小さなウィンドウだけである。その他のケースでは、時間の連
続的監視および標石時間に達するまでの残り時間の標示が望まれる可能性がある
。その場合、流体流を監視するために、複数の小さいウィンドウ又は1つのさら
に大きいウィンドウが望ましいかもしれない。
【0146】 基板が再帰反射性でないか又は、基板が再帰反射性であるものの完全内部反射
を阻止しない形で使用するように設計されている場合、それと共に使用されるべ
き流体は、染料、顔料および/又はその他の着色剤を含有することになる確率が
きわめて高い。流体が流路内を流れるにつれて、着色剤含有流体の流頭は、例え
ば白色基板とのコントラストにより視覚的に検出され得る(例えば、図5aおよ
び5bを参照のこと)。
【0147】 基板が再帰反射性である場合、流体流の進捗は任意には、流体が基板流路の中
を進行しそれを満たすにつれて再帰反射性基板内の完全内部反射の喪失を観察す
ることによって監視できる。再帰反射性基板の光学表面と密に物理的に接触して
いる流路内の流体の存在は、完全内部反射がその光学表面で発生するのに必要な
空気界面を破壊する。その結果、流体が流路内を流れて完全内部反射に必要な空
気界面を満たすにつれて、完全内部反射は阻止され、そうでなければ不透明な流
路含有基板は透明になる。完全内部反射が阻止された領域と完全内部反射が作用
している領域の間のコントラストを高めるために再帰反射性基板の背後の裏材料
を着色することができ、又そうでなければ、流体流が進行し完全内部反射が阻止
されるにつれて顕示されるべく裏材料の上に、例えばバーコードメッセージを含
む単数または複数のメッセージを印刷することもできる(例えば図1eおよび1
fを参照のこと)。再帰反射の阻止という概念については、米国特許第5,95
9,777号および米国特許第5,999,307号の中で論述されている。
【0148】 図形 本発明の物品は、任意には、一定数の図形を含むことができる。これらには、
例えば、その物品が何であるかおよび物品の製造者がだれであるのかの識別情報
、物品をいかに起動させるかについての説明および経時的な流体の流れの進捗ひ
いては経過時間の量を示す一助となる目盛が内含されていてよい。目盛上の単位
は、物品の設計上の使用目的である時間の長さに応じて、例えば秒、分、時、日
、週、月又は年数を示すことができる。代替的には、目盛は、流体流経路に沿っ
てプラス、ゼロおよびマイナスといったような経過時間を示す記号を内含するこ
とができ、ここでプラスは、多くの時間が残っていることを示し、ゼロは中間点
を表わし、マイナスは終点を示す。
【0149】 これらの図形は、一部のケースでは、流体流が流体流経路に沿って検分される
ウィンドウに隣接する物品のカバーに対して、さらにはこのウィンドウの上に適
用されることになる。基板が再帰反射性を有し、物品が流体流での完全内部反射
の阻止によって機能するような一部の物品においては、基板の下側の裏材料の内
部カバー又は、流体流が中にある側とは反対の基板側面の上に目盛が印刷されて
いる可能性がある。代替的には、別の印刷された層および/又は図形層を、流体
流と共に観察者に明らかとなるような形で流体流とは反対の基板側面に位置づけ
することもできる。任意には接着剤層といったような透明な層を、基板に対する
前記層のボンディングのために使用することもできる。代替的には、裏材料の内
側に記号、目盛、語句(例えば「期限切れ」、「終了」、「使用済み」、「要交
換」および「要除去」など)を印刷することもでき、これらは、再帰反射性基板
の流路に沿って流体が進行するにつれて検分者に見えるようになる。着色剤、イ
ンクおよび図形のその他の用途および位置づけも可能である。かくして、図形は
、流体の流れの間とどまり流体の流れに伴ってのみ明らかとなりかつ/又は流体
の流れと共に消滅するように、物品上に現われることができる。
【0150】 一部の実施形態においては、基板の非構造化表面上に印刷を有することが望ま
れるかもしれない。例えば、透明で再帰反射性をもたないV字形溝基板には、流
路とは反対の基板側面上に「新鮮」という語が印刷されていてもよい。流路を通
過する着色された流体は、「新鮮」という語をゆっくりと判別できなくする。「
新鮮」という語が完全に判別できなくなった時点で、消費期限が過ぎたことがわ
かる。この場合、構造化された基板表面は標準的にウィンドウに最も近いところ
に位置づけされることになる。
【0151】 用途 本発明の物品は、さまざまな目的で使用することができる。例えば、タイマー
は、次のような潜在的用途を有する。すなわち、それは、食品、飲料、ワクチン
、薬剤、ビタミンといった薬学製品などの経時的に劣化を受ける品目に使用でき
る。それは又、交換を実行すべき充分な時間が経過したことのリマンイダとして
規則的に交換する必要のある品目の上に、又はそれらと併せて使用することもで
きる。これらの品目には、例えば、炉フィルタおよび浄水器といったようなフィ
ルタ、自動車オイル、洗浄用スポンジなどが含まれる。これらの物品は同様に、
会議、子供のための「小休止」、医療検査などの活動の時間を設定するのに使用
することもできる。該物品は同様に、薬剤の服用又は包帯の取換えなどのリマイ
ンダとしても使用できる。例えば、タイマ物品の潜在的用途としては、患者の皮
ふを通して例えば痛み止めといった薬物を放出させることが意図された経皮パッ
チに対する使用がある。タイマ物品は、そのパッチの使用期限が切れ交換が必要
となるのはいつかを示すために使用できる。医療、健康および/又は安全性用途
のために使用する前にかかる物品を適切にテストし、それらが全ての関係する法
律および規則と適合するように、注意を払わなくてはならない。タイマは同様に
、失効の時間又は日付が設定されていなければならない駐車許可証;入場券およ
び来訪者識別バッジ;ゲーム用品;くじ券;招待状;カレンダ;通知状;グリー
ティングカード;洗浄、中味検査、バッテリ交換などのリマインダ手段、などの
上に又はそれらと併せて使用することもできる。該物品は、食料品といったよう
な監視対象物品に貼りつけるか、ユーザーが携帯するか、ノート内、掲示板上、
カウンタ上、車のダッシュボード上などといったその他の場所に位置づけること
ができる。
【0152】 ゲーム用品、くじ券、招待状、通知状およびグリーティングカードは、その上
に時間の経過を明示する目盛は備えていないかもしれないが、或る一定の時間内
で満了するように設計されることになる。標準的には、それは、期待を高めるの
に充分な長さ(秒又は分単位)に設計されるが、物品のユーザーが全メッセージ
を待つのにあきるほど長すぎてはならない。
【0153】 本発明の物品は、従来の時間設定デバイスを使用するのが適切でない又は不可
能であるような品目のために特に有用である。これらのタイマー物品は、例えば
消費者が冷蔵庫内の使い残しの食品のパッケージに貼付することができる。タイ
マ物品は同様に、例えばメーカーが、例えば開封後7日間その鮮度を保つ食品の
パッケージに貼付することもできる。消費者は、このとき開封時に物品を起動さ
せることができる。
【0154】 本発明は、以下の図面を参照することによって、より良く理解される。
【0155】 図1aは、本発明のタイマ物品2を例示している。物品2は、カバー4を内含
する。カバー4は、検分者が起動時点で流体流を観察できるようにウィンドウを
提供するべく透明な状態に残される、8という番号で識別された矩形区分を除き
、その上に印刷を含んでいる。カバー4の印刷には同様に目盛7、起動点6およ
び起動説明書5も含まれる。図1bは、すでに起動されているという点を除き、
図1aと同じである。カラーバー10が時間の経過を示している。経時的に移動
するバー10の縁部は、300として識別され、流体流頭として知られている。
図1cは、タイマ物品2上にもはや時間が残っていないことをカラーバー10が
標示しているという点を除いて、図1bと同一である。
【0156】 図1dは、ライン1d−1dに沿って切取られた図1aの物品の断面図である
。3という番号で識別されたパウチには、流体5が含まれている。起動圧力点を
マーキングするドットは、6として識別されている。カバー4にはカバー4の上
面を形成する片面接着テープを内含し、フィルム層319および接着層15を内
含する。超小形構造基板層7が、パウチ3に隣接してカバー4内にはさまれてい
る。基板7の未構造化表面は305として識別され、ウィンドウの最も近くに位
置づけされている。基板7の反対側の構造化された表面は、309として識別さ
れている。
【0157】 図1eは、図1bの物品の断面図である。パウチ3は、基板7の構造化された
表面309の流路内への流体5を可能にするように破られている。構造化された
表面309の流路内に流体5が満たされるにつれて、この流体5は、フィルム層
11上のカラーインク9の層が、図1b内のウィンドウ8を通して熟視する観察
者に見えるようになるような形で、以前不透明であった基板7を透明するべくシ
ステムの光学的諸特性を変更させる。カバー4の底面には、両面接着テープが含
まれている。基板7から最も遠く離れた両面接着テープの側には、剥離ライナー
21が位置づけされている。両面接着テープは、フィルム層11および接着剤層
17および19を内含する。33として識別されているわずかな分離が、カバー
4の上部および下部層の間に存在する。この分離は、流体5が基板7の流路を満
たしそれに沿って移動するにつれて移動させられる基板7の流路内の空気を逃が
すための漏出手段を提供する。
【0158】 図1fは、図1eのタイマ物品2の一部分の拡大断面図である。拡大図は、流
体が存在しない基板7の部分上に衝突する光線402の経路を示している。流体
が再帰反射性基板7の流路を満たさない場合、光線402は内部反射し、基板7
は不透明に見える。流体5が基板流路内に存在する基板7の一部分に衝突する光
線400の結果、基板7の一部分は(再帰反射の阻止に起因して)透明に見え、
検分者は、カラー付き印刷層9を観察することになる。
【0159】 図2は、タイマの一変形実施形態である。物品20は、カバー24を内含する
。カバー24は、検分者が起動時点に流体流を観察できるように透明なままに残
されている3つの円形区分26a−cを除いて、上部に印刷を含んでいる。カバ
ー4上の印刷は同じく、起動圧力点22および起動説明書23を内含する。ウィ
ンドウ26a−c内にそれぞれ、プラス符号25a、ゼロ27aおよびマイナス
符号29aが現われる。記号25a、27a、および29aは、起動の前には見
えない。流体が基板に沿って進行するにつれて、まずプラス符号25aおよびカ
ラー25bが現われ、次にゼロ27aおよびカラー27bが現われ、次にマイナ
ス符号29aおよびカラー29bが現われる。ウィンドウ26a−cの各々の中
に現われるカラーおよび記号は、タイマー20が満了したことを標示する。
【0160】 図3aは、本発明の物品のもう1つの実施形態である。タイマー物品30には
、カバー34が内含されている。カバー34は、1つのウィンドウを提供するよ
う透明な状態に残されかくして検分者が起動時点で流体流を観察できるようにす
る、36として識別された矩形区分を除いて、上に印刷を含んでいる。カバー3
4上の印刷は同様に、起動圧力点32、起動説明書31および目盛39を内含す
る。時間の経過は、時間が進むにつれて現われる、流体流頭302および文字4
0を有するカラーバー38によって示される。図3bは、ウィンドウ36を埋め
るカラーバー38およびウィンドウ36に現われる「満了」という語40によっ
て提供される追加標示によって明示されるように、タイマ物品30上で時間がラ
ンアウトしているという点を除いて、図3aと同じである。
【0161】 図4aは、50として識別された本発明のタイマ物品である。上に印刷を有す
るカバー58は、流体の進行ひいては時間の経過を検分者が検分できるようにす
るウィンドウ70を形成する透明な部分を含んでいる。カバー58は同様に、目
盛71、起動説明書68および、流体が基板60と接触しその流路内を満たし流
れることができるようにバリヤ(この図では示さず)を除去することによって物
品50を起動させるのに役立つプルタブ66を内含する。
【0162】 図4bは、ライン4b−4bに沿って切り取られた図4aの物品50の断面図
である。タンク52は、起動が望まれるまで、流体54を保持する。起動を開始
するために、バリヤ53を除去することができる。再帰反射性基板60は、バリ
ヤ53に隣接して位置づけされている。基板60の平滑な未構造化表面は、33
2として識別されている。基板60の構造化された表面は、330として識別さ
れている。カバー58の上部層は、フィルム層59、接着剤層57および印刷層
404を含む上部に印刷を有する片面接着テープである。カバー58の下部層は
、フィルム層64および接着剤層56を含む片面接着テープである。カラー印刷
層62がフィルム層64と接着剤層56の間に存在する。流体54が基板60流
路を通って進行して基板60の徐々に大きくなる部分を経時的に透明にするにつ
れて、観察者はウィンドウ70を通して印刷層62を検分することができる。5
5として識別されたわずかな分離が、カバー58の上部層と下部層の間に存在す
る。この分離は、流体54が基板60の流路を満たしそれに沿って移動するにつ
れて移動させられる基板60の流路内の空気を逃がすための漏出手段を提供して
いる。
【0163】 図5aは、断面図で示された本発明のタイマ物品の一変形実施形態である。物
品80は、流体86を含有するパウチ84を含む。カバー406は、上部層と下
部層を含んでなる。カバーの上部層は、上に印刷を伴う片面接着テープを含む。
片面接着テープは、フィルム層340、接着剤層88、およびプリンティング4
08を含む。カバー下部層は、フィルム層343および接着剤層342を含む片
面接着テーブを含んでなる。この実施形態内の液体86は着色されており、基板
106に沿って進行するにつれて対照画像を形成する。液体86は、基板106
の上部表面内で一連の平行なV字形流路82の内部を流れる。101として識別
されたわずかな分離が、カバー406の上部層と下部層の間に存在する。この分
離101は、流体86が基板106に沿って移動するにつれて移動させられる基
板106の流路内の空気を逃がすための手段を提供している。
【0164】 図5bは、基板106の平行なV字形流路を通って流れる液体86をより明確
に示すライン5b−5bに沿って切り取られた図5aの物品の断面図である。
【0165】 図6は、本発明のタイマ物品のもう1つの実施形態の断面図である。物品11
0は、流体124の入った流体タンク122に隣接する超小形構造再帰反射性表
面128を内含する1個構成ユニット120を内含する。弱い接着剤130が、
起動されるまでの間タンク122と構造化された表面128の間のバリヤとして
役立っている。積層用接着剤層126が、流体タンク122、バリヤ130およ
び超小形構造表面128に対して位置づけされている。インク層127が、積層
用接着剤126の反対側にある。物品を起動した時点で、流体が再帰反射性超小
形構造表面128内の空隙を満たし始めるにつれてインク127は目に見えるよ
うになる。インク層127は、フィルム層132および感圧式接着剤層121を
含む片面接着テープ上に印刷される。ワンピース構造ユニット120の平滑な上
部側に図形123が現われる。観察者がそれを通して流体流を検分できるウィン
ドウを提供するべく、ユニット120の充分な部分が図形の無い状態に残されて
いる。
【0166】 図7aは、本発明の物品のもう1つの実施形態である。物品150はカバー1
51を内含している。上に起動説明書156を有する起動点154およびウィン
ドウ152がカバー151全体にわたり存在している。ウィンドウ152の外周
は155として識別され、ウィンドウの内周は153として識別されている。カ
バー151は目盛158を含んでいる。図7bは、物品が起動されておりカラー
リング160が流体流を表わしているという点を除いて、図7aと同じである。
流体流頭は162として識別されている。
【0167】 図8は、本発明の物品において有用な超小形構造基板180を例示している。
該基板180は、一連の平行なV字形流路184を有している。基板180のピ
ークは182として識別されている。基板180は、再帰反射性をもたないこと
から、物品のウィンドウと基板180の間に流体があるような形で基板180の
流路内を対照用流体が流れるような要領で使用されることになる。基板180は
、図5a−5bの物品内に存在する基板106と同じである。流路幅は、181
として識別されており、流路深さは183として識別されている。
【0168】 図9は、本発明の物品において有用である超小形構造基板201を例示してい
る。基板201は、一連の正方形のU字形流路を有する。流路のベースは203
として識別されている。流路の側面は202として識別されている。基板201
は再帰反射性をもたないことから、基板は、流体が物品のウィンドウと基板20
1の間を通るような形で基板201の流路内を対照用流体が流れるような要領で
使用されることになる。流路の幅は204として識別され、流路深さは205と
して識別される。
【0169】 図10は、本発明の物品において有用である超小形構造基板220を例示して
いる。基板220は、一連の半円形流路を有する。流路のベースは、222とし
て識別されている。流路の側面は、224として識別されている。基板220は
再帰反射性をもたないことから、流体が物品のウィンドウと基板の間を通るよう
な形で基板220の流路内を対照用流体が流れるような要領で使用されることに
なる。流路の幅は223として識別され、流路深さは225として識別される。
【0170】 図11は、液体が中を移行して満たす超小形構造表面が基板230の内部にあ
り、その超小形構造表面において互いに接合された超小形構造フィルム232お
よび超小形構造フィルム234によって形成されている、超小形構造基板230
を例示している。
【0171】 図12aは、本発明の物品において有用な超小形構造基板の斜視図を例示する
。コーナキューブパターンを有するこの超小形構造基板240は、既知の材料で
あり、米国特許第5,691,846号、5,450,235号および4,58
8,258号中で開示された材料に類似している。基板240ピークは、244
として識別され、流路を形成する基板240のくぼみは、246として識別され
ている。基板240の平滑な未構造化表面は242として識別されている。図1
2bは、図12aの超小形構造基板の上面平面図である。図12cは、ライン1
2c−12cに沿って切り取られた図12bの構造化された表面の断面図である
。流路の深さは245として識別されている。幅が広い方の流路部分の幅は、2
43として識別されており、狭い方の流路部分の幅は、247として識別されて
いる。流路が部分的に異なる幅を有するにせよ、流体流のコンシステンシーを調
節し維持する一助となる流路の超小形構造性(すなわち突出物部分の規則性)お
よび流路の相互接続のおかげで、流体流頭はなお比較的均等になる。
【0172】 図13aは、ゲーム用品として設計されている本発明の物品290を例示して
いる。物品290はカバー294を内含する。カバー294は、検分者が起動時
点で流体流を観察できるようにウィンドウを提供するため透明に残される296
として識別された矩形区分を除いて、その上に印刷を含んでいる。カバー294
上の印刷は同様に、起動点292および起動説明書301を内含している。図1
3bは、すでに起動されているという点を除いて、図13aと同じである。カラ
ーバー297および1000ドルという金額(298)が、指定されたタイマ期
間の後に現われる。
【0173】 図14aは、起動の前の本発明の時間/温度インジケータの一実施形態である
。物品260はカバー264を内含する。カバー264は、検分者が起動時点に
流体流を観察できるように透明に残された3つの円形区分274a−c除いて、
その上に印刷を含んでいる。カバー264上の印刷は同じく、起動圧力点262
および起動説明書272を内含する。図14bはすでに起動されているという点
を除き図14aと同じである。ウィンドウ274a−c内にそれぞれ、プラス符
号266、ゼロ268およびマイナス符号270が現われる。記号266、26
8および270は、起動の前には見えない。流体が基板に沿って進行するにつれ
て、まずプラス符号266およびカラー271が現われ、次にゼロ268および
カラー273が現われ、次にマイナス符号270およびカラー275が現われる
。ウィンドウ274a−cの各々の中に現われるカラーおよび記号は、タイマー
が満了したことを標示する。
【0174】 図15aは、炉フィルタのリマインダとして設計された本発明の物品のもう1
つの実施形態である。物品400は、カバー402、起動説明書408、起動圧
力点406および起動時点で観察者がそれを通して流体の流れを検分できるカバ
ー404の透明な矩形部分を内含する。図15bは、すでに起動されており、こ
こでフィルタを交換の時期であることをリマインダが示すべく充分な時間が経過
しているという点を除いて、15aの物品と同一である。ウィンドウ内に現われ
るカラーは411として識別され、「フィルタ交換」の指示は410として識別
されている。
【0175】 図16は、本発明のもう1つの物品の分解立体斜視図を例示している。タイマ
ー物品420は、流体421の入った流体タンクを形成する切欠き422を含む
打抜き感圧式接着剤層424を内含する。打抜き感圧式接着剤層424も同様に
、超小形構造基板427を含む切欠き426を内含する。感圧式接着剤層424
の非常に薄い破断可能な区分であるバリヤ425が、基板427から流体を分離
している。積層用感圧式接着剤428が、打抜き感圧式接着剤424をインク層
430にボンディングし、超小形構造基板427の構造化された側を積層する。
インク層430の反対側は、間に接着剤層432および436およびフィルム層
434を含んで両面感圧式接着テープにボンディングされている。フィルム層4
45、フィルム層445の片面にボンディングされた感圧式接着剤層446、お
よびフィルム層445の反対側に印刷された図形層424を含む片面接着テープ
が、打抜き感圧式接着剤層424にボンディングされる。図形層424は、起動
説明書441、起動圧力点440、および目盛り443を含む。透明フィルム4
45の矩形部分442が、観察者が起動時点で流体流を検分できるようにするた
め、透明な状態に残されている。
【0176】 図17aは、本発明の物品のもう1つの実施形態を例示している。この物品4
50は、誕生通知状である。カバー460は、流体の流れを検分するべく透明に
残された不規則な形の区分454を除いて、その上に印刷を含む。ウィンドウお
よびその下にある基板は、両方共本質的に逆S字形である。一部のケースでは、
ウィンドウが星形、花形などといった不規則な形をしているものの下にある基板
は矩形であることが望まれるかもしれない。しかしながら、平行な流路よりもむ
しろ相互接続経路を伴う基板を選択する場合には、流体が中を流れるための連続
的経路を有することになるため、基板の形状は、不規則なものとなりやすい。か
くして一部の状況では、ウィンドウは、基板と同一の又は実質的に類似した形状
を有する可能性がある。その他の状況下では、ウィンドウは、基板と異なる形状
を有する可能性がある。標準的には、基板はウィンドウよりも大きい。起動説明
書および圧力点は、452として識別されている。図17bは、物品450が起
動されているという点、そしてメッセージ456が視野に入るほど充分な時間が
経過したという点を除いて、図17aと同じである。ウィンドウ内のカラーは、
455として識別されている。
【0177】 本発明の物品の流体流頭ができるかぎり均等であることが好ましい。例えば、
18aは、それを通して観察者が基板503に沿った流体流を検分することがで
きるウィンドウを形成する、中にカバー502および透明部分504を内含する
物品500のもう1つの実施形態の一部分の上面図を示す。ウィンドウ内に現わ
れるカラーバーは、506として識別されている。流体流頭は508として識別
されている。図18aでは、流体流頭の変動は存在しない。
【0178】 図18bは、それを通して観察者が基板525に沿った流体流を検分すること
ができるウィンドウを形成する、中にカバー522および透明部分524を内含
する物品520のもう1つの実施形態の一部分の上面図を示す。ウィンドウ内に
現われるカラーバーは、526として識別されている。流体流頭は528として
識別されている。図18bでは、流体流頭528の変動530は、図18aより
も大きい。ピークの無い三日月形の流体流頭を有する目盛を読取る場合、530
が示すように変動を測定するが、経過時間の実際の読取り値は、三日月形の底部
すなわち点527にあることになる。これは、三日月形の側面が標準的に基板の
側面に沿って漏れ出し側面から基板内に入る流体に起因して形成されるからであ
る。かくして三日月形の側面は、その底部ほど精確でない。しかしながら、三日
月形は観察者に混同を招くものであることから、三日月形でなくむしろ直線を得
ることがなお好ましい。
【0179】 図18cは、それを通して観察者が基板545に沿った流体流を検分すること
ができるウィンドウを形成する、中にカバー542および透明部分544を内含
する本発明の物品のもう1つの実施形態の一部分540の上面図を示す。ウィン
ドウ内に現われるカラーバーは、546として識別されている。流体流頭は54
8として識別されている。図18cでは、流体流頭の変動は550として識別さ
れている。ピークのあるかかる目盛を読取るためには、流体流の方向で流体流頭
に沿って2つの最も遠い点の間の距離の中間点を見ることになる。しかしながら
、流体流頭は、たとえあるとしても最小限でかつ小さなピークしか含まないか、
好ましくは全く含まないことが好ましい。
【0180】 ピークの出現は、美観的に快いものでなく、目盛をさらに読みづらくする。流
体流頭が何らかのピークを多少なりとも有する三日月形である場合、それは、図
18bではなくむしろ図18cの方法を用いて読みとられる。図18bに示され
ているような純粋な三日月形又は図18aに示されているような均質な流頭以外
の何らかの流体流頭も同様に、図18cにある通りに読取られることになる。
【0181】 好ましくは、流体流頭はいかなる凹凸も、ピークもなく、均等である。図18
a−cにあるような矩形の基板部分については、流体流頭は最も好ましくは図1
8aにあるような直線である。図7aにあるようなリング形の基板については、
流体流頭は好ましくは対称なリングである。
【0182】 流体流頭を観察し、何らかの変動を観察する場合、流体流を検分するべく物品
上に提供されたウィンドウ又はその他の手段を通して見ることによってのみそれ
を行なう。基板の一部分が流体流の一部を含むものの例えばカバーの不透明部分
によってカバーされておりかくして観察者の目には見えない場合、それは、いか
なる測定の中にも含まれるべきものではない。測定が、ウィンドウを通して目に
見える流体流頭のみに基づいている図18a−cに留意されたい。
【0183】 標準的には、流体流頭は、約5mm未満、好ましくは約4mm未満、より好ま
しくは約3mm未満、さらに一層好ましくは約2mm未満、そして最も好ましく
は約1mm未満の変動を有する。
【0184】 図19aは、ユーザーが自分の髪にまずはパーマ溶液そして続けて中和剤溶液
を適用すべきホームパーマキット用タイマーとして有用なものとなる本発明のタ
イマー物品のもう1つの実施形態を例示している。この物品は、実際には2つの
タイマを内含している。第1のタイマは、パーマ溶液タイマー604である。第
2のタイマは、中和剤溶液タイマ612である。パーマ溶液を髪に適用した時点
で、パーマ溶液タイマ604を起動させることになる。このタイマ604が満了
した時点で、パーマ溶液を洗い流し、中和剤溶液を髪に施し、その後、中和剤溶
液タイマ612を起動させる。
【0185】 物品600はカバー606を内含する。カバー606は、検分者がパーマ溶液
タイマ604の起動時点で流体流を観察できるようにウィンドウを提供するべく
透明に残される607としてそのうちの一方が識別されている2つの矩形区分を
除いて、上に印刷を含んでいる。ウィンドウ614により検分者は、中和剤溶液
タイマ612の起動時点で流体流を観察することができる。カバー606上の印
刷は同様に、起動点602および610とタイマー識別情報604および612
を内含している。図19bは、パーマ溶液タイマー604がすでに起動されてい
るという点を除いて、図19aと同じである。カラーバー620および語句62
2が、パーマ溶液タイマ604が満了したことを示している。図19cは、中和
剤溶液タイマ612が起動されウィンドウ614内に現われるカラー630およ
び語句632は、中和剤溶液タイマ612が満了したことを表わしているという
点を除き図19bと同じである。
【0186】 この特定の実施形態(図19a−c)において、タイマーは、同時にではなく
連続的にかつ独立して起動されるように設計されている。基板609および61
1は、1つの基板からの流体が隣接するタイマの基板上に流れないように充分離
隔して位置づけされ、物品はそのように設計されている。1つの基板が両方の流
体流経路のために使用される場合、それは好ましくは、流体が交叉して隣接する
流体流経路内に入らないように、分割されるか又はその中心で何らかの形で密封
されていなくてはならない。この実施形態においては、パーマ溶液タイマ604
および中和剤溶液タイマ612の両方について、同じ流体が使用されるが、別の
タンク例えば2つの別のパウチ内に入っている。パーマキットについては、各溶
液が異なる時間髪の上に別々にとどまることになるため、各タイマは、異なる基
板を選択することにより異なる時間に満了するように設計されることになる。
【0187】 この実施形態においては(図19a−c)、同じ流体が両方のタイマ部分につ
いて用いられるが、異なる流体流速を有する基板が使用される。代替的には、異
なる流体が各タイマ部分について使用されるかぎり、両方のタイマ部分について
同じ基板タイプを使用することができ、ここで各流体は、異なる流速で基板内を
流れることになる。代替的には、流体および基板は両方共、所望の時間設定が達
成されるかぎり、異なるものとなるように選択され得る。一変形形態としては、
潜在的には、同じ組成の基板および同じ流体を使用しながら、所望の満了時間を
達成するべく異なる長さの基板を使用することもできる。
【0188】 図20aは、700として識別される本発明のタイマ物品である。上に印刷さ
れているカバー705は、検分者が流体の進行ひいては時間の経過を検分できる
ようにする、それぞれウィンドウ706、712、および720を形成する3つ
の別々の透明な部分を含んでいる。カバー705は同様に、それぞれ時間、日数
および週数で表わされ、かつそれぞれウィンドウ706、712および720に
対応する目盛710、716および724;起動説明書704;流体が基板70
8、714および722と接触しその流路内を流れることができるようにバリヤ
(この図では示さず)を除去することにより物品700を起動するのに役立つプ
ルタブ702を内含している。この物品実施形態内では同じ流体が使用される。
しかしながら、隣接する基板708、714および722は、構成が異なり、流
体はそれらの各々の中を異なる速度で流れる。物品は、同様に、流体が1つの基
板からもう1つの基板上へと流れることができないようにも設計されている。こ
れは例えば基板間の流体不浸透性バリヤの使用によって達成され得る。物品70
0は、その起動時点で流体が各基板と接触するように設計されている。図20b
は、すでに起動されているという点を除いて、図20aと同一である。カラーバ
ー730は、4時間タイマーが経過したことを示している。カラーバー732は
、流体流頭734を介して2日間の経過を示す。カラーバー736は同様に、流
体流頭738を介して、2日が経過したことも示している(ただし1週間の1部
分として)。かかるタイマ物品700は、例えば、4時間、4日および4週後に
リマインダが必要であり、これらのリマインダを数週間の目盛上に記すのが困難
であると思われる医療処置のためのリマインダとして使用可能である。
【0189】 図21aは、ボックス900上に位置づけされた本発明のタイマ物品902の
斜視図を例示している。タイマ物品902は、それを通して基板910を検分で
きる透明な矩形部分908を内含する不透明なカバー906および流体920の
入った流体タンク918を内含している。流体918は、空間916により基板
縁部912から分離されている。物品902が貼付けられたボックス900が直
立状態にとどまるかぎり、物品902は非起動状態にとどまる。流体920が基
板の縁部912と接触することになる図1bにあるように、ボックス900が倒
置状態となった時点で起動する。目盛914は時間単位である。
【0190】 この物品902は、一定の期間倒置された場合に損傷を受けた状態又は作動不
能状態になりうる物体について有用である。かかる物品902は、ボックス90
0が一定の倒置期間後に正立状態に戻された場合に、流体920が基板910内
にとどまり流体タンク918内に戻らないように、流体920の流れが主として
、好ましくは本質的に、最も好ましくは完全に、毛管作用のみを介して行なわれ
るような形で設計されなければならない。好ましくは、空間916は充分大きい
ものであるため、ボックス900が直立位置で移動させられた場合に、流体92
0が基板縁部912上に不注意にもはねかかることはない。番号922は、流体
920流の進捗を示すカラーバーを識別している。しかしながら、移動すらも行
われないことがボックスにとって重要である場合には、物品は、その単なる動き
が起動をひき外すことができるような形で設計され得る。これは、例えば流体を
きわめて基板の近くに位置づけすることによって行なうことができる。任意には
、例えば出荷中基板から流体を離しておくプルタブといったようなバリヤを内含
させることもできる。使用のために物体を位置づけた時点で、バリヤを除去する
ことができ、そのとき何らかの傾動、倒置などがあればそれを記録することが可
能である。
【0191】 図22aは、本発明の物品のもう1つの実施形態の断面側面図である。物品9
30は、流体934の入ったタンク936を内含している。取外し可能なバリヤ
937は、プルタブ952(図22bに示されている)を引張ることによって除
去され得る。図22bは、図22aの物品の上面図である。2つの再帰反射性コ
ーナーキューブ基板938および940は、基板938の構造化された表面が基
板940の平滑な未構造化表面の上面にくるような形で位置づけされている。基
板938および940は、流体934が異なる速度でその中を流れるような形で
選択される。この実施形態においては、流体は、基板938の流路の中を基板9
40の流路よりも速く流れる。
【0192】 物品930は同様に、その上面部分上に、フィルム層932、感圧式接着剤層
933、透明ウィンドウ952、目盛963および起動説明書951を含むカバ
ーを内含している。カバーの底面部分は、フィルム層953および感圧式接着剤
層955を含んでなる。上部および下部カバー部分の間には、わずかな開口部9
38が存在する。バリヤ937の除去時点で、流体934が基板938の流路な
らびに流路940内に入る(図22b−c参照)。図22cは、起動後の図22
aの物品の側面断面図である。図22bに現われるカラー956は、基板940
の下に位置づけされたインク層942と同じである。これは、両方の基板938
および940の流路がその部域内で満たされていて、インク層942が検分され
得るように各基板を透明にしているからである。物品930の部域960におい
ては、下部基板940のカラーと同じであるカラーが現われる。これは、上部基
板938の一部分の中の流路は満たされていて、それを透明にしているものの、
すぐ下にある基板940の流路部分は満たされておらず従って下部基板940は
透明でないからである。上部基板938を通って流れる流体の流体流頭は962
として識別されている。下部基板940を通って流れる流体の流体流頭は958
として識別されている(図22b−c参照)。
【0193】 2層を超える付加的な基板層を提供することも可能であろう:ただし、各々の
基板層は、好ましくは、唯一の流体しか使用されない場合に用いられる流体の場
合と異なるランタイムを有するべきである。基板は、任意の順序で互いの上に積
重ねられてもよく、基板は好ましくはランアウト時間順に積重ねられ、最も速く
ランする基板が最も上にくる。物品の上面などの上で単数又は複数の基板層の下
に図形を提供することも同様に可能である。1つの層がもう1つの層の上に積重
ねられるこの実施形態は、特に基板が透明になるように選ばれる場合、非再帰反
射性基板にも有用でありうる。例えば2つの基板を通る流体の進捗は、例えばカ
ラー流体の2層がカラー流体の単一層よりも暗く見えることから、検分者が容易
に見極めることのできるものである。
【0194】 多数の基板および/又は流体を用いるその他の実施形態も可能である。いくつ
かの実施形態においては、最上面に最も速くランする基板を有することが好まし
くない場合もある。例えば、光学特性の阻止に依存していない物品の場合がそれ
である。
【0195】 互いに積み重ねられた多数の基板を含む物品のための変形実施形態においては
、別の流体供給源、任意には各基板のためのバリヤを提供することができる。基
板は、1つの基板からもう1つの基板まで流体が移行するのを防ぐべく充分に分
離されていてもよいし、或いは又、間にバリヤが備わっていてもよい。各基板流
体組合せは、例えば同時に又は連続的に起動され得る。
【0196】 毛管作用テスト方法 物品の流路を通る流体の流れが主として毛管作用によるものであるか否かを見
極めるために、以下のテストを利用することができる。まず第1に、2つの同一
の物品を入手する。重力が物品に影響を与えないような形で、平らな水平表面上
に1つの物品を置き、物品の起動時点で流体がマーキングされた単位又は目に見
える流体流経路の端部に達するのに要する時間を記録する。第2の物品を垂直方
向に設置し、できるだけ多くの流体流経路が上向き方向にあるようにする。同じ
単位又は目に見える流体流経路の端部に達するのにかかる時間を測定する。この
テストのデフォルトの測定は、流体が流体流経路の端部に達する時点の測定であ
る。好ましくは、垂直タイマ上の時間は、水平タイマー上の時間の±50パーセ
ント以内、より好ましくはその±40パーセント以内、さらに一層好ましくはそ
の±30パーセント以内、さらに一層好ましくはその約±25パーセント以内、
さらに一層好ましくはその約±20パーセント以内、さらに一層好ましくはその
約±15パーセント以内、さらに一層好ましくはその約±10パーセント以内、
さらに一層好ましくはその約±5パーセント以内、さらに一層好ましくはその約
±4パーセント以内、さらに一層好ましくはその約±3パーセント以内、さらに
一層好ましくはその約±2パーセント以内、さらに一層好ましくはその約±1パ
ーセント以内、さらに一層好ましくはその約±0.5パーセント以内であり、最
も好ましくは水平タイマーと同じ時間である。
【0197】 実施例 本発明について、以下の限定されない例により、さらに記載する。
【0198】 流路付き超小形構造基板の説明 流路付き超小形構造基板の一実施形態が図23a−bに示されている。超小形
構造基板(以下「流路付き超小形構造基板」と呼ばれている)は一般に、1つの
構造化された表面上に流路を伴う連続フィルムを形成するべく超小形構造のニッ
ケル成形型上に融解重合体を注入成形することによって、米国特許第5,514
,120号および5,728,446号の中で開示されたプロセスに従って形成
された。流路は、注入成形された長さが連続するフィルム内に形成された。フィ
ルムを形成するために使用された成形型は、10°という一次溝角度幅970、
229ミクロンの一次溝間隔どり971、203マイクロメートルの一次溝深さ
972そして95°の切欠き開先角度973を有する一次溝、および95°の二
次溝角度幅974、50マイクロメートルの二次溝間隔どり975そして41ミ
クロンの二次溝深さ976を有する二次溝を有する流路断面形状を伴うフィルム
上の超小形構造表面を作り出した。流路は、29ミクロンという一次ピーク上部
幅977および29ミクロンの二次ピーク上部幅978ならびに163ミクロン
の一次溝ベース幅979および13ミクロンの二次溝ベース幅980を有してい
た。フィルムを形成するために使用した重合体は、Eastman Chemi
cal Company,Kingsport,TN製の低密度ポリエチレン、
TeniteTM155OPであった。Union Carbide Corp
oration,Danbury,CT製の非イオン界面活性剤、Triton
X−100は、フィルムの表面エネルギーおよび湿潤性を増大させるべく基材重
合体の中に融解配合された。
【0199】 積層感圧式接着テープの調製 超小形構造表面を積層するのに使用される溶剤コーティングの施されたテープ
のための感圧式接着剤組成物を、「低表面エネルギー表面へのボンディング用接
着剤」という題の米国特許同時係属出願第09/496,831号、Khand
pur et al(2000年2月2日提出)に記載されている通りに調製し
た。(以下で記載する)処方の成分を、ガラス製広口びんの中に入れ、トルエン
中で溶解させて40重量%の溶液を得た。溶液を別々に、50ミクロン(2ミル
)のシリコーンコーティングされたポリエチレンテレフタレート(PET)剥離
ライナ上にナイフコーティングした。結果として得られる乾燥接着剤層の厚みが
125ミクロン(5ミル)となるような形で15分間70度に維持した予熱済み
の空気循環式オーブン内でコーティングを乾燥させた。かくして得られた転写テ
ープを、保護用のシリコーンコーティングされたペーパー剥離ライナで被覆した
。次に、4Mradの線量および175keVでElectrocurtain
CB−300電子ビームシステム(Energy Sciences Inc
.,Wilmington,MAから入手可能)を用いて、標本に電子ビーム(
EB)を照射した。照射の前に、保護用シリコンコートペーパーライナーを除去
した。
【0200】 テープAは、米国特許第5,393,787号の中で記載された重合体Bのた
めの方法に従って作られた25gのポリモーダルブロック共重合体エラストマを
内含していた。該重合体は、2つのエンドブロックについてM=4,000お
よび21,500を有し、スターについてはM=135,400および1,0
87,000を有していた。テープは同様に、Hercules,Wilmin
gton,DEから入手可能なRegaliteTMS101を31.56グラ
ム、Exxon Chemical,Houston,TXから入手可能なEs
corez 2520を0.64g、そしてCIBA、Hawthorne,N
Yから入手可能なIrganox 1010を0.5g内含していた。テープB
は、テープAについて記載したとおりのポリモーダルブロック共重合体エラスト
マを25g、RegaliteTMS101を32.74グラム、Escore
z 2520を4.70g、そしてIrganox1010を0.5g内含して
いた。
【0201】 転写テープを硬化させた後、転写テープの剥離ライナの1つを除去し、感圧式
接着剤を下塗り済みポリエチレンテレフタレート(PET)裏材料に積層させ、
その結果、超小形構造基板への積層のために準備の整った感圧式接着テープが得
られた。PET裏材料の裏側を黒色永久マーカーで着色して、再帰反射性材料で
の積層に先立ちコントラストを増強させた。
【0202】 実施例1 長さ3センチメートル×幅1センチメートルの寸法を有する超小形構造基板S
cotchliteTM反射性材料シリーズ6200ハイグロスフィルム(3M
Company,St.Paul,MNより市販されているもの)のストリッ
プに、上述の感圧式接着テープのうちの1つのテープの一片を積層し、かくして
接着剤が超小形構造基板の構造化された表面に積層された状態になるようにした
。この積層構成を平坦な水平表面上に置き、表1に示された粘度を有する(Do
w Corning Corporation,Midland,MIから市販
されている)ポリ(ジメチルシロキサン)200TM流体の配合物である流体を
、インジケータを始動させるべく流体の入ったタンクに超小形構造基板積層材を
接触させることによって、流体流路内に導入した。経時的な流体流頭の進捗を、
カメラおよび撮像ソフトウェアの使用を通して監視した。流体が2センチメート
ル流れた時点で、テストを停止し、分単位の時間をランタイムとして記録した。
測定したランタイムならびに予想上のランタイムは、表1に示されている。
【数1】 という等式により定義されたモデルを用いて分単位で予想上のランタイムを計算
した。 なお式中: 「d」は、ミクロ流体構造に沿って流体が進行した距離(すなわち、2cm又
は0.02メートル)であり、 「l」は、超小形構造基板積層材の中の流路の有効開口サイズであり、「p」
を流路開口の周囲「C」をM,Richter et al.,「センサーと
アクチュエータ」A62、1997、480−483内に定義されているような
幾何係数であるものとして「p/C」として定義される。流路直径又は幾何係
数「C」の直接的測定値が入手可能でなかった場合、既知の粘度および表面張
力を有する基準流体を使用し、超小形構造基板積層材が水平表面上にあるときこ
の積層材に沿って一定の与えられた距離だけこの基準流体が進行するためのラン
タイムを秒単位で測定し、かつメートル単位の「l」の値を計算するために
【数2】 という等式を使用することによって、「l」を計算した。
【0203】 「l」のこの計算値は、超小形構造基板積層板のための有効流路開口を描写し
ており、このとき、その他の流体についてのランタイムを予想するために使用可
能である。 なお「γ」は、メートルあたりのニュートン(N/m)単位で表された利用さ
れる流体の表面張力であり、 「μ」は、パスカル秒(Pa・s)単位の流体の粘度であった。 上述の数量は全て既知のものであるか又は互いに独立して測定されたものである
。この実施例では、「d」は0.02m、「l」は4.5×10−6m、「μ」
は546Pa・s、「γ」は21×10−3N/mであった。
【0204】 実施例2 超小形構造基板ScotchliteTM反射性材料シリーズ6200ハイグ
ロスフィルム(3M Company,St.Paul,MNから市販されてい
るもの)および表1に示された粘度を有するポリ(ジメチルシロキサン)200TM 流体(Dow Corning Corporation,Midland
,MIから市販されているもの)の配合物である流体を用いて、実施例1につい
て記載したものと同じ手順に従った。分単位のランタイム測定値および予想値は
、表1に示されている。ランタイム予想値は、次のパラメータ値で実施例1に記
載されたモデルを用いて計算された:「d」は0.02m、「l」は4.5×1
−6m、「μ」は406Pa・s、「γ」は21×10−3N/mであった。
【0205】 実施例3 超小形構造基板ScotchliteTM反射性材料シリーズ6200ハイグ
ロスフィルム(3M Company,St.Paul,MNから市販されてい
るもの)および表1に示された粘度を有するポリ(ジメチルシロキサン)200TM 流体(Dow Corning Corporation,Midland
,MIから市販されているもの)の配合物である流体を用いて、実施例1につい
て記載したものと同じ手順に従った。分単位のランタイム測定値および予想値は
、表1に示されている。ランタイム予想値は、次のパラメータ値で実施例1に記
載されたモデルを用いて計算された:「d」は0.02m、「l」は4.5×1
−6m、「μ」は36Pa・s、「γ」は21×10−3N/mであった。
【0206】 実施例4 超小形構造基板ScotchliteTM反射性材料シリーズ6200ハイグ
ロスフィルム(3M Company,St.Paul,MNから市販されてい
るもの)および表1に示された粘度を有するポリ(ジメチルシロキサン)200TM 流体(Dow Corning Corporation,Midland
,MIから市販されているもの)である流体を用いて、実施例1について記載し
たものと同じ手順に従った。分単位のランタイム測定値および予想値は、表1に
示されている。ランタイム予想値は、次のパラメータ値で実施例1に記載された
モデルを用いて計算された:「d」は0.02m、「l」は4.5×10−6
、「μ」は10Pa・s、「γ」は21×10−3N/mであった。
【0207】 実施例5 超小形構造基板ScotchliteTM反射性材料シリーズ6200ハイグ
ロスフィルム(3M Company,St.Paul,MNから市販されてい
るもの)および表1に示された粘度を有するポリ(ジメチルシロキサン)200TM 流体(Dow Corning Corporation,Midland
,MIから市販されているもの)である流体を用いて、実施例1について記載し
たものと同じ手順に従った。分単位のランタイム測定値および予想値は、表1に
示されている。ランタイム予想値は、次のパラメータ値で実施例1に記載された
モデルを用いて計算された:「d」は0.02m、「l」は4.5×10−6
、「μ」は1Pa・s、「γ」は21×10−3N/mであった。
【0208】 実施例6 上述の流路付き超小形構造基板および表1に示された粘度を有するポリ(ジメ
チルシロキサン)200TM流体(Dow Corning Corporat
ion,Midland,MIから市販されているもの)の配合物である流体を
用いて、実施例1について記載したものと同じ手順に従った。超小形構造基板積
層材に沿った流体の流れを視覚化するため、Solvent Blue35(A
ldrich Chemical Company,Milwaukee,WI
から市販されているもの)を用いて流体を染色した。分単位のランタイム測定値
および予想値は、表1に示されている。ランタイム予想値は、次のパラメータ値
で実施例1に記載されたモデルを用いて計算された:「d」は0.02m、「l
」は9.9×10−6m、「μ」は71Pa・s、「γ」は21×10−3N/
mであった。
【0209】 実施例7 上述の流路付き超小形構造基板および表1に示された粘度を有するポリ(ジメ
チルシロキサン)200TM流体(Dow Corning Corporat
ion,Midland,MIから市販されているもの)である流体を用いて、
実施例1について記載したものと同じ手順に従った。超小形構造基板積層材に沿
った流体の流れを視覚化するため、Solvent Blue35(Aldri
ch Chemical Company,Milwaukee,WIから市販
されているもの)を用いて流体を染色した。分単位のランタイム測定値および予
想値は、表1に示されている。ランタイム予想値は、次のパラメータ値で実施例
1に記載されたモデルを用いて計算された:「d」は0.02m、「l」は9.
9×10−6m、「μ」は5Pa・s、「γ」は21×10−3N/mであった
【0210】 実施例8 上述の流路付き超小形構造基板および表1に示された粘度を有するポリ(ジメ
チルシロキサン)200TM流体(Dow Corning Corporat
ion,Midland,MIから市販されているもの)である流体を用いて、
実施例1について記載したものと同じ手順に従った。超小形構造基板積層材に沿
った流体の流れを視覚化するため、Solvent Blue35(Aldri
ch Chemical Company,Milwaukee,WIから市販
されているもの)を用いて流体を染色した。分単位のランタイム測定値および予
想値は、表1に示されている。ランタイム予想値は、次のパラメータ値で実施例
1に記載されたモデルを用いて計算された:「d」は0.02m、「l」は9.
9×10−6m、「μ」は1Pa・s、「γ」は21×10−3N/mであった
【0211】 実施例9 上述の流路付き超小形構造基板および表1に示された粘度を有するポリ(ジメ
チルシロキサン)200TM流体(Dow Corning Corporat
ion,Midland,MIから市販されているもの)である流体を用いて、
実施例1について記載したものと同じ手順に従った。超小形構造基板積層材に沿
った流体の流れを視覚化するため、Solvent Blue35(Aldri
ch Chemical Company,Milwaukee,WIから市販
されているもの)を用いて流体を染色した。分単位のランタイム測定値および予
想値は、表1に示されている。ランタイム予想値は、次のパラメータ値で実施例
1に記載されたモデルを用いて計算された:「d」は0.02m、「l」は9.
9×10−6m、「μ」は0.5Pa・s、「γ」は21×10−3N/mであ
った。
【0212】 実施例10 上述の流路付き超小形構造基板および表1に示された粘度を有するポリ(ジメ
チルシロキサン)200TM流体(Dow Corning Corporat
ion,Midland,MIから市販されているもの)である流体を用いて、
実施例1について記載したものと同じ手順に従った。超小形構造基板積層材に沿
った流体の流れを視覚化するため、Solvent Blue35(Aldri
ch Chemical Company,Milwaukee,WIから市販
されているもの)を用いて流体を染色した。分単位のランタイム測定値および予
想値は、表1に示されている。ランタイム予想値は、次のパラメータ値で実施例
1に記載されたモデルを用いて計算された:「d」は0.02m、「l」は9.
9×10−6m、「μ」は0.1Pa・s、「γ」は21×10−3N/mであ
った。
【0213】
【表1】
【0214】 実施例11 実施例1について記載したものと同じ積層材料を調製した。次に、垂直表面上
に積層材を置き、実施例1で記載されたものと同じ流体を、該流体の入ったタン
クに対し積層材の底面を接触させることによって導入した。垂直表面上の分単位
のランタイムならびに水平表面上にある時の分単位のランタイムは、表2に示さ
れている。
【0215】 実施例12 実施例3について記載したものと同じ積層材料を調製した。次に、垂直表面上
に積層材を置き、実施例3で記載されたものと同じ流体を、該流体の入ったタン
クに対し積層材の底面を接触させることによって導入した。垂直表面上の分単位
のランタイムならびに水平表面上にある時の分単位のランタイムは、表2に示さ
れている。
【0216】 実施例13 実施例6について記載したものと同じ積層材料を調製した。次に、垂直表面上
に積層材を置き、実施例6で記載されたものと同じ流体を、該流体の入ったタン
クに対し積層材の底面を接触させることによって導入した。超小形構造基板積層
材に沿った流体の流れを視覚化するため、Solvent Blue35(Al
drich Chemical Company,Milwaukee,WIか
ら市販されているもの)を用いて流体を染色した。垂直表面上の分単位のランタ
イムならびに水平表面上にある時の分単位のランタイムは、表2に示されている
【0217】 実施例14 実施例7について記載したものと同じ積層材料を調製した。次に、垂直表面上
に積層材を置き、流体を、該流体の入ったタンクに対し積層材の底面を接触させ
ることによって導入した。超小形構造基板積層材に沿った流体の流れを視覚化す
るため、Solvent Blue35(Aldrich Chemical
Company,Milwaukee,WIから市販されているもの)を用いて
流体を染色した。垂直表面上の分単位のランタイムならびに水平表面上にある時
の分単位のランタイムは、表2に示されている。
【0218】
【表2】
【0219】 実施例15−18 長さ3センチメートル×幅1センチメートルの寸法を有する超小形構造基板S
cotchliteTM反射性材料シリーズ6200ハイグロスフィルム(3M
Company,St.Paul,MNより市販されているもの)のストリッ
プに、上述の感圧式接着テープの一片を積層した。この積層構成を平坦な水平表
面上に置き、表1に示された粘度を有する(Dow Corning Corp
oration,Midland,MIから市販されている)ポリ(ジメチルシ
ロキサン)200TM流体の配合物である流体を、インジケータを始動させるべ
く流体の入ったタンクに超小形構造基板積層材を接触させることによって、流体
流路内に導入した。経時的な流体流頭の進捗を、カメラおよび撮像ソフトウェア
の使用を通して監視した。表3は、流体が超小形構造基板積層材に沿って選択さ
れた距離に達するための経過時間を分単位で示している。分単位の時間を;
【数3】 という等式により定義されたモデルを用いて計算した。 なお式中; 「t」は、分単位の経過時間であり、 「d」は、ミクロ流体構造に沿って流体が進行したメートル単位の距離であり
、 「l」は、実施例1に記載されているように定義された超小形構造基板積層材
中の流路のメートル単位の有効開口サイズであり、 「γ」は、メートルあたりのニュートン(N/m)単位で表された利用される
流体の表面張力であり、 「μ」は、パスカル秒(Pa・s)単位の流体の粘度であった。
【0220】 上述の数量は全て既知のものであるか又は互いに独立して測定されたものであ
る。この実施例では、「t」は独立変数、「d」は従属変数、「l」は4.5×
10−6m、そして「γ」は21×10−3N/mであった。
【0221】
【表3】
【0222】 実施例19−22 超小形構造基板ScotchliteTM反射性材料シリーズ6200ハイグ
ロスフィルム(3M Company,St.Paul,MNから市販されてい
るもの)および表4に示された粘度を有するポリ(ジメチルシロキサン)200TM 流体(Dow Corning Corporation,Midland
,MIから市販されているもの)の配合物である流体を用いて、実施例1につい
て記載したものと同じ手順に従った。周囲温度の関数としての分単位のランタイ
ム測定値および予想値が、表4に示されている。ランタイム予想値は、次のパラ
メータ値で実施例1に記載されたモデルを用いて計算された:「d」は0.02
m、「l」は4.5×10−6m、そして「γ」は21×10−3N/mであっ
た。さまざまな周囲温度における流体(Pa・s)の粘度「μ」は、独立して測
定され、表4にリストアップされている。
【0223】
【表4】
【0224】 実施例23 実施例6について記載したものと同じ積層材を調製した。この積層構成を平坦
な水平表面上に置き、一定の与えられた粘度および活性化エネルギー(Ea)を
有する流体LIR50(日本国大阪府クラレ株式会社製の約50キロダルトンの
分子量を有するアニオン重合されたポリイソプレン線状重合体)を、インジケー
タを始動させるべく流体の入ったタンクに超小形構造基板積層材を接触させるこ
とによって、流体流路内に導入した。超小形構造基板積層材に沿った流体の流れ
を視覚化するため、Solvent Blue35(Aldrich Chem
ical Company,Milwaukee,WIから市販されているもの
)を用いて流体を染色した。経時的な流体流頭の進捗を、カメラおよび映像ソフ
トウェアの使用を通して監視した。流体が2センチメートル流れた時点で、テス
トを停止し、分単位の時間をランタイムとして記録した測定したランタイムなら
びに予想上のランタイムは、表5に分単位で示されている。予想上のランタイム
は、以下のパラメータ値で、実施例1で記載されたモデルを用いて計算した;す
なわち、「d」は0.02m、「l」は4.5×10−6m、「μ」は955P
a・s、「γ」は23×10−3N/mであった。
【0225】 実施例24 実施例6について記載したものと同じ積層材を調製した。この積層構成を平坦
な水平表面上に置き、10重量%のKraton G1750(Shell C
orporatin,Houston,TXから市販されているエチレン−プロ
ピレン・スター重合体);40重量%のRegarlez 1085(Herc
ules,Inc.,Wilimington,DEから市販されている炭化水
素粘着付与剤)および50重量%の鉱油(Aldrich Chemical
Company,Milwaukee,WIから市販されているもの)の混合物
である一定の与えられた粘度および活性化エネルギー(Ea)を有する流体を、
インジケータを始動させるべく流体の入ったタンクに超小形構造基板積層材を接
触させることによって、流体流路内に導入した。超小形構造基板積層材に沿った
流体の流れを視覚化するため、Solvent Blue 35(Aldric
h Chemical Company,Milwaukee,WIから市販さ
れているもの)を用いて流体を染色した。経時的な流体流頭の進捗を、カメラお
よび映像ソフトウェアの使用を通して監視した。流体が2センチメートル流れた
時点で、テストを停止し、分単位の時間をランタイムとして記録した測定したラ
ンタイムならびに予想上のランタイムは、表5に分単位で示されている。予想上
のランタイムは、以下のパラメータ値で、実施例1で記載されたモデルを用いて
計算した;すなわち、「d」は0.02cm、「l」は4.5×10−6m、「
μ」は200Pa・s、「γ」は23×10−3N/mであった。
【0226】
【表5】
【0227】 実施例25 (1)実施例1にあるように積層材を構築し、(2)直径約1センチメートル
のポリプロピレンパウチ内に実施例1に記載された流体を封じ込め、(3)(超
小形構造基板が上を向いている状態の)積層材およびパウチを(3M Comp
any,St.Paul,MNから市販されている)845ブックテープの3×
6センチメートル片)の粘着性側面上に置き、かくしてパウチが積層材の片端に
あるようにし、(4)粘着性側面を下にして(3M Company,St.P
aul,MNから市販されている)NexcareTMTegadermTM
明包帯の3×6センチメートル片でそれをカバーすることによって(3)からア
センブリ全体をシールして、タイマーラベルを構築した。この構成では、積層材
とパウチを実際には底面上の845ブックテープと上面上のNexcareTM TegadermTM透明包帯の接着剤層間にはさんだ。流体の入ったパウチに
直接指圧を加えそれを破ることによってラベルを起動させた。パウチがひとたび
破れると、流体は、超小形構造基板積層材の端部と接触し、積層材の流路内に流
れ始めた。起動直後に、ラベルは水平表面上に置かれ、実施例1にあるように、
経時的な流体流頭の進捗が、カメラおよび撮像ソフトウェアを用いて監視された
。流体流は、肉眼でも容易に観察可能であった。流体が2センチメートル流れた
時点で、テストを停止し、分単位の時間をランタイムとして記録した。測定した
ランタイムならびに予想上のランタイムは、表6に示されている。ランタイム予
想値は、次のパラメータ値で実施例1に記載されたモデルを用いて計算された:
すなわち「d」は0.02m、「l」は4.5×10−6m、「μ」は36Pa
・s、「γ」は21×10−3N/mであった。
【0228】 実施例26 実施例25に記載した通りにタイマーラベルを構築した。流体の入ったパウチ
に直接指圧を加えそれを破ることによってラベルを起動させた。パウチがひとた
び破れると、流体は、超小形構造基板積層材の端部と接触し、積層材の流路内に
流れ始めた。起動直後に、ラベルは垂直表面上に置かれ、実施例25にあるよう
に、経時的な流体流頭の進捗が、カメラおよび撮像ソフトウェアを用いて監視さ
れた。流体が2センチメートル流れた時点で、テストを停止し、分単位の時間を
ランタイムとして記録した。測定したランタイムならびに予想上のランタイムは
、表6に示されている。ランタイム予想値は、次のパラメータ値で実施例1に記
載されたモデルを用いて計算された:すなわち「d」は0.02m、「l」は4
.5×10−6m、「μ」は36Pa・s、「γ」は21×10−3N/mであ
った。
【0229】
【表6】
【0230】 本発明について、そのいくつかの実施形態を参考にして記載してきた。上述の
詳細な説明は、理解を明確にするために示されているにすぎない。そこから不必
要な制限を理解すべきではない。本発明の範囲から逸脱することなく記載された
実施形態に対し数多くの変更を加えることができる。従って本発明の範囲は、本
書に記載されている正確な詳細および構造に制限されてはならず、むしろ、特許
請求の範囲の文言により記載されている構造およびこれらの構造の等価物によっ
て制限されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1a】 起動前の本発明のタイマー物品の一実施形態の上面図を例示す
る。
【図1b】 起動後であるが満了前の図1aのタイマー物品の上面図を例示
する。
【図1c】 満了時点での図1bのタイマー物品の上面図を例示する。
【図1d】 ライン1d−1dに沿って切り取られた図1aのタイマー物品
の断面図を例示する。
【図1e】 ライン1e−1eに沿って切り取られた図1bのタイマー物品
の断面図を例示する。
【図1f】 入射光線に対するタイマー物品の効果を実証する図1eの物品
の一区分の拡大断面図を例示する。
【図2】 本発明のタイマー物品のもう一つの実施形態の上面図を例示する
【図3a】 起動後であるが満了前の本発明のタイマー物品のもう一つの実
施形態の上面図を例示する。
【図3b】 満了後の図3aのタイマー物品の上面図を例示する。
【図4a】 本発明のタイマー物品のもう一つの実施形態の上面図を例示す
る。
【図4b】 ライン4b−4bに沿って切り取られた図4aのタイマー物品
の断面図を例示する。
【図5a】 本発明のタイマー物品のもう一つの実施形態の上面図を例示す
る。
【図5b】 ライン5b−5bに沿って切り取られた図5aのタイマー物品
の部分断面図を例示する。
【図6】 起動前の本発明のタイマー物品のもう一つの実施形態の断面図を
例示する。
【図7a】 起動前の本発明のタイマー物品のもう一つの実施形態の上面図
を例示する。
【図7b】 起動後であるが満了前の図7aのタイマー物品の上面図である
【図8】 本発明による有用な基板の実施形態の斜視図を例示する。
【図9】 本発明による有用な基板のもう一つの実施形態の斜視図を例示す
る。
【図10】 本発明による有用な基板のもう一つの実施形態の斜視図を例示
する。
【図11】 本発明による有用な基板のもう一つの実施形態の斜視図を例示
する。
【図12a】 本発明による有用な基板のもう一つの実施形態の斜視図を例
示する。
【図12b】 図12aの基板の上面平面図を例示する。
【図12c】 ライン12c−12cに沿って切り取られた図12bの基板
の断面図を例示する。
【図13a】 一つのゲーム用品である本発明の物品の起動前の上面図であ
る。
【図13b】 起動後の図13aの物品の上面図である。
【図14a】 時間温度インジケータである本発明の物品の起動前の上面図
である。
【図14b】 起動後の図14aの物品の上面図である。
【図15a】 炉フィルタのリマインダである本発明の物品の上面図である
【図15b】 起動後の図15aの物品の上面図である。
【図16】 本発明のタイマー物品の代替的実施形態の分解立体斜視図であ
る。
【図17a】 誕生通知状である本発明の物品の代替的実施形態の起動前の
上面図である。
【図17b】 誕生通知状である本発明の物品の代替的実施形態の起動後の
上面図である。
【図18a】 起動後の本発明の物品の実施形態の一部分の上面図を示す。
【図18b】 起動後の本発明の物品の実施形態の一部分の上面図を示す。
【図18c】 起動後の本発明の物品の実施形態の一部分の上面図を示す。
【図19a】 起動前の本発明の物品のもう一つの実施形態の上面図を示す
【図19b】 タイマーのうちの1つが起動された後の図19aの物品を示
す。
【図19c】 両方のタイマーが起動された後の図19bの物品を示す。
【図20a】 起動前の本発明の物品のもう一つの実施形態の上面図を示す
【図20b】 起動後の図20aの物品の上面図を示す。
【図21a】 ボックスに取付けられた本発明の物品のもう一つの実施形態
の斜視図を示す。
【図21b】 物品が倒置によって起動されている図21aの物品とボック
スの斜視図を示す。
【図22a】 本発明の物品のもう一つの実施形態の断面図を示す。
【図22b】 起動後の図22aの物品の上面図を示す。
【図22c】 起動後の図22aの物品の部分断面図を示す。
【図23a】 本発明の物品において有用な基板の断面図である。
【図23b】 図23aの基板の部分拡大図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 レイモンド・ピー・ジョンストン アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427 (72)発明者 デイビッド・ジェイ・ヤルッソ アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427 (72)発明者 カーティス・エル・ラーソン アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427 Fターム(参考) 2F056 TZ00 2F085 AA00 CC01 DD01 DD09 DD11 EE01 EE10 FF01 GG00

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各基板の超小形構造表面が複数の流路を構成する、各々超小
    形構造表面を有する少なくとも1つの基板と、 物品の起動が望まれるまで基板から分離されている、少なくとも1つの流体と
    、 を含んでなる物品において、 前記物品を起動させる目的で少なくとも1つの前記基板の流路のうちの少なく
    ともいくつかと前記流体との接触を可能にするべく望ましい時点で操作されうる
    ような形で設計されており、かつ 前記基板の流路を通って移行するにつれて前記流体の進捗を標示するように設
    計されている物品。
  2. 【請求項2】 前記物品が唯一の流体および唯一の基板を含んでなる、請求
    項1に記載の物品。
  3. 【請求項3】 複数の流体を含んでなる、請求項1に記載の物品。
  4. 【請求項4】 複数の基板を含んでなる、請求項1に記載の物品。
  5. 【請求項5】 複数の流体および複数の基板を含んでなる、請求項1に記載
    の物品。
  6. 【請求項6】 各々の前記基板の流路が相互接続されている、請求項1に記
    載の物品。
  7. 【請求項7】 各々の流体が、粘性流体、粘弾性流体およびそれらの組合せ
    からなるグループの中から選択される、請求項1に記載の物品。
  8. 【請求項8】 各々の基板が再帰反射性である、請求項1に記載の物品。
  9. 【請求項9】 各々の基板がコーナーキューブ再帰反射性シーティングであ
    る、請求項1に記載の物品。
  10. 【請求項10】 各基板が再帰反射性であり、前記流路の中を移行するにつ
    れて各流体の進捗が、前記再帰反射性基板内の合計内部反射率の減衰によって明
    示される、請求項1に記載の物品。
  11. 【請求項11】 起動の前後に前記物品からの流体の漏れが本質的に全く存
    在しないような形で設計されている、請求項1に記載の物品。
  12. 【請求項12】 各流体が、前記流路を通って移行するにつれて1つの流体
    流頭を有し、各流体流頭変動が約5mm未満である、請求項1に記載の物品。
  13. 【請求項13】 各流体が、前記流路を通って移行するにつれて1つの流体
    流頭を有し、各流体流頭変動が約3mm未満である、請求項1に記載の物品。
  14. 【請求項14】 各流体が、前記流路を通って移行するにつれて1つの流体
    流頭を有し、各流体流頭変動が約1mm未満である、請求項1に記載の物品。
  15. 【請求項15】 タイマーである、請求項1に記載の物品。
  16. 【請求項16】 時間/温度インジケータである、請求項1に記載の物品。
  17. 【請求項17】 ゲーム用品、グリーティングカード、通知状、招待状およ
    びカレンダの中から選択される、請求項1に記載の物品。
  18. 【請求項18】 毛管作用テスト方法に従って、水平位置にある同一のタイ
    マーの約±50パーセント以内にある垂直位置時間を表示するタイマーである、
    請求項1に記載の物品。
  19. 【請求項19】 毛管作用テスト方法に従って、水平位置にある同一のタイ
    マーの約±25パーセント以内にある垂直位置時間を表示するタイマーである、
    請求項1に記載の物品。
  20. 【請求項20】 毛管作用テスト方法に従って、水平位置にある同一のタイ
    マーの約±10パーセント以内にある垂直位置時間を表示するタイマーである、
    請求項1に記載の物品。
  21. 【請求項21】 タイマーであり、かつ実際に経過した時間の約±25パー
    セント以内にある満了点での時間を表示する、請求項1に記載の物品。
  22. 【請求項22】 タイマーであり、かつ実際に経過した時間の約±10パー
    セント以内にある満了点での時間を表示する、請求項1に記載の物品。
  23. 【請求項23】 タイマーであり、かつ実際に経過した時間の約±5パーセ
    ント以内にある満了点での時間を表示する、請求項1に記載の物品。
  24. 【請求項24】 一方が第1の主面として識別されもう一方が第2の主面と
    して識別されている2つの相対する主面を各基板が有しており、前記第2の主面
    が、その中に一連の本質的に平行な流路を有し、前記流路が本質的に均等な長さ
    および均等な形状を有する、請求項1に記載の物品。
  25. 【請求項25】 前記各流体は、前記物品の起動が望まれるまでバリヤによ
    り前記基板から分離されており、その後、少なくとも1つの前記基板の流路の少
    なくともいくつかと流体の接触を可能にするべく望ましい時点でバリヤを操作す
    ることができる、請求項1に記載の物品。
  26. 【請求項26】 前記流体が前記物品の起動時点で前記基板の流路に沿って
    進行し前記物品から実質的に漏出しないように、前記基板、前記バリヤおよび前
    記流体を充分に覆うカバーをさらに含み、前記カバーの少なくとも一部分が充分
    に透明であり、前記カバー、基板および流体の透明度レベルおよび着色は、前記
    基板流路に沿って前記流体が進行するにつれて観察者が肉眼で前記流体を検分す
    ることができるようにするべく選択されている、請求項1に記載の物品。
  27. 【請求項27】 各基板の超小形構造表面が複数の流路を構成する、各々超
    小形構造表面を有する複数の基板と、 前記物品の起動が望まれるまで前記基板から分離されている流体と、 を含んでなる物品において、 前記物品を起動させる目的で同時に又は任意の所望の順序で各基板の前記流路
    のうちの少なくともいくつかと前記流体との接触を可能にするべく望ましい時点
    で操作されうるような形で設計されており、かつ 各基板の前記流路を通って移行するにつれて前記流体の進捗を標示するように
    設計されており、しかも1つの基板からもう1つの基板まで前記流体が移行する
    のを防ぐように設計されている、物品。
  28. 【請求項28】 前記物品の起動時点で同時に各基板の前記流路の少なくと
    もいくつかと前記流体が接触するように設計されている、請求項1に記載の物品
  29. 【請求項29】 前記物品の起動時点で連続的に前記流体が各基板の前記流
    路のうちの少なくともいくつかと接触するように設計されている、請求項1に記
    載の物品。
  30. 【請求項30】 前記複数の基板が互いに隣接して位置づけされている、請
    求項4に記載の物品。
  31. 【請求項31】 前記複数の基板が互いの上に積重ねられている、請求項4
    に記載の物品。
  32. 【請求項32】 前記複数の基板が全て再帰反射性でない、請求項4に記載
    の物品。
  33. 【請求項33】 前記基板の各々が、前記流体に関して異なる流体流速を有
    する、請求項4に記載の物品。
  34. 【請求項34】 流体の数が基板の数と等しい、請求項5に記載の物品。
  35. 【請求項35】 前記物品の起動時点で各流体が同時に別の基板の前記流路
    のうちの少なくともいくつかと接触するように設計されている、請求項5に記載
    の物品。
  36. 【請求項36】 前記物品の起動時点で各流体が連続的に別の基板の前記流
    路のうちの少なくともいくつかと接触するように設計されている、請求項5に記
    載の物品。
  37. 【請求項37】 一方が第1の主面として識別され、もう一方が第2の主面
    として識別されている2つの相対する主面を有し、第2の主面が、入口を有する
    複数の流路を構成する超小形構造表面である少なくとも1つの基板と、 前記物品の起動が望まれるまでバリヤにより前記基板から分離された少なくと
    も1つの流体であって、その後前記流路のうちの少なくともいくつかに対する入
    口で少なくとも1つの前記基板の第2の主面の端部と前記流体の少なくとも1つ
    との接触を可能にするべく望ましい時点で前記バリヤの操作が可能である、流体
    と、 前記流体が前記物品の起動時点で少なくとも1つの前記基板の前記流路に沿っ
    て進行し前記物品から実質的に漏出しないように、前記基板、前記バリヤおよび
    前記流体を充分に覆うカバーであって、前記カバーの少なくとも一部分が充分に
    透明であり、前記カバー、基板および流体の透明度レベルおよび着色は、前記基
    板流路に沿って前記流体が進行するにつれて観察者が肉眼で前記流体の進捗を検
    分することができるようにするべく選択されているカバーと、 を含む物品において、 前記流路を通しての流体の流れが主として毛管作用によるものである物品。
  38. 【請求項38】 1つの流体および1つの基板が存在し、前記カバーには上
    部層と下部層が含まれ、前記流体の流れが前記カバーの上部層を通して検分され
    、前記基板の第1の主面が前記カバーの上部層に最も近く、前記基板の第2の主
    面が前記カバーの下部層に最も近い、請求項37に記載の物品。
  39. 【請求項39】 1つの流体および1つの基板が存在し、前記カバーには、
    上部層と下部層が含まれ、前記流体の流れの進捗が前記カバーの上部層を通して
    検分され、前記基板の第2の主面が前記カバーの上部層に最も近く、前記基板の
    第1の主面が前記カバーの下部層に最も近い、請求項37に記載の物品。
  40. 【請求項40】 前記流体流の進捗を検分でき前記流体流の方向に延びるカ
    バーの一部分の上に位置づけされた目盛が前記カバーにさらに含まれている、請
    求項26に記載の物品。
  41. 【請求項41】 前記物品を起動させる方法を示す印を前記カバー上にさら
    に含んでなる、請求項26に記載の物品。
  42. 【請求項42】 前記カバーが、前記基板および前記流体を覆う互いに接合
    された2つのテープ片を含んでなり、第1のテープ片が透明な片面接着テープで
    あり、第2のテープ片が両面接着テープであり、前記片面接着テープは、それを
    通して前記流体の流れの進捗を検分できるような形で位置づけされており、前記
    片面テープの接着剤がコーティングされた側が前記流体および前記基板に向けて
    位置づけされている、請求項26に記載の物品。
  43. 【請求項43】 各基板の超小形構造表面が複数の流路を構成する、各々超
    小形構造表面を有する少なくとも1つの基板と、 熱に暴露された時点で流体を形成する能力を有する少なくとも1つの固体と、
    を含んでなる物品において、 必要ならば、前記物品を起動させる目的で少なくとも1つの熱に露呈された基
    板の流路のうちの少なくともいくつかと流体との接触を可能にするべく、前記固
    体が流体を形成した後、望ましい時点で操作されうるような形で設計されており
    、かつ 前記基板の流路を通って移行するにつれて前記流体の進捗を標示するように設
    計されている物品。
  44. 【請求項44】 前記物品を全く操作する必要なく前記流体を形成するべく
    固体を熱に暴露した時点で前記流体が前記基板の流路のうちの少なくともいくつ
    かと接触するように設計されている、請求項43に記載の物品。
  45. 【請求項45】 前記固体および前記固体から形成された流体が前記基板か
    ら分離され、前記流体は前記物品を起動させる目的で前記物品の操作時点でのみ
    前記基板と接触する、請求項43に記載の物品。
  46. 【請求項46】 食品、食品添加物、生体材料、薬物、化粧品、写真用品、
    フィルタ、およびビジターバッジの中から選択された品目に付着される、請求項
    1に記載の物品を含むアセンブリ。
  47. 【請求項47】 食品、食品添加物、生体材料、薬物、化粧品、写真用品、
    フィルタ、およびビジターバッジの中から選択された品目に付着される、請求項
    43に記載の物品を含むアセンブリ。
  48. 【請求項48】 少なくとも1つの基板が回折特性を有する請求項1に記載
    の物品。
  49. 【請求項49】 少なくとも1つの基板が拡散特性を有する請求項1に記載
    の物品。
  50. 【請求項50】 少なくとも1つの基板が部分的に内部反射性を有する請求
    項1に記載の物品。
  51. 【請求項51】 前記基板が光学特性を有し、基板の前記流路を通って移行
    するにつれて各流体の進捗が前記基板の光学特性の減衰によって明示される、請
    求項1に記載の物品。
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