JP2003533584A - 統合した溶媒脱アスファルト化及びガス化における気相中和 - Google Patents
統合した溶媒脱アスファルト化及びガス化における気相中和Info
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Abstract
Description
関する。特に、本発明は、それら塩を非腐食性酸化物へ転化し、次に場合により
、それらの酸化物を重質油から脱アスファルト化工程中に除去することに関する
。
ナトリウムの外、カルシウム及びマグネシウムの塩化物を種々の割合で含有する
。油と水は、それらが産出された時、高度の撹拌を受けている。これらの作用に
より水滴が原油相全体に亙って分散したエマルジョンを形成する。混合度は分散
した液滴の大きさを決定し、従って或る程度そのエマルジョンの安定性を決定す
る。なぜなら、液滴の大きさが小さい程、エマルジョンを破壊するのが困難にな
るからである。原油中に表面活性剤が内在すると、水滴が互いに接触して凝縮す
るのを妨げる堅い界面層を形成することによりエマルジョンを安定化する。
ならない。水を除去する作用は、原油脱水と呼ばれている。或るエマルジョンは
熱を加えるだけで破壊することができるが、この目的を達成するためには表面張
力を減少する化学物質を添加することが必要になることの方がはるかに多い。一
般に、熱及び/又は化学物質の適用で水含有量を減少させるのに充分であるが、
塩含有量を許容可能なレベルへ減少させることも一層重要であり、時々静電沈降
を用いる必要がある。
かし、もし残留する水の塩度が高いと、原油の塩含有量も高くなり、例えば、そ
のように存在する水の量が少ない場合でも、重量で約100〜5000ppmに
なる。重質油はこれらの範囲の上限にある水及び塩含有量を有するのが典型的で
ある。この塩は望ましくない。なぜなら、塩が存在すると原油の価値が下がり、
パイプライン及び下流の蒸留塔の腐食及び汚染を引き起こし、下流の精製工程で
用いられる触媒を被毒するからである。
分を単離及び分離するために、種々の工程にかける。製油工程では、軽質炭化水
素、ガソリン、ナフサ、ケロセン、ガスオイル等を与えるように供給原料を蒸留
する。沸点の低い留分は蒸留塔から塔頂留分として回収される。中間成分は、蒸
留塔から側油(side cut)として回収される。それら留分を冷却し、凝
縮し、収集及び処理装置へ送る。導入物としてどのような種類の石油供給原料が
用いられても、蒸留装置はH2S、塩酸、有機酸、及びH2CO3のような酸の腐
食作用を受ける。
られている金属に対する腐食作用は、一般に次の式に従う活性金属に対する酸侵
食の形での電気化学的反応である: (1) アノードでは、Fe(s)=Fe2+2e- (2) カソードでは、2H++2e-=H2(g)
気ストリッピングのような目的のために工程に添加された水である。凝縮した水
の酸性度は、凝縮物中に溶解した酸、主に塩酸、有機酸、H2S、有機酸、及び
H2CO3による。最も面倒な腐食性物質である塩酸は、最初塩水中に存在したカ
ルシウム及びマグネシウムの塩化物の加水分解により形成されたものである。
水と低塩度洗浄水との適切な接触を確実に与え、次に分離処理を行うことにより
原油から塩を除去することが屡々必要になる。この方法は原油脱塩と呼ばれてい
る。
れた原油に添加する。このようなことが行われる場合、塩水液滴、非塩水又は低
塩水液滴、及び添加した解乳化剤の間に良好な接触を行わせるため、高度の混合
が屡々必要になる。その結果、生成したエマルジョンは非常に安定になり、平均
液滴粒径は小さくなる。
場合、その水を混合することによる脱塩は、安定性の低いエマルジョンを形成す
る結果になり、従って、脱塩された原油を回収するためにそのエマルジョンを破
壊するのに必要な条件の激しさは少なくてよい。重力による沈降だけでも分離を
行うのに充分なことが屡々ある。しかし、多量の廃棄流が生ずる。
するのが典型的である。分離をし易くするため水滴を帯電させる電気装置も用い
られている。添加した解乳化剤の濃度及び必要な温度は、慣用的脱塩法の場合よ
りも低くなるであろう。しかし、エマルジョンを不安定化することができ、最適
混合を行うことにより、塩含有量は軽油の場合には6ppm位に低い所まで減少
させることができる。しかし、そのような低いレベルまで脱塩するためには高い
温度、化学的解乳化剤、及び屡々静電分離の条件を用いることが必要になる。解
乳化剤は、通常表面活性化学物質、例えば、エトキシル化フェノール樹脂をキャ
リヤー溶媒中に入れた混合物からなる。
ており、この場合、油の塩含有量は、残留塩水を含有する原油を洗浄水で洗浄し
、得られた混合物を沈降させることにより減少させている。この方法は原油から
添加水中へ塩を移動させるためエマルジョンを形成しており、従って、沈降又は
静電気的手段によるような慣用的やり方でエマルジョンを破壊しなければならな
いことを教示している。
塩を除去するため、第二の洗浄段階が一般に用いられている。
塩するのが一層困難になる。重質油を処理する場合の一つの問題は、重質油の密
度が水の密度に非常に近いことである。エマルジョンは破壊しにくく、破壊され
た場合でも、塩水と重質原油の分離が困難である。水を原油と混合し、次に分離
することができるように、原油の密度を低下し、その粘度を減少するために、原
油にカッターストック(cutter stock)を添加しなければならない
。次にそのカッターストックを油からストリップして除去し、回収しなければな
らない。
aOH)を注入するのが一般的である。苛性はマグネシウム及びカルシウムの塩
化物と反応して塩化ナトリウムを形成し、それは熱的に一層安定であり、従って
、加水分解されない。しかし、苛性の量は限定しなければならない。なぜなら、
苛性は炉のコークス化を示し、下流の装置で操作問題を起こすからである。製油
所に課せられている環境保護規制に呼応して下流の装置で用いられている新しい
触媒は、苛性により被毒する。殆どの場合、脱塩器及び/又は苛性添加により塩
を充分除去し、塩酸腐食を完全に無くすことは実行不可能である。
ガソリン、燃料油、ガスオイル等を含めた異なった揮発性を持つ種々の生成物留
分へ精留する。ガソリンが誘導されるナフサを含む低沸点留分は、塔頂留分から
回収することができる。次に中間的揮発性を有する留分は側留(side st
ream)として塔から取り出される。側留生成物には、ケロセン、ジェット燃
料、ディーゼル燃料、及びガスオイルが含まれる。最も重質の成分は、塔底留(
tower bottom stream)として取り出される。
式炉で約500°F〜700°Fまで原油を加熱する。次にその供給物を大気圧
蒸留装置中へフラッシュし、その装置は1〜3ゲージ気圧の圧力で操作されてい
る。油はフラッシュされた時冷却される。塔頂の塔温度は、200°F〜350
°Fの範囲にあるのが典型的である。
物にする。塔底留は、真空で操作される第二蒸留塔へ送られるのが典型的である
。次に、塔底留から更に一層軽質の炭化水素が蒸留される。塔底留からの軽質生
成物のストリップを促進するため、塔の底部へ水蒸気を添加してもよい。水も塔
の頂部へ添加し、屡々一番上のトレー及び塔頂部品に蓄積する可溶性塩を洗浄除
去するようにしてもよい。系中に入って来るストリッピング水蒸気及び洗浄水は
実質的な量になる。塔の頂部から出る塔頂ナフサガス流は、20〜40モル%の
水を含有するのが典型的である。
起こす。更に、塩化水素は続く処理工程でも放出される。脱塩が余り効果的でな
い重質原油の場合、塩化水素による腐食は精留工程の殆どに亙って問題になる。
用することができる。もし原油がアスファルテンを含有する重質原油である場合
には、最大の経済的利用性が実現される。本発明は、原油中に存在する酸を中和
する方法にある。本発明は、特に効率的で経済的な利点を与える結果になるガス
化、溶媒脱アスファルト、及び気相中和の統合化にもある。
〜約550°F、一層好ましくは約400°F〜約500°Fに加熱する。原油
は高い圧力及び場合により中間的圧力の水蒸気を用いて一つ以上の段階で加熱す
るのが有利であり、その水蒸気は、後で原油から分離されるアスファルテンに富
む炭化水素留分のガス化の生成物である。
スをフラッシュ除去する。塩化マグネシウム及び塩化カルシウムのような塩は原
油中の水と反応し、金属水酸化物及び塩酸を形成する。液体又は蒸気状の水を原
油と混合するのが有利である。この場合もガス化工程から得られた中間的又は高
い圧力の水蒸気により、熱及び水の両方を供給することができるのが有利である
。ガス化の廃熱から前記水蒸気を発生することは工業的に知られている。
るのが有利である。原油の温度及び圧力では塩酸はガス状である。塩酸はフラッ
シュドラム中で原油から分離する。
する必要はなく、熱は熱交換器により加えてもよい。
で脱アスファルト化中に原油から除去するのが有利である。脱アスファルト化は
、溶媒と原油とを混合することを含む。これらの塩は、充分な溶媒を混合して原
油の粘度を低下した後に濾過により除去することができ、或は別法として、それ
らの塩はアスファルテンと共に沈澱させることができる。次にそれらアスファル
テンをガス化し、副生成物として水蒸気を与えるのが有利である。その水蒸気を
本発明の方法で利用する。
分的に処理した油流にも適用することができる。ここで用いる用語「原油(cr
ude oil)」、「重質油(heavy oil)」、「重質原油(hea
vy crude)」、「非常に重質の原油(very heavy crud
e)」、及び「油(oil)」は、周囲条件で約20センチポアズより大きな粘
度を有する炭化水素流を指すのに互換性を以て用いられている。
実現される。非常に重質の原油は、200〜250,000、典型的には2,0
00〜250,000mPaの範囲の粘度を処理温度で有するのが典型的である
。前記重質原油は、典型的には5〜40重量%の範囲のアスファルテンを含有す
る。部分的に処理した油流も、重質原油の代わりに用いることができる。例えば
、本方法は、例えば穏やかな温度でのストリッピングにより軽質下限の留分が除
去された油流にも適用することができる。
る。精製した時、重質原油はかなりの量のアスファルテンを含有する残油を一層
多く生ずる。残油の価値を最大にするため、油中のアスファルテン成分から軽質
油を分離する。軽質成分は、溶媒抽出を用いて回収し、価値のある製品として販
売する。アスファルテンに富む成分はガス化装置中で分離され、水素、一酸化炭
素、及び燃焼タービーン燃料のような生成物へ転化される。
化水素留分で希釈するのが典型的である。この目的は、油相の粘度及び密度を減
少し、油・水相分離を促進することにある。そのような希釈は粘度減少により処
理を促進することができるが、本発明に必要なことではない。
は、重質原油約50〜98体積%、好ましくは80〜95体積%と、2〜50体
積%、好ましくは5〜20体積%の乳化用表面活性剤又はアルカリの水溶液と混
合することである。それらの%は全混合物の体積%として表されている。そのよ
うな大きな水含有量を用いて、10〜1,000、好ましくは50〜500/秒
の範囲の低剪断条件下で混合を行うことができる。
rpmの範囲にあるのが適切である。500rpmより低い混合は比較的効果が
なく、且つ/又は過度の混合時間が必要になる。
れらの相を分離することができる。得られた混合物は比較的塩を含まない油層と
、比較的塩に富む水層である。エマルジョンを含有する中間的層が依然として存
在することがある。
。適当な解乳化剤濃度は、1〜500、好ましくは1〜100ppmの範囲にあ
る。
ており、この場合、油の塩含有量は、残留塩水を含有する原油を洗浄水で洗浄し
、得られた混合物を沈降させることにより減少する。この方法は、塩を原油から
添加水へ移動させるためにエマルジョンを形成し、次にそのエマルジョンを沈降
又は静電的手段によるような慣用的やり方で破壊しなければならないことを教示
している。
、原油から塩酸発生性塩を除去するためのそのような方法は不必要なことである
。
油は輸送する前に脱水されるのが典型的である。しかし、製油所での第二の脱水
は屡々有利である。水中油型エマルジョンの脱水は、種々の形状の洗浄タンク中
で行われるのが典型的であり、この場合、乳化された油をそのタンク中へ導入し
、水クッション(water cushion)に通し、そこでそれらの相の物
理化学的類似性により洗浄工程が行われる。分離は重力によって完了させ、化学
的エマルジョン破壊剤、熱、及び/又は電気的又は磁気的場によりエマルジョン
を破壊する。重質原油の重力による分離は困難である。それは一つには原油の粘
度が非常に高いためであり、一つには重質原油の密度が水の密度と同じになるこ
とがあるからである。
及び屡々静電分離の条件を用いることが必要である。解乳化剤は、通常表面活性
化学物質、例えば、エトキシル化フェノール樹脂をキャリヤー溶媒中に入れた混
合物からなる。加熱は200〜320°Fの範囲の温度で行うのが好ましい。
うな原油中に含まれている水不溶性固体が、脱塩された原油相と水相との間の界
面エマルジョン層又はカフ(cuff)として蓄積する。このカフの大部分は原
油供給物へ再循環されるのが典型的であり、残りは軽質希釈剤油と混合してエマ
ルジョンを破壊し、次に沈降させて原油と水とを分離し、そこで水不溶性固体が
水と共に分離されるのが典型的である。分離された油相は、脱塩され且つ/又は
脱水された原油と一緒にしてもよい。しかし、本発明の方法では、カフを油で処
理することができる。加熱及びフラッシュ工程で水を除去し、カルシウム及びマ
グネシウムの酸化物が回収される時点で固体を回収することができる。
に溶解していた塩を含有する。それ程典型的なものではないが、原油中には固体
塩粒子が懸濁している。一般に、塩化物塩は塩化ナトリウム、塩化マグネシウム
、及び塩化カルシウムである。塩水の出所により、原油中の各塩の量はかなり異
なってくる。脱水された重質原油は、約0.1〜約5体積%の水を含み、約50
〜約8000ppmの塩、一層典型的には約400〜約4000ppmの塩を含
有する。もし原油を部分的に脱塩したならば、その塩含有量はこの範囲の下限の
所になり、原油/水は上昇した温度になっているであろう。このことは、原油と
残留水とを次に加熱する、本方法の次の工程に役立つ。
な特徴は、本発明の方法ではそのような前処理は不必要なことである。本発明の
方法は、原油から水と腐食性酸の両方を除去する。
添加して混合物又は反応物質を得、その混合物が約5重量%の水に触れているよ
うにする必要があり、この場合水の一部分は水蒸気であるのが好ましい。
約550°F、一層好ましくは約400°F〜約500°F、更に一層好ましく
は約450°F〜約500°Fに加熱する。その熱は一つ以上の熱交換器、炉か
らきてもよく、或は水蒸気と接触することにより与えてもよい。
のが有利である。そのような予熱は上で述べた範囲より高い温度まで行われても
よい。圧力を低下し、石油及び水をフラッシュ放出させると、原油は冷却される
。多くの場合、400°F〜約700°Fの温度までの予熱が有利である。
の原油に対する圧力は、約3psiaの真空度から20気圧を越える圧力範囲に
ある。圧力は約1〜約10気圧であるのが好ましい。水及び炭化水素が気化する
に従って、フラッシュドラム中の原油を加熱する必要があるであろう。原油に中
間的又は低い圧力の水蒸気を混合することにより、原油を加熱するか、又は温度
が約300°Fより低く低下しないようにすることが有利なことが屡々ある。中
間的又は高い圧力の水蒸気は、ガス化工程から得るのが有利である。その水蒸気
を、加熱された原油と混合し、付加的水及び熱を与える外、塩酸を運び去る。
酸化物及び塩酸を形成する。塩化物である塩は300°F〜450°Fの範囲の
温度で加水分解を開始し、その温度は予熱交換器中で生ずることができる。塩化
ナトリウムは安定であり、大気圧原油塔装置では余り加水分解しない。原油中に
存在する水によりMgCl2及びCaCl2が加水分解された時、塩酸が遊離する
: MgCl2+H2O=2HCl+MgO CaCl2+H2O=2HCl+CaO
、多くの触媒を被毒しない点で、続く油処理中本質的に不活性な固体である。こ
れらの固体と、塩化ナトリウム、鉄、及び粘土のような他の固体は、後の脱アス
ファルト化工程で重質原油と溶媒とを混合した後、濾過により除去するのが有利
である。溶媒は重質原油の粘度を、例えば、濾過又は重力で分離することにより
固体の除去が技術的にできるようになる点まで低下する。溶媒脱アスファルト化
中にカルシウム及びマグネシウムの酸化物と共に塩化ナトリウム及び他の固体を
除去するのが有利である。
澱させることもできる。
)も含有する。
は原油から分離され、フラッシュドラムの頂部にある洗浄カラムへ送られる。
面で起きる。最も面倒な腐食位置は塔頂部トレー、塔頂管、凝縮器、交換器の回
りの頂部ポンプである。水凝縮物が形成されるか、又は工程流と共に運ばれるの
は、通常これらの領域内である。精留塔の頂部温度は、通常水の露点より高いか
、又はほぼその点に維持されているが、必ずしもそうではない。形成された水性
凝縮物は、かなりの濃度の酸を含有する。凝縮物のpHは高度に酸性であり、腐
食性である。従って、中和処理を用いて凝縮物のpHを一層アルカリ性にし、そ
れにより酸に基づく腐食侵食を最小にする。
して塩を形成する。即ち、アンモニアは塩酸と反応してNH4Clを形成する。
他の塩基、特に金属酸化物及び水酸化物を用いることもできる。水は煙突状トレ
ー(chimney try)中に捕捉され、それは油中に落下することはない
。水流中には過剰のNH3が存在する。塔頂部の殆どの水のpHを安全なpH範
囲内へ増大するためにはアンモニアが有効であり、そのpHは約5.5より大き
く、好ましくは約6.5より大きく、一層好ましくは約7.5より大きい。
フラッシュドラムの塔頂部品で起き、そのドラムは、一番上の塔トレー、ドラム
の頂部から出ているパイプ及び還流管、熱交換器、凝縮器及びランダウン(ru
ndown)管、及び凝縮塔頂流が液体ナフサ生成物と還流物とに分離される蒸
留液ドラムを有する。塔頂トレー及び部品に一般に用いられている材料には、炭
素鋼、モネル(Monel)400及び410ステンレス鋼が含まれる。腐食損
傷は非常に激しくなることがあり、外部環境への漏洩及び内部熱交換器の漏洩を
引き起こすのに充分なひどい金属損失、塔の操作及び制御を阻害し、エネルギー
効率を損なうトレー及び他の内部部品の閉塞が含まれる。更に、塔頂機構の腐食
は、下流の装置の操作問題を引き起こすことがある。腐食がひどいために、抑制
されない腐食が一日でもあると重大な結果を起こすことがある。
温度は工程ガスの露点温度より低く低下し、水が薄膜状に装置表面上に凝縮する
。この点は初期凝縮点と呼ばれている。工程ガスが下流へ移動し、更に冷却され
るに従って、水は凝縮し続ける。塔頂ガスは塔頂凝縮器中で完全に凝縮し、凝縮
物ドラム中に蓄積し、凝縮物ドラムの底ブーツ(boot)から取り出される。
操作する人は、塔頂部の温度を通常水の露点より少なくとも30°F〜40°F
高く維持し、頂部トレー中での腐食を回避するようにする。しかし、ナフサの回
収を向上させるため塔頂部温度を低下するのが傾向になっており、このことは露
点を塔中下方へ移行させることになる。
して塩化水素による腐食を防止する。最も一般的な中和剤はアンモニアである。
予熱する前、又はその後に、原油にアンモニアガス又は水溶液としてアンモニア
を添加することができる。この場合、塩化アンモニウムが原油からフラッシュさ
れる。一つの欠点は、塩化アンモニウムの固体がガスから析出することがあるこ
とである。水酸化ナトリウム又は他の水酸化物も有用な塩化水素中和剤になる。
しかし、これらの塩化水素中和剤は、原油の塩化ナトリウム(又は同様な塩)の
含有量を増大する。従って、中和剤の量は最終的に形成される塩酸を完全に中和
するには不充分になっているのが典型的である。
が好ましい。従って、水は循環させて接触を増大させるのが有利である。水中の
不純物の蓄積を減少させるため、水から少しのパージ流を抽出する。
、そこでは塩化アンモニウムが内部表面上へ気相から固体として析出する。内部
表面上の塩化アンモニウムの分圧が蒸気/平衡圧力を越えると、塩化アンモニウ
ムが表面上に析出して蓄積する。
昇した温度での処理中に気化した塩化アンモニウムは、塔頂装置の内部表面上に
昇華する。昇華とは、ここでは塩化アンモニウムが蒸気状態から直接固体結晶状
態へ液相を経ることなく移行することを意味するものとして定義する。結晶塩化
アンモニウムはこれらの表面上に蓄積し、操作上の問題を起こす結果になる。塩
化アンモニウム付着物は吸湿性であるため、そばを流れる湿潤工程ガス流に曝さ
れると湿分を吸収し、極めて腐食性のpHを有する湿潤ペーストを形成する。処
理が行われる製油所での装置の内部表面上に塩化アンモニウムが付着するのを阻
止し、付着物を除去するための方法は、原油へ非フイルム形成性ポリアミンを添
加することからなる。これらのアミンは、酸濃度が高く、水洗浄が行われない系
で特に有効である。水洗浄がない系は、水洗浄を用いた系よりも低い露点を示す
。高レベルの酸性物質と、水洗浄が存在しないこととの組合せは、初期露点に到
達する前に塔頂装置にアミン塩が付着する可能性を増大する。
昇させるため、凝縮装置へアミン混合物を供給することにより、湿潤炭化水素及
び塩化物が存在する凝縮装置での腐食を阻止することもできる。アミン混合物は
、水の露点より上でアミン塩酸塩の付着及び蓄積を排除するように配合され、ア
ミン処理速度が最小になるように凝縮装置に対し最適にする。
デシルアミン、n−テトラデシルアミン、n−ヘキサデシルアミン、ラウリルア
ミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、ステアリルアミン、及びオレイル
アミンのような第一級アミンが含まれる。そのような製品の他の例は、ジメチル
アミノプロピルアミン、ジエチレントリアミン、エチレンジアミン、トリス−(
2−アミノエチル)アミン、トリメチルアミン、及びトリエチルアミンである。
系に添加される非フイルム形成性ポリアミンの量は、その系中に存在する塩化ア
ンモニウムの量に基づいており、塩化アンモニウム1モル当たり約1〜10モル
の範囲にあるのが好ましい。
化水素処理装置へ注入し、アンモニウム塩付着物を除去し且つ/又はその形成を
阻止する方法が記載されている。更に、酸素含有炭化水素化合物を炭化水素処理
装置へ注入して金属化合物付着物を除去する。酸素化アミン及び/又は酸素含有
化合物は、単独又は組合せて注入することができる。更に、これらのアミン及び
/又は酸素含有化合物は、そのような装置での腐食を起こすフイルム形成性薬剤
と組合せて用いられる。
含まれる。米国特許第4,062,764号明細書には、アルコキシル化アミン
が初期凝縮物を中和するのに有用であることが記載されている。米国特許第3,
472,666号明細書は、アルコキシ基が1〜10個の炭素原子を有する場合
のアルコキシ置換芳香族アミンが、石油精製操作で有効な腐食阻止剤になること
を示唆している。これらの物質の代表的な例は、アニリン、アニシジン、及びフ
ェネチジンである。メトキシプロピルアミンのようなアルコキシル化アミンが米
国特許第4,806,229号明細書に記載されている。それらは単独で用いて
もよく、或は前に引用した米国特許第4,062,764号明細書のフイルム形
成性アミンと一緒に用いてもよい。
素相を形成し、非凝縮性物を残す。更に水性塩基、即ちアンモニアを添加し、見
逃されることがある塩酸を全て確実に中和するようにする。凝縮した炭化水素は
、下流の部分的に精製された炭化水素流中へ混合され、それらは製品になる。軽
質炭化水素及び硫化水素のような非凝縮性物は熱的ガス化器とも呼ばれているガ
ス化器、又は他の適当な装置操作へ送られる。
の壁及びトレーから酸を効果的に洗浄し、中和する。アンモニア水は煙突状トレ
ー中に収集される。トレー式ベッセル(vessel)、特に煙突状トレーは、
中和用水及び塩基が油と接触しないので好ましい。この過剰の水洗浄は、塩化ア
ンモニウム結晶の蓄積を防止する。側留を取り出し、塩の蓄積を防ぐ。
沸点成分を蒸留により取り出す。低沸点留分、特にガソリンは蒸留領域から塔頂
留分として回収される。中間的成分は、蒸留領域から側油として回収される。そ
れらの留分は冷却し、凝縮し、収集装置へ送られる。
質の炭化水素へ転化される。そのような転化から得られた生成物を蒸留し、ガソ
リン留分、燃料油留分、潤滑油留分等を生成する。酸化カルシウム及び酸化マグ
ネシウムである本発明の副生成物は本質的に不活性であり、これらの転化処理で
用いられる殆どの触媒を被毒することはない。しかし、実際問題として、これら
の固体は転化処理前に除去する。
。重質石油の価値を最大にするため、油中のアスファルト成分の分離が長い間行
われてきた。原油中のアスファルテンは、蒸留により軽質炭化水素が除去された
後、その原油から分離されるのが典型的である。本発明の方法では、アスファル
テンに富む留分が処理原油から分離され、次にこのアスファルテンに富む留分を
熱的酸化器でガス化する。
れる。アスファルテン含有炭化水素物質から低沸点溶媒、典型的には低沸点アル
カンによりアスファルテンを抽出することは知られている。例えば、米国特許第
4,391,701号及び米国特許第3,617,481号明細書(それらの記
載は参考のためここに入れてある)を参照されたい。脱アスファルト化工程は、
溶媒とアスファルテン含有炭化水素物質とをアスファルテン抽出器中で接触させ
ることを含む。アスファルテン含有炭化水素物質と低沸点溶媒とが流体であるか
流体状であるように温度及び圧力を維持するのが有利である。
点で、塩化ナトリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、鉄及び錆を含めた
固体を、例えば、濾過又は重力による分離により除去するのが有利である。別法
として、これらの固体はアスファルテンと一緒に沈澱させることができる。これ
らの固体を次にアスファルテンと共にガス化器へ送る。これらの固体はガス化器
でスラグを形成し、それらの固体とスラグは次にガス化器急冷系中にトラップさ
れる。
する。アスファルテンに富む成分は非常に価値が少ない。アスファルテンはガス
化に適した炭化水素質物質である。例えば、米国特許第4,391,710号明
細書(その記載は参考のためここに入れてある)を参照されたい。重質油及び炭
化水素質固体、即ち、アスファルテンに富む組成物のガス化は、ガス化領域内で
その炭化水素質物質と酸素含有ガスとを混合することを含み、その場合、条件は
酸素と炭化水素質物質とが反応して合成ガスを形成するような条件にする。それ
によりガス化は重質油及び固体を合成ガスへ転化し、それは価値ある生成物であ
る。
塩化水素除去工程のような残りの処理操作で用いるのが有利である。典型的には
、高圧及び低圧の両方の水蒸気がガス化工程の副生成物として発生する。この水
蒸気は、原油を加熱し、原油から塩化水素を除去するのに用いるのが有利である
。更に、ガス化は低レベルの熱を発生し、それは直接熱交換器により、予備的脱
塩工程又はカルシウム/マグネシウム塩熱分解工程へ入る原油混合物を加熱する
のに用いることができる。
る。塔頂ガスを凝縮し、気化した炭化水素も凝縮する。これらは循環するアンモ
ニア含有水とエマルジョンを形成し、それは慣用的方法により破壊することがで
きる。
して、再循環することができるアンモニアを取り出すのが有利である。NH4C
lに富む水を低圧水蒸気でストリップし、遊離アンモニアを放出させ、それを工
程へ再循環することができるようにする。この水の一部を次にガス化器へ送る。
残りの水は、この方法で用いられるガス化領域中の灰色水(gray wate
r)タンクへ送る。水は、効果的に破壊されなかった油・水エマルジョン中の水
のように、残留炭化水素を含有するのが典型的である。これらの炭化水素はガス
化器中で価値ある合成ガスへ転化されるのが有利である。水はガス化器温度を穏
やかなものにするのに役立つ。取り込まれた固体は、もし炭素を含有するならば
ガス化し、もし金属を含有するならばガラス化される。
用いることができる。廃水は、効果的な処理及び廃棄のために、ガス化工程から
の廃水と混合することができる。
スファルト化及びガス化する後の工程とを統合させることにより特別な利点が実
現される。ガス化工程は水蒸気を与え、場合により原油を加熱し、腐食性酸をス
トリップするのに必要な低い程度の熱を与える。この水蒸気は脱アスファルト化
工程で有利に用いることもできる。後の脱アスファルト化及びガス化工程は、腐
食性ガスを収集するのに用いられる廃水を廃棄する手段を与え、この場合、廃棄
流はガス化器温度を穏やかにするような利点を与える。後の脱アスファルト化及
びガス化工程は、脱アスファルト化工程中に固体を分離することにより、且つ場
合により、ガス化器でのこれらの固体をガラス化することにより、処理された原
油から残留固体を除去する手段も与える。
Claims (41)
- 【請求項1】 水及び塩を含有する反応マスである重質油を供給し、 前記反応マスを加熱して約350°F〜約600°Fの温度を維持し、 前記反応マスに約0.2〜約20気圧の圧力を加え、そして 前記反応マスから蒸気を分離する、 ことを含む重質油処理方法。
- 【請求項2】 重質油に水を添加し、約0.1〜約20重量%の水を含有す
る反応マスを与えることを更に含む、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 蒸気が水蒸気及び塩酸を含有する、請求項1に記載の方法。
- 【請求項4】 蒸気を中和することを更に含む、請求項1に記載の方法。
- 【請求項5】 反応マスの温度を約400°F〜約500°Fに維持する、
請求項1に記載の方法。 - 【請求項6】 反応マスの温度を約450°F〜約500°Fに維持する、
請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 添加した水が水蒸気を含む、請求項1に記載の方法。
- 【請求項8】 塩酸蒸気を、その蒸気と塩基とを接触させることにより中和
することを更に含む、請求項3に記載の方法。 - 【請求項9】 塩基が水性アンモニアを含む、請求項8に記載の方法。
- 【請求項10】 水性塩基がトレー式ベッセル中で蒸気と接触する、請求項
8に記載の方法。 - 【請求項11】 水性塩基を煙突状トレー上で収集する、請求項8に記載の
方法。 - 【請求項12】 水性塩基を煙突状トレー上に収集し、更に前記水性塩基を
循環し、再循環することを含む、請求項8に記載の方法。 - 【請求項13】 アミンを添加して塩基のpHを約5.5より大きく維持す
ることを更に含む、請求項10に記載の方法。 - 【請求項14】 反応物質を約350〜約600℃に加熱する前に、重質油
を脱塩することを更に含む、請求項1に記載の方法。 - 【請求項15】 反応マスから蒸気を分離する前に、重質油を400°F〜
約700°Fの温度に予熱することを更に含む、請求項1に記載の方法。 - 【請求項16】 中和した蒸気を冷却し、凝縮物を収集することを更に含む
、請求項4に記載の方法。 - 【請求項17】 凝縮物を炭化水素相と水性相とに分離することを更に含む
、請求項16に記載の方法。 - 【請求項18】 約0.1〜約5体積%の水及び約400ppmより多い塩
を含有する油を供給し、 前記油を約350°F〜約600°Fに加熱し、 前記油から塩酸を含有する蒸気をフラッシュし、それにより前記油中に塩固体
を残し、 前記蒸気を中和し、そして前記油の一部をガス化する、 ことを含む油処理方法。 - 【請求項19】 反応マスの温度を約400°F〜約550°Fに維持する
、請求項18に記載の方法。 - 【請求項20】 反応マスの温度を約450°F〜約500°Fに維持する
、請求項18に記載の方法。 - 【請求項21】 塩酸蒸気を、その蒸気と水性アミンとを接触させることに
より中和することを更に含む、請求項18に記載の方法。 - 【請求項22】 アミンが水性アンモニアを含む、請求項21に記載の方法
。 - 【請求項23】 アミンが煙突状トレー中で蒸気と接触し、水性アミンを再
循環することを更に含む、請求項21に記載の方法。 - 【請求項24】 アミンを添加して、アミン中のpHを約5.5より大きく
維持することを更に含む、請求項21に記載の方法。 - 【請求項25】 再循環された水性アミンからスリップ流を取り出し、水蒸
気流により水からアミンをストリップし、次にそのアミンを再循環水性アミンへ
添加することを更に含む、請求項23に記載の方法。 - 【請求項26】 ストリップされた水をガス化工程で灰色水として用いるこ
とを更に含み、前記ガス化工程により原油の一部を一酸化炭素及び水素を含むガ
スへ転化する、請求項25に記載の方法。 - 【請求項27】 反応マスから蒸気を分離する前に、重質油を400°F〜
約700°Fの温度へ予熱することを更に含む、請求項18に記載の方法。 - 【請求項28】 中和した蒸気を冷却し、凝縮物を炭化水素相と水性相とに
分離することを更に含む、請求項18に記載の方法。 - 【請求項29】 非凝縮物をガス化することを更に含む、請求項28に記載
の方法。 - 【請求項30】 重質油を、蒸気を分離した後に脱アスファルト化し、それ
によりアスファルテンに富む組成物及びアスファルテン欠乏組成物を形成するこ
とを更に含み、前記アスファルテンに富む組成物を後でガス化する、請求項18
に記載の方法。 - 【請求項31】 脱アスファルト化が、重質油をアルカン溶媒と接触して混
合物を形成し、前記混合物を、アスファルテンが沈澱してアスファルテンに富む
組成物を形成する条件にかけ、前記アスファルテンに富む組成物をアスファルテ
ン欠乏組成物から分離することを含む、請求項30に記載の方法。 - 【請求項32】 アスファルテンを沈澱させる前に、混合物から固体を分離
することを更に含む、請求項31に記載の方法。 - 【請求項33】 固体が、塩化ナトリウム、酸化カルシウム、及び酸化マグ
ネシウムの一種類以上を含む、請求項32に記載の方法。 - 【請求項34】 アスファルテンに富む組成物のガス化で水蒸気を発生し、
前記水蒸気を用いて重質油を加熱することを更に含み、請求項30に記載の方法
。 - 【請求項35】 油中の固体を分離してアスファルテンに富む組成物中に入
れる、請求項30に記載の方法。 - 【請求項36】 固体が、塩化ナトリウム、酸化カルシウム、及び酸化マグ
ネシウムの一種類以上を含む、請求項35に記載の方法。 - 【請求項37】 アスファルテンに富む組成物をガス化する、請求項35に
記載の方法。 - 【請求項38】 蒸気を、その蒸気と水性アミンとを接触させることにより
中和する、請求項30に記載の方法。 - 【請求項39】 アミンが煙突状トレー中で蒸気と接触し、その水性アミン
を再循環することを更に含む、請求項38に記載の方法。 - 【請求項40】 再循環された水性アミンからスリップ流を取り出し、水蒸
気により水からアミンをストリップし、前記アミンを再循環水性アミンへ添加し
、前記水をガス化器へ送ることを更に含む、請求項39に記載の方法。 - 【請求項41】 ストリップした水をガス化工程で灰色水として用いること
を更に含む、請求項40に記載の方法。
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