JP2003533154A - 旧版互換性の混合を行えるディスクリート・マルチチャネル・オーディオ - Google Patents

旧版互換性の混合を行えるディスクリート・マルチチャネル・オーディオ

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JP2003533154A JP2001583105A JP2001583105A JP2003533154A JP 2003533154 A JP2003533154 A JP 2003533154A JP 2001583105 A JP2001583105 A JP 2001583105A JP 2001583105 A JP2001583105 A JP 2001583105A JP 2003533154 A JP2003533154 A JP 2003533154A
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Abstract

(57)【要約】 マルチチャネル・オーディオ・フォーマットは、映画、ホーム・シアタ、または音楽の環境において、サラウンドサウンド、フロント、または他のディスクリートのオーディオ・チャネルに対し、真にディスクリートで旧版互換性のある混合を提供する。追加のディスクリート・オーディオ信号は、既存のディスクリート・オーディオ・チャネルとともに、5.1オーディオ・フォーマットなどのような所定のフォーマットへと混合される。更に、これらの追加のディスクリート・オーディオ・チャネルはエンコードされ、ビットストリーム(124)の拡張ビット(120)として所定のフォーマットに付加される。マルチチャネル・デコーダ(140)の既存のベースを、混合デコーダ(144)と組み合わせて使用して、真にディスクリートのN.1マルチチャネル・オーディオを再生することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 発明の分野 本発明は、マルチチャネル・オーディオに関し、より具体的には、映画、ホー
ム・シアタ、または音楽の環境において、サラウンドサウンド、フロント、また
は他のディスクリート・オーディオ・チャネルに対しての、真にディスクリート
(個別)的であり、旧版互換性のある混合を提供するマルチチャネル・オーディ
オ・フォーマットに関する。
【0002】 関連技術の記述 マルチチャネル・オーディオは、映画およびホーム・シアタに標準的になって
きており、音楽、自動車、コンピュータ、ゲーム、および他のオーディオ応用分
野において、迅速に受け入れられつつある。マルチチャネル・オーディオは、聴
覚体験と視聴覚システムの全体的なプレゼンテーションとを非常に向上させるサ
ラウンドサウンド環境を提供する。最初期のマルチチャネル・システムには、左
、右、中央、およびサラウンド(L、R、C、S)のチャネルが含まれていた。
消費者の用途の現在の標準は、5.1チャネル・オーディオであり、これは、サ
ラウンド・チャネルを左と右のサラウンド・チャネルに分割し、サブウーファ・
チャネルを追加する(L、R、C、Ls、Rs、Sub)。
【0003】 ステレオからマルチチャネル・オーディオへの移行は、いくつかの要因、とり
わけ、より高質のオーディオ・プレゼンテーションに対する消費者の欲求に促進
された。より高質とは、より多くのチャネルというだけでなく、より忠実度の高
いチャネルと、チャネル間の向上した分離または「ディスクリート(個別)性」
をも意味する。真にディスクリートな環境では、ディスクリート(個別)のチャ
ネルは、ディスクリート(個別)のオーディオ信号をディスクリート(個別)の
スピーカへと運ぶ。
【0004】 この要求を満たすために、オーディオ業界は、スタジオ(studio)また
はコンテンツのプロバイダからのマルチチャネル混合、マルチチャネル・エンコ
ーディング/デコーディング技術、マルチチャネル・オーディオを支持すること
ができる媒体、およびマルチチャネル・スピーカ構成を提供しなければならなか
った。まさにその性質によって、マルチチャネル・オーディオには、ステレオ・
オーディオより著しく多いデータが含まれ、このデータは、既存のフォーマット
および既存の媒体に適合するように、圧縮されなければならない。DVDなどの
媒体の出現で、5.1などの新しいフォーマットが、聴覚体験を向上させるため
に特にマルチチャネル・オーディオに対して開発された。
【0005】 5.1規格を超えて、マルチチャネル・オーディオを拡張することにより、5
.1規格との旧版互換性を維持しながら、最新技術を前進させる新しいエンコー
ディング/デコーディング技術を開発する課題が再び提示された。消費者は、デ
ィスクリート・オーディオに慣れているので、より多くのチャネルが追加される
ときに同じ性能を要求することになる。旧版互換性は、消費者も専門家も5.1
の設備に多大な投資をしているので、必要不可欠である。
【0006】 ドルビー(R)・プロロジック(TM)は、最も初期のマルチチャネル・シス
テムの1つを提供した。プロロジックは、位相シフトしたサラウンドサウンド音
項を導入することによって、4チャネル(L、R、C、S)を2チャネル(Lt
、Rt)に絞り込んだ。これらの2チャネルは、次いで、既存の2チャネル・フ
ォーマットにエンコードされた。デコーディングは、2ステップのプロセスであ
り、既存のデコーダが、Lt、Rtを受け取り、次いで、プロロジック・デコー
ダが、Lt、RtをL、R、C、Sに拡張する。4つの信号(未知)が、2つの
チャネル(式)のみで搬送されるので、プロロジックのデコーディング・オペレ
ーションは、単に近似であり、真のディスクリート・マルチチャネル・オーディ
オを提供することはできない。図1に示すように、スタジオ10は、幾つかのオ
ーディオ・ソース、例えば48のオーディオ・ソースを混合して、4チャネル混
合(L、R、C、S)を提供する。(この混合は、マトリックス・エンコードお
よびデコード・プロセスを通して監視することが可能である。)プロロジック・
エンコーダ12は、この混合を以下のようにマトリックス符号化するもりのであ
り、 Lt=L+0.707C+S(+90°) (1) Rt=R+0.707C+S(−90°) (2) これらは、2つのディスクリート・チャネル上で搬送され、既存の2チャネル・
フォーマットエンコードされ、フィルムなど媒体14に記録される。
【0007】 マトリックス・デコーダ16は、2つのディスクリート・チャネルLt、Rt
をデコードして、それらを4つのディスクリートの再構築されたチャネルLr、
Rr、Cr、およびSrへと拡張する。パッシブ・マトリックス・デコーダは、
オーディオ・データを以下のようにデコードする。
【0008】 Lr=Lt Rr=Rt Cr=(Lt+Rt)/2 Sr=(Lt−Rt)/2。 一般に、LrチャネルとRrチャネルは、有意な中央成分と有意なサラウンド成
分を有し、CrとSrは、左成分と右成分を有する。再生されたオーディオ信号
は、ディスクリート・チャネル上でスピーカ構成18のディスクリート・スピー
カに搬送されるが、ディスクリートではなく、実際には、かなりのクロストーク
と位相のひずみによって特徴付けられる。このため、パッシブ・デコーダは、ま
れにしか使用されない。
【0009】 アクティブ・マトリックス・デコーダは、クロストークと位相のひずみを低減
するが、最善でも、ディスクリート・オーディオ・プレゼンテーションの近似で
ある。多くの様々な専売のアルゴリズムを使用して、アクティブ・デコードが実
施されるが、すべては、利得ファクタGiを計算するために、Lt+Rt、Lt
−Rt、Lt、およびRtのパワーの測定に基づいており、それにより、以下の
ようになる。
【0010】 Lr=G1×Lt+G2×Rt Rr=G3×Lt+G4×Rt Cr=G5×Lt+G6×Rt Sr=G7×Lt+G8×Rt。 アクティブ・デコーディングは、信号のパワーに基づいて、より良好な補償を提
供するが、成分中のクロストークはそのままであり、真のディスクリートな再生
は不可能である。
【0011】 5.1フォーマットの出現は、複数のチャネルを既存のステレオ・フォーマッ
トに絞り込むことと、マトリックス・デコーディングに関連する位相のひずみと
クロストークとから、より高度な忠実度と向上した分離および指向性を提供する
真にディスクリートなマルチチャネル・フォーマットへ、マルチチャネル・オー
ディオが本質的に移行したことを表していた。更に、2つの追加のチャネルが追
加された。サブウーファ(「Sub」)(0.1チャネル)は、向上した低周波
数機能を提供する。サラウンド・チャネルSは、サラウンド・チャネルにおいて
も真にディスクリートなサウンドに対する消費者の強い好みを示す左Lsチャネ
ルと右Rsチャネルとからなる。各信号(L、C、R、Ls、Rs、Sub)は
、独立して圧縮され、次いで、5.1フォーマットで共に混合され、それにより
、各信号のディスクリート性を維持する。ドルビー(R)のAC−3(商標)、
ソニー(R)のSDDS(商標)、およびDTS(R)のCoherent A
coustics(コヒーレント・アコースティックス)(商標)は、すべて5
.1システムの例である。
【0012】 図2に示したように、スタジオ20は、5.1チャネル混合を提供する。5.
1エンコーダ22は、各信号またはチャネルを独立に圧縮し、それらを共に多重
化して、オーディオ・データを所与の5.1フォーマットにパックし、これがD
VDなどのような適切な媒体24に記録される。5.1デコーダ26は、オーデ
ィオ・データを抽出し、それを5.1チャネルにデマルチプレクスし、次いで、
各チャネルを圧縮解除して信号(Lr、Rr、Cr、Lsr、Rsr、Sub)
を再生することによって、ビットストリームを一度にフレームずつデコードする
。これらの5.1ディスクリート・チャネルは、5.1ディスクリート・オーデ
ィオ信号を運ぶものであり、スピーカ構成28の適切なディスクリート・スピー
カへ送られる(サブウーファは図に示していない)。
【0013】 映画製品では、DTSは、サラウンドとサブウーファのチャネルのスペクトル
特性を利用して、性能を犠牲にせずに、5つの単一チャネルAPT−Xエンコー
ダを用いて5.1システムを実施した。6つではなく5つのプロセッサを使用す
ることにより、システムのコストを低減した。図3に示すように、5.1信号は
、標準的なスタジオ混合技術を使用してLs、Sub、およびRsを2つのチャ
ネルに混合するミキサ32で、5チャネル信号に再フォーマットされる。すなわ
ち、subは3dBだけ低減され、LおよびRのサラウンド・チャネルに付加さ
れる。より具体的には、左サラウンド・チャネルLsと右サラウンド・チャネル
Rsは、ハイ・パス・フィルタリングされ、サブウーファ・チャネルSubは、
ロー・パス・フィルタリングされ、次いで、共に混合される。Subチャネルは
、低周波数を搬送し、150Hz未満の帯域幅を有し、Ls信号とRs信号は、
最低の低周波数コンテンツのみを有する。APT−Xデコーダ34は、5つのチ
ャネルをデコードして、LtsとRtsをデミキサ(demixer)36へ渡す。こ
のデミキサは、それらをハイ・パス・フィルタリングして、LrsとRrsを再
生し、また、それらをロー・パス・フィルタリングし、合計して、サブウーファ
・チャネルSubを再生する。
【0014】 ディスクリート6.1およびより高次のマルチチャネル・フォーマットへの拡
張は、媒体上の空間使用可能性と、既存の5.1デコーダとの旧版互換性を維持
する信頼性および強い要望とによって、制限される。マルチチャネル・オーディ
オは、媒体上の多くの空間を消費する。プロバイダは、プレイタイムを延長する
こと、2チャネルPCM、ドルビー(R)AC−3、およびDTS(R)Coh
erent Acousticsを含む複数の異なるオーディオ・フォーマット
を含むこと、およびディレクターのコメント、アウトテイクなどのような他の内
容を追加することを望む。
【0015】 ドルビー(R)は、PCT公報WO99/57941に記載されたドルビー(
R)EXを開発した。これは、現在の5.1フォーマットで、2より多くのサラ
ウンドサウンド・チャネルを提供し、空間的要件(ビット数やフィルムのスペー
ス)を増大せずにそれを実施する。ドルビー(R)EXは、2つのサラウンドサ
ウンド・チャネルのみを提供するように設計されたデジタル・サウンドトラック
・システムのフォーマット内で、2より多くのサラウンドサウンド・チャネルを
提供する。3つの主要なチャネルが、ディスクリートのサウンド・チャネルに記
録され、3、4、または5つのサラウンドサウンド・チャネルが、マトリックス
・エンコーディングされ、2つのディスクリート・サラウンドサウンド・サウン
ドトラック・チャネルに記録される。2つのサラウンドサウンド・チャネルのみ
を提供するように設計されたデジタル・サウンドトラック・システムのデジタル
・オーディオ・ストリームは変更されておらず、従って、既存の再生設備との互
換性を提供する。更に、デジタル・サウンド・トラックを持つ媒体のフォーマッ
トも変更されない。ドルビー(R)は、デジタル・サウンドトラック・システム
の「ディスクリート性」は、サラウンドサウンド・チャネルに対してマトリック
ス技術を使用することによって、特にアクティブ・マトリックス・デコーディン
グを使用する場合には、可聴的に減少していないと主張している。
【0016】 ドルビー(R)EXは、3、4、または5つのサラウンドサウンド信号を2チ
ャネルにマトリックス・エンコーディングするために、位相シフトしたサラウン
ドサウンド項を導入し、これは、2チャネルを3、4、または5つのオーディオ
・チャネルにデコーディングすることを容易にする。位相シフト項を導入するこ
とは、ドルビー(R)・プロロジックの場合と同じように、ドルビー(R)EX
には必要不可欠である。エンコーディング・プロセスは、以下の一般化した式に
よって与えられる。
【0017】 Lts=Ls+ΣGi×Si(φi) (i=0,1,2に対して) Rts=Rs+ΣHi×Si(−φi) (i=0,1,2に対して) 上式で、GiとHiは利得係数、Siは追加のサラウンドサウンド・チャネル、
φiは位相ひずみ成分である。デコーディング・プロセスは、以下の一般化した
式によって与えられる。
【0018】 Lrs=G1×Lts+G2×Rts Rrs=G3×Lts+G4×Rts Crs=G5×Lts+G6×Rts。 3つのサラウンドサウンド・チャネル(Ls、Rs、Cs)の特別な場合では、
これらの一般化した式は、Csチャネルが3dBだけ低減されて、Lsチャネル
とRsチャネルへ追加される以下のような良く知られた混合の式がデフォルトと
なる。
【0019】 Lts=Ls+0.707Cs Rts=Rs+0.707Cs。 実際のドルビー(R)EXシステムは、サラウンドサウンドにより深度を提供す
るために、LsとRsにそれぞれ+45度と−45度の位相シフトを行う。PC
T公報に記載されたQSマトリックス・システムまたはSQマトリックス・シス
テムはその技術を教示する。
【0020】 図4に示すように、ドルビー(R)EXシステム40では、スタジオ42は6
.1チャネル混合(L、R、C、Ls、Rs、Cs、Sub)を提供し、Csは
追加の中央サラウンド・チャネルである。マトリックス・エンコーダ44は、プ
ロロジック・コード化アルトリズムを3つのサラウンドサウンド・チャネル(L
s、Cs、Rs)に適用して、それらをLtsとRtsへとマトリックス・エン
コーディングする。5.1チャネルL、R、C、sub、Lts、Rtsは、A
C−3、ソニー(R)、またはDTS(R)のエンコーダ46を使用して符号化
され、媒体48に記録される。5.1デコーダ50は、オーディオ・データをデ
コードして、ディスクリートのL、R、C、およびSubのオーディオ・チャネ
ルを再生して、マトリックス・エンコーディングしたLtsチャネルとRtsチ
ャネルをマトリックス・デコーダ52へ渡し、このマトリックス・デコーダは、
プロ・ロジック(Pro Logic)・デコーダと同じアクティブ・マトリックス技術
を使用して、チャネルをLrs、Crs、およびRrsへとマトリックス・デコ
ーディングする。6.1ディスクリート・チャネルは、オーディオ再生のために
、ディスクリート・スピーカ54へ送られる。
【0021】 3つのディスクリート・サラウンド・チャネルは、ディスクリートの信号を搬
送しないことに留意することが重要である。プロロジックに関連する同じクロス
トークと位相ひずみの制限が、ここで真にディスクリートなマルチチャネル・シ
ステムであったものに再びもたらされる。位置と方向に対する聴取者の感受性は
、後方の信号に対して劣るのは事実であるが、真のディスクリート・オーディオ
再生は、より良好なサウンドの分離と指向性を提供する。消費者が、モノ・サウ
ンドより2チャネル・サラウンドを好んだのと同じ理由で、消費者は、マトリッ
クス化した2チャネル・サラウンドよりも3チャネルディスクリート・サラウン
ドを好む。
【0022】 ドルビー(R)EXは、改良したマルチチャネル・オーディオへの第1ステッ
プを表す。ドルビー(R)EXは、既存の5.1フォーマットを使用して、ビッ
ト・レートを増大せずに、追加のサラウンドサウンド・チャネルを提供する。更
に、ドルビー(R)EXは、L、R、C、およびsubのオーディオ信号のディ
スクリートのコード化を維持する。しかし、ドルビー(R)EXは、サラウンド
サウンド・チャネルの真のディスクリート性を犠牲にすることによって、これら
の望ましい結果を達成する。3:2:3システムは、プロ・ロジックと同じクロ
ストークの制限を受ける。4:2:4、およびより大きいシステムも、マトリッ
クス・デコーディングによる位相ひずみの問題を被る。
【0023】 ドルビー(R)は、オーディオの品質および/または信頼性が損なわれるので
、真のディスクリートN.1オーディオを提供することができない。PCT公報
は、真にディスクリートなオーディオに対する新しいN.1フォーマットを考慮
し、次いで、「理論的には、追加のチャネルは、より多くのビットを提供するた
めに記号のサイズを低減して、同じ物理領域により多くのデータを記憶すること
を可能にすることによって、携えることができるが、そのような低減により、プ
リント・プロセスに望ましくない困難なことがもたらされ、かなりの修正や、こ
の分野のレコーダ・ユニットおよびプレーヤ・ユニットが必要となる」と述べ、
それを取り下げている。真のN.1フォーマットは、既存のハードウエアとは互
換性がなく、完全に置き替えないまでも、少なくともかなりの変更を必要とする
【0024】 従って、オーディオの品質や信頼性を犠牲にせずに、既存の5.1デコーダと
の旧版互換性を維持しながら、2より多くのサラウンド・チャネルを有する真に
ディスクリート・マルチチャネル・サラウンドサウンド環境を提供するという、
まだ実現されていない必要性が業界には依然として存在する。
【0025】 発明の概要 上記の問題を考慮して、本発明は、既存のデコーダとの旧版互換性を維持しな
がら、追加のディスクリート・オーディオ信号を有する、真にディスクリートの
マルチチャネル・オーディオ環境を提供する。
【0026】 追加のディスクリート・オーディオ信号と既存のディスクリート・オーディオ
・チャネルを、5.1オーディオ・フォーマットなどの所定のフォーマットに混
合することによる、映画、ホーム・シアタ、または音楽のための、サラウンドサ
ウンド、フロント、または他のディスクリート・オーディオのチャネルに対する
真にディスクリートで旧版互換性のある混合。これらの追加のディスクリート・
オーディオ・チャネルは、別々にエンコードされ、ビットストリームの拡張ビッ
トとして所定のフォーマットに付加される。
【0027】 5.1チャネル環境では、2より多くのディスクリート・サラウンドサウンド
・オーディオ信号(Ls、Rs、Cs、・・・)は、2つのディスクリート・サ
ラウンドサウンド・チャネル(Lts、Rts)へと混合される。フロント・チ
ャネル(L、R、C、sub)と、混合されたサラウンドサウンド・チャネル(
Lts、Rts)とは、標準的な5.1エンコーダを使用して符号化される。追
加のディスクリート・サラウンドサウンド・オーディオ信号(Cs、・・・)は
、独立して符号化され、拡張ビットとして5.1ビットストリームに付加される
ディスクリート拡張サラウンドサウンド・チャネルにおいて搬送される。ビット
ストリームは、既存の5.1デコーダ、5.1デコーダに既存のマトリックス・
デコーダを加えたもの、5.1デコーダに混合デコーダを加えたもの、およびN
.1デコーダを含む、様々なデコーダ構成と互換性がある。追加のディスクリー
ト・サラウンドサウンド・オーディオ信号をビットストリームに含むことにより
、5.1デコーダに混合デコーダを加えたものと共に使用するとき、またはN.
1デコーダと共に使用するときに、真にディスクリートのマルチチャネル・オー
ディオを再生することが可能になる。
【0028】 5.1デコーダは、5.1ビットストリームを読み取り、拡張ビットを無視す
る。5.1デコーダは、LtsとRtsのサラウンドサウンド・チャネルをデコ
ードして、混合されたオーディオ信号をディスクリートの左および右のサラウン
ドサウンド・スピーカへ送る。再生により、ディスクリートな左および右のサラ
ウンドサウンド信号と、中央サラウンド(Cs)オーディオ信号とあらゆる他の
追加のサラウンド信号からの、聴覚的には左と右のサラウンド・スピーカの中央
に出現する「ファントム」サラウンドサウンド信号とが、作り出される。ファン
トム・サラウンドには、位相のひずみが全くない。
【0029】 5.1デコーダを有するマトリックス・デコーダを含むことにより、Ltsチ
ャネルとRtsチャネルは、Lrs、Rrs、およびCrsのマトリックス化さ
れたオーディオ信号へとデコードされ、これらは、ディスクリートのチャネル上
で、左、右、および中央のサラウンド・スピーカへ運ばれる。Lrs、Rrs、
およびCrsのオーディオ信号は、ディスクリートでなく、マトリックスコード
化に関連するクロストークを呈示する。
【0030】 5.1デコーダを有する混合デコーダを含むことにより、拡張ビットが読み取
られ、追加のサラウンドサウンド・オーディオ信号(Crs、・・・)がデコー
ドされる。混合デコーダは、左および右の総サラウンドサウンド・オーディオ信
号(Lrts、Rrts)から、重み付けされたサラウンド・サウンド・オーデ
ィオ信号(Crs、・・・)を減算して、真にディスクリートなサラウンドサウ
ンド・オーディオ信号(Lrs、Rrs、Crs、・・・)を作成し、それらが
ディスクリート・チャネル上でディスクリート・スピーカへ搬送される。真のN
.1デコーダは、5.1デコーダと混合デコーダとを1つのボックスに組み込む
。再生により、サラウンドサウンド部分の音の分離と指向性が向上した真にディ
スクリートの(ディスクリートの信号がディスクリート・チャネル上でディスク
リート・スピーカへ送られる)サラウンドサウンド環境が作られる。マトリック
ス・エンコーディングされたサラウンドサウンド・オーディオとは異なり、混合
符号化したN.1チャネル・オーディオは、クロストークのないディスクリート
の再生を提供する。
【0031】 本発明のこれらおよび他の特徴と利点は、添付の図面と共に、好ましい実施形
態の以下の詳細な記述から、当業者には明らかであろう。
【0032】 発明の詳細な説明 本発明は、映画、ホーム・シアタ、または音楽の環境において、サラウンドサ
ウンド、フロント、または他のディスクリートのオーディオ・チャネルに対し、
真にディスクリートで旧版互換性のある混合のためのマルチチャネル・オーディ
オ・フォーマットを提供する。追加のディスクリート・オーディオ信号は、5.
1オーディオ・フォーマットなどのような所定のフォーマットに、既存のディス
クリート・オーディオ・チャンネルと混合される。更に、これらの追加のディス
クリート・オーディオ・チャネルは、エンコードされ、ビットストリームの拡張
ビットとして所定のフォーマットに付加される。マルチチャネル・デコーダの既
存ベースは、混合デコーダと組み合わせて使用して、真にディスクリートなN.
1マルチチャネル・オーディオを再生することができる。これにより、消費者や
専門家は、自分の既存のオーディオ・システムを維持して、追加のサラウンドサ
ウンド・チャネルの利点のいくつかを実現するか、または、究極の聴覚環境のた
めに、真にディスクリートのマルチチャネル・オーディオを実現するように、混
合デコーダを追加することによって自分のシステムを更新するかを、選択するこ
とが可能になる。
【0033】 本手法が、所定のフォーマットとの旧版互換性を維持しながら、5.1が現在
の標準であるあらゆる所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットをより
多数のディスクリートのオーディオのチャネルに拡張するために適用可能である
ことを理解されたい。例えば、真の10.2フォーマットは、或る非常に特化し
たオーディオ・システムに対して採用することが可能である。そのような10.
2フォーマットを選択した後のある時点で、そのフォーマットを更により多くの
チャネルに拡張することが望ましい可能性もある。明瞭化のために、一般性を欠
くことなく、5.1チャネル・システムを参照して本発明を説明する。
【0034】 明瞭化のために、ここで、5.1チャネル・システムに関して図面を参照して
本発明を説明する。図5は、本発明によるN.1チャネル・サラウンドサウンド
・エンコーダ100のブロック図である。スタジオ110は、L、R、C、およ
びSubのチャネルが、DTS(R)のCoherent Acoustics
(コヒーレント・アコースティックス)、ドルビー(R)のAC−3、またはソ
ニー(R)のSDDSなどのような5.1エンコーダ112へ直接に渡される、
N.1チャネル混合を提供する。Ls、Rs、Cs、およびあらゆる他の追加の
サラウンドサウンド・チャネルは、まず、3以上のチャネルをLtsチャネルと
Rtsチャネルへと混合する混合エンコーダ114へ渡され、Ltsチャネルと
Rtsチャネルは、次いで、5.1エンコーダ112へ渡される。5.1エンコ
ーダ112は、5.1チャネルをエンコードし、チャネル・エンコーダ116a
、116b、・・・は、それぞれ、追加のサラウンドサウンド・チャネルを符号
化する。チャネル・エンコーダは単一チャネルをエンコードするようにデフォル
トになっている同じ5.1エンコーダか、または他の単一チャネル・エンコーダ
を使用することが可能である。フレーム・フォーマッタ(formatter、フォーマ
ット手段)118は、図6に示すように、サラウンドサウンド・チャネルのそれ
ぞれに対する拡張ビット120a、120b、・・・を、一度に1フレーム、ビ
ットストリーム124の5.1フォーマット・ビット122に付加する。ビット
ストリーム124は、デジタル・フォーマットで、DVD、CD、DVT、フィ
ルムなどのような媒体126に記録される。フィルムで、光学的に記録した記号
はデジタル情報を表し、デジタル情報はディスクリート・オーディオ・チャネル
を表す。CDやDVDなどの光ディスクは、デジタル情報を表す、ディスク表面
に刻まれたピットを有し、デジタル情報は、前記のディスクリート・オーディオ
・チャネルを表す。代替例として、ビットストリーム124は、搬送される信号
上にエンコードし、消費者へブロードキャストすることができる。旧版互換性は
、既存のデコーダは5.1ビットのみを読み取るが拡張ビットを無視するので、
維持される。真にディスクリートなマルチチャネル・オーディオは、5.1ビッ
トと拡張ビットとの両方を読み取る新しい混合デコーダで達成される。
【0035】 2チャネル混合チャネルとディスクリート・チャネルの両方に追加のサラウン
ドサウンド・オーディオ信号を含むことにより、3つ以上のオーディオ・チャネ
ルをデコードするために位相シフトを導入する必要がなくなる。従って、混合エ
ンコーダ114は、サラウンドサウンド・チャネルを混合するための柔軟性を有
する。例えば、コヒーレント混合により、位相シフトまたは遅延はもたらされな
い。これは、「ファントム」サラウンド・チャネルを生成する直接5.1デコー
ドも、2:3マトリックス・デコードも、位相ひずみをもたらさないという利点
を有する。代替例として、混合エンコーダ114は、Ls信号とRs信号とを位
相シフトして、マトリックス・デコーディングしたサラウンドサウンド・オーデ
ィオの深度を向上させることができる。重要なのは、デコードするために位相項
が必要でなく、また、ビットストリームに追加のチャネルを含むことにより、混
合デコーダが、どちらの混合手法に対するディスクリート・オーディオも再生す
ることが可能になることである。
【0036】 コヒーレント混合を仮定すると、一般化した混合の式は、以下のようになる。 Lts=Ls+ΣGiSi i=0、1、2、・・・ Rts=Rs+ΣHiSi i=0、1、2、・・・ 上式で、GiとHiとは利得係数、Siは追加のサラウンドサウンド・チャネル
である。
【0037】 3つのサラウンドサウンド・チャネル(Ls、Rs、Cs)の特別な場合では
、これらの一般化した式は、Csチャネルが3dBだけ低減されてLsチャネル
およびRsチャネルに付加される、以下のようなよく知られた混合の式をデフォ
ルトとする。 Lts=Ls+0.707Cs Rts=Rs+0.707Cs。
【0038】 この1つの点で、中央サラウンド・チャネルの3:2混合、ドルビー(R)E
Xシステムに対するマトリックス・エンコードの式、および本発明の混合エンコ
ードの式は、それぞれ、中央チャネルを左チャネルおよび右チャネルと混合する
ための標準的な技術をデフォルトとする。混合の式は、この一時点では同一であ
るが、本発明のシステムは、ドルビー(R)EXや標準的な混合の慣例とは本質
的に異なる。それらの事例では、追加の信号は、左チャネルおよび右チャネルに
のみ混合され、それにより、ディスクリートなマルチチャネル・オーディオを再
生する能力を犠牲にする。本発明は、ディスクリート・マルチチャネル・オーデ
ィオを再生し、旧版互換性を維持することの両方のための方法を詳述する。ドル
ビー(R)EXとは異なり、この手法は、ビットストリームをエンコードするた
めに、追加のビット(空間)を必要とする。しかし、モノ・サラウンドに取って
替わるための以前の左/右サラウンドを採用することによって実証されたように
、真のディスクリートなサラウンドサウンド・オーディオは、マトリックス・デ
コーディングされたサラウンドサウンド・オーディオに取って替わる。
【0039】 ビットストリームは、既存の5.1デコーダ、5.1デコーダに既存のマトリ
ックス・デコーダを加えたもの、5.1デコーダに混合デコーダを加えたもの、
およびN.1デコーダを含むさまざまなデコーダの構成と互換性がある。追加の
サラウンドサウンド信号を左および右のサラウンド信号と混合することにより、
旧版互換性が提供される。追加のディスクリート・サラウンドサウンド・オーデ
ィオ信号をビットストリームに含むことにより、5.1デコーダに混合デコーダ
を加えたものやN.1デコーダの何れのものと共に使用するときにも、真のディ
スクリートなマルチチャネル・オーディオを再生することが可能になる。
【0040】 図7に示すように、従来の5.1デコーダ130は、同期ビットを検出し、5
.1でフォーマットしたビット122を読み取り、拡張ビット120a、120
b、・・・を無視することによって、一度に1フレーム、ビットストリーム12
4をデコードする。デコーダ130は、5.1ビットをデコードして、左(Lr
)、中央(Cr)、右(Rr)、サブウーファ(Sub)、左サラウンド(Lr
ts)、および右サラウンド(Rrts)のディスクリート・オーディオ・チャ
ネルを再生する。左、中央、右、およびサブ(sub)のディスクリート・チャ
ネルは、それぞれのディスクリート・オーディオ信号を搬送し、再生用のラウド
スピーカ構成132にあるディスクリートのスピーカL、C、R、およびSub
(図示せず)へと向けられる。左および右のサラウンド・チャネルは、3チャネ
ル混合を携え、ディスクリート・スピーカLsおよびRsに向けられる。これに
より、実際のスピーカの助けなしで、聴覚的にLsスピーカとRsスピーカの間
に出現する「ファントム」中央サラウンド(Crs)オーディオ信号が作られる
。ファントム・サラウンドの位置は、混合を調節することによって変化させるこ
とができるが、通常は中央サラウンドである。既存の5.1デコーダを有する消
費者は、アップグレードをせずに依然として互換の混合を受け入れることを選択
することができる。
【0041】 従来の5.1デコーダは、3:2:3システムにおいて使用されるとき、ドル
ビー(R)EXでエンコードしたオーディオ・データ(ドルビー(R)EXのL
s信号とRs信号は、45度位相シフトされていないことを条件とする)の場合
のような図5および6に説明したエンコード技術に対して、同じマルチチャネル
・オーディオ体験を再生する。しかし、N>3またはN=3であり、Ls信号と
Rs信号が位相シフトされているN:2:Nシステムでは、オーディオ体験は同
じでない。本発明のエンコード技術は、ドルビー(R)EXに関連する位相ひず
みの問題を呈示しない。
【0042】 図8に示したように、図7に示した基本的な再生構成は、マトリックス・デコ
ーダ134と中央チャネル・スピーカCsとを追加することによって、改良する
ことができる。マトリックス・デコーダ134は、左サラウンドサウンド・チャ
ネルLrtsと右サラウンドサウンド・チャネルRrtsとを3つのディスクリ
ート・オーディオ・チャネルRrs、Crs、およびLrsへとマトリックス・
デコーディングし、これらの3つのディスクリート・オーディオ・チャネルは、
再生用のそれぞれのスピーカLs、Cs、およびRsへ向けられる。これらのチ
ャネルはディスクリートであるが、チャネルが携える信号はディスクリートでは
ない。デマトリックス(マトリックス化解除)されたオーディオ信号は、ドルビ
ー(R)プロロジック・システムに関して上述したものと同じクロストークと位
相ひずみの欠点を呈示する。
【0043】 図4を参照して上記で議論したように、ドルビー(R)EXシステムは、5.
1デコーダと、この同じ構成を有するマトリックス・デコーダと共に使用するよ
うに設計されている。即ち、3:2:3システムは同等である可能性があるが、
N:2:Nは、ドルビー(R)EXエンコーディングの位相シフト成分が原因で
、異なることになる。実際には、N=3のときでも、Ls信号とRs信号とに加
えられた45度の位相シフトが存在する。
【0044】 図7および図8に示すように、本発明の混合エンコーディング技術は、5.1
デコーダおよびマトリックス・デコーダとの旧版互換性を維持する。オーディオ
性能は、3:2:3システムでは、ドルビー(R)EXと同等であり、追加のサ
ラウンドサウンド・チャネルがエンコードされるときには向上する。
【0045】 ドルビー(R)EXに対するこのエンコードおよびフォーマットの技術の顕著
な利点は、図9〜11に示したように、真にディスクリートなN.1チャネル・
オーディオを再生する能力、即ち、ディスクリートの信号がディスクリートのチ
ャネル上でディスクリートのスピーカへ搬送される能力である。以前のマトリッ
クス・エンコーディング/デコーディングしたマルチチャネル・オーディオから
ディスクリート5.1オーディオへの業界の移行によって実証されたように、消
費者は、マトリックス・デコーディングしたN.1チャネル・オーディオよりも
ディスクリートN.1チャネル・オーディオを好む。
【0046】 図9に示したように、5.1デコーダ140は、ビットストリーム124から
5.1オーディオ122を読み取り、拡張ビット120a、120b、・・・を
無視し、L、C、R、およびSubの信号をデコードして、それらをラウドスピ
ーカ構成142のそれぞれのスピーカへ渡す。デコーダ140は、Lts信号と
Rts信号をデコードして、それらを混合デコーダ144へ渡し、この混合デコ
ーダは5.1オーディオ・ビットを無視して拡張ビットを読み取る。混合デコー
ダ144は、これらの追加のサラウンド信号のそれぞれをデコードし、それらを
使用して、LtsとRtsから、3つ以上のサラウンドサウンド信号Lrs、C
rs、Lrsを分離し、これらはディスクリート・スピーカLs、Cs、および
Rsへ渡される。図10に示したように、N.1デコーダ145は、5.1デコ
ーダと混合デコーダとの機能を1つのボックスに組み込む。
【0047】 図11に示すように、混合デコーダ144は、拡張ビットから追加のサラウン
ドサウンド・チャネルCrsをデコードしてそれを中央サラウンドサウンド・ス
ピーカCsへ送るチャネル・デコーダ146を含む。混合デコーダ144は、C
sr(148a、148b)に重み付けを行い、例えば、それを3dBだけ低減
し、それをLtrs信号とRtrs信号とから減算して(150a、150b)
、中央サラウンドサウンド・チャネルCsのすべての軌跡(量子化雑音を除く)
を除去して、ディスクリートのLrs信号とRrs信号のみを残し、これらの信
号は、左サラウンドサウンド・スピーカLsと右サラウンドサウンド・スピーカ
Rsへ向けられる。より具体的には、2:3デコーダに対するデコードの式は、
以下の通りである。
【0048】 Lsr=Lts−0.707Csr Rsr=Rts−0.707Csr 回路は、追加のチャネル・デコーダ、乗算器、および加算ノードを使用すること
によって、3より多くのサラウンドサウンド信号に対処するように、容易に拡張
可能である。
【0049】 図9〜11に示したように、混合デコーダ144において追加のサラウンド信
号を組み込むことにより、LtsおよびRts上で搬送される混合オーディオ信
号のN個の未知数に対するN個の式が提供される。その結果、量子化雑音を除い
て、オーディオ信号を分離するプロセスが正確である。すなわち、クロストーク
や位相ひずみは存在しない。従って、5.1デコーダと共に使用するための混合
デコーダまたは新しいN.1デコーダを購入することによってアップグレードを
行う消費者は、真にディスクリート(信号、チャネル、およびスピーカ)のシス
テムとN.1ビットストリーム・フォーマットとのすべての利点を受ける。
【0050】 3つ以上のサラウンドサウンド・チャネルを5.1フォーマットに混合し、追
加のサラウンドサウンド信号を拡張ビットとして付加し、オーディオ信号を先に
記述したように分離することによって得られるオーディオの品質は、5.1シス
テムと旧版互換性のない、真のN.1フォーマットに関連するオーディオの品質
とほぼ同じとなることに留意することは重要である。このわずかな利点は、旧版
互換性を提供する必要性によって、容易に凌駕される。
【0051】 説明したオーディオ混合/分離技術と、改良したビットストリーム・フォーマ
ットとは、一般に、ドルビー(R)のAC3およびソニー(R)のSDDSを含
むすべての5.1フォーマットに適用可能であるが、米国特許第5,978,7
62号に詳細に記載されているように、フレームのサイズを変更する能力を有す
るDTS(R)のCoherent Acousticsと共に使用することに
特に適している。可変フレーム・サイズを使用して、a)フレームのサイズを低
減することによって、またはb)適応的にフレームのサイズを変更することによ
って、追加のサラウンドサウンド・チャネル、すなわち拡張ビットを収容するこ
とができる。ドルビー(R)のAC−3は、再構築されるオーディオ信号の忠実
度を損なわずに拡張ビットを収容するには不十分のビットを備える固定フレーム
・サイズを有する。
【0052】 DTS(R)のCoherent Acousticsエンコーダ/デコーダ
は、一度に1ビット、そのフレーム・サイズを変化させることができる。DTS
(R)のCoherent Acousticsは、N.1システム、および特
に余分の拡張ビットを収容するために、ビット・レートを増大するように、フレ
ームのサイズを低減する柔軟性を有する。フレームのサイズを低減することによ
り、オーバーヘッドに割り当てられるビットの割合が増大し、ビットを割り当て
の柔軟性が低減されるが、十分なサウンドの品質で真のディスクリートなN.1
チャネル・オーディオを再生することが可能になる。
【0053】 N.1チャネル・オーディオ(示したようにN=3)をエンコードするための
代替の実施形態を図12に示す。この手法は、向上した混合能力を提供するが、
スタジオからの5.1および6.1の混合と追加の拡張ビットとの両方を必要と
する。スタジオ150は、5.1混合152と、Ls、Cs、Rsのチャネルの
みが使用される6.1混合154との両方を提供する。5.1混合のLtsチャ
ネルとRtsチャネルは、Csチャネルを含むように、スタジオによって混合さ
れている。5.1混合は、5.1エンコーダ156へ渡され、このエンコーダは
、マルチチャネル信号を標準的な5.1オーディオ・フォーマットへとエンコー
ドする。
【0054】 LtsとRtsのオーディオ・チャネルは、係数C1とC2によって重み付け
され、それぞれ、6.1混合154からのLsオーディオ・チャネルおよびRs
オーディオ・チャネルから減算され、差信号dLsとdRsを作成する。エンコ
ーダ158は、Cs、dLs、およびdRsをエンコードし、それらをフレーム
・フォーマッタ160に渡し、このフレーム・フォーマッタは、それらを拡張ビ
ットとして、ビットストリームの5.1オーディオ・フォーマットに付加する。
6.1の後に付加されたそれぞれの追加のチャネルは、1つの新しいチャネルを
拡張ビットに付加する。この手法は、信号を混合する簡単な線形方程式によって
制約されないが、オーディオ・データをエンコードするために2つの追加のチャ
ネル、dLsとdRsを必要とする。
【0055】 これまで、3つ以上のサラウンドサウンド・チャネルを左および右のサラウン
ドサウンド・チャネルに混合するための技術として、本発明を説明した。これは
、そのような技術の現在の応用例であるが、同じ技術を使用して、追加のフロン
ト・チャネル、サイド・チャネル、サブウーファ、またはあらゆる他のディスク
リート・チャネルに対し、真にディスクリートで旧版互換性のある混合を提供す
ることができる。
【0056】 図13に示したように、N:Mミキサ170は、N個のディスクリート入力信
号を、Nチャネル混合を搬送するM個のチャネルに混合する。エンコーダ172
は、Mチャネル・オーディオ信号を所定のフォーマットにエンコードする。チャ
ネル・コーダ174a、174b、・・・は、L=N−M個の追加のディスクリ
ート・オーディオ信号のそれぞれをエンコードする。フレーム・フォーマッタ1
76は、エンコードした追加の信号を拡張ビットとしてビットストリームの所定
のフォーマットに付加し、これは次いで媒体178に記録される。これは、所定
のフォーマットに対して設計されたデコーダとの旧版互換性を維持しながら、所
定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットをより多くの数のディスクリー
ト・チャネルに拡張するための一般的な手法を説明している。
【0057】 本発明のいくつかの例示的な実施形態を示し、記述してきたが、当業者は多く
の変形と代替の実施形態を思いつくであろう。そのような変形および代替の実施
形態は予期されるものであり、添付の特許請求の範囲において定めた本発明の精
神および範囲から逸脱せずに実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、上述のように、左(L)、中央(C)、右(R)、およびサラウンド
(S)の映画サウンドトラック・チャネルを再生するための理想化したラウドス
ピーカの位置を示す劇場と、既知のドルビー(R)・プロロジック・サラウンド
サウンド・システムとの平面概略図およびブロック図である。
【図2】 図2は、上述のように、左(L)、中央(C)、右(R)、subおよびサラ
ウンド(S)の映画サウンドトラック・チャネルを再生するための理想化したラ
ウドスピーカの位置を示す劇場と、既知の5.1サラウンドサウンド・システム
との平面概略図およびブロック図である。
【図3】 図3は、上述のように、5チャネルAPT−Xエンコーダを使用する既知のD
TS5.1サラウンドサウンド・システムのブロック図である。
【図4】 図4は、上述のように、左(L)、中央(C)、右(R)、左サラウンド(L
s)、右サラウンド(Rs)、および中央サラウンド(Cs)の映画サウンドト
ラック・チャネルを再生するための理想化したラウドスピーカの位置を示す劇場
と、既知のドルビー(R)EXサラウンドサウンド・システムとの平面概略図お
よびブロック図である。
【図5】 図5は、5.1チャネル・オーディオと旧版互換性のあるディスクリートN.
1チャネル・オーディオを提供するための、本発明によるサラウンドサウンド・
エンコーダのブロック図である。
【図6】 図6は、本発明によるN.1チャネル・ビットストリームの概略図である。
【図7】 図7は、本発明による、3:2混合に基づいて、左(L)、中央(C)、右(
R)、左サラウンド(Ls)、右サラウンド(Rs)、および「ファントム」中
央サラウンド(Cs)のオーディオ・チャネルを再生するためのラウンドスピー
カ構成と、既知の5.1デコーダとを示す平面概略図およびブロック図である。
【図8】 図8は、左(L)、中央(C)、右(R)、左サラウンド(Ls)、右サラウ
ンド(Rs)、および中央サラウンド(Cs)のオーディオ・チャネルを再生す
るためのラウドスピーカ構成と、5.1デコーダおよびマトリックス・デコーダ
との平面概略図およびブロック図である。
【図9】 図9は、本発明による、左(L)、中央(C)、右(R)、左サラウンド(L
s)、右サラウンド(Rs)、および中央サラウンド(Cs)のオーディオ・チ
ャネルを再生するためのラウドスピーカ構成と、混合デコーダと5.1デコーダ
と平面概略図およびブロック図である。
【図10】 図10は、左(L)、中央(C)、右(R)、左サラウンド(Ls)、右サラ
ウンド(Rs)、および中央サラウンド(Cs)のオーディオ・チャネルを再生
するためのラウドスピーカ構成と、6.1デコーダとの平面概略図およびブロッ
ク図である。
【図11】 図11は、図9に示し、かつ図10に示した6.1デコーダに組み込まれる混
合デコーダの概略図である。
【図12】 図12は、向上した混合能力を提供するが、スタジオからの5.1とN.1の
混合と追加の拡張ビットとの両方を必要とする、N.1チャネル・エンコーダの
代替の実施形態のブロック図である。
【図13】 図13は、サラウンドサウンド、フロント、または他のディスクリート・チャ
ネルに対し、真にディスクリートで旧版互換性のある混合を提供するための、マ
ルチチャネル・オーディオ・エンコーダのブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 スマイス,スティーヴン・エム イギリス国ノーザン・アイランド ビーテ ィー23 7ピーエイチ,シーオー・ダウ ン,ニュータウナーズ,バンガー・ロード 172 (72)発明者 ヤン,ミン イギリス国ノーザン・アイランド ビーテ ィー191ジーエヌ,バンガー,ロード・ウ ォーデンズ・ヴュー 11 (72)発明者 ユー,ユ−リ アメリカ合衆国カリフォルニア州91360− 4030,サウザンド・オウクス,セント・チ ャールズ・ドライブ 889,ナンバー4 Fターム(参考) 5D062 BB10 CC20

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N個の混合されたオーディオ信号(122)を運ぶM個のデ
    ィスクリート・オーディオ・チャネルと、N個のオーディオ信号の少なくとも1
    つを運ぶ少なくとも1つのディスクリート拡張チャネル(120)とで記録され
    た媒体(126、178)。
  2. 【請求項2】 前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルが、所定
    のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットで前記媒体に記録され、前記ディ
    スクリート拡張チャネルが、前記所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマ
    ットに付加された拡張ビットとして前記媒体に記録される、請求項1に記載の媒
    体。
  3. 【請求項3】 前記媒体は、前記所定のマルチチャネル・オーディオ・フォ
    ーマットで記録された媒体を読み取るように構成されたオーディオ・デコーダの
    既存のベースで、ならびに、前記所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマ
    ットと前記ディスクリート拡張チャネルとで記録された媒体を読み取るように構
    成されたオーディオ・コーダでの再生に関して互換性がある、請求項2に記載の
    媒体。
  4. 【請求項4】 前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルと少なく
    とも1つのディスクリート拡張チャネルが、デジタル・ビットストリームを形成
    するオーディオ・フレーム(124)のシーケンスとして前記媒体に記録される
    ものであり、それぞれの前記オーディオ・フレームが、同期ワードと、前記ディ
    スクリート・オーディオ・チャネルを表す所定のマルチフォーマット・オーディ
    オ・フォーマットのオーディオ・データと、前記ディスクリート拡張チャネルを
    表す前記マルチチャネル・オーディオ・フォーマットに付加されたオーディオ・
    データとを含む、請求項2に記載の媒体。
  5. 【請求項5】 前記オーディオ・フレームのサイズが、ディスクリート拡張
    チャネルを収容するように、フレームごとに変動することができる、請求項4に
    記載の媒体。
  6. 【請求項6】 MがNと等しい、請求項1に記載の媒体。
  7. 【請求項7】 NがMより大きい、請求項1に記載の媒体。
  8. 【請求項8】 前記媒体が、NからMを引いた個数のディスクリート拡張チ
    ャネルで記録され、そのチャネルのそれぞれが前記N個のオーディオ信号の異な
    る1つを運ぶ、請求項7に記載の媒体。
  9. 【請求項9】 前記Mが2のディスクリート・オーディオ・チャネルはサラ
    ウンドサウンド・チャネルであり、前記媒体が、それぞれのディスクリート・フ
    ロント・オーディオ信号を運ぶ3つのディスクリート・フロント・チャネルと、
    サブウーファ信号を運ぶサブ・チャネルとで更に記録され、前記3つのフロント
    ・チャネルと、2つのサラウンドサウンド・チャネルと、サブ・チャネルとが、
    5.1オーディオ・フォーマットで前記媒体に記録され、前記ディスクリート拡
    張サラウンドサウンド・チャネルが、前記5.1オーディオ・フォーマットに付
    加される拡張ビットとして記録される、請求項8に記載の媒体。
  10. 【請求項10】 前記媒体が、Nから2を引いた個数のディスクリート拡張
    チャネルで記録され、そのチャネルのそれぞれがN個のオーディオ信号の異なる
    1つを携える、請求項8に記載の媒体。
  11. 【請求項11】 前記N個のオーディオ信号が、左サラウンド信号と、右サ
    ラウンド信号と、中央サラウンド信号とを備える、請求項9に記載の媒体。
  12. 【請求項12】 前記N個のオーディオ信号が、サラウンドサウンド・オー
    ディオ信号を備える、請求項1に記載の媒体。
  13. 【請求項13】 前記ディスクリート・オーディオ・チャネルが、デジタル
    ・フォーマットで、前記媒体に携えられる、請求項1に記載の媒体。
  14. 【請求項14】 前記媒体が、デジタル情報を表す光学的に記録された記号
    を有するフィルムであり、前記デジタル情報が前記ディスクリート・オーディオ
    ・チャネルを表す、請求項13に記載の媒体。
  15. 【請求項15】 前記媒体が、デジタル情報を表すディスク表面に刻まれた
    ピットを有する光ディスクであり、前記デジタル情報が前記ディスクリート・オ
    ーディオ・チャネルを表す、請求項13に記載の媒体。
  16. 【請求項16】 前記媒体が、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)であ
    る、請求項15に記載の媒体。
  17. 【請求項17】 前記媒体が、N個のディスクリート拡張チャネルで記録さ
    れ、そのNからMを引いた個数のチャネルが、ディスクリート・オーディオ信号
    を運び、残りのM個のチャネルが、差オーディオ信号を運ぶ、請求項1に記載の
    媒体。
  18. 【請求項18】 M個の前記差オーディオ信号が、M個のチャネルのオーデ
    ィオの混合と、N個のチャネルのオーディオの混合における対応するM個のチャ
    ネルとの間の、重み付けした差を表す、請求項17に記載の媒体。
  19. 【請求項19】 製造物であって、 ポータブルの機械読取り可能記憶媒体(126、178)と、 N>MであるM個のディスクリート・オーディオ・チャネル上に混合されたN
    個のオーディオ信号を含むマルチチャネル・オーディオ信号を表すデジタル・ビ
    ットストリーム(124)であって、前記N個のオーディオ信号の少なくとも1
    つが少なくとも1つのディスクリート拡張チャネル上で運ばれるものであり、前
    記ディスクリート・オーディオ・チャネルと前記ディスクリート拡張チャネルと
    が、オーディオ・フレームのシーケンスとして、前記ポータブルの機械読取り可
    能記憶媒体に記録されるものであり、それぞれの前記オーディオ・フレームが、 前記ディスクリート・オーディオ・チャネルを表す所定のマルチチャネル
    ・オーディオ・フォーマットのオーディオ・データ(122)と、 前記ディスクリート拡張チャネルを表す前記マルチチャネル・オーディオ
    ・フォーマットに付加されたオーディオ・データ(120)と を備えるものである、デジタル・ビットストリーム124と、 を備える製造物。
  20. 【請求項20】 前記オーディオ・フレームのサイズが、前記ディスクリー
    ト拡張チャネルを収容するように、フレームごとに変化することができる、請求
    項19に記載の媒体。
  21. 【請求項21】 前記ディスクリート・オーディオ・チャネルが、デジタル
    ・フォーマットで前記媒体に携えられ、前記媒体が、デジタル情報を表すディス
    ク表面に刻まれたピットを有する光ディスクであり、前記デジタル情報が前記デ
    ィスクリート・オーディオ・チャネルを表す、請求項19に記載の媒体。
  22. 【請求項22】 N個の混合されたオーディオ信号を運ぶM個のディスクリ
    ート・オーディオ・チャネルと、前記オーディオ信号の1つを運ぶディスクリー
    ト拡張サラウンドサウンド・チャネルとでエンコードされたマルチチャネル・オ
    ーディオ信号。
  23. 【請求項23】 前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルが、所
    定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットでエンコードされ、前記ディス
    クリート拡張チャネルがエンコードされて前記所定のマルチチャネル・オーディ
    オ・フォーマットに付加される、請求項22に記載の信号。
  24. 【請求項24】 前記信号が、NからMを引いた個数のディスクリート拡張
    チャネルで符号化されるものであり、そのチャネルのそれぞれが前記N個のオー
    ディオ信号の異なる1つを運ぶものである、請求項23に記載の信号。
  25. 【請求項25】 前記信号が、前記M個のディスクリート・オーディオ・チ
    ャネルと前記ディスクリート拡張チャネルとでエンコードされたキャリア信号を
    備える、請求項22に記載の信号。
  26. 【請求項26】 前記信号が、N個のディスクリート拡張チャネルでエンコ
    ードされるものであり、そのNからMを引いた個数のチャネルがディスクリート
    ・オーディオ信号を運び、残りのM個のチャネルが差オーディオ信号を運ぶ、請
    求項25に記載の媒体。
  27. 【請求項27】 M個の前記差オーディオ信号が、M個のチャネルのオーデ
    ィオの混合と、N個のチャネルのオーディオの混合における対応するM個のチャ
    ネルとの間の、重み付けした差を表す、請求項26に記載の媒体。
  28. 【請求項28】 拡張されたマルチチャネル・オーディオ・フォーマットで
    マルチチャネル・オーディオを、所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマ
    ットで記録された媒体を読み取るように構成されたオーディオ・デコーダ(13
    0)の既存のベースによって、または前記拡張されたマルチチャネル・オーディ
    オ・フォーマットで記録された媒体を読み取るように構成されたオーディオ・デ
    コーダ(130、134、144、145)のベースによって再生するように、
    媒体(126、178)に記録する方法であって、 N個のオーディオ信号に対するサウンド情報を混合することと、 前記N個のオーディオ信号を、MがN未満であるM個のオーディオ信号へと混
    合することと、 所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマット122で、M個のディスク
    リート・オーディオ・チャネルの前記M個のオーディオ信号を前記媒体に記録す
    ることと、 個々のディスクリート拡張オーディオ・チャネルの前記オーディオ信号の少な
    くとも1つを、前記所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマット(122
    )へ付加される拡張ビット(120)として前記媒体に記録することであって、
    前記マルチチャネル・オーディオ・フォーマットと前記拡張ビットとが共になり
    、前記拡張されたマルチチャネル・オーディオ・フォーマットを構成するもので
    あることと、 を備える方法。
  29. 【請求項29】 前記ディスクリート・オーディオ・チャネルとディスクリ
    ート拡張チャネルとが、オーディオ・フレームのシーケンス(124)として前
    記媒体に記録されるものであり、前記ディスクリート拡張チャネルを収容するよ
    うに、前記オーディオ・フレームのサイズをフレーム毎に変更することを更に備
    える請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 NからMを引いた個数のオーディオ信号が、それぞれのデ
    ィスクリート拡張オーディオ・チャネルに記録される、請求項28に記載の方法
  31. 【請求項31】 前記オーディオ信号が、左と、右と、中央とのサラウンド
    サウンド信号を備え、3つのフロント・オーディオ信号とサブ・オーディオ信号
    に対するサウンド情報が、混合されて、5.1チャネル・オーディオ・フォーマ
    ットで2つのディスクリート・サラウンドサウンド・チャネルで記録される、請
    求項28に記載の方法。
  32. 【請求項32】 N個とM個の前記オーディオ信号が、それぞれNチャネル
    混合とMチャネル混合とを表すものであり、 前記Mチャネル混合と、前記Nチャネル混合における対応するM個のディスク
    リート・オーディオ信号との間の、重み付けした差信号を計算することと、 前記重み付けした差信号をそれぞれのディスクリート拡張チャネルに記録する
    ことと を更に備える請求項28に記載の方法。
  33. 【請求項33】 マルチチャネル・オーディオを再生する方法であって、 記録されたビットストリーム(124)を有する媒体(126)を受け取るこ
    とであって、前記ビットストリームが、所定のマルチチャネル・オーディオ・フ
    ォーマットでN>MであるN個の混合されたオーディオ信号を運ぶM個のディス
    クリート・オーディオ・チャネルと、少なくとも1つのディスクリート拡張チャ
    ネルとを含むものであり、各ディスクリート拡張チャネルが、前記所定のマルチ
    チャネル・オーディオ・フォーマットに付加された拡張ビットとして前記N個の
    オーディオ信号の1つを運ぶものであることと、 前記所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットのビットを読み取り、
    前記拡張ビットを無視することと、 前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルを再生するために、前記所
    定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットのビットをデコードすることと
    、前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルをそれぞれのディスクリー
    ト・スピーカ・チャネルに適用して、M個のディスクリート・オーディオ信号と
    少なくとも1つのファントム・オーディオ信号とを再生することと、 を備える方法。
  34. 【請求項34】 前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルが、左
    と右とのサラウンドサウンド・チャネルであり、前記N個のディスクリート・オ
    ーディオ信号が、左と右と中央とのサラウンドサウンド信号を備え、前記中央の
    サラウンドサウンド信号を運ぶ前記ディスクリート拡張チャネルが、読み取り中
    は無視されるが、ファントム中央サラウンド信号として再生される、請求項33
    に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記ディスクリート・オーディオ・チャネルとディスクリ
    ート拡張チャネルとが、一度に1フレーム読み取られるオーディオ・フレームの
    シーケンスとして、前記媒体に記録され、前記媒体に記録された前記オーディオ
    ・フレームのサイズが、前記ディスクリート拡張チャネルを収容するように、フ
    レームごとに変化する、請求項33に記載の方法。
  36. 【請求項36】 マルチチャネル・オーディオを再生する方法であって、 記録されたビットストリーム(124)を有する媒体(126)を受け取るこ
    とであって、前記ビットストリームが、所定のマルチチャネル・オーディオ・フ
    ォーマット(122)のN>MであるN個の混合されたオーディオ信号を運ぶM
    個のディスクリート・オーディオ・チャネルと、少なくとも1つのディスクリー
    ト拡張チャネル(120a)とを含むものであり、各ディスクリート拡張チャネ
    ルが、前記所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットに付加された拡張
    ビットとして前記N個のオーディオ信号の1つを運ぶものであることと、 前記所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットのビットを読み取り、
    前記拡張ビットを無視することと、 前記所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットのビットをデコードし
    て(130)、前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルを再生するこ
    とと、 前記M個のオーディオ・チャネルをマトリックス・デコードして(134)、
    N個の混合された前記オーディオ信号のマトリックス・デコードされたオーディ
    オ表現を運ぶN個のディスクリート・オーディオ・チャネルを提供することと、 前記N個のディスクリート・オーディオ・チャネルをそれぞれのディスクリー
    ト・スピーカ・チャネル(132)に適用して、マトリックス・デコーディング
    したマルチチャネル・オーディオを再生することと、 を備える方法。
  37. 【請求項37】 前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルが、左
    と右とのサラウンドサウンド・チャネルであり、前記N個のディスクリート・オ
    ーディオ信号が、左と右と中央とのサラウンドサウンド信号を備え、前記中央の
    サラウンドサウンド信号を運ぶ前記ディスクリート拡張チャネルが、それが読取
    り中に無視されるので、マトリックス・デコーディングしたオーディオとして再
    生される、請求項36に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記ディスクリート・オーディオ・チャネルとディスクリ
    ート拡張チャネルとが、一度に1フレーム読み取られるオーディオ・フレームの
    シーケンスとして前記媒体に記録され、前記媒体に記録された前記オーディオ・
    フレームのサイズが、前記ディスクリート拡張チャネルを収容するように、フレ
    ームごとに変化する、請求項36に記載の方法。
  39. 【請求項39】 マルチチャネル・オーディオを再生する方法であって、 記録されたビットストリーム(124)を有する媒体(126)を受け取るこ
    とであって、前記ビットストリームが、所定のマルチチャネル・オーディオ・フ
    ォーマット(122)のN>MであるN個の混合されたオーディオ信号を運ぶM
    個のディスクリート・オーディオ・チャネルと、少なくとも1つのディスクリー
    ト拡張チャネル(120)とを含み、各ディスクリート拡張チャネルが、前記所
    定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットに付加された拡張ビットとして
    前記N個のオーディオ信号の1つを運ぶものであることと、 所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットのビットを読み取ることと
    、 前記所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットのビットをデコードし
    て(140)前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルを再生すること
    と、 拡張ビットを読み取ることと、 前記拡張ビットをデコードして少なくとも1つのディスクリート拡張チャネル
    を提供することと、 前記拡張チャネルを使用して前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネ
    ルを混合デコーディングして(144)、それぞれが、ディスクリート・オーデ
    ィオ信号の1つを運ぶM個のディスクリート・オーディオ・チャネルを提供する
    ことと、 前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルと前記少なくとも1つの拡
    張チャネルとを、それぞれのディスクリート・スピーカ・チャネル(142)に
    適用して、前記N個のディスクリート・オーディオ信号を再生することと を備える方法。
  40. 【請求項40】 前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルが、左
    と右とのサラウンドサウンド・チャネルであり、前記N個のディスクリート・オ
    ーディオ信号が、左と右と中央とのサラウンドサウンド信号を備え、前記ディス
    クリート拡張チャネルが、読み取られてディスクリート中央サラウンドサウンド
    信号として再生される前記中央のサラウンドサウンド信号を運ぶ、請求項39に
    記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記ディスクリート・オーディオ・チャネルとディスクリ
    ート拡張チャネルとが、一度に1フレーム読み取られるオーディオ・フレームの
    シーケンスとして前記媒体に記録され、前記媒体に記録された前記オーディオ・
    フレームのサイズが、前記ディスクリート拡張チャネルを収容するように、フレ
    ームごとに変化する、請求項39に記載の方法。
  42. 【請求項42】 NからMを引いた個数のディスクリート拡張チャネルがデ
    コードされる、請求項39に記載の方法。
  43. 【請求項43】 記録されたビットストリーム(124)を有する媒体(1
    26)からサラウンドサウンド・オーディオを再生する装置であって、前記ビッ
    トストリームが、所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマット(122)
    のN個の混合されたオーディオ信号を運ぶM個のディスクリート・オーディオ・
    チャネルと、少なくとも1つのディスクリート拡張チャネルとを含み、各ディス
    クリート拡張チャネルが、前記所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマッ
    ト(122)に付加された拡張ビット(120)として前記オーディオ信号の1
    つを運ぶものである、装置において、 前記所定のマルチチャネル・オーディオ・フォーマットの前記ビットを読み取
    り、前記拡張ビットを無視し、前記ビットをデコードして前記M個のディスクリ
    ート・オーディオ・チャネルを再生するマルチチャネル・オーディオ・デコーダ
    (140)と、 前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルを受け取って前記拡張ビッ
    トを読み取り、前記拡張ビットをデコードして少なくとも1つのディスクリート
    拡張チャネルを再生し、前記拡張チャネルを使用して、前記M個のディスクリー
    ト・チャネル上で運ばれる前記N個の混合されたオーディオ信号を分離して、前
    記M個のディスクリート・オーディオ・チャネル上で運ばれるM個のディスクリ
    ート・オーディオ信号を提供し、前記M個のディスクリート・オーディオ・チャ
    ネルと少なくとも1つのディスクリート拡張チャネルとを、それぞれのディスク
    リート・スピーカ・チャネル(142)に適用して、前記N個のディスクリート
    ・オーディオ信号を再生する、混合デコーダ(144)と を備える装置。
  44. 【請求項44】 前記M個のディスクリート・オーディオ・チャネルが、混
    合された左と右と中央とのサラウンドサウンド信号を運ぶ左と右とのサラウンド
    サウンド・チャネルであり、前記ディスクリート拡張チャネルが、前記混合デコ
    ーダが読み取ってディスクリート中央サラウンドサウンド信号として再生する前
    記中央のサラウンドサウンド信号を運ぶ、請求項43に記載の装置。
  45. 【請求項45】 前記媒体のビットストリームがまた、それぞれのディスク
    リート・フロント・オーディオ信号を運ぶ3つのディスクリート・フロント・チ
    ャネルと、サブウーファ信号を運ぶサブ・チャネルとを有し、3つの前記フロン
    ト・チャネルと、2つの前記サラウンドサウンド・チャネルと、前記サブ・チャ
    ネルとが、5.1オーディオ・フォーマットで媒体に記録され、前記マルチチャ
    ネル・オーディオ・デコーダが5.1チャネル・デコーダを備える、請求項44
    に記載の装置。
  46. 【請求項46】 前記ディスクリート・オーディオ・チャネルと前記ディス
    クリート拡張チャネルとが、ビットストリームのオーディオ・フレームのシーケ
    ンスとして前記媒体に記録され、前記媒体に記録される前記オーディオ・フレー
    ムのサイズが、前記ディスクリート拡張チャネルを収容するように、フレームご
    とに変化し、前記マルチチャネル・オーディオ・コーダと前記混合デコーダとが
    、前記フレームのサイズに従って、一度に1フレーム、前記シーケンスを読み取
    る、請求項43に記載の装置。
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