JPH11178089A - マルチチャネルオーディオ信号の集音再生方法、記録装置、記録媒体及び再生装置 - Google Patents

マルチチャネルオーディオ信号の集音再生方法、記録装置、記録媒体及び再生装置

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JPH11178089A
JPH11178089A JP9352427A JP35242797A JPH11178089A JP H11178089 A JPH11178089 A JP H11178089A JP 9352427 A JP9352427 A JP 9352427A JP 35242797 A JP35242797 A JP 35242797A JP H11178089 A JPH11178089 A JP H11178089A
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JP
Japan
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audio signal
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sound collecting
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JP9352427A
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Yoshiaki Tanaka
美昭 田中
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチチャネルオーディオ信号のチャネル数
を過度に多くすることなく奥行き感を得る。 【解決手段】 例えば客席に向かって最も近い位置に音
源として楽器グループBが位置し、その後方に音源とし
てコーラスAが位置するベートーベンの合唱付き第9交
響曲を前方遠方2チャネル(AR、AL)+前方2チャ
ネル(L、R)+後方2チャネル(SL、SR)の合計
6チャネルで収音する。再生する場合には、収音位置に
対応するようにリスナの前方の比較的遠い位置に左及び
右のスピーカSP−AL及びSP−ARが配置され、ま
た、リスナの前方の比較的近い位置に左右のスピーカS
P−L、SP−Rが配置され、さらに、リスナの後方に
左右のスピーカSP−SL、SP−SRが配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチチャネルオ
ーディオ信号の集音方法、記録装置、記録媒体及び再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マルチチャネル方式では、音源
を録音する場合には客席の前方チャネルと客席の後方の
サラウンドチャネルに分けて録音し、これを再生する場
合にはリスナの前方に前方チャネルを再生するためのス
ピーカを配置するとともにリスナの後方にサラウンドチ
ャネルを再生するためのスピーカを配置する。図34は
前方遠方のA群と前方のB群を含む音源の前方チャネル
を集音する集音部ABを示し、集音部ABはA群及びB
群の前に配置される。また、サラウンドチャネルの集音
部S1は客席の後方に配置される。ここで、前方遠方の
A群と前方のB群を含む音源としては、ベートーベンの
合唱付き第9交響曲を例にすると、A群はコーラスシン
ガーグループであり、B群はオーケストラの楽器グルー
プである。
【0003】上記の集音部AB、S1により集音された
オーディオ信号を再生する場合には、例えば図35
(a)に示すようにリスナの前方の左、中央、右にそれ
ぞれスピーカSP−L、SP−C、SP−Rを配置した
り、図35(b)に示すようにリスナの前方の左右にそ
れぞれスピーカSP−L、SP−Rを配置する。また、
サラウンドチャネルを再生する場合には図35(a)に
示すようにリスナの後方にサラウンド用スピーカSP−
SL、SP−SRを配置する。なおSPーSWは、スー
パーウーハースピーカであるが、指向性がないので、適
当に配置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
集音方法では、図34に示すように前方遠方のA群と前
方のB群を含む奥行きのある音場を1系統の集音部AB
により集音するので、これを再生した場合にリスナが頭
を移動してもA群とB群の重なりの方向が変化せず不自
然であり、奥行き感を得ることができないという問題点
がある。なお、例えば48チャネルのような多数のチャ
ネルで録音する方法が知られているが、この方法は音場
を分離するものではなく、また、チャネル数が過度に多
くなると録音時のみならず再生時においても処理が煩雑
になり、また、装置のコストが高くなる。
【0005】本発明は上記従来の問題点に鑑み、チャネ
ル数を過度に多くすることなく奥行き感を得ることがで
きるマルチチャネルオーディオ信号の集音再生方法、記
録装置、記録媒体及び再生装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は上記目的を
達成するために、前方遠方と前方と後方を別々に集音し
てこれを再生するようにしている。すなわち第1の発明
によれば、前方の立体音場の比較的近い方のグループを
第1の集音手段により少なくとも2チャネルで集音する
とともに、前方の立体音場の比較的遠い方のグループを
第2の集音手段により2チャネルで集音し、さらに後方
を第3の集音手段により少なくとも1チャネルで集音
し、前記第1の集音手段により集音されたオーディオ信
号をリスナの前方の比較的近い位置に配置された第1の
再生手段により再生するとともに、前記第2の集音手段
により集音されたオーディオ信号をリスナの前方の比較
的遠い位置に配置された第2の再生手段により再生し、
さらに前記第3の集音手段により集音されたオーディオ
信号をリスナの後方に配置された第3の再生手段により
再生するマルチチャネルオーディオ信号の集音再生方法
が提供される。
【0007】また第1の発明によれば、前方の立体音場
の比較的近い方のグループを少なくとも2チャネルで集
音する第1の集音手段と、前方の立体音場の比較的遠い
方のグループを2チャネルで集音する第2の集音手段
と、後方を少なくとも1チャネルで集音する第3の集音
手段と、前記第1ないし第3の集音手段により集音され
た各チャネルのオーディオ信号と、前記第1ないし第3
の集音手段による集音方法を示す識別コードを記録媒体
のフォーマットにエンコードするエンコード手段とを、
有するマルチチャネルオーディオ信号の記録装置が提供
される。
【0008】また第1の発明によれば、前方の立体音場
の比較的近い方のグループを第1の集音手段により少な
くとも2チャネルで集音するとともに、前方の立体音場
の比較的遠い方のグループを第2の集音手段により2チ
ャネルで集音し、さらに後方を第3の集音手段により少
なくとも1チャネルで集音し、前記第1ないし第3の集
音手段により集音された各チャネルのオーディオ信号
と、前記第1ないし第3の集音手段による集音方法を示
す識別コードを記録媒体のフォーマットにエンコードし
て記録したマルチチャネルオーディオ信号の記録媒体が
提供される。
【0009】また第1の発明によれば、前方の立体音場
の比較的近い方のグループを第1の集音手段により少な
くとも2チャネルで集音するとともに、前方の立体音場
の比較的遠い方のグループを第2の集音手段により2チ
ャネルで集音し、さらに後方を第3の集音手段により少
なくとも1チャネルで集音し、前記第1ないし第3の集
音手段により集音された各チャネルのオーディオ信号
と、前記第1ないし第3の集音手段による集音方法を示
す識別コードを記録媒体のフォーマットにエンコードし
て記録したマルチチャネルオーディオ信号の記録媒体の
再生装置であって、前記エンコードされたオーディオ信
号を前記識別コードに基づいて、前記第1ないし第3の
集音手段により集音された各チャネルのオーディオ信号
にデコードするデコード手段と、前記デコード手段によ
りデコードされた各オーディオ信号をそれぞれアナログ
信号に変換するD/A変換手段とを、有するマルチチャ
ネルオーディオ信号の再生装置が提供される。
【0010】また第2の発明は上記目的を達成するため
に、前方遠方と前方を別々に集音してこれを再生するよ
うにしている。すなわち第2の発明によれば、前方の立
体音場の比較的近い方のグループを第1の集音手段によ
り少なくとも2チャネルで集音するとともに、前方の立
体音場の比較的遠い方のグループを第2の集音手段によ
り2チャネルで集音し、前記第1の集音手段により集音
されたオーディオ信号をリスナの前方の比較的近い位置
に配置された第2の再生手段により再生するとともに、
前記第2の集音手段により集音されたオーディオ信号を
リスナの前方の比較的遠い位置に配置された第2の再生
手段により再生するマルチチャネルオーディオ信号の集
音再生方法が提供される。
【0011】また第2の発明によれば、前方の立体音場
の比較的近い方のグループを少なくとも2チャネルで集
音する第1の集音手段と、前方の立体音場の比較的遠い
方のグループを2チャネルで集音する第2の集音手段
と、前記第1及び第2の集音手段により集音された各チ
ャネルのオーディオ信号と、前記第1及び第2の集音手
段による集音方法を示す識別コードを記録媒体のフォー
マットにエンコードするエンコード手段とを、有するマ
ルチチャネルオーディオ信号の記録装置が提供される。
【0012】また第2の発明によれば、前方の立体音場
の比較的近い方のグループを第1の集音手段により少な
くとも2チャネルで集音するとともに、前方の立体音場
の比較的遠い方のグループを第2の集音手段により2チ
ャネルで集音し、前記第1及び第2の集音手段により集
音された各チャネルのオーディオ信号と、前記第1及び
第2の集音手段による集音方法を示す識別コードを記録
媒体のフォーマットにエンコードして記録したマルチチ
ャネルオーディオ信号の記録媒体が提供される。
【0013】また第2の発明によれば、前方の立体音場
の比較的近い方のグループを第1の集音手段により少な
くとも2チャネルで集音するとともに、前方の立体音場
の比較的遠い方のグループを第2の集音手段により2チ
ャネルで集音し、前記第1及び第2の集音手段により集
音された各チャネルのオーディオ信号と、前記第1及び
第2の集音手段による集音方法を示す識別コードを記録
媒体のフォーマットにエンコードして記録したマルチチ
ャネルオーディオ信号の記録媒体の再生装置であって、
前記エンコードされたオーディオ信号を前記識別コード
に基づいて、前記第1及び第2の集音手段により集音さ
れた各チャネルのオーディオ信号にデコードするデコー
ド手段と、前記デコード手段によりデコードされた各オ
ーディオ信号をそれぞれアナログ信号に変換するD/A
変換手段とを、有するマルチチャネルオーディオ信号の
再生装置が提供される。
【0014】また第3の発明は上記目的を達成するため
に、前方と前方遠方又は後方を別々に集音してこれを再
生するようにしている。すなわち第3の発明によれば、
前方の立体音場の比較的近い方のグループを第1の集音
手段により少なくとも2チャネルで集音するとともに、
前方の立体音場の比較的遠い方のグループを第2の集音
手段により2チャネルで集音するか、又は後方を第3の
集音手段により少なくとも1チャネルで選択的に集音
し、前記第1の集音手段により集音されたオーディオ信
号をリスナの前方の比較的近い位置に配置された第1の
再生手段により再生するとともに、第2の集音手段によ
り選択的に集音されている場合にはそのオーディオ信号
をリスナの前方の比較的遠い位置に配置された第2の再
生手段により再生し、前記第3の集音手段により選択的
に集音されている場合にはそのオーディオ信号をリスナ
の後方に配置された第3の再生手段により再生するマル
チチャネルオーディオ信号の集音再生方法が提供され
る。
【0015】また第3の発明によれば、前方の立体音場
の比較的近い方のグループを少なくとも2チャネルで集
音する第1の集音手段と、前方の立体音場の比較的遠い
方のグループを2チャネルで集音する第2の集音手段
と、後方を少なくとも1チャネルで集音する第3の集音
手段と、前記第2又は第3の集音手段を選択する選択手
段と、前記第1の集音手段及び前記選択手段により選択
された前記第2又は第3の集音手段により集音された各
チャネルのオーディオ信号と、前記第1の集音手段及び
前記第2又は第3の集音手段による集音方法を示す識別
コードを記録媒体のフォーマットにエンコードするエン
コード手段とを、有するマルチチャネルオーディオ信号
の記録装置が提供される。
【0016】また第3の発明によれば、前方の立体音場
の比較的近い方のグループを第1の集音手段により少な
くとも2チャネルで集音するとともに、前方の立体音場
の比較的遠い方のグループを第2の集音手段により2チ
ャネルで集音するか、又は後方を第3の集音手段により
少なくとも1チャネルで選択的に集音し、前記第1の集
音手段及び前記第2又は第3の集音手段により選択的に
集音された各チャネルのオーディオ信号と、前記第1の
集音手段及び前記第2又は第3の集音手段による集音方
法を示す識別コードを記録媒体のフォーマットにエンコ
ードして記録したマルチチャネルオーディオ信号の記録
媒体が提供される。
【0017】また第3の発明によれば、前方の立体音場
の比較的近い方のグループを第1の集音手段により少な
くとも2チャネルで集音するとともに、前方の立体音場
の比較的遠い方のグループを第2の集音手段により2チ
ャネルで集音するか、又は後方を第3の集音手段により
少なくとも1チャネルで選択的に集音し、前記第1の集
音手段及び前記第2又は第3の集音手段により選択的に
集音された各チャネルのオーディオ信号と、前記第1の
集音手段及び前記第2又は第3の集音手段による集音方
法を示す識別コードを記録媒体のフォーマットにエンコ
ードして記録したマルチチャネルオーディオ信号の記録
媒体の再生装置であって、前記エンコードされたオーデ
ィオ信号を前記識別コードに基づいて、前記第1の集音
手段及び前記第2又は第3の集音手段により集音された
各チャネルのオーディオ信号にデコードするデコード手
段と、前記デコード手段によりデコードされた各オーデ
ィオ信号をそれぞれアナログ信号に変換するD/A変換
手段とを、有するマルチチャネルオーディオ信号の再生
装置が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明に係るマルチチャネ
ルオーディオ信号の集音方法の一実施形態を示す説明
図、図2は本発明に係るマルチチャネルオーディオ信号
の記録装置の概略を示すブロック図、図3は本発明に係
るマルチチャネルオーディオ信号の再生方法の一実施形
態を示す説明図、図4、図5は図1の収音方法及び図3
の再生方法で再生される立体音場を示す説明図である。
【0019】ここで、マルチチャネル方式としては次の
4つの方式が知られている。 (1)ドルビーサラウンド方式 前方L、C、Rの3チャネル+後方Sの1チャネルの合
計4チャネル (2)ドルビーAC−3方式 前方L、C、R、SWの4チャネル+後方SL、SRの
2チャネルの合計6チャネル (3)DTS(Digital Theater System)方式 ドルビーAC−3方式と同様に6チャネル(L、C、
R、SW、SL、SR) (4)SDDS(Sony Dynamic Digital Sound)方式 前方L、LC、C、RC、R、SWの6チャネル+後方
SL、SRの2チャネルの合計8チャネル
【0020】図1、図2は一例として、客席に向かって
最も近い位置に音源として楽器グループBが位置し、そ
の後方に音源としてコーラスAが位置するベートーベン
の合唱付き第9交響曲を前方遠方2チャネル(2ch)
[AR、AL]+前方2チャネル[L、R]+後方2チ
ャネル[SL、SR]の合計6チャネルで収音する場合
を示している。なお、前方に対してSW(スーパーウー
ハー)チャネルを追加して合計7チャネルで収音するよ
うにしてもよい。
【0021】コーラスAの前には左及び右のマイクロホ
ンMIC−AL及びMIC−ARを有する集音部A1が
配置され、また、楽器グループBの前には左右のマイク
ロホンMIC−L、MIC−R及び低音用のマイクロホ
ンMIC−SWを有する集音部B1が配置され、さら
に、客席の後方において後方に向くように左右のマイク
ロホンMIC−SL、MIC−SRを有するサラウンド
集音部S1が配置される。ここで、コーラスA及びその
集音部A1と楽器グループBの間に遮音ボードを設ける
ことにより、両者を更に分離して集音することができ
る。
【0022】また、サラウンド用のマイクロホンMIC
−SL、MIC−SRにより集音された2チャネルのオ
ーディオ信号はこの例では1チャネルSに合成される。
したがって、6チャネルで収音されたオーディオ信号は
5チャネルで伝送され、また、SWチャネルを含む場合
には7チャネルで収音されたオーディオ信号が6チャネ
ルで伝送される。以下の説明ではSWチャネルを含む場
合について説明する。
【0023】上記方法により集音、合成された2+3+
1の6チャネルの信号はA/D変換された後、図2に示
すように圧縮エンコーダ201により圧縮されてエンコ
ードされ、フォーマット変換部203に印加される。な
お、図中圧縮/非圧縮と示されているように圧縮エンコ
ーダ201の代わりに非圧縮エンコーダを用いてもよ
い。また、上記の7チャネルによる集音方法とサラウン
ドチャネルが1チャネルSに合成されていることなどを
示す識別子が識別子記録部202からフォーマット変換
部203に印加され、フォーマット変換部203では圧
縮エンコーダ201からのオーディオストリーム信号と
識別子記録部202からの識別子がDVDオーディオフ
ォーマットにフォーマッティングされ、このデータがD
VDオーディオディスク204に記録される。
【0024】DVDオーディオディスク204に記録さ
れたオーディオ信号を再生する場合には、図3に示すよ
うに上記の2+3+2の7つのマイクロホンの収音位置
に対応するようにリスナの前方の比較的遠い位置に左及
び右のスピーカSP−AL及びSP−ARが配置され、
また、リスナの前方の比較的近い位置に左右のスピーカ
SP−L、SP−Rが配置され、さらに、リスナの後方
に左右のスピーカSP−SL、SP−SRが配置され
る。また、スーパーウーハースピーカSP−SWは、指
向性がないのでどの位置に配置してもよいが、リスナの
近傍が望ましい。
【0025】そして、DVDオーディオディスク204
から読み出された信号は、デフォーマット部205によ
りフォーマットが分解され、次いで伸長/非伸長デコー
ダ206により2+3+1の6チャネルの信号にデコー
ドされ、その内の遠い位置のチャネルAL及びARはそ
れぞれスピーカSP−AL及びSP−ARにより再生さ
れ、また、近い位置のチャネルL、R、SWはそれぞれ
スピーカSP−L、SP−R、SP−SWにより再生さ
れる。また、左右のサラウンドチャネルSL、SRがサ
ラウンド疑似ステレオ回路207により1チャネルのサ
ラウンドチャネルSに基づいて生成され、それぞれスピ
ーカSP−SL、SP−SRにより再生される。
【0026】この方法によれば、図1においてコーラス
グループAと楽器グループBの間の距離Dを適宜設定し
たり、マイクロホンMIC−AL、MIC−ARと楽器
グループBの間に遮音ボードを配置することにより、再
生される音場を図4に示すようにコーラスグループAと
楽器グループBに完全に分離させることができる。
【0027】また、このように距離が離れた比較的遠い
位置のマイクロホンMIC−AL、MIC−ARと、比
較的近い位置のマイクロホンMIC−L、MIC−R、
MIC−SWにより収音され、比較的遠い位置のスピー
カSP−AL、SP−ARと比較的近い位置のスピーカ
SP−L、SP−Rにより再生されたグループA、Bの
各音はリスナの耳により合成されるので、リスナが移動
したり、首降りを行うとそれに応じて合成音も変化し、
また、音場の広がりを実現することができる。さらに、
コーラスグループAと楽器グループBの間を近接させ、
また、遮音ボードを省略すれば、図5に示すようにコー
ラスグループAと楽器グループBの一部が重複する音場
で再生することができるので、強調効果(ダイナミック
レンジの補強)を実現することができる。
【0028】次に本発明に係る記録装置、記録媒体及び
再生装置について更に詳しく説明する。図6は一例とし
てオーディオ信号をPCMデータで伝送する場合の記録
装置を示し、A/D変換器131と、信号処理回路13
2とメモリ133が図2に示す圧縮エンコーダ201を
構成し、DVDフォーマット化回路7と変調回路8が図
2に示すフォーマット変換部203を構成している。識
別子記録部202は図2に示すものと同一である。
【0029】図7は他の例としてオーディオ信号を1ビ
ットストリームで伝送する場合の記録装置を示し、図8
は図7のアナログΣΔ変調器3の詳細な構成を示し、図
9は図7の変形ドルビーAC−3エンコーダ4の詳細な
構成を示している。図7において、前方Bのチャネル
L、R、SW、前方遠方AのチャネルAL、AR及び後
方チャネルSの各オーディオアナログ信号はそれぞれ6
チャネル分のLPF1L、1R、1SW、1AL、1A
R、1Sにより帯域制限され、次いでアナログΣΔ変調
器3L、3R、3SW、3AL、3AR、3SによりΣ
Δ変調されて各チャネル毎に伝送速度が3.072Mbp
s の1ビットストリームデータに変換され、このデータ
が変形ドルビーAC−3エンコーダ4とデジタルフィル
タ6に転送される。
【0030】アナログΣΔ変調器3は図8に詳しく示す
ように加算器(+)と、アナログ積分器(∫)と、1ビ
ット量子化器(Q)と1ビット逆量子化器(Z-1)によ
り構成されている。ここで、この1ビットストリームデ
ータはデジタル信号であるが、入力信号のスペクトルが
そのまま存在している。デジタルフィルタ6は伝送速度
が3.072Mbps の1ビットストリームデータの各チ
ャネルの帯域を1/3に制限してフォーマット化器7に
転送する。
【0031】また、変形ドルビーAC−3エンコーダ4
では、図9に詳しく示すように各チャネルの1ビットス
トリームデータを各フィルタバンク72によりMDCT
(モディファイド離散コサイン変換)することにより時
間サンプルを周波数成分に変換し、その変換した信号を
各量子化器73により量子化してマルチプレクサ74に
転送する。この場合、各チャネルの1ビットストリーム
データに基づいてビット割り当て部75によりビット割
り当てのための副情報が生成され、その副情報がコアの
ビット割り当て部76とマルチプレクサ74に転送され
る。
【0032】また、各フィルタバンク72の出力信号に
基づいてスペクトラム包絡線の符号化部77により、ス
ペクトラム包絡線を周波数領域で差分符号化したデータ
が生成され、そのデータがコアのビット割り当て部76
とマルチプレクサ74に転送される。コアのビット割り
当て部76は上記の副情報とスペクトラム包絡線を周波
数領域で差分符号化したデータに基づいて各チャネルの
ビット割り当て情報を生成して各量子化器73に転送
し、各量子化器73はこのビット割り当て情報に基づい
て各フィルタバンク72の出力信号を量子化する。マル
チプレクサ74は上記の副情報と差分符号化データを参
照しながら各量子化器73の出力信号を1系列の符号化
ビットストリームとしてまとめて、また、上記の副情報
と差分符号化データと共に出力する。
【0033】その結果、スペクトラム包絡線に基づいて
コアになるビット割り当てに対して音響心理を考慮した
聴覚マスキング効果を得ることができ、また、ビット割
り当て部75が理論的に最も正確なビット割り当てに係
る副情報を演算するので、マルチプレクサ74の出力信
号として圧縮効率の良い適応ビット割り当てが行われた
符号化ビットストリームを得ることができる。
【0034】データ変換器5はこの符号化ビットストリ
ームをサンプリング周波数fsが48kHz又は44.
1kHz、量子化ビット数が16ビット又は20ビット
のPCMデータに変換し、このPCMデータをフォーマ
ット化器7に出力する。フォーマット化器7は後述する
ようにこのPCMデータと、デジタルフィルタ6からの
6チャネル分の1ビットストリームデータと、サンプリ
ング周波数fs及び量子化ビット数の各選択コマンドを
フォーマット化し、続く変調器8は伝送媒体に応じた変
調を行う。
【0035】すなわち、この記録装置では6チャネルの
信号を (1)PCM信号と1ビットストリーム信号に変換す
る。 (2)PCM信号については2チャネル分に圧縮する。 (3)1ビットストリームは2チャネル分に圧縮する。 (4)PCM信号はfsが48kHz又は44.1kH
zを選択できる。 (5)PCM信号は量子化ビット数が16ビット又は2
0ビットを選択できる。 したがって、CDオーディオディスクのfs=44.1
kHz、量子化ビット数=16ビットに対応する。
【0036】フォーマット化器7では、図10に示すよ
うに1グループを16又は20ビット×10チャネル
(ch0〜ch9)として、PCMデータを2チャネル
(ch0、ch1)に割り当て、1ビットストリーム信
号を残りの8チャネル(ch2〜ch9)に割り当て
る。そして、DVDフォーマットに変換するために図1
2に示すようにパッキングし、次いで変調回路8はDV
Dなどの伝送媒体に応じた変調(DVDの場合にはEF
M変調)を行う。
【0037】ここで、DVDの基本フォーマットにおけ
るAパック、Vパック、SPパック、DSIパック、V
BIパックは、図11に示すように2034バイトのA
(Audio)パケット、V(Video)パケット、SP(Sub-Pictu
re)パケット、DSIパケット、VBIパケットに対し
て4バイトのパックスタート情報と、6バイトのSCR
(System Clock Reference:システム時刻基準参照値)
情報と、3バイトのMux rate情報と1バイトのスタッフ
ィングの合計14バイトが付加されて構成されている
(1パック=合計2048バイト)。この場合、タイム
スタンプであるSCR情報をACBユニット内の先頭パ
ックでは「1」として同一アルバム内で連続とすること
により同一アルバム内のAパックの時間を管理すること
ができる。
【0038】そして、本発明のパッキング方法では、A
パックは代わりに図12に示すように、14バイトのパ
ックヘッダとオーディオパケットにより構成され、オー
ディオパケットは9〜29バイトのパケットヘッダ、1
バイトのサブストリームID、3バイトのオーディオフ
レーム情報、3バイトのオーディオデータ情報及び20
13バイトのPCMオーディオデータにより構成され
る。そして、3バイトのオーディオデータ情報として、
前方遠方3チャネル+前方2チャネル+後方2チャネル
の合計7チャネルで集音(ただし、後方は1チャネルで
合成)されていることを示す識別コードが記録される。
また、Vパックは図13に示すように、14バイトのパ
ックヘッダとビデオパケットにより構成され、ビデオパ
ケットは9〜29バイトのパケットヘッダ及び2025
バイト以下のビデオデータにより構成される。
【0039】変調回路8により変調されたデータは図示
省略のDVDカッティングマシン(プレーヤ)に供給さ
れてDVDオーディオディスクの原盤(マスタ)が製造
される。次いでこの原盤の上に金属薄膜がスパッタ法と
メッキ法により形成され、更に厚くメッキして原盤から
剥離されてスタンパが製造される。次いでこのスタンパ
によりディスクの基になる基材が射出成形により形成さ
れて貼り合わされ、DVDオーディオディスク204が
製造される。
【0040】図14はDVDオーディオディスク204
又はDVDビデオディスク10に記録されている信号を
再生するための装置を示している。ディスクドライブ装
置11はドライブ制御回路12により制御され、ディス
ク10はドライブ装置11により駆動されて記録信号が
読み出される。この信号は復調回路/誤り訂正回路13
によりEFM復調され、次いで誤り訂正された後、制御
データを除くストリーム信号は書き込み制御回路15に
よりトラックバッファ14に書き込まれ、また、制御デ
ータはシステムバッファ17に書き込まれる。
【0041】システムコントローラ32はシステムバッ
ファ17に書き込まれた制御データに基づいて再生制御
を行う。システムコントローラ32には再生制御を行う
ために操作部30と、表示部31と、リード/ライト可
能なシステムパラメータメモリ33と、再生専用のシス
テムパラメータメモリ34と、リード/ライト可能な汎
用パラメータメモリ35とシステムタイマ36が接続さ
れている。
【0042】トラックバッファ14に書き込まれたスト
リーム信号は読み出し制御回路16により読み出され、
次いでデマルチプレクサ23によりVBVパック、サブ
ピクチャパック、VBIパック、オーディオパック、D
SIパックに分離され、各パックがそれぞれVBVバッ
ファ18、サブピクチャバッファ19、VBIバッファ
20、オーディオバッファ21、DSIバッファ22に
蓄積される。そして、VBVパックはビデオデコーダ2
3によりデコードされ、次いでレターボックス変換器2
6を介して加算器27に送られる。また、サブピクチャ
パック、VBIパックはそれぞれサブピクチャデコーダ
24、VBIデコーダ25によりデコードされて加算器
27に送られ、加算器27ではこれらのビデオ信号が合
成される。また、オーディオパックはオーディオデコー
ダ29に送られる。
【0043】図15はオーディオデコーダ29の構成を
示し、図16は図15の変形ドルビーAC−3デコーダ
78を詳細に示している。まず、オーディオパックはフ
ォーマット分解器41によりフォーマットが分解され、
PCMデータは変形ドルビーAC−3デコーダ78によ
り6チャネル(L,R,SW,AL,AR,S)のPC
Mデータに復元され、この各チャネルが各D/A変換器
79によりアナログオーディオ信号に変換されて出力さ
れる。また、1ビットストリーム信号はチャネル分離器
43により6チャネルのアナログオーディオ信号に分離
され、次いで各LPF81を介して出力される。
【0044】変形ドルビーAC−3デコーダ78は図1
6に詳しく示すように変形ドルビーAC−3エンコーダ
4と逆の機能を有する。まず、デマルチプレクサ82に
より符号化ビットストリームがチャネル毎のオーディオ
ビットストリームと、付加情報としてスペクトラム包絡
線から得られた差分量子化データと、ビット割り当てに
係る副情報に分離され、この各データがそれぞれ6チャ
ネルの逆量子化器83と、スペクトラム包絡線の復号化
部84とコアのビット割り当て部85に送られる。
【0045】コアのビット割り当て部85はスペクトラ
ム包絡線の復号化部84により復号化された差分データ
と副情報に基づいて各チャネル毎のビット割り当てデー
タを作成し、各逆量子化器83はこの各チャネル毎のビ
ット割り当てデータに基づいてオーディオビットストリ
ームを逆量子化する。次いで6チャネルのフィルタバン
ク86はそれぞれ逆量子化器83の逆量子化データの周
波数成分を逆MDCTにより時間サンプルに変換し、各
D/A変換器79に出力する。
【0046】次に図17、図18を参照して第1の実施
形態のエンコード装置、デコード装置の変形例を説明す
る。図17は図7に示す変形ドルビーAC−3エンコー
ダ4の代わりに用いられるDTSエンコーダを示し、図
18は図15に示す変形ドルビーAC−3デコーダ78
の代わりに用いられるDTSデコーダを示している。図
17において、図7に示す各チャネル毎のアナログΣΔ
変調器3からの1ビットストリームデータはそれぞれ、
同じく各チャネル毎に設けられている32バンドデシメ
ーションフィルタバンク87により32個のサブバンド
サンプルに分割される。
【0047】この各サブバンドサンプルはベクトル量子
化部88によりベクトル量子化されるとともに、適応差
分PCM(ADPCM)部89によりこのベクトル量子
化値に基づいて真値とサブバンドサンプルの予測値との
差分が適応量子化される。次いでサブバンド毎のADP
CM部89の量子化データとベクトル量子化部88の量
子化データがそれぞれサブバンドコードデータDsiとサ
イドインフォーメーションSIi としてマルチプレクサ
90に入力し、マルチプレクサ90により32バンド分
のデータDsi、SIi が1系列として各チャネル毎の過
度特性判定/コード圧縮部91に送られ、その過度特性
が判定されて圧縮される。次いでストリーム合成部は6
チャネル毎の過度特性判定/コード圧縮部91からの符
号化圧縮データを1系列の符号化ビットストリームに合
成し、これを図7に示すデータ変換器5に送る。
【0048】図18に示すDTSデコーダでは、まず、
図15に示すフォーマット分解部93により分解された
符号化ビットストリームが6チャネル分に分解され、次
いで各チャネルの符号化ビットストリームがコード伸長
再生部94によりその過度特性が判定されて伸長され
る。次いで各チャネルの伸長データがデマルチプレクサ
95に送られて32バンド毎にサブバンドコードデータ
DsiとサイドインフォーメーションSIi が分離され
る。このデータはDsi、SIi は逆ADPCM部96に
送られて真値と予測値との差分量子化データに基づいて
各サブバンドサンプルに復調され、次いでこの各サブバ
ンドサンプルが32バンドデシメーションフィルタバン
ク97により合成され、この合成データが図15に示す
各チャネル毎のD/A変換器79に送られる。
【0049】次に、図19〜図24を参照して第2の実
施形態について説明する。図19は第2の実施形態の集
音方法を示す説明図、図20は第2の実施形態の再生方
法を示す説明図、図21は他の再生方法を示す説明図、
図22は第2の実施形態のエンコード装置を示すブロッ
ク図、図23は図22のDTSエンコーダを詳細に示す
ブロック図、図24は第2の実施形態のDTSデコーダ
を詳細に示すブロック図である。
【0050】この第2の実施形態では図19に示すよう
に、前方後方を2チャネルAL、AR、前方を4チャネ
ルC、L、R、SW,後方を2チャネルSL、SRの合
計8チャネルで集音及び録音し、図20に示すように同
じく8チャネルで再生する。なお、再生については、代
わりに図21に示すようにSWチャネル信号をCチャネ
ルのスピーカSP−Cなどにより再生することによりS
WチャネルのスピーカSP−SWを省略してもよい。
【0051】図22は第1の実施形態の変形例(図7、
図17参照)のエンコード装置に対して、8チャネル分
のLPF1、アナログΣΔ変調器3が設けられている点
を除き同一の構成である。ただし、デジタルフィルタ7
0はアナログΣΔ変調器3によりΣΔ変調された各チャ
ネルの伝送速度が3.072Mbps の1ビットストリー
ムデータに対して1/4の帯域制限を行う。また、変形
DTSエンコーダ68も同様に、図23に示すようにエ
ンコード部87〜90とコード圧縮部91が8チャネル
で構成されている。図24は第1の実施形態の変形例の
図18に対応し、コード伸長再生部94とデコード部9
5〜97が8チャネルで構成されている。
【0052】次に図25〜図28を参照して第2の実施
形態の変形例について説明する。図25はエンコード装
置を示し、図26は図25の変形SDDSエンコーダを
詳細に示している。第2の実施形態と同様に上記の8チ
ャネルのアナログオーディオ信号は、各チャネル毎に設
けられているLPF98及びアナログΣΔ変調器99に
よりチャネル毎に1ビットストリームに変換され、次い
でこの1ビットストリームの帯域がデジタルフィルタ1
01により1/4に制限され、次いでこの出力信号がフ
ォーマット化器102によりフォーマット化され、変調
器8を介して伝送される。
【0053】そして、このエンコード装置では、アナロ
グΣΔ変調器99により変換された1ビットストリーム
が図26に詳しく示す変形SDDSエンコーダ100に
よりエンコードされ、次いでデータ変調器69、フォー
マット化器102、変調器8を介して伝送される。変形
SDDSエンコーダ100では図26に示すように、各
チャネルの1ビットストリームがATRACエンコード
部103により1/5程度に圧縮される。ここで、AT
RACエンコード部103では、入力データを高域、中
域、低域に3分割し、各帯域をMDCTにより周波数軸
に変換した後、聴覚心理に基づく最小可聴限特性とマス
キング特性を利用することにより圧縮を行う。次いでフ
ォーマット部104によりこの各チャネルの圧縮データ
に対して時間情報が付加されて1系列の符号化ビットス
トリームに合成される。
【0054】図27は第2の実施形態の変形例のデコー
ド装置を示し、図28は図27のSDDSデコーダを詳
細に示している。図27ではまず、第1、第2の実施形
態と同様に符号化ビットストリームと1ビットストリー
ムがフォーマット分解器41により分解され、次いでそ
れぞれ変形SDDSデコーダ105とチャネル分離器1
07に印加される。チャネル分離器107では第1、第
2の実施形態と同様に8チャネルに分離され、LPF1
08を介して出力される。
【0055】これに対し、図28に詳しく示す変形SD
DSデコーダ105では、符号化ビットストリームがデ
フォーマット部109により、図26に示すフォーマッ
ト部104により付加された時間情報に基づいて1系列
の符号化ビットストリームに変換される。次いでこの1
系列の符号化ビットストリームはATRACデコード部
110により伸長されて8チャネルに分離され、次いで
この各チャネルのビットストリームがイコライザフィル
タ111、図27に示す各D/A変換器106を介して
出力される。
【0056】ここで、ATRACデコード部110では
高域、中域、低域の周波数データを逆MDCTにより元
の周波数データに戻し、次いで高域については遅延フィ
ルタを通過させ、中域と低域については合成フィルタに
より合成し、次いで遅延した高域データと中域及び低域
の合成データを更に合成フィルタにより合成する。
【0057】次に、図29〜図31を参照して第3の実
施形態を説明する。ところで、上記の第1、第2の実施
形態では、前方遠方+前方+後方のマルチチャネルで集
音するのでオーディオデータ量が比較的多く、これをビ
デオデータと共にDVDなどの記録媒体に記録するとビ
デオデータを多く記録することができない。そこで、こ
の第3の実施形態では、図29に示すように後方チャネ
ルについては集音、記録せず、前方遠方2チャネル+前
方4チャネル(L、C、R、SW)の合計6チャネルで
集音、記録を行う。なお、前方についてはL、SWの一
方のみを含む合計5チャネルで集音、記録するようにし
てもよい。
【0058】この第3の実施形態では、再生時には図3
0に示すように6チャネルのスピーカSP−AL、SP
−AR、SP−L、SP−C、SP−R、SP−SWに
より再生されたり、図31に示すように5チャネルのス
ピーカにより再生される。この第3の実施形態によれ
ば、モニタTVにより映像を音声と共に再生する場合に
第1、第2の実施形態より記録時間を長くすることがで
きる。
【0059】次に、図32、図33を参照して第4の実
施形態を説明する。ここで、上記の第3の実施形態のよ
うに、固定的に後方チャネルを省略して集音、記録を行
うと、ミュージックソースに依っては臨場感を得ること
ができなくなる。そこで、この第4の実施形態では、図
32に示すように前方遠方チャネルと後方チャネルの一
方をレベルに応じてスイッチSWTにより適応的に選択
するようにしている。図33はその選択処理を示し、ま
ず、前方遠方群(A群)の集音レベルが基準レベルより
低く、かつこの状態が2秒以上続いているか否かを判断
し(ステップS1)、YESの場合には前方遠方チャネ
ルを選択し(ステップS2)、他方、NOの場合には後
方チャネルSを選択する(ステップS3)。また、この
選択チャネル情報はエンコード装置によりオーディオデ
ータ情報部に記録され、また、記録チャネルはデコード
装置によりこの選択チャネル情報に基づいて分離され
る。
【0060】次に、図1を参照して、第5の実施形態を
説明する。ここで、上記の第1の実施形態のように、前
方遠方群(A群)のチャネル数を2とすると劇場のよう
な広い客席の場合に、左端や右端でのリスナがリスニン
グバランスを損なうおそれがある。そこで、この第5の
実施形態では、図1のA群音場の集音部A1のマイクロ
ホンを左右の2から左右と中央の3に増やしている。そ
のために、8チャネルで集音され3+3+1の7チャネ
ルで合成される。そして、図2と同様に8チャネルの信
号は圧縮エンコーダ201により圧縮されてエンコード
され、フォーマット変換部203に印加される。また、
上記の8チャネルによる集音方法とサラウンドチャネル
が1チャネルSに合成されていることなどを示す識別子
が識別子記録部202からフォーマット変換部203に
印加され、フォーマット変換部203では圧縮エンコー
ダ201からのオーディオストリーム信号と識別子記録
部202からの識別子がDVDオーディオフォーマット
にフォーマッティングされ、このデータがDVDオーデ
ィオディスク204に記録される。
【0061】DVDオーディオディスク204に記録さ
れたオーディオ信号を再生する場合には、図36に示す
ように上記の3+3+2の8つのマイクロホンの収音位
置に対応するようにリスナの前方の比較的遠い位置に
左、中央、及び右のスピーカSP−AL、SP−AC、
SP−ARが配置され、また、リスナの前方の比較的近
い位置に左右のスピーカSP−L、SP−Rが配置さ
れ、さらに、リスナの後方に左右のスピーカSP−S
L、SP−SRが配置される。また、スーパーウーハー
スピーカーSP−SWは、指向性がないのでどの位置に
配置してもよいが、リスナの近傍が望ましい。
【0062】そして、DVDオーディオディスク204
から読み出された信号は、デフォーマット部205によ
りフォーマットが分解され、次いで伸長/非伸長デコー
ダ206により3+3+1の7チャネルの信号にデコー
ドされ、その内の遠い位置のチャネルAL、AC及びA
RはそれぞれスピーカSP−AL、SP−AC及びSP
−ARにより再生され、また、近い位置のチャネルL、
R、SWはそれぞれスピーカSP−L、SP−R、SP
−SWにより再生される。また、左右のサラウンドチャ
ネルSL、SRが、サラウンド疑似ステレオ回路207
により1チャネルのサラウンドチャネルSに基づいて生
成され、それぞれスピーカSP−SL、SP−SRによ
り再生される。
【0063】なお、上記実施形態の説明では、A群音場
をコーラス、B群音場を楽器としているが、これに限る
ものではない。A群音場を楽器(伴奏)、B群音場をコ
ーラス(小編成)としてもよい。あるいは、A群音場を
楽器(オーケストラ伴奏)、B群音場を楽器(独奏)と
する協奏曲であってもよい。例えば、このような協奏曲
としてはベートーベンの3重協奏曲が挙げられる。な
お、また圧縮方法は、MPEG方法であってもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
方遠方と前方と後方を別々に集音してこれを再生するよ
うにしたので、チャネル数を過度に多くすることなく奥
行き感を得ることができる。また、本発明によれば、前
方遠方と前方を別々に集音してこれを再生するようにし
たので、チャネル数を過度に多くすることなく奥行き感
を得ることができる。また、本発明によれば、前方と前
方遠方又は後方を別々に集音してこれを再生するように
したので、チャネル数を過度に多くすることなく奥行き
感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチチャネルオーディオ信号の
集音方法の一実施形態を示す説明図である。
【図2】本発明に係るマルチチャネルオーディオ信号の
記録装置の概略を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るマルチチャネルオーディオ信号の
再生方法の一実施形態を示す説明図である。
【図4】図1の収音方法及び図3の再生方法で再生され
る立体音場を示す説明図である。
【図5】図1の収音方法及び図3の再生方法で再生され
る立体音場を示す説明図である。
【図6】本発明に係るマルチチャネルオーディオ信号の
記録装置の一例を示すブロック図である。
【図7】本発明に係るマルチチャネルオーディオ信号の
記録装置の他の例を示すブロック図である。
【図8】図7のアナログΣΔ変調器を詳細に示すブロッ
ク図である。
【図9】図7の変形ドルビーAC−3エンコーダを詳細
に示すブロック図である。
【図10】図7のフォーマット化器によるPCMデータ
と1ビットストリームのフォーマットを示す説明図であ
る。
【図11】DVDの基本パックのフォーマットを示す説
明図である。
【図12】本発明のオーディオパックのフォーマットを
示す説明図である。
【図13】ビデオパックのフォーマットを示す説明図で
ある。
【図14】DVD再生機を示すブロック図である。
【図15】図14のオーディオデコーダを詳細に示すブ
ロック図である。
【図16】図15の変形ドルビーAC−3デコーダを詳
細に示すブロック図である。
【図17】図7、図9の変形ドルビーAC−3エンコー
ダの代わりに用いられるDTSエンコーダを示すブロッ
ク図である。
【図18】図15、図16の変形ドルビーAC−3デコ
ーダの代わりに用いられるDTSデコーダを示すブロッ
ク図である。
【図19】第2の実施形態のマルチチャネルオーディオ
信号の集音方法を示す説明図である。
【図20】第2の実施形態のマルチチャネルオーディオ
信号の再生方法を示す説明図である。
【図21】第2の実施形態のマルチチャネルオーディオ
信号の他の再生方法を示す説明図である。
【図22】第2の実施形態のマルチチャネルオーディオ
信号の記録装置を示すブロック図である。
【図23】図22の変形DTSエンコーダを詳細に示す
ブロック図である。
【図24】第2の実施形態のマルチチャネルオーディオ
信号の再生装置におけるDTSデコーダを示すブロック
図である。
【図25】図22の記録装置の変形例を示すブロック図
である。
【図26】図25の変形SDDSエンコーダを詳細に示
すブロック図である。
【図27】第2の実施形態の再生装置の変形例を示すブ
ロック図である。
【図28】図27の変形SDDSデコーダを詳細に示す
ブロック図である。
【図29】第3の実施形態のマルチチャネルオーディオ
信号の集音方法を示す説明図である。
【図30】第3の実施形態のマルチチャネルオーディオ
信号の再生方法を示す説明図である。
【図31】第3の実施形態のマルチチャネルオーディオ
信号の他の再生方法を示す説明図である。
【図32】第4の実施形態のマルチチャネルオーディオ
信号の集音方法及び記録方法を示す説明図である。
【図33】図32のチャネル選択処理を示すフローチャ
ートである。
【図34】従来のマルチチャネルオーディオ信号の集音
方法を示す説明図である。
【図35】従来のマルチチャネルオーディオ信号の再生
方法を示す説明図である。
【図36】本発明に係るマルチチャネルオーディオ信号
の再生方法の他の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
A1 集音部(第2の集音手段) B1 集音部(第1の集音手段) S1 集音部(第3の集音手段) SP−C,SP−L,SP−R,SP−SW スピーカ
(第1の再生手段) SP−AL,SP−AR スピーカ(第2の再生手段) SP−SL,SP−SR スピーカ(第3の再生手段) 1,98 LPF 3,99 アナログΣΔ変調器 4 変形ドルビーAC−3エンコーダ 5,69 データ変換器 6,70,101 デジタルフィルタ 7,71,102 フォーマット化器 8 変調器 41 フォーマット分解器 68 変形DTSエンコーダ 78 変形ドルビーAC−3デコーダ 79,106 D/A変換器(D/A変換手段) 93〜97 変形DTSデコーダ 100 変形SDDSエンコーダ 105 変形SDDSデコーダ 201 圧縮/非圧縮エンコーダ(エンコード手段) 203 フォーマット変換部 206 伸長/非伸長デコーダ(デコード手段) SW スイッチ(選択手段)

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方の立体音場の比較的近い方のグルー
    プを第1の集音手段により少なくとも2チャネルで集音
    するとともに、前方の立体音場の比較的遠い方のグルー
    プを第2の集音手段により2チャネルで集音し、さらに
    後方を第3の集音手段により少なくとも1チャネルで集
    音し、 前記第1の集音手段により集音されたオーディオ信号を
    リスナの前方の比較的近い位置に配置された第1の再生
    手段により再生するとともに、前記第2の集音手段によ
    り集音されたオーディオ信号をリスナの前方の比較的遠
    い位置に配置された第2の再生手段により再生し、さら
    に前記第3の集音手段により集音されたオーディオ信号
    をリスナの後方に配置された第3の再生手段により再生
    するマルチチャネルオーディオ信号の集音再生方法。
  2. 【請求項2】 前方の立体音場の比較的近い方のグルー
    プを少なくとも2チャネルで集音する第1の集音手段
    と、 前方の立体音場の比較的遠い方のグループを2チャネル
    で集音する第2の集音手段と、 後方を少なくとも1チャネルで集音する第3の集音手段
    と、 前記第1ないし第3の集音手段により集音された各チャ
    ネルのオーディオ信号と、前記第1ないし第3の集音手
    段による集音方法を示す識別コードを記録媒体のフォー
    マットにエンコードするエンコード手段とを、 有するマルチチャネルオーディオ信号の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記エンコード手段は、前記第1ないし
    第3の集音手段により集音された各チャネルのオーディ
    オ信号を1ビットストリーム信号にエンコードするとと
    もに、そのエンコード方法を示す識別コードを記録媒体
    のフォーマットにエンコードすることを特徴とする請求
    項2記載のマルチチャネルオーディオ信号の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記エンコード手段は更に、前記第1な
    いし第3の集音手段により集音された各チャネルのオー
    ディオ信号を前方左右の2チャネルのオーディオ信号に
    エンコードするとともに、そのエンコード方法を示す識
    別コードを記録媒体のフォーマットにエンコードするこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載のマルチチャネルオ
    ーディオ信号の記録装置。
  5. 【請求項5】 前方の立体音場の比較的近い方のグルー
    プを第1の集音手段により少なくとも2チャネルで集音
    するとともに、前方の立体音場の比較的遠い方のグルー
    プを第2の集音手段により2チャネルで集音し、さらに
    後方を第3の集音手段により少なくとも1チャネルで集
    音し、前記第1ないし第3の集音手段により集音された
    各チャネルのオーディオ信号と、前記第1ないし第3の
    集音手段による集音方法を示す識別コードを記録媒体の
    フォーマットにエンコードして記録したマルチチャネル
    オーディオ信号の記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記第1ないし第3の集音手段により集
    音された各チャネルのオーディオ信号が1ビットストリ
    ーム信号にエンコードされ、そのエンコード方法を示す
    識別コードと共に記録されていることを特徴とする請求
    項5記載のマルチチャネルオーディオ信号の記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記第1ないし第3の集音手段により集
    音された各チャネルのオーディオ信号が前方左右の2チ
    ャネルのオーディオ信号にエンコードされ、そのエンコ
    ード方法を示す識別コードと共に記録されていることを
    特徴とする請求項5又は6記載のマルチチャネルオーデ
    ィオ信号の記録媒体。
  8. 【請求項8】 前方の立体音場の比較的近い方のグルー
    プを第1の集音手段により少なくとも2チャネルで集音
    するとともに、前方の立体音場の比較的遠い方のグルー
    プを第2の集音手段により2チャネルで集音し、さらに
    後方を第3の集音手段により少なくとも1チャネルで集
    音し、前記第1ないし第3の集音手段により集音された
    各チャネルのオーディオ信号と、前記第1ないし第3の
    集音手段による集音方法を示す識別コードを記録媒体の
    フォーマットにエンコードして記録したマルチチャネル
    オーディオ信号の記録媒体の再生装置であって、 前記エンコードされたオーディオ信号を前記識別コード
    に基づいて、前記第1ないし第3の集音手段により集音
    された各チャネルのオーディオ信号にデコードするデコ
    ード手段と、 前記デコード手段によりデコードされた各オーディオ信
    号をそれぞれアナログ信号に変換するD/A変換手段と
    を、 有するマルチチャネルオーディオ信号の再生装置。
  9. 【請求項9】 前記デコード手段は、第1ないし第3の
    集音手段により集音されて1ビットストリーム信号にエ
    ンコードされたデータをデコードすることを特徴とする
    請求項8記載のオーディオ信号の再生装置。
  10. 【請求項10】 前記デコード手段は、前記第1ないし
    第3の集音手段により集音されて前方左右の2チャネル
    のオーディオ信号にエンコードされたデータをデコード
    することを特徴とする請求項8又は9記載のオーディオ
    信号の再生装置。
  11. 【請求項11】 前方の立体音場の比較的近い方のグル
    ープを第1の集音手段により少なくとも2チャネルで集
    音するとともに、前方の立体音場の比較的遠い方のグル
    ープを第2の集音手段により2チャネルで集音し、 前記第1の集音手段により集音されたオーディオ信号を
    リスナの前方の比較的近い位置に配置された第2の再生
    手段により再生するとともに、前記第2の集音手段によ
    り集音されたオーディオ信号をリスナの前方の比較的遠
    い位置に配置された第2の再生手段により再生するマル
    チチャネルオーディオ信号の集音再生方法。
  12. 【請求項12】 前方の立体音場の比較的近い方のグル
    ープを少なくとも2チャネルで集音する第1の集音手段
    と、 前方の立体音場の比較的遠い方のグループを2チャネル
    で集音する第2の集音手段と、 前記第1及び第2の集音手段により集音された各チャネ
    ルのオーディオ信号と、前記第1及び第2の集音手段に
    よる集音方法を示す識別コードを記録媒体のフォーマッ
    トにエンコードするエンコード手段とを、 有するマルチチャネルオーディオ信号の記録装置。
  13. 【請求項13】 前記エンコード手段は、前記第1及び
    第2の集音手段により集音された各チャネルのオーディ
    オ信号を1ビットストリーム信号にエンコードするとと
    もに、そのエンコード方法を示す識別コードを記録媒体
    のフォーマットにエンコードすることを特徴とする請求
    項12記載のマルチチャネルオーディオ信号の記録装
    置。
  14. 【請求項14】 前記エンコード手段は更に、前記第1
    及び第2の集音手段により集音された各チャネルのオー
    ディオ信号を前方左右の2チャネルのオーディオ信号に
    エンコードするとともに、そのエンコード方法を示す識
    別コードを記録媒体のフォーマットにエンコードするこ
    とを特徴とする請求項12又は13記載のマルチチャネ
    ルオーディオ信号の記録装置。
  15. 【請求項15】 前方の立体音場の比較的近い方のグル
    ープを第1の集音手段により少なくとも2チャネルで集
    音するとともに、前方の立体音場の比較的遠い方のグル
    ープを第2の集音手段により2チャネルで集音し、前記
    第1及び第2の集音手段により集音された各チャネルの
    オーディオ信号と、前記第1及び第2の集音手段による
    集音方法を示す識別コードを記録媒体のフォーマットに
    エンコードして記録したマルチチャネルオーディオ信号
    の記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記第1及び第2の集音手段により集
    音された各チャネルのオーディオ信号が1ビットストリ
    ーム信号にエンコードされ、そのエンコード方法を示す
    識別コードと共に記録されていることを特徴とする請求
    項15記載のマルチチャネルオーディオ信号の記録媒
    体。
  17. 【請求項17】 前記第1及び第2の集音手段により集
    音された各チャネルのオーディオ信号が前方左右の2チ
    ャネルのオーディオ信号にエンコードされ、そのエンコ
    ード方法を示す識別コードと共に記録されていることを
    特徴とする請求項15又は16記載のマルチチャネルオ
    ーディオ信号の記録媒体。
  18. 【請求項18】 前方の立体音場の比較的近い方のグル
    ープを第1の集音手段により少なくとも2チャネルで集
    音するとともに、前方の立体音場の比較的遠い方のグル
    ープを第2の集音手段により2チャネルで集音し、前記
    第1及び第2の集音手段により集音された各チャネルの
    オーディオ信号と、前記第1及び第2の集音手段による
    集音方法を示す識別コードを記録媒体のフォーマットに
    エンコードして記録したマルチチャネルオーディオ信号
    の記録媒体の再生装置であって、 前記エンコードされたオーディオ信号を前記識別コード
    に基づいて、前記第1及び第2の集音手段により集音さ
    れた各チャネルのオーディオ信号にデコードするデコー
    ド手段と、 前記デコード手段によりデコードされた各オーディオ信
    号をそれぞれアナログ信号に変換するD/A変換手段と
    を、 有するマルチチャネルオーディオ信号の再生装置。
  19. 【請求項19】 前記デコード手段は、第1及び第2の
    集音手段により集音されて1ビットストリーム信号にエ
    ンコードされたデータをデコードすることを特徴とする
    請求項18記載のオーディオ信号の再生装置。
  20. 【請求項20】 前記デコード手段は、前記第1及び第
    2の集音手段により集音されて前方左右の2チャネルの
    オーディオ信号にエンコードされたデータをデコードす
    ることを特徴とする請求項18又は19記載のオーディ
    オ信号の再生装置。
  21. 【請求項21】 前方の立体音場の比較的近い方のグル
    ープを第1の集音手段により少なくとも2チャネルで集
    音するとともに、前方の立体音場の比較的遠い方のグル
    ープを第2の集音手段により2チャネルで集音するか、
    又は後方を第3の集音手段により少なくとも1チャネル
    で選択的に集音し、 前記第1の集音手段により集音されたオーディオ信号を
    リスナの前方の比較的近い位置に配置された第1の再生
    手段により再生するとともに、第2の集音手段により選
    択的に集音されている場合にはそのオーディオ信号をリ
    スナの前方の比較的遠い位置に配置された第2の再生手
    段により再生し、前記第3の集音手段により選択的に集
    音されている場合にはそのオーディオ信号をリスナの後
    方に配置された第3の再生手段により再生するマルチチ
    ャネルオーディオ信号の集音再生方法。
  22. 【請求項22】 前方の立体音場の比較的近い方のグル
    ープを少なくとも2チャネルで集音する第1の集音手段
    と、 前方の立体音場の比較的遠い方のグループを2チャネル
    で集音する第2の集音手段と、 後方を少なくとも1チャネルで集音する第3の集音手段
    と、 前記第2又は第3の集音手段を選択する選択手段と、 前記第1の集音手段及び前記選択手段により選択された
    前記第2又は第3の集音手段により集音された各チャネ
    ルのオーディオ信号と、前記第1の集音手段及び前記第
    2又は第3の集音手段による集音方法を示す識別コード
    を記録媒体のフォーマットにエンコードするエンコード
    手段とを、 有するマルチチャネルオーディオ信号の記録装置。
  23. 【請求項23】 前記エンコード手段は、前記第1の集
    音手段及び前記第2又は第3の集音手段により選択的に
    集音された各チャネルのオーディオ信号を1ビットスト
    リーム信号にエンコードするとともに、そのエンコード
    方法を示す識別コードを記録媒体のフォーマットにエン
    コードすることを特徴とする請求項22記載のマルチチ
    ャネルオーディオ信号の記録装置。
  24. 【請求項24】 前記エンコード手段は更に、前記第1
    の集音手段及び前記第2又は第3の集音手段により選択
    的に集音された各チャネルのオーディオ信号を前方左右
    の2チャネルのオーディオ信号にエンコードするととも
    に、そのエンコード方法を示す識別コードを記録媒体の
    フォーマットにエンコードすることを特徴とする請求項
    22又は23記載のマルチチャネルオーディオ信号の記
    録装置。
  25. 【請求項25】 前方の立体音場の比較的近い方のグル
    ープを第1の集音手段により少なくとも2チャネルで集
    音するとともに、前方の立体音場の比較的遠い方のグル
    ープを第2の集音手段により2チャネルで集音するか、
    又は後方を第3の集音手段により少なくとも1チャネル
    で選択的に集音し、前記第1の集音手段及び前記第2又
    は第3の集音手段により集音された各チャネルのオーデ
    ィオ信号と、前記第1の集音手段及び前記第2又は第3
    の集音手段による集音方法を示す識別コードを記録媒体
    のフォーマットにエンコードして記録したマルチチャネ
    ルオーディオ信号の記録媒体。
  26. 【請求項26】 前記第1の集音手段及び前記第2又は
    第3の集音手段により選択的に集音された各チャネルの
    オーディオ信号が1ビットストリーム信号にエンコード
    され、そのエンコード方法を示す識別コードと共に記録
    されていることを特徴とする請求項25記載のマルチチ
    ャネルオーディオ信号の記録媒体。
  27. 【請求項27】 前記第1の集音手段及び前記第2又は
    第3の集音手段により選択的に集音された各チャネルの
    オーディオ信号が前方左右の2チャネルのオーディオ信
    号にエンコードされ、そのエンコード方法を示す識別コ
    ードと共に記録されていることを特徴とする請求項25
    又は26記載のマルチチャネルオーディオ信号の記録媒
    体。
  28. 【請求項28】 前方の立体音場の比較的近い方のグル
    ープを第1の集音手段により少なくとも2チャネルで集
    音するとともに、前方の立体音場の比較的遠い方のグル
    ープを第2の集音手段により2チャネルで集音するか、
    又は後方を第3の集音手段により少なくとも1チャネル
    で選択的に集音し、前記第1の集音手段及び前記第2又
    は第3の集音手段により選択的に集音された各チャネル
    のオーディオ信号と、前記第1の集音手段及び前記第2
    又は第3の集音手段による集音方法を示す識別コードを
    記録媒体のフォーマットにエンコードして記録したマル
    チチャネルオーディオ信号の記録媒体の再生装置であっ
    て、 前記エンコードされたオーディオ信号を前記識別コード
    に基づいて、前記第1の集音手段及び前記第2又は第3
    の集音手段により選択的に集音された各チャネルのオー
    ディオ信号にデコードするデコード手段と、 前記デコード手段によりデコードされた各オーディオ信
    号をそれぞれアナログ信号に変換するD/A変換手段と
    を、 有するマルチチャネルオーディオ信号の再生装置。
  29. 【請求項29】 前記デコード手段は、第1の集音手段
    及び前記第2又は第3の集音手段により選択的に集音さ
    れて1ビットストリーム信号にエンコードされたデータ
    をデコードすることを特徴とする請求項28記載のオー
    ディオ信号の再生装置。
  30. 【請求項30】 前記デコード手段は、前記第1の集音
    手段及び前記第2又は第3の集音手段により選択的に集
    音されて前方左右の2チャネルのオーディオ信号にエン
    コードされたデータをデコードすることを特徴とする請
    求項28又は29記載のオーディオ信号の再生装置。
  31. 【請求項31】 前記第1の集音手段は、前方の立体音
    場の比較的近い方の左右2チャネルとセンター又は低音
    の1チャネルを含む3チャネル、又は両方を含む4チャ
    ネルを集音するマイクロホンを含み、前記第1の再生手
    段は、前記マイクロホンにより集音されたオーディオ信
    号を再生するスピーカを含むことを特徴とする請求項
    1、11又は21記載のマルチチャネルオーディオ信号
    の集音再生方法。
  32. 【請求項32】 前記第1の集音手段は、前方の立体音
    場の比較的近い方の左右2チャネルとセンター又は低音
    の1チャネルを含む3チャネル、又は両方を含む4チャ
    ネルを集音するマイクロホンを含むことを特徴とする請
    求項2、12又は22記載のマルチチャネルオーディオ
    信号の記録装置。
  33. 【請求項33】 前記第1の集音手段は、前方の立体音
    場の比較的近い方の左右2チャネルとセンター又は低音
    の1チャネルを含む3チャネル、又は両方を含む4チャ
    ネルを集音するマイクロホンを含むことを特徴とする請
    求項5、15又は25記載のマルチチャネルオーディオ
    信号の記録媒体。
  34. 【請求項34】 前記デコード手段は、前方の立体音場
    の比較的近い方の左右2チャネルとセンター又は低音の
    1チャネルを含む3チャネル、又は両方を含む4チャネ
    ルを集音したチャネルのオーディオ信号をデコードする
    ことを特徴とする請求項8、18又は28記載のオーデ
    ィオ信号の再生装置。
JP9352427A 1997-12-05 1997-12-05 マルチチャネルオーディオ信号の集音再生方法、記録装置、記録媒体及び再生装置 Withdrawn JPH11178089A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011066868A (ja) * 2009-08-18 2011-03-31 Victor Co Of Japan Ltd オーディオ信号符号化方法、符号化装置、復号化方法及び復号化装置

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