JP2003532620A - チアゾロインドリノン化合物 - Google Patents

チアゾロインドリノン化合物

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JP2003532620A JP2000602239A JP2000602239A JP2003532620A JP 2003532620 A JP2003532620 A JP 2003532620A JP 2000602239 A JP2000602239 A JP 2000602239A JP 2000602239 A JP2000602239 A JP 2000602239A JP 2003532620 A JP2003532620 A JP 2003532620A
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Abstract

(57)【要約】 化学療法および/または放射線療法を受けている患者において、これらの療法によって引き起こされる上皮細胞傷害性副作用(例えば、脱毛症、手足症候群、粘膜炎)を予防する/その重篤度を軽減するための、サイクリン依存性キナーゼII阻害剤をとして有用なチアゾール−インドール化合物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、概して、化学療法および/または放射線療法で起こりやすい上皮細
胞傷害性作用(例えば、脱毛症、手足症候群、および粘膜炎)を予防する/その
重篤度を軽減するために特に有用なサイクリン依存性キナーゼII阻害剤としての
有用性を有するチアゾールインドリノン化合物に関する。本発明はまた、かかる
化合物の合成、ならびに対応する化学療法および/または放射線療法の処置を受
けた患者における上皮細胞傷害性作用を予防する/その重篤度を軽減するための
薬理組成物などの化合物を含有する製剤に関する。
【0002】
【発明の背景】
タンパク質キナーゼは細胞の増殖および分化の制御において重要な役割を果た
し、増殖因子およびサイトカインの産生をもたらす細胞シグナルの重要な媒介物
である。例えば、Schlessinger and Ullrich, Neuron 1992, 9, 383を参照され
たい。限定されるものではないが、かかるキナーゼのリストの一部として、ab
l、ARaf、ATK、ATM、bcr−abl、Blk、BRaf、Brk、
Btk、CDK1、CDK2、CDK3、CDK4、CDK5、CDK6、CD
K7、CDK8、CDK9、cfms、c−fms、c−kit、c−met、
cRaf1、CSF1R、CSK、c−src、EGFR、ErbB2、Erb
B3、ErbB4、ERK、ERK1、ERK2、Fak、fes、FGFR1
、FGFR2、FGFR3、FGFR4、FGFR5、Fgr、FLK−4、F
ps、Frk、Fyn、GSK、gsk3a、gsk3b、Hck、IGF−1
R、IKK、IKK1、IKK2、IKK3、INS−R、インテグリン結合キ
ナーゼ、Jak、JAK1、JAK2、JAK3、JNK、JNK、Lck、L
yn、MEK、MEK1、MEK2、p38、PDGFR、PIK、PKB1、
PKB2、PKB3、PKC、PKCa、PKCb、PKCd、PKCe、PK
Cg、PKCl、PKCm、PKCz、PLK1、Polo様キナーゼ、PYK
2、tie、tie、TrkA、TrkB、TrkC、UL13、UL97
、VEGF−R1、VEGF−R2、YesおよびZap70が挙げられる。タ
ンパク質キナーゼは、アルツハイマー病(Mandelkow,E.M.et
al,FEBS Lett.1992,314,315;Sengupta,A
.et al,Mol.Cell.Biochem.1997,167,99)
などの中枢神経系疾患、痛覚(Yashpal,K.J.Neurosci.1
995,15,3263−72)、関節炎(Badger,J.Pharm.E
xp.Ther.1996,279,1453)や乾癬(Dvir,et al
,J.Cell Biol.1991,113,857)などの炎症性疾患、慢
性閉塞性肺疾患、骨粗鬆症(Tanaka et al,Nature,199
6,383,528)などの骨疾患、癌(Hunter and Pines,
Cell 1994,79,573)、アテローム性動脈硬化症(Hajjar
and Pomerantz,FASEB J.1992,6,2933)、
血栓症(Salari,FEBS 1990,263,104)、糖尿病(Bo
rthwick,A.C.et al,Biochem.Biophys.Re
s.Commun.1995,210,738)などの代謝疾患、脈管形成(S
trawn et al,Cancer Res.1996,56,3540;
Jackson et al,J.Pharm.Exp.Ther.1998,
284,687)などの血管増殖疾患、再狭窄(Buchdunger et
al,Proc.Nat.Acad.Sci.USA 1991,92,225
8)、自己免疫疾患および移植拒絶(Bolen and Brugge,An
n.Rev.Immunol.1997,15,371)、ならびにウイルス感
染(Littler,E.Nature 1992,358,160)および真
菌感染(Lum,R.T.PCT Int.Appl.,WO 9805335
A1 980212)などの感染症において標的として関与している。
【0003】 種々のタイプの腫瘍性症状の治療において、化学療法技術および放射線療法技
術が十分に確立している。化学療法および/または放射線療法の投与に付随する
副作用として、患者は重篤な宿主上皮細胞傷害性を受ける可能性がある。化学療
法によって引き起こされる上皮増殖の損傷の結果としては、しばしば毛髪の損失
(脱毛症)、手足症候群、および粘膜炎が挙げられ、かかる副作用、特に粘膜炎
はまた、放射線療法の結果としても起こることが知られている。これらの副作用
症状は、必要とされる個々の化学療法および/または放射線療法のタイプ、用量
および投与管理によって重篤度が変化し得る。
【0004】
【発明の概要】
本発明は、一以上の異なる形態にある化合物:
【化2】 に関する。これについては、以下でさらに詳しく説明する。
【0005】 一つの態様において、本発明は 被験者に、一以上のかかる異なる形態の上記
チアゾールインドリノン化合物を投与することにより、化学療法および/または
放射線療法を受ける被験者における、かかる治療の上皮細胞傷害性副作用を予防
する/その重篤度を軽減する新規な手法を提供する。これについては、以下でさ
らに詳しく説明する。
【0006】 このようにして予防する/重篤度を軽減することができる上皮細胞傷害性副作
用としては、化学療法および/または放射線療法によって引き起こされる脱毛症
、手足症候群および/または粘膜炎が挙げられる。
【0007】 様々なチアゾールインドリノン化合物:
【化3】 としては、以下の考察において記載され、融点、X線回折結晶学的スペクトル、
溶媒における溶解度、および合成方法に関して特徴づけられる種々の形態が含ま
れる。
【0008】 さらなる態様では、本発明はまた、種々の形態のかかるチアゾールインドリノ
ン化合物を製造する方法に関する。
【0009】 本発明のさらなる態様は、(a)化学療法および/または放射線療法の適用に
よって引き起こされる上皮細胞傷害性副作用を予防する/その重篤度を軽減する
のに有効な量の、上記形態の少なくとも一つのかかるチアゾールインドリノン化
合物、および(b)1種以上の医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤、を
含んでなる医薬組成物に関する。
【0010】 本発明のその他の態様、特徴および利点は、以下の開示および特許請求の範囲
からさらに明らかになろう。
【0011】
【発明の詳細な説明およびその好ましい実施形態】
本発明により、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤として有用な種々の形態を有
するチアゾールインドリノン化合物が提供される。
【0012】 チアゾールインドリノン化合物は、式:
【化4】 を有し、以下に詳述するように、異なる形態、A、BおよびC型として製造する
ことができる。
【0013】 本発明のチアゾールインドリノン化合物の一般化した合成スキーム(スキーム
1)を以下に示し、本明細書の実施例でさらに詳細に記載する。
【化5】
【0014】 かかる合成で得られた生成物、4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8
H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミ
ノ}−N−(4−ピリジニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドは、合成反応系
から回収することができ、その後に特定の溶媒種を用いて再結晶させ、以下で記
載するように、対応する所望の形態の最終目的の化合物が得られる。
【0015】 次いで、得られた形態の化合物は、被験者に適用された化学療法および/また
は放射線療法によって引き起こされる上皮細胞傷害性副作用(例えば、脱毛症、
手足症候群、および/または粘膜炎)を予防する/その重篤度を軽減するために
、被験者(例えば、ヒト被験者のような哺乳類被験者)へ局所投与、あるいは非
全身投与するための医薬上許容される組成物中に有効成分として配合することが
できる。
【0016】 化学療法および/または放射線療法を受ける被験者においてかかる療法によっ
て引き起こされる脱毛症を予防する/その重篤度を軽減するためには、好適な異
なる形態の本発明のチアゾールインドリノン化合物を、好ましくは、頭(例えば
、頭皮、眉毛部、あごひげおよび口ひげ部など)のような脱毛症に感受性のある
身体部位に局所投与する。
【0017】 かかる局所適用のため、CDK2阻害剤化合物を、その化合物と選択した医薬
上許容されるビヒクル(担体、希釈剤または賦形剤)とを組み合わせ、適切に計
画された治療プロトコールに従って投与された場合に、脱毛症の副作用の予防ま
たはその重篤度の軽減を達成するのに十分な化合物量で局所投与製剤として製剤
化してもよい。この製剤は対応する投与に有用ないずれの単位投与形であっても
よい。
【0018】 チアゾールインドリノン化合物製剤は、化学療法誘発性脱毛症に感受性のある
被験者の頭部へのエアゾル化スプレー投与のための液体製剤、または頭部の感受
性領域と接触するように位置させるために妥当な形態のCDK2阻害剤製剤を含
む皮膚パッチまたは膏薬によるなど、その他の好適な様式で構成および投与する
ことができる。
【0019】 あるいは、この製剤は、脱毛症を予防する/その重篤度を軽減するのに適当な
身体部位、例えば頭皮または頭の他の部位に投与するために、ローション剤、軟
膏、ゲル剤、フォーム剤、ペースト剤、油剤、クリーム剤、またはその他の好適
な形態として製剤化してもよく、治療効果を均一にするには、最初の投与の後に
マッサージ、ブラッシング、またはタオルで拭くことによって製剤を頭皮に一様
に広げるとよい。
【0020】 本発明のCDK2阻害剤を化学療法および/または放射線療法を受けている被
験者の身体部位へ局所投与するために用いられる組成物の一例として、Tata, S.
, et al., Relative Influence of Ethanol and Propylene Glycol Cosolvents
on Deposition of Minoxidil into the Skin, Journal of Pharmaceutical Scie
nces, Vol. 83, No. 10, October 1994, pp.1508-1510に記載されているタイプ
の製剤を用いてもよく、その全開示内容は参照により本明細書の一部とされる。
かかる製剤は、頭皮への溶液の局所投与に関しては、60%エタノール、20%
プロピレングリコールおよび20%水中における有効成分の2%溶液を含んでも
よい。
【0021】 本発明のCDK2阻害剤の局所投与に有効に用いられるさらに他の製剤として
は、米国特許第5,849,733号、同第5,807,698号、同第5,6
25,031号、および同第5,486,509号に見られる製剤が挙げられ、
それらの全開示内容は本明細書の開示の一部とされる。
【0022】 本発明のCDK2阻害剤の局所投与に有効に用いられる製剤のさらなる例とし
ては、Hoffman, R. M., et al., Liposomes Can Specifically Target Entrappe
d Melanin To Hair Follicles in Histocultured Skin, In Vivo Cell. Dev. Bi
ol., Vol. 29A: 192-194, March 1993、およびNiemiec, S. M., et al., Influe
nce of Nonionic Liposomal Composition on Topical Delivery of Peptide Dru
gs into Pilosebaceous Units: An in Vivo Study Using the Hamster Ear Mode
l, Pharmaceutical Research, Vol. 12, No. 8, 1995, pp. 1184-1188に記載さ
れている脂質ベースの製剤、ならびにRolland, A., et al., Site-Specific Dru
g Delivery to Pilosebaceous Structures Using Polymeric Microspheres, Pha
rmaceutical Research, Vol. 10, No. 12, 1993, pp. 1738-1744に記載されてい
るポリマー系マイクロスフェア製剤が挙げられる。
【0023】 所望の投与計画に適当な用量を提供するように製剤を構成してもよい。用いら
れる化学療法および/または放射線療法の特徴に基づき、当技術分野の技術の範
囲内で、所定の被験者に対する用量および投与計画を容易に決定することができ
る。
【0024】 化学療法および/または放射線療法の副作用としての手足症候群に感受性のあ
る手および足の領域への局所投与をはじめ、手足症候群の予防/その重篤度の軽
減のためのCDK2阻害剤の製剤および投与にも同様の考えが当てはまる。
【0025】 粘膜炎を予防する/その重篤度を軽減するためには、サイクリン依存性キナー
ゼII阻害剤を口腔粘膜に適用するのに好適な局所製剤として製剤化すればよい。
粘膜炎に対抗するために用いられる、本発明のサイクリン依存性キナーゼII阻害
剤の例示的な送達系としては、"Methods of Inhibiting Ulcerative Mucositis"
として1996年3月5日に発行されたCullinanの米国特許第5,496,82
8号に記載されている製剤および送達技術が挙げられる。有用な製剤としては、
口腔の粘膜に適用するための、錠剤、カプセル剤、スプレー剤、口中洗浄剤、ロ
ゼンジ剤、トローチ剤、香錠、ポップキャンデー、懸濁液、散薬などの形をとる
有効成分および賦形剤、希釈剤、または担体を含んでいてもよい。化学療法およ
び/または放射線療法によって引き起こされる上皮細胞傷害性副作用を予防する
/その重篤度を軽減するために許容されるCDK2阻害剤の1日用量は、約0.
1〜約1000mg/日であり、好ましくは約50〜約200mg/日である。
【0026】 本発明の好ましい実施において、サイクリン依存性キナーゼII阻害剤は、化学
療法および/または放射線療法の処置と同時に(すなわち、そうでなければCD
K2阻害剤の不在下で表れる、化学療法および/または放射線療法により引き起
こされる上皮細胞傷害性副作用の予防または改善作用を達成するように、その療
法と同時に、またはそれと十分近い時間に)投与する。化学療法および/または
放射線療法は、治療される患者の腫瘍性症状、またはその他の病状もしくは症状
に適当ないずれのタイプのものであってもよい。例として、化学療法は、周期特
異的薬剤(シトシンアラビノシド(ARA−C)など)および非周期特異的薬剤
(シトキサンなど)をはじめとする化学療法剤を、単独でまたは互いに組み合わ
せて投与することを含んでもよい。
【0027】 本発明のある具体例では、サイクリン依存性キナーゼII阻害剤は、化学療法お
よび/または放射線療法を受けている被験者において、脱毛症、手足症候群、お
よび/または粘膜炎のような上皮細胞傷害性副作用を予防する/その重篤度を軽
減するための細胞保護組成物として、1サイクルの化学療法において1〜4回投
与する。
【0028】 化学療法誘発性の脱毛症を予防する/その重篤度を軽減する特定の適用におい
て、サイクリン依存性キナーゼII阻害作用は、サイクリン依存性キナーゼII活性
の阻害によって毛嚢細胞周期の望ましい一時的停止を達成する。一つの好ましい
具体例では、かかる目的のため、好適な局所投与製剤として製剤化された阻害剤
を、化学療法の適用前および適用中に、化学療法サイクル当たり1〜2回または
それ以上で適用すればよい。
【0029】 本発明の一つの好ましい態様では、化学療法誘発性脱毛症を予防する/その重
篤度を軽減するために局所投与されるサイクリン依存性キナーゼII阻害剤は、以
下の特徴に基づいて効果が評価され、用途が選択される。
【0030】 (1)IC50値が、CDK2に対して2.5ナノモル未満、好ましくは20
ナノモル未満であること、 (2)IC50値が、G1チェックポイントアッセイにおいて、1.5マイク
ロモル未満、好ましくは5マイクロモル未満であること、 (3)その1つがアルキル化剤を含む少なくとも2つの異なる細胞傷害性作用
(例えば、ドキソルビシン/シクロホスファミド(アントラサイクリン/アルキ
ル化剤)、エトポシド(トポイソメラーゼII阻害剤)、タキソールなどに関わる
作用)を用いるベビーラット脱毛症モデルにおいて、再現性ある保護を示すこと
、 (4)局所用量を10mg/被験者体重kgとすることにより、血漿濃度が1
5ナノモル未満となり、好ましくは全身暴露でHT29腫瘍細胞系統を保護する
IC50濃度が0.01未満となること、 (5)皮膚刺激プロフィールが許容されるものであること、および (6)使用される特定の局所製剤の適性(適合性、バイオアベラビリティなど
の見地から)。
【0031】 本発明の化合物は、好適な形態で、手足症候群を予防する/その重篤度を軽減
するために、化学療法および/または放射線療法を受けている患者に好適な投与
計画および治療食計画において局所投与するために適切に製剤化することができ
る。
【0032】 化学療法および/または放射線療法を受けている患者における粘膜炎を予防す
る/その重篤度を軽減するために、適切な形態の本発明の化合物を、好ましくは
、口中洗浄剤、ロゼンジ剤またはポップキャンデーとして口腔粘膜に局所投与す
るために製剤化してもよい。
【0033】 本発明のチアゾールインドリノン化合物は、特徴的に多形として知られる、1
を超える形態で結晶化することができ、さらに、かかる総ての多形形態(「多形
体」)は本発明の範囲内に包含される。多形は一般に温度もしくは圧力またはそ
の両方の変化に対する応答として起こり、また結晶化過程における違いに起因す
る。多形体は種々の物理的特性によって区別することができ、典型的には多形体
を区別するには化合物のX線回折パターン、溶解挙動、および融点が用いられる
【0034】 本明細書において、示された融点温度の値について「付近」とは、示された値
±2℃の範囲内の温度(摂氏度で測定)をいう。
【0035】 以下の記載において、本発明の合成に使用される試薬は市販されているか、ま
たは文献記載の方法に従って製造される。例示された化合物について示された物
理データは、割り当てられたそれらの化合物の構造と一致する。H NMRス
ペクトルは、Varian Unity Plus NMR分光光度計において300または400
Mhzで得られたものである。質量スペクトルは、大気中化学イオン化(APC
I)またはエレクトロスプレーイオン化(ESI)のいずれかを用い、Micromas
s Ltd., Altrincham, UK製のMicromass Platform II質量分析計で得た。単離で
きないかまたは完全に同定するには不安定ないくつかの中間体の純度の確認、お
よび反応の進行を追跡するには分析薄層クロマトグラフィー(TLC)を用いた
。特に断りのない限り、これはシリカゲル(Merck Silica Gel 60 F254)を用いて
行った。特に断りのない限り、化合物の精製のためのカラムクロマトグラフィー
はMerck Silica Gel 60(230−400メッシュ)を使用し、圧力下で、示さ
れた溶媒系を用いた。
【0036】 TAモデル2910で示差走査熱量測定法を用いることによって、本発明のそ
れぞれの形態のチアゾールインドリノン化合物について融点を測定した。サンプ
ルの質量は各場合で1〜3mgとした。各サンプルをアルミニウムの波形パンに
入れ、40ml/分の流量の窒素パージ下で保持した。加熱速度は10℃/分で
あった。
【0037】 それぞれの形態についての再結晶化操作は、各場合において、選択した溶媒に
溶かし、溶媒を蒸発させるまで周囲温度(例えば、25℃)で保存しておいた化
合物を用いて行った。次いで固体残渣をX線回折によって分析した。
【0038】 それぞれの反溶剤の決定においては、25℃にて選択した溶媒に化合物を溶か
し、水またはアルコールを添加して固体を沈殿させた。その固体をX線回折によ
って分析した。
【0039】 粉末X線回折分析に関する操作においては、粉末にした化合物を石英ゼロのバ
ックグラウンドプレートに注ぎ、Scantag PADVまたはXDS2000を用いて5〜40
°2θで走査した。
【0040】 以下で例示される本発明の特定の形態のチアゾールインドリノン化合物を、簡
単にそれぞれA型、B型およびC型と表示する。
【0041】A型 A型は式:
【化6】 を有するチアゾールインドリノン化合物であって、その融点、X線回折結晶学的
スペクトル特性、溶媒媒質における溶解度、反溶剤特性、および合成方法によっ
てさまざまに特徴づけられる。
【0042】 上記の融点測定法によって測定されたA型の融点は235℃である。 本発明のチアゾールインドリノン化合物を酢酸エチルに溶かして溶液を5℃ま
で冷却すると、A型が沈殿した。
【0043】 A型化合物のポリエチレングリコール400、トランスクトールおよびメタノ
ール溶媒における溶解度(mg/mL)は以下の通りである。
【0044】
【表6】
【0045】 A型化合物をアセトン、n−ブタノールまたは塩化メチレンに加えると25℃
で平衡状態の懸濁液を作製するスラリー平衡を施し、粉末X線回折によって分析
したところ、平衡によってこの形態は変化しなかった。
【0046】 反溶剤特性において、反溶剤として水またはアルコールのいずれかを用い、本
発明のチアゾールインドリノン化合物をジメチルスルホキシドから沈殿させると
A型が生成した。
【0047】 A型のX線回折同定によって、かかる多形体が図1(スペクトルA1および曲
線A2)に示すX線回折スペクトルを有することが示された。なお、ここでそれ
ぞれの曲線は異なるロットの化合物から得られたものである。A型のX線回折値
を下記表Iに示す。
【0048】 表I A型のX線回折特性:2θおよび相対強度値
【表7】
【0049】B型 B型は式:
【化7】 を有するチアゾールインドリノン化合物であって、その融点、X線回折結晶学的
スペクトル特性、溶媒媒質における溶解度、および合成方法によってさまざまに
特徴づけられる。
【0050】 上記の融点測定法によって測定したB型の融点は247℃である。
【0051】 B型のポリエチレングリコール400、トランスクトールおよびメタノール溶
媒における溶解度(mg/mL)は以下の通りである。
【0052】
【表8】
【0053】 B型のX線回折同定によって、かかる多形体が図1(スペクトルB)に示すX
線回折スペクトルを有することが示された。B型のX線回折値を下の表IIに示す
【0054】 表II B型のX線回折特性:2θおよび相対強度値
【表9】
【0055】C型 C型は式:
【化8】 を有するチアゾールインドリノン化合物であって、その融点、X線回折結晶学的
スペクトル特性、抗溶媒特性、および合成方法によってさまざまに特徴づけられ
る。
【0056】 上記の融点測定法によって測定したC型の融点は243℃である。
【0057】 反溶剤特性において、反溶剤として水またはアルコールのいずれかを用い、本
発明のチアゾールインドリノン化合物をN−メチルピロリドンから沈殿させると
C型が生成した。
【0058】 C型のX線回折同定によって、かかる型の化合物が図2(曲線C)に示すX線
回折スペクトルを有することが示された。C型のX線回折値を下の表IIIに示す
【0059】 表III C型のX線回折特性:2θおよび相対強度値
【表10】
【0060】 本発明の特徴は、限定されるものではないが以下の実施例に関してさらに十分
に理解されよう。
【0061】実施例1 4−アミノ−N−(4−アミノメチルピリジニル)ベンゼンスルホンアミドの製 250mlの丸底フラスコに、50mlの乾燥ピリジン、4−(アミノメチル
)ピリジン(10.4g,50mmol)および磁気攪拌棒を入れた。窒素下で
混合物を攪拌して0℃まで冷却し、次いで塩化N−アセチルスルファニリル(1
2.8g,55.0mmol)を添加した。得られた混合物を窒素下0℃で5分
間攪拌し、反応物を室温まで温めて16時間攪拌した。反応混合物を濃縮すると
濃厚な残渣となり、これを約500gの氷水に注いだ。フラスコ中の残渣を25
mlのMeOHで氷水中に洗い入れるとN−アセチルスルファニルアミドが沈殿
した。得られた沈殿を濾過し、過剰な水で洗浄して50℃で真空乾燥させた。固
体を75mlの1N塩酸中に懸濁させ、総ての出発原料が消費されるまで100
℃で加熱した。反応混合物を冷却し、水酸化アンモニウムで中和した。沈殿を濾
過し、50℃で真空乾燥させると、5.78g、43.9%の化合物が得られた
1H NMR (DMSO-d6) δ 8.42 (d, 2H) 7.76 (t, 1H)、7.39 (d, 2H)、7.22 (d,
2H)、6.56 (d, 2H)、5.91 (s, 2H)、3.89 (d, 2H); APCI-MS m/z 264 (MH)+
【0062】実施例2 6,8−ジヒドロ−7H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−7−オ ンの製造 2Lの三首丸底フラスコに、内部温度計、250mLの添加漏斗、磁気攪拌棒
および隔膜を取り付けた。フラスコに窒素、200mLの乾燥THF、および6
−アミノベンゾチアゾール(15.2g,0.100mol)を添加した。混合
物を攪拌し、ドライアイス−アセトン浴中で内部温度が−74℃になるまで冷却
した。50mLのジクロロメタン中の次亜塩素酸tert−ブチル(11.0g
,0.103mol)の溶液を15分間にわたって加えた。得られた溶液をドラ
イアイス−アセトン浴温度でさらに3時間攪拌した。次いで反応物に50mLの
ジクロロメタン中のメチルチオ酢酸エチル(13.8g,0.103mol)溶
液をゆっくりと滴下した。得られた溶液をドライアイス−アセトン浴温度でさら
に3時間攪拌した。トリエチルアミン(25.3g,0.250mol)および
50mlのジクロロメタンの溶液をドライアイス−アセトン浴温度で加え、溶液
を0.5時間攪拌した。冷却浴を取り外し、反応物を室温まで温めた。次いで反
応物を濃縮すると濃厚な残渣となった。この濃厚な油状物質を200mLのエー
テルおよび600mLの0.25M塩酸に懸濁させた。混合物を24時間攪拌さ
せた。得られた固体を混合物から濾過し、水およびエーテルでトリチュレートし
た。次いで固体を冷MeOHに懸濁させ、濾過して16時間真空乾燥させると、
18.7g(79%)の8−(メチルスルファニル)−6,8−ジヒドロ−7H
−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−7−オンが得られた:1H NMR (
DMSO-d6) δ 10.8 (s, 1H)、9.2 (s, 1H)、8.0 (d, 1H)、7.1 (d, 1H)、1.8 (s,
3H); APCI-MS m/z 235 (M-H)-。500mLのエルレンメイヤーフラスコに、攪
拌子、8.1g(0.034mol)の8−(メチルスルファニル)−6,8−
ジヒドロ−7H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−7−オンおよび
100mLの氷酢酸を入れた。すべての出発原料が溶けるまで混合物を攪拌した
。次いで反応混合物を100mLのTHFで希釈した。次いで亜鉛金属(16g
,325メッシュ)を加えた。次いでこの不均一混合物を攪拌し、2.5時間6
0℃に加熱した。混合物をセライトの1.5インチパッドで真空濾過した。濾過
パッド上の残渣をさらなるTHFで洗浄した。濾液を合して濃縮すると含水固体
となった。この固体をMeOHでトリチュレートし、濾過して風乾させると、4
.51g(70%)の化合物がフリーフロー状の固体として得られた:1H NMR (
DMSO-d6): δ 10.5 (s, 1H)、9.1 (s, 1H)、7.9 (d, 1H)、7.0 (d, 1H)、3.6 (s
, 2H); APCI-MS m/z 191 (M+H)+
【0063】実施例3 8−[エトキシメチリデン]−6H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インド ル−7−オンの製造 250mlの丸底フラスコに、攪拌子、6,8−ジヒドロ−7H−[1,3]
チアゾロ[5,4−e]インドル−7−オン(4.0g,0.021mol)、
40mLの氷酢酸および酢酸ジエトキシメチル(17.0g,0.105mol
)を入れた。フラスコに還流冷却器を取り付け、窒素を充填した。反応物を8時
間加熱還流した。フラスコを冷却し、攪拌子を取り出し、反応物を濃縮すると含
水固体となった。固体をエーテルおよびエタノール溶液でトリチュレートした。
混合物を濾過し、固体をエタノール−エーテル溶液で洗浄して真空乾燥させると
標題化合物が得られた。1H NMR (DMSO-d6): δ 10.5 (s, 1H)、9.1 (s, 1H)、7.
8 (d, 1H)、7.7 (s, 1H)、7.0 (d, 1H)、4.5 (q, 2H)、1.4 (t, 3H); APCI-MS m
/z 245 (M-H)-
【0064】実施例4 A型− 4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドの製造 a)150mlのエタノール中の6.91g(28.0mmol)の8−[エ
トキシメチリデン]−6H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−7−
オンおよび7.52g(28.0mmol)の4−アミノ−N−(4−ピリジニ
ルメチル)ベンゼンスルホンアミドの混合物を22時間加熱還流した。温かい混
合物を濾過し、固体を風乾させて300mlの熱エタノールで洗浄した。濾過ケ
ークを高真空下、室温にて48時間乾燥させると、チアゾールインドリノン化合
物が黄色の固体として得られた(11.0g,85%)。1H NMR (DMSO-d6): δ
4.02 (d, J = 6.4 Hz, 2H)、7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H)、7.24 (d, J = 5.7 Hz
, 2H)、7.56 (d, J = 8.8 Hz, 2H)、7.77 (d, J = 8.6 Hz, 2H)、7.81 (d, J =
8.4 Hz, 1H)、8.05 (d, J = 12.1 Hz, 1H)、8.24 (t, J = 6.3 Hz, 1H)、8.44 (
d, J = 5.8 Hz, 2H)、9.26 (s, 1H)、10.92 (s, 1H)、11.15 (d, J = 12.1 Hz,
1H); 元素分析値:C22H17N5S2O3・0.25 H2Oについての計算値:C, 56.46; H, 14
.96; S, 13.70; 実測値:C, 56.41; H, 3.72; N, 14.89; S, 13.77。
【0065】 b)パドル攪拌機、温度探針、および冷却器を備えた三首丸底フラスコに、3
29g(1.25mol)の8−[エトキシメチリデン]−6H−[1,3]チ
アゾロ[5,4−e]インドル−7−オン、293g(1.19mol)の4−
アミノ−N−(4−ピリジニルメチル)ベンゼンスルホンアミド、および155
40mlの無水アルコールを添加した。淡橙赤色のスラリーを27時間穏やかに
還流加熱(77〜78℃)すると、暗い赤レンガ色のスラリーが生成した。この
赤レンガ色の固体を1500mlの熱エタノールとともに濾過することで単離し
た。固体ケークをスパチュラでかき混ぜ、3回1000ml部の沸騰エタノール
で洗浄した。固体を乾燥皿に移し、減圧下、50〜60℃で12時間乾燥させた
。この固体を穏やかに攪拌し、さらに20時間60℃の真空乾燥機内で乾燥させ
た。 元素分析値:C22H17N5O3S2・0.20 C2H6Oについての計算値:C, 56.91; H, 3.88;
N, 14.81; S, 13.57; 実測値:C, 56.22; H, 3.87; N, 14.77; S, 13.77。
【0066】 c)試験管(幅20mm、長さ150mm)に磁気攪拌子、8−[エトキシメチ
リデン]−6H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−7−オン(0.
123g,0.5mmol)、4−アミノ−N−(4−ピリジニルメチル)ベン
ゼンスルホンアミド(0.132g,0.5mmol)および95%エタノール
(5ml)を入れた。反応混合物をゴム隔膜(14/22)で密封し、3インチ
の18口径の注射針で換気孔をあけた。反応容器を攪拌しながら室温の油浴に入
れ、次いで油浴の温度を78℃に上げ、その温度を約24時間維持した。反応容
器を油浴から外し、触れる温かさになるまで冷ました。得られた沈殿を吸引濾過
によって回収した。この固体を過剰な95%エタノールで洗浄し、吸引濾過によ
って回収した。得られた固体を40℃で2時間真空乾燥させた。固体を冷ますと
52mg(11%)の標題化合物が得られた。MS(M+H)=464。
【0067】実施例5 B型− 4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドの製造 a)1.2リットルのエタノール中の51.0g(207mmol)の8−[
エトキシメチリデン]−6H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−7
−オンおよび57.1g(217mmol)の4−アミノ−N−(4−ピリジニ
ルメチル)ベンゼンスルホンアミドの混合物を22時間加熱還流した。エタノー
ルを留去することによって、混合物をほぼ濃縮乾固させた。濃縮残渣を800m
lのエタノールで希釈し、1時間80℃に加温した。温かい混合物を濾過し、固
体をエタノールで洗浄した。濾過ケークを高真空下、室温で乾燥させると、チア
ゾールインドリノン化合物が黄色の固体として得られた(88.9g,93%)
1H NMR (DMSO-d6): δ 4.02 (d, J = 6.4 Hz, 2H)、7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H
)、7.24 (d, J = 5.7 Hz, 2H)、7.56 (d, J = 8.8 Hz, 2H)、7.77 (d, J = 8.6
Hz, 2H)、7.81 (d, J = 8.4 Hz, 1H)、8.05 (d, J = 12.1 Hz, 1H)、8.24 (t, J
= 6.3 Hz, 1H)、8.44 (d, J = 5.8 Hz, 2H)、9.26 (s, 1H)、10.92 (s, 1H)、1
1.15 (d, J = 12.1 Hz, 1H); 元素分析値:C22H17N5S2O3・0.25 H2O・0.02 C2H6 Oについての計算値:C, 56.45; H, 3.79; N, 14.93; S, 13.68; 実測値:C, 56.
47; H, 3.78; N, 14.71; S, 13.80。
【0068】 b)250mlの丸底フラスコに、磁気攪拌子、8−[エトキシメチリデン]
−6H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−7−オン(1.98g,
8.05mmol)、4−アミノ−N−(4−ピリジニルメチル)ベンゼンスル
ホンアミド(2.16g,8.2mmol)および95%エタノール(80ml
)を入れた。丸底反応フラスコに水冷還流冷却器を取り付けた。反応容器を攪拌
しながら室温の油浴に入れ、次いで油浴の温度を穏やかに還流するまで上げ、そ
の温度を約36時間維持した。反応容器を油浴から外し、熱混合物を濾過し、固
体を吸引濾過によって回収した。得られた固体を過剰な95%エタノールで洗浄
し、吸引濾過によって回収した。次いで固体を室温で2日間真空乾燥させると、
2.785g(74.7%)のチアゾールインドリノン化合物が得られた。MS
(M+H)=464。
【0069】実施例6 A型およびB型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3] チアゾロ[5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4 −ピリジニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドの混合物の製造 250mlの丸底フラスコに、磁気攪拌子、8−[エトキシメチリデン]−6
H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−7−オン(4.11g,17
.12mmol)、4−アミノ−N−(4−ピリジニルメチル)ベンゼンスルホ
ンアミド(4.62g,17.55mmol)および95%エタノール(150
ml)を入れた。丸底フラスコに水冷還流冷却器を取り付けた。反応容器を攪拌
しながら室温の油浴に入れ、次いで油浴の温度を穏やかに還流するまで上げ、そ
の温度を約48時間維持した。反応容器を油浴から外し、熱混合物を濾過し、固
体を吸引濾過によって回収した。得られた固体を過剰な95%エタノールで洗浄
し、吸引濾過によって回収した。次いで固体を室温で2日間真空乾燥させると、
5.143g(64.8%)のチアゾールインドリノン化合物が得られた。MS
(M+H)=464。
【0070】実施例7 化合物4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
[5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドを、種々の溶媒および下記表IVに記載の
結晶化法を用い、結晶化に関する特性決定を行った。
【0071】 表IV 結晶化に関する特性決定
【表11】
【0072】 表IVにおいて、DMSO=ジメチルスルホキシド、DMF=ジメチルホルムア
ミド、およびPEG400=400の分子量を有するポリエチレングリコール、
PXRD=粉末X線回折である。
【0073】 比較的不揮発性である溶媒(DMSO,DMF)の場合には、25℃で完全な
蒸発を達成することは困難であった。溶媒の存在は、PXRDパターンにおける
無定形の隆起として明らかであった。5℃に冷却すると、かかる条件下で4−{
[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]
インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジニルメチル)−
ベンゼンスルホンアミドの溶解度が下がる結果として、その他の結晶化アプロー
チよりも上手くいかなかった。
【0074】 種々の例示的態様、特徴および具体例に関し、本明細書において本発明を説明
したが、本発明としては、その他の変法、改変における具体例およびその開示さ
れた特徴の特定の具体例が許容されるものと考えられる。従って、本発明は、か
かるすべての変法、改変およびその他の具体例を含むように、その精神および以
下の特許請求の範囲内で広く解釈されるものとする。 本明細書および請求の範囲を一部とする出願は後続出願についての優先権の基
礎として利用され得る。かかる後続出願の請求の範囲は本明細書において記載さ
れるいずれの態様または態様の組合せに向けられていてもよい。それらは生成物
、製剤、方法または用途に係る請求項の形態をとってもよく、例えば限定される
ものではないが、特許請求の範囲に記載された請求項の1以上を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の化合物のA型およびB型のX線回折スペクトルを示す図である。
【図2】 本発明の化合物のC型のX線回折スペクトルを示す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月26日(2001.11.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 アンブリッシュ、バイアス アメリカ合衆国ノースカロライナ州、リサ ーチ、トライアングル、パーク、ピー.オ ー.ボックス、13398、ファイブ、ムーア、 ドライブ、グラクソスミスクライン内 Fターム(参考) 4C072 AA01 AA07 BB02 BB06 CC02 CC16 EE13 FF03 GG07 HH07 JJ05 UU01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 CB27 MA01 MA04 NA14 ZA89 ZB21

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が235℃付近であることを特徴とする、式: 【化1】 のチアゾールインドリノン化合物。
  2. 【請求項2】 図1のスペクトル(A1およびA2)に相当するX線回折スペクトルを有する
    、請求項1に記載の式のチアゾールインドリノン化合物。
  3. 【請求項3】 以下の溶解特性を有する、請求項1に記載の式のチアゾールインドリノン化合
    物。 【表1】
  4. 【請求項4】 以下のX線回折特性を有する、請求項1に記載の式のチアゾールインドリノン
    化合物。 【表2】
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の式の化合物を結晶化溶媒に溶解し、周囲温度で溶媒を蒸発さ
    せてチアゾールインドリノン化合物を結晶性固体として得ることにより形成され
    るチアゾールインドリノン化合物であって、ここで結晶化溶媒がジメチルホルム
    アミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、酢酸エチル、およびテトラヒドロフ
    ランからなる群から選択されるものである、チアゾールインドリノン化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の式の化合物をジメチルスルホキシドに溶解し、得られた溶液
    に、前記化合物を沈殿させるのに有効な量の、水およびアルコールから選択され
    る試薬を添加することによって形成される、化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の式の化合物を酢酸エチルに溶解し、得られた溶液を冷却して
    チアゾールインドリノン化合物として沈殿を生じさせることにより形成される、
    化合物。
  8. 【請求項8】 A型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
    [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
    ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミド。
  9. 【請求項9】 A型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
    [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
    ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドを含んでなる、医薬組成物。
  10. 【請求項10】 A型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
    [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
    ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドを含んでなる医薬組成物であって、その
    含有量が、前記組成物を上皮細胞傷害性のある上皮部位に局所適用した場合に、
    化学療法および/または放射線療法の適用によって引き起こされる上皮細胞傷害
    性を防ぐ/その重篤度を軽減するのに有効な量である、医薬組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれか一項に記載のチアゾールインドリノン化合物、および
    1種以上の医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤を含んでなる、医薬組成
    物。
  12. 【請求項12】 融点が247℃付近である、請求項1に記載の式のチアゾールインドリノン化
    合物。
  13. 【請求項13】 図1のスペクトル(B)に相当するX線回折スペクトルを有する、請求項1に
    記載の式のチアゾールインドリノン化合物。
  14. 【請求項14】 以下の溶解特性を有する、請求項1に記載の式のチアゾールインドリノン化合
    物。 【表3】
  15. 【請求項15】 以下のX線回折特性を有する、請求項1に記載の式のチアゾールインドリノン
    化合物。 【表4】
  16. 【請求項16】 B型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
    [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
    ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミド。
  17. 【請求項17】 B型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
    [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
    ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドを含んでなる、医薬組成物。
  18. 【請求項18】 B型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
    [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
    ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドを含んでなる医薬組成物であって、その
    含有量が、前記組成物を上皮細胞傷害性のある上皮部位に局所適用した場合に、
    化学療法および/または放射線療法の適用によって引き起こされる上皮細胞傷害
    性を防ぐ/その重篤度を軽減するのに有効な量である、医薬組成物。
  19. 【請求項19】 請求項12〜16のいずれか一項に記載のチアゾールインドリノン化合物、お
    よび1種以上の医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤を含んでなる、医薬
    組成物。
  20. 【請求項20】 融点が243℃付近である、請求項1に記載の式のチアゾールインドリノン化
    合物。
  21. 【請求項21】 図2のX線回折スペクトル(C)を有する、請求項1に記載の式のチアゾール
    インドリノン化合物。
  22. 【請求項22】 以下のX線回折特性を有する、請求項1に記載の式のチアゾールインドリノン
    化合物。 【表5】
  23. 【請求項23】 請求項1に記載の式の化合物をN−メチルピロリドンに溶解して溶液を得、該
    溶液に、水およびアルコールからなる群から選択される反溶剤を、チアゾールイ
    ンドリノン化合物としての沈殿を得るのに十分な量で添加することによって形成
    される、チアゾールインドリノン化合物。
  24. 【請求項24】 C型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
    [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
    ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミド。
  25. 【請求項25】 C型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
    [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
    ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドを含んでなる、医薬組成物。
  26. 【請求項26】 C型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
    [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
    ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドを含んでなる医薬組成物であって、その
    含有量が、前記組成物を上皮細胞傷害性のある上皮部位に局所適用した場合に、
    化学療法および/または放射線療法の適用によって引き起こされる上皮細胞傷害
    性を防ぐ/その重篤度を軽減するのに有効な量である、医薬組成物。
  27. 【請求項27】 請求項20〜24のいずれか一項に記載のチアゾールインドリノン化合物、お
    よび1種以上の医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤を含んでなる、医薬
    組成物。
  28. 【請求項28】 本明細書に記載された合成スキーム1の少なくとも一つの合成工程を行って、
    4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ[5,4
    −e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジニルメチ
    ル)−ベンゼンスルホンアミドを合成反応生成物として生成させ、 この合成反応生成物を、A、BおよびC型の4−{[(7−オキソ−6,7−
    ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−8−イリデン)
    メチル]アミノ}−N−(4−ピリジニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドの
    うちの1つを生成させる処理に付し、さらに このチアゾールインドリノン化合物と同一のものを回収することにより、 請求項1に記載の式のチアゾールインドリノン化合物を製造する方法。
  29. 【請求項29】 前記処理が、合成反応生成物を溶媒に溶かして溶液とし、この溶媒を蒸発させ
    ることによりチアゾールインドリノン化合物を回収することを含んでなる、請求
    項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 溶媒がジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、酢酸エチル
    、およびテトラヒドロフランからなる群から選択され、チアゾールインドリノン
    化合物がA型である、請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記処理が、合成反応生成物を溶媒に溶かして溶液とし、この溶液を、チアゾ
    ールインドリノン化合物を沈殿させるのに十分な程度まで冷却することを含んで
    なる、請求項28に記載の方法。
  32. 【請求項32】 溶媒が酢酸エチルであり、チアゾールインドリノン化合物がA型である、請求
    項31に記載の方法。
  33. 【請求項33】 処理が、合成反応生成物を溶媒に溶かして溶液とし、水およびアルコールから
    なる群から選択される反溶剤を添加してチアゾールインドリノン化合物を沈殿さ
    せることを含んでなる、請求項28に記載の方法。
  34. 【請求項34】 溶媒がジメチルスルホキシドであり、チアゾールインドリノン化合物がA型で
    ある、請求項33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 溶媒がN−メチルピロリドンであり、反溶剤が水であり、チアゾールインドリ
    ノン化合物がC型である、請求項33に記載の方法。
  36. 【請求項36】 チアゾールインドリノンがA型である、請求項28に記載の方法。
  37. 【請求項37】 チアゾールインドリノンがB型である、請求項28に記載の方法。
  38. 【請求項38】 チアゾールインドリノンがC型である、請求項28に記載の方法。
  39. 【請求項39】 被験者に有効量のA、BおよびC型の1種以上の4−{[(7−オキソ−6,
    7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−8−イリデ
    ン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジニルメチル)−ベンゼンスルホンアミ
    ドを投与することにより、化学療法および/または放射線療法を受ける被験者に
    おけるこれらの治療の上皮細胞傷害性副作用を予防する/その重篤度を軽減する
    方法。
  40. 【請求項40】 A型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
    [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
    ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドを被験者に投与する、請求項39に記載
    の方法。
  41. 【請求項41】 B型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
    [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
    ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドを被験者に投与する、請求項39に記載
    の方法。
  42. 【請求項42】 C型の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3]チアゾロ
    [5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(4−ピリジ
    ニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドを被験者に投与する、請求項39に記載
    の方法。
  43. 【請求項43】 上皮細胞傷害性副作用が脱毛症である、請求項39に記載の方法。
  44. 【請求項44】 上皮細胞傷害性副作用が手足症候群である、請求項39に記載の方法。
  45. 【請求項45】 上皮細胞傷害性副作用が粘膜炎である、請求項39に記載の方法。
  46. 【請求項46】 化学療法誘発性脱毛症を予防する/その重篤度を軽減するために、A、Bおよ
    びC型の1種以上の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3
    ]チアゾロ[5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(
    4−ピリジニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドの有効量を頭皮に局所投与す
    る、請求項39に記載の方法。
  47. 【請求項47】 化学療法誘発性手足症候群を予防する/その重篤度を軽減するために、A、B
    およびC型の1種以上の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1
    ,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N
    −(4−ピリジニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドの有効量を手および/ま
    たは足に局所投与する、請求項39に記載の方法。
  48. 【請求項48】 化学療法誘発性粘膜炎を予防する/その重篤度を軽減するために、A、Bおよ
    びC型の1種以上の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8H−[1,3
    ]チアゾロ[5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミノ}−N−(
    4−ピリジニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドの有効量を口腔粘膜に局所投
    与する、請求項39に記載の方法。
  49. 【請求項49】 A、BおよびC型の1種以上の4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−8
    H−[1,3]チアゾロ[5,4−e]インドル−8−イリデン)メチル]アミ
    ノ}−N−(4−ピリジニルメチル)−ベンゼンスルホンアミドの有効量を、化
    学療法および/または放射線療法によって引き起こされる上皮細胞傷害性を起こ
    しやすい身体部位に局所適用製剤として投与する、請求項39に記載の方法。
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