JP2003532569A - 木材を水性ウッドステインで色付けする方法 - Google Patents

木材を水性ウッドステインで色付けする方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、木材を色付けする方法であって、a)染料少なくとも1種と、及びb)式(I)又は(II):〔式中、G1及びG2は、互いに独立してC1−C4アルキルであるか、又は共にペンタメチレンであり、Z1及びZ2はメチルであるか、又はZ1及びZ2は架橋員(これは、非置換又はエステル、エーテル、ヒドロキシル、オキソ、シアノヒドリン、アミド、アミノ、カルボキシル若しくはウレタン基により置換されている)を形成し、Eはオキシル又はヒドロキシルであり、そしてXは無機又は有機陰イオンであり、陽イオンhの総数が陰イオンjの総数と一致する〕で示される染料安定剤少なくとも1種と、を含有する水性配合物で色付けされていない木材を処理することを含む方法並びに木材を色付けするためのこのウッドステインの使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は水性ウッドステイン及び木材を色付けする方法におけるその使用に関
する。
【0002】 色付けされた木材又は木材に塗布された染料は、多くの場合、光及び/又は熱
の作用に起因する望みではない色あせ又は色変化を示す。更に、色付けされた木
材は、多くの場合、色の不均展性を示す。
【0003】 (色付けされていない)原料木材の光化学的安定化及び熱的安定化のために溶
媒含有ウッドステインを使用することは、例えば、EP-A-0 943 665から既知であ
る。
【0004】 EP-A-0 479 075 は、着色剤、溶媒及び安定剤を含むウッドステインでの木材
の処理を開示している。
【0005】 色付けされた木材の光及び熱の発生に対する改善された保護の要求、及び木材
へ均一に浸透させ、低溶剤又は無溶剤ウッドステインを使用する方法の要求が引
き続き存在する。
【0006】
【発明が解決する課題】
したがって本発明の目的は、色付けされた木材が、浸透、光安定性及び熱安定
性の観点によって、今日の要求を満たすような方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決する手段】
下記の特別なウッドステインを使用することにより、色付けされた木材の良好
な浸透及び非常に良好な安定化を達成することが可能なことを見出している。
【0008】 したがって、本発明は、木材を色付けする(着色する)方法であって、 a)染料少なくとも1種と、 b)式(I)又は(II):
【0009】
【化6】
【0010】 〔式中、 G1及びG2は、互いに独立してC1−C4アルキルであるか、又は一緒になって
ペンタメチレンであり、 Z1及びZ2はメチルであるか、又はZ1及びZ2は架橋員(これは、非置換又は
エステル、エーテル、ヒドロキシル、オキソ、シアノヒドリン、アミド、アミノ
、カルボキシル若しくはウレタン基により置換されている)を形成し、 Eはオキシル又はヒドロキシルであり、そして Xは無機又は有機陰イオンであり、 陽イオンhの総数が陰イオンjの総数と一致する〕 で示される染料安定剤より少なくとも一種と、を含有する水性配合物(ステイン
)で、色付けされていない(未着色)木材を処理することを含む方法を提供する
【0011】 好ましくは、Z1及びZ2がメチルであるか、又は炭素原子1〜200個及び酸
素及び/若しくは窒素原子0〜60個を含む架橋員である、式(I)及び(II)
の染料安定剤である。
【0012】 Xは、例えば、リン酸イオン、炭酸イオン、重炭酸イオン、硝酸イオン、クロ
リド、ブロミド、重亜硫酸イオン、亜硫酸イオン、重硫酸イオン、硫酸イオン、
ホウ酸イオン、カルボン酸イオン、アルキルスルホン酸イオン、アリールスルホ
ン酸イオン又はホスホン酸イオンであり、例えばジエチレントリアミンペンタメ
チレンリン酸イオンである。カルボン酸イオンとしてのXは、特に、ギ酸イオン
、酢酸イオン、安息香酸イオン、クエン酸イオン、シュウ酸イオン、酒石酸イオ
ン、アクリル酸イオン、ポリアクリル酸イオン、フマル酸イオン、マレイン酸イ
オン、イタコン酸イオン、グリコール酸イオン、グルコン酸イオン、リンゴ酸イ
オン、マンデル酸イオン、チグリン酸イオン、アスコルビン酸イオン、ポリメタ
クリル酸イオン、ニトリロ三酢酸イオン、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三
酢酸イオン、エチレンジアミン四酢酸イオン又はジエチレントリアミン五酢酸イ
オンである。
【0013】 Xは、好ましくはクロリド、重亜硫酸イオン、重硫酸イオン、硫酸イオン、リ
ン酸イオン、硝酸イオン、アスコルビン酸イオン、酢酸イオン、クエン酸イオン
、エチレンジアミン四酢酸イオン又はジエチレントリアミン五酢酸イオンであり
、Xは、特に好ましくは重硫酸イオン又はクエン酸イオンである。
【0014】 h及びjは、好ましくは1〜5である。
【0015】 架橋員として、Z1及びZ2は、好ましくは炭素原子2若しくは3個か、又は炭
素原子1若しくは2個、及び窒素原子若しくは酸素原子と、を含み、式(I)又
は(II)の基と一緒になって、更に置換されてもよい5員若しくは6員複素環を
形成する。Z1及びZ2の置換基は、立体障害されたアミンの基を含むこともでき
る。好ましくは、立体障害されたアミン基又は立体的アンモニウム基を1〜4個
、特に1又は2個含む、式(I)及び(II)の化合物である。アリールは、例え
ば、C6−C12アリール、特にフェニル又はナフチル、とりわけフェニルを意味
すると理解されたい。
【0016】 b)で示された染料安定剤は、個別に使用できるか、又は互いの混合物として
使用できる。
【0017】 アルキルは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル,イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデ
シル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル又はオクタデシルのようなC1 −C18アルキルを意味すると理解されたい。
【0018】 アルキレンは、例えば、メチレン、1,2−エチレン、1,1−エチレン、1
,3−プロピレン、1,2−プロピレン、1,1−プロピレン、2,2−プロピ
レン、1,4−ブチレン、1,3−ブチレン、1,2−ブチレン、1,1−ブチ
レン、2,2−ブチレン、1,3−ブチレン又は−C510−、−C612−、−
714−、−C816−、−C918−、−C1020−、−C1122−、−C12
24−、−C1326−、−C1428−、−C1530−、−C1632−、−C1734 −及び−C1836−を意味すると理解されたい。
【0019】 シクロアルキル又はシクロアルコキシは、例えば、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シク
ロウンデシル若しくはシクロドデシル、シクロペントキシ、シクロヘプトキシ、
シクロデシルオキシ若しくはシクロドデシルオキシのような、C5−C12シクロ
アルキル又はC5−C12シクロアルコキシを意味すると理解されたい。
【0020】 シクロアルケニルは、例えば、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロ
へプテニル、シクロオクテニル又はシクロノネニルのような、C5−C12シクロ
アルケニルを意味すると理解されたい。
【0021】 アラルキル及びアラルコキシは、好ましくはベンジル、ベンジルオキシ、α−
メチルベンジル、α−メチルベンジルオキシ、クミル又はクミルオキシのような
、フェニルアルキル又はフェニルアルコキシルである。
【0022】 アルケニル基は、例えば、C2−C18アルケニルであり、特にアリルである。
【0023】 アルキニル基は、例えば、C2−C12アルキニルであり、特にプロパルギルで
ある。
【0024】 アシルは、例えば、基R(C=O)−(ここで、Rは脂肪族又は芳香族基であ
る)である。
【0025】 脂肪族又は芳香族基は、例えば、脂肪族又は芳香族のC1−C30炭化水素であ
り、例えば、アリール、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケ
ニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル及びこれらの基の組み合わせを意
味する。
【0026】 アシルの例は、C2−C12アルカノイル、C3−C12アルケノイル及びベンゾイ
ルである。アルカノイルの例は、ホルミル、プロピオニル、ブチリル、ペンタノ
イル、オクタノイルであり、特に、アセチルである。
【0027】 アルケノイルは、好ましくはアクリロイル又はメタクリロイルである。
【0028】 アルキル置換基は、直鎖状又は分岐鎖状であってよい。
【0029】 C1−C6アルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル及びヘキシルで
ある。
【0030】 C2−C4アルケニルの例は、エテニル、プロペニル及びブテニルである。
【0031】 酸素原子1又は2個で割り込まれているC1−C4アルキルの例は、−CH2
O−CH3、−CH2−CH2−O−CH3、−CH2−CH2−O−CH2−CH3
−CH2−O−CH2−CH2−O−CH3及び−CH2−O−CH2−O−CH3
ある。
【0032】 好ましくは、式(A)〜(EE)及び(A*)〜(EE*)及び(III)〜(III
c):
【0033】
【化7】
【0034】 {式中、 Eは、オキシル又はヒドロキシルであり、 Rは、水素又はメチルであり、
【0035】 式(A)及び(A*)において、 nは、1又は2であり、 nが1の場合、 R1は、水素、C1−C18アルキル、C2−C18アルケニル、プロパルギル、グ
リシジル、C2−C50アルキル(これは、非置換又はヒドロキシル基1〜10個
で置換され、酸素原子1〜20個で割り込まれてよい)であるか、又は R1は、カルボキシル若しくは−COOZで置換されているC1−C4アルキル
であり、ここで、Zは、水素、C1−C4アルキル若しくはフェニルであるか、又
はZは、−(COO-nn+〔ここで、nは1〜3の数であり、そしてMは、周
期表の第1、第2若しくは第3族の金属イオンであるか、又はZn、Cu、Ni
若しくはCoであるか、又はMは、基Nn+(R24(ここで、R2は、C1−C8
アルキル又はベンジルである)である〕で置換されているC1−C4アルキルであ
り nが2の場合、 R1は、C1−C12アルキレン、C4−C12アルケニレン、キシレン又はC1−C50 アルキレン(これは、非置換又はヒドロキシル基1〜10個で置換され、かつ
酸素原子1〜20個で割り込まれてよい)であり、
【0036】 式(B)及び(B*)において、 mは、1〜4であり、 mが1の場合、 R2は、C1−C18アルキル、−COO−で割り込まれているC3−C18アルキ
ル、COOH若しくはCOO−で置換されているC3−C18アルキルであるか、
又は R2は、−CH2(OCH2CH2nOCH3(ここで、nは1〜12の数である
)であるか、 R2は、C5−C12シクロアルキル、C6−C12アリール(これは、非置換又は
1−C4アルキル1〜4個で置換されている)であるか、 R2は、−NHR3(ここで、R3は、C1−C18アルキル、C5−C12シクロア
ルキル、非置換又はC1−C4アルキル1〜4個で置換されているC6−C12アリ
ール)であるか、あるいは R2は、−N(R32(ここで、R3は、C1−C18アルキル、C5−C12シクロ
アルキル、非置換又はC1−C4アルキル1〜4個で置換されているC6−C12
リール)であり、 mが2の場合、 R2は、C1−C12アルキレン、C4−C12アルケニレン、キシレン、−COO
−で割り込まれているC2−C12アルキレン、COOH若しくはCOO−で置換
されているC3−C18アルキレンであるか、 R2は、−CH2(OCH2CH2nOCH3(ここで、nは1〜12の数である
)であるか、 R2は、C5−C12シクロアルキレン、C7−C15アラルキレン若しくはC6−C12 アリーレンであるか、 R2は、−NHR4NH−(ここで、R4は、C2−C18アルキレン、C5−C12
シクロアルキレン、C8−C15アラルキレン又はC6−C12アリーレンである)で
あるか、 R2は、−N(R3)R4N(R3)−(ここで、R3及びR4は上記と同義である
)であるか、あるいは R2は、−CO−若しくは−NH−CO−NH−であり、 mが3の場合、 R2は、C3−C8アルカントリイル又はベンゼントリイルであり、 mが4の場合、 R2は、C5−C8アルカンテトライル又はベンゼンテトライルであり、
【0037】 式(C)及び(C*)において、 R10は、水素、C1−C18アルキル、C5−C12シクロアルキル、C7−C15
ラルキル、C2−C18アルカノイル、C3−C5アルケノイル又はベンゾイルであ
り、 xは、1又は2であり、 xが1の場合、 R11は、水素、C1−C18アルキル、C2−C18アルケニル、プロパルギル、グ
リシジル、C2−C50アルキル(これは、非置換又はヒドロキシル基1〜10個
で置換され、酸素原子1〜20個で割り込まれてよい)であるか、 R11は、カルボキシル又は−COOZで置換されているC1−C4アルキルであ
り、 xが2の場合、ここで、Zは、水素、C1−C4アルキル若しくはフェニルであ
るか、又はZは、−(COO-nn+〔ここで、nは1〜3の数であり、そして
Mは、周期表の第1、第2若しくは第3族の金属イオンであるか、又はZn、C
u、Ni若しくはCoであるか、又はMは、基Nn+(R24(ここで、R2は、
1−C8アルキル又はベンジルである)である〕で置換されているC1−C4アル
キルであり R11は、C1−C12アルキレン、C4−C12アルケニレン、キシレン又はC1
50アルキレン(これは、非置換又はヒドロキシル基1〜10個で置換され、酸
素原子1〜20個で割り込まれてよい)であり、
【0038】 式(D)及び(D*)において、 R10は、上記と同義であり、 yは、1〜4の数であり、 R12は、R2の意味を有し、
【0039】 式(E)及び(E*)において、 kは、1又は2であり、 kが1の場合、 R20及びR21は、互いに独立してC1−C12アルキル、C2−C12アルケニル若
しくはC7−C15アラルキルであるか、又はR20は水素であるか、又はR20及び
21は一緒になってC2−C8アルキレン(これは、ヒドロキシルで置換されうる
)若しくはC4−C22アシルオキシアルキレンであり、 kが2の場合、 R20及びR21は、一緒になって(−CH22C(CH2−)2であり、
【0040】 式(F)及び(F*)において、 R30は、水素、C1−C18アルキル、ベンジル、グリシジル又はC2−C6アル
コキシアルキルであり、 gは、1又は2であり、 gが1の場合、 R31は、nが1の場合のR1の意味を有し、 gが2の場合、 R31は、nが2の場合のR1の意味を有し、
【0041】 式(G)及び(G*)において、 Q1は、−NR41又は−O−であり、 E1はC1−C3アルキレンであるか、又はE1は−CH2−CH(R42)−O−
(ここで、R42は、水素、メチル又はフェニルである) であるか、又はE1は−
(CH23−NH−であるか、又はE1は直接結合であり、 R40は、水素又はC1−C18アルキルであり、 R41は、水素、C1−C18アルキル、C5−C12シクロアルキル、C7−C15
ラルキル、C6−C10アリールであるか、又は R41は−CH2−CH(R42)−OH(ここで、R42は上記と同義である)で
あり、
【0042】 式(H)及び(H*)において、 pは、1又は2であり、 T4は、xが1又は2の場合のR11の意味を有し、 M及びYは、互いに独立してメチレン又はカルボニルであり、特に、Mがメチ
レンであり、そしてYがカルボニルであり、
【0043】 式(I)及び(I*)において、 これらの式は、T1がエチレン若しくはプロピレンであるポリマーの繰り返し
構造部分であるか、又はα−オレフィンとアクリル酸アルキル若しくはメタクリ
ル酸アルキルのコポリマーから誘導される繰り返し構造部分であり、 qは、2〜100の数であり、 Q1は、−N(R41)−又は−O−(ここで、R41は上記と同義である)であ
り、
【0044】 式(J)及び(J*)において、 rは、1又は2であり、 T7は、式Aにおいてnが1又は2の場合のR1の意味を有し、
【0045】 式(L)及び(L*)において、 uは、1又は2であり、 T13は、式Aにおいてnが1又は2の場合のR1の意味を有するが、ただしu
が1の場合、T13は水素ではなく、
【0046】 式(M)及び(M*)において、 E1及びE2は、−CO−又は−N(E5)−(ここで、E5は、水素、C1−C1 2 アルキル又はC4−C22アルコキシカルボニルアルキルである)であり、E1
びE2は異なる意味を有し、 E3は、水素、C1−C30アルキル、非置換又は塩素若しくはC1−C4アルキル
で置換されているフェニル、非置換又は塩素若しくはC1−C4アルキルで置換さ
れているナフチル又は非置換又はC1−C4アルキルで置換されているC7−C12
フェニルアルキルであり、 E4は、水素、C1−C30アルキル、フェニル、ナフチル又はC7−C12フェニ
ルアルキルであるか、或いは E3及びE4は、一緒になってC4−C17ポリメチレンを形成し、これは、非置
換又はC1−C4アルキル基1〜4個、特にメチルで置換されており
【0047】 式(N)及び(N*)において、 R1は、式Aにおいてnが1の場合のR1の意味を有し、 G3は、直接結合、C1−C12アルキレン、フェニレン又は−NH−G1−NH
−(ここで、G1はC1−C12アルキレンである)であり、
【0048】 式(O)及び(O*)において、 R10は、式CにおけるR10の意味を有し、
【0049】 式P及びP*において、 E6は、脂肪族又は芳香族の四価基であり、特にネオペンタンテトライル又は
ベンゼンテトライルであり、
【0050】 式(T)及び(T*)において、 R51は、水素、C1−C18アルキル、C5−C12シクロアルキル又はC6−C10
アリールであり、 R52は、水素又はC1−C18アルキルであるか、或いは R51及びR52は、一緒になってC4−C8アルキレンであり、 fは、1又は2であり、 fが1の場合、 R50は、式Cにおいてxが1の場合のR11の意味を有するか、又はR50は−(
CH2zCOOR54〔ここで、zは1〜4の数であり、そしてR54は、水素若し
くはC1−C13アルキルであるか、又はR54は、周期表の第1、第2若しくは第
3族の金属イオンであるか又は−N(R554(ここで、R55は、水素、C1−C12 アルキル又はベンジルである)である〕であり、 fが2の場合、 R50は、式Cにおいてxが2の場合のR11の意味を有し、
【0051】 式(U)及び(U*)において、 R53、R54、R55及びR56は、互いに独立してC1−C4アルキルであるか、又
は一緒になってペンタメチレンを形成し、
【0052】 式(V)及び(V*)において、 R57、R58、R59及びR60は、互いに独立してC1−C4アルキルであるか、又
は一緒になってペンタメチレンを形成し、
【0053】 式(W)及び(W*)において、 R61、R62、R63及びR64は、互いに独立してC1−C4アルキルであるか、又
は一緒になってペンタメチレンを形成し、 R65は、C1−C5アルキルであり、 Mは、水素又は酸素であり、
【0054】 式(X)〜(CC)及び(X*)〜(CC*)において、 nは、2〜3であり、 G1は、水素、メチル、エチル、ブチル又はベンジルであり、 mは、1〜4の数であり、 xは、1〜4の数であり、 xが、1の場合、 R1及びR2は、互いに独立して、非置換又はヒドロキシル基1〜5個で置換さ
れ、かつ酸素原子1〜5個で割り込まれてよいC1−C18アルキル、C5−C12
クロアルキル、C7−C15アラルキル、非置換又はC1−C8アルキル1〜3個で
置換されているC6−C10アリールであるか、R1は水素であるか、又はR1及び
2は、一緒になってテトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン若しく
は3−オキサペンタメチレンであり、 xが2の場合、 R1は、水素、C1−C8アルキル(これは、非置換又はヒドロキシルで置換さ
れ、かつ酸素原子1若しくは2個で割り込まれてよい)であり、 R2は、非置換又はヒドロキシル基1〜5個で置換され、かつ酸素原子1〜5
個で割り込まれてよいC2−C18アルキレン、非置換又はC1−C4アルキル1若
しくは2個で置換されているo−、m−若しくはp−フェニレンであるか、又は
2は、−(CH2kO〔(CH2kO〕h(CH2k−(ここで、kは2〜4の
数であり、そしてhは1〜40の数である)であるか、或いは R1及びR2は、それらが結合しているN原子2個と一緒になって、ピペラジン
−1,4−ジイルを形成し、 xが3の場合、 R1は、水素であり、 R2は、窒素原子で割り込まれているC4−C8アルキレンであり、 xが4の場合、 R1は、水素であり、 R2は、窒素原子2個で割り込まれているC6−C12アルキレンであり、 R3は、水素、C1−C8アルキル(これは、非置換又はヒドロキシルで置換さ
れ、かつ酸素原子1若しくは2個で割り込まれてよい)であり、 pは、2又は3であり、そして Qは、アルカリ金属イオン、アンモニウム又はN+(G14(ここで、G1は上
記と同義である)であり、
【0055】 式(DD)及び(DD*)において、 mは、2又は3であり、 mが2の場合、 Gは、−(CH2CHR−O)rCH2CHR−(ここで、rは0〜3の数であ
り、そしてRは、水素又はメチルである)であり、 mが3の場合、 Gは、グリセリルであり、
【0056】 式(EE)及び(EE*)において、 G2は、−CN、−CONH2又は−COOG(ここで、G3は水素、C1−C18 アルキル又はフェニルである)であり、 Xは、無機又は有機陰イオンであり、 陽イオンhの総数が陰イオンjの総数と一致し、
【0057】 式(III)〜(IIIc)において、 A11は、OR101又はNR111112であり、 R101は、C2−C4アルケニル、プロパルギル、グリシジル、C2−C6アルキ
ル(これは、非置換又はヒドロキシル基1〜3個で置換され、酸素原子1若しく
は2個で割り込まれてよい)であるか、又はR101はC1−C4アルキル(これは
、カルボキシル又はアルカリ金属、アンモニウム若しくはC1−C4アルキルアン
モニウムイオンで置換されている)であるか、又はR101は−COOE10(ここ
で、E10はメチル又はエチルである)で割り込まれているアルキルであり、 R102は−COO−又は−CO−で割り込まれているC3−C5アルキルである
か、又はR102は−CH2(OCH2CH2cOCH3(ここで、cは1〜4の数で
ある)であるか、又はR102は−NHR103(ここで、R103はC1−C4アルキル
である)であり、 aは、2〜4の数であり、 aが2の場合、 T11は、−(CH2CHR100−O)dCH2CHR100−(ここで、dは0又は
1であり、そしてR100は水素又はメチルである)であり、 aが3の場合、 T11は、グリセリルであり、 aが4の場合、 T11は、ネオペンタンテトライルであり、 bは、2又は3であり、 bが2の場合、 G11は、−(CH2CHR100−O)eCH2CHR100(ここで、eは0〜3の
数であり、そしてR100は水素又はメチルである)であり、 bが3の場合、 G11は、グリセリルであり、 R111は、水素、C1−C4アルキル(これは、非置換又はヒドロキシル1若し
くは2個で置換され、かつ酸素原子1若しくは2個で割り込まれてよい)であり
、 R112は、−CO−R113〔ここで、R113はR111の意味を有するか、又はR11 3 は−NHR114(ここで、R114は非置換又はヒドロキシル基1若しくは2個及
び/若しくはC1−C2アルコキシで置換されているC1−C4アルキルである)で
ある〕であるか、又はR111及びR112は、一緒になって−CO−CH2CH2−C
O−、−CO−CH=CH−CO−若しくは−(CH26−CO−であるか、た
だしR113がC1−C4アルキルの場合、R111は水素ではない}で示される化合物
から選択される、b)で示された染料安定剤である。
【0058】 本発明の方法のために重要な染料安定剤は、式A、A*、B、B*、C、C*
D、D*、Q、Q*、R、R*、S又はS*、X、X*、Y、Y*、Z及びZ* {式中、 Eはオキシル又はヒドロキシルであり、そしてRは水素であり、
【0059】 式(A)及び(A*)において、 nは、1又は2であり、 nが1の場合、 R1は、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、プロパルギル、グリ
シジル、非置換又はヒドロキシル基1〜5個で置換され、かつ酸素原子1〜10
個で割り込まれてよいC2−C20アルキルであるか、又はR1はカルボキシル又は
−COOZ(ここで、Zは水素又はC1−C4アルキルである)で置換されている
1−C4アルキルであり、 nが2の場合、 R1は、C1−C8アルキレン、C4−C8アルケニレン、C2−C20アルキレン(
これは、非置換又はヒドロキシル基1〜5個で置換され、かつ酸素原子1〜10
個で割り込まれてよい)であり、
【0060】 式(B)及び(B*)において、 mは、1又は2であり、 mが1の場合、 R2は、C1−C4アルキルであるか、又はR2はCH2(OCH2CH2nOCH3 (ここで、nは1〜12の数である)であるか、又はR2は非置換又はメチル基
1〜3個で置換されているフェニルであるか、又はR2は非置換又はメチル基1
若しくは2個で置換されている−NHR3(ここで、R3は、C1−C4アルキル又
はフェニルであり、 mが2の場合、 Rは、C1−C8アルキレン、C4−C8アルキニレンであるか、又はR2は−C
2(OCH2CH2nOCH3(ここで、nは1〜12の数である)であり、 R2は、NHR4NH(ここで、R4は、C2−C6アルキル、C8−C15アラルキ
レン又はC6−C12アリーレンである)であるか、又はR2は、−CO−若しくは
−NHCONHであり、
【0061】 式(C)及び(C*)において、 R10は、水素又はC1−C3アルカノイルであり、 xは、1又は2であり、 xが1の場合、 R11は、水素、C1−C6アルキル若しくはグリシジルであるか、又はR11はカ
ルボキシル又はCOOZ(ここで、Zは水素又はC1−C4アルキルである)で置
換されているC1−C4アルキルであり、 xが2の場合、 R11はC1−C6アルキレンであり、
【0062】 式(D)及び(D*)において、 R10は、水素であり、 yは、1又は2であり、そして R12はR2と同義であり、
【0063】 式(Y)、(Y*)、(Z)及び(Z*)において、 xは、1又は2であり、 xが1の場合、 R1及びR2は、互いに独立してC1−C4アルキルであるか、又はR1及びR2
一緒になってテトラメチレン又はペンタメチレンを形成するか、又は R2は、水素又はヒドロキシルにより置換されているC1−C4アルキルであり
、 xが2の場合、 R1は、水素又はヒドロキシルにより置換されているC1−C4アルキルであり
、 R2は、C2−C6アルキレンであり、そして R3は、上記と同義である}で示される化合物である。
【0064】 本発明の方法のために特に重要な染料安定剤は、式A、A*、B、B*、C、C* 、D、D*、Q、Q*、R及びR* {式中、 Eは、オキシル又はヒドロキシルであり、そしてRは水素であり、
【0065】 式(A)及び(A*)において、 hは1であり、 R1は、水素、C1−C4アルキル、グリシジル、非置換又はヒドロキシル基1
若しくは2個で置換され、かつ酸素原子1若しくは2個で割り込まれてよいC2
−C4アルキルであるか、又はR1は、−COOZ(ここで、Zは水素又はC1
4アルキルである)で置換されている)C1−C4アルキルであり、
【0066】 式(B)及び(B*)において、 mは、1又は2であり、 R2は、C1−C4アルキルであるか、又はR2は、CH2(OCH2CH2nOC
3(ここで、nは1〜4の数である)であり、 mが2の場合、 Rは、C1−C8アルキレンであり、
【0067】 式(C)及び(C*)において、 R10は、水素又はC1−C2アルカノイルであり、 xは、1又は2であり、 xが1の場合、 R11は、水素、C1−C4アルキル若しくはグリシジルであるか、又はR11はC
OOZ(ここで、Zは水素又はC1−C4アルキルである)で置換されているC1
−C4アルキルであり、 xが2の場合、 R11は、C1−C6アルキレンであり、
【0068】 式(D)及び(D*)において、 R10は、水素であり、 yは、1又は2であり、そして R12は、R2と同義である}で示される化合物である。
【0069】 本発明の方法のためにとりわけ特別に重要な染料安定剤は下記の化合物である
: (a)ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)セバカート; (b)ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−イル)セバカート; (c)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペ
リジニウムシトラート; (d)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペ
リジン: (e)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピ
ペリジン; (f)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピ
ペリジニウムビスルファート; (g)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジン
; (h)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジ
ン; (i)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジ
ニウムアセタート; (j)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシピペリジ
ン; (k)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシピペリ
ジン; (l)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシピペリ
ジニウムアセタート; (m)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリ
ジン; (n)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペ
リジン; (o)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシピペリ
ジン; (p)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシピペ
リジニウムアセタート; (q)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシピペ
リジン; (r)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2−ヒドロキシ
−4−オキサペントキシ)ピペリジン; (s)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2−ヒドロキ
シ−4−オキサペントキシ)ピペリジニウムアセタート; (t)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリ
ジン; (u)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペ
リジン; (v)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペ
リジニウムクロリド; (w)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペ
リジニウムアセタート; (x)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペ
リジニウムビスルファート; (y)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペ
リジニウムシトラート; (z)ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキ
シピペリジニウム)シトラート; (aa)トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロ
キシピペリジニウム)シトラート; (bb)テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロ
キシピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセタート; (cc)テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセト
アミドピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセタート; (dd)テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ
ピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセタート; (ee)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロ
キシピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセタート; (ff)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセト
アミドピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセタート; (gg)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ
ピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセタート; (hh)トリ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキ
シピペリジニウム)ニトリロトリアセタート; (ii)トリ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトア
ミドピペリジニウム)ニトリロトリアセタート; (jj)トリ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピ
ペリジニウム)ニトリロトリアセタート; (kk)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロ
キシピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホナート; (ll)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセト
アミドピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホナート; (mm)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ
ピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホナート。
【0070】 本発明の方法において好ましい染料安定剤は下記の化合物である: 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン; 1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン; 1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウ
ムクロリド;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシ
ピペリジニウムアセタート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−
4−ヒドロキシピペリジニウムビスルファート;1−ヒドロキシ−2,2,6,
6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムシトラート;ビス(1−ヒド
ロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シト
ラート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロ
キシピペリジニウム)シトラート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセタ
ート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトア
ミドピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセタート;テトラ(1−ヒドロ
キシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)エチレンジ
アミンテトラアセタート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセタート
;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミド
ピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセタート及びペンタ(1−ヒド
ロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ジエチレ
ントリアミンペンタアセタート。
【0071】 本発明の方法においてとりわけ特に好ましく使用される染料安定剤は、式(II
Id):
【0072】
【化8】
【0073】 で示される1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペ
リジンという化合物である。
【0074】 上記で示され、染料安定剤として使用される化合物及びその調製方法は、例え
ば、EP-A-0 943 665により既知である。
【0075】 本発明は、色付けされた木材を、光及び熱の影響から保護する組成物としての
式(I)及び/又は(II):
【0076】
【化9】
【0077】 (式中、G1、G2、Z1、Z2、E、X、h及びjは、上記と同義である)で示さ
れる染料安定剤の使用を更に提供する。
【0078】 式(I)又は(II)の染料安定剤は、処理される木材の重量に基づき、通常、
1〜10重量%、好ましくは2〜6重量%の量で使用される。
【0079】 木材を色付けするための本発明の方法における使用に適切な染料は、木材の色
付けに慣用の全ての染料である。特に酸性染料、またカチオン染料、反応染料及
び金属錯体染料が、本発明の方法における使用に適切である。
【0080】 酸性染料は、例えば、カラーインデックス第3版(補充及び補正を含むNo.
85まで、1987年改訂第3版)の「酸性染料」に記載されている染料である
。使用できるアニオン染料には、多種多様な染料があり、スルホン酸基1個以上
を含んでよい。例としては、スルホン酸基を少なくとも2個有するトリフェニル
メタン染料、重金属非含有のそれぞれスルホン酸基1個以上を有するモノアゾ及
びジアゾ染料、重金属含有の、すなわち銅、クロム、ニッケル又はコバルト含有
のモノアゾ、ビスアゾ、アゾメチン及びホルマザン染料、特に金属原子に結合し
ているアゾ染料2分子又はアゾ染料1分子とアゾメチン染料1分子含有する含金
属染料、とりわけリガンドとしてのモノ−及び/若しくはジアゾ染料並びに/又
はアゾメチン染料と中心原子としてのクロム又はコバルトと、またアントラキノ
ン染料、(特に1−アミノ−4−アリールアミノアントラキノン−2−スルホン
酸類及び1,4−ジアリールアミノ−又は1−シクロアルキルアミノ−4−アリ
ールアミノアントラキノンスルホン酸類)をも含有するものである。
【0081】 カチオン染料の例としては、カラーインデックス第3版(補充及び補正を含む
No.85まで、1987年改訂第3版)の「イオン基性染料」に記載されてい
る染料である。使用できるカチオン染料には、多種多様な染料がある。特にカチ
オンモノアゾ、アントラキノン及びオキサジン染料が、本発明の方法で使用され
る。
【0082】 金属錯体染料は、例えば、上記の酸性染料に記載した金属含有酸性染料、また
水溶性基をもたない、特にスルホ基をもたない1:1又は1:2金属錯体染料を
意味すると理解されたい。金属錯体染料のうち、特に重要なものは、アゾ、キノ
ンオキシム及びヒドロキシアントラキノン染料の銅及びコバルト錯体である。
【0083】 反応染料は、例えば、カラーインデックス第3版(補充及び補正を含むNo.
85まで、1987年改訂第3版)の「反応染料」に記載されている染料である
【0084】 反応染料の例としては、反応基を少なくとも1個含有するモノアゾ、ジアゾ、
ポリアゾ、金属錯体アゾ、アントラキノン、フタロシアニン、ホルマザン又はジ
オキサジン染料の群からの染料である。これらの染料は、また、好ましくはスル
ホ基を少なくとも1個含有する。
【0085】 反応基は、繊維に対して反応性であり、セルロースのヒドロキシル基、羊毛若
しくは絹のアミノ、カルボキシル、ヒドロキシル及びメルカプト基、又は合成ポ
リアミド類のアミノ基、若しくは適切であればカルボキシル基と反応して、化学
的共有結合を形成する基を意味すると理解される。反応基は、通常、染料に直接
に又は架橋要素を介して結合する。適切な反応基は、例えば、脂肪族、芳香族若
しくは複素環基から引き離すことができる置換基を少なくとも1個有するもので
あるか、又は基が、繊維材料との反応に適切な基、例えば、ハロゲノトリアジニ
ル、ハロゲノピリミジニル若しくはビニル基を有するものである。
【0086】 本発明の方法のために特に好ましいものは、式(1)〜(53):
【0087】
【化10】 で示される染料である。
【0088】 式(1)〜(53)で示される染料は既知である。
【0089】 本発明の方法においてとりわけ特別に好ましいものは、式(1)、(2)、(
3)、(8)、(12)、(26)、(27)、(28)、(29)、(30)
、(31)、(34)、(42)、(46)、(48)、(49)、(50)、
(51)、(52)及び(53)で示される染料である。
【0090】 本発明は、木材の色付けに適切な染料を少なくとも1種及び式(I)又は(II
):
【0091】
【化11】
【0092】 (ここで、G1、G2、Z1、Z2、E、X、h及びj、並びに使用される染料には
、上記の意味及び好ましい意味が適用される)で示される染料安定剤を少なくと
も1種含有する水性ウッドステインを更に提供する。
【0093】 本発明のウッドステインは、更なる添加剤、例えば、UV吸収剤、殺菌剤又は
殺虫剤をも含有できる。UV吸収剤の例としては、ベンゾトリアゾール、2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジン及びオキサ
ルアニリド系のUV吸収剤である。殺菌剤の例としては、1−クロロナフタレン
及びペンタクロロフェノールである。殺虫剤の例としては、DDT、シペルメト
リン、プロピコナゾール及びパラチオンである。
【0094】 更に、ウッドステインは、有機溶媒、特にグリコール類、ポリグリコール類、
ケトン類又はグリコールエーテル類、とりわけアルコール類を含有できる。
【0095】 色付けでき、本発明で使用される染料安定剤により処理できる木材は、広い表
面を有する造形木製体、例えば、木の厚板、合板及びチップボード(化粧張りさ
れてよい)、彫刻木製物、木製部材を互いに接着、釘付け又はネジ締めして得ら
れる、例えば家具であり、また、細かな形態の木材、例えば木材チップ又はのこ
屑を意味すると主に理解されたい。また、本発明の方法に適切なものは、木の幹
を連続して削り、それを互いに合わせ、例えば、互いに接着させ、色付けして初
めてより厚い板又は加工品を得ることによって調製される薄い木板である。
【0096】 色付けされる木材の処理は、例えば、最初に木材を染料で色付けし、場合によ
り乾燥させ、次に式(I)又は(II)の染料安定剤で処理するか、又は色付けさ
れる木材を染料及び式(I)又は(II)の染料安定を含有するウッドステインで
直接処理することにより実施できる。式(I)又は(II)の染料安定剤による色
付け木材の処理は、例えば、色付けし、場合により乾燥させた木材を、式(I)
又は(II)の染料安定剤の水性配合物で処理するか、又は式(I)又は(II)の
染料安定剤を市販のニトロセルロースラッカーと混和し、次に、それを色付けし
、場合により乾燥させた木材に塗布することにより実施できる。
【0097】 木材の性質と種類、及び染料安定剤又は染料安定剤と染料を含有するウッドス
テインの接触時間に応じて、染料は、木材材料の表面上に直接存在することがで
きるか、又は有利には木材の内部に深く浸透することができる。
【0098】 本発明のウッドステインは慣用の方法、例えば、ウッドステイン浴中に木材を
浸清させる、はけ塗り、噴霧又はナイフコートにより木材に塗布される。ここで
、曝露時間は数時間まで可能であり、ウッドステイン浴の温度は、一般的に20
〜約110℃であることができる。処理が完了した場合、木製物を一般的に室温
で自然乾燥させる。しかし、処理された木材を、例えば対流式乾燥キャビネット
中、約100℃までの高温で乾燥させることも可能である。
【0099】 本発明のウッドステインは、全種類の慣用の木材、例えば、マツ、トウヒ、モ
ミ、オーク、トネリコ、ブナ、カエデ、クルミの木、ナシの木、チーク、マホガ
ニー、クリの木、カバの木、カラマツ、ハシバミ、リンデン、ヤナギ、ポプラ、
ニレ、ヨーロッパアカマツ、プラタナス、アオギリ科の木又はポプラの木を処理
することに使用できる。
【0100】 下記の例は本発明をより詳細に説明するものである。他に断りのない限り、部
は重量部であり、%は重量%である。温度は摂氏で示される。重量部と容量部の
関係は、gとcm3の関係と同様である。
【0101】 実施例1: 加圧染色装置の100mlボンベに、水80ml(pH6.5〜7.0に調整)及
び式(23):
【0102】
【化12】
【0103】 で示される染料0.08gを含有する母液を導入した。これに0.8mm厚アオギ
リ板(obeche board)4.0gを加えた。ボンベを密閉し、110℃に加熱した
。この温度で4時間撹拌した後、ボンベの内容物を冷却し、色付けされた木材片
を冷水で洗浄し、乾燥させた。式(IIId):
【0104】
【化13】
【0105】 で示される染料安定剤20.0g/lの水溶液を、色付けし、乾燥させた木材にナ
イフコーター(開先深さ24ミクロン)を使用して塗布し、乾燥させた。断面で
の完全な浸透を伴って、非常に良好な耐光堅牢度を有する均一な赤色の色合いを
得た。
【0106】 実施例2: トネリコの0.8mm木板の上部を、微細研磨紙を使用して研磨し、布により加
湿し、乾燥させ、再び注意深く研磨した。次に全ての木屑を表面からはけで払い
落とした。塗料ばけ又はハンドコーターを使用して、水93重量部、水に溶解し
た式(IIId)の染料安定剤4重量部及び市販形態の式(45):
【0107】
【化14】
【0108】 の染料の20%水溶液3重量部を含むステインを、このように調製した木材表面
に約100g/m2の量で塗布した。次に色付けされた木材を自然乾燥させた。非常
に良好な耐光堅牢度を有する鮮明な赤色に着色された木材を得た。(次いで、予
め色付けされた木材を市販のニトロセルロースラッカーで塗布することができる
。)
【0109】 実施例3: トネリコの0.8mm木板の上部を、微細研磨紙を使用して研磨し、布により加
湿し、乾燥させ、再び注意深く研磨した。次に全ての木屑を表面からはけで払い
落とした。塗料ばけ又はハンドコーターを使用して、水97重量部及び市販形態
の式(45)の染料の20%水溶液3重量部を含む染料配合物を、このように調
製した木材表面に約100g/m2の量で塗布し、乾燥させた。次に色付けされた木
材を、水96重量部及び式(IIId)の染料安定剤4重量部を含む媒染剤で処理し
た。次に木材を自然乾燥させた。非常に良好な耐光堅牢度を有する鮮明な赤色に
着色された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロ
ースラッカーで塗布することができる。)
【0110】 実施例4: トネリコの0.8mm木板の上部を、微細研磨紙を使用して研磨し、布により加
湿し、乾燥させ、再び注意深く研磨した。次に全ての木屑を表面からはけで払い
落とした。塗料ばけ又はハンドコーターを使用して、水97重量部及び市販形態
の式(45)の染料の20%水溶液3重量部を含む染料配合物を、このように調
製した木材表面に約100g/m2の量で塗布し、乾燥させた。次に着色された木材
を、式(IIId):
【0111】
【化15】
【0112】 の染料安定剤4重量部をラッカー96重量部と混和した市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布した。次に木材を自然乾燥させた。非常に良好な耐光堅牢度を有
する鮮明な赤色に着色された木材を得た。
【0113】 実施例5: 式(45)の染料の代わりに、同量の式(48):
【0114】
【化16】
【0115】 の染料を使用することを除いて、手順は実施例2〜4の記載と同様であった。非
常に良好な耐光堅牢度を有する青色に着色された木材を得た。
【0116】 実施例6: トネリコの0.8mm木板の上部を、微細研磨紙を使用して研磨し、布により加
湿し、乾燥させ、再び注意深く研磨した。次に全ての木屑を表面からはけで払い
落とした。塗料ばけ又はハンドコーターを使用して、水96重量部、水に溶解し
た式(IIId)の染料安定剤3重量部及び市販形態の式(45):
【0117】
【化17】
【0118】 で示される染料の20%水溶液1重量部を含むステインを、このように調製した
木材表面に約100g/m2の量で塗布した。色付けされた木材を自然乾燥させた。
非常に良好な耐光堅牢度を有する黄色に着色された木材を得た。(次いで、予め
色付けされた木材を市販のニトロセルロースラッカーで塗布することができる。
【0119】 実施例7: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(2)の染料を使用することを除いて、
手順は実施例6の記載と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する赤色に
着色された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロ
ースラッカーで塗布することができる。)
【0120】 実施例8: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(3)の染料を使用することを除いて、
手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する青色に着色さ
れた木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロースラ
ッカーで塗布することができる。)
【0121】 実施例9: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(8)の染料を使用することを除いて、
手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する青色に着色さ
れた木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロースラ
ッカーで塗布することができる。)
【0122】 実施例10: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(12)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する青色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0123】 実施例12: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(26)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する黄色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0124】 実施例13: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(27)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する赤色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0125】 実施例14: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(28)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する褐色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0126】 実施例15: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(29)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有するえんじ色(
Bordeaux red)に着色された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市
販のニトロセルロースラッカーで塗布することができる。)
【0127】 実施例16: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(30)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する橙色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0128】 実施例17: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(31)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する赤色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0129】 実施例18: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(34)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する黒色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0130】 実施例19: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(42)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する黄色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0131】 実施例20: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(46)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する黒色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0132】 実施例21: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(48)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する青色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0133】 実施例22: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(49)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する赤色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0134】 実施例23: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(50)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する青色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0135】 実施例24: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(51)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する黒色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0136】 実施例25: 式(1)の染料の代わりに、同量の式(52)の染料を使用することを除いて
、手順は実施例6と同様であった。非常に良好な耐光堅牢度を有する青色に着色
された木材を得た。(次いで、予め色付けされた木材を市販のニトロセルロース
ラッカーで塗布することができる。)
【0137】 実施例26: トネリコの0.8mm木板の上部を、微細研磨紙を使用して研磨し、布により加
湿し、乾燥させ、次に再び注意深く研磨した。次に木屑を全て表面からはけで払
い落とした。塗料ばけ又はハンドコーターを使用して、水91重量部、水に溶解
させた式(IIId)の染料安定剤3重量部、式(100):
【0138】
【化18】
【0139】 のUV吸収剤3重量部及び市販形態の式(53):
【0140】
【化19】
【0141】 の染料の20%水溶液3重量部を含むステインを、このように調製した木材表面
に約100g/m2の量で塗布した。次に色付けされた木材を自然乾燥させた。非常
に良好な耐光堅牢度を有する鮮明な青色に着色された木材を得た。(次いで、予
め色付けされた木材を市販のニトロセルロースラッカーで塗布することができる
。)
【0142】 実施例27: 式(100)のUV吸収剤の代わりに、同量の式(101):
【0143】
【化20】
【0144】 のUV吸収剤を使用することを除いて、手順は実施例26と同様であった。非常
に良好な耐光堅牢度を有する青色に着色された木材を得た。(次いで、予め色付
けされた木材を市販のニトロセルロースラッカーで塗布することができる。)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2B230 AA12 AA22 CB08 CB10 EA15 4J037 CB15 CB16 CB19 CB28 EE28 EE43 FF22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材を色付けする方法であって、 a)染料少なくとも1種と、 b)式(I)又は(II): 【化1】 〔式中、 G1及びG2は、互いに独立してC1−C4アルキルであるか、又は一緒になって
    ペンタメチレンであり、 Z1及びZ2はメチルであるか、又はZ1及びZ2は架橋員(これは、非置換又は
    エステル、エーテル、ヒドロキシル、オキソ、シアノヒドリン、アミド、アミノ
    、カルボキシル若しくはウレタン基により置換されている)を形成し、 Eはオキシル又はヒドロキシルであり、そして Xは無機又は有機陰イオンであり、 陽イオンhの総数が陰イオンjの総数と一致する〕 で示される染料安定剤少なくとも一種と、 を含有する水性配合物で、色付けされていない木材を処理することを含む方法。
  2. 【請求項2】 使用される染料安定剤が、式(IIId): 【化2】 で示される1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペ
    リジンという化合物である、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 使用される染料が、酸性染料、カチオン染料、反応染料又は
    金属錯体染料である、請求項1又は2のいずれか記載の方法。
  4. 【請求項4】 最初に木材を色付けし、次にそれを式(I)又は(II): 【化3】 〔式中、 G1及びG2は、互いに独立してC1−C4アルキルであるか、又は一緒になって
    ペンタメチレンであり、 Z1及びZ2はメチルであるか、又はZ1及びZ2は架橋員(これは、非置換又は
    エステル、エーテル、ヒドロキシル、オキソ、シアノヒドリン、アミド、アミノ
    、カルボキシル若しくはウレタン基により置換されている)を形成し、 Eはオキシル又はヒドロキシルであり、そして Xは無機又は有機陰イオンであり、 陽イオンhの総数が陰イオンjの総数と一致する〕 で示される染料安定剤で処理することを含む、請求項1〜3のいずれか1項記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 染料少なくとも1種と、式(I)又は(II): 【化4】 〔式中、 G1及びG2は、互いに独立してC1−C4アルキルであるか、又は一緒になって
    ペンタメチレンであり、 Z1及びZ2はメチルであるか、又はZ1及びZ2は架橋員(これは、非置換又は
    エステル、エーテル、ヒドロキシル、オキソ、シアノヒドリン、アミド、アミノ
    、カルボキシル若しくはウレタン基により置換されている)を形成し、 Eはオキシル又はヒドロキシルであり、そして Xは無機又は有機陰イオンであり、 陽イオンhの総数が陰イオンjの総数と一致する〕 で示される染料安定剤少なくとも一種と、 を含有する水性ウッドステイン。
  6. 【請求項6】 木材を、請求項5記載のウッドステインで処理する、請求項
    1又は2のいずれか記載の方法。
  7. 【請求項7】 色付けされた木材の光化学的安定化及び熱的安定化のための
    式(I)又は(II): 【化5】 〔式中、 G1及びG2は、互いに独立してC1−C4アルキルであるか、又は一緒になって
    ペンタメチレンであり、 Z1及びZ2はメチルであるか、又はZ1及びZ2は架橋員(これは、非置換又は
    エステル、エーテル、ヒドロキシル、オキソ、シアノヒドリン、アミド、アミノ
    、カルボキシル若しくはウレタン基により置換されている)を形成し、 Eはオキシル又はヒドロキシルであり、そして Xは無機又は有機陰イオンであり、 陽イオンhの総数が陰イオンjの総数と一致する〕 で示される染料安定剤の使用。
  8. 【請求項8】 木材を色付けするための請求項5記載のウッドステインの使
    用。
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