JP2003532113A - モジュール式蛍光光度計 - Google Patents
モジュール式蛍光光度計Info
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Abstract
Description
在の有無、または濃度をモニターするための装置および方法に関する。より詳し
くは、本願発明は、モジュール式蛍光光度計に関し、該モジュール式蛍光光度計
は、天然のまたは産業用水系における、ひとつのまたはそれ以上の蛍光体を感知
するのに使用できる。
いる。産業用水系における水のロスを調査するため、不活性蛍光トレーサを使用
することが知られている。さらに、循環または使い捨て冷却水系において添加剤
や製品濃度を管理するために蛍光トレーサを使用することもまた知られている。
(米国特許第4,783,314号参照) この方法では、ある蛍光トレーサがひとつまたはそれ以上の添加剤と所定の割
合にて組み合わされ、その混合物は冷却系の水に添加される。そこで蛍光光度計
が蛍光トレーサの存在の有無や濃度を検知するために使用され、添加剤の存在の
有無や濃度も検知される。
ンプルセル、望ましい発光波長範囲を選択する手段、および検知器を備えた分析
機器である。蛍光分光光度計は、望ましい励起、および/または発光波長範囲を
選択する手段が回折格子により司られている、特定タイプの蛍光光度計である。
回折格子は、光の連続体をそれらの各成分に分散させるようにふるまう。蛍光分
光光度計は走査型蛍光分光光度計と、固定型蛍光分光光度計とに小分類される。
走査型蛍光分光光度計は、励起源および/または発光に比例して回折格子の配置
に基づいて波長スペクトルを操作するために機械的手段を使用する。(これは標
準的試験所モデルの蛍光光度計を表す。)一方、固定型蛍光分光光度計において
は、回折格子は発光に関して固定されている。発光(蛍光)は、検知器の配列に
向けられる。検知器の配列は、通常「CCD」といわれる電荷結合素子、または
フォトダイオードたりえる。そして検知器は、適切な波長ユニット内にて校正さ
れる。このような商業用装置はオーシャンオプティクス(ドリスディール・アン
ド・アソシエイツ社45244P.O.Box44055オハイオ州シンシナチ
(513)831−9625から入手可能)より入手できる。
要とし、該装置は走査型回折格子またはフィルターでありえる。
ではなく、むしろフィルターに基づいた蛍光光度計である。フィルターに基づい
た蛍光光度計は選択された波長以外の全てを除くためのフィルターを使用してい
る。最近の入手可能なフィルターに基づいた蛍光光度計のほとんどが、それによ
って光が透過可能なセルを含むひとつの水路を備えている。
一方の側部に配置される。そして発光フィルターは光が透過可能なセルの他方の
側部に配置される。基準検知器が任意的に存在していてもよい。蛍光は等方性が
あり、ほとんどの蛍光光度計は、偽励起光の集光量を最小化するために、光源か
ら90°の角度で蛍光体から発光された蛍光の全てを検知するからである。
進入するのを許容する。オフラインのバッチ試験を実施する際に、天然または産
業用水系からの水のサンプルは、光が透過可能なセル中に置かれて保持される。
オンライン試験の時には、水のサンプルは光が透過可能なセルを通過するように
流れる。光は水のサンプル中に存在する蛍光体により吸収される。そしてその一
方で励起光と同一またはそれより長い波長を持つ蛍光を発光する(以下において
「蛍光信号」という。)。発光フィルターは、発光検知器と光が透過可能なセル
との間に配置され、蛍光体により射出された光(蛍光体の蛍光信号)のみフィル
ターを通過させ発光検知器に至るのを許容するように選定される。
どのそれらが単一の蛍光体試料のみ検知可能である点である。フォトダイオード
を使用すると、単一の蛍光体から射出された蛍光信号の通過を許容するように特
別に設計された発光フィルターの使用を必要とするからである。
複数の添加剤、化学薬品、または不活性蛍光トレーサを添加することがしばしば
要求されるからである。
由は、不活性でない蛍光体から射出されたある蛍光信号は産業用水系の他の成分
との相互作用に呼応して変化するように設計されているからである。それゆえ、
単一の蛍光体から発せられた異なる種類の蛍光信号を分析するには、現在知られ
ている複数の蛍光光度計を使用する必要がある。
合この問題を解決するには現場的に受け容れることのできない非現実的なもので
ある。他のいくつかのこの問題に対する解決策が以下に記載されている。
の水路に対して1セット以上の光源/フィルター/検知器を備えていて、水の試
料中の一以上の蛍光信号を測定することができる。このような一水路−多信号の
蛍光光度計のひとつは、個々のフォトダイオードに対向するフォトダイオードの
配列を有している。問題は、フォトダイオードの価格が高く、冷却塔やボイラー
の水システムなど産業用の環境において使用された場合に壊れやすいということ
である。それゆえ、多くの産業用水系のオペレーターは、このような劣悪な環境
においてこのような高価で壊れやすい装置を採用することに消極的である。その
結果、ある環境のもとにおいては、オペレーターはひとつの産業用水系に対して
異なる蛍光光度計を複数使用せざるを得なかった。この方法は必要とされる蛍光
光度計の大きさ、コスト、嵩などに関して不利である。
保存のための改良された多レーザー/多パラメーターフロー細胞計」(ステイン
カンプ等、Rev.Sci.Instrum.(1991),62(11),2751-64)に記載されている。そこ
に記載されている蛍光光度計は、高価で壊れやすい部品を要求している。したが
ってこの蛍光光度計は、現場での使用には現実的ではなくかつ適していない。
の現実的な難しさは、それらが測定すべきとされたものしか測定することができ
ず、ひとたび光源、検知器、フィルターが設定されると、光の他の波長における
蛍光信号の測定を可能とするように蛍光光度計のこれらの部品を変えるのに時間
と手間とがかかることである。
ように、蛍光光度計の操作設定を迅速に変えることができる性能を持った、一つ
の装置を使用して一以上の蛍光信号を検知することができる改良された蛍光光度
計に対する要求があることが分かった。さらにまた、このような単一の蛍光光度
計を利用するシステムにおいて一以上の蛍光物質を検知する方法に対する要求が
あることも判明した。
ーと、 該光が透過可能なセルの外部に配置された基準検知器と、 該光が透過可能なセルの外部に配置された発光検知器と、 前記発光検知器と前記光が透過可能なセルとの間に配置された任意に選択可能な
発光フィルターと、を備えた一またはそれ以上のユニットを備えた、モジュール
式蛍光光度計であって、 該モジュール式蛍光光度計に一以上のユニットが存在する場合には、前記水試料
が流れて通過する前記光が透過可能なセルは、前記蛍光光度計内において水の試
料が流れて通過するひとつだけの水路しか存在しないように配列される、 モジュール式蛍光光度計である。
れた後に各蛍光物質の種が異なる発光スペクトルの光を発光する、水の試料中の
一またはそれ以上の蛍光物質の種の存在を検知する方法であって、 該方法は、 a)前記水の試料中の各蛍光物質の種の存在を検知するに十分な数のユニットを
有する、本願発明の第1の態様のモジュール式蛍光光度計を提供する工程と、 b)蛍光物質を備える水の試料を各光が透過可能なセルを通して移動させる工程
と、 c)各ユニットのそれぞれの光源によって前記水の試料を照らす工程と、 d)各ユニットのそれぞれの発光検知器によって発光スペクトルを検知すること
により、各蛍光物質の種を検知する工程と、 を備えている。
度計を使用することを含む産業用水系を管理する方法である。そこにおいては、
前記モジュール式蛍光光度計は、産業用水系を管理するために、さらに、該モジ
ュール式蛍光光度計および他の分析機器からの入力により提供された測定された
蛍光信号を使用することができるようにされた絶縁アナログ入力を有するコント
ローラーを備えている。
へと昇進され、同時に最低位の電子振動の励起状態(S1)へと弛緩する電子と
なるエネルギー(hν)の光量子の吸収によりエネルギーレベルにおいて、吸収
時より低いエネルギー「E」(hν)(しかし波長は長い。)の光量子を発生す
る分子をいう。この関係は下式により示される。 (式) E(吸収)>E(蛍光性) このエネルギーの発生は、基底状態(S0)に戻される分子の電子状態に帰す
る。全体的なプロセスは、等方性に分配される蛍光光量子発生に帰する。本願発
明にかかる蛍光光度計により検知される蛍光物質は、約200nmから約120
0nmの波長域において励起光を吸収することができ、励起光より長い波長域で
それを発生する。
物の活動、殺生物剤の濃度、熱的変化若しくは全体的な熱の成分などの他のシス
テムのパラメーターによっては、不活性の蛍光物質が容易に感知されるレベルで
あるいは顕著に影響されることはないという事実を言う。「容易に感知されるレ
ベルであるいは顕著に影響されることはない」ということにより意味されるもの
を定量化するため、この文章は、冷却水系中で通常遭遇する条件のもと、不活性
蛍光物質はその蛍光信号において10%以上の変化を持たないということを意味
する。冷却水系中で通常遭遇する条件は、冷却水系に関する当業者により知られ
ている。
一部分に向けられている場合に、蛍光が360°に等しく発光され、その結果三
次元の球を創造する事実を意味する。蛍光が等方的に分配されるので、実際には
蛍光信号の集合は、励起(光量子)源に起因する集合された光量子(光)を最小
化するように、励起(光量子)源に関し90°の角度でおきる。これは光の分散
を最小化する助けとなる。
ができる堅牢かつ製造が安価にでき、コンパクトなモジュール式蛍光光度計を提
供する、先行技術に対する改良を提供するものである。これらのモジュール式蛍
光光度計は一またはそれ以上のユニットを有し、これら各ユニットは、 水の試料がそれを通して流れる光が透過可能なセルを備えた水路と、 前記光が透過可能なセルの外部に配置された光源と、 該光源と光が透過可能なセルとの間に配置された任意に選択可能な励起フィルタ
ーと、 該光が透過可能なセルの外部に配置された基準検知器と、 該光が透過可能なセルの外部に配置された発光検知器と、 前記発光検知器と前記光が透過可能なセルとの間に配置された任意に選択可能な
発光フィルターと、を備えた一またはそれ以上のユニットを備え、 該モジュール式蛍光光度計に一以上のユニットが存在する場合には、前記水試料
が流れて通過する前記光が透過可能なセルは、前記蛍光光度計内において水の試
料が流れて通過するひとつだけの水路しか存在しないように配列されている。
ント回路基板のアッセンブリ12を含むモジュール式蛍光光度計10が分解図で
示されている。プリント回路基板のアッセンブリ12は、本体18を収容する開
口部16を含んでいる。本体18は光が透過可能なセル22(図2および図4も
参照)を収容するための水路20を含む。水の試料は水路20を通って光が透過
可能なセル22に流れ込む。
度計の技術に関する通常の知識を有するものにより作製可能である。この装置に
有用なプリント回路基板アッセンブリは該蛍光光度計の部品の作動を許容するよ
うに作製されなければならない。それは励起源の駆動装置と、電流から電圧への
変換と光検知器からの信号の増幅を司る増幅器とを含む。信号を処理し、信号の
大きさを通信する回路もまたPCBにとり欠くことのできないものである。温度
測定のための追加的回路としてトランジスタおよび/またはフロースイッチが含
まれてもよい。
含み、該側部開口24は、同一平面上にあり、図1に示されているように光源2
6、基準検知器28、および2つの発光検知器30を収容するために、互いに9
0°の方向に向けられている。ただ一つの発光検知器30が必要とされるので、
他の実施形態にかかるモジュール式蛍光光度計ユニット10Jも可能であり、こ
れは図4に示される。図4において、この構造は一つの発光検知器30と任意的
部品例えば温度センサー32などを含むように表されている。
の内側に嵌めあわされるブッシュ34内に収容されることができる。励起フィル
ターは任意でこの構造に含まれる。図1において、励起フィルター36は光源2
6と光が透過可能なセル22との間に配置される。ブッシュ34は、固定ねじ3
8により所定位置に配置される。
州マウントビル、ヘンプランドロード、3775、(717)285−2323
)から商業的に入手可能である。
ルのオーバーラップがないように、光源26のスペクトル範囲が十分に狭い、あ
るいは淡色光である、または蛍光体ストークスシフトが十分に大きいならば、励
起フィルター36はあってもなくてもよい。単色発光源はレーザーであってもよ
い。レーザーは日亜化学から商業的に入手可能である。
くは、基準検知器28は、前記光源26の直接反対側に配列されるとよい。第2
のブッシュ40は、基準検知器28を側部開口24の内部であって光が透過可能
なセル22の近傍に保持するのに使用される。第2の固定ねじ38Aは第2のブ
ッシュ40を所定位置に保持する。発光検知器30は、光源26、および基準検
知器28と同一平面内に配置される。望ましくは発光検知器30は、光源26お
よび基準検知器28に関し、2〜179°の角度に配置されるとよい。望ましく
は、発光検知器30は、光源26および基準検知器28に関し、約90°の角度
で配置されるとよい。該検知器30は、側部開口24の内部に第3のブッシュ4
2によって保持固定される。光学フィルター44は、各検知器30および光が透
過可能なセル22の間に配置される。第3の固定ねじ38Bが第3のブッシュ4
2を所定位置に保持する。
ー州、ブリッジウオーター、フットヒルロード360、(800)524−05
04)から商業的に入手可能なフォトダイオードであることが望ましい。
示されているように採用されてもよい。図4に示されるように単一の検知器30
が採用される場合には、残りの側部開口24は、使用されずにいてもよいし、温
度センサー32や他の部品を収容するようにしてもよい。図4において、第4の
ブッシュ46が温度センサー32を側部開口24の内部の所定位置に保持するた
めに使用されている。第4の固定ねじ38Cが第4のブッシュ46を所定位置に
保持固定するために使用されている。
ンサート52がプリント配線基板アッセンブリ12を本体18に固定するために
使用される。望ましい実施形態において、締結装置48はねじであり、基準検知
器28と発光検知器30とはフォトダイオードである。温度センサー32は、商
業的に入手可能ないかなる温度センサーであってよい。望ましくは温度センサー
32はトランジスタである。トランジスタはディジ−キーコーポレーション(5
6701−0677、ミネソタ州、シーフリバーフォールズ、ブルックスアベニ
ューサウス701、(800)344−4539)商業的に入手可能である。
は、1から16の異なる蛍光種から一度にまたは同時にどこからでも検知可能な
モジュール式蛍光光度計60を形成するために、他のユニットの上に積み重ねら
れる。16の異なる蛍光種の制限事項は、約200nmから約1200nmの励
起波長および発光波長を備えたスペクトルが、現実には、本願発明にかかる蛍光
光度計を使用して検知することのできる16に分離されたセグメントの最大値に
のみ分類されることができるという事実に基づくということである。
第2のモジュール式蛍光光度計ユニット10b、第3のモジュール式蛍光光度計
ユニット10c、および第4のモジュール式蛍光光度計ユニット10dはそれぞ
れの上部に積み重ねられている。第1のモジュール式蛍光光度計ユニット10a
、第2のモジュール式蛍光光度計10b、第3のモジュール式蛍光光度計ユニッ
ト10c、および第4のモジュール式蛍光光度計ユニット10dは全て2つの発
光検知器30を備え、各発光検知器30は、光学フィルター44の背後に配置さ
れている。各光学フィルター44は、異なる最大波長を有する異なる種類の光の
スペクトルを、光学フィルター40を通して発光検知器30への通過を許容する
ことができる。したがってモジュール式蛍光光度計60は8つの異なる蛍光物質
を検知することが可能である。
って、1から8までの異なる蛍光物質のどこからでも検知可能である。例えば、
同一のモジュール式蛍光光度計により二つの蛍光物質を測定するときは、各蛍光
物質の励起スペクトルが類似していることが要求される。もちろん、モジュール
式蛍光光度計60が検知する蛍光物質の種の数を増やすために、追加的なモジュ
ール式蛍光光度計ユニット10がモジュール式蛍光光度計60に追加されてもよ
い。
ローラー14に据え付けられる。ガスケット(図示されていない。)がモジュー
ル式蛍光光度計60とコントローラー14との間に配置される。
トポールアベニュー1486、(847)662−6260))から入手できる
。
ー14が各モジュール式蛍光光度計ユニット10と電子的に通信可能にできる通
信ケーブル(図示されていない。)により連結されている。適切な通信プロトコ
ルは、モジュール式蛍光光度計を操作するために選定されなければならない。適
した標準通信プロトコルは、RS−232、I2C、CAN、TCP/IPおよ
び標準RS−485 シリアル通信プロトコルを含むがこれらに限定されること
はない。好ましい通信プロトコルは標準RS−485 シリアル通信プロトコル
である。モジュール式蛍光光度計60とコントローラー14との間にワイアレス
通信プロトコルを使用することもできる。このようなワイアレス通信プロトコル
のひとつとしてブルートゥースが挙げられる。
の数にかかわらず、各モジュール式蛍光光度計ユニット10は通信ケーブル(図
示せず。)を使用して直列に結ばれる。この通信ケーブルはプリント回路基板1
2に、接続ポート112において接続される。図2は、4つのモジュール式蛍光
光度計ユニット10a,10b,10c,10dを含む、ひとつの可能性ある構
造を示している。各モジュール式蛍光光度計ユニット10a,10b,10c,
10dは一本の通信ケーブル(図示せず。)で直列に接続される。該通信ケーブ
ルは第1の接続ポート112a、第2の接続ポート112b、第3の接続ポート
112c、および、第4の接続ポート112dに取り付けられる。通信ケーブル
の端末は、前述したごとくコントローラー14への入力のひとつである。モジュ
ール式蛍光光度計60に関して考えられた例のすべてについて、各モジュール式
蛍光光度計ユニット12をコントローラー14に接続するために使用されている
通信ケーブル(図示されていない。)は、現存する各モジュール式蛍光光度計ユ
ニットに対応するコネクター(図示せず。)および通信ケーブルをコントローラ
ー14に連結する追加的なコネクター(図示せず。)を備えている。モジュール
式蛍光光度計60が4つのモジュール式蛍光光度計ユニット12で構成される好
ましい構成において、通信ケーブル(図示せず。)は5つのコネクター(図示せ
ず。)を有するであろう。
ール式蛍光光度計ユニット10b、第3のモジュール式蛍光光度計ユニット10
c、および第4のモジュール式蛍光光度計ユニット10dは、上部ハウジング5
4と下部ハウジング56との間に狭持される。光が透過可能なセル22は、上部
ハウジング54および下部ハウジング56おのおのに交差する。モジュール式蛍
光光度計60の各種電気部品を保護するために、一次シールが符号62に、二次
シールが符号64にて示されている。一次シール62と二次シール64とは、ガ
スケット66により所定位置に保持されている。O-リング68が、保持器58
と上部ハウジング54との間をシールするために使用されている。
から底部まで通っている。上部水路20Aは、上部ハウジング54を横切ってい
る。下部水路20Bはまた、下部ハウジング56を横切っている。
b,10bおよび10c,ならびに10cおよび10dの間に配置されている。
符号72のシールが、プリント回路基板と上部ハウジング54、下部ハウジング
56、またはアダプター板70それぞれとの間をシールするために、第1プリン
ト回路基板12a、第2プリント回路基板12b、第3プリント回路基板12c
、および第4プリント回路基板12d、の各側部に置かれている。チェックバル
ブ74が清掃および/または校正液の導入を許容するために用いられている。
ている。雌ねじ部材80は、上部ハウジング54に対向して保持器58を固定す
るために使用される。ねじが形成された植え込みボルト78がモジュール式蛍光
光度計60をコントローラー14に固定するために使用されている(図2および
3を参照。)。
ーセル82を通過している。ボール86がフローセル84内に配置されている。
好ましくはボール84は、ニッケルがコートされた真ちゅう製であることが好ま
しい。第二O-リング88は、雌ねじ部材80と保持器58の下面との間のシー
ルを有効なものとするために使用される。符号90で示されるワッシャーBは、
ねじ締結器76と上部ハウジング54との間に配置される。ねじ締結器76はね
じインサート92に連結される。
により達成される。それらのうちのただ一つが図2に示されている。好ましい構
成は図3に示されており、この構成では、フローセル82およびボール86は、
もし蛍光光度計が逆にされた場合に、蛍光光度計を液が適切に流れることを許容
しない。しかし、モジュール式蛍光光度計が完全に逆にされた、或いは0〜36
0°のいずれかの角度に傾けられたとすると、それでもそれは機能し、重力に対
して独立であるフローバルブレギュレーターを提供する。このようなフローセル
レギュレーターは当業者に公知である。
ックボックスとして表されている。)はコントローラー14に接続されている。
コントローラー14からの出力信号94は次には複数の装置に接続されていても
よい。その装置は、冷却システムをコントロールするポンプや電動弁を含んでい
てもよい。さらに、プロセス水流122は、例えば、プロセス水のph、全不溶
解固体量、電気伝導度、酸化還元電位などの追加の情報をコントローラー14に
与えるために96a,96b,96cで示されている複数の点においてサンプル
取りされてもよい。モジュール式蛍光光度計60により与えられる情報に追加し
てこの情報はコントローラー14により産業用水系をコントロールするのに使用
される。
力は、4−20mA接続を介してそれらの信号の大きさに情報を与える。前記信
号は、アナログ入力により読み取られ、産業用水系の管理の追加的レベルを与え
るために、コントローラー14のコントロールロジック中で使用される。好まし
い実施形態においては、コントローラー14は20個の不連続なアナログ入力を
有している。
手可能な処理信号の能力を備えている。これらの信号は蛍光光度計から来るもの
でなくともよく、他の分析装置から発せられるものでもよい。それゆえ、コント
ローラーは、系のファクターを測定する分析機器からの信号を処理する能力を備
えている。系のファクターは以下のものを含むがこれらに限定されるものではな
い。 ph、 電気伝導度、 酸化還元電位(ORP)、 試料の化学指標、例えば、カルシウム、マグネシウム、硬度、鉄分、銅、塩素、
硫酸塩、マンガン、アルミニウム、シリカ、アルカリ分、アンモニア、 分散ポリマー、亜鉛、モリブデン、燐酸塩、濃縮非有機燐酸塩、フォスフォネー
ト、及びトリアゾールなどの追加的化学指標、 総懸濁個体、 プロセス漏洩、 自由残渣及び総オキシダント、ハロゲン、塩素、 水温、 系内における各所の系側温度、 水側/系側の液体流量、 流速、 液圧及び水側と系側との差圧、 化学物質含有量、使用量、 化学物質ポンピング量、 排出量、 補給水量、 腐食モニター、及び 汚染、堆積物モニター、 微生物インジケーター、および 水中の光吸収性物質。
トロールできるように十分な数のアナログ出力を備えている。かくして、コント
ローラーは産業用水系全体の管理を行う能力を備えている。
理するのに任意で使用される。第2のコントローラー98は、使用される場合に
は、コントローラー14にもまた接続される。好ましくは第2のコントローラー
98は、不活性TRASARシステムを管理する。その不活性TRASARシス
テムは、ナルコケミカルカンパニー(60563イリノイ州、ナパービル、ワン
ナルコセンター、(630)305−1000)から商業的に入手可能である。
の複数の蛍光物質の存在を検知し、モニターする手段を提供する。
て、本願請求項のモジュール式蛍光光度計により検知されることができるために
は、蛍光物質は約200nmから約1200nmの波長の光を吸収し、それより
僅かに長い波長の光を射出することができることを要することをしるしておくこ
とが必要である。望ましくは、蛍光物質は、約350nmから約800nmの波
長の光を吸収する。
かつ頑丈である。各モジュール式蛍光光度計ユニット10を製造するに当たり、
発光検知器30は望ましくはフォトダイオードであり、光源26は好ましくは発
光ダイオードであり、基準検知器28もまた好ましくはフォトダイオードである
。図2に示されているように、1から16のモジュール式蛍光光度計ユニット1
0のどこからでも積み上げることが可能である。図1および4に示されるように
、各蛍光光度計10は、1または2の光学検知器30を含んでもよい。
するものと同様に、螢光強度測定法の技術分野の通常の知識を持つものであれば
その能力の範囲で作製可能である。
、自然水、を含むどのような水系からの水に対しても使用することができる。
構造、地熱井戸及び他の石油関係の用途;ボイラーとボイラー水系;ミネラル洗
浄、ベネファクションを含むミネラルプロセス用水;抄紙機の温浸器、洗浄機、
漂白プラント、白水系;パルプ産業における黒液蒸発機;ガス集塵機及びエアウ
オッシャー;金属産業における連続鋳造設備;空調及び冷凍設備;産業用及び石
油プロセス水;殺菌水などの間接冷却及び加熱水;水再生及び清浄化システム;
メンブランろ過水システム;肉、野菜、ビート大根、甜菜糖、穀類、家禽、果物
、及び大豆などの食品処理の流れ;清浄機と廃棄物処理システム、液−個相の用
途、地域汚水処理及び産業用または地域水システム: 本願発明の第3の態様は、モジュール式蛍光光度計を使用する、産業用水系の
管理方法である。該モジュール式蛍光光度計は、さらにコントローラーを含み、
該コントローラーは、産業用水系を管理するために、該コントローラーがモジュ
ール式蛍光光度計及び他のアナログ入力からの測定された蛍光物質信号を使用す
ることができるように、絶縁されたアナログ入力を含む。
の管理マトリクスの使用」と題された米国特許出願09/562、397(20
00年5月1日出願、現在係属中)に記載され、クレームされている冷却水系を
管理する機能を備えている(本件特許出願はその全体が参照用に本願に取り込ま
れる。)。
の管理マトリクスの使用」と題された米国特許出願09/563、085(20
00年5月1日に出願され、2000年12月に米国特許出願09/737、2
57として際出願され、現在係属中)に記載され、クレームされているボイラー
を管理する機能を有するものである(本件特許出願はその全体が参照用に本願に
取り込まれる。)。
99年12月30日に出願された米国特許出願09/475、585の「産業用
水系中の付着植物性微生物活動の測定と管理」に記載されクレームされている方
法を実行するのに実用上有用である(本件特許出願はその全体が参照用に本願に
取り込まれる。)。米国特許出願09/475、585に記載されクレームされ
た方法を実行するために本件請求項にかかるモジュール式蛍光光度計を使用する
とき、反応した蛍光染料と未反応の蛍光染料からの蛍光信号を同時に検知するた
め、使用されるモジュール式蛍光光度計ユニットそれぞれに2つの発光検知器を
備えるべきである。あるいは、ひとつのモジュール式蛍光光度計ユニットが未反
応の蛍光染料を検知し、他の一つが反応した蛍光染料を検知できるように、少な
くとも2つのモジュール式蛍光光度計ユニットを使用すべきである。
できるように教示するものである。本実施例は本願の保護範囲についていかなる
限定をも意図するものではない。
却タワー(PCT)を作製した。典型的な冷却水処理剤試料を含んだ添加剤が処
方された。この処方は、50重量%の水と、4重量%のホスホノブタントリカル
ボキシル酸(ナトリウム塩)、3.5重量%のヒドロキシエチリデンジホスホリ
ック酸(カリウム塩)、3重量%のアクリレート/アクリルアミドポリマー、3
重量%のトリルトリアゾール(ナトリウム塩)、0.1重量%のピレンテトラス
ルホン酸(ナトリウム塩)、及び0.05重量%のフルオレセインとの組み合わ
せである。この溶液は50%の水酸化ナトリウムによってph13に調製され、
それ以上の処理無しで使用された。実験パイロット冷却タワー(PCT)は、補
給源として米国イリノイ州シカゴの水道水で運転され、濃度サイクルは4サイク
ルを保持するようにセットされた。
度計ユニットとひとつのコントローラーとを備えていた。第一のモジュール式蛍
光光度計ユニットは、10mA電流で、365nm中心の発光をする発光ダイオ
ード(LED)を使用して構成されている。光学フィルター44は、405nm
において蛍光発光を選択するために使用された。それは次いで発光検知器により
検知された。また、第一のモジュール式蛍光光度計ユニットは温度センサーと基
準検知器とで構成された。
ダイオードにより構成された。第2のモジュール式蛍光光度計ユニットは、51
5nmにおいて蛍光発光を選択するための光学フィルターを使用した。それは次
いで、発光検知器30により検知された。第2のモジュール式蛍光光度計ユニッ
トもまた発光検知器を備えていた。
pmの化学物質添加剤処方によるものを上方のポイントとして、二点ルーティン
を使用して校正された。コントローラーは各モジュール式蛍光光度計ユニットの
蛍光性を独立して測定するためのソフトウエアにより構成された。コントローラ
ーはまた、第一のモジュール式蛍光光度計により測定されたものとしての、測定
されたピレンテトラスルホン酸(ナトリウム塩)の蛍光信号に基づいて50±1
ppmの管理値によりPCTへの化学製品の添加を管理できるように、十分な数
のアナログ入力/出力を有した。化学製品のレベルは、モジュール式蛍光光度計
コントローラーにより化学物質供給ポンプが電気的にコントロールされたオン/
オフ方式により管理された。もし、測定された蛍光信号が49ppmより落ち込
んだ場合、化学物質供給ポンプは運転開始され、レベルが51ppmになるまで
継続され、そして運転終了する。
をコントロールするよう構成された。コントローラーは、もし二つの蛍光性信号
の差が15%を超えるとブローダウンポンプの運転を開始し、15%を下回ると
運転停止する。系のブローダウンの間、PCT内の水のレベルは補給源としての
シカゴ水道水(新水)を使用して維持された。それゆえ、系はブローダウンポン
プを介してブローダウンされ、新水が加えられたので、系内の蛍光物質の存在の
全体的な濃度は予想通り減少した。補給水としての新水の添加により、冷却水が
希釈されたためである。この減少により、化学製品を50±1ppmに保持する
ため、化学品(ピレンテトラスルホン酸(ナトリウム塩))の供給が開始された
。このサイクルは適正な管理レベルに達するまで継続された。
とにより、コントローラー50は第一のモジュール式蛍光光度計ユニットの信号
と第2のモジュール式蛍光光度計ユニットの信号とを信号の差15%(信号2は
信号1の85%であった。)に管理することができた。A点以前にこれは冷却水
系の条件であった。A点では、1mlの100ppm漂白剤が系に添加された。
この添加は第2のモジュール式蛍光光度計ユニットにより測定される蛍光信号を
枯渇させた。この時点では蛍光信号の差異は15%以上にならざるを得ず、系の
ブローダウンポンプが運転された。系がブローダウンされ、化学品のオンライン
供給管理が50±1ppm管理に保持され、一方で新たに化学物質が系に添加さ
れた。B点においては、系は望ましい管理レベルに再構築された。その時点では
、PCTシステムは蛍光信号に関し15%差を保持するよう運転された。
り自明なことであろう。このような修正や変形は本願発明の精神から乖離するこ
となく、付随する有利な点を損なうことなく行うことができる。それゆえそのよ
うな修正や変形は本件請求項に含まれるものである。
ある。
の一ユニットの分解図である。
ブラックボックス」として示されている。
2の態様の分解図である。
光光度計の信号を使用するモジュール式蛍光光度計の最新式管理」の図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 各ユニットが 水の試料がそれを通して流れる光が透過可能なセルを備えた水路と、 前記光が透過可能なセルの外部に配置された光源と、 該光源と光が透過可能なセルとの間に配置された任意に選択可能な励起フィル
ターと、 該光が透過可能なセルの外部に配置された基準検知器と、 該光が透過可能なセルの外部に配置された発光検知器と、 前記発光検知器と前記光が透過可能なセルとの間に配置された任意に選択可能
な発光フィルターと、を備えた一またはそれ以上のユニットを備えた、モジュー
ル式蛍光光度計であって、 該モジュール式蛍光光度計に一以上のユニットが存在する場合には、前記水試
料が流れて通過する前記光が透過可能なセルは、前記蛍光光度計内において水の
試料が流れて通過するひとつだけの水路しか存在しないように配列されている、 モジュール式蛍光光度計。 - 【請求項2】 2以上16以下のモジュール式蛍光光度計ユニットを備えた
請求項1に記載のモジュール式蛍光光度計。 - 【請求項3】 前記光源は発光ダイオードである請求項1に記載のモジュー
ル式蛍光光度計。 - 【請求項4】 前記基準検知器及び前記発光検知器はいずれもフォトダイオ
ードであり、前記発光検知器は前記光源及び前記基準検知器に関して90°の角
度に配置されている請求項1に記載のモジュール式蛍光光度計。 - 【請求項5】 前記基準検知器は前記光源に直接対向して配置されている請
求項1に記載のモジュール式蛍光光度計。 - 【請求項6】 さらにコントローラーを備えた請求項1に記載のモジュール
式蛍光光度計。 - 【請求項7】 前記コントローラーは、産業用水系の管理をするために、該
コントローラーが該モジュール式蛍光光度計により与えられ、及び他のアナログ
入力される測定蛍光信号を使用することができるように絶縁アナログ入力を備え
ている請求項6に記載のモジュール式蛍光光度計。 - 【請求項8】 前記産業用水系は冷却水系である請求項7に記載のモジュー
ル式蛍光光度計。 - 【請求項9】 異なる励起スペクトルにより定義される光に照射された後に
各蛍光物質の種が異なる発光スペクトルの光を発光する、水の試料中の一または
それ以上の蛍光物質の種の存在を検知する方法であって、 該方法は、 a)前記水の試料中の各蛍光物質の種の存在を検知するに十分な数のユニットを
有する、請求項1のモジュール式蛍光光度計を提供する工程と、 b)蛍光物質を含む水の試料を各光が透過可能なセルを通して移動させる工程と
、 c)各ユニットのそれぞれの光源によって前記水の試料を照らす工程と、 d)各ユニットのそれぞれの発光検知器によって発光スペクトルを検知すること
により、各蛍光物質の種を検知する工程と、 を備えている検知方法。 - 【請求項10】 前記モジュール式蛍光光度計が2〜16のモジュール式蛍
光光度計ユニットを有する請求項9に記載の方法。 - 【請求項11】 前記基準検知器は前記光源に直接対向して配置されており
、前記発光検知器は前記光源及び前記基準検知器に関して90°の角度に配置さ
れている請求項9に記載の方法。 - 【請求項12】 さらにコントローラーを備えた請求項9に記載の方法。
- 【請求項13】 前記コントローラーは、産業用水系の管理をするために、
該コントローラーが該モジュール式蛍光光度計により与えられ、及び他の分析装
置から入力される測定蛍光信号を使用することができるように絶縁アナログ入力
及び出力を備えている請求項9に記載の方法。 - 【請求項14】 前記産業用水系は冷却水系である請求項9に記載の方法。
- 【請求項15】 請求項1のモジュール式蛍光光度計を使用することを含む
産業用水系の管理方法であって、前記モジュール式蛍光光度計はさらにコントロ
ーラーを含み、該コントローラーは産業用水系の管理をするために、該コントロ
ーラーが該モジュール式蛍光光度計により与えられ、及び他の分析装置から入力
される測定蛍光信号を使用することができるように絶縁アナログ入力を備えてい
る管理方法。 - 【請求項16】 前記産業用水系は冷却水系である請求項15に記載の産業
用水系の管理方法。
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