JP2003531596A - ソーセージおよびハードチーズをコーティングするための組成物 - Google Patents

ソーセージおよびハードチーズをコーティングするための組成物

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Abstract

(57)【要約】 この発明は、シェラックと共重合体の水性分散液とを含む組成物、それを調製するためのプロセス、および、天然または人工のソーセージ外皮を有するソーセージとハードチーズとをコーティングするためのその使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この発明は、シェラックと、エチレンと酢酸ビニルの共重合体との水性分散液
を含む組成物、そのような水性分散液を調製するためのプロセス、および、天然
または人工のソーセージ外皮を有するソーセージおよびハードチーズからなる群
から選択される食品をコーティングするための分散液の使用に関する。この発明
はさらに、述べられた食品をこの発明に従った組成物でコーティングするための
方法、および、この発明に従った方法によって得られるソーセージおよびハード
チーズに関する。
【0002】 天然または人工のソーセージ外皮を有する商業的に入手可能なソーセージは、
生ソーセージ、調理サラミ、調理ソーセージ、およびボイルソーセージである。
天然または人工のソーセージ外皮があるにもかかわらず、長期保存ソーセージと
も呼ばれる生ソーセージは、外皮を通り抜ける肉汁の損失によって食品の測定可
能な重量減少が起こるという欠点を有する。この外皮を通り抜ける肉汁の損失に
より、これらのソーセージは脂肪質の表面により特徴付けられている。また、こ
の点で不十分な現在用いられている外皮により、封入されたソーセージの断面の
ソーセージ内部から外周にかけての不均一な発色が生じる。これは、特にソーセ
ージを最初に切ったときに、外皮との界面に形成されたある程度広範な変色領域
の形ではっきりと見ることができる。生ソーセージの典型例であるサラミにおい
てしばしば難なく知覚できるこの変色した外部領域の形成は、最初に切った後で
増加することすらたびたびある。プラスチックシートに密封されたソーセージで
は、ソーセージからの湿気の排出により、ソーセージの表面と防水性のシートと
の間に液体が溜まる。また、表面が未処理のソーセージでは、保存の際にかびが
生えやすい。
【0003】 調理ソーセージの典型例である商業的に入手可能なレバーソーセージ(レバー
ブルスト:liverwurst)は、人工または天然のソーセージ外皮の上にさらなるワ
ックスコーティングを有する。このワックスコーティングは、ソーセージの汚れ
と、それとは独立して、このさらなるコーティングがなければ短時間たってから
起こるであろうソーセージの表面上のしみの形成とを防止する役割を果たす。ワ
ックスコーティングは通常、改良されたアセチル化モノグリセリドからなる(E
P−A−0 037 086)。ワックスコーティングはレバーソーセージの人
工外皮に130〜140℃の温度で施されるが、これは特定の方法と安全上の注
意事項とを要する。しかし、或る特定の欠点は、ワックスがソーセージの重量を
さらに増加させ、また、ソーセージを切ったときにソーセージ外皮の横にはっき
りと知覚可能であるということである。
【0004】 ハードチーズは通常、保存のためにパラフィンワックス層でコーティングされ
ている。しかししばらくたつと、この層は脆くなってひびが入り、このため封入
されたハードチーズを保存する目的はもはや達成されない。さらに、コーティン
グしているにもかかわらず、封入したチーズ内に変色した外部領域がたびたび形
成される。
【0005】 WO−A−98/06271は、長期保存ソーセージおよびハードチーズをコ
ーティングするための、シェラックとポリアミドのエタノール水溶液を含む組成
物を記載している。このエタノール水溶液は、少なくとも50重量%のエタノー
ルを含んでいる。
【0006】 この発明の目的は、ソーセージの天然または人工外皮の上に、良好に付着し、
密接に適合し、透明で均一なフィルムを形成する組成物を提供することにあり、
そのフィルムは上述のソーセージおよびハードチーズのコーティングおよび包装
に置き換わり、これらのそれぞれに関連する欠点を呈示しない。コーティングは
、湿ったソーセージ外皮およびハードチーズの上にですら、穏やかな条件の下で
簡単な方法を用いて施され、滑らかで透明であり見た目にも魅力があって十分に
弾力のあるフィルムをその上に形成可能であるべきである。
【0007】 この発明によれば、この目的は、水性分散液中に、 (a) シェラックと、 (b) エチレン/酢酸ビニル共重合体とを含む組成物によって達成される。
【0008】 この発明に従った組成物は、ソーセージまたはハードチーズの表面上でひび割
れる傾向もなく、安定し十分弾力のあるコーティングを形成する。この発明に従
った水性分散液は、処理された表面から急速に落下して均一なコーティングフィ
ルムを形成し、急速に乾いて所望のコーティングを形成する。この発明に従った
組成物の別の利点は、水性分散液がアルコールを含まないことにある。アルコー
ルを含むことは通常、発送および使用の際に特定の注意対策を満たす必要がある
。このため、エタノールを含む組成物は通常、発送の際に危険物となり、また、
特定の安全対策が満たされているときのみ使用可能である。
【0009】 この発明に従った組成物は、天然または人工のソーセージ外皮を有するソーセ
ージおよびハードチーズからなる群から選択される食品をコーティングするため
に使用可能である。コーティングは、天然または人工のソーセージ外皮の上に、
天然または人工のソーセージ外皮にしっかりと付着するシェラックおよび共重合
体を含む均一で、滑らかで、透明で、かつ弾力のある恒久的なコーティングを有
するソーセージを提供する。同じことはハードチーズのコーティングにも当ては
まり、その場合、コーティングはハードチーズのまだコーティングされていない
表面に直接施される。
【0010】 この発明に従った組成物を用いてコーティングされ得るソーセージは、ソーセ
ージとともに食べられるようには意図されていない天然または人工のソーセージ
外皮を有するソーセージで、特に生ソーセージ、調理サラミ、調理ソーセージ、
およびボイルソーセージである。生ソーセージはハードからソフトな生ソーセー
ジ(ハードおよびソフト生ソーセージ)のすべての種類を含み、たとえば、リュ
ーゲンバルダー・テーブルスト(Ruegenwalder teewurst:ソフト生ソーセージ
、外部から水を加えない)、サラミ、または調理サラミ(ハード生ソーセージ)
などがある。典型的な調理ソーセージはレバーソーセージおよびチューリンガー
・ロートブルスト(Thueringer rotwurst)を含み、ボイルソーセージの典型例
としては、モルタデッラ(mortadella)、フライシュブルスト(fleischwurst)
、およびセルベラブルスト(cervelawurst)が挙げられるであろう。ハードチー
ズの種類については、すべての公知の種類のチーズが採用され得る。ソーセージ
およびハードチーズは、この発明に従った組成物で全体的にまたは部分的にコー
ティング可能である。
【0011】 この発明に従って用いられるべきシェラックは、商業的に利用可能なあらゆる
シェラックであり得る。しかし、活性炭で脱色したワックス除去シェラックが好
ましい。シェラックはアルコール、特にエタノールまたはエタノール水に非常に
簡単に溶解することが公知である。しかし、この発明の範囲においては、シェラ
ックは、アルコールまたは他の有機溶剤を含まないアルカリ性水溶液として用い
られる。この発明に従って採用されるアルカリ性のシェラック溶液は、15〜3
5重量%、好ましくは15〜30重量%、より好ましくは20〜30重量%のシ
ェラックを含む。すぐに使用できるシェラック溶液のpH値は、7〜8、好まし
くは7.1〜7.7、より好ましくは7.4±0.1である。pH値は、好適な
量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、または炭酸カリウム
を加えることにより調節可能である。
【0012】 この発明に従って採用されるべきアルカリ性シェラック水溶液を調製するため
には、薄片状または粉砕もしくは粉末状で存在する溶解されるべきシェラックは
、攪拌機と加熱装置とが備わった容器の中で冷水と混合され、シェラックを溶解
させるために必要な量のアルカリが加えられる。加えられるアルカリの量は、シ
ェラックを溶解するためにちょうど十分である。攪拌しながら、混合液は30〜
70℃、好ましくは50〜60℃に加熱され、シェラックが完全に溶解するまで
攪拌されて、上述のpH値が得られる。この発明に従ったすぐに使用できる組成
物は、10〜30重量%、好ましくは10〜25重量%、より好ましくは13〜
22重量%のシェラックを含む。
【0013】 この発明に従った組成物は、5〜30重量%、好ましくは10〜25重量%、
より好ましくは12〜20重量%のエチレン/酢酸ビニル共重合体を含む。この
ようなエチレン/酢酸ビニル共重合体は先行技術において長い間公知である。共
重合体は、共重合体ベースで、10〜30重量%、好ましくは15〜25重量%
、より好ましくは16〜20重量%のエチレンを含んでいる。エチレン/酢酸ビ
ニル共重合体は、共重合体水性分散液として商業的に入手可能である。このよう
な分散液の固体含有率は45〜60重量%、好ましくは50〜58重量%、より
好ましくは55重量%であり、pH値は3〜5、好ましくは3.5〜5(ISO
1148)で、粘度は3000〜12000mPa・s(23℃)、好ましく
は5000〜9500(ISO 2555)である。好適な共重合体分散液は、
たとえば、ドイツのクラリアント(Clariant)社の商品であるモビリス(R)(
Mowilith(R))の商標の下に入手可能である。この発明によれば、モビリス(
R) DM 105またはモビリス(R) DM 1062を採用することが特
に好ましいが、上述の特性を有する他の酢酸ビニル/エチレン共重合体分散液も
採用されてもよい。
【0014】 この発明に従った組成物におけるシェラックおよびエチレン/酢酸ビニル共重
合体の総濃度は、50重量%まで、好ましくは40重量%まで、より好ましくは
35重量%までである。ソーセージの上により薄い層厚でコーティングするため
には、より低い濃度で十分である。ハードチーズの上にコーティングするために
は、より厚い層厚を達成するため、より高い濃度が採用されてもよい。
【0015】 この発明に従った組成物は、水性分散液ベースで、20重量%まで、好ましく
は15重量%までの、染料もしくは顔料(たとえば二酸化チタンまたは酸化鉄)
またはハードチーズの場合には黄色もしくは赤の顔料からなる群から選択される
添加物をさらに含んでいてもよい。また、この発明に従った組成物は、2重量%
まで、好ましくは1重量%までの通常の保存料を含んでいてもよい。
【0016】 この発明に従った水性組成物は、上に規定されたシェラックの水溶液を上述の
エチレン/酢酸ビニル共重合体水性分散液と混合することにより調製可能である
。したがって、たとえば、共重合体分散液を攪拌しながらシェラック溶液に加え
て、シェラックおよび共重合体の上述の総濃度と重量比とが得られる。混合は室
温(20℃)で行なわれる。任意に、2つの分散液の攪拌は高い温度、好ましく
は30℃までで行なうことができる。この発明に従ったすぐに使用できる組成物
のpH値は、7〜9、好ましくは7〜7.5、より好ましくは7.1〜7.3で
ある。pH値は、NaOH、KOH、Na2CO3、またはK2CO3などのアルカ
リを加えることによって調節可能である。この発明に従った組成物は、数ヵ月の
期間にわたって室温で保存可能である。
【0017】 天然または人工のソーセージ外皮を有するソーセージおよびハードチーズをコ
ーティングするためのこの発明の方法によれば、これらの食品は、この発明に従
った水性分散液を用いて表面処理される。このような処理は、ソーセージまたは
チーズに任意に加熱されたこの発明に従った水性分散液を噴霧する、または刷毛
で塗ることにより行なわれてもよく、または、ソーセージもしくはチーズはその
中に浸漬される。そのような処理の後、処理されたソーセージまたはチーズは、
空気中で乾燥され、それによりシェラックおよびエチレン/酢酸ビニル共重合体
からなる層が、ソーセージの天然または人工外皮の上、またはハードチーズの上
に残り、シェラックおよび共重合体は上述の重量比で存在する。
【0018】 製品の前記刷毛塗り、噴霧、または浸漬の後、過度の溶液は排出されてもよく
、また、処理された製品は好適な乾燥手段を通過してもよく、そこで、処理され
た製品の性質に依存して10〜50℃の空気流の中で水が蒸発する。これらは単
に水溶液であるため、特定の安全対策は必要ない。コーティングがいかに急速に
乾燥して均一な厚さを有する均一な層を形成するかには驚くばかりである。
【0019】 製品上に残る最終コーティングは、均一でしっかりと付着し、機械的に安定し
、十分弾力があって透明なフィルムで、それは、リューゲンバルダーなどの特に
滑らかさに問題のある表面、またはレバーソーセージなどの湿った表面も、しっ
かりと付着し恒久的に滑らかで透明となるように覆うのにも好適である。
【0020】 乾燥後、コーティングは、シェラック、エチレン/酢酸ビニル共重合体、およ
び任意に含まれた添加物の組成物からなる。
【0021】 この発明に従った方法により得られるソーセージおよびハードチーズは、層厚
が1mmまでの保護フィルムを有していてもよい。しかし、ソーセージについて
は、0.5mmまで、好ましくは0.2mmまで、より好ましくは0.1mmま
での層厚で十分であり、一方、ハードチーズの表面には、層厚が0.7mmまで
、好ましくは0.5mmまで、より好ましくは0.4mmまでのシェラック/共
重合体コーティングが施されてもよい。均一なコーティングが依然として得られ
、かついずれの場合にも上述の利点を依然として提供する最小層厚は、0.00
1mm、好ましくは0.005mm、より好ましくは0.01mmである。
【0022】 述べられた層厚は、対応する水性分散液のシェラック/共重合体濃度を調節し
、したがってこの発明に従った組成物の粘度を調節することにより達成可能であ
る。しかし、これは各個の場合において決められる必要があり、本質的にコーテ
ィングされる製品の種類に依存する。
【0023】 上述の食品をコーティングするため、シェラックとエチレン/酢酸ビニル共重
合体とを組合せることは、それぞれのエチレン/酢酸ビニル共重合体のフィルム
で食品をコーティングする場合(単独コーティング)に比べ、とりわけ、この発
明に従ったフィルムによって特にソーセージの表面のまわりの天然または人工外
皮の上に見た目にも魅力のある表面が結果として生じるという利点を有する。こ
の発明に従ったフィルムが密着して接触することにより、ソーセージの表面とコ
ーティングとの間の空間におけるソーセージ表面の汚れが回避される。かびの形
成も、WO−A−98/06271に従ったシェラック/ポリアミドのコーティ
ングに比べ、さらに減少し得る。これは特に、暖かく湿った条件の下ではかなり
の利点である。この発明に従ったコーティングは、WO−A−98/06271
に従ったシェラック/ポリアミドコーティングに比べ、また、シェラックのみか
らなるコーティングに比べて、本質的により柔軟である。エチレン/酢酸ビニル
共重合体のみのコーティングは、乾燥特性が劣り、いやな匂いがし、また、何よ
りも、所望の特性、特に生ソーセージにおける重量減少の所望の低減がもたらさ
れない。
【0024】 シェラックコーティングのみでは、封入されたソーセージおよびチーズの不均
一な変色(変色した外部領域の形成)は避けられない。また、シェラックのみの
コーティングは脆すぎて、したがって剥がれ落ちる。
【0025】 この発明に従ってコーティングされた生ソーセージおよびチーズ製品は、実質
的に腐敗しにくく、長い保存期間の後でも封入されたソーセージまたはチーズに
変色した外部領域の形成が見られない。湿った暖かい条件の下でも、かびの形成
は観察されない。また、コーティングされた製品の表面は、そのマットな光沢に
よって魅力ある外観を得ている。製品の熟成が進んでも、それに通常関連する重
量減少は著しく低減する。
【0026】 この発明に従ってコーティングされた調理ソーセージおよびボイルソーセージ
では、重量比の点で濃いワックスコーティングは、この発明に従った、見た目に
も魅力があり恒久的に弾力のあるコーティングフィルムに置き換えられることが
可能であり、時がたつにつれ脆くなる従来のワックスコーティングを用いて達成
された特性は、さらに改良可能である。
【0027】 ハード生ソーセージ(サラミ)およびレバーソーセージ(調理ソーセージ)の
コーティングに関する以下の実施例により、この発明を説明する。所与の期間に
わたる重量減少、変色した外部領域の形成、および味に対して得られた結果は、
この発明に従った組成物を用いた他の生ソーセージ(長期保存ソーセージ)およ
びハードチーズのコーティングに、同程度に、および同じ品質で見られる。した
がって、この発明はこの具体的な例に限定されない。
【0028】
【実施例】
1.コーティング組成物 以下に記載される実施例を実行するために、シェラック(グレード E904
、溶解温度 65−85℃、酸価 65−80、鹸化価 180−240、最大
ワックス含有量 0.2重量%、最大乾燥減 2.0重量%、ハンブルグのウォ
ルフアンドオルセン(Wolff & Olsen)社またはハンゼプロダクツグチュケ(Han
se Products Gutschke)社の製品)が採用された。アルカリ性シェラック水溶液
の調製は、説明に述べられたように行なわれた。水性共重合体と混合するために
作用されたシェラック溶液は20重量%で、そのpH値は7.3であった。以下
の表に示されたシェラック水溶液の重量%は、採用された20重量%溶液に基づ
いている。
【0029】 エチレン/酢酸ビニル共重合体としては、各々55重量%の固体含有率を有す
る、ドイツのクラリアント社の製品であるモビリス(R) DM 105(共重
合体A)またはモビリス(R) DM 1062(共重合体B)が採用された。
以下の表に示された共重合体A/B分散液の重量%は、それぞれ採用された55
重量%水性分散液の重量比に基づいている。すぐに使用できるコーティング組成
物は、表に示された重量比でシェラック溶液を共重合体水性分散液と攪拌するこ
とにより得られ、pH値は7.2であった。すぐに使用できるコーティング組成
物は、さらなる保存料を含まなかった。
【0030】 2.ハード生ソーセージのコーティング サラミがそれぞれのコーティング組成物に簡潔に浸漬され、それぞれに理想的
な条件の下で空気中で乾燥された。次に、コーティングされた生ソーセージは、
理想的な条件の下で27日間保存された。同様に実行されたものの以下の表には
示されていない比較実験では、シェラックのシェラックコーティング(従来のシ
ェラックのエタノール水溶液から同様に施された)を用いることは、役に立つコ
ーティングを産出しなかった(剥がれ落ちる)。以下の表に示された結果は、5
つの個々の測定の平均値として確立された。ソーセージの切断面はすべての場合
において均一に赤く、変色した外部領域の形成を呈示しなかった。この発明に従
って処理されたソーセージ(実験1〜3)では、27日間保存された後でも表面
にかびの形成は見られなかったが、未処理のソーセージ(実験5)では数日後に
既にかびが生えていた。
【0031】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性分散液中に、 a) シェラックと、 b) エチレンと酢酸ビニルの共重合体とを含む、組成物。
  2. 【請求項2】 a) 10〜30重量%のシェラックと、 b) 5〜30重量%のエチレン/酢酸ビニル共重合体とを含むことを特徴と
    する、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 シェラックとエチレン/酢酸ビニル共重合体とを、50重量
    %までの総濃度で含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 7〜9のpH値を有することを特徴とする、請求項1から3
    のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記エチレン/酢酸ビニル共重合体は、共重合体ベースで、
    10〜30重量%のエチレンを含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれ
    かに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 a) シェラックの水溶液を、 b) エチレン/酢酸ビニル共重合体水性分散液と混合することにより、請求
    項1から5のいずれかに記載の水性分散液を調製するためのプロセス。
  7. 【請求項7】 前記シェラック水溶液は、15〜35重量%のシェラックを
    含むことを特徴とする、請求項6に記載のプロセス。
  8. 【請求項8】 前記エチレン/酢酸ビニル水性分散液は、45〜60重量%
    の固体含有率を有することを特徴とする、請求項6に記載のプロセス。
  9. 【請求項9】 シェラック分散液と共重合体分散液との前記混合は、最終濃
    度が、分散液全体ベースで、10〜30重量%のシェラック、および5〜30重
    量%の共重合体となるような比率で行われることを特徴とする、請求項6から8
    のいずれかに記載のプロセス。
  10. 【請求項10】 前記シェラック/共重合体水性分散液のpH値は、7〜8
    に調節されていることを特徴とする、請求項6から9のいずれかに記載のプロセ
    ス。
  11. 【請求項11】 天然または人工のソーセージ外皮を有するソーセージおよ
    びハードチーズからなる群から選択される食品を部分的にまたは完全にコーティ
    ングするための、請求項1から5のいずれかに記載の組成物の使用。
  12. 【請求項12】 天然または人工のソーセージ外皮を有する前記ソーセージ
    は、ハードおよびソフト生ソーセージ、調理サラミ、調理ソーセージ、およびボ
    イルソーセージからなる群から選択されることを特徴とする、請求項11に記載
    の使用。
  13. 【請求項13】 前記ソーセージは、サラミ、リューゲンバルダー、調理サ
    ラミ、レバーソーセージ(レバーブルスト)、チューリンガー・ロートブルスト
    、モルタデッラ、フライシュブルスト、およびセルベラブルストからなる群から
    選択されることを特徴とする、請求項12に記載の使用。
  14. 【請求項14】 天然または人工のソーセージ外皮を有するソーセージおよ
    びハードチーズからなる群から選択される食品を、請求項1から5のいずれかに
    規定された水性分散液を用いて前記ソーセージまたはハードチーズの表面を処理
    することによりコーティングするための方法。
  15. 【請求項15】 前記コーティングは、前記水性分散液を用いて浸漬、噴霧
    、または刷毛塗りすることにより行われることを特徴とする、請求項14に記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 処理されたソーセージまたはチーズのコーティングは次に
    、10〜50℃の温度の空気の流れの中で乾燥されることを特徴とする、請求項
    14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 乾燥したコーティングは1mmまでの層厚を有することを
    特徴とする、請求項14に記載の方法。
  18. 【請求項18】 天然または人工のソーセージ外皮を有するソーセージおよ
    びハードチーズからなる群から選択され、請求項14から17のいずれかに規定
    された方法によって得られる食品。
  19. 【請求項19】 前記ソーセージは、サラミ、リューゲンバルダー、調理サ
    ラミ、レバーソーセージ(レバーブルスト)、チューリンガー・ロートブルスト
    、モルタデッラ、フライシュブルスト、およびセルベラブルストからなる群から
    選択されることを特徴とする、請求項18に記載の食品。
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