JP2003530097A - pH調節された発酵培養液を加熱処理することによる殺線虫性組成物の製造方法 - Google Patents

pH調節された発酵培養液を加熱処理することによる殺線虫性組成物の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、植物に寄生する線虫に対して特に有用な新しい殺線虫性組成物を製造する方法、そしてまた線虫の感染から生じる被害を防止する方法に関する。このような組成物を製造する方法は、微生物のpH調節された発酵培養液を少なくとも約100℃の温度に少なくとも約15分間にわたって加熱することを含む。好ましくは、微生物は、ギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi)、ストレプトミセス・エリトラエウス(Streptomyces erythraeus)、バチルス・スファエリクス(Bacillussphaericus)、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillusthuringiensis)またはフザリウム・モニリフォルメ(Fusarium moniliforme)である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、植物に寄生する線虫に対して特に有用な新しい殺線虫性組成物を製
造する方法、そしてまた線虫の感染から生じる被害を防止する方法に関する。こ
のような組成物を製造する方法は、微生物のpH調節された発酵培養液を少なく
とも約100℃の温度に少なくとも約15分間にわたって加熱することを含む。
【0002】 (発明の背景) 植物に寄生する線虫は、世界中で多くの農業作物に対して重大な経済的被害を
生じさせている。この群に含まれる線虫は顕微鏡的な蠕虫であり、一般には植物
の絶対寄生虫である。それらは、主として宿主植物の根について生きているが、
いくつかの属は、茎、葉および花を含む地上部に寄生することが知られている。
経済的に重要な植物種のほぼすべてが数種の線虫による感染を受けやすい(注目
すべき例外はマリーゴールドおよびアスパラガスである)。例えば、根こぶ線虫
(RKN)(Meloidogyne spp.)は、3,000種を越える作
物植物に寄生することができる。これらの植物には、栽培作物、野菜、果実、花
樹および花木が含まれる。報告によれば、線虫は、合衆国だけで60億ドル以上
に相当する作物損失を生じさせ、そして世界中では1000億ドル以上に相当す
る作物損失を生じさせている。
【0003】 寄生性線虫による症状は、宿主植物、線虫の種、植物の年齢、地理学的位置な
らびに気候条件および外部環境条件に依存して非常に広範囲に害を及ぼす。一般
に、野外における植物の全体的なまだら状の外観は線虫の侵入を示していると見
なされている。より具体的には、線虫による傷害は、数種の根こぶ線虫(Mel
oidogyne spp.)およびシスト線虫(Heterodera sp
p.)によって生じる根のこぶ形成(皮層領域における細胞の急速な増殖による
組織内の異常な膨大)、病斑線虫(Pratylenchus spp.)によ
って生じる病斑(限局的な脱色領域)、太くて短い根を生じさせる細胞分裂の抑
制(Trichodorus spp.)、地上部の縮れまたはねじれを含む成
長異常(Aphelenchoides spp.)を生じさせ、そして場合に
より細胞壊死(死)さえも生じさせる。植物に寄生する線虫は、根こぶ線虫およ
び病斑線虫の場合のように本質的には内部寄生虫であり得るか、ダガー線虫(X
iphinema spp.)およびランス線虫(Hoplolaimus s
pp.)のように外部寄生虫であり得る。線虫は植物ウイルスの媒介者であり得
るし、そしてまた他の植物病原性の菌類および細菌による感染に植物をかかりや
すくする病気複合体を誘導することも知られている。
【0004】 様々な化学的な殺線虫剤(土壌薫蒸剤または非薫蒸剤のどちらも)が長年使用
されており、これらは、線虫を攻撃するための数少ない可能な選択肢の1つであ
る。現在、この方法は、作物を植える前に、合成化学薬品を地面に繰り返し適用
することを含む。このような化学薬品は、線虫以外の生物に対しても毒性がきわ
めて強く、従って、その多くは環境に対する重大な脅威になり得る。清浄な水お
よび空気が環境グループおよび政府当局によって改めて強調され、そして多くの
これらの活性成分またはその代謝産物が地下水およびいくつかの目的外生物にお
いて検出されることにより、このような化学薬品の製造および/または使用に関
する懸念が大きくなっている。最も効果的で、経済的で、かつ広く使用されてい
る殺線虫剤の1つが、地下水に見出されているDBCP(1,2−ジブロモ−3
−クロロプロパン)であり、これは、雄性不妊症およびおそらくはガン形成を誘
導すると判断されている。別の広く使用されている化学薬品はEDB(二臭化エ
チレン)であり、これもまた地下水中に見出されている。さらに別の非常に一般
的な殺昆虫剤/殺線虫剤はアルディカーブ(2−メチル−2−(メチルチオ)−
プロピオンアルデヒド−O−(メチルカルバモイル)オキシム)であり、これは
急性毒性を有することが見出されている。アルディカーブは合衆国内のいくつか
の地域の地下水に見出されている。カルボフラン(2,3−ジヒドロ−2,2−
ジメチル−7−ベンゾフラニルメチルカルバマート)および1,3−D(1,3
−ジクロロプロパン)の2つの非常に一般的に使用されている殺線虫剤は、それ
らの鳥類毒性および考えられる発ガン作用のために、現在、米国環境保護庁(E
PA)によって特別に再検討されている。より近年には、土壌薫蒸剤の臭化メチ
ルを農業目的のために使用することを制限し、最終的にはその使用を中止するE
PAによる決定は、合衆国において農業生産の効率および品質に対する脅威をも
たらしている。
【0005】 工業的な発酵プロセスの廃棄産物であり、微生物に由来し得る、N−アセチル
−D−グルコサミンなどの天然の単離物が米国特許第5,057,141号に殺
線虫剤として開示されている。
【0006】 様々な生物殺虫剤が、化学的な殺虫剤の代替物として開発されている。生物殺
虫剤は発酵によって得られ、粗製バイオマスまたは精製バイオマスのいずれかと
して使用することができる。典型的には、発酵は20℃から40℃の範囲の温度
で行われる。例えば、パエシロミセス・フモソロウエス(Paecilomyc
es fumosoroues)の菌類単離物ATCC第20874号を28℃
から30℃で液内発酵することにより、米国特許第5,360,607号に開示
されるような、線虫の侵入を抑制する菌類バイオマスが得られる。ストレプトミ
セス・サーモアルカエンシス(Streptomyces thermoarc
haensis)NCIB12015を28℃で発酵することから得られる発酵
培養液全体が米国特許第5,182,207号に殺線虫剤として開示されている
。ストレプトミセス・シアネオグリセウス・ノンシアノゲヌス(Strepto
myces cyaneogriseus noncyanogenus)NR
RL15773を23℃で発酵することから得られる発酵培養液は、米国特許第
5,439,934号に開示されるように線虫に対して効果的である。菌類ミロ
テシウム・ベルカリア(Myrothecium verrucaria)を2
5℃から30℃の温度で発酵することによって得られる発酵培養液が米国特許第
5,051,255号に殺線虫剤として開示されている。
【0007】 米国特許第4,229,442号に開示されているように、増殖後のバイオマ
スを、バイオマスの乾燥重量の1倍から5倍の範囲にある量の水とともに少なく
とも125℃の温度で加熱することにより、線虫を駆除することができる。
【0008】 しかしながら、新しい効果的な殺線虫剤の開発が依然として求められている。
従って、効果的かつ安価な殺線虫性組成物を製造する方法を提供することは、本
発明の目的の1つである。
【0009】 (発明の概要) 本発明は、約pH2以下または約pH8以上にpHを調節した後、発酵培養液
を少なくとも約100℃の温度に加熱することによって微生物の発酵培養液から
殺線虫剤を製造する方法に関する。このようにして製造された殺線虫剤は、植物
の被害を防止し、かつ/または線虫の成長を制限するために使用することができ
る。
【0010】 本発明は、発酵による製造物の生物殺虫活性を改善する方法に関する。この方
法は、 細菌または菌類を発酵して、発酵培養液を得る工程、 前記発酵培養液のpHを、生物学的に受容可能な酸で約2.5よりも低いpH
に調節するか、または生物学的に受容可能なアルカリもしくは塩基で約8よりも
高いpHに調節する工程、および 前記発酵培養液を少なくとも約100℃の温度に少なくとも約15分間にわた
って加熱処理し、次いで周囲温度に冷却して、改善された生物殺虫活性を有する
pH調節された熱処理組成物を得る工程 を含むが、前記発酵培養液のpHが約2.5よりも低いpHに調節される場合に
は、前記菌類はミロテシウム・ベルカリア(Myrothecium verr
ucaria)ではない。
【0011】 本発明はまた、ギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujiku
roi)、ストレプトミセス・エリトラエウス(Streptomyces e
rythraeus)、バチルス・スファエリクス(Bacillus sph
aericus)、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus th
uringiensis)およびフザリウム・モニリフォルメ(Fusariu
m moniliforme)からなる群から選択される菌類または細菌の熱処
理およびpH調節された発酵培養液を含む組成物に関する。この場合、前記培養
液は、生物学的に受容可能な酸で約2.5よりも低いpHに調節されるか、また
は生物学的に受容可能なアルカリもしくは塩基で約8よりも高いpHに調節され
るかのいずれかであり、そして前記培養液は少なくとも約100℃の温度に少な
くとも約15分間にわたって加熱処理され、次いで周囲温度に冷却される。
【0012】 本発明はまた、植物についた線虫を駆除する方法に関する。この方法は、菌類
または細菌に由来するpH調節された発酵培養液を加熱することによって得られ
る組成物の効果的な殺線虫量を、そのような処置を必要とする植物の部位、土壌
または種子に投与することを含む。この場合、前記培養液は、生物学的に受容可
能な酸で約2.5よりも低いpHに、または生物学的に受容可能なアルカリもし
くは塩基で約8よりも高いpHに調節され、そして前記培養液は少なくとも10
0℃の温度に少なくとも約15分間にわたって加熱されるが、前記発酵培養液の
pHが約2.5よりも低いpHに調節される場合には、前記菌類はミロテシウム
・ベルカリア(Myrothecium verrucaria)ではない。
【0013】 組成物は、約1ポンド/エーカーから約200ポンド/エーカーの割合で投与
することができる。
【0014】 本発明はまた、殺線虫性組成物を製造する方法に関する。この方法は、 a)細菌または菌類を発酵して、発酵培養液を得る工程、 b)前記培養液を水溶液に懸濁する工程、 c)水溶液における前記培養液のpHを生物学的に受容可能な酸で約pH2.
5よりも低いpHに調節する工程、 d)工程c)のpH処理された培養液を少なくとも約100℃の温度に少なく
とも約15分間にわたって加熱し、次いで周囲温度に冷却する工程、および e)前記組成物を回収する工程 を含み、前記菌類がミロテシウム・ベルカリア(Myrothecium ve
rrucaria)ではない。
【0015】 好ましくは、pHは約2よりも低く調節され、そして最も好ましくは、pHは
約1.5よりも低く調節される。
【0016】 工程d)において得られる組成物のpHは約pH4から約pH8の範囲に調節
することができる。工程a)の発酵培養液は水溶性バイオマスおよび水不溶性バ
イオマスを有することができる。この場合、水溶性バイオマスは前記水不溶性バ
イオマスから分離することができ、そして水不溶性バイオマスは工程b)におい
て水溶液に懸濁することができる。
【0017】 本発明はまた、殺線虫性組成物を製造する方法に関する。この方法は、 a)細菌または菌類を発酵して、発酵培養液を得る工程、 b)前記培養液を水溶液に懸濁する工程、 c)水溶液における前記培養液のpHを生物学的に受容可能なアルカリまたは
塩基で約pH8よりも高いpHに調節する工程、 d)工程c)のpH処理された培養液を少なくとも約100℃の温度に少なく
とも約15分間にわたって加熱し、次いで周囲温度に冷却する工程、および e)前記組成物を回収する工程 を含む。
【0018】 好ましくは、pHは約9よりも高く調節され、そして最も好ましくは、pHは
約10よりも高く調節される。
【0019】 d)において得られる組成物のpHは約pH4から約pH8の範囲に調節する
ことができる。工程a)の発酵培養液は水溶性バイオマスおよび水不溶性バイオ
マスを有することができる。この場合、水溶性バイオマスは前記水不溶性バイオ
マスから分離することができ、そして水不溶性バイオマスは工程b)において水
溶液に懸濁することができる。
【0020】 本発明のいずれかの局面を実施するために、除草剤、抗菌剤、殺真菌剤、殺昆
虫剤、植物成長調節剤または栄養分などの少なくとも1つの化合物を、熱処理お
よびpH調節された組成物に加えることができる。
【0021】 (発明の詳細な説明) 殺線虫性調製物を製造するために、実質的な量のバイオマスが、細菌または菌
類の微生物を液内発酵することによって調製される。微生物の好ましい例には、
Baccillus spp.、Myrothecium spp.、Gibb
erella spp.、Streptomyces spp.およびFusa
rium spp.が挙げられる。Myrothecium sppおよびBa
cillus spp.がより好ましい。
【0022】 より具体的には、本発明の組成物は、ギベレラ・フジクロイ(Gibbere
lla fujikuroi)(ATCC12616または14164)、スト
レプトミセス・エリトラエウス(Streptomyces erythrae
us)(これはまたサッカロポリスポラ・エリトラエア(Saccharopo
lyspora erythraea)として知られている;ATCC1163
5または31772)、バチルス・スファエリクス(Bacillus sph
aericus)(ATCC4978)、バチルス・チューリンギエンシス・イ
スラエレンシス(Bacillus thuringiensis israe
lensis)(ATCC35646)、バチルス・チューリンギエンシス・ク
ルスタキ(Bacillus thuringiensis kurstaki
)(ATCC33679)およびバチルス・チューリンギエンシス・ベルリネル
(Bacillus thuringiensis Berliner)(AT
CC19268)などのバチルス・チューリンギエンシス、ならびにフザリウム
・モニリフォルメ(Fusarium moniliforme)(ATCC1
0052)から得ることができる。本発明の方法は微生物の細胞壁を破壊するの
で、組成物は任意の細菌微生物または菌類微生物から得ることができる。微生物
の細胞壁(分岐型多糖)は、本明細書中に記載される条件のもとで部分的または
完全に加水分解され、これにより殺線虫性の加水分解生成物が生成すると考えら
れる。従って、本発明の方法は微生物特異的ではない。
【0023】 材料は、水溶液(好ましくは、水)に懸濁または溶解され、そして生物学的に
受容可能な酸によって、例えば、硫酸、塩酸もしくはリン酸など、または酢酸も
しくはギ酸などの有機酸によってpHを約pH2.0よりも低く酸性化すること
によって加水分解され、そして少なくとも約100℃の温度で少なくとも15分
間の期間にわたって加熱される。このようにして処理される材料は、優先的には
、発酵から得られるバイオマスの水不溶性部分であり、そして不溶物は発酵製造
物の水溶性部分から分離することができるが、分離は必ずしも必要ではない。発
酵槽で製造される発酵培養液全体を本発明の方法により処理することができる。
混合物を酸性化して加熱した後、取り扱いの安全性を高めるために、そして調製
物で処理される植物に対する損傷の危険性を低下させるために、混合物のpHを
より中性のpHに再調節することは、多くの場合、適切である。前記のpH調節
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム、水酸化カルシウムまたはアンモニア溶液(水酸化アンモニ
ウム)などの任意の生物学的に受容可能なアルカリまたは塩基を添加することに
よって行うことができる。
【0024】 あるいは、処理はまた、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウムまたはア
ンモニア溶液(水酸化アンモニウム)などの任意の生物学的に受容可能なアルカ
リまたは塩基を用いたアルカリ化によってpHを約pH8よりも高くし、次いで
得られた混合物を上記のように加熱することによって達成することができる。再
度ではあるが、加熱後、生物学的に受容可能な酸によって、例えば、硫酸、塩酸
もしくはリン酸など、または酢酸もしくはギ酸などの有機酸によって、得られた
混合物のpHをより中性のpHに調節することは適切であり得る。
【0025】 加熱工程は、必要な場合には、大気圧よりも高い圧力のもとで行うことができ
る。例えば、高圧は、オートクレーブ内で加熱することによって達成することが
できる。
【0026】 このようにして製造された製造物は、植物が生育している土壌の表面または根
域に対して直接、製造物を、固体形態で、または水溶液(好ましくは、水)にお
ける懸濁物として適用することによって、植物を保護するために、または線虫の
成長を抑制するために使用することができる。
【0027】 本発明者らが発見したこの方法の利点は、殺線虫性組成物が安価かつ安全であ
るということである。本プロセスにおいて用いられる材料は発酵培養液を含み、
これには、そのような培養液に含有される水不溶性固体が含まれ、そのような固
体は、薬学的製造物または農学的製造物あるいは食物または飲料物ならびに通常
の酸および塩基を調製するために行われる発酵などの任意の工業的発酵プロセス
に由来する廃棄固体であり得る。殺線虫性調製物を製造するために以前から用い
られている工業的プロセスは、危険かつ毒性の出発物質を使用し、そして処理し
なければならない高毒性の廃棄物の流れをもたらす化学合成である。
【0028】 本発明の方法は、殺線虫性組成物を製造するための、工業的発酵の廃棄物であ
り得る発酵物質の後処理を含む。
【0029】 本明細書中で使用される用語「殺線虫剤」または用語「殺線虫(性)」、そし
て線虫に関して、表現「植物の被害を防止する」および表現「成長の抑制」は、
線虫の迅速かつ直接的な殺傷だけでなく、線虫を寄せ付けないという概念、その
増殖または繁殖の防止または効果的な抑制、線虫の卵がふ化することの防止、お
よび線虫が交尾相手または寄生する植物を見つけられないように線虫を混乱させ
るか、または不動化することを含む。
【0030】 線虫を抑制するために本発明の組成物を使用する方法は、植物に寄生する線虫
(特にMeloidogyne種)による攻撃を受けやすい任意の野外、果実、
野菜、花作物または鑑賞用作物または苗作物に適用することによって行われる。
適用方法はこの分野では十分に知られており、これには、液体または乾燥固体の
いずれかで土壌に直接適用すること、固体配合物から周囲の土壌内への生物活性
成分の制御された放出、土壌に植える前に植物の根に直接適用すること、葉への
適用などが含まれる。
【0031】 本明細書中で使用される用語「土壌」は、植物の成長を維持することができる
すべての媒体を含むことが意図される。これには、特に、腐植土、砂、ローム、
堆肥、コンポストおよび市販の鉢植え用混合物を挙げることができる。
【0032】 本明細書中で使用される用語「発酵槽」は、実験室規模および大規模の両方の
発酵プロセスにおいて本発明の発酵培養液を製造するために考えられる振とう培
養法、固体状態法、連続供給法および回分供給法(これらに限定されない)を含
む様々なタイプの発酵方法のために使用される装置をいう。
【0033】 本明細書中で使用される用語「生物学的に受容可能な酸」は、硫酸、リン酸、
塩酸、酢酸またはギ酸などの酸をいう。
【0034】 本明細書中で使用される用語「生物学的に受容可能なアルカリまたは塩基」は
、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム
、酸化カルシウム、水酸化カルシウムまたは水酸化アンモニウムなどの塩基をい
う。
【0035】 本発明の方法は、初期の培養増殖のために様々な培地を利用することができ、
Manual of Industrial Microbiology an
d Biotechnology(DemainおよびSolomon、Ame
rican Society of Microbiology、Washin
gton,D.C.、1986)に規定されるようなポテト−デキストロース寒
天、干し草滲出寒天、コーンミール寒天、リーフリッター寒天、PCNB寒天、
土壌滲出物(改変型)または酵母麦芽寒天からなり得る。
【0036】 本発明の1つの実施形態により、発酵は振とうフラスコまたは固定タンク発酵
槽において行われる。振とうフラスコでは、通気が、培地と空気との混合を生じ
させるフラスコの振とうによってもたらされる。固定発酵槽では、撹拌が、ディ
スクタービン、ベーン付ディスク、オープンタービンまたは船舶用プロペラなど
のインペラー手段によってもたらされ、そして通気が、空気または酸素を発酵混
合物に注入することによって達成される。
【0037】 発酵培地は、微生物によって資化され得る好適な炭素源、窒素源、無機塩およ
び成長因子からなる。炭素源の好適な例として、デキストロース、グルコース、
ラクトースおよびマルトースなどの様々な糖、ならびにデンプン、デキストリン
、コーンミールおよびグリセロールが挙げられる。
【0038】 窒素源は、有機起源、無機起源または混合型の有機/無機起源であり得る。培
養培地において使用され得る窒素源の例として、ダイズミール、コーンスチープ
リカー、ピーナッツミール、綿実ミール、コーン胚芽ミール、フィッシュミール
、ラード水、および様々なアンモニウム塩が挙げられる。
【0039】 一定量のミネラルおよび成長因子を発酵培地に含めることもまた有用である。
蒸留器可溶物、コーンスチープリカー、フィッシュミール、酵母製造物、ペプト
ン化ミルクおよび乳清などの粗製培地成分は、ミネラルだけでなく、成長因子を
も含有する。しかし、リン酸カリウム、塩化ナトリウム、硫酸第二鉄、炭酸カル
シウム、塩化コバルト、硫酸マグネシウムおよび硫酸亜鉛などの無機塩を発酵培
地に加えることができる。
【0040】 炭酸カルシウムなどの固体物質を、pH制御を助けるためにこの方法では加え
ることができる。これは、ときには、最も良い結果を得るために特定タイプのペ
レットを形成させることには好都合である。
【0041】 本発明において使用される発酵物を、振とう培養発酵技術を利用しながら製造
する方法はまた、初期段階または接種物製造のためにそのような技術を同様に使
用することができる。製造的培養は、特別に増殖させた接種物から開始される。
増殖は、一般に最初は早い。その後、増殖は遅くなり、そして通常的には定常期
に達する。製造収量は、存在する細胞量、その比活性、およびその製造物形成能
力の期間に依存する。
【0042】 接種物は、集団内の細胞の大部分を回収することを可能にするその能力につい
て経験的に選択される液体培地に入れられる。ポテト−デキストロース寒天など
の初期増殖培地上で得られた胞子は、フラスコ(これは種フラスコと呼ばれる)
に含有される増殖培地に移され、これにより、出芽および培養の初期増殖が可能
になる。活発な増殖段階にある出芽した胞子が、その後、特定の発酵培地を含有
する三角フラスコ(振とうフラスコ)または固定タンク発酵槽に移される。典型
的には、1%から2%の接種物が発酵の成長段階のために製造される。
【0043】 接種物の培地は当業者の範囲内であり、さらなる情報をManual of
Industrial Microbiology and Biotechn
ology(31頁から40頁、上記)に見出すことができる。
【0044】 広範囲の振とう機培養装置を本発明の実施において使用することができる。主
なタイプの装置は、回転式または往復運動式のいずれかの振とう機に基づいてい
る。本明細書中の方法では、好ましくは、フラスコが約50mmの軌道内を約2
00rpmから約250rpmで運動する(しかし、100rpmから500r
pmの間で変化させることができる)回転式振とう機が使用される。培養物は、
(通常的には三角フラスコである)フラスコの内側の周りを滑らかに運動する。
発酵プロセスのスケールアップは当業者には十分に知られている。
【0045】 液内培養において振とうすることの目的は、酸素および栄養物を増殖中の細胞
に供給することである。振とう培養では、発酵フラスコ内の培地には、本明細書
中の場合のように、細胞または胞子が接種される。接種物として使用される菌株
は、凍結乾燥状態で、または−70℃などの低温でマスター培養物として維持さ
れる。接種物のために使用される最適な胞子濃度は日常的な実験によって当業者
により容易に決定される。
【0046】 本発明の生物殺虫性組成物は、例えば、Meloidogyne spp.、
Pratylenchus spp.、Radopholus similis
、Ditylenchus dipsaci、Heterodera spp.
、Xiphinema spp,、Globodera spp.およびHop
lolaemus spp.を含む、植物に寄生する線虫に対して使用すること
ができる。
【0047】 本発明の方法に従って調製された加工後の発酵物は、多くの異なる植物および
果実に対する様々な農業適用に関して線虫を駆除するために使用することができ
る。そのような植物および果実には、アーティチョーク、ナス、バナナ、オオム
ギ、ビート根、カカオ、ニンジン、キャッサバ、セロリ、ヒヨコマメ、柑橘類、
ココナッツ、コーヒー、アブラナ属作物、トウモロコシ、ワタ、ササゲ、ナス、
フィールドビーン、ササゲ、ヤクヨウニンジン、ブドウ、グアバ、様々なレタス
、メロン、アワ、オートムギ、オクラ、鑑賞植物、パパイヤ、ピーナッツ、コシ
ョウ、キマメ、パイナップル、ジャガイモ、イネ、ライムギ、モロコシ、ダイズ
、テンサイ、サトウキビ、ピーマン、サツマイモ、チャ、タバコ、トマト、芝、
コムギおよびヤマイモが含まれる。カーネーション、バラ、ガーベラ、キク、鉢
植え植物、フィロデンドロン、シダ、イチジク、ポトス、サンセベリアおよびサ
ボテンなどの栽培花卉植物を本発明に従って保護することができる。苗植物の例
には、すべての鑑賞植物および開花灌木が挙げられる。
【0048】 生物活性な物質は、移植時またはそれよりも数日前に処理される領域に直接適
用することによって、あるいは徐放性形態で適用することによって花の鉢植えま
たは容器の土壌に含ませることができる。野外または果樹園の作物への適用は、
一般には約10cmから約20cmの深さの土壌までクロー耕耘機または軽鋤に
より土壌を掘り返しながら表面に顆粒を散布することによって行うことができる
。この殺線虫剤は水溶性であるので、液滴潅漑による適用法もまた可能である。
【0049】 本発明の組成物は、直接適用するために、または好適な量の水もしくは他の希
釈剤による希釈を適用前に必要とする濃縮組成物もしくは一次組成物として好適
な形態であり得る。殺虫性濃度は、特定の生成物の性質に依存して、特にそれが
濃縮物であるか、または直接使用されるかどうかに依存して変化する。
【0050】 活性な物質の効果的な殺線虫量は、遭遇することが予想される線虫の個体数、
線虫のタイプ、土壌、作物および水分に依存する。一般に、組成物は、約1ポン
ド/エーカーから約200ポンド/エーカーの野外割合で、好ましくは約5ポン
ド/エーカーから約100ポンド/エーカーの割合で、最も好ましくは約10ポ
ンド/エーカーから約60ポンド/エーカーの割合で適用することができる。
【0051】 殺線虫性組成物は、懸濁物、溶液、乳剤、噴霧用粉末、分散性顆粒、湿潤性粉
末、乳化性濃縮物、エアロゾルまたは含浸型顆粒の形態にすることができ、これ
らは、当業者に十分に知られている技術によって配合される。
【0052】 これらの組成物に対する添加剤として、表面活性剤、不活性なキャリア、保存
剤、湿潤剤、摂食刺激剤、誘因剤、カプセル化剤、結合剤、乳化剤、色素、UV
保護剤、緩衝剤、流動剤、または線虫に対する保護のために製造物の取り扱いお
よび適用を容易にする他の成分を挙げることができる。
【0053】 不活性なキャリアの例には、カオリン、雲母、石膏、肥料、フィロケイ酸塩、
炭酸塩、硫酸塩またはリン酸塩などの無機ミネラル;糖、デンプンまたはシクロ
デキストリンなどの有機物質;あるいは木材製造物、コルク、粉末化トウモロコ
シ穂軸、もみ殻、ピーナッツ殻およびクルミ殻などの植物学的物質が含まれる。
【0054】 好適な界面活性剤には、カルボン酸塩(例えば、長鎖脂肪酸のアルカリ金属カ
ルボン酸塩)などのアニオン性化合物;N−アシルサルコシナート;リン酸と脂
肪族アルコールエトキシラートとのモノエステルまたはジエステルあるいはその
ようなエステルの塩;ドデシル硫酸ナトリウム、オクタデシル硫酸ナトリウムま
たはセチル硫酸ナトリウムなどの脂肪族アルコール硫酸塩;エトキシル化脂肪族
アルコール硫酸塩;エトキシル化アルキルフェノール硫酸塩;リグニンスルホナ
ート;石油スルホナート;アルキルベンゼンスルホナートまたは低級アルキルナ
フタレンスルホナート(ブチルナフタレンスルホナートなど)などのアルキルア
リールスルホナート;スルホン化ナフタレン−ホルムアルデヒド縮合物の塩;ス
ルホン化フェノール−ホルムアルデヒド縮合物またはより複雑なスルホナート(
アミドスルホナートなど)の塩が含まれる。非イオン性薬剤には、脂肪酸エステ
ル、脂肪族アルコール、脂肪酸アミドまたは脂肪族アルキル置換フェノールまた
は脂肪族アルケニル置換フェノールとエチレンオキシドとの縮合生成物、多価ア
ルコールエーテルの脂肪族エステル(ソルビタン脂肪酸エステルなど)、そのよ
うなエステルとエチレンオキシドとの縮合生成物(ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステルなど)、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドならびに
アセチレン性グリコールのブロック共重合体が含まれる。カチオン性表面活性剤
の例には、酢酸塩またはナフトエ酸塩またはオレイン酸塩としての脂肪族のモノ
アミンまたはジアミンまたはポリアミン;ポリオキシエチレンアルキルアミンの
アミンオキシドなどの酸素含有アミン;カルボン酸とジアミンまたはポリアミン
との縮合により調製されるアミド結合アミン;あるいは四級アンモニウム塩が含
まれる。
【0055】 本発明の物質は、他の不可欠な生物学的物質または有益な微生物または活性な
成分と組み合わせて、例えば、除草剤、抗菌剤、抗真菌剤、殺昆虫剤、植物成長
調節因子または栄養分などと組み合わせて使用され得ることもまた考えられる。
【0056】 本発明の組成物はまた、細かく分割された乾燥希釈剤または液体希釈剤、増量
剤、充てん剤、調整剤、および賦形剤(様々な粘土、ケイソウ土、タルクなどを
含む)、または水および様々な有機液体、ならびにそれらの混合物を含み得る活
性な混合物として配合することができる。
【0057】 当然のことではあるが、本発明は、本明細書中に記載される特定の実施形態お
よび操作様式に限定されず、そして本発明の範囲から逸脱することなく、細部に
おける多数の変化形態を考えることができる。
【0058】 下記の実施例は、本発明の好ましい実施形態および有用性を説明するために示
され、本明細書に添付された請求項において別途述べられている場合を除き、本
発明を限定することを意味していない。
【0059】 実施例1 水不溶物をミロテシウム・ベルカリア(Myrothecium verru
caria)の発酵培養液から遠心分離によって単離した。この固形物を、蒸留
水に再懸濁し、再び遠心分離することによって洗浄した。この洗浄プロセスをさ
らに2回繰り返し、そして固形物を凍結乾燥によって粉末形態で回収した。続い
て、この粉末化物質を、その一定重量を水に懸濁し、そして加熱のみによって、
またはいくつかの酸性環境で加熱することによって処理した(下記の表1に詳し
く記載される)。これらの条件から得られた物質をpH4に調節し、凍結乾燥し
て粉末にし、そしてRKNを用いた接触アッセイにおいて試験した。すべての加
熱処理は、オートクレーブにおいて121℃で4時間行われた。各反復試験につ
いて約50匹の線虫からなる群を、再構成された物質のそれぞれの12.5%水
性懸濁物において24時間の期間にわたってインキュベーションし、その後、計
数して、RKNの死亡率を求めた。pH2以下の酸性条件下で加熱することから
生じる物質は殺線虫活性の著しい増大を示した。
【0060】
【表1】
【0061】 実施例2 2つの菌類発酵物に由来するろ過ケーク(洗浄された湿った発酵固形体)をそ
の3倍重量の水に再懸濁し、硫酸でpH2.0に調節して、オートクレーブにお
いて121℃で3時間加熱した。サンプルを冷却して、水酸化ナトリウム溶液で
pH4.05から4.10に再調節し、そして蒸留水で使用ケークの重量の8倍
の最終重量にした(12.5%の濃度)。各反復試験について約50匹の根こぶ
線虫からなる群をこれらの懸濁物ならびに蒸留水コントロールにおいて24時間
インキュベーションし、計数して、死亡率を求めた。熱処理された菌類発酵固形
物は、表2に示されるように強い殺線虫活性を示した。
【0062】
【表2】
【0063】 実施例3 乾燥物を、未分類のStreptomyces種に由来する発酵固形物から凍
結乾燥することによって回収した。固形物(4.56g)を40mLの水に再懸
濁し、硫酸でpH1.9に調節して、121℃から122℃で3時間加熱した。
冷却後、pHを水酸化ナトリウム溶液で4.0に再調節して、9重量%の発酵固
形物を含有する最終懸濁物を得た。各反復試験について約50匹の根こぶ線虫か
らなる群をこの懸濁物または抗生物質コントロール溶液(1mlあたり100ユ
ニットのペニシリンおよび0.1mgのストレプトマイシン)と24時間インキ
ュベーションし、その後、計数して、死亡率を求めた。熱処理された菌類発酵固
形物の懸濁物は、表3に示されるように、植物に寄生する線虫を殺すことにおい
て効果的であった。
【0064】
【表3】
【0065】 実施例4 水不溶物を、実施例1に記載されるように、Myrotheciumの発酵培
養液から単離した。この不溶性画分を、一定重量を水に懸濁し、そしてpH1.
72に調節することによって酸処理した。サンプルを分けて、一方を120℃で
3時間加熱し、もう一方を室温で保った。これらの物質をともにpH4に再調節
して、凍結乾燥して粉末にした。粉末を再構成して、根こぶ線虫の死亡率を測定
する試験で使用した。線虫を溶液中で24時間インキュベーションし、その後、
表4に示されるように、生存している線虫および死亡した線虫を求めるために計
数した。pHを1.72に下げて加熱することにより、根こぶ線虫の死亡率が増
大した。
【0066】
【表4】
【0067】 実施例5 発酵培養液の殺線虫活性に対する酸消化の影響(温室評価) Myrotheciumの発酵培養液全体を2つに分けた。一方を、pHを1
.5に下げて、121℃で2時間加熱し、その後、pHを4に調節することによ
って処理した。もう一方は未処理のコントロールであった。得られた物質を凍結
乾燥して粉末にした。これらの粉末を等しい重量濃度に水で再構成して、キュウ
リの実生およびポットあたり約800匹の根こぶ線虫を含有する小さい土壌ポッ
トに1.0グラム/ポットの割合で与えた。植物を光および水とともに1週間維
持し、その後、土壌から取り出した。それぞれの根におけるこぶ(根こぶ線虫(
Meloidogyne incognita)による感染から生じる根の膨大
部)を計数して、線虫感染割合を求めた。効力は、未処理の線虫感染コントロー
ル植物からのこぶ減少率によって測定される。表5に示されるように、酸処理お
よび加熱処理が行われた発酵培養液は、線虫感染を約80%低下させることにお
いて効果的であったが、酸処理および加熱処理が行われなかった発酵培養液はこ
ぶ形成を約30%抑制した。
【0068】
【表5】
【0069】 上記の物質はまた、凍結乾燥粉末から作製された再構成溶液において根こぶ線
虫が24時間インキュベーションされる接触アッセイで試験された。表6に示さ
れるように、酸処理および加熱処理が行われた物質は線虫の死亡率を増大させた
が、未処理の培養液および酸処理を伴わない加熱された培養液は線虫の低い死亡
率を示した。
【0070】
【表6】
【0071】 実施例6 酸消化またはアルカリ消化の発酵サンプルの殺線虫活性(接触アッセイ) Myrotheciumの発酵培養液を酸性条件および塩基性(アルカリ性)
条件で加熱し、得られた物質の効力を殺線虫アッセイ(根こぶ線虫の死亡率%)
において比較した。コントロールの培養液サンプルを中性pH(pH7)に調節
し、他のサンプルを酸性(pH3)および塩基性(pH12)の条件に調節した
。各サンプルの半分を121℃で2時間加熱した。冷えたら、すべてのサンプル
を中性pHに再調節して凍結乾燥した(粉末に乾燥した)。これらの粉末を等し
重量濃度に水で再構成して、接触アッセイで試験した。接触アッセイは、多数の
反復試験を用いて、それぞれの物質の5つの濃度で24時間インキュベーション
されたRKNからなった。線虫を計数して、死亡した線虫の数をすべてのサンプ
ルのそれぞれの濃度について求めた。この試験から得られるデータをPROBI
T分析によって分析し、LC50(95%の信頼性範囲内における線虫の推定5
0%死亡率を得るための致死濃度または致死量)を求めた。発酵培養液は、酸性
条件または塩基性条件のいずれかで加熱されたとき、表7に示されるように、こ
れらの物質に対する低下したLC50値によって示される増大した線虫毒性を示
した。pH調節されたが、加熱されなかった物質は、線虫毒性の著しい増大を示
さなかった。
【0072】
【表7】
【0073】 植物に寄生する線虫を、そのようにして製造された組成物と直接接触させた場
合、線虫は、加えられた組成物の濃度に依存して麻痺または死亡している。鉢植
え植物が成長している土壌を、本発明の方法に従って製造された製造物の懸濁物
で処理し、その後、植物に寄生する線虫を土壌に接種した場合、数日の成長期間
の後、植物は、線虫が同じように接種された未処理の植物よりも、大きく、重い
地上部を有して、元気である。処理された植物の根もまた、未処理の植物よりも
少ない根のこぶ(線虫の攻撃および侵入の症状)を示していた。野外では、製造
された組成物は、寄生する線虫から保護しようとする植物に、水における懸濁物
として、または乾燥顆粒物として適用することができる。
【0074】 実施例7 Myrothecium sp.の液内発酵から得られる発酵物全体の一部を
硫酸または水酸化ナトリウムで4、8、9、10または11(±0.1)のpH
に調節して、オートクレーブにおいて121℃で2時間加熱した。コントロール
サンプルはpH調節されたが、加熱しなかった。加熱後、サンプルを室温に冷却
し、すべてのサンプルを、硫酸を使用してpH4.1(±0.1)に調節した。
その後、サンプルを2%固形分の最終濃度に希釈した。Meloidogyne
incognita(根こぶ線虫、RKN)の群を懸濁物ならびに希釈抗生物
質コントロール溶液(1ユニット/mlのペニシリンおよび0.1mg/mlの
ストレプトマイシン)に接種して、24時間後に生存個体および死亡個体を計数
した。高いpHで加熱された発酵物サンプルは、表8に示されるように、非加熱
サンプルを上回る増大した殺線虫活性を示した。
【0075】
【表8】
【0076】 引用されるすべての参考文献はこれらにより参考として組み込まれる。
【0077】 本発明は前記の説明および実施例によって例示される。それらを考慮して多く
の変化が当業者には明らかになるので、前記の説明は非限定的な例示であること
が意図される。添付された請求項の範囲および精神に含まれるそのような変化は
すべて請求項によって包含されるものとする、 様々な変化を、添付された請求項に規定される本発明の概念および範囲から逸
脱することなく、本明細書中に記載された本発明の組成物、本発明の方法の操作
および構成において行うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12P 1/06 C12P 1/06 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 レーバーガー,リンダ・エイ アメリカ合衆国、イリノイ・60025、グレ ンビユー、ミラー・ドライブ・4001 (72)発明者 ジヨンソン,ロナルド・イー アメリカ合衆国、イリノイ・60030、グレ イズレイク、ハーベイ・ストリート・26 (72)発明者 ハンセン,ジエイムズ・アール アメリカ合衆国、イリノイ・60106、ベン センビル、マイナー・ストリート・248 (72)発明者 マクビカー,ケビン・エイ アメリカ合衆国、イリノイ・60464、ペイ ラス・パーク、ラムズゲート・43 Fターム(参考) 4B064 AH19 CA02 CA04 CA05 CE05 CE17 DA12 4H011 AC01 DA15 DC11

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発酵による製造物の生物殺虫活性を改善する方法であって、 細菌または菌類を発酵して、発酵培養液を得る工程、 前記発酵培養液のpHを、生物学的に受容可能な酸で約2.5よりも低いpH
    に調節するか、または生物学的に受容可能なアルカリもしくは塩基で約8よりも
    高いpHに調節する工程、および 前記発酵培養液を少なくとも約100℃の温度に少なくとも約15分間にわた
    って加熱処理し、次いで周囲温度に冷却して、改善された生物殺虫活性を有する
    pH調節された熱処理組成物を得る工程 を含み、 前記発酵培養液のpHが約2.5よりも低いpHに調節される場合には、前記
    菌類はミロテシウム・ベルカリア(Myrothecium verrucar
    ia)ではない、方法。
  2. 【請求項2】 前記菌類または細菌が、ギベレラ・フジクロイ(Gibbe
    rella fujikuroi)、ストレプトミセス・エリトラエウス(St
    reptomyces erythraeus)、バチルス・スファエリクス(
    Bacillus sphaericus)、バチルス・チューリンギエンシス
    (Bacillus thuringiensis)およびフザリウム・モニリ
    フォルメ(Fusarium moniliforme)からなる群から選択さ
    れる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujik
    uroi)、ストレプトミセス・エリトラエウス(Streptomyces
    erythraeus)、バチルス・スファエリクス(Bacillus sp
    haericus)、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus t
    huringiensis)およびフザリウム・モニリフォルメ(Fusari
    um moniliforme)からなる群から選択される菌類または細菌の加
    熱処理およびpH調節された発酵培養液を含み、 前記培養液が、生物学的に受容可能な酸で約2.5よりも低いpHに調節され
    るか、または生物学的に受容可能なアルカリもしくは塩基で約8よりも高いpH
    に調節されるかのいずれかであり、そして 前記培養液が少なくとも約100℃の温度に少なくとも約15分間にわたって
    加熱処理され、次いで周囲温度に冷却される、 組成物。
  4. 【請求項4】 植物についた線虫を駆除する方法であって、菌類または細菌
    に由来するpH調節された発酵培養液を加熱することによって得られる組成物の
    効果的な殺線虫量を、そのような処置を必要とする植物の部位、土壌または種子
    に投与することを含み、 前記培養液が、生物学的に受容可能な酸で約2.5よりも低いpHに、または
    生物学的に受容可能なアルカリもしくは塩基で約8よりも高いpHに調節され、
    そして 前記培養液が少なくとも100℃の温度に少なくとも約15分間にわたって加
    熱され、 前記発酵培養液のpHが約2.5よりも低いpHに調節される場合には、前記
    菌類はミロテシウム・ベルカリア(Myrothecium verrucar
    ia)ではない、方法。
  5. 【請求項5】 前記組成物が約1ポンド/エーカーから約200ポンド/エ
    ーカーの割合で投与される、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記菌類または細菌が、ギベレラ・フジクロイ(Gibbe
    rella fujikuroi)、ストレプトミセス・エリトラエウス(St
    reptomyces erythraeus)、バチルス・スファエリクス(
    Bacillus sphaericus)、バチルス・チューリンギエンシス
    (Bacillus thuringiensis)およびフザリウム・モニリ
    フォルメ(Fusarium moniliforme)からなる群から選択さ
    れる、請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記組成物が、除草剤、抗菌剤、殺真菌剤、殺昆虫剤、植物
    成長調節剤および栄養分からなる群から選択される少なくとも1つの化合物をさ
    らに含む、請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 殺線虫性組成物を製造する方法であって、 a)細菌または菌類を発酵して、発酵培養液を得る工程、 b)前記培養液を水溶液に懸濁する工程、 c)水溶液における前記培養液のpHを生物学的に受容可能な酸で約pH2.
    5よりも低いpHに調節する工程、 d)工程c)のpH処理された培養液を少なくとも約100℃の温度に少なく
    とも約15分間にわたって加熱し、次いで周囲温度に冷却する工程、および e)前記組成物を回収する工程 を含み、 前記菌類がミロテシウム・ベルカリア(Myrothecium verru
    caria)ではない、方法。
  9. 【請求項9】 前記pHが約2よりも低く調節される、請求項8に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記pHが約1.5よりも低く調節される、請求項8に記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 工程d)において得られる前記組成物のpHを約pH4か
    ら約pH8の範囲に調節することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  12. 【請求項12】 工程e)の前記組成物に、除草剤、抗菌剤、殺真菌剤、殺
    昆虫剤、植物成長調節剤および栄養分からなる群から選択される少なくとも1つ
    の化合物を加えることをさら含む、請求項8に記載の方法。
  13. 【請求項13】 工程a)の前記発酵培養液が水溶性バイオマスおよび水不
    溶性バイオマスを有する、請求項8に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記水溶性バイオマスが前記水不溶性バイオマスから分離
    され、そして前記水不溶性バイオマスが工程b)において水溶液に懸濁される、
    請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 殺線虫性組成物を製造する方法であって、 a)細菌または菌類を発酵して、発酵培養液を得る工程、 b)前記培養液を水溶液に懸濁する工程、 c)水溶液における前記培養液のpHを生物学的に受容可能なアルカリまたは
    塩基で約pH8よりも高いpHに調節する工程、 d)工程c)のpH処理された培養液を少なくとも約100℃の温度に少なく
    とも約15分間にわたって加熱し、次いで周囲温度に冷却する工程、および e)前記組成物を回収する工程 を含む、方法。
  16. 【請求項16】 前記pHが約9よりも高く調節される、請求項15に記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 前記pHが約10よりも高く調節される、請求項15に記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 工程d)において得られる前記組成物のpHを約pH4か
    ら約pH8の範囲に調節することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
  19. 【請求項19】 工程e)の前記組成物に、除草剤、抗菌剤、殺真菌剤、殺
    昆虫剤、植物成長調節剤および栄養分からなる群から選択される少なくとも1つ
    の化合物を加えることをさら含む、請求項15に記載の方法。
  20. 【請求項20】 工程a)の前記発酵培養液が水溶性バイオマスおよび水不
    溶性バイオマスを有する、請求項15に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記水溶性バイオマスが前記水不溶性バイオマスから分離
    され、そして前記水不溶性バイオマスが工程b)において水溶液に懸濁される、
    請求項20に記載の方法。
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