JP2003529347A - 高齢ペット用の栄養補給食品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 高齢のペットおよび他の動物の要求を満たす組成物がここに開示されている。通常に組成に、0.10ｇから1.5ｇまでの量のＲ−α−リポ酸および0.10ｇから3ｇまでの量のＬ−カルニチンが加えられた、抗老化特性を有するペットフード、ペット用おやつおよびペット用補給食品が開示されている。必要に応じて、補酵素Ｑを少なくとも1ｍｇ／日の量で加えても差し支えない。必要に応じて、クレアチンを少なくとも0.2ｍｇ／日の量で加えても差し支えない。これら追加の成分は、エネルギーが少なくなり、老化の他の徴候が生じることとなる、ミトコンドリアの機能における加齢関連の減退をくい止める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 技術分野 本発明は、広く、ペットフードおよび栄養補給食品に関する。本発明は、より
詳しくは、これらの組成物へのリポ酸およびカルニチンの組合せの添加に関する
。必要に応じての追加の成分は補酵素Ｑおよびクレアチンである。

【０００２】 背景技術 多くのペットフードは、ペットの寿命の特定の段階のための栄養を含んでいる
。ペットの寿命の段階は、以下のように分類される：子猫または子犬は１年まで
、成猫または成犬は１から６年まで、高齢猫または高齢犬は６年を超える。しか
しながら、種類の違う動物は、異なる速度で老化する。猫は、７から８年で高齢
またはシニアと、10から12年では老齢または老いぼれと考えられることが多い。
犬はしばしば、7.5から13.5年の間で高齢であると考えられることが多い。犬は
、期待寿命の半分に達すると高齢であるとしばしば考えられる。これは、大型犬
では約５年に相当し、小型犬では７年に相当する。

【０００３】 今日、ペットは、感染症および寄生虫に関する改善された治療、改善された診
断、およびよりよい医療技術のために、明らかに長く生きている。改善された栄
養、特に、異なる年齢での異なる栄養の必要性を認識するライフステージの概念
も役割を果たしている。

【０００４】 栄養は、老化しているペットにおいて、また、犬および猫の事故ではない主な
死因である、癌、心臓病、腎臓病および肝臓病の危険因子を管理する上で特に重
要である。さらに、高齢ペットは、活動的ではなくなり、減少した除脂肪体重を
有する。これら２つの理由のために、ペットは、食品からより少ないエネルギー
を必要とする。老化しているペットは、減少した免疫応答およびブドウ糖負荷も
有する。

【０００５】 高齢動物用のペットフードの目的は、最適な栄養の維持、危険因子の管理、病
気の管理、および生活の質と寿命の改善にある。今までのところは、これは、蛋
白質、脂肪、エネルギー源、リンおよびナトリウムの減少と、水および繊維の増
加を意味している。しかしながら、非常に年老いた犬（12年よりも年老いた）は
、いくぶん多くの脂肪およびエネルギー源を必要とするであろう。

【０００６】 高齢犬用の配合物の例として、カロリーを控えめに、繊維を多く、リンを少な
く提供するサイエンス・ダイエット（登録商標）Canine Senior（登録商標）製
品がある。この乾燥配合物は350ｋｃａｌ毎カップを有する。これは、100ｋｃａ
ｌ当たり以下の栄養内容物を有する：蛋白質4.8ｇ、脂肪2.8ｇ、炭水化物16.5ｇ
、粗繊維0.8ｇ、カルシウム155ｍｇ、リン144ｍｇ、ナトリウム45ｍｇ、カリウ
ム163ｍｇ、塩化物141ｍｇおよびマグネシウム30ｍｇ。この配合物は、以下のビ
タミンも含んでいる：塩化コリン、ビタミンＡ、ビタミンＤ３、ビタミンＥ、ナ
イアシン、チアミン、パントテン酸カルシウム、塩酸ピリドキシン、リボフラビ
ン、葉酸、ビオチンおよびビタミンＢ１２。

【０００７】 缶入りチキンのCanine Senior（登録商標）配合物は、418ｇ缶当たり約393ｋ
ｃａｌを与える。この配合物は、100ｋｃａｌ当たり以下の栄養内容物を有する
：蛋白質4.9ｇ、脂肪3.2ｇ、炭水化物15.8ｇ、粗繊維0.5ｇ、カルシウム159ｍｇ
、リン138ｍｇ、ナトリウム43ｍｇ、カリウム181ｍｇ、塩化物149ｍｇおよびマ
グネシウム23ｍｇ。この配合物は、以下のビタミンも含んでいる：Ｄ−活性動物
ステロール、ビタミンＥ、ナイアシン、チアミン、パントテン酸カルシウム、塩
酸ピリドキシン、リボフラビン、葉酸、ビオチンおよびビタミンＢ１２。

【０００８】 サイエンス・ダイエット（登録商標）Feline Senior（登録商標）の缶入り魚
配合物は、若い猫用のペットフードよりも少ないエネルギー、より多い繊維を提
供する。この配合物は、156ｇの缶当たり150ｋｃａｌを提供する。これは、100
ｋｃａｌ当たり以下の栄養内容物を有する：蛋白質9.5ｇ、脂肪5.8ｇ、炭水化物
5.3ｇ、粗繊維1.1ｇ、カルシウム219ｍｇ、リン177ｍｇ、ナトリウム115ｍｇ、
カリウム198ｍｇ、塩化物177ｍｇ、マグネシウム17ｍｇおよびタウリン146ｍｇ
。この配合物は、以下のビタミンも含んでいる：ビタミンＡ、Ｄ−活性動物ステ
ロール、ビタミンＥ、ナイアシン、チアミン、パントテン酸カルシウム、塩酸ピ
リドキシン、リボフラビン、葉酸、ビオチンおよびビタミンＢ１２。

【０００９】 最近の研究により、ある物質を十分な量で摂取すると、細胞代謝の欠陥の原動
力である、老化したミトコンドリアの活力を回復することが示唆された。多数の
証拠により、細胞呼吸のオルガネラであるミトコンドリアは、細胞の老化と共に
変質することが示唆されるている（Shigenaga et al. PNAS 91, 10771, 1994）
。残念ながら、ミトコンドリアの老化の研究は、高齢細胞および宿主動物から単
離されたミトコンドリアは脆く、異質であるために、妨げられてきた。したがっ
て、約半分のミトコンドリアが単離中に溶解するので、どのような結果の解釈も
疑わしい。最近、この問題を回避した、高齢動物からの肝細胞中のミトコンドリ
アを研究する新たな方法が開発された（Hagen et al. PNAS 94, 3064-3069, 199
7）。高齢動物からのミトコンドリアは、より脆いだけでなく、ミトコンドリア
に特有の鍵となるリピッドであるカルジオリピンをほぼ半分のレベルしか有さな
い。ミトコンドリアは、これがないと、高い膜電位を維持できない。さらに、Ha
gen等は、高齢動物からの肝細胞において、ミトコンドリアは、膜電位がより低
く、より多くの毒性酸化剤を漏らす。

【００１０】 カルニチンおよびカルニチン誘導体は、畜産における代謝産物として、また、
人間のダイエットおよび治療のために用いられてきた。米国特許第5,362,753号
（Method of increasing the hatchability of eggs by feeding hens carnitin
e）；米国特許第4,687,782号（Nutritional composition for enhancing skelet
al muscle adaptation to exercise training）；米国特許第5,030,458号（Meth
od of preventing diet-induced carnitine deficiency in domesticated dogs
and cats）；米国特許第5,030,657号（L-carnitine supplemented catfish diet
）；米国特許第4,343,816号（Pharmaceutical composition comprising an acyl
-carnitine, for treating peripheral vascular diseases）；米国特許第5,560
,928号（Nutritional and/or dietary composition and method of using the s
ame）；米国特許第5,504,072号（Enteral nutritional composition having bal
anced amino acid profile）；米国特許第5,391,550号（Composition of matter
and methods for increasing intracellular ATP levels and physical perfor
mance levels and for increasing the rate of wound repair）；米国特許第5,
240,961号（Method of treating reduced insulin-like growth factor and bon
e loss associated with aging）；等。

【００１１】 ビタミン（特に、Ｃ，Ｅ，ＢおよびＤ）、グルタチオン、Ｎ−アセチルシステ
イン、リポ酸、等を含む、ミトコンドリア活性の抗酸化剤が、人間の栄養補給食
品として、また、食事による予防法および治療に様々に用いられてきた。例えば
、リポ酸の適用の例としては、米国特許第5,607,980号（Topical compositions
having improved skin）；米国特許第5,472,698号（Composition for enhancing
lipid production in skin）；米国特許第5,292,538号（Improved sustained e
nergy and anabolic composition and method of making）；米国特許第5,536,6
45号（Nutritive medium fro the culture of microorganisms）；米国特許第5,
326,699号（Serum-free medium for culturing animal cells）；等が挙げられ
る。

【００１２】 補酵素Ｑまたはユビキノンが医薬または補給食品として用いられてきた。例え
ば、ユビキノンの使用としては、米国特許第6,090,414号（Method and composit
ion to reduce cancer incidence）；米国特許第6,086,190号（Food supplement
s）；米国特許第6,080,788号（Composition for improvement of cellular nutt
rition and mitochondrial energetics）；米国特許第6,080,388号（Cosmetic a
nd dermatological sunscreen formulations）；米国特許第6,063,432号（Fruit
helthbar formulation）；米国特許第6,048,846号（Composition used in huma
n treatment）；米国特許第6,048,566号（Non-alcoholic beverage and process
of making）、等が挙げられる。

【００１３】 クレアチンは、競技者による栄養添加物として益々使用されてきている。クレ
アチンの他の用途は、米国特許第6,093,746号（Therapeutic agents for asthma
）；米国特許第6,071,962号（Oxa acids and related compounds for treating
sking conditions）；米国特許第6,060,512号（Method of using hydroxycarbox
ylic acids or related compounds for treating sking changes associated wi
th intrinsic and extrinsic aging）；米国特許第6,013,290号（Assemblage of
nutrient beverages and regimen for enhancing convenience, instruction a
nd compliance with exercise supplementation）；米国特許第6,008,253号（Us
e of 3-guanidino propionic acid to increase endurance, stamina and exerc
ise capacity）；米国特許第6,008,252号（Method for increasing muscle mass
）；等に論じられている。

【００１４】 必要とされていることは、高齢ペットの必要を満たすように正確に配合された
改良栄養補給ペットフードである。ペットフードのウェブサイトを調査して、カ
ルニチンまたはリポ酸を提供する配合物がないことが分かった。そのようなペッ
トフードは、低カロリーで、エネルギーおよびスタミナを増大させることが示さ
れた抗加齢化合物における最新のものを提供するであろう。

【００１５】 発明の開示 本発明の目的は、好ましくは、ミトコンドリア代謝に欠陥のあるペットにおい
て、ペットの日常の食生活(diet)を改善することにある。さらなる目的は、様々
な食品および補給食品における、効果的な量の抗酸化剤および効果的な量のカル
ニチンの組合せを提供することにある。本発明のさらなる目的は、犬、猫、馬、
魚、鳥および他の動物の日常の食生活を改善することにある。

【００１６】 本発明の好ましい組合せは、0.12ｇから3ｇまでの量のカルニチンを含む。カ
ルニチンの好ましい形態は、アセチル−カルニチン（ＡＬＣ）である。

【００１７】 本発明の好ましい組合せは、約0.12ｇから約1.5ｇまでの量でＲ−α−リポ酸
としての抗酸化剤を含む。

【００１８】 必要に応じて、補酵素Ｑおよび／またはクレアチンを加えても差し支えない。
好ましくは、補酵素Ｑは、補酵素Ｑ１０であり、少なくとも1ｍｇ／日の量で与
えられる。好ましくは、クレアチンは、少なくとも0.2ｇ／日の量で与えられる
。

【００１９】 本発明を実施するための最良の形態 多くのペットフードには、４つの重要な成分（カルニチン、リポ酸、補酵素Ｑ
およびクレアチン）が含まれていない。これらの成分は、加齢に抵抗し、高齢動
物および不健康なミトコンドリアを持つ動物により多くのエネルギーを与えるの
に必須である。最近の研究により、これらの化合物が、細胞のエネルギーの原動
力である健康なミトコンドリアを増進させるようにどのように作用するかが正確
に示された。ミトコンドリアは、ＡＴＰを産生することができ、体の実質的に全
ての細胞中に比較的多数存在する。ミトコンドリアの電子伝達系は、細胞により
用いられる酸素の約85％を消費する。ミトコンドリアの機能の減退により生じる
細胞エネルギー不足は、正常な細胞活動を損ない、老化の主要因である、様々な
生理的ストレスに適応する細胞の能力を損なうことがある。この高酸素使用のた
めに、ミトコンドリアは、酸化剤の産生量が最も多い。

【００２０】 酸化剤は、ミトコンドリアを３つの重要な様式で損傷させる。酸化剤は、ＤＮ
Ａ、リピッドおよび蛋白質を損傷させる。ミトコンドリア内ＤＮＡ（ｍｔＤＮＡ
）は、核ＤＮＡのものの少なくとも10倍高い酸化剤損傷レベルを有し、これは、
核ＤＮＡと比較したｍｔＤＮＡにおける17倍高い進化突然変異率と相関関係にあ
る。ｍｔＤＮＡの酸化は、年齢の関数として蓄積し、このことは、人間を含むい
くつかの種において示されている。これにより、ミトコンドリアがうまく機能し
なくなる。ミトコンドリアの蛋白質損傷また、年齢に関連し、エネルギーの生成
を減少させ、酸化剤の産生を増加させる。ミトコンドリアのリピッドへの酸化損
傷は、加齢による細胞膜の減少する流動性に寄与する。リピッドカルジオリピン
は、ミトコンドリア膜の主成分であり、鍵となるミトコンドリアの内膜酵素の活
動を促進させる。老化し、損傷したミトコンドリア膜は、酸化剤を含むことがで
きず、また、より若い膜と同じほど高い極性を維持できない。

【００２１】 脂肪酸酸化は、多くの組織にとって重要なエネルギー源である。ミトコンドリ
ア内膜を横切るカルニチン−アセチル−カルニチン交換の活動は、大変重要なも
のである。この交換反応の活動は、加齢と共に著しく減退する。これは、より低
いカルニチンのミトコンドリア内貯蔵のためであろう。Ｌ−カルニチンまたはア
シル−Ｌ−カルニチン（ＡＬＣ）が、この加齢関連の機能不全を遅くするまたは
後退させることが示されてきた。これは、カルジオリピンの加齢関連減少、ｍｔ
ＤＮＡ転写の加齢関連減少、および減少した膜電位を後退させることができる。
Ｌ−カルニチンすなわちＡＬＣは、それ自体、過剰な酸化剤の問題をなくすこと
はできない。実際に、カルニチンの補給により、酸化剤の産生が30％上昇し、細
胞抗酸化剤が著しく減少したことが最近報告された。したがって、高齢の個体に
ＡＬＣを投与することは、より大きい酸化ストレスに寄与するであろう。

【００２２】 全てのシリンダで運転する高齢のミトコンドリアエンジンにとって、カルニチ
ンおよびリポ酸の両方が必須である。リポ酸は抗酸化剤である。Ｒ−α−リポ酸
は、加齢と共に見られる代謝における減退を後退させるのを補助できるミトコン
ドリア酵素である。Ｒ−α−リポ酸を補給すると、1)酸素消費における加齢関連
減少を後退させる、2)ミトコンドリア膜電位の加齢関連減退を回復させる、3)高
齢ネズミの歩行活動を三倍にする、4)酸化剤の加齢関連増加を著しく低下させる
、5)グルタチオンおよびアスコルビン酸のレベルを若い時期のレベルまで回復さ
せることが示された。

【００２３】 明らかに、カルニチンおよびリポ酸の両方は、高齢動物における加齢関連のミ
トコンドリア機能および代謝活動の回復に寄与する。これは、エネルギー、一般
的な健康、精神明瞭度、免疫系機能、毛皮の外観および筋肉量の改善に寄与する
。

【００２４】 カルニチンは、多くの形態で得られ、それら全てが、カルニチンおよびチオク
ト酸の組合せの本発明に含まれる。カルニチンおよびカルニチン誘導体は、畜産
業における代謝産物および人間のダイエットおよび治療に用いられてきた。米国
特許第5,362,753号（Method of increasing the hatchability of eggs by feed
ing hens carnitine）；米国特許第4,687,782号（Nutritional composition for
enhancing skeletal muscle adaptation to exercise training）；米国特許第
5,030,458号（Method of preventing diet-induced carnitine deficiency in d
omesticated dogs and cats）；米国特許第5,030,657号（L-carnitine suppleme
nted catfish diet）；米国特許第4,343,816号（Pharmaceutical composition c
omprising an acyl-carnitine, for treating peripheral vascular diseases）
；米国特許第5,560,928号（Nutritional and/or dietary composition and meth
od of using the same）；米国特許第5,504,072号（Enteral nutritional compo
sition having balanced amino acid profile）；米国特許第5,391,550号（Comp
osition of matter and methods for increasing intracellular ATP levels an
d physical performance levels and for increasing the rate of wound repai
r）；米国特許第5,240,961号（Method of treating reduced insulin-like grow
th factor and bone loss associated with aging）；等。最も好ましくは、カ
ルニチンはアセチル−Ｌ−カルニチンである。

【００２５】 カルニチンの１日の供与量は約5ｍｇから約8ｇまでである。好ましくは、カル
ニチンの日用量は25-1,000ｍｇである。より好ましくは、カルニチンの日用量は
約40-700ｍｇである。最も好ましくは、カルニチンの日用量は、１日当たり少な
くとも約50ｍｇ（0.05ｇ）である。

【００２６】 リポ酸またはチオクト酸は、代謝活性チオール基を生理的に含むミトコンドリ
ア活性抗酸化剤を意味する。ビタミン（特にＣ，Ｅ，ＢおよびＤ）、グルタチオ
ン、Ｎ−アセチルシステイン（ＮＡＣ）、リポ酸、それらの誘導体等を含むミト
コンドリア活性抗酸化剤が、人間の栄養補給食品として、また、栄養による予防
法および治療に様々に用いられてきた。例えば、リポ酸に関する出願としては、
米国特許第5,607,980号（Topical compositions having improved skin）；米国
特許第5,472,698号（Compositiom for enhancing lipid production in skin）
；米国特許第5,292,538号（Improved sustained energy and anabolic composit
ion and method of making）；米国特許第5,536,645号（Nutiritive medium for
the culture of microorgainsms）；米国特許第5,326,699号（Serum-free medi
um for culturing animal cells）；等が挙げられる。好ましくは、その化合物
は、グルタチオン、Ｎ−アセチルシステインおよびリポ酸の内の少なくとも１つ
である。最も好ましくは、その化合物は、リポ酸のＲ−鏡像異性体の形態である
。リポ酸の代謝産物は、より長い半減期を有することが分かり、補給に適してい
る。

【００２７】 リポ酸の１日の供与量は約5ｍｇから約8ｇまでである。好ましくは、リポ酸の
日用量は10-1,000ｍｇである。より好ましくは、リポ酸の日用量は約30-700ｍｇ
である。最も好ましくは、リポ酸の日用量は、１日当たり少なくとも約40ｍｇ（
0.04ｇ）である。

【００２８】 Ｑ１０は重要な補給物である。90-106才に及ぶ男性および女性のグループにお
いて、不適切なＱ１０状態の割合は、女性で40％、男性で20％であった。女性に
おいては、減少したＱ１０は、損なわれたナチュラルキラー細胞の有効性（ｐ＜
0.05）に関連し、感染症と戦い、個々の癌細胞を、それらが最初に発生したとき
に迅速に除去する能力が減少していることを示す。Ｑ１０はまた、ミトコンドリ
ア内でのその作用により、プログラムされた細胞死、すなわちアポプトシスを遮
断するようである（Kagan T et al, Ann NY Acad Sci 887:31-47, 1999）。さら
に、Ｑ１０は、血液中に通常存在するユビキノン−１０の還元形態で、ＤＮＡに
対する酸化損傷から人間のリンパ球を保護するようである（Tomasetti et al, F
ree Fadic Biol Med 27 (9-19):1027-32, Nov 1999）。6-12ヶ月に亘る200ｍｇ
までのＱ１０、および6年に亘り100ｍｇを毎日補給した実験からは、重大な副作
用は報告されていない。Overvad K et al. Eur J Clin Nutr 53(10):764-70, 19
99。

【００２９】 Ｑ１０はまた、酸化ストレスからも生じるアテローム硬化症から保護すること
により抗加齢効果に寄与するようである（Pefersen HS, et al. Biofactors 9(2
-4):319-23, 1999）。Ｑ１０はまた、人間の心房組織およびネズミにおける好気
性および虚血性ストレスに対する老衰心筋の許容度を改善する。Ｑ１０は、高齢
の心臓が、若い心臓と同じ速度で機能を回復するように、高齢の心臓における機
能の齢別減退回復を補正した（Rosenfeldt FL et al. Biofactors 9(2-4):291-9
, 1999）。

【００３０】 Ｑ１０の補給用量に関しては、高齢のフィンランド人の男性が、100ｍｇ／日
から恩恵を受けた。Ｑ１０が欠乏した女性が、150ｍｇ／ｋｇを供与され、急速
に改善した（Sobriera et al. Neurology 48:1283-43, 1997）。Ｑ１０は、肥厚
性心筋症を持つ人々における心臓機能を改善するのを助けるために、約200ｍｇ
／日の用量で用いられてきた。この情報に基づいて、ペットの補給供与量は、ペ
ットの体重に応じて、約0.1ｍｇ／日から約100ｍｇ／日までに及ぶ。好ましくは
、Ｑ１０の用量は、体重に応じて、約10ｍｇ／日である。

【００３１】 クレアチンの摂取量は高齢の個人においては減少していることが多いので、ク
レアチンの補給を考慮すべきである。多くの競技者は、しばしば筋肉量の増加に
帰する体重増加は別として、既知の副作用なく、長年に亘り、毎日75ｇまでのク
レアチンの用量を摂取してきた。クレアチンは、クレアチン吸収を増加させる傾
向にあるブドウ糖と共に摂取されるときに、最も有益であろう。競技者はしばし
ば、５日から１週間に亘り、４つの用量に分けられた20ｇ／日の負荷用量を摂取
する。次いで、競技者は、5ｇ／日の維持用量を摂取する。高齢の個人（40-73才
）における１週間の恩恵は、増加した骨格筋の強度および耐久性の形態で、20ｇ
／日の用量から見られている。少なくとも１年の期間に亘り、1.5ｇ−25ｇ／日
が安全であると報告されている。ペットにとって適した供与量範囲は、ペットの
体重に応じて、約0.15ｇ／日から約25ｇ／日まで、好ましくは、0.3-2.5ｇ／日
、最も好ましくは、約0.5ｇ／日である。クレアチンは、塩、一水和物、リン酸
塩、およびクエン酸塩として得られる。

【００３２】 ここに引用した用量は、動物の体重と比較して調節可能である。

【００３３】 上述した組成物および以下に与える実施例に加えて、動物スナック、「おやつ
(treats)」、および補給物もまた、カルニチンおよびチオクト酸の形態の添加か
ら恩恵を受ける。カルニチン、チオクト酸、および必要に応じて補酵素Ｑおよび
／またはクレアチンを、バルク粉末もしくは乾燥または缶入りペットフードに加
えても差し支えない。カルニチン、チオクト酸、および必要に応じて補酵素Ｑお
よび／またはクレアチンの組合せは、任意の調理または未調理の食品と混合する
ことができる。

【００３４】 カルニチン、チオクト酸、および必要に応じて補酵素Ｑおよび／またはクレア
チンの組合せは、乾燥または缶入りのペット配合物中に、そこに添加するための
補給物として提供される。その組成物から恩恵を受けると予測される動物として
は、以下に限定されるものではないが、犬、猫、馬、鳥および魚が挙げられる。

【００３５】 これらの製品の配合物および／または内容物は、製品のラベルに記載されてい
るか、そうでなければ、公に入手できる。

【００３６】 カルシウム、ビタミンＤ、ビタミンＢ１２、葉酸、ビタミンＢ６、ナイアシン
、ビタミンＣまたはＤ、鉄および亜鉛を含む追加の栄養素が、高齢の動物におい
て重要である。これらの栄養素の多くは、高齢者の日常の飲食物中に欠如してい
ることが分かっており、カルニチン、チオクト酸、および必要に応じて補酵素Ｑ
および／またはクレアチンと共に適当に補給すべきである。

【００３７】 本発明の組合せは、ピルまたはカプセル形態で都合よく提供される。好ましい
配合物は、毎日24時間働くミトコンドリアに栄養素を安定して供給するために、
時間調節された放出される配合物において、必要に応じて、補酵素Ｑおよび／ま
たはクレアチンとの組合せで、リポ酸およびカルニチンを提供する。時間調節さ
れた放出を行う方法の１つは、微量要素を他の分子と化学的に組み合わせること
である。これは、微量要素を利用できるようにするプロセスを一般に遅らせる。
異なる溶解速度を有する微量要素の異なる塩を使用しても、製品が徐々にかつ適
当に放出される。

【００３８】 これらの方法以外に、経口投与のための放出を調節するために、２つの他の基
本システムが用いられる：微量要素および賦形剤から構成されるコアを被覆する
こと（被覆システム）、および微量要素をマトリクス中に含ませること（マトリ
クスシステム）。被覆システムは、製品を装填したコアの調製およびそのコアを
放出速度遅延材料で被覆することを含む。製品装填コアは、マイクロスフェア、
顆粒、ペレットまたはコアタブレットとして配合できる。以下に限定されるもの
ではないが、1)表面噴霧(top spray)流動床顆粒化による、またはビュルスター
被覆による溶液／懸濁液／粉末化層形成による、顆粒の製造；2)押出し−球状化
、回転加工、および溶融ペレット化による球状顆粒またはペレットの製造；3)圧
縮および放出速度遅延材料による被覆によるコアタブレットの製造；4)乳化およ
び噴霧乾燥によるマイクロスフェアの製造；を含む多くのコア調製方法が知られ
ている。

【００３９】 マトリクスシステムは、微量要素を、ゆっくりと崩壊するマトリクスまたは崩
壊しないマトリクス中に埋め込む。放出速度は、マトリクスの侵食により、およ
び／またはマトリクスを通過する微量要素の拡散により調節される。一般に、活
性製品物質、賦形剤および放出速度遅延材料は、混合され、次いで、マトリクス
ペレットまたはタブレットに加工される。マトリクスペレットは、顆粒化、セル
ロース材料を用いた球状化、または放出遅延材料を用いた溶融ペレット化により
形成でき、一方で、マトリクスタブレットは、タブレットプレス内での圧縮によ
り調製される。セルロース材料の例は、放出速度遅延材料としてのヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースである。

【００４０】 被覆ペレットまたはマトリクスペレットを、カプセル中に充填するまたは圧縮
タブレット化することができる。放出速度は、所望の製品放出プロファイルを得
るために、同じ製品の異なる放出速度を有する複数の被覆ペレットまたはマトリ
クスペレットをブレンドすることによりさらに変更できる。リポ酸、カルニチン
、補酵素Ｑ１０またはクレアチンの内のいずれかを含有する複数のペレットをブ
レンドして、組合せ製品を形成しても差し支えない。

【００４１】 必要な対生物作用活性に関する都合よいアッセイが、先にまたはここに引用す
る文献に記載されている。例えば、カルジオリピンの含有量は、Guan,Z.Z.,Sode
rberg,M.,Sindelar,P.,and Edlund,C.Content and Fatty Acid Composition of
Cardiolipin in the Brain of Patients with Alzheimer's Disease.Neurochem.
Int.25:295-300,1994に参照されているように容易に測定され、酸化剤生成物（
ＤＣＦＨ）は、LeBel,C.P.,Ishiropoulos,H.,and Bondy,S.C.Evaluation of the
Probe 2',7'-Dichlorofluorescin as an Indicator of Reactive Oxygen Speci
ews Formation and Oxidative Stress.Chem.Res.Toxicol.5:227-231,1992により
記載されているように測定される。そのような宿主活動のような老化のパラメー
タや、グルーミング、性活動、優性、皮毛状態、分子障害を含む傷の修復、筋肉
強度および健康状態、腎臓の外観および機能等のような挙動のパラメータの測定
法も同様に、当該技術分野において知られている。

【００４２】実施例１ 高齢犬の消化系を栄養的に安定化させるのを助け、ビートパルプおよびフラク
トオリゴ糖からの繊維により健康な腸環境を維持するように、ユーカヌバ・シニ
ア(Eukanuba Senior Maintenance)（ＩＡＭＳ）を配合する。ユーカヌバ・シニ
アは、高齢の犬の免疫系を維持するのを助けるために、増加したレベルの抗酸化
剤も有する。このシニア用の健康維持食品は、高齢犬の免疫系を維持するのを助
けると考えられている、ビタミンＥおよびベータカロチンのような供給源からの
、抗酸化剤が、成犬用の配合物より50％多く配合されていた。これは、8才を超
える小型種、7才を超える中型種、6才を超える大型種、および5才を超える超大
型種に意図されている。その成分としては、鶏副産物粉、トウモロコシ粉、粗挽
きグレインソルガム、粗挽きオオムギ、鶏肉、魚粉、乾燥ビートパルプ（糖質除
去）、鶏脂（ミックストコフェロール、ビタミンＥ源およびクエン酸にて保存）
、乾燥卵、発酵用乾燥酵母、ビタミンおよびミネラルが挙げられる。この配合物
は、以下の割合で4,219ｋｃａｌ／ｋｇまたは350ｋｃａｌ／カップを与える：蛋
白質27％、脂肪28％、および炭水化物45％。

【００４３】 保証分析値： 栄養素 （パーセント） 粗蛋白質 26.0％以上 粗脂肪 10.0％以上 粗線維 4.0％以下 水分 10.0％以下 オメガ−６脂肪酸 1.75％以上 オメガ−３脂肪酸 0.25％以上 高齢犬の栄養値を改善するためには、少なくとも0.1ｇのＲ−α−リポ酸、少
なくとも0.1ｇのＬ−カルニチン、および必要に応じて少なくとも1ｍｇのＱ１０
および／または少なくとも0.2ｇのクレアチンを毎日加えなければならない。

【００４４】実施例２ 高齢猫用アイムス・シニア(Iams Senior)配合物は、7才を超えた猫の特別な栄
養要求のほとんどを満たす。猫は、年を取ると、かつてないほど、非常に消化し
やすい貴重な栄養素から恩恵を受けることができる。アイムス・シニア配合物は
、筋肉量および移動度を維持するのを助けるのに必須な蛋白質レベルを提供する
。アイムスのオリジナル配合物よりも30％脂肪が少ないことにより、猫は、体重
増加にかかわる過剰な脂肪を持たずに、活動的な状態でいるためのエネルギーを
得る。アイムス・シニアキャットフードの鍵となる成分は、筋肉の健康状態、体
の各系統、皮膚、および皮毛を維持するための鶏蛋白質である。他の成分として
は、鶏副産物粉、鶏肉、米粉、トウモロコシ粉、乾燥ビートパルプ（糖質除去）
、乾燥卵、天然鶏香味、魚粉、塩化カリウム、発酵用乾燥酵母、ｄｌ−メチオニ
ン、炭酸カルシウム、食塩、塩化コリン、ビタミンＥ、酸化亜鉛、鶏脂（ミック
ストコフェロール、ビタミンＥ源およびクエン酸にて保存）、ビタミンおよびミ
ネラルが挙げられる。この配合物は、以下の割合で4,108ｋｃａｌ／ｋｇまたは3
73ｋｃａｌ／カップを与える：蛋白質32％、脂肪34％、および炭水化物34％。

【００４５】 保証分析値： 栄養素 （パーセント） 粗蛋白質 32.0％以上 粗脂肪 14.0％以上 粗脂肪 16.5％以下 粗線維 3.0％以下 水分 10.0％以下 粗灰分 6.75％以下 マグネシウム 0.099％以下 タウリン 0.15％以上 ビタミンＥ 200ＩＵ／ｋｇ以上 高齢猫の栄養値を改善するためには、体重に応じて、上記配合物に、少なくと
も0.1ｇのＲ−α−リポ酸、少なくとも0.1ｇのＬ−カルニチン、および必要に応
じて少なくとも1ｍｇのＱ１０および／または少なくとも0.2ｇのクレアチンを毎
日補給する。

【００４６】実施例３ Kasco（登録商標）Liteドッグフードは、活動的でない高齢犬を維持するため
の、低蛋白質、低脂肪、低カロリーの配合物である。この配合物は以下の成分を
含有する：粗挽きトウモロコシ、粗挽き小麦粉、家禽肉副産物粉、肉粉、骨粉、
小麦粉、ビートパルプ、家禽肉脂（ミックストコフェロールにて保存）、リン酸
二カルシウム、家禽肉消化物、食塩、炭酸カルシウム、発酵用乾燥酵母、塩化コ
リン、亜鉛蛋白質化合物、ビタミンＥ、アスコルビン酸、酸化亜鉛、マンガン蛋
白質化合物、銅蛋白質化合物、ローズマリー抽出物、酸化マンガン(II)、硫酸銅
、ビタミンＡ酢酸エステル、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビタミンＢ
１２、ビタミンＤ３、塩酸ピリドキシン、リボフラビン、チアミン硝酸塩、ヨウ
素酸カルシウム、ビオチン、亜セレン酸ナトリウム、および葉酸。Kasco Liteは
、標準的なカップ当たり322ｋｃａｌを有する。その保証分析値は、粗蛋白質18
％以上、粗脂肪6％以上、粗線維5％以下、および水分11％以下である。

【００４７】 この製品を特に高齢犬に配合するためには、上記配合物に、少なくとも0.1ｇ
のＲ−α−リポ酸、少なくとも0.1ｇのＬ−カルニチン、および必要に応じて少
なくとも1ｍｇのＱ１０および／または少なくとも0.2ｇのクレアチンを毎日補給
する。

【００４８】実施例４ ハインツ(Heinz)は、Cycle SeniorのCustom Fitness（登録商標）配合物と呼
ばれる成分のブレンドを提供している。この配合物は、高齢犬の過敏な消化系(s
ensitive system)のための消化を容易にする米およびオートミールを含有する。
他の仕様は、免疫系強化とはっきりした視力のための、抗酸化剤のビタミンＡ、
Ｃ、およびＥ並びにベータカロチンを含み、食塩は加えられておらず、カルシウ
ム、リン、および脂肪は制限されている。乾燥配合物の成分としては、トウモロ
コシ、大豆の殻、鶏副産物粉、給餌用オートミール、発酵用米、全粒小麦粉、獣
脂（補存在としてＢＨＡを使用）、動物肉消化物、濃縮穀物発酵溶解物、骨性リ
ン酸塩、炭酸カルシウム、塩化カリウム、塩酸Ｌ−リシン、Ｌ−スレオニン、Ｄ
，Ｌ−メチオニン、塩化コリン、ミネラル（硫酸第一鉄、酸化亜鉛、酸化マンガ
ン(II)、硫酸銅、ヨウ素酸銅、セレン酸ナトリウム）、ビタミン（ビタミンＥ、
ナイアシン、Ｄ−パントテン酸カルシウム、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、
チアミン硝酸塩、ビタミンＡ、葉酸、ビオチン、ビタミンＢ１２、ビタミンＤ３
）、抗酸化剤ブレンド（アスコルビン酸、ベータカロチン、マリーゴールド抽出
物、ＢＨＡ（保存剤）、トコフェロール（保存剤）、クエン酸（保存剤）、ロー
ズマリー抽出物（保存剤）が挙げられる。

【００４９】 乾燥配合物の保証分析値 給与時 乾燥重量 蛋白質 19.5％ 21.31％ ナトリウム 0.08％ 0.09％ 粗脂肪 9.00％以上 粗線維 4.00％以下 水分 12.00％以下 カルシウム 0.60％以上 リン 0.50％以上 ナトリウム 0.15％以下 カップ当たりのカロリー 350カロリー 缶入り配合物は、以下の成分を有する：加工のために十分な水、鶏肉、小麦粉
、オートミール、七面鳥肉、発酵用米、肉副産物、大豆油、グアールガム、ビタ
ミン（ビタミンＥ、ナイアシン、Ｄ−パントテン酸カルシウム、リボフラビン、
塩酸ピリドキシン、チアミン硝酸塩、ビタミンＡ、葉酸、ビオチン、ビタミンＢ
１２、ビタミンＤ３）、トリポリリン酸ナトリウム、塩化カリウム、二酸化チタ
ン、硫酸カルシウム、塩化コリン、ミネラル（硫酸第一鉄、酸化亜鉛、酸化マン
ガン(II)、硫酸銅、ヨウ素酸銅、セレン酸ナトリウム）、ＤＬ−メチオニン、カ
ラギーナン、ＦＤ＆Ｃイエロー６、酸化鉄、抗酸化剤ブレンド（アスコルビン酸
、ベータカロチン、マリーゴールド抽出物、ＦＤ＆Ｃイエロー５。

【００５０】 缶入り配合物の保証分析値 給与時 乾燥重量 蛋白質 5.13％ 26.50％ ナトリウム 0.15％ 0.77％ 粗脂肪 3.0％以上 粗線維 5.0％以下 水分 82.00％以下 カップ当たりのカロリー 288カロリー この製品を、活動的な高齢犬の代謝を維持するように変えるために、以下の配
合添加物を製造する：１日当たり、少なくとも0.1ｇのＲ−α−リポ酸、少なく
とも0.1ｇのＬ−カルニチン、および必要に応じて少なくとも1ｍｇのＱ１０およ
び／または少なくとも0.2ｇのクレアチン。

【００５１】実施例５ Mera（登録商標） Dog Sensitiveは、高齢の活動的でない犬に適した、副作用
のない健康維持用配合物である。多くの成分は、鶏および米であり、これらは、
非常に消化しやすく、カロリーの少ない蛋白質を提供する。特に、成分は、米（
60％）、七面鳥肉粉（20％）、家禽脂肪、ビート線維、アマニ、発酵用酵母、ミ
ネラル、家禽肉加水分解物、ＤＬ−メチオニン、Ｌ−リシンを含む。添加物とし
ては、ビタミンＡ 15.000Ｉ．Ｅ．／ｋｇ、ビタミンＤ３ 1.500Ｉ．Ｅ．／ｋ
ｇ、ビタミンＥ 120ｍｇ／ｋｇ、および銅 19ｍｇ／ｋｇを含む。保証分析値
は、粗蛋白質21.0％、粗脂肪9.0％、粗線維2.5％、粗灰分7.0％、カルシウム1.2
％、リン1.0％、およびナトリウム0.4％である。

【００５２】 この製品を、活動的な高齢犬の代謝を維持するように変えるために、以下の配
合添加物を製造する：１日当たり、少なくとも0.1ｇのＲ−α−リポ酸、少なく
とも0.1ｇのＬ−カルニチン、および必要に応じて少なくとも1ｍｇのＱ１０およ
び／または少なくとも0.2ｇのクレアチン。

【００５３】 NuFoodは、愛犬に最高品質の栄養素および最良の成分のみを与えることに関心
のあるペットの飼い主のために特別に作り出された。NuFoodは、100％純粋な鶏
肉（副産物を含まない）から製造され、純粋で、美味しく、非常に消化しやすい
食餌を提供するように調製される。ゲル、染料または人工香味料は含まれず、全
ての成分は、人間の食用に認可されている。主成分は、鶏肉、トウモロコシ、パ
ン粉、および水である。成分は、100％純粋な鶏肉、トウモロコシグルテン粉、
焼かれた小麦粉、プロピレングリコール、コーンシロップ固形物、小麦粉、グル
コノデルタラクトン、食塩、クエン酸、硝酸ナトリウム、および加工するのに十
分な水を含む。

【００５４】 この製品を、活動的な高齢犬の代謝を維持するように変えるために、以下の配
合添加物を製造する：１日当たり、少なくとも0.1ｇのＲ−α−リポ酸、少なく
とも0.1ｇのＬ−カルニチン、および必要に応じて少なくとも1ｍｇのＱ１０およ
び／または少なくとも0.2ｇのクレアチン。

【００５５】 背景に記載したサイエンス・ダイエット（登録商標）Canine Senior（登録商
標）は、１日当たり、少なくとも0.1ｇのＲ−α−リポ酸、少なくとも0.1ｇのＬ
−カルニチン、および必要に応じて少なくとも1ｍｇのＱ１０および／または少
なくとも0.2ｇのクレアチンを補給することにより恩恵が受けられる。

【００５６】 背景に記載したこのCanine Senior（登録商標）は、１日当たり、少なくとも0
.1ｇのＲ−α−リポ酸、少なくとも0.1ｇのＬ−カルニチン、および必要に応じ
て少なくとも1ｍｇのＱ１０および／または少なくとも0.2ｇのクレアチンを補給
することにより恩恵が受けられる。

【００５７】 サイエンス・ダイエット（登録商標）Feline Senior（登録商標）缶入り魚配
合物（並びに他のサイエンス・ダイエット（登録商標）のキャットフード）は、
１日当たり、少なくとも0.1ｇのＲ−α−リポ酸、少なくとも0.1ｇのＬ−カルニ
チン、および必要に応じて少なくとも1ｍｇのＱ１０および／または少なくとも0
.2ｇのクレアチンを補給することにより恩恵が受けられる。

【００５８】 この明細書に挙げられた全ての出版物および特許出願は、各々の出版物および
特許出願が具体的に個々に引用されるものとしてここに含まれる。上述した発明
は、理解を明確にする目的のための説明および実施例によりいくつか詳細に記載
されているが、当業者には、本発明の教示の観点から、添付した特許請求の範囲
または精神から逸脱せずに、ある変更および改変を行ってもよいことが容易に明
らかである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＣＡ，Ｊ Ｐ

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 抗加齢特性を有するペットフードであって、 a) 効果的な量の適切な抗酸化剤、 b) 効果的な量のカルニチン、 c) 炭水化物、 d) 蛋白質、 e) 脂肪、および f) 繊維、 を含むことを特徴とするペットフード。
2. 【請求項２】 抗加齢特性を有するペット用おやつであって、 a) 効果的な量の適切な抗酸化剤、 b) 効果的な量のカルニチン、 c) 少なくとも１つのエネルギー源、および d) 香味料、 を含むことを特徴とするペット用おやつ。
3. 【請求項３】 抗加齢特性を有するペット用補給食品であって、 a) 効果的な量の適切な抗酸化剤、および b) 効果的な量のカルニチン、 を含むことを特徴とするペット用補給食品。
4. 【請求項４】 前記カルニチンがＡＬＣであり、前記効果的な量が約0.1ｇ
   から約3ｇまでであることを特徴とする請求項１、２または３記載のペットフー
   ド、ペット用おやつまたはペット用補給食品。
5. 【請求項５】 前記抗酸化剤が、0.1ｇから1.5ｇまでの量のＲ−α−リポ酸
   であることを特徴とする請求項１、２または３記載のペットフード、ペット用お
   やつまたはペット用補給食品。
6. 【請求項６】 補酵素Ｑをさらに含むことを特徴とする請求項１、２または
   ３記載のペットフード、ペット用おやつまたはペット用補給食品。
7. 【請求項７】 少なくとも約1ｍｇ／日の日用量で補酵素Ｑ１０をさらに含
   むことを特徴とする請求項１、２または３記載のペットフード、ペット用おやつ
   またはペット用補給食品。
8. 【請求項８】 クレアチンをさらに含むことを特徴とする請求項１、２また
   は３記載のペットフード、ペット用おやつまたはペット用補給食品。
9. 【請求項９】 少なくとも0.2ｇ／日の日用量でクレアチンをさらに含むこ
   とを特徴とする請求項１、２または３記載のペットフード、ペット用おやつまた
   はペット用補給食品。