JP2003528284A - 固形燃料、特に固形廃棄物の燃焼方法及び燃焼装置 - Google Patents

固形燃料、特に固形廃棄物の燃焼方法及び燃焼装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、NOx、CO、フライアッシュの排出レベルを非常に低く抑え、固形燃料の燃焼、特に生物有機燃料や都市固形廃棄物の焼却により熱エネルギーを得るエネルギー変換方法及び装置に関する。第一及び第二燃焼チャンバに導入される新鮮な空気の流量をそれぞれの一以上の独立したゾーンにおいて別々に調節することにより、且つ、各燃焼チャンバへの意図しない空気の入り込みを防ぐために各燃焼チャンバ全体を外部と隔絶することにより、第一及び第二燃焼チャンバ内の酸素流量を厳密に制御する。また、この酸素流量の調節に加え、第一及び第二燃焼チャンバに導入される新鮮な空気を、流量調節されたリサイクル煙道ガスとそれぞれの一以上の独立したゾーンにおいて混合することにより、第一及び第二燃焼チャンバ内の温度を厳密に制御する。更に、リサイクル煙道ガス及び新鮮な燃焼ガスを、これらガスが第二燃焼チャンバに入る前に第一燃焼チャンバ内の未燃固形廃棄物に対向流として通して濾過する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、NOx、CO、フライアッシュの排出レベルを非常に低く抑えなが
ら、固形燃料の燃焼、特に生物有機燃料や都市固形廃棄物の焼却により熱エネル
ギーを得るエネルギー変換方法及び装置に関する。
【0002】 (背景) 工業化された生活様式においては、ゴムタイヤ、建築廃材等の膨大な量の都市
固形廃棄物等が排出される。これらの膨大な量の固形廃棄物が人口過密地域にお
いて主要な汚染問題となっているのはひとえにその容積の大きさによるものであ
って、その地域における許容廃棄量の大部分は固形廃棄物で占められている。更
に、これらの廃棄物は生分解が非常に遅く有毒物質を含むことが多いため、廃棄
場所に対する規制が厳しいことも多い。
【0003】 焼却炉で固形廃棄物を燃焼することは、都市固形廃棄物の容積や重量を減らし
、有毒物質の多くを分解する非常に有効な方法である。焼却炉で燃焼させると廃
棄物の容積は90%も減少し、埋立地に廃棄される不活性な灰残留物、ガラス、
金属、その他のボトム灰と呼ばれる各種固形物質が残る。燃焼プロセスを注意深
く制御すれば、廃棄物の可燃部分は大部分がCO2、H2O、熱に変換されるだろ
う。
【0004】 都市廃棄物は様々な物質の混合物であり、燃焼特性の幅も広い。従って、実際
には、固形廃棄物焼却炉内ではある程度不完全燃焼が起こり、COやフライアッ
シュと呼ばれる微粒子状物質等のガス状副産物が発生する。フライアッシュには
、シンダ(燃え殻)、ダスト、煤が含まれる。更に、許容し得る廃棄物燃焼レベル
を達成するように十分高温に、且つ、NOxの生成を避けるように低温に、焼却
炉内温度を注意深く制御することも困難である。
【0005】 これらNOx等の化合物が大気に達することを防ぐために、当今の焼却炉は、
布製バッグフィルタ、酸性ガススクラバ、静電集塵器等の大規模な排ガス制御装
置を備えなければならない。これらの排ガス制御装置を備えようとすると、相当
なコスト負担がプロセスにかかってくる。その結果、技術水準を構成する排ガス
制御装置を備えた焼却炉は、通常、熱水や蒸気の形態で30〜300MWの熱エ
ネルギーを生産する容量にまで大規模化されている。このような大規模なプラン
トは非常に膨大な量の都市廃棄物(あるいはその他の燃料)を必要とし、広範囲
にわたる多数の消費者に熱エネルギーを搬送する大規模なパイプラインを有する
ものも多い。従って、この解決方法は大都市や人口過密地域にのみ適するもので
ある。
【0006】 小容量のプラントについては、排ガス制御装置の投資、運用コストが高いため
、現状では大容量プラントと同レベルの排ガス制御は得ることができない。この
ため、熱エネルギー生産量30MW未満の、比較的小さな町や人口の少ない地域
に用いられる小容量の廃棄物焼却プラントについては、現在、排ガス許容値は緩
いものとなっている。
【0007】 排ガスの許容値を緩く設定することが環境にとってあるべき解決策でないこと
は明らかである。現代社会では、人口やエネルギー消費が増加する一方であるの
で、汚染が環境に与える負荷は大きくなりつつある。人口過密地域で最も緊急を
要する汚染問題の一つは、大気汚染である。自動車の過度な使用、木や化石燃料
による暖房、産業等により、人口過密地域の大気は、燃料の部分的未燃あるいは
完全未燃発癌性残留物(煤、PAH等)の小さな粒子、酸性ガス(NOx、SO2 等)、有毒化合物(CO、ダイオキシン、オゾン等)等によって局所的に汚染さ
れていることが多い。最近では、以前考えられていたよりもこの種の大気汚染が
人間の健康に与える影響はかなり大きく、癌、自己免疫性疾患、呼吸器系疾患等
の多くの共通する疾患を引き起こすことがわかってきた。オスロ市(人口約50
万人)の場合、最近の調査では、一年に400名の人が汚染された大気に起因す
る疾患で死亡し、例えば喘息の頻度は、人口の少ない地域よりも多い地域の方が
非常に高いとされている。このような知見により、上述の化合物の排出許容値を
厳しくする要求が高まっている。
【0008】 このように、小さなコミュニティーや人口密度の低い地域から排出される小廃
棄物容積の場合でも、熱エネルギー価格を高くせずに完全な排ガス浄化容量を有
し、大容量の焼却炉(>30MW)と同レベルの排ガス制御で運転が可能な廃棄
物焼却炉に対するニーズが存在する。ここで、250kW〜5MWの範囲を小容
量プラントの通常の容量とする。
【0009】 (先行技術) 焼却炉の多くは、第一燃焼チャンバと第二燃焼チャンバの2種の燃焼チャンバ
を用いており、第一燃焼チャンバでは、水分が除去され、廃棄物が点火されて気
化物を生成する。第二燃焼チャンバでは、残留している未燃ガスや未燃粒子が酸
化され、排ガス中の臭いを取り除き、またフライアッシュの量を減少させる。第
一燃焼チャンバと第二燃焼チャンバの両方に酸素を十分に送るために、火格子下
方の開口部から空気を頻繁に供給し燃焼残留物と混合させるか、上方から空気を
その領域に入れるか、あるいはその両方を組み合わせる。空気の流れを維持する
方法としては、煙突内の自然ドラフトによる方法や強制ドラフトファンを用いて
機械的に実施する方法がよく知られている。
【0010】 燃焼ゾーンの温度条件が燃焼プロセスを支配する主要ファクタであることはよ
く知られている。燃焼ゾーン全体において、十分高温レベルで、一定且つ均一な
温度を達成することが非常に重要である。温度が低すぎると、廃棄物の燃焼速度
が遅くなり、不完全燃焼が拡大するため、排ガス中の未燃残留分(CO、PAH
、VOC、煤、ダイオキシン等)が増加する。一方、温度が高すぎると、NOx
量が増加する。従って、燃焼ゾーンの温度は1200℃未満で均一且つ一定に維
持しなければならない。
【0011】 燃焼ゾーンへ投入する空気量を適切に制御するために多くの試みが鋭意なされ
てきたが、技術水準を構成する焼却炉はフライアッシュやその他上述の汚染物質
を未だに高排出レベルで排出しており、環境的に許容できるレベルを達成するた
めには、数種の排ガス制御装置を用いて排ガスの大規模な浄化を行わなければな
らない。更に、従来の焼却炉には、廃棄物燃料を改良するために高コストの前処
理をした廃棄物燃料を使用して、フライアッシュ等の生成を減少させなければな
らないものも多い。
【0012】 (発明の目的) 本発明の主目的は、排ガス排出口に中程度に排ガス制御を行う装置を用いて、
30MW超の焼却炉に適用される排ガス規制値を十分に下回って運転できる固形
廃棄物用エネルギー変換プラントを提供することである。
【0013】 また、本発明の別の目的は、連続プロセスで運転し、30MW超の大容量焼却
炉と同等の価格レベルで熱水や蒸気の形態で熱エネルギーを生産する、小規模(
250kW〜5MW)の都市固形廃棄物用エネルギー変換プラントを提供するこ
とである。
【0014】 本発明の更に別の目的は、都市固形廃棄物、ゴム廃棄物、紙廃棄物等全ての種
類の廃棄物(水分含有量が約60%以下)を用いることができ、非常に簡便で低
コストの燃料前処理によって運転可能な、小規模(250kW〜5MW)の固形
廃棄物用エネルギー変換プラントを提供することである。
【0015】 (発明の簡単な説明) 本発明の目的は、各請求項及び以下の説明によるエネルギー変換プラントによ
って達成される。
【0016】 本発明の目的は、以下の1)〜3)に従って運転される固形燃料用焼却プラン
ト等のエネルギー変換器により達成される。 1)燃焼チャンバに導入される新鮮な空気の流量を一以上の分離されたゾーンに
おいて調節し、且つこの燃焼チャンバに意図しない空気が入り込むことを防ぐた
めに燃焼チャンバ全体を外部と隔絶することにより燃焼チャンバ内の酸素流量制
御を確実に行う。 2)流量調節されたリサイクル煙道ガスと、燃焼チャンバに導入される新鮮な空
気とを一以上の分離された各ゾーンで混合することにより、燃焼チャンバの温度
制御を確実に行う。 3)リサイクル煙道ガス及び新鮮な燃焼ガスを、これらガスが第二燃焼チャンバ
に入る前に、第一燃焼チャンバ内の未燃固形廃棄物に対向流として通して濾過す
る。
【0017】 燃焼チャンバ内の燃焼速度及び温度条件は、主として燃焼チャンバへの酸素流
量によって制御される。従って、燃焼チャンバへ投入される新鮮な空気の全ての
投入点における投入速度、即ち空気流量速度の制御を完全なものとすることは特
に重要なことである。また、燃焼プロセスにおける局所的な変動に合わせるため
には、投入点毎に独立して調節できることが有利である。更に、意図しない空気
が入り込むと燃焼プロセスに制御不能な影響を与え、完全燃焼が起こりにくくな
り、煙道ガス中の汚染物質が増加するため、燃焼チャンバに意図しない空気が入
り込むことを防止することが重要である。従来技術において、意図しない空気の
入り込みは共通の深刻な問題である。本発明では、周囲の雰囲気から燃焼チャン
バ全体を隔絶し、燃焼チャンバ上部へ固形廃棄物を吐出し、燃焼チャンバ底部か
らボトム灰を取り出すことにより、意図しない空気の入り込みの問題を解決して
いる。
【0018】 従来の焼却炉では、煙道ガスのCO濃度が低い時にNOx濃度が高くなること
や、逆にNOx濃度が低い時にCO濃度が高くなることがしばしば見受けられた
。これは、従来の焼却炉では焼却炉内部の燃焼ゾーンにおける温度調節が難しい
ことを示している。既に述べたように、燃焼温度が低すぎる場合は、完全燃焼の
割合が減るため煙道ガス中のCO濃度が高くなる。一方、燃焼温度が高すぎる場
合は、NOxが生成される。従って、燃焼ゾーンに入る酸素(空気)量の調節だ
けで燃焼温度を制御する場合、酸素導入口付近の領域とバルク燃焼ゾーンの両方
の燃焼温度を同時に且つ適切に制御することは困難であることが判った。即ち、
NOx生成を防止するために導入口付近の領域を十分に低い温度にすることと、
CO生成を防止するためにバルク領域を十分に高温(速い燃焼速度)にすること
の両方を達成することは困難である。従来技術では、実際には、バルク燃焼領域
の温度が適切である場合は酸素導入口領域の温度が高すぎ、また、酸素導入口領
域の温度が適切である場合はバルク燃焼領域の温度が低くなる。本発明において
は、燃焼チャンバ内の酸素濃度を下げる希釈剤としても冷却流体としても機能す
る不活性なリサイクル煙道ガスを混合することにより、この問題を解決している
。この結果、酸素供給速度を十分高く保持でき、酸素導入口ゾーンを過熱するこ
となく、バルク領域を十分に高温に維持することが可能になっている。燃焼ゾー
ンにおいてリサイクル煙道ガスと新鮮な空気を混合することにより、全体の燃焼
速度を速い状態に維持できる、即ち、燃焼ゾーンを過熱する危険を冒すことなく
焼却容量を大容量とすることが可能になるという利点もある。
【0019】 焼却炉に共通の問題は、燃焼チャンバ内の空気流速が速く、フライアッシュ、
ダスト等の多量の粒状物質を伴出することである。この場合、上述のように、フ
ライアッシュやダストは焼却プラント全体におけるガスフローにおいて許容でき
ない程高濃度となり、排ガス排出口に大規模な浄化装置を備え付けることが必要
となる。第一燃焼ゾーンの煙道ガス及び未燃燃焼ガスを、第一燃焼チャンバ内の
未燃固形廃棄物の少なくとも一部に、対向流として通して濾過することで、フラ
イアッシュに起因する問題を顕著に減少/削減できる。この濾過により、第一燃
焼チャンバから排出されるガスに伴出されるフライアッシュや他の固形粒子の大
部分を除去することができる。従って、焼却プラントの後続の燃焼チャンバから
もフライアッシュや他の固形粒子の大部分を除去することができるため、排ガス
浄化に対するニーズが減少/削減できる。これは、焼却炉から排出される排ガス
に含まれるフライアッシュやその他の固形粒子に関する問題に対する、非常に有
効で低コストの解決方法となる。
【0020】 フライアッシュの多くを第一燃焼チャンバに留めておくので、固形廃棄物の前
処理に対してそれほど厳しい要求はせずにプラントを運転できることも利点であ
る。従来技術の焼却炉は、ソーティング、化学処理、炭化水素燃料の追加、ペレ
ット化等によって廃棄物を前処理及び/又は改良し、フライアッシュの生成を少
なくすることでフライアッシュの問題を解決することが多かった。本発明の焼却
炉では、これらの対策はもはや必要ではない。このため、固形廃棄物の扱いが非
常にシンプルになり、費用効果が高い。廃棄物の形状は、圧縮したり、ブロック
化することにより大きな塊とし、これをポリエチレン(PE)ホイル等のプラス
チックホイルに包むことが好ましい。この形状にすると、扱いが簡単になる他、
臭いも少なく、燃焼チャンバに吐出させやすくなる。
【0021】 (発明の詳細な説明) 以下、本発明の好ましい実施形態を示す添付図面を参照しながら本発明をより
詳細に説明する。
【0022】 第1図及び第2図に示すように、本発明の焼却プラントの好ましい実施形態は
、第一燃焼チャンバ1、サイクロン(図示せず)を有する第二燃焼チャンバ30
、ボイラ40、フィルタ43、煙道ガスをリサイクルし輸送するための配管シス
テム、新鮮な空気を供給するための配管システム、圧縮した固形廃棄物のブロッ
ク80を搬送し挿入するための手段を含む。
【0023】第一燃焼チャンバ 第一燃焼チャンバ1の本体(第1図〜第3図参照)は、断面が長方形の竪型シ
ャフトの形状を有する。燃料の堆積を防ぐためにシャフトは下方に向かってやや
広がった形状となっている。シャフトの上部は、燃料(都市固形廃棄物ブロック
80)を挿入するための気密性の高い耐火性の吐出口2を構成し、取り外し可能
なハッチ7を挿入することによってシャフト上部のセクション5が区切られてい
る。このようにセクション5は、側壁、上部ハッチ6、底部ハッチ7で囲まれた
上部吐出チャンバを形成する。この吐出チャンバ5は、リサイクルされた煙道ガ
スの導入口3及び排出口4を有する。更に、予期しえない激しく制御不能なガス
の発生や爆発が燃焼チャンバ内で起こった場合に安全口として作用するサイドハ
ッチ8を設ける。導入口3に入るリサイクル煙道ガスは、排気管50から取り出
され配管51によって輸送される(第2図参照)。配管51にはバルブ52が設
けられている。排出口4は、ジャンクション66に煙道ガスを送るバイパス配管
54に接続されている。ジャンクション66において、リサイクル煙道ガスと新
鮮な空気が混合され、第一燃焼チャンバに送られる。燃料吐出チャンバ5の機能
を以下に説明する。最初、底部ハッチ7及びバルブ52、53は閉じている。次
に上部ハッチ6を開き、PEホイルに包まれた固形廃棄物ブロック80を上部ハ
ッチの開口部から降ろす。固形廃棄物ブロックの断面積は、シャフト(吐出チャ
ンバ5及び燃焼チャンバ1)の断面積よりもやや小さい。ブロック80を吐出チ
ャンバ5内に置いた後、上部ハッチ6を閉じ、バルブ52、53を開ける(底部
ハッチ7は閉じたまま)。リサイクル煙道ガスを吐出チャンバ内の空間に流し、
燃料ブロック80の導入時にチャンバに入った新鮮な空気を排気する。その後、
底部ハッチ7を開けて燃料ブロックを燃焼チャンバ1に投入し、導入口3から入
ってくるリサイクル煙道ガスが燃焼チャンバに入るように排出口バルブ53を閉
じる。底部ハッチ7は常にその開口部を閉じようとするが、圧力センサ(図示せ
ず)を備えており、開口部における廃棄物ブロックの存在を素早く感知し底部ハ
ッチ7を開位置に戻す。こうして、一旦燃料ブロックが底部ハッチ7直下のレベ
ルにまで落ちると底部ハッチは閉じ、吐出プロセスが繰り返される。このように
、空気の入り込みを実際に100%制御しながらいつでも燃焼チャンバ1に燃料
を連続的に積み上げることができるので、燃焼プロセスをほとんど乱すことなく
、燃焼チャンバに燃料を適切に且つ静かに投入することができる。これにより制
御不能なガス爆発の可能性を最小限に抑えることができる。しかし、第一燃焼チ
ャンバ内で固形廃棄物が偶発的に詰まることを防ぐために、第一燃焼チャンバ1
内で所定量の固形燃料が燃焼し十分な隙間が形成されるまで、燃料吐出プロセス
を遅らせる。その後、次の固形廃棄物ブロックをブリッジ部/詰まり部上に落と
し、詰まった部分を壊し開ける。このような遅延手段は、燃焼プロセスの影響を
許容範囲内に抑えながらプラントの定格(full)運転中に実施可能な極めて実際的
な解決策である。
【0024】 燃焼チャンバ1の下部は長手方向の側壁9が互いに内側に傾き狭くなっている
ため、燃焼チャンバの下部は先端が切り取られたV字形状をしている(第3図、
第4図参照)。水平方向を長手方向とする回転可能な円筒状灰吐出口10は、燃
焼チャンバ1の底部に、傾斜側壁9の面によって形成される交差線の上方に一定
の距離をおいて配置される。長手方向に延びる三角形状部材12は、円筒状灰処
理部10の両側の傾斜側壁9に取り付けられる。こうして三角形状部材12と円
筒状灰吐出口10は燃焼チャンバ1の底部を構成し、灰やその他の固形が燃焼チ
ャンバから落下する又は滑り落ちるのを防ぐ。したがって、固形不燃残留物(ボ
トム灰)は三角形状部材12と灰吐出口10の上方に堆積する。円筒状灰吐出口
10は、その円周に沿って設けられた複数の溝11(第5図参照)を有する。円
筒状灰吐出口10が回転し始めると、溝11が燃焼チャンバ側に面した際に該溝
はボトム灰で満たされ、その後下側に面した際に該溝は空になる。こうしてボト
ム灰は、円筒状灰吐出口10下方に吐出口10と平行に設けられた長手方向に延
びる振動トレー13に流れ落ちる。空気の入り込みを完全に制御するために、灰
吐出口10と振動トレー13は、第一燃焼チャンバ1の側壁下部に気密に取り付
けられたマントル14で覆われている。
【0025】 灰吐出口は、その回転を自動制御するコマンドロジック(図示せず)を有する
。熱電対15は、灰吐出口10の上方に所定の距離をおいて横方向側壁に設けら
れている(第4図参照)。この熱電対は、燃焼チャンバ1の底部に堆積したボト
ム灰の温度を連続的に測定し、測定温度データを灰吐出口10のコマンドロジッ
クに送る。円筒状灰吐出口10は、該吐出口の回転を監視するセンサを備えた電
気モータ(図示せず)によって駆動される。灰内部の温度が200℃まで下がっ
た際に、このコマンドロジックによりモータが起動し、灰吐出口10は任意の一
方向に回転する。古く冷えたボトム灰が除去されて新しい灰に置き換わるので、
灰吐出口が回転する限りボトム灰の温度は上昇する。灰の温度が300℃に達す
るとコマンドロジックにより灰吐出口の回転は停止する。円筒状灰吐出口10が
、例えば円筒状灰吐出口10と一方の三角形状部材12の間に堆積したボトム灰
中の固形残留物の塊により停止する場合は、コマンドロジックにより灰吐出口1
0を逆方向に回転させる。多くの場合、この塊は灰吐出口10の回転に追従し、
灰吐出口10の反対側のもう一方の三角形状部材12に到達する。この塊が反対
側でも詰まる場合は、コマンドロジックによりもう一度灰吐出口10を逆方向に
回転させる。必要な限り、灰吐出口10の往復回転を継続させる。大きすぎて処
理できないボトム灰中の塊の多くは、燃焼ゾーンが高温のために脆く壊れやすく
なった廃棄物中の大きめの金属残留物である。多くの場合、このような灰吐出口
10の往復運動により塊は小さく砕かれ燃焼チャンバから排出される。このよう
な方法は、例えば、自動車のタイヤを燃焼する際のスチールコード残留物の処理
に有効である。金属残留物が大きすぎて円筒状灰吐出口10の粉砕操作が阻まれ
ることがある。燃焼チャンバが不燃物で埋まることを避けるため、一定の間隔で
このような残留物を燃焼チャンバから除去しなければならない。したがって、燃
焼チャンバの正常な運転を妨害することなく効果的に且つ素早くこのような固形
物を取り除くために、手動であるいはコマンドロジックによって自動で降下する
ことができるように復元可能に(resiliently)円筒状灰吐出口10を取り付け
る。円筒状灰吐出口10を降下させる手段(図示せず)は当業者に知られている
従来のものであり、更に説明する必要はない。但し、灰吐出口を降下し回転させ
るための補助手段はすべてマントル14内に設けられるので、円筒状灰吐出口1
0を降下させるときは入り込む空気を制御し続ける必要がある。マントル14が
閉じている限り、意図しない空気の入り込みはない。このように、燃料入口と灰
出口の両方が周囲の雰囲気に対して密閉されているので、本発明のエネルギー変
換プラントでは意図しない空気の入り込みの問題は実際排除されている。
【0026】 燃焼ゾーンに入る新鮮な空気とリサイクル煙道ガスは、傾斜した長手方向側壁
9に設けられた一以上の導入口16を介して投入される(第4図〜第6図参照)
。好ましい実施形態においては、各側壁9には、一列12個の導入口16が8列
分存在する(第5図参照)。煙道ガスは、排気管50から取り出され配管55を
介して移送される。配管55は、第二燃焼チャンバ30に煙道ガスを供給するた
めの分岐管56と第一燃焼チャンバ1に煙道ガスを供給するための分岐管57に
分岐されている(第2図参照)。新鮮な空気は、ボイラ40を出た排ガスからの
熱を交換する熱交換器71を用いて予め加熱され、配管60を介して移送される
。配管60は、第二燃焼チャンバ30に新鮮な空気を供給するための分岐管61
と第一燃焼チャンバ1に新鮮な空気を供給するための分岐管62に分岐されてい
る。分岐管56と分岐管61はジャンクション65で合流し、分岐管57と分岐
管62はジャンクション66で合流する。また、分岐管56はバルブ58を、分
岐管57はバルブ59を、分岐管61はバルブ63を、分岐管62はバルブ64
をそれぞれ有する。このような配置によって、バルブ58、59、63、64を
個別に調節/制御することにより、燃焼チャンバ1及び30に供給する新鮮な空
気と煙道ガスの量や比を独立に調節することができる。予め加熱された新鮮な空
気と煙道ガスは、ジャンクション65、66で混合された後、それぞれ、配管6
9を介して第二燃焼チャンバ30の導入口31へ、配管70を介して第一燃焼チ
ャンバ1の導入口16へ送られる。配管69、70には、各燃焼チャンバに混合
ガスを投入する前に昇圧するためのファン67、68がそれぞれ設けられている
。ファン67、68両方には、混合ガスの投入圧力を調節/制御する調節手段(
図示せず)が設けられており、互いに独立に調節される。このように、新鮮な空
気/煙道ガスの比を新鮮な空気比0〜100%の任意な値に容易に調節すること
ができ、また、燃焼チャンバ1、30に投入される混合ガスの量も0〜数千Nm 3 /時間の範囲で容易に調節することができる。
【0027】 ここで再度、第一燃焼チャンバ1について説明する。上述のように、本発明の
好ましい実施形態において、傾斜した長手方向側壁9は、一列12個の導入口1
6を8列分有する(第5図参照)。第4図〜第6図に示すように、各導入口16
は直径32mmのチューブ状チャネル17と内径3mmの同軸ランス18とを有
する。チューブ状チャネル17の断面積は、ランス18の断面積の約100倍と
なる。従って、圧力も100倍低下する。断面積の大きいチューブ状チャネル1
7によって低流速で低圧の気流が形成され、一方、断面積の小さいランス18に
よって高流速の加圧気流が形成される。また、各列の全てのチューブ状チャネル
17は、傾斜側壁9の外側に水平に延在する空洞セクション20の一つに(傾斜
側壁9を介して)延在し、接続されている。各チューブ状チャネルは、耐火性の
ライニング21内の円形孔と、その円形孔の中心に突出したランス18によって
形成されている。従って、一つの空洞セクション20に供給されたガスは各列の
全てのチューブ状チャネル17を流れる。また、各側壁9の2×2列の空洞セク
ション20は互いに連結し、この2列の空洞セクションによって1つの調節ゾー
ンを構成している。また、各調節ゾーンは、該ゾーンの二つの空洞セクション2
0内のガスフロー及びガス圧力を調節/制御するための制御手段(図示せず)を
有する。各列のランス18は、チューブ状チャネル17の場合と同様に、空洞セ
クション20の外側に設けられた空洞セクション19へと延設され、接続されて
いる(各ランスは空洞セクション20を介して延在している)。ランス18は、
各側壁9の隣接する2列から成る4つの調節ゾーンを構成する。各調節ゾーンは
、該ゾーンの二つの空洞セクション19内のガスフロー及びガス圧力を調節/制
御するための手段(図示せず)を有する。チューブ状チャネル17及びランス1
8を介して燃焼チャンバ1に入るガスの比率は、各調節ゾーンのランス18によ
って、独立して0〜100%の任意の比に調節することができる。このような構
成によって、第一燃焼チャンバの4つの独立したゾーンへのガスフローを、任意
の流速で、且つ混合ガス中の新鮮な空気と煙道ガスの比をそれぞれ0〜100%
の範囲内で自由に制御できる(第3図のA方向の縦中心面上方において気流の制
御は対称となる)。例えば、焼却炉の運転開始時に、可能な限り早く、制御され
安定化した燃焼ゾーンを確立することができる。これは、最大加熱(forge)効
果を得るよう固形廃棄物中に比較的強い気流を流すために、ほぼ純粋な空気から
成りランス18を介して導入される混合ガスを用いることによって達成される。
燃焼プロセスの開始時に、必要な熱エネルギーは横方向側壁23上に熱電対15
上方に所定の距離を隔てて設けられた従来のオイル/ガスバーナー22によって
供給される(第4図参照)。バーナー22は燃焼プロセス開始時のみに用い、プ
ラントの通常運転時にはバーナーは消される。焼却ゾーンがほぼ確立され温度が
比較的高くなる後段階においては、局所的な過熱を防ぐため加熱(forge)効果
を低下させなければならない。これは、上記混合ガスの流速を下げ該ガス中の酸
素濃度を低くするよう、該ガスをチューブ状チャネルを介して導入し、該ガスを
煙道ガスと混合することによって達成することができる。これらの特徴を燃焼チ
ャンバ内に燃料を投入し該チャンバから灰を排出する特徴と組み合わせることに
よって、燃焼ゾーン全体の酸素フローをより良く制御し、意図しない空気の入り
込みの問題を実際上無くすることができる。また、煙道ガスを新鮮な空気と混合
することによって、燃焼ゾーン各所の過熱を防ぎながら、高焼却容量を有し且つ
比較的高いバルクゾーン温度を有する焼却プラントを運転することができる。従
って、従来の焼却炉と比較して、COやNOXの放出レベルを低くしながら、高
容量の焼却プラントを運転することが可能である。本発明の他の利点は、供給さ
れる煙道ガスと新鮮な空気の総量を調節し、且つ各調節ゾーンを介して燃焼チャ
ンバ1に導入されるガスの相対量を調節することによって、エネルギー需要の変
化に対し迅速に且つ容易に焼却プラントの容量を変えることができる点にある。
このように、燃焼ゾーンの「サイズ」を調節しエネルギー生産を調整することに
よって、燃焼ゾーンの最適温度条件を維持することが可能となる。
【0028】 第一燃焼チャンバは、一以上のガス排出口、通常二以上のガス排出口を有する
。第一排出口24は、横方向側壁23の縦中心線上に、ガスバーナー22上方に
所定の距離を隔てて設けられており、第二排出口25は、横方向側壁23上に、
第一排出口24上方に比較的距離を隔てて設けられている(第3図及び第4図参
照)。第一排出口24は、第一燃焼チャンバ1から燃焼ガスを低い流速で排出さ
せるよう、比較的大きな直径を有する。燃焼ガスを低い流速で排出することによ
って、燃焼ガスに同伴するフライアッシュを減少させることができる。また、フ
ライアッシュは、燃焼ガスが燃焼ゾーンと排出口24との間に存在する固形廃棄
物を通過する際に、該ガスから取り除かれる。排出口24が燃焼チャンバの比較
的低い位置に設けられている場合(即ち、燃焼ガスが比較的少量の固形廃棄物に
よって濾過される場合)であっても、焼却プラントに熱量の低い固形廃棄物が供
給される場合、上述の効果は第一燃焼チャンバから排出される燃焼ガス中のフラ
イアッシュ量を許容レベルにまで減少させるのに十分である。低熱量廃棄物の焼
却時に下部排出口24が用いられている場合、上部ガス排出口25は閉じている
。排出口24は、燃焼ガスを第二燃焼チャンバ30の導入口31に導く配管26
に接続されている。この場合、第一焼却ゾーンから排出される燃焼ガスの温度は
、700〜800℃の範囲に保つ必要がある。この燃焼ガスの温度は排出口24
において測定し、測定温度データは、第一燃焼チャンバ1内のガスフロー調節に
用いられるコマンドロジック(図示せず)に送られる。
【0029】 高熱量の廃棄物を燃焼する場合、第一燃焼チャンバ内で多量のガスが生成され
、その結果燃焼ガスの流速が上昇する。このように多量の燃焼ガスが生成される
際には、燃焼ガスに同伴するフライアッシュを濾過する容量を大きくする必要が
ある。この場合、ダンパ(図示せず)を挿入して排出口24を閉じ、燃焼ガスが
強制的に第一燃焼チャンバ1の本体を上方に向かって流れるよう、上部排出口2
5を開けることによって、チャンバ内の多量の固形廃棄物を用いて燃焼ガスを濾
過する。排出口25は、燃焼ガスを配管26に送る配管27に接続されている。
しかし、多量の固形廃棄物によって長時間濾過されるため、燃焼ガスはこの固形
廃棄物によってかなり冷却される。従って、燃焼ガスが第二燃焼チャンバ30に
投入される前に、配管27を流れる燃焼ガスに点火する必要がある。この点火は
、小孔を有する排出口24を密封するダンパを設けることによって容易に行うこ
とができる。炎の舌を第一燃焼チャンバ1から配管26に突き出し、燃焼ガスが
第二燃焼チャンバ30の導入口31に向かって流れる途中で、この燃焼ガスに点
火する。
【0030】 上述のように、第一燃焼チャンバ1の燃焼ゾーンから排出された高温の燃焼ガ
スは、第一燃焼チャンバから排出される途中で、まだ燃焼していない固形廃棄物
を通過する。その際、燃焼ガスから固形廃棄物に熱が与えられ、固形廃棄物が予
熱される。予熱温度は固形廃棄物の場所によって変わり、燃焼ゾーンの近くにあ
る固形廃棄物は非常に高温となり、燃焼チャンバから上方に離れた所にある廃棄
物では温度は低くなる。このように、第一燃焼チャンバにおける焼却プロセスは
、燃焼、熱分解、そしてガス化の組合せからなる。
【0031】 円筒状灰吐出口10を除いて、第一燃焼チャンバ1の内壁は、約10cmの耐
熱性並びに耐衝撃性を有する材料によって覆われている。市販の材料(商品名:
BorgCast85)(組成:Al23(82〜84%)、SiO2(10〜
12%)、Fe23(1〜2%))を用いるのが好ましい。
【0032】 上部導入口16と同じ高さに配置した下部排出口24を有する好ましい実施形
態を一例として挙げて本発明を説明してきたが、本発明が、それぞれ異なる直径
を有しそれぞれ異なる高さに配置された複数の排出口を有し、その複数の排出口
を同時に用いる焼却炉によっても実現されることは当然である。非常に高い熱量
を有する燃料(例えば、自動車のタイヤ)を用いる場合、焼却プラント内のガス
フローが高くなり、第二燃焼チャンバ30の容量が不足し、第一燃焼チャンバか
ら排出されたガスを完全に燃焼させることができなくなることが考えられる。そ
のような場合には、水平に並んで設けられた二つの第二燃焼チャンバと、並んで
配置された二つの排出口24を有する第一燃焼チャンバとを用い、各々が小孔を
有する複数のダンパによってこれら排出口24を閉じ、各第二燃焼チャンバ30
用の供給ライン26に分岐された排出口25から燃焼ガスを排出することによっ
て焼却プラントを運転することができる。
【0033】第二燃焼チャンバ 低熱量の燃料を焼却する場合、第7図及び第8図に示す第二燃焼チャンバ30
を用いるのが好ましい。本実施形態において、第二燃焼チャンバ30は、第一燃
焼チャンバ1の排出口24から排出された燃焼ガスを導く配管26と一体に構成
される。配管26の内部は、耐熱性材料28によってライニングされている。ラ
イニング部分の厚さは約10cmで、ライニング部分の組成は次の通りである(
Al23:35〜39%、SiO2:35〜39%、Fe23:6〜8%)。第
二燃焼チャンバの燃焼ガス導入口は、第7図に示すフランジ33であり、配管2
6の他方側はフランジ29を有する。フランジ29のサイズは、第一燃焼チャン
バの排出口24に取り付けられたフランジ29Aのサイズと同じである(第3図
参照)。フランジ29とフランジ29Aをボルト締めすることによって、配管2
6と第二燃焼チャンバとが第一燃焼チャンバ1に取り付けられる。
【0034】 更に第二燃焼チャンバは、新鮮な空気とリサイクル煙道ガスの加圧混合ガスを
導入するための複数の導入口31を有する。低熱量の燃料を用いることを意図し
た好ましい本実施形態には、4つの導入口31が含まれる(第7図参照)。各導
入口31は、第一燃焼チャンバ1のガス導入口16の各調節ゾーンと同様にガス
フロー、圧力、並びに新鮮な空気/煙道ガス比を調節する手段(図示せず)を有
する。第二燃焼チャンバ30は、燃焼ガス導入口33に向かって径が小さくなっ
ている円筒状燃焼ケーシング32から成る。このように、第二燃焼チャンバは、
燃焼ガスの流速を低下させ、該チャンバ内での混合時間、並びに燃焼時間を長く
するよう、下流側に向かって径が拡大している。燃焼ケーシング32の内部には
、燃焼ケーシング32に嵌挿されるように設計された第二の貫通孔付円筒体34
(第8図参照)が配置されている。円筒体34の直径は、燃焼ケーシング32の
内径に比べて若干小さい。円筒体34は、燃焼ケーシング32内部に嵌挿される
ように設計された、外側に突出する複数のフランジ35を有する。フランジ35
の外径は、ケーシング32の内径と全く同じである。こうしてフランジ35によ
って、燃焼ケーシング32と貫通孔付円筒体34によって囲まれた環状空間を環
状チャネルへと分割する隔壁が形成される。本実施形態においては、仕切りフラ
ンジ35が3つあるので、環状空間が4つのチャンバへと分割される。各チャン
バは、各ガス導入口31に対応する。導入口31を介して送られた新鮮な空気と
煙道ガスの加圧混合ガスは、仕切りフランジ35、燃焼ケーシング32及び貫通
孔付円筒体34によって囲まれた環状チャンバに入る。該混合ガスは、環状チャ
ンバを出て、穴36を介してチューブ37へと流れ、更にチューブ37によって
円筒体34の内部を覆うライニング28へと導かれる(ライニングは第8図には
示されていない)。円筒体34の内部において、該混合ガスは高温の燃焼ガスと
混合される。こうして、4つの分割された調節ゾーンにおいて、燃焼ガスと酸素
含有混合ガスとを均一にむら無く混合することができる。このように、第二燃焼
チャンバ内部において、燃焼条件および温度条件をより良く制御することができ
る。第二燃焼チャンバ内において、温度は約1050℃に維持する必要がある。
NOXの生成を防ぐため、該チャンバ内がより高温にならないようにしなければ
ならない。
【0035】 ガスサイクロンは、第二燃焼チャンバの排出口においてフランジ38に取り付
けられている。ガスサイクロンは、燃焼プロセスが容易に行えるよう、燃焼ガス
と酸素含有ガスとを激しく混合するために取り付けられている。該サイクロンに
よって、フライアッシュの量を減少させ、又、ガスフローに同伴する他の固形粒
子を減少させることができる。該サイクロンは当業者によく知られている従来の
ものであり、更に説明する必要はない。
【0036】 高熱量の燃料を焼却する場合、第9図に示す第二燃焼チャンバの第二の実施形
態を用いることが好ましい。本実施形態において、燃焼ガスは第一燃焼チャンバ
から排出口25を介して排出され、配管27を介し、閉じた排出口24の外側の
配管26へと送られる。排出口24は、その下部に小孔を有するダンパ39によ
って閉じられており、その穴から炎の舌39Aが配管26内に突出する。第二燃
焼チャンバ30は配管26に取り付けられており、本実施形態において、該チャ
ンバ30は、配管26に向かって径が小さくなっている円筒状燃焼ケーシング3
2から成る。第二燃焼チャンバ内には、内部円筒体の代わりに、燃焼ケーシング
32の内部を横切って設けられた穴付シリンダ31から成る複数の導入口31が
設けられている。第9図に示すように、第二の好ましい実施形態においては、5
つの導入口31が設けられている。第一の導入口は配管26内に配置されており
、混合ガスが炎の舌39Aによって点火される前に、該第一導入口によって、配
管27から入ってくる燃焼ガスと配管69から導入される酸素含有混合ガスとが
第二燃焼チャンバに供給される。次いで、これらのガスは、縦に並んで配置され
た4つの導入口シリンダ31を通過し、酸素含有混合ガスの更なる供給を受ける
。第一の好ましい実施形態と同様に、本実施形態においても、各導入口31にお
いて混合ガスの組成と圧力を独立して調節する手段(図示せず)が設けられてい
る。本実施形態においても、ガスサイクロンが第二燃焼チャンバの排出口に設け
られているが、気流速度が十分に大きいため、第二燃焼チャンバ内において燃焼
ガスと混合ガスとは激しく混合する。本実施形態においても、燃焼ゾーンの温度
は約1050℃に維持する必要がある。
【0037】 第二燃焼ゾーンの調節は、全ての導入ゾーン31を調節するコマンドロジック
(図示せず)によって行われる。コマンドロジックには、ガスサイクロンから排
出されるガスの総量、酸素濃度及び温度に関するデータが連続的に送られ、これ
らデータを用いて、煙道ガスの温度を1050℃に調節し、酸素濃度を6%に調
節する。
【0038】補助設備 燃焼ガスは、ガスサイクロン中で留まっている間に高温の煙道ガスとなる。ガ
スサイクロンから排出された煙道ガスは、ボイラ40に送られ、煙道ガスの熱エ
ネルギーは他の熱キャリアへと変換される(第2図参照)。その後、煙道ガスは
ガスフィルタ43へ移送され、該フィルタ内で煙道ガス中のフライアッシュや他
の汚染物質を更に減少させた後、該煙道ガスは排気ガスとして排出される。ボイ
ラ40並びにガスフィルタは煙道ガス用のバイパス配管を有し、燃焼チャンバの
運転中に該ボイラ及び/又は該フィルタをシャットダウンさせるようになってい
る。焼却プラント中のガスフローは、第一及び第二燃焼チャンバの導入口を加圧
するためのファン、並びに排気管50に配置されたファン47によって支配され
る。ファン47によって、ガス圧力の低下によるわずかな吸引が起こり、焼却プ
ラント内の通気が良くなる。上記補助設備の全ての構成要素は、従来、当業者に
よく知られているので、更に説明する必要はない。
【0039】 実施例1 以下、ノルウェーでクラスCに分類される通常の都市廃棄物を焼却する例を挙
げながら、本発明の好ましい実施形態を更に説明する。この廃棄物は低熱量の燃
料と考えられる。従って、本実施例では、第一燃焼チャンバのガス排出口24に
第二燃焼チャンバが取り付けられた第一の好ましい実施形態を用いる。この場合
、上部ガス排出口25は閉じられている。
【0040】 この都市廃棄物を体積約1m3の大きいブロックに圧縮し、次いでPEホイル
で包む。得られたブロックを、第一燃焼チャンバ内が常に固形廃棄物で満たされ
るよう、第一燃焼チャンバの上部から吐出口5を介して投入する。この廃棄物の
前処理は、従来の焼却炉に必要な前処理に比べて、コストが抑えられ且つ非常に
簡易なものである。焼却プロセスが安定した燃焼ゾーンによって確立された後、
第一燃焼チャンバに導入された混合ガスを導入口16のチューブ状チャネル17
を介して投入し、この混合ガス中の酸素濃度を約10%に維持する。この濃度の
場合、燃焼ゾーンにおいては酸素不足(oxygen deficit)となる。第一燃焼チャ
ンバから排出された燃焼ガスの温度を700〜800℃の範囲に維持し、第一燃
焼チャンバ内部のガス圧力を周囲の雰囲気圧より低い約80Paに維持する。導
入口31を介して第二燃焼チャンバ30に導入される混合ガス中の酸素濃度は、
総ガスフロー(total gas flow)が約2600Nm3/MWh、総ガスフローの
温度が約1050℃、そして総ガスフロー中の酸素濃度が約6%となるように調
節される。第二燃焼チャンバ内部の圧力は、第一燃焼チャンバ内部の圧力よりも
低い約30Paに維持される。ダイオキシンやフランの放出レベルを極めて低く
するために、煙道ガスがボイラ40を出てフィルタ43に入った直後に、煙道ガ
スに吸着剤を添加することができる。吸着剤の添加を行うための方法や手段は従
来のものであり、当業者にはよく知られているため、上では特に図示や説明を行
っていない。好ましい吸着剤は、石灰80%と活性炭20%の混合物であり、燃
料メートリックトン当り約3.5kg添加される。
【0041】 上記パラメータを用いて、ノルウェーの分類・検証企業である「Det No
rske Veritas」によって本発明の焼却プラントをテストした。エネ
ルギー生産量は約2.2MWであった。焼却プラントから排出された煙道ガス中
のフライアッシュ量及び他の汚染物質量を測定した。その結果を、各構成物質の
公式放出制限値と共に第1表に示す。公式放出制限値として、既存の焼却プラン
トに対する現在有効な制限値と、1999年6月1日付でEU草案「廃棄物焼却
に関する指令(Council Directive)のための草案」によって提案された将来の
制限値とを示す。
【0042】 第1表から明らかなように、本発明の好ましい実施形態を用いた場合、汚染物
質の放出レベルが既存の焼却炉に対し認められた公式制限値に比べて十分低く、
1/10以下となっている。非常に厳しいと考えられる将来のEU制限値に比べ
ても、NOXの値(EU制限値に比べてわずかに低い)を除いては問題がないこ
とがわかる。他の化合物の放出レベルに関しては将来の制限値に比べて十分に低
い。
【0043】
【表1】
【0044】 ガスサイクロンから排出される煙道ガス中のNOX濃度を、酸素濃度、温度、
並びに流速と共に測定し、測定データを第二燃焼チャンバ30の導入口31を制
御するコマンドロジックに送るように、最近、焼却プラントを改良した。コマン
ドロジックによって、酸素濃度を4〜8%の範囲で自由に変えることができる。
他の全てのパラメータは変更せずにそのままにした。この改良した焼却プラント
を用いて、テストを行った結果、通常約100mg/Nm3v/11%O2である
NOX放出量が、50mg/Nm3v/11%O2のレベルまで低下したことがわ
かった。第1表に示す他の汚染物質は、プラント改良による影響を受けなかった
【0045】 吸着剤による処理を行わずに煙道ガスを放出した場合でも、ダイオキシン及び
フランの放出レベルが0.15〜0.16ng/Nm3v/11%O2のオーダー
である(即ち、現在の放出制限値よりも十分に低い)ことは注目に値する。従っ
て、本発明は吸着剤処理を行なわずに現在用いることができる。
【0046】 実施例2 都市廃棄物から発生する通常の灰とは異なり、個別処理を必要とする灰を発生
させる有害廃棄物や特殊廃棄物の処理に上述の本発明の好ましい実施形態を適用
させるため、第二燃焼チャンバ30から排出される煙道ガス気流中に熱分解チャ
ンバを設けることが考えられる。煙道ガスの温度は1000〜1200℃であり
、大抵の有機並びに無機化合物を分解するには十分に高い温度である。熱分解チ
ャンバ及び熱分解チャンバを含む煙道ガス配管41の設計については従来、当業
者によく知られているので、更に説明する必要はない。
【0047】 独立した熱分解チャンバを設けることによって、廃棄物流(bulk waste strea
m)から特殊廃棄物を分離することができ、またこの特殊廃棄物を熱分解チャン
バ内で分解することができる。そうすることによって、特殊廃棄物から発生する
灰を廃棄物の塊から発生する灰から分離することができ、従って、灰全体を特殊
廃棄物として処理する必要がなくなる。このような熱分解チャンバを用いる方法
は、特殊廃棄物が有害である場合、ペットを火葬する場合、灰が追跡可能でなけ
ればならない場合等に有効である。
【0048】 熱分解チャンバから発生する蒸気やガスは第一燃焼チャンバに導入することが
でき、燃焼ガスのメインフローに投入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の焼却プラントの好ましい実施形態を示す上方からの斜視図である。
【図2】 第1図の焼却プラントの概要を示すダイアグラムである。
【図3】 第1図の焼却プラントの第一燃焼チャンバの拡大図である。
【図4】 第3図のAから見た第一燃焼チャンバ底部の拡大側面図である。
【図5】 第3図のBから見た第一燃焼チャンバ底部の拡大側面図である。
【図6】 第4図のCで囲った部分における傾斜側壁の拡大断面図である。Aから見た断
面図であり、空気及び煙道ガスの導入口の拡大図である。
【図7】 本発明の好ましい実施形態による低熱量燃料用第二燃焼チャンバの側部を示す
図である。
【図8】 第7図の第二燃焼チャンバの内部部品を示す分解組立図である。
【図9】 本発明の第二好ましい実施形態による高熱量燃料用第二燃焼チャンバの側面図
である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年4月18日(2002.4.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/24 F23G 5/24 Z F23J 15/06 F23J 15/00 K (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 3K061 AA16 AA18 AB01 AC01 AC14 AC19 BA01 CA01 DA01 DA18 DA19 DB02 DB15 3K062 AA16 AA18 AB01 AC01 AC14 AC19 BB02 BB03 CB03 DA01 DA11 DA40 DB06 DB17 3K065 AA16 AA18 AB01 AC01 AC14 AC19 BA01 BA08 CA03 CA14 3K070 DA02 DA06 DA07 DA29 DA32 DA49 DA50 DA56 DA76 DA83 3K078 AA01 BA06 CA02 CA13 CA21 CA25

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却により固形廃棄物のエネルギー分を他のエネルギーキャ
    リアに変換する方法において、 焼却炉が第一燃焼チャンバ及び一以上の別の燃焼チャンバを含み、 前記第一燃焼チャンバにおいて固形廃棄物を焼却し、 前記一以上の別の燃焼チャンバにおいて前記第一燃焼チャンバから排出される
    燃焼ガスを燃焼することにより燃焼プロセスを完了させる、 方法であって、 前記第一燃焼チャンバと前記一以上の別の燃焼チャンバに導入される新鮮な空
    気の流量を、一以上の独立に調節されるゾーンにおいて別々に調節することによ
    り、且つ、前記各燃焼チャンバへの意図しない空気の入り込みを防ぐために周囲
    の雰囲気に対して前記各燃焼チャンバ全体を外部と隔絶することにより、前記第
    一燃焼チャンバ内の酸素流量と前記一以上の別の燃焼チャンバ内の酸素流量を厳
    密に制御すること、 前記酸素流量の調節に加え、前記第一燃焼チャンバと前記一以上の別の燃焼チ
    ャンバに導入される前記新鮮な空気を、流量調節されたリサイクル煙道ガスと前
    記各一以上の独立に調節されるゾーンにおいて混合することにより、前記第一燃
    焼チャンバ内の温度と前記一以上の別の燃焼チャンバ内の温度を厳密に制御する
    こと、及び 前記第一燃焼チャンバ内の燃焼ゾーンからのガスを、該ガスが前記第一燃焼チ
    ャンバを出る前に、前記第一燃焼チャンバの固形廃棄物分の少なくとも一部に通
    過させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 第一燃焼チャンバ(1)及び第二燃焼チャンバ(30)を用
    い、前記第一燃焼チャンバ(1)の独立した二以上の導入口又は独立した二以上
    の導入口グループ(16)、又は、前記第二燃焼チャンバ(30)の独立した二
    以上の導入口又は独立した二以上の導入口グループ(31)において酸素量の調
    節及びリサイクル煙道ガスとの混合率の調節を行うことを特徴とする、請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第一燃焼チャンバ(1)の4群の独立した導入口グルー
    プ(16)、又は、前記第二燃焼チャンバ(30)の4群の独立した導入口グル
    ープ(31)において酸素量の調節及びリサイクル煙道ガスとの混合率の調節を
    行うことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 圧縮され、プラスチックホイルで包まれ、無臭のブロックに
    形成した都市固形廃棄物を、前記第一燃焼チャンバに燃料として供給することを
    特徴とする、請求項1〜3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 都市固形廃棄物を処理せずにそのまま前記第一燃焼チャンバ
    に燃料として供給することを特徴とする、請求項1〜3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 低熱量廃棄物を燃焼させたときに前記第一燃焼チャンバ(1
    )において安定燃焼ゾーンを得ること、 前記第一燃焼チャンバ(1)に導入される前記新鮮な空気及びリサイクル煙道
    ガスの混合及び量を調節して、混合された導入ガス中の平均酸素濃度を10vo
    l.%とし、且つ、前記第一燃焼チャンバから排出される燃焼ガスの温度を70
    0〜800℃とすること、及び 前記第二燃焼チャンバ(30)に導入される新鮮な空気及びリサイクル煙道ガ
    スの混合及び量を調節して、前記第二燃焼チャンバから排出される煙道ガスを、
    平均酸素過剰量6vol.%、温度1050℃、総ガスフロー約2600Nm3
    /MWhとすることを特徴とする、請求項2〜5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第二燃焼チャンバ(30)から排出される煙道ガスのN
    x濃度をモニターすること、及び 前記煙道ガスの温度及び総ガスフローを請求項5に記載のとおり維持しながら
    、前記第二燃焼チャンバから排出される煙道ガスの平均酸素過剰量を4〜8vo
    l.%の範囲で変化することを許容しつつ、前記煙道ガスのNOx量を最小にす
    るように前記第二燃焼チャンバ(30)に導入される新鮮な空気及びリサイクル
    煙道ガスの混合及び量を更に調節することを特徴とする、請求項5に記載の方法
  8. 【請求項8】 前記第二燃焼チャンバに一以上のガスサイクロンを備え、投
    入されるリサイクル煙道ガスと新鮮な空気の混合ガスと燃焼ガスとを激しく混合
    して、前記燃焼ガスを完全燃焼させることを特徴とする、請求項2〜7に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 吐出口(5)によりブロック(80)の形状とした前記固形
    廃棄物を前記第一燃焼チャンバに気密性を保持しつつ吐出すること、及び マントル(14)により包囲され外部と隔絶された吐出口(10)を介して第
    一燃焼チャンバからボトム灰を吐出することを特徴とする、請求項4〜7に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 熱分解チャンバからの揮発物(vapours)及びガスを前記第
    一燃焼チャンバに導入し、燃焼ガスのメインフローに加えることを特徴とする、
    請求項1〜9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 焼却により固形廃棄物のエネルギーを他のエネルギーキャ
    リアに変換する装置において、 第一燃焼チャンバと、 ここで前記第一燃焼チャンバは一以上の別の燃焼チャンバに接続されてお
    り、 一以上のサイクロンと、 煙道ガスの熱エネルギーを他の熱キャリアに転換するユニットと、 ガスフィルタと、 新鮮な空気とリサイクル煙道ガスを混合し各燃焼チャンバへ供給する輸送シス
    テムとを含む装置であって、 前記第一燃焼チャンバ(1)が断面が長方形の竪型シャフトとして設計され、
    この竪型シャフトは長手方向側壁(9)の下部同士が互いに内側に傾き狭くなっ
    てシャフト下部の形状を先端が切り取られたV字形状とならしめ、 前記シャフトの上部は、圧縮された固形廃棄物のブロック(80)形状の燃
    料を吐出させるための気密性の高い吐出口(5)を構成し、 前記傾斜した長手方向側壁(9)の先端が切り取られたV字形状はボトム灰
    を除去するための灰吐出口(10)で終っており、 前記灰吐出口(10)は前記竪型シャフトに接続した気密性の高いマントル
    14によって周囲の雰囲気から隔絶されており、 前記傾斜した長手方向側壁(9)の各々は新鮮な空気とリサイクル煙道ガス
    の混合ガスを導入するための一以上の導入口又は内部で接続された導入口グルー
    プ(16)を備えており、 前記竪型シャフトの横方向側壁の少なくとも一方に、前記第一燃焼チャンバ
    で形成された燃焼ガスを排出するための一以上の排出口(24)、(25)を備
    えること、 前記一以上の導入口又は内部で接続された導入口グループ(16)に、各導入
    口又は内部で接続された導入口グループ毎に独立して新鮮な空気及びリサイクル
    煙道ガスの混合率及び総ガスフローを調節する手段を備えること、 一以上の排出口(24)を別の燃焼チャンバ(30)に接続すること、 前記別の燃焼チャンバ(30)は、新鮮な空気とリサイクル煙道ガスの混合ガ
    スを投入するための一以上の導入口(31)を備えていること、及び 前記一以上の導入口(31)は、新鮮な空気とリサイクル煙道ガスの混合率及
    び総ガスフローを独立に調節できる手段を備えることを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】 前記焼却炉に低熱量の固形廃棄物を燃料として供給すると
    き、 前記第一燃焼チャンバの一排出口(24)に直結した別の一燃焼チャンバ(3
    0)を用いること、及び 前記第二燃焼チャンバは、円筒状燃焼ケーシング(32)及び該ケーシング(
    32)に挿入された貫通孔付円筒体(34)を含み、且つ、前記円筒体(34)
    とケーシング(32)とが前記導入口(31)に接続するチューブ状チャネルを
    形成するように外方に突出した一以上のフランジ(35)を前記第二燃焼チャン
    バが備えることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記焼却炉に高熱量の固形廃棄物を燃料として供給すると
    き、 配管(26)を介して前記排出口(24)に接続される別の燃焼チャンバ(3
    0)を用いること、 前記配管(26)の中へ炎の舌が突出するように小孔を設けたダンパ(39)
    によって前記排出口(24)をシールすること、 前記第一燃焼チャンバ上部の排出口(25)を介して前記第一燃焼チャンバか
    ら配管(26)へ燃焼ガスを導入すること、及び 前記第二燃焼チャンバ(30)は、前記導入口(31)を構成する、横方向に
    配置された貫通孔付円筒体を一以上備えたケーシング(32)を含むことを特徴
    とする、請求項10に記載の装置。
  14. 【請求項14】 配管(26)を介してそれぞれ排出口(24)に接続され
    る一以上の第二燃焼チャンバを用いること、及び 配管(26)が全て前記排出口(25)に接続されていることを特徴とする、
    請求項12に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記灰吐出口(10)は、各前記傾斜側壁(9)の下端に
    長手方向に延びる三角形状部材(12)の間に配置され、水平方向を長手方向と
    する円筒の形状とされること、及び 前記円筒(10)が回転したときにボトム灰を吐出するように、この円筒が一
    以上の溝(11)を備えていることを特徴とする、請求項10〜13に記載の装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第一燃焼チャンバから排出される燃焼ガスの温度を計
    測する手段を、前記第一燃焼チャンバのアクティブな(active)排出口各々に備え
    ること、及び 前記一以上の別の燃焼チャンバから排出される煙道ガスの総ガスフロー、温度
    、酸素量、NOx量を計測する手段を、前記一以上の別の燃焼チャンバの排出口
    各々に備えることを特徴とする、請求項10〜13に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記第一燃焼チャンバから排出される燃焼ガスの温度を計
    測する前記手段を、前記一以上の導入口(16)を介して導入される新鮮な空気
    とリサイクル煙道ガスの混合ガスの混合及び流量を調節する手段に接続すること
    、及び 前記第二燃焼チャンバから排出される煙道ガスの温度、ガス流量、酸素量、N
    x量を計測する前記手段を、前記一以上の導入口(31)を介して導入される
    新鮮な空気とリサイクル煙道ガスの混合ガスの混合及び流量を調節する手段に接
    続することを特徴とする、請求項15に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記第二燃焼チャンバ(30)から排出された煙道ガスを
    ボイラ(40)に導くための配管(41)に、特殊廃棄物を分解するための熱分
    解チャンバを配置することを特徴とする、請求項10〜17に記載の装置。
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