JP3241792B2 - 産業廃棄物処理設備 - Google Patents

産業廃棄物処理設備

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JP3241792B2
JP3241792B2 JP06045692A JP6045692A JP3241792B2 JP 3241792 B2 JP3241792 B2 JP 3241792B2 JP 06045692 A JP06045692 A JP 06045692A JP 6045692 A JP6045692 A JP 6045692A JP 3241792 B2 JP3241792 B2 JP 3241792B2
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一照 篠原
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株式会社マルコシエンジニアリング
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機質あるいは有機質
の汚泥や高分子系廃棄物等の産業廃棄物を、有用な資源
として再利用するための処理設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】鉱滓、砕
石場汚泥、土木廃泥等の無機質汚泥や、下水汚泥、動物
糞尿、工場排水等の有機質汚泥等は、そのまま河川に放
流すると水質汚染の原因になる。そこで従来は、上記汚
泥類を脱水処理して脱水ケーキ化した後、これを処分地
等に投棄している。
【0003】しかし、脱水ケーキは、降雨などで再び含
水すれば元のヘドロに戻ってしまい、河川に流出して水
質汚染の原因となるおそれがある他、処分地の容量にも
限界があるため、自然破壊、不法投棄等が社会的な問題
となりつつある。また、上記脱水処理等には多量の鉱物
エネルギー(石油、石炭)を消費するため、地球資源の
問題や大気汚染の観点でも、汚泥の処理は種々の問題を
孕んでいる。
【0004】一方、廃タイヤ、廃プラスチック等の高分
子系の石油合成品の廃棄物は、自然に腐敗、分解するこ
となく、半永久的に形を保ち続けるため、埋め立て等の
処理だけでは、増え続けるこれら高分子系廃棄物を処理
しきれなくなりつつあるのが現状である。また近時、使
い捨ての注射器等の医療廃棄物の増加に伴って、二次感
染の問題が重大な社会問題となりつつある。これら医療
廃棄物には注射針等の金属やガラスも含まれるが、その
大半は、やはりプラスチックやゴム等の高分子系の石油
合成品である。
【0005】本発明者らは、汚泥や高分子系廃棄物等の
産業廃棄物を単に投棄するのでなく、有用な資源として
再利用することで上記の問題を解消すべく、 高分子系廃棄物を乾溜して可燃性の乾溜ガスを発生
させ、それをエネルギーとして有効利用すること、 乾溜ガスは、石油、石炭のように大気汚染等を生じ
ないこと、 上記乾溜ガスをエネルギー源として含水汚泥を乾
燥、焼成して、従来はムダに投棄していた汚泥から有用
な製品を製造すること、 を主眼として鋭意研究開発を行い、乾溜装置や処理設備
についての幾つかの提案を行った(例えば特願平2−3
09403号、特願平2−405837号、特願平3−
266531号等)。
【0006】しかし、高分子系廃棄物を乾溜すると、タ
イヤのスチールワイヤ等の不燃物とともに、乾溜ガス抽
出後に相当量の残留炭素質が残り、その処理が問題とな
った。従来は、ガス送気停止後に、燃焼用一次送風機を
全開にして澳火燃焼させることで、残留炭素質を完全に
灰化していたが、灰化に時間を要するのと、臭気が発生
するという問題があった。
【0007】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであって、無機質または有機質汚泥や高分子系廃棄物
のみならず、高分子系廃棄物の乾溜により発生する残留
炭素質をも有用な資源として再利用することで、上記の
問題を解消できる、新規な産業廃棄物処理設備を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、高分子
系廃棄物を乾溜して乾溜ガスを発生させる乾溜炉と、乾
溜後、乾溜炉に残留する残渣のうち残留炭素質を含水汚
泥と混合した状態で、上記乾溜炉で発生した乾溜ガスを
燃料として乾燥し、所定の粒径に造粒する乾燥造粒手段
と、造粒された乾燥品を、同じく乾溜ガスを燃料として
焼成して、水に溶けないポーラスな製品を得る焼成手段
とを備えた産業廃棄物処理設備が提供される。
【0009】また、本発明の他の態様によれば、上記乾
溜炉と、乾溜後、乾溜炉に残留する残渣のうち残留炭素
質を含水汚泥と混合した状態で、上記乾溜炉で発生した
乾溜ガスを燃料として乾燥とともに焼成して、水に溶け
ないポーラスな製品を得る乾燥焼成手段とを備えた産業
廃棄物処理設備が提供される。
【0010】そして、本発明のさらに他の態様によれ
ば、上記乾溜炉と、発生した乾溜ガスを燃料として、有
機質の含水汚泥を乾燥とともに焼却する乾燥焼却手段
と、得られた焼却灰を、乾溜後、乾溜炉に残留する残渣
のうち残留炭素質と混合して所定の粒径に成形する成形
手段と、同じく乾溜ガスを燃料として、成形された焼却
灰を焼成して、水に溶けないポーラスな製品を得る焼成
手段とを備えた産業廃棄物処理設備が提供される。
【0011】
【作用】上記構成からなる、本発明の産業廃棄物処理設
備によれば、従来はただ単に投棄していた汚泥から、同
じく従来は投棄していた高分子系廃棄物を乾溜して得た
乾溜ガスを燃料として、地盤改良材、路盤材、軽量骨
材、ブロックレンガ、セメント添加剤、窯業原料、セメ
ント成形品充填剤、ろ過材等の有用な製品を製造でき
る。
【0012】また、乾溜ガスは、高い熱量を保有し十分
な自燃性を有する上、燃焼させた際に大気汚染の原因と
なる有害物質を発生するおそれがない無公害のクリーン
なエネルギーであるので、鉱物エネルギーのように大気
汚染を引き起こすことがない上、資源問題も解消でき
る。しかも、本発明によれば、乾溜後、乾溜炉に残留す
る残渣のうち残留炭素質を、上記汚泥やその焼却灰と混
合して再利用するので、残留炭素質の処理に伴う種々の
問題を解消することができる。
【0013】また、上記残留炭素質を工業分析したとこ
ろ、下記表1に示すように59.8%の未燃炭素を含
み、かつ燃焼時の発熱量が、微粉炭の発熱量(6000
Kcal/kg)に近い5590Kcal/kgを示すため、微粉炭
の代用として使用できることが判った。
【0014】
【表1】
【0015】すなわち、上記残留炭素質は、汚泥やその
焼却灰と混合して焼成すると、微粉炭と同様に、着火、
白熱して焼結し、ポーラスな製品が得られる。そして、
得られた製品は、軽量で、軽量骨材として優れるだけで
なく、例えばJIS A−1110に規定された吸水率
テストで、18日経過後の吸水率が平均20%程度とい
う高い吸水性を示すものとなり、人工土壌材としても優
れた特性を示すものとなる。
【0016】このため、従来は微粉炭を配合して製造し
ていた、上記軽量骨材等のポーラスな製品を、汚泥と、
高分子系廃棄物からの乾溜ガスと、その乾溜残渣のうち
の残留炭素質という、廃棄物だけで製造することが可能
となる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の産業廃棄物処理設備を、そ
の一実施例を示すブロック図を参照しつつ説明する。図
1は、本発明の産業廃棄物処理設備の一実施例である、
主として無機質の汚泥を処理するための設備を示すブロ
ック図である。この実施例の産業廃棄物処理設備は、同
図中に実線の矢印で示すように、原料としての汚泥M
を、乾溜炉から出た乾留残渣に含まれる残留炭素質と混
合し、乾燥とともに所定の粒径に造粒した後、造粒され
た乾燥品を焼成し、冷却、分級して、製品Bを得る経路
と、同図中に二重線および破線の矢印で示すように、廃
タイヤ等の高分子系廃棄物Tから乾溜ガスを発生させ、
それを、上記汚泥の乾燥工程および焼成工程にエネルギ
ーとして供給する経路と、同図中に一点鎖線の矢印で示
すように、高分子系廃棄物Tの乾溜残渣から、タイヤの
スチールワイヤ等の不燃物を除去(除鉄)して得た残留
炭素質を、粉砕した後、汚泥に混合する経路とで構成さ
れている。
【0018】上記のうち、汚泥Mから製品Bを得る経路
は、汚泥に残留炭素質を加えて均一に攪拌、混合する混
練機1と、残留炭素質が混合された汚泥混合物を乾燥
し、所定の粒径に造粒する乾燥造粒手段としての解砕機
付のロータリードライヤ2と、造粒された乾燥品を焼成
する焼成手段としての連続式コンベヤベース炉5と、焼
成により得られた製品Bを冷却するクーラー6と、冷却
された製品Bを粒径により分級するふるい機7とで構成
されている。
【0019】高分子系廃棄物Tから乾溜ガスを発生させ
る装置としては、上記ロータリードライヤ2用および連
続式コンベヤベース炉5用の、2台の乾溜炉3,3が使
用される。また、高分子系廃棄物Tの乾溜残渣から残留
炭素質を取り出して、前記混練機1に供給する経路は、
乾溜炉3,3で発生した乾溜残渣を除鉄処理する磁選機
4と、除鉄された残留炭素質を粉砕する粉砕機8とで構
成されている。
【0020】上記各装置を備えた、図1の産業廃棄物処
理設備においては、まず、乾溜炉3で生じた乾溜残渣か
ら磁選機4で除鉄し、粉砕機8で粉砕して得た残留炭素
質を、原料としての汚泥Mとともに混練機1で混合した
後、ロータリードライヤ2内に投入する。そして、この
ロータリードライヤ2を、乾溜炉3内で高分子系廃棄物
Tを乾溜して発生させた乾溜ガスを燃料として運転する
と、投入された汚泥混合物が、所定の粒径に造粒されつ
つ乾燥される。
【0021】つぎに、得られた乾燥品を、連続式コンベ
ヤベース炉5内に投入する。そして、上記と同じく、乾
溜炉3内で高分子系廃棄物Tを乾溜して発生させた乾溜
ガスを燃料として、当該連続式コンベヤベース炉5を運
転すると、投入された汚泥の乾燥物が焼成されて、水に
溶けない粒状の製品Bが得られる。ロータリードライヤ
2は、図2に示すように、汚泥混合物を収容して乾燥す
るためのドライヤ本体20と、汚泥混合物をドライヤ本
体20に供給するためのホッパ21と、ドライヤ本体2
0に熱風を供給するためのバーナ22とを備えている。
【0022】ドライヤ本体20は、図3,4に示すよう
に中空円筒状に形成されており、その外周の2か所に形
成された鍔部20a,20aに、台盤24に回転自在に
軸受された複数のころ24a,24a…を下方から当接
させることで、当該台盤24上に回転自在に支持されて
いる。また、上記ドライヤ本体20は、鍔部20a,2
0aの間に設けられた溝部20bに巻き掛けられたチェ
ーンd2を介して、台盤24上に配置した減速機d1と
接続されており、この減速機d1によって回転駆動され
る。
【0023】ドライヤ本体20の一端部は、台盤24に
固定された枠体26を介して、バーナ22と接続されて
おり、他端部は、後述する排ガス処理装置に繋がれた排
ガス用ダクト27と接続されている。なお、上記ドライ
ヤ本体20の両端部と、枠体26およびダクト27と
は、ドライヤ本体20の回転を妨げることなく、しか
も、ドライヤ本体20内の気密を維持できるようにシー
ルされている。
【0024】ドライヤ本体20の内壁面には、図4に示
すように多数のチェーン20c,20c…が取付けられ
ている。ドライヤ本体20は、通常、汚泥混合物等のこ
びりつき難いステンレス鋼等で製造されるが、それでも
こびりついた汚泥混合物等を剥離するために、上記チェ
ーン20c,20c…が用いられる。上記ドライヤ本体
20内には、当該ドライヤ本体20と別個に回転して汚
泥混合物を解砕するための解砕機構25が設けられてい
る。
【0025】解砕機構25は、図5に示すように、多数
のはね部材(アンテナ)25a,25a…を備えた筒状
体25bからなり、この筒状体25bの両端部に取付け
られた軸受け25d,25dを介して、前記枠体26お
よびダクト27に回転自在に軸受されている。上記解砕
機構25の筒状体25b内の空洞25cには、図5中に
白矢印で、また、図2中に三点鎖線の矢印で示すように
冷却水が流通されて、ロータリードライヤ2の運転時に
冷却されるようになっている。
【0026】上記解砕機構25は、図2、図3に示すよ
うに、筒状体25bの一端部に設けたプーリ25eに巻
き掛けられたベルトd4を介して、モータd3と接続さ
れており、このモータd3によって、ドライヤ本体20
と別個に回転駆動される。なお、解砕機構25の回転中
心(図3において下側の一点鎖線で示す)は、ドライヤ
本体20の回転中心(図3において上側の一点鎖線で示
す)から偏心して設けられている。
【0027】ホッパ21は、図2中Iの位置から供給さ
れた汚泥混合物をドライヤ本体20内に搬送するための
スクリュー21aと、このスクリュー21aを回転する
ためのモータ21bとを備えている。バーナ22は、図
2中IIの位置からダンパB2を介して供給される、乾溜
炉3からの可燃性ガスを、ダンパB3および送風機F1
を介して供給される空気と混合して完全燃焼させる予燃
焼室22aと、上記燃焼によって発生した約900℃の
熱風を、ダンパB4および送風機F2を介して供給され
る空気の流れに乗せて、ドライヤ本体20内に吹き込む
ための送風室22bとを備えている。
【0028】なお、図において符号28は、バーナ22
内に供給された可燃性ガスに着火するための補助バーナ
を示している。この補助バーナ28には、オイルタンク
29から、ポンプP5によって、燃料としての油が供給
される。上記ロータリードライヤ2においては、まず、
ドライヤ本体20と解砕気孔25とを、それぞれの動力
源により別個に回転させる。
【0029】つぎに、後述する乾溜炉3を作動させて可
燃性ガスを発生させ、この可燃性ガスを、予燃焼室22
a内で、ダンパB3および送風機F1を介して供給され
る空気と混合し、補助バーナ28によって着火する。そ
して、燃焼によって発生した約900℃の熱風を、ダン
パB4および送風機F2を介して供給される空気の流れ
に乗せて、ドライヤ本体20内に吹き込む。
【0030】つぎに、汚泥と残留炭素質との混合物を、
ホッパ21のスクリュー21aで混合しながらドライヤ
本体20内に供給する。そうすると、ドライヤ本体20
内に供給された混合物は、解砕機構25によって解砕さ
れることで急速に乾燥されつつ、所定の粒径に造粒さ
れ、ドライヤ本体20の転動効果と相俟って、均一な粒
径を有する、球状の乾燥品となる。
【0031】製造された乾燥品は、図2中III の位置か
ら次工程へ送られ、排ガスは、図2中IVの位置から排ガ
ス処理装置へ送られる。上記ロータリードライヤ2を用
いると、汚泥混合物を解砕機構25によって解砕しつつ
乾燥するので、短時間で乾燥処理することができる。ま
た、上述したように、解砕機構25による解砕と、ドラ
イヤ本体20の転動効果とによって、均一な粒径を有す
る球状の乾燥品を得ることができる。しかも、乾燥品の
粒径は、ドライヤ本体20の回転速度等を調整すること
により任意に制御できるので、この乾燥品を焼成して得
られる製品Bの粒径を、人為的に決定することかでき
る。
【0032】さらに、上記ロータリードライヤ2は、ド
ライヤ本体20の外部に、可燃性ガスを予燃焼させるた
めのバーナ22を設け、このバーナ22で発生した熱を
ドライヤ本体20内に吹き込んでいるので、被乾燥物で
ある汚泥と残留炭素質との混合物が火炎に接触しない。
したがって、被乾燥物に火炎を接触させて乾燥する直火
式のドライヤのように火炎が瞬間的に冷却されることが
ないので、不完全燃焼による煤煙を発生するおそれがな
い。このため、上記ロータリードライヤ2は、後述する
クリーンな可燃性ガスを使用することとあいまって、無
公害でクリーンな乾燥処理を行える。
【0033】さらに、上記ロータリードライヤ2は、高
分子系廃棄物の乾溜により発生させた可燃性ガスをバー
ナ22の燃料として使用しているので、従来、焼却ある
いは投棄していた高分子系廃棄物を有用に再利用できる
とともに、多量の鉱物エネルギーを消費することがない
ので、資源問題も解消できる。ロータリードライヤ2で
乾燥造粒された乾燥品は、図6に示すように、一旦ホッ
パH3に貯蔵された後、コンベヤC1〜C3によって連
続式コンベヤベース炉5に搬送され、この連続式コンベ
ヤベース炉5で焼成される。
【0034】連続式コンベヤベース炉5は、横長箱状で
一端に燃焼室50aを備えた炉本体50と、乾燥品を載
置して炉本体50内を通るベルトコンベヤ51と、燃焼
室50aに取り付けられたバーナ52とを備えている。
バーナ52は、ロータリードライヤ2のバーナ22と違
い、水分に接触するおそれがないので、乾溜炉3から供
給される可燃性ガスを空気と混合して完全燃焼させ、そ
のフレームによって、ベルトコンベヤ51上の乾燥品を
直接に焼成するようになっている。
【0035】上記連続式コンベヤベース炉5において
は、まず、ベルトコンベヤ51を回転駆動させるととも
に、図中IIの位置から供給される、乾溜炉3からの可燃
性ガスを、送風機F5を介して供給される空気と混合し
て、バーナ52で燃焼させる。つぎに、コンベヤC1〜
C3を作動させて、ベルトコンベヤ51上に乾燥品を供
給する。そうすると、乾燥品は、ベルトコンベヤ51の
回転にともなって、炉本体50内を、その入口から出口
へむけて徐徐に搬送されながら、バーナ52のフレーム
によって焼成された後、装置外へ搬出される。また、排
ガスは、図中IVの位置から排ガス処理装置へ送られる。
【0036】上記連続式コンベヤベース炉5を用いる
と、乾燥品をベルトコンベヤ51上に静置した状態で焼
成するので、乾燥品を転動させて焼成する場合に比べ
て、表面摩耗による粒径の減少や粒子の破壊がない。し
たがって、焼成により、目的とする粒径の製品Bを得る
ことができる。また、この連続式コンベヤベース炉5
も、乾溜炉3から発生するクリーンな可燃性ガスをバー
ナ52の燃料として使用しているので、無公害でクリー
ンな焼成処理を行うことができるとともに、従来、焼却
あるいは投棄していた高分子系廃棄物を有用に再利用で
き、かつ資源問題を解消できる。
【0037】さらに、上記連続式コンベヤベース炉5
は、バッチ式の炉に比べて処理速度が高いという利点も
ある。連続式コンベヤベース炉5を出た製品Bは、クー
ラー6で冷却された後、ふるい機7で粒径により3種類
に分級されて、貯蔵所10に別々に貯蔵される。クーラ
ー6は、横長箱状の本体60と、製品Bを載置して本体
60内を通るベルトコンベヤ61とを備えている。本体
60には、連続式コンベヤベース炉5のバーナ52に空
気を供給する送風機F5が接続されている。また、ベル
トコンベヤ61のベルトは、金網等の通気性の材料で形
成されている。
【0038】そして、上記送風機F5によって本体60
内に空気の流れを発生させ、熱気を除去するとともに新
しい空気を供給して、当該製品Bを冷却するようになっ
ている。また、製品Bから除去した熱気は、バーナ52
に供給する空気を温めて、可燃性ガスの燃焼を助けるた
めに利用される。ふるい機7は、メッシュサイズの異な
る2種類のふるい網71,72で内部を上下3つに仕切
った本体70を、複数のバネ部材73を介して台盤74
上に配置したものである。本体70は台盤74に対して
斜めに配置されており、その最上部の上面に、製品Bを
投入するためのホッパ70aが設けられているととも
に、ふるい網71,72で仕切られた3つの部分の最下
部に、ふるいわけられた製品Bを流出させるための出口
70b〜70dが設けられている。
【0039】上記ふるい機7は、図示しない振動機によ
って本体70を振動させつつ、製品Bをホッパ70aか
ら本体70内に供給すると、ふるい網71を通らなかっ
た製品Bは出口70bから流出し、ふるい網71を通っ
たが、ふるい網72を通らなかった製品Bは出口70c
から流出し、ふるい網71,72を通った製品Bは出口
70bから流出する。
【0040】乾溜炉3は、廃タイヤ、廃プラスチック等
の高分子系の産業廃棄物Tを乾溜して可燃性ガスを得る
もので、図7に示すように、バッチ式で縦型の缶体30
と、当該缶体30に空気を供給するための送風機F3
と、この送風機F3によって缶体30に供給される空気
の量を調整するためのダンパ31と、上記缶体30に冷
却水を供給するための給水タンク32とを備えている。
【0041】缶体30は水冷ジャケット式二重構造の缶
胴を備えており、その上部には、投入ステージ34か
ら、廃タイヤ等の高分子系廃棄物を缶体30内に投入、
充填するための投入口30aが形成され、下部には、缶
体30内に充填された高分子系廃棄物に着火すると共
に、乾溜終了後の乾留残渣を取り出すための着火口兼灰
出口30bが形成されている。また、缶体30には、発
生した可燃性ガスを、当該缶体30の上部から炉外へ回
収し、図中IIの位置から、前記ロータリードライヤ2の
バーナ22、または連続式コンベヤベース炉5のバーナ
52に供給するための回収管33が接続されている。
【0042】上記乾溜炉3により、可燃性ガスを発生さ
せるには、まず、缶体30に、給水タンク32から冷却
のための水を供給する。次に、投入ステージ34上に運
んだ廃タイヤ等の高分子系の産業廃棄物を、投入口30
aから、缶体30内に投入、充填する。次に、投入口3
0aを蓋体30によって密閉し、送風機F3による送風
を開始する。そして、ダンパ31を調整して、送風機F
3によって缶体30内に供給される空気量を、当該缶体
30内に充填された高分子系廃棄物の燃焼に必要な空気
量の20%未満に制限する。空気量が上記範囲に制限さ
れるのは、これ以上の空気を供給すると、高分子系廃棄
物が燃焼状態に移行して、乾溜状態を維持できないから
である。
【0043】なお、上記空気量は、発生する乾溜ガス量
とほぼ比例関係にあるので、上述した、高分子系廃棄物
の燃焼に必要な空気量の20%未満の範囲内で、供給す
る空気量を適宜調整して、発生する乾溜ガス量を制御す
ると、バーナ22,52のフレーム形状、フレーム温
度、フレーム噴流流速等を自在に制御することが可能と
なる。缶体30内に供給される空気量の調整は、ロータ
リードライヤ2内、連続式コンベヤベース炉5内の温度
を見ながら手動で行ってもよいが、温度センサによって
両装置内の温度を測定し、そのデータに基づいて自動制
御するのが、応答性が良く、通常の石油バーナ等と同程
度に速く負荷変動に対応できるため、好ましい。
【0044】次に、着火口兼灰出口30bから、缶体3
0内に充填された高分子系廃棄物の下部に着火し、着火
を確認した後、上記着火口兼灰出口30bを密閉する。
そうすると、缶体30内の底面に燃焼帯が形成される。
この燃焼帯においては、空気量が上記のように制限され
ているとともに、缶体30が水によって冷却されて、発
生する乾溜ガスの着火温度未満に制限されているため、
燃焼反応は進行せず、一般式Cm m (式中mは、2以
上の正の数を示す)で表される炭化水素化合物や一酸化
炭素等の可燃性物質と少しの遊離炭素分とを含む高温の
ガスが発生する。上記ガスには、上記可燃性物質のほか
に、例えば、CO2 ,CO,H2 O,CH3 −C≡C
H,H2 ,H2 CO等の安定分子や、CHO,CH,C
3 ,CH2 ,C2 H,C2 ,C5 ,H,O,CH,H
2等のラジカル、H3 + ,CHO+ ,CH3 + ,N
+ ,CO+ ,OH+ ,H2+ ,C2 2 + ,C3
3 + ,H5 2 + ,H7 3 + 等のイオンなど、燃焼
反応の中間生成体である還元性物質が含まれている。
【0045】なお、缶体30は、上記各種化合物の着火
温度を考慮すれば、水によって500℃未満に冷却され
ていることが望ましい。燃焼帯で加熱された高分子系廃
棄物は、上記ガスを放出しながら体積が徐々に減少し、
それに伴って、上に積層された高分子系廃棄物が徐々に
下降して燃焼帯に供給される。このため、缶体30内の
高分子系廃棄物が全て燃焼帯に供給されるまで、燃焼帯
における加熱乾溜反応と、それに伴う乾溜ガスの発生が
持続される。乾溜ガス発生の持続時間は、炉内への高分
子系廃棄物の充填量によっても異なるが、通常、8〜1
0時間程度続き、その間、上記ガスが、連続して発生す
る。
【0046】乾溜により発生したガスは、上記のよう
に、缶体30が水によって冷却されて、発生する乾溜ガ
スの着火温度未満に制限されているため、着火すること
なく炉内を上昇し、燃焼帯の上の高分子系廃棄物を熱分
解して、さらに可燃性物質等を発生させながら、水と高
分子系廃棄物とによって徐々に熱を奪われ、着火温度以
下を保持した状態で缶体30外へ回収され、回収管33
を通ってロータリードライヤ2または連続式コンベヤベ
ース炉5に供給されて、燃料として使用される。上記ガ
スは、約7000kcal /Nm3 以上の高い熱量を保有
しており、十分な自燃性を有する上、燃焼させた際に大
気汚染の原因となる有害物質を発生するおそれのない、
無公害のきれいな乾溜ガスである。
【0047】缶体30内の高分子系廃棄物が全て乾溜さ
れ、乾溜ガスが発生しなくなった段階で調整ダンパを閉
じると、炉内に供給される空気がしゃ断されて消火され
る。消火を確認したあとは、着火口兼灰出口3bを開け
て、不燃物と残留炭素質との混ざり合った乾溜残渣が取
り出され、図中Vの位置から、図8に示す磁選機4に送
られる。
【0048】磁選機4はベルトコンベヤ40と磁石41
とからなり、ベルトコンベヤ40上を搬送される乾溜残
渣から、磁石41によって、タイヤのスチールワイヤ等
の金属質の不燃物を吸引除去するものである。不燃物が
除去された残留炭素質はホッパH1に貯蔵され、除去し
た不燃物Nは資源として再利用される。ホッパH1に貯
蔵された残留炭素質は、粉砕機8に供給されて十分に粉
砕された後、ホッパH2,H2に貯蔵されてあった汚泥
Mとともに、混練機1に供給される。そして、混練機1
によって十分に攪拌、混合された後、図中Iの位置か
ら、前述したロータリードライヤ2のホッパ21に供給
される。
【0049】なお、汚泥に対する残留炭素質の配合割合
は、目的とする製品の用途等に応じて適宜に決定すれば
よい。ロータリードライヤ2、連続式コンベヤベース炉
5で発生した排ガスは、図9に示す排ガス処理装置9で
処理されたのち、大気中に放出される。排ガス処理装置
9は、図示IVの部分から供給された排ガスを遠心分離し
て煤塵を除去するためのサイクロン90と、サイクロン
90で煤塵が除去された排ガスを強制排出するための送
風機F4と、送風機F4による送風量を調整するための
ダンパB5と、煙突91とを備えている。
【0050】以上のように、図1の装置を用いた実施例
の処理設備によれば、従来、ムダに投棄していた含水汚
泥と、高分子系廃棄物と、その乾溜残渣とから有用な製
品を再生できるので、汚泥や高分子系廃棄物の投棄に伴
う自然破壊や不法投棄等の問題を解消できるとともに、
資源問題も解消でき、しかも、上記乾溜ガスは無公害の
クリーンなエネルギーであるので、大気汚染を引き起こ
すこともない。
【0051】しかも、上記のように、乾溜残渣のうち残
留炭素質をも再利用するので、残留炭素質の処理に伴う
種々の問題を解消することができる。また、上記実施例
によれば、汚泥混合物を、ロータリードライヤ2によっ
て乾燥し、かつ所定の粒径を有する球状に造粒したのち
焼成しているので、汚泥混合物を直接焼成する場合に比
べ、汚泥中の内部水分の蒸気圧のために爆裂現象が発生
して造粒汚泥が破壊されることがない。しかも、乾燥物
は、連続式コンベヤベース炉5のベルトコンベヤ51上
に静置して焼成しているので、前述したように、乾燥物
を転動させて焼成する場合に比べて、表面摩耗による粒
径の減少や粒子の破壊がない。したがって、任意の粒径
の焼成物を効率よく製造することが可能となる。
【0052】また、上記のように、爆裂現象や表面摩耗
等が発生しないので、これらの現象に伴う微粒粉塵の発
生を極力抑えることができ、微粒粉塵による大気汚染の
発生を防止することもできる。なお、上記実施例におい
ては、連続式コンベヤベース炉5に代えて回転炉床型炉
を使用することもできる。
【0053】また、上記実施例では、ロータリードライ
ヤ2および連続式コンベヤベース炉5のそれぞれに、1
台ずつ乾溜炉3を接続していたが、1台の乾溜炉3で、
上記ロータリードライヤ2および連続式コンベヤベース
炉5の両方に乾溜ガスを供給するようにしてもよい。こ
の場合には、両装置を交互に運転すればよい
【0054】上記設備で製造された製品Bは水に溶けな
い上、前述したように軽量で、かつ高い吸水性を示すた
め、地盤改良材、路盤材、軽量骨材、ブロックレンガ、
セメント添加剤、窯業原料、セメント成形品充填剤、ろ
過材、人工土壌材等の種々の分野で有効に再利用でき
る。
【0055】図10は、本発明の産業廃棄物処理設備
の、別の実施例を示すブロック図である。この設備は、
原料としての汚泥Mに、乾溜残渣中の残留炭素質を混合
する混練機1と、汚泥混合物を乾燥とともに焼成する乾
燥焼成手段としてのロータリーキルン11と、このロー
タリーキルン11の燃料として使用される乾溜ガスを発
生させる乾溜炉3と、乾溜炉3から出た乾溜残渣を除鉄
処理する磁選機4と、取り出された残留炭素質を粉砕す
る粉砕機8とを備えている。
【0056】上記各装置を備えた実施例の設備において
は、含水汚泥Mと、乾溜残渣中の残留炭素質とから、ロ
ータリーキルン11による乾燥、焼成により、水に溶け
ない粒状の製品Bが製造される。上記実施例の場合に
は、汚泥混合物を直接に焼成するので、前述したように
爆裂現象等が発生する可能性がある。したがって、任意
の粒径の焼成物を得ることはできないが、必要とする装
置の数を減らすことができるので、粒径等の限定のない
焼成物を得るには効率がよいという利点がある。
【0057】なお、乾燥焼成手段としては、上記ロータ
リーキルン11以外にも、従来公知の種々の乾燥焼成装
置を使用することができる。混練機1、乾溜炉3、磁選
機4、粉砕機8は先のものと同じでよい。図11は、主
として有機質の汚泥を処理するための設備を示すブロッ
ク図であって、有機質の含水汚泥を乾燥とともに焼却す
る乾燥焼却手段としてのロータリーキルン11と、得ら
れた焼却灰に乾溜残渣中の残留炭素質を混合する混練機
1と、焼却灰混合物を所定の粒径に成形する成形手段と
しての造粒機12と、成形された焼却灰を焼成する焼成
手段としての焼成炉13と、高分子系廃棄物Tを乾溜し
て、上記ロータリーキルン11および焼成炉13の燃料
として使用される乾溜ガスを発生させる2台の乾溜炉
3,3と、乾溜炉3から出た乾溜残渣を除鉄処理する磁
選機4と、取り出された残留炭素質を粉砕する粉砕機8
とを備えている。
【0058】上記実施例の場合には、腐敗しやすい有機
物を含む汚泥を一旦焼却して無機化した後、得られた焼
却灰に残留炭素質を混合し、所定の粒径に造粒して焼成
することで、無機質汚泥を原料とするものと同様な、水
に溶けず、軽量で、しかも吸水性に優れた製品Bが得ら
れる。なお、乾燥焼却手段としては、上記ロータリーキ
ルン11以外にも、従来公知の種々の乾燥焼却装置を使
用することができる。
【0059】
【発明の効果】上記構成からなる、本発明の産業廃棄物
処理設備によれば、従来はただ単に投棄していた汚泥
と、高分子系廃棄物と、その乾溜残渣とから、地盤改良
材、路盤材、軽量骨材、ブロックレンガ、セメント添加
剤、窯業原料、セメント成形品充填剤、ろ過材等の有用
な製品を製造できる。
【0060】また、乾溜ガスは、高い熱量を保有し十分
な自燃性を有する上、無公害のクリーンなエネルギーで
あるので、鉱物エネルギーのように大気汚染を引き起こ
すことがない上、資源問題も解消できる。しかも、本発
明によれば、高分子系廃棄物の乾溜残渣のうち残留炭素
質を再利用するので、残留炭素質の処理に伴う種々の問
題を解消することができる。
【0061】また、上記残留炭素質を汚泥やその焼却灰
と混合して焼成すると、軽量で、軽量骨材として優れる
上、高い吸水性を有し、人工土壌材としても優れた特性
を示す、ポーラスな製品が得られる。このため、従来は
微粉炭を配合して製造していた上記ポーラスな製品を、
汚泥と、高分子系廃棄物と、その乾溜残渣のうちの残留
炭素質という、廃棄物だけで製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の産業廃棄物処理設備の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】上記実施例の産業廃棄物処理設備に乾燥造粒手
段として使用されるロータリードライヤと、その周辺の
構成を示す概略図である。
【図3】上記ロータリードライヤを示す正面図である。
【図4】上記ロータリードライヤの横断面図である。
【図5】上記ロータリードライヤに組み込まれた解砕機
構を示す部分欠裁正面図である。
【図6】図1の設備のうち、焼成手段としての連続式
ンベヤベース炉とその周辺の構成を示す概略図である。
【図7】図1の設備のうち、乾溜炉とその周辺の構成を
示す概略図である。
【図8】図1の設備のうち、乾溜炉から出た乾溜残渣か
ら残留炭素質を取り出す経路の構成を示す概略図であ
る。
【図9】ロータリードライヤおよび連続式コンベヤベー
ス炉からの排気ガスを処理する装置の構成を示す概略図
である。
【図10】本発明の汚泥処理設備の、別の実施例を示す
ブロック図である。
【図11】本発明の汚泥処理設備の、さらに別の実施例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 混練機 2 ロータリードライヤ(乾燥造粒手段) 3 乾溜炉 5 連続式コンベヤベース型炉(焼成手段) 11 ロータリーキルン(乾燥焼成手段、乾燥焼却手
段) 12 造粒機(成形手段) 13 焼成炉(焼成手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 11/00,11/12 B09B 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子系廃棄物を乾溜して乾溜ガスを発生
    させる乾溜炉と、 乾溜後、乾溜炉に残留する残渣のうち残留炭素質を含水
    汚泥と混合した状態で、上記乾溜炉で発生した乾溜ガス
    を燃料として乾燥し、所定の粒径に造粒する乾燥造粒手
    段と、 造粒された乾燥品を、同じく乾溜ガスを燃料として焼成
    して、水に溶けないポーラスな製品を得る焼成手段と、 を備えることを特徴とする産業廃棄物処理設備。
  2. 【請求項2】高分子系廃棄物を乾溜して乾溜ガスを発生
    させる乾溜炉と、 乾溜後、乾溜炉に残留する残渣のうち残留炭素質を含水
    汚泥と混合した状態で、上記乾溜炉で発生した乾溜ガス
    を燃料として乾燥とともに焼成して、水に溶けないポー
    ラスな製品を得る乾燥焼成手段と、 を備えることを特徴とする産業廃棄物処理設備。
  3. 【請求項3】高分子系廃棄物を乾溜して乾溜ガスを発生
    させる乾溜炉と、 発生した乾溜ガスを燃料として、有機質の含水汚泥を乾
    燥とともに焼却する乾燥焼却手段と、 得られた焼却灰を、乾溜後、乾溜炉に残留する残渣のう
    ち残留炭素質と混合して所定の粒径に成形する成形手段
    と、 同じく乾溜ガスを燃料として、成形された焼却灰を焼成
    して、水に溶けないポーラスな製品を得る焼成手段と、 を備えることを特徴とする産業廃棄物処理設備。
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