JPS5810643B2 - シヨウキヤクロノカイリヨウ - Google Patents

シヨウキヤクロノカイリヨウ

Info

Publication number
JPS5810643B2
JPS5810643B2 JP47124713A JP12471372A JPS5810643B2 JP S5810643 B2 JPS5810643 B2 JP S5810643B2 JP 47124713 A JP47124713 A JP 47124713A JP 12471372 A JP12471372 A JP 12471372A JP S5810643 B2 JPS5810643 B2 JP S5810643B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluidized bed
bed section
furnace
waste
cooling tower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP47124713A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS4872977A (ja
Inventor
デニス・ジヨージ・ブロウズ
ロバート・ジエイ・デイビーズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUOSUTAA HOIIRAA JON BURAUN BOIRAAZU Ltd
Original Assignee
FUOSUTAA HOIIRAA JON BURAUN BOIRAAZU Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUOSUTAA HOIIRAA JON BURAUN BOIRAAZU Ltd filed Critical FUOSUTAA HOIIRAA JON BURAUN BOIRAAZU Ltd
Publication of JPS4872977A publication Critical patent/JPS4872977A/ja
Publication of JPS5810643B2 publication Critical patent/JPS5810643B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G5/00Incineration of waste; Incinerator constructions; Details, accessories or control therefor
    • F23G5/30Incineration of waste; Incinerator constructions; Details, accessories or control therefor having a fluidised bed

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ごみ処理用の焼却炉の改良に関するもので
ある。
汚染防止のためのいろいろな、ごみの処理は、焼却によ
るのが最も効果的である。
このための焼却炉には、一般に、ごみを燃焼させるため
の適当な炉と発生した灰を回収して処理するための手段
が設けられており、中には炉から発生する煙道ガスを脱
臭又は完全に燃焼させるためのアフタバーナを備えた炉
もある。
しかしながら、水分含有量が高く(通常95%位)かつ
熱量がまちまちのごみを十分に燃焼させるためには、燃
焼の具合に影響を及ぼすことなく雑多なごみを処理でき
るに足るだけの大きな熱容量を有する炉が必要である。
とくに、燃焼の排ガスを十分な長さの時間800℃台の
温度の熱にさらすことにより確実にその脱臭を行なうこ
とが絶対に必要であり、多くの場合、これはアフタバー
ナ又は煙道ガス再循環装置により行なわれる。
同様に、可燃性物質を効率よく処理するためには、その
燃焼をできるだけ完全に行なうため、炉内におけるごみ
の滞留時間を適当に設定し炉内の雰囲気の乱流を適当に
行なわしめるとともに不燃焼残留物を除去するための適
当な手段を講する必要がある。
また炉温か大幅に変動して不完全燃焼を起したり、上昇
しすぎて炉の耐火物の破損や灰のスラグ化が起ったりす
るのを防止するために適当な炉温制御手段を設ける必要
がある。
また長期運転中に炉に灰や不燃性物質がつまるのを防止
するためにこの灰などを連続的又は1チヤージ毎に炉か
ら除去する必要がある。
従ってこれらの物質が炉から除去されるときの温度は9
00℃にものぼる高温である。
しかるにこれら高温の物質を周囲空気による放冷や水冷
により冷却せんとする試みは、冷却のための場所がうま
く取れないこともあって概して成功していない。
この発明は、以上のような従来の問題点を念頭において
なされたものである。
この発明の目的は、流動化可能な耐火粒子層(流動層部
とも言う)、例えば、1300℃未満の温度では溶融し
ない物質の粒子の層とこの耐火粒子層が流動化したとき
流動区域内へ焼却のためのごみを導入するためのごみ装
入口と、耐火粒子層を流動化させごみの中に含まれる可
燃性物質を燃焼させるためのガスを供給する手段と燃焼
を持続させるために必要な燃料を供給する手段と、高温
の耐火粒子及びごみの中の不燃性物質を炉から除去する
前に回収して冷却するための手段と、この回収手段に回
収された分だけ耐火粒子を耐火粒子層に装入するための
手段とから構成されるごみ焼却炉の提供にある。
耐火粒子は、乱流する流動層内の温度制御の維持に資す
るだけの大きな熱容量を有する。
このこと及び流動層の乱入によるごみと燃焼用空気の完
全な混合により、ごみの中の可燃性物質は確実にほぼ完
全に燃焼し、固形状のごみ、廃油及び下水排出物の焼却
に適している。
耐火粒子層の流動化には、燃焼用に必要な空気の他に相
当多量の流動化用の空気が必要である。
しかるにごみ処理プラントからは、下水排出物やその他
細菌退化性の物質の空気処理中に多量の有毒ガスや汚れ
た空気が発生するが、この方法のもう一つの効果により
、これらの有毒ガスを全部又は一部耐火粒子層の流動化
のために利用してもよく、この方法の付随的な効果とし
ては、耐火粒子層が上記の有毒ガスにより短時間の内に
例えば800℃程度の高温に達しかつこの高温に保持さ
れるため、この高温により有毒ガスの脱臭が十分に行な
われてガスは大気汚染の危険を伴なわずに大気中へ放出
し得る状態になる。
下水排出物は、流動状態になっている耐火粒子層の上面
より低い高さのところから炉内へ装入される。
また粉砕された固形状のごみは、流動耐火粒子層へ装入
する前に下水排出物と混合することができる。
このようにしてできた混合体は、自ら燃焼を持続できる
に足るだけの正味熱量をたいていの場合布するが、適当
な燃料油又はガスを補足供給するための手段も設けられ
る。
この燃料の供給量は、耐火粒子層内に設けられた制御用
熱電対に接続された測温装置により制御することができ
る。
初めに、この発明の理解を容易にするため、本発明の基
礎となる従来例の場合を説明すると、ごみの中に含まれ
ている大粒で密度が高い不燃性の物質(例えば、ガラス
や金属)は、燃焼の過程において流動耐火粒子層を沈下
して炉から除去される前に回収されて冷却される一方、
軽量の灰分は流動層内に浮動したままにしておく。
そして、耐火粒子の一部とごみの中の不燃性物質を1チ
ャージ毎或いは断続的に取り出すため排出口が設けられ
、この排出口は、そこから排出される物質が十分に冷却
されるように高温の耐火粒子や不燃性物質を回収するた
めの回収室からは十分離れた位置に設けられる。
また、この回収室は1チヤージの冷却された排出物が排
出口から除去されるとき回収室内に残っている耐火粒子
や不燃性の物質が流動化用空気のもれを防止するための
シールを形成するような角度の位置に配置される。
また、流動耐火粒子層の上方には、この層へ耐火粒子を
補給するために適当な装入口が設けられる。
空気分布面下における未流動化物質の深さは炉から排出
される固形排出物を取扱いが容易な温度まで確実に冷却
できるに足るだけの深さにする。
廃油を処理する場合には、燃料用油又はガスと同様にし
て装入すればよい。
比較的浅い流動層は本質的に等温装置としての作用を果
すため煙道ガスは流動層の運転温度に近い温度で流動層
から出て行くため、煙道ガス(排ガス)の脱臭が確実に
行なわれ、焼却炉の全体的な熱効率も適当な熱交換器を
設けて、これにより排ガスの熱の一部を導入される空気
に転化させることにより高められる。
この熱交換の一つの適当な方法としては、上記の流動層
と直列に流動層をもう一層設けて流動化用ガスを供給す
る給送管を幾本かこの第2の流動層へ通す方法が考えら
れる。
次に図面によりこの従来例を説明する。
第1図において、焼却炉10は垂直な円筒状の炉殻12
を有し、この中に流動層部14があり、この流動層部1
4の基部には流動化用ガスの供給管17に接続された複
数個の流動化用ガスの供給口16が設けられている。
流動層部14の下方には円筒室18があり、この円筒室
18の下部は先細になっており、かつ耐火粒子及び不燃
性物質取り出しのための排出口19に向かって下傾され
ていて、高温で円筒室18に入った耐火粒子及びごみの
中の不燃性物質が十分冷却されてから排出されるように
円筒室18から十分に距離を置いた位置に設けられてい
る。
円筒室18の下端部は、ひとかたまりの冷却された耐火
粒子及び不燃性物質が排出口19から取り出されるとき
円筒室18内に残っている物質が流動化用空気の洩れを
防止するためのシールを形成できるような角度にて傾斜
され、この角度は流動層部14の耐火粒子の滑り止めが
できる程度の角度にするのが望ましい。
流動層部14には焼却するごみを流動層部14に装入す
るための、ごみ装入口20と、廃油を燃焼させるため装
入する廃油装入口22と、流動層部14の燃焼を持続さ
せるための燃料を供給する燃料油供給口24が設けられ
、また、流動層部14の燃焼を開始させるためのガス供
給口26も設けられている。
炉の運転中、流動層部14の温度を測定するために制御
用熱電対28が設けられ、燃焼条件をほぼ一定に保つた
めに流動層部へ供給される燃料油及び(又は)流動化用
ガスの量を適当な手段によって制御するようになってい
る。
流動層部14の上方には砂補給口30が設けられている
従来例の作用について説明する。
まず、供給口16から流動層部14へ流動化用空気が給
送される。
なお、この空気の供給により砂粒子から成る層が流動化
され、この砂粒子は熱容量が大きいので焼却するごみの
性質にかかわりなく燃焼状態を比較的安定した状態に保
つことができる。
次に、ごみ装入口20から流動層部14へごみが装入さ
れ、廃油の焼却をも併せ行なう場合はそれが廃油装入口
22から装入され、流動層部14の温度は燃焼ができる
かぎり完全に行なわれるように選定される。
さらに、流動層14の乱流によりごみと流動化用空気の
十分な混合が確実に行なわれてほぼ完全な燃焼が促進さ
れる。
熱電対28により流動層部14の温度が連続的に検知さ
れ、流動層部14内の燃焼を持続させるため燃料油供給
口24及び供給口26から送入される燃料油や流動化用
ガスの量が検知された温度に応じて制御される。
ごみは燃焼して灰になり流動層部14に残るが、この灰
はその発生率と同率で流動化用空気とともに排出される
ので(空気は大気中へ放出される前に灰から分離される
)流動層部14は安定状態となる。
また重い灰及びガラスや金属など比重の大きな不燃性の
物質32は供給口16の下方の円筒室18内へ落ちる。
また、砂の一部も円筒室18内に落ち込み排出口19を
密閉する。
円筒室18内へ落ち込む不燃性物質32や砂などは連続
的又は随時に排出口19から取出され、これら物質の上
面は供給口16のすぐ下のところに保たれる。
次に、新しい砂又は排出口19から排出された不燃性物
質などとの混合体から分離回収された砂が補給口30か
ら導入されて流動層部14の砂の量を定量まで補給する
円筒室18の高さは排出口19から排出される物質が取
扱いに容易な温度にまで冷却されるように設定される。
砂の流動化に使用された高温の排気ガスは、排気管34
から炉殻12外へ排出され、灰の微粒子を分離した後大
気中へ放出される。
なお、砂の流動化用空気は、流動層部14において高温
にさらされるためその排ガスは確実に脱臭され、その放
出による大気汚染の問題は発生しない。
焼却炉の熱効率を高めるため、燃焼により発生したガス
と新たに送り込まれる空気との間で熱交換を行なうこと
ができる。
これは第2図に示すように適当な熱交換器36により行
なうこともできるが第3図に示したような方法で行なう
ことができる。
この方法では、砂その他の耐火性物質の粒子の流動層3
8を設は送気管40,40をこの流動層38に貫設して
この送気管40に空気を、流動層38に排ガスを通して
熱交換を行なう。
このような流動層38の使用により非常に効率の高い熱
交換が確実に行なわれる。
以上の説明及び図面から判るように、この焼却炉10は
構造が簡単であるにもかかわらず、ごみの焼却と有害な
排ガスの脱臭をきわめて効率良く行なうことができ、炉
から排出される排出物及びガスはいまわしい大気汚染を
起すことなく容易に後の処分ができるという効果を有す
る。
以上説明した従来例では不燃性物質(例えば、廃油)を
あまり含まないごみの焼却に適しているが、ごみの中に
多量の不燃性物質が存在する場合には、流動化用空気を
通した塔へ高温の不燃性物質を送って冷却するのが望ま
しく、本発明の第1実施例では、炉室から通路を設けて
流動化用空気を通した塔へ高温の耐火粒子と不燃性物物
質を送り込み、これら粒子や物質を塔内で流動化及び冷
却するようになした耐火粒子及び不燃性物質が、焼却炉
から取り出す前に冷却されるようにしである。
耐火粒子を流動化させるための空気は、耐火粒子層及び
冷却塔の基部に設けられた供給部により耐火粒子層及び
冷却塔へ送り込むのが望ましく、この供給部は、耐火粒
子層の滑り止めができる角度を超える角度で傾斜させて
設けられる。
この第1実施例による焼却炉の場合、耐火粒子層から除
去された不燃性物質及び耐火粒子が具合よく冷却される
という効果を有するとともに、この冷却は耐火粒子と不
燃性物質を分離して耐火粒子を回収するための装置へ不
燃性物質を送る前に連続的に行ない得るという利点があ
る。
さらに、冷却塔へ通された流動化用ガスは炉内の流動床
から排出される排ガスと混合して、排ガスに混入してい
る小粒子を除去するための装置へ排ガスの温度を適当な
温度まで下げることができる。
従って、排ガス系に熱交換器やその他の冷却装置をとく
に設ける必要がないためそれだけ設備費が節減できる。
最初の内は、冷却塔へ送り込む流動用ガスの一部を耐火
粒子層へ送ることにより耐火粒子層の流動化用ガスを増
加させて初期の流動化を促進させることができる。
かくして、耐火粒子層へ送り込む流動化用ガスの量は、
焼却炉の通常の運転条件に適合するように選択すること
ができる。
従って、初期の流動化の過程において炉の耐火粒子層へ
流動化用ガスを増量して送り込む手段をとくに設ける必
要がなく、さらに耐火粒子層と冷却塔が必要とする流動
化用ガスの総量を減らすこともでき、その結果ファン及
びそのモータの寸法を小さくすることができる。
作用について説明すると、耐火粒子層と冷却塔とへそれ
ぞれの供給部を介して流動化用ガスが送り込まれ、耐火
性物質の粒子、例えば砂から構成される耐火粒子層に、
ごみ又は必要に応じて、ごみと燃料が装入され、ごみの
中の可燃性成分の燃焼が行なわれる。
不燃性の物質は炉の耐火粒子層から出て傾斜室へ入り、
さらに耐火粒子層の層の高さが冷却塔の層の高さより高
いために傾斜室に沿って圧力勾配により冷却塔へ送り込
まれる。
この両層の高さの違いは、不燃性の物質を冷却塔の層か
ら排出口へ排出することにより引き起される。
このように不燃性の物質と耐火粒子は、冷却塔の層を通
過して冷却され、その後の始末がしやすくなる。
前記のように焼却炉の炉室は、下傾構造になっていて冷
却塔の層と炉内の耐火粒子層の上面の高さは同じになっ
ており、点火前においては冷却塔の空気供給圧力は炉内
の耐火粒子層の空気供給圧力より高くなるため、冷却塔
へ送り込まれる流動化用ガスの一部は傾斜室を経て炉内
の耐火粒子層へ入る。
かくして、初期の段階では炉内の耐火粒子層に入る流動
化用ガスの量が増加して耐火粒子層の流動化を促進する
炉内の耐火粒子層下部の供給部材を通る流動化用ガスの
速度は、炉の通常の運転条件に適合するように選定する
ことができ、また、炉内の耐火粒子層及び冷却塔下部の
供給部材を通る流動化用ガスの総量は初期の流動化に必
要な最低速度を有するように選定することができる。
この第1実施例の焼却炉の運転中においては、燃料及び
冷却用空気が不燃性固形物質及び耐火粒子とともに炉の
排出口から逃げ出してしまう。
このため、不燃性物質を耐火粒子から分離する個所のシ
ールをうまく行なうことがむずかしかったが、この問題
は冷却塔を上昇せずに排出口から逃げ出してしまう冷却
用空気を回収するためのダクトを設けることにより解決
可能となった。
この場合、炉内の耐火粒子層の上方のところで炉の排出
口を耐火粒子層と接続するもの表し、この接続位置は、
ダクトの上端部よりも下端部において圧力が高くなるよ
うに選定して、炉の排出口の過剰燃料及び流動化用ガス
がダクトを上昇して炉内へ入り、それから煙道の出口へ
送られる。
なお、ダクトは過剰燃料及び流動化用ガスを冷却するた
めの点検口及び(又は)耐火粒子を耐火粒子層へ装入す
るための手段に接続して、そこへ到達した流動化用ガス
により耐火粒子の装入中に耐火粒子層からの高温ガスが
洩れ出るのを防止するようにするのが望ましい。
このようなダクトを設けることにより、炉の排出口の状
態が確実に安定する。
炉内へのごみの送り込みをうまく行ない、ごみを炉内の
耐火粒子層へ装入したとき装入装置内のごみに火が付く
危険性を防止するために、ごみが1方へ搬送されて耐火
粒子層へ入るように、ごみの装入は、水平面に対して上
傾して設置されたスクリューフィーダにより行なう。
この場合の上傾角度は、水平面に対して30°から45
°の範囲が最適である。
このようにスクリューフィーダを上傾させることにより
耐火粒子層の入口の部分に炭酸ガスのポケットが形成さ
れるため、燃焼がフィーダを下って拡がるのを防止する
ことができる。
さらに、不活性の耐火粒子が一時的にフィーダ入落ち込
むため火がフィーダに沿って拡がる可能性をさらに減少
させることになる。
次に、図面を参照して第1実施例を説明する。
第4図と第5図において、焼却炉110は多量の不燃性
の物質を含むごみの焼却にとくに適し、この焼却炉11
0は垂直な円筒状の炉殻112から成り、この炉殻11
2内に流動層部111が設けられ、この流動層部111
の基部には供給管134により流動化用ガスの供給源(
図示せず)に接続された風箱123から流動化用ガスを
流動層部111へ送り込むための第1供給部材124が
設けられている。
図面に示した第1供給部材124は傾斜して設けられ、
この傾斜角度は流動層部111の耐火粒子の滑り止めが
できる角度を超える角度に設定されている。
そして、炉殻112の上端は排気ダクト120に接続さ
れ、その下端には傾斜室118を介して炉殻112から
冷却塔114に連通されていて、この冷却塔114の中
には冷却用流動層部113が内蔵されている。
この冷却用流動層部113の基部には第2供給部材12
6が設けられ、この第2供給部材126の下にはガス箱
125が設けられ、このガス箱125は供給管136を
介して流動化用ガス供給源(図示せず)に接続されてい
る。
また、冷却塔114の上端は排気ダクト120が接続さ
れている炉殻112の上端とダクト116を介して連通
され、冷却塔114の下端は排出ダクト122に接続さ
れている。
炉殻112の側部には、その中の流動層部111へ、こ
の流動層を構成する耐火粒子を導入するためのダクト1
28が設けられている。
また、炉殻112の側部にはダクト128の下方におい
て流動層部111へ燃料を送入するためのダクト132
が設けられ、一方のダクト132と他方のダクト128
の中間には焼却すべきごみを流動層部111へ装入する
ための別のダクト130が設けられている。
次に、焼却炉の作用について説明する。
まず、両供給部材124,126を介して流動層部11
1及び冷却用流動層部113のそれぞれに対して別個に
流動化用ガスなど、例えば空気が送り込まれる。
これにより各流動層部の構成物質、例えば砂が流動化さ
れ、この砂は熱容量が大きいので焼却するごみの性質に
かかわりなく焼却を比較的安定した状態に保つ働きをす
る。
流動層部111の温度は別のダクト130から装入され
たごみをできるだけ完全に燃焼するように選定される一
方流動層部111を構成する粒子の乱流によりその粒子
とごみとがうまく混合され、可燃性の物質が効率よく燃
えて灰となる。
この燃えカス及びその他の不燃性の物質は流動層部11
1を出て傾斜室118内に沿って下降し、第2供給部材
126から送り込まれる空気などにより流動化された冷
却用流動層部113に入る。
このためこれらの物質は、ここで冷却された後、垂直の
排出ダクト122に至り、以後、これらの冷却された物
質は容易に処分することができ、灰及び不燃性の物質は
流動層構成粒子から分離せしめることかできる。
流動層部111上面と冷却用流動層部113上面の高さ
の差しは次のように求められる。
(第4図参照) ベルヌーイの定理から 上式中 ■=冷却塔114下方の平均流動速度 g=重力の加速度 γ=単位体積の重量 p=冷却用流動層の圧力 Z=位置のエネルギ とすると、図中Zは基準面X−X線上であるため一方の
炉殻側ではZ=Hとなり 他方の冷却塔側ではZ=0で
あるため、上式より となる。
すなわち、Lは速度ヘッドを示している。このため、傾
斜室118に沿って水力勾配を生じ、燃えカスと不燃性
物質を押出する原動力となるため、上記した排出物質が
排出ダクト122に流出されることになる。
冷却用流動層部113を通過したガスはダクト116へ
入り、最終的には流動部111を通過した高温のガスと
混合される。
このように発生した最終的な煙道ガスは排気ダクト12
0へ入るが、その頃は、さらに冷却させることなく煙道
ガスの清浄化装置へ送り込んでもよいだけの低温にまで
冷却されている。
流動層部111の所要操業条件を維持するため。
にダクト128から流動層部111へ耐火粒子を補給す
ることができる。
焼却炉110の操業開始時には、流動層部111の上面
は冷却用流動層部113の上面と同じ高さになっている
が、傾斜室118の傾斜のため、流動層部111の供給
部材124から上面までの高さは冷却用流動層部113
の供給部材126から上面までの高さより低い。
最初、流動化用ガスは供給部材124から送り込まれて
流動層部111を流動化させ、また、これとは別個に第
2供給部材126から流動化用ガスが送り込まれて冷却
用流動層部113を流動化させる。
排気ダクト122は傾斜室118から耐火粒子等が降下
、排出されることを防止するために閉止されている。
このため、供給部材124の上面よりも第2供給部材1
26の上面の方が圧力が高くなり、第2供給部材126
から送り込まれた空気の一部は傾斜室118内に沿って
上昇し主流動層部111内に入る。
こうして炉の操業開始時に耐火粒子の流動化を開始させ
るために必要な余剰のガスが流動層部111へ送り込ま
れる。
そして、流動層部111の供給部材124から送り込ま
れる流動化用のガスの速度は炉の通常の操業条件に適合
するように選定することができるとともに、両方の供給
部材124,126から送り込まれる流動化用ガスの総
供給量は操業開始時における耐火粒子の流動化に必要な
最小速度が出るだけの量に選定することができる。
従って、流動層部111のためのガス供給手段としては
炉の平常操業中において理想のガス速度を出すことがで
きるのみならず、さらに操業開始時に必要な余剰のガス
までも供給するに足るほどの容量のものを設ける必要が
ない。
以上の説明及び図面から判るように、この第1実施例に
よる焼却炉110は構造が簡単であるのにもかかわらず
、ごみの中の可燃性物質の燃焼と不燃性物質の燃焼室か
らの除去及び炉外に排出する前の冷却よを効果的に行な
うことができる。
次に、この発明の第2実施例を第6図にて説明する。
第6図において、焼却炉210は流動層部212と、傾
斜室214と、流動層部212から給送される耐火粒子
及び不燃性物質を流動化用ガスにて流動化させて冷却す
るための冷却塔216とから構成されている。
この焼却炉210を操業する場合、冷却塔216内の耐
火粒子等を流動化させるための空気が送風機218から
ダクト220へ送り込まれ、次いでダクト222を経て
冷却塔216の下の空気箱224へ送り込まれる。
同時に、流動層部212の耐火粒子を流動化させるため
の空気がダクト220からダクト226を経て流動層部
212の下の空気箱228へ送り込まれる。
冷却塔216の下の空気箱224へ送り込まれた空気は
傾斜室214の下端の供給部材232を経て冷却塔21
6へ送り込まれ、また、流動層部212の下の空気箱2
28へ送り込まれた空気は、流動層部212の下端の供
給部材240を経て流動層部212へ送り込まれる。
流動層部212と冷却塔216の上端は、共通の煙道2
46へ連通されているため流動層部212から排出され
る燃焼生成ガスは冷却塔216から排出される低温のガ
スと混合されて比較的低温となって煙道246を通過し
、次のサイクロン248へ入ってこの煙道ガスから、ち
りその他の混入分子が除去される。
燃料はダクト250から流動層212へ送り込まれ、焼
却すべきごみはシュート252を介してホッパー254
へ送り込まれた後スクリューフィーダ256へ送り込ま
れ、このスクリューフィーダ256はモーフ260にて
1駆動されるスクリュー258を有し、このスクリュー
フィーダ256はそこへ送り込まれたごみが上方へ搬送
されて流動層部212へ入るように水平面に対して30
°〜45°の角度で傾斜させて設置されている。
このようにスクリューフィーダ256が傾斜させである
ため、スクリューフィーダ256の上端部近辺に炭酸ガ
スのポケットができ、かつ、不活性の耐火粒子がスクリ
ューフィーダ256に落ち込むからスクリューフィーダ
256を止めたとき、炉内の火がスクリューフィーダ2
56に沿って下降して拡がる心配がない。
冷却塔216を出た耐火粒子及び不燃性物質は炉の排出
口260を通過して排出物制御装置262へ送り出され
5これらの物質は次のふるい264に送られて耐火粒子
が不燃性のごみから分離されるとともに、不燃性のごみ
は容器266内に落下される。
一方、分離された耐火粒子は耐火粒子貯蔵装置268内
へ回収された後、スクリューコンベア270にてダクト
272へ送られ、このダクト272を経て再度流動層部
212へ送り込まれる。
排出口260から流出する余分な空気を回収するために
空気ダクト274が設けられており、この空気ダクト2
74は耐火粒子装入用のダクト272と連通していて装
入中に高温のガスが流動層部212から逃げ出すのを防
止できるようになっている。
第6図の焼却炉210の作用(操業方法)は第4図と第
5図に示した焼却炉110と同様であり、燃焼を持続さ
せるため必要に応じて燃料が補給され、流動層部212
の温度は、できるだけ完全にごみの燃焼が行なわれるよ
うに設定される。
傾斜室214が傾斜しているため、最初は流動層部21
2の流動層の上面は冷却塔216内の流動層の上面と同
じ高さであるから、炉の操業開始時においては冷却塔2
16の基部の空気の圧力が流動層部212の基部よりも
高くなるため、供給部材232から送り込まれた流動化
用の空気は流動層部212へも流入してその流動化が促
進される。
平常の操業中においては、冷却塔216内の流動層の高
さは耐火粒子と不燃性物質の排出により流動層部212
内の流動層よりも低くなるため、流動層部212から出
た耐火粒子及び不燃性物質は傾斜室214内を下降して
冷却塔216内に流入され、炉から排出される前に冷却
される。
第6図の焼却炉210は構造が簡単であるにもかかわら
ず、可燃性及び不燃性の物質の混在するごみを非常に効
果的に焼却することができる特長がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜第3図は従来例を示し、第1図は焼却炉の概略縦
断面図、第2図は第1図の焼却炉において流動化用の空
気を予熱するための一方法を示す説明図、第3図は第1
図の焼却炉において流動化用空気を予熱するための別法
を示す説明図である。 第4〜5図は本発明の第1実施例をそれぞれ示すもので
、第4図は操業段階を示す概略縦断面図、第5図は始業
時を示す概略縦断面図、第6図は本発明の第2実施例を
一部切断して示す斜視図である。 10.110,210・・・・・・焼却炉、112・・
・・・・炉殻、14,111.212・・・・・・流動
層部、16・・・・・・供給口、124,126,23
2,240・・・・・・供給部材、18,118,21
4・・・・・・傾斜室、20.130・・・・・・ごみ
装入口、114,216・・・・・・冷却塔、30,1
28,272・・・・・・砂の補給口。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 耐火粒子の流動層部を形成するための垂直な炉殻と
    、前記流動層部が流動化されたとき流動している区域内
    へ焼却すべきごみを装入するためのごみ装入口と、前記
    流動層部の耐火粒子を流動化させると同時にごみの中の
    可燃性物質の燃焼を促進させるため必要に応じ燃料を供
    給するためのダクトと、前記炉殻から高温の耐火粒子及
    びごみの中の不燃性物質が装入される冷却用流動層部を
    形成するための垂直冷却塔と、前記炉殻の基部から前記
    冷却塔の基部に連絡する通路を形成するように下方へ傾
    斜された傾斜室と、前記傾斜室の下面にそれぞれ設けら
    れて流動化用空気を供給するための供給部材とにより構
    成された焼却炉であって、焼却の開始時には流動化用空
    気を最初は前記冷却塔内の冷却用流動層部よりは前記炉
    殻内の燃焼用流動層部の方へ流れやすくするために焼却
    工程の開始時には必要な余剰の空気を供給できるように
    前記炉殻と前記冷却塔における両流動層部の高さをほぼ
    同一に設定する構成にしたことを特徴とするごみ処理用
    の焼却炉。
JP47124713A 1971-12-10 1972-12-11 シヨウキヤクロノカイリヨウ Expired JPS5810643B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB5759071 1971-12-10
GB4671372A GB1418631A (en) 1971-12-10 1972-10-10 Incinerators

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS4872977A JPS4872977A (ja) 1973-10-02
JPS5810643B2 true JPS5810643B2 (ja) 1983-02-26

Family

ID=26265884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP47124713A Expired JPS5810643B2 (ja) 1971-12-10 1972-12-11 シヨウキヤクロノカイリヨウ

Country Status (13)

Country Link
US (1) US3877397A (ja)
JP (1) JPS5810643B2 (ja)
BE (1) BE792527A (ja)
CA (1) CA981112A (ja)
DE (1) DE2261155A1 (ja)
DK (1) DK139323B (ja)
ES (1) ES409500A1 (ja)
FR (1) FR2162680B1 (ja)
GB (1) GB1418631A (ja)
IT (1) IT979666B (ja)
NL (1) NL7216810A (ja)
NO (1) NO136628C (ja)
SE (1) SE400626B (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5143713B2 (ja) * 1974-01-18 1976-11-24
DE2457029C2 (de) * 1974-12-03 1982-09-23 Uhde Gmbh, 4600 Dortmund Verfahren zur Aufheizung eines Wirbelbettes eines thermischen Reaktionsofens
US3958920A (en) * 1975-06-03 1976-05-25 Rust Engineering Company System for controlling the operation of a multiple hearth furnace
JPS5548476Y2 (ja) * 1975-08-13 1980-11-12
JPS5313363U (ja) * 1976-07-16 1978-02-03
DE2658371C2 (de) * 1976-12-23 1983-03-03 Carl Robert Eckelmann AG, 2000 Hamburg Verfahren zum Pyrolysieren von Altreifen
SE7712262L (sv) * 1977-06-20 1978-12-21 Energy Products Of Idaho Anordning for forbrenning, pyrolys eller forgasning av avfall
US4553487A (en) * 1983-09-02 1985-11-19 Waste-Tech Services, Inc. Removal of tramp material from fluid bed vessels
US7047894B2 (en) * 1999-11-02 2006-05-23 Consolidated Engineering Company, Inc. Method and apparatus for combustion of residual carbon in fly ash
TW562700B (en) * 2000-11-28 2003-11-21 Takamo Ind Co Ltd Garbage processing machine
WO2006004756A2 (en) * 2004-06-28 2006-01-12 Consolidated Engineering Company, Inc. Method and apparatus for removal of flashing and blockages from a casting
WO2007147091A2 (en) * 2006-06-15 2007-12-21 Consolidated Engineering Company, Inc. Methods and system for manufacturing castings utilizing an automated flexible manufacturing system
CA2832887A1 (en) 2011-04-11 2012-10-18 ADA-ES, Inc. Fluidized bed method and system for gas component capture
IN2015DN02082A (ja) 2012-09-20 2015-08-14 Ada Es Inc

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1309990A (ja) * 1963-03-04
US2577632A (en) * 1946-08-27 1951-12-04 Standard Oil Dev Co Process for supplying plasticizable carbonaceous solids into a gasification zone
NL113541C (ja) * 1958-03-24
FR1350968A (fr) * 1963-02-05 1964-01-31 Gen Am Transport Système et procédé pour détruire des coulis aqueux contenant des déchets organiques combustibles
US3397657A (en) * 1965-11-01 1968-08-20 Tada Mitsuru Apparatus for continuously burning wastes
US3399637A (en) * 1967-05-10 1968-09-03 Dorr Oliver Inc Screw feeder for feeding sewage sludge or the like to a combustion chamber
US3577938A (en) * 1968-05-10 1971-05-11 Rose Downs & Thompson Ltd Incinerators
US3495556A (en) * 1968-07-03 1970-02-17 Dorr Oliver Inc Heat exchanger of the tube bundle type
US3589313A (en) * 1968-08-30 1971-06-29 Us Health Education & Welfare Solid waste disposal method and apparatus
US3598374A (en) * 1969-10-06 1971-08-10 Dorr Oliver Inc Fluidized bed reactor with preheating of fluidizing air

Also Published As

Publication number Publication date
NL7216810A (ja) 1973-06-13
US3877397A (en) 1975-04-15
DE2261155A1 (de) 1973-06-14
SE400626B (sv) 1978-04-03
DK139323B (da) 1979-01-29
IT979666B (it) 1974-09-30
FR2162680A1 (ja) 1973-07-20
FR2162680B1 (ja) 1976-10-29
DK139323C (ja) 1979-07-02
GB1418631A (en) 1975-12-24
CA981112A (en) 1976-01-06
BE792527A (fr) 1973-03-30
JPS4872977A (ja) 1973-10-02
NO136628B (ja) 1977-06-27
NO136628C (no) 1977-10-05
ES409500A1 (es) 1976-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3716339A (en) Hydrogen chloride recovery incinerator for plastics containing hydrogen and chlorine
JP4889176B2 (ja) 固形燃料、特に固形廃棄物の燃焼方法及び燃焼装置
US3267890A (en) Municipal incinerator
JPS5810643B2 (ja) シヨウキヤクロノカイリヨウ
JPH0799257B2 (ja) 流動床炉の安定燃焼法
US4280417A (en) Incineration plant
US4399756A (en) Refuse burning process
JP2006023030A (ja) 一次燃焼装置を備えた竪型ごみ焼却炉及びその運転制御方法
JPH0730904B2 (ja) 汚泥の浄化処理方法
JPH11325428A (ja) 焼却炉及びその使用方法
JP3623751B2 (ja) 灰溶融装置を備えた竪型ごみ焼却施設とその運転方法
KR100348746B1 (ko) 폐기물처리장치
US4100255A (en) Combustion of refuse containing chlorinated hydrocarbons
JPS5823883A (ja) 廃タイヤの乾溜方法及装置
JP5876264B2 (ja) 廃棄物処理装置
JP3973310B2 (ja) 焼却灰の無害化処理方法
GB2034445A (en) Fluidised bed combustion apparatus
JP3107544B2 (ja) 旋回燃焼炉
JP2991638B2 (ja) 廃棄物焼却装置
JP2945304B2 (ja) 廃棄物焼却装置
JP3659834B2 (ja) 焼却灰及び飛灰中のダイオキシン除去方法及びその装置
JP2629117B2 (ja) 廃棄物の溶融炉
JP2743341B2 (ja) 流動床焼却方法および装置
JPS63311013A (ja) 流動床式ゴミ焼却炉
GB2064735A (en) Incineration process and plant