JP2003527815A - 細胞増殖関連分子 - Google Patents

細胞増殖関連分子

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ヒト細胞増殖関連分子(MACP)並びにMACPを同定及びコードするポリヌクレオチドを提供する。また、本発明は発現ベクター、宿主細胞、抗体、アゴニスト、及びアンタゴニストを提供する。更に、本発明はMACPの発現に関わる疾患の診断、治療、又は予防の方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、細胞増殖関連分子の核酸配列およびアミノ酸配列、並びに細胞増殖
障害及び免疫異常症の診断・予防・治療におけるこれらの配列の利用法に関する
ものである。
【0002】 発明の背景 組織の成長には、機能的に組織された多細胞型を生じさせるための細胞の増殖
、分化、及びアポトーシスが含まれる。細胞増殖は、細胞の数およびそれらの空
間的組織を維持するように調節される。この調節は、細胞同士ならびに細胞と細
胞外基質との相互作用に依存する。この調節を可能とする分子は、細胞外基質及
び細胞接着分子、並びに成長因子、発癌遺伝子、及び癌抑制遺伝子を含む幾つか
のカテゴリーに分類される。
【0003】 成長因子は、細胞増殖を促進するのに必要な血清因子として本来は説明されて
いた。成長因子は循環に存在するが、殆どは局所的なメディエイタとして機能し
、応答細胞(responding cell)の近隣の細胞から生じる。成長因子は、応答細胞
における表面受容体と結合し、しばしばキナーゼ及びホスファターゼの活性化を
含む細胞内カスケードを誘導する。腫瘍成長因子β(TFG-β)ファミリーの幾つ
かのメンバーのような成長因子は、細胞分裂の刺激に加え、幾つかの細胞におい
て細胞増殖を刺激するように作用し、また他の細胞においてそれを抑制するよう
に作用する。成長因子は、或る濃度において細胞を刺激し、また別の濃度におい
て同じ細胞を抑制し得る。大抵の成長因子は、細胞の成長および分化の調節以外
に多くの機能を有しており、それらは、状況に応じて増殖、生存、分化、移入、
即ち細胞の機能を調節することが可能である。例えば、腫瘍壊死因子/神経成長
因子(TNF/NGF)ファミリーは、増殖および分化を調節するだけでなく、細胞死
を活性化もしくは抑制することが可能である。細胞の応答は、表面受容体が刺激
された細胞型、分化および形質転換状態の段階、並びに細胞に作用する刺激の型
に依存する(Smith, A.ら(1994) Cell 76:959-962; 並びにNocentini, G.ら(199
7) Proc. Natl. Acad, Sci. USA 94:6216-6221)。
【0004】 成長因子に対して競合し、灌流システムにおいて「制限のない」量を供された、
組織において隣接する細胞は、細胞分裂の密度依存的な抑制に到達する前に、よ
り高い細胞密度まで成長する。細胞は、しばしば細胞分裂の足場依存性を更に示
す。この足場依存性は、細胞骨格と細胞外基質(ECM)とを連結する接着域の形
成に関連する。ECM構成要素の発現は、成長因子によって刺激され得る。例えば
、TGF-βは、線維芽細胞を刺激してフィブロネクチン、コラーゲン、及びテネイ
シンを含む種々のECMタンパク質を生成する(Pearson, C.A.ら(1988) EMBO J. 7
:2677-2981)。実際、幾つかの細胞型に対してラミニン又はフィブロネクチンの
ような特異的なECM分子が成長因子として機能する。発育及び病変神経組織にお
いて発現されたテネイシン-C及び-Rは、軸索の成長に対して刺激性/抗付着性又
は抑制性の特性をそれぞれ与える(Faissner, A. (1997) Cell Tissue Res 290:
331-341)。
【0005】 発癌遺伝子(即ち、「癌誘発遺伝子」)は、成長因子シグナルの受取および活性
化に関連する。発癌遺伝子を過剰に活性化する変異が、結果として細胞増殖に帰
着する。成長因子による細胞の刺激によって、遺伝子産物の2つの組、早期反応(
early-response)遺伝子と遅延反応(delayed-response)遺伝子が活性化される。
早期反応遺伝子産物にはmyc、fos、及びjunが含まれ、それらの全てが遺伝子調
節タンパク質をコードする。これらの調節タンパク質は、遺伝子の第2の組であ
る細胞周期制御因子Cdk及びサイクリンを含む遅延反応遺伝子の転写性の活性化
をもたらす。例えば、ヒトT細胞白血病ウィルスI型(HTLV-1)Taxトランス活性
化因子タンパク質は、細胞の転写制御因子の活性を増強することによって早期反
応遺伝子として機能する。Taxタンパク質の発癌特性には、GTP結合タンパク質Ra
sとの協同作用による主要なTリンパ球および線維芽細胞の形質転換が含まれる。
最近になって、Taxが幾つかのPDZ含有タンパク質と相互作用することが研究者ら
によって明らかにされた。Drosophila腫瘍サプレッサータンパク質Discs-Large
と本来は記述されるPDZドメインは、成長因子のシグナル伝達経路におけるクラ
スター形成受容体に含まれると考えられる膜タンパク質に共通のものである(Ro
usset, R.ら(1998) Oncogene 16, 643-654)。
【0006】 癌抑制遺伝子は、細胞増殖の抑制に関与する。癌抑制遺伝子の機能を低下また
は損失させる原因となる変異が、結果として細胞増殖に帰着する。例えば、非リ
ン酸化状態の網膜芽細胞腫の遺伝子産物(RB)は、幾つかの早期反応遺伝子と結
合してそれらの転写を抑制し、従って細胞分裂を阻害する。RBのリン酸化は、そ
の遺伝子からの分離を引起こし、抑制から解放して細胞分裂の進行を可能とする
【0007】 細胞の増殖、分化、及びアポトーシスに関与する他の遺伝子産物が、更に発見
されている。そのような新しい分子を同定するのに役立つものとして現在用いら
れている一つの方法は、静止性の細胞と増殖性の細胞との比較である。例えば、
ヒトの胎盤の栄養膜細胞層の細胞のサブトラクティブなハイブリダイゼーション
によって、細胞増殖のEGF誘導によって発現レベルが上昇する20の遺伝子が同定
された(Morrish, D.W.ら (1996) Placenta 17:431-441)。細胞内で生成された
分子の同定に関与する他の方法では、ジチオールチオンのような抗腫瘍化剤で処
理する。恐らく、これらの抗腫瘍化剤の保護性の作用は、腫瘍抑制遺伝子産物の
誘発に関連する(Primiano.T.ら (1996) Carcinogenesis 17:2297-2303)。
【0008】 新規な細胞増殖関連分子及びそれらをコードするポリヌクレオチドの開示は、
細胞増殖障害及び免疫異常症の診断・治療・予防に役立つ新たな組成物を提供し
て当業者の要求を満たすものである。
【0009】 発明の概要 本発明は、まとめて「MACP」、個別には「MACP-1」、「MACP-2」、「MACP-3」、「MACP-
4」、及び「MACP-5」と称される実質的に精製されたポリペプチドである細胞増殖関
連分子を特徴とする。一実施態様において、本発明はSEQ ID NO:1、SEQ ID NO:2
、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、及びSEQ ID NO:5(SEQ ID NO:1−5)からなる一
群より選択されたアミノ酸配列、並びにそれらの断片を含む実質的に精製された
ポリペプチドを提供する。
【0010】 また、本発明はSEQ ID NO:1、SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、及び
SEQ ID NO:5のアミノ酸配列、又はそれらの任意の断片に対して少なくとも90%以
上のアミノ酸同一性を有する実質的に精製された変異体を提供する。更に本発明
はSEQ ID NO:1−5からなる一群より選択されたアミノ酸配列、並びにそれらの断
片を含むポリペプチドをコードする単離され精製されたポリヌクレオチドを提供
する。更に本発明にはSEQ ID NO:1−5、並びにそれらの断片からなる一群より選
択されたアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに対し
て少なくとも90%以上のポリヌクレオチド配列の同一性を有する単離され精製さ
れたポリヌクレオチドの変異配列が含まれる。
【0011】 更に、本発明はSEQ ID NO:1−5からなる一群より選択されたアミノ酸配列、並
びにそれらの断片を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに対して相
補的な配列を有する単離され精製されたポリヌクレオチドだけでなく、SEQ ID N
O:1−5からなる一群より選択されたアミノ酸配列、並びにそれらの断片を含むポ
リペプチドをコードするポリヌクレオチドと厳密な条件の下でハイブリダイズす
る単離され精製されたポリヌクレオチドを提供する。
【0012】 更に、本発明はSEQ ID NO:6、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、及び
SEQ ID NO:10(SEQ ID NO:6−10)からなる一群より選択されたポリヌクレオチ
ド配列、並びにそれらの断片を含む単離され精製されたポリヌクレオチドを提供
する。更に本発明はSEQ ID NO:6−10からなる一群より選択されたポリヌクレオ
チド配列、並びにそれらの断片を含むポリヌクレオチドに対して相補的な配列を
有する単離され精製されたポリヌクレオチドだけでなく、SEQ ID NO:6−10から
なる一群より選択されたポリヌクレオチド配列、並びにそれらの断片を含むポリ
ヌクレオチドに対して少なくとも90%以上のポリヌクレオチド配列の同一性を有
する単離され精製されたポリヌクレオチドの変異配列を提供する。
【0013】 更に、本発明はSEQ ID NO:1−5からなる一群より選択されたアミノ酸配列、並
びにそれらの断片を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの少なくと
も断片を含む発現ベクターを提供する。別の態様では、その発現ベクターは宿主
細胞に包含される。
【0014】 更に、本発明はSEQ ID NO:1−5からなる一群より選択されたアミノ酸配列、並
びにそれらの断片を含むポリペプチドの製造方法を提供し、その方法には、(a
)前記ポリペプチドの発現に適した条件の下で、前記ポリペプチドをコードする
ポリヌクレオチドの少なくとも断片を含む発現ベクターを含む宿主細胞を培養す
る過程と、(b)その宿主細胞の培地からポリペプチドを回収する過程とが含ま
れる。
【0015】 更に、本発明はSEQ ID NO:1−5からなる一群より選択されたアミノ酸配列、並
びにそれらの断片を含む実質的に精製されたポリペプチドを適切な製薬用担体と
共に含む医薬品組成物を提供する。
【0016】 更に、本発明には前記ポリペプチドの精製されたアゴニストおよび精製された
アンタゴニストだけでなく、SEQ ID NO:1−5からなる一群より選択されたアミノ
酸配列、並びにそれらの断片を含むポリペプチドに結合する精製された抗体が含
まれる。
【0017】 更に、本発明はMACPの活性もしくは発現の低下に関連する細胞増殖障害の治療
又は予防の方法を提供し、その方法には、そのような治療が必要な被験者に対し
て、SEQ ID NO:1−5からなる一群より選択されたアミノ酸配列、並びにそれらの
断片を含む実質的に精製されたポリペプチドを含む医薬品組成物を有効な量投与
する過程が含まれる。
【0018】 更に、本発明はMACPの活性もしくは発現の増大に関連する細胞増殖障害の治療
又は予防の方法を提供し、その方法には、そのような治療が必要な被験者に対し
て、SEQ ID NO:1−5からなる一群より選択されたアミノ酸配列、並びにそれらの
断片を含むポリペプチドのアンタゴニストを有効な量投与する過程が含まれる。
【0019】 更に、本発明は免疫異常症の治療又は予防の方法を提供し、その方法には、そ
のような治療が必要な被験者に対してSEQ ID NO:1−5からなる一群より選択され
たアミノ酸配列、並びにそれらの断片を含む実質的に精製されたポリペプチドを
含む医薬品組成物を有効な量投与する過程が含まれる。
【0020】 更に、本発明は所定の生物学的サンプルにおいてSEQ ID NO:1−5からなる一群
より選択されたアミノ酸配列、並びにそれらの断片を含むポリヌクレオチドの検
出方法を提供し、その検出方法には、(a)生物学的サンプルの少なくとも1つ
の核酸と、SEQ ID NO:1−5からなる一群より選択されたアミノ酸配列、並びにそ
れらの断片を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列の相補配列と
をハイブリダイズさせて、ハイブリダイゼーション複合体を形成する過程と、(
b)前記ハイブリダイゼーション複合体を検出する過程であって、該ハイブリダ
イゼーション複合体の存在が前記生物学的サンプルにおけるポリペプチドをコー
ドするポリヌクレオチドの存在と相関性を有するような検出過程とが含まれる。
一態様において、その方法には、ハイブリダイゼーション過程の前にポリヌクレ
オチドを増幅する過程が更に含まれる。
【0021】 発明を実施するための形態 本発明のタンパク質、核酸配列、及び方法について説明する前に、本発明は、
ここに開示した特定の方法論、プロトコル、細胞系、ベクター、及び試薬に限定
されるものではなく、その実施形態は変更可能であることを理解されたい。また
、ここで使用した専門用語は、特定の実施例のみを説明する目的で用いたもので
あり、特許請求の範囲のみで限定される本発明の範囲を限定することを意図した
ものではないことも理解されたい。
【0022】 請求の範囲を含む本明細書において、単数形の「或る」及び「その(この)」
の表記は、文脈からそうでないことが明らかである場合以外は、複数の意味も含
むことに注意されたい。従って、例えば「或る宿主細胞」の表記には、複数のそ
のような宿主細胞が含まれ、この「抗体」の表記は、1またはそれ以上の抗体及
び当業者に周知のその等価物なども表している。
【0023】 特別に定義されていない限り、本明細書における全ての専門用語及び特定の用
語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に一般に理解され
るものと同じ意味を有する。ここで説明したものと類似あるいは等価な方法や材
料を本発明の実施や試験において使用可能であるが、本明細書においては好適な
方法、装置、材料を説明する。本発明で言及した全ての文献は、文献で報告され
た本発明に関して用いられ得る株化細胞、ベクター、及び方法論を説明・開示す
るために引用したものである。本明細書のあらゆる開示内容は、本発明が従来発
明によるそのような開示に先行し得ないことを認めるものと解釈してはならない
【0024】 定義 ここで用いる「MACP」は、任意の種、詳細にはウシ、ヒツジ、ブタ、マウス、ウ
マ、及び好ましくをヒトを含む特定の哺乳類の種から得られたものであって、天
然、合成、半合成か、或いは組換え体を起源として得られた実質的に精製された
MACPのアミノ酸配列を指す。
【0025】 用語「アゴニスト」は、MACPと結合した場合にMACPの効果を高めたり、その効果
の持続時間を延ばす分子を指す。アゴニストには、MACPに結合してその作用を調
節するタンパク質、核酸、糖質、または任意の他の分子が含まれ得る。
【0026】 ここで用いる「アレル変異配列」は、MACPをコードする遺伝子の対立形である。
アレル変異配列は、核酸配列における少なくともひとつの突然変異に起因し、変
異したmRNA或いはポリペプチドが生ずるが、それらの構造又は機能は変化する場
合と変化しない場合がある。与えられた任意の自然の遺伝子または組換え型の遺
伝子には、アレル形がないもの、1つ存在するもの、或いは多数存在するものが
ある。一般にアレル変異配列が生じる通常の変異は、ヌクレオチドの自然な欠失
、付加、または置換に因るものである。これらのタイプの変化の各々は、単独ま
たは他の変化と組み合わされて、所定の配列において1またはそれ以上の回数で
生じ得る。
【0027】 ここで用いるMACPをコードする「変異(altered)」核酸配列には、結果として同
一のMACPまたはMACPの機能的特徴の少なくとも1つをともなうポリペプチドをコ
ードするポリヌクレオチドをもたらす種々のヌクレオチドの欠失、挿入、または
置換をともなうそれらの配列が含まれる。この定義には、MACPをコードするポリ
ヌクレオチドの特定のオリゴヌクレオチドプローブを用いて容易に検出可能な、
或いは検出困難な多型と、またMACPをコードするポリヌクレオチド配列の正常の
染色体の位置とは別の所定の位置を有する、アレル変異配列に対する不適切な或
いは予期しないハイブリダイゼーションとが含まれる。コード化されたタンパク
質もまた「変異」したものであり得て、サイレント変化(silent change)を生ずる
アミノ酸残基の置換、欠失、または挿入を含み、結果的に機能的に等価MACPとな
るものである。意図的なアミノ酸置換は、MACPの生物学的または免疫学的活性が
保持される限りにおいて、残基の極性、電荷、溶解度、疎水性、親水性、および
/または両親媒性の性質についての類似性に基づき行なわれ得る。例えば、負に
荷電したアミノ酸にはアスパラギン酸およびグルタミン酸が含まれ、正に荷電し
たアミノ酸にはリジンおよびアルギニンが含まれ、同様な親水性値を有する非電
荷の極性頭基を有するアミノ酸には、ロイシン、イソロイシン、バリン、グリシ
ン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、フェニルアラ
ニン、及びチロシンが含まれる。
【0028】 ここで用いる「アミノ酸」または「アミノ酸配列」は、オリゴペプチド、ペプチド
、ポリペプチド、又はタンパク質の配列、またはそれらの何れかの断片であり、
自然発生又は合成の分子を指す。MACPの断片は、好ましくは約5〜約15個のアミ
ノ酸の長さを有し、MACPの生物的活性又は免疫学的活性を保持しているものであ
る。この文脈において、「断片」、「免疫原性の断片」、または「抗原性の断片」は、
好ましくは約5〜15のアミノ酸の長さ(最も好ましくは14のアミノ酸の長さ)で
あってMACPの生物学的活性または免疫学的活性を保持するMACPの断片を指す。こ
こで「アミノ酸配列」は、自然発生タンパク質分子のアミノ酸配列を指すものと
して挙げているが、「アミノ酸配列」や類似の用語は、列挙されたタンパク質分
子に関連する完全で元のままのアミノ酸配列にアミノ酸配列を限定する意味で用
いられるわけではない。
【0029】 ここで用いる「増幅」は、核酸配列の追加の複製物を生成することであり、通
常は当業者に周知のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)技術を用いて実施される(Die
ffenbach, C.W.及びG.S. Dveksler (1995) PCR Primer. a Laboratory Manual,
Cold Spring Harbor Press, Plainview, NY,pp.1-5参照)。
【0030】 用語「アンタゴニスト」は、MACPに結合した場合にMACPの生物学的又は免疫学
的活性の効果の程度を低下させたり、効果の持続時間を短縮する分子を指す。ア
ンタゴニストには、タンパク質、核酸、糖質、或いはMACPの作用を低下させる任
意の他の分子が含まれ得る。
【0031】 用語「抗体」は、完全な分子、並びに抗原決定基と結合し得るFa、F(ab)2、及
びFvフラグメントのようなそれらの断片も指す。MACPポリペプチドに結合する抗
体は、無処置のポリペプチドを用いて、或いは免疫化する抗原として関与する小
型のペプチドを含むその断片を用いて調製することができる。動物(例えば、マ
ウス、ラット、またはウサギ)を免疫化するのに用いるポリペプチドまたはオリ
ゴペプチドは、RNAの翻訳または化学的に合成されたものから得られ、必要なら
ば担体タンパク質と結合可能である。ペプチドと化学的に結合する通常用いられ
る担体には、ウシ血清アルブミン及びサイログロブリン、キーホールリンペット
ヘモシアニン(KLH)が含まれる。次に、この結合したペプチドを用いて動物を
免疫化する。
【0032】 用語「抗原決定基」は、特定の抗体と接触する分子の断片(即ち、エピトープ
)を指す。タンパク質またはタンパク質の断片を用いてホストの動物を免疫化す
る場合、このタンパク質の多くの領域が、抗原決定基(タンパク質の所定の領域
または3次元構造)と特異的に結合する抗体の産生を誘発し得る。抗原決定基は
抗体への結合について元の抗原(即ち、免疫応答を誘発するために用いられる免
疫原)と競合し得る。
【0033】 用語「アンチセンス」は、特定の核酸配列の「センス」鎖と相補的な核酸配列を
含む任意の成分を指す。アンチセンス分子は、合成や転写を含む任意の方法で作
り出すことができる。この相補的ヌクレオチドは、一度細胞内に導入されると、
細胞によって作られた天然の配列と結合して2重鎖を形成し、転写や翻訳を妨げ
る。「マイナス(−)」なる表現がアンチセンス鎖を指し、「プラス(+)」な
る表現がセンス鎖を指すことがある。
【0034】 用語「生物学的に活性」は、自然発生の分子の構造的機能、調節機能、又は生
化学的機能を有するタンパク質を指す。同様に「免疫学的に活性」は、天然の、
組換え体の、又は合成のMACP、若しくはその任意のオリゴペプチドの能力を指し
、適当な動物や細胞における特定の免疫応答を誘発し、特定の抗体に結合する。
【0035】 用語「相補的」または「相補性」は、任意の塩類及び温度条件の下での塩基対
によるポリヌクレオチド同士の自然な結合である。例えば、配列「5'A-G-T3'」
は相補的配列「3'T-C-A5'」に結合する。2つの1本鎖分子間の相補性は、幾つか
の核酸のみが結合しているような「部分的」なものも、或いは1本鎖分子間に完
全な相補性が存在するような「完全」なものもある。核酸鎖同士の相補性の程度は
、核酸鎖同士のハイブリダイゼーションの効率及び強さに大きな影響を与える。
このことは、核酸鎖同士の結合によって左右される増幅反応や、ペプチド核酸(
PNA)分子の設計及び使用において特に重要である。
【0036】 ここで用いる「所定のポリヌクレオチド配列を含む組成物」または「所定のア
ミノ酸配列を含む組成物」とは、概して所定のポリヌクレオチド配列またはアミ
ノ酸配列を含む任意の組成物を指す。この組成物には、乾燥した製剤または水溶
液が含まれ得る。MACPまたはMACPの断片をコードするポリヌクレオチドを含む組
成物は、ハイブリダイゼーションプローブとして利用できる。このプローブは凍
結乾燥した形態で保存することができ、糖質のような安定化剤と結合させること
ができる。ハイブリダイゼーションにおいて、このプローブは、塩(例えば、Na
Cl)、界面活性剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS))及び他の物質(例
えば、デンハート液、乾燥ミルク、サケ精子DNA等)を含む水溶液に分散させる
ことができる。
【0037】 用語「コンセンサス配列」は、再度配列決定して不要な塩基が分離された核酸
配列か、XL-PCRTM(The Perkin Elmer, Norwalk, CT)を用いて5‘方向及び/又は
3’方向に伸長して再度配列決定した核酸配列か、或いはフラグメントの組み合
わせのためのコンピュータプログラム(例えば、GELVIEWTM Fragment Assembly
system, GCG, Madison WI)を用いて2種以上のインサイト社クローンの重複した
配列から組み合わせて作られた核酸配列である。いくつかの配列が伸長され、か
つ組み合わされてコンセンサス配列が作られる。
【0038】 用語「ポリヌクレオチドの発現と相関性を有する」とは、ノーザン解析による
MACPをコードする核酸配列と同一か又は関連する核酸の存在の検出が、サンプル
内のMACPをコードする核酸の存在を示しており、従ってMACPをコードするポリヌ
クレオチドからの転写産物の発現と相関性を有している、ということを表してい
る。
【0039】 ここで用いる「欠失」は、ヌクレオチド配列またはアミノ酸配列における変化
であり、結果的に1個またはそれ以上のヌクレオチド若しくはアミノ酸残基が欠
けることである。
【0040】 用語「誘導体」は、ポリペプチド配列、又はポリヌクレオチド配列の化学修飾
を指す。ポリヌクレオチド配列の化学修飾には、例えば、水素からアルキル基、
アシル基、又はアミノ基への置換が含まれる。ポリヌクレオチド誘導体は、自然
発生の分子の生物学的又は免疫学的機能を保持しているポリペプチドをコードす
る。誘導体ポリペプチドは、グリコシル化、ポリエチレングリコール化(pegylat
ion)、または元のポリペプチドの生物学的又は免疫学的機能を保持する別の任意
のプロセスで修飾されたものである。
【0041】 用語「類似性」は、或る程度の相補性を意味する。部分的な類似性と、完全な
類似性の場合がある。用語「類似性」の代わりに「同一性」を用いることができる。
同一の配列が標的の核酸とハイブリダイズするのを少なくとも部分的に阻害する
部分的に相補的な配列は、「実質的に類似な」ことを指す。完全に相補的な配列
と標的配列とのハイブリダイゼーションの阻害は、緩やかな厳密性のもとで、ハ
イブリダイゼーションアッセイ(サザン法またはノーザン法、溶液ハイブリダイ
ゼーション等)を用いて検定可能である。実質的に類似な配列またはハイブリダ
イゼーションプローブは、緩やかな厳密性の下で完全に類似(同一)な配列との
結合について標的の配列と競合し、それを阻害する。このことは、緩やかな厳密
性の条件が、非特異的な結合を許容するようなものであるということを意味する
わけではなく、緩やかな厳密性の条件では2つの配列の相互の結合が特異的(即
ち選択的)相互作用であることが必要である。非特異的結合が存在しないことを
、部分的な程度の相補性(即ち約30%未満の類似性又は同一性)さえも有してい
ない第2の標的配列を用いることにより検査することができる。非特異的結合が
存在しない場合、概ね類似な配列またはプローブは第2の非相補的な標的配列と
ハイブリダイズしない。
【0042】 用語「同一性のパーセント」又は「同一性の%」は、2以上のアミノ酸または核酸配
列の比較において見出された配列の類似性の百分率を指す。同一性のパーセント
は、例えばMegAlignプログラム(DNASTAR,Inc.,Madison WI)を用いることによ
って電子的に決定できる。MegAlignプログラムは、例えばclustal Method.(例
えば、Higgins,D.G.及びSharp,P.M.(1988)Gene 73:237-244参照)のような種々
の方法に従い、2以上の配列の間のアライメントを作成することができる。clust
alアルゴリズムは、全てのペアの間の距離を調べることによって配列をクラスタ
ーに分類する。クラスターはペアでアライメントされ、次にグループにおいてア
ライメントされる。2つのアミノ酸配列(例えば、配列A及び配列B)の間の類似
性のパーセンテージは、(配列Aと配列Bとの間で一致する残基の総数)/(配列
Aの長さ−配列Aにおけるギャップ残基(gap residues)の数−配列Bにおけるギャ
ップ残基の数)×100によって計算する。2つのアミノ酸の間の低い類似性または
非類似性のギャップは、類似性のパーセンテージの測定に含まれない。また、核
酸配列の間の同一性のパーセントは、例えばJotun Hein Methodのような当業者
に周知の他の方法により計算、即ちカウントできる(例えばHein, J.(1990) Met
hods Enzymol. 183:626-645参照)。更に配列間の同一性は、例えばハイブリダ
イゼーション条件を変更することによる当業者に周知の別の方法によって測定可
能である。
【0043】 「ヒト人工染色体」(HACs)は6kb〜10MbのサイズのDNA配列を含んでおり、安定
した有糸分裂染色体の分離及び維持に必要な全ての要素を含む直鎖状の小染色体
である(Harrington, J.J.ら (1997) Nat Genet. 15:345-355参照)。
【0044】 用語「ヒト化抗体」は、抗体が本来の結合能力をそのまま保持しながらヒト抗
体により近づくように、非抗体結合領域におけるアミノ酸配列配列を置換した抗
体分子を指す。
【0045】 用語「ハイブリダイゼーション」は、核酸の鎖が塩基対合を介して相補鎖と結
合する任意の過程を指す。
【0046】 用語「ハイブリダイゼーション複合体」は、相補的な塩基の間の水素結合形成
の効力によって、2つの核酸配列で形成された複合体を指す。ハイブリダイゼー
ション複合体は、溶液中で形成されるか(例えば、C0t又はR0t解析)、或いは核
酸は溶液中に存在する一方の核酸と固体支持体(例えば、紙、メンブラン、フィ
ルタ、ピン、またはスライドガラス、ポリマー、または細胞やその核酸が固定さ
れる他の適切な基板)に固定されたもう一方の核酸との間で形成され得る。
【0047】 ここで用いる「挿入」或いは「付加」は、自然発生の分子にみられる配列に対
して、1個または2個以上のヌクレオチド、アミノ酸残基が各々加わるような、ヌ
クレオチド配列或いはアミノ酸配列の変化を指す。
【0048】 「免疫応答」は、炎症、心的外傷、免疫異常症、又は伝染性もしくは遺伝性の疾
患に関連する容態を指す。これらの容態は、細胞および全身の防御系に作用する
種々の因子(例えばサイトカイン、ケモカイン、及び他のシグナル伝達分子)の
発現によって特徴づけられる。
【0049】 用語「マイクロアレイ」とは、例えば紙、ナイロン、又は他のタイプのメンブ
ラン、フィルタ、チップ、スライドガラス、又は他の任意の適切な固体支持体の
ような基板上に配列された個々のポリヌクレオチド又はオリゴヌクレオチドを配
列したものを指す。
【0050】 マイクロアレイコンテキストで使用する用語「エレメント」又は「アレイエレメ
ント」は、支持体(基板)の表面に配置されたハイブリダイズ可能なポリヌクレ
オチドを指す。
【0051】 用語「調節(modulate)」は、MACPの活性の変化を指す。例えば、調節によって
、タンパク質活性の向上や低下、結合特性の変化、又はMACPの生物学的、機能的
、免疫学的特性等の他の変化がもたらされる。
【0052】 ここで用いる「核酸」または「核酸配列」は、ヌクレオチド、オリゴヌクレオチ
ド、ポリヌクレオチド、又はそれらの任意の断片を指す。また、これらの用語は
、1本鎖または2本鎖の、センス鎖又はアンチセンス鎖のゲノム起源又は合成起源
のDNA若しくはRNAや、ペプチド核酸(PNA)や、任意のDNA様若しくはRNA様物質
も指す。用語「断片(フラグメント)」は、SEQ ID NO:6−10を特別に同定する
独特のポリヌクレオチド配列の領域を含む核酸配列(例えば、同じゲノム内の任
意の別の配列とは異なる)を指す。例えば、SEQ ID NO:6−10の断片は、ハイブ
リダイゼーション及び増幅技術に有用であり、また、関連するポリヌクレオチド
配列からSEQ ID NO:6−10を区別する類似性の測定にも有用である。SEQ ID NO:6
−10の断片は、少なくとも約ヌクレオチド15〜20個の長さである。SEQ ID NO:6
−10及びこの断片に対応するSEQ ID NO:6−10の領域の正確な長さは、断片の所
期の目的に基づいた当業者に周知の一般的な技術の1つを用いてルーチン的に決
定できる。或る場合においては、断片が翻訳された際に、機能的特徴(例えば、
完全長のポリペプチドの抗原性等)および構造的特徴(例えば、完全長のポリペ
プチドのATP結合部位等)を保持したポリペプチドを形成し得る。
【0053】 用語「操作可能に関連する」、即ち「操作可能に連結する」は、機能的に関係した
核酸配列を指す。プロモーターがコードされたポリペプチドの転写を制御する場
合、プロモーターはコード配列と操作可能に関連する、即ち操作可能に連結する
。操作可能に関連した、即ち操作可能に連結した核酸配列が、読み枠に存在ある
いは近接する際に、所定の遺伝因子(例えば、リプレッサー遺伝子)は、コード
されたポリペプチドには連続的に連結せずに、それでもポリペプチドの発現を制
御するオペレーター配列に結合する。
【0054】 ここで用いる「オリゴヌクレオチド」は、PCR増幅又はハイブリダイゼーショ
ンアッセイ、またはマイクロアレイで用いることができる核酸配列であって、長
さが少なくとも約6ヌクレオチドから約60ヌクレオチド程度のもので、好適には1
5〜30ヌクレオチド、より好適には20〜25ヌクレオチドであるものを指す。ここ
で用いる「オリゴヌクレオチド」は、当技術分野において一般に定義されている用
語「アンプライマー」、「プライマー」、「オリゴマー」、及び「プローブ」と
概ね同義である。
【0055】 ここで用いる「ペプチド核酸」(PNA)は、リジンを末端とするアミノ酸残基
のペプチドバックボーンに結合した5ヌクレオチド以上の長さのオリゴヌクレオ
チドを含むアンチセンス分子又は抗遺伝子剤(anti-gene agent)を指す。末端の
リジンがその組成に溶解性を賦与している。PNAは相補的な1本鎖DNAやRNAに優先
的に結合して転写物の伸長を止め、またPNAをポリエチレングリコール化して細
胞におけるPNAの寿命を延ばすことが可能である。(Nielsen, P.E.ら(1993) Ant
icancer Drug Des. 8:53-63)。
【0056】 ここで用いる用語「サンプル」は、その最も広い意味で用いられる。MACPをコ
ードする核酸、若しくはその断片、またMACP自体を含む疑いのある生物学的サン
プルは、体液や、細胞から分離された染色体、細胞小器官、又は細胞膜からの抽
出物や、細胞や、(溶液中の、或いは固体支持体に結合した)ゲノムのDNA、RNA
、またはcDNAや、組織や、組織プリントその他を含み得る。
【0057】 用語「特異的結合」または「特異的に結合する」は、抗体ならびにタンパク質
もしくはペプチド、抗体及びアンタゴニストの相互作用を指す。この相互作用は
、タンパク質の特定の構造(例えば、結合する分子が認識する抗原決定基、つま
りエピトープ)の存在に左右されることを意味している。例えば、抗体がエピト
ープ「A」に対して特異的である場合、標識された遊離した「A」及びその抗体を
含む反応において、エピトープA(つまり遊離し、標識されていないA)を含むポ
リヌクレオチドが存在することにより、抗体に結合した標識されたAの量が低下
する。
【0058】 用語「厳密(ストリンジェント)な条件」は、ポリヌクレオチドと特許請求の
範囲に記載されたポリヌクレオチドとのハイブリダイゼーションが可能な条件を
指す。厳密な条件は、塩濃度、有機溶剤(例えば、ホルムアミド)の濃度、温度
、及び当業者に周知の他の条件によって規定される。特に、塩の濃度を低下させ
ることや、ホルムアミドの濃度を上昇させることや、ハイブリダイゼーション温
度を上昇させることによって厳密性が増す。
【0059】 用語「実質的に精製」は、天然の環境から取り除かれた核酸配列又はアミノ酸
配列であって、天然にはそれが結合して存在する他の構成成分から単離又は分離
されて、その構成要素が60%以上、好ましくは75%以上、最も好ましくは90%以上
除去された核酸配列又はアミノ酸配列である。
【0060】 用語「置換」は、それぞれ1個または2個以上のヌクレオチド或いはアミノ酸を
、別のヌクレオチド或いはアミノ酸に各々置換することを指す。
【0061】 用語「形質転換」の定義は、外来性のDNAが入り込みレシピエント細胞を変化
させるプロセスを意味する。形質転換は、当業者に周知の種々の方法を用いた天
然または人工の条件の下で起こり、また外来性の核酸配列を原核細胞または真核
細胞の宿主細胞に導入するための任意の既知の方法に基づき得る。形質転換の方
法は、形質転換される宿主細胞のタイプによって選択され、以下に限定はされな
いが、ウイルス感染、熱ショック、電気穿孔法(エレクトロポレーション)、リ
ポフェクション、及び微粒子銃を用いる方法が含まれる。このような「形質転換
された」細胞には、挿入されたDNAを自律的に複製するプラスミドとして、また
は宿主の染色体の一部として複製が可能な安定的に形質転換された細胞が含まれ
、またそれは限られた時間で導入されたDNAやRNAを一過性に発現する細胞を指す
【0062】 ここで用いるMACPポリペプチドの「変異体」は、1又は2以上のアミノ酸残基が
変異したアミノ酸配列である。この変異体は「保存的」変化を含むものであり得
、この場合、例えばロイシンをイソロイシンで置き換えるように、置換されるア
ミノ酸が類似な構造的及び化学的特性を有する。稀にではあるが、例えばグリシ
ンがトリプトファンで置換されるように、変異体が「非保存的」に変化する場合
もある。類似した小さい変化には、アミノ酸の欠失または挿入、或いはその両方
が含まれる。例えばLASERGENEソフトウエア(DNASTAR)のような周知のコンピュ
ータプログラムを用いて、何れのアミノ酸残基が生物学的或いは免疫学的活性を
損なわずに置換、挿入、又は除去可能であるということを決定するガイダンスを
提供することができる。
【0063】 ポリヌクレオチド配列の文脈の中で用いられる「変異配列」とは、MACPに関連
したポリヌクレオチド配列を包含し得る。この定義には、例えば「アレル」(前
述)、「スプライス」、「種」、「多形性」変異配列も含まれる。スプライス変
異配列は基準分子と有意な同一性を有し得るが、一般にmRNAプロセッシングの際
のエキソンの交互のスプライシングによってポリヌクレオチドの数が増減する。
対応するポリペプチドは、付加的な機能ドメインを有するか、或いはドメインを
含まない。種変異配列は、種によって異なるポリヌクレオチド配列である。生じ
たポリペプチドは、一般に互いに有意なアミノ酸同一性を有する。多形性変異配
列は、所定の個別の種の間の特定の遺伝子のポリヌクレオチド配列における変異
である。また、多形性変異配列には、ポリヌクレオチド配列の1つの塩基が変化
する「単一のヌクレオチド多形性」(SNP)が包含され得る。SNPの存在は、例え
ば、或る集団、病状、又は病状の性向を表し得る。
【0064】 発明 本発明は、新規のヒト細胞増殖関連分子(MACP)、MACPをコードするポリヌク
レオチド、並びに細胞増殖障害及び免疫異常症の診断、予防、又は治療のための
これらの組成物の利用法の発見に基づくものである。
【0065】 表1の第1列および第2列には、アミノ酸および対応する核酸の配列番号(SEQ
ID NO:)をそれぞれ示す。第3列には、アミノ酸配列アライメントのためのコン
ピュータ検索(例えば、BLAST)を用いてMACPをコードする核酸が初めて同定さ
れたインサイト社クローンIDを示す。第4列には、クローン及びショットガン配
列、並びにそれらが単離されたcDNAライブラリーを示し、それらを本明細書で開
示する各MACPのヌクレオチド配列のコンセンサス配列を得るために用いた。
【0066】 表2には、本発明のポリペプチドの種々の特性(アミノ酸残基の数、潜在的リ
ン酸化部位および潜在的グリコシル化部位、タンパク質の識別、並びに配列相同
性およびタンパク質モチーフによってタンパク質を識別するために用いる方法)
を示す。
【0067】 表3には、ノーザン分析による各核酸配列の発現組織、この発現組織に関連す
る疾病もしくは障害、並びに各cDNA配列がクローン化されたベクターを示す。
【0068】 また、本発明はMACPの変異体を含む。MACP変異体は、MACPアミノ酸配列に対し
て好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少
なくとも95%以上のアミノ酸配列の同一性を有し、またMACPの機能的もしくは構
造的特徴の少なくとも1つを含む。
【0069】 更に、本発明はMACPをコードするポリヌクレオチドを包含する。特定の実施例
において、本発明はMACPをコードするSEQ ID NO:6−10からなる一群より選択さ
れたポリヌクレオチド配列を包含する。
【0070】 更に、本発明はMACPをコードするポリヌクレオチドの変異配列を含む。特に、
そのようなポリヌクレオチドの変異配列は、MACPをコードするポリヌクレオチド
配列に対して少なくとも70%、より好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少
なくとも95%以上のポリヌクレオチド配列の同一性を有する。本発明の特定の態
様には、SEQ ID NO:6−10からなる一群より選択された配列を含むポリヌクレオ
チド配列の変異配列が含まれ、それはSEQ ID NO:6−10からなる一群より選択さ
れた配列を含むポリヌクレオチド配列に対して少なくとも70%、より好ましくは
少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも95%以上のポリヌクレオチド配列の同
一性を有する。上記のポリヌクレオチドの変異配列は何れもMACPの機能的または
構造的特徴の少なくとも1つを含むアミノ酸配列をコードすることが可能である
【0071】 遺伝暗号の縮重の結果、既知の遺伝子及び自然発生の遺伝子のポリヌクレオチ
ド配列に対する最小の類似性を有する幾つかのものを含め、多数のMACPをコード
するポリヌクレオチド配列が作り出されることが、当業者には理解されるであろ
う。従って、本発明は、可能なコドン選択に基づく組合せの選択により作り出さ
れ得るポリヌクレオチド配列の可能な全ての変異を考慮している。これらの組合
せは自然発生のMACPのヌクレオチド配列に対し適用されるような標準のトリプレ
ット遺伝暗号に従い作り出されるものであり、また全てのそのような変異はここ
に明確に開示されると考えられたい。
【0072】 MACPをコードするヌクレオチド配列及びその変異配列は、適切に選択された厳
密性の条件下に於いて、自然発生のMACPのヌクレオチド配列に対してハイブリダ
イズ可能であることが好ましいが、それは非自然発生のコドンを含める等の実質
的に異なるコドンの用法を有するMACPをコードするヌクレオチド配列を作り出す
のに有利である。特定のコドンが宿主により利用される頻度に従い、真核生物又
は原核生物の宿主に於いてペプチドの発現が起こる割合を高めるようにコドンを
選択することができる。コードされるアミノ酸配列を変化させることなしにMACP
及びその誘導体をコードするヌクレオチド配列を実質的に変更する別の理由は、
自然発生の配列から作り出された転写物よりも長い半減期のようなより望ましい
特性を有するRNA転写物を作り出すためである。
【0073】 また本発明は、MACP及びその誘導体をコードするDNA配列、またはその断片を
専ら合成化学によって作り出すことを含む。作製の後に、合成配列を当業者によ
って周知の試薬を用いて任意の多数の利用可能な発現ベクター及び細胞系に挿入
することが可能である。更に、合成化学を利用してMACPをコードする配列又はそ
れらの任意のフラグメントに突然変異を導入し得る。
【0074】 また本発明に包含されるものには、種々の厳密な条件の下で、請求項に記載さ
れたポリヌクレオチド配列、また特にSEQ ID NO:6−10並びにそれらの断片で示
される配列に対してハイブリダイズ可能なポリヌクレオチド配列が含まれる(例
えば、Wahl, G.M.及びS.L. Berger(1987) Methods Enzymol. 152:399-407;Kimm
el, A.R.(1987) Methods Enzymol. 152:507-511参照)。例えば、厳密な塩濃度
は、通常は約750mM未満の塩化ナトリウム及び約75mM未満のクエン酸3ナトリウム
であり、好ましくは約500mM未満の塩化ナトリウム及び約50mM未満のクエン酸3ナ
トリウムであり、最も好ましくは約250mM未満の塩化ナトリウム及び約25mM未満
のクエン酸3ナトリウムである。例えばホルムアミド等の有機溶剤の非存在下で
は厳密性の低いハイブリダイゼーションとなり、一方で約35%以上のホルムアミ
ド、最も好ましくは約50%以上のホルムアミドの存在下において厳密性の高いハ
イブリダイゼーションとなる。厳密な温度条件は、通常は約30℃以上であり、よ
り好ましくは約37℃以上であり、最も好ましくは約42℃以上である。例えば、ハ
イブリダイゼーション時間、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)等の薬品濃度、キ
ャリアDNAの含有または排除等の変動する付加的なパラメーターは、当業者には
周知である。これらの必要とする種々の条件を組合わせることによって、様々な
レベルの厳密性が実現される。好適な実施例では、温度30℃、750mMの塩化ナト
リウム、75mMのクエン酸3ナトリウム、及び1%のSDSにおいてハイブリダイゼーシ
ョンが実施される。より好適な実施例では、温度37℃、500mMの塩化ナトリウム
、50mMのクエン酸3ナトリウム、1%のSDS、35%のホルムアミド、及び100μg/mlの
変性サケ精子DNA(ssDNA)においてハイブリダイゼーションが実施される。最も
好適な実施例では、温度42℃、250mMの塩化ナトリウム、25mMのクエン酸3ナトリ
ウム、1%のSDS、50%のホルムアミド、及び200μg/mlのssDNAにおいてハイブリダ
イゼーションが実施される。これらの条件の有益な変更については、当業者には
容易に理解されるであろう。
【0075】 ハイブリダイゼーションの後の洗浄過程においても厳密性は変更し得る。洗浄
の厳密な条件は、塩濃度および温度によって規定できる。前述のように、塩濃度
を低下させるか、或いは温度を上昇させることで洗浄の厳密性が増大し得る。例
えば、洗浄過程の厳密な塩濃度の条件は、好ましくは約30mM未満の塩化ナトリウ
ム及び約3mM未満のクエン酸3ナトリウムであり、最も好ましくは約15mM未満の
塩化ナトリウム及び約1.5mM未満のクエン酸3ナトリウムである。洗浄過程の厳密
な温度の条件は、通常は約25℃以上であり、より好ましくは約42℃以上であり、
最も好ましくは約68℃以上である。好適実施例では、洗浄過程は、温度25℃、30
mMの塩化ナトリウム、3mMのクエン酸3ナトリウム、及び0.1%SDSにおいて実施さ
れる。より好適な実施例では、洗浄過程は、温度42℃、15mMの塩化ナトリウム、
1.5mMのクエン酸3ナトリウム、及び0.1%SDSにおいて実施される。最も好適な実
施例では、洗浄過程は、温度68℃、15mMの塩化ナトリウム、1.5mMのクエン酸3ナ
トリウム、及び0.1%SDSにおいて実施される。これらの条件の更なる変更につい
ては、当業者には容易に理解されるであろう。
【0076】 DNA塩基配列決定方法および分析は当業者に周知のものである。その方法は、D
NAポリメラーゼIのクレノウフラグメント、SEQUENASE酵素(Ameraham Pharmaci
a Biotech Ltd., Uppsala, Sweden)、Taqポリメラーゼ(Perkin Elmer Corp.,
Norwalk, CT)、耐熱性T7ポリメラーゼ(Ameraham Pharmacia Biotech Ltd., Up
psala, Sweden)、或いはELONGASETM増幅システム(Life Technologies, Inc.,
Rockville, MD)に於いて発見されたようなプルーフリーディングエキソヌクレ
アーゼ及びポリメラーゼの組合せのような酵素を使用する。配列の準備は、例え
ばABI CATALYST 800(Perkin Elmer Corp., Norwalk, CT)若しくはMICROLAB 22
00(Hamilton Co., Reno NV)システムのような装置を熱サイクラー(thermal cy
clers)と組合せることによって自動化することが好ましい。また、配列決定は、
ABI PRISMTM373 or 377 systems(Perkin Elmer Corp., Norwalk, CT)若しくは
MEGABACETM 1000 capillary electrophoresis system(Molecular Dynamics, In
c., Sunnyvale CA)等によって自動化可能である。配列は、当業者に周知のコン
ピュータプログラム及びアルゴリズムを用いて分析可能である(例えば、Ausube
i, 前出, unit 7.7; Meyers, R.A. (1995) Molecular Biology and Biotechnolo gy , Wiley VCH, New York NYを参照)。
【0077】 MACPをコードする核酸配列は、部分的なヌクレオチド配列を用いて先行技術に
於いて周知の種々のPCR法をベースとした方法で伸長し、プロモータ及び調節エ
レメントのような上流の配列を検出することができる。例えば、用いられる方法
の1つである制限部位PCR法は、一般的なプライマー及びネスト化プライマーを用
いてクローニングベクター内のゲノムDNAから未知の配列を増幅する(例えば、S
arkar, G. (1993) PCR Methods Applic. 2:318-322を参照)。逆PCR法を用いる
別の方法では、多岐に伸長して環状化鋳型から未知の配列を増幅するプライマー
を用いる。この鋳型は、既知のゲノム遺伝子座及びその周辺の配列を含む制限酵
素断片に由来する。(Triglia, T.ら(1988)Nucleic Acids Res. 16:8186)。
第3の方法として、キャプチャーPCR法(capture PCR)には、ヒト及び酵母菌の人
工染色体DNAの既知の配列に隣接するDNA断片のPCR増幅が含まれる(例えば、Lag
erstrom, M.ら(1991)PCR Methods Applic 1:111-119を参照)。この方法では
、多数の制限酵素の消化及びライゲ−ションを用いて、PCRを行う前に未知の配
列の領域に組換え2本鎖配列を挿入することができる。また、未知の配列を回収
するのに用いられ得る他の方法が当業者に周知である(例えば、Parker, J.D.
ら (1991)Nucleic Acids Res. 19:3055-306を参照)。更に、PCR法、ネスト化プ
ライマー、PromoterFinderTMライブラリー(Clonetech, Palo Alto, CA)を用い
て、ゲノムDNA内の歩行が可能である。この方法ではライブラリをスクリーニン
グする必要がなく、イントロン/エキソン移行部の発見に有用である。全てのPC
R法をベースとした方法については、プライマーは、OLIGOTM 4.06 Primer Analy
sis software(National Biosciences Inc., Plymouth, MN)のような市販のソ
フトウェア又は別の適切なプログラムを用いて、長さが22〜30ヌクレオチド、GC
含有率が約50%以上、また約68℃〜72℃の温度で鋳型に対してアニーリングする
よう設計され得る。
【0078】 完全長cDNAをスクリーニングするとき、大きなcDNAを含むようにサイズ選択さ
れたライブラリーを用いることが好ましい。また、遺伝子の5’領域を配列を含
むことが多いランダムプライムド(random-primed)ライブラリーは、oligo d(T)
ライブラリーで完全な長さのcDNAを得られない場合に好適である。またゲノムラ
イブラリーは、5’非転写領域における配列の伸長のために役立ち得る。
【0079】 配列決定やPCRの産物のヌクレオチド配列のサイズ分析または確認のために、
市販のキャピラリー電気泳動法システムを用いることができる。特に、キャピラ
リーシークエンシングでは、電気泳動分離のための流動性ポリマー、4つの異な
るヌクレオチドに特異的なレーザーで活性化される蛍光色素、及び放射された波
長の検出を行うCCDカメラを使用し得る。出力/光強度は適切なソフトウエア(
例えば、GenotyperTM及びSequence NavigatorTM(Perkin Elmer Corp., Norwalk,
CT))を用いて電気信号に変換され、サンプルのローディングからコンピュータ
解析及び電子データ表示までの全過程がコンピュータ制御され得る。キャピラリ
ー電気泳動法は、特定のサンプル内に限られた量だけしか存在しないこともある
DNAの小片の配列決定に特に好適である。
【0080】 本発明の別の実施例では、MACPをコードするポリヌクレオチド配列またはその
断片を組換えDNA分子に用いて、MACP、その断片またはその機能的等価物の適切
な宿主細胞内における発現を指向することができる。遺伝暗号の固有の縮重によ
って、実質的に同一、即ち機能的に等価なアミノ酸配列をコードする他のDNA配
列が作り出され、MACPの発現のために用いることができる。
【0081】 限定はしないが遺伝子産物のクローニング、プロセシング及び/又は発現を改
変すること等の種々の理由により、MACPをコードする配列を改変するために、本
発明のヌクレオチド配列を当業者に周知の方法を用いて操作可能である。ランダ
ムな断片化によるDNA混合や、遺伝子断片及び合成オリゴヌクレオチドのPCR再構
成を用いて、ヌクレオチド配列を操作できる。例えば、オリゴヌクレオチド媒介
の部位特異的変異誘発により、新しい制限部位を生成する突然変異の挿入、グリ
コシル化パターンの変更、コドン選好の変化、スプライシングバリアントの生成
等が可能である。
【0082】 本発明の別の実施例では、当業者に周知の化学的手法を用いて、MACPをコード
する配列の全体、或いはその一部を合成することができる(例えば、Caruthers.
M.H.ら(1980)Nucl.Acids Res.Symp.Ser.215-223;Horn,T.ら(1980)Nucl.Acids R
es.Symp.Ser.225-232参照)。或いは、化学的手法を用いて、MACPそのもの又は
その断片を合成することができる。例えば、種々の固相技術を用いてペプチド合
成を行うことができる(例えば、Roberge, J.Y.ら(1995) Science 269:202-204
参照)。また、ABI 431Aペプチドシンセサイザ(Perkin Elmer Corp., Norwalk,
CT)を用いて合成の自動化を行なうことができる。更に、MACPのアミノ酸配列
もしくはその任意の部分を、直接の合成において改変することにより、並びに/
又は他のタンパク質もしくはその任意の部分に由来する配列と結合させることに
より、変異体ポリペプチドを生成可能である。
【0083】 そのペプチドは、分離用の高速液体クロマトグラフィにより実質的に精製する
ことができる(例えば、Chiez, R.M.およびRegnier. F.Z. (1990) Methods Enzy
mol. 182:392-421参照)。合成されたペプチドの組成は、アミノ酸解析或いは配
列決定法により確認することができる(Creighton,T.(1983) Proteins. Structu res avd Molecular Properties ,WH Freeman and Co.,New York,NY)。
【0084】 生物学的に活性なMACPを発現させるために、MACPをコードするヌクレオチド配
列またはその誘導体を、適切な発現ベクター(即ち、適切な宿主に挿入されたコ
ーディング配列の転写および翻訳に必要なエレメントを含むベクター)に挿入す
る。これらのエレメントには、ベクター及びMACPをコードするポリヌクレオチド
配列におけるエンハンサー、構成型及び発現誘導型のプロモーター、5’及び3’
の非翻訳領域等の調節配列が含まれる。このようなエレメントの長さ及び特異性
は変化し得る。特定の開始シグナルを利用して、MACPをコードする配列のより効
果的な翻訳を行なうことが可能である。このようなシグナルには、ATG開始コド
ンや例えばコザック配列等の隣接する配列が含まれる。MACPをコードする配列、
その開始コドン、及び上流の調節配列が、適切な発現ベクターに挿入された場合
は、付加的な転写調節シグナルや翻訳調節シグナルは不用となり得る。しかしな
がら、コーディング配列或いはその断片のみが挿入された場合は、読み枠の中の
ATG開始コドンを含む外来性の翻訳調節シグナルが発現ベクターよって与えられ
なければならない。外来性の翻訳エレメント及び開始コドンは、天然及び合成の
種々のものからなり得る。用いられる特定の宿主細胞株に適当なエンハンサーを
含むことにより、発現の効率を高めることが可能である(例えば、Scharf, D.
ら (1994) Results Probl. Cell Differ. 20:125-162.を参照)。
【0085】 MACPをコードする配列および適切な転写や翻訳の調節領域を含む発現ベクター
を作製するために、当業者に周知の方法が用いられる。これらの方法には、in v itro 組換えDNA技術、合成技術、及びin vivo遺伝的組換え技術が含まれる(例え
ば、Sambrook, J.ら(1989)Molecular Cloning, A Laboratory Manual, Cold Spr
ing Harbor Press, Plainview, NY, ch.4,8,及び16-17;Ausubel,F.M.ら(1995,
and periodic supplements) Current Protocols in Molecular Biology, John W
iley & Sons, New York, NY, ch.9,13,及び16参照)。
【0086】 MACPをコードする配列を包含し、発現するために、種々の発現ベクター/宿主
系が利用できる。これらには、以下に限定しないが、組換え型のバクテリオファ
ージ、プラスミド或いはコスミドDNA発現ベクターで形質転換した細菌のような
微生物や、酵母菌発現ベクターで形質転換した酵母菌や、ウイルス発現ベクター
(例えば、バキュロウイルス)に感染した昆虫細胞系や、ウイルス発現ベクター
(例えば、カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)またはタバコモザイクウイル
ス(TMV))或いは細菌の発現ベクター(例えば、TiまたはpBR322プラスミド)
で形質転換した植物細胞系や、或いは動物細胞系が含まれる。本発明は、利用さ
れる宿主細胞によって限定されるものではない。
【0087】 細菌系では、多数のクローニングベクター及び発現ベクターを、MACPをコード
するポリヌクレオチド配列の使用の目的に応じて選択できる。例えば、MACPをコ
ードするポリヌクレオチド配列の日常的なクローニング、サブクローニング、及
び増殖は、Bluescript (Stratagene)又はpSportlTM plasmid (GIBCO BRL)等
の多機能性E.coliベクターを用いて実施することが可能である。ベクターの多数
のクローニング部位へのMACPをコードする配列のライゲーションによりlacZ遺伝
子が破壊され、組換え分子を含む形質転換された細菌の同定のための比色スクリ
ーニング法が可能となる。更に、これらのベクターは、クローニングされた配列
in vitroでの転写、ジデオキシークエンシング、ヘルパーファージによる1本
鎖の救出、入れ子状態の欠失の生成に有用である(例えば、Van Heeke. G.及びS
.M. Schuster (1989) J. Biol. Chem. 264:5503-5509を参照)。例えば、抗体産
生の目的等に多量のMACPが必要な場合、ハイレベルなMACPの発現をもたらすベク
ターが用いられ得る。例えば、強力な誘発性のT5又はT7バクテリオファージプロ
モーターを含むベクターが用いられ得る。
【0088】 MACPの生成に酵母の発現系を利用できる。酵母菌Saccharomyces cerevisiae
Pichia pastorisにおいて、α因子、アルコールオキシダーゼ、及びPGHなどの
構成型又は誘導型のプロモーターを含む多種のベクターを使用可能である。更に
、このようなベクターは、発現したタンパク質の分泌若しくは細胞内保持の何れ
かを導き、安定した増殖のために宿主ゲノムの中に外来性の配列を組込みを可能
とする(例えば、上記のAusubel, 前出; 及び Grantら(1987) Methods Enzymol.
153:516-54;Scorer, C.A.ら(1994) Bio/Technology 12:181-184を参照)。
【0089】 植物系もMACPの発現に使用できる。MACPをコードする配列の転写は、ウイルス
性のプロモータ(例えば、CaMVの35S及び19Sプロモーター単独、又はTMV由来の
オメガリーダー配列との組合わせ)で促進され得る(Takamatsu, N.ら(1987) EM
BO J. 6:307-311)。これらの作製物は、直接のDNA形質転換または病原体媒介の
形質移入によって、植物細胞中に導入可能である。(例えば、Hobbs, S.又はMur
ry, L.E. in McGraw Hill Yearbook of Science and Technology(1992) McGraw
Hill, New York; pp.191-196を参照)。
【0090】 哺乳動物の細胞においては、多数のウイルスベースの発現系を利用することが
できる。発現ベクターとしてアデノウイルスが用いられる場合、MACPをコードす
る配列が、後発のプロモータ及び三連のリーダー配列からなるアデノウイルス転
写/翻訳複合体の中に結合され得る。ウイルスのゲノムの非必須E1又はE3領域に
おける挿入により、宿主細胞においてMACPを発現する感染性のウイルスが得られ
る(例えば、Logan, J.及びShenk, T.(1984)Proc. Natl. Acad. Sci. 81:3655-3
659を参照)。さらに、ラウス肉腫ウイルス(RSV)エンハンサーのような転写エ
ンハンサーを、哺乳類の宿主細胞内の発現を増大させるために用いることができ
る。また、タンパク質の高レベルの発現のために、SV40またはEBVをベースとし
たベクターを用いることができる。
【0091】 また、ヒト人工染色体(HAC)を用いることにより、プラスミドに含まれ発現
され得るものに比べてより大きなDNAの断片を供給することもできる。治療を目
的とし、6kb〜10MbのHACを構築して従来のデリバリー方法(リポソーム、ポリカ
チオンのアミノポリマー、又は小胞)を介して供給することができる。
【0092】 哺乳類系の組換え型タンパク質の産生を長期間にわたり確保するためには、細
胞株におけるMACPの安定した発現が好ましい。例えば、発現ベクターを用いてMA
CPをコードする配列を細胞株に形質転換することが可能であり、その発現ベクタ
ーには、ウイルス起源の複製及び/若しくは内在性の発現エレメント並びに同一
或いは個別のベクターの上の選択マーカー遺伝子が含まれる。ベクターの導入の
後、選択培地に切り替える前に濃縮培地内で細胞を1〜2日間増殖させる。選択可
能なマーカーの目的は、選択的な媒介物に対して耐性を与えることであり、また
その存在によって導入された配列をうまく発現する細胞の増殖および回収が可能
とすることである。安定的に形質転換された細胞の耐性クローンは、その細胞の
型に適した組織培養技術を用いて増殖することができる。
【0093】 形質転換された細胞株を回収するために任意の数の選択系を用いることができ
る。これらには、以下に限定しないが、単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ
及びアデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ遺伝子が含まれ、それぞれは、
tk及びapr細胞において用いられる(例えば、Wigler,M.ら(1977)Cell 11:22
3-32;Lowy,I.ら(1980)Cell 22:817-23参照)。また代謝拮抗剤、抗生剤或いは
除草剤への耐性を選択の基礎として用いることが可能で、例えばdhfrはメトトレ
キセートに対する耐性を与え、neoはアミノグリコシドネオマイシン及びG-418に
対する耐性を与え、als或いはpatはクロルスルフロン(chlorsulfuron)、ホスフ
ィノトリシンアセチルトランスフェラーゼ(phosphinotricin acetyltransferase
)に対する耐性を与える(例えば、Wigler, M.ら(1980) Proc. Natl. Acad. Sci.
77:3567-70;Colberre-Garapin, F. ら(1981) J. Mol. Biol. 150:1-14;Murry
, 前出を参照)。さらに選択可能な遺伝子として、例えば、代謝産物に対する細
胞の必要性を変更するtrpB及びhisDが文献に記載されている(例えば、Hartman,
S.C.及びR.C. Mulligan(1988) Proc. Natl. Acad. Sci. 85:8047-8051参照)。
例えば、アントシアニン、緑色蛍光タンパク質(GFP)(Clontech, Palo Alto,
CA)、β-グルクロニダーゼ及びその基質GUS、ルシフェラーゼ及びその基質ルシ
フェリン等の可視マーカーを利用できる。これらのマーカーは形質転換体を同定
するだけでなく、特定のベクター系による一過性の或いは安定的なタンパク質発
現の量を定量するために広く用いられる(例えば、Rhodes, C.A.ら(1995)Method
s Mol. Biol.55:121-131参照)。
【0094】 マーカー遺伝子発現の存在/非存在によって目的の遺伝子の存在も示唆される
が、その遺伝子の存在及び発現の確認を必要とすることもある。例えばMACPをコ
ードする配列がマーカー遺伝子配列内に挿入された場合、MACPをコードする配列
を含む形質転換された細胞は、マーカー遺伝子の機能が存在しないことにより同
定できる。或いは、単一のプロモータの制御下において、MACPをコードする配列
とマーカー遺伝子を直列に配置することができる。選択または誘導に応じた標識
遺伝子の発現は、通常直列に配置された配列の発現も同様に示す。
【0095】 一般に、当業者に周知の様々な方法により、MACPをコードする核酸配列を含み
MACPを発現する宿主細胞を同定できる。このような方法には、以下に限定しない
が、DNA−DNA或いはDNA−RNAハイブリダイゼーション、PCR増幅、並びに核酸と
タンパク質配列を検出及び/若しくは定量するための技術に基づく膜、溶液、若
しくはチップを含むタンパク質バイオアッセイ又はイムノアッセイが含まれる。
【0096】 特異的なポリクローナル抗体若しくはモノクローナル抗体のいずれかを用いる
MACPの発現を検出・測定するための免疫学的手法は、当業者に周知のものである
。そのような技術の例には、酵素結合免疫検定法(ELISA)、ラジオイムノアッ
セイ(RIAs)及び蛍光細胞分析分離(FACS)が含まれる。MACP上において2つの
非干渉エピトープに対して反応するモノクローナル抗体を利用する二部位のモノ
クローナルベースのイムノアッセイ(two-site, monoclonal-based immunoassay
)が好ましいが、競合的結合実験も用いられうる。これらアッセイおよび他のア
ッセイは、当業者によって開示されている(例えば、Hampton, R.ら(1990);Sero logical Methods, a Laboratory Manual , APS Press,St Paul,MN Section IV;C
oligan, J. E.ら(1997 and periodic supplements) Current Protocols in Immu nology , Greene Pub. Associates and Wiley-lnterscience, New York, NY; 及
びMaddox, D.E.ら(1983); J. Exp. Med. 158:1211-1216を参照)。
【0097】 多様なラベル及び結合技術が当業者には周知であり、そして種々の核酸及びア
ミノ酸のアッセイにおいて用いることができる。MACPをコードするポリヌクレオ
チドに関係する配列を検出するための、標識されたハイブリダイゼーションプロ
ーブやPCRプローブを作製するための手段には、オリゴ標識(oligolabeling)、ニ
ックトランスレーション法、末端標識(end-labeling)、或いは標識ヌクレオチド
を用いるPCR増幅などが含まれる。或いは、MACPをコードする配列、又はその任
意の断片を、mRNAプローブの作製のためのベクターにクローン化できる。そのよ
うなベクターは当業者に周知で、また市販されており、これを用いて、例えばT7
、T3或いはSP6のような適切なRNAポリメラーゼ及び標識したヌクレオチドを加え
ることによってin vitroでRNAプローブを合成することができる。これらの方法
は、種々の市販のキット(Pharmacia & Upjohn(Kalamazoo, MI)、Promega (Madi
son WI、及びU.S. Biochemical Corp., Cleveland, OH提供)を用いて実施する
ことができる。検出を容易にするために用いる適切なレポーター分子、即ち標識
には、放射性核種、酵素、蛍光剤、化学発光剤或いは色素生産剤や、基質、コフ
ァクター、インヒビター、磁性粒子等が含まれる。
【0098】 細胞培養からのタンパク質の回収および発現に適した条件下において、MACPを
コードするヌクレオチド配列で形質転換された宿主細胞を培養することができる
。形質転換された細胞により産生されるタンパク質は、用いられる配列及び/ま
たはベクターに応じて分泌されるか、又は細胞内に保持され得る。当業者に理解
されるように、MACPをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターは、原核
生物か真核生物の細胞膜を通してMACP分泌を指向するシグナル配列を含むように
設計することができる。
【0099】 更に、宿主細胞株は、挿入した配列の発現の調節能力または発現したタンパク
質を所望の形にプロセシングする能力によって選択される。このようなポリペプ
チドの修飾には、以下に限定するものではないが、アセチル化、カルボキシル化
、グリコシル化、リン酸化、脂質化(lipidation)、及びアシル化が含まれる。タ
ンパク質の「prepro」形を切断する翻訳後プロセシングを用いて、タンパク質の
標的、折り畳み及び/又は活性を特定することができる。翻訳後の活性のための
特定の特徴的な機構及び細胞装置を有する種々の宿主細胞(例えば、CHO、HeLa
、MDCK、MEK293、WI38)は、American Type Culture Collection(ATCC, Bethe
sda, MD)より入手可能であり、外来性のタンパク質の正しい修飾及びプロセシ
ングを確実にするために選択され得る。
【0100】 本発明の別の実施例では、MACPをコードする天然の核酸、改変された核酸、又
は組換えの核酸配列を、前述の任意の宿主系の融合タンパク質の翻訳となる異種
配列に結合させ得る。例えば、市販の抗体によって識別できる異種部分を含むキ
メラMACPタンパク質が、MACPの活性のインヒビターに対するペプチドライブラリ
のスクリーニングを促進し得る。また、市販の親和性の基質を用いて、異種タン
パク質及びペプチド部分が、融合タンパク質の精製を促進し得る。このような部
分には、以下に限定されるものではないが、グルタチオンSトランスフェラーゼ
(GST)、マルトース結合タンパク質(MBP)、チオレドキシン(Trx)、カルモ
ジュリン結合ペプチド(CBP)、6-His、FLAG、c-myc、赤血球凝集素(HA)が含
まれる。GST、MBP、Trx、CBP、及び6-Hisによって、固定されたグルタチオン、
マルトース、フェニルアルシン酸化物、カルモジュリン、及び金属キレート樹脂
の各々で同族の融合タンパク質の精製が可能となる。FLAG、c-mc、及び赤血球凝
集素(HA)によって、これらのエピトープ標識を特異的に識別する市販のモノク
ロナール抗体及びポリクロナール抗体を用いて、融合タンパク質の免疫親和性の
精製が可能である。また、MACPをコードする配列と異種タンパク質配列との間に
位置するタンパク質切断部位を融合タンパク質が含むように、融合タンパク質が
操作されて、精製の後にMACPが異種部分から切断され得る。融合タンパク質の発
現及び精製方法については、Ausubel, F. M.らの (1995 and periodic suppleme
nts) Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons, New York
, NY, ch 10に記載されている。また、融合タンパク質の発現及び精製の促進の
ために、種々の市販のキットを用いることができる。
【0101】 本発明の更に別の実施例では、TNTTMウサギ網状赤血球可溶化液またはコムギ
胚芽抽出系(Promega, Madison, WI)を用いてin vitroで放射能標識したMACPの
合成を行なうことができる。これらの系は、T7、T3、又はSP6プロモーターと操
作可能に結合したタンパク質をコードする配列の転写と翻訳を結びつける。転写
は放射能標識されたアミノ酸前駆体(好ましくは35S-メチオニン)の存在の下で
起こる。
【0102】 組換え体の生成だけでなく、固相技術を用いた直接のペプチド合成によって、
MACPの断片を作り出すことができる(例えば、Creighton, 前出 pp.55-60を参照
)。タンパク質合成は手作業または自動で行なうことができる。自動化された合
成は、例えば、Applied Biosystem 431Aペプチドシンセサイザ(The Perkin Elm
er Corp., Norwalk, CT)を用いて行うことができる。MACPの種々の断片を個別
に合成して、次に結合させて完全長分子を作り出すことも可能である。
【0103】 治療 細胞増殖に関連する種々の既知の分子とMACPの領域との間には、(例えば、配
列およびモチーフの前後関係において)化学的および構造的類似性が存在する。
更に、MACPの発現は、細胞増殖および免疫反応と密接に関連する。従って、従っ
て、MACPは、細胞増殖障害および免疫異常症において所定の役割を果たしている
と考えられる。更に、MACPの活性もしくは発現の増大と関連する細胞増殖障害に
おいては、MACPの発現が低下することが望ましい。また、MACPの活性もしくは発
現の低下と関連する細胞増殖障害においては、タンパク質を供給するか、又はMA
CPの発現が増大することが望ましい。
【0104】 従って、一実施例においては、MACPの活性もしくは発現の低下に関連する細胞
増殖障害の治療または予防のためにMACP又はその断片若しくは誘導体を被験者に
投与することができる。そのような疾患には、以下に限定しないが、日光性角化
症、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、滑液包炎、肝硬変、肝炎、混合型結
合組織病(MCTD)、骨髄線維症、発作性の夜間ヘモグロビン尿症、真性多血症、
乾癬、原発性血小板血症、並びに、腺癌、白血病、リンパ腫、黒色腫、骨髄腫、
肉腫、奇形癌腫や、特に、副腎、膀胱、骨、骨髄、脳、乳房、頚、胆嚢、神経節
、消化管、心臓、腎臓、肝臓、肺、筋肉、卵巣、膵臓、副甲状腺、陰茎、前立腺
、唾液腺、皮膚、脾臓、精巣、胸腺、甲状腺、及び子宮の癌等が含まれる。
【0105】 別の実施例においては、限定はしないが上述のものを含む細胞増殖障害の治療
または予防のために、精製されたMACPを含む医薬品組成物を被験者に投与しても
よい。
【0106】 また別の実施例においては、限定はしないが上述のものを含む細胞増殖障害の
治療または予防のために、MACPに特異的なアゴニストを被験者に投与してもよい
【0107】 また別の実施例においては、限定はしないが上述のものを含む細胞増殖障害の
治療または予防のために、MACP又はその断片もしくは誘導体を発現可能なベクタ
ーを被験者に投与してもよい。
【0108】 更に別の実施例においては、MACPの活性もしくは発現の増大に関連する細胞増
殖障害の治療または予防のために、MACPの活性もしくは発現を低下させるアンタ
ゴニストを被験者に投与してもよい。そのような細胞増殖障害には、限定はしな
いが前述のものが含まれる。一実施態様では、MACPと特異的に結合する抗体をア
ンタゴニストとして直接用いるか、或いはMACPを発現する細胞や組織に薬剤をも
たらす送達機構またはターゲティングとして間接的に用いることができる。
【0109】 別の実施例においては、限定はしないが上述のものを含む細胞増殖障害の治療
または予防のために、MACPをコードするポリヌクレオチドの相補配列を発現する
ベクターを被験者に投与してもよい。
【0110】 別の実施例においては、免疫異常症の治療または予防のためにMACP又はその断
片もしくは誘導体を被験者に投与することができる。そのような疾患には、以下
に限定しないが、後天性免疫不全症候群(AIDS)、アジソン病、成人呼吸窮迫症
候群、アレルギー、強直性脊椎炎、アミロイド症、貧血、喘息、アテローム性動
脈硬化症、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性甲状腺炎、気管支炎、胆嚢炎、接
触性皮膚炎、クローン病、アトピー性皮膚炎、皮膚筋炎、糖尿病、肺気腫、リン
パ球毒素性一時性リンパ球減少症、胎児赤芽球症、結節性紅斑、萎縮性胃炎、糸
球体腎炎、グッドパスチャー症候群、痛風、グレーブス病、橋本甲状腺炎、過好
酸球増加症、過敏性腸症候群、多発性硬化症、重症筋無力症、心筋若しくは心臓
周囲の炎症、骨関節炎、骨粗鬆症、膵炎、多発性筋炎、乾癬、ライター症候群、
関節リウマチ、強皮症、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、全身性
硬化症、血小板減少性血栓性紫斑病、潰瘍性大腸炎、ブドウ膜炎、ウェルナー症
候群や、癌、血液透析、及び体外循環の合併症や、ウイルス、細菌、真菌、寄生
虫、原生動物、及び寄生虫様の感染症や、心的外傷等が含まれる。
【0111】 別の実施例においては、限定はしないが上述のものを含む免疫異常症の治療ま
たは予防のために、精製されたMACPを含む医薬品組成物を被験者に投与してもよ
い。
【0112】 また別の実施例においては、限定はしないが上述のものを含む免疫異常症の治
療または予防のために、MACPに特異的なアゴニストを被験者に投与してもよい。
【0113】 更に別の実施例においては、限定はしないが上述のものを含む免疫異常症の治
療または予防のために、MACP又はその断片もしくは誘導体を発現可能なベクター
を被験者に投与してもよい。
【0114】 他の実施例においては、本発明のタンパク質、アンタゴニスト、抗体、アゴニ
スト、相補的配列またはベクターの何れかを、他の適切な治療薬と組合せて投与
することもできる。当業者は従来の製薬の原理に基づいて併用療法で使用するた
めの適切な薬剤を選択することができるであろう。治療薬を組み合わせることに
より、上述の種々の反応の治療又は予防に効果を与えるように相乗剤的に機能し
得る。この方法を用いることにより、より少ない各薬剤の投与量で治療効果を上
げることができ、従って副作用の可能性を低下させることができる。 MACPのアンタゴニストは、当業者に周知の方法を用いて製造することができる
。詳細には、精製されたMACPを用いて抗体を作り出したり、或いはMACPに特異的
に結合するものを同定するために、薬剤のライブラリーをスクリーニングするこ
とができる。MACPの抗体は、当業者によく知られた方法を用いて産生することが
できる。このような抗体には、以下に限定されないが、ポリクローナル抗体、モ
ノクローナル抗体、キメラ抗体、単鎖抗体、Fabフラグメント、及びFab発現ライ
ブラリーにより作られたフラグメントが含まれる。中和抗体(即ち、二量体形成
を阻害するもの)は治療の用途に特に好適である。
【0115】 抗体を産生するために、MACPか、免疫学的特性を有するその任意の断片或いは
そのオリゴペプチドを注射することによって、ヤギ、ウサギ、ラット、マウス、
ヒト等を含む種々の宿主を免疫化することができる。ラット及びマウスは、モノ
クロナール抗体生成を含むダウンストリーム適用のための宿主として好ましい。
宿主の種に応じて、免疫学的反応を増強するために種々のアジュバントを用いる
ことができる。そのようなアジュバントには、以下に限定しないが、フロイント
のアジュバント、アルミニウムの水酸化物ようなミネラルゲル、リゾレシチンの
ような界面活性剤、プルロニックポリオール(pluronic polyols)、ポリアニオン
、ペプチド、オイルエマルジョン、KLH及びジニトロフェノールが含まれる。ヒ
トで使用するアジュバントの中では、BCG(カルメット‐ゲラン杆菌)及びCoryn ebacterium parvum が特に好ましい(抗体の産生および分析の方法のレビューは
、例えば、Harlow, E. 及びLane, D. (1988) Antibodies: A Laboratory Manual , Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, N.Y.を参照)。
【0116】 MACPの抗体を誘発するために用いられるオリゴペプチド、ペプチド、またはそ
の断片は、好ましくは少なくとも5個のアミノ酸、より好ましくは少なくとも14
個のアミノ酸からなるアミノ酸配列を有する。またこれらのオリゴペプチド、ペ
プチド、または断片は、天然のタンパク質のアミノ酸配列の一部と同一で、小形
の自然発生の分子の全アミノ酸配列を含んでいることが好ましい。MACPアミノ酸
の短い伸展部が、KLHのような別のタンパク質の伸展部と融合し、キメラ分子の
抗体が産生され得る。
【0117】 MACPのモノクローナル抗体は、培養における持続的な細胞株によって抗体分子
を産生させる任意の技術を用いて調製できる。このような技術には、以下に限定
しないが、ハイブリドーマ技術、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術、及びEBV-ハイ
ブリドーマ技術が含まれる(例えば、Kohler, G.ら(1975) Nature 256:495-497
;Kozbor, D. ら(1985) Immunol. Methods 81 :31-42;Cote, R.J. ら(1983) Pr
oc. Natl. Acad. Sci. 80:2026-2030;Cole, S.P. ら(1984) Mol. Cell Biol. 6
2:109-120参照)。
【0118】 さらに、適切な抗原特異性および生物活性を備えた分子を得るために、ヒト抗
体遺伝子へのマウス抗体遺伝子のスプライシングする技術のような「キメラ抗体
」の産生のために開発された技術を用いることができる(例えば、Morrison,S.L
.ら(1984)Proc. Natl. Acad. Sci. 81:6851-6855;Neuberger, M.S. ら(1984)Nat
ure 312:604-608;Takeda, S. ら(1985)Nature 314:452-454参照)。或いは、当
業者に周知の方法を用いて単鎖の抗体の生成のための技術を適用して、MACPに特
異的な単鎖抗体を産生することができる。関連する特異性を有するがイディオタ
イプ組成が異なる抗体は、ランダムな組み合わせの免疫グロブリンライブラリー
からの鎖混合(chain shuffling)によって産生することができる(例えば、Burto
n D.R.(1991) Proc. Natl. Acad. Sci. 88:10134-10137参照)。
【0119】 抗体は、免疫グロブリンライブラリーまたは高度に特異的な結合試薬のパネル
をスクリーニングすることにより、或いはリンパ球集団でのin vivoの産生を誘
導することにより産生することができる(例えば、Orlandi,R.ら(1989), Proc.
Natl. Acad. Sci. 86:3833-3837;Winter, G.ら(1991) Nature 349:293-299参照
)。
【0120】 またMACPに対する特異的な結合部位を含む抗体フラグメントも作り出すことが
できる。例えばこのような断片には、以下に限定はしないが、抗体分子のペプシ
ン消化により生成することができるF(ab')2フラグメントや、F(ab')2フラグメン
トのジスルフィド架橋を減らすことにより生成することができるFabフラグメン
トが含まれる。或いは、所望の特異性を備えたモノクローナルFabフラグメント
を迅速かつ容易に同定可能なように、Fab発現ライブラリーを構成し得る(例え
ば、Huse,W.D.ら(1989) Science 246:1275-1281参照)。
【0121】 種々のイムノアッセイを、所望の特異性および最小の交差反応性を有する抗体
を同定するためのスクリーニングに用いることができる。確立された特異性を有
するモノクローナル抗体またはポリクローナル抗体の何れかを用いる競合的結合
アッセイ或いは免疫放射線測定法の多数のプロトコルが、当技術分野で周知であ
る。このようなイムノアッセイには、一般にMACPとその特異的な抗体との間の複
合体の形成の測定が含まれる。2つの非干渉MACPエピトープに対して反応するモ
ノクローナル抗体を用いる2部位のモノクローナル抗体ベースのイムノアッセイ
(two sites monoclonal based immunoassay)が好適であるが、競合的結合アッ
セイも用いられ得る(Maddox, 前出)。
【0122】 ラジオイムノアッセイ技術と共にScatchard分析等の種々の方法を用いて、MAC
P抗体の親和性を評価する。親和性を結合定数Kaで表すが、このKaは、平衡状態
におけるOP抗体複合体のモル濃度を遊離抗体と遊離抗原のモル濃度で割ったもの
として定義される。多数のMACPエピトープに対して親和性が不均一なポリクロナ
ール抗体試薬に対して測定されたKaは、MACP抗体の平均親和性または結合活性を
表す。特定のMACPエピトープに単一特異的なモノクロナール抗体試薬に対して測
定されたKaは、親和性の真の測定値を表す。Kaの値が109〜1012L/molの高い親和
性の抗体試薬は、MACP抗体複合体が厳密な操作に耐えなければならないイムノア
ッセイに用いるのが好ましい。Kaの値が106〜107L/molの低い親和性の抗体試薬
は、最終的にMACPが活性化状態で抗体から解離する必要がある免疫精製(immunop
urification)及び類似の処理に用いるのが好ましい。(Catty, D. (1988) Antib odies, Volume I: A Practical Approach . IRL Press, Washington, DC; Liddel
l, J. E.及びCryer, A. (1991) A Practical Guide to Monocional Antibodies,
John Wiley & Sons, New York NY)。
【0123】 ポリクロナール抗体試薬のタイター及び結合活性を更に評価して、ある一定の
ダウンストリーム適用に対するこのような試薬の品質及び適合性を判定する。例
えば、少なくとも1〜2mg/mlの特異的な抗体、好ましくは5〜10mg/mlの特異的な
抗体を含むポリクロナール抗体試薬は、MACP抗体複合体の沈殿を必要とする方法
に使用することが好ましい。種々の適用における抗体の特異性、タイター、及び
結合活性に対する処理、並びに抗体の品質や使用法の指針は一般に入手可能であ
る (例えば、Catty, 前出、及びColiganら, 前出を参照)。
【0124】 本発明の別の実施例では、MACPをコードするポリヌクレオチド、またはその任
意の断片や相補配列を、治療を目的として用いることができる。一態様では、mR
NAの転写を阻害することが望ましい状況において、MACPをコードするポリヌクレ
オチドに対する相補配列を用いることができる。詳細には、MACPをコードするポ
リヌクレオチドに相補的な配列で細胞を形質転換することができる。従って、MA
CPの活性を調節する、或いは遺伝子の機能を調節するために、相補的な分子また
は断片を用いることができる。現在このような技術は周知であり、センス又はア
ンチセンスオリゴヌクレオチド、或いはより大きな断片を、MACPをコードする配
列のコード領域や調節領域に従って様々な位置から設計可能である。
【0125】 レトロウイルス、アデノウイルス、ヘルペスまたはワクシニアウイルスに由来
する、或いは種々の細菌性プラスミドに由来する発現ベクターは、標的の器官、
組織、即ち細胞群へのヌクレオチド配列の送達のために用いられ得る。当業者に
周知の方法を用いて、MACPをコードするポリヌクレオチドに相補的な核酸配列を
発現するためのベクターを産生することができる(例えば、Sambrook, 前出、及
びAusubel, 前出 参照)。
【0126】 MACPをコードするポリヌクレオチドまたはその断片を高レベルで発現する発現
ベクターで細胞または組織を形質転換させることによって、MACPをコードする遺
伝子を作り出すことができる。このような作製物は、翻訳不能なセンス配列或い
はアンチセンス配列を細胞に導入するために用いることができる。DNAへ組み込
みが存在しない場合でも、このようなベクターは、それらが内在性のヌクレアー
ゼにより無能となるまで、RNA分子を転写し続け得る。一過性の発現は、非複製
ベクターでも1ヶ月以上、適切な複製エレメントがベクター系の一部である場合
にはさらに長い期間持続し得る。
【0127】 前述のように、MACPをコードする遺伝子の制御、5’、又は調節領域に対する
相補配列、つまりアンチセンス分子(DNA、RNAまたはPNA)を設計することによ
って、遺伝子発現を変更することができる。転写開始点(例えば、開始部位から
+10〜-10の位置)に由来するオリゴヌクレオチドが好ましい。同様に、三重らせ
ん体の塩基対形成方法論を用いて、阻害を達成することができる。ポリメラーゼ
、転写制御因子、或いは調節分子の結合のために二重らせんが十分にほどける能
力を阻害するので、三重らせん対合は有用である(例えば、Gee, J.E.ら(1994)I
n: Huber, B.E.及びB.I. Carr, Molecular and Immunologic Approaches, Futur
a Publishing Co.,Mt.Kisco,NY,pp.163-177参照)。転写物のリボソームへの結
合を阻止することによりmRNAの転写を阻害するために、相補的配列、即ちアンチ
センス分子を設計し得る。
【0128】 リボザイム、つまり酵素RNA分子を用いてRNAの特異的切断を触媒することがで
きる。リボザイム作用機構は、相補的標的RNAへのリボザイム分子の配列の特異
的ハイブリダイゼーションに関与し、その後のヌクレオチド鎖切断が行なわれる
。例えば、操作されたハンマーヘッドモチーフリボザイム分子は、MACPをコード
する配列のヌクレオチド鎖切断を特異的かつ効果的に触媒し得る。
【0129】 任意の潜在的なRNA標的物内の特異的なリボザイム切断部位は、最初、後続す
る配列GUA、GUU並びにGUCを含むリボザイム切断部位に対する標的分子を走査す
ることによって同定される。一度同定されると、切断部位を含む標的遺伝子の領
域に対応する15〜20個のリボヌクレオチドの間の短いRNA配列は、そのオリゴヌ
クレオチドを動作不能(inoperable)とする2次の構造的特徴について評価するこ
とができる。また候補の標的の適合性は、リボヌクレアーゼ保護アッセイ(ribon
uclease protection assay)を用い、相補的なオリゴヌクレオチドとのハイブリ
ダイゼーションに対する接触性(accessibility)の検査により評価することがで
きる。
【0130】 本発明の相補的リボ核酸分子及びリボザイムは、核酸分子を合成するのための
当技術分野で周知の方法により作り出すことができる。これらには、固相ホスホ
ラミダイト化学合成のようなオリゴヌクレオチドの化学的合成のための技術が含
まれる。或いは、RNA分子は、MACPをコードするDNA配列のin vitro及びin vivo
の転写により作り出すことができる。このようなDNA配列は、T7或いはSP6のよう
な適切なRNAポリメラーゼプロモーターを伴う多様なベクターに取り込むことが
できる。或いは、構成的または誘導的に相補的なRNAを合成するこれらのcDNA作
製物は、株化細胞、細胞または組織内に導入することができる。
【0131】 細胞内の安定性を高め、また半減期を長くするために、RNA分子は修飾するこ
とができる。可能な修飾としては、以下に限定しないが、その分子の5′末端及
び/又は3’末端でのフランキング配列の付加や、分子のバックボーン内におけ
るホスホジエステラーゼ結合ではなくホスホロチオネート或いは2′O-メチルを
使用を含む。この概念はPNA生成において固有のものであり、内在性エンドヌク
レアーゼにより容易に認識されないアデニン、シチジン、グアニン、チミン、及
びウリジンの、アセチル−、メチル−、チオ−、及び類似の修飾形態だけでなく
、イノシン、クエオシン(queosine)、及びワイブトシン(wybutosine)のような従
来よりあまり用いられない塩基を含めることにより、これら全ての分子に拡張可
能である。
【0132】 細胞或いは組織内にベクターを導入するための多くの方法が利用可能で、同様
in vivoin vitro、及びex vivoでの使用にも適している。ex vivoでの治療
法のに対し、ベクターを患者から採取された幹細胞に導入し、自己移植して同じ
患者に戻すためにクローンとして増殖させることができる。トランスフェクショ
ンによるデリバリー、或いはリポソーム注入またはポリカチオンアミノポリマー
によるデリバリーは、当技術分野でよく知られた方法を用いて実施することがで
きる(例えば、Goldman, C.K.ら(1997) Nature Biotechnology 15:462-466参照
)。
【0133】 前述の治療法は何れも、例えばイヌ、ネコ、雌ウシ、ウマ、ウサギ、サル、及
び最も好ましくはヒトのような哺乳類を含む治療が必要な任意の対象に適用する
ことができる。
【0134】 本発明の更なる実施例では、前述の任意の治療効果のために、医薬成分を薬剤
上受け入れられる担体とともに投与する。このような医薬成分は、MACP、MACPの
抗体、MACPの模倣体、アゴニスト、アンタゴニスト、又はインヒビターからなる
ものでありうる。この成分は、単体或いは例えば安定化する配合ような1以上の
他の薬剤とともに、任意の無菌の生体適合性の医薬用担体に投与され、その担体
には、以下に限定しないが、生理食塩水、バッファー食塩水、ブドウ糖或いは水
が含まれる。このような組成物は、単体或いは他の薬剤、ドラッグやホルモンと
結合した形で患者に投与されうる。
【0135】 本発明で用いられる医薬品組成物の投与経路には、以下に限定されないが、経
口投与、静脈内投与、筋肉内投与、動脈内投与、髄内投与、くも膜下腔内投与、
脳室内投与、経皮投与、皮下投与、腹腔内投与、鼻腔内投与、経腸投与、局所的
投与、舌下投与、或いは直腸投与が含まれ得る。
【0136】 有効成分に加えて、これらの医薬成分は、有効成分を医薬上使用できる製剤に
するための処理を容易にする医薬品添加物及び補助剤を含む、適切な医薬上認め
られる担体を含みうる。更に、製剤或いは投与に関する技術の詳細は、Remingto ns Pharmaceutical Sciences (Maack Publishing Co., Easton, PA)の最新版に
記載されている。
【0137】 経口投与のための医薬品組成物は、当技術分野でよく知られる医薬上認められ
る担体を用いて、経口投与に適当な投与量に配合される。このような担体により
、医薬品組成物を患者に摂取させるための錠剤、丸剤、糖衣丸、カプセル剤、液
体剤、ゲル剤、シロップ剤、スラリー剤、懸濁液等に調剤できる。
【0138】 経口投与用の医薬製剤は、有効成分と固形の賦形剤とを配合して、(所望によ
り、粉砕した後に)得られた顆粒の混合物を処理して錠剤或いは糖衣剤コア(dra
gee core)を作ることによって得られる。必要ならば、適切な添加物が加えるこ
とができる。適切な賦形剤には、ラクトース、スクロース、マンニトール或いは
ソルビトールを含む砂糖のような糖質またはタンパク質賦形剤や、トウモロコシ
、コムギ、コメ、ジャガイモ等からのデンプンや、メチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース或いはカルボキシルメチルセルロースナトリウムの
ようなセルロースや、アラビアゴム或いはトラガカントゴムのようなゴムや、並
びにゼラチン或いはコラーゲンのようなタンパク質が含まれる。必要ならば、架
橋したポリビニルピロリドン、寒天、アルギン酸、又はアルギン酸ナトリウムの
ようなその塩のような崩壊剤または可溶化剤を加えてもよい。
【0139】 糖衣丸コアは、濃縮糖液のような適切な剤皮と共に用いられるが、それらには
アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポルゲル剤(carbopol ge
l)、ポリエチレングリコール及び/又はチタンの二酸化物、ラッカー溶液及び適
切な有機溶剤或いは溶剤の混合物等が含まれる。錠剤の識別のため、或いは有効
成分の量(即ち投与量)を特徴づけるために、染料或いは色素を錠剤或いは糖衣
錠皮に加えることができる。
【0140】 経口投与できる製剤には、ゼラチンからなるプッシュフィット(push-fit)カプ
セル、ゼラチンからなる軟性のシールされたカプセル及びグリセロール或いはソ
ルビトールのような錠皮が含まれる。プッシュフィットカプセルは、ラクトース
或いはデンプンのような賦形剤または結合剤、タルク或いはステアリン酸マグネ
シウムのような潤滑剤、及び所望により安定剤と混合された有効成分を含みうる
。軟性カプセルにおいて、有効成分は、安定剤とともに或いは安定剤なしに、脂
肪性の油、液体、または液状ポリエチレングリコールのような適切な液体に溶解
或いは懸濁される。
【0141】 非経口投与に適した医薬製剤は、水溶液中で、好適にはハンク溶液、リンゲル
溶液或いは生理緩衝食塩水のような生理学的に適合するバッファーの中で配合す
ることができる。水性の注射懸濁液は、カルボキシルメチルセルロースナトリウ
ム、ソルビトールまたはデキストランのような懸濁液の粘性を高める物質を含み
うる。更に、有効成分の懸濁液は、適切な油性注入懸濁液として調製してもよい
。適切な親油性の溶媒或いは賦形剤には、胡麻油のような脂肪性の油や、オレイ
ン酸エチル、トリグリセリド或いはリポソームのような合成脂肪酸エステルが含
まれる。また非脂質ポリカチオンアミノポリマーが、送達のために用いられる。
所望により、懸濁液は化合物の溶解度を増加させて濃縮度の高い溶液の調製を可
能にする適切な安定剤または薬剤を含んでもよい。
【0142】 局所または経鼻投与用には、浸透する特定の障壁に対して適切な浸透剤が調合
に用いられる。このような浸透剤は、当技術分野において周知のものである。
【0143】 本発明の医薬組成物は周知の方法、例えば通常の混合処理、溶解処理、顆粒化
処理、糖衣形成処理、湿式粉砕処理(levigating)、乳化処理、カプセル化処理、
エントラップ処理(entrapping)或いは凍結乾燥処理により製造される。 この医薬組成物は塩類として提供されることもあり、以下に限定しないが、塩
酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸等を含む多くの酸とともに
形成することができる。塩は水性或いはプロトニック溶剤において、対応する遊
離塩基形態よりも溶解性が高くなる傾向がある。別のケースでは、好適な製剤と
しては、使用前に緩衝剤配合したpH4.5〜5.5の範囲にある1mM〜50mMのヒスチジ
ン、0.1%〜2%のショ糖、2%〜7%のマンニトールの何れか、或いは全てを含む凍結
乾燥粉末でもよい。
【0144】 医薬組成物は調製された後に適切な容器内に入れられて、指示された状態の治
療のためにラベル付けできる。MACPの投与の場合では、このようなラベルには、
投与量、投与頻度、投与方法が表示される。
【0145】 本発明において使用するのに適する医薬品組成物は、所望の目的を達成するた
めに有効成分を効果的な量だけ含む成分を含んでいる。有効量の決定は、当業者
の能力の範囲内で十分行うことができる。
【0146】 任意の化合物の場合、治療に有効な量は、最初は例えばマウス、ウサギ、イヌ
、ブタのような動物モデルまたは腫瘍性細胞の何れかの細胞培養のアッセイにお
いて見積もることができる。また、適切な濃度範囲および投与経路を決定するた
めに動物モデルを用いることができる。次にこのような情報を利用して、ヒトに
おける投与量や投与経路を決定することができる。
【0147】 治療的に有効な量とは、例えば、症状や状態を回復させるMACPまたはその断片
、MACPの抗体、MACPのアゴニスト、MACPのアンタゴニスト、又はMACPのインヒビ
ターの有効成分の量を指す。治療的な効力および毒性は、細胞培養或いは実験動
物における標準的な製薬方法により、例えばED50(母集団の50%における治療的な
有効投与量)またはLD50(母集団の50%の致死投与量)統計量を計算することによっ
て決定することができる。毒性に対する治療効果の用量比が治療指数であり、ED50 / LD50の比として表すことができる。医薬品組成物は大きな治療指数を示すこ
とが好ましい。細胞培養のアッセイ及び動物研究から得られたデータは、ヒトの
使用のための投与量の範囲をまとめるのに用いることができる。そのような成分
の投与量は、毒性が少ないか或いは全く毒性がなく、ED50を含む循環する濃度の
範囲内にあることが好ましい。使用する剤形、患者の感受性並びに投与経路に応
じて、投与量はこの範囲内で変化する。
【0148】 正確な用量は、治療が必要な被験者に関連する要因を考慮して医師が決定する
。投与及び投薬量は、十分なレベルの有効成分を与える、即ち所定の効果を維持
するために調節される。考慮すべき要因としては、疾病状態の重症度、全般的な
被験者の健康、年齢、体重、性別や、食餌、投与の時間及び頻度や、併用する薬
剤、反応感受性、および治療への反応が含まれる。長時間作用性の医薬品組成物
は、半減期及び特定の製剤のクリアランス率に応じて3〜4日毎に、1週間毎に、或
いは2週間に1度投与してもよい。
【0149】 通常の投与量は0.1〜100,000μgの範囲であり、最大約1gの総投与量まで、投
与経路に応じて変化する。特定の投与量或いは送達の方法のガイダンスは文献に
おいて提供され、通常当技術分野の医師に利用可能である。当業者は、ヌクレオ
チドに対しては、タンパク質やインヒビター用の製剤とは異なる製剤を採用する
ことができる。同様に、ポリヌクレオチドまたはポリペプチドの送達は、特定の
細胞、状態、位置等に対して特異的でありうる。
【0150】 診断 別の実施例においては、MACPに特異的に結合する抗体を、MACPの発現によって
特徴づけられる状態や疾病の診断や、MACP又はMACPのアゴニスト、アンタゴニス
ト、インヒビターで治療を受けている患者のモニタリングのためのアッセイに用
いることができる。診断目的に対して有用な抗体は、前述の治療のためのものと
同様の方法で作製することができる。MACPの診断のアッセイには、ヒトの体液、
細胞或いは組織の抽出物においてMACPを検出するために抗体および標識を用いる
方法が含まれる。抗体は修飾しても、修飾なしでも用いることができ、また共有
結合或いは非共有結合かのいずれかによりリポーター分子と結合させて標識する
ことができる。当業者に周知の多様なリポーター分子が用いられ、そのうちの幾
つかについては前述の通りである。
【0151】 ELISA、RIA及びFACSを含む、MACPを測定するための種々のプロトコルが当技術
分野では周知であり、またこれによりMACP発現の変化や異常性のレベルを診断す
るための基礎が得られる。MACPの発現の正常値、即ち標準値は、複合体形成に適
した条件下で、哺乳類、好ましくはヒトの正常な被験者から得られる体液或いは
細胞抽出物とMACPの抗体を結合させることによって確立できる。標準の複合体形
成量は、種々の方法、好ましくは測光手段を用いて定量化できる。被験者の生検
組織からの対照サンプル及び患部サンプルにおいて発現されたMACPの量を、標準
値と比較する。標準値と被験者の値との偏差によって疾病診断のためのパラメー
タを確立する。
【0152】 本発明の別の実施例において、MACPをコードするポリヌクレオチドを、診断の
目的で用いることができる。用いられるポリヌクレオチドには、オリゴヌクレオ
チド配列、相補的RNA及びDNA分子、及びPNAが含まれる。このポリヌクレオチド
は、MACPの発現が疾病と関連するであろう生検組織における遺伝子発現の検出や
定量のために用いられる。診断アッセイは、MACPが存在、非存在、過剰発現の何
れの状態かを識別したり、治療の処置の際にMACPレベルの調節をモニタリングす
るために用いることができる。
【0153】 一態様では、MACPまたは密接に関連分子をコードする、ゲノム配列を含むポリ
ヌクレオチド配列を検出可能なPCRプローブとのハイブリダイゼーションを用い
て、MACPをコードする核酸配列を同定することができる。そのプローブの特異性
、つまりそのプローブが非常に高度に特異的な領域(例えば、5’調節領域)に
由来するか、或いはより特異性の度合いの低い領域(例えば、保存されたモチー
フ)の何れに由来するかによって、またハイブリダイゼーション或いは増幅の(
最大の、高い、中程度の、或いは低い)厳密性によって、そのプローブがMACPを
コードする自然発生の配列のみを同定するか、或いはアレルや関連する配列も同
定するかが決定される。
【0154】 プローブは関連する配列を検出するためにも用いることができ、また好ましく
はMACPをコードする任意の配列に対して少なくとも50%の配列同一性を有するべ
きである。本発明のハイブリダイゼーションプローブは、DNA若しくはRNAか、ま
たSEQ ID NO:6−10の配列に由来するものか、或いはMACP遺伝子のイントロン、
エンハンサー、及びプロモータを含むゲノムの配列に由来するものでもよい。
【0155】 MACPをコードするDNAのための特異的なハイブリダイゼーションプローブを作
製するための手段には、mRNAプローブを作り出すためにMACP又はMACP誘導体をコ
ードするポリヌクレオチド配列をベクターにクローンニングする方法がある。こ
のようなベクターは当業者に周知で、また市販されており、適切なRNAポリメラ
ーゼや適切な標識されたヌクレオチドを付加することにより、in vitroでRNAプ
ローブを合成するために用いることができる。ハイブリダイゼーションプローブ
は種々のリポータグループにより標識され、例えば、その標識は、32Pや35Sのよ
うな放射性核種によるものや、アビジン/ビオチン結合系を介してプローブに結
合するアルカリホスファターゼのような酵素による標識等である。
【0156】 MACPをコードするポリヌクレオチド配列を、MACPの発現に関連する疾患の診断
のために用いることができる。そのような疾患の例としては、以下に限定はしな
いが、日光性角化症、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、滑液包炎、肝硬変
、肝炎、混合型結合組織病(MCTD)、骨髄線維症、発作性の夜間ヘモグロビン尿
症、真性多血症、乾癬、原発性血小板血症、並びに、腺癌、白血病、リンパ腫、
黒色腫、骨髄腫、肉腫、奇形癌腫や、特に、副腎、膀胱、骨、骨髄、脳、乳房、
頚、胆嚢、神経節、消化管、心臓、腎臓、肝臓、肺、筋肉、卵巣、膵臓、副甲状
腺、陰茎、前立腺、唾液腺、皮膚、脾臓、精巣、胸腺、甲状腺、及び子宮の癌等
の細胞増殖障害、並びに、後天性免疫不全症候群(AIDS)、アジソン病、成人呼
吸窮迫症候群、アレルギー、強直性脊椎炎、アミロイド症、貧血、喘息、アテロ
ーム性動脈硬化症、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性甲状腺炎、気管支炎、胆
嚢炎、接触性皮膚炎、クローン病、アトピー性皮膚炎、皮膚筋炎、糖尿病、肺気
腫、リンパ球毒素性一時性リンパ球減少症、胎児赤芽球症、結節性紅斑、萎縮性
胃炎、糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、痛風、グレーブス病、橋本甲状腺
炎、過好酸球増加症、過敏性腸症候群、多発性硬化症、重症筋無力症、心筋若し
くは心臓周囲の炎症、骨関節炎、骨粗鬆症、膵炎、多発性筋炎、乾癬、ライター
症候群、関節リウマチ、強皮症、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス
、全身性硬化症、血小板減少性血栓性紫斑病、潰瘍性大腸炎、ブドウ膜炎、ウェ
ルナー症候群や、癌、血液透析、及び体外循環の合併症や、ウイルス、細菌、真
菌、寄生虫、原生動物、及び寄生虫様の感染症や、心的外傷等の免疫異常症が挙
げられる。MACPをコードするポリヌクレオチド配列を、患者の生検組織や体液を
利用するサザンブロット法またはノーザン分析、ドットブロット法或いは他の膜
をベースとした技術や、PCR技術や、ディップスティック試験法(dipstick)、ピ
ン、マルチフォーマットELISA様アッセイまたはマイクロアレイにおいて用いて
、MACP発現の変化を検出することができる。このような定性的または定量的試験
法は当業者に周知のものである。
【0157】 特定の態様では、特に上述のような関連疾患の存在を検出するアッセイにおい
て、MACPをコードするヌクレオチド配列は有用であり得る。MACPをコードするヌ
クレオチド配列を標準的な方法で標識し、またハイブリダイゼーション複合体の
形成に適した条件下で、患者からの体液や組織サンプルに加えることができる。
適当なインキュベーション期間の後、そのサンプルを洗浄し、シグナルを定量し
て標準値と比較する。患者のサンプルにおけるシグナルの量が、対照サンプルに
比べて有意に変化している場合、サンプルのなかのMACPをコードするヌクレオチ
ド配列のレベルの変化は、関連する疾患の存在を示している。また、このような
アッセイを用いて、動物実験、臨床試験、または個々の患者の治療のモニタリン
グにおける特定の治療学的な処置法の有効性を評価することもできる。
【0158】 MACPの発現に関連する疾病の診断のための基礎を提供するために、正常な、即
ち標準の発現のプロフィールを確立する。これは、ハイブリダイゼーション或い
は増幅に適した条件下で、動物またはヒト何れかの正常な被験者から採取された
体液或いは細胞抽出物をMACPをコードする配列又はその断片と結合させることに
より達成される。標準のハイブリダイゼーションは、正常な被験者から得られる
値と、既知の量の実質的に精製されたポリヌクレオチドを用いる実験から得られ
る値とを比較することにより定量することができる。このように正常なサンプル
から得られた標準値は、疾病の徴候がある患者のサンプルから得られる値と比較
することができる。標準値からの偏差を用いて疾病の存在を証明する。
【0159】 一旦疾患の存在が確認されて治療プロトコルが開始されると、ハイブリダイゼ
ーションアッセイが定期的に繰り返され、患者の発現のレベルが正常な患者で観
察されるレベルに近づき始めたか否かを評価できる。連続的なアッセイから得ら
れる結果を用いて、数日から数ヶ月にわたる治療の効果を示すことができる。
【0160】 癌に関しては、個体からの生検組織における比較的多量の転写物(不十分に発
現もしくは過剰に発現されたもの)の存在が、疾病の発生の素因を示し、つまり
実際の臨床的症状が現れる前に疾病を検出するための手段となり得る。このタイ
プのより決定的な診断により、健康の専門家が予防的処置を講じたり、より早期
に積極的な治療を行なうことが可能となり、故に癌の発生や更なる進行を予防す
ることができる。
【0161】 MACPをコードする配列から設計されたオリゴヌクレオチドの更なる診断のため
の使用法には、PCR法の利用が含まれる。これらのオリゴマーは化学的に合成さ
れるか、酵素を用いて作製されるか、或いはin vitroで作製されてもよい。オリ
ゴマーは、好ましくはMACPをコードするポリヌクレオチドの断片、またはMACPを
コードするポリヌクレオチドと相補的なポリヌクレオチドの断片を含み、特定の
遺伝子或いは状態を同定するための最適化された条件の下で用いられる。また密
接に関連するDNAまたはRNA配列の検出及び/又は定量のために、オリゴマーは緩
やかな厳密性の条件で用いることができる。
【0162】 またMACP発現を定量するために用いられる方法には、放射標識或いはビオチン
化したヌクレオチドの利用、対照核酸の同時増幅(coamplification)の利用、及
び標準の検量線で補間する実験結果の利用が含まれる(例えば、Melby, P.C.ら(
1993) J. Immunol. Methods, 159:235-244;Duplaa, C. ら(1993) Anal. Bioche
m. 229-236参照)。多数のサンプルの定量の速度は、目的のオリゴマーが種々の
希釈溶液中に存在し、分光光度法または比色定量応答により迅速に定量するELIS
A形式のアッセイを実施することによって加速することができる。
【0163】 別の実施例においては、ここに開示した任意のポリヌクレオチド配列に由来す
るオリゴヌクレオチド又はより長い断片を、マイクロアレイにおける標的として
用いることができる。マイクロアレイを用いて、同時に多くの遺伝子の発現レベ
ルをモニタし、また遺伝子の変異配列、変異及び多形性を同定することができる
。この情報は、遺伝子機能の決定、疾病の遺伝的基礎の理解、疾病の診断、並び
に治療薬の開発およびその活性のモニタリングにおいて有用である。
【0164】 マイクロアレイが準備され、それを用いて当業者に周知の方法で分析してもよ
い(例えば、Brennan, T.M.ら(1995) U.S. Patent NO. 5,474,796; Schena, M.
ら(1996) Proc. Natl. Acad. Sci. 93:10614-10619; Baldeschweilerら(1995) P
CT application WO95/251116; Shalom D.ら (1995) PCT application WO95/355
05: Heller. R.A. ら(1997) Proc. Natl. Acad. Sci. 94:2150-2155; 並びにHel
ler. M.J.ら(1997) U.S. Patent No.5,605,662を参照)。
【0165】 本発明の別の実施例においては、MACPをコードする核酸配列を用いて、自然発
生のゲノム配列をマッピングするのに有用なハイブリダイゼーションプローブを
作り出すことができる。この配列は、特定の染色体、染色体の特定の部分、又は
人工染色体作製物にマッピングすることができ、その人工染色体作製物には、例
えば、ヒト人工染色体(HACs)、酵母菌人工染色体(YACs)、細菌人工染色体(
BACs)、細菌性P1作製物又は1本鎖染色体cDNAライブラリーがある(例えば、Har
rington. J.J.ら(1997) Nat Genet. 15:345-355; Price, C.M. (1993) Blood Re
v. 7:I27-134; 並びにTrask. B.J. (1991) Trends Genet. 7:149-154を参照)。
【0166】 蛍光性in situハイブリダイゼーション(FISH)は、他の物理的な染色体マッ
ピング技術や遺伝地図データと関連し得る(例えば、Heinz-Ulrichら(1995)in M
eyers, 前出, pp.965-968を参照)。遺伝地図データの例は、種々の科学誌、ま
たはOnline Mendelian Inheritance in Man(OMIM)に見られる。物理的な染色
体地図上のMACPをコードする配列の位置および特定の疾病、もしくは特定の疾病
の素因との関連性が、疾患に関係するDNAの領域の範囲を定めるのに役立つ。本
発明のヌクレオチド配列を用いて、正常者とキャリア、また発症した個体との間
の遺伝子配列の違いを検出することができる。
【0167】 遺伝地図を拡大するために、染色体作製物のin situハイブリダイゼーション
及び確立された染色体マーカーを用いる連鎖解析のような物理的マッピング技術
を用いることができる。多くの場合、特定のヒト染色体の数やアームが未知であ
っても、マウスのような別の哺乳類の染色体上の遺伝子配置によって関連するマ
ーカーが明らかになる。物理的マッピングによって、新たな配列を染色体のアー
ム、或いはその一部へ割当てることができる。これにより、位置クローニングま
たは別の遺伝子発見技術を用いて、疾病遺伝子を検索する研究者に価値ある情報
を提供できる。ひとたび疾患或いは症候群が、特定のゲノム領域(例えば、11q2
2-23に対する毛細血管拡張性運動失調 )への遺伝連鎖による不完全な位置ぎめ
がなされると、その領域にマッピングされる任意の配列は、さらなる研究のため
の関連する遺伝子または調節遺伝子を表し得る(例えば、Gatti, R.A.ら(1988
)Nature 336:577-580参照)。また、本発明のヌクレオチド配列を用いて、正常
者の染色体の位置と、キャリア、又は発症した個体の、転座、逆位等によって生
じた染色体の位置との違いを検出することもできる。
【0168】 本発明の別の実施例においては、MACPや、その触媒作用性または免疫原性断片
、又はそれらのオリゴペプチドを、種々の薬剤スクリーニング技術における化合
物のライブラリーのスクリーニングのために用いることができる。そのようなス
クリーニングにおいて用いられる断片は、溶液中で遊離しているか、固体支持体
へ付着しているか、細胞表面へ付着しているか、或いは細胞内に位置しているも
のであり得る。MACPと試験する薬剤との結合複合体の形成を測定することができ
る。
【0169】 別の薬物スクリーニング技術によって、目的のタンパク質に対する適切な結合
親和性を有する化合物の高スループットスクリーニングが提供される(例えば、
Geysenら(1984) PCT出願WO84/03564参照)。この方法においては、多くの異なる
小形の試験化合物がプラスチックピン或いは別の表面のような固体基板において
合成される。試験化合物をMACP又はその断片と反応させ、そして洗浄する。次に
、当技術分野で周知の方法で結合MACPを検出する。また、前述の薬剤スクリーニ
ング技術において使用するために、精製されたMACPをプレート上に直接コーティ
ングすることもできる。或いは、非中和性抗体を用いて、ペプチドを捕捉して固
体支持体上に固定することができる。
【0170】 別の実施例においては、MACPの結合のためにMACPと結合可能な中和抗体が試験
化合物と特異的に競合する競合的薬物スクリーニングアッセイを用いることがで
きる。この方法において、抗体を用いて、1以上の抗原決定基をMACPと共有する
任意のペプチドの存在を検出することができる。
【0171】 さらに別の実施例においては、その新技術が、以下に限らないが、トリプレッ
ト遺伝暗号及び特異的な塩基対相互作用のようなものを含め現在周知のヌクレオ
チド配列の特性に基づくものであれば、MACPをコードするヌクレオチド配列を、
未だ開発されていない分子生物学的技術に用いることができる。
【0172】 当業者は、更なる説明がなくても前述の説明によって本発明を十分に利用でき
るであろう。従って、以下に記す特定の実施例は、単なる例示であって本発明を
限定するものではない。
【0173】 先に記載したもの及び以下に記載した全ての特許出願、特許、刊行物、並びに
米国仮出願第60/093,827号については、ここで言及することにより本明細書の一
部とする。
【0174】
【実施例】
1 cDNAライブラリーの作製 RNAはCLONTECH Laboratories社(Palo Alto, CA)から購入したものか、表4
に示した組織から単離したもである。幾つかの組織を均質化してグアニジニウム
イソチオシアネート溶液に溶解し、一方では別の組織を均質化してフェノールに
溶解するか、或いはTRIZOL試薬(Life Technologies, Inc., Rockville, MD)、
グアニジニウムイソチオシアネート及びフェノールの単相溶液等の適切な変性剤
の混合液に溶解した。結果として得られた溶解産物をCsClクッションでの遠心分
離またはクロロホルムで抽出した。イソプロパノール或いは酢酸ナトリウムの何
れかとエタノールで、或いは別の通常の方法でこの溶解物からRNAを沈殿させた
【0175】 RNAのフェノール抽出および沈殿を必要な回数繰り返してRNAの純度を高めた。
場合によっては、RNAをDNA分解酵素で処理した。殆どのライブラリーでは、olig
o d(T)結合常磁性粒子(Promega Corp., Madison, WI)、OLIGOTEXTMラテックス
粒子(QIAGEN, Inc., Valencia, CA)、又はOLIGOTEXTM mRNA精製キット(QIAGE
N Inc., Valencia, CA)を用いてpoly(A+) RNAを単離した。或いは、例えばPOLY
(A)PURETM mRNA精製キット(Ambion, Austin TX)等の別のRNA単離キットを用い
てRNAを組織溶解産物から直接単離した。
【0176】 場合によっては、Stratagene社(La Jolla, CA)にRNAを提供してそれに対応
するcDNAライブラリーを作製した。そうでない場合は、UNIZAPTMベクターシステ
ム(Stratagene Inc., La Jolla, CA)又はSUPERSCRIPTTM プラスミドシステム
(Life Technologies Inc., Rockville, MD)を用いて当業者に周知の推奨され
た方法もしくは類似の方法でcDNAを合成してcDNAライブラリーを作製した。(例
えば、Ausubel, 1997,前出, units 5.1-6.6を参照)。oligo d(T)又はランダムプ
ライマーを用いて逆転写を開始した。合成オリゴヌクレオチドアダプターを2本
鎖cDNAに結合させてから、適切な(複数の)制限酵素でcDNAを消化した。殆どの
ライブラリでは、SEPHACRYL S1000、 SEPHAROSE CL2B、若しくはSEPHAROSE CL4B
カラムクロマトグラフィー(Amersham Pharmacia Biotech Ltd., Uppsala, Swed
en)、又は分離用のアガロースゲル電気泳動法によってcDNAの大きさ(300〜100
0bp)を選択した。適切なプラスミド(例えば、pBLUESCRIPT (Stratagene Inc.,
La Jolla, CA)、pSPORT1TM (Life Technologies Inc., Rockville, MD)、又はp
lNCY(Incyte Pharmaceuticals Inc., Palo Alto CA)等)のポリリンカーの適合
性制限酵素部位にcDNAを結合させた。組換えプラスミドを、例えば、XL1-Blue、
XL1-BlueMRF、若しくはSOLR TMストレーン(Stratagene, Inc., La Jolla, CA)
、又はDH5α、DH10B、若しくはElectroMAX DH10B (Life Technologies Inc., R
ockville, MD)等のコンピテントE.coli細胞に形質転換した。
【0177】 2 cDNAクローンの単離 UNIZAP TMベクターシステム(Stratagene, Inc., La Jolla, CA)又は細胞溶
解を利用して、in vivoでの切除によって宿主細胞からプラスミドを回収した。M
agic若しくはWIZARD Minipreps DNA精製システム(Promega Corp., Madison, WI
)、AGTC Miniprep精製キット(Edge Biosystems, Gaithersburg MD)、及びQIA
GEN社のQIAWELL 8 Plasmid、QIAWELL 8 Plus Plasmid、QIAWELL 8 Ultra Plasmi
d 精製システム(QIAGEN Inc., Valencia, CA)、R.E.A.L.TM Prep 96プラスミ
ドキット(QIAGEN Inc., Valencia, CA)のうちの少なくとも1つを用いてプラス
ミドを精製した。沈殿の後、0.1mlの蒸留水に再懸濁して、凍結乾燥して或いは
凍結乾燥しないで4℃で保管した。
【0178】 或いは、高スループットフォーマットの直接結合PCR法によって宿主細胞溶解
産物からプラスミドDNAを増幅した(Rao, V.B. (1994) Anal. Blochem. 216:1-1
4)。宿主細胞の溶解及び熱サイクリング過程を単一反応混合液で実施した。サ
ンプルを処理して384-ウエルプレートで保管し、増幅したプラスミドDNAの濃度
をPICOGREEN色素(Molecular Probes, Inc., Eugene, OR)及びFluoroskan II蛍
光スキャナー(Labsystems Oy, Helsinki, Finland)を用いて蛍光定量的に測定
した。
【0179】 3 配列決定および分析 配列決定のためのcDNAは、Peltier PTC-2000 thermal cyclers(MJ Research,
Inc., Watertown, MA とABI PRISM CATALYST 800(Perkin-Elmer Applied Bios
ystems, Foster City, CA)若しくはMICROLAB 2200(Hamilton Co., Reno, NV)
sequencing preparation systemとを共に用いて準備した。cDNAは、ABI PRISMTM 373若しくは377 配列決定システム並びにABIプロトコル、塩基対呼び出しソフト
ウェア、及びキット(Perkin-Elmer Applied Biosystems)を用いて配列決定し
た。或いは、ABIキットの代りにAmersham Pharmacia Biotech社の溶液および色
素を用いた。或る態様においては、標準的な方法(Ausubel, 前出)を用いて読
み枠を識別した。DNA配列の幾つかを選択して、本実施例の5に記載した方法で
伸長した。
【0180】 cDNA、伸長物、及びショットガン配列決定から得られたポリヌクレオチド配列
は、当業者に周知のアルゴリズムを利用するソフトウェアプログラムを組合せて
用いて構築および分析した。表5には、利用したソフトウェアプログラム、対応
するアルゴリズム、引用文献、及び適用可能なカットオフパラメータをまとめた
。表5の第3列に示した引用文献については、ここで言及することにより本明細
書の一部とする。また、配列アライメントは、MACDNASIS PROソフトウェア(Hit
achi Software Engineering Co., Ltd. San Bruno, CA)及びLASERGENEソフトウ
ェアのマルチシーケンスアライメントプログラム(DNASTAR Inc., Madison WI)
を用いて分析および作成した。
【0181】 ポリヌクレオチド配列の確証は、BLAST、動的計画法、及びジヌクレオチド最
近接分析に基づいたプログラム及びアルゴリズムを用いて、ベクター、リンカー
、及びポリA尾部の配列を取除き、多義性の塩基対をマスクすることによって実
施した。次に、配列をBLAST、FASTA、及びBLIMPSに基づいたプログラムを用いて
GenBankの霊長類、げっ歯類、哺乳類、脊椎動物、及び真核生物のデータベース
やBLOCKSデータベース等の公共のデータベースでから選択した配列に対して問合
わせて注釈を得た。Phred、Phrap、及びConsedに基づいたプログラムを用いて配
列を完全長のポリヌクレオチドに構築し、GeneMark、BLAST、及びFASTAに基づい
たプログラムを用いて読取り枠に対してスクリーニングした。次に完全長のポリ
ヌクレオチド配列を翻訳して対応する完全長のアミノ酸配列を引き出し、続いて
その完全長のポリヌクレオチド配列およびアミノ酸配列をGenBankデータベース
(前述)、SwissProt、BLOCKS、PRINTS、PFAM 、及びPrositeなどのデータベー
スに問い合わせることによって分析した。
【0182】 4 ノーザン分析 ノーザン分析は、遺伝子の転写物の存在を検出するために用いられる実験用技
術であり、特定の細胞種或いは組織に由来するRNAが結合している膜と、標識さ
れたヌクレオチド配列とのハイブリダイゼーションを伴う(例えば、Sambrookら
前出, ch.7;並びにAusubel,前出, ch.4および16参照)。
【0183】 電子的ノーザンブロットは、類似のコンピュータ技術を用いて生成された。こ
れらの技術をBLASTに適用し、GenBank 若しくはLIFESEQデータベース(Incyte P
hamnaceuticals)のようなヌクレオチドデータベースにおいて同一又は関連する
配列を検索する。コンピュータ検索の感度を変更して、一致の特異性を決定する
。 検索の基準は、以下で定義される積スコアである。 (配列同一性%×最大BLASTスコア%)/100 積スコアは、2つの配列間の類似性の程度および配列一致の長さの両方を考慮に
入れる。例えば、積スコア40の場合、その一致は1〜2%誤差の確からしさであり
、一方で積スコア70の場合は正確な一致となる。より低いスコアが関連する配列
に結びつくこともあるが、類似の分子は15〜40の積スコアによって識別した。
【0184】 電子的なノーザン分析には、器官/組織および疾病によるcDNAライブラリーの
分類が更に含まれる。器官/組織の分類には、心血管、皮膚、発生、内分泌、胃
腸、造血/免疫、筋骨格、神経、生殖、及び泌尿器が含まれ、疾患の分類には、
癌、炎症/外傷、胎性、神経性、及び貯留(pooled)が含まれる。各分類に対して
、目的とする配列を発現するライブラリーの数を全ての分類に跨るライブラリー
のトータル数で割る。その結果が、百分率の分布として報告される。
【0185】 5 MACPをコードするポリヌクレオチドの伸長 完全長の核酸配列(SEQ ID NO:6−10)をこれらの断片に基づくオリゴヌクレ
オチドプライマーを用いて、表1の第5列に示した構成要素断片の伸長によって
生成した。プライマーを用いることにより、既知の配列を「外側に」伸長するこ
とを容易にし、対象の領域に対する新たな未知のヌクレオチド配列を含むアンプ
リコンを生成した。初期のプライマーを、OLIGOTM4.06 (National Biosciences,
Plymouth,MN)或いは他の適切なプログラムを用いて、約22〜30個のヌクレオチド
からなる長さであって50%以上のGC含有物を有し、且つ約68〜72℃の温度で標的
配列にアニーリングするようにcDNAから設計した。ヘアピン構造及びプライマー
−プライマー2量体を生ずるようなヌクレオチドの如何なる伸長も回避した。
【0186】 選択されたヒトcDNAライブラリーを用いてその配列を伸長した。2以上の伸長
が必要であるか、もしくは望ましい場合には、さらに別のプライマーの組を設計
して既知領域をさらに伸長させる。
【0187】 XL-PCRTM キット(The Perkin Elmer Corp., Norwalk, CT)の取扱説明書に従
って、酵素及び反応混合物を完全に混合することで高い適合度の増幅が得られた
。PCRはPTC-200 thermal cycler(MJ Reserch, Inc., Watertown, MA)を用いて
実施され、以下のパラメータで、40pmolの各プライマーおよびキットの他の全て
の成分は推奨された濃度で開始した。 ステップ1 94℃で1分間(初期変性) ステップ2 65℃で1分間 ステップ3 68℃で6分間 ステップ4 94℃で15秒間 ステップ5 65℃で1分間 ステップ6 68℃で7分間 ステップ7 ステップ4〜6をさらに15サイクル繰返す ステップ8 94℃で15秒間 ステップ9 65℃で1分間 ステップ10 68℃で7分15秒間 ステップ11 ステップ8〜10を12サイクル繰返す ステップ12 72℃で8分間 ステップ13 4℃(保持する) 反応混合物の5〜10μlのアリコットを低濃度(約0.6〜0.8%)アガロースミニ
ゲル上で電気泳動法により分析し、どの反応物が配列の伸長に成功したかを判定
した。最も大きな生成物を含むと考えられるバンドをゲルから切出し、QIA Quic
kTM (QIAGEN Inc.)を用いて精製し、クレノウ酵素を用いてオーバーハングを
切除して、再連結及びクローニングを容易にした。
【0188】 エタノール沈殿の後、その生成物を13μlの連結緩衝液中に再溶解し、1μlのT
4-DNAリガーゼ(15単位)及び1μlのT4ポリヌクレオチドキナーゼを加えて、そ
の混合物を室温で2〜3時間、或いは16℃で一晩インキュベートした。コンピテン
E.coli細胞(40μlの適切な培養液中の)を3μlの連結混合物を用いて形質転
換し、80μlのSOC培養液で培養した(例えば、Sambrook、前出,Appendix A, p.2
参照)。37℃で1時間インキュベートした後、E.coli混合物を、カルベニシリン
(2x carb)を含むLuria Bertani (LB)-agar(例えば、Sambrook、前出, Append
ix A, p.1参照)上で平板培養(plated)した。翌日、いくつかのコロニーを各プ
レートから無作為に選択して、適切な市販の滅菌96穴マイクロタイタープレート
の個々のウエル内に置かれた150μlの液体LB/2x carb培地で培養した。その翌日
、終夜培養した各5μlの培養物を非滅菌の96穴プレートに移し、水で1:10に希釈
した後、各サンプルから5μlをPCRアレイに移した。
【0189】 PCR増幅の場合、ベクタープライマー、伸長反応のために用いられる1つ或いは
両方の遺伝子特異性プライマー、及び4単位のrTth DNAポリメラーゼを含む18μl
の濃縮PCR反応混合物(3.3x)が各ウエルに加えられた。増幅は、以下の条件で
実施した。 ステップ1 94℃で60秒間 ステップ2 94℃で20秒間 ステップ3 55℃で30秒間 ステップ4 72℃で90秒間 ステップ5 ステップ2〜4をさらに29サイクル繰返す ステップ6 72℃で180秒間 ステップ7 4℃(保持する) PCR反応物のアリコットを、分子量マーカーと共にアガロースゲル上で移動さ
せた。PCR生成物の大きさを元の部分的なcDNAと比較し、適切なクローンを選択
し、プラスミドに結合させて配列決定した。
【0190】 同様に、SEQ ID NO:6−10のヌクレオチド配列を使用し、上記手順、5’伸長用
に設計されたオリゴヌクレオチド、及び適切なゲノムライブラリを用いて5’調
節配列が得られる。
【0191】 6 個々のハイブリダイゼーションプローブの標識化及び使用 SEQ ID NO:6−10から得られたハイブリダイゼーションプローブを用いて、cDN
A、ゲノムDNA、又はmRNAをスクリーニングする。約20塩基対からなるオリゴヌク
レオチドの標識について特に記載するが、より大きなヌクレオチド断片にも概ね
同じ手順を用いる。オリゴヌクレオチドを、OLIGOTM 4.06ソフトウェア(Nation
al Biosciences)のような当技術分野のソフトウエアを用いて設計し、50pmolの
各オリゴマー、250μCiの[γ-32P]アデノシン3リン酸 (Amersham, Chicago, IL
)、及びT4ポリヌクレオチドキナーゼ(DuPont NEN, Boston MA)を結びつける
ことにより標識する。標識されたオリゴヌクレオチドを、SephadexTM G-25超微
細分子サイズ排除デキストランビーズカラム(Pharmacia & Upjohn, Kalamazoo,
MI)を用いて実質的に精製する。毎分107カウントの標識されたプローブを含む
アリコットを、以下のエンドヌクレアーゼ、Ase I、Bgl II、Eco RI、Pst I、Xb
a1、又はPvu II(DuPont NEN, Boston, MA)の中の1つで消化されたヒトゲノムD
NAの典型的な膜ベースのハイブリダイゼーション解析に用いる。
【0192】 各消化物からのDNAを、0.7%アガロースゲルに上で分画して、ナイロン膜(NyM
ACPlus, Schleicher & Schuell, Durham NH)に移す。ハイブリダイゼーション
は40℃で16時間実施する。非特異的シグナルを除去するために、0.1xクエン酸ナ
トリウム食塩水及び0.5%ドデシル硫酸ナトリウムまでの徐々に厳密性を増す条件
下で、ブロットを室温にて連続的に洗浄する。XOMAT ARTMフィルム (Kodak, Ro
chester, NY)を数時間ブロットに露光した後、ハイブリダイゼーションパター
ンを視覚的に比較する。
【0193】 7 マイクロアレイ 化学的結合プロシージャ及びインクジェット装置を用いることにより、基板の
表面上でアレイエレメントを合成することができる。(例えば、Baldeschweiler
, 前出 参照)。また、ドットブロット又はスロットブロット法に類似の所定の
アレイを用いて、熱、UV、化学的もしくは機械的結合プロシージャを利用して、
基板の表面にエレメントを配置及び結合させてもよい。標準的なアレイは、手製
で或いは手近な方法及び機械を用いて製作でき、また任意の適切な数のエレメン
トを含む。ハイブリダイゼーション後、ハイブリダイズしていないプローブを取
除き、スキャナーを用いて蛍光のレベル及びパターンを判定する。マイクロアレ
イ上のエレメントとハイブリダイズする各プローブの相補性の度合及び相対的な
存在量は、スキャナーで読取られた画像を解析することにより評価する。
【0194】 完全長cDNA、発現された配列タグ(ESTs)、又はそれらの断片は、マイクロア
レイのエレメントを含み得る。ハイブリダイゼーションに適した断片は、当業者
に周知のLASERGENETMのようなソフトウェアを用いて選択可能である。本発明の
ヌクレオチド配列の1つに対応する完全長cDNA、EST、若しくはそれらの断片を、
又は本発明に関連するcDNAライブラリーから無作為に選択されたものを、例えば
スライドガラスのような適切な基板に配置する。そのcDNAを、例えばUV架橋の後
に熱的および化学的に処置し、さらに乾燥することによって、スライドガラスに
固定する(例えば、Schena, M.ら (1995) Science 270:467-470; 並びにShalon,
D.ら(1996) Genome Res. 6:639-645参照)。蛍光プローブを作製し、基板上の
エレメントとのハイブリダイゼーションに用いる。基板は前述の方法によって解
析する。
【0195】 8 相補的ポリヌクレオチド MACPをコードする配列に相補的な配列、或いはその任意の一部を、自然発生MA
CPの発現を検出し、低下させる、即ち抑制するために用いる。約15〜約30塩基対
を含むオリゴヌクレオチドの使用について記載するが、より小さな、或いはより
大きな配列フラグメントの場合でも本質的に同じ方法が用いられる。OLIGOTM4.0
6ソフトウェア及びMACPのコーディング配列を用いて適切なオリゴヌクレオチド
を設計する。転写を抑制するために、相補オリゴヌクレオチドを最も独特な5’
配列から設計してコーディング配列へのプロモーターの結合を防止するために用
いる。翻訳を抑制するために、相補的なオリゴヌクレオチドを設計してMACPをコ
ードする転写物へのリボソームの結合を防ぐ。
【0196】 9 MACPの発現 MACPの発現及び精製は、細菌またはウイルスに基づく発現系を用いて実施され
る。細菌におけるMACPの発現の場合、抗菌性の耐性遺伝子とcDNAの転写レベルを
高める誘導性のプロモーターとを含む適切なベクターにcDNAをサブクローニング
する。このようなプロモーターの例としては、以下に限定しないが、lacオペレ
ーター調節エレメントに関連するT5またはT7バクテリオファージプロモーター及
びtrp-lac(tac)ハイブリッドプロモーターが挙げられる。組換えベクターを、BL
21(DE3)などの適切な細菌性の宿主に形質転換する。抗生物質耐性菌が、イソプ
ロピルβ−Dチオガラクトピラノシド(IPTG)での誘発によりMACPを発現する。
真核生物の細胞におけるMACPの発現は、昆虫または哺乳動物の細胞株に、一般に
バキュロウイスルスとして知られているAutographica californica核多角体ウイ
ルス(AcMNPV)を感染させることによって行う。バキュロウイルスの非必須ポリ
ヘドリン遺伝子を、相同的組換え又は転移プラスミド中間体を含む細菌媒介の遺
伝子転移の何れかによって、MACPをコードするcDNAと置換する。ウイルスの感染
力は維持され、強力なポリヘドリンプロモータによって高レベルのcDNAの転写が
行われる。多くの場合、組換え型バキュロウイルスは、Spodoptera frugiperda
(Sf9)昆虫細胞の感染に用いられるが、場合によっては、ヒト肝細胞の感染に
も用いられる。後者の感染には、バキュロウイルスに対する更なる遺伝的変更が
必要となる。(例えば、Engelhard. E. K.ら(1994) Proc. Natl. Acad. Sci. US
A 91:3224-3227; Sandig, V.ら(1996) Hum. Gene Ther. 7:1937-1945.を参照)
【0197】 殆どの発現系において、MACPは、例えばグルタチオンSトランスフェラーゼ(G
ST)、またはFLAG若しくは6-His等のペプチドエピトープ標識で融合タンパク質
として合成され、粗製の細胞溶解産物からの組換え型融合タンパク質の親和性ベ
ースの精製を迅速に1段階で行うことができる。Schistosoma japonicumからの26
キロダルトンの酵素のGSTによって、タンパク質の活性及び抗原性を維持した条
件の下で固定化されたグルタチオにおける融合タンパク質の精製が可能となる。
(Pharmacia, Piscataway, NJ)。精製の後に、特定の操作部位においてMACPか
らGST部分をタンパク分解的に切断可能である。8個のアミノ酸のペプチドである
FLAGにより、市販のモノクロナール及びポリクロナール抗FLAG抗体を用いて免疫
親和性の精製が可能となる(Eastman Kodak, Rochester, NY)。6個の連続した
ヒスチジン残基のストレッチである6-Hisによって、金属キレート樹脂(QIAGEN
Inc, Chatsworth, CA)における精製が可能となる。タンパク質の発現及び精製
の方法については、Ausubel. F. M. らの(1995年、更に定期的に増補された) Current Protocols in Molecular Biology , John Wiley & Sons, New York, NY,
ch 10, 16に記載されている。これらの方法によって得られた精製されたMACPを
、以下のアッセイで直接用いることができる。
【0198】 10 MACP活性の実証 MACPの活性は、NIH3T3マウス線維芽細胞を形質転換する能力から測定する。MA
CPをコードするcDNAを、高レベルなcDNA発現を行わせる強力なプロモーターを含
む適切な真核生物の発現ベクターにサブクローニングする。この作成物を、当業
者に周知の方法を用いてNIH3T3細胞に形質移入する。形質移入された細胞を次の
ような定量化可能な特性である腫瘍誘発(oncogenically)形質移入細胞の性質、
接触阻害の損失に関連する高密度までの培地における増殖、血清必要量より低い
軟寒天または懸濁液における増殖、並びに免疫不全のマウスに注入した場合の腫
瘍誘発能力について評価する。MACPの活性は、非形質移入の調節に対するNIH3T3
細胞の形質転換の程度に比例する。
【0199】 11 機能的アッセイ MACPの機能は、哺乳類細胞培養系における生理学的に高められたレベルでのMA
CPをコードする配列の発現によってアッセイする。高レベルでcDNAを発現する強
力なプロモーターを含む哺乳類の発現ベクターにcDNAをサブクローニングする。
選り抜きのベクターには、pCMV SPORTTM (Life Technologies, Gaithersburg,
MD)及びpCRTM 3.1 (Invitrogen, Carlsbad, CA)が含まれ、その各々にはサイ
トメガロウイルスプロモーターが含まれる。5〜10μgの組換えベクターを、リポ
ソーム製剤或いは電気穿孔法によって、好ましくは内皮若しくは造血由来のヒト
細胞株に一過性に形質移入する。また、標識タンパク質をコードする配列を含む
1〜2μgの付加的なプラスミドを同時形質移入する。標識タンパク質の発現によ
り、形質移入された細胞と形質移入されていない細胞とを区別することができ、
また組換えベクターからのcDNAの発現を確実に予測できる。選り抜きの標識タン
パク質には、緑色蛍光タンパク質(GFP)(Clontech, Palo Alto, CA)、CD64、
又はCD64-GFP融合タンパク質が含まれる。自動化されたレーザー光学に基づいた
技術であるフローサイトメトリー(FCM)を用いて、GFP又はCD64-GFPを発現する
形質移入された細胞を同定し、またアポトーシスの状態等の特性を評価する。FC
Mによって、先行する或いは同時の細胞死の現象を診断する蛍光分子の取込みを
検出及び定量化する。これらの現象には、プロピジウムヨウ化物でのDNAの染色
によって測定される核DNA内容物の変化、ブロモデオキシウリジンの取込み量の
低下によって測定されるDNA合成の下方制御、特異的抗体との反応性によって測
定される細胞表面および細胞内のタンパンク質の発現の変化、並びにフルオレセ
イン結合アネキシンVタンパク質の細胞表面への結合によって測定される形質膜
組成の変化が含まれる。フローサイトメトリーの方法については、Ormerod, M.
G.の (1994) Flow Cytometry, Oxford, New York, NYに記載されている。
【0200】 遺伝子発現におけるMACPの影響は、MACPをコードする配列並びにCD64若しくは
CD64-GFPの何れかが形質移入された高度に精製された細胞集合を用いて評価する
ことができる。CD64及びCD64-GFPは、形質転換された細胞表面で発現し、ヒト免
疫グロブリンG(IgG)の保存された領域と結合する。形質転換された細胞を、ヒ
トIgG若しくはCD64の抗体の何れかで被覆された磁気ビーズを用いて、形質転換
されていない細胞から分離することができる(DYNAL, Lake Success, NY)。mRN
Aは、当業者に周知の方法で細胞から精製することができる。MACP及び目的とす
る他の遺伝子をコードするmRNAの発現は、ノーザン分析やマイクロアレイ技術で
解析することが可能である。
【0201】 12 MACP特異的抗体の産生 ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(PAGE)(例えば、Harrington, M.G. (19
90) Methods Enzymol. 182:488-495参照)、或いは他の精製技術を使用して実質
的に精製されたMACPを用いて、標準的なプロトコルに従ってウサギを免疫化して
抗体を生成する。
【0202】 或いは、MACPのアミノ酸配列をLASERGENETM software (DNASTAR Inc.)を用
いて解析して免疫原性の高い領域を判定し、対応するオリゴポリペプチドを合成
し、これを用いて当業者に知られた方法により抗体を産生させる。C-末端付近ま
たは親水性領域内のエピトープのような適切なエピトープの選択方法の詳細につ
いては当業者の文献に記載されている(例えば、Ausubelら 前出, ch.11参照)
【0203】 通常、15残基の長さのオリゴペプチドを、fmoc法の化学作用を利用するApplied
Biosystems Peptide Synthesizer Model 431Aを用いて合成し、MBS(N-maleimi
dobenzoyl-N-hydroxysuccinimide ester)を用いた反応によりKLH(Sigma, St.Lo
uis, MO)に結合させて免疫抗原性を増強させる(例えば、Ausubel前出 参照)。
ウサギをフロイント完全アジュバントにおけるオリゴペプチド-KLH複合体で免疫
化する。その結果生じる抗血清は、例えば、プラスチックにペプチドを結合させ
、1%BSAでブロッキングし、ウサギ抗血清と反応させ、洗浄し、さらに放射性ヨ
ウ素標識したヤギ抗ウサギIgGと反応させることにより、抗ペプチド活性に対し
て検査される。
【0204】 13 特異的抗体を用いる自然発生MACPの精製 MACPに特異的な抗体を用いるイムノアフィニティークロマトグラフィにより、
自然発生或いは組換えMACPを実質的に精製する。イムノアフィニティーカラムは
、MACP抗体を、CnBr-活性化セファロース(Pharmacia&Upjohn)のような活性化
されたクロマトグラフィー用樹脂に共有結合させることにより作製する。結合の
後、製造者の取扱説明書に従って樹脂をブロック及び洗浄する。
【0205】 MACPを含む培養液をイムノアフィニティーカラムに通し、MACPを優先的に吸着
させる条件下(例えば、界面活性剤の存在下における高イオン強度のバッファー
)でそのカラムを洗浄する。抗体/MACP結合を分裂させる条件下(例えば、pH2
〜3のバッファー、又は尿素もしくはチオシアン酸塩イオンのような高濃度のカ
オトロープ(chaotrope))でカラムを溶出させ、MACPを回収する。
【0206】 14 MACPと相互作用する分子の同定 MACP若しくは生物学的に活性なそれらの断片を125I Bolton-Hunter試薬で標識
する(例えば、Bolsonら(1973) Biochem. J. 133:529を参照)。マルチウェルプ
レートのウェル内に予め配置した候補分子を、標識したMACPと共にインキュベー
トし、洗浄し、標識したMACP複合体を含む全てのウェルをアッセイする。種々の
MACP濃度で得られたデータを用いて、MACPと候補分子との会合、親和性、及び数
についての値を計算する。
【0207】 上記の刊行物および特許出願の全ては、ここで言及することにより本明細書の
一部とする。当業者は、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく本明細書に
記載した方法及びシステムの種々の改変を行うことができるであろう。本発明を
特定の好適実施例に関して説明してきたが、請求する発明がそのような特定の実
施例に過度に制限されるべきではないことを理解されたい。実際に、記載した本
発明の実施のための方法の種々の改変は、分子生物学或いは関連する分野の当業
者には明らかであり、請求の範囲内に含まれることを意図するものである。
【0208】 表の簡単な説明 表1において、第1列および第2列には、アミノ酸配列および対応する核酸配列
の配列番号(SEQ ID NO:)を示す。第3列には、アミノ酸配列アライメントのた
めのコンピュータ検索(例えば、BLAST)を用いてMACPをコードする核酸が初め
て同定されたインサイト社クローンIDを示す。第4列には、クローン及びショッ
トガン配列、並びにそれらが単離されたcDNAライブラリーを示し、それらを本明
細書で開示する各MACPのヌクレオチド配列のコンセンサス配列を得るために用い
た。
【0209】 表2には、本発明のポリペプチドの種々の特性(アミノ酸残基の数、潜在的リ
ン酸化部位および潜在的グリコシル化部位、タンパク質の識別、並びに配列相同
性およびタンパク質モチーフによってタンパク質を識別するために用いる方法)
を示す。
【0210】 表3には、ノーザン分析による各核酸配列の発現組織、この発現組織に関連す
る疾病もしくは障害、並びに各cDNA配列がクローン化されたベクターを示す。
【0211】 表4には、インサイト社クローンID、それらが得られたcDNAライブラリー、並
びにそのライブラリーの作成に用いたベクター及びRNAの源を含むライブラリー
の説明を示す。
【0212】 表5には、ソフトウェアプログラム、対応するアルゴリズム、引用文献、及び
EST並びに完全長のポリヌクレオチド及びアミノ酸の分析に用いるカットオフパ
ラメータを示す。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【配列表】
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月16日(2001.7.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0212
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0212】 表5には、ソフトウェアプログラム、対応するアルゴリズム、引用文献、及び
EST並びに完全長のポリヌクレオチド及びアミノ酸の分析に用いるカットオフパ
ラメータを示す。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> INCYTE PHARMACEUTICALS, INC. TANG, Y. Tom LAL, Preeti HILLMAN, Jennifer L. CORLEY, Neil C. PATTERSON, Chandra BAUGHN, Mariah R. <120> MOLECULES ASSOCIATED WITH CELL PROLIFERATION <130> PF-0561 PCT <140> To Be Assigned <141> Herewith <150> 60/093,827 <151> 1998-07-22 <160> 10 <170> PERL Program <210> 1 <211> 87 <212> PRT <213> Homo sapiens <220> <221> misc_feature <223> Incyte Clone No: 370766 <400> 1 Met Arg Glu Ser Ala Leu Glu Pro Gly Pro Val Pro Glu Ala Pro 1 5 10 15 Ala Gly Gly Pro Val His Ala Val Thr Val Val Thr Leu Leu Glu 20 25 30 Lys Leu Ala Ser Met Leu Glu Thr Leu Arg Glu Arg Gln Gly Gly 35 40 45 Leu Ala Arg Arg Gln Gly Gly Leu Ala Gly Ser Val Arg Arg Ile 50 55 60 Gln Ser Gly Leu Gly Ala Leu Ser Arg Ser His Asp Thr Thr Ser 65 70 75 Asn Thr Leu Ala His Cys Trp Pro Arg Arg Ser Ala 80 85 <210> 2 <211> 379 <212> PRT <213> Homo sapiens <220> <221> misc_feature <223> Incyte Clone No: 1685090 <400> 2 Met Ala Arg Arg Ser Ala Phe Pro Ala Ala Ala Leu Trp Leu Trp 1 5 10 15 Ser Ile Leu Leu Cys Leu Leu Ala Leu Arg Ala Glu Ala Gly Pro 20 25 30 Pro Gln Glu Glu Ser Leu Tyr Leu Trp Ile Asp Ala His Gln Ala 35 40 45 Arg Val Leu Ile Gly Phe Glu Glu Asp Ile Leu Ile Val Ser Glu 50 55 60 Gly Lys Met Ala Pro Phe Thr His Asp Phe Arg Lys Ala Gln Gln 65 70 75 Arg Met Pro Ala Ile Pro Val Asn Ile His Ser Met Asn Phe Thr 80 85 90 Trp Gln Ala Ala Gly Gln Ala Glu Tyr Phe Tyr Glu Phe Leu Ser 95 100 105 Leu Arg Ser Leu Asp Lys Gly Ile Met Ala Asp Pro Thr Val Asn 110 115 120 Val Pro Leu Leu Gly Thr Val Pro His Lys Ala Ser Val Val Gln 125 130 135 Val Gly Phe Pro Cys Leu Gly Lys Gln Asp Gly Val Ala Ala Phe 140 145 150 Glu Val Asp Val Ile Val Met Asn Ser Glu Gly Asn Thr Ile Leu 155 160 165 Gln Thr Pro Gln Asn Ala Ile Phe Phe Lys Thr Cys Gln Gln Ala 170 175 180 Glu Cys Pro Gly Gly Cys Arg Asn Gly Gly Phe Cys Asn Glu Arg 185 190 195 Arg Ile Cys Glu Cys Pro Asp Gly Phe His Gly Pro His Cys Glu 200 205 210 Lys Ala Leu Cys Thr Pro Arg Cys Met Asn Gly Gly Leu Cys Val 215 220 225 Thr Pro Gly Phe Cys Ile Cys Pro Pro Gly Phe Tyr Gly Val Asn 230 235 240 Cys Asp Lys Ala Asn Cys Ser Thr Thr Cys Phe Asn Gly Gly Thr 245 250 255 Cys Phe Tyr Pro Gly Lys Cys Ile Cys Pro Pro Gly Leu Glu Gly 260 265 270 Glu Gln Cys Glu Ile Ser Lys Cys Pro Gln Pro Cys Arg Asn Gly 275 280 285 Gly Lys Cys Ile Gly Lys Ser Lys Cys Lys Cys Ser Lys Gly Tyr 290 295 300 Gln Gly Asp Leu Cys Ser Lys Pro Val Cys Glu Pro Gly Cys Gly 305 310 315 Ala His Gly Thr Cys His Glu Pro Asn Lys Cys Gln Cys Gln Glu 320 325 330 Gly Trp His Gly Arg His Cys Asn Lys Arg Tyr Glu Ala Ser Leu 335 340 345 Ile His Ala Leu Arg Pro Ala Gly Ala Gln Leu Arg Gln His Thr 350 355 360 Pro Ser Leu Lys Lys Ala Glu Glu Arg Arg Asp Pro Pro Glu Ser 365 370 375 Asn Tyr Ile Trp <210> 3 <211> 140 <212> PRT <213> Homo sapiens <220> <221> misc_feature <223> Incyte Clone No: 1820237 <400> 3 Met Asp Ser Arg Ile Pro Tyr Asp Asp Tyr Pro Val Val Phe Leu 1 5 10 15 Pro Ala Tyr Glu Asn Pro Pro Ala Trp Ile Pro Pro His Glu Arg 20 25 30 Val His His Pro Asp Tyr Asn Asn Glu Leu Thr Gln Phe Leu Pro 35 40 45 Arg Thr Ile Thr Leu Lys Lys Pro Pro Gly Ala Gln Leu Gly Phe 50 55 60 Asn Ile Arg Gly Gly Lys Ala Ser Gln Leu Gly Ile Phe Ile Ser 65 70 75 Lys Val Ile Pro Asp Ser Asp Ala His Arg Ala Gly Leu Gln Glu 80 85 90 Gly Asp Gln Val Leu Ala Val Asn Asp Val Asp Phe Gln Asp Ile 95 100 105 Glu His Ser Lys Ala Val Glu Ile Leu Lys Thr Ala Arg Glu Ile 110 115 120 Ser Met Arg Val Arg Phe Phe Pro Tyr Asn Tyr His Arg Gln Lys 125 130 135 Glu Arg Thr Val His 140 <210> 4 <211> 456 <212> PRT <213> Homo sapiens <220> <221> misc_feature <223> Incyte Clone No: 1843956 <400> 4 Met Gly Ala Cys Leu Gly Ala Cys Ser Leu Leu Ser Cys Ala Ser 1 5 10 15 Cys Leu Cys Gly Ser Ala Pro Cys Ile Leu Cys Ser Cys Cys Pro 20 25 30 Ala Ser Arg Asn Ser Thr Val Ser Arg Leu Ile Phe Thr Phe Phe 35 40 45 Leu Phe Leu Gly Val Leu Val Ser Ile Ile Met Leu Ser Pro Gly 50 55 60 Val Glu Ser Gln Leu Tyr Lys Leu Pro Trp Val Cys Glu Glu Gly 65 70 75 Ala Gly Ile Pro Thr Val Leu Gln Gly His Ile Asp Cys Gly Ser 80 85 90 Leu Leu Gly Tyr Arg Ala Val Tyr Arg Met Cys Phe Ala Thr Ala 95 100 105 Ala Phe Phe Phe Phe Phe Thr Leu Leu Met Leu Cys Val Ser Ser 110 115 120 Ser Arg Asp Pro Arg Ala Ala Ile Gln Asn Gly Phe Trp Phe Phe 125 130 135 Lys Phe Leu Ile Leu Val Gly Leu Thr Val Gly Ala Phe Tyr Ile 140 145 150 Pro Asp Gly Ser Phe Thr Asn Ile Trp Phe Tyr Phe Gly Val Val 155 160 165 Gly Ser Phe Leu Phe Ile Leu Ile Gln Leu Val Leu Leu Ile Asp 170 175 180 Phe Ala His Ser Trp Asn Gln Arg Trp Leu Gly Lys Ala Glu Glu 185 190 195 Cys Asp Ser Arg Ala Trp Tyr Ala Gly Leu Phe Phe Phe Thr Leu 200 205 210 Leu Phe Tyr Leu Leu Ser Ile Ala Ala Val Ala Leu Met Phe Met 215 220 225 Tyr Tyr Thr Glu Pro Ser Gly Cys His Glu Gly Lys Val Phe Ile 230 235 240 Ser Leu Asn Leu Thr Phe Cys Val Cys Val Ser Ile Ala Ala Val 245 250 255 Leu Pro Lys Val Gln Asp Ala Gln Pro Asn Ser Gly Leu Leu Gln 260 265 270 Ala Ser Val Ile Thr Leu Tyr Thr Met Phe Val Thr Trp Ser Ala 275 280 285 Leu Ser Ser Ile Pro Glu Gln Lys Cys Asn Pro His Leu Pro Thr 290 295 300 Gln Leu Gly Asn Glu Thr Val Val Ala Gly Pro Glu Gly Tyr Glu 305 310 315 Thr Gln Trp Trp Asp Ala Pro Ser Ile Val Gly Leu Ile Ile Phe 320 325 330 Leu Leu Cys Thr Leu Phe Ile Ser Leu Arg Ser Ser Asp His Arg 335 340 345 Gln Val Asn Ser Leu Met Gln Thr Glu Glu Cys Pro Pro Met Leu 350 355 360 Asp Ala Thr Gln Gln Gln Gln Gln Gln Val Ala Ala Cys Glu Gly 365 370 375 Arg Ala Phe Asp Asn Glu Gln Asp Gly Val Thr Tyr Ser Tyr Ser 380 385 390 Phe Phe His Phe Cys Leu Val Leu Ala Ser Leu His Val Met Met 395 400 405 Thr Leu Thr Asn Trp Tyr Lys Pro Gly Glu Thr Arg Lys Met Ile 410 415 420 Ser Thr Trp Thr Ala Val Trp Val Lys Ile Cys Ala Ser Trp Ala 425 430 435 Gly Leu Leu Leu Tyr Leu Trp Thr Leu Val Ala Pro Leu Leu Leu 440 445 450 Arg Asn Arg Asp Phe Ser 455 <210> 5 <211> 235 <212> PRT <213> Homo sapiens <220> <221> misc_feature <223> Incyte Clone No: 2809903 <400> 5 Met Gly Ala Phe Arg Ala Leu Cys Gly Leu Ala Leu Leu Cys Ala 1 5 10 15 Leu Ser Leu Gly Gln Arg Pro Thr Gly Gly Pro Gly Cys Gly Pro 20 25 30 Gly Arg Leu Leu Leu Gly Thr Gly Thr Asp Ala Arg Cys Cys Arg 35 40 45 Val His Thr Thr Arg Cys Cys Arg Asp Tyr Pro Gly Glu Glu Cys 50 55 60 Cys Ser Glu Trp Asp Cys Met Cys Val Gln Pro Glu Phe His Cys 65 70 75 Gly Asp Pro Cys Cys Thr Thr Cys Arg His His Pro Cys Pro Pro 80 85 90 Gly Gln Gly Val Gln Ser Gln Gly Lys Phe Ser Phe Gly Phe Gln 95 100 105 Cys Ile Asp Cys Ala Ser Gly Thr Phe Ser Gly Gly His Glu Gly 110 115 120 His Cys Lys Pro Trp Thr Asp Cys Thr Gln Phe Gly Phe Leu Thr 125 130 135 Val Phe Pro Gly Asn Lys Thr His Asn Ala Val Cys Val Pro Gly 140 145 150 Ser Pro Pro Ala Glu Pro Leu Gly Trp Leu Thr Val Val Leu Leu 155 160 165 Ala Val Ala Ala Cys Val Leu Leu Leu Thr Ser Ala Gln Leu Gly 170 175 180 Leu His Ile Trp Gln Leu Arg Ser Gln Cys Met Trp Pro Arg Glu 185 190 195 Thr Gln Leu Leu Leu Glu Val Pro Pro Ser Thr Glu Asp Ala Arg 200 205 210 Ser Cys Gln Phe Pro Glu Glu Glu Arg Gly Glu Arg Ser Ala Glu 215 220 225 Glu Lys Gly Arg Leu Gly Lys Leu Trp Val 230 235 <210> 6 <211> 369 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> misc_feature <223> Incyte Clone No: 370766 <400> 6 ggcccctgac cgtagtgcag ccagcagttg caggcagacg gagcagagcg gtcagggatc 60 atgagggaga gtgcgttgga gccggggcct gtgcccgagg cgccggcggg gggtcccgtg 120 cacgccgtga cggtggtgac cctgctggag aagctggcct ccatgctgga gactctgcgg 180 gagcggcagg gaggcctggc tcgaaggcag ggaggcctgg cagggtccgt gcgccgcatc 240 cagagcggcc tgggcgctct gagtcgcagc cacgacacca ccagcaacac cttggcgcac 300 tgctggccaa ggcggagcgc gtgagctcgc acgccaacgc cgcccaagag cgcgcggtgc 360 gccgcgcac 369 <210> 7 <211> 1415 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> misc_feature <223> Incyte Clone No: 1685090 <400> 7 tctaaacggg aacagccctg gctgagggag ctgcagcgca gcagagtatc tgacggcgcc 60 aggttgcgta ggtgcggcac gaggagtttt cccggcagcg aggaggtcct gagcagcatg 120 gcccggagga gcgccttccc tgccgccgcg ctctggctct ggagcatcct cctgtgcctg 180 ctggcactgc gggcggaggc cgggccgccg caggaggaga gcctgtacct atggatcgat 240 gctcaccagg caagagtact cataggattt gaagaagata tcctgattgt ttcagagggg 300 aaaatggcac cttttacaca tgatttcaga aaagcgcaac agagaatgcc agctattcct 360 gtcaatatcc attccatgaa ttttacctgg caagctgcag ggcaggcaga atacttctat 420 gaattcctgt ccttgcgctc cctggataaa ggcatcatgg cagatccaac cgtcaatgtc 480 cctctgctgg gaacagtgcc tcacaaggca tcagttgttc aagttggttt cccatgtctt 540 ggaaaacagg atggggtggc agcatttgaa gtggatgtga ttgttatgaa ttctgaaggc 600 aacaccattc tccaaacacc tcaaaatgct atcttcttta aaacatgtca acaagctgag 660 tgcccaggcg ggtgccgaaa tggaggcttt tgtaatgaaa gacgcatctg cgagtgtcct 720 gatgggttcc acggacctca ctgtgagaaa gccctttgta ccccacgatg tatgaatggt 780 ggactttgtg tgactcctgg tttctgcatc tgcccacctg gattctatgg agtgaactgt 840 gacaaagcaa actgctcaac cacctgcttt aatggaggga cctgtttcta ccctggaaaa 900 tgtatttgcc ctccaggact agagggagag cagtgtgaaa tcagcaaatg cccacaaccc 960 tgtcgaaatg gaggtaaatg cattggtaaa agcaaatgta agtgttccaa aggttaccag 1020 ggagacctct gttcaaagcc tgtctgcgag cctggctgtg gtgcacatgg aacctgccat 1080 gaacccaaca aatgccaatg tcaagaaggt tggcatggaa gacactgcaa taaaaggtac 1140 gaagccagcc tcatacatgc cctgaggcca gcaggcgccc agctcaggca gcacacgcct 1200 tcacttaaaa aggccgagga gcggcgggat ccacctgaat ccaattacat ctggtgaact 1260 ccgacatctg aaacgtttta agttacacca agttcatagc ctttgttaac ctttcatgtg 1320 ttgaatgttc aaataatgtt cattacactt aagaatactg gcctgaattt tattagcttc 1380 attataaatc actgagctga tatttactct tcctg 1415 <210> 8 <211> 988 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> misc_feature <223> Incyte Clone No: 1820237 <400> 8 ggttcccaga ctgaattgtc agtgagcgga gtctgaggtc gctgtggact gcccactggg 60 ccttgcccga gatggacagc cggattcctt atgatgacta cccggtggtt ttcttgcctg 120 cctatgagaa tcctccagca tggattcctc ctcatgagag ggtacaccac ccggactaca 180 acaatgagtt gacccagttt ctgccccgaa ccatcacact gaagaagcct cctggagctc 240 agttgggatt taacatccga ggaggaaagg cctcccagct aggcatcttc atctccaagg 300 tgattcctga ctctgatgca catagagcag gactgcagga aggggaccaa gttctagctg 360 tgaatgatgt ggatttccaa gatattgagc acagcaaggc tgttgagatc ctgaagacag 420 ctcgtgaaat cagcatgcgt gtgcgcttct ttccctacaa ttatcatcgc caaaaagaga 480 ggactgtgca ctagaaagtt gcagcccaca gcccttcatg tggactctgt catgacatgc 540 taactagact tcaggggagc cacttctgtt ttcagcccct ccctggaata gtgagttggg 600 aggatgggga gacagctaac caactgcatt acccaaacca tattgcactt ttagttccct 660 agttttctag gtgagcttca ttccctgaaa ggaggatgat gatatctagg cataacctag 720 cctgtgagga acctagttag gaaagacaac tgacatttat tgaatatcat gcactagtcc 780 cttacatatg tcatatttta attatagaaa tcagtagcaa aaagaatctt ggggattttc 840 catctgactt ccctggccat cttatcccat ccttgcacta tcagaagatt catacacttt 900 tgagactcca gtgagacgct gttttcaccc cttcctcctc ctagcctctc tcccaaaaag 960 taaaacacaa tgctgaagaa aaaaaaaa 988 <210> 9 <211> 1905 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> misc_feature <223> Incyte Clone No: 1843956 <400> 9 gcgccccgcg cccggcgccg ggcgcccgaa gccgggagcc gccgccatgg gggcctgcct 60 gggagcctgc tccctgctca gctgcgcgtc ctgcctctgc ggctctgccc cctgcatcct 120 gtgcagctgc tgccccgcca gccgcaactc caccgtgagc cgcctcatct tcacgttctt 180 cctcttcctg ggggtgctgg tgtccatcat tatgctgagc ccgggcgtgg agagtcagct 240 ctacaagctg ccctgggtgt gtgaggaggg ggccgggatc cccaccgtcc tgcagggcca 300 catcgactgt ggctccctgc ttggctaccg cgctgtctac cgcatgtgct tcgccacggc 360 ggccttcttc ttctttttca ccctgctcat gctctgcgtg agcagcagcc gggacccccg 420 ggctgccatc cagaatgggt tttggttctt taagttcctg atcctggtgg gcctcaccgt 480 gggtgccttc tacatccctg acggctcctt caccaacatc tggttctact tcggcgtcgt 540 gggctccttc ctcttcatcc tcatccagct ggtgctgctc atcgactttg cgcactcctg 600 gaaccagcgg tggctgggca aggccgagga gtgcgattcc cgtgcctggt acgcaggcct 660 cttcttcttc actctcctct tctacttgct gtcgatcgcg gccgtggcgc tgatgttcat 720 gtactacact gagcccagcg gctgccacga gggcaaggtc ttcatcagcc tcaacctcac 780 cttctgtgtc tgcgtgtcca tcgctgctgt cctgcccaag gtccaggacg cccagcccaa 840 ctcgggtctg ctgcaggcct cggtcatcac cctctacacc atgtttgtca cctggtcagc 900 cctatccagt atccctgaac agaaatgcaa cccccatttg ccaacccagc tgggcaacga 960 gacagttgtg gcaggccccg agggctatga gacccagtgg tgggatgccc cgagcattgt 1020 gggcctcatc atcttcctcc tgtgcaccct cttcatcagt ctgcgctcct cagaccaccg 1080 gcaggtgaac agcctgatgc agaccgagga gtgcccacct atgctagacg ccacacagca 1140 gcagcagcag caggtggcag cctgtgaggg ccgggccttt gacaacgagc aggacggcgt 1200 cacctacagc tactccttct tccacttctg cctggtgctg gcctcactgc acgtcatgat 1260 gacgctcacc aactggtaca agcccggtga gacccggaag atgatcagca cgtggaccgc 1320 cgtgtgggtg aagatctgtg ccagctgggc agggctgctc ctctacctgt ggaccctggt 1380 agccccactc ctcctgcgca accgcgactt cagctgaggc agcctcacag cctgccatct 1440 ggtgcctcct gccacctggt gcctctcggc tcggtgacag ccaacctgcc ccctccccac 1500 accaatcagc caggctgagc ccccacccct gccccagctc caggacctgc ccctgagccg 1560 ggccttctag tcgtagtgcc ttcagggtcc gaggagcatc aggctcctgc agagccccat 1620 ccccccgcca cacccacacg gtggagctgc ctcttccttc ccctcctccc tgttgcccat 1680 actcagcatc tcggatgaaa gggctccctt gtcctcaggc tccacgggag cggggctgct 1740 ggagagagcg gggaactccc accacagtgg ggcatccggc actgaagccc tggtgttcct 1800 ggtcacgtcc cccaggggac cctgccccct tcctggactt cgtgccttac tgagtctcta 1860 agactttttc taataaacaa gccagtgcgt gtaccaaaaa aaaaa 1905 <210> 10 <211> 763 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> misc_feature <223> Incyte Clone No: 2809903 <400> 10 agcacagcac ggggcgatgg gcgcgtttcg ggccctgtgc ggcctggcgc tgctgtgcgc 60 gctcagcctg ggtcagcgcc ccaccggggg tcccgggtgc ggccctgggc gcctcctgct 120 tgggacggga acggacgcgc gctgctgccg ggttcacacg acgcgctgct gccgcgatta 180 cccgggcgag gagtgctgtt ccgagtggga ctgcatgtgt gtccagcctg aattccactg 240 cggagaccct tgctgcacga cctgccggca ccacccttgt cccccaggcc agggggtaca 300 gtcccagggg aaattcagtt ttggcttcca gtgtatcgac tgtgcctcgg ggaccttctc 360 cgggggccac gaaggccact gcaaaccttg gacagactgc acccagttcg ggtttctcac 420 tgtgttccct gggaacaaga cccacaacgc tgtgtgcgtc ccagggtccc cgccggcaga 480 gccgcttggg tggctgaccg tcgtcctcct ggccgtggcc gcctgcgtcc tcctcctgac 540 ctcggcccag cttggactgc acatctggca gctgaggagt cagtgcatgt ggccccgaga 600 gacccagctg ctgctggagg tgccgccgtc gaccgaagac gccagaagct gccagttccc 660 cgaagaagaa cggggcgagc gatcggcaga ggagaagggg cggctgggga aactgtgggt 720 gtgagcctgg ccgtccttcg gggccacgac cgcagcagcc ctt 763
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 14/52 C12N 1/15 4H045 16/22 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 C12P 21/02 C 1/21 C12Q 1/68 A 5/10 C12N 15/00 ZNAA C12P 21/02 5/00 A C12Q 1/68 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ヒルマン、ジェニファー・エル アメリカ合衆国カリフォルニア州94040・ マウンテンビュー・#12・モンロードライ ブ 230 (72)発明者 コーレイ、ニール・シー アメリカ合衆国カリフォルニア州94040・ マウンテンビュー・#30・デールアベニュ ー 1240 (72)発明者 パターソン、チャンドラ アメリカ合衆国カリフォルニア州94025・ メンロパーク・#1・シャーウッドウェイ 490 (72)発明者 ボーグン、マライア・アール アメリカ合衆国カリフォルニア州94577・ サンレアンドロ・サンティアゴロード 14244 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA12 BA21 CA04 DA01 DA02 DA05 DA11 EA04 GA11 GA25 HA14 4B063 QA01 QA13 QA18 QQ01 QQ42 QR08 QR55 QR62 QS25 QS34 4B064 AG02 CA19 CC24 DA03 4B065 AA01X AA57X AA87X AA93Y AB01 AC14 BA02 CA24 CA44 CA46 4C084 AA02 AA07 AA14 AA17 BA01 BA08 BA20 BA21 BA22 BA42 BA44 CA01 CA04 CA18 CA53 NA14 ZB072 ZB262 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 BA21 CA40 DA01 DA75 EA20 EA50 FA72 FA74

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SEQ ID NO:1、SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、
    及びSEQ ID NO:5からなる一群より選択されたアミノ酸配列、並びにそれらの断
    片を含む実質的に精製されたポリペプチド。
  2. 【請求項2】 請求項1の配列に対して少なくとも90%以上のアミノ酸配
    列の同一性を有する実質的に精製された変異体。
  3. 【請求項3】 請求項1のポリペプチドをコードする単離され精製された
    ポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 請求項3のポリヌクレオチドに対して少なくとも90%以上
    のポリヌクレオチド配列の同一性を有する単離され精製されたポリヌクレオチド
    の変異配列。
  5. 【請求項5】 厳密な条件の下で請求項3のポリヌクレオチドとハイブリ
    ダイズする単離され精製されたポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 請求項3のポリヌクレオチド配列に対して相補的な配列を
    有する単離され精製されたポリヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、
    及びSEQ ID NO:10からなる一群より選択されたポリヌクレオチド酸配列、並びに
    それらの断片を含む単離され精製されたポリヌクレオチド。
  8. 【請求項8】 請求項7のポリヌクレオチドに対して少なくとも90%以上
    のポリヌクレオチド配列の同一性を有する単離され精製されたポリヌクレオチド
    変異配列。
  9. 【請求項9】 請求項7のポリヌクレオチドに対して相補的な配列を有す
    る単離され精製されたポリヌクレオチド。
  10. 【請求項10】 請求項3のポリヌクレオチドの少なくとも断片を含む発
    現ベクター。
  11. 【請求項11】 請求項10の発現ベクターを含む宿主細胞。
  12. 【請求項12】 SEQ ID NO:1、SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4
    、及びSEQ ID NO:5からなる一群より選択されたアミノ酸配列、並びにそれらの
    断片を含むポリペプチドの製造方法であって、 (a)前記ポリペプチドの発現に適した条件の下で、請求項11の宿主細胞を
    培養する過程と、 (b)前記宿主細胞の培地から前記ポリペプチドを回収する過程とを含むこと
    を特徴とする製造方法。
  13. 【請求項13】 適切な医薬用担体と共に請求項1のポリペプチドを含む
    医薬品組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1のポリペプチドに特異的に結合する精製された
    抗体。
  15. 【請求項15】 請求項1のポリペプチドの精製されたアゴニスト。
  16. 【請求項16】 請求項1のポリペプチドの精製されたアンタゴニスト。
  17. 【請求項17】 細胞増殖障害の治療または予防の方法であって、そのよ
    うな治療が必要な患者に対して、有効な量の請求項13の医薬品組成物を投与す
    る過程を含む方法。
  18. 【請求項18】 細胞増殖障害の治療または予防の方法であって、そのよ
    うな治療が必要な患者に対して、有効な量の請求項16のアンタゴニストを投与
    する過程を含む方法。
  19. 【請求項19】 免疫異常症の治療または予防の方法であって、そのよう
    な治療が必要な患者に対して、有効な量の請求項13の医薬品組成物を投与する
    過程を含む方法。
  20. 【請求項20】 所定の生物学的サンプルにおいてSEQ ID NO:1、SEQ ID
    NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、及びSEQ ID NO:5からなる一群より選択され
    たアミノ酸配列、並びにそれらの断片を含むポリヌクレオチドの検出方法であっ
    て、 (a)請求項6のポリヌクレオチドを前記生物学的サンプルの少なくとも1つ
    の核酸とハイブリダイズさせて、ハイブリダイゼーション複合体を形成する過程
    と、 (b)前記ハイブリダイゼーション複合体を検出する過程であって、該ハイブ
    リダイゼーション複合体の存在が前記生物学的サンプルにおける前記ポリペプチ
    ドをコードするポリヌクレオチドの存在と相関性を有するような検出過程とを含
    むことを特徴とする検出方法。
  21. 【請求項21】 ハイブリダイゼーション過程の前に、前記ポリヌクレオ
    チドを増幅する過程を更に含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
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