JP2003527318A - イミダゾール抗増殖剤 - Google Patents

イミダゾール抗増殖剤

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JP2003527318A JP2001514306A JP2001514306A JP2003527318A JP 2003527318 A JP2003527318 A JP 2003527318A JP 2001514306 A JP2001514306 A JP 2001514306A JP 2001514306 A JP2001514306 A JP 2001514306A JP 2003527318 A JP2003527318 A JP 2003527318A
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リー,チユン
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Abstract

(57)【要約】 式Iの化合物、または薬剤として許容し得るその塩またはプロドラッグであって、式IにおいてRは水素、メチル、エチル、プロピルおよびイソプロピルからなる群から選択され、RまたはRの一方は3,4,5−トリメトキシフェニルで、他方は、アルコキシ、ハロおよび−NRからなる群から独立して選択される1個、2個または3個の置換基で置換されたフェニルであって、RおよびRは水素およびアルキルからなる群から独立して選択される化合物は、細胞増殖を阻害する。それらの化合物の調製方法、それらの化合物を含む薬剤組成物、およびそれらの化合物を使用する治療方法が開示されている。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、細胞増殖から生じるか、または悪化する病状を治療するのに有用な
化合物、これらの化合物を含む薬剤組成物、および哺乳類において細胞増殖を阻
害する方法に関する。
【0002】 (発明の背景) 細胞増殖の正常な制御を受けない細胞増殖を特徴とする新生物疾患は、ヒトお
よび他の哺乳類における主要な死因である。癌化学療法は、これらの疾患を治療
するために新しく、より有効な薬物を提供し、かつ微小管合成を破壊する薬物が
新生物細胞の増殖阻害に有効であることも示してきた。
【0003】 微小管は、細胞の構造、代謝および分裂の調節において重要な役割を演じる。
真核細胞の微小管系は、正常細胞でも新生物細胞でも、チューブリンのヘテロ二
量体が重合することによって微小管を形成する動的な構築と分解のマトリックス
を含んでいる。新生物細胞内ではチューブリンが重合して、分裂性紡錘体を形成
する微小管となる。次いで、分裂性紡錘体の使用が実現されてしまうと、微小管
は解重合を受ける。新生物細胞において微小管の重合または解重合を破壊するこ
とにより、これらの細胞の増殖を阻害する作用剤は、使用されている最も有効な
癌化学療法剤の一部を含んでいる。
【0004】 細胞増殖が果たす枢要な役割のために、微小管重合の阻害剤は、臨床的可能性
を探る活発な現在の研究の対象となっている。例えば、Bioorg.Med.
Chem.Lett.8(1998)の3153〜3158ページおよび日本特
許第10081673号を参照されたい。しかし、今尚、改変された、または改
良された活性プロファイルを有するチューブリン重合阻害化合物の必要性が存在
する。
【0005】 (発明の概要) 本発明の一実施形態では、式Iのチューブリン重合阻害化合物、
【0006】
【化2】
【0007】 または、薬剤上許容し得るその塩またはプロドラッグが開示され、式Iにおいて
は水素、メチル、エチル、プロピルおよびイソプロピルからなる群から選択
され、 RまたはRの一方は3,4,5−トリメトキシフェニルで、他方は、アルコ
キシ、ハロおよび−NRからなる群から独立して選択される1個、2個ま
たは3個の置換基で置換されたフェニルであって、RおよびRは水素および
アルキルからなる群から独立して選択される。
【0008】 他の実施形態では、Rが3,4,5−トリメトキシフェニルである式Iの化
合物が開示される。
【0009】 更に他の実施形態では、Rが置換フェニルである式Iの化合物が開示される
【0010】 更に他の実施形態では、式Iの治療上有効な量を哺乳動物に投与することを含
むこのような治療が必要と認識される哺乳動物において、チューブリン重合を阻
害する方法が開示される。
【0011】 更に他の実施形態では、式Iの治療上有効な量を哺乳動物に投与することを含
むこのような治療が必要と認識される哺乳動物において、癌を治療する方法が開
示される。
【0012】 更に他の実施形態では、Rが3,4,5−トリメトキシフェニルである式I
の治療上有効な量を哺乳動物に投与することを含む、このような治療が必要と認
識される哺乳動物において、チューブリン重合を阻害する方法が開示される。
【0013】 更に他の実施形態では、Rが3,4,5−トリメトキシフェニルである式I
の治療上有効な量を哺乳動物に投与することを含む、このような治療が必要と認
識される哺乳動物において、癌を治療する方法が開示される。
【0014】 更に他の実施形態では、Rが置換フェニルである式Iの治療上有効な量を哺
乳動物に投与することを含む、このような治療が必要と認識される哺乳動物にお
いて、チューブリン重合を阻害する方法が開示される。
【0015】 更に他の実施形態では、Rが置換フェニルである式Iの治療上有効な量を哺
乳動物に投与することを含む、このような治療が必要と認識される哺乳動物にお
いて、癌を治療する方法が開示される。
【0016】 更に他の実施形態では、薬剤として許容し得る担体と共に、式Iの治療上有効
な量の化合物を含む薬剤組成物が開示される。
【0017】 更に他の実施形態では、薬剤として許容し得る担体と共に、Rが3,4,5
−トリメトキシフェニルである式Iの治療上有効な量の化合物を含む薬剤組成物
が開示される。
【0018】 更に他の実施形態では、薬剤として許容し得る担体と共に、Rが置換フェニ
ルである式Iの治療上有効な量の化合物を含む薬剤組成物が開示される。
【0019】 (発明の詳細な説明) 用語の定義 本明細書で使用される「C〜Cアルコール」という用語は、メタノール、
エタノール、プロパノールおよびイソプロパノールを指す。
【0020】 本明細書で使用される「C〜Cアルカリ金属アルコキシド」という用語は
、リチウム、ナトリウムまたはカリウムメトキシド、エトキシド、プロポキシド
、イソプロポキシド、2−メチルプロポキシド、1−メチルプロポキシドおよび
tert−ブトキシドを指す。
【0021】 本明細書で使用される「アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子
の基に結合するアルキル基を指す。
【0022】 本明細書で使用される「アルキル」という用語は、直鎖または分枝鎖飽和炭化
水素から誘導される1個から6個の炭素原子の1価の基を指す。
【0023】 本明細書で使用される「ハロ」という用語は、−F、−Cl、−Brまたは−
Iを指す。
【0024】 本明細書で使用される「薬剤として許容し得る塩」という用語は、健全な医学
的判断の範囲内で過剰な毒性、刺激またはアレルギー反応を起こさずに、ヒトお
よびより低級の動物の組織と接触して使用するのに適当で、かつ妥当な便益/危
険比に相応する塩を指す。薬剤として許容し得る塩は、当分野で良く知られてい
る。例えば、S.M.Berge等は、参照により本明細書に組み込まれている
J.Pharmaceutical Sciences,1977,66:1以
下で薬剤として許容し得る塩を詳細に記載している。本発明の化合物の最終的な
単離および精製中にその場で、または遊離塩基官能基を適当な酸と反応させるこ
とによって別々に塩を調製してもよい。代表的な酸付加塩は、酢酸塩、アジピン
酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンス
ルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、カンファー酸塩、カンファースルホン酸塩、ジ
グルコン酸塩、グリセロリン酸塩、半硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フ
マル酸塩、塩酸塩、臭化水素塩、沃化水素塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸
塩(イセチオン酸塩)、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン
酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、蓚酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸
塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸
塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、重炭
酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびウンデカン酸塩を含む。また、塩基性含
窒素基を、塩化、臭化および沃化メチル、エチル、プロピル、ブチル等の低級ハ
ロゲン化アルキル、ジメチル、ジエチル、ジブチル、ジアミル硫酸等のジアルキ
ル硫酸、塩化、臭化および沃化デシル、ラウリル、ミリスチル、ステアリル等の
長鎖ハロゲン化物、および臭化ベンジル、フェネチル等のハロゲン化アリールア
ルキルのような作用剤で4級化することができる。それによって水または油に溶
解性か、分散性の生成物を得ることができる。薬剤として許容し得る酸付加塩を
形成するために使用し得る酸の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機
酸および蓚酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸等の有機酸を含む。
【0025】 薬剤として許容し得る金属陽イオンの水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩等の適当な
塩基で、あるいはアンモニアまたは有機1級、2級もしくは3級アミンでカルボ
ン酸含有部を反応させることによって、本発明の化合物の最終的単離および精製
中にその場で塩基性付加塩を調製することができる。薬剤として許容し得る塩は
、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム
等の各塩のアルカリ金属またはアルカリ土類金属に基づく陽イオンと、アンモニ
ウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、
ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミンおよび
エチルアミンを含む無毒性の4級アンモニアおよびアミンの陽イオンを含んでい
るが、それらのものに限定されない。塩基付加塩の形成に有用な他の代表的有機
アミンは、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリ
ジンおよびピペラジンを含んでいる。
【0026】 本明細書で使用される「薬剤として許容し得るプロドラッグ」という用語は、
健全な医学的判断の範囲内で過剰な毒性、刺激またはアレルギー反応等を起こさ
ず、ヒトおよびより低級の動物の組織と接触して使用するのに適当であり、妥当
な便益/危険比に相応し、かつ意図した用途に有効である本発明の化合物、なら
びに可能であれば本発明の化合物の両性イオン形のプロドラッグを指す。
【0027】 本明細書で使用される「プロドラッグ」という用語は、例えば血中での加水分
解により、in vivoで式Iの親化合物に急速に変換される化合物を表す。
参照により共に本明細書に組み込まれているT.Higuchi and V.
Stella,Prodrugs as Novel Delivery Sy
stems,Vol.14 of the A.C.S.Symposium
SeriesおよびEdward B.Roche,ed.,Biorever
sible Carriers in Drug Design,Americ
an Pharmaceutical Association and Pe
rgamon Press,1987において、徹底した考察がなされている。
【0028】 本発明は、式Iの化合物のin vivoでの生体内変換によって形成される
代謝物質を考慮に入れている。本明細書で使用される「代謝物質」という用語は
、酸化、還元、加水分解または抱合によって、式Iの化合物のin vivoで
の生体内変換により形成される化合物を指す。本発明は、酸化、還元、加水分解
、抱合等によるin vivoでの生体内変換を受けることによって、式Iの化
合物を形成する化合物も考慮に入れている。参照により本明細書に組み込まれて
いるGoodman and Gilman’s The Pharmacol
ogical Basis of Therapeuticsの第7版において
、生体内変換の徹底した考察がなされている。
【0029】 式Iの範囲に入る化合物は、 2−メトキシ−5−(1−メチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル
)−1H−イミダゾール−5−イル)フェニルアミン、 2−メトキシ−5−(1−メチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル
)−1H−イミダゾール−5−イル)フェニルアミン、 5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メチル−4−(3,4,
5−トリメトキシフェニル)−1H−イミダゾール、 および N,N−ジメチル−4−(1−メチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェ
ニル)−1H−イミダゾール−5−イル)アニリン を含むが、これらのものに限定されない。
【0030】 生物活性の決定 本発明の化合物は、参照により本明細書に組み込まれているSkehan P
.et al.,New Colorimetric Cytotoxicit
y Assay for Anticancer Drug Screenin
g,1990,J.Natl.Cancer Inst.82:1107−11
12に記載されており、96ウェル微小滴定フォーマット中でヒト結腸腺癌、M
DR陽性(HCT−15)細胞およびヒト肺大細胞癌、MDR陰性(NCI−H
460)細胞を使用する48時間細胞増殖アッセイで試験された。手短かに言う
と、微小滴定板の各ウェルに培養細胞および本発明の化合物(本発明の化合物を
DMSO中に溶解し、DMSO溶液11μLを培養液100μLに添加すること
によって、DMSO濃度が最終的に10%となるようにして調製した10%DM
SO中1.0×10−4から1.0×10−11M)を順に入れた。次の2種の
対照も各微小滴定板中に存在していた。薬物を含まず、0%阻害率を示す溶媒(
DMSO)対照、およびトリクロロ酢酸で処理され、100%阻害率を示すウェ
ルであった。細胞を培養液(37℃、5%CO雰囲気)中で48時間増殖させ
た後、トリクロロ酢酸の添加によって固定した。各ウェルをスルホローダミンで
染色し、1%酢酸で洗浄し、0.01Mトリス緩衝液(100μL)で処理する
ことによって、付着染料を溶解した。染料溶液の吸光度をMolecular
Devices SpectraMax340 プレートリーダーで測定した。
対照の吸光度値に対する実験値の反応比を計算することによって、パーセント阻
害値を得た。式Iの化合物に対する結果を表1に示してある。
【0031】 選択した式Iの化合物の薬物速度論的挙動をSprague−Dawleyラ
ット、ビーグル犬およびカニクイザルで評価した。一連の平行試験において、雄
ラット(n=3/群)、雌カニクイザル(n=3/群)およびビーグル犬(n=
3/群)の各群に、選択した式Iの化合物の単回量5mg/kgを静脈内に、ま
たは経口で投与した。経口投与、静脈内投与のいずれに対しても、(溶解性のた
めに必要なとき)水酸化ナトリウムまたは塩酸を含んだエタノール:プロピレン
グリコール:D5W媒体中の溶液として、該化合物を調製した。投与前の終夜お
よび試験中にわたり、全ての動物に絶食させた。水は自由に提供された。投与後
の選択した時点に、各動物から順次血液試料を採取した。4℃の遠心分離によっ
て血漿を分離し、分析するまで凍結した。酢酸エチルとヘキサンの混合物による
酸性条件下での液液抽出によって、血漿汚染物質から選択的に親薬物を除いた。
被分析物質のMS定量化を付随した逆相HPLCを用いて、親薬物を共抽出した
汚染物質から分離した。静脈内、経口の両投与に対して、式Iの代表的化合物の
血漿濃度を、血漿濃度(ng/ml)対時間(投与後の時間数)としてプロット
し、曲線下面積(AUC)を各投与法に対して決定した。データを正規化し、経
口投与に対するAUCを静脈内投与に対するAUCで割ることによって、全身的
に利用され得る薬物分率(F)を式Iの代表的化合物に対して決定した。
【0032】 試験した式Iの代表的化合物は、驚くほど高いF値を示し、全身的血液濃度の
優れていることが判明した。
【0033】
【表1】
【0034】 表1のデータおよび薬物速度論的研究から決定した高いF値によって示される
ように、実施例に明示したものを含むが、それらに限定されない本発明の化合物
は、細胞増殖によって引き起こされるか、悪化する疾患の治療に有用である。細
胞増殖阻害剤として、これらの化合物は、乳房、結腸、直腸、肺、咽頭、喉頭、
食道、胃、すい臓、肝臓、胆嚢、胆管、小腸、腎臓、膀胱および尿路上皮を含む
尿路、子宮頸、子宮、卵巣、絨毛癌および妊娠栄養膜病を含む雌性生殖管、前立
腺、精嚢、睾丸および生殖細胞腫瘍を含む雄性生殖管、甲状腺、副腎および下垂
体を含む内分泌腺、血管腫、黒色腫、カポージ肉腫を含む骨または軟組織から生
じる肉腫を含む皮膚、脳、神経および眼の腫瘍、星状細胞腫、神経膠腫、神経膠
芽腫、網膜芽腫、神経腫、神経芽腫、神経鞘腫および髄膜腫を含む髄膜、白血病
および緑色腫を含む造血性悪性疾患から生じる固形腫瘍、プラズマ細胞腫、プラ
ーク、菌状息肉腫の腫瘍、皮膚T細胞リンパ腫/白血病、ホジキンおよび非ホジ
キンリンパ腫を含むリンパ腫の原発性、転移性両方の固形腫瘍および固形癌の治
療、ならびに慢性関節リウマチ、免疫性および変形性関節症を含む自己免疫疾患
、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、角膜移植拒絶、水晶体後線維増殖症、血管新生
緑内障、ルベオーシス、黄斑変性による網膜血管新生、低酸素症、眼の異常血管
新生症状を含む眼病、乾癬を含む皮膚病、アテローム性動脈硬化斑内血管腫およ
び毛細血管増殖、オースラー−ウェーバー症候群、心筋新血管形成、プラーク血
管新生、毛細血管拡張症、血友病関節、血管線維腫および創傷肉芽形成を含む血
管病の予防に有用である。
【0035】 本発明の化合物は、単独で使用したとき、または放射線療法および/または癌
治療のために従来通り患者に投与される他の化学療法的治療と併用したとき、前
記腫瘍からの転移の防止にも有用であり得る。例えば、固形腫瘍の治療に使用す
るとき、本発明の化合物を、αインターフェロン、COMP(シクロホスファミ
ド、ビンクリスチン、メトトレキサートおよびプレドニゾン)、エトポシド、m
BACOD(メトトレキサート、ブレオマイシン、ドキソルビシン、シクロホス
ファミド、ビンクリスチンおよびデキサメタゾン)、PRO−MACE/MOP
P(プレドニゾン、メトトレキサート(ロイコボリン解毒剤と共に)、ドキソル
ビシン、シクロホスファミド、パクリタキセル、エトポシド/メクロレタミン、
ビンクリスチン、プレドニゾンおよびプロカルバジン)、ビンクリスチン、ビン
ブラスチン、アンギオインヒビン、TNP−470、ペントサン多硫酸、血小板
因子4、アンギオスタチン、LM−609、SU−101、CM−101、テク
ガラン(Techgalan)、サリドマイド、SP−PG等の化学療法剤と共
に投与してもよい。他の化学療法剤は、ナイトロジェンマスタード類(メクロエ
タミン、メルファン、クロランブシル、シクロホスファミドおよびイホスファミ
ド)、カルムスチン、ロムスチン、セムスチンおよびストレプトゾシンを含むニ
トロソウレア類、ブスルファンを含むスルホン酸アルキル類、ダカルバジンを含
むトリアジン類、チオテパを含むエチレンイミン類、ヘキサメチルメラミン等の
アルキル化剤、メトトレキサートを含む葉酸類縁体、5−フルオロウラシルおよ
びシトシンアラビノシドを含むピリミジン類縁体、6−メルカプトプリンおよび
6−チオグァニンを含むプリン類縁体、アクチノマイシンD、ドキソルビシンを
含むアントラサイクリン類、ブレオマイシン、マイトマイシンCおよびメトラマ
イシンを含む抗腫瘍抗生物質、タモキシフェン、コルチコステロイド類を含むホ
ルモンおよびホルモン拮抗剤、および、シスプラチンおよびブレキナールを含む
様々な薬剤を含む。例えば、腫瘍を従来通り手術、放射線または化学療法、およ
び式Iの化合物で治療し、次いで式Iの追加の化合物で治療することによって、
微小転移巣の静止を拡張し、かつ残存する原発腫瘍の増殖を安定化し、阻害して
もよい。
【0036】 治療方法 本発明は、1種または複数の無毒で、薬剤として許容し得る担体と共に処方さ
れる、本発明の化合物を含む薬剤組成物も提供する。固体や液体剤形の経口投与
、非経口的注射、直腸投与のいずれかのために、薬剤組成物を特別に処方しても
よい。
【0037】 本明細書で使用する「非経口的」という用語は、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸
骨内、皮下および関節内の注射および注入を含む投与方式を指す。
【0038】 本発明の薬剤組成物を、経口、直腸、非経口、槽内、膣内、腹腔内、局所(散
剤、軟膏または点滴として)または舌下より、または口腔や鼻腔スプレーとして
、ヒトや他の動物に投与することもできる。
【0039】 非経口注射用の本発明の薬剤組成物は、薬剤として許容し得る無菌の水性また
は非水性の溶液、分散液、懸濁液または乳濁液、ならびに使用直前に無菌注射用
溶液または分散液に再構成するための無菌散剤を含む。適当な水性および非水性
の担体、希釈剤、溶媒または媒体の例は、水、エタノール、グリセロール、プロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール等のポリオール、D5W(5%デキ
ストロース水溶液)等およびそれらの適当な混合物、オリーブ油等の植物油、お
よびオレイン酸エチル等の注射用有機エステルを含む。例えばレシチン等の被覆
剤の使用、分散液の場合の必要な粒径の維持、および界面活性剤の使用によって
、適当な流動性を維持することができる。
【0040】 これらの組成物は、保存剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤等のアジュバントも含ん
でよい。パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸等の様々な抗菌
剤や抗真菌剤を含めることによって、微生物作用の防止を確保してもよい。砂糖
、塩化ナトリウム等の等張剤を含めることも望ましいかもしれない。モノステア
リン酸アルミニウム、ゼラチン等の吸収を遅延させる作用剤を含めることによっ
て、注射用薬剤剤形の遅延吸収を起こしてもよい。
【0041】 薬物の作用を延長するために、皮下または筋肉内注射で投与する薬物の吸収を
遅らせることが望ましい場合もある。水溶性の低い結晶性や非晶性物質の懸濁液
体を使用することによって、これを実現してもよい。そのとき、薬物の吸収速度
はその溶解速度に依存し、溶解速度は、結晶の大きさや形態に依存すると思われ
る。あるいは、非経口投与剤形の遅延吸収は、薬物を油媒体中に溶解または懸濁
することによって実現される。
【0042】 注射用貯蔵剤形は、ポリラクチド−ポリグリコリド等の生分解性ポリマーで薬
物のマイクロカプセル化マトリックスを形成することによって、調製される。薬
物対ポリマーの比および使用する特定のポリマーの性質に応じて、薬物放出の速
度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例は、ポリオルトエステル
およびポリアンヒドリドを含む。体組織と適合性のリポソームまたは微小乳濁液
中に薬物を捕捉することによっても、注射用貯蔵製剤が調製される。
【0043】 例えば細菌保持性ろ紙でろ過するか、または、使用直前に無菌水または他の無
菌注射用媒体中に溶解または分散することのできる、無菌固体組成物の剤形中に
殺菌剤を導入することによって、注射用製剤を殺菌することができる。
【0044】 経口投与用固体投与剤形は、カプセル、錠剤、丸剤、散剤および顆粒を含む。
このような固体投与剤形では、活性化合物を、クエン酸ナトリウムまたはリン酸
二カルシウムのような少なくとも1種の不活性で、薬剤として許容し得る賦形剤
または担体、および/または、a)澱粉、乳糖、蔗糖、ブドウ糖、マンニトール
、珪酸等の充填剤または増量剤、b)例えばカルボキシメチルセルロース、アル
ギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、蔗糖、アラビアゴム等の結合剤、
c)グリセロール等の湿潤剤、d)寒天、炭酸カルシウム、ポテトまたはタピオ
カ澱粉、アルギン酸、ある種の珪酸塩、炭酸ナトリウム等の崩壊剤、e)パラフ
ィン等の溶解遅延剤、f)4級アンモニウム化合物等の吸収加速剤、g)例えば
セチルアルコール、モノステアリン酸グリセロール等の湿潤剤、h)カオリン、
ベントナイト粘土等の吸収剤、およびi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、それらの混合物等の潤滑剤と混合する。カプセル、錠剤および丸剤の場合に
は、剤形が緩衝剤も含んでもよい。
【0045】 類似した型の固体組成物を、乳糖即ちミルクの糖等の賦形剤ならびに高分子量
ポリエチレングリコール等を用いたゼラチン軟カプセルおよび硬カプセル中の充
填剤としても、用いてもよい。
【0046】 錠剤、糖衣錠、カプセル、丸剤および顆粒の固体剤形を、薬剤の製剤技術で良
く知られている腸溶コーティングや他のコーティング等の被覆や外皮と共に調製
することができる。それらは、任意選択的に不透明化剤を含んでもよく、かつ腸
管の一定の部位で、任意選択的に遅延方式で、活性成分をそれだけ、または優先
的に放出する組成にすることもできる。使用することのできる包埋成分の例は、
ポリマー物質およびワックスを含む。
【0047】 適切であれば、1種または複数の前記賦形剤で、活性化合物をマイクロカプセ
ル形態中に含めることもできる。
【0048】 経口投与用液体剤形は、薬剤として許容し得る乳濁液、溶液、懸濁液、シロッ
プおよびエリキシルを含む。活性化合物の他に、液体剤形は、例えば水、または
エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジ
ルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール、ジメチルホルムアミド、油(とりわけ、綿実、ピーナッツ、コーン、
胚芽、オリーブ、ヒマおよびゴマの各油)、グリセロール、テトラヒドロフルフ
リルアルコール、ポリエチレングリコール、ソルビタンの脂肪酸エステル、それ
らの混合物等の他の溶媒、可溶化剤および乳化剤のような当分野で汎用される不
活性希釈剤を含んでもよい。
【0049】 不活性希釈剤以外に、経口組成物は、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤等のアジュバン
ト、甘味剤、風味剤および芳香剤を含むこともできる。
【0050】 活性化合物の他に、懸濁液は、例えばエトキシル化イソステアリルアルコール
、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶セルロー
ス、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天、トラガカント、それ
らの混合物等の懸濁剤を含み得る。
【0051】 直腸または膣投与用組成物は、カカオバター、ポリエチレングリコール、また
は室温では固体、体温では液体であるために直腸または膣腔内で融解し、活性化
合物を放出する座剤用ワックスのような適当な非刺激性賦形剤または担体と、本
発明の化合物との混合によって調製できる座剤であるのが好ましい。
【0052】 本発明の化合物をリポソームの形態で投与することもできる。当分野で知られ
ているように、一般にリポソームはリン脂質や他の脂質物質から誘導される。リ
ポソームは、水性媒体中に分散した単ラメラまたは多重ラメラ水和液晶によって
形成される。リポソームを形成し得る任意の無毒で、生理的に許容され、代謝さ
れ得る脂質を使用することができる。本発明の化合物の他に、リポソーム形態の
組成物は、安定剤、保存剤、賦形剤等を含むことができる。好ましい脂質は、天
然、合成のいずれであれ、リン脂質およびホスファチジルコリン(レシチン)で
ある。
【0053】 リポソームを形成する方法は、当分野で知られている。例えば、Presco
tt,Ed.,Methods in Cell Biology,Volum
e XIV,Academic Press,New York,N.Y.(1
976)の33ページ以下を参照されたい。
【0054】 本発明の化合物の局所投与用剤形は、散剤、スプレー、軟膏および吸入剤を含
む。活性化合物は、無菌下で薬剤として許容し得る担体および必要な保存剤、緩
衝剤、または必要とされ得る高圧ガスと混合される。眼科用製剤、眼軟膏、散剤
および溶液も、本発明の範囲に入るものとして考慮している。本発明の薬剤組成
物中の活性成分の実投与量を、特定の患者、組成、および投与方式に対して所望
の治療反応を実現するのに有効な活性化合物の量を得るように、変化させてもよ
い。選択される投与量は、特定の化合物の活性、投与経路、治療される病状の重
度、および治療される患者の体調および病歴に左右されよう。しかし、化合物の
投与量を所望の治療効果を得るのに必要な量より少ない量で開始し、所望の効果
を得るまで次第に投与量を増加することは、当分野の技術の範囲に入る。
【0055】 一般に、体重1kg、1日当たり活性化合物を約1から約50mg、より好ま
しくは約5から約20mgの投与量で、哺乳類患者に経口投与する。投与目的の
ために所望であれば、有効日投与量を数回の投与量、例えば1日当たり別々に2
ないし4回の投与量に分けてもよい。
【0056】 合成方法 本発明の化合物およびプロセスは、本発明の化合物を調製する方法を図示した
次の合成スキームと関連づけると、より良く理解されよう。式Iの化合物を様々
な合成経路によって調製することができる。代表的な手順がスキーム1に示され
ている。R、RおよびRの各基は既に定義され、LGはスキーム1の説明
中に定義されている。
【0057】 R、RおよびRを、適当な市販または知られている出発物質の選択によ
り決定するか、または、参照により本明細書に組み込まれているLarock,
“Comprehensive Organic Transformatio
ns. A Guide to Functional Group Prep
arations,”VCH Publishers,New York(19
89)に開示されているような知られている化学的方法によって合成的に導入す
ることができることは、当分野の技術者であれば尚更に明らかであろう。
【0058】 選択的保護および脱保護の各段階、ならびにそれらの段階自体の順序を、R 、RおよびRの各基の性質に応じて、順序を変えて実行することによって、
式Iの化合物の合成を成功裏に完了することができることは、当分野の技術者で
あれば更に明らかであろう。汎用される保護基は、参照により本明細書に組み込
まれているGreene,“Protective Groups In Or
ganic Synthesis,”John Wiley & Sons,N
ew York(1981)に開示されている。 略号 スキームおよび実施例の記述に使用される略号は以下の通りである。テトラヒ
ドロフランに対してTHF、1,2−ジメトキシエタンに対してDME、ter
t−ブチルメチルエーテルに対してTMBE、ジメチルスルホキシドに対してD
MSO、二塩化メタンに対してDCMである。
【0059】
【化3】
【0060】 スキーム1に示すように、式Iの化合物を、適当に置換されたベンズアルデヒ
ド(i)のホルムアミドおよび任意選択的に置換されたベンゼンスルフィン酸に
よる酸触媒処理により、脱離基LGが任意選択的に置換されたベンゼンスルホニ
ルであるN−ホルミル化(ii)を形成することによって、調製することができ
る。例えば、Rが3,4,5−トリメトキシフェニルである式Iの化合物を、
3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドから調製することができ、Rが置
換フェニルである式Iの化合物を、対応する置換ベンズアルデヒドから調製する
ことができる。反応に使用される溶媒は特に限定されないが、両出発物質を溶解
する溶媒が一般に使用される。このような溶媒の例は、THF、ジオキサン、ベ
ンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、クロロホルム、二塩化メタン、DME、
DMSOまたはそれらの混合物を含む。好ましい実施形態では、必要な場合、他
の出発物質の溶解を促進するために、任意選択的に存在する前記溶媒のいずれか
と共に、ホルムアミド自体が溶媒として使用される。酸はホルムアミドの(i)
への導入を触媒するが、そのホルムアミドを加水分解することもできるので、ホ
ルムアミドの加水分解を最小限に抑えると思われる酸触媒の存在下で、反応を行
うのが好ましい。このような酸の例は、任意選択的に置換されたベンゼンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸、カンファースルホン酸等の有機スルホン酸を含む。一
般に反応は上昇させた温度で進行するが、必要に応じて温度を上下させることが
できる。反応時間は、出発物質の型や反応温度に応じて、一般に30分から24
時間である。
【0061】 (ii)のイソニトリル(iii)およびそのプロトン互変異性体アミニウム
(iiia)への変換を、POCl、ClC(O)C(O)Cl、または任
意選択的に置換されたトリアリールまたはトリアルキルホスフィンと四塩化炭素
のような脱水剤で実現することができる。反応に使用される溶媒は特に限定され
ないが、出発物質と反応せず、かつ両出発物質を溶解する溶媒が一般に使用され
る。このような溶媒の例は、THF、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ジエチ
ルエーテル、クロロホルム、DME、二塩化メタン、またはそれらの混合物を含
む。反応の進行と共に酸が放出されるので、適当な脱酸性化剤の存在下で反応を
行うのが好ましい。この理由から、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ト
リエチルアミン等の塩基性溶媒を使用することができるが、少なくとも化学量論
量の塩基を存在させた前記溶媒のいずれかの中で、反応を行うことができる。反
応は一般に室温で進行するが、より低い温度で行うのが好ましい。反応時間は一
般に30分から18時間であり、出発物質の型や反応温度に応じて選定すること
ができる。
【0062】 適当に置換されたベンズアルデヒドを酸存在下、1級アミンで処理することに
よって、イミン(iv)を調製することができる。酸の例は、HCl、HBr、
SO等の無機酸、およびギ酸、酢酸等の有機酸を含む。反応に使用される
溶媒は特に限定されないが、出発物質と反応せず、かつ両出発物質を溶解する溶
媒が一般に使用される。このような溶媒の例は、C〜Cアルコール、THF
、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、DCM、クロロホルム、またはそれらの混
合物を含む。反応の進行と共に水が遊離されるので、水と最小沸点共沸混合物を
形成する溶媒の存在下で反応を行うか、またはMgSO、NaSO、分子
篩等の乾燥剤の存在下で反応を行うことが有用となり得る。一般に反応は室温で
進行するが、必要に応じて温度を上下させることができる。反応時間は一般に3
0分から18時間であり、出発物質の型、溶媒、乾燥剤の有無、および反応温度
に応じて選定することができる。
【0063】 (iii)/(iiia)の式Iの化合物への変換を、塩基の存在下、前者を
(iv)で処理することによって実現することができる。反応に使用される溶媒
は特に限定されないが、出発物質と反応せず、かつ両出発物質を溶解する溶媒が
一般に使用される。このような溶媒の例は、C〜Cアルコール、THF、ジ
オキサン、ベンゼン、トルエン、DCM、クロロホルム、DMEまたはそれらの
混合物を含む。使用することのできる塩基の例は、C〜Cアルカリ金属アル
コキシド塩基等のアルカリ金属アルコキシド塩基、NaCO、NaHCO 、KCOおよびKHCOを含む。イミンの互変異性体への付加を伴う反応
、環化、および脱離基LGの排除を伴う芳香化は、一般に温度を上げて進行する
が、必要に応じてより低い温度で行うことができる。反応時間は一般に約30分
から約18時間であり、出発物質の型および反応温度に応じて選定することがで
きる。好ましい実施形態では、(iv)のC〜Cアルコール溶液を(iii
)/(iiia)溶液、DMEおよびKCOで順に処理し、完了するまで、
還流しながら撹拌する。
【0064】 本発明の化合物およびプロセスは、本発明の化合物を調製する方法の例示を意
図し、本発明の範囲を制限することは意図していない以下の実施例と関連づける
と、より良く理解されよう。
【0065】 実施例1 2−メトキシ−5−(1−メチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)
−1H−イミダゾール−5−イル)フェニルアミン 実施例1A 4−メチルベンゼンスルフィン酸 4−メチルベンゼンスルフィン酸、ナトリウム塩(150g、0.84mol
)の水(500ml)およびTMBE(250mL)中の激しく撹拌した溶液を
、濃HCl(75mL)で滴下処理した。生成した2層を分離し、水層をTMB
E(100mL)で抽出した。合併した抽出液を乾燥し(NaSO)、ろ過
し、ほぼ乾燥するまで濃縮した。生成した白色固体をヘキサン(350mL)で
粉砕し、ろ過し、真空乾燥することによって、所望の生成物96gを得た。
【0066】 実施例1B ((4−メチルフェニル)スルホニル)(3,4,5−トリメトキシフェニル)
メチルホルムアミド ホルムアミド(40mL)中の実施例1A(22.3g、0.15mol)、
3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒド(35.32g、0.18mol)
およびカンファースルホン酸(3.48g、15mmol)の混合物を65℃、
16時間激しく撹拌し、室温に冷却し、ろ過した。生成した固体をメタノールで
数回洗浄し、乾燥することによって、所望の化合物13.4gを得た。
【0067】 実施例1C N−メチリジン((4−メチルフェニル)スルホニル)(3,4,5−トリメト
キシフェニル)メタナミニウム −10℃の実施例1B(13.8g、36.3mmol)のDME(200m
L)溶液を、DME(20mL)中のPOCl(10.3ml、110mmo
l)およびトリエチルアミン(25.3mL、181.5mmol)で処理し、
−5℃で3時間撹拌し、氷冷水(500mL)中に注ぎ、酢酸エチル(3×12
0mL)で抽出した。合併した抽出液を10%NaHCOおよびブラインで洗
浄し、乾燥し(MgSO)、ろ過し、元の体積の20%に濃縮し、ろ過するこ
とによって、所望の化合物7.5gを得た。母液を濃縮し、濃縮液をシリカゲル
上1:1酢酸エチル/ヘキサンを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製す
ることによって、所望の生成物を更に得た。 MS(ESI(+))m/z362(M+H)および377(M+NH
【0068】
【化4】
【0069】 実施例1D 4−メトキシ−3−ニトロベンズアルデヒド(181mg、1mmol)およ
び2.0Mメチルアミンのメタノール(5mL、10mmol)溶液のエタノー
ル(15mL)溶液を酢酸(0.5mL)で処理し、2時間還流加熱し、室温に
冷却し、DME(5mL)、実施例1C(490mg、1.5mmol)および
CO(552mg、4mmol)で順に処理し、再び5時間還流加熱し、
冷却し、氷冷水(500mL)中に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し
た。合併した抽出液を10%NaHCOおよびブラインで洗浄し、乾燥し(M
gSO)、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上酢酸エチルを用いたカラムクロマ
トグラフィーにより濃縮液を精製することによって、所望の生成物385mgを
得た。 MS(ESI(+))m/z400(M+H)
【0070】
【化5】
【0071】 実施例1E 2−メトキシ−5−(1−メチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)
−1H−イミダゾール−5−イル)フェニルアミン 12M HCl(100mL)およびエタノール(300mL)中、実施例1
D(11.0g、27mmol)およびSnCl・2HO(12.43g、
55.0mmol)の混合物を6時間還流し、濃縮した。濃縮液を水(1L)で
希釈し、50%NaOHで中和し、酢酸エチルで抽出した。抽出液をブラインで
洗浄し、乾燥し(MgSO)、ろ過し、濃縮した。濃縮液をアセトニトリルか
ら再結晶することによって、所望の生成物6.8gを得た。 MS(ESI(+))m/z370(M+H)および392(M+Na)
【0072】
【化6】
【0073】 実施例2 2−メトキシ−5−(1−メチル−5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)
−1H−イミダゾール−4−イル)フェニルアミン 実施例2A [(4−メチルフェニル)スルホニル](3,4,5−トリメトキシフェニル)
メチルホルムアミド 4−メトキシ−3−ニトロベンズアルデヒドを、実施例1Bにおける3,4,
5−トリメトキシベンズアルデヒドに対して記載したように処理することによっ
て、所望の生成物を得た。
【0074】 実施例2B (4−メトキシ−3−ニトロフェニル)−N−メチリジン((4−メチルフェニ
ル)スルホニル)メタナミニウム 実施例2Bを、実施例1Cにおける実施例1Bに対して記載したように処理す
ることによって、所望の生成物を得た。 MS(ESI(+))m/z364(M+NH
【0075】
【化7】
【0076】 実施例2C 2,3−ジメトキシ−5−(4−(4−メトキシ−3−ニトロフェニル)−1−
メチル−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル−メチルエーテル 3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドおよび実施例2Bを、実施例1D
における4−メトキシ−3−ニトロベンズアルデヒドおよび実施例1Cに対して
それぞれ記載したように処理することによって、所望の生成物を得た。 MS(ESI(+))m/z400(M+H)
【0077】
【化8】
【0078】 実施例2D 2−メトキシ−5−(1−メチル−5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)
−1H−イミダゾール−4−イル)アニリン 実施例2Cを、実施例1Eにおける実施例1Dに対して記載したように処理す
ることによって、所望の生成物を得た。 MS(APCI(+))m/z370(M+H)
【0079】
【化9】
【0080】 実施例3 5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メチル−4−(3,4,5
−トリメトキシフェニル)−1H−イミダゾール 実施例1Cを、実施例1D(4−メトキシ−3−ニトロベンズアルデヒドを3
−フルオロ−4−メトキシベンズアルデヒドで置換して)に記載したように処理
することによって、所望の生成物を得た。 MS(DCI/NH)m/z373(M+H)
【0081】
【化10】
【0082】 実施例4 N,N−ジメチル−4−[1−メチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)−1H−イミダゾール−5−イル]アニリン 実施例1Cを、実施例1D(4−メトキシ−3−ニトロベンズアルデヒドを4
−(ジメチルアミノ)ベンズアルデヒドで置換して)に記載したように処理する
ことによって、所望の生成物を得た。 MS(DCI/NH)m/z368(M+H)
【0083】
【化11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リー,チユン アメリカ合衆国、イリノイ・60048、リバ テイビル、キヤツスルトン・ロード・1417 (72)発明者 シヤム,ヒン・エル アメリカ合衆国、イリノイ・60060、マン ダライン、ナイツブリツジ・ドライブ・ 212 (72)発明者 ウツズ,キース・ダブリユ アメリカ合衆国、イリノイ・60048、リバ テイビル、レツド・トツプ・ドライブ・ 200 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 BC38 MA01 MA04 NA05 ZB21 ZB26

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Iの化合物、 【化1】 または、薬剤として許容し得るその塩またはプロドラッグであって、式Iにおい
    て Rは水素、メチル、エチル、プロピルおよびイソプロピルからなる群から選択
    され、 RまたはRの一方は3,4,5−トリメトキシフェニルで、他方は、アルコ
    キシ、ハロおよび−NRからなる群から独立して選択される1個、2個ま
    たは3個の置換基で置換されたフェニルであって、RおよびRは水素および
    アルキルからなる群から独立して選択される 化合物。
  2. 【請求項2】 Rが3,4,5−トリメトキシフェニルである請求項1に
    記載の化合物。
  3. 【請求項3】 2−メトキシ−5−(1−メチル−4−(3,4,5−トリ
    メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)フェニルアミン、 5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メチル−4−(3,4,
    5−トリメトキシフェニル)−1H−イミダゾール、 および N,N−ジメチル−4−(1−メチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェ
    ニル)−1H−イミダゾール−5−イル)アニリン からなる群から選択される請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Rが置換フェニルである請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 2−メトキシ−5−(1−メチル−4−(3,4,5−トリ
    メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)フェニルアミン である請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1の化合物の治療上有効な量を哺乳動物に投与するこ
    とを含む、このような治療が必要と認識される哺乳動物においてチューブリン重
    合を阻害する方法。
  7. 【請求項7】 請求項1の化合物の治療上有効な量を哺乳動物に投与するこ
    とを含む、このような治療が必要と認識される哺乳動物において癌を治療する方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項2の化合物の治療上有効な量を哺乳動物に投与するこ
    とを含む、このような治療が必要と認識される哺乳動物においてチューブリン重
    合を阻害する方法。
  9. 【請求項9】 請求項2の化合物の治療上有効な量を哺乳動物に投与するこ
    とを含む、このような治療が必要と認識される哺乳動物において癌を治療する方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項4の化合物の治療上有効な量を哺乳動物に投与する
    ことを含む、このような治療が必要と認識される哺乳動物においてチューブリン
    重合を阻害する方法。
  11. 【請求項11】 請求項4の化合物の治療上有効な量を哺乳動物に投与する
    ことを含む、このような治療が必要と認識される哺乳動物において癌を治療する
    方法。
  12. 【請求項12】 薬剤として許容し得る担体と組み合わせて、請求項1の化
    合物の治療上有効な量を含む薬剤組成物。
  13. 【請求項13】 2−メトキシ−5−(1−メチル−4−(3,4,5−ト
    リメトキシフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル)フェニルアミン、 2−メトキシ−5−(1−メチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル
    )−1H−イミダゾール−5−イル)フェニルアミン、 5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メチル−4−(3,4,
    5−トリメトキシフェニル)−1H−イミダゾール、 および N,N−ジメチル−4−(1−メチル−4−(3,4,5−トリメトキシフェ
    ニル)−1H−イミダゾール−5−イル)アニリン からなる群から選択される請求項2に記載の化合物。
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