JP2003525664A - 早産児のためのおしゃぶり - Google Patents
早産児のためのおしゃぶりInfo
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Abstract
Description
プレートに、乳首と、有利にはグリップとが設けられていて、さらにこのプレー
トが、鼻のための少なくとも1つの切欠きを有している形式のものに関する。
よく覚えて、これにより、体重に関する遅れをより早く取り戻すことが分かって
いる。しかし、おしゃぶりの使用は、早産児にとってはしばしば問題となる。そ
れというのは、市販のおしゃぶりは、早産児が使うには大きすぎるからである。
さらに、早産児は、哺乳瓶を用いて栄養を摂るには小さすぎるので、食物および
薬も、鼻挿管または口挿管を介して供給しなくてはならなず、このことは、おし
ゃぶりを口に挿入するためのスペースの問題を生んでしまう。また、さらに別の
問題があり、それは、おしゃぶりのために、チューブが赤ん坊の口もしくは鼻に
押し付けられて、このことが痛みを引き起こし得るということである。
挿管のための切欠きを備えたプレートを有するおしゃぶりが記載されている。こ
れにより、鼻挿管をずらすまたは外す必要なしに、早産児の口へおしゃぶりを挿
入することが可能となる。しかし、プレートによって、口挿管が早産児の口に押
し付けられ、これは、早産児にとっては、特にこの口挿管が長時間にわたって口
に押し付けられた場合には、都合が悪い。
りであって、このおしゃぶりのプレートの縁部が鼻のための湾入部が設けられて
いるものが知られている。このおしゃぶりは、従来のおしゃぶりよりも小さな寸
法を有しており、これにより、赤ん坊の頭が横向きの横たわり位置にある場合に
、プレートが敷物に突き当たることにより赤ん坊の口からおしゃぶり乳首が押し
出されてしまうことも回避される。しかし、このおしゃぶりにおいても、口挿管
の挿入に問題がある。
728668号明細書には、おしゃぶりのプレートが、導管もしくはチューブの
受容のための側方の切欠きを有しているおしゃぶりが記載されている。しかし、
この場合も、プレートが鼻を押してしまうことになり、さらに、1つのユニット
サイズを有することは不都合であり、これにより、おしゃぶりは、その時その時
で、赤ん坊にとって大きすぎるかまたは小さすぎるかになってしまい得る。
ようなおしゃぶりを提供し、それぞれの子供へ個々に適合できるように、鼻挿管
もしくは口挿管を問題なく行うことができるようにすることである。
トが、切り離し可能な領域を有しており、この領域に、弱化箇所または目印とし
て規定されて設定された切り離し箇所が配属されていることを特徴とする。たと
えば、破り取る、折り取るまたは切り取ることによって得られる、残りの部分の
プレートから切り離し可能である領域があることによって、おしゃぶりは、それ
ぞれ所望の大きさに「調整カット」され得る。おしゃぶりのプレートは、複数の
領域を切り離すことによって、より小さく、より扱いやすくなる。これらの切り
離し可能な領域は、状況に応じて全て切り離すことができるし、またはそれぞれ
邪魔なプレート領域だけを取り除くことができる。特に、赤ん坊の鼻または口に
通ずるチューブを通して栄養分、空気、薬品などを供給する際に個々に適合でき
、かつ挿管のために十分なスペースも提供するようなおしゃぶりが得られる。こ
れにより、さらに、早産児がおしゃぶりを問題なく使用することがごく一般的に
可能となり、したがって、このことがやはり利点をもたらす。なぜならば、おし
ゃぶりを吸うことは、特に発育不全の早産児には有利であるからであり、それと
いうのは、吸うことによって、口の筋肉をより強く発達させかつ飲むことをより
よく覚えるからである。そして、このことは、さらに早い体重増加へとつながる
のである。おしゃぶりのプレートは、たとえば20〜40mm×40〜60mm
のおおよその寸法を有していて、規定の切り離し箇所に付加的に別の穴が設けら
れていてもよく、これらの穴は、口を乾かすことおよび皮膚呼吸を、もしくはお
しゃぶりを飲み込んでしまった場合の子供の緊急時の呼吸を保証する。また、プ
レートの大きさに関連して1つのユニットサイズのみが生産されるので、このお
しゃぶりの製作は簡単となる。
パーホレーションを設けることによって、残りのおしゃぶりプレートと比較して
より小さな引き裂き抵抗有するような、おしゃぶりのプレートに設けられた領域
であると理解されたい。したがって、切り離し箇所に設けられた目印は、プレー
トの所望のサイズが、あらかじめ視覚的に設定される場合に、また、切り離し可
能な領域がはさみまたはカッタによって切り取られる場合にも、特に有利である
。なぜならば、これが、所望の切り離し箇所における正確な切断を容易にするか
らである。目印は、おしゃぶりプレートの残りの部分とは別の色の点、線、ハッ
チングなどの形であってよい。
ていると有利である。プレートの、この上側の縁部領域が切り離されると、これ
により、鼻挿管のためのスペースが得られるので、チューブを、おしゃぶりを子
供の口から外す必要ないしに、問題なく鼻に挿入するもしくは再び取り出すこと
が可能となる。したがって、これらの操作は、眠っている子供に対しても行うこ
とができる。おしゃぶりは、特に鼻挿管の際に、極めて重要である。それという
のは、鼻挿管の際には、機械的に口呼吸が始まってしまい、この口呼吸は、赤ん
坊の成長のためには最適なものでない。しかし、おしゃぶりで吸うことによって
赤ん坊は再び鼻呼吸を行うようになり、この鼻呼吸により、やはり早産児の最適
な成長が可能となる。
り離し可能に設けられている。この側方の縁部領域を切り離すことによって、た
とえばスリットの形での、口挿管のためのスペースが得られる。おしゃぶりは、
チューブから自由に着脱可能であるので、これにより、おしゃぶりを、チューブ
を通して行っているたとえば食べ物の供給を中断する必要なしに、口内に挿入す
ることおよび再び取り出すことが可能となる。さらに、おしゃぶりを取り出すこ
とで子供を邪魔することなく、子供の口内への口挿管を挿入することもできる。
ころにまで設けられている。この挿管穴は、通常の形式で挿入されるチューブの
寸法を有するように形成されていてよく、これにより、おしゃぶりプレートでの
チューブの簡単な設置が保証される。このようにして、チューブは、所望の位置
に保持され、これにより、早産児の口内にできるだけ中央に挿入され、口領域で
の変形が起こることはない。挿管穴が都合良く変形されるので、早産児が頭を動
かした場合に、口挿管自体が、滑って外れることが防止される。
ことは、特に、早産児が極めて小さく、従来のおしゃぶりプレートのサイズが大
きすぎてしまう場合に有利である。当然のことながら、複数の切り離し箇所が設
けられていてもよく、これにより、1つの同じおしゃぶりで、様々なサイズでの
使用が得られる。必要に応じて、おしゃぶりプレートは、それぞれの早産児の大
きさに対してカットして調整される。特に、大変小さな早産児の場合には、幅の
狭いプレートが有利である。これにより、おしゃぶりは、早産児が横向きになっ
た場合に口で押し出されることはない。
れは、たとえばおしゃぶりプレートでの穴の打抜きまたは成形によって、もしく
は局所的な材料弱化によって保証される。これにより、これらの弱化ラインに沿
ってプレートが切り離され得る。このようにして、極めて迅速にかつ付加的な補
助手段を用いることなく、その都度必要なおしゃぶりプレートのサイズを得るこ
とができる。
簡単で迅速かつ安価な製造を保証する。特に、サイズの小さな乳首ためには、特
に一体的なおしゃぶりが適している。
性樹脂、熱可塑性エラストマおよび/または2成分材料、たとえば熱可塑性樹脂
とエラストマといった材料から製造されている。2つまたは複数の材料の組合せ
も可能である。この場合、当然ながら、材料への要求は、小さな子供への適正な
どに関連して考慮されている。
である。この一軸対称的な形は、たとえばおしゃぶりプレートに関して乳首を傾
けることによって得ることができる。これにより、おしゃぶりが、正しい方向で
、つまり鼻のために設けられた湾入部がおおよそ上方へ向けられて、子供の口の
中へ挿入されることが保証され、この場合、赤ん坊によく起こる、後でおしゃぶ
りを口の中で回転させてしまうことも、乳首を斜めに位置させることで比較的良
好に防止される。このおしゃぶりの、早産児の口において規定された構成によっ
て、プレートの切欠きおよび挿管穴に挿入されたチューブの回転も起こらない。
さらに、一軸対称的な形であること、特に、おしゃぶりプレートに関して乳首が
斜めになっていることによって、子供の舌がトレーニングされるので、早産児は
さらに早く、吸うことおよび飲むことを覚える。乳首の形は、さらに異なる構造
エレメントを有していてもよく、これにより、早産児の舌および顎の筋肉が鍛え
られて、さらにこれによって早産児の成長が最大限得られる。さらに、顎整形外
科的に見て有利な乳首の形によって、不適切な歯並びを防止できる。
長さで、10〜20mm、特に約12.5mmまたは約14.5mmの最大幅を
有している。この場合、たとえば約20mmの長さおよび約10mmの最大幅を
有するような比較的小さな乳首も得られ、これは、特に大変小さな早産児に適し
ている。約30mmの長さおよび約20mmの最大幅をほぼ有しているやや大き
な乳首も得られる。1つの手段で3つの異なる乳首サイズが得られ、これらの3
つの異なるサイズで、早産児の全ての体重クラスがカバーされる。20〜21m
mの長さおよび12〜13mmの最大幅を有する小さなサイズは、1200グラ
ムまでの出生体重の赤ん坊に適している。22〜23mmの長さおよび14〜1
5mmの最大幅を有する中間のサイズは、1200〜1800グラムの体重の赤
ん坊に、24〜25mmの長さおよび16〜17mmの最大幅を有する大きなサ
イズのものは、1800グラム以上の赤ん坊に適している。この大きなサイズの
乳首を備えたおしゃぶりは、「普通の」従来のおしゃぶりへの切替のための使用
に適している。
である。このようにして、所望の乳首が迅速にかつ乳首の寸法を測ることなく選
択され得る。その目印は、たとえば乳首に加工された、乳首にプリントされたま
たは乳首に刻印された形または数字であってよい。
により、乳首に付けられた目印を探す必要はなく、一目で直ちに認識可能となる
。この場合、このために種々様々な互いに完全に異なる色、たとえば黄色、緑、
赤、白などを選択すると有利である。
適して製造され、また、加工しやすく、さらに比較的長い耐用年数を有している
。
チューブ、装置もしくは赤ん坊のベッドに固定するために用いられるひもを通し
入れることができる。このグリップは、口挿管および鼻挿管のために十分なスペ
ースが残るように形成されていることが望ましい。このグリップは、たとえばデ
ィスク状、弓状またはロッド状であってよい。
プは、鼻のための切欠きとは反対の方向に向いており、これにより、グリップが
、空間的に鼻挿管を妨げることはなく、鼻を押すこともない。
側で斜めに突出しているグリップ4と一体的に形成されている。プレート2は、
切り離し可能な領域6,6a,6bを有しており、この場合、これらに属する切
り離し箇所5,5a,5b,5cが、局所的な材料薄化部(またはパーホレーシ
ョンがあってもよい)として形成されている。プレート2の縁部領域6は、それ
全体として切り離し可能であるが、たとえば縁部領域6の、側方の口角の領域に
位置する部分6aだけを切り離すこともできる。この場合、ウエブ7′を取り外
すことによってスリット7′′が現れ、これにより、挿管穴7への進入が保証さ
れる(図1,2に加えて図5も参照)。このようにして、挿管チューブ(図示せ
ず)を、現れたスリット7′′に通して挿管穴7に挿入させることができる。
このグリップ4が、反対の側の縁部側に位置する鼻の挿管を空間的に妨げること
なく、また、その都度子供の鼻を押してしまうこともない。
別小さいプレート2を備えたおしゃぶり1が得られ、これにより、図5の左側に
示すように、非常に小さな早産児のための使用が可能となる。側方の口角領域6
aに設けられた切り離し箇所5aを破ると、スリット7′′が現れ、これにより
、挿管穴7への進入が保証される。この挿管穴7は円形であるので、それぞれ適
合した横断面が円形のチューブを挿管穴7内に、滑って外れることが回避される
ように位置決めすることができる。凹面状の湾曲した縁部領域6bを切り離すこ
とによって、鼻の周りの領域が広範囲にわたって露出し、このことは、特に鼻挿
管のために都合がよい。
しゃぶり1が赤ん坊に飲み込まれてしまい、口腔の領域もしくは気管の領域に詰
まってしまった場合に、付加的な空気流入手段を保証する、つまり、非常時の呼
吸穴を形成し、これにより赤ん坊が窒息することを防止する。
を通すことができ、そのひもまたはそれに類するものは、おしゃぶり1を装置、
チューブもしくは赤ん坊のベッドに固定するために用いられる。
が、口角領域で、さらに内部にある切り離し不能な縁部領域6′(および鼻の領
域における外側の凹面状の縁部領域6b)より厚く形成されている。
られて構成されているのが示されており、プレート2は、赤ん坊の口の領域に最
適に当接する。穴9を備えたグリップ4が、プレートの長手方向側面で、このプ
レートから傾けられて突出している。乳首3は、たとえば数字の「2」で目印が
つけられており、この目印は、乳首3のサイズを表示する役割を果たしている。
数字の代わりに、乳首3全体もしくは一部、たとえば頭部分3bに、特有な色付
けをしてもよい。このようにして、新生児のために適正な乳首のサイズを有する
おしゃぶりがすぐに見つかることが保証される。さらに、図2に、挿管穴7、厚
い口角縁部領域6aおよび切り離し箇所5を示す。
域の内部に位置する切り離し不能な縁部領域6′よりも厚く形成されている。こ
れらの図3および図4ではさらに、図1および図2に関連して、乳首3もしくは
乳首頭3bが、一軸対称的な形を有していることが明らかであり、この場合、乳
首頭3bが、一方側で平らに、別の側で丸められて形成されている。
、凹面状の領域6bは切り離されている。内側の縁部領域6′が(断面で)明ら
かになっていて、同様に、その後ろに位置していて切り離されておらずかつより
厚い切り離し可能な縁部領域6を示す。
り離し可能な領域6,6a,6bがすでに切り離されており、その一方で、図の
右半分では、これらの領域がまだプレートに残っている。左側には、得られたス
リット7′′が示されている。切り離し箇所5は、太線によって示されており、
切り離し箇所5a,5b,5c(切り離し可能な領域6bのため)で、はさみの
マークで示されていて、はさみ、カッタなどによって切り離しが可能である。
縁部領域6全体にわたる切り離し箇所5と、側方の口角領域6aに設けられた切
り離し箇所5aとが、明らかになっている。さらに、プレート2の乳首側の面(
おしゃぶり1の使用の際に早産児の口の領域に当て付けられる面)は、滑らかに
形成されているが、挿管穴7と呼吸穴8とは除外する。
れている。
Claims (15)
- 【請求項1】 早産児のためのおしゃぶりであって、プレート(2,2a)
を備えており、このプレート(2,2a)に、乳首(3)と、有利にはグリップ
(4)とが設けられていて、さらにこのプレート(2,2a)が、鼻のための少
なくとも1つの切欠きを有している形式のものにおいて、 プレート(2,2a)が、切り離し可能な領域(6,6a,6b)を有してお
り、これら領域(6,6a,6b)に、弱化箇所または目印として設定されかつ
規定された切り離し箇所(5,5a、5b,5c)が配属されていることを特徴
とする、早産児のためのおしゃぶり。 - 【請求項2】 プレート(2)の、使用時に鼻領域に位置する縁部領域(6
b)が、切り離し可能に設けられている、請求項1記載のおしゃぶり(1)。 - 【請求項3】 プレート(2,2a)の、使用時に側方に口角領域に位置す
る縁部領域(6a)が、切り離し可能に設けられている、請求項1または2記載
のおしゃぶり(1)。 - 【請求項4】 使用時に側方に位置していて切り離し可能な縁部領域(6a
)が、挿管穴(7)にまで設けられている、請求項3記載のおしゃぶり(1)。 - 【請求項5】 プレート(2,2a)の縁部(6)全体が、切り離し可能に
設けられている、請求項1から4までのいずれか1項記載のおしゃぶり(1)。 - 【請求項6】 弱化箇所(5,5a,5b,5c)が、引き裂き可能な材料
結合部として形成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載のおしゃ
ぶり(1)。 - 【請求項7】 当該おしゃぶり(1)が一体的に構成されている、請求項1
から6までのいずれか1項記載のおしゃぶり(1)。 - 【請求項8】 当該おしゃぶり(1)が、シリコーン、ラテックス、ゴム、
エラストマ、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマおよび/または2成分材料から
成っている、請求項1から7までのいずれか1項記載のおしゃぶり(1)。 - 【請求項9】 乳首(3)が、一軸対称的な形を有している、請求項1から
8までのいずれか1項記載のおしゃぶり(1)。 - 【請求項10】 乳首(1)が、20〜30mmの、特に約20.5mmま
たは約23mmの長さと、10〜20mmの、特に約12.5mmまたは約14
.5mmの最大幅とを有している、請求項1から9までのいずれか1項記載のお
しゃぶり(1)。 - 【請求項11】 乳首(3)に、そのサイズに対応して、異なる目印付けが
されている、請求項1から10までのいずれか1項記載のおしゃぶり(1)。 - 【請求項12】 乳首(3)が着色されている、請求項11記載のおしゃぶ
り(1)。 - 【請求項13】 乳首(3)が、シリコーンから製造されている、請求項1
から12までのいずれか1項記載のおしゃぶり(1)。 - 【請求項14】 グリップ(4)が穴(9)を有している、請求項1から1
3までのいずれか1項記載のおしゃぶり(1)。 - 【請求項15】 グリップ(4)が、プレート(2,2a)から傾けられて
突出している、請求項14記載のおしゃぶり(1)。
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