JP2003525616A - マトリックス反応器および該反応器内での産物の製造方法 - Google Patents
マトリックス反応器および該反応器内での産物の製造方法Info
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Abstract
Description
反応器であり、反応器空間VR はマトリックスを内包(enthaelt)し、かつ反応
区画および供給区画からなり(umfasst )、該マトリックスは、低分子反応物を
吸着(aufnehmen )しかつ高分子反応物を排除する多孔質材料からなり(besteh
t )、該マトリックスの排除容積V0 は反応区画として利用することができ、該
マトリックスのマトリックス容積VM は供給区画として利用することができる反
応器に関する。マトリックス反応器は、高分子触媒(例えば、酵素触媒反応)を
伴う合成方法、および特にタンパク質を製造するためのインビトロ転写/翻訳共
役反応に使用されうる。
のインビトロ転写/翻訳反応である。バッチ方式で操作する反応器または連続供
給法を用いる反応器であり、タンパク質の製造のためのインビトロ転写/翻訳共
役反応に特に適切である反応器が、当業者にすでに周知である(Baranov および
Spirin(1993)Meth. Enzym. 217, 123-142 )。タンパク質の製造のためのイン
ビトロ転写/翻訳共役反応のための方法において、DNA依存RNAポリメラー
ゼが、反応混合物中のDNA鋳型から対応するmRNAを合成するために使用さ
れ、次いで該mRNAはリボソーム機構によりタンパク質に翻訳される。反応溶
液は、非常に複雑な組成を有する。それは、低分子成分(基質、緩衝液、塩、活
性化剤、阻害剤、安定化剤)および高分子成分(DNA鋳型、RNAポリメラー
ゼ、リボソーム、tRNA、酵素、調節タンパク質)を含む。いくつかの成分は
、精製された形態で添加される。いくつかの重要な翻訳成分(リボソーム、酵素
、調節タンパク質)は、例えば、大腸菌S−30溶解物、網状赤血球溶解物また
は小麦麦芽溶解物などの細胞抽出物として直ちに系に添加される。転写/翻訳共
役反応の収量は、1mg/mlの大きさのオーダーを有する。これに対する必要
条件は、基質およびエネルギー成分の連続供給、ならびに反応の最終産物の同時
分離または希釈である。この様式では、反応を長時間維持することが可能である
。かかる実験計画は、連続交換無細胞(CECF)タンパク質合成または連続フ
ロー無細胞(CFCF)タンパク質合成の原理において実行されている(US 5,4
78,730; EPA 0 593 757;EPA 0 312 612;Baranov およびSpirin(1993)Meth. En
zym. 217, 123-142 )。CECF反応器は、互いに多孔質膜により分離されてい
る少なくとも2つの別個のチャンバーから構成される。この多孔質界面は、反応
チャンバー中に高分子成分を保持し、一方、低分子成分は、反応チャンバーと供
給チャンバーとの間で交換されうる。CFCF法において、供給溶液は、反応チ
ャンバーに直接ポンプで注入され、反応の最終産物は、1つまたは数個の限外濾
過膜を通して反応区画から押し出される。
般的な不利益を有する: ・ 反応器は膜界面および数個のチャンバーから構成され、それゆえに製造が複
雑である。 ・ バッチサイズが(実験室から製造規模へ)変更する場合、新しい反応器が設
計され、構築され、かつ最適化されなければならない。 ・ 基質の供給および最終産物の分離は膜を介して起こる。あらゆるサイズの界
面/容積比を達成することは可能でないため、構築物は得られうる交換界面に技
術的制限を課する。 ・ 膜は容易に遮断されるようになり、それは反応の供給を減ずる。 ・ 反応溶液および供給溶液は、(例えば、攪拌またはポンプ循環により)連続
的に混合し、勾配および供給不足を妨げなければならない。
写/翻訳共役反応の場合、使用される溶解物は、大腸菌サイトゾルでの状態と比
較して非常に希釈されていることである。この理由は、1.溶解物を得るための
溶解および調製方法、ならびに2.必要な成分の全ての添加により生じる希釈、
である。これは、巨大分子複合体の平衡が解離側にシフトする(質量作用の法則
)ために、低減された生産性を生じる。
方法が、従来技術ですでに記載されている。1つの方法は、水に結合し、したが
って残りの巨大分子の相互作用を促進する高分子PEG(ポリエチレングリコー
ル)を反応混合物へ添加することである(US 5,593,856)。この方法の不都合は
、反応成分および蓄積産物が凝集および沈澱しうることである。溶解物を濃縮す
るための他の方法は、逆浸透の原理の使用である。この方法において、例えば、
ポリエチレングリコールの濃縮高分子溶液の作用により、半透膜界面(例えば、
透析チューブ)を通して、水が溶解物から除去される(Kigawa T. (1999)FEBS
Lett. 442, 15-19 )。しかしながら、この方法の不都合は、複雑すぎることで
ある。後者はまた、限外濾過法(US 5,593,856)を適用し、溶解物は使用前に限
外濾過により濃縮される。この場合においてもまた、溶解物を調製するために追
加の工程が必要である。
に適切であり、従来技術の反応器の不利益を克服する反応器を提供することであ
った。さらに、タンパク質の製造のためのインビトロ転写/翻訳反応に適切であ
り、従来技術の不都合を持たない方法が提供されるべきである。さらに、本発明
の方法は、巨大分子成分の希釈を阻止するであろう。特に、大規模でのインビト
ロ転写/翻訳反応によるタンパク質製造を可能にする反応器および方法を提供す
ることが意図される。
、該反応器空間はマトリックスを内包し、かつ反応区画および供給区画からなり
、 ・ 該マトリックスが、低分子反応物が十分に自由に拡散しうる多孔質材料から
なり、 ・ 高分子反応物がマトリックス内に浸透しえない、 ・ 低分子反応物が反応器空間VR 全体内に分配しえない、 ・ マトリックス容積VM が供給区画として利用されうる、および ・ マトリックスの排除容積V0 が反応区画として利用されうる、 反応器に関する。
クス構造の結果として、1つの反応器空間に存在しうる。この変形物が、好まし
い。しかしながら、反応区画および供給区画が1つの反応器空間(Reactrraum)
に存在し、該反応器空間に直接連結されるまたは半透膜を介して連結される追加
の供給用貯蔵器があることも考えられる。
ムおよび/または有機材料、例えばゲルでありうる。マトリックスは湿潤性(be
netzbar )であるかまたは水溶液中で膨潤可能であり、分子ふるい特性を有する
であろう。本発明においては水溶液とは、50容量%の水を含むにすぎない溶液
もいう。好ましい態様において、マトリックスは、ポリマー、架橋ポリマー(例
えば、デキストラン)、コポリマー(例えば、ポリアクリルアミド)または無機
ゲルからなる。0.1〜1000μmの範囲の粒子サイズを有する粒子を含有す
るマトリックスが、特に好ましい。使用しようとする形態(すなわち、水和)に
関して、低い比材料密度を有するマトリックスが好ましい。比材料密度は、通常
0.5g/ml未満であり、好ましくは0.3g/ml未満である。マトリック
ス粒子の表面(球の表面として計算される)は、好ましくは、0.004〜40
m2 /mlベッド容積の範囲である。マトリックスはまた、巨大分子に対する排
除限界(排除分子量)により規定される。排除限界は、0.5〜300kDaの
範囲でありうる。2〜300kDaの排除限界が好ましく、10〜100kDa
の排除限界が特に好ましい。適切な材料が市販で入手できる(例えば、Seph
adex(登録商標)、Pharmacia ;Bio−Gel(登録商標)、BIO-RAD )
。均一なまたは異なる粒子サイズを有する材料を使用することが可能である。異
なる材料の混合物もまた使用しうる。マトリックスそれ自体は、それ自体が反応
に関与せず、触媒としても関与しない不活性材料からなる。しかしながら、物質
、例えば酵素が、必要であればこの不活性マトリックスに結合されうる。
る。マトリックスによる反応器の最小の充填は、本発明の効果を達成するために
必要なものである。20容量%以下(ベッド容積)では、本発明の効果はもはや
期待できない。もちろん、個々の場合において、例えば、19.9容量%のマト
リックス充填は、排除されないであろう。したがって、本発明の反応器は、少な
くとも約20容量%、特に好ましくは少なくとも約30容量%の多孔質マトリッ
クス材料で充填される。反応器が多孔質マトリックス材料で完全に充填される変
形物が、特に好ましい。80〜100容量%の範囲が、極めて好ましい。
は低分子成分によって占められうるのみであり、1つの空間はそこに低分子成分
ならびに全ての高分子成分が存在する。第1の近似としては、反応物の得られる
最終濃度は、それらが達しうる分配空間のサイズにより決定される。
分により占められる。これは、基質、緩衝物質、塩および低分子阻害剤、活性化
剤または安定化剤に適用される。これはまた、反応を潜在的に阻害しうる(例え
ば、産物阻害)か、またはその蓄積が一般的な反応条件(例えば、pH値)を変
化し、したがって反応を遅らせうる低分子反応最終産物にとりわけ適用される。
は、マトリックスの粒子の間の容積、すなわち排除容積V0 である。この空間は
、全反応器容積−マトリックス容積で計算され(V0 =VR −VM )、反応区画
と等しい。反応区画および供給区画は、短い拡散経路を介して、かつ極めて大き
い交換領域を介して互いにつながっている。供給区画VM に対する反応区画V0 の容積比は、マトリックスの性質、サイズおよび構造特性、ならびに添加される
マトリックスの量に依存する。VR /VM の比は、広い範囲で変化しうる。
、10kDaおよび200kDa)をもつゲル材料を混合することにより増加さ
れうる。したがって、この例において、リボソーム、DNA鋳型およびmRNA
に対する容積は最小化され(分子量>200kDa)、一方、アミノアシル−t
RNAシンターゼによるtRNA(分子量<100kDa)の充填は、拡大され
た反応空間(Reaktionsraum )で生じる。これは、一部分の反応に対する条件を
最適化するために使用されうる。
。改変された酵素(制限プロテアーゼ)等の酵素機能またはエネルギー再生酵素
系が、特定の比で特別な粒子に固定化される系に導入されうる。内腔の化学的改
変は、阻害物質の特定の吸着を可能にするであろう。
を可能にする。最も単純な場合では、10ml〜1000Lのサイズで利用でき
る市販のクロマトグラフィーカラムが反応器として使用されうる。一度最適化さ
れると、プロセスは、単純、迅速および経済的な様式で、より大きな規模に変更
されうる。これは、反応器および製造工場の計画、構築および評価の量をかなり
低減する。反応器の材料は、ステンレス綱からプラスチックまたはガラスに変更
しうる。しかしながら、他の材料もまた使用しうる。
画の間の実質的に自由な基質の拡散により、 − 反応に対する効率のよい供給を確保し、かつ勾配形成の問題を除去する供給
区画VM と反応区画V0 との間の極めて短い拡散経路により、それは攪拌または
混合を必要としない、 − 単純な構造および経済的な製造により、 − 小規模からより大規模への最適化された条件の単純な移転可能性により 以前から入手可能である反応器と異なっている。
天然アミノ酸の取り込みなどの特殊なインビトロタンパク質合成の潜在能力を開
発することが、初めて可能となる。
る(全容量=VR )。 − 供給区画は、マトリックス容積(VM )に相当する。 − 反応区画は、マトリックスの排除容積V0 に相当する。 − マトリックスの排除限界は、0.5〜300kDa、好ましくは2〜300
kDaの範囲である。 − 反応器は、溶液の入口(上方)および出口(下方)を有する。 − 溶液の供給は、カラムから出口への液体の定常流を生じる。 − 反応器は恒温に保たれうる。
特に好ましい。特に、反応器空間が円筒型を有するマトリックス反応器が好まし
い。したがって、好ましい態様は、ゲルマトリックスで充填されたクロマトグラ
フィーカラムである反応器であり、それは恒温に保たれうる。特に、マトリック
スが、2〜300kDaの範囲の排除限界を有するのが好ましい。
)と有利に併用されうる。これにより、増加した生産性のため改良された収率を
もたらしうる。より少ない量の原料が最適濃度に達するまでに必要であるので(
例えば、DNA鋳型、T7ポリメラーゼ、tRNA)、本発明の原理はまた、コ
スト低減に寄与しうる。
分な容積を有する。 ・ 反応器は、恒温に保たれうる(例えば、水浴内)。
チャンバーからなる(bestehend )CECF反応器である。 ・ 反応器は、少なくとも1つの反応チャンバーおよび少なくとも1つの供給チ
ャンバーからなる(besteht )。 ・ 反応チャンバーは、部分的にまたは完全にゲルマトリックスで充填される。 ・ 反応器は、恒温に保持されうる(例えば、インキュベーター)。 ・ 反応器は、任意に攪拌または振盪されうる。
る少なくとも1つのチャンバーからなる(besteht )。 ・ 前記チャンバーは、反応チャンバーであり、部分的にまたは完全にマトリッ
クスで充填される。 ・ 供給溶液は、開口部を介して反応チャンバーにポンプで注入しうる。消費さ
れた供給溶液は、限外濾過膜を介して反応チャンバーから押し出されうる。 ・ 反応器は、恒温に保持されうる(例えば、インキュベーター)。 ・ 反応溶液は、攪拌、振盪またはポンプ循環により、任意に攪拌されうる。
VR で十分に均一に分配する、 ・ 反応器空間においてマトリックスの排除容積V0 のみを高分子成分、特に触
媒活性反応物に対して利用しうる、ならびに ・ マトリックスの排除容積V0 では基質の変換(反応)のみがなされうる、 ことを特徴とする、本発明の反応器内で産物を製造する方法である。
素により1つまたは数個の産物に変換される、酵素法である。反応器は、特に、
タンパク質を製造するためのインビトロ転写/翻訳共役反応のための方法に使用
されうる。
RNAおよび中間代謝の酵素(例えば、アミノアシルtRNAシンテターゼ、ト
ランスホルミラーゼ、ピロホスファターゼ、ヌクレオチドキナーゼ)およびエネ
ルギー再生系の酵素(例えば、酢酸キナーゼ、ピルビン酸キナーゼ、クレアチン
キナーゼ、糖分解酵素、クエン酸サイクルの酵素)、ならびにタンパク質の折り
たたみを補佐し、かつタンパク質の改変を行なう因子である。
、UTP、例えばアセチルリン酸等の2次エネルギー基質)およびエフェクター
(緩衝物質、塩、還元性化合物、葉酸、阻害剤、安定化剤)が挙げられる。低分
子化合物は、マトリックスの排除限界よりも小さいものとして、本発明により規
定される。同様に、高分子化合物は、排除限界よりも大きい。カラム法は、 ・ ゲルマトリックスを、反応器空間に取り込み、 ・ ゲルマトリックスを、供給溶液で平衡化し、反応温度で恒温化し(それによ
り、取り込みの前またはその後に、ゲルマトリックスの平衡が生じうる)、 ・ 反応溶液を、カラムにアプライし、 ・ 反応溶液を、反応期間中カラム内で攪拌する(静的プロセス)か、またはカ
ラムを介してゆっくりポンプで注入する(動的プロセス)、ならびに ・ 反応の完了後、産物を含む反応溶液をカラムから溶出する、 ことを特徴とするものが、特に好ましい。
む。
添加は、改良された基質利用可能性のために反応時間が増加されうる。第一近似
として、ゲルマトリックスの添加は、高分子反応物のための容積の増加を生じず
、したがって反応は希釈効果により減少しない。全体的にみて、マトリックスの
添加は、溶解物に関して増加した生産性をもたらす。
にみて高分子反応物のより少ない希釈をもたらし、それは溶解物に関して生産性
を増加する。この場合、 ・ 供給溶液で平衡化されたゲルマトリックスを、CECFまたはCFCF反応
器の反応チャンバーに取り込ませ、 ・ 高分子反応物を含む反応溶液を反応チャンバーに充填し、タンパク質を製造
するためのインビトロ転写/翻訳反応を開始させ、 ・ CECFプロセスの場合、供給チャンバーを供給溶液で充填し、 ・ CFCFプロセスの場合、供給溶液を反応チャンバーに連続的にポンプで注
入し、 ・ 反応混合物を、反応の期間中規定された温度で攪拌または振盪し、ならびに ・ 産物を含む反応溶液を、反応の終わりに反応チャンバーから取り出す。
ための製剤(Formulierungen)を包含する。これらの製剤は、本発明のマトリッ
クス反応器でタンパク質を製造するのに特に適切である。タンパク質を製造する
ためのインビトロ転写/翻訳共役反応に必要な成分の全ては、2つの溶液の間、
すなわち供給溶液と反応溶液とに分けられる。供給溶液は、緩衝液、塩、基質お
よびエフェクター等の低分子成分を含むのみである。適切な緩衝液および塩は、
例えば、Hepesまたはトリス、カリウムイオン、マグネシウムイオンおよび
アンモニウムイオンである。必要な基質は、20個の天然アミノ酸、4個のリボ
ヌクレオチド、ATP、GTP、CTP、UTPまたは適切な代謝前駆体、例え
ば、AMP、GMP、CMP、UMP、およびホスホエノールピルベート、クレ
アチンリン酸もしくはアセチルリン酸等の2次エネルギー物質またはかかる物質
の適切な代謝前駆体である。エフェクターは、反応において陽性作用を有するか
または陰性効果を抑制する物質である。これらは、1つまたは数個の還元化合物
、特にジチオスレイトール、ジチオエリスロール(Dithioerythrol)、グルタチ
オン、メルカプトエタンスルホン酸等のチオール基を含む化合物、ならびに、さ
らにグリセロール、糖、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、界面
活性剤、補助因子等のタンパク質安定化化合物ならびに中間代謝物質の補酵素お
よび補助基質、例えば、葉酸、NAD/NADH、NADP/NADPHまたは
その前駆体等の活性化剤、さらにリファンピシン、RNアーゼ阻害剤、プロテア
ーゼ阻害剤、アジド等の所望でない副反応を抑制するための阻害剤を含む。
または全てをまた含みうる。反応溶液および多数の高分子成分の供給源の基礎は
、細胞溶解物である。この溶解物は、原核細胞(例えば、大腸菌)または真核細
胞(例えば、酵母、網状赤血球、小麦胚)から得られうる。かかる溶解物は、細
胞溶解および粒子画分の分離(例えば、遠心分離)により通常得られる。これら
の方法は、文献により当業者に周知である。このようにして得られた溶解物は、
反応溶液に直接添加されうるか、または最初に加工処理および/または分画され
(例えば、透析、沈降、分画遠心分離、クロマトグラフィー法、濃度段階による
)、いくつかの適切な画分の形態で添加されうる。
あり、多数の細胞成分を必要とする。現在、これらの成分の完全に全てが識別さ
れているか、またはそれらの機能がすでに十分理解されていると仮定することは
不可能である。
ク質および酵素である。調節タンパク質は、特に、翻訳の開始因子、伸長因子お
よび終結因子である。酵素成分は、例えば、アミノアシルtRNAシンセターゼ
、エネルギー供給および変換のための酵素系(例えば、酢酸キナーゼ、ピルビン
酸キナーゼ、クレアチンキナーゼ、ヌクレオシド二リン酸キナーゼ、ヌクレオシ
ド一リン酸キナーゼ、解糖およびクエン酸回路の酵素)およびピロホスファター
ゼ、トランスホルミラーゼ、トランスアミナーゼ等の中間代謝の酵素である。さ
らに、溶解物の他の成分が、効率のよい転写および翻訳に必要であると仮定され
うる。
RNA、DNA依存RNAポリメラーゼ、好ましくは、T7−RNAポリメラー
ゼ、T3−RNAポリメラーゼ、SP6 RNAポリメラーゼ等のウイルスポリ
メラーゼを含む。さらに、エネルギー成分を再生するための酵素、および溶解物
に含まれないか、または十分な量ではない中間代謝の酵素(例えば、クレアチン
キナーゼ、ピルビン酸キナーゼ、ピロホスファターゼ)。さらに、高分子阻害剤
(例えば、RNasin)。さらに、有効でかつ正確なタンパク質の折りたたみに必
要な酵素系(例えば、シャペロン、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ、ペプ
チジルプロリル−シス−トランス−イソメラーゼ)。さらに、タンパク質の転写
後修飾に必要な酵素。さらに、タンパク質を安定化するか、または溶液中でそれ
を維持する巨大分子成分。
ド)または線状核酸(例えば、PCR産物)が反応溶液に添加される。タンパク
質のコード(例えば、cDNA配列)、およびさらに正しい転写および翻訳のた
めの系により必要とされる調節配列がこの鋳型上に局在する。これらは、例えば
、プロモーター配列、リボソーム結合部位、開始コドン、終止コドン、ポリメラ
ーゼ終止配列および翻訳エンハンサーを含む。さらに、鋳型は、クローン化、増
幅またはmRNA安定化に必要な領域もまた含む。
Mの酢酸カリウム、4〜20mMの酢酸マグネシウム、1〜10%のグリセロー
ル、0.5〜2.5mMのATP、0.5〜2.5mMのCTP、0.5〜2.
5mMのGTP、0.5〜2.5mMのUTP、0.1〜2mMの各アミノ酸(
全部で20個の天然アミノ酸)、10.8μg/mlの葉酸、0.5〜5mMの
EDTA、100mMのHEPES−KOH pH7.6/30℃、1μg/m
lのリファンピシン、0.03%のアジ化ナトリウム、10〜100mMのアセ
チルリン酸、1〜10mMのジチオスレイトール、1〜10mMのメルカプトエ
タンスルホン酸、70mMのKOH。
Mの酢酸カリウム、4〜20mMの酢酸マグネシウム、1〜10%のグリセロー
ル、0.5〜2.5mMのATP、0.5〜2.5mMのCTP、0.5〜2.
5mMのGTP、0.5〜2.5mMのUTP、0.1〜2mMの各アミノ酸(
全部で20個の天然アミノ酸)、10.8μg/mlの葉酸、0.5〜5mMの
EDTA、100mMのHEPES−KOH pH7.6/30℃、1μg/m
lのリファンピシン、0.03%のアジ化ナトリウム、10〜100mMのアセ
チルリン酸、大腸菌MRE600由来の480μg/mlのtRNA、1〜10
mMのジチオスレイトール、1〜10mMのメルカプトエタンスルホン酸、70
mMのKOH、0.1U/μlのRNアーゼ阻害剤、1〜20μg/mlの鋳型
、100〜500μl/mlの大腸菌A19溶解物、1〜10U/μlのT7−
RNAポリメラーゼ。
ビトロ転写/翻訳共役反応のための本発明の反応器の使用に関する。
の翻訳反応のみ、またはインビトロでの転写反応のみに使用されうることもまた
考えられる。
よびDFP測定ならびにCAT測定は、全ての記載した実施例に適用する。
光タンパク質(GFP)およびクロラムフェニコールアセチルトランスフェラー
ゼ(CAT)の無細胞タンパク質合成を使用する。転写/翻訳共役反応として、
無細胞タンパク質合成を行なう。T7ファージプロモーターの制御下にある発現
プラスミド上にGFP−cDNAおよびCAT−cDNAをコードする。mRN
Aへの転写が、DNA依存T7−RNAポリメラーゼにより同様に生じる。この
ようにインビトロで転写されたmRNAは、共役系に存在する大腸菌溶解物の助
けによりタンパク質に翻訳される。
ri由来のグリーン蛍光タンパク質に対する配列を変異体GFPサイクル3(2
7kDa)の形態で含む(Nature Biotechnology (1996) 14, 314-319 );野生
型GFP配列の代わりにGFPサイクル3変異体のコード領域をpTU58にク
ローン化した(Science (1994) 263,802)(図7/配列番号:1を参照のこと)
。pIVEX1.1−CATは、大腸菌由来のクロラムフェニコールアセチルト
ランスフェラーゼのための遺伝子を含む(図8/配列番号:2を参照のこと)。
溶解物を調製した(Annu. Rev. Genet. (1973) 7, 267 )。改変した溶解物緩衝
液:100mMのHEPES−KOH pH7.6/30℃、14mMの酢酸マ
グネシウム、60mMの酢酸カリウム、0.5mMのジチオスレイトール。種々
の実験における収量の差異は、異なる溶解物調製品のためである。
のグリセロール、2.06mMのATP、1.02mMのCTP、1.64mM
のGTP、1.02mMのUTP、257μMの各アミノ酸(全20個の天然ア
ミノ酸)、10.8μg/mlの葉酸、1.03mMのEDTA、100mMの
HEPES−KOH pH7.6/30℃、1μg/mlのリファンピシン、0
.03%のアジ化ナトリウム、40mMのアセチルリン酸、480μg/mlの
大腸菌MRE600由来tRNA、2mMのジチオスレイトール、10mMのメ
ルカプトエタンスルホン酸、70mMのKOH、0.1U/μlのRNアーゼ阻
害剤、15μg/mlのプラスミド、220μl/mlの大腸菌A19溶解物、
2U/μlのT7−RNAポリメラーゼ。
のグリセロール、2.06mMのATP、1.02mMのCTP、1.64mM
のGTP、1.02mMのUTP、257μMの各アミノ酸(全20個の天然ア
ミノ酸)、10.8μg/mlの葉酸、1.03mMのEDTA、100mMの
HEPES−KOH pH7.5/30℃、1μg/mlのリファンピシン、0
.03%のアジ化ナトリウム、40mMのアセチルリン酸、2mMのジチオスレ
イトール、10mMのメルカプトエタンスルホン酸、70mMのKOH。
製造業者の指示にしたがい膨潤状態で洗浄した。クロマトグラフィーカラムのた
めの通常法により、空のカラムを充填した。充填したクロマトグラフィーカラム
を1〜2カラム容積の供給溶液で平衡化した。バッチおよびCECF反応に対し
て、ゲルマトリックスを供給溶液中で数回懸濁することによりそれを平衡化して
、軽い減圧下で吸引乾燥した。このように処理したマトリックスをバッチ混合物
に添加するか、またはCECF反応器に取り込んだ。
CF反応器は、2つのチャンバー、すなわち1mlの容積を有する反応チャンバ
ーと約10mlの容積を有する供給チャンバーとからなる。チャンバーは、10
kDaの透析膜で互いに分離され、それぞれ閉鎖しうる開口部を介して充填され
うる。各チャンバーは、マグネチックスターラーバーを含む。恒温に保たれ得、
ゲルマトリックスで充填される既製のPD10カラム(Pharmacia )または市販
のクロマトグラフィーカラム(Pharmacia )を、マトリックスカラム反応器とし
て使用した。全ての反応器タイプを、30℃で操作した。バッチ反応混合物は振
盪され、CECF反応器は攪拌され、マトリックスカラム反応器はポンプを用い
て充填および溶出された。
反応溶液に溶解した酸素の量は少なく、完全な変換に十分でない。したがって、
11サンプルが、測定前に4℃で12〜32時間で「成熟」になった。Kontron
社、Tegimenta SFM-25型の蛍光分光光度計を使用して、サンプルを測定した。励
起を395nmの波長で、発光を510nmの波長で測定した。
用した。濃度1μg/mlおよび2μg/mlの標準溶液を用いて、較正を行な
った。
mMの酢酸マグネシウム、60mMの酢酸カリウム、0.5mMのジチオスレイ
トールを有する濃度に依存して、1:50〜1:400にサンプルを希釈した。
者の指示により、CAT FASTグリーン蛍光基質(分子プローブ)を用いて
酵素により行なった。
めに、前記鋳型プラスミドを最後に混合した。1ml アリコートの前記反応溶
液を密閉可能な反応容器に添加した。2gの平衡化ゲルマトリックス〔セファデ
ックス(Sephadex)G25、微細〕を、前記反応混合物の1つに添加し
た。前記混合物を密閉し、振盪しながら30℃で4時間インキュベートした。G
FPの収量を標準プロトコールで測定した(上記参照のこと) 。
バッチ反応に比べて61%まで増加させる。
F反応器の反応チャンバー(1ml 反応チャンバー、10ml 供給チャンバ
ー) に取り込んだ。改変された組成の0.5mlの反応溶液を前記反応チャンバ
ーに充填した。前記反応溶液の高分子成分は2倍濃度(960μg/ml E.
coli MRE600由来tRNA、0.2U/μl Rnaseインヒビタ
ー、30μg/ml プラスミド、440μl/ml E.coli A19ラ
イゼート、4U/μl T7−RNAポリメラーゼ)であり、低分子成分の濃度
は、1倍濃度(すなわち、供給溶液として)であった。10mlの供給溶液を供
給チャンバーに充填した。CECF反応器における比較反応を標準条件下に行な
った。すなわち、15μg GFPプラスミドを含む1mlの反応溶液を、反応
チャンバーに充填し、約10mlの供給溶液を供給チャンバーに充填した。両方
の反応器を、攪拌(150rpm)しながら、30℃で20時間インキュベート
した。各反応時間の終了時に、反応チャンバーの内容物を取り出し、合成された
GFPの収量を標準プロトコールで測定した(上記参照のこと)。
性GFPの産生を56%まで増加させた。
スミドを含む1mlの反応溶液を前記反応チャンバーに充填し、約10mlの供
給溶液を供給チャンバーに充填した。前記反応器を攪拌(150rpm)しなが
ら、30℃で20時間インキュベートした。セファデックスG25(ファルマシ
ア)で充填した市販のPD−10カラムをマトリックスカラム反応器として用い
た。前記反応器パラメーターを、以下のように、製造者からの情報に基づき推定
した:VR =8.3ml、V0 =2.5ml、VM =5.6ml。前記カラムを
10mlの供給溶液で平衡化させた。1mlの反応溶液(15μg GFPプラ
スミド/ml)を添加した後、カラムをふさぎ、30℃で6時間インキュベート
した。各反応時間の終了時に、CECF反応器から前記反応溶液を取り出すか、
あるいは前記反応溶液をPD−10カラムから溶出させた。合成されたGFPの
収量を標準プロトコールで測定した( 上記参照のこと) 。
もたらした。これは、同じ容量(1ml)でのCECF反応に比較して76%の
生産性をもたらす。
填し、ついで、それぞれを、1カラム容量の供給溶液で平衡化させた。反応器パ
ラメーターを、以下のように、製造者からの情報に基づいて推定した:VR =1
0ml、V0 =3ml、VM =7ml。1mlの反応溶液をカラム1にアプライ
し、3mlの反応溶液をカラム2にアプライした。ついで、カラムをふさぎ、3
0℃で20時間インキュベートした。対照として、1mlのバッチ反応とCEC
F反応器における1mlの反応とを行なった(同様に、30℃で20時間)。反
応時間の終了後、カラムを溶出した。それぞれ、合成されたGFPの収量を標準
プロトコールにより測定した(上記参照のこと)。
てCECF反応器収量に匹敵する。3倍量の反応溶液でロードされたカラム2の
場合、2.2倍まで全体の収量を増加させることができた。
セス) セファデックスG25、微細を、ジャケット付クロマトグラフィーカラム(フ
ァルマシア)に充填し、ついで、1カラム容量の供給溶液により平衡化した。反
応器パラメーターを、製造者からの情報に基づき、以下のように推定した:VR =200ml、V0 =60ml、VM =140ml。当該カラムを、水槽により
、30℃に調温した。15lμg/ml GFPプラスミドで開始した20ml
の反応溶液を、ポンプでカラムに供給した(120ml/h)。ついで、前記反
応溶液を、12ml/hの速度で、マトリックスを通して、ポンプで供給した。
溶出物を4℃で分画した。対照として、CECF反応(1ml容量)とバッチ反
応(0.1ml容量)とを、同じ反応混合物を用いて行なった。画分中及び対照
混合物中の合成されたGFPの収量を、標準プロトコールにより測定した( 上記
参照のこと) 。
反応器中において、10時間以内に生産された。したがって、収量は、0.76
mg/ml開始反応溶液であった。0.58mg/mlのCECF反応器におけ
る収量は、この反応器タイプで決まって得られる範囲である。したがって、前記
マトリックスカラム反応器は、CECF反応器に対して匹敵する生産性(131
%)を有する。また、本実験は、容量が、1mlのCECF混合物に比べて、収
量を顕著に損失することなく、20倍まで増加されうることを示す。
ロセス) セファデックスG25、微細を、ジャケット付クロマトグラフィーカラム(フ
ァルマシア)に充填し、ついで、1カラム容量の供給溶液で平衡化させた(30
ml/h)。前記反応器パラメーターを、製造者からの情報に基づき、以下のよ
うに、推定した:VR =125ml、VM =87.5ml、V0 =37.5ml
。前記カラムを、水槽により、30℃で調温した。15μg/ml pIVEX
1.1−CATプラスミドで開始した12.5mlの反応溶液を、カラムにポン
プで供給した(18ml/h)。その後、前記反応溶液を、反応器を通して、3
.6ml/hの速度でポンプで供給した。溶出物を4℃で分画した。機能的に活
性なCATの収量を、酵素的蛍光試験により測定した。
反応混合物で生産された。
で開始した。最初に、前記反応物を30℃でインキュベートした。30分後、1
00mgの平衡化マトリックス(セファデックスG25、微細)を、一方のバッ
チに添加した。6 時間後、機能的に活性なCAT酵素の収量を、蛍光試験により
測定した。
した。前記反応物を、30℃でインキュベートした。30分後、種々の量(0m
g、50mg、100mg及び150mg)の平衡化マトリックス(セファデッ
クスG25、微細)を前記混合物に添加した。5時間の反応時間後、前記混合物
を、生産されたGFPが成熟するまで4℃で保持した。
材料の比較 種々のゲル材料〔セファデックス、バイオ−ゲル(Bio−Gel)〕を、製
造者の説明書にしたがって、膨潤させ、10mlカラムに充填し、15mlの供
給溶液で平衡化させた。1mlの反応溶液(15μg/ml pIVEX2.1
−GFP)を各カラムにアプライした。直後に、前記反応溶液を200μlの供
給溶液で洗浄した。供給溶液の1ml アリコートを2時間間隔で添加した(イ
ンキュベーター、30℃)。溶出された画分を集め、4℃で保存した。それぞれ
における合成されたGFPの収量は、標準プロトコールにより測定された( 上記
参照のこと) 。
トリックス反応器において用いうる。
)、VM (マトリックス容積)およびV0 (排除容積)の図を示す。
おけるGFPの合成(実施例1)を示す。
トリックスを内包するCECF反応器でのGFPの合成を示す。両方の反応を、
同一試薬を用いて行なった(実施例2)。
を示す。両方の反応を、同一試薬を用いて行なった(実施例3)。
成(静的プロセス)を示す。カラム反応器は1mlおよび3mlの反応溶液が負
荷された。全ての反応を同一試薬を用いて行なった(実施例4)。
。20mlの反応溶液を適用した。0.1mlのバッチ反応および1mlのCE
CF反応を対照と同じ試薬を用いて行なった(実施例5)。
よび配列(配列番号:1)を示す。
よび配列(配列番号:2)を示す。
VR で十分に均一に分配する、 ・ 反応器空間においてマトリックスの排除容積V0 のみを高分子成分、特に触
媒活性反応物に対して利用しうる、ならびに ・ マトリックスの排除容積V0 でのみ基質の変換(反応)がなされうる、 ことを特徴とする、本発明の反応器内で産物を製造する方法である。
Claims (26)
- 【請求項1】 反応器空間VR が、 水溶液中で膨潤することができるマトリックスであって、 − 低分子反応物を吸着することができ、かつ − 高分子反応物を排除する 多孔質材料からなるマトリックスを内包し、 マトリックスにより少なくとも20容量%まで充填されてなる、低分子反応物お
よび高分子反応物を伴う反応のための反応器。 - 【請求項2】 反応器空間のマトリックス構造の結果として、反応区画およ
び供給区画が1つの反応器空間に存在する請求項1記載の反応器。 - 【請求項3】 反応がマトリックスの排除容積V0 で生じる請求項1または
2記載の反応器。 - 【請求項4】 マトリックス容積VM が、低分子反応成分、特に基質のため
の供給区画として利用されうる、請求項1〜3いずれか記載の反応器。 - 【請求項5】 反応区画および供給区画が膜により分離されていない請求項
1〜4いずれか記載の反応器。 - 【請求項6】 反応器空間に直接または半透膜を介して連結されるさらなる
供給用貯蔵器を有するが、反応区画および供給区画が膜により分離されていない
請求項1〜5いずれか記載の反応器。 - 【請求項7】 マトリックスがゲルマトリックスである請求項1〜6いずれ
か記載の反応器。 - 【請求項8】 反応器空間が円筒型を有する請求項1〜7いずれか記載の反
応器。 - 【請求項9】 反応器がゲルマトリックスで充填されたカラムである請求項
1〜8いずれか記載の反応器。 - 【請求項10】 マトリックスが0.5〜300kDaの範囲の排除限界を
有する請求項1〜9いずれか記載の反応器。 - 【請求項11】 マトリックスが非架橋もしくは架橋有機ポリマーまたはコ
ポリマーおよび/または無機材料からなる請求項1〜10いずれか記載の反応器
。 - 【請求項12】 原料が、低分子抽出物および高分子抽出物であり、 − 反応混合物の低分子成分、特に反応により消費される基質を、全反応器空間
VR で十分に均一に分配する、 − 反応器空間において、マトリックスの排除容積V0 のみが高分子成分、特に
触媒活性反応物に対して利用しうる、ならびに − マトリックスの排除容積V0 では基質の変換のみがなされうる、 請求項1〜11いずれか記載の反応器で産物を製造する方法。 - 【請求項13】 酵素法である請求項12記載の方法。
- 【請求項14】 高分子成分が、リボソーム、tRNA、DNA鋳型、RN
Aポリメラーゼ、mRNAならびに溶解物由来の酵素および調節タンパク質を含
み、低分子成分が、基質ならびにエフェクター、緩衝物質および塩を含む、タン
パク質を製造するインビトロ転写/翻訳共役反応のための請求項12または13
記載の方法。 - 【請求項15】 − ゲルマトリックスを反応器空間に取り込ませる、 − ゲルマトリックスを供給溶液で平衡化する、 − 反応器空間中の平衡化されたゲルマトリックスを反応溶液と接触させる、な
らびに − 反応器を一定温度に維持する、 請求項12〜14いずれか記載の方法。 - 【請求項16】 − 該方法をマトリックスで充填されたチャンバーまたは
カラムで行なう、 − 反応溶液をカラムにアプライする、および − 反応溶液を反応の期間中カラムに保つ、 請求項15記載の方法。 - 【請求項17】 − 該方法をマトリックスで充填されたチャンバーまたは
カラムで行なう、 − 反応溶液をカラムにアプライする、および − 反応溶液を、反応の期間中カラムを通して連続的にまたは段階的にポンプで
注入する、 請求項15記載の方法。 - 【請求項18】 − 該方法をバッチ反応器で行なう、ならびに − 反応溶液および平衡化ゲルマトリックスを反応器空間に共にもたらす、ここ
で添加されるマトリックス容積が反応溶液の少なくとも20容量%である、 請求項15記載の方法。 - 【請求項19】 − 該方法をCECF反応器で行なう、 − ゲルマトリックスをCECF反応器の反応区画に取り込む、ならびに − マトリックス容積が反応区画の20容量%より大きい、 請求項15記載の方法。
- 【請求項20】 − 該方法をCFCF反応器で行なう、 − ゲルマトリックスをCFCF反応器の反応区画に取り込む、ならびに − マトリックス容積が反応区画の20容量%より大きい、 請求項15記載の方法。
- 【請求項21】 酵素反応のための請求項1〜11いずれか記載の反応器の
使用。 - 【請求項22】 タンパク質の製造のための請求項1〜11いずれか記載の
インビトロ転写/翻訳共役反応用反応器の使用。 - 【請求項23】 酵素反応のための請求項12〜20いずれか記載の方法の
使用。 - 【請求項24】 タンパク質の製造のための請求項11〜20いずれか記載
のインビトロ転写/翻訳共役反応のための方法の使用。 - 【請求項25】 請求項12〜20いずれか記載の方法でのタンパク質の製
造用のインビトロ転写/翻訳共役反応を行なうための製剤。 - 【請求項26】 供給溶液と反応溶液とを含有してなる、請求項25記載の
製剤。
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