JP2003524024A - 高濃度架橋マスターバッチ - Google Patents

高濃度架橋マスターバッチ

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JP2003524024A
JP2003524024A JP2001509411A JP2001509411A JP2003524024A JP 2003524024 A JP2003524024 A JP 2003524024A JP 2001509411 A JP2001509411 A JP 2001509411A JP 2001509411 A JP2001509411 A JP 2001509411A JP 2003524024 A JP2003524024 A JP 2003524024A
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秋夫 石渡
昭彦 高井
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Kayaku Akzo Corp
Akzo Nobel NV
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Kayaku Akzo Corp
Akzo Nobel NV
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 粉塵が舞わず、取り扱いが容易であり、及び貯蔵安定であり、高価な低分子量ポリマーを含まず及び架橋されるべきエラストマー中で均一な分散に至るところの、40重量%より多くの液状又は個体状過酸化物を含む過酸化物マスターバッチ、特にEPM及び/又はEPDMに基づくマスターバッチを提供する。 【解決手段】1種又は2種以上の有機過酸化物、1種又は2種以上の合成ゴム、及びシリカを含む濃縮された架橋マスターバッチにおいて、前記有機過酸化物がマスターバッチの総重量に基づき40〜70重量%を構成し、及び、前記シリカが150m2/g以上の比表面積又は1.4ml/g以上の孔体積を有することを特徴とする、濃縮された架橋マスターバッチ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、架橋マスターバッチ、より特にはエラストマー状熱可塑性樹脂及び
ゴムを架橋するのに使用されるべきマスターバッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性樹脂、エラストマー状熱可塑性樹脂、及びゴム、略してエラストマー
は、好ましい物質、例えばポリエチレン、エチレン-酢酸ビニルコポリマー、エ
チレン-プロピレンコポリマー(EPM)、エチレン-オクテンコポリマー(POE)、
エチレン-プロピレンジエンゴム(EPDM)、及びブタジエン-アクリロニトリルコ
ポリマーを包含し、これら総てのものは安価で、広く入手可能であり、広範な用
途を許容するところの優れた物理的特性を有する。エラストマーは、適切な有機
過酸化物の存在下で加熱する等の従来の方法により架橋して、耐熱性を上げるこ
とができる。
【0003】 エラストマーを架橋する場合、純粋な有機過酸化物をエラストマーと混合する
ことが経済的観点から好ましい。しかし、安全面の点からこのような方法はしば
しば採用可能ではない。また、特に、不活性な充填剤、例えば炭酸カルシウム、
シリカ、粘土、及ぶタルク又はポリマーもしくはエラストマーと板状もしくは粒
状の形態に配合された有機過酸化物と、エラストマーとが混合される場合に比べ
て、純粋な過酸化物の使用は、架橋すべきエラストマー中での分布がより不均一
となり、不均一に架橋された、より劣る物性を有する生成物をもたらすことも知
られている。従って、工業的には、粉体状配合物及び板状もしくは粒状のマスタ
ーバッチが広く使用されている。
【0004】 有機過酸化物が不活性充填剤で希釈されているところの粉体状配合物は、架橋
剤として使用される場合に、以下の利点を有する: (1)貯蔵及び取り扱いが安全である、 (2)粉体状なので、使用される有機過酸化物(個体状又は液体状)によらず、
簡単な方法でエラストマー中に量り入れることができる、及び (3)それらは安価である。
【0005】 しかし、これらの粉体状配合物は下記の欠点がある: (1)架橋されるべきエラストマー中での過酸化物の均一な分散を得るのに時間
がかかり過ぎる、 (2)配合物の粉塵が舞い易く、配合物の量り取りの間及び架橋されるべきエラ
ストマーと混練している間、作業者が粉塵に曝される。
【0006】 板状または粒状形態のマスターバッチであって、ポリマー、好ましくはエラスト
マー中に過酸化物が分散されている物は粉体状配合物と同じ利点がある。加えて
、架橋されるべきエラストマー中での過酸化物の均一な分散を得るためにより少
ない時間でよく、及び、粉塵が形成されることなく取り扱える。従って、該(板
状または粒状-タイプ)のマスターバッチが、過酸化物とエラストマーとが緊密
に混合されるべき工程のためにしばしば選択される。
【0007】 しかし、板状または粒状タイプのマスターバッチは、高度に濃縮された製品を形
成できないという典型的な問題がある。市販の粉体状配合物が50重量%の過酸化
物を含むことが知られているのに対し、市販の板状または粒状タイプのマスター
バッチは40重量%までの過酸化物を含む配合処方に限定される。
【0008】 40重量%までの過酸化物、EPM又はEPDM、及び湿式処理又は乾式処理されたシ
リカを必須成分として含む従来の架橋マスターバッチは、従来の方法、例えば開
放式ロールミキサ(オープンロールミル)上で、炭酸カルシウム等の不活性充填
剤を任意に添加した状態で、前記成分を混練することにより製造されることが知
られている。この場合、過酸化物の物理的状態、EPM又はEPDMの特性(例えばム
ーニー粘度、エチレン又はプロピレン含有量)、及び湿式処理又は乾式処理され
たシリカの特性(例えば比表面積、及び油分吸収能)は重要ではない。この目的
のために使用される湿式処理又は乾式処理されたシリカは、40〜140m2/gの比表
面積および0.1〜0.6ml/gの孔体積を有する。
【0009】 しかし、40重量%より多くの液状過酸化物を含むマスターバッチを、該過酸化
物とEPM又はEPDMおよび該従来の湿式処理又は乾式処理されたシリカとロールミ
ル上で混練することによって調製しようとすると、マスターバッチはロールに付
着しがちであり、混合を困難にし、及び(薄い)シート状でロールから分離する
ことが困難であり、強度の弱いシートがもたらされる。さらに、得られるシート
または粒状物は貯蔵安定で無いことが見出された。より詳細には、マスターバッ
チから過酸化物が沁み出すという問題がある。
【0010】 同様に、マスターバッチが40重量%より多くの個体状有機過酸化物を含む場合
には、混練の間、ロール上で塊が容易に壊れて生成物を効率的に混練することを
困難にする。得られるマスターバッチは、マスターバッチからの過酸化物の吹き
出し(blooming)の問題が起こることが見出された。
【0011】 これらの問題を解決するために、国際公開第98/54249号は、液状ポリマー、例
えば60℃でのブルックフィールド粘度が10,000mPas以下であるEPM/EPDMを必須
成分として含む高濃度マスターバッチの製造方法を開示する。しかし、これらの
液状ポリマーは高価であり、この事が、これらが市場に広く受け入れられていな
い主な理由であると考えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従って、粉塵が舞わず、取り扱いが容易であり、及び貯蔵安定であり、高価な
低分子量ポリマーを含まず及び架橋されるべきエラストマー中で均一な分散に至
るところの、40重量%より多くの液状又は個体状過酸化物を含む過酸化物マスタ
ーバッチ、特にEPM及び/又はEPDMに基づくマスターバッチ、が未だに必要とされ
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の高濃度架橋マスターバッチは、これらの問題を解決することが見出され
た。それらは、ベースポリマーとして個体状合成ゴム、例えばEPM及び/又はEPDM
、40〜70重量%の有機過酸化物、及び特定のシリカを含むことを特徴とする。よ
り好ましくは、本発明のマスターバッチは40〜70重量%の有機過酸化物及びEPM及
び/又はEPDMゴムであって、そのプロピレン含有量が35重量%以上、好ましくは40
重量%以上、より好ましくは45重量%以上であり、当業界で慣用のML 1+4で100℃
において決定されたムーニー粘度が30以上である。使用されるべき特定のシリカ
は、(a)有機過酸化物が雰囲気温度で個体状である場合には150m2/g以上の比
表面積で、又は(b)有機過酸化物が雰囲気温度で液状である場合には1.4ml/g
以上、好ましくは1.5 ml/g以上の孔体積で、特徴付けられる。
【0014】 従って、本発明は以下のものに関する: (1)全マスターバッチの重量に基づき40〜70重量%の少なくとも1つの有機過
酸化物、少なくとも1種の合成ゴム、及び150m2/g以上の比表面積又は1.4ml/g以
上の孔体積を有するシリカを含む架橋マスターバッチ。 (2)前記マスターバッチが(a)有機過酸化物が雰囲気温度で個体状である場
合には150m2/g以上の比表面積を有し又は(b)前記有機過酸化物が雰囲気温度
で液状である場合には1.4ml/g以上の孔体積を有する、乾式処理又は湿式処理さ
れたシリカを含む上記(1)に従う高濃度の架橋マスターバッチ。 (3)前記合成ゴムが、プロピレン含有量が45重量%以上であり、及び、100
℃でのムーニー粘度が30以上である、エチレン-プロピレンゴム又はエチレン-プ
ロピレン-ジエンゴムである、上記(1)または(2)に従う高濃度の架橋マス
ターバッチ。 (4)全マスターバッチ重量に基づき、前記有機過酸化物が40〜65重量%で、前
記合成ゴムが10〜30重量%で、及び前記シリカが5〜30重量%で夫々存在する、上
記(1)〜(3)のいずれか1つに従う高濃度の架橋マスターバッチ。
【0015】
【発明の実施の形態】 本発明で使用するのに好ましい有機過酸化物は、10時間半減温度が60℃以上で
あり、雰囲気温度で液状または個体状である。ここで雰囲気温度とは、地域、季
節及び作業環境に依存して約15〜30℃を意味する。用語「10時間半減温度」は、
従来の意味で使用され、モノクロロベンゼン中の0.2モル/リットル過酸化物溶液
の熱分解により測定して、50%の過酸化物が10時間以内で分解する温度を意味す
る。
【0016】 雰囲気温度で個体の好ましい有機過酸化物は、ジアルキルパーオキサイド、例
えばジクミルパーオキサイド、1,3-ビス(tert-ブチルパーオキシイソプロピル
)ベンゼン及び1,4-ビス(tert-ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン及び
ジアシルパーオキサイド、例えばジベンゾイルパーオキサイドを包含する。
【0017】 雰囲気温度で液状の好ましい有機過酸化物は、ジアルキルパーオキサイド、例
えば2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2
,5-ジ(tert-ブチルパーオキシ)ヘキシン-3、tert-ブチルクミルパーオキサイ
ド、ジ-tert-ブチルパーオキサイド及びジ-tert-アミルパーオキサイド;パーオ
キシケタール、例えば1,1-ジ- tert-ブチルパーオキシ-3,3,5-トリメチルシクロ
ヘキサン、4,4-ジ- tert-ブチルパーオキシ吉草酸n-ブチルエステル、及び1,1-
ジ- tert-ブチルパーオキシシクロヘキサンを包含する。
【0018】 これらの有機過酸化物のうち、本発明に従うマスターバッチでより好ましく使
用されるものにはジクミルパーオキサイド、1,3-ビス(tert-ブチルパーオキシ
イソプロピル)ベンゼン及び1,4-ビス(tert-ブチルパーオキシイソプロピル)
ベンゼン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,1-ジ-
tert-ブチルパーオキシ-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、4,4-ジ- tert-ブチ
ルパーオキシ吉草酸n-ブチルエステルが包含される。
【0019】 有機過酸化物は単独でまたは2以上の過酸化物の混合物として使用することが
できる。混合物は、雰囲気温度における物理的形態に応じて、液体として又は個
体として取り扱うことができる。本発明の架橋マスターバッチは、これらの過酸
化物の何らかの物を、過酸化物合計の重量で40〜70重量%、好ましくは42.5〜65
重量%、より好ましくさえあるのは、45〜62.5重量%、及び最も好ましくは47.5
〜60重量%で含む。
【0020】 本発明で使用される好ましい合成ゴムはEPM及びEPDMである。それらは、夫々
エチレン-プロピレンコポリマー及びエチレン-プロピレン-ジエンターポリマー
であり、そのムーニー粘度(ML 1+4 100℃)が30以上であり、及び、そのプロ
ピレン含有量が35重量%以上、好ましくは40重量%以上、より好ましくは45重量%
以上である。ムーニー粘度もプロピレン含有量も夫々上限を有しないが、一般的
に入手可能なEPM及びEPDMはムーニー粘度(ML 1+4 100℃)が約20〜150であり
、及び、プロピレン含有量が約20〜50%である。しかし、本発明のマスターバッ
チ中では、より高いムーニー粘度及び/又はより高いプロピレン含有量のEP(D)M
も使用することができる。本発明に従い使用される他の好ましいエラストマーは
エチレン-酢酸ビニルコポリマー、及びエチレン-オクテンコポリマー(POE’s)
、例えばEngage(登録商標)、デュポンダウエラストマー社製、である。好まし
くは、POEは高いオクテン含有量を有する。
【0021】 本発明のマスターバッチにおいて、特定の比表面積及び/又は孔体積の基準を
満たす任意のシリカを使用してよい。水相から沈殿される湿式処理されたシリカ
は、実質的に全ての従来の沈降シリカ並びにケイ酸塩を包含し、及び乾式処理さ
れたシリカは、事実上、熱分解法シリカである。湿式処理されたシリカの例は、
NipsilNS-P(登録商標)、 NipsilVN-3(登録商標)、 NipsilNS-K(登録商標)
(日本シリカ社製)、MizukasilP-802(登録商標)、 MizukasilP-554A(登録商
標)(水沢化学社製) 、FinesilE50(登録商標)、FinesilT32(登録商標)、Fin
dsilX37(登録商標)、 FinesilX80(登録商標)、FinesilK41(登録商標)(徳
山社製)、Sipernat 22(登録商標)、Sipernat 50S(登録商標)、Sipernat 50
(登録商標)、 FK500LS(登録商標)、FK700(登録商標)(デグッサ社製)、Ket
jensil SM660(登録商標)、 Ketjensil SM614(登録商標)、Ketjensil SM611
(登録商標)(Akzo-PQ社製) 、Hi-Sil132(登録商標)、Hi-Sil135(登録商標)
(PPG社製)である。乾式処理されたシリカの例はAerosil200(登録商標)、Aeros
il300(登録商標)、Aerosil380(登録商標)(日本アエロジル社製)である。
本発明での使用に最も好ましいのは、比表面積200m2/g以上を有する。
【0022】 好ましい多孔性シリカ(シリカゲル)は孔体積1.5ml/g以上を有するもの、例え
ばMizukasilP-707(登録商標)、 MizukasilP-740(登録商標)、 MizukasilP-7
8F(登録商標)、MizukasilP-78D(登録商標)、MizkasolbC-1(登録商標)、Mi
zkasolbC-6(登録商標)(水沢化学社製)、Silicia250(登録商標)、 Silicia25
0N(登録商標)、 Silicia256(登録商標)、 Silicia256N(登録商標)、 Sili
cia310(登録商標)、 Silicia320(登録商標)、 Silicia350(登録商標)、 S
ilicia358(登録商標)(フジシリシア社製)である。(多孔性)シリカは、通
常粉体状で使用され、好ましい平均粒子径は約1〜15μmである。
【0023】 該比表面積及び/又は孔体積を有していることを条件に、例えばメチルクロロ
シランによる処理によって、より撥水性にする処理をされたシリカも使用するこ
とができる。特定の一の種類またはタイプのシリカを使用することができる。し
かし、最終的なシリカの混合物が必要な比表面積及び/又は孔体積を有する限り
、種々のシリカの混合物も適している。
【0024】 シリカの比表面積及び孔体積は従来の方法により、(DIN66131で規定されてい
るような)BET法に従いN2の等温吸着線を測定することによって決定できる。
【0025】 湿式処理されたシリカは粒子の凝集による小さい孔を有する。孔体積の決定に
おいて、これらの粒子間の孔及びシリカの孔の双方が分析される。真の孔体積に
関係無く、BET分析で1.4ml/g以上、より好ましくは1.5 ml/g以上の孔体積を示す
、任意の湿式処理されたシリカが適することが見出された
【0026】 本発明は、シリカの比表面積及び孔体積の上限を制限しないが、実際的な限度
は普通入手できるシリカにおいて見出され得る。現在、比表面積及び孔体積の実
際的な上限は夫々約700m2/g及び約1.8ml/gである。しかし、もし入手可能であれ
ば、より大きい比表面積、例えば1,000m2/gまで、及びより大きい孔体積、例え
ば2.0 ml/gまで、を有するシリカも使用することができる。
【0027】 可能な限り高い過酸化物濃度を有するマスターバッチを作れるためには、比表
面積及び孔体積はできるだけ大きくあるべきである。従って、比表面積が200m2/
g以上及び/又は孔体積が1.5ml/g以上、好ましくは1.6ml/g以上のものを使用する
ことが好ましい。
【0028】 有機過酸化物、合成ゴム、及びシリカを含む本発明の高濃度架橋マスターバッ
チは、追加成分として1または2以上の従来の無機充填剤(エラストマーの加工
工程において通常使用されている物)を含んでよいが、これらの充填剤がマスタ
ーバッチの性能及び貯蔵安定性に悪影響を及ぼさないことが条件である。好まし
い無機充填剤は沈降炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、粘土、及び
カーボンブラックである。これらの表面は脂肪酸、シランタイプのカップリング
剤および他の化合物で処理されていてよい。
【0029】 本発明のマスターバッチは、酸化防止剤、UV安定剤、難燃剤、顔料、染料、プ
ロセルオイル、滑剤、及びエラストマー中で普通に使用される他の添加剤からな
る群より選ばれる1又は2以上のアジュバントをさらに含んでいてよい。これら
の物は、マスターバッチの性能及び貯蔵安定性に悪影響を及ぼさない限り、従来
の量で使用されるべきである。典型的には、それらは全マスターバッチの5重量
%以下を構成する。
【0030】 本発明の架橋マスターバッチは上述の成分を何らかの好適な方法で混合して調
製することができる。典型的には、ロールミル、バンバリーミキサー、ニーダー
、押出機、又はトランスファーミキサー等のエラストマーの工程で普通に使用さ
れている装置が使用される。好ましい混合装置は、開放型ロールミルである。本
発明のマスターバッチのシート状または粒状物を作るために、ペレタイザー、カ
ッター、及び類似の装置をミキサーに接続することができる。
【0031】 本発明のマスターバッチは、架橋可能なエラストマーの架橋において使用する
のに適する。架橋するのに好ましいエラストマーの例は、EPM、EPDM、エチレン-
酢酸ビニルコポリマー、天然ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリブチ
レン、ポリイソブチレン、ポリアクリル酸エステル、スチレン-ブタジエンコポ
リマー、アクリロニトリル-ブタジエンコポリマー、水素化アクリロニトリル-ブ
タジエンコポリマー、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレンターポリマー、フ
ッ素化ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ポリエチレン、エチレン-α-オレ
フィンコポリマー及び塩素化ポリエチレンである。
【0032】 本発明の高濃度架橋マスターバッチは、典型的には、架橋されるべきエラスト
マーの重量に対して0.2〜20重量%の量で、好ましくは0.1〜10重量%の量で使用
される。
【0033】 エラストマーの架橋は、何らかの従来法によって行ってよい。そのような方法
において、典型的には、架橋されるべきエラストマーが、最初に不活性充填剤、
例えばタルクおよび炭酸カルシウム、顔料、例えばカーボンブラック、よりよい
加工のためのプロセスオイル等と均一に混合され、次いで、必要量の本発明の高
濃度架橋マスターバッチと混練される。後続の架橋工程において、該混合物が典
型的には140〜200℃で5〜30分、金型中で加熱される。エラストマーのタイプ及
び使用される成分のタイプに依存して、架橋条件を変えてよい。
【0034】
【実施例】
実施例1 表1に示す量の、Kayacumyl D(化薬アクゾ社製、ジクミルパーオキサイド、
融点38℃、純度99%)をNipsil NS-P(比表面積170m2/g)と均一に混合し、次
いで、Esprene(EPDM、住友化学社製、ムーニー粘度(ML1+4 120℃))80、プ
ロピレン含有量45%)と、開放型ロールミルで均一に混練した。次いで、得られ
た混合物を冷却し、及び従来法によりペレット化し、粒状の本発明に従う高濃度
架橋マスターバッチを得た。
【0035】 実施例2 表1に示す配合比で、Perkadox14(m,p-ビス(tert-ブチルパーオキシイソプ
ロピル)ベンゼン(化薬アクゾ社製、融点43℃、純度99%)をSipernat50S(比
表面積450 m2/g)及び慣用の軽質炭酸カルシウムと均一に混合し、次いで、Kelt
an312(EPDM、出光DSM社製、ムーニー粘度(ML1+4 100℃))52、プロピレン含
有量50%)と、開放型ロールミルで均一に混練した。次いで、得られた混合物を
雰囲気温度まで冷却し、及び本発明に従い、50×50cm平方のシート(マスターバ
ッチ)にカットした。
【0036】 実施例3 表1に示す配合比で、Kayakumyl DをAerosil200(比表面積200 m2/g)、表面
処理された炭酸カルシウム(白石工業社製、Hakuenka CCR)及び、プロセスオ
イルとしてのレギュラーポリブテンと均一に混合し、次いで、Mitsui EPT0045
(EPM、三井化学社製、ムーニー粘度(ML1+4 100℃))38、プロピレン含有量4
9%)と、開放型ロールミルで均一に混練した。次いで、得られた混合物を冷却
し、及び本発明に従い、50×50cm平方のシート(マスターバッチ)にカットした
【0037】 実施例4 表1に示す配合比で、Perkadox14をFinesil X80(比表面積250m2/g)及び
レギュラータルクと均一に混合し、次いで、JSR-EP11(日本合成ゴム社製EPM、
ムーニー粘度(ML1+4 100℃))40、プロピレン含有量49%)と、開放型ロール
ミルで均一に混練した。次いで、得られた混合物を冷却し、及び従来法によりペ
レット化し、粒状の本発明に従う高濃度架橋マスターバッチを得た。
【0038】 実施例で得られた本発明の架橋マスターバッチ1〜4を貯蔵安定性についてテス
トした。それらの配合例及び結果を表1及び2に示す。表中、硬度はゴムテスタ
ータイプCを用いて従来法で測定したものであり、配合比は重量%で示され、及
び略称は以下の意味である。 PO:有機過酸化物 KYKD:Kayakumyl D PKD:Perkadox14 Mitsui0045:Mitsui EPT0045 EP11:JSR-EP11 ES532:Esprene 532 KT312:Keltan 312 NipNSP:Nipsil NS-P Sipe50S:Sipernate 50S Fi50S:Finesil 50S Aero200:Aerosil200 LCC:軽質炭酸カルシウム CCR:Hakuenka CCR PO濃度(%):生成物中でのPO濃度(%)分析値
【表1】
【表2】
【0039】 実施例5 表3に示す配合比で、Trigonox 29(化薬アクゾ社製、1,1-ジ-tert-ブチルパ
ーオキシ-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、雰囲気温度で液状、純度95%)をS
ilicia250N(孔体積1.80ml/g)、Hakuenka CCR及び、慣用のポリブテンと均一
に混合し、次いで、開放型ロールミルで、Esprene532と均一に混練した。得られ
た混合物を雰囲気温度まで冷却し、及び、50×50cm平方のシート(マスターバッ
チ)にカットして、本発明の高濃度架橋マスターバッチを得た。
【0040】 実施例6 表3に示す配合比で、Trigonox 29をMizukasolb C-1(孔体積1.70ml/g)と
均一に混合し、次いで、開放型ロールミルで、Keltan312と均一に混練した。得
られた混合物を雰囲気温度まで冷却し、及び、50×50cm平方のシート(マスター
バッチ)にカットして、本発明の高濃度架橋マスターバッチを得た。
【0041】 実施例7 表3に示す配合比で、KayahexaAD(化薬アクゾ社製、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t
ert-ブチルパーオキシ)ヘキサン、雰囲気温度で液状、純度90%)をMizukasil
P-7(孔体積1.57ml/g)及びレギュラータルクと均一に混合し、次いで、開放
型ロールミルで、Mitsui EPT 0045と均一に混練した。得られた混合物を雰囲気
温度まで冷却し、及び、ペレット化して、粒状の本発明に従う高濃度架橋マスタ
ーバッチを得た。
【0042】 実施例8 表3に示す配合比で、Trigonox17(化薬アクゾ社製、4,4-ジ-tert-ブチルパー
オキシ吉草酸n-ブチルエステル、雰囲気温度で液状、純度90%)をSilicia350
(孔体積1.60ml/g)と均一に混合し、次いで、開放型ロールミルで、JSR−EP11
と均一に混練した。得られた混合物を雰囲気温度まで冷却し、及び、ペレット化
して、粒状の本発明に従う高濃度架橋マスターバッチを得た。
【0043】 実施例で得られた本発明の架橋マスターバッチ5〜8を貯蔵安定性についてテ
ストした。それらの配合比及び結果を表3及び4に示す。表中、硬度はゴムテス
タータイプCを用いて従来法で測定したものであり、配合比は重量%であり、略
称は以下の意味である。 TRN29:Trigonox 29 KYHAD:KayahexaAD Si: Silicia Miso:Mizukasolb Misi:Mizukasil Porous Si:多孔性シリカ 他の略称は表1と同じである。
【表3】
【表4】
【0044】 表2及び4は、本発明の高濃度架橋マスターバッチは、貯蔵後にも、ほとんど
有機過酸化物を失わず、且つ、外見及び硬度がほとんど変化なく、従って、優れ
た貯蔵安定性を有することを明らかにする。
【0045】 実施例9〜12 実施例1〜4で調製されたマスターバッチを夫々の架橋性能について評価した
。処方された成分を表5の比で混合した。バンバリーミキサーを用いてEPDMコン
パウンドを得、その中に、2本ロールミルを用いて、与えられた比で実施例1〜
4のマスターバッチを分散させた。
【0046】 EPDMコンパウンド中に分散させたマスターバッチの量はEPDM 100g当り0.185
gの活性酸素(有機過酸化物からのもの)が添加されるように選定した。
【0047】 表5は各々のマスターバッチをEPDMコンパウンド中に分散させるのに要した時
間を示す。 各々のエラストマーを180℃、15分間で架橋させた。各エラストマー組成物の
架橋特性をクラストメーター(culastometer JSR3タイプ)を用いて測定した。
T10及びT90は、最大トルクの10%及び90%に達するまでの時間を夫々表す。
【0048】 架橋されたエラストマーをJISK-6301に基づき引張り強度テスト及び引裂強度
テストに付した。Ta及びEbは、破壊時の張力および伸びを夫々意味する。Hs及び
TRは架橋されたエラストマーの硬度及び引裂に対する抗力を夫々意味する。
【0049】 表5は、配合の成分比及びテスト結果を示す。表中、JSR-EP86は、日本合成ゴ
ム株式会社製のEPDMの商品名である。日本サン石油株式会社製アサヒカーボン#7
0及びSunpar2280を、HAFカーボンブラック及びナフタレン系プロセスオイルとし
て夫々用いた。フェノール系老化防止剤を用いた。略称は以下の意味である: TMPT:トリメチロールプロパントリメタクリレート JSREP86:JSR-EP86 HAF-C:HAFカーボンブラック NPオイル:ナフタレン系プロセスオイル A:実施例1で調製されたマスターバッチ B:実施例2で調製されたマスターバッチ C:実施例3で調製されたマスターバッチ D:実施例4で調製されたマスターバッチ 表中マスターバッチの行「A7.2」は、実施例1で調製されたマスターバッチ7.2
部を用いたことを意味する。他のマスターバッチの略称も対応する意味を有する
【表5】
【0050】 実施例13〜16 実施例13〜16で調製されたマスターバッチの架橋特性を、実施例13及び1
4では架橋条件を150℃で15分とし、実施例15では180℃で15分とし、及び実施
例16では160℃で15分としたことを除き、実施例5〜8について行ったのと同
様にして評価した。 結果を表6に示す。 以下の略称を用いた: E:実施例5で調製されたマスターバッチ F:実施例6で調製されたマスターバッチ G:実施例7で調製されたマスターバッチ H:実施例8で調製されたマスターバッチ
【表6】
【0051】 表5及び6は、本発明の架橋マスターバッチはエラストマー中に容易に分散され
ること及びそれらの使用は優れた特性、例えば機械的強度、即ち引張り強度およ
び耐引裂き性、を有する架橋された生成物をもたらすことを示す。 明らかに、本発明は優れた貯蔵安定性を有する、効果的で有機過酸化物が高度に
濃縮されたマスターバッチを提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/16 C08L 23/16 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4F070 AA04 AA16 AC23 AC56 AD03 AE01 AE02 AE03 AE04 AE07 AE08 AE09 FA01 FB03 4J002 BB051 BB061 BB151 DA038 DE238 DJ017 DJ038 DJ048 EK036 EK056 FA097 FB098 FD018 FD029 FD059 FD079 FD099 FD139 FD146 FD179

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1種又は2種以上の有機過酸化物、1種又は2種以上の合成ゴム、
    及びシリカを含む濃縮された架橋マスターバッチにおいて、前記有機過酸化物が
    マスターバッチの総重量に基づき40〜70重量%を構成し、及び、前記シリカが150
    m2/g以上の比表面積又は1.4ml/g以上の孔体積を有することを特徴とする、濃縮
    された架橋マスターバッチ。
  2. 【請求項2】シリカが、(a)前記有機過酸化物が雰囲気温度で個体状である場
    合には、150m2/g以上の比表面積を有し、又は(b)前記有機過酸化物が雰囲気
    温度で液状である場合には、1.4ml/g以上の孔体積を有することを特徴とする、
    請求項1に従うマスターバッチ。
  3. 【請求項3】前記合成ゴムが、好ましくは45重量%以上のプロピレンを含有し、
    及び、30以上の100℃でのムーニー粘度を有する、エチレンプロピレンゴム又は
    エチレンプロピレンジエンゴムである、請求項1又は2に従うマスターバッチ。
  4. 【請求項4】 全マスターバッチ重量に対して、前記有機過酸化物が42.5〜65重
    量%で存在し、前記合成ゴムが10〜30重量%で存在し、及び前記シリカが5〜30重
    量%で存在する、請求項1〜3のいずれか1項に従うマスターバッチ。
  5. 【請求項5】1種又は2種以上の無機充填剤、好ましくは、炭酸カルシウム、重
    質炭酸カルシウム、タルク、粘土及びカーボンブラックからなる群より選ばれる
    、をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に従うマスターバッチ。
  6. 【請求項6】酸化防止剤、UV安定剤、難燃剤、顔料、染料、プロセスオイル、及
    び滑剤からなる群より選ばれる1種又は2種以上のアジュバントをさらに含み、
    該アジュバントは全マスターバッチ重量の5重量%未満で好ましくは存在する、
    請求項1〜5のいずれか1項に従うマスターバッチ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に従うマスターバッチを、エラスト
    マーの加硫工程において使用する方法。
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