JP2003523952A - 新規な3−ニトロピリジン誘導体及び該誘導体を含む製薬組成物 - Google Patents

新規な3−ニトロピリジン誘導体及び該誘導体を含む製薬組成物

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JP2003523952A
JP2003523952A JP2001539862A JP2001539862A JP2003523952A JP 2003523952 A JP2003523952 A JP 2003523952A JP 2001539862 A JP2001539862 A JP 2001539862A JP 2001539862 A JP2001539862 A JP 2001539862A JP 2003523952 A JP2003523952 A JP 2003523952A
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ウク イ、サン
ドゥ キム、ナム
ギュン パク、ヨン
ヒョン イ、グン
ウ キム、ジョン
ジン パク、サン
ジョン パク、ヒ
ヒョク シン、トン
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Dong Wha Pharmaceutical Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規な3−ニトロピリジン誘導体及び該誘導体を含む製薬組成物に関するものであり、より詳細には、3−ニトロピリジン誘導体、その製薬的に許容される塩、それらの製造方法及びそれらを活性成分に含む製薬組成物に関するものである。特に、上記本発明の3−ニトロピリジン誘導体は、B型肝炎ウイルス(HBV)の増殖のみならずヒト免疫不全ウイルス(HIV)の増殖に対する抑制効果をも示すため、B型肝炎及び後天性免疫不全症候群(AIDS)の治療剤及び予防剤として使用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、新規な3−ニトロピリジン誘導体及び該誘導体を含む製薬的組成物
に関するものである。より詳しくは、本発明は、B型肝炎ウイルス及びヒト免疫
不全ウイルスの優れた増殖抑制効果を備えるとともに下記の式1で示される3−
ニトロピリジン誘導体及びその製薬的に許容される塩に関するものである。また
、本発明は、3−ニトロピリジン誘導体の製造方法と該誘導体を有効成分として
含む抗ウイルス用の製薬的組成物に関するものである。
【0002】
【化5】
【0003】 上記式1で、 Rは、メトキシ基;または
【化6】 であり、 Rは、H;ヒドロキシ基;C〜Cのジアルキルアミノ基;C〜C
直鎖または分鎖状ヒドロキシアルキル基;C〜Cの直鎖または分鎖状ジヒド
ロキシアルキル基;C〜Cのアルコキシアルキル基;または置換されないか
またはC〜Cのアルキル基で置換されたN、O、Sから選ばれた1〜3個の
ヘテロ原子を含む、飽和または不飽和された5員環または6員環のヘテロ環化合
物であり、Rは、不斉炭素を含むか、または含まず、 Rは、H;C〜Cの直鎖または分鎖状アルキル基;またはC〜C
シクロアルキル基であり、 R及びRは、N、O、Sから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含む5又は
6員環のヘテロ化合物から構成され、該ヘテロ環化合物は、置換されていないか
、C〜Cの直鎖または分鎖状アルキル基、C〜Cの直鎖または分鎖状ヒ
ドロキシアルキル基、またはヒドロキシ基で置換されており、 Rは、インダゾール−5−イルまたはインダゾール−6−イルであり、 nは、0〜3の整数である。
【0004】 従来技術 B型肝炎ウイルス(HBV;以下”HBV”と称する)は、急性または慢性肝
炎を起こし、肝硬変及び肝癌へと進行する。全世界的に3億人がHBVに感染し
ていると推定されている(Tiollais & Buendia, Sci. Am., 264, 48, 1991 )。B
型肝炎の予防及び治療をするための方法を見出すために、HBVの分子生物学的
特徴及びそれらの肝疾患との関連性に対して多くの研究がなされてきた。ワクチ
ン及び診断薬も多様に開発されており、B型肝炎に対する治療法を見出すための
研究に対して多くの努力が払われてきた。
【0005】 HBVのゲノムは、ポリメラーゼ遺伝子(P)、表面蛋白質遺伝子(pre−
S1、Pre−S2及びS)、コア蛋白質(core protein)遺伝子(pre−C
及びC)、X蛋白質遺伝子で構成されている。HBV遺伝子から発現されたこれ
らの蛋白質のうちで、ポリメラーゼ、表面蛋白質、コア蛋白質は構造蛋白質であ
り、X蛋白質は、調節機能を備えている。
【0006】 HBVポリメラーゼ遺伝子は、全ウイルスゲノムの80%を占め、845個の
アミノ酸で構成された94kDの大きさの蛋白質を生産するが、この蛋白質には
、ウイルスゲノムの複製における幾つかの機能が含まれている。このポリペプチ
ドは、蛋白質プライマー、RNA依存DNAポリメラーゼ(RNA dependent DNA p
olymerase)、DNA依存DNAポリメラーゼ(DNA dependent DNA polymerase)、
RNA分解酵素H(RNaseH)の活性を担う配列を含んでいる。ポリメラーゼ
の逆転写活性は、カプラン(Kaplan)とその共同研究者によって初めて明らかにさ
れ、これらを通してHBVの複製メカニズムに対する多くの研究が成し遂げられ
た。
【0007】 HBVは、ビリオン(virion)表面の抗原蛋白質が肝細胞−特異性受容体 (spec
ific receptor )に認識され肝臓に入る。肝細胞内部において、HBVポリメラ
ーゼ作用によってDNAが合成され、該DNAは、HBVゲノムの完全な二重螺
旋を形成するために短い鎖に付着される。完成されたHBVの二重螺旋DNAゲ
ノムは、RNAポリメラーゼ作用によって前ゲノム(pre-genomic )mRNAと、
コア蛋白質、表面蛋白質、及び調節蛋白質のmRNAを生産する。これらのmR
NAを用いて、ウイルス蛋白質が合成される。ポリメラーゼは、ウイルスゲノム
を合成する重要な役割を備え、コア蛋白質及び前ゲノムmRNAとレプリカゾム
(replicasome )と称される構造物を形成する。この過程をキャプシド形成(encap
sidation) と称する。ポリメラーゼは、3’−末端に核酸に対する強い親和性を
有するグルタミン酸の繰り返しユニットを有し、容易なキャプシド形成に寄与し
ている。レプリカゾムが形成されるとHBVポリメラーゼの逆転写活性によって
(−)DNA鎖が合成され、DNA依存DNAポリメラーゼ作用によって(+)
DNA鎖が合成され、これは再び前ゲノムmRNAを生産する。このような全過
程が反復されることによって200〜300個以上のゲノムのDNAプール(poo
l)が維持される(Tiollais and Buendia, Scientific American, 264: 48-54, 19
91)。
【0008】 一方、HBVとHIVは、お互いに異なるウイルスであるが、これらの増殖過
程における複製メカニズムは共通の過程を含んでおり、すなわち、DNAを形成
するためのウイルスRNAの逆転写過程と、それに続いて形成されたRNA−D
NAハイブリッドからのRNA鎖の除去過程とを含んでいる。
【0009】 最近、ラミブジン、ファミビア(famvir)等のヌクレオシド化合物がHBVの増
殖の有用な抑制剤であると報告されている。とはいえ、これらの化合物は当初、
後天性免疫不全症候群(AIDS;以下“エイズ”と記載)及び帯状疱疹感染症
の治療剤として開発されていたものである。(Gerin J. L, Hepatology, 14: 198
-199, 1991; Lok A. S. P., J. Viral Hepatitis, 1: 105-124, 1994; Dienstag
, J. L. et al., New England Journal of Medicine, 333: 1657-1661, 1995)。
しかしながら、これらのヌクレオシド化合物は、高コスト及び毒性等の副作用、
並びに耐性ウイルスの出現及び薬物投与中断後の再発の理由から、B型肝炎治療
剤としては選択しづらいものであると考えられてきた。非ヌクレオシド化合物の
中からB型肝炎治療剤を開発しようとする努力が続けられ、HBVに対して抗ウ
イルス効果を備えたキノロン系化合物(欧州特許出願公開第563732号、第
563734号)、イリドス(iridos)化合物(大韓民国特許出願公開第94−1
886号)、及びテレフタル酸アミド誘導体(大韓民国特許出願公開第96−72
384号、第97−36589号、第99−5100号)等が報告されている。
しかしながら、多くの努力にもかかわらず、今だB型肝炎に対する有効な治療剤
は開発されておらず、B型肝炎の治療は、主に対症療法に依存している。
【0010】 エイズは、体細胞における免疫機能が急激に落ち、正常の人においてはまず見
られない珍しい各種感染症を引き起こし、これが全身に拡がる疾患である。エイ
ズの原因であるヒト免疫不全ウイルス(HIV;以下”HIV”と記載)は、主
として、免疫系において調節機能を備えたT細胞の一つであるヘルパーT細胞を
攻撃することが知られている。ヘルパーT細胞がHIVに感染して壊死を起こす
と、ヒトの免疫系が適切に機能しなくなる。免疫機能の欠陥により致命的な感染
症及び悪性腫瘍の発生を引き起こすこととなる。1981年に米国で初めてエイ
ズ患者が発見されて以来、1993年には、187ヶ国で患者が85万人を越え
る数までに増加している(世界保健機構1993年報告書)。WHOは、2000
年までに3千万〜4千万以上の人がさらに感染し、そのうちの1千万〜2千万人
が発病するであろうと予測している。
【0011】 現在、エイズ治療には、HIVの増殖過程を抑制する薬物が最も広く使用され
ている。これらのうちで、以前にはアジトチミジンと命名されていたジドブジン
が、1987年に開発された薬物である。ジドブジンでは効果が現れなかったり
、副作用により使用できなかったエイズ患者に対する代替薬として1991年に
ジダノシンが開発されている。加えて、1992年にはジドブジンと併用して使
用されるザルシタビンが承認されている。これらの薬物は、症状を緩和させ、感
染者の真のエイズ(full-blown AIDS )への発病の移行を遅らせ、生存期間を多
少延長させる効果を示す。しかしながら、これらの薬物に完治能力は無く、耐性
及び副作用がしばしば問題になっている。
【0012】 これらの問題を鑑みて、本発明者らは、毒性及び副作用が少なく、耐性ウイル
ス株の出現が少ないB型肝炎の治療剤開発を試みてきた。我々は、HBVに対す
る優れた抗ウイルス効果を有する非ヌクレオシド化合物を見出し、式1で示され
る新規な3−ニトロピリジン誘導体を合成し、それらの優れたHBV並びにHI
V増殖抑制効果を明らかにすることによって本発明を完成した。
【0013】 発明の開示 本発明は、新規な3−ニトロピリジン誘導体及び該誘導体を含む製薬組成物を
提供する。より詳細には、3−ニトロピリジン誘導体及びその製薬的に許容可能
な塩、それらの製造方法及び該誘導体を有効成分として含む製薬組成物を提供す
る。本発明の3−ニトロピリジン誘導体は、B型肝炎ウイルス及びヒト免疫不全
ウイルスの増殖を抑制し、B型肝炎及びエイズの予防及治療に効果的に使用され
得る。
【0014】 上記目的を達成する為に、本発明では、下記式1で示される新規な3−ニトロ
ピリジン誘導体及びその製薬的に許容される塩を提供する。
【0015】
【化7】
【0016】 上記式1で、 Rは、メトキシ基;または
【化8】 であり、 Rは、H;ヒドロキシ基;C〜Cのジアルキルアミノ基;C〜C
直鎖または分鎖状ヒドロキシアルキル基;C〜Cの直鎖または分鎖状ジヒド
ロキシアルキル基;C〜Cのアルコキシアルキル基;または置換されないか
またはC〜Cのアルキル基で置換されたN、O、Sから選ばれた1〜3個の
ヘテロ原子を含む、飽和または不飽和された5員環または6員環のヘテロ環化合
物であり、Rは、不斉炭素を含むか、または含まず、 Rは、H;C〜Cの直鎖または分鎖状アルキル基;またはC〜C
シクロアルキル基であり、 R及びRは、N、O、Sから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含む5又は
6員環のヘテロ環から構成され、該ヘテロ環は、置換されていないか、C〜C の直鎖または分鎖状アルキル基、C〜Cの直鎖または分鎖状ヒドロキシア
ルキル基、またはヒドロキシ基で置換されており、 Rは、インダゾール−5−イルまたはインダゾール−6−イルであり、 nは、0〜3の整数である。
【0017】 R及びRがN、O、及びSから選ばれた1〜3個のヘテロ原子を含む5又
は6員環のヘテロ環化合物として示される場合、nは、0である。このヘテロ環
は、置換されないか、又はC〜Cの直鎖または分鎖状アルキル基、C〜C の直鎖または分鎖状ヒドロキシアルキル基、若しくはヒドロキシ基で置換され
得る。
【0018】 また、上記式1の化合物が不斉炭素を含む場合、それらはRまたはSの光学異
性体として存在し、本発明は、これらの両光学異性体とラセミ混合物とを含む。
【0019】 本発明でRに対するインダゾール−5−イル及びインダゾール−6−イルは
、それぞれ、下記式2と式3で示される。
【0020】
【化9】
【0021】
【化10】
【0022】 本発明の式1の化合物は、製薬的に許容可能な塩の形態で使用でき、製薬的に
許容可能な遊離酸を加えることによって調製された酸付加塩が有用である。式1
の化合物は、当該技術分野で一般的な方法によって対応する酸付加塩に変更可能
である。この場合、遊離酸として有機酸及び無機酸が使用可能である。無機酸と
しては、塩酸、臭素酸、硫酸、燐酸等を使用できる。有機酸としては、クエン酸
、酢酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、蟻酸、プロピオン酸、シュウ酸
、トリフルオロ酢酸、安息香酸、グルコン酸、メタンスルホン酸、グリコール酸
、コハク酸、4−トルエンスルホン酸、ガラクツロン酸、エンボン酸(embonic
acid)、グルタミン酸及びアスパラギン酸を使用できる。
【0023】 また、本発明は、下記スキーム1で示される式1の3−ニトロピリジン誘導体
の製造方法を提供する。
【0024】
【化11】
【0025】 ここで、Xは、ClまたはOCHで、R、R、R及びnは、式1で定
義したものと同じである。
【0026】 本発明の製造方法は、以下の工程、 工程1:式4の2−クロロ−3−ニトロピリジン誘導体と式5の5−アミノイ
ンダゾールまたは6−アミノインダゾールを塩基存在下で適切な温度にて反応さ
せることにより式6の3−ニトロピリジン誘導体を製造する工程と、 工程2:上記工程1で合成された式6の3−ニトロピリジン誘導体と式7の適
切なアミン化合物とを塩基存在下、適切な温度にて、適切な溶媒中で反応させる
ことにより式1にて示された3−ニトロピリジン誘導体を製造する工程、とを含
む。
【0027】 式1の化合物中において、Rがメトキシ基の場合には、工程1は所望の化合
物の合成を完了する(X=OCH)この場合、本発明は、式4の2−クロロ−
6−メトキシ−3−ニトロピリジンと式5の5−アミノインダゾールまたは6−
アミノインダゾールを塩基存在下で反応させ、式6の6−メトキシ−3−ニトロ
ピリジン誘導体を製造する方法を含む。
【0028】
【化12】
【0029】 スキーム1の最初の工程において式4の化合物は、2−クロロ−6−メトキシ
−3−ニトロピリジンまたは2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジンである。
【0030】 スキーム1の第1の工程及び第2の工程において使用される化学試薬、即ち、
式4の2−クロロ−3−ニトロピリジン誘導体、式5の5−アミノインダゾール
または6−アミノインダゾール及び式7のアミン化合物は、市販されており、容
易に購入できる。
【0031】 上記工程2における式7の化合物は、式1の化合物に置換基(R−(CH−NR−)を導入するために使用され、所望の置換基に応じて適切なアミ
ン化合物を選択すべきである。これは、当該技術分野に属する通常の知識を有す
る者なら容易になし得ることができる。
【0032】 合成方法の工程1についてさらに具体的に説明すると、有機塩基が使用可能で
あり、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモ
ルホリン、N−メチルピぺリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメ
チルアニリン、2,6−ルチジン、ピリジン等のような一般的な三級アミンが好
ましい。
【0033】 反応時間及び温度は、それぞれ、4〜15時間、20〜60℃にすることが好
ましい。
【0034】 クロロホルム、塩化メチレン、アセトニトリル及びメタノール、エタノール等
のアルコール類から選ばれた単一溶媒または混合溶媒を使用することが好ましい
【0035】 工程1の反応にて、製造された式6の3−ニトロピリジン誘導体のうちで、6位
に塩素基が含まれたものが以下の工程2の反応において使用される。
【0036】 また、工程2をさらに具体的に説明する。アセトニトリル、クロロホルム、塩
化メチレン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル
ピロリジノン、ピリジン、水、メタノール、エタノール及びイソプロパノール等
のアルコール類から選ばれた単一溶媒または混合溶媒を使用することが好ましい
【0037】 反応の効率を高めるために、アミン化合物(式7)の過量を使用することが好
ましい。式6の3−ニトロピリジン誘導体の合成に対して工程1にて使用された
溶媒を使用することが好ましい。反応温度は、使用されるアミン化合物の種類に
よって異なるものの、25〜80℃であることが好ましい。
【0038】 また、本発明の別の態様において、式1の3−ニトロピリジン誘導体または製
薬的に許容されるその塩を有効成分に含むB型肝炎の予防剤及び治療剤用の製薬
組成物を提供する。
【0039】 また、本発明では、式1の3−ニトロピリジン誘導体または製薬的に許容され
るその塩を有効成分に含むエイズの予防剤及び治療剤用の製薬組成物を提供する
【0040】 本発明の式1で示される3−ニトロピリジン誘導体は、HIVとHBVの両方
の増殖における抑制効果を有する。その理由は、2つのウイルスの複製メカニズ
ムにおいて共通の過程である、ウイルスRNAからDNAへの逆転写時に形成さ
れたRNA−DNAハイブリッドからのRNA鎖の除去を該誘導体が妨害するか
らである。
【0041】 式1の化合物は、臨床投与時において、経口または他の様式にて投与可能であ
り、例えば静脈内、皮下、腹腔内または局所適用にて投与可能であり、一般的な
医薬品製剤の形態で使用できる。
【0042】 本発明の製薬組成物を含む薬物を臨床的に使用する場合、式1の化合物は、薬
剤学的に許容される担体と一緒に配合して、薬剤学的に許容可能な製剤、例えば
錠剤、カプセル剤、トローチ剤、液剤、経口投与用の懸濁剤、注射用の溶液、懸
濁液、若しくは注射時に蒸溜水と混合してインスタント注射用溶液を処方するた
めの乾燥粉末等の多様な製剤に剤形化できる。
【0043】 式1の化合物の有効用量は、一般的に、成人は、10〜500mg/kgであ
り、好ましくは、50〜300mg/kgであり、医師または薬剤師が適切であ
ると判断した場合は、一日に数回、好ましくは一日に1〜6回にわけて投与でき
る。
【0044】 発明を実施するための最良の形態 本発明の実施形態及び現在の最良の形態を、以下の実施例において例示する。 しかしながら、これらの開示を考慮するにあたり、本発明の精神及び範囲内に
おいて修正及び改良が可能であることは当業者によって理解されるであろう。
【0045】 製造例1:6−クロロ−2−(1H−5−インダゾリルアミノ)−3−ニトロピ
リジンの製造 アセトニトリル50mlに、2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン4gと5
−アミノインダゾール2.8gを加えた溶液中に、トリエチルアミン3.2ml
を加え、20〜25℃で12時間反応させた。反応混合物を室温に冷却させ、水
30mlを徐々に加えて20℃で1時間反応させた。反応物を濾過してアセトニ
トリル:水=1:1(容積比)混合溶液15mlで洗浄した後、50℃で真空乾
燥して目的化合物(4.7g,収率78%)を得た。
【0046】 m.p. : 233 ℃ (分解) 1H-NMR (DMSO-d6), ppm : δ6.94(d, 1H), 7.44(d, 1H), 7.56(d, 1 H), 7.9
1(s, 1H), 8.08(s, 1H), 8.53(d, 1H), 10.20(s, 1H), 13.12(br s, 1H)
【0047】 製造例2:6−クロロ−2−(1H−6−インダゾリルアミノ)−3−ニトロ
ピリジンの製造 アセトニトリル50mlに2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン4gと6−
アミノインダゾール2.8gを加えた溶液中にトリエチルアミン3.2ml加え
、該溶液を35〜40℃で12時間反応させた。反応混合物を室温に冷却し、水
20mlを徐々に加えて冷却して20〜25℃で1時間反応させた。反応物を濾
過してアセトニトリル6mlと水15mlで洗浄した後、50℃で真空乾燥して
目的化合物(4.4g,収率73%)を得た。
【0048】 m.p. : 234 ℃ (分解) 1H-NMR (DMSO-d6), ppm : δ7.02(d, 1H), 7.20(d, 1H), 7.73(d, 1H), 7.99
(d, 2H), 8.55(d, 1H), 10.26(s, 1H), 13.09(s, 1H)
【0049】 実施例1:2−(1H−5−インダゾリルアミノ)−6−メトキシ−3−ニト
ロピリジンの製造 メタノール60mlに2−クロロ−6−メトキシ−3−ニトロピリジン5g及
び5−アミノインダゾール3.7gを加えた溶液にトリエチルアミン4.1ml
を加え、25〜30℃で5時間反応させた。反応混合物を室温にて冷却し、水3
0mlを徐々に加え、0.5時間撹拌した。反応混合液を濾過して、メタノール
10mlで洗浄して固体生成物を得た。この固体生成物を50℃で真空乾燥させ
、目的化合物(6.5g,収率86%)を得た。
【0050】 m.p. : 206〜208 ℃ 1H-NMR (DMSO-d6), ppm : δ3.80(s, 3H), 6.32(d, 1H), 7.55(m, 2H), 8.06
(s, 2H), 8.43(d, 1H), 10.52(s, 1H), 13.09(br s, 1H)
【0051】 実施例2:2−(1H−6−インダゾリルアミノ)−6−メトキシ−3−ニト
ロピリジンの製造 メタノール60mlに2−クロロ−6−メトキシ−3−ニトロピリジン5g及
び6−アミノインダゾール3.9gを加えた溶液に、トリエチルアミン4.1m
lを加え、55〜60℃で14時間反応させた。反応混合物を室温にて冷却させ
、25℃で水30mlを徐々に加え、0.5時間撹拌させた。反応混合物を濾過
して50%メタノール水溶液15mlで洗浄して固体生成物を得た。この固体生
成物を50℃で真空乾燥させ、目的化合物(6.8g,90%)を得た。
【0052】 m.p. : 261〜264 ℃ 1H-NMR (DMSO-d6), ppm : δ3.94(s, 3H), 6.39(d, 1H), 7.24(m, 1H), 7.71
(d, 1H), 8.01(s, 1H), 8.19(s, 1H), 8.44(d, 1H), 10.62(s, 1H), 13.04(br s
, 1H)
【0053】 実施例3:2−(1H−5−インダゾリルアミノ)−6−メチルアミノ−3−
ニトロピリジンの製造 メチルアミンを40%含むメタノール溶液20mlに実施例1で得られた2−
(1H−5−インダゾリルアミノ)−6−メトキシ−3−ニトロピリジン1gを
加え、この溶液を25℃で1時間反応させた。反応混合物に水20mlを徐々に
加え、1時間撹拌した。反応混合物を濾過して30%メタノール水溶液5mlで
洗浄し、固体生成物を得た。この固体生成物を50〜60℃で真空乾燥させて目
的化合物(0.82g,収率82%)を得た。
【0054】 m.p. : 238〜240 ℃ 1H-NMR (DMSO-d6), ppm : δ2.86(d, 3H), 6.09(d, 1H), 7.51(d, 1H), 7.57
(d, 1H), 8.05(t, 2H), 8.24(d, 2H),10.97(s, 1H), 13.05(br s, 1H)
【0055】 実施例4:2−(1H−6−インダゾリルアミノ)−6−メチルアミノ−3−
ニトロピリジンの製造 メチルアミンを40%含むメタノール溶液20mlに実施例2で得られた2−
(1H−6−インダゾリルアミノ)−6−メトキシ−3−ニトロピリジン1gを
加え、この溶液を25〜30℃で2時間反応させた。反応混合物を冷却させて2
0℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を濾過してメタノール4mlで洗浄して
固体生成物を得た。この固体生成物を40℃で真空乾燥させて目的化合物(0.
79g,収率79%)を得た。
【0056】 m.p. : > 270 ℃ 1H-NMR (DMSO-d6), ppm : δ2.98(d, 3H), 6.1 5(d, 1H), 7.18(d, 1H), 7.6
9(d, 1H), 7.99(s, 1H), 8.09(d, 1H), 8.35(br s, 1H), 8.44(s, 1H), 11.14(s
, 1H), 13.03(br s, 1H)
【0057】 実施例5:2−(1H−5−インダゾリルアミノ)−6−イソプロピルアミノ
−3−ニトロピリジンの製造 メタノール20mlに実施例1で得られた2−(1H−5−インダゾリルアミ
ノ)−6−メトキシ−3−ニトロピリジン1gを加えた溶液にイソプロピルアミ
ン20mlを徐々に加え、45℃で20時間反応させた。反応混合物を冷却させ
て25℃で水60mlを加え、1時間撹拌した。反応混合物を濾過して20%メ
タノール水溶液5mlで洗浄し、固体生成物を得た。この固体生成物を50〜6
0℃で真空乾燥させて目的化合物(1.05g,収率96%)を得た。
【0058】 m.p. : 233〜235 ℃ 1H-NMR (DMSO-d6), ppm : δ1.15(d, 6H), 4.03(m, 1H), 6.06(d, 1H), 7.50
(d, 2H), 8.05(m, 2H), 8.1 5(t, 2H), 10.97(s, 1H),13.06(br s, 1H)
【0059】 実施例6:2−(1H−6−インダゾリルアミノ)−6−イソプロピルアミノ
−3−ニトロピリジンの製造 メタノール20mlに実施例2で得られた2−(1H−6−インダゾリルアミ
ノ)−6−メトキシ−3−ニトロピリジン1gを加えた溶液にイソプロピルアミ
ン20mlを徐々に加え45℃で45時間の間反応させた。反応混合物を冷却し
て、25℃で1時間撹拌した。反応混合物を濾過してメタノール5mlで洗浄し
て、固体生成物を得た。この固体生成物を40〜50℃で真空乾燥させて目的化
合物(0.95%,87%)を得た。
【0060】 m.p. : > 270 ℃ 1H-NMR (DMSO-d6), ppm : δ1.23(d, 6H), 4.17(m, 1H), 6.12(d, 1H), 7.15
(d, 1H), 7.68(d, 1H), 8.00(s, 1H), 8.09(d, 1H), 8.28(d, 1H), 8.35(s, 1H)
, 11.12(s, 1H), 13.08(br s, 1H)
【0061】 実施例7:2−(1H−5−インダゾリルアミノ)−6−イソブチルアミノ−
3−ニトロピリジンの製造 メタノール20mlに実施例1で得られた2−(1H−5−インダゾリルアミ
ノ)−6−メトキシ−3−ニトロピリジン1gを加えた溶液にイソブチルアミン
15mlを徐々に加え45〜50℃で20時間反応させた。反応混合物を冷却し
、25℃で水40mlを徐々に加え、25℃で1時間撹拌した。反応混合物を濾
過して30%メタノール水溶液5mlで洗浄して 固体生成物を得た。この固体
生成物を50〜60℃で真空乾燥させて目的化合物(0.95g,83%)を得
た。
【0062】 m.p. : 230〜232 ℃ 1H-NMR (DMSO-d6), ppm : δ0.83(d, 6H), 1.83(m, 1H), 3.11(d, 2H), 6.11
(d, 1H), 7.50(s, 2H), 7.99(s, 1H), 8.06(d, 1H), 8.19(d, 1H), 8.39(t, 1H)
, 10.91(s, 1H), 13.07(br s, 1H)
【0063】 実施例8:6−シクロプロピルアミノ―2−(1H−5−インダゾリルアミノ
)−3−ニトロピリジンの製造 メタノール20mlに実施例1で得られた2−(1H−5−インダゾリルアミ
ノ)−6−メトキシ−3−ニトロピリジン1gを加えた溶液に、シクロプロピル
アミン10mlを徐々に加えた後、加熱して40〜45℃で25時間反応させた
。反応混合物を冷却させて25℃で水40mlを徐々に加え、25℃で1時間撹
拌した。反応混合物を濾過して30%メタノール水溶液5mlで洗浄して固体生
成物を得た。この固体生成物を50℃で真空乾燥させて目的化合物(0.82g
,収率75%)を得た。
【0064】 m.p. : 237〜240 ℃ 1H-NMR (DMSO-d6), ppm : δ0.56(m, 2H), 0.81(m, 2H), 2.81(br s,1H), 6.
06(d, 1H), 7.50(d, 1H), 7.62(d, 1H), 8.02(s, 1H), 8.09(d, 1H), 8.46(s, 1
H), 8.57(s, 1H), 11.02(s, 1H), 13.04(br s, 1H)
【0065】 実施例9:6−アミノ−2−(1H−5−インダゾリルアミノ)−3−ニトロ
ピリジンの製造 クロロホルム20mlに製造例1で得られた6−クロロ―2−(1H−5−イ
ンダゾリルアミノ)−3−ニトロピリジン1gを加えた溶液にメタノール中に7
Nのアンモニア溶液を含む溶液30mlを加え、35〜40℃で15時間反応さ
せた。反応混合物を冷却して25℃で減圧濃縮して、メタノール10mlで処理
して沈殿させた。反応混合物を濾過し、メタノールと塩化メチレンが4:1の混
合溶媒で再結晶して目的化合物(0.63g,67%)を得た。
【0066】 m.p. : 263 ℃ (分解) 1H-NMR (DMSO-d6), ppm : δ6.05(d, 1 H), 7.48(m, 2H), 7.56(br s, 1H),
7.65(br s, 1H), 8.01(s, 1H), 8.12(d, 1H), 8.28(s, 1H), 10.81(s, 1H), 13.
06(br s, 1H)
【0067】 実施例10:6−(2−ヒドロキシエチル)メチルアミノ−2−(1H−5−
インダゾリルアミノ)−3−ニトロピリジンの製造 アセトニトリル20mlに製造例1で得られた6−クロロ−2−(1H−5−
インダゾリルアミノ)−3−ニトロピリジン1gを加えた溶液に2−(メチルア
ミノ)エタノール1.4ml及びトリエチルアミン0.6mlを加え、12時間
還流させた。反応混合物を冷却して20〜25℃で過量の水を加え析出し、濾過
して固体を得た。上記得られた固体を50℃で真空乾燥させた後、クロロホルム
とエーテルが1:3で再結晶させて目的化合物(0.7g,62%)を得た。
【0068】 m.p. : 172〜174 ℃ 1H-NMR (DMSO-d6), ppm : δ3.14(s, 3H), 3.64(m, 4H), 4.80(d, 1H), 6.36
(d, 1H), 7.50(s, 2H), 8.02(s, 1H), 8.15(m, 2H), 10.71(d, 1H), 13.03(br s
, 1H)
【0069】 上記実施例10に使用された方法と同様の方法によって、実施例11〜実施例
30の化合物を製造した。表1に実施例11〜実施例30で製造された化合物の
名称、収率、再結晶に使用された溶媒、結晶の溶融点及び出発物質としての3−
ニトロピリジン誘導体(6)とアミン化合物(7)を示す。表2に実施例11〜
実施例30で製造された化合物に対するH−NMRの結果を示した。
【0070】
【表1a】
【0071】
【表1b】
【0072】
【表2a】
【0073】
【表2b】
【0074】 実験1:インビトロにおけるHBVポリメラーゼ逆転写活性の阻害効果 式1の化合物のHBVポリメラーゼの逆転写活性における効果を調べるために
、下記のインビトロにおける実験を実施した。
【0075】 本発明者らは、大腸菌で遺伝的に発現させ、該大腸菌から分離したHBVポリ
メラーゼ、その製造方法及びその酵素活性を測定する方法に関する特許を既に出
願している(大韓民国特許出願公開第94−3918号及び第96−33998
号)。本実験では、上記のように大腸菌にて発現させたHBVポリメラーゼを使
用した。
【0076】 本発明で使用したインビトロでHBVポリメラーゼの逆転写活性を測定する方
法は次の通りである。基本的な原理は、酵素結合イムノソルベント検定法(EL
ISA)と同一である。ビオチン又はジゴキシゲニン基で修飾されたヌクレオチ
ドを基質として含有させ、過酸化酵素に付着した抗DIG抗体で重合化された基
質を認識させる。
【0077】 20μlのHBVポリメラーゼ、20μlの反応混合物(DIG−UTP及び
ビオチン−UTPをそれぞれ10μM、46mMTris−HCl、266mM
KCl、27.5mM MgCl、9.2mM DTT基質/プライマーハイ
ブリッド)及び20μμlの試験化合物(濃度がそれぞれ、1、0.1、0.0
1μg/mlになるように添加)を、ストレプタビジンでコーティングされたウ
ェル中に加えて22℃で15時間反応させた。この時、HBVポリメラーゼはD
NA合成を触媒し、ヌクレオチドに付着したジゴキシゲニン及びビオチンがウェ
ル底部にコーティングされていたストレプタビジンと結合体を形成する。反応が
終わったら、残っている不純物を除去するために各ウェルを250μlの洗浄緩
衝液(pH 7.0)で30秒ずつ5回洗浄した。各ウェルに抗DIG−POD
抗体 (anti-DIG-POD antibody)を200μlずつ加えて37℃で1時間反応させ
た後、不純物を除去するために洗浄緩衝液でウェルを洗浄した。過酸化酵素の基
質であるABTSTMをそれぞれ200μlずつ加えて、30分間室温で反応さ
せた。ELISAリーダーを利用して405nmでの吸光度を測定した。
【0078】 HBVポリメラーゼの逆転写活性における減少率は、試験化合物を入れていな
い対照群を用いて計算し、その結果を表3に示す。
【0079】
【表3a】
【0080】
【表3b】
【0081】 表3に示されるように、本発明の化合物は、1μg/mlの濃度でHBVポリ
メラーゼに対する阻害率が90%以上であるような、HBVポリメラーゼ活性に
対する優れた抑制効果を備えている。さらに、本発明の化合物は、ヌクレオシド
の使用時に観察されたような毒性、耐性ウイルスの出現等の問題が起きる可能性
も低く、作用機序の違いからヌクレオシド化合物と併用して使用することも可能
である。
【0082】 このように、本発明の化合物は、HBVポリメラーゼの活性を効果的に低減し
、HBVの複製及び増殖を抑制し、B型肝炎の予防剤及び治療剤として有用であ
る。
【0083】 実験2:HBV生産セルラインにおけるHBVの増殖抑制効果 式1の化合物のHBV生産セルラインの増殖に対する抑制効果を調べるために
、下記の実験を実施した。
【0084】 抗ウイルス活性を試験するために、HepG2.2.15,ヒトの肝癌セルラ
インにおけるHBVの複製及び増殖を測定した。
【0085】 細胞濃度を1×10細胞数/mlに調整した後、24−ウェル細胞培養板に
ウェル当り1mlずつ分注した。これを37℃の5%CO培養器にて毎日培地
を交換しながら、細胞が充分に生長するまで3〜4日間培養した。 細胞が充分
に生長した後、最終濃度がそれぞれ、0.01、0.1、1μg/mlとなるよ
うに試験化合物を加えた。試験化合物を加えて1週間後、培養液を5,000r
pmで10分間遠心分離した。上澄み液25μlを新しいチューブに移して、各
チューブに、5μlの溶解溶液(0.54N NaOH,0.06%NP40)
を添加した。37℃で1時間培養した後、中和溶液(0.09N HCl,0.
1MTris−HCl,pH7.4)30μlを競合PCRのための反応液とし
て加えた。
【0086】 PCRは、HBVのコア蛋白質の遺伝的配列を用いてマトリックスとして実施
した。PCR反応は、1ユニットのTaqポリメラーゼ酵素に各々が25pmo
lのプライマー、250μMのdNTP、5μlのPCR反応溶液(0.54N
NaOH,0.06%NP40,0.09N HCl,0.1MTris−H
Cl,pH7.4)を加えることによって実施された。
【0087】 PCRで重合されたDNAは、アガロースゲルで電気泳動した後、画像分析機
(Gel Doc 1000,Bio−Rad)を使用して定量分析することに
よって本発明の化合物のHBV増殖低減効果を評価した。
【0088】 陽性対照群として、3TC(ラミブジン)を試験化合物と同じ濃度で使用した
。HBV増殖低減率は、試験化合物を入れていない対照群を用いて計算し、その
結果を表4に示した。
【0089】
【表4】
【0090】 上記表4に示されるように、本発明の非ヌクレオシド化合物は、1μg/mlの
濃度でHBV増殖減少率が80%以上であるような、HBVポリメラーゼの逆転
写活性に対する優れた抑制効果を備えている。さらに、本発明の化合物は、非ヌ
クレオシドであり、ヌクレオシド物質の使用時に観察されたような毒性、耐性ウ
イルス株の早期出現等の問題も起きない。更に、本発明の化合物はヌクレオシド
化合物と併用して使用することが可能である。その理由は、本発明の化合物がア
ロステリックな結合ポケット(allosteric binding pocket) に作用するのに対し
、ヌクレオシド化合物がポリメラーゼ活性のドメインに作用するものと予想され
るためである。
【0091】 既に述べたように、本発明の化合物は、HBV複製の逆転写過程に重要なHB
Vポリメラーゼ活性に対して優れた抑制効果を備えている。このメカニズムによ
って、これらの化合物はHBVの増殖を効果的に抑制可能であり、B型肝炎の予
防剤及び治療剤として有用である。
【0092】 実験3:HIV逆転写酵素活性に対するインビトロにおける抑制効果 式1の化合物のHIV逆転写酵素活性低減効果を調べるたに、下記のインビト
ロ実験を実施した。
【0093】 非放射性逆転写酵素活性測定用キット(Boehringer Mannheim )を使用してイ
ンビトロの転写酵素活性を測定した。ストレプタビジンでコーティングされたウ
ェルにHIV逆転写酵素20μl(40ng)及び、マトリックス−プライマー
ハイブリッドポリ(A)・オリゴ(dT)15、DIG−(ジゴキシゲニン)−d
UTP、ビオチン−dUTP及びTTPを含む反応混合液20μlを加えた。最
終濃度が0.1及び1μg/mlになるように試験化合物を加え、37℃で1時
間反応させた。この時、HIV逆転写酵素の作用によってRNAからDNAが作
られ、ジゴキシゲニンとビオチン部分がヌクレオチドに付着されているためウェ
ルの底部にコーティングされているストレプタビジンと結合物を形成する。
【0094】 反応終了後、残っている不純物を除去するために各ウェル当り250μlの洗
浄用緩衝溶液(pH7.0)で30秒間ずつ、5回洗浄した。洗浄後、抗−DI
G−POD抗体を各ウェルに200μlずつ加えて37℃で1時間反応させ、不
純物を除去するために再び上記と同じ洗浄用緩衝溶液で洗浄した。、各ウェルに
過酸化酵素の基質であるABTSTMをそれぞれ200μlずつ加えて30分間室
温で反応させた。ELISAリーダーを用いて各溶液の405nmでの吸光度を
測定し、HIVの逆転写酵素活性の阻害効果を定量的に決定するために使用した
。HIV逆転写酵素活性に対する低減率は、試験化合物を入れていない対照群を
基準に用いて計算し、その結果を表5に示した。
【0095】
【表5】
【0096】 上記表5から明らかなように、本発明の化合物は、1μg/mlの濃度で減少
率が70%以上であるような、HIV逆転写酵素活性に対する優れた抑制効果を
備えている。さらに、本発明の化合物は、非ヌクレオシドであるので、ヌクレオ
シド物質の使用時において観察されたような、毒性、耐性ウイルス株の早期出現
等の問題も起きない。更に、本発明の化合物はヌクレオシド化合物と併用して使
用することが可能である。その理由は、本発明の化合物がアロステリックな結合
ポケットに作用するのに対し、ヌクレオシド化合物がポリメラーゼ活性のドメイ
ンに作用するものと予想されるためである。
【0097】 既に述べたように、本発明の化合物は、HIV複製の過程であるHIVの逆転
写酵素活性に対して優れた抑制効果を備えている。このメカニズムによって、こ
れらの化合物はHIVの増殖を効果的に抑制可能であり、エイズの予防剤及び治
療剤として有用である。
【0098】 実験4:細胞毒性試験 式1の化合物が細胞毒性を示すかどうか調べるために、HepG2細胞を用い
て一般的に広く知られているMTT分析法でインビトロ実験を実施し、その結果
を表6に示した。
【0099】
【表6】
【0100】 上記表6に示されるように、実験に使用された化合物は、全てIC50が10
0μg/ml以上であり、細胞に対する毒性が殆どないことが判明した。
【0101】 実験5:ラットに対する経口投与急性毒性実験 式1の化合物がラットにおいて急性毒性があるかどうかを調べるために、下記
の実験を行った。
【0102】 6週齢のSPF(特定病源不在)SD系ラットを使用して急性毒性試験を実施
した。実施例1〜22の化合物を0.5%メチルセルロース溶液に懸濁して、一
群6匹のラットに2g/kg/15mlの用量で1回経口投与した。ラットの死
亡、臨床症状及び体重変化を観察して、血液学的検査と血液の生化学的検査を実
施し、剖検時に肉眼にて胸部と腹部の消化管系の臓器の異常の有無を観察した。
試験結果は、試験化合物がラットにおいて特記する臨床症状、体重変化及び死亡
を引き起こさないことを示している。血液検査、血液の生化学検査、剖検所見に
おいていかなる変化も観察されなかった。本試験において使用された化合物は、
ラットにおいて2g/kgのレベルまで毒性変化を示さず、推定されるLD50 値は、ラットにおいては2g/kgであるので、安全な物質であると評価できる
【0103】 産業上の利用可能性 以上詳述したように、本発明による式1で示される新規な3−ニトロピリジン
誘導体は、HBV及びHIVの増殖を劇的に抑制する効果を備え、副作用も少な
いため、B型肝炎及びエイズの予防剤及び治療剤として有用である。 更に、本発明の化合物は、非ヌクレオシド物質であり、ヌクレオシド物質の使
用時に観察されるような毒性及び耐性ウイルスの早期出現等の問題点を持ち合わ
せていないものと期待される。また、ヌクレオシド化合物は、ポリメラーゼ活性
のドメインに作用する反面、本発明の化合物は、アロステリック結合ポケットに
作用すると予想されるため、本発明の化合物は、ヌクレオシド化合物と併用して
使用可能である。
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月24日(2002.5.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【化1】 (式中、 Rは、メトキシ基;または
【化2】 であり、 Rは、H,ヒドロキシ基,C〜Cのジアルキルアミノ基,C〜C
直鎖または分鎖状ヒドロキシアルキル基,C〜Cの直鎖または分鎖状ジヒド
ロキシアルキル基,C〜Cのアルコキシアルキル基,置換されないかまたは
〜Cのアルキル基で置換されたN、O、及びSから選ばれた1〜3個のヘ
テロ原子を含む、飽和または不飽和された5員環または6員環のヘテロ環化合物
であり、Rは、不斉炭素を含むか、または含まず、 Rは、H,C〜Cの直鎖または分鎖状アルキル基,またはC〜C
シクロアルキル基であり、 R及びRは、N、O、Sから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含む5又は
6員環のヘテロ環から構成され、該へテロ環は、置換されていないか、C〜C の直鎖または分鎖状アルキル基、C〜Cの直鎖または分鎖状ヒドロキシア
ルキル基、またはヒドロキシ基で置換されており、 Rは、インダゾール−5−イルまたはインダゾール−6−イルであり、 nは、0〜3の整数である)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 1/16 A61P 1/16 31/12 31/12 31/18 31/18 C07D 401/14 C07D 401/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 イ、サン ウク 大韓民国 430−032 キョンギ−ド アニ ャン−シ マナン−グ パクダル−ドン 149−1 クムホ アパートメント ナン バー105−1601 (72)発明者 キム、ナム ドゥ 大韓民国 406−050 インチョン−シ ユ ンス−グ オンニャン−ドン 628 ヒョ ンデ 1−チャ アパートメント ナンバ ー102−206 (72)発明者 パク、ヨン ギュン 大韓民国 429−010 キョンギ−ド シホ ン−シ デヤ−ドン ウンヘンジグ ブロ ック138 ソヘ アパートメント ナンバ ー103−1804 (72)発明者 イ、グン ヒョン 大韓民国 430−015 キョンギ−ド アニ ャン−シ マナン−グ アニャン 5−ド ン ナンバー707−298 (72)発明者 キム、ジョン ウ 大韓民国 431−053 キョンギ−ド アニ ャン−シ ドンアン−グ ビサン 3−ド ン 305−85 (72)発明者 パク、サン ジン 大韓民国 134−021 ソウル カンドン− グ チョンホ 1−ドン 44 クムホ ア パートメント ナンバー316 (72)発明者 パク、ヒ ジョン 大韓民国 134−021 キョンギ−ド アニ ャン−シ パクダル−ドン 68−79 (72)発明者 シン、トン ヒョク 大韓民国 435−010 キョンギ−ド クン ポ−シ ダン−ドン 885 ジュゴン ア パートメント ナンバー402−2003 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB09 CC22 DD12 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC37 BC50 BC73 GA07 GA08 GA09 GA12 MA01 MA04 NA14 ZA75 ZB33 ZC55

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式1で示される3−ニトロピリジン誘導体及びその製薬
    的に許容可能な塩。 【化1】 (式中、 Rは、メトキシ基;または 【化2】 であり、 Rは、H,ヒドロキシ基,C〜Cのジアルキルアミノ基,C〜C
    直鎖または分鎖状ヒドロキシアルキル基,C〜Cの直鎖または分鎖状ジヒド
    ロキシアルキル基,C〜Cのアルコキシアルキル基,置換されないかまたは
    〜Cのアルキル基で置換されたN、O、及びSから選ばれた1〜3個のヘ
    テロ原子を含む、飽和または不飽和されたヘテロ環化合物であり、Rは、不斉
    炭素を含むか、または含まず、 Rは、H,C〜Cの直鎖または分鎖状アルキル基,またはC〜C
    シクロアルキル基であり、 R及びRは、N、O、Sから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含む5又は
    6員環のヘテロ環から構成され、該へテロ環は、置換されていないか、C〜C の直鎖または分鎖状アルキル基、C〜Cの直鎖または分鎖状ヒドロキシア
    ルキル基、またはヒドロキシ基で置換されており、 Rは、インダゾール−5−イルまたはインダゾール−6−イルであり、 nは、0〜3の整数である)
  2. 【請求項2】スキーム1にて示される以下の2つの工程: 工程1:式4の2−クロロ−3−ニトロピリジン誘導体と式5の5−アミノイ
    ンダゾールまたは6−アミノインダゾールを塩基存在下で反応させることにより
    式6の3−ニトロピリジン誘導体を製造する工程と、 工程2:上記工程1で合成された式6の3−ニトロピリジン誘導体と式7のア
    ミン化合物とを反応させることにより式1にて示される3−ニトロピリジン誘導
    体を製造する工程と、 を含む式1の3−ニトロピリジン誘導体を製造する方法。 【化3】 (式中、 Xは、Clまたはメトキシ基であり、 R、R、R 及びnは、式1で定義されたものである)
  3. 【請求項3】スキーム2において、式4の2−クロロ−6−メトキシ−3−
    ニトロピリジン誘導体と式5の5−アミノインダゾールまたは6−アミノインダ
    ゾールとを塩基存在下で反応させることにより式6の6−メトキシ−3−ニトロ
    ピリジン誘導体を製造する方法。 【化4】 (式中、Rは、式1にて定義されたとおりである)
  4. 【請求項4】請求項1に記載の3−ニトロピリジン誘導体またはその製薬的
    に許容可能な塩を有効成分に含むB型肝炎の治療剤及び予防剤。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の3−ニトロピリジン誘導体またはその製薬的
    に許容可能な塩を有効成分に含む後天性免疫不全症候群(AIDS)の治療剤及
    び予防剤。
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