JP2003522769A - ヌクレオシド類似体の立体選択的合成 - Google Patents

ヌクレオシド類似体の立体選択的合成

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヌクレオシド類似体の立体選択的合成の提供 【解決手段】本発明は式(A)もしくは式(B) 【化52】 (式中、Rは、炭素原子数1ないし6のアルキル基および炭素原子数6ないし15のアリール基からなる群から選択され、そしてBzはベンゾイル基を表す。)によって表されるβおよびαアノマーのアノマー混合物からのジオキソランヌクレオシド類似体の立体選択的製造方法である。該方法は、主に一方のアノマーを立体選択的に加水分解するために、上記混合物をプロテアーゼN、アルカラーゼ、サビナーゼ、カイロ(Chiro)CLEC−BL、PS−30およびカイロ(Chiro)CLEC−PCからなる群から選択された酵素で立体選択的に加水分解して、R1がHで置換された生成物を生成することを含む。該方法はまた非加水分解出発物質から上記生成物を分離する段階を含む。さらにC4位における官能基をプリニル基もしくはピリミジニル基もしくはそれらの誘導体で立体選択的に置換することを含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】発明の分野 本発明は、概してヌクレオシド類似体およびそれらの前駆体の新規調製方法およ
び特に、ジオキソランヌクレオシド類似体もしくはそれらの前駆体を立体選択的
に生成するための特異酵素の使用によるヌクレオシド類似体を調製方法に関する
【0002】
【従来技術】発明の背景 重要な薬剤種は、3'−オキサ−置換−2',3'−ジデオキシヌクレオシド類似
体(“ジオキソランヌクレオシド類似体”)に関係する。これらの化合物は、抗
ウィルスおよび抗腫瘍活性が知られている9−(β−D−2−ヒドロキシメチル
−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2−アミノプリン(β−D−DAPD)
、9−(β−D−2−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−
グアニン(β−D−DXG)、1−(β−L−2−ヒドロキシメチル−1,3−
ジオキソラン−4−イル)−チミン(ジオキソラン−T)および1−(β−L−
2−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−シチジン(β−L
−OddC)である。
【0003】 以下
【化4】 にジオキソランの構造を示したように、ジオキソランは、ジオキソラン環の置換
された炭素原子2および4(各々C2およびC4)に相当する2つのキラル中心
を有する。そのために各々の化合物は、ジオキソラン環に関する両方の置換基の
位置に依存した4つの異なる立体異性体として存在し得る。
【0004】 ジオキソランヌクレオシド類似体の立体異性体は、以下の図
【化5】 によって表され、 ここに定義されているように、文字Bは、プリン塩基もしくはピリミジン塩基も
しくはプリン塩基もしくはピリミジン塩基の類似体もしくは誘導体を表す。
【0005】 主題の一貫性のために、ヒドロキシルメチル部位もしくは塩基部位(B)が他の
置換基群で置換される場合でも、同じ立体化学名称が使用され得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
キラル合成法は、単一立体異性体化合物を生成させるような合成技術に関してこ
こ数年で改善された。しかしながら、もっと効率よくそして純粋な特別な立体異
性体を生成するために広く使用され得る新規合成法を発見する必要が現在ある。
【0007】 例えば、何年もの間、当業者はジオキソラン化合物の鏡像異性体を分離するため
に酵素を使用してきた。しかしながら今や非常に効率良くそして純粋な最終生成
物を生成するために、ある種のジオキソラン前駆体のアノマー混合物を分離する
段階を使用したジオキソランヌクレオシド類似体を生成するための技術が必要で
ある。
【0008】 既知の抗ウィルスおよび抗ガン活性のために、立体化学的に純粋なジオキソラン
ヌクレオシドは、重要な化合物種であるので、それらの調製のために他の安価お
よび有効な立体選択的方法が必要である。本発明は、これおよび他の要求を満た
す。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明の要約 本発明は、立体純度が高く、非常に効果的にそして高収率でいジオキソランヌク
レオシド類似体を生成するための新規方法を与える。
【0010】 特異的に本発明は、以下の式Aもしくは式B
【化6】 (式中、R1は、炭素原子数1ないし6のアルキル基および炭素原子数6ないし
15のアリール基からなる群から選択され、そしてBzはベンゾイル基を表す。
)によって表されるアノマー混合物からβおよびαアノマーを分離するためにあ
る種の加水分解酵素の使用を含む、立体純度の高いジオキソランヌクレオシド類
似体を生成するための方法を与える。
【0011】 該方法は、プロテアーゼN、アルカラーゼ(登録商標;Alcalase)、サ
ビナーゼ(登録商標;Savinase)、カイロCLEC(登録商標;Chi
roCLEC)−BL、PS−30およびカイロCLEC(登録商標;Chir
oCLEC)−PCからなる群から選択された酵素で、式Aおよび/もしくは式
Bによって表された化合物の混合物を加水分解する段階が関与する。該方法は、
式Aおよび式BのR1がH原子で置換された生成物を生成するために、主に一方
のアノマーを立体選択的に加水分解する。他方のアノマーは、実質的に加水分解
されないで残る。該方法はまた非加水分解出発物質から加水分解生成物を分離す
ることを含む。
【0012】 本発明の1つの態様に従って、前記の加水分解および分離の段階が、少なくとも
97%のβ−アノマー純度を有する分離出発物質を生じる。さらなる態様は、前
記の加水分解および分離の段階が、少なくとも98%のβ−アノマー純度を有す
る分離出発物質を生じる。さらなる態様は、前記の加水分解および分離の段階が
、少なくとも98.5%のβ−アノマー純度を有する分離出発物質を生じる。さ
らなる態様は、前記の加水分解および分離の段階が、少なくとも98.8%のβ
−アノマー純度を有する分離出発物質を生じる。
【0013】 本発明の1つの態様に従って、前記の加水分解および分離の段階が、少なくとも
97%のα−アノマー純度を有する分離生成物を生じる。さらなる態様は前記の
加水分解および分離の段階が、少なくとも98%のα−アノマー純度を有する分
離生成物を生じる。さらなる態様は前記の加水分解および分離の段階が、少なく
とも98.5%のα−アノマー純度を有する分離生成物を生じる。さらなる態様
は前記の加水分解および分離の段階が、少なくとも98.8%のα−アノマー純
度を有する分離生成物を生じる。
【0014】 1つの態様では、β−アノマーが主な生成物である。他の態様では、α−アノマ
ーが主な生成物である。さらに他の態様では、β−L−鏡像異性体が主な生成物
である。さらなる態様では、β−D−鏡像異性体が主な生成物である。また他の
態様ではα−L−鏡像異性体が主な生成物である。さらなる態様では、α−D−鏡
像異性体が主な生成物である。
【0015】 1つの態様では、本発明は上記態様の1つに従って、式Aもしくは式Bによって
表されたアノマー混合物からβおよびαアノマーを分離することによってジオキ
ソランヌクレオシド類似体を立体選択的に調製するための方法である。該方法は
さらに、C4位(COOR1)における官能基を
【化7】 からなる群から選択されたプリニル基もしくはピリミジニル基もしくは類似体も
しくは誘導体で立体選択的に置換する段階を含む。
【0016】 この態様では、R2、R9およびR11は独立して、水素原子、炭素原子数1ないし
6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のアシル基およびR8C(O)(ここで
8は、水素原子もしくは炭素原子数1ないし6のアルキル基を表す。)からな
る群から選択される。さらにR3、R4およびR10は、それぞれ独立して、水素原
子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、臭素、塩素、フッ素、沃素およびCF 3 からなる群から選択され、そしてR5、R6およびR7は、それぞれ独立して、水
素原子、臭素、塩素、フッ素、沃素、アミノ基、ヒドロキシル基および炭素原子
数3ないし6のシクロアルキルアミノ基からなる群から選択される。該方法は、
ジオキソランヌクレオシド類似体の立体化学異性体の生成を生じさせる。
【0017】 1つの態様に従って、該方法はさらにC4位(COOR1)における官能基を
【化8】 からなる群から選択されたプリニル基もしくはピリミジニル基もしくは誘導体で
立体選択的に置換する段階を含む。
【0018】 この態様では、R2は、水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原
子数1ないし6のアシル基およびR8C(O)(ここでR8は、水素原子もしくは
炭素原子数1ないし6のアルキル基を表す。)からなる群から選択される。さら
にR3およびR4は、それぞれ独立して、水素原子、炭素原子数1ないし6のアル
キル基、臭素、塩素、フッ素、沃素およびCF3からなる群から選択され、そし
てR5、R6およびR7は、それぞれ独立して、水素原子、臭素、塩素、フッ素、
沃素、アミノ基、ヒドロキシル基および炭素原子数3ないし6のシクロアルキル
アミノ基からなる群から選択される。該方法は、ジオキソランヌクレオシド類似
体の立体化学異性体の生成を生じさせる。
【0019】 他の態様では、該方法はさらにC4位(COOR1)における官能基を
【化9】 からなる群から選択されたピリミジニル基もしくは類似体もしくは誘導体で立体
選択的に置換する段階を含む。
【0020】 この態様では、R9およびR11は独立して、水素原子、炭素原子数1ないし6の
アルキル基、炭素原子数1ないし6のアシル基およびR8C(O)からなる群か
ら選択される。さらに、R10は水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、
臭素、塩素、フッ素、沃素およびCF3からなる群から選択される。該方法は、
ジオキソランヌクレオシド類似体の立体化学異性体の生成を生じさせる。
【0021】 他の態様では、該方法は、上記態様の1つに従って、式Aもしくは式Bによって
表されたアノマー混合物からβおよびαアノマーを分離することによってジオキ
ソランヌクレオシド類似体を立体選択的に調製することを含み、そしてさらにC
4位(COOR1)における官能基を
【化10】 からなる群から選択された部分で立体選択的に置換する事を含む。
【0022】 本発明の他の態様では、該方法は、式Aもしくは式Bに従った化合物を分離する
ことによってジオキソランヌクレオシド類似体を生成することを含む。この態様
に従って、該方法は、アシル化第二混合物を生成するために、第二混合物をアシ
ル化することによって、R基を9−プリニル基もしくは1−ピリミジニル基部分
もしくはそれらの類似体もしくは誘導体で置換することを含む。この態様はまた
、ジオキサンヌクレオシド類似体を生成するためにプリン塩基もしくはピリミジ
ン塩基もしくはそれらの類似体もしくは誘導体およびルイス酸で上記アセチル化
第二混合物を、グリコシル化する段階を含む。
【0023】発明の詳細な説明 本発明は、ジオキソランヌクレオシド類似前駆体のアノマー混合物からβおよび
αアノマーを高収率で分離する方法に関与し、それはより高い収率および高い効
率を与える。1つの態様では、この方法はより低い経費において、高いアノマー
純度を有するジオキソランヌクレオシド類似体の生成に使用される。さらに本発
明の他の態様は、高いアノマー純度を有する出発物質を合成することを含む。
【0024】 本発明は、酵素すなわち加水分解酵素を使用した主にβ−L−立体配置を有する
ジオキソランヌクレオシド類似体を調製する方法を与える。該方法は、全般的収
量を改善しそして比較的少数の段階であり、そのため全般的に効果的に改善され
る。該方法は、以下の段階を含む。
【0025】 式Aもしくは式B
【化11】 によって表されたアノマーの混合物がスキーム1中にここに記載したように得ら
れた。上記の式中では、R1は、H原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基お
よび炭素原子数6ないし15のアリール基からなる群から選択され、そしてBz
はベンゾイル基を表す。該混合物は、アルカラーゼ(登録商標;Alcalas
e)(ノボ ノルディスク(Novo Nordisk))、サビナーゼ(登録
商標;Savinase)(ノボ ノルディスク(Novo Nordisk)
)、カイロCLEC(登録商標;ChiroCLEC)−BL(アルタス バイ
オロジクス社(Altus Biologics,Inc.))、PS−30(
アマノ(Amano))、プロテアーゼN(アマノ(Amano))およびカイ
ロCLEC(登録商標;ChiroCLEC)−PC(アルタス バイオロジク
ス社(Altus Biologics,Inc.))からなる群から選択され
た酵素で加水分解される。該加水分解段階は、式Aもしくは式Bのどちらかの混
合物のα−アノマーを立体選択的に加水分解する。その結果、非加水分解β−ア
ノマーが生じる。α−アノマーは、容易にβアノマーから分離され得る。もしも
式Aの化合物のアノマー混合物が選択された場合、その結果として、式Cおよび
式Dの化合物
【化12】 の生成が生じる。
【0026】 もしも式Bの化合物のアノマー混合物が選択された場合、その結果として、式E
および式Fの化合物
【化13】 の生成が生じる。
【0027】 上記混合物(C)/(D)もしくは(E)/(F)は次にR1基を、アシル基部
分で置換する酸化的脱炭酸を受けさせられる。それは次にルイス酸存在下で、プ
リン塩基もしくはピリミジン塩基もしくはそれらの誘導体もしくは類似体でグリ
コシル化される。最終段階では、混合物(C)/(D)ではβ−L立体配置のジ
オキソランヌクレオチド類似体および混合物(E)/(F)ではβ−D立体配置
のジオキソランヌクレオチド類似体が生成される。
【0028】 最初に、以下の定義を参照として与える。特に指示されている場合を除いて、以
下の定義が本明細書を通して適用され得る。
【0029】 “ヌクレオシド”は、ペントース糖に結合したプリン塩基もしくはピリミジン塩
基からなるいかなる化合物として定義される。
【0030】 “ジオキソランヌクレオシド類似体”は、プリン塩基もしくはピリミジン塩基も
しくはそれらの類似体もしくは誘導体へ結合された以下に定義したようなジオキ
ソラン環を含むいかなる化合物として定義される。“ジオキソラン環”は、以下
【化14】 に示されたように該環の1および3位において酸素原子を有するいかなる置換も
しくは未置換の5員単環式環である。
【0031】 “プリン塩基もしくはピリミジン塩基”は、自然に存在しているプリン塩基もし
くはピリミジン塩基、アデニン、グアニン、シトシン、チミンおよびウラシルで
ある。プリンもしくはピリミジンの部分は各々、プリニル基もしくはピリミジニ
ル基である。
【0032】 “アルキル基”は置換もしくは未置換、飽和もしくは不飽和、直鎖、分枝鎖もし
くは単環式部分として定義され、ここで直鎖、分枝鎖もしくは炭素環式部分は1
つもしくはそれ以上のヘテロ原子(例えば、酸素原子、窒素原子、硫黄原子)に
よって所望により中断され得る。置換アルキル基は、ハロゲン原子(F、Cl、
Br、I)、ヒドロキシル基、アミノ基、もしくは炭素原子数6ないし20のア
リール基で置換される。
【0033】 アリール基は、1つのヘテロ原子(例えば、酸素原子、窒素原子、硫黄原子)に
よって所望により置換もしくは中断され得り、および少なくとも1つのベンゼノ
イド型環(例えば、フェニル基およびナフチル基)を含む炭素環式部分として定
義される。
【0034】 “炭素環式部分”は置換もしくは未置換、飽和もしくは不飽和、炭素原子数3な
いし6のシクロアルキル基として定義され、ここで置換シクロアルキル基は、炭
素原子数1ないし6のアルキル基、ハロゲン原子(すなわち、F、Cl、Br、
I)、アミノ基、カルボニル基もしくはNO2で置換される。
【0035】 プリン塩基もしくはピリミジン塩基の“誘導体”は以下の構造
【化15】 のものを意味し、ここで1つもしくはそれ以上の該ピリミジンのH原子が従来技
術で既知の置換基で置換されている。上図で、破線によって表された結合は任意
的であり、および環原子の原子価を完全にするための結合を必要とする場合のみ
存在する。単結合によって環員へ結合された置換基は、F、Cl、Br、Iのよ
うなハロゲン原子、低級アルキル基のようなアルキル基、アリール基、シアノカ
ルバモイル基、第一、第二、第三アミノを含むアミノ基およびヒドロキシル基を
含むが、しかしそれに限定はされない。二重結合によって炭素環原子へ結合され
た置換基は、環中にカルボニル基部分を形成するために=Oを含むが、しかし限
定はされない。該環が芳香族である場合、いくつかの置換基は、互変異性体を形
成し得るということが理解される。定義にはそのような互変異性体を含み得る。
【0036】 プリン塩基もしくはピリミジン塩基の“類似体”はさらに該環構造中の1つもし
くはそれ以上の炭素原子を窒素原子で置換することによって改変されているプリ
ン塩基もしくはピリミジン塩基のいかなる誘導体も意味する。
【0037】 “立体選択的酵素”は、他の立体異性体に優先して、1つの特異的立体異性体を
選択的にもたらす反応の触媒として関与する酵素と定義される。
【0038】 “アノマー純度”は、混合物中に存在する全てのアノマー化合物の総量で個々の
アノマーの量を割り100%を掛けたものとして定義される。
【0039】 “アルコキシ基”は、アルキル基として定義され、ここで該アルキル基は、(メ
トキシおよびエトキシのように)酸素原子を通して隣の元素に共有結合されてい
る。
【0040】 アルコキシカルボニル基は、カルボニル基の隣の基へ結合されたアルコキシ基
として定義される。
【0041】 “アシル基”は−OH基が(ハロゲン原子、炭素原子数6ないし20のアリー
ル基もしくは炭素原子数1ないし6のアルキル基によって)置換されたもしくは
未置換のカルボン酸から誘導された基として定義される。それに関係した酸と同
じように、アシル基が(ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシアル
キル基、ニトロ基もしくはO2によって)置換されたもしくは未置換の脂肪族も
しくは芳香族であり得り、たとえ分子の他の構造がどのようなものであれ、官能
基の特性は、基本的には同じままである(例えば、アセチル基、プロピオニル基
、イソブタノイル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、トリフルオロアセチル基
、クロロアセチル基およびシクロヘキサノイル基)。
【0042】 “アルコキシアルキル基”はアルキル基によって(メトキシメチル基のように)
隣の基へ結合されたアルコキシ基として定義される。
【0043】 “アシルオキシ基”は、酸素原子によって隣の基へ結合されたアシル基として定
義される。
【0044】 “オキソ”は、炭素原子へ結合された=O置換基として定義される。
【0045】 “ヒドロキシ保護基”は、有機化学の分野で既知である。このような保護基は、
T.Greene、有機合成における保護基、(ジョン ウィリーおよびサンズ
、1981年)中で示され得る。ヒドロキシ保護基の例はベンジル基、ベンゾイ
ル基、置換ベンゾイル基、アセチル基および置換アセチル基を含むがしかし限定
はされない。
【0046】 上記で言及したように、本発明の1つの態様は、以下の式Aもしくは式B
【化16】 (式中、R1は、炭素原子数1ないし6のアルキル基および炭素原子数6ないし
15のアリール基からなる群から選択され、そしてBzはベンゾイル基を表す。
)によって表されたアノマー混合物からβおよびαアノマーを分離する方法であ
る。
【0047】 本発明の他の態様は、以下の式A'もしくは式B'
【化17】 (式中、R1は、炭素原子数1ないし6のアルキル基および炭素原子数6ないし
15のアリール基からなる群から選択され、Wはヒドロキシ保護基を表す。)に
よって表されたアノマー混合物からβおよびαアノマーを分離する方法である。
【0048】 1つの態様では、式Aおよび式BのR1がH原子で置換された生成物を生成す
るために、主にα−アノマ−を立体選択的に加水分解する方法である。β−アノ
マーは実質的に加水分解されないで残る。該方法はまた非加水分解出発物質から
加水分解生成物を分離することを含む。
【0049】 β−Lジオキソランヌクレオシド類似体の生成法は出発物質の調製から始まる。 スキーム1
【化18】 は、式AもしくはBを含む混合物の生成を表している。
【0050】 ベンゾイルオキシアセトアルデヒド(式1A)を、1,3−ジオキソラン−4
−カルボン酸−2,2−ジメチル−メチルエステル(式1B)と大体等モルの割
合で反応させる。式1Bのジオキソランは、C4炭素においてキラル中心を有す
る。該反応はトルエン溶媒中で起こる。該混合物を、58℃まで加熱する。触媒
PTSAが加えられる。該混合物を、64ないし67℃の間の温度まで加熱する
。70KPaの減圧において該反応を、40分間進分する。微量の溶媒を次に高
減圧によって除去した。該触媒を、溶離剤として1:1の割合のヘキサン:Et
OAcを使用した濾過によって除去する。1つの態様では、好ましい濾紙は、シ
リカゲルパッドである。結果として生じた生成物は、各々(1C:1Dが)2:
1の比で式1Cおよび式1Dの化合物の混合物を含む粗油である。
【0051】 該反応条件が立体異性体の純度を最適化するために調整され得るということは、
当業者によって評価され得る。本発明の1つの態様では、式1Aの化合物と式1
Bの化合物の反応は、出発物質の約1.0質量%および10.0質量%の間の量
の触媒の存在下で行われる。他の態様では、触媒の量は、出発物質の約2.5質
量%および約5.5質量%の間の量である。さらに他の態様では、触媒の量は、
出発物質の約3.0質量%および約5.0質量%の間の量である。さらに他の態
様では、触媒の量は、約3.5質量%および約5.5質量%の間の量である。他
の態様では、触媒の量は、約2.5質量%および約7.5質量%の間の量である
。他の態様では、触媒の量は、5.0質量%である。
【0052】 本発明の1つの態様では、式1Aの化合物と式1Bの化合物の反応は、約40
℃ないし約80℃の温度範囲で行われる。本発明の他の態様では、約50℃ない
し約75℃の温度範囲で行われる。さらに他の態様では、約60℃ないし約70
℃の温度範囲で行われる。さらなる態様では、約65℃ないし約79℃の温度範
囲で行われる。
【0053】 本発明の1つの態様では、式1Aの化合物と式1Bの化合物の反応時間は、約
30分ないし約2時間の範囲の時間に相当する。さらに他の態様では、約30分
ないし約1時間の範囲の時間に相当する。さらに他の態様では、約30分ないし
約50分の範囲の時間に相当する。
【0054】 C4炭素原子がキラルであるということは、当業者によって評価され得る。こ
の炭素原子が反応に関与しないので、キラルティーが、該炭素原子において維持
される。出発物質は、(4S)もしくは(4R)立体化学を有するように選択さ
れ得る。
【0055】 1つの態様に従って、結果として生じる生成物は、α−L立体配置よりβ−L立
体配置を好むアノマー混合物であることが望ましい。そのような結果を達成する
ために、式1B(4S)によって表される出発物質が選択され、それを以下に示
す。
【化19】
【0056】 該反応は、基本的には上記の原理に従って進行する。その結果生じた生成物は、
1つの態様に従って、55%以上、好ましくは60%およびより好ましくは65
%のα−Lアノマー以上のβ−Lアノマーのアノマー純度を有し得る。
【0057】 1つの態様に従って、本発明は、以下のスキーム2
【化20】 に従ってα−アノマーからβ−アノマーを分離する方法である。
【0058】 1つの態様に従って、アノマーの混合物は、式2Aもしくは式2Bにより表さ
れたように得られる。式2Aもしくは式2Bによって表された混合物は、上記し
た反応に従ってもしくは従来技術で既知のいかなる方法に従って得られ得る。
【0059】 該反応は次のように調製される。:式2Aおよび式2Bによって表された化合物
の混合物を含む出発物質の一部を、反応容器中に加えらる。1つの態様に従って
、約3.7%mmolの混合物を20%のアセトニトリル/水性緩衝液10mL
へ加える。1つの態様に従って、約3.7%mmolの混合物を20%のアセト
ニトリル/水性緩衝液10mLへ加える。他の態様では、予備的なスケールの反
応のために、約75.2mmolの混合物を20%のアセトニトリル/水性緩衝
液200mLへ加える。該緩衝液は、pH7.0および7.5の間のホスフェー
ト緩衝液であり、および好ましくは7.2である。他の態様では、20%水性t
−ブチルメチルエーテルを使用した。
【0060】 酵素は、アルカラーゼ(登録商標;Alcalase)、サビナーゼ(登録商標
;Savinase)、カイロCLEC(登録商標;ChiroCLEC)−B
L、PS−30、プロテアーゼN、およびカイロCLEC(登録商標;Chir
oCLEC)−PCからなる群から選択した。これらの酵素は、市販されている
。特に、材料のいくつかは、以下の出所から得られ得る。:サビナーゼ(登録商
標;Savinase)およびアルカラーゼ(登録商標;Alcalase)は
ノボ ノルディスク(Novo Nordisk)から得られ得る。カイロCL
EC(登録商標;ChiroCLEC)−BLおよびカイロCLEC(登録商標
;ChiroCLEC)はアルタス バイオロジクス社(Altus Biol
ogics,Inc.)から得られ得る。PS−30およびプロテアーゼNは、
アマノ製薬(Amano Pharmaceutical)から得られ得る。
【0061】 選択された立体特異性の酵素を次に加水分解反応の開始のために加える。該酵
素反応は、式2Cの化合物を生成するために式2Bの化合物のα−アノマーのR 1 基をHで置換することによってα−アノマーを主に加水分解する。加える酵素
の量は、当業者によって既知の原則に従って決定され得る。他の態様に従って、
約500mLを反応を開始のために加えた。加水分解の速度および程度は従来技
術で既知の原則に従って、pH−法によって観察した。式2Bの化合物が加水分
解されるにつけ、混合物のpHは減少する。それ故に、pH−法によって観察さ
れるpHの変化が、該反応の完了度に相当する。
【0062】 もしも該反応時間を最適な反応時間よりも長くしたならば、β−アノマーが、転
換され最終生成物の化学収率を低くするという結果になる。もしもまた反応時間
が短かすぎると、α−アノマーの最適量以下が、転換され残りの非加水分解反応
物質のアノマー純度を低くするという結果になる。1つの態様に従って、該反応
は、43%完了まで行われ得る。完了の正確な度合いは使用された反応物質、使
用された酵素および当業者が既知の他の原則に依存し変化し得るということは、
当業者によって評価され得る。
【0063】 言及したように、出発物質エステルおよび加水分解生成物は、溶液のpHをp
H7.0以上へ増加させることおよび1つの態様では、炭酸水素ナトリウムでp
H7.5以下にそして酢酸エチルで抽出すること(例えば80mLで3回)によ
って分離される。非加水分解出発物質は、酢酸エチルで、抽出され、そして加水
分解された生成物は水溶液中に塩の形態で残る。該溶液のpHを、次にpH2に
調整する。加水分解された生成物を、さらに酢酸エチルで抽出する(例えば80
mLで3回)。反応物質および生成物を、MgSO4で乾燥させ、濾過しそして
減圧によって濃縮する。
【0064】 さらに、非加水分解生成物は、LiOHを用いた反応のような従来技術で既知
の方法によって加水分解され得り、続いて酸性化を行った。
【0065】 酵素選択性により、加水分解されそして分離されたα−アノマーのアノマー純度
は、かなり高い。
【0066】 本発明の1つの態様に従って、前記した加水分解および分離の段階は少なくと
もβ−アノマー97%のアノマー純度を有する分離された出発物質を生じる。 更なる態様では、前記した加水分解および分離の段階は少なくともβ−アノマー
98%のアノマー純度を有する分離された出発物質を生じる。更なる態様では、
前記した加水分解および分離の段階は少なくともβ−アノマー98.5%のアノ
マー純度を有する分離された出発物質を生じる。更なる態様では、前記した加水
分解および分離の段階は少なくともβ−アノマー98.8%のアノマー純度を有
する分離された出発物質を生じる。
【0067】 本発明の1つの態様に従って、前記した加水分解および分離の段階は少なくと
もα−アノマー97%のアノマー純度を有する分離された生成物を生じる。 更なる態様では、前記した加水分解および分離の段階は少なくともα−アノマー
98%のアノマー純度を有する分離された生成物を生じる。更なる態様では、前
記した加水分解および分離の段階は少なくともα−アノマー98.5%のアノマ
ー純度を有する分離された生成物を生じる。更なる態様では、前記した加水分解
および分離の段階は少なくともα−アノマー98.8%のアノマー純度を有する
分離された生成物を生じる。
【0068】 他の態様では、式2Aおよび2Bによって表されたアノマー混合物が各々、式
2Dおよび2E
【化21】 によって表されるアノマー混合物で置換されていることを除いては、スキーム2
の方法が続いて行われた。
【0069】 この態様に従って、式2Eによって表されたα−アノマーは加水分解される。
この結果、式2Dによって表された非加水分解β−アノマーから式2F
【化22】 によって表された加水分解されたα−アノマーが分離する。
【0070】 他の態様において、式2Aおよび2Bによって表された混合物が、式2G
【化23】 によって表される4つの立体異性体の混合物で置換されていることを除いては、
スキーム2の方法が続いて行われる。
【0071】 この態様に従って、DおよびL鏡像異性体両方を含むα−アノマーが加水分解
される。この結果、DおよびL鏡像異性体両方を含む非加水分解β−アノマーか
ら加水分解されたDおよびL鏡像異性体両方を含むα−アノマーが分離する。
【0072】 加水分解、精製および酸化的脱炭酸化の後、結果として生じたジオキソラン環
は、プリン塩基もしくはピリミジン塩基もしくは類似体もしくは誘導体と結合さ
れ得る。ジオキソラン環へのプリン塩基もしくはピリミジン塩基もしくは類似体
もしくは誘導体の結合方法については、当業者によっていくつかの例が知られて
いる。例えば、マンサー他によるPCT公開公報WO/97/21706はプリ
ン塩基もしくはピリミジン塩基もしくは類似体もしくは誘導体をジオキソラン環
へ立体選択的に結合する1つの方法を記載している。WO/97/21706は
、参照文献としてここに完全に組込まれる。
【0073】 WO/97/21706で開示された方法に従って、出発物質は、アシル化さ
れたジオキソラン環である。WO/97/21706で開示された方法の出発物
質は、上記したスキーム2の生成物の脱炭酸化によって得られ得る。酸化的脱炭
酸化は、C4炭素の立体化学は壊すが、C2炭素の立体化学は保護する。
【0074】 上記したように、酸化的脱炭酸化の段階は、スキーム2の加水分解段階後に起
こる。C2炭素上に所望の立体化学を有する化合物が選択される。処理された化
合物の各mmolに対して、約2.5および約4.0mLの間のアセトニトリル
が溶解される。他の態様では、約3.0および約3.5mLの間のアセトニトリ
ルが化合物の各mmolに対して加えられる。さらに他の態様では、約3.3お
よび約3.4mLの間のアセトニトリルが化合物の各mmolに対して加えられ
る。
【0075】 化合物の各mmolに対して、約0.08および約0.12mLの間のピリジ
ンが加えられる。他の態様では、約0.09および約0.11mLの間のピリジ
ンが化合物の各mmolに対して加えられる。さらに他の態様では、約0.1m
Lのピリジンが化合物の各mmolに対して加えられる。
【0076】 この混合物に対して、化合物の各mmolに対し1.1および1.5mmol
の間のpb(OAc)4が加えられる。他の態様では、化合物の各mmolに対
して約1.2および約1.4mmolの間のpb(OAc)4が加えられる。さ
らに他の態様では、化合物の各mmolに対し約1.3mmolのpb(OAc
4が加えられる。
【0077】 その後、該混合物を室温において18時間攪拌した。次に該混合物を、NaH
CO3の飽和溶液中へ注ぎ込んだ。約2.0および3.0mLの間のNaHCO3 が化合物の各mmolに対して使用された。1つの態様では、約2.5mLおよ
び約2.7mLの間の、およびより好ましくは約2.6mLのNaHCO3が化
合物の各mmolに対して使用された。該溶液を、次にさらに30分間攪拌した
。酢酸エチルで4回抽出することによって、有機層を水層から分離した。抽出物
は合わされ、無水Na2SO4上で乾燥されおよび減圧により蒸発された。所望に
より、粗生成物は、さらにヘキサン中に0ないし15%の酢酸エチルの勾配を使
用したシリカゲルのクロマトグラフィーによって精製され得る。
【0078】 本発明の1つの態様では、酸化的脱炭酸化の段階の後に、グリコシル化される
。グリコシル化は以下のスキーム3
【化24】 によって表される。
【0079】 グリコシル化の方法の第一段階は、C2炭素において、所望の立体特異性を有
する化合物を得ることである。1つの態様に従って、式3Aの化合物によって表
されるようなC2炭素においてS立体化学を有する化合物が好まれる。結果、よ
り高率のβ−Lアノマーが生成物3C中に存在するということになる。他の態様
に従って、C2炭素においてR立体化学を有する化合物が好まれる。結果、最終
生成物中により高率のβ−Dアノマーを有する生成物が生じる。
【0080】 式3Aの化合物は、式3Bの化合物を生成するためにヨードシランと反応させら
れる。1つの態様では、ヨードシランは、ヨードトリメチルシランである。
【0081】 他の態様では、ヨードシランはジヨードシランである。反応にとって重要なこ
とは、それが低い温度において起こるということである。1つの態様に従って、
シリル化されたピリミジン塩基もしくはプリン塩基もしくはそれらの類似体もし
くは誘導体でのグリコシル化前の温度は好ましくは、0℃および−78℃の間で
ある。他の態様に従って、シリル化されたピリミジン塩基もしくはプリン塩基も
しくはそれらの類似体もしくは誘導体でのグリコシル化前の温度は、0℃および
−14.9℃の間である。さらに他の態様に従って、基
【化25】 (基中、R5、R6およびR7は、それぞれ独立して、水素原子、臭素原子、塩素
原子、フッ素原子、沃素原子、アミノ基、ヒドロキシル基および炭素原子数3な
いし6のシクロアルキルアミノ基からなる群から選択される。)からなる群から
選択されたシリル化されたプリン塩基もしくは類似体もしくは誘導体でのグリコ
シル化前の温度は、0℃および−78℃の間である。
【0082】 さらに他の態様に従って、
【化26】 からなる群から選択されたシリル化されたプリン塩基もしくはそれらの類似体も
しくは誘導体でのグリコシル化前の温度は、0℃および−78℃の間である。
【0083】 式3Bによって表されたヨード中間体は、次にジクロロメタン中に溶解され、
そして反応容器の温度と同等の温度まで冷却された。
【0084】 プリン塩基もしくはピリミジン塩基もしくはそれらの類似体もしくは誘導体を
次に選択した。1つの態様に従って、プリン塩基もしくはピリミジン塩基もしく
はそれらの類似体もしくは誘導体は以下の群
【化27】 [式中、R2、R9およびR11はそれぞれ独立して水素原子、炭素原子数1ないし
6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のアシル基およびR8C(O)(ここで
8は、水素原子もしくは炭素原子数1ないし6のアルキル基を表す。)からな
る群から選択され、R3、R4およびR10は、それぞれ独立して、水素原子、炭素
原子数1ないし6のアルキル基、臭素原子、塩素原子、フッ素原子、沃素原子お
よびCF3からなる群から選択され、そして R5、R6およびR7は、それぞれ独立して、水素原子、臭素原子、塩素原子、フ
ッ素原子、沃素原子、アミノ基、ヒドロキシル基および炭素原子数3ないし6の
シクロアルキルアミノ基からなる群から選択される。]から選択される。
【0085】 1つの態様に従って、プリン塩基もしくはピリミジン塩基もしくはそれらの誘
導体は
【化28】 からなる群から選択される。
【0086】 この態様では、R2は水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原
子数1ないし6のアシル基およびR8C(O)(ここでR8は、水素原子もしくは
炭素原子数1ないし6のアルキル基を表す。)からなる群から選択される。さら
にR3およびR4は、それぞれ独立して、水素原子、炭素原子数1ないし6のアル
キル基、臭素原子、塩素原子、フッ素原子、沃素原子およびCF3からなる群か
ら選択され、そして R5、R6およびR7は、それぞれ独立して、水素原子、臭素原子、塩素原子、フ
ッ素原子、沃素原子、アミノ基、ヒドロキシル基および炭素原子数3ないし6の
シクロアルキルアミノ基からなる群から選択される。
【0087】 他の態様では、プリン塩基もしくはピリミジン塩基もしくはそれらの類似体も
しくは誘導体は
【化29】 からなる群から選択される。
【0088】 この態様では、R9およびR11は独立して、水素原子、炭素原子数1ないし6
のアルキル基、炭素原子数1ないし6のアシル基およびR8C(O)からなる群
から選択される。さらに、R10は水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基
、臭素原子、塩素原子、フッ素原子、沃素原子およびCF3からなる群から選択
される。
【0089】 プリンもしくはピリミジンもしくはそれらの類似体もしくは誘導体は、過シレ
ート化塩基(persylated base)としてここで引用される過シレ
ート化された(persylated )プリン塩基もしくはピリミジン塩基も
しくはそれらの類似体もしくは誘導体を生成するためにシレート剤(Sylat
ing agent)および硫酸アンモニウムによって過シレート化(pers
ylated)され、次にHMDSの蒸発を行われそしてスキーム3中にPとし
て明示された。1つの態様に従って、シレート剤(Sylating agen
t)は、1,1,1,3,3,3,−ヘキサメチルジシラザン、トリメチルシリ
ルトリフレート、t−ブチルジメチルシリルトリフレートもしくは、トリメチル
シリル塩化物からなる群から選択される。1つの態様では、該シレート剤(Sy
lating agent)は、1,1,1,3,3,3,−ヘキサメチルジシ
ラザンである。
【0090】 該過シレート化塩基(persylated base)Pは、30mLのジ
クロロメタン中に溶解され、そして式3Bによって表されたヨード中間体へ加え
られた。該反応混合物は、0および78℃の間において1.5時間保たれ、次に
炭酸水素ナトリウム水溶液中へ注ぎ込まれ、そしてジクロロメタンで抽出された
(25mLで2回)。式3Cの化合物を得るために有機層を硫酸ナトリウム上で
乾燥させた。スキーム3で使用されたように、Bは上記段階でPを形成するよう
にシレート化(persylated)されたプリン塩基もしくはピリミジン塩
基もしくはそれらの類似体もしくは誘導体の部分を表す。式3Cの化合物は、濾
過によって除去され、そして溶媒を、粗混合物を生成するために減圧によって蒸
発させた。式3Cによって表された該生成物は、C4炭素において主に4S立体
配置を有し、80%のアノマー純度を有する。出発物質が式3Aで表される化合
物の場合、該生成物は、80%のアノマー純度を有する主にβ−L鏡像異性体を
生成する。
【0091】 次に、式3Dの化合物を生成するために式3Cの化合物を非保護する。これは
、式3Cによって表された化合物をメタノール中に溶解することおよび次にアン
モニアもしくはメトキシドナトリウムを加えることによって行われ得る。該非保
護段階は当業者に既知の他の方法によってもまた行われ得る。式3Dによって表
された生成物は、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製
される(酢酸エチル中に5%MEOH)。該非保護段階は当業者に既知の他の方
法によってもまた行われ得る。
【0092】 他の態様では、スキーム1の化合物は以下のスキーム4
【化30】 で示されたもう一つの方法によって調製され得る。
【0093】 約1.0ないし1.4当量の間の硫酸が0ないし5℃の間の温度において攪拌さ
れている非常に過度の水へ少しずつ加えられた。実施例およびそれに限定しない
方法によって、もしも9.06molのD−セリンが反応物質の1当量に相当す
る場合、次に約9.5ないし13.3molの間の硫酸が7.3Lの水へ加えら
れる。他の態様では、約1.1ないし1.3当量の硫酸が過度の水へ加えられる
。さらなる態様では、1.2当量の硫酸が過度の水へ加えられる。
【0094】 約1当量のD−セリンが強攪拌下へ少しずつ加えられた。次に約1.0および
1.4等量の間の亜硝酸塩ナトリウム水溶液を滴下して加えた。加えている間(
約7時間)、温度は0ないし5℃の間に保たれた。該反応容器は、一晩室温にお
いて攪拌された。水が減圧によって除去され、そして残滓(D−グリセリン酸)
をトルエンと共に共−蒸発(1Lで3回)した。該残滓を、次に約6Lのアルコ
ール溶媒と共に30分間攪拌した。1つの態様に従って、該アルコールは、式R 1 OH(式中、R1は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)である。他の
態様に従って、該アルコールは、メタノールもしくはエタノールである。結果生
じた固形物を、濾過によって除去した。透明な溶液を室温において30ないし4
0時間攪拌し、アルコールを減圧によって除去し、黄色い粘稠なシロップ状の形
態でD−グリセレートを得た。該D−グリセレートを、次に約0.9ないし1.
1当量の間のジアルキルアセタールと約85ないし95℃の温度において反応さ
せる。適当なジアルキルアセタールの例は、ベンゾイルオキシアセトアルデヒド
ジアルキルを含む。ジアルキルアセタールの適当なアルキルの例は、メチルおよ
びエチルである。
【0095】 次に約1質量%および約10質量%の間のPTSAを加えた。他の態様に従っ
て、約5質量%のPTSAが加えられる。他の態様では、約0.02当量の固形
PTSAが加えられる。該反応混合物は2ないし3時間、85ないし95℃の間
の温度において減圧され続けた。該混合物は次に室温まで冷却され、酢酸エチル
(250mL)で希釈され、そして攪拌下の飽和炭酸水素ナトリウム溶液(25
0mL)上へ注ぎ込まれた。有機層を分離し、そして水層を濃縮し、5ないし1
0%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶離するシリカゲルカラム上で精製し、所望
のジオキソランを2:1もしくはそれ以上のβ/α比を有するうすい黄色オイル
(約59%)として得た。
【0096】 二者択一的にスキーム4の第三段階目の反応物質は、スキーム1の相当する反
応物質によって置換され得る。例えば、式4Cによって表されるD−グリセレー
トは、1つの態様に従って、式1Bで表される1,3−ジオキソラン−4−(4
R)カルボン酸−2,2−ジメチルアルキルエステルで置換され得る。さらに、
もしくは二者択一的に、式4Dによって表されたジアルキルアセタールは、式1
Aによって表されたベンゾイルオキシアルデヒドで置換される。これらの置換は
、上記で十分に説明したスキーム4の第三段階の反応条件の変化を必要としない
【0097】 さらなる本発明の態様において、スキーム4の出発物質はL−セリンであり、
それはジオキソラン環のC4炭素原子においてS立体配置を有する最終生成物を
生成する。二者択一的に、第三段階目のL−グリセレートは、ジオキソラン環の
C4炭素原子において主にS立体配置を有する最終生成物を生成するために1,
3−ジオキソラン−4−(4S)カルボン酸−2,2−ジメチルアルキルエステ
ルで置換され得る。
【0098】
【実施例】実施例1.サビナーゼ(登録商標;Savinase)を使用したジオキソラン メチルエステルの酵素触媒された加水分解 (2−(S)−ベンゾイルオキシメチル)−4−カルボン酸−1,3−ジオキ
ソランメチルエステル(20g、75.2mmol)の2:1(β:α)のアノ
マー混合物が反応容器へ計量され、そして40mLのアセトニトリルで溶解した
。pH7.2のリン酸緩衝液160mLを懸濁液を形成するために加えた。サビ
ナーゼ(登録商標;Savinase)(5mL)を反応を開始させるために加
え、そして加水分解の速度および度合いをカイラセル(ChiraCel)光学
濃度(OD)カラムを用いたHPLC分析もしくは1M(mol/L)NaOH
での自動滴定によってpH7を保つpH−法によって観察した。該反応は、残存
するエステルのアノマー純度が98%に達したところで終了させた(約8時間)
。反応混合物のpHを1M(mol/L)NaOHでpH7.5に調整した後、
残存する出発物質エステルを酢酸エチルで抽出した(80mLで3回)。該水層
を、pH6.0に調整し、そして酸生成物を抽出した。
【0099】 両方の抽出物を、MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧によって濃縮した。こ
の方法によって、我々は98%以上のアノマー純度を有する(2−(S)−ベン
ゾイルオキシメチル)−4−(S)−カルボン酸−1,3−ジオキソランメチル
エステルを得た。
【0100】実施例2.NMRによるβアノマーの純度 分析はバリアン ジェミニ(Varian Gemini)200MHz(メ
ガヘルツ)NMR分光計でCDCl3において行った。α−エステルは、5.3
3(3J=4.6Hz)において三重線を示し、そしてβ−エステルは5.23
3J=4.6Hz)より高磁場において三重線を示した。α−酸は、5.33
3J=3.6Hz)において三重線を示したが、β−酸は、d 5.19より
高磁場において幅の広い一重線を示した。我々は、準備中いかなる基質もしくは
生成中の酸生成物のエピマー化も観察できなかった。NMR分析によってβ−ア
ノマーの純度が、98%のアノマー純度であると決定された。
【0101】 実施例3:α−アノマーの純度 酸生成物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧によって濃縮した後に実施例
1から得た。それをNMRによって純度を分析した。α−アノマーが高いアノマ
ー純度で分離した。
【0102】実施例4:アルカラーゼ(登録商標;Alcalase)を使用したβ−アノマ ーの酵素分解 実施例1ないし2の方法を、(2−(S)−ベンゾイルオキシメチル)−4−
カルボン酸−1,3−ジオキソランメチルエステルの2:1(β:α)アノマー
混合物を分離するための酵素としてアルカラーゼ(登録商標;Alcalase
)を使用して行った。その結果、高いアノマー純度を有するβ−アノマーが生じ
た。
【0103】実施例5:α−アノマーアルカラーゼ(登録商標;Alcalase)の酵素分 酸生成物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧によって濃縮した後に実施例
4から得た。α−アノマーが高いアノマー純度で分離した。
【0104】実施例6:カイロCLEC(登録商標;ChiroCLEC)−BLを使用した β−アノマーの酵素分解 実施例1ないし2の方法を、(2−(S)−ベンゾイルオキシメチル)−4−
カルボン酸−1,3−ジオキソランメチルエステルの2:1(β:α)アノマー
混合物を分離するための酵素としてカイロCLEC(登録商標;ChiroCL
EC)−BLを使用して行った。その結果、高いアノマー純度を有するβ−アノ
マーが生じた。
【0105】実施例7:カイロCLEC(登録商標;ChiroCLEC)−BLを使用した α−アノマーの酵素分解 酸生成物を、MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧によって濃縮した後、実施
例6から得た。α−アノマーが高いアノマー純度で分離した。
【0106】 実施例8:PS−30を使用したβ−アノマーの酵素分解 実施例1ないし2の方法を、(2−(S)−ベンゾイルオキシメチル)−4−
カルボン酸−1,3−ジオキソランメチルエステルの2:1(β:α)アノマー
混合物を分離するため酵素としてPS−30を使用して行った。その結果、高い
アノマー純度を有するβ−アノマーが生じた。
【0107】 実施例9:PS−30を使用したα−アノマーの酵素分解 酸生成物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧によって濃縮した後、実施例
8から得た。α−アノマーが高いアノマー純度で分離した。
【0108】 実施例10:カイロCLEC(登録商標;ChiroCLEC)−PCを使用 したβ−アノマーの酵素分解 実施例1ないし2の方法を、(2−(S)−ベンゾイルオキシメチル)−4−
カルボン酸−1,3−ジオキソランメチルエステルの2:1(β:α)アノマー
混合物を分離するための酵素としてカイロCLEC(登録商標;ChiroCL
EC)−PCを使用して行った。その結果、高いアノマー純度を有するβ−アノ
マーが生じた。
【0109】 実施例11:カイロCLEC(登録商標;ChiroCLEC)−PCを使 用したα−アノマーの酵素分解 酸生成物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧によって濃縮した後、、実施
例10から得た。α−アノマーが高いアノマー純度で分離した。
【0110】 実施例12:プロテアーゼNを使用したβ−アノマーの酵素分解 実施例1ないし2の方法を、(2−(S)−ベンゾイルオキシメチル)−4−
カルボン酸−1,3−ジオキソランメチルエステルの2:1(β:α)アノマー
混合物を分離するための酵素としてプロテアーゼNを使用して行った。その結果
、高いアノマー純度を有するβ−アノマーが生じた。
【0111】 実施例13:プロテアーゼNを使用したα−アノマーの酵素分解 酸生成物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧によって濃縮した後、実施例
12から得た。α−アノマーが高いアノマー純度で分離した。
【0112】 実施例14:2−(S)−ベンゾイルオキシメチル−4−(R)−ヨード−1 ,3−ジオキソランおよび2−(S)−ベンゾイルオキシメチル−4−(S)− ヨード−1,3−ジオキソラン(化合物14)の調製
【化31】 2S−ベンゾイルオキシメチル−4Sアセトキシ−1,3−ジオキソランおよび
2S−ベンゾイルオキシメチル−4R−アセトキシ−1,3−ジオキソランが1
:2の比からなる混合物(6g;23.8mmol)をトルエンと共に減圧によ
って共沸蒸留した。トルエンの除去の後、残ったオイルを乾留ジクロロメタン(
60mL)に溶解しそしてヨードトリメチルシラン(3.55mL;1.05当
量)を−78℃において強攪拌下へ加えた。ドライ−アイス/アセトン浴を付加
の後、除去し、そして混合物を室温まで暖めた(15分)。該生成物は、2S−
ベンゾイルオキシメチル−4R−ヨード−1,3−ジオキソランおよび2S−ベ
ンゾイルオキシメチル−4S−ヨード−1,3−ジオキソランであった。
【0113】 もしも出発混合物として2R−ベンゾイルオキシメチル−4Sアセトキシ−1
,3−ジオキソランおよび2R−ベンゾイルオキシメチル−4R−アセトキシ−
1,3−ジオキソランでが選択された場合、その結果生じる生成物は2R−ベン
ゾイルオキシメチル−4R−ヨード−1,3−ジオキソランおよび2R−ベンゾ
イルオキシメチル−4S−ヨード−1,3−ジオキソランであるということは当
業者によって理解され得る。さらにベンジル基の代わりにベンゾイル置換基を有
する出発物質はベンジル基ではなく、ベンゾイル置換基を有する生成物を生じる
【0114】 実施例15:2−(S)−ベンゾイルオキシメチル−1,3−ジオキソラン− 4−(S)−イル)−2−オキソ−4−アミノアセチル−ピリミジン(化合物1 5)の合成
【化32】 あらかじめ調製されたヨード中間体(化合物14)をジクロロメタン中で−7
8℃まで冷却した。1,1,1,3,3,3,−ヘキサメチルジシラザン(HM
DS)および硫酸アンモニウムを還流し、続いてHMDSを蒸発させることによ
り生成された過シレート化(persylate)N−アセチルシトシン(1.
1当量)をジクロロメタン30mLに溶解し、ヨード中間体へ加えた。該反応混
合物を、−78℃において1.5時間保ち、次に炭酸水素ナトリウム水溶液中へ
注ぎ込み、そしてジクロロメタンで抽出した(25mLで2回)。有機層を硫酸
ナトリウム上で乾燥させ、その固形物を濾過によって除去し、そして溶媒を、減
圧によって蒸発させ、粗混合物8.1gを得た。β−L−4'−ベンジル− 2'
−デオキシ− 3'−オキサシチジンおよびそのα−L異性体が各々5:1の比で
生成された。この粗混合物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(酢酸エチル中
に5%のメタノール)によって分離し、純粋なβ−L(β)異性体(4.48g
)を得た。二者択一的にエタノールからの混合物の再結晶によって、純粋なβ異
性体4.92gおよび1:1の比のβおよびα−異性体の混合物3.18gのど
ちらか一方が生成する。
【0115】 実施例16:2−(S)−ベンゾイルオキシメチル−1,3−ジオキソラン− 4−(S)−イル)−2−オキソ−4−アミノ−ピリミジン(化合物16)の合
【化33】 保護されたβ−L異性体(4.4g)(化合物15)を、飽和メタン性アンモ
ニア(methanolic ammonia)(250mL)中で懸濁し、密
閉した容器中で室温において18時間攪拌した。該溶媒を次に減圧によって除去
し、純粋な形態のジアセチル化ヌクレオシドを得た。
【0116】実施例17:2−(S)−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4−(S )−イル)−2−オキソ−4−アミノ−ピリミジン(化合物17)の合成
【化34】 β−L−4'−ベンジル−2'−デオキシ−3'−オキサシチジン(化合物16)
をEtOH(200mL)中に溶解し、続いてシクロヘキサン(6mL)および
パラジウム酸化物(0.8g)を加えた。該反応混合物を7時間、還流し、その
後、冷却し、そして固形物を除去するために濾過した。溶媒を減圧蒸留によって
濾液から除去した。粗生成物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーに
よって精製し、αD 22=−46.7°(C=0.285;MeOH)融点(m.
p.)=192ないし194℃の白い固体(2.33g;全終了の86%)を得
た。 以下の実施例18ないし20に実施例1の出発物質(2−(S)−ベンゾイルオ
キシメチル−4−カルボン酸−1,3−ジオキソランメチルエステル)の調製方
法を説明する。
【0117】 実施例18:D−グリセリン酸(化合物18)の調製
【化35】 硫酸(297mL;11.14mol;1.23当量)の一部を攪拌および冷却
(0ないし5℃)下の過度の水(7,300mL)へ加えた。D−セリン(95
2g;9.06mol;1当量)を少しづつ強攪拌下へ加え、次に亜硝酸ナトリ
ウム水溶液(769g;11.14mol;3,060mLの水に1.23当量
)を滴下によって加えた。加えている間(7時間)、温度は0℃ないし5℃の間
に保ち続けた。該反応容器を一晩、室温において攪拌し、そして該反応をTLC
(ニンヒドリン)によって観察した。反応を完全なものにするために、さらに硫
酸(115mL;4.31mol;0.47当量)および亜硝酸ナトリウム水溶
液(255g;3.69mol;1,100mLの水に0.4当量)を0ないし
5℃の間の温度で保ち続けている反応容器へ加えた。該反応容器を室温において
さらに18時間、攪拌し続けた。窒素を溶液中で1時間、泡立たせ、そして反応
容器を28ないし30℃の間の温度に保ち続けたまま減圧することによって水を
除去した。該残滓(D−グリセリン酸)をトルエンと共に共−蒸発(1Lで3回
)した。
【0118】実施例19:D−メチルグリセレート(化合物19)の調製
【化36】 D−グリセリン酸を、メタノール(6L)と共に30分間、攪拌しそして固形物
を濾過によって除去した。その透明な溶液を室温において35ないし38時間、
攪拌し、そして該反応をTLC(DCM/MeOH 8:2、Rf=0.63)
によって観察した。メタノールを減圧によって除去し、黄色い粘稠な濃縮液(1
,100g)を得た。
【0119】実施例20:2−(R,S)−ベンゾイルオキシメチル−4−R−メチルカルボ キシレート−1,3−ジオキソラン(化合物20)の調製
【化37】 ベンゾイルオキシアセトアルデヒドジメチルアセタール(146g、95%、0
.66mole、1当量)およびD−メチルグリセレート(99g、0.82m
ole、1.25当量)の混合物を90℃まで加熱し、次に固体PTSA(2.
75g、0.145mole、0.022当量)を加えた。該反応混合物を、2
.5時間、90ないし95℃において減圧(水流アスピレーター)し続けた(T
LC、ヘキサン/酢酸エチル 1:1、Rf−0.47)。該反応混合物を、室
温まで冷却し、酢酸エチル(250mL)で希釈し、そして攪拌中の飽和NaH
CO3溶液(250mL)上へ注ぎ込んだ。有機層を分離し、そして水層を酢酸
エチル(150mL)で1回抽出した。有機層を合わせたものを濃縮し、そして
5ないし10%の酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶離するシリカゲルカラム上で
精製し、所望の生成物を2.1:1のβ/α比を有する明るい黄色いオイルとし
て112.4g得た(約59%)。化合物20のβ−アノマーは次に化合物20
のα−アノマーから実施例1ないし3、4ないし5、6ないし7、8ないし9、
10ないし11もしくは12ないし13に従って分離され得る。
【0120】実施例21:β2−(R)−ベンゾイルオキシメチル−1,3−ジオキソラン− 4−(R)−カルボン酸(化合物21)の調製
【化38】 β2−(R)−ベンゾイルオキシメチル−1,3−ジオキソラン−4−(R)−
カルボキシレート−1,3−ジオキソラン(15.327g;57.57mmo
l)をTHF(60mL)に溶解し、その攪拌下へ次に水(15mL)を加えた
。その内部の温度を20℃に調整した。次に水(15mL)中のLiOH(2.
41g;57.57mmol)溶液をそれに7分間で滴下して加えた。該反応混
合物を、22℃においてさらに40分間攪拌した。THFを減圧によって除去し
、そして該残滓を水(70mL)で希釈した。その水溶液をジクロロメタンで抽
出した(35mLで2回)。該水層を30%H2SO4(9.5mL)によって厳
しくpHメーター調整を行い酸性化し(初期のpH:8.36から3.02へ)
、次にDCMで抽出した(60mLで4回)。有機層を合わせ、そして溶媒を減
圧によって除去し、それを一晩続け、明るい緑色の濃縮物(14.26g)を得
た。
【0121】 実施例22:β2−(R)−ベンゾイルオキシメチル1−4−(R,S)−メ チルカルボキシレート−1,3−ジオキソラン(化合物22)の調製
【化39】 テトラ酢酸鉛(944、8g;2.024mole;1.2当量)を少しずつ氷
冷中のピリジン(193mL)および酸(425.5g;1.687mole;
1.0当量)のアセトニトリル(6.8L)水溶液へ加えた。該反応容器を、室
温まで暖め、そして攪拌した。該反応をTLC(ヘキサン:酢酸エチル 6:4
)によって観察した。それをセライトの小さなパッド(約1インチ)に通して濾
過した。次に該濾液を5Lの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液上へ注ぎ込み(反応
混合物は、褐色に変化する)、そして固体状の炭酸水素ナトリウムを加えること
によってpHを8に調整した。黒色の鉛塩を除去するために該濾液を、もう一度
セライトの小さなパッド(約1インチ)に通して濾過し、淡い黄色の混合物を得
た。有機層を分離し、そして水層を酢酸エチルで抽出した(2Lで4回)。有機
層を合わせたものを濃縮し、そして得られたオイルをトルエンと共−蒸発させ(
2Lで3回)、褐色の濃縮物を得た。 この濃縮物(374g)をさらに3.5Lの混合溶媒(酢酸エチル:ヘキサン
8:2)をもちいて溶離するシリカゲルの小さなパッド(1g粗生成物;2gシ
リカ)に通して濾過することによって精製し、純粋な生成物332.3g(74
%)を得た。この最終濾過段階は所望による。
【0122】 実施例23:9−(2−(R)−ベンゾイルオキシメチル−1,3−ジオキソ ラン−4−イル)−6−クロロ−2−アミノプリン(化合物23a)および9− (2−(R)−ベンゾイルオキシメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)− 6−ヨード−2−アミノプリン(化合物23b)の調製
【化40】 TMSI(28.2mL;198.12mol当量)を糖2−(R)−ベンゾイ
ルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソラン(52.75g;1
98.12mol;1当量)のジクロロメタン(750mL)溶液へ−15℃に
おいて滴下して加えた。−15℃において2.5時間後、シレート化(syla
ted)された2−アミノ−6−クロロプリン(62g;198mmol;1当
量)を反応混合物へ固体状で加えた。同じ温度においてさらに2.5時間攪拌を
続けた。該反応混合物を室温まで徐々に暖め、室温においてさらに40時間攪拌
し続けた。次に該混合物をNaHCO3水溶液(1L)上へ注ぎ込んだ。それをN
2SO3と共に20分間攪拌し、そして小さいセライトパッドに通して濾過した
。次に有機層を分離し、そして水層をジクロロメタンで抽出した(200mLで
1回)。有機層を合わせたものを濃縮し、粗生成物87gを得た。酢酸エチル/
ヘキサン(6:4)を用いて溶離剤するシリカゲル(450g)上での粗生成物
のカラム精製により、2.3:1のβ/α比を有する結合生成物(81%;1:
1 クロロ/ヨード 混合物)を67.7g得た。
【0123】 二者択一的に、もしも所望の最終生成物が同じ化合物であるが逆の立体化学であ
る場合(すなわちL立体配置のβ:α立体異性体の2:1混合物)、上記で説明
した方法で行う。しかしながら糖2−(R)−ベンゾイルオキシメチル−4−カ
ルボキシル−1,3−ジオキソランは2−(S)−ベンゾイルオキシメチル−4
−カルボキシル−1,3−ジオキソランで置換される。
【0124】 実施例24:9−(2−(R)−ベンゾイルオキシメチル−1,3−ジオキソ ラン−4−イル)−6−(Nシクロプロピル)アミノ−2−アミノプリン(化合 物24)の調製
【化41】 エタノール(100mL)中の出発物質(化合物23:6.3g;14.95m
mol;1当量;平均F.W.=421.52;Cl:I/1:1)の溶液をシ
クロプロピルアミン(3.1mL;44.84mmol;3当量)を用いて75
ないし80℃において20時間、還流しそして室温まで冷却した。該反応混合物
を濃縮し、ジクロロメタン(25mL)中に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液に注ぎ込んだ。10分の攪拌の後、有機層を分離し、そして水層をジクロロ
メタンで抽出した(15mLで2回)。有機層を合わせたものを濃縮し、定量的
な収量で粗生成物を得、そしてそれを次にカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、酢酸エチル:MeOH 98.5:2.5および95:5)により精製し、
β/α混合物である生成物を5.3g(89%)得た。
【0125】実施例25:9−(2−(R)−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4 −イル)−6−(N−シクロプロピル)アミノ−2−アミノプリン(化合物25 )の調製
【化42】 出発物質(化合物24:3.3g)をアンモニアと共にMeOH(80mL;
2M(mol/L))中で20時間、攪拌した。過剰なアンモニアを除去するた
めに反応混合物中で窒素を泡立たせた。次に該溶液を濃縮し、β/α混合物(β
/α=2.3:1)である粗生成物を得た。該β/α異性体を、溶離剤としてD
CM/MeOHを使用したシリカゲル上のクロマトグラフィーによって分離し、
(70%β異性体)1.18gを得た。
【0126】 実施例26:9−(2−(R)−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン− 4−イル−6−(N−2−シクロプロピル−2−アミノメトキシル)−2−アミ ノプリン(化合物26)の調製
【化43】 飽和メタン性アンモニア(methanolic ammonia)30mL
中の(2R)−2−ベンゾイルオキシメチル−4−(2'−アミノ−6'−シクロ
プロピルアミノ−プリン− 9'−イル)−1,3−ジオキソラン(480mg)
の溶液を室温において18時間、攪拌した。該混合物を乾燥させるために減圧に
よって蒸発させた。該残滓を20mLの水に溶解し、10mLの塩化メチレンで
2回洗浄し、そして凍結乾燥し、80%の収率で白い固体283mgを得た。生
じた生成物は、約2:1の比のβ:アノマー混合物であった。
【0127】 二者択一的に、もしも所望の最終生成物が同じ化合物であるが逆の立体化学であ
る場合(すなわちL立体配置のβ:α立体異性体の2:1混合物)、上記で説明
した方法で行う。しかしながら実施例23の段階に従う場合には、糖2−(R)
−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランは2−(
S)−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランで置
換される。
【0128】 実施例27:9−(2−(S)−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン −4−イル−2−アミノプリン(化合物27)の調製
【化44】 実施例23の方法を行い、その後、6.3gの化合物23に100mLのトリエ
チルアミンを含んでいる300mLのエタノール中で10%以上のpd/c(パ
ラジウム/炭)において50psiの水素に基づいた条件で水素化をうけさせた
。 3時間の振盪の後、触媒を濾過によって除去した。次に該溶媒を蒸発させ、得た
個体をエタノール−エーテルにより再結晶し、L立体配置のβ:α立体異性体の
約2:1混合物である化合物約4gを得た。 二者択一的に、もしも所望の最終生成物が同じ化合物であるが逆の立体化学であ
る場合(すなわちD立体配置のβ:α立体異性体の約2:1混合物)、上記で説
明した方法で行う。しかしながら実施例23の段階に従う場合には、糖2−(S
)−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランは2−
(R)−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランで
置換される。
【0129】実施例28:9−(2−(S)−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4 −イル)−6−アミノプリン(化合物28)の調製
【化45】 実施例23および24で述べた方法を行った。しかしながら実施例23の段階
に従う場合には、1当量のシラート化(silated)された2−アミノ−6
−クロロプリンを1当量のシラート化(silated)された6−アミノプリ
ンで置換した。その結果、約2:1のβ:α比を有する9−(2−(S)−ヒド
ロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−6−アミノプリンを得た。
二者択一的に、もしも所望の最終生成物が同じ化合物であるが逆の立体化学であ
る場合(すなわちD立体配置のβ:α立体異性体の2:1混合物)、上記で説明
した方法で行う。しかしながら実施例23の段階に従う場合には、糖2−(S)
−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランは2−(
R)−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランで置
換される。
【0130】実施例29:9−(2−(S)−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4 −イル)−6,2−ジアミノプリン(化合物29)の調製
【化46】 実施例23の方法を行い、その後、6gの化合物23を乾留アンモニアを用いて
0℃において飽和されたメタノール0.9L中に溶解した。そして該溶液を、鉄
ボンベ中で105℃ないし110℃まで16時間、加熱した。該溶液を乾燥させ
るために蒸発させ、そして該残滓を溶離剤としてクロロホルム−メタノール(4
:1)を使用したシリカゲル上でのクロマトグラフィーによって精製し、化合物
29の粗生成物を約3g得た。該生成物をメタノール−エーテルで再結晶し得、
約2:1のβ:α比を有する精製された化合物29を得た。 二者択一的に、もしも所望の最終生成物が同じ化合物であるが逆の立体化学であ
る場合(すなわちD立体配置のβ:α立体異性体の2:1混合物)、上記で説明
した方法で行う。しかしながら実施例23の段階に従う場合には、糖2−(S)
−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランは2−(
R)−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランで置
換される。
【0131】実施例30:9−(2−(S)−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4 −イル)−6−オキソ−2−アミノプリン(化合物30)の調製
【化47】 実施例23の方法を行い、その後、6gの化合物23を、200mLのメタノ
ール、50mLの水および10gのNaOHの混合物に溶解した。該溶液を還流
下で5時間、加熱し、その後それを300mLの水および過度のピリジニウムス
ルホネート樹脂で希釈した。該スラリーを濾過し、該樹脂を水で洗浄し、そして
合わせた水性濾液を乾燥させるために減圧によって蒸発させ、残った残滓を50
%メタノール水溶液中に溶解した。該溶液を、活性炭で処理し、濾過し、そして
該濾液を乾燥させるために減圧によって蒸発させ、固体の残滓を得、それをエタ
ノール水溶液から再結晶し、約2:1のβ:α比を有する純粋な化合物30を得
た。 二者択一的に、もしも所望の最終生成物が同じ化合物であるが逆の立体化学であ
る場合(すなわちD立体配置のβ:α立体異性体の2:1混合物)、上記で説明
した方法で行う。しかしながら実施例23の段階に従う場合には、糖2−(S)
−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランは2−(
R)−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランで置
換される。
【0132】実施例31:9−(2−(S)ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4− イル)−2−オキソ−4−アミノ−5−メチルピリミジン(化合物31)の調製
【化48】 実施例23の方法を行い、次に実施例25の方法を行った。しかしながら実施
例23の段階に従う場合には、1当量のシラート化(silated)された2
−アミノ−6−クロロプリンを1当量のシラート化(silated)された2
−オキソ−4−アミノ−5−メチル−ピリミジンで置換した。その結果、約2:
1のβ:α比を有する9−(2−(S)−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソ
ラン−4−イル)−2−オキソ−4−アミノ−5−メチルピリミジンを得た。 二者択一的に、もしも所望の最終生成物が同じ化合物であるが逆の立体化学であ
る場合(すなわちD立体配置のβ:α立体異性体の2:1混合物)、上記で説明
した方法で行う。しかしながら実施例23の段階に従う場合には、糖2−(S)
−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランは2−(
R)−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランで置
換される。
【0133】 実施例32:9−(2−(S)ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4 −イル)−2−オキソ−4−アミノ−5−フルオロピリミジン(化合物32)の 調製
【化49】 実施例23の方法を行い、次に実施例25の方法を行った。しかしながら実施
例23の段階に従う場合には、1当量のシラート化(silated)された2
−アミノ−6−クロロプリンを1当量のシラート化(silated)された2
−オキソ−4−アミノ−5−フルオロ−ピリミジンで置換した。その結果、約2
:1のβ:α比を有する9−(2−(S)−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキ
ソラン−4−イル)−2−オキソ−4−アミノ−5−フルオロピリミジンを得た
。二者択一的に、もしも所望の最終生成物が同じ化合物であるが逆の立体化学で
ある場合(すなわちD立体配置のβ:α立体異性体の2:1混合物)、上記で説
明した方法で行う。しかしながら実施例23の段階に従う場合には、糖2−(S
)−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランは2−
(R)−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランで
置換される。
【0134】実施例33:9−(2−(S)ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4− イル)−2,4−ジオキソピリミジン(化合物33)の調製
【化50】 実施例23の方法を行い、次に実施例25の方法を行った。しかしながら実施
例23の段階に従う場合には、1当量のシラート化(silated)された2
−アミノ−6−クロロプリンを1当量のシラート化(silated)された2
,4−ジオキソピリミジンで置換した。その結果、約2:1のβ:α比を有する
9−(2−(S)−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2
,4−ジオキソピリミジンを得た。 二者択一的に、もしも所望の最終生成物が同じ化合物であるが逆の立体化学であ
る場合(すなわちD立体配置のβ:α立体異性体の2:1混合物)、上記で説明
した方法で行う。しかしながら実施例23の段階に従う場合には、糖2−(S)
−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランは2−(
R)−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランで置
換される。
【0135】実施例34:9−(2−(S)ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4− イル)−2,4−ジオキソ−5−メチルピリミジン(化合物34)の調製
【化51】 実施例23の方法を行い、次に実施例25の方法を行った。しかしながら実施
例23の段階に従う場合には、1当量のシラート化(silated)された2
−アミノ−6−クロロプリンを1当量のシラート化(silated)された2
,4−ジオキソ−5−メチルピリミジンで置換した。その結果、約2:1のβ:
α比を有する9−(2−(S)−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−4
−イル)−2,4−ジオキソ−5−メチルピリミジンを得た。 二者択一的に、もしも所望の最終生成物が同じ化合物であるが逆の立体化学であ
る場合(すなわちD立体配置のβ:α立体異性体の2:1混合物)、上記で説明
した方法で行う。しかしながら実施例23の段階に従う場合には、糖2−(S)
−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランは2−(
R)−ベンゾイルオキシメチル−4−カルボキシル−1,3−ジオキソランで置
換される。
【0136】 高い配列の相同性を有する酵素の選択および反応条件の最適化を含みそれに限
定されない本発明のいくつかの改変もしくは変化は、前記の本発明の詳細な記載
により当業者へ明らかにされ得る。そのような改変もしくは変化は、以下のクレ
ームによって定義された本発明の1つもしくはそれ以上の態様の範囲内に属する
ことを意図する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 473/40 C07D 473/40 C12P 41/00 C12P 41/00 E (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ワン,イ−フォン アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 02420 レキシントン スカイビュー ロ ード 17 Fターム(参考) 4B064 AF02 CA21 CB03 CD09 DA01 4C063 AA01 BB02 CC81 DD29 EE05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式AもしくはB 【化1】 (式中、Rは、炭素原子数1ないし6のアルキル基および炭素原子数6ないし1
    5のアリール基からなる群から選択され、そしてBzはベンゾイル基を表す。)
    によって表されるβおよびαアノマーのアノマー混合物からのジオキソランヌク
    レオシド類似体の立体選択的製造方法であり、該方法は、主に一方のアノマーを
    立体選択的に加水分解するために上記混合物をプロテアーゼN、アルカラーゼ、
    サビナーゼ、カイロ(Chiro)CLEC−BL、PS−30およびカイロ(
    Chiro)CLEC−PCからなる群から選択された酵素で立体選択的に加水
    分解して、R1がHで置換された生成物を生成すること、 非加水分解出発物質から上記生成物を分離すること、 C4位における官能基をプリニル基もしくはピリミジニル基もしくはそれらの誘
    導体で立体選択的に置換することを含む方法。
  2. 【請求項2】 前記加水分解の段階が少なくとも97%のアノマー純度を有する出発物質を生
    じる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記加水分解の段階が少なくとも98%のアノマー純度を有する出発物質を生
    じる請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記加水分解の段階が少なくとも98.5%のアノマー純度を有する出発物質
    を生じる請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記加水分解の段階が少なくとも98.8%のアノマー純度を有する出発物質
    を生じる請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記加水分解の段階が少なくとも97%のアノマー純度を有する生成物を生じ
    る請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記加水分解の段階が少なくとも98%のアノマー純度を有する生成物を生じ
    る請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記加水分解の段階が少なくとも98.5%のアノマー純度を有する生成物を
    生じる請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記加水分解の段階が少なくとも98.8%のアノマー純度を有する生成物を
    生じる請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記プリニル基もしくはピリミジニル基もしくはそれらの誘導体が次式 【化2】 [式中、R2は水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ない
    し6のアシル基およびR8C(O)(ここでR8は、水素原子もしくは炭素原子数
    1ないし6のアルキル基を表す。)からなる群から選択され、 R3およびR4は、それぞれ独立して、水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキ
    ル基、臭素原子、塩素原子、フッ素原子、沃素原子およびCF3からなる群から
    選択され、そしてR5、R6およびR7は、それぞれ独立して、水素原子、臭素原
    子、塩素原子、フッ素原子、沃素原子、アミノ基、ヒドロキシル基および炭素原
    子数3ないし6のシクロアルキルアミノ基からなる群から選択される。]からな
    る群から選択される請求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記プリン塩基もしくはピリミジン塩基もしくはその誘導体が次式 【化3】 からなる群から選択される請求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記置換の段階が、さらに 第二混合物をアシル化してアシル化第二混合物を生成すること、およびプリン塩
    基もしくはピリミジン塩基もしくはそれらの誘導体およびルイス酸で上記アシル
    化第二混合物を、グリコシル化してジオキソランヌクレオシド類似体を生成する
    ことを含む請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。
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