JP2003522183A - ターゲッティングペプチド - Google Patents
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Abstract
Description
に標的とすることができるペプチドを提供する。本発明は、このようなペプチド
と治療薬を含んでなる組成物にも関する。本発明は、特にヒトにおいて、遺伝子
治療を実施する上できわめて興味深いものである。
を治療または予防することと定義することができる。ヒトの疾患の遺伝子治療に
よる治療の可能性は、2〜3年の間で理論的考察の段階から臨床的応用の段階へ
と移行した。ヒトに応用された最初のプロトコールは、アデニンデアミナーゼ(
ADA)をコードする遺伝子に影響を与える突然変異の結果として遺伝的に免疫
不全となっている患者に対し、1990年9月にアメリカ合衆国で開始されたが
、この最初の実験の結果が比較的良好であったことにより、様々な先天性および
後天性の疾患に対して技術開発が促進された。
び遺伝情報の発現が必要となる。機能性遺伝子を様々な手法によって細胞に導入
することにより、一過性発現(一過性トランスフェクション)または宿主ゲノムへ
の組み込みを伴う宿主細胞の恒久的形質転換が可能となる。剥き出しにした核酸
(すなわち、プラスミドDNA)の直接注入も考えられるが(Wolff et al., Scien
ce 247 (1990) 1465-1468)、多くのプロトコールでは、目的の遺伝子を運ぶため
のベクターが使用される。これらのベクターは、2種類に分類することができる
。
に関するものである。ウイルスは、細胞膜を通る輸送、リソソーム分解の回避、
そのゲノムの核への送達を行うための多様できわめて精巧な機構を備えており、
従って、多くの遺伝子送達用途に用いられている。それらの構造、組織および生
物学的性質は、当業者が入手できる文献に記載されている。
欠損組換え型アデノウイルスベクターである。その利点としては、これを高力価
に増殖させることができ、多種多様なヒト細胞型に効率的に形質導入することが
できる点が挙げられる。アデノウイルスゲノムは、ウイルスサイクルを完成する
のに必要な約30個を上回る遺伝子を有する約36kbの線状二本鎖DNA分子か
らなっている。初期遺伝子は、抗ウイルス性宿主免疫応答を調節すると考えられ
ているE3領域を除き、ウイルス複製に本質的な4領域(E1〜E4)に分けら
れる。後期遺伝子は、その大部分がウイルスキャプシドを構成する構造タンパク
質をコードする。更に、アデノウイルスゲノムは、両端にシス作用性の5′およ
び3′ITR(逆方向末端反復配列)とDNA複製に必須のパッケージング配列を
有する。遺伝子治療プロトコールに用いられるアデノウイルスベクターはE1の
ほとんどを欠いており、それらの複製およびその後の環境および宿主体内での伝
播を回避するようになっている。E3領域における欠失によって、クローニング
容量も増加する(総説としては、例えば、Yeh et al. FASEB Journal 11 (1997)
615-623を参照されたい)。現在、ITRとパッケージング配列を保持し、残存す
るウイルス抗原合成の廃止を目的とする実質的な遺伝子修飾を含む第二世代ベク
ターが、形質導入した細胞での治療用遺伝子の長期発現を改良する目的で構築さ
れている(WO94/28152, Lusky et al. J. Virol 72 (1998) 2022-2032)。
ビリオンの結合によって決定される。これに関して、ウイルスキャプシドの表面
に存在する繊維が細胞への結合に重要な役割を果たしており(Defer et al. J. V
irol. 64 (1990) 3661-3673)、ペントン基部は細胞インテグリンへの結合を介す
るインターナリゼーションを促進する(Mathias et al. J. Virol. 68 (1994) 68
11-6814)。最近の研究は、アデノウイルス2型および5型によるコクサッキーウ
イルス受容体(CAR)の使用を前提としている(Bergelson et al ; Science 275 (1
997) 1320-1323)。しかしながら、他の表面タンパク質は、繊維結合、例えばHon
g et al.によって同定されているクラスIの組織適合抗原のα2ドメインに関与
することがある(EMBO J. 16 (1997) 2294-2306)。繊維は3つの領域(Chroboczek
et al. Current Top. Microbiol. Immunol. 199 (1995) 165200)、すなわちペ
ントン基部と相互作用し且つキャプシドに確実に固定するタンパク質のN−末端
の尾、多数のβシート反復体からなるシャフト、および三量体化シグナル(Hong
et al. J. Virol. 70 (1996) 7071-7078)と受容体結合残基(Henri et al. J. Vi
rol. 68 (1994) 5239-5246 ; Louis et al. J. Virol. 68 (1994) 4104-4106)を
含むノブからなっている。
導された多数のものが、容易に入手可能である(総説としては、例えば、Rolland
, Critical reviews in Therapeutic Drug Carrier Systems 15 (1998) 143-198
を参照されたい)。ウイルス送達系よりも効率は劣るが、それらは、大規模生産
、安全性、低免疫原性、およびクローニング容量に関して潜在的な利点を有する
。更に、それらは、所望な成分を単に混合するだけで容易に改変することができ
る。
子治療ベクターのデザインは、今日の遺伝子治療研究における主要な関心事およ
び目標の一つである。ターゲッティングベクターを用いることによってベクター
の広まりが限定されるので、所望な標的細胞に対する治療効力が増加し、副作用
の可能性が最小限に抑えられる。ターゲッティングは、最初に細胞表面で適当な
アドレスを同定した後、ベクターがこのアドレスを認識することができるやり方
でベクターを修正することによって行うことができる。
することが示されている。例えば、速やかに増殖する腫瘍の内皮細胞は静止期の
内皮細胞には含まれていない細胞表面タンパク質、すなわちαvインテグリン(B
rooks et al. Science 264 (1994) 569)、およびある種の血管形成増殖因子の受
容体(Hanahan Science 277 (1997) 48)を発現する。ファージ展示ライブラリー
選択法を用いて、これらの特定の細胞表面マーカーと相互作用するペプチド配列
を選択することができる(例えば、米国特許第5,622,699号明細書、米
国特許第5,223,409号明細書、および米国特許第5,403,484号
明細書を参照されたい)。この系では、ランダムペプチドが、相当するコード配
列をファージ表面タンパク質の1個をコードする遺伝子に融合することによって
ファージ表面で発現する。所望なファージは、単離した組織断片(エクス・ビボ
法)または培養細胞(イン・ビトロ法)のようなターゲットへのそれらの結合に基
づいて選択される。ターゲッティングペプチドの同定は、ファージライブラリー
をマウスに注射した後、結合ファージを標的設定した器官から取り戻すことによ
って行うイン・ビボ法によって行うこともできる。選択されたペプチドは、表示
されたペプチドをコードするゲノムファージ領域の配列決定によって同定される
。イン・ビボでの器官スクリーニングを応用して、脳および腎臓(Pasqualini et
al., Nature 380 (1996) 364-366)、肺、皮膚および膵臓の血管系(Rajotte et
al., J. Clin. Invest. 102 (1998) 430-437)、および数種類の腫瘍(Pasqualini
et al., Nature Biotechnology 15 (1997) 542-546)の選択的ファージホーミン
グを行うペプチド配列の単離に成功したことが報告されている。
自身を介しても標的設定することができた。血管は腫瘍では絶えず修正されてい
るので、内皮が局所的に破壊され、遺伝子治療ベクターが管外へ遊出してECMお
よび腫瘍細胞と相互作用する。ECMまたは腫瘍関連細胞表面マーカーと相互作用
するペプチドを、ファージ展示法を用いて選択することもできる(Christiano et
al. Cancer Geen Therapy 3 (1996) 4-10 ; Croce et al. Anticancer Res. 17
(1997) 4287-4292 ; Gottschalk et al. Gene Ther. 1 (1994) 185-191 ; Park
et al. Adv Pharmacol. 40 (1997) 399-435)。例えば、HWGFモチーフは、腫瘍
増殖、腫瘍起因性血管形成および転移に関与するマトリックスメタロプロテイナ
ーゼのリガンドとして同定された。腫瘍を有する動物モデルへペプチドを含んで
なるHWGFを投与すると、腫瘍増殖や侵襲が防止され、動物の生存寿命が長くなる
(Koivunen et al. Nature Biotechnology 17 (1999) 768-774)。
、分化した繊毛状気道上皮細胞をターゲッティングするペプチドを単離したこと
が報告されている。最良の結合ペプチドを二価ポリエチレングリコールを介して
組み換えアデノウイルスの表面へカップリングすることにより、組込まれたペプ
チドに依存する代替経路により標的細胞を形質導入することができるベクターが
得られている。
でに報告されておらず、極めて少数のリガンドだけがこのようなマーカーと特異
的に相互作用することが知られている。従って、本発明における技術的課題は、
特定の細胞へ治療薬をターゲッティングするための改良された方法および手段を
提供することである。
される。
意のアミノ酸配列を表わし、nは0〜50であり、nはX1およびX2において同一で
あるかまたは異なっており、X3、X4およびX5は同一であるかまたは異なっており
、任意のアミノ酸を表わす) からなる群から選択されるペプチドに関する。好ましくは、X5はロイシン(L)ま
たはグルタミン(Q)残基である。
けるのに有用である。
によって普通に理解されているのと同じ意味を有するものである。好ましい態様
によれば、nはX1およびX2において互いに独立して0〜約10個のアミノ酸であ
り、更に好ましくは、0〜約5個のアミノ酸の範囲である。本発明によるペプチ
ドは、合成的方法によって、または真核並びに原核細胞における組み換えDNA
技術による適当なDNA断片の発現によって新たに産生することができる。ある
いは、それらは、融合パートナーへ融合することによって産生することもできる
。融合パートナーがポリペプチドであるときには、融合体を、ペプチドを上記ポ
リペプチドのN末端もしくはC末端または2個の残基の間に位置するようにデザ
インすることができる。
クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル電気泳動、アフィニ
ティークロマトグラフィーなどの当技術分野で知られている手法によって精製す
ることができる。本発明の特定のペプチドを精製するのに用いる条件および手法
は、合成方法、および正味の電荷、疎水性、親水性のような因子によって異なる
が、当業者には明白であろう。
リコシル化、アルキル化、アセチル化、アミド化、ホスホリル化など)による1
個以上のアミノ酸残基の修飾を含むことがある。本発明の範囲内には、例えば、
アミノ酸の1個以上の類似体(天然に存在しないアミノ酸)を含むペプチド、置換
結合を有するペプチド、並びに天然に存在するおよび天然に存在しない当技術分
野で知られている他の修飾物が包含される。ペプチドは、直鎖状であることも、
またはペプチドの両端にシステインを配置することによって環化することもでき
る。本発明が追求する目的によれば、好ましい態様は、本発明のペプチドの以下
に記載する治療薬へのカップリング(すなわち、スルフヒドリル、アミン基など
の付加)を可能にし、または改良するものである。本発明は、本発明によるペプ
チドの類似体であって、少なくとも1個のアミノ酸が同様な特性を有する別のア
ミノ酸によって置換されているものも包含する。Atlas of Protein Sequence an
d Structure (1978, Vol. 5, ed. M.O. Dayhoff, National Biomedical Researc
h Foundation, Washington, D.C.)の図84および85のマトリックスは、互い
に置換し易い化学的に類似したアミノ酸の群、すなわち疎水性基、芳香族基、塩
基性基、酸、酸−アミド基、システイン、および他の親水性残基を示している。
類似体は、レトロまたは逆(inverso)ペプチドであってもよい(WO95/249
16号公報)。
には、本発明のペプチドを検出可能な残基(すなわち、シンチグラフィー、放射
性、蛍光または色素標識など)で修飾することができる。適当な放射性標識とし
てはTc99m、I123およびIn111が挙げられるが、これらに限定され
ない。このような標識は、例えば、システイン残基を介するなどの既知の方法で
本発明のペプチドに接着することができる。他の手法は、他の場所で説明する。
ッティングの目的に用いることができる。ターゲッティングは、ターゲッティン
グを行おうとする細胞を優先的に認識して結合する能力として定義される。「優
先的に」とは、本発明のペプチドが、標的細胞と比較して非標的細胞へはあまり
付着しないことを意味する。一般に、本発明の特定のペプチドは、このような細
胞の表面で発現し、または露出しているマーカー(すなわち、細胞表面マーカー
、受容体、組織適合抗原によって提供されるペプチド、腫瘍特異抗原など)を認
識し、結合する。本発明の範囲内では、特に、腫瘍細胞、特定の細胞型または一
種類の細胞をターゲッティングするのが有利なことがある。特定の細胞型の例と
しては、肝および心臓細胞が挙げられるが、これらに限定されない。細胞の種類
としては、動脈硬化性プラーク、虚血領域、実質、ECM、血管系、冠状動脈の
細胞が挙げられる。
の研究、単離および精製に関する使用である。もう一つの態様は、例えば、イン
・ビトロ並びにイン・ビボアッセイによりこのようなマーカーを示す標的細胞を
イメージするための診断目的に関するものである。従って、本発明の範囲は、標
的細胞を検出するための診断試薬であって、本発明によるペプチドとキャリヤー
を含んでなる上記試薬も包含する。好ましくは、ペプチドは検出可能な残基で修
飾され、キャリヤーは全身投与のためのものである。
並びに予防目的に用いることができる。本発明によるペプチドは、そのターゲッ
ティング特性の他に単独で治療効果(すなわち、血管形成抑制剤(angiostatic)、
メタロプロテイナーゼの阻害剤、細胞サイクル阻害剤、細胞増殖抑制、細胞傷害
性、エンドソーム減少、膜分解性、増殖誘導特性など)を有することがある(例え
ば、Koivunen et al. Nat. Biotech. 17 (1999) 768-774を参照されたい)。
供する。本発明による心臓ターゲッティングペプチドは7アミノ酸の最小サイズ
を有する。このようなペプチドは、いくつかの共通のアミノ酸モチーフの存在に
よって定義される様々なファミリーに分類することができる。一つのファミリー
におけるそれぞれのペプチドは、異なるアミノ酸環境においてではあるが、特定
のモチーフを含む。本発明は、特定のペプチドが、連続的であり、残基の伸張ま
たはオーバーラッピングによって分離することができる、1個より多くの選択さ
れたモチーフを含んでなる場合も包含する。X1、X2、X3、X4およびnは、上記で
定義したとおりである。
き、更に具体的には筋ジストロフィー、心臓病または冠状動脈心疾患に対して用
いることができる。このような心臓に特異的なペプチドを用いてターゲッティン
グされたベクターの全身送達により、侵襲性で煩雑な手術が必要となる冠状動脈
への局所送達が回避されると考えることができる。あるいは、このようなターゲ
ッティングペプチドの使用によって、局所投与後のベクターの広がりが制限され
る。
FAT、またはTHPおよびFATを含んでなる心臓ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、THPおよびFATモチーフを両方とも含んでなり
、特にTHPおよびFATモチーフが少なくとも1個のアミノ酸によって分離さ
れていると有利である。好ましくは、本発明による心臓ターゲッティングペプチ
ドは、配列: X1THPRFATX2、 X1RTPFATYX2、または X1FHVNPTSPTHPLX2 を有する。
る心臓ターゲッティングペプチドに関する。好ましくは、本発明による心臓ター
ゲッティングペプチドは、配列: X1QTSSPTPLSHTOX2、または X1 PQTSTLLX2 を有する。
SLF、またはHLPおよびSLFを含んでなる心臓ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、HLPおよびSLFモチーフを両方とも含んでなり
、特にHLPおよびSLFモチーフが少なくとも1個のアミノ酸によって分離さ
れていると有利である。好ましくは、本発明による心臓ターゲッティングペプチ
ドは、配列: X1HLPTSSLFDTTHX2、 X1VHHLPRTX2、 X1QLHNHLPX2、 X1HSFDHLPAAALHX2、または X1TRYLPVLPSLFPX2 を有する。
TNT、またはYPSおよびTNTを含んでなる心臓ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、YPSおよびTNTモチーフを両方とも含んでなり
、特にYPSおよびTNTモチーフが3〜8個のアミノ酸によって分離されてい
ると有利である。好ましくは、本発明による心臓ターゲッティングペプチドは、
配列: X1YPSAPPQWLTNTX2、 X1YPSQSQRX3LSX4HX2、 X1TYPSSTLX2、 X1NTLQVRGVYPSVX2、 X1YSNRTNTNSHWAX2、または X1PATNTSKX2 を有する。
NKL、またはHVNおよびNKLを含んでなる心臓ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、HVNおよびNKLモチーフを両方とも含んでなり
、特にHVNおよびNKLモチーフが重複していると有利である。好ましくは、
本発明による心臓ターゲッティングペプチドは、配列: X1HVNKLHGX2、 X1FHVNPTSPTHPLX2、または X1NANKLWTWVSSPX2 を有する。
る心臓ターゲッティングペプチドに関する。好ましくは、本発明による心臓ター
ゲッティングペプチドは、配列: X1SGRIPYLX2、または X1NEDINDVSGRLSX2 を有する。
、QRLもしくはPQR、またはそれらの任意の組合せを含んでなる心臓ターゲ
ッティングペプチドに関する。前記ペプチドは、3個のモチーフSPQ、QRA
およびQRLを含んでなり、特にSPQおよびQRAモチーフが重複しており且
つ少なくとも1個のアミノ酸によってQRLから分離されていると有利である。
好ましくは、本発明による心臓ターゲッティングペプチドは、配列: X1LSPQRASQRLYSX2、 X1SFSTSPQX2、 X1ERMDSPQX2、 X1WKSELPVQRARFX2、 X1HHGHSPTSPQVRX2、 X1GSSTGPQRLHVPX2、 X1YPSQSQRX3LSX4HX2、 X1TCSLCNPVQPQRX2、 X1QRLTTLYX2、または X1WSPGQQRLHNSTX2 を有する。
PVQ、またはSELおよびPVQを含んでなる心臓ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、SELおよびPVQモチーフを両方とも含んでなり
、特に2個のモチーフが連続していると有利である。好ましくは、本発明による
心臓ターゲッティングペプチドは、配列: X1WKSELPVQRARFX2、 X1SELPSMRLYTQPX2、 X1HSLHVHKGLSELX2、 X1SDLPVQLEPERQX2、 X1TCSLCNPVQPQRX2、または X1WEPPVQSAWQLSX2 を有する。
PRP、またはQPPおよびPRPを含んでなる心臓ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、QPPおよびPRPモチーフを両方とも含んでなり
、特に2個のモチーフが連続していると有利である。好ましくは、本発明による
心臓ターゲッティングペプチドは、配列: X1HFTFPQQQPPRPX2、 X1GSTSRPQPPSTVX2、 X1NFSQPPSKHTRSX2、 X1QYPHKYTLQPPKX2、 X1FNQPPSWRVSNSX2、 X1SVSVGMKPSPRPX2、または X1STPRPPLGIPAQX2 を有する。
、および心筋細胞などの任意の心臓細胞へのターゲッティングを目的とするのが
有利である。
発明による腫瘍ターゲッティングペプチドは、最小サイズが7アミノ酸である。
このようなペプチドは、いくつかの共通のアミノ酸モチーフの存在によって定義
される様々なファミリーに分類することができる。一つのファミリーにおけるそ
れぞれのペプチドは、異なるアミノ酸環境においてではあるが、特定のモチーフ
を含む。本発明は、特定のペプチドが連続的であり、残基の伸張またはオーバー
ラッピングによって分離することができる1個より多くの選択されたモチーフを
含んでなる場合も包含する。X1、X2、およびnは、上記で定義したとおりである
。
、全身投与の後に、腫瘍転移または外科的には到達することが困難な腫瘍部位へ
のターゲッティングが可能になる。あるいは、ベクターの広がりを制限するとい
う利点を有する局所投与を考えることもできる。
もしくはQSP、またはそれらの任意の組合せを含んでなる腫瘍ターゲッティン
グペプチドに関する。前記ペプチドは、3個のモチーフRPA、NYRおよびQ
SPを含んでなり、特にQSPモチーフが少なくとも1個のアミノ酸によってN
YRモチーフから分離されており、NYRおよびRPAモチーフが重複している
と有利である。好ましくは、本発明による腫瘍ターゲッティングペプチドは、配
列: X1TQSPLNYRPALLX2、 X1AQSPTIKLTPSWX2、 X1TLVQSPMX2、 X1NLNTDNYRQLRHX2、 X1FRPAVHNMPSLQX2、または X11SRPAPISVDMKX2 を有する。
SRA、またはTHRおよびSRAを含んでなる腫瘍ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、これら2個のモチーフを両方とも含んでなり、特に
THRおよびSRAモチーフが4〜8個のアミノ酸によって分離されていると有
利である。好ましくは、本発明による腫瘍ターゲッティングペプチドは、配列: X1THRPSLPDSSRAX2、 X1ALHPLTHRHYATX2、 X1THRGPQSX2、 X1SFHMPSRAVSLSX2、または X1NQSNFTSRALLYX2 を有する。
、もしくは四アミノ酸モチーフHHVS、またはそれらの任意の組合せを含んで
なる腫瘍ターゲッティングペプチドに関する。前記ペプチドは、3個のモチーフ
PTH、HHVSおよびVSPを含んでなり、特にPTHモチーフが少なくとも
1個のアミノ酸によってHHVSモチーフから分離されており且つHHVSおよ
びVSPモチーフが重複していると有利である。好ましくは、本発明による腫瘍
ターゲットペプチドは、配列: X1SFPTHIDHHVSPX2、 X1LNGDPTHX2、 X1HMPHHVSNLQLHX2、または X1LPSVSPVLQVLGX2 を有する。
QQL、またはYLSおよびQQLを含んでなる腫瘍ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、YLSおよびQQLを両方とも含んでなり、特に2
個のモチーフが連続していると有利である。好ましくは、本発明による腫瘍ター
ゲッティングペプチドは、配列: X1DAQQLYLSNWRSX2、 X1DSYLSSTLPGQLX2 または X1SPTPTSHQQLHSX2 を有する。
SAI、またはSNDおよびSAIを含んでなる腫瘍ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、これらのモチーフを両方とも含んでなり、特にSN
DおよびSAIモチーフが連続していると有利である。好ましくは、本発明によ
る腫瘍ターゲッティングペプチドは、配列: X1MHNVSDSNDSAIX2、 X1DNSNDLMX2、または X1TVMEAPRSAILIX2 を有する。
、MPL、PSH、LPQ、WPVもしくはWPT、またはそれらの任意の組合
せを含んでなる腫瘍-ターゲッティングペプチドに関する。具体的態様によれば
、上記第六のファミリーは、少なくとも1個のアミノ酸モチーフWPX3X4P
Wを含んでなる上記ペプチドであって、X3およびX4が同一であるかまたは異
なっており、これらは任意のアミノ酸であり、好ましくは、X3はVまたはTで
あり、および/またはX4はRまたはSであるものに関する。もう一つの具体的
態様では、上記ペプチドは、少なくとも1個のアミノ酸モチーフWPTSPWX 3 X4RX5を含んでなり、X3、X4およびX5は同一であるかまたは異なっ
ており、これらは任意のアミノ酸であり、好ましくは、X3はLまたはSであり
、および/またはX4はEまたはSであり、および/またはX5はEまたはDで
ある。もう一つの具体的態様では、上記ペプチドは、少なくとも1個のアミノ酸
モチーフWPX3X4SX5を含んでなり、X3、X4およびX5は同一である
かまたは異なっており、これらは任意のアミノ酸であり、好ましくは、X3はY
またはMであり、および/またはX4はPまたはKであり、および/またはX5 はL、QまたはHである。好ましくは、本発明による腫瘍ターゲッティングペプ
チドは、配列: X1CNDIGWVRCX2、 X1CWPYPSHFCX2、 X1MPLPQPSHLPLLX2、 X1LPQRAFWVPPIVX2、 X1WPVRPWMPGPVVX2、 X1WPTSPWLEREPAX2、または X1WPTSPWSSRDWSX2 を有する。
、WPMもしくはCLP、またはそれらの任意の組合せを含んでなる腫瘍-ター
ゲッティングペプチドに関する。好ましくは、本発明による腫瘍ターゲッティン
グペプチドは、配列: X1HEWSYLAPYPWFX2、 X1QIDRWFDAVQWLX2、 X1CLPSTRWTCX2、または X1CWPMKSX5FCX2 を有し、好ましくは、X5はロイシン(L)またはグルタミン(Q)残基である。
に対する治療薬のターゲッティングに用いることができる点で有利である。
なくとも1種類の治療薬、あるいは本発明によるペプチドをコードする少なくと
も1個の核酸分子と少なくとも1種類の治療薬を含んでなる組成物を提供する。
有機化学薬剤、変異体、または修飾ペプチドもしくはペプチド様分子などのペプ
チド、タンパク質、抗体もしくはその断片、例えばFab(abは抗原結合を示
す)、F(ab′)2、Fc(cは結晶化可能であることを示す)、またはsc
Fv(scは一本鎖を示し、vは可変を示す)を広義に意味するのに用いられる
。抗体断片は、免疫学マニュアル(例えば、Immunology, 第三版1993, Roitt, Br
ostoff and Male, ed Garnbli, Mosby)に詳細に記載されている。多種多様な起
源の配列に由来するキメラ抗体またはタンパク質を用いることもできる。一例と
しては、ヒト化抗体は、マウス抗体の可変領域の一部とヒト免疫グロブリンの定
常領域が結合している。本発明においては、タンパク質は、更に好ましくはB7
.1、B7.2、CD40、ICAM、CD4、CD8などのような免疫刺激タ
ンパク質である。治療薬は、核酸分子、例えばDNAまたはRNA、アンチセン
スまたはセンス、オリゴヌクレオチド、二本鎖または一本鎖、環状または線状な
どであることもできる。
伝子を脊椎動物の標的細胞に送達するためのベクターである。本発明においては
、これはプラスミド、合成(非ウイルス性)ベクター、またはウイルス性ベクター
であることができる。
ラスミドの選択範囲は極めて大きい。これは、好ましくは細菌で増幅され且つ真
核宿主細胞で発現するようにデザインされる。このようなプラスミドは、様々な
製造業者から購入することができる。適当なプラスミドとしては、pBR322 (Gibc
o BRL)、pUC (Gibco BRL)、pBluescript (Stratagene)、pREP4、pCEP4 (Invitro
gene)、pCI (Promega)、およびpPoly (Lathe et al., Gene 57 (1987), 193-201
)に由来するものが挙げられるが、これらに限定されない。分子生物学の手法(Sa
mbrook et al., Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Press, C
old Spring Harbor (1989), NY)によって、このようなプラスミドを設計するこ
ともできる。プラスミドは、トランスフェクション細胞(例えば、細胞栄養要求
性、抗生物質の相補性による)、安定化要素(例えば、cer sequence; Summers an
d Sherrat, Cell 36 (1984), 1097-1103)、または組込型要素(例えば、LTRウ
イルス配列)を選択し、または同定するための選択遺伝子を含んでなることもあ
る。
イルス、フォーミーウイルス、レンチウイルス、AAV(アデノ随伴ウイルス)
、ポックスウイルス、アデノウイルス、およびレトロウイルスのような様々なウ
イルスから誘導することができる。このようなウイルスベクターは、当技術分野
で周知である。本発明に用いられる「ウイルスベクター」という用語は、ベクタ
ーゲノム、ウイルス粒子(すなわち、ウイルスゲノムを含むウイルスキャプシド)
、並びに空のウイルスキャプシドを包含する。
説としては、例えばHitt et al. 薬理学の進歩(Advances in Pharmacology) (19
97) 137-206を参照されたい)。一つの態様では、アデノウイルスベクターは条件
的に複製性となるように設計され(CRAdベクター)、Heise and Kirn (2000,
J. Clin. Invest. 105, 847-851)に記載されているように、特定の細胞(例えば
、増殖細胞)で選択的に複製する。第二の好ましい他の態様によれば、これは、
特にそれぞれの領域の完全な、または部分的欠失によりE1機能について複製欠
損性である。E1欠失は、参照番号M73260でGenebankデーターベースに開
示されているヒトアデノウイルス5型の配列における、ヌクレオチド(nt)458
〜3510をカバーすると有利である。更に、このベクターのアデノウイルス主
鎖は、1個以上のウイルス遺伝子の欠失、挿入または突然変異のような、さらな
る修飾を含んでなることができる。E2修飾の一例は、DBP(DNA結合タン
パク質)コード遺伝子上に配置された感熱性突然変異によって示される(Ensinger
et al., J. Virol. 10 (1972), 328-339)。アデノウイルス配列は、E3領域の
全部または一部を欠失することもできる。ORF3および4またはORF3およ
び6/7を保持している部分欠失が有利であることがある(例えば、欧州特許出
願EP98401722.8号明細書を参照されたい)。更に、本発明で用いら
れるアデノウイルスベクターは、E3領域の全部または一部を欠失することがで
きる。これに関して、ポリペプチドをコードするE3配列を保持し、宿主免疫系
を回避することが興味深いことがある(Gooding et al., Critical Review of Im
munology 10 (1990), 53-71)。すべての初期および後期領域に欠損のあるアデノ
ウイルスベクターを考えることもできる。
ルスゲノム、特にイヌ、トリ、ウシ、ネズミ、ヒツジ、ネコ、ブタまたはサルの
アデノウイルス、あるいはそれらの雑種から誘導することができる。任意の血清
型を用いることができる。特に、イヌCAV−1またはCAV−2アデノウイル
ス(それぞれ、Genbank参照番号CAVlGENOMおよびCAV77082)、トリアデノウイルス
(Genbank参照番号AAVEDSDNA)、マウスアデノウイルス(Genbank参照番号ADRMUSMA
V1)、およびウシBAV3(Seshidhar Reddy et al. J. Virol. 72 (1998) 1394-
1402)を挙げることができる。しかしながら、サブグループCのヒトアデノウイ
ルスが好ましく、特にアデノウイルス2(Ad2)および5(Ad5)が好ましい。
一般的に言えば、上記ウイルスはATCCのようなコレクションで入手可能であ
り、また、多数の刊行物の主題とされ、それらの配列、構成および生物学的性質
が記載されており、当業者が実施できるようになっている。
伝子を形質導入することができる感染性ビリオンを構成する。感染性のアデノウ
イルス粒子は、当技術分野の任意の常法に従って調製することができる(例えば
、Graham and Prevect, 分子生物学の方法(Methods in Molecular Biology), Vo
l 7 (1991), 遺伝子導入および発現プロトコール(Gene Transfer and Expressio
n Protocols); Ed E. J. Murray, The Human Press Inc, Clinton, NJに記載の
293細胞株における適当なアデノウイルス断片の同時トランスフェクション;
WO96/17070号明細書に記載の騒動組み換え)。欠陥ビリオンは、通常
は相補細胞株中、または非機能性ウイルス遺伝子をイントランス(in trans)で供
給するヘルパーウイルスを介して増殖する。細胞株293は、E1機能を補完す
るのに通常用いられる(Graham et al., J. Gen. Virol. 36 (1977), 59-72)。他
の細胞株は、二重欠陥ベクターを補完する目的で設計されている(Yeh et al. J.
Virol. 70 (1996), 559-565 ; Krougliak and Graham, Human Gene Ther. 6 (1
995), 1575-1586 ; Wang et al., Gene Ther. 2 (1995), 775-783 ; Lusky et a
l., J. Virol. 72 (1998), 2022-2033; WO94/28152号明細書およびW
O97/04119号明細書)。感染性ウイルス粒子は培養上清から回収するこ
とができるが、リーシス後に細胞から回収することもでき、場合によっては標準
的手法(クロマトグラフィー、塩化セシウムグラディエントにおける超遠心など)
によって更に精製することもできる。
、米国特許第5,928,944号明細書に記載のウイルス依存性同時インター
ナリゼーションによって核酸(すなわち、プラスミドベクター)を導入することも
できる。この方法は、ポリカルベン、または1以上の脂質層を含んでなるリポプ
レックス小胞のような(複数の)カチオン性薬剤の存在下で行うことができる。
の範囲内で用いることができ、特にネズミ白血病ウイルス (すなわち、Moloney
またはFriend'sウイルス)由来のものを用いることができる。一般に、レトロウ
イルスベクターはウイルス遺伝子であるgag、polおよびenvの全部または一部を
欠失しており、5′LTR、キャプシド化配列、および3′LTRを含んでなる
。これらの要素を修飾して、レトロウイルスベクターの発現レベルまたは安定性
を増加させることができる。治療用遺伝子は、好ましくはキャプシド化配列の下
流に挿入される。このようなベクターの増殖には、先行技術に記載されている相
補ラインを使用する必要がある。
ワクシニアウイルスのようなトリポックスウイルスから誘導することができ、後
者が好ましい。本発明の範囲内にあると考えることができるすべてのワクシニア
ウイルスの中では、Copenhagen株、Wyeth株および改変Ankara(MVA)株が好ま
しく選択される。治療用遺伝子を発現することができるワクシニアウイルスを得
るための一般的条件は、欧州特許第EP83286号明細書および欧州特許出願
第206920号明細書に開示されている。MVAウイルスは、Mayr et al. (I
nfection 3 (1975) 6-14)およびSutter and Moss (Proc. NatI. Acad. Sci. USA
89 (1992) 1084710851)に更に詳細に記載されている。
細胞に治療用遺伝子を送達することができる非ウイルス性(合成)ベクターも指す
。リポプレックスは、核酸に高い親和性を有し且つ細胞膜と相互作用するカチオ
ン性脂質を含むことがある(Feigner et al. Nature 337 (1989) 387-388)。その
結果、核酸と複合体形成し、従って、細胞に入ることができるコンパクトな粒子
を生成することができる。多くの研究室では、様々なリポプレックスをすでに開
示している。例えば、DOTMA(Feigner et al., Proc. Natl. Acad. Sci. US
A 84 (1987), 7413-7417)、DOGSまたはTransfectam(商品名)(Behr et al.,
Proc. Natl. Acad. Sci. USA 86 (1989), 6982-6986)、DMRIEまたはDOR
IE(Feigner et al., Methods 5 (1993), 67-75)、DC−CHOL(Gao and Hu
ang, BBRC 179 (1991), 280-285)、DOTAP(商品名)(McLachlan et al., Gen
e Therapy 2 (1995), 674-622)、Lipofectamine(商品名)およびグリセロ脂質化
合物(WO98/34910号明細書およびWO98/37916号明細書を参
照されたい)。
379)、樹枝状ポリマー(WO9524221号明細書)、ポリエチレンイミンまた
はポリプロピレンイミン(WO96/02655号明細書)、ポリリシン(US−
A−5595897号明細書またはFR2719316号明細書)、キトサン(米
国特許第5,744,166号明細書)、またはDEAEデキストラン(Lopata e
t al. Nucleic Acid Res. 12 (1984) 5707-5717)のようなカチオン性ポリマーに
基づいた他のウイルス以外の(合成)ベクターが開発されている。
Aまたは他のポリヌクレオチド誘導体)を表す。これは、例えば、アンチセンス
RNA、リボザイムまたはポリペプチドに翻訳されるメッセンジャー(mRNA)
をコードすることができる。これは、ゲノムDNA、cDNAまたは混合型(ミ
ニ遺伝子)を包含する。これは、成熟ポリペプチド、前駆体(例えば、分泌を行う
ためのシグナル配列を含んでなる前駆体、またはタンパク質分解開裂によって更
に処理される前駆体など)、切頭ポリペプチド、またはキメラポリペプチドをコ
ードすることができる。遺伝子は、分子生物学の常法(PCR、適当なプローブ
を用いるクローニング、化学合成)によって任意の生物または細胞から単離する
ことができ、必要な場合には、その配列を突然変異誘発、PCRまたは任意の他
のプロトコールによって修飾することができる。
ターフェロン、インターロイキン(IL)、特にIL−2、IL−6、IL−10
、またはIL−12、腫瘍壊死因子(TNF)、コロニー刺激因子GM−CSF
、C−CSF、M−CSFなど)、免疫刺激ポリペプチド(B7.1、B7.2、
CD40、CD4、CD8、ICAMなど)、細胞または核受容体、受容体リガ
ンド(fasリガンド)、凝固因子(FVIII、FIXなど)、増殖因子(トランスフォ
ーミング増殖因子TGF、繊維芽増殖因子FGFなど)、酵素(ウレアーゼ、レニ
ン、トロンビン、メタロプロテイナーゼ、酸化窒素シンターゼNOS、SOD、
カタラーゼなど)、酵素阻害剤(α1−アンチトリプシン、アンチトロンビンIII
、ウイルスプロテアーゼ阻害剤、プラスミノーゲン活性化因子阻害剤PAI−1
)、CFTRタンパク質、インスリン、ジストロフィン、クラスIまたはIIのM
HC抗原(主要組織適合遺伝子複合体)、または細胞遺伝子の発現を調節/制御す
ることができるポリペプチド、細菌、寄生生物またはウイルス感染、またはその
発達を阻害することができるポリペプチド(抗原ポリペプチド、抗原エピトープ
、競合によって本来のタンパク質の作用を阻害するトランスドミナント(transdo
minant)変異体など)、アポトーシスインデューサーまたは阻害剤(Bax、Bc
l2、BclXなど)、細胞分裂抑制剤(p21、p16、Rbなど)、アポリポ
タンパク質(ApoAI、ApoAIV、ApoEなど)、血管新生阻害剤(アンギ
オスタチン、エンドスタチンなど)、血管新生ポリペプチド(血管内皮細胞増殖因
子VEGFのファミリー、FGFファミリー、CTGF、Cyr61およびNo
vなどのCCNファミリー)、酸素ラジカルスカベンジャー、抗腫瘍効果を有す
るポリペプチド、抗体、毒素、免疫毒素、およびマーカー(β−ガラクトシダー
ゼ、ルシフェラーゼなど)をコードする遺伝子、または臨床症状の治療または予
防に有用であることが当技術分野で確認されている目的とする任意の他の遺伝子
が挙げられる。
AまたはBに関して第VIIIまたはIX因子をコードする遺伝子、筋疾患に関してジ
ストロフィン(またはミニジストロフィン)、糖尿病に関してインスリン、嚢胞性
繊維症に関してCFTR(嚢胞性繊維症膜貫通調節タンパク質)を用いることが
できる。適当な抗腫瘍遺伝子としては、アンチセンスRNA、リボザイム、細胞
傷害性生成物、例えば単純ヘルペス1型ウイルス(TK−HSV−1)、リシン
、細菌毒素、UPRTアーゼ(ウラシルホスホリボシルトランスフェラーゼ)、お
よびCDアーゼ(シトシンデアミナーゼ)活性を有する酵母遺伝子FCY1および
/またはFUR1の発現生成物、抗体、細胞分裂または形質導入シグナルを阻害
するポリペプチド、腫瘍抑制遺伝子(p53、Rb、p73など)、ポリペプチド
活性化宿主免疫系、腫瘍関連抗原(MUC−1、BRCA−1、HPV初期およ
び/または後期抗原(E6、E7、L1、L2など)をコードするものが、場合に
よってはサイトカイン遺伝子と組み合わせて挙げられるが、これらに限定されな
い。
ことができる。後者は、任意のウイルス、原核、例えば細菌、または真核遺伝子
から得ることができ、構成的または調節可能であることができる。場合によって
は、これを修飾して、その転写活性を改良し、ネガティブ配列を欠失し、その調
節を変更し、適当な制限部位などを導入することができる。適当なプロモーター
としては、アデノウイルスE1a、MLP、PGK(ホスホグリセロキナーゼ;
Adra et al. Gene 60(1987) 65-74; Hitzman et al. Science 219(1983) 620-62
5)、MT(メタロチオネイン; Mc Ivor et al., Mol. Cell Biol. 7 (1987), 838
-848)、α−1アンチトリプシン、CFTR、界面活性剤、免疫グロブリン、β
−アクチン(Tabin et al., Mol. Cell Biol. 2(1982), 426-436)、SRα(Takeb
e et al., Mol. Cell. Biol. 8(1988), 466-472)、初期SV40(サルウイルス)
、RSV(ラウス肉腫ウイルス) LTR、TK−HSV−1、SM22(WO9
7/38974号明細書)、デスミン(WO96/26284号明細書)、および
初期CMV(サイトメガロウイルス; Boshart et al. Cell 41(1985) 521)が挙
げられるが、これらに限定されない。あるいは、腫瘍細胞で活性なプロモーター
を用いることができる。適当な例としては、乳癌および前立腺癌で過剰発現した
MUC−1遺伝子(Chen et al., J. Clin. Invest. 96(1995), 2775-2782)、結
腸癌で過剰発現したCEA(癌胎児性抗原)(Schrewe et al., Mol. Cell. Biol.
10(1990), 2738-2748)、黒色腫で過剰発現したチロシナーゼ(Vile et al., Canc
er Res. 53(1993), 3860-3864)、乳癌および膵臓癌で過剰発現したErbB−2
(Harris et al., Gene Therapy 1(1994), 170-175)、および肝臓癌で過剰発現し
たα−フェトプロテイン(Kanai et al., Cancer Res. 57(1997), 461-465)から
単離されたプロモーターが挙げられるが、これらに限定されない。初期CMVプ
ロモーターが、本発明において好ましい。
グナル、核局在化シグナル、IRES、ポリA転写終結配列、トリパルタイトリ
ーダー配列、および複製起点を含むこともできる。
できる。異なる遺伝子が同一カセットまたは異なるカセットに含まれ、従って別
々の制御要素によって制御することができる。カセットは、同一または反対方向
でベクター内の様々な部位に挿入することができる。もう一つの別態様によれば
、異なる遺伝子を異なるベクター上に置くことができる。
44143号明細書に記載されているようなカチオン性脂質、リポソーム)、ヌ
クレアーゼ阻害剤、ポリマー、キレート化剤と関連させて、ヒト/動物体内での
分解を防止することができる。
ングさせる。「機能しうる形でカップリングさせる」とは、上記要素が意図した
やり方(すなわち、ペプチドが、治療薬の所望な細胞へのターゲッティングを促
進する)で機能できる関係にあることを意味する。カップリングは、当業者に周
知であり且つ共有的、非共有的、または遺伝学的手段を含む様々な手段によって
作成することができる。
合によっては架橋剤または他の活性剤を中間使用することによって行うことがで
きる(例えば、Bioconjugate techniques 1996; G Hermanson監修; Academic Pre
ssを参照されたい)。治療薬の官能基は、ペプチドの特異的アミノ酸基に反応す
るように修飾することができる。特に、カップリングは、(i)ホモ二官能性また
は(ii)ヘテロ二官能性架橋試薬、(iii) カルボジイミドを用いて、(iv)還元的ア
ミノ化によって、または(vi)カルボキシレートの活性化によって行うことができ
る。
官能性架橋剤を用いて、ペプチドのアミン基をホスファチジルエタノールアミン
(PE)残基のようなジアシルアミンを含むリポプレックスにカップリングする
ことができる。他の例は、Bioconjugate techniques (1996) 188-228 ; G Herma
nson監修; Academic Press)に記載されている。
応性基、カルボニル反応性であり且つスルフヒドリル反応性基、およびスルフヒ
ドリル反応性基を有する架橋剤、および光反応性架橋剤を本発明に用いることが
できる。適当なヘテロ二官能性架橋剤は、Bioconjugate techniques (1996) 229
-285; G Hermanson監修; Academic Press)およびWO99/40214号明細書
に記載されている。第一の範疇の例としては、SPDP(N−スクシンイミジル
=3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネート)、SMBP(スクシンイミジル−
4−(p−マレイミドフェニル)ブチレート、SMPT(スクシンイミジルオキ
シカルボニル−α−メチル−(α−2−ピリジルジチオ)トルエン)、MBS(m
−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル)、SIAB
(N−スクシンイミジル=(4−ヨードアセチル)アミノベンゾエート)、GMB
S(γ−マレイミドブチリルオキシ)スクシンイミドエステル)、SIAX(スク
シンイミジル−6−ヨードアセチルアミノヘキサノエート、SIAC(スクシン
イミジル−4−ヨードアセチルアミノメチル)、NPIA(p−ニトロフェニル
ヨードアセテート)が挙げられるが、これらに限定されない。第二の範疇は、ス
ルフヒドリル反応性基に炭水化物含有分子をカップリングするのに有用である。
例としては、MPBH(4−(4−N−マレイミドフェニル)酪酸ヒドラジン、
およびPDPH(4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキ
シル−ヒドラジン(M2C2Hおよび3−2(2−ピリジルジチオ)プロピオニル
ヒドラジン)が挙げられる。第三の範疇の例としては、ASIB(1−(p−ア
ジドサリチルアミド)−4−(ヨードアセタミド)ブチレート)が挙げられる。も
う一つの代替物としては、Frisch et al. (Bioconjugate Chem. 7(1996) 180-18
6)に記載のチオール反応性試薬が挙げられる。
ボジイミド反応に関与することができるリポプレックスに含まれる誘導体形成さ
れていないPEのアミン基を含む。
いて還元することによって行うことができる。
ステル誘導体を含み、安定なアミド結合を生成することができる。
ド−スルフヒドリル結合を用いる。例えば、SATA(N−スクシンイミジル=
S−アセチルチオアセテート)を用いてスルフヒドリル基を導入することができ
、スルホSMCC(スルホスクシンイミジル=4−(N−マレイミドメチル)シ
クロヘキサン−1−カルボキシレート)を用いて、マレイミド基を導入し、チオ
エーテル共有結合を生じることができる。
の誘導体のようなポリマーである。好ましくは、このようなポリマーは平均分子
量が200〜20000Daである。例えば、トレシル−MPEGを用いて、L
ys残基上に存在するεアミノ基をカップリングすることができる(例えば、W
O99/40214号明細書を参照されたい。2個のパートナーをPEGを介し
て接合する他の手段は、文献に記載されている(Bioconjugate Techniques (1996
) 606-618; G Hermanson監修; Academic Press、およびFrisch et al. Bioconju
gate Chem. 7(1996) 180-186)。
と負に帯電したプラスミドまたはウイルスベクターとの、またはアニオン性ペプ
チドとカチオン性の合成ベクターとの相互作用が挙げられる。もう一つの代替カ
ップリングは、プロテインA、ビオチン/アビジン、抗体であって、非共有的に
、または親和性によって、一方では本発明のペプチドと他方では治療薬会合する
ことができるような親和性成分の使用にある。リポプレックスに関して、ビオチ
ン化PE誘導体を用いて、アビジンペプチド接合体または他のビオチニル化ペプ
チドと、架橋分子としてアビジンを用いて、非共有的に相互作用させることがで
きる(Bioconjugate techniques (1996) 570-591; G Hermanson監修; Academic P
ress)。ウイルスベクターとのカップリングは、キャプシドエピトープに対する
ビオチニル化抗体および本発明のペプチドに対するストレプトアビジンで標識し
た抗体を用いることができる(Roux et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 86(198
9) 9079)。
きる(Sebestyen et al. Nat. Biotechnol. 16(1998) 80-85; Ciolina et al. Bi
oconjug. Chem. 10(1999) 49-55; Zanta et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 9
6(1999) 91-96)。非共有カップリングは、PNA(ペプチド核酸)またはトリプ
ルへリックスを用いて(Neves et al. Cell Biol. Toxicol. 15(1999) 193-202;
Neves et al. FEBS Lett. 453(1999) 41-45)、またはWO97/02840号明
細書に記載の抗DNA免疫グロブリンまたはポリリシンのようなポリカチオン性
化合物などの核酸と相互作用する任意のカップリング剤によって行うことができ
る。カップリングパートナーのそれぞれに対する二官能性抗体も、この目的に適
する。
ターをカップリングしようとするものである。好都合には、このようなペプチド
をコードする核酸を、ウイルス表面に露出したポリペプチドをコードする本来の
ウイルス配列に加えてまたはの代わりに挿入し、ウイルス粒子の表面に本発明の
ペプチドを発現させることができる。挿入部位は、ウイルスの完全性には本質的
でない領域を同定するための三次元データーに基づいて選択することができる。
適当な表面に露出したポリペプチドとしては、レトロウイルスベクターのエンベ
ロープタンパク質、およびアデノウイルスキャプシドタンパク質、例えば、繊維
、ヘキソン、およびペントン塩基が挙げられる。本発明に関しては、繊維遺伝子
への挿入が好ましい(Herisse et al; Nucleic Acid Res. 9(1981) 4023-4042に
記載のAd2繊維遺伝子、Chroboczek et al. Virol. 161(1987) 549554に記載
のAd5繊維遺伝子)。好ましくは、適正な三量体化およびペントン塩基複合体
と会合させる配列は保存されるが、CAR結合部位をコードする配列は変更され
る(Roelvink et al. Science 286(1999) 1568-1571)。ノブドメインの様々なル
ープ、更に具体的にはAB、CD、DG、GHおよびIJループ、またはSTO
Pコドンのすぐ上流への挿入が考えられる。適当な場所の例は、WO94/10
323号明細書、WO95/26412号明細書、WO95/05201号明細
書、WO96/26281号明細書、WO98/44121号明細書、およびF
R9910859号明細書に例示されている。配列をコードするペントン塩基へ
のDNAをコードするペプチドの導入は、WO96/07734号明細書および
US5,559,099号明細書に記載の通りに行うことができる。
ティングを行い細胞の部位で行うことができる。このような態様によれば、非共
有カップリングが好ましい。例えば、生体または標的細胞に(i)第一のアフィニ
ティー成分(例えば、ビオチン)と会合した本発明によるペプチド、および(ii)第
一の成分(例えば、ビオチン)を結合することができる第二のアフィニティー成分
と会合した治療薬を導入することが考えられる。好ましくは、(i)を(ii)の前に
導入する。
をコードする核酸を含んでなることができる。第一の態様によれば、このような
ペプチドをコードする核酸を治療用遺伝子に融合させることができる。融合配列
は、適当な要素の制御下に置いてそれを発現させ(例えば、プロモーター)、治療
を行う生体に導入することができる通常のベクターに組込み、ターゲッティング
および治療特性を両方とも組み合わせている融合ポリペプチドを局所発現するこ
とができる。好ましい融合配列は、本発明の腫瘍ターゲッティングペプチドをコ
ードする核酸と免疫刺激遺伝子(例えば、B7.1)を融合することによって得
られ、発現細胞の外側に融合ポリペプチドを分泌する機能要素を含むように設計
される(シグナル配列の存在)。このような融合配列を癌を有する生物に投与する
と、この生物に含まれる腫瘍細胞をターゲッティングすることができる融合ペプ
チドが合成され、分泌され、抗腫瘍応答を増強することができる免疫刺激ポリペ
プチドがイン・シテューで送達される。もう一つの態様は、一方では、本発明に
よるペプチドをコードする核酸を含んでなるenv遺伝子と共にレトロウイルス
ヘルパー機能をコードする遺伝子を、他方では、治療用遺伝子を発現するように
設計された通常のレトロウイルスベクターを2個のアデノウイルス粒子に組込む
ことである。2個のアデノウイルス粒子で同時感染した細胞は、ターゲッティン
グペプチドを露出しているエンベロープを有する感染性レトロウイルス粒子を産
生する。腫瘍ターゲッティングペプチドを用いて、腫瘍細胞の局所ターゲッティ
ングを行うことができる。
を修飾して、カップリングを改良または安定化することができる。特に、ペプチ
ドをNまたはC末端でスペーサーによって伸張して、カップリング後の標的細胞
へ接近しやすくすることができる。
ち、タンデムの)本発明の1個以上のペプチドを含んでなることができる。例え
ば、特異的ターゲットに対する本発明の組成物の特異性を増強することが所望な
場合には、ターゲッティングペプチドの組合せを用いるのが有利なことがある。
用に製造することができる。適当な投与経路としては、胃内、皮下、エアゾール
、点滴、吸入、心臓内、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、腫瘍内、鼻内、肺内
、または気管内経路が挙げられるが、これらに限定されない。投与は、単回投与
、または一定時間間隔の後1または数回の反復投与で行うことができる。適当な
投与経路および投薬量は、様々なパラメーター、例えば個人、治療を行う疾患、
治療薬に従って、または導入する目的の遺伝子に従って変化する。ウイルスベク
ターに関する限り、相当するウイルス粒子は104〜1014iu(感染単位)、有
利には105〜1013iu、好ましくは106〜1012iuの用量の形態で処方
することができる。力価は、常法によって決定することができる(例えば、Lusky
et al., 1998, 上記引用)。プラスミドまたは合成ベクターに基づいた用量は、
DNA0.01〜100mg、有利には0.05〜10mg、好ましくは0.5〜5
mgであることができる。処方物は、薬学上許容可能な希釈剤、アジュバント、キ
ャリヤー、または賦形剤を含むこともできる。更に、本発明による組成物は、緩
衝溶液、安定剤、または投与経路に適合した防腐剤を含むことができる。例えば
、注射溶液は、液体、または使用前に再構成することができる乾燥粉末の形態(
凍結乾燥など)であることができる。局所投与用の組成物は、クリーム、軟膏、
ローション、溶液、またはゲルの形態であることができる。肺内投与用の組成物
は、粉末、スプレー、またはエアゾールの形態であることができる。
て、例えば、動脈内注射によって、接近可能な腫瘍に、エアゾールまたは点滴に
よって肺に、適当なカテーテルを用いて血管系などに直接イン・ビボで投与する
ことができる。患者(骨髄細胞、末梢血リンパ球、筋原細胞など)から細胞を採取
し、当技術分野の手法に準じて本発明の組成物を導入し、それらを患者に再投与
することからなるエクス・ビボ法を採用することもできる。上記のように、投与
は、第一の親和性成分と関連させた本発明のペプチドを投与して所望な細胞をタ
ーゲッティングすることからなる第一の段階と、第一の親和性成分を結合するこ
とができる第二の親和性成分と関連させた治療薬を投与することからなる第二段
階の二段階手続きによって行うことができる。
体の治療を目的とする薬剤を調製するための本発明による組成物の使用も提供す
る。本発明の意味の範囲内では、遺伝子治療は任意の治療用遺伝子を細胞に導入
するための方法と理解しなければならない。従って、潜在的に抗原性のエピトー
プを細胞に導入して、細胞性または体液性または両方であることができる免疫応
答の誘発に関する免疫治療も包含する。本発明による組成物の使用は、この組成
物に含まれるペプチドのターゲッティング特性によって変化する。心臓ターゲッ
ティングペプチドを含んでなる組成物は、好ましくは心臓またはその欠陥に影響
を与える任意の疾患、例えば、冠状心疾患、心不全、心臓肥大、心筋梗塞、心筋
炎、虚血、再狭窄、アテローム性動脈硬化症、筋などの治療または予防に用いら
れる。腫瘍ターゲッティングペプチドを含んでなる組成物の好ましい用途は、癌
、腫瘍、および望ましくない細胞増殖から生じる疾患の治療または予防にある。
更に具体的には、乳癌、子宮癌(特に、パピローマウイルスによって誘発される
癌)、前立腺癌、肺癌、膀胱癌、肝臓癌、結腸直腸癌、膵臓癌、胃癌、食道癌、
喉頭癌、中枢神経系の癌、、血液の癌(リンパ腫、白血病など)、黒色腫および肥
満細胞腫を引用することができる。
る患者に投与することを特徴とする治療法にも関する。本明細書で用いる「治療
」は、予防および治療を指す。「治療上有効量のペプチドまたは組成物」は、治
療を行うことが所望な疾患に普通に見られる1以上の症状を緩和するのに十分な
容量である。本発明による方法は、更に上記疾患の治療を目的とする。
容、および本出願明細書に引用されたデーターベース入力は、それらのここの特
許明細書、公表物およびデーターベース入力のそれぞれが具体的且つ個別的に開
示内容の一部として本明細書に引用する。
当技術分野で通常のこの技術は、下記の文献に詳細記載されている(Scott et al
. Science 249(1990) 368; Cwirla et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 87(199
0) 6378; Devlin et al. Science 249(1990) 404; Romanczuk et al. Hum. Gene
Ther. 10(1999) 2615; Sarnoylova et al. Muscle and Nerve 22(1999) 460)。
ファージ展示ライブラリーに最もよく用いられるファージの一つは、糸状ファー
ジM13である。M13ファージは、その表面にコートタンパク質に融合した異
種ペプチドを展示し且つそのゲノム内に融合タンパク質の遺伝子を含むように設
計することができる。M13ビリオンのpIIIおよびpVIII表面タンパク質が、フ
ァージ展示に現在用いられている。pIllタンパク質は、3〜5コピーが互いに
近接して配置されて含まれている。pVIIIタンパク質は、ファージの表面上に分
布した約2700個のコピーに含まれている。ランダムペプチド配列を、いずれ
かのタンパク質のN末端に組込むことができる。
な方法を用いることができる。第一のスクリーニング法は、ファージ展示ライブ
ラリーのイン・ビボ注射、ターゲット組織の単離、および保持されたファージに
同一器官に対する2回以上のイン・ビボ選択を施すことによる増幅を含む(Rajot
te et al. J. Clin. Invest. 102(1998) 430-437; Pasqualini et al. Nature 3
80(1996) 364-366; Pasqualini et al. Nature Biotechnology 15(1997) 542-54
6)。イン・ビボ法は、様々な組織(野生型動物での注射)、腫瘍(腫瘍動物モデル
を用いる)、および罹患細胞(様々な動物モデルでの注射、例えば、KOマウスま
たは虚血性四肢におけるアテローム性動脈硬化症プラーク)のターゲッティング
に応用可能である。
干固定した後、ファージライブラリーと共にインキュベーションする。未結合フ
ァージを洗浄によって除去し、結合ファージを低pHでまたは直接宿主細菌を加
えることによって溶出させる。保持されたファージを細菌で増幅した後、ターゲ
ットに再露出することによって更に強化する(Van Ewijk et al. Proc. Natl. Ac
ad. Sci. USA 94(1 997) 3903; Odermatt et al. J. Am. Soc. Nephr. 10(1 999
) 448)。エクス・ビボ選択では、ヒト試料を選択組織として用いることができ、
例えば、心筋、腫瘍またはアテローム性動脈硬化症プラークからの生験試料を用
いることができる。
ある(Waters et al. Immunotechnology 3(1997) 21; Barry et al. Nature Mede
cine 2(1996) 299; Samoylava et al. Muscle and Nerve 22(1999) 460)。予備
吸着段階を実現して、強い非特異的結合を示すファージ、例えば、正および負に
帯電したアミノ酸の長い伸張を示すものを除去することができる。このために、
ライブラリーを関連のない細胞株(標的細胞とは異なる)、同一組織由来の未形質
転換細胞、またはプラスチック表面に予備吸着することができる。次に、ファー
ジ展示ライブラリーを、培養で増殖した標的細胞と共にインキュベーションする
。未結合ファージを洗浄によって除き、結合ファージを溶出し、回収して、増幅
する。腫瘍ターゲッティングに関するときには、イン・ビトロ選択を様々な起源
の培養した腫瘍細胞株または主要素式から調製した一次腫瘍細胞で行う。更に、
腫瘍の細胞外マトリックス(ECM)には、もう一つのターゲットの可能性があ
る。ECMを腫瘍(すなわち、マトリゲル(matrigel))から単離し、組織培養皿に
固定し、ファージの選択に用いることができる。また、ファージを、単離した分
子に対して選択することもできる(Burg et al. Cancer Res. 59 (1999) 2869; K
oivuen et al. Nature Biotechn. 17(1999) 768)。
ク質に特異的なペプチドを選択することができる。数種類の腫瘍特異的細胞表面
抗原が知られており、特異的アドレスとして用いることができる。いくつかの例
を、表1に示す。この方法では、細胞表面受容体は、適当な発現プラスミドが安
定に形質転換した後に細胞株で発現する。ファージを最初に受容体を発現しない
親細胞株に対して予備選択した後、受容体発現細胞で積極的に選択する。これに
より、精製形態では利用することができず且つ細胞膜に関連して受容体を展示す
る利点をも有するターゲットタンパク質に対してペプチドを選択することができ
る。
個々に単離し、増幅した後、展示ペプチドをコードするDNAインサートの配列
を決定することによって特性決定する。更に、アミノ酸配列を整列させて、所定
の細胞に独特なモチーフを同定する。次に、最も豊富な配列を特異的結合につい
て試験する。
注射して、様々な臓器を回収する。所定の臓器におけるファージの蓄積に続いて
、様々な臓器から回収されるファージの数の決定またはファージ特異的ゲノム配
列について定量的PCRを行う。ファージまたはDNA回収率についてのターゲ
ット/非ターゲット臓器の比率は、その特異性についての尺度を表す。文献には
、2〜35の比が記載されている(Arap et al. Science 279(1998) 377; Pasqua
lini et al. Nat. Biotech. 15(1997) 542; 米国特許第5,622,699号明
細書)。この比を、未選択ファージプール、未選択の個々のファージまたは野生
型ファージを用いて得たものと比較する。ファージ蓄積の後に、抗−M13抗体
を用いる免疫組織化学を行うこともできる。この様相は、ターゲット組織(血管
系、腫瘍細胞、ECM)を一層正確に同定する上で特に適切である。更に、選択
したファージを遊離ペプチドまたはGST(グルタチオンSトランスフェラーゼ
)融合ペプチドの存在下で注射して、競合分析法での特異的ターゲッティングを
示すことができる。更に、特異性を腫瘍ターゲッティングペプチドを化学療法薬
(すなわち、ドキソルビシン)に結合し、腫瘍細胞を殺す効率および選択性を示す
ことによって試験することができる。
ジの回収 ファージライブラリーは市販されている。New England Biolabsから発売され
ているものの2つを用いた。PhD−12は、pIIIタンパク質によって展示され
たランダムな12アミノ酸配列を有するファージを含む。PhD−12ストック
の力価は、100μl中1.3×1012pfuである。その複雑度は2.7×10 9 である。PhD−C7Cライブラリーは、pIIIタンパク質によって展示された
2個のシステインによってフランキングしたランダムな7マーアミノ酸配列を示
す。PhD−C7Cストックの力価は100μl中1.5×1012pfuであり、
複雑度は3.7×109である。従って、両ライブラリーの5μl注入は、それ
ぞれのファージを少なくとも20コピー含むこととなる。
L)200μl(12−D)またはPBS(Dulbecco)200μl(12−P)に希釈した
。平行して、PhD−C7Cファージ5μlを200μlDMEM(7−D)また
は200μlPBS(Dulbecco)(7−P)に希釈した。
た(t=0分)。次に、マウスに、DMEMまたはPBSを心臓灌流した(t=2
分)。灌流の直後、深麻酔のままマウスを液体窒素で「瞬間凍結」した。
肝臓、心臓、肺、 脾臓、腎臓、および下肢筋を回収して、氷冷したDMEM+
PIまたはPBS+PI(PIはBoehringer参照番号1697498によって提供され
たプロテアーゼ阻害剤カクテルである)1mlに入れた。心臓および肝臓を、氷/
水槽中でPolytronで軽く粉砕した。組織を、氷冷したDMEM+PI、1%BS
A、0.1%Tween-20、またはPBS+PI、1%BSA、0.1%Tween-20
5〜10mlで3〜5回洗浄した。選択したファージを、細菌との競合によって溶
出した。このため、回収した組織を、初期対数期E.coli ER2537 (New England B
iolabs, 参照番号8110)1mlと、室温にて低速で振盪品柄20分間インキュベー
ションした。LB培地10mlを加え、全容積を室温にて振盪しながら20分間イ
ンキュベーションした。一分量(10μl)を用いてファージを滴定し(Maniatis,
Laboratory Manual (1989), Cold Spring Harbor, Laboratory Press)、残りは
250 フラスコのLB培地10mlに加えた。ER2537を一晩培養したもの
150μlを加えた後、培養物を37℃で激しく振盪しながら4.5時間インキ
ュベーションした。培養物を、10krpm (SS34)4℃で2回10分間遠心分離し
た。上清の80%を回収し、20%(w/v) PEG-8000、2.5M NaClの1/6
容(2.66ml)に加えた。ファージを4℃で一晩沈澱させ、選択したファージの
濃縮ストックを回収した後、上記の手法に従って力価を測定した。
離し、配列決定を行った。
のそれぞれからの組織150mg当たりで計算した。回収ファージを力価測定した
後、増幅工程を行った。ファージを選択回での特異的臓器から回収すると、同一
臓器からの回収率は次の選択回には増加するが、回収率は他の臓器からのものを
増加すべきでない。図1は、Balb/cマウスでの心臓をターゲッティングするイン
・ビボ選択から得た結果を示している。一般に、ターゲット臓器からのファージ
回収率の増加は、それぞれの選択回について観察される。3回の選択の後、50
のランダムファージを採取して、配列決定した。表2は、ペプチドの選択と、選
択したファージプール内でのそれらの回収頻度を表している。数値は、配列を見
いだした回数/特定の実験において総数で行った配列の数を示す。
トおよびコントロール臓器の回収、および1g組織当たりの回収された全候補フ
ァージの計算によってイン・ビボで試験した。あるいは、候補ファージを、青色
プラークの代わりに白色プラークを生じるネガティブコントロールファージと共
に投与した。次に、候補/コントロール回収率の比を、ターゲットおよびコント
ロール臓器の間で比較する。文献には、2〜35の比が記載されている(Rajotte
et al. J. Clin. Invest. 102(1998) 430)。図2は、同時に投与したネガティ
ブコントロールを有する候補ファージの特異性のイン・ビボ試験の一例を示す。
展示したペプチドの配列を、図に示す。いずれの場合にも、コントロール臓器よ
りはターゲット臓器(心臓)で、一層高い回収率が見られる。
73)のような非標的細胞上で予備インキュベーションした。このため、細胞をフ
ラスコ中で集密状態になるまで増殖させた後、PBS、0.05%グルタルアル
デヒドで10分間固定した。固定した細胞をPBS、1%BSAで5回洗浄して
、グルタルアルデヒドを除去した。ファージ展示ライブラリー5μlをPBS、
1%BSA(2.4ml、またはプレートを被覆する最小容積)で希釈し、固定細
胞に加え、室温にて低速回転しながら1時間インキュベーションした。差し引い
たファージ懸濁液を含む上清を、1.5krpmで3分間遠心分離することによって
回収した。
TA/PBSでデタッチした(detatched)。遠心分離の後、細胞をPBS、0.
05%グルタルアルデヒド、1mMMgCl2中で10分間再懸濁し、細胞をPB
S、0.05%グルタルアルデヒド、1mMMgCl2で5回洗浄し、PBS、1
%BSA中に保管した(6.3×106個/ml以上)。
で10分間全身灌流することによって緩やかに固定した。肝臓、心臓、肺、脾臓
、腎臓および下肢筋を回収した。肝臓および心臓を鋏で細かく切り刻み、断片を
ポリスチレンチューブ中1mlPBS、1%BSA中で4℃に保持した。他の臓器
は、−80℃に冷凍した。6.3×106サブトラクター細胞に混合したファー
ジ希釈物を加え、低速回転しながら4℃で一晩インキュベーションした。
で洗浄した。断片を15mlチューブ中洗浄緩衝溶液300μlに保持し、選択フ
ァージを低pHで50mMクエン酸ナトリウム、140mMNaCl、pH2.0を
450μl加えることによって5分間溶出した。中和は、2M Tris(pH8.7
)57μlを加えることによって行った。
R2537の一晩培養物200μlに加えた後、37℃で激しく振盪しながら4
.5時間インキュベーションした。10krpm (SS-34)、4℃で10分間2回遠心
分離した後、上清の80%を回収し、これに20%(w/v) PEG-800、2.5M N
aClを1/6容(2.66ml)加えた。混合物を4℃で一晩沈澱し、選択したフ
ァージの濃縮ストックを回収し、力価を測定した。
離し、配列決定した。
ら得た結果を示す。一般に、ターゲット臓器からのファージ回収率の増加は、そ
れぞれの選択回について観察される。
ベーションおよびファージの回収率 サブトラクションは、上記のようにターゲット分子(例えば、MUC−1ポリ
ペプチド)を発現しない細胞で行った。しかしながら、差し引かれていない全フ
ァージ展示ライブラリーを用いることもできる。
で(短時間または一晩)インキュベーションした。上清を廃棄し、細胞をPBs、
1%BSA、0.05%Tweenで5回洗浄した。結合ファージを、低pHで、5
0mMクエン酸ナトリウム、140mMNaCl、pH2.0を450μl加えるこ
とによって5分間溶出した。2M Tris、pH8.7 57μlを加えて、ファー
ジ溶液を中和した。
R2537の一晩培養物200μlに加えた。混合物を、37℃で激しく振盪し
ながら4.5時間インキュベーションした。10krpm (SS-34)、4℃で10分間
2回遠心分離した後、上清の80%を回収し、これに20%(w/v) PEG-800、2
.5M NaClを1/6容(2.66ml)加え、4℃で一晩沈澱した。選択したフ
ァージは、濃縮ストックとして回収され、力価を測定した。
離し、配列決定した。
発現カセットでトランスフェクションしたP815細胞)について3回サブトラ
クションを行うことによって単離した後、P815MUC1細胞(MUC1およ
びネオマイシン発現カセットでトランスフェクションしたP815細胞(ATCC TI
B-64))上で3選択−増幅サイクルを行った。P815は、ATCCコレクション
(ATCC TIB-64)で入手可能なマウス肥満細胞腫である。P815pAG60細胞
を、10%ウシ胎児血清(FCS)、2mMグルタミン、1mMピルビン酸ナトリウ
ム、40μg/mlゲンタマイシンおよび非必須アミノ酸を補足したDMEM中で増
殖させた。P815MUC1細胞を、1mg/mlG418を含む同一培地で増殖さ
せ、MUC1遺伝子の発現を保持した。
、PBS−1%BSA中で室温にて若干攪拌しながら1時間NEBファージライブ
ラリーPhD-12またはPhD-C7C (カタログ番号8010および8020; NEB, Beverly, USA
)由来の1.5×1011個のファージと共にインキュベーションした。次に、
細胞を2500rpmで3分間遠心分離することによって回収した。上清の一分量
を滴定用に取っておき、残りを1×107個のP815pAG60細胞ともとに
再度インキュベーションし、二回および三回目はファージプールの増幅は見られ
なかった。
PBS−1%BSA中若干攪拌しながら4℃で4時間、5×106個のP815
MUC1細胞と共にインキュベーションした。次に、細胞を1mlのPBS−1%
BSA−0.1%Tween 20で5回洗浄し、最初の洗浄中に新しいチューブに移し
た後、溶出した。次に、P815MUC1細胞に結合したファージを氷上で0.
1Mグリシン−HCl(pH2.2)100μlで10分間溶出し、細胞を遠心分
離によってペレット化し、溶出したファージを含む上清を2M Tris-HCl(pH8
)10μlで中和した。
37細菌(NEB)の一晩培養物200μlを用いて増幅した。次に、10000rpm
で10分間2回の遠心分離工程によって細菌を除去し、上清16mlに、20%PE
G 8000, 2.5M NaClを2.33ml加え、ファージを4℃で一晩沈澱させた。
次に、供給業者のプロトコールを行い、ファージの濃縮ストックを増殖させ、力
価を測定した。P815MUC1細胞上で3回目の選択サイクルの後、回収/入
力ファージの比は選択したプールについて濃縮因子500までによって増加した
。
ノムを配列決定してそれらの展示ペプチドのアミノ酸配列を推定した。結果を表
3に示す。PhDC7Cファージの選択から、2つの異なるペプチド配列が濃縮
され、従って複数回を表した。選択したPhD12プールでは、5種類の異なる
ファージ配列を同定した。
PNAS, 86, 1362-1366)に記載のH23ハイブリドーマのサブクローンである12
C10)で行ったことを除き、上記手法を用いて単離した。選択したファージの
配列は、CWPMKSLFC (WPM1)、およびCWPMKSQFC (WPM2)である。
インキュベーションすることによって試験した。候補の結合を、2種類のネガテ
ィブコントロールファージ、すなわちPhD12ライブラリー由来の非選択ファ
ージである空のM13およびGHLと比較した。これらの検討は、P815pA
G60、P815MUC1および非形質転換P815細胞について、ファージ滴
定分析法またはFACS(蛍光活性化セルソーティング)による免疫染色を用い
て行った。結果は、上記選択機構により、ネガティブコントロールと比較して、
特異的且つ高親和性でP815細胞に結合するファージを単離することができる
ことを示している。
5×1011個の感染性粒子とインキュベーションした。細胞を洗浄し、結合し
たファージを上記の通りに溶出し、力価測定した。
倍高い親和性でP815MUC1およびP815pAG60に結合したことを示
している。WPTペプチドはP815細胞について最良の親和性を示し、次いで
NDIファージであり、次いで12アミノ酸ペプチドファージであった。WPY
以外のすべての候補は、P815pAG60よりもP815MUC1に少なくと
も3倍高い結合を示した。
ネズミ癌細胞株RENCA(Murphy et aL, 1973, J. Natl. Cancer Inst. 50, 1
013-1025)、ネズミ黒色腫細胞株B16(ATCC CRIL-6322)、ヒト子宮頸部癌細胞
株HeLa (ATCC CCL-2)、ヒト結腸直腸癌細胞株WiDr(ATCC CRL-218)、および
2種類のヒト乳癌細胞株MDA-MB-435 (ATCC HTB-129)およびMDA-MB-231を用いて
同様な実験場けんかでインキュベーションし、それらの結合を滴定法またはFA
CS分析法によって分析した。これらの細胞株のすべては、10%FCS、2mM
グルタミンおよび40μg/mlゲンタマイシンを補足したDMEMで増殖させた。
M13コントロールファージより10000倍まで高い親和性でRENCA細胞
に特異的に結合したWPYを除き、すべての他の候補ファージはM13コントロ
ールファージと同じ親和性でこれらの細胞株に結合し、ある種の腫瘍細胞株、特
にリンパ腫瘍について高い特異性を示すことを示唆していた。反対に、WPYフ
ァージは少なくとも2種類の腫瘍細胞株RENCAおよびP815に高い特異性
を示し、これは数種類の異なる腫瘍細胞型に結合することができることを示して
いる。
を加え、4℃で振盪しながら2時間インキュベーションした。細胞を、FACS
緩衝溶液(1%BSA、0.1%ヒトγ−グロブリン、5mMEDTAを含むPB
S)150μlで4回洗浄した。1/500の抗-fdバクテリオファージ抗体(Sig
ma, St Louis, USA; カタログ番号: 137786)100μlをウェルに加え、4℃で
45分間インキュベーションした。細胞をFACS緩衝溶液で4回洗浄し、1/
200のFITC(Biotechnology Associates, Birmingham, USA; カタログ番号
: 4052-02)にカップリングしたヤギ抗−ウサギIgG(H+L)抗体と共に4℃
で45分間インキュベーションした。細胞をFACS緩衝溶液で4回洗浄し、蛍
光をFACScan (Becton Dickinson, San Jose, USA)で測定した。結果を、Cellque
stソフトウェアで解析した。
分析によって確かめた。WPY、MPLおよびLPQファージは、P815MU
C1細胞並びに元の未形質転換P815細胞株に高い特異的結合を示した。すべ
ての他のクローンはP815MUC1細胞に結合を示したが、トランスフェクシ
ョンしていないP815細胞に対する結合が異なっていた。
結合 以前に選択したファージのWPYおよびLPQ配列(表3の第二および第四の
配列)に相当する合成ペプチドを合成した(Neosystem, strasbourg, France)。W
PYペプチド(0.1、10および500μM) およびLPQペプチド(0.1、
10および1000μM)、またはコントロールペプチドGHLおよびSGR(P
hD−C7Cライブラリー由来の非選択ファージ)の増加量を、全容積が1mlの
PBS−1%BSA中で5・106個のP815MUC1細胞で希釈し、緩やか
な攪拌下4℃で1時間インキュベーションした。PBS−1%BSA200μl
中の1・1010個のWPYおよびLPQファージを加え、細胞およびペプチド
と共に緩やかに攪拌しながら4℃で2時間インキュベーションした。次に、細胞
を洗浄し、選択についてと同じプロトコールに従って、結合ファージを溶出し、
力価を測定した。WPYおよびLPQペプチドは、相当するファージの結合を用
量依存的に阻害することができるが、コントロールペプチドはWPYおよびLP
Qファージ結合を有意に阻害せず、合成ペプチドが、同じ配列を示すファージの
結合について効率的に競合することを示している。これらの結果は、WPYおよ
びLPQ配列を表す合成ペプチドもP815MUC1細胞に特異的結合を示すこ
とを示唆している。
合を有意に阻害せず、これらの2種類のペプチドは異なる分子ターゲットを認識
することを示していた。
mMグルタミンおよび40μg/mlゲンタマイシンを補足したDMEM中に保持した
。
3回予備吸着した後、WiDr細胞上で第一の選択を行った。HeLa細胞を、PB
S,10mMEDTA中でインキュベーションすることによって懸濁させた。次に
、細胞を10mlPBSを加えることによって2回洗浄し、遠心分離(2500rpm
、3分間)によって回収した。細胞を計数し、107個の細胞当たり1mlPBS
,1%BSAに再懸濁した。
を低速で振盪しながら室温で1時間インキュベーションした。2500rpmで3
分間遠心分離した後、上清を107個のHeLa細胞と共に再度インキュベーション
した。このサブトラクションプロトコールを3回繰り返した。次に、最後の上清
(ファージのサブトラクテッドプール)を懸濁液中で5×106個のWiDr細胞
と共に低速で振盪しながら4℃で4時間インキュベーションした。細胞を、1ml
の冷PBS,1%BSA,0.1%Tween-20中で5回洗浄し、上記のようにして
回収した。結合ファージを、100μlの0.1Mグリシン−HCl,pH2.2
を加えて溶出させ、氷上で10分間インキュベーションした。2500rpmで3
分間遠心分離した後、上清を10μlの2M Tris-HCl, pHで中和した。10
μlの分量を力価測定し、残りを、溶出したファージを200μlの一晩E. coli
ER2537培養物を含む20mlLBに加えて増幅した。培養物を4時間強力に攪拌し
ながらインキュベーションし、ファージを販売業者のプロトコール (NEB)に従っ
て精製した。
ションを行わず、またはそれぞれの選択の前に293細胞について3回サブトラ
クションを行って繰り返した。最終的な選択プールからの24個の単一ファージ
を増幅して配列決定し、ペプチド配列を同定した。
様々な腫瘍細胞株への結合と比較したWiDr細胞への結合によって試験した。
結合は、選択について上記した通りに行った。
のHEWSYLAPYPWFファージの出力/入力比を示す。HEWファージは、M13野生
型ファージよりもWiDr細胞へ1900倍高い親和性を示し、MDA−MB−
435細胞へは270倍高い親和性を示すが、293およびHeLa細胞への親和性
はM13野生型の親和性と同様である。
サブトラクションはWiDr細胞について最初の選択の前にHeLa細胞について行
っただけであった。5回のWiDr細胞選択のそれぞれの後に、選択したファー
ジを回収した(プール1〜プール5)。第五のプールから、24個の単一プラーク
を増幅し、ペプチドに相当するインサートを配列決定した。QIDRWFDAVQWL配列が
、総てのファージから得られた。精製した「QID」ファージ、および第五のプ
ールは様々な腫瘍細胞株へ親和性を有することがわかったが、反対に未選択プー
ル1は腫瘍細胞株へ親和性を示さなかった。これらの結果は、QIDファージの
数種類の異なる腫瘍細胞型への親和性を示している。
イブラリーを用いて繰り返した。この選択からの第五のプールは配列CLPSTRWTC
を示すファージを含み、サブトラクター293細胞と比較してWiDr細胞への
特異的結合を示した。
50mg臓器当たりに計算した回収ファージ(出力pfu (プラーク形成単位))の総数
を示す図である。総ての数は、マウス間で比較することができる投与入力から得
た力価で割っている。
ボ試験の一例を示す図である。展示ペプチドの配列を、図中に示す。
ついて、固定して細かく切り刻んだ臓器(肝臓または心臓)150mg当たりで計算
した回収ファージの総数(出力pfu)を示す図である。総ての数は、マウス間で比
較することができるファージの入力量から得た力価で割っている。
す図である。展示されたペプチドの配列は、N末端に含まれる三アミノ酸モチー
フによって示される。M13ファージおよび非選択ファージ(GHL)をネガテ
ィブコントロールとして用いる。
トロ試験の一例を示す図である。展示ペプチドの配列は、N末端に含まれる三ア
ミノ酸モチーフによって示される。M13ファージおよび3個の非特異的ファー
ジ(図示せず)をネガティブコントロールとして用いる。
することが示されている。例えば、速やかに増殖する腫瘍の内皮細胞は静止期の
内皮細胞には含まれていない細胞表面タンパク質、すなわちαvインテグリン(B
rooks et al. Science 264 (1994) 569)、およびある種の血管形成増殖因子の受
容体(Hanahan Science 277 (1997) 48)を発現する。ファージ展示ライブラリー
選択法を用いて、これらの特定の細胞表面マーカーと相互作用するペプチド配列
を選択することができる(例えば、米国特許第5,622,699号明細書、米
国特許第5,223,409号明細書、および米国特許第5,403,484号
明細書を参照されたい)。この系では、ランダムペプチドが、相当するコード配
列をファージ表面タンパク質の1個をコードする遺伝子に融合することによって
ファージ表面で発現する。所望なファージは、単離した組織断片(エクス・ビボ
法:例えば、WO98/39469号公報およびWO99/45020号公報に
例示されている)または培養細胞(イン・ビトロ法)のようなターゲットへのそれ
らの結合に基づいて選択される。ターゲッティングペプチドの同定は、ファージ
ライブラリーをマウスに注射した後、結合ファージを標的設定した器官から取り
戻すことによって行うイン・ビボ法によって行うこともできる。選択されたペプ
チドは、表示されたペプチドをコードするゲノムファージ領域の配列決定によっ
て同定される。イン・ビボでの器官スクリーニングを応用して、脳および腎臓(P
asqualini et al., Nature 380 (1996) 364-366;WO97/10507号公報)
、肺、皮膚および膵臓の血管系(Rajotte et al., J. Clin. Invest. 102 (1998)
430-437)、および数種類の腫瘍(Pasqualini et al., Nature Biotechnology 15
(1997) 542-546)の選択的ファージホーミングを行うペプチド配列の単離に成功
したことが報告されている。
でに報告されておらず、極めて少数のリガンドだけがこのようなマーカーと特異
的に相互作用することが知られている。一方で、肺内皮、特に膜ジペプチダーゼ
を選択的に標的とする分子が同定されている(例えば、WO99/46284号
公報を参照されたい)。従って、本発明における技術的課題は、特定の細胞へ治
療薬をターゲッティングするための改良された方法および手段を提供することで
ある。
意のアミノ酸配列を表わし、nは0〜50であり、nはX1およびX2において同一で
あるかまたは異なっており、X3、X4およびX5は同一であるかまたは異なっており
、任意のアミノ酸を表わす) からなる群から選択されるペプチドに関する。好ましくは、X5はロイシン(L)ま
たはグルタミン(Q)残基である。
FAT、またはTHPおよびFATを含んでなる心臓ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、THPおよびFATモチーフを両方とも含んでなり
、特にTHPおよびFATモチーフが少なくとも1個のアミノ酸によって分離さ
れていると有利である。好ましくは、本発明による心臓ターゲッティングペプチ
ドは、配列: X1THPRFATX2(配列番号1)、 X1RTPFATYX2(配列番号2)、または X1FHVNPTSPTHPLX2(配列番号3) を有する。
る心臓ターゲッティングペプチドに関する。好ましくは、本発明による心臓ター
ゲッティングペプチドは、配列: X1QTSSPTPLSHTOX2(配列番号4)、または X1 PQTSTLLX2(配列番号5) を有する。
SLF、またはHLPおよびSLFを含んでなる心臓ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、HLPおよびSLFモチーフを両方とも含んでなり
、特にHLPおよびSLFモチーフが少なくとも1個のアミノ酸によって分離さ
れていると有利である。好ましくは、本発明による心臓ターゲッティングペプチ
ドは、配列: X1HLPTSSLFDTTHX2(配列番号6)、 X1VHHLPRTX2(配列番号7)、 X1QLHNHLPX2(配列番号8)、 X1HSFDHLPAAALHX2(配列番号9)、または X1TRYLPVLPSLFPX2(配列番号33) を有する。
TNT、またはYPSおよびTNTを含んでなる心臓ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、YPSおよびTNTモチーフを両方とも含んでなり
、特にYPSおよびTNTモチーフが3〜8個のアミノ酸によって分離されてい
ると有利である。好ましくは、本発明による心臓ターゲッティングペプチドは、
配列: X1YPSAPPQWLTNTX2(配列番号10)、 X1YPSQSQRX3LSX4HX2(配列番号11)、 X1TYPSSTLX2(配列番号12)、 X1NTLQVRGVYPSVX2(配列番号13)、 X1YSNRTNTNSHWAX2(配列番号14)、または X1PATNTSKX2(配列番号15) を有する。
NKL、またはHVNおよびNKLを含んでなる心臓ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、HVNおよびNKLモチーフを両方とも含んでなり
、特にHVNおよびNKLモチーフが重複していると有利である。好ましくは、
本発明による心臓ターゲッティングペプチドは、配列: X1HVNKLHGX2(配列番号16)、 X1FHVNPTSPTHPLX2(配列番号17)、または X1NANKLWTWVSSPX2(配列番号18) を有する。
る心臓ターゲッティングペプチドに関する。好ましくは、本発明による心臓ター
ゲッティングペプチドは、配列: X1SGRIPYLX2(配列番号19)、または X1NEDINDVSGRLSX2(配列番号20) を有する。
、QRLもしくはPQR、またはそれらの任意の組合せを含んでなる心臓ターゲ
ッティングペプチドに関する。前記ペプチドは、3個のモチーフSPQ、QRA
およびQRLを含んでなり、特にSPQおよびQRAモチーフが重複しており且
つ少なくとも1個のアミノ酸によってQRLから分離されていると有利である。
好ましくは、本発明による心臓ターゲッティングペプチドは、配列: X1LSPQRASQRLYSX2(配列番号21)、 X1SFSTSPQX2(配列番号22)、 X1ERMDSPQX2(配列番号23)、 X1WKSELPVQRARFX2(配列番号29)、 X1HHGHSPTSPQVRX2(配列番号24)、 X1GSSTGPQRLHVPX2(配列番号25)、 X1YPSQSQRX3LSX4HX2(配列番号11)、 X1TCSLCNPVQPQRX2(配列番号26)、 X1QRLTTLYX2(配列番号27)、または X1WSPGQQRLHNSTX2(配列番号28) を有する。
PVQ、またはSELおよびPVQを含んでなる心臓ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、SELおよびPVQモチーフを両方とも含んでなり
、特に2個のモチーフが連続していると有利である。好ましくは、本発明による
心臓ターゲッティングペプチドは、配列: X1WKSELPVQRARFX2(配列番号29)、 X1SELPSMRLYTQPX2(配列番号30)、 X1HSLHVHKGLSELX2(配列番号31)、 X1SDLPVQLEPERQX2(配列番号32)、 X1TCSLCNPVQPQRX2(配列番号34)、または X1WEPPVQSAWQLSX2(配列番号35) を有する。
PRP、またはQPPおよびPRPを含んでなる心臓ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、QPPおよびPRPモチーフを両方とも含んでなり
、特に2個のモチーフが連続していると有利である。好ましくは、本発明による
心臓ターゲッティングペプチドは、配列: X1HFTFPQQQPPRPX2(配列番号36)、 X1GSTSRPQPPSTVX2(配列番号37)、 X1NFSQPPSKHTRSX2(配列番号38)、 X1QYPHKYTLQPPKX2(配列番号39)、 X1FNQPPSWRVSNSX2(配列番号40)、 X1SVSVGMKPSPRPX2(配列番号41)、または X1STPRPPLGIPAQX2(配列番号42) を有する。
もしくはQSP、またはそれらの任意の組合せを含んでなる腫瘍ターゲッティン
グペプチドに関する。前記ペプチドは、3個のモチーフRPA、NYRおよびQ
SPを含んでなり、特にQSPモチーフが少なくとも1個のアミノ酸によってN
YRモチーフから分離されており、NYRおよびRPAモチーフが重複している
と有利である。好ましくは、本発明による腫瘍ターゲッティングペプチドは、配
列: X1TQSPLNYRPALLX2(配列番号43)、 X1AQSPTIKLTPSWX2(配列番号44)、 X1TLVQSPMX2(配列番号46)、 X1NLNTDNYRQLRHX2(配列番号47)、 X1FRPAVHNMPSLQX2(配列番号48)、または X11SRPAPISVDMKX2(配列番号49) を有する。
SRA、またはTHRおよびSRAを含んでなる腫瘍ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、これら2個のモチーフを両方とも含んでなり、特に
THRおよびSRAモチーフが4〜8個のアミノ酸によって分離されていると有
利である。好ましくは、本発明による腫瘍ターゲッティングペプチドは、配列: X1THRPSLPDSSRAX2(配列番号50)、 X1ALHPLTHRHYATX2(配列番号51)、 X1THRGPQSX2(配列番号52)、 X1SFHMPSRAVSLSX2(配列番号53)、または X1NQSNFTSRALLYX2(配列番号54) を有する。
、もしくは四アミノ酸モチーフHHVS、またはそれらの任意の組合せを含んで
なる腫瘍ターゲッティングペプチドに関する。前記ペプチドは、3個のモチーフ
PTH、HHVSおよびVSPを含んでなり、特にPTHモチーフが少なくとも
1個のアミノ酸によってHHVSモチーフから分離されており且つHHVSおよ
びVSPモチーフが重複していると有利である。好ましくは、本発明による腫瘍
ターゲットペプチドは、配列: X1SFPTHIDHHVSPX2(配列番号55)、 X1LNGDPTHX2(配列番号56)、 X1HMPHHVSNLQLHX2(配列番号57)、または X1LPSVSPVLQVLGX2(配列番号58) を有する。
QQL、またはYLSおよびQQLを含んでなる腫瘍ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、YLSおよびQQLを両方とも含んでなり、特に2
個のモチーフが連続していると有利である。好ましくは、本発明による腫瘍ター
ゲッティングペプチドは、配列: X1DAQQLYLSNWRSX2(配列番号59)、 X1DSYLSSTLPGQLX2(配列番号60)、または X1SPTPTSHQQLHSX2(配列番号61) を有する。
SAI、またはSNDおよびSAIを含んでなる腫瘍ターゲッティングペプチド
に関する。前記ペプチドは、これらのモチーフを両方とも含んでなり、特にSN
DおよびSAIモチーフが連続していると有利である。好ましくは、本発明によ
る腫瘍ターゲッティングペプチドは、配列: X1MHNVSDSNDSAIX2(配列番号64)、 X1DNSNDLMX2(配列番号65)、または X1TVMEAPRSAILIX2(配列番号66) を有する。
、MPL、PSH、LPQ、WPVもしくはWPT、またはそれらの任意の組合
せを含んでなる腫瘍-ターゲッティングペプチドに関する。具体的態様によれば
、上記第六のファミリーは、少なくとも1個のアミノ酸モチーフWPX3X4P
Wを含んでなる上記ペプチドであって、X3およびX4が同一であるかまたは異
なっており、これらは任意のアミノ酸であり、好ましくは、X3はVまたはTで
あり、および/またはX4はRまたはSであるものに関する。もう一つの具体的
態様では、上記ペプチドは、少なくとも1個のアミノ酸モチーフWPTSPWX 3 X4RX5を含んでなり、X3、X4およびX5は同一であるかまたは異なっ
ており、これらは任意のアミノ酸であり、好ましくは、X3はLまたはSであり
、および/またはX4はEまたはSであり、および/またはX5はEまたはDで
ある。もう一つの具体的態様では、上記ペプチドは、少なくとも1個のアミノ酸
モチーフWPX3X4SX5を含んでなり、X3、X4およびX5は同一である
かまたは異なっており、これらは任意のアミノ酸であり、好ましくは、X3はY
またはMであり、および/またはX4はPまたはKであり、および/またはX5 はL、QまたはHである。好ましくは、本発明による腫瘍ターゲッティングペプ
チドは、配列: X1CNDIGWVRCX2(配列番号67)、 X1CWPYPSHFCX2(配列番号68)、 X1MPLPQPSHLPLLX2(配列番号69)、 X1LPQRAFWVPPIVX2(配列番号70)、 X1WPVRPWMPGPVVX2(配列番号71)、 X1WPTSPWLEREPAX2(配列番号72)、または X1WPTSPWSSRDWSX2(配列番号73) を有する。
、WPMもしくはCLP、またはそれらの任意の組合せを含んでなる腫瘍-ター
ゲッティングペプチドに関する。好ましくは、本発明による腫瘍ターゲッティン
グペプチドは、配列: X1HEWSYLAPYPWFX2(配列番号74)、 X1QIDRWFDAVQWLX2(配列番号75)、 X1CLPSTRWTCX2(配列番号76)、または X1CWPMKSX5FCX2(配列番号77) を有し、好ましくは、X5はロイシン(L)またはグルタミン(Q)残基である。
のHEWSYLAPYPWF(配列番号74)ファージの出力/入力比を示す。HEWファー
ジは、M13野生型ファージよりもWiDr細胞へ1900倍高い親和性を示し
、MDA−MB−435細胞へは270倍高い親和性を示すが、293およびHe
La細胞への親和性はM13野生型の親和性と同様である。
サブトラクションはWiDr細胞について最初の選択の前にHeLa細胞について行
っただけであった。5回のWiDr細胞選択のそれぞれの後に、選択したファー
ジを回収した(プール1〜プール5)。第五のプールから、24個の単一プラーク
を増幅し、ペプチドに相当するインサートを配列決定した。QIDRWFDAVQWL配列(
配列番号75)が、総てのファージから得られた。精製した「QID」ファージ
、および第五のプールは様々な腫瘍細胞株へ親和性を有することがわかったが、
反対に未選択プール1は腫瘍細胞株へ親和性を示さなかった。これらの結果は、
QIDファージの数種類の異なる腫瘍細胞型への親和性を示している。
イブラリーを用いて繰り返した。この選択からの第五のプールは配列CLPSTRWTC
(配列番号76)を示すファージを含み、サブトラクター293細胞と比較して
WiDr細胞への特異的結合を示した。
Claims (15)
- 【請求項1】 X1LSPQRASQRLYSX2、 X1WKSELPVQRARFX2、 X1CNDIGWVRCX2、 X1CWPYPSHFCX2、 X1MPLPQPSHLPLLX2、 X1LPQRAFWVPPIVX2、 X1WPVRPWMPGPVVX2、 X1WPTSPWLEREPAX2、 X1WPTSPWSSRDWSX2、 X1HEWSYLAPYPWFX2、 X1QIDRWFDAVQWLX2、 X1CLPSTRWTCX2、および X1CWPMKSX5FCX2 (上記式中、それぞれのX1およびX2は、互いに独立してn個のアミノ酸からなる任
意のアミノ酸配列を表し、nは0〜50であり且つnはX1およびX2で同一であるかま
たは異なっており、X5は任意のアミノ酸を表わす) からなる群から選択される、ペプチド。 - 【請求項2】 標的細胞にターゲッティングするための、請求項1に記載のペプチドの使用。
- 【請求項3】 (i) SPQ、QRA、QRLもしくはPQR、またはそれらの任意の組合せ、および (ii) SELもしくはPVQ、またはSELおよびPVQ、 からなる群から選択される少なくとも1個の三アミノ酸モチーフを含んでなる、
心臓ターゲッティングペプチド。 - 【請求項4】 X1LSPQRASQRLYSX2またはX1WKSELPVQRARFX2の配列(それぞれのX1およびX2は、
互いに独立してn個のアミノ酸からなる任意のアミノ酸配列を表し、nは0〜50で
あり且つnはX1およびX2で同一であるかまたは異なっている)を有する、請求項
3に記載の心臓ターゲッティングペプチド。 - 【請求項5】 (i) NDI、WPY、MPL、PSH、LPQ、WPVもしくはWPT、またはそれらの任意の組合
せ、および (ii) HEW、QID、WPMもしくはCLP、またはそれらの任意の組合せ、 からなる群から選択される少なくとも1個の三アミノ酸モチーフを含んでなる、
腫瘍ターゲッティングペプチド。 - 【請求項6】 下記の配列: (i) X1CNDIGWVRCX2、 X1CWPYPSHFCX2、 X1MPLPQPSHLPLLX2、 X1LPQRAFWVPPIVX2、 X1WPVRPWMPGPVVX2、 X1WPTSPWLEREPAX2、もしくは X1WPTSPWSSRDWSX2、または (ii) X1HEWSYLAPYPWFX2、 X1QIDRWFDAVQWLX2、 X1CLPSTRWTCX2、もしくは X1CWPMKSX5FCX2 (上記式中、それぞれのX1およびX2は、互いに独立してn個のアミノ酸からなる任
意のアミノ酸配列を表し、nは0〜50であり且つnはX1およびX2で同一であるかま
たは異なっており、X5は任意のアミノ酸を表わす) を有する、請求項5に記載のペプチド。 - 【請求項7】 心臓細胞にターゲッティングするための、請求項3または4に記載のペプチド
の使用。 - 【請求項8】 腫瘍細胞、転移または腫瘍脈管構造にターゲッティングするための、請求項5
または6に記載のペプチドの使用。 - 【請求項9】 結腸直腸腫瘍細胞にターゲッティングするための、X1HEWSYLAPYPWFX2、X1QIDR
WFDAVQWLX2およびX1CLPSTRWTCX2からなる群から選択される、請求項6に記載の
ペプチドの使用。 - 【請求項10】 癌腫瘍細胞にターゲッティングするための、請求項6に記載のペプチドX1CWPY
PSHFCX2の使用。 - 【請求項11】 請求項1および3〜6のいずれか一項に記載の少なくとも1個のペプチドと少
なくとも1種類の治療薬、あるいは請求項1および3〜6のいずれか一項に記載
のペプチドをコードする少なくとも1種類の核酸分子と少なくとも1種類の治療
薬を含んでなる、組成物。 - 【請求項12】 前記治療薬が、目的とする少なくとも1種類の遺伝子を脊椎動物の標的細胞に
送達するためのベクターである、請求項11に記載の組成物。 - 【請求項13】 前記ベクターがプラスミド、合成ベクターまたはウイルスベクターである、請
求項12に記載の組成物。 - 【請求項14】 前記ペプチドが、共有結合、非共有結合または遺伝学的手段によって前記治療
薬に機能しうる形でカップリングされている、請求項11〜13のいずれか一項
に記載の組成物。 - 【請求項15】 遺伝子導入を目的とする薬剤を調製するための、請求項11〜14のいずれか
一項に記載の組成物の使用。
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