JP2003521222A - 高度結晶性ウロキナーゼ - Google Patents

高度結晶性ウロキナーゼ

Info

Publication number
JP2003521222A
JP2003521222A JP2000534637A JP2000534637A JP2003521222A JP 2003521222 A JP2003521222 A JP 2003521222A JP 2000534637 A JP2000534637 A JP 2000534637A JP 2000534637 A JP2000534637 A JP 2000534637A JP 2003521222 A JP2003521222 A JP 2003521222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino acid
upa
seq
mod
polypeptide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000534637A
Other languages
English (en)
Inventor
ワン,チエーイー
ニーネイバー,ビツキ・エル
ヘンキン,ジヤツク
スミス,リチヤード・エイ
ウオールター,カール・エイ
セーバリン,ジーン・エム
エツダルジ,ローヒントン
ジヨンソン,ロバート・ダブリユ,ジユニア
ホルツマン,トーマス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Abbott Laboratories
Original Assignee
Abbott Laboratories
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Abbott Laboratories filed Critical Abbott Laboratories
Priority claimed from US09/264,468 external-priority patent/US20020106775A1/en
Publication of JP2003521222A publication Critical patent/JP2003521222A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • C12N9/50Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25)
    • C12N9/64Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from animal tissue
    • C12N9/6421Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from animal tissue from mammals
    • C12N9/6424Serine endopeptidases (3.4.21)
    • C12N9/6456Plasminogen activators
    • C12N9/6462Plasminogen activators u-Plasminogen activator (3.4.21.73), i.e. urokinase
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12YENZYMES
    • C12Y304/00Hydrolases acting on peptide bonds, i.e. peptidases (3.4)
    • C12Y304/21Serine endopeptidases (3.4.21)
    • C12Y304/21073Serine endopeptidases (3.4.21) u-Plasminogen activator (3.4.21.73), i.e. urokinase

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本開示は、生物学的に活性な修飾されたウロキナーゼ及び高分解能結晶型の修飾されたウロキナーゼを記載する。修飾されたウロキナーゼをコードするポリヌクレオチド、及び修飾されたウロキナーゼを作成するための方法も、開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本願は、1998年3月6日に出願された米国特許出願第09/036,36
1号に基づく優先権を主張する。
【0002】 (技術分野) 本発明は、ポリペプチド、結晶型のこれらポリペプチド、及びポリペプチドを
コードするポリヌクレオチドに関する。より詳細には、本発明は、高分解能結晶
を形成することができる修飾されたウロキナーゼに関し、さらに、修飾されたウ
ロキナーゼをコードするポリヌクレオチド、及び修飾されたウロキナーゼを作製
するための方法に関する。
【0003】 (発明の背景) 尿プラスミノーゲン活性化因子(uPA、ウロキナーゼ又はUKとしても知ら
れる)は、単一のペプチド結合の開裂を触媒することによりプラスミノーゲンを
プラスミンに変換する、高度に特異的なセリンプロテアーゼである(L.Sum
mariaら,J.Biol.Chem.,242(19):4279−428
3[1967])。uPAは、プロウロキナーゼ(プロUK)又はプロuPAと
呼ばれる411アミノ酸の単鎖チモーゲンとして、細胞により分泌される。プロ
uPAの活性化は、Lys158−Ile159結合の酵素的開裂を必要とする
。活性型の(即ち、開裂された)タンパク質は、Cys残基148及び279で
ジスルフィド結合を介して接合されたN末端の「A鎖」(配列番号:1のアミノ
酸残基1〜158)及びC末端の「B鎖」(アミノ酸残基159〜411)を含
有する(W.A.Guenzlerら,Hoppe−Seyler’s Z.P
hysiol.Chem.Bd.363,S133−141[1982])。u
PAのA鎖は、「増殖因子ドメイン」と呼ばれる約40アミノ酸残基の3重ジス
ルフィド領域及びそれよりも大きい3重ジスルフィド・クリングルを含む。B鎖
は、セリンプロテアーゼに典型的な触媒三つ組残基(即ち、His204、Se
356、及びAsp350)を有するセリンプロテアーゼ・ドメインを含む。
uPAは、アミノ酸残基302にグリコシル化部位も保有する。
【0004】 uPAは、細胞表面におけるプラスミノーゲンの活性化を担っており、細胞へ
吸着されたプラスミノーゲンに対するその作用を大きく増強する、自己の高親和
性受容体uPARを有するという点で特徴的である。uPARはまた、細胞間接
着部分、及び浸潤細胞の先端部に局在している。このように、uPAは、癌の浸
潤及び転移、並びに血管新生にとって必要なプロテアーゼ活性の方向性のあるカ
スケードにおいて中心的な役割を果たすよう、空間的かつ代謝的に位置している
。uPA及び/又はuPARの上昇は、悪性組織、及び癌における悪い臨床的予
後と強く相関している。腫瘍細胞浸潤実験及び動物転移実験から、uPAを遮断
することにより、腫瘍の増殖及び転移、並びにuPAによる血液供給の誘発の遅
延が起こることを示唆する実質的な証拠が存在する。このように、ウロキナーゼ
タンパク質活性部位におけるリガンド結合ドメイン(LBD)と相互作用し、L
BDへの天然の基質の導入を遮断する阻害剤は、これらの状態の処置において治
療的に有用である可能性がある。
【0005】 単結晶X線回折が、原子レベルでのタンパク質構造の決定、及びこれらのタン
パク質構造の薬物発見過程への組み込みを可能にすることは、十分に確立されて
いる。タンパク質の3次元構造は、タンパク質活性部位におけるLBDの同定を
可能にする。さらに、LBDにおけるリガンドと結合溝(binding cl
efts)との関係及び/又は機能性の同定は、リガンドとタンパク質との共結
晶化により解明され、酵素阻害剤、アゴニスト又はアンタゴニストとしてのリガ
ンド(この場合には薬物候補)の潜在的有効性を評価するために用いることがで
きる。共結晶構造は、薬物候補のいずれの部位を誘導体化すべきか、又はすべき
でないかを示し、さらに、効力の増加、即ちLBDにおけるより良好な結合をも
たらす可能性が高い官能基の性質及びサイズを示す。
【0006】 構造を基盤とした薬物発見の最良の実施形態は、接近可能な空の結合部位を有
し、再現可能に高分解(<2.0Å)に回折する高品質のタンパク質結晶を必要
とする。当分野において周知のように、空の結合部位は、タンパク質が結晶性で
ある間、目的のリガンドのLBDへの導入を可能にし、高分解能回折はリガンド
とLBDとの相互作用の正確な同定を可能にする。
【0007】 低分子量ウロキナーゼ型プラスミノーゲン活性化因子−阻害剤複合体が、当分
野において既知である(Spraggonら,Structure 3:681
−691[1995])。しかしながら、得られたデータは分解能が低く(3.
1Å)、結晶が、LBDに不可逆的に結合した阻害剤を含んでいた。共結晶化法
を用いてLBDと共に他の阻害剤を取り込む試みは、低品質の結晶のみを提供し
た。
【0008】 このように、リガンド結合データを集めることができる高品質のウロキナーゼ
結晶が必要とされている。
【0009】 (発明の概要) 本発明は、(a)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸404位、(
b)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸405位、(c)配列番号:
1のアミノ酸159位からアミノ酸406位、(d)配列番号:1のアミノ酸1
59位からアミノ酸407位、(e)配列番号:1のアミノ酸159位からアミ
ノ酸408位、(f)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸409位、
(g)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸410位、及び(h)配列
番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸411位からなる群より選択されるア
ミノ酸配列と少なくとも70%の同一性を有する生物学的に活性な修飾された尿
型プラスミノーゲン活性化因子(mod−uPA)をコードする(一つ又は複数
の)ポリヌクレオチドを提供する。前記(a)〜(h)において、279位(X
aa279)及び302位(Xaa302)のXaaと名付けられたアミノ酸残
基は、任意のアミノ酸でありうる。好ましい実施態様において、279位のXa
a残基はAlaである。もう一つの好ましい実施態様において、302位のXa
a残基はGlnである。さらに好ましい実施態様において、279位及び302
位のXaa残基は、それぞれAla及びGlnである。
【0010】 もう一つの実施態様において、本発明は、前記ポリヌクレオチドを含む組換え
ベクターを提供する。好ましい実施態様において、ベクターは、Xaa残基27
9にAlaを有し、Xaa残基302にGlnを有する前記ポリヌクレオチドの
うちの一つを含む。本発明は、組換えベクターを含む宿主細胞をさらに提供する
【0011】 さらにもう一つの実施態様において、本発明は、(a)配列番号:1のアミノ
酸159位からアミノ酸404位、(b)配列番号:1のアミノ酸159位から
アミノ酸405位、(c)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸406
位、(d)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸407位、(e)配列
番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸408位、(f)配列番号:1のアミ
ノ酸159位からアミノ酸409位、(g)配列番号:1のアミノ酸159位か
らアミノ酸410位、及び(h)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸
411位からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも70%の同一性を
有する生物学的に活性なグリコシル化されていない修飾された尿型プラスミノー
ゲン活性化因子(mod−uPA)を提供する。ただし、該mod−uPAがグ
リコシル化されている場合には残基279はCysを除く任意のアミノ酸残基で
あり、かつ該mod−uPAがグリコシル化されていない場合には残基279は
任意のアミノ酸残基である。好ましいmod−uPAは、279位のXaa残基
がAlaであるものである。より好ましいmod−uPAは、302位のXaa
残基がGlnであるものである。さらに好ましい実施態様において、279位及
び302位のXaa残基は、それぞれAla及びGlnである。もう一つの実施
態様において、本発明は、一次構造が前記ポリペプチドの構造を有する結晶型の
mod−uPAを提供する。結晶型の一次構造も、前記の好ましい実施態様を有
する。
【0012】 本発明は、(a)mod−uPAポリペプチドの産生を可能にする条件下で本
発明の宿主細胞を培養する工程、及び(b)mod−uPAポリペプチドを回収
する工程を含む、mod−uPAを作成するための方法をさらに提供する。
【0013】 (図面の簡単な説明) 図1は、279位及び302位のアミノ酸残基がXaaにより示されるという
修飾を有するヒト尿型プラスミノーゲン(uPA)のアミノ酸配列(配列番号:
1)を示す。天然型uPAにおいては、アミノ酸279位におけるXaaはCy
sであり、アミノ酸302位におけるXaaはAsnである。(配列番号:1に
おいて、残基−1〜−20はヒトuPAの天然型リーダー配列を表す。) 図2は、好ましいポリペプチドのアミノ酸配列(配列番号:2)を示す。
【0014】 (発明の詳細な説明) 本発明の実施は、別途示さない限り、当業者の能力の範囲内である分子生物学
、微生物学、及び組換えDNA技術の一般的な技術を使用する。そのような技術
は、文献に完全に説明されている。例えば、Sambrook,Fritsch
& Maniatis,分子クローニング:実験マニュアル(Molecul
ar Cloning:A Laboratory Manual)第2版(1
989);DNAクローニング(DNA Cloning)第I及びII巻(D
.N.Glover編 1985);シリーズ、酵素学の方法(the ser
ies,Methods in Enzymology)(S.Colowic
k and N.Kaplan編,Academic Press,Inc.)
;Scopes,タンパク質精製:原理及び実際(Protein Purif
ication:Principles and Practice)(第2版
,Springer−Verlag);及びPCR:実際の手法(PCR:A
practical Approach)(McPhersonら編(1991
)IRL Press)を参照のこと。
【0015】 前記であれ下記であれ、本明細書に引用された全ての特許、特許出願、及び出
版物は、参照して本明細書に完全に組み込まれる。
【0016】 この明細書及び添付の請求の範囲において用いられるように、単数形「a」、
「an」、及び「the」は、内容が明らかにそうでないことを指図していない
限り、複数の指示を含む。
【0017】 I.定義: 本発明の記載において、以下の用語が使用され、下記のように定義されるもの
とする。
【0018】 本明細書において用いられるように、「ポリヌクレオチド」という用語は、リ
ボヌクレオチド又はデオキシリボヌクレオチドいずれかの、任意の長さの重合体
型ヌクレオチドをさす。その用語は、分子の一次構造のみをさす。従って、その
用語は、二本鎖及び一本鎖のDNAを含み、さらに二本鎖及び一本鎖のRNAを
含む。それは、メチル化及び/又はキャップ構造付加などによる修飾、並びに未
修飾型のポリヌクレオチドも含む。
【0019】 「ポリペプチド」及び「タンパク質」は、本明細書において交換可能に用いら
れ、ペプチド結合を介して連結したアミノ酸の分子鎖を示す。その用語は、特定
の長さの産物をささない。従って、ペプチド及びオリゴペプチドは、ポリペプチ
ドの定義に含まれる。この用語は、ポリペプチドの翻訳後修飾、例えばグリコシ
ル化、アセチル化、リン酸化などもさすものとする。さらに、タンパク質断片、
アナログ、ムテイン、融合タンパク質などが、ポリペプチドの意味に含まれる。
本発明のポリペプチド及びタンパク質は、当業者に既知の任意の手段により作成
されうる(即ち、それらは、単離されるか、又は組換え、合成、もしくは半合成
の技術により作成されうる)。
【0020】 本明細書において用いられるように、「アナログ」という用語は、本明細書に
提供された開示されたmod−uPAポリペプチドと類似の生物学的活性を示す
ポリペプチドをさす。ポリペプチドの生物学的機能を実質的に変更することなく
修飾及び変化が作成されうることは、当分野において周知である。そのような変
化の作成において、側鎖置換基の相対的類似性、例えば、サイズ、電荷、疎水性
、親水性などに基づき、類似のアミノ酸残基の置換がなされうる。記載された型
の変更は、ポリペプチドの効力又は酵素分解に対する安定性又は薬物動態を増強
するためになされうる。従って、本発明の範囲内であると考えられる配列は、前
記の基本的性質及び生物学的活性を変更させない、アミノ酸残基配列又は型の変
化により特徴付けられる類似配列を含む。
【0021】 一般に、「類似性」とは、アミノ酸が同一であるか、又は電荷もしくは疎水性
のような類似の化学的及び/もしくは物理的特性を保有する、適当な場所におけ
る2つ又はそれ以上のポリペプチドのアミノ酸とアミノ酸との正確な比較を意味
する。「類似率」は、当分野において周知の技術を用いて、比較されたポリペプ
チド配列間で決定されうる。一般に、「同一性」とは、2つのポリヌクレオチド
配列又はポリペプチド配列の、それぞれヌクレオチドとヌクレオチド、又はアミ
ノ酸とアミノ酸との正確な一致を意味する。2つ又はそれ以上のポリヌクレオチ
ド配列は、「同一率」を決定することにより比較されうる。2つのアミノ酸配列
も、同様に、「同一率」を決定することにより比較されうる。
【0022】 核酸及びアミノ酸の配列同一性、並びにアミノ酸配列類似性を決定するための
技術は、当分野において周知である。例えば、核酸及びアミノ酸の配列同一性を
決定するための一つの方法は、その遺伝子のmRNAのヌクレオチド配列を(通
常cDNA中間体を介して)決定すること、及びそれにコードされたアミノ酸配
列を決定すること、及びこれを第二のアミノ酸配列と比較することを含む。ウィ
スコンシン配列解析パッケージ(Wisconsin Sequence An
alysis Package)(Genetics Computer Gr
oup,Madison,WI)で利用可能なプログラム、例えばGAPプログ
ラム(デフォルト又は他のパラメーターを含む)は、2つのポリヌクレオチド間
の同一性、並びに2つのポリペプチド配列間の同一性及び類似性の両方をそれぞ
れ計算することができる。配列間の同一性又は類似性を計算するための他のプロ
グラムも、当分野において既知である。
【0023】 「縮重異型」又は「構造的に保存された変異」という用語は、縮重異型の由来
元であるポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチドと同一のアミノ酸配
列を有するポリペプチドをコードする、挿入、欠失、又は置換のような変化をそ
の核酸配列内に含有するポリヌクレオチドをさす。
【0024】 「組換え宿主細胞」、「宿主細胞」、「細胞」、「細胞系」、「細胞培養物」
、及び単独細胞実体として培養された微生物又は高等真核細胞系を意味する他の
そのような用語は、組換えベクターもしくは他の転移DNAの受容細胞として用
いられうる、又は用いられている細胞をさす。ここで、DNAが細胞へ導入され
る方法、又は細胞のその後の配置は重要ではない。これらの用語は、トランスフ
ェクトされた原細胞の継代細胞を含む。本明細書において用いられるように、「
レプリコン」とは、細胞内でポリヌクレオチド複製の自律性単位として行動する
、プラスミド、染色体、又はウイルスのような任意の遺伝要素を意味する。
【0025】 「ベクター」は、接着したセグメントの複製及び/又は発現などを引き起こ
すための、別のポリヌクレオチド・セグメントが接着しているレプリコンである
。その用語は、発現ベクター、クローニング・ベクターなどを含む。
【0026】 「調節配列」という用語は、それがライゲートしたコーディング配列の発現を
行うポリヌクレオチド配列をさす。そのような調節配列の性質は、宿主生物によ
り異なる。原核生物においては、そのような調節配列は一般的にプロモーター、
リボソーム結合部位、及びターミネーターを含み、真核生物においては、そのよ
うな調節配列は一般的にプロモーター、ターミネーター、及び場合によってエン
ハンサーを含む。このように、「調節配列」という用語は、発現のために存在す
る必要がある最少の全成分を含むものとし、存在が有利である付加的な成分、例
えばリーダー配列も含みうる。
【0027】 「コーディング配列」は、適当な制御配列の調節下に置かれたときに、mRN
Aに転写され、かつ/又はポリペプチドに翻訳されるポリヌクレオチド配列であ
る。コーディング配列の境界は、5’末端の翻訳開始コドン及び3’末端の翻訳
終止コドンにより決定される。コーディング配列は、これらに限定されないが、
mRNA配列、cDNA配列、及び組換えポリヌクレオチド配列を含みうる。変
異体又はアナログは、コーディング配列の一部の欠失、配列の挿入、及び/又は
配列内の一つもしくは複数のヌクレオチドの置換により調製されうる。部位特異
的突然変異誘発のようなヌクレオチド配列を修飾するための技術は、当業者に周
知である。例えば、サンブルック(Sambrook)ら、前記;DNAクロー
ニング(DNA Cloning)第I及びII巻、前記;核酸ハイブリダイゼ
ーション(Nucleic Acid Hybridization)、前記を
参照のこと。
【0028】 「機能的に連結した」とは、記載された成分が、意図された様式でそれらが機
能することを可能にする関係にある状況をさす。従って、例えば、コーディング
配列に「機能的に連結した」調節配列は、コーディング配列の発現が調節配列と
適合する条件下で達成されるような様式で、ライゲートしている。コーディング
配列は、ポリヌクレオチドが宿主細胞において発現するよう、ポリヌクレオチド
の転写を指図する調節配列と機能的に連結しうる。
【0029】 「オープン・リーディング・フレーム」又は「ORF」という用語は、ポリペ
プチドをコードするポリヌクレオチド配列の領域をさす。この領域は、コーディ
ング配列の一部、又は全コーディング配列を表すことができる。
【0030】 「形質転換」という用語は、挿入のために用いられる方法、又は挿入されるポ
リヌクレオチドの分子型に関わらず、外因性ポリヌクレオチドの宿主細胞への挿
入をさす。例えば、注入、直接取り込み、形質導入、及びf接合が含まれる。さ
らに、ポリヌクレオチドそのものの挿入、並びに外因性ポリヌクレオチドを含む
プラスミド又はベクターの挿入が含まれる。外因性ポリヌクレオチドは、細胞に
より直接転写及び翻訳され、ゲノムに組み込まれないベクター、例えばプラスミ
ドとして維持されるか、又は宿主ゲノムに組み込まれる。
【0031】 本明細書において用いられるように、「単離された」という用語は、その最初
の環境(例えば、それが天然に存在するものであれば、天然の環境)から材料が
除去されていることを意味する。例えば、動物生体内に存在する天然に存在する
ポリヌクレオチド又はポリペプチドは、単離されていないが、天然の系において
共存する材料の一部又は全部から分離されている同ポリヌクレオチド又はDNA
又はポリペプチドは、単離されている。そのようなポリヌクレオチドは、ベクタ
ーの一部であってよく、かつ/又はそのようなポリヌクレオチドもしくはポリペ
プチドは、組成物の一部であってよく、それでも、ベクター又は組成物はその天
然の環境の一部ではないため、それらは単離されている。
【0032】 「プライマー」という用語は、標的ヌクレオチド配列と相補的であり、標的ヌ
クレオチド配列とハイブリダイズするために用いられる特定のオリゴヌクレオチ
ド配列を意味し、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、又は逆転写酵素の
いずれかにより触媒されるヌクレオチド重合の開始点としてはたらく。
【0033】 本明細書において用いられるように、「組換えポリペプチド」とは、元来、又
は操作によって、天然において相関しているポリペプチドの全部もしくは一部と
相関していない、かつ/又は天然において連結しているポリペプチドを除くポリ
ペプチドと連結している、少なくとも一つのポリペプチドを意味する。組換え、
又は誘導されたポリペプチドは、指定された核酸配列から必ずしも翻訳されない
。それは、化学合成又は組換え発現系の発現を含む任意の様式で生成しうる。
【0034】 本明細書において用いられるように、「合成ペプチド」という用語は、当業者
に周知の方法により化学的に合成されうる、任意の長さの重合体型アミノ酸を意
味する。これらの合成ペプチドは、様々な適用において有用である。
【0035】 「精製されたポリヌクレオチド」とは、本質的に独立である、即ち、そのポリ
ヌクレオチドが天然に相関しているタンパク質の約50%未満、好ましくは約7
0%未満、より好ましくは約90%未満を含有する、目的のポリヌクレオチド又
はその断片をさす。目的のポリヌクレオチドを精製するための技術は、当分野に
おいて周知であり、例えば、ポリヌクレオチドを含有する細胞のカオトロピック
剤による破壊、並びにイオン交換クロマトグラフィー、アフィニティ・クロマト
グラフィー、及び密度に従った沈降による、(一つ又は複数の)ポリヌクレオチ
ド及びタンパク質の分離を含む。従って、「精製されたポリペプチド」とは、本
質的に独立である、即ち、目的のポリペプチドが天然に相関している細胞成分の
約50%未満、好ましくは約70%未満、より好ましくは約90%未満を含有す
る、目的のポリペプチド又はその断片を意味する。精製のための方法は当分野に
おいて既知である。
【0036】 「精製された産物」とは、その産物が通常相関している細胞構成成分から単離
された産物の調製物をさす。
【0037】 II.試薬 a.ポリペプチド:本発明は、 (a)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸404位、 (b)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸405位、 (c)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸406位、 (d)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸407位、 (e)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸408位、 (f)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸409位、 (g)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸410位、及び (h)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸411位 からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む修飾されたウロキナーゼ・ポリペ
プチド(以後「mod−uPA」と呼ぶ)を提供する。ただし、該mod−uP
Aがグリコシル化されている場合には残基279(Xaa279)はCysを除
く任意のアミノ酸残基であり、かつ該mod−uPAがグリコシル化されていな
い場合には残基279は任意のアミノ酸残基であり、かつポリペプチドは、ヒト
・ウロキナーゼと類似の生物学的活性(例えば、触媒活性及び/又は免疫学的活
性)を有する。図2(配列番号:2)に示された好ましい実施態様において、X
aa279はAlaであり、かつXaa302はGlnである。本発明のポリペ
プチドは、そのような活性を保持する配列番号:1のアナログ及び変異型もしく
は異型タンパク質も含む。一般的に、mod−uPAのポリペプチド・アナログ
は、前記(a)〜(h)と少なくとも約60%の同一性、好ましくは約70%の
同一性、より好ましくは約75〜85%の同一性、さらに好ましくは約90%の
同一性、最も好ましくは約95%又はそれ以上の同一性を有するであろう。従っ
て、アミノ酸残基の一つ又は複数が、保存された又は保存されていないアミノ酸
残基(好ましくは、保存されたアミノ酸残基)と置換されているポリペプチドは
、本発明の範囲内であり、そのような置換されたアミノ酸残基は遺伝暗号により
コードされるものであっても、そうでなくてもよい。残基His204、Asp 255 、Asp350、及びSer356(さらに、Cys279を除くB鎖内
の他のシステイン残基)が生物学的活性を保護するために必要であることが当分
野において既知であるため、当業者は、得られるmod−uPAの活性に影響を
与えることなく変更されうる様々な残基を容易に確認することができる。
【0038】 「保存的変化」とは、典型的には、置換されたアミノ酸が類似の構造的又は化
学的特性を有する、約1から5アミノ酸の範囲の変化、例えば、ロイシンとイソ
ロイシン、又はトレオニンとセリンとの交換である。対照的に、非保存的変化と
は、置換されたアミノ酸が元の残基と構造的又は化学的に異なっている変化、例
えばグリシンとトリプトファンとの交換である。類似の微小の変動は、アミノ酸
の欠失又は挿入又はその両方を含みうる。生物学的又は免疫学的活性を変化させ
ることなく置換、挿入、又は欠失されうるアミノ酸の種類及び数の決定における
指針は、当分野において周知のコンピューター・プログラム、例えばDNAST
ARソフトウェア(DNASTAR Inc.,Madison WI)を用い
て見出されうる。
【0039】 本発明は、アミノ酸残基の一つ又は複数が、置換基を含むか、又はポリペプチ
ドの半減期を増加させるための化合物のような別の他の化合物(例えば、ポリエ
チレングリコール)と融合している、前記ポリペプチドのいずれかをさらに提供
する。又は、それは、リーダーもしくは分泌配列、又はポリペプチドの精製のた
め使用される配列、又はプロタンパク質配列のような付加的なアミノ酸がポリペ
プチドに融合しているものであってもよい。さらに、本発明のポリペプチドは、
グリコシル化されていてもよいし、又はされていなくてもよい。
【0040】 本発明のポリペプチドは、単離、又は組換え、合成、もしくは半合成の技術の
ような当業者に既知の任意の手段により作成されうる。さらに、当業者には明ら
かであるように、Xaa279位及び302位のために選択される残基の型、並
びにポリペプチド作成の様式は、ポリペプチドがグリコシル化されるか否かによ
って異なるであろう。例えば、グリコシル化されない場合には、組換え作成され
た本発明のポリペプチドが望ましく、使用者はXaa279及びXaa302
ために任意のアミノ酸を選択することができる。さらに、この場合には、使用者
は、タンパク質をグリコシル化しない(原核生物宿主のような)組換え宿主を選
択しなければならない。対照的に、使用者が本発明のポリペプチドがグリコシル
化されることを望む場合には、Xaa279のアミノ酸残基はCysを除くもの
でなければならない。この状況において、組換え技術により(即ち、組換えポリ
ヌクレオチド構築物を介して)タンパク質を作製することを望むものは、タンパ
ク質をグリコシル化しない大腸菌のような原核細胞ではなく、タンパク質をグリ
コシル化する宿主細胞(例えば、ピキア(Pichia)のような真核細胞)に
おいてその構築物を発現させることを承知するであろう。さらに、組換え生成ポ
リペプチドが、天然型ヒトuPAから作成され、Cys279を含有することを
意図する場合には、ヒトuPAをコードするポリヌクレオチド構築物を、Cys 148 とCys279との間のジスルフィド結合の形成が抑制されるよう修飾し
なければならない。この結果を達成するためには、配列番号:1のCys148
残基(Cys148)が修飾された構築物を調製しなければならない。さらに、
そのような構築物は、タンパク質をグリコシル化しない宿主細胞において発現さ
れなければならない。当業者には明らかなように、本発明のタンパク質をこの様
式で作成することを望むものは、インビトロ又はインビボのいずれかでB鎖から
A鎖を開裂させなければならない。
【0041】 反対に、組換え生成ポリペプチドが、天然型uPAから生成し、配列番号:1
の279位にCys以外の残基を有することを意図する場合には、Cys279 位が修飾されており、Cys148位は影響を受けないままであるポリヌクレオ
チド構築物を生成させなければならない。この変異及び他の変異を生成させるた
めの方法は、前記のようなポリペプチドを作製するための他の全ての技術と同様
に、当業者の通常の技術範囲内であると考えられる。
【0042】 本発明は、本明細書に記載の高分解能結晶型のポリペプチドも提供する。本発
明の結晶型のポリペプチドを作成する方法は、周知であり(例えば、12月12
日に発行された米国特許第4,886,646号を参照のこと)、当業者の通常
の技術レベル内であると考えられる。従って、本明細書に記載のポリペプチド、
ポリヌクレオチド、及び方法を用いて、X線結晶学のような分析実験を実施する
ための高分解能結晶を生成させるために十分な量の本発明の組換えポリペプチド
が利用可能にされうる。
【0043】 b.ポリヌクレオチド:本発明は、前記の生物学的に活性なmod−uPAポ
リペプチドをコードするポリヌクレオチドのような試薬も提供する。本発明のポ
リヌクレオチドは、mRNA又はDNAの形態でありうる。cDNA、ゲノムD
NA、及び合成DNAの形態のDNAが、本発明の範囲内である。DNAは、二
本鎖であっても又は一本鎖であってもよく、一本鎖である場合、コーディング(
センス)鎖であっても又は非コーディング(アンチセンス)鎖であってもよい。
ポリペプチドをコードするコーディング配列は、本明細書に提供されたコーディ
ング配列と同一であってもよいし、又は遺伝暗号の重複もしくは縮重の結果とし
て、本明細書に提供されたDNAと同一のポリペプチドをコードする異なるコー
ディング配列であってもよい。好ましいポリヌクレオチドは、配列番号:2(図
2に示されている)である。本明細書に開示された配列は、mod−uPAの作
成及び精製のために用いられうる特別なポリヌクレオチドを表している。
【0044】 本発明のポリヌクレオチドは、ポリペプチドのコーディング配列のみ、又はポ
リペプチドのコーディング配列及びリーダーもしくは分泌配列もしくはプロタン
パク質配列のような付加的なコーディング配列、又はポリペプチドのコーディン
グ配列(及び場合により付加的なコーディング配列)及びポリペプチドのコーデ
ィング配列の5’及び/もしくは3’の非コーディング配列のような非コーディ
ング配列を含むことができる。
【0045】 さらに、本発明は、ポリヌクレオチドの欠失、置換、又は付加のような修飾を
含有する異型ポリヌクレオチド、及び異型ポリヌクレオチド配列から得られた任
意のポリペプチド修飾を含む。本発明のポリヌクレオチドは、本明細書に提供さ
れたコーディング配列の天然に存在する対立遺伝子異型であるコーディング配列
を有していてもよい。
【0046】 さらに、ポリペプチドのコーディング配列は、宿主細胞からのポリペプチドの
発現及び分泌を補助するポリヌクレオチド配列、例えば細胞からのポリペプチド
の輸送を調節するための分泌配列として機能するリーダー配列と、同一のリーデ
ィング・フレームで融合していてもよい。リーダー配列を有するポリペプチドは
、プレタンパク質であり、宿主細胞により開裂されポリペプチドを形成するリー
ダー配列を有するであろう。従って、本発明のポリヌクレオチドは、タンパク質
、又はプレ配列(リーダー配列)を有するタンパク質をコードしうる。
【0047】 本発明のポリヌクレオチドは、本発明のポリペプチドの精製を可能にするマー
カー配列とインフレームで融合したコーディング配列を有していてもよい。マー
カー配列は、細菌宿主の場合には、マーカーと融合したポリペプチドの精製を提
供するためのpQE−9ベクターにより供給されるヘキサ・ヒスチジン・タグで
あってよく、又は例えば哺乳動物宿主、例えばCOS−7細胞が用いられる場合
には、マーカー配列はヘマグルチニン(HA)タグでありうる。HAタグは、イ
ンフルエンザ・ヘマグルチニン・タンパク質に由来するエピトープに相当する。
例えば、I.Wilsonら,Cell 37:767(1984)を参照のこ
と。多様な発現ベクターが、この目的のため商業的に利用可能であり、本発明の
範囲内であるものとする。
【0048】 ポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチドと配列との間に少なくとも50%、好
ましくは少なくとも70%の同一性が存在する場合、本明細書に提供された配列
とハイブリダイズすると考えられるであろうことが意図される。
【0049】 III.組換え技術 本発明は、本発明のポリヌクレオチドを含む宿主細胞及び発現ベクター、並び
にそれらがコードするポリペプチドの作製のための組換え法を提供する。そのよ
うな方法は、mod−uPAポリヌクレオチドの発現に適した条件下で宿主細胞
を培養すること、及び細胞培養物からmod−uPAポリペプチドを回収するこ
とを含む。
【0050】 本発明の(一つ又は複数の)ポリヌクレオチドは、組換え技術により(一つ又
は複数の)ポリペプチドを作製するために使用されうる。従って、ポリヌクレオ
チド配列は、ポリペプチドを発現するための多様な発現媒体のうちのいずれか、
特にベクター又はプラスミドに含まれうる。そのようなベクターは、染色体、非
染色体、及び合成DNAの配列、例えばSV40の誘導体、細菌プラスミド、フ
ァージDNA、酵母プラスミド、プラスミドとファージDNAとの組み合わせ由
来のベクター、ワクシニア、アデノウイルス、鶏痘ウイルス(fowl pox
virus)、及び偽狂犬病(pseudorabies)のようなウイルス
DNAを含む。この実施態様の好ましい局面において、ベクターは、配列と機能
的に連結した制御配列、例えばプロモーターをさらに含む。
【0051】 適当なDNA配列は、多様な手順によりベクターに挿入されうる。一般に、D
NA配列は、当分野において既知の手順により適当な制限エンドヌクレアーゼ部
位に挿入される。そのような手順及びその他は、当業者の範囲内であると考えら
れる。
【0052】 極めて多くの適当なベクター及びプロモーターが、当業者に既知であり、商業
的に利用可能である。例えば、以下のベクターが提供されている。細菌:pSP
ORT1(Life Technologies,Gaithersberg,
MD)、pQE70、pQE60、pQE−9(Qiagen)、pBs、ph
agescript、psiX174、pBluescript SK、pBs
KS、pNH8a、pNH16a、pNH18a、pNH46a(Strata
gene)、pTrc99A、pKK223−3、pKK233−3、pDR5
40、pRIT5(Pharmacia)。真核生物:pWLneo、pSV2
cat、pOG44、pXT1、pSG(Stratagene)、pSVK3
、pBPV、pMSG、pSVL(Pharmacia)。また、原核生物及び
真核生物の宿主と共に用いるための適当なクローニング・ベクター及び発現ベク
ターは、Sambrookら、前記により記載されている。
【0053】 前記のような適当なDNA配列を含有する(一つ又は複数の)発現ベクターは
、適当な宿主を形質転換し、宿主がタンパク質を発現することを可能にするため
に使用されうる。宿主細胞は、クローニング・ベクター又は発現ベクターであり
うる本発明のベクターで遺伝子操作(形質導入、又は形質転換、又はトランスフ
ェクト)される。例えば、そのような構築物の宿主細胞への導入は、リン酸カル
シウム・トランスフェクション、DEAE−デキストラン媒介トランスフェクシ
ョン、又はエレクトロポレーションにより行われうる(L.Davisら,「分
子生物学における基本的な方法(Basic Methods in Mole
cular Biology)」,第2版,Appleton and Lan
g,Paramount Publishing,East Norwalk,
CT(1994))。操作された宿主細胞は、プロモーターの活性化及び形質転
換体の選択のため適宜修飾された一般的な栄養培地で培養されうる。温度、pH
などのような培養条件は、発現のため選択された宿主細胞と共に従来用いられて
いるものであり、当業者には明らかであろう。適当な宿主の選択は、本明細書に
提供された教示から、当業者の範囲内であると考えられる。
【0054】 さらなる実施態様において、本発明は、前記構築物を含有する宿主細胞を提供
する。宿主細胞は、哺乳動物細胞のような高等真核細胞、もしくは酵母細胞のよ
うな下等真核細胞であってもよいし、又は宿主細胞は細菌細胞のような原核細胞
であってもよい。適当な宿主の代表例は、大腸菌、サルモネラ・チフィムリウム
(Salmonella typhimurium)のような細菌細胞;ストレ
プトミセスsp.(Streptomyces sp.);ピキアsp.(Pi
chia sp.)のような酵母細胞;ショウジョウバエ及びSf9のような昆
虫細胞;CHO、COS、又はボーズ黒色腫(Bowes melanoma)
のような動物細胞;植物細胞などを含む。
【0055】 宿主細胞内の構築物は、組換え配列によりコードされた遺伝子産物を作製する
ため一般的な様式で用いられうる。タンパク質は、適当なプロモーターの調節下
で、哺乳動物細胞、酵母、細菌、又はその他の細胞で発現されうる。無細胞翻訳
系を使用して、本発明のDNA構築物に由来するRNAを用いて、そのようなタ
ンパク質を作製することもできる。又は、本発明のポリペプチドは、一般的なペ
プチド合成機により合成的に作製されうる。
【0056】 適当な宿主株の形質転換、及び宿主株の適当な細胞密度への増殖の後、選択さ
れたプロモーターが適当な手段(例えば、温度シフト又は化学的誘導)により脱
抑制され、さらなる時間、細胞が培養される。細胞は、典型的には遠心分離によ
り収集され、物理的又は化学的手段により破壊され、得られた粗抽出物がさらな
る精製のため保持される。タンパク質の発現において使用される微生物細胞は、
凍結解凍反復、超音波処理、機械的破壊、又は細胞溶解剤の使用を含む任意の便
利な方法により破壊されうる。そのような方法は当業者に周知である。
【0057】 mod−uPAポリペプチドは、硫酸アンモニウムもしくはエタノール沈殿、
酸抽出、陰イオンもしくは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスフォセルロー
ス・クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、ハイドロキシア
パタイト・クロマトグラフィー、又はレクチン・クロマトグラフィーを含む既知
の方法により、組換え細胞培養物から回収され、精製される。低濃度(およそ0
.1〜5mM)のカルシウム・イオンが精製中に存在することが好ましい(Pr
iceら,J.Biol.Chem.244:917[1969])。タンパク
質の配位の完成において、必要に応じて、タンパク質再折り畳み工程が用いられ
うる。最後に、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)が、最終的な精製工程
のため使用されうる。
【0058】 III.薬物設計 合理的薬物設計の目標は、生物学的に活性な目的のポリペプチド、又はそれら
が相互作用するアゴニスト、アンタゴニスト、もしくは阻害剤を含む小分子の構
造アナログを作製することである。そのような構造アナログは、活性又は安定性
がより高い型のポリペプチドである薬物、又はインビボでポリペプチドの機能を
増強もしくは妨害する薬物を作出するために用いられうる。(J.Hodgso
n,Bio/Technology 9:19−21(1991)を参照のこと
)。
【0059】 例えば、一つの手法において、結晶性ポリペプチド又はポリペプチド−阻害剤
複合体の3次元構造が、X線結晶学、コンピューター・モデリング、又は最も典
型的には2つの手法の組み合わせにより決定される。構造を解明し、分子の(一
つ又は複数の)活性部位を決定するためには、ポリペプチドの形状及び電荷の両
方が確認されなければならない。頻度は低いが、相同タンパク質の構造に基づい
たモデリングにより、ポリペプチドの構造に関する有用な情報が取得されうる。
いずれの場合においても、類似ポリペプチド様分子を設計するため、又は有効な
阻害剤を同定するため、関連のある構造情報が用いられる。
【0060】 合理的薬物設計の有用な例は、S.Braxtonら,Biochemist
ry 31:7796−7801(1992)により示されたような、改良され
た活性もしくは安定性を有する分子、又はS.B.P.Athaudaら,J
Biochem.(Tokyo)113(6):742−746(1993)に
より示されたような、天然型ペプチドの阻害剤、アゴニスト、もしくはアンタゴ
ニストとして作用する分子を含みうる。
【0061】 以上本発明を一般的に記載してきたが、完全な理解は、以下の特定の実施例を
参照することにより得られうる。以下の実施例は、本発明の様々な実施態様を例
示する目的のため与えられ、決して本発明を制限するものではない。
【0062】 実施例1.uPAの突然変異誘発解析 ヒトuPAの変異体を、二シストロン性細菌発現ベクターpBCFK12(P
ilot−Matias,T.J.ら,Gene 128:219−225[1
993])にクローニングした。PCRにより様々なuPA変異体を生成させる
ため、以下のオリゴヌクレオチドを用いた。
【0063】
【化1】
【0064】 以後LMW−uPA(L144−L411)と名付けられる低分子量uPAの
一次クローニングは、標準的なPCR反応において、ヒトuPA cDNAを鋳
型として、そして配列番号:3及び4をプライマーとして用いて実施した。(ヒ
トuPAの核酸及びタンパク質の配列は、1992年5月12日に発行された米
国特許第5,112,755号に見出すことができる)。PCR増幅されたDN
Aをゲル精製し、制限酵素SalI及びHindIIIで消化した。次に、消化
された産物を、同一の二つの酵素で予め切断されたpBCFK12にライゲート
させ、発現ベクターpBC−LMW−uPAを生成させた。ベクターをDH5α
細胞(Life Technologies,Gaithersberg,MD
)に形質転換し、単離し、DNA配列決定により配列を確認した。細菌における
LMW−uPAの産生を、uPAによるプラスミノーゲン活性化を測定する、S
DS−PAGE及びザイモグラフィー(Granelli−Piperno,A
.and Reich.E.,J.Exp.Med.,148:223−234
,(1978))により分析した。クーマシーブルー染色されたゲルで示された
ように、LMW−uPA(L144−L411)は大腸菌で発現し、ザイモグラ
フィー・アッセイにおいて活性であった。
【0065】 大腸菌におけるLMW−uPAの迅速な発現及び検出の成功により、その最少
機能構造を決定するため、uPAの突然変異誘発解析を実施することが可能とな
った。Cys279がAla279に交換された一つの変異体を、PCRにより
配列番号:4及び5を用いて作成した。PCR産物をAviII及びHindI
IIで切断し、pBC−LMW−uPA構築物内のAviII−HindIII
断片と交換するために用いた。得られたLMW−uPA−A279構築物は大腸
菌で発現し、その産物はザイモグラフィーにおいて活性であることが示された(
データは示していない)。以下のように名付けられたオリゴヌクレオチドを用い
て、N末端又はC末端が短縮された、さらなる変異体をPCRにより生成させた
【0066】 変異体 LMW−uPAとの比較における変異体の特徴 配列番号: LMW−uPA−N5 N末端の5アミノ酸が欠失 6及び2 LMW−uPA−N7 N末端の7アミノ酸が欠失 7及び2 LMW−uPA−N15 N末端の15アミノ酸が欠失 8及び2 LMW−uPA−N16 N末端の16アミノ酸が欠失 9及び2 LMW−uPA−C5 C末端の5アミノ酸が欠失 10及び1 LMW−uPA−C6 C末端の6アミノ酸が欠失 11及び1 LMW−uPA−C7 C末端の7アミノ酸が欠失 12及び1 全ての変異体構築物が前記のように大腸菌で発現し、得られた合成ポリペプチ
ドはザイモグラフィー・アッセイにおいてLMW−uPAの活性と類似の活性を
有することが示された。これらの実験の結果より、Cys279がAlaに交換
されたヒトuPAのアミノ酸159〜404からなる、機能性の修飾されたuP
Aが作成されうることが示された。
【0067】 実施例2.バキュロウイルスにおけるmicro−uPA[uPA(I159 −K404)A279Q302]のクローニング及び発現 micro−uPA(即ち、配列番号:1のアミノ酸Ile159−Lys 04 を含有し、かつCys279がAlaに、Asn302がGlnに置換され
た短縮型uPA)を、以下のオリゴヌクレオチド・プライマーを用いてPCRに
より生成させた。
【0068】
【化2】
【0069】 uPA内の唯一のグリコシル化部位(Asn302)を変異させるため、オリ
ゴヌクレオチド・プライマー配列番号:13及び15、並びに配列番号:14及
び17を、pBC−LMW−uPA−Ala279を鋳型として用いた2つのP
CR反応において用いた。2つのPCR産物を制限酵素PvuIIで切断し、T
4 DNAリガーゼを用いてライゲートさせ、LMW−uPA−Ala279
Gln302を生成させるための鋳型として用いた。天然型uPA cDNAを
鋳型として用い、配列番号:16及び18を用いたPCRにより、天然型uPA
リーダー配列を直接Ile159に融合させた。このPCR産物を、LMW−u
PA−Ala279−Gln302DNAを鋳型として用いた新たなPCR反応
において、配列番号:17と共にプライマーとして用い、micro−uPA
cDNAを生成させた。micro−uPAをNheIで切断し、同酵素で切断
されたバキュロウイルス転移ベクターpJVP10z(Vialardら,J.
Virology,64(1):37−50[1990])へライゲートさせた
。得られた構築物、pJVP10z−micro−uPAを、標準的なDNA配
列決定技術により確認した。
【0070】 ファーミンゲン(PharMingen)(San Diego,CA)のバ
キュロゴールド・キット(BaculoGold kit)を用いたリン酸カル
シウム沈殿法により、構築物pJVP10z−micro−uPAをSf9細胞
にトランスフェクトした。培養培地中に活性なmicro−uPA活性が検出さ
れた。micro−uPAを発現する単一組換えウイルスは標準的な方法により
精製されるプラークであった。大量のウイルス・ストックを作成した。
【0071】 80rpmで振とうしながら28℃の温度で、2リットル・フラスコ中のエク
セル(Excel)405無血清培地(JRH Biosciences,Le
neXa,KS)で増殖する懸濁液中の別の昆虫細胞系、ハイファイブ(Hig
h−Five)細胞(Invitrogen,Carlsbad,CA)におい
て、micro−uPAの大規模発現を実施した。ハイファイブ細胞を、2×1
細胞/mLに増殖させ、組換えmicro−uPAウイルスを0.1MOI
(感染多重度)で添加し、培養を3日間継続した。精製(以下の実施例4を参照
のこと)のための出発材料として培養上清を採取した。培養上清中のmicro
−uPAの活性を、色原性uPA基質S2444のアミド分解(amidoly
sis)(Claeson et al.,Haemostasis,7:76
,1978)により測定したところ、6〜10mg/Lであった。
【0072】 実施例3.ピキア・パストリスにおけるmicro−uPAの発現 ピキアにおいてmicro−uPAを発現させるため、(1997年5月5日
に出願された米国特許出願第08/851,350号に記載のような)合成リー
ダー配列を有する発現ベクターを用いた。組換えタンパク質の分泌のための合成
リーダー配列を含むようベクターpHil−D2(Invitrogen)を修
飾することにより、ピキア発現ベクターpHil−D8を構築した。リーダー配
列、配列番号:19(以下に示す)は、KEX2開裂のためのプロペプチド配列
(太字)と機能的に連結したPHO1分泌シグナル(単一下線)をコードする。
pHil−S1(Invitrogen)はPHO1をコードする配列を含有す
るため、このベクターを鋳型として用い、pHil−S1のヌクレオチド509
〜530に相当する順向きプライマー(配列番号:20)、並びにPHO1分泌
シグナルの後方部分(配列番号:19のヌクレオチド45〜66)及びプロペプ
チド配列(配列番号:19のヌクレオチド67〜108)をコードするヌクレオ
チド配列を有する逆向きプライマー(配列番号:21)を用いて、pHil−D
8を構築するためPCRを実施した。(Operon Technologie
s,Inc.Alameda,CAから入手された)プライマー配列は、以下の
通りであった。
【0073】
【化3】
【0074】 増幅は、標準的なPCR条件下で実施した。PCR産物(およそ500bp)
をゲル精製し、BlpI及びEcoRIで切断し、同酵素で切断されたpHil
−D2にライゲートさせた。DNAを大腸菌HB101細胞に形質転換し、陽性
クローンを制限酵素消化及び配列分析により同定した。適切な配列を有する一つ
のクローンをpHil−D8と名付けた。
【0075】 次に、以下の2つのオリゴヌクレオチド・プライマーを用いて、pHil−D
8へのクローニングのためmicro−uPAを増幅した。
【0076】
【化4】
【0077】 配列番号:22及び23を用い、pJVP10z−micro−uPAを鋳型
として用いて、PCR産物が得られた。増幅産物をBamHI及びXhoIで切
断し、同一の二つの酵素で切断されたpHil−D8にライゲートさせた。得ら
れたプラスミドpHilD8−micro−uPAをDNA配列決定により確認
し、供給元の指示に従いピキア株GS115(Invitrogen)を形質転
換するために用いた。形質転換されたピキアのコロニーを、供給元(Invit
rogen)により詳細に示されているようにして、BMGY培地における増殖
及びBMMY培地における発現により、micro−uPA発現についてスクリ
ーニングした。micro−uPAの活性を色原性基質S2444を用いて測定
した。ピキアにおけるmicro−uPA発現レベルは、バキュロウイルス・ハ
イファイブ細胞において見られたレベルよりも高く、30〜60mg/Lの範囲
であった。
【0078】 実施例4.micro−uPAの精製 本発明の範囲内でu−PAを精製することができる2つの適当な方法が存在し
、以下の4a及び4bに記載する。
【0079】 4a.ハイファイブ細胞又はピキアいずれかの培養上清を、20リットルの容
器にプールした。プロテアーゼ阻害剤、ヨードアセトアミド、ベンズアミジン、
及びEDTAを、それぞれ10mM、5mM、及び1mMの最終濃度で添加した
。次に、5mMのヘルペス緩衝液pH7.5を添加することにより上清を5倍に
希釈し、1.2μ及び0.2μのフィルター膜を通過させた。50〜100mL
/分の流速で膜を通過させることにより、micro−uPAをサートリウス・
メンブレン・アドソーバーS100(Sartorius membrane
adsorber S100)に捕捉した。10mMヨードアセトアミド、5m
Mベンズアミジン、1mM EDTAを含有する10mMヘルペス緩衝液pH7
.5で充分に洗浄した後、10mMヘルペス緩衝液pH7.5、10mMヨード
アセトアミド、5mMベンズアミジン、1mM EDTA中のNaCl勾配(2
0mMから500mM、200mL)を用いて、micro−uPAをS100
膜から溶出させた。溶出物(約100ml)を、阻害剤を含む10mMヘルペス
緩衝液で10倍に希釈し、S20カラム(BioRad,Hercules,C
A)にロードした。20倍カラム容量のNaCl勾配(20mMから500mM
)を用いて、micro−uPAを溶出させた。溶出緩衝液中には阻害剤を用い
なかった。次に、溶出物を10mMヘルペス緩衝液pH7.5で5倍に希釈し、
ヘパリン・アガロース(SIGMA,St.Louis,MO)カラムにロード
した。10mMから250mMのNaCl勾配を用いて、micro−uPAを
溶出させた。micro−uPAのヘパリン・カラム溶出物(約50mL)を、
10mMヘルペス緩衝液pH7.5、200mM NaClで平衡化されたベン
ズアミジン−アガロース(SIGMA)カラム(40mL)へ適用した。次に、
カラムを平衡化緩衝液で洗浄し、50mM NaOAc、pH4.5、500m
M NaClを用いて溶出させた。限界濾過によりmicro−uPA溶出物(
約30mL)を4mLに濃縮し、20mM NaOAc、pH4.5、100m
M NaClで平衡化されたセファデックス(Sephadex)(登録商標)
G−75カラム(2.5×48cm、Pharmacia(登録商標)Biot
ech,Uppsala,Sweden)に適用した。micro−uPAを含
有する単一の主要ピークを収集し、最終産物として凍結乾燥させた。精製された
材料は、SDS−PAGEにおいて単一の主要なバンドとして出現した。
【0080】 4b.工程1.調整培地からのmUKの捕捉 2つの代替的工程のうちのいずれかが、一次捕捉に用いられうる。選択は規模
の問題である。小規模精製の場合、mUKは、ハイプロピル(HiPropyl
)(J.T.Baker)又は等価物のような疎水性相互作用クロマトグラフィ
ーを用いて捕捉され、大規模精製の場合には、Sセファロース・ファースト・フ
ロー(S−Sepharose Fast Flo)樹脂(Pharmacia
Biotech)又は等価物を用いた陽イオン交換クロマトグラフィーにより
捕捉されうる。
【0081】 小規模工程の場合、最終容量において1.1M酢酸ナトリウムの最終溶液を与
えるため、特定の量の4.5M酢酸ナトリウムpH7.0の添加により、培地の
イオン強度を増加させる。この試料を、1.1M酢酸ナトリウムpH7.0で予
め平衡化されたハイプロピル・カラムに適用する。この様式において、所望のm
UKはカラムに結合し、他のタンパク質は結合しない。少なくとも5カラム容量
の1mMp−アミノベンズアミジン(pABA)を含有する1.1M酢酸ナトリ
ウムpH7.0ですすぐことにより、未結合タンパク質をカラムから洗浄除去す
る。10カラム容量で勾配を展開することにより、カラムから、50mMトリス
、0.2M NaCl、1mM pABAである緩衝液Bへ、mUKが放出され
る。勾配中のmUKの位置は、収集された画分の酵素アッセイにより見出され、
SDS−PAGEにより確認される。これから、画分プールを作成し、工程2の
準備のため、10容量の緩衝液C(50mMトリス、0.5M NaCl、1m
M pABA、pH7.5)に対して透析する。
【0082】 大規模過程の場合、水への希釈により培地のイオン強度を減少させ、必要に応
じて10mM MES pH5.0(緩衝液D)の添加により、pHをpH5.
0からpH5.5の範囲に調整する。この希釈された試料を、緩衝液Dで予め平
衡化されたSセファロース・ファースト・フロー・カラムに適用する。この様式
において、所望のmUKはカラムに結合し、他のタンパク質は結合しない。1M
NaClを含む10カラム容量の勾配を展開することにより、mUKがカラム
から緩衝液Dへ溶出される。勾配中のmUKの位置は、収集された画分の酵素ア
ッセイにより見出され、SDS−PAGEにより確認される。これから、画分プ
ールを作成し、工程2の準備のため、10容量の緩衝液C(50mMトリス、0
.5M NaCl、1mM pABA、pH7.5)に対して透析する。
【0083】 工程2.炭水化物修飾型mUKの除去 工程1からの透析された材料を、緩衝液Cで予め平衡化されたコンカナバリン
Aセファロース(ConcanavalinA−Sepharose)(Pha
rmacia Biotech)カラムへ適用する。十分な時間を可能にするた
め、カラム流は遅く、グリコシル化型mUKの樹脂への十分な結合能を提供し、
所望の非グリコシル化型mUKがカラムを素通りすることを可能にするため、カ
ラム容量は大きい。このカラムに結合しない所望のmUKの位置は、収集された
画分の酵素アッセイにより見出され、SDS−PAGEにより確認される。
【0084】 工程3.pABAを除去するための透析 工程2からの画分プールを、2M酢酸ナトリウムpH4.5の添加によりpH
5.0に調整する。pABAの濃度が一晩で大きく減少するように数時間後に透
析物を一回交換し、4Cで100容量の10mM MES、0.5M NaCl
pH5.0に対して2回このプールを透析する。透析の終了後、工程4の直前に
、1Mトリス塩基pH8.0の添加により、透析物のpHをpH7.5に上昇さ
せる。
【0085】 工程4.ベンズアミジン・セファロースにおけるインタクト活性型mUKのア
フィニティ選択 pH調整された透析物中のmUKは、インタクト活性型mUK分子のみならず
、ベンズアミジン・セファロース(Benzamidine−Sepharos
e)(Pharmacia Biotech)に対する親和性が比較的低い、比
較的活性が低く部分的に損傷を受けた型のUKを含む。活性型mUKが、50m
Mトリス、0.5M NaCl pH7.5(緩衝液E)で予め平衡化されたカ
ラムに結合するよう、工程5からのpH7.5透析物を、ベンズアミジン・セフ
ァロース・アフィニティ・カラムに適用する。1.5カラム容量の緩衝液Eで未
結合のタンパク質をカラムから洗浄除去し、その後、緩衝液E中の1Mアルギニ
ンの10カラム容量の勾配によりインタクト活性型UKを溶出させ、pH7.5
に再調整する。勾配の展開中、損傷を受けたmUK分子は、インタクト活性型分
子よりも早い勾配で溶出する。インタクト活性型mUKの位置は、収集された画
分の酵素アッセイにより見出され、SDS−PAGEにより確認される。
【0086】 工程5.透析によるアルギニンの除去 pABAの濃度が一晩で大きく減少するように数時間後に透析物を一回交換し
、4Cで100容量の50mm酢酸ナトリウムpH4.5に対して2回、インタ
クト活性型UKのプールを透析する。
【0087】 実施例5.micro−uPAの共結晶化 a.方法:メニガス(Menigath)ら(J.Enzyme Inhib
ition,2:249−259[1989])により記載された阻害剤ε−ア
ミノカプロン酸p−カルボエトキシフェニルエステルクロリド(ε−amino
caproic acid p−carbethoxyphenyl est
er chloride)の存在下で、(本質的に、1989年12月12日に
発行された米国特許第4,886,646号に記載されているような)つり下げ
滴蒸気拡散法(hanging drop vapor diffusion
method)により、micro−uPAを結晶化した。タンパク質溶液は、
10mMクエン酸pH4.0中の6mg/mL(0.214mM)micro−
uPA、及び1%DMSO共溶媒(co−solvent)中の3mMε−アミ
ノカプロン酸p−カルボエトキシフェニルエステルクロリドからなっていた。タ
ンパク質溶液の作成において、阻害剤(300〜400mM DMSOストック
溶液)を、およそ3mM(1%DMSO)の最終阻害剤濃度でmicro−uP
Aに添加した。典型的なウェル溶液は、0.15M LiSO、20%ポリ
エチレングリコール(MW4000)及びコハク酸緩衝液(pH4.8〜6.0
)からなっていた。カバー・スリップ(cover slip)上でウェル溶液
(2μL)をタンパク質溶液(2μL)と混合し、スリップでウェルを密封した
。18〜24℃で、リンブロ・トレー(Linbro trays)(Hamp
ton Research,San Francisco,CA)中で結晶を成
長させた。これらの条件下で、結晶化が24時間以内に起こった。
【0088】 micro−uPAは阻害剤の非存在下では結晶化しないため、共結晶化実体
は阻害剤:uPA複合体であると考えられる。共結晶化過程において用いられた
阻害剤の存在下で成長した結晶の3次元X線構造は、酵素活性部位に阻害剤が残
存しないことを示すため、理論上、この化合物は準安定である、即ち、それは活
性部位のセリン(配列番号:1のアミノ酸残基356)をアシル化し、その後酵
素的に脱アシル化される。阻害剤が結晶から解離する実際のメカニズムは不明で
あるが、得られたmicro−uPAは空の活性部位を有する酵素からなる。
【0089】 b.結果:前記の条件下で得られた結晶は、a=55.16Å、b=53.0
0Å、c=82.30Å、及びα=β=γ=90の単位胞寸法を有する空間群P
に属する。それらはハウス内で1.5Åを超えて回折し、ニューヨ
ーク州イサカのカーネル・ハイ・エネルギー・シンクロトロン・ソース(Cor
nell High Energy Synchrotron Source)
のCCD検出器で1.03Å分解能の生データ・セットが収集された。プログラ
ム・パッケージDENZO(Otwinowski and Mino,Met
hods in Enzymology 276,1996)により、データを
処理した。1.03Åデータ・セットのデータ・クオリティを要約するパラメー
タを、以下の表1に要約する。表1は、I/σが1.78である1.04〜1.
0Å分解能のデータ・シェル(data shell)において、入射(mer
ging)Rsymが0.631と高かったが、データが85.9%完全であっ
たことを示している。従って、1.08〜1.04Åデータ・シェルにおいては
I/σが2.67でRsymが0.463であったため、精密化サイクル中に取
り込むデータは1.04Åでカットした。
【0090】
【表1】
【0091】 スプラゴン(Spraggon)ら(Structure 3:681−69
1(1995),PDB entry 1 LMW)のウロキナーゼ構造を検索
プローブとして用い、プログラムAMORE(Navaza,J.Acta C
ryst.,A50:157−163[1994])を用いた分子交換法(th
e melocular replacement method)により位相
を決定した。回転及び翻訳のファンクションは、5Åと30Åの間の分解能のデ
ータを用いて実施され、正確な溶液がトップ・ピークに含まれていた。剛体(r
igid body)と模擬焼なまし最大確率精密化(simulated a
nnealing maximum likelihood refineme
nt)と最大確率位置精密化(maximum likelihood pos
itional refinement)との組み合わせにより、プログラム・
パッケージXPLORを用いて構造を精密化した(Brunger,A.X−P
LOR(version 2.1)Manual,Yale Universi
ty,New Haven,CT,1990)。プログラム・パッケージQUA
NTA97を用いたシリコン・グラフィクス(Silicon Graphic
s)INDIGO2ワークステーションで、電子密度マップを検査した(Mol
ecular Stimulations Inc.,Quanta Gene
rating and Displaying Molecules,San
Diego:Molecular Stimulations Inc.,19
97)。タンパク質構造のモデル構築のサイクルは、2.0Å分解能、1.5Å
分解能、及び1.03Å分解能で起こった。1.03Å分解能においては、強制
的な個々の温度因子の精密化も改良サイクルに含めた。モデル構築及び代替側鎖
コンフォメーションの追加の後、水分子及び結合イオン追加のサイクルも、ノイ
ズよりも少なくとも4σ高いFo−Fcマップ中の陽性ピークの同定を通して起
こった。現在のモデルのR因子は0.233であり、Rフリー(R−free)
は0.287である。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1a】 279位及び302位のアミノ酸残基がXaaにより示されるという修飾を有
するヒト尿型プラスミノーゲン(uPA)のアミノ酸配列(配列番号:1)を示
す。
【0092】
【図1b】 279位及び302位のアミノ酸残基がXaaにより示されるという修飾を有
するヒト尿型プラスミノーゲン(uPA)のアミノ酸配列(配列番号:1)を示
す。
【0093】
【図2】 好ましいポリペプチドのアミノ酸配列(配列番号:2)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 9/50 C12N 5/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CA,JP,M X (72)発明者 ヘンキン,ジヤツク アメリカ合衆国、イリノイ・60035、ハイ ランド・パーク、リンカーン・アベニユ ー・サウス・1370 (72)発明者 スミス,リチヤード・エイ アメリカ合衆国、イリノイ・60044、レイ ク・ブラフ、フオレスト・ノル・217 (72)発明者 ウオールター,カール・エイ アメリカ合衆国、イリノイ・60044、レイ ク・ブラフ、ストラトフオード・コート・ 3333、スイート・3・イー (72)発明者 セーバリン,ジーン・エム アメリカ合衆国、イリノイ・60083、ワー ズワース、ミツドランド・レイン・4160 (72)発明者 エツダルジ,ローヒントン アメリカ合衆国、イリノイ・60083、ワー ズワース、ワーズワース・ロード・14230 (72)発明者 ジヨンソン,ロバート・ダブリユ,ジユニ ア アメリカ合衆国、イリノイ・60031、ガー ニー、ウエスト・ソールズベリ・17858 (72)発明者 ホルツマン,トーマス アメリカ合衆国、イリノイ・60048、リバ テイビル、タマラツク・レイン・1112 Fターム(参考) 4B024 AA11 BA16 CA02 CA06 DA02 DA12 EA02 EA04 GA11 HA01 HA03 4B050 CC04 DD11 EE10 FF05E FF11E FF12E FF14E LL03 4B065 AA77X AA90X AA93Y AA95X AB01 AC14 BA02 CA33 CA46

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸404
    位、 (b)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸405位、 (c)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸406位、 (d)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸407位、 (e)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸408位、 (f)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸409位、 (g)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸410位、及び (h)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸411位 からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも70%の同一性を有する生
    物学的に活性な修飾された尿型プラスミノーゲン活性化因子(mod−uPA)
    をコードするポリヌクレオチドであって、279位及び302位のアミノ酸残基
    (Xaa279及びXaa302)が任意のアミノ酸である、ポリヌクレオチド
  2. 【請求項2】 Xaa279残基がAlaである、請求項1のポリヌクレオ
    チド。
  3. 【請求項3】 Xaa302残基がGlnである、請求項2のポリヌクレオ
    チド。
  4. 【請求項4】 請求項1のポリヌクレオチドを含む組換えベクター。
  5. 【請求項5】 請求項2のポリヌクレオチドを含む組換えベクター。
  6. 【請求項6】 請求項3のポリヌクレオチドを含む組換えベクター。
  7. 【請求項7】 バキュロウイルス・ベクターである、請求項5の組換えベク
    ター。
  8. 【請求項8】 バキュロウイルス・ベクターである、請求項3の組換えベク
    ター。
  9. 【請求項9】 請求項4のベクターを含む宿主細胞。
  10. 【請求項10】 請求項5のベクターを含む宿主細胞。
  11. 【請求項11】 請求項6のベクターを含む宿主細胞。
  12. 【請求項12】 (a)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸40
    4位、 (b)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸405位、 (c)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸406位、 (d)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸407位、 (e)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸408位、 (f)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸409位、 (g)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸410位、及び (h)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸411位 からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも70%の同一性を有する生
    物学的に活性な修飾された尿型プラスミノーゲン活性化因子(mod−uPA)
    であって、ただし、該mod−uPAがグリコシル化されている場合には残基2
    79がCysを除く任意のアミノ酸残基であり、かつ該mod−uPAがグリコ
    シル化されていない場合には残基279が任意のアミノ酸残基である、mod−
    uPA。
  13. 【請求項13】 279位のXaa残基がAlaである、請求項12のmo
    d−uPA。
  14. 【請求項14】 302位のXaa残基がGlnである、請求項13のmo
    d−uPA。
  15. 【請求項15】 一次構造が、 (a)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸404位、 (b)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸405位、 (c)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸406位、 (d)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸407位、 (e)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸408位、 (f)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸409位、 (g)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸410位、及び (h)配列番号:1のアミノ酸159位からアミノ酸411位 からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも70%の同一性を有する結
    晶型のmod−uPAであって、ただし、該mod−uPAがグリコシル化され
    ている場合には残基279がCysを除く任意のアミノ酸残基であり、かつ該m
    od−uPAがグリコシル化されていない場合には残基279が任意のアミノ酸
    残基である、結晶型のmod−uPA。
  16. 【請求項16】 279位のXaa残基がAlaである、請求項15の結晶
    性mod−uPA。
  17. 【請求項17】 302位のXaa残基がGlnである、請求項16の結晶
    性mod−uPA。
  18. 【請求項18】 (a)mod−uPAポリペプチドの産生を可能にする条
    件下で請求項4の宿主細胞を培養する工程、及び (b)mod−uPAポリペプチドを回収する工程 を含む、mod−uPAを作成するための方法。
  19. 【請求項19】 (a)mod−uPAポリペプチドの産生を可能にする条
    件下で請求項5の宿主細胞を培養する工程、及び (b)mod−uPAポリペプチドを回収する工程 を含む、mod−uPAを作成するための方法。
  20. 【請求項20】 (a)mod−uPAポリペプチドの産生を可能にする条
    件下で請求項6の宿主細胞を培養する工程、及び (b)mod−uPAポリペプチドを回収する工程 を含む、mod−uPAを作成するための方法。
JP2000534637A 1998-03-06 1999-03-05 高度結晶性ウロキナーゼ Withdrawn JP2003521222A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US3636198A 1998-03-06 1998-03-06
US09/036,361 1998-03-06
US09/264,468 US20020106775A1 (en) 1999-03-05 1999-03-05 Highly crystalline urokinase
US09/264,468 1999-03-05
PCT/US1999/004992 WO1999045105A2 (en) 1998-03-06 1999-03-05 Highly crystalline urokinase

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003521222A true JP2003521222A (ja) 2003-07-15

Family

ID=26713110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000534637A Withdrawn JP2003521222A (ja) 1998-03-06 1999-03-05 高度結晶性ウロキナーゼ

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1060255A2 (ja)
JP (1) JP2003521222A (ja)
CA (1) CA2322622A1 (ja)
WO (1) WO1999045105A2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8809093D0 (en) * 1988-04-18 1988-05-18 Erba Carlo Spa Low molecular weight derivatives of prourokinase
DE4101736A1 (de) * 1991-01-22 1992-07-23 Gruenenthal Gmbh Neue als plasminogenaktivatoren einsetzbare polypeptide, dafuer codierende plasmide und verfahren zu deren herstellung und deren verwendung

Also Published As

Publication number Publication date
WO1999045105A3 (en) 2000-03-09
WO1999045105A2 (en) 1999-09-10
EP1060255A2 (en) 2000-12-20
CA2322622A1 (en) 1999-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5539896B2 (ja) 組換え的に改変されたプラスミン
ES2349555T3 (es) Plasmina modificada recombinántemente.
Lamba et al. The 2.3 Å crystal structure of the catalytic domain of recombinant two-chain human tissue-type plasminogen activator
Browne et al. A tissue-type plasminogen activator mutant with prolonged clearance in vivo. Effect of removal of the growth factor domain.
US6495519B1 (en) Interleukin-1 β converting enzyme like apoptosis protease-3 and 4
WO2008109871A2 (en) Crystal structure of proprotein convertase 9 (pcsk9) and uses thereof
JP2008109938A (ja) フォンビルブラント因子(vWF)切断酵素
CZ20031718A3 (cs) Polypeptidická proteáza štěpící von Willebrandův faktor (vWF), nukleová kyselina kódující tento polypeptid a použití tohoto polypeptidu
HU200615B (en) Methods of preparing tissue plasiminogen activator derivative composition
JP3043403B2 (ja) ヒトプラスミノーゲン変異体を発現させる方法及びその原料
JP2928798B2 (ja) プラスミノーゲンアクチベーターの変異体およびその製造方法
Wang et al. Glycosylation of prourokinase produced by Pichia pastoris impairs enzymatic activity but not secretion
JP2015171376A (ja) プラスミノーゲンを製造するための組成物、方法およびキット;ならびにそれから製造されるプラスミン
US20020106775A1 (en) Highly crystalline urokinase
JP2003521222A (ja) 高度結晶性ウロキナーゼ
Hu et al. Cloning and expression of earthworm fibrinolytic enzyme PM246 in Pichia pastoris
EP0275606A1 (en) Hybrid plasminogen activators with improved thrombolytic properties and drugs comprising these plasminogen activators
JP2004515239A (ja) グルクロニルc5−エピメラーゼ、それをコードするdnaおよびその使用
MXPA00008695A (en) Highly crystalline urokinase
JPH02438A (ja) 修飾した低分子量プラスミノーゲン活性化因子およびその製造方法
JP3081220B2 (ja) 新規プラスミノーゲン活性化因子誘導体およびその製造方法
KR100506571B1 (ko) 플라스미노겐으로부터유래된맥관형성억제펩타이드
BG60507B2 (bg) човешки тъканен плазминогенен активатор
WO1998003537A2 (en) Hirustasin and a hirustasin/kallikrein complex in crystalline form
JPH10501966A (ja) ヒトdnaトポイソメラーゼi−アルファ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060509