JP2003519721A - 前香料組成物 - Google Patents

前香料組成物

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JP2003519721A
JP2003519721A JP2001551173A JP2001551173A JP2003519721A JP 2003519721 A JP2003519721 A JP 2003519721A JP 2001551173 A JP2001551173 A JP 2001551173A JP 2001551173 A JP2001551173 A JP 2001551173A JP 2003519721 A JP2003519721 A JP 2003519721A
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ジョアン、スメッツ
ラファエル、トルジィロ、ロサルド
パスカル、クレール、アニック、バン、スティーンウィンケル
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Abstract

(57)【要約】 アミノ官能成分及び有益剤を含む前香料組成物が提供され、この有益剤は液体洗剤基質に安定的に懸濁し、そしてその結果として処置した布地への有益剤の付着を増進し、有益剤の長続きする放出を処置した布地に提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は前香料組成物に関し、特に、布地、特に乾いた布地のような処置され
た面上に、有益剤の持続放出性を付与するための液体洗剤組成物中での使用に関
する。
【0002】 (発明の背景) 香りのついた製品は当該技術分野において周知である。しかしながら、洗濯及
び洗浄製品のような、こうした香りのついた製品の消費者による受入れは、こう
した製品により達成される性能だけでなく、こうした製品と結びついた美しさに
よっても判断されるそのため、こうした市販品の成功した処方において、香料成
分は重要な観点である。 また、布地のような処置された面が、心地よい香りを長い間保持することは消
費者の望みである。実際、香料添加物により、こうした組成物は消費者にとって
より審美的に心地よくなり、そしてこうした組成物により処置された、布地など
の面に、香料が心地よい香りを付与する場合もある。しかしながら、洗濯又は洗
浄の水槽から布地に持ち越された香料の量はしばしば最小限のものであり、面上
で長く続かない。その上、芳香物質はしばしば非常に高価で、洗濯又は洗浄組成
物における非効率的な使用と、布地などの面への非有効的な送達は消費者及び洗
濯及び洗浄の製造業者の両方にとって非常に高くつく結果となる。そのため業界
は、洗濯及び洗浄製品へのより効率的で有効な香りの送達、特に布地などの面へ
の持続する香りという条項の改善について、緊急に求め続けている。
【0003】 最近では、新しい種類の物質、即ち一級アミン官能基を含有する化合物のアミ
ン反応生成物、及び活性ケトン、又は成分含有アルデヒドが、香りの長続きする
放出を、洗濯された布地に提供するための、家庭内での布地の処置において、ま
すます使用されていることがわかっている。こうした化合物の明細書は、最近提
出された出願である、欧州第98870227.0号、欧州第98870226
.2号、欧州第99870026.4号、及び欧州第99870025.6号に
おいて見出すことができ、それらの全てを参考として引用し、本明細書に組み入
れる。 しかしながら、当該分野における進歩にもかかわらず、特に安定度の観点から
、洗剤組成物、特に、重質洗濯用液体のような液体洗剤組成物への、前香料の混
和を改善する必要がまだある。 それ故に、特に液体洗剤組成物への更なる混和にも効率的に懸濁する、前香料
組成物を提供することが本発明の目的である。 前香料組成物と物理的に極めて接近しているシリコーンのような懸濁物質の使
用が、こうした要求を実現することが今や見出された。
【0004】 (発明の概要) 本発明は、アミノ官能ポリマー及び有益剤を含む前香料組成物であって、前記
前香料組成物と懸濁物質が物理的に極めて接近していることを特徴とする。 本発明においては、「物理的に極めて接近している」という言葉は以下の内の
一つを意味する: i)液滴であって、その中で前記前香料及び前記懸濁物質が密接な混合物となっ
ている液滴; ii)液滴であって、その中で前記前香料が1以上の層によりコーティングされ
、その際少なくとも1層が前記懸濁物質を含有する液滴。 「物理的に極めて接近している」とは、前記前香料及び前記懸濁物質が、洗剤
組成物の中において、2つの別々の分離した粒子ではないことを理解する必要が
ある。 本発明の本質的な特徴は前香料である。
【0005】 前香料 本発明に用いる前香料化合物は、通常アミノ官能成分及び有益剤を含む。 アミノ官能成分 アミノ官能成分の例は、化学的に有益剤と反応したもの、いわゆる「アミン反
応生成物を生成するアミン」であり、即ち一級アミン官能基及び/又は二級アミ
ン官能基を含有する化合物と、活性ケトン又は成分含有アルデヒドとの反応生成
物である。本明細書に用いるのに好ましい化合物は、アルデヒド及び/又はケト
ン香料成分と前に反応したポリマーであり、これにより、より有効な香りを布地
に付与する。 本明細書に用いるのに好適な、典型的なアミン反応生成物の明細書は、最近提
出された出願である、欧州第98870227.0号、欧州第98870226
.2号、欧州第99870026.4号、及び欧州第99870025.6号に
おいて見出すことができ、それらのすべてを参考として引用し、本明細書に組み
入れる。
【0006】 A−一級アミン及び/又は二級アミン 「一級及び/又は二級アミン」とは、少なくとも1つの、一級及び/又は二級
のアミン及び/又はアミド官能を有する成分を意味する。 もちろん、1つのアミン化合物が一級及び二級アミン化合物の両方を有しても
よく、それにより、幾つかのアルデヒド及び/又はケトンとの反応が可能になる
。 好ましくは、一級アミン及び/又は二級アミン化合物はまた、その臭気強度指
数が、ジプロピレングリコール中アントラニル酸メチル1%溶液の臭気強度指数
未満であることを特徴とする。
【0007】 臭気強度指数法 臭気強度指数とは、純粋な化学物質が、香水に用いられる臭いのない溶媒であ
るジプロピレングリコール中で1%に希釈されていることを意味する。この百分
率は使用濃度のより代表的なものである。臭気ストリップ、又はいわゆる「吸取
紙」はサッと浸けられ、評価のため専門のパネリストに渡される。専門のパネリ
ストは、少なくとも6ヶ月間、臭いを等級付けする訓練をされた査定者であり、
その等級付けは、見本に対して正確さと再現性を継続的に点検される。各アミン
化合物について、パネリストは2枚の吸取紙を渡されるが:基準が1枚(メチル
アントラニル酸塩であるが、パネリストにはわからない)と試料である。パネリ
ストは、両方の臭気ストリップを、0は臭いが全くなく、5は非常に強い臭いが
あるとする、0〜5の臭気強度の度合いに等級付けするように依頼される。
【0008】 結果: 以下のものは本発明に用いるのに好適な、アミン化合物の上記の手順による、
臭気強度指数を表している。各場合とも数値は、専門のパネリスト5人の相加平
均であり、結果は統計的に95%の信頼水準で、著しく異なる:
【0009】
【表1】
【0010】 本発明の一級アミン化合物の一般構造は以下のようである: B−(NH2)n; 上式において、Bは担体物質であり、nは少なくとも1の値の指数である。
【0011】 二級アミン基を含有する化合物は、この化合物は−NH2の代わりに1以上の
−NH−基を含むことを除いて、上記と同様な構造を有する。更に、この化合物
の構造はまた、1以上の−NH2及び−NH−基の両方を有してもよい。 好ましいB担体は無機又は有機担体である。 「無機担体」とは、主鎖が非炭素、又は実質的に非炭素に基づくことを意味す
る。 無機担体の中で好ましい、一級及び/又は二級アミンは、オルガノシランのア
ミノ誘導体の、モノ又はポリマー又は有機オルガノシリコーンコポリマー、シロ
キサン、シラザン、アルマン(alumane)、アルミニウムシロキサン(aluminum
siloxane)又は珪酸アルミニウム化合物から選択されるものである。こうした担
体の典型的例は:ジアミノアルキルシロキサン、[H2NCH2(CH3)2S
i]O、又はオルガノアミノシラン、(C6H5)3SiNH2のような、少な
くとも1つの一級アミン部分のあるオルガノシロキサンであり:シリコーンの化
学と技術(Chemistry and Technology of Silicone)、W.ノール(W.Noll)、
アカデミック・プレス社(Academic Press Inc.)、1998年、ロンドン、2
09、106頁)に記載されている。
【0012】 有機担体の中で好ましい、一級及び/又は二級アミンは、アミノアリール誘導
体、ポリアミン、アミノ酸とその誘導体、置換型アミン及びアミド、グルカミン
、デンドリマー、ポリビニルアミンとその誘導体及び/又はそのコポリマー、ア
ルキレンポリアミン、ポリアミノ酸及びそのコポリマー、架橋ポリアミノ酸、ア
ミノ置換型ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレンビスアミン又はビスアミ
ノアルキル、アミノアルキルピベラジン及びその誘導体、ビス(アミノアルキル
)アルキルジアミン直鎖又は分枝、及びこれらの混合物から選択されるものであ
る。 好ましいアミノアリール誘導体は、アミノベンゼン誘導体であり、4−アミノ
ベンゾアート化合物のアルキルエステルが挙げられ、及びより好ましくはエチル
−4−アミノベンゾアート、フェニルエチル−4−アミノベンゾアート、フェニ
ル−4−アミノベンゾアート、4−アミノ−N’−(3−アミノプロピル)ベン
ズアミド及びこれらの混合物から選択される。
【0013】 本発明に用いるのに好適なポリアミンは、ポリエチレンイミンポリマーであり
、ポリ[オキシ(メチル−1,2−エタンジイル)]、α−(2−アミノメチル
エチル)−ω−(2−アミノメチルエトキシ)−(=C.A.SNo.9046
−10−0);ポリ[オキシ(メチル−1,2−エタンジイル)]、α−ヒドロ
−)−ω−(2−アミノメチルエトキシ)−、2−エチル−2−(ヒドロキシメ
チル)−1,3−プロパンジオール(=C.A.SNo.39423−51−3
)とのエーテルであり;商品名ジェフアミン(Jeffamine)T−403、D−2
30、D−400、D−2000として市販されており;2,2’,2”−トリ
アミノトリエチルアミン;2、2’−ジアミノ−ジエチルアミン;3,3’−ジ
アミノ−ジプロピルアミン、1,3ビスアミノエチル−シクロヘキサンで、三菱
より市販されており、及びC12スターンアミン(Sternamine)(プロピレンア
ミン)n、n=3/4のようなC12スターンアミン(Sternamine)で、クラリ
アント(Clariant)より市販されており、及びこれらの混合物である。好ましい
ポリアミンは、ポリエチレンイミンであり、商品名ルパゾール(Lupasol)とし
て、ルパゾール(Lupasol)FG(MW800)、G20wfv(MW1300
)、PR8515(MW2000)、WF(MW25000)、FC(MW80
0)、G20(MW1300)、G35(MW1200)、G100(MW20
00)、HF(MW25000)、P(MW750000)、PS(MW750
000)、SK(MW2000000)、SNA(MW1000000)のよう
に市販されており、最も好ましくは、ルパゾール(Lupasol)HF又はWF(M
W25000)、P(MW750000)、PS(MW750000)、SK(
MW2000000)、SNA(MW1000000)である。
【0014】 本明細書で使用するのに好ましいアミノ酸は、チロシン、トリプトファン、リ
シン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン酸、アルギニン、アスパラギン
、フェニルアラニン、プロリン、グリシン、セリン、ヒスチジン、スレオニン、
メチオニン、及びこれらの混合物から選択され、最も好ましくはチロシン、トリ
プトファン、及びこれらの混合物から選択される。好ましいアミノ酸誘導体は、
チロシンエチラート、グリシンメチラート、トリプトファンエチラート、及びこ
れらの混合物から選択される。 本明細書に用いるのに好ましい置換型アミン及びアミドは、ニペコタミド(ni
pecotamide)、N−ココ−1,3−プロペンジアミン;N−オレイル−1,3−
プロペンジアミン;N−(タローアルキル)−1,3ープロペンジアミン;1,
4−ジアミノシクロヘキサン;1,2−ジアミノシクロヘキサン;1,12−ジ
アミノドデカン、及びこれらの混合物から選択される。 本明細書に用いるのに好適な、他の1級アミン化合物は、グルカミンであり、
好ましくは2,3,4,5,6−ペンタメトキシ−グルカミン;6−アセチルグ
ルカミン、グルカミン、及びこれらの混合物から選択される。
【0015】 また好ましい化合物は、ポリエチレンイミン及び/又はポリプロピレンイミン
デンドリマー、及びデンドリテク(Dendritech)から市販されているスターバー
スト(Starburst(登録商標))ポリアミドアミン(PAMAM)デンドリマー
の、世代G0〜G10、及びディーエスエム(DSM)から市販されているデン
ドリマー、アストロモール(Astromol(登録商標))の世代1〜5であって、ジ
アミノブタンポリアミン、DAB(PA)xデンドリマー、x=2nx4、及び
nが一般に0〜4に含まれるものである。
【0016】 ポリアミノ酸は、アミノ官能ポリマーの1つの好適で好ましい種類である。ポ
リアミノ酸は、アミノ酸又は化学修飾アミノ酸から製造される化合物である。そ
れらは、アラニン、セリン、アスパラギン酸、アルギニン、バリン、スレオニン
、グルタミン酸、ロイシン、システイン、ヒスチジン、リシン、イソロイシン、
チロシン、アスパラギン、メチオニン、プロリン、トリプトファン、フェニルア
ラニン、グルタミン、グリシン、又はこれらの混合物を含有することができる。
化学修飾アミノ酸においては、アミノ酸のアミン又は酸官能が、化学試薬と反応
している。これは、アミノ酸のこれらの化学的アミン及び酸官能をその後に続く
反応から保護したり、又は溶解度の改善などの特性をアミノ酸に与えるためにし
ばしば行われる。こうした化学修飾の例は、ベンジルオキシカルボニル、アミノ
酪酸、ブチルエステル、ピログルタミン酸である。アミノ酸、及びアミノ酸の小
部分の修飾の、更なる一般的例は、バッケム(Bachem)、1996年、ペプチド
及び生化学物質カタログ(Peptides and Biochemicals Catalog)において見出
すことができる。
【0017】 好ましいポリアミノ酸は、ポリリシン、ポリアルギニン、ポリグルタミン、ポ
リアスパラギン、ポリヒスチジン、ポリトリプトファン、又はこれらの混合物で
ある。最も好ましいものは、ポリリシン、又は50%を超えるアミノ酸がリシン
であるポリアミノ酸であるが、これはリシンの側鎖における1級アミン官能が、
全てのアミノ酸の中で最も反応性が高いからである。 好ましいポリアミノ酸は、分子量500〜10,000,000、より好まし
くは2,000〜25,000を有する。 ポリアミノ酸は架橋であることができる。架橋は、例えば、リシンのようなア
ミノ酸側鎖のアミン基と、アミノ酸のカルボキシル官能、又はPEG誘導体のよ
うなタンパク質架橋剤の縮合により得ることができる。架橋したポリアミノ酸は
、活性成分との反応のためなお、残された自由な一級及び/又は二級アミノ基を
有する必要がある。
【0018】 好ましい架橋したポリアミノ酸は、分子量20,000〜10,000,00
0、より好ましくは200,000〜2,000,000を有する。 このポリアミノ酸又はアミノ酸は、他の試薬、例えば、酸、アミド、塩化アシ
ル、により共重合化されることができる。より具体的には、アミノカプロン、ア
ジピン酸、エチルヘキサン酸、カプロラクタム、又はそれらの混合物による。こ
れらのコポリマーに用いられるモル比は1:1(試薬/アミノ酸(リシン))〜
1:20の範囲にあり、より好ましくは1:1〜1:10である。 ポリリシンのようなポリアミノ酸はまた、部分的にエトキシ化することができ
る。
【0019】 リシン、アルギニン、グルタミン、アスパラギンを含有するポリアミノ酸の例
及び供給は、バッケム(Bachem)、1996年、ペプチド及び生化学物質カタロ
グ(Peptides and Biochemicals Catalog)に載っている。 ポリアミノ酸は、活性成分との反応の前に、塩の形態において得ることができ
る。例えば、ポリリシンは、ポリリシン臭化水素酸塩として供給される。ポリリ
シン臭化水素酸塩は、シグマ(Sigma)、アプリケム(Applichem)、バッケム(
Bachem)、及びフルカ(Fluka)より市販されている。
【0020】 本発明において好適な、少なくとも1つの一級及び/又は二級アミン基を含有
するアミノ官能ポリマーの例は: −ポリビニルアミン、分子量約300−2.10E6; −アルコキシル化ポリビニルアミン、分子量約600、1200又は3000、
エトキシ化度0.5; −ポリビニルアミンビニルアルコール−モル比2:1、ポリビニルアミンビニル
ホルムアミド−モル比1:2、及びポリビニルアミンビニルホルムアミド−モル
比2:1; −トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン
; −ビス−アミノプロピルピペラジン; −ポリアミノ酸(L−リシン/ラウリン酸、モル比10/1)、ポリアミノ酸(
L−リシン/アミノカプロン酸/アジピン酸、モル比5/5/1)、ポリアミノ
酸(L−リシン/アミノカプロン酸/エチルヘキサン酸、モル比5/3/1)、
ポリアミノ酸(ポリリシン−コカプロラクタム);ポリリシン;ポリリシン臭化
水素酸塩;架橋ポリリシン、 −アミノ置換型ポリビニルアルコール、分子量400〜300,000の範囲;
−ポリオキシエチレンビス[アミン]、例えばシグマ(Sigma)より入手可能;
−ポリオキシエチレンビス[6−アミノヘキシル]、例えばシグマ(Sigma)よ
り入手可能; −N,N’−ビス−(3−アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミン、直鎖
又は分枝(TPTA);及び −1,4−ビス−(3−アミノプロピル)ピベラジン(BNPP)である。
【0021】 より好ましい化合物は、エチル−4−アミノベンゾアート、商品名ルパゾール
(Lupasol)HF、P、PS、SK、SNAなど商品名ルパゾール(Lupasol)と
して市販されている、ポリエチレンイミンポリマー;ジアミノブタンデンドリマ
ー、アストラモール(Astramol)(登録商標)、ポリリシン、架橋ポリリシン、
N,N’−ビス−(3−アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミン、直鎖又
は分枝;1,4−ビス−(3−アミノプロピル)ピベラジン、及びこれらの混合
物から選択される。更に、最も好ましい化合物は、エチル−4−アミノベンゾア
ート、商品名ルパゾール(Lupasol)HF、P、PS、SK、SNAなど商品名
ルパゾール(Lupasol)として市販されている、ポリエチレンイミンポリマー、
ポリリシン、架橋ポリリシン、N,N’−ビス−(3−アミノプロピル)−1,
3−プロパンジアミン、直鎖又は分枝;1,4−ビス−(3−アミノプロピル)
ピベラジン、及びこれらの混合物から選択されるものである。
【0022】 有利なことには、こうした最も好ましい一級及び/又は二級アミン化合物はま
た、布地に見栄えの利益、特に色の見栄えの利益を提供し、従って結果のアミン
反応生成物に、布地の見栄えの利益、処置する面への沈着の特性、及び活性の遅
延型放出、並びに香料組成物の遅延型放出の特性を提供する。更に、一級及び/
又は二級アミン化合物が、1より多くの自由な一級及び/又は二級アミン基を有
する場合、幾つかの異なる活性成分(アルデヒド及び/又はケトン)が、アミン
化合物に結合できる。 もちろん一級及び/又は二級アミン化合物はまた、そのままで、即ち上記のア
ルデヒド及び/又はケトン香料成分のような有益剤と反応することなく用いても
よいし、一級及び/又は二級アミン化合物内に取り込み、又は組み込まれている
香料組成物のような有益剤と共に用いてもよい。その上、一級及び/又は二級ア
ミン化合物はまた、上記の有益剤以外の化合物、例えばアセチルクロリド、パル
ミトイルクロリド、又はミリストイルクロリドのようなハロゲン化アシル、無水
酢酸のような酸無水物、アルキル化又はアリール化するためのアルキルハライド
又はアリールハライド、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドのような、香料
成分として用いられるのではないアルデヒド又はケトン、2−デシルプロペン酸
、プロペナール、プロペノンのような不飽和ケトン、アルデヒド、又はカルボン
酸とも反応し、必要な粘度のある反応生成物を形成する。
【0023】 B−有益剤 有益剤は、アミノ官能ポリマーと反応し、布地のような処置された面に、水ま
たは湿気との接触により、有益な効果を提供するであろう成分である。それ故に
、有益剤は風味成分、製薬成分、生物制御成分、香料組成物、清涼冷却成分、及
びこれらの混合物から選択されてもよい。 通常有益剤は、前香料成分の質量において、10〜90%を、好ましくは30
〜85%を、より好ましくは45から80%を含まれる。 風味成分には、スパイス、全体の風味の知覚に寄与する風味増強剤が含まれる
。 製薬成分には、薬が挙げられる。 生物制御成分には殺生物剤、抗菌剤、殺菌剤、殺真菌剤、殺藻剤、カビ駆除剤
、消毒剤、防腐剤、殺虫剤、駆虫剤、植物成長ホルモンが挙げられる。
【0024】 典型的な抗菌剤は担体物質により担がれ得るが、アミンオキシド界面活性剤、
光活性化漂白剤、クロルへキシジンジアセテート、グルタルアルデヒド、シナモ
ンオイル、及びシンナムアルデヒド、クエン酸、デカン酸、乳酸、マレイン酸、
ノナン酸、ポリビグアニド、プロピレングリコール、クメンスルホネート、オイ
ゲノール、チモール、塩化ベンザルコニウム、ゲラニオール、及びこれらの混合
物が挙げられる。好ましいのは、担体物質と反応することができる化合物である
。 好ましくは担体物質はポリマーであり、他の有益剤、例えば本明細書で記載す
るような香料などと反応し、このポリマー又はポリマー反応生成物が殺生物剤の
担体として機能する。布地のケアに用いる好ましい担がれた組成物、及び洗浄組
成物は、後述するように、少なくとも、500,000、又はさらに少なくとも
1,000,000cpsの粘度を有する。好ましいポリマーについてはまた、
より詳細に後述する。
【0025】 典型的な虫及び/又は、蛾忌避剤は香料成分であり、例えばシトロネラール、
シトラール、N,N’ジエチルメタトルアミド、ロタンディアール(Rotundial
)、8−アセトキシカルボタンアセトン(acetoxycarvotanacetone)、及びこれ
らの混合物である。本明細書に用いる虫及び/又は蛾忌避剤の他の例は、米国特
許第4,449,987号、第4,693,890号、第4,696,676号
、第4,933,371号、第5,030,660号、第5,196,200号
、及びB.D.ムーカージー(B.D.Mookherjee)らの「風味及び芳香分子の多様
な虫の種に対する情報活動(Semio Activity of Flavor and Fragrance molecul
es on various Insect Species)」に開示され、植物の生物活性揮発性化合物(
Bioactive Volatile Compounds from Plants)、ASCシンポジウムシリーズ(
ASC Symposium Series)525、R.テラニシ(R.Teranishi)、R.G.バテ
リィ(R.G.Buttery)、及びH.スギサワ(H.Sugisawa)、1993年、35〜
48頁に公開されている。
【0026】 1つの好ましい有益剤は、香料成分である。1つの典型的な香料成分は、アル
デヒド香料成分である。好ましくは、この香料アルデヒドは、アドキサル;アニ
スアルデヒド;サイマール:エチルバニリン;フロールヒドラール(florhydral
);ヘリオナル;ヘリオトロピン;ヒドロキシシトロネラール;コアヴォン(ko
avone);ラウリル酸アルデヒド;リラール;メチルノニルアセトアルデヒド;
P.T.ブシナール(P.T.Bucinal);フェニルアセトアルデヒド;ウンデシレ
ンアルデヒド;バニリン;2,6,10−トリメチル−9−ウンデセナール、3
−ドデセン−1−アール、α−n−アミルシンナミックアルデヒド、4−メトキ
シベンズアルデヒド、ベンズアルデヒド、3−(4−t−ブチルフェニル)−プ
ロパナール、2−メチル−3−(パラ−メトキシフェニル)プロパナール、2−
メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2(1)−シクロヘキセン−1−イル
)ブタナール、3−フェニル−2−プロペナール、シス/トランス−3,7−ジ
メチル−2,6−オクタジエン−1−アール、3,7−ジメチル−6−オクテン
−1−アール、[(3,7−ジメチル−6−オクテニル)オキシ]アセトアルデ
ヒド、4−イソプロピルベンズアルデヒド、1,2,3,4,5,6,7,8−
オクタヒドロ−8,8−ジメチル−2−ナフトアルデヒド、2,4−ジメチル−
3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、2−メチル−3−(イソプロ
ピルフェニル)プロパナール、1−デカナール;デシルアルデヒド、2,6−ジ
メチル−5−ヘプテナール、4−(トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]−
デシリデン(decylidene)−8)−ブタナール、オクタヒドロ−4,7−メタノ
−1H−インデンカルボキシアルデヒド(indenecarboxaldehyde)、3−エトキ
シ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、パラ−エチル−α、α−ジメチルヒドロ
シンナムアルデヒド、α−メチル−3,4−(メチレンジオキシ)−ヒドロシン
ナムアルデヒド、3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒド、α−n−ヘキシ
ルシンナミックアルデヒド、m−シメン−7−カルボキシアルデヒド、α−メチ
ルフェニルアセトアルデヒド、7−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタナール
、ウンデセナール、2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボ
キシアルデヒド、4−(3)(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキ
セン−カルボキシアルデヒド、1−ドデカナール、2,4−ジメチルシクロヘキ
セン−3−カルボキシアルデヒド、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル
)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、7−メトキシ−3,7−
ジメチルオクタン−1−アール、2−メチルウンデカナール、2−メチルデカナ
ール、1−ノナナール、1−オクタナール、2,6,10−トリメチル−5,9
−ウンデカジエナール、2−メチル−3−(4−t−ブチル)プロパナール、ジ
ヒドロシンナミックアルデヒド、1−メチル−4−(4−メチル−3−ペンテニ
ル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、5又は6メトキシ0ヘ
キサヒドロ−4,7−メタノインダン−1又は2−カルボキシアルデヒド、3,
7−ジメチルオクタン−1−アール、1−ウンデカナール、10−ウンデセン−
1−アール、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド、1−メチル−3
−(4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド、7−ヒ
ドロキシ−3,7−ジメチル−オクタナール、トランス−4−デカナール、2,
6−ノナジエナール、パラ−トリルアセトアルデヒド;4−メチルフェニルアセ
トアルデヒド、2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセ
ン−1−イル)−2−ブテナール、オルト−メトキシシンナミックアルデヒド、
3,5,6−トリメチル−3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド、3,7−
ジメチル−2−メチレン−6−オクテナール、フェノキシアセトアルデヒド、5
,9−ジメチル−4,8−デカジエナール、ピオニーアルデヒド、(6,10−
ジメチル−3−オキサ−5,9−ウンデカジエン−1−アール)、ヘキサヒドロ
−4,7−メタノインダン−1−カルボキシアルデヒド、2−メチルオクタナー
ル、α−メチル−4−(1−メチルエチル)ベンゼンアセトアルデヒド、6,6
−ジメチル−2−ノルピネン(norpinene)−2−プロピオンアルデヒド、パラ
メチルフェノキシアセトアルデヒド、2−メチル−3−フェニル−2−プロペン
−1−アール、3,5,5−トリメチルヘキサナール、ヘキサヒドロ−8,8−
ジメチル−2−ナフトアルデヒド、3−プロピル−ビシクロ[2.2.1]−ヘ
プト−5−エン−2−カルバルデヒド、9−デセナール、3−メチル−5−フェ
ニル−1−ペンタナール、メチルノニルアセトアルデヒド、1−p−メンテン−
q−カルボキシアルデヒド、シトラール、リリアール、及びこれらの混合物から
選択される。
【0027】 より好ましいアルデヒドは、シトラール、1−デカナール、ベンズアルデヒド
、フロールヒドラール(florhydral)2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−
1−カルボキシアルデヒド;シス/トランス−3,7−ジメチル−2,6−オク
タジエン−1−アール;ヘリオトロピン;2,4,6−トリメチル−3−シクロ
ヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;2,6−ノナジエナール;α−n−アミ
ルシンナミックアルデヒド,α−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド、P.T
.ブシナール(P.T.Bucinal)、リラール、サイマール、メチルノニルアセトア
ルデヒド、トランス−2−ノネナール、リリア−ル、トランス−2−ノネナール
、及びこれらの混合物から選択される。
【0028】 別の典型的な香料成分は、ケトン香料成分である。好ましくは、香料ケトンは
、バックオキシム(buccoxime);イソジャスモン;メチルβナフチルケトン;
ムスク・インダノン;トナリド(tonalid)/ムスクプラス;α−ダマスコーン
、β−ダマスコーン、δ−ダマスコーン、イソ−ダマスコーン、ダマセノン、ダ
マローズ(Damarose)、メチル−ジヒドロジャスモネート、メントン、カルボン
、カンファー、フェンコン、α−イオノン、β−イオノン、γ−メチルのいわゆ
るイオノン、フラウラモン(Fleuramone)、ジヒドロジャスモン、シス−ジャス
モン、イソ−E−スーパー(Iso-E-Super)、メチル−セドレニル(Cedrenyl)
−ケトン、又はメチル−セドリロン(Methyl-Cedrylone)、アセトフェノン、メ
チル−アセトフェノン、パラ−メトキシ−アセトフェノン、メチル−β−ナフチ
ル−ケトン、ベンジル−アセトン、ベンゾフェノン、パラ−ヒドロキシフェニル
−ブタノン、セロリケトン又はライブスコン(Livescone)、6−イソプロピル
デカヒドロ−2−ナフトン、ジメチル−オクテノン、フレスコメンテ(Freskome
nthe)、4−(1−エトキシビニル)−3,3,5,5,−テトラメチルーシク
ロヘキサノン、メチル−ヘプテノン、2−(2−(4−メチル−3−シクロヘキ
セン−1−イル)プロピル)−シクロペンタノン、1−(p−メンテン−6(2
)−イル)−1−プロパノン、4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)
−2−ブタノン、2−アセチル−3,3−ジメチル−ノルボルナン、6,7−ジ
ヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−4(5H)−インダノン、4−ダ
マスコール、ズルチニル又はカシオン(Cassione)、ゲルソン(Gelsone)、ヘ
クサロン、イソサイクレモンE(Isocyclemone E)、メチルシクロシトリン(Cy
clocitrone)、メチル−ラベンダー−ケトン、オリボン(Orivon)、パラ−t−
ブチル−シクロヘキサノン、ヴェルドン、デルフォン(Delphone)、ムスコン、
ネオブテノン、プリカトン(Plicatone)、ヴェロウトン(Veloutone)、2,4
,4,7−テトラメチル−オクト−6−エン−3−オン、テトラメラン(Tetram
eran)、ヘジオン、及びこれらの混合物から選択される。
【0029】 より好ましくは上記の化合物について、好ましいケトンはαダマスコーン、δ
ダマスコーン、イソダマスコーン、カルボン、γ−メチル−イオノン、イソ−E
−スーパー(Iso-E-Super)、2,4,4,7−テトラメチル−オクト−6−エ
ン−3−オン、ベンジルアセトン、βダマスコーン、ダマセノン、メチルジヒド
ロジャスモネート、メチルセドリロン(methyl cedrylone)、ヘジオン、及びこ
れらの混合物から選択される。
【0030】 更に有益剤はまた、上記のアルデヒド又はケトンを包含する香料成分の混合物
、又は上記のアルデヒド又はケトンでないものを包含する香料成分の混合物で製
造された香料組成物を含んでもよい。この組成物は、次いで混合により前香料成
分に取り込まれる。こうした方法により、更に十分に完成した香料の処方が、接
触する面に次いで付着され得る。 これらの成分の典型的なものには、芳香物質、又は天然(即ち花(flowers)
、草木、葉、根、樹皮、木、花(blossoms)又は植物の抽出により得られる)、
人工(即ち異なる天然油又は油構成要素の混合物)、及び合成(即ち合成的に製
造された)の芳香物質を包含する物質の混合物が挙げられる。こうした物質はし
ばしば、固定剤、展延剤、安定剤、及び溶媒などの補助物質を伴う。これらの補
助物質は、本明細書で用いられる場合「香料」の意味の中に包含される。通常、
香料は、複数個の有機化合物の錯体混合物である。 好適な香料は、米国特許第5,500,138号に開示されており、前記特許
は参考として引用し、本明細書に組み入れる。
【0031】 香料組成物に有用な香料成分の例には、アミルサリチラート;ヘキシルサリチ
ラート;テルピネオール;3,7−ジメチル−シス−2,6−オクタジエン−1
−オール;2,6−ジメチル−2−オクタノール;2,6−ジメチル−7−オク
テン−2−オール;3,7−ジメチル−3−オクタノール;3,7−ジメチル−
トランスー2,6−オクタジエン−1−オール;3,7−ジメチル−6−オクテ
ン−1−オール、3,7−ジメチル−1−オクタノール;2−メチル−3−(パ
ラ−t−ブチルフェニル)−プロピオンアルデヒド;4−(4−ヒドロキシ−4
−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、トリシ
クロデセニルプロピオネート;トリシクロデセニルアセテート、アニスアルデヒ
ド;2−メチル−2−(パラ−イソプロピルフェニル)−プロピオンアルデヒド
;エチル−3−メチル−3−フェニルグリシダート(glycidate);4−(パラ
−ヒドロキシフェニル)−ブタン−2−オン;1−(2,6,6−トリメチル−
2−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1−オン;パラ−メトキシアセ
トフェノン;パラ−メトキシ−α−フェニルプロペン;メチル−2−n−ヘキシ
ル−3−オキソ−シクロペンタンカルボキシレート;ウンデカラクトンγが挙げ
られるが、これらに限定されない。
【0032】 芳香物質の追加の例には、オレンジ油;レモン油;グレープフルーツ油;ベル
ガモット油;丁子油;ドデカラクトンγ;メチル−2−(2−ペンチル−3−オ
キソシクロペンチル)アセテート;β−ナフトールメチルエーテル;メチル−β
−ナフチルケトン;クマリン;4−t−ブチルシクロヘキシルアセテート;α,
α−ジメチルフェネチルアセテート;メチルフェニルカルビニルアセテート;ト
リデカンジオン酸の環状エチレングリコールジエステル;3,7−ジメチル−2
,6−オクタジエン−1−ニトリル;イオノンγメチル;イオノンα;イオノン
β;プチグレン;メチルセドリロン(methyl cedrylone);7−アセチル−1,
2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチル−
ナフタレン;イオノンメチル;メチル−1,6,10−トリメチル−2,5,9
−シクロドデカトリエン−1−イルケトン;7−アセチル−1,3,4,4,6
−ヘキサメチルテトラリン;4−アセチル−6−t−ブチル−1,1−ジメチル
インダン;ベンゾフェノン;6−アセチル−1,1,2,3,3,5−ヘキサメ
チルインダン;5−アセチル−3−イソプロピル−1,1,2,6−テトラメチ
ルインダン;1−ドデカナール;7−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタナー
ル;10−ウンデセン−1−アール;イソ−ヘキセニルシクロヘキシルカルボキ
シアルデヒド;ホルミルトリシクロデカン;シクロペンタデカノリド;16−ヒ
ドロキシ−9−ヘキサデセン酸ラクトン;1,3,4,6,7,8−ヘキサヒド
ロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラ
ン;アムブロクサン(ambroxane);ドデカヒドロ−3a,6,6,9aテトラ
メチルナフト−[2,1b]フラン;セドロール;5−(2,2,3−トリメチ
ルシクロペント−3−エニル)−3−メチルペンタン−2−オール;2−エチル
−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテ
ン−1−オール;カリオフィレンアルコール;セドリルアセテート;パラ−t−
ブチルシクロヘキシルアセテート;パチョリ;オリバナム・レジノイド;ラブダ
ナム;べチバー;コパイバ・バルサム;ファー・バルサム;ヒドロキシシトロネ
ラル及びインドール;フェニルアセトアルデヒド及びインドールが挙げられるが
、これらに限定されない。
【0033】 芳香物質の更なる例は、ゲラニオール;ゲラニルアセテート;リナロール;リ
ナリルアセテート;テトラヒドロリナロール;シトロネロール;シトロネリルア
セテート;ジヒドロミルセノール;ジヒドロミルセニルアセテート;テトラヒド
ロミルセノール;ターピニルアセテート;ノポール(nopol);ノピルアセテー
ト(nopyl acetate);2−フェニルエタノール;2−フェニルエチルアセテー
ト;ベンジルアルコール;ベンジルアセテート;ベンジルサリチラート;ベンジ
ルベンゾアート;スチラリル(styrallyl)アセテート;ジメチルベンジルカル
ビノール;トリクロロメチルフェニルカルビニルメチルフェニルカルビニルアセ
テート;イソノニルアセテート;ベチベリルアセテート;ベチベロール;2−メ
チル−3−(p−t−ブチルフェニル)−プロパナール;2−メチル−3−(p
−イソプロピルフェニル)−プロパナール;3−(p−t−ブチルフェニル)−
プロパナール;4−(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセンカル
バルデヒド;4−アセトキシ−3−ペンチルテトラヒドロピラン;メチルジヒド
ロジャスモネート;2−n−ヘプチルシクロペンタノン;3−メチル−2−ペン
チル−シクロペンタノン;n−デカナール;n−ドデカナール;9−デセノール
−1;フェノキシエチルイソブチレート;フェニルアセトアルデヒドジメチルア
セタール;フェニルアセトアルデヒドジエチルアセタール;ゲラノニトリル;シ
トロネロニトリル(citronellonitrile);セドリルアセタール;3−イソカン
フィルシクロヘキサノール;セドリルメチルエーテル;イソロンギフォラノン(
isolongifolanone);オウベパンニトリル;オウベパン;ヘリオトロピン;オイ
ゲノール;バニリン;ジフェニルオキシド;ヒドロキシシトロネラールイオノン
;メチルイオノン;イソメチルイオノン;イロン;シス−3−ヘキサノール及び
そのエステル;インダン・ムスク・フレグランス;テトラリン・ムスク・フレグ
ランス;イソクロマン・ムスク・フレグランス;大環状ケトン;マクロラクトン
・ムスク・フレグランス;エチレンブラシレートである。本明細書において香料
組成物の香料成分として好適なものは、いわゆるシッフ塩基(Schiff base)で
ある。シッフ塩基(Schiff-Base)は、アルデヒド香料成分と、アントラニル酸
塩の縮合である。典型的な記述は、米国特許第4853369号に見出すことが
できる。シッフ塩基(Schiff base)の典型は、シッフの塩基である、4−(4
−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシア
ルデヒド、及びアントラニル酸メチル;以下の縮合生成物:ヒドロキシシトロネ
ラールとアントラニル酸メチル;4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)
−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒドと、アントラニル酸メチル;
アントラニル酸メチルと、商品名オーランチオール(Aurantiol)として市販さ
れているヒドロキシシトロネラール;アントラニル酸メチルと、商品名アグルメ
ア(Agrumea)として市販されているメチルノニルアセトアルデヒド;アントラ
ニル酸メチルと、商品名ヴァーダンチオール(Verdantiol)として市販されてい
るP.T.ブシナール(P.T.Bucinal);アントラニル酸メチルと、商品名リラ
ーム(Lyrame)として市販されているリラール;アントラニル酸メチルと、商品
名リガントラール(Ligantral)として市販されているリグストラール;及びこ
れらの混合物から選択される。
【0034】 好ましくは、本発明において有用な香料成分及び/又は組成物には、実質的に
ハロゲン化物質及びニトロムスクがない。 より好ましくは、香料化合物は、低い臭気検出の閾を有することを特徴とする
。こうした臭気検出の閾(ODT)は、ガスクロマトグラフィー(GC)の管理
された下記のような条件下での測定で、1ppm未満であることが必要であり、
好ましくは10ppb未満である。このパラメータは香水分野で一般に用いられ
る値を指し、これは幾つかの臭気物質が存在する場合顕著な検出が行われる最低
濃度である。例えば「臭いと味の閾値データの編集(ASTM DS 48 A
)(Compilation of Odor and Taste Threshold Value Data(ASTM DS 48 A))
」F.A.ファザラーリ(F.A.Fazzalari)編集、ニューヨーク州、ホープウェ
ル・ジャンクション(Hopwell Junction)、インターナショナル・ビジネス・マ
シーンズ(International Business Machines)、及び、カルキン(Calkin)ら
の「香水、実践と規則(Perfumery,Practice and Principles)」ジョン・ワイ
リー・アンド・サンズ社(John Willey & Sons,Inc.)(1994年)、243
頁以下を参照されたい。本発明においては、臭気検出の閾は以下の方法により測
定される。
【0035】 ガスクロマトグラフィーは、既知の濃度及び鎖長分布の炭化水素基準を用いて
、シリンジにより注入された物質の正確な量、明確な分割率及び炭化水素反応を
測定すると特徴付けられる。空気流速度は正確に測定され、そして人間の吸入時
間は0.02分続くものとして、標本とされた体積を計算する。いかなる時点に
おいても検出器で明確な濃度が判るので、吸入された容量当りの質量が判明し、
従って物質の濃度も判明する。香料物質のODTを測定するため、逆算した濃度
において、溶液がスニッフ・ポート(sniff port)に送達される。パネリストが
GC排出の香りを嗅ぎ、香りを感知した場合の保持時間を同定する。パネリスト
全員の平均を感知能の閾とする。一定の濃度、例えば検出器に対して10ppb
を達成するために、検体の必要量がカラムに注入される。臭気検出閾を決定する
ための典型的なガスクロマトグラフィのパラメータを以下に列記する。
【0036】 GC: FID検出器を伴う5890シリーズII 7673オートサンプラ
ー カラム: J&WサイエンティフィックDB−1 長さ30メートル、内径0.
25mm、膜厚1ミクロン 方法: 分割注入: 17/1の分割比率 オートサンプラー: 注入あたり1.13マイクロリットル カラムの流速: 1.10mL/分 空気の流速: 345mL/分 注入口の温度 245℃ 検出器の温度 285℃ 温度情報 当初の温度: 50℃ 比率: 5℃/分 最終温度: 280℃ 最終的な時間: 6分 主な仮定: 1嗅ぎについて0.02分 GC空気を試料の希釈に添加する。
【0037】 こうした好ましい香料成分の例は:2−メチル−2−(パラ−イソ−プロピル
フェニル)−プロピオンアルデヒド、1−(2,6,6トリメチル−2−シクロ
ヘキサン−1−イル)−2−ブテン−1−オン、及び/又はパラ−メトキシ−ア
セトフェノンから選択されるものである更により好ましいのは、上記の方法で測
定されたODT£10ppbを有する以下の化合物:ウンデシレンアルデヒド、
ウンデカラクトンγ、ヘリオトロピン、ドデカラクトンγ、p−アニスアルデヒ
ド、パラヒドロキシフェニル−ブタノン、サイマール、ベンジルアセトン、イオ
ノンα、P.t.ブシナール(P.T.Bucinal)、ダマセノン、イオノンβ、メチ
ル−ノニルケトン、メチルヘプチンカーボネート、リナロール、インドール、シ
ス−3−ヘキセニルサリチラート、バニリン、メチルイソブテニルテトラヒドロ
ピラン、エチルバニリン、クマリン、エチルメチルフェニルグリシダート(glyc
idate)、オイゲノール、アントラニル酸メチル、イソオイゲノール、β−ナフ
トールメチルエステル、ヘルバヴァート(herbavert)、リラール、アリルアミ
ルグリコレート、ジヒドロイソジャスモネート、エチル−2−メチルブチラート
、ネロール、及びフェニルアセトアルデヒドである。最も好ましくは、香料組成
物はこうした成分の少なくとも5%、より好ましくは少なくとも10%を含む。
【0038】 最も好ましくは、香料成分は、国際出願第96/12785号、12〜14頁
に記載されているものである。更に最も好ましいのは、ClogPが少なくとも
2.0、好ましくは少なくとも3.0、沸点が少なくとも250℃の香料成分を
、質量において少なくとも10%、好ましくは25%を含む香料組成物である。
更に別の好ましい香料組成物は、ClogPが少なくとも2.0、より好ましく
は少なくとも3.0、沸点が少なくとも250℃以下の香料成分を、質量におい
て少なくとも20%、好ましくは35%を含む香料組成物である。
【0039】 ClogPは、一般に知られた計算値であり、以下の参照文献「構造からのl
ogPoctの計算(Calculating log Poct from Structures)」アルバート・
レオ(Albert Leo)(医薬品化学研究(Medicinal Chemistry Project)、米国
カリフォルニア州、クレアモント(Claremont)、ポモナ大学(Pomona College
))、ケミガル・レビュー(Chemical Reviews)93巻、4号、1993年6月
;並びに医薬品化学の総合(Comprehensive Medicinal Chemistry)、アルバー
ト・レオ(Albert Leo)、C.ハンシュ(C.Hansch)編、ペルガモン出版(Perg
amon Press):オックスフォード、1990年、4巻、315頁;及び分子親油
性の計算方法(Calculation Procedures for molecular lipophilicity):質、
構造、活性、実際の比較研究(a comparative Study,Quant.Struct.Act.Realt)
15、403〜409(1996年)、レイモンド・マンホールド(Raymund Ma
nnhold)及びカール・ドロス(Karl Dross)において定義されている。 通常、前香料成分の濃度は、前香料組成物の質量において10〜70%、好ま
しくは質量において40〜60%、最も好ましくは質量において50%である。
【0040】 懸濁物質 懸濁物質は、本発明のもう1つの本質的要素である。実際に、懸濁物質は、洗
剤組成物、特に液体洗剤組成物内への混和及び組成物内での安定度を高める。 加えて、水性の液体洗剤組成物に混和された場合、懸濁物質は好ましくは前香
料成分を、水性の媒質から保護するであろう。 通常懸濁助剤の濃度は、前香料組成物の質量において30〜90%、好ましく
は質量において45〜75%、最も好ましくは質量において50〜70%である
。 こうした懸濁物質の典型的なものには、液体、並びに個体の懸濁助剤が挙げら
れる。液体懸濁物質は、好ましくは疎水性の形態である。 本明細書において懸濁物質との関係において用いられる場合、「疎水性の」と
は、実質的に非水溶性であることを意味する。この点について、「実質的に非水
溶性」とは、25℃、質量において(水+懸濁助剤の重量を基礎に計算して)0
.2%の濃度で、蒸留水(又は等価なもの)に可溶性でない、好ましくは質量に
おいて0.1%の濃度で可溶性でない物質を指す。本明細書において、「可溶性
」、「溶解度」などの言葉は、当業者によく理解されるように、水又は他の溶媒
に溶解して均一溶液を形成することができる懸濁物質の、適用できる最大濃度に
対応する。
【0041】 疎水性の形態にあり、懸濁物質として有用な、典型的な物質には、香水におい
て有用な成分が挙げられる。こうした成分の典型は、香料の原料物質、溶媒、及
びこれらの混合物である。疎水性の典型的な原料物質には、ケトン、又はヘキシ
ルシンナミックアルデヒドのようなアルデヒド、リモレン(Limolene)、d−リ
モレン(d-Limonene)のような炭化水素、ヘルコリンD(Hercolyn D)、ベンジ
ルサリチラート、ヘキシルサリチラート、トリエチルクエン酸塩、ミリスチン酸
イソプロピルのようなエステル、又はこれらの混合物が挙げられる。典型的な疎
水性溶媒には、ジエチルフタレート、ブトキシプロポキシプロパノール、ジプロ
ピレングリコールのようなエーテル、及びこれらの混合物が挙げられる。 更に他の好適な懸濁物質は、シリコーン物質である。本明細書で用いられる場
合「シリコーン」という言葉は、乳化及び/又はマイクロ乳化シリコーンを包含
し、これは、市販されているもの及び/又は組成物中に乳化及び/又はマイクロ
乳化されているものを包含する。
【0042】 本発明において有用なシリコーンの幾つかの非限定的例は:環状シリコーンで
あり、それには;不揮発性シリコーン液があり、例えばポリジメチルシロキサン
ゴム及び液;直鎖シリコーンポリマー液があり、この直鎖シリコーンポリマー液
は式(CH3)3SiO[(CH3)2SiO]mSi(CH)3を有し、この
式において、mは0以上、及び平均値を有し、この平均値は25℃におけるシリ
コーン液の粘度が好ましくは5センチストーク以上、より好ましくは500セン
チストーク以上、シリコーン液の重量平均分子量が、800以上、好ましくは2
5,000以上であるような平均値であり;又は揮発性シリコーン液であり、こ
れは式[(CH3)2SiO]nの環式シリコーン液であることが可能であり、
この式においてnは、約3〜約7の範囲であり、好ましくは約5又は6であり;
又はポリグリコールエーテルのようなシリコーン界面活性剤であり;他の好適な
シリコーン界面活性剤は、「シリコーン界面活性剤(Silicone Surfactants)」
R.M.ヒル(R.M.Hill)著、ISBN0−8247−0010−4、1999
年、ニューヨーク、バーゼル(バーゼル)マーセル・デッカー社(Marcel Dekke
r Inc)に記載されている。これらのシリコーン界面活性剤は、ABA型コポリ
マー、グラフトコポリマー、又は三級又はトリ−シロキサンポリマーであること
ができる。シリコーン界面活性剤は、シリコーンポリエーテルコポリマーである
可能性、及びエチレンオキシド、プロピレンオキシド又はブチレンオキシドを基
礎とする鎖を有する可能性、及び/又はそれらの混合物である可能性がある。よ
り好ましくは、シリコーン界面活性剤は、1000より大きい、より好ましくは
2500より大きい、又は更には3500より大きい、又は更には5000以上
の重量平均分子量を有する。シリコーン又はシリコーン界面活性剤はまたフルオ
ロシリコーン、好ましくは、少なくとも1000センチストークの粘度のフルオ
ロシリコーンである可能性もある。
【0043】 シリコーン及びフルオロシリコーンはまた、好ましくは1000以上、好まし
くは2500以上、又は更には3500以上、又は更には500以上の重量平均
分子量を有する。 好ましいのはまた、5以下、又は更には3以下のHLB(−EO)値を有する
シリコーン界面活性剤であってもよく、HLB(−EO)値は既知の方法で測定
できる。 本明細書に用いるのに好適なシリコーンの例には、ダウ・コーニング・コーポ
レーション(Dow Corning Corporation)より市販されているシリコーンが挙げ
られ、環状シリコーンにはDC3225C、DC5225C、及びDC246;
シリコーングリコールエーテルにはDC5200,DC1248、DC190;
シクロメチコーンには、DC244液、DC245液、DC344液、又はDC
345液、又はABIL K4、ABIL B 8839、又は直鎖シリコーン
にはDC200液、ABIL K 520(ヘキサメチルジシロキサン)、AB
IL10〜ABIL100000(ジメチコーン)、ABIL AV 8853
(フェニルジメチコーン);ダウ・コーニング(Dow Corning)のFS1265
フルオロシリコーンが挙げられる。 極めて好ましいのは、DC325C、DC5225、及びシグマ(Sigma)及
びダウ・コーニング(Dow Corning)より入手可能なジメチルポリシロキサンで
ある。
【0044】 更に、別の好適な方法は、本明細書において前述した多様なシリコーン物質を
組み合わせて用いることである。好ましくは、1以上のシリコーン物質が、1以
上の他のシリコーン物質の中に、乳化又はマイクロ乳化され、そうして本明細書
の懸濁物質を形成している。そして本明細書において、前香料成分は懸濁するこ
とができる。 好ましくは、少なくとも80%又は、更には90%のこうしたシリコーン混合
物が、2シリコーン物質により形成される。そしてこうした混合物における、第
1のシリコーン物質の第2のシリコーン物質に対する重量比は、好ましくは1:
50〜2:1であり、より好ましくは1:19〜3:2であり、又は更には1:
9〜1:1である。 その上、懸濁物質又は前香料組成物の密度の調整のため、平均粒径が20ミク
ロンまでの、又は更には10ミクロンまでの、好ましくは1〜10ミクロンの、
シリカ、石英、TiO2などの粒子をシリコーン混合物に添加することができる
。 好ましくは本発明において、懸濁物質は粘度、250〜250000cps、
より好ましくは700〜70000cpsを有する。より好ましくは懸濁物質は
、ベンジルサリチラート、ジエチルフタレート、ジプロピレングリコール、ブト
キシプロポキシプロパノール、シリコーン、及びこれらの混合物から選択され、
最も好ましくはシリコーンから選択される。
【0045】 前香料組成物の製造方法 通常、前香料と懸濁助剤が物理的に極めて接近するのは、反応したアミノ官能
成分と懸濁助剤を共に混合することにより達成されるが、この混合は通常は重量
比50:50で、ウルトラ・タラックス(Ultra Turrax)装置を用いた高速剪断
攪拌(即ち50.000rpm)を、温度50〜60℃で5分間行う。
【0046】 粒径 取り扱い及び混和、例えば本発明の洗剤組成物への懸濁を容易にするために、
規定の大きさの液滴を提供することが好ましい。通常、これは、上記の混合物の
高速剪断攪拌により達成される。しかしながら、これはまた二軸押出成形機によ
り達成することもでき、これによれば、二軸押出成形機(twin Screw Extruder
)(TSE)などによる連続的方法を介して産業的規模で前香料組成物を製造す
る、便利な1方法が提供される。好適なTSEには、ウェンガー(Wenger)より
の、TX57 MAG、TX85 MAG、TX−110 MAG、TX144
MAG、又はTX−178 MAG二軸押出成形機が挙げられる。本明細書に
用いるのに好ましい1つは、TX57 MAGである。本明細書に用いるのに好
ましいTSEは、片方の先端、いわゆる本明細書においてこの後「TSEの第一
部分」と呼ぶ部分において、2つの別個の注入口:1つは活性物質用、1つはア
ミン用を、及びTSEの中ほど、いわゆる本明細書においてこの後「TSEの第
二部分」と呼ぶ部分において、懸濁助剤用の別の注入口を含む。温度制御装置も
また、TSEと共に配置される。 通常、洗剤組成物内の液滴の粒径は、1ミクロン〜50ミクロン、より好まし
くは2又は更には5ミクロン〜30ミクロン、そして最も好ましくは20ミクロ
ンまで又は更には15ミクロンまでである。
【0047】 洗剤組成物への混和 前香料組成物は、次に洗剤組成物へ混和される。洗剤組成物への混和方法は当
該技術分野で従来既知でありその最終形態により、噴霧可能な液体の状態である
場合は噴霧により、又は乾燥添加により、又は液体が粘稠な状態、例えば、10
0〜1000cpsの粘度を有する場合は混合により、といずれかにより通常製
造される。 粘度は、レオメーター、ティー・エイ・インスツルメント(TA Ins
trument)CSL2 100により、温度20℃、ギャップ設定500ミクロンで測定
される。 好ましくは、前香料組成物は、混合により混和される。 洗剤組成物中における前香料組成物の混和の典型的濃度は、洗剤組成物の質量
において0.01〜10%、より好ましくは0.02〜5%、そして最も好まし
くは0.03又は更には0.1又は更には0.2〜1%である。 洗剤組成物は通常、1以上の洗剤成分を含む。好ましくは洗剤組成物は、水性
、並びに非水性液体洗剤組成物を包含する液体洗剤組成物である。 本発明の水性、及び非水性液体洗剤組成物は、通常1以上の洗剤成分を含む。
好適な洗剤成分は、界面活性剤システムを含む。
【0048】 非水性基剤の重質洗濯用液体洗剤 界面活性剤含有液相 本発明の液体洗剤組成物は、非水性で液体の重質洗濯用組成物を含み、この組
成物は、固形物の安定な懸濁状態、つまり実質的に不溶性の粒子状物質が、構造
化された、界面活性剤を含有する液相全体に分散された状態にある。洗剤組成物
は、組成物の質量において約49%〜99.95%の、構造化された、界面活性
剤を含有する液相を含むが、この液相は以下のものを混ぜ合わせることにより形
成されている: i)前記液相の質量において約1〜80%の1以上の非水性有機希釈液;及び ii)前記液相の質量において約20〜99%の界面活性剤システムであって、
この界面活性剤システムが、アニオン系、非イオン系、カチオン系界面活性剤、
及びそれらの組み合わせから成る群から選択される界面活性剤を含む、界面活性
剤システム。
【0049】 本発明の、界面活性剤を含有する非水性の液相は、一般に本明細書における洗
剤組成物の質量において約52%〜約98.9%含まれるであろう。より好まし
くは、この液相は界面活性剤で構成されており、組成物の質量において約55%
〜98%含まれるであろう。最も好ましくは、この非水性液相は本明細書の組成
物の質量において約55%〜70%含まれるであろう。こうした界面活性剤を含
有する液相は高い頻度で、約0.6〜1.4g/cc、より好ましくは約0.9
〜1.3g/ccの密度を有するであろう。本明細書における洗剤組成物の液相
は、好ましくは1以上の非水性有機希釈液で形成され、その中に界面活性剤構造
化剤が混合されるが、これは、好ましくはアニオン系界面活性剤含有粉末の特別
な種類である。
【0050】 非水性有機希釈液 本明細書における洗剤組成物の液相の主要な成分は1以上の非水性有機希釈液
を含む。本発明において使用される非水性有機希釈液は、面活性物質、即ち界面
活性剤液体、又は本明細書において非水性溶媒と呼ばれる、非水性、非界面活性
剤液体のいずれでもよい。本明細書において用いられる場合「溶媒」という言葉
は、本明細書の組成物の非界面活性剤、非水性の液体部分を意味する。本明細書
における組成物の本質的及び/又は任意成分のあるものは、「溶媒」を含有する
液相に実際に溶解するかもしれないが、他の成分は、「溶媒」を含有する液相内
に分散した粒子状物質として存在するであろう。従って、「溶媒」という言葉は
、溶媒物質に添加された全ての洗剤組成物成分を、溶媒物質が実際に溶解できる
必要があるという意味ではない。 非水性液体希釈液成分は一般に、構造化された、界面活性剤を含有する液相の
約50%〜100%、より好ましくは約50%〜80%、最も好ましくは約55
%〜75%含まれるであろう。好ましくは本明細書における組成物の液相、即ち
非水性液体希釈液成分は、非水性液体界面活性剤、及び非界面活性剤非水性溶媒
の両方を含むであろう。
【0051】 i)非水性界面活性剤液体 本明細書の組成物の液相を形成するために用いることができる好適な種類の非
水性界面活性剤液体には、アルコキシル化アルコール、エチレンオキシド(EO
)−プロピレンオキシド(PO)ブロックポリマー、ポリヒドロキシ脂肪酸アミ
ド、アルキル多糖類などが挙げられる。こうした通常の液体界面活性剤は、10
〜16の範囲にあるHLBを有するものである。界面活性剤液体の最も好ましい
のは、アルコールアルコキシラート非イオン系界面活性剤である。 アルコールアルコキシラートは以下の一般式に相当する物質であり: R1(Cm2mO)nOH 上式において、R1は、C8〜C16アルキル基であり、mは2〜4であり、及びn
は約2〜12の範囲である。好ましくは、R1は、アルキル基であり、一級又は
二級でもよく、約9から15の、より好ましくは約10〜14の炭素原子を含有
する。好ましくはまた、アルコキシル化脂肪アルコールも、分子当り約2〜12
のエチレンオキシド部分を、好ましくは分子当り約3〜10のエチレンオキシド
部分を含有するエトキシ化物質であろう。
【0052】 液相において有用なアルコキシル化脂肪アルコール物質は高い頻度で、約3〜
17の範囲の親水性−親油性の均衡(HLB)を有するであろう。より好ましく
はこの物質のHLBは、約6〜15、最も好ましくは約8〜15の範囲であろう
。 本明細書における組成物の非水性液相の中で、又は非水性液相として有用な脂
肪アルコールアルコキシラートの例には、12〜15の炭素原子のアルコールか
ら製造され、及びエチレンオキシド約7モルを含有するものが挙げられる。こう
した物質は商品名ネオドール(Neodol)25−7及びネオドール(Neodol)23
−6.5として、シェル・ケミカル社(Shell Chemical Company)より市販され
ている。他の有用なネオドール(Neodol)には、ネオドール(Neodol)1−5、
アルキル鎖に平均11の炭素原子と、約5モルのエチレンオキシドを有するエト
キシ化脂肪アルコール、ネオドール(Neodol)23−9、約9モルのエチレンオ
キシドを有するエトキシ化一級C12〜C13アルコール、及びネオドール(Neodol
)91−10、約10モルのエチレンオキシドを有するエトキシ化C9〜C11
級アルコールが挙げられる。この種類のアルコールエトキシレートもまた、商品
名ドバノール(Dobanol)として、シェル・ケミカル社(Shell Chemical Compan
y)より市販されている。ドバノール(Dobanol)91−5は、平均5モルのエチ
レンオキシドを有する、エトキシ化C9〜C11脂肪アルコールであり、ドバノー
ル(Dobanol)25−7は、脂肪アルコールのモル当り平均7モルのエチレンオ
キシドを有する、エトキシ化C12〜C15脂肪アルコールである。
【0053】 好適なエトキシ化アルコールの他の例には、テルギトール(Tergitol)15−
S−7及びテルギトール(Tergitol)15−S−9が挙げられ、両方共直鎖二級
アルコールエトキシレートであり、ユニオンカーバイド社(Union Carbide Corp
oration)より市販されている。前者は、7モルのエチレンオキシドを有する、
11〜C15直鎖二級アルカノールの混合エトキシ化生成物であり、後者は反応し
た9モルのエチレンオキシドを有するが、同様な生成物である。 本発明の組成物において有用な他の種類のアルコールエトキシレートは、ネオ
ドール(Neodol)45−11のような、高分子量の非イオン性物質であり、これ
は、高級脂肪アルコールの同様なエチレンオキシド縮合生成物であり、14〜1
5の炭素原子の高級脂肪アルコールを有し、モル当たりのエチレンオキシド基の
数は、約11である。こうした生成物はまた、シェル・ケミカル社(Shell Chem
ical Company)より市販されている。
【0054】 本明細書における洗剤組成物の非水性液相の一部として、アルコールアルコキ
シラート非イオン系界面活性剤を使用する場合は、好ましくは組成物で構造化さ
れた液相の約1%〜60%の範囲で存在するであろう。より好ましくは、アルコ
ールアルコキシラート成分は、構造化された液相において約5%〜40%含まれ
るであろう。最も好ましくは、アルコールアルコキシラート成分は、洗剤組成物
で構造化された液相において約5%〜35%含まれるであろう。液相において、
これらの濃度でアルコールアルコキシラートを使用すると、全組成物中のアルコ
ールアルコキシラート濃度は、組成物の質量において約1%〜60%、より好ま
しくは組成物の質量において約2%〜40%、そして最も好ましくは組成物の質
量において約5%〜25%に相当する。
【0055】 本発明において使用してもよい別の種類の非水性界面活性剤液体は、エチレン
オキシド(EO)−プロピレンオキシド(PO)ブロックポリマーである。この
種類の物質は周知の非イオン系界面活性剤であり、商品名プルロニック(Pluron
ic)として市販されている。これらの物質は、エチレンオキシド部分のブロック
を、ポリプロピレングリコール鎖の末端部に付加して、結果のブロックポリマー
の界面活性を調整することにより形成される。この種類のEO−POブロックポ
リマー非イオン性物質は、ダビッドソン(Davidsohn)及びミルウィスキィ(Mil
widsky);合成洗剤(Synthetic Detergents)第7版;ロングマン科学と技術(
Longman Scientific and Technical)(1987年)、34〜36頁及び189
〜191頁、及び米国特許第2,674,619号、及び第2,677,700
号に非常に詳細に記載されている。これらの発表の全てを参考として引用し、本
明細書に組み入れる。これらのプルロニック型の非イオン系界面活性剤はまた、
本明細書における洗剤組成物の液相に分散する、粒子状物質の有効な懸濁剤とし
て機能すると考えられている。
【0056】 本明細書における組成物において有用な、別の可能な種類の非水性界面活性剤
液体は、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤を含む。ポリヒドロキシ脂肪酸
アミド界面活性剤は、存在する場合、好ましくは約0.1〜約8%の濃度で存在
する。非イオン系界面活性剤のこの種類の物質は、以下の式に一致する:
【0057】
【化1】
【0058】 上式において、RはC917のアルキル又はアルケニルであり、Pは1〜6であ
り、Zは還元糖又はそのアルコキシル化誘導体から得られるグリシチルである。
こうした物質には、C12〜C18N−メチルグルカミドが挙げられる。その例は、
N−メチルN−1−デオキシグリシチルココアミド、及びN−メチルN−1−デ
オキシグリシチルオレアミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造方法は
既知であり、例えば,ウィルソン(Wilson)の米国特許第2,965,576号
、及びシュワルツ(Schwartz)の米国特許第2,703,798号の中に見出す
ことができ、これらの明細書は参考として引用し、本明細書に組み入れる。物質
それ自体について、及びその調製についてはまた、1992年12月26日にホ
ンサ(Honsa)に発行された、米国特許第5,174,937号に非常に詳細に
記載されており、この特許はまた、参考として引用し、本明細書に組み入れる。
【0059】 本明細書において好ましい界面活性剤で構造化された、非水性液相中の液体界
面活性剤の全量は、他の組成物成分の種類と量、及び望ましい組成物の特性によ
り決定される。一般に、液体界面活性剤は、本明細書における組成物の非水性液
相において約35%〜70%含まれることができる。より好ましくは液体界面活
性剤は、非水性の、構造化された液相において約50%〜65%含まれるであろ
う。これは、全組成物中の非水性液体界面活性剤濃度が、組成物の質量において
約15%〜70%、より好ましくは約20%〜50%の濃度に相当する。
【0060】 ii)非界面活性剤、非水性有機溶媒 本明細書における洗剤組成物の液相はまた、1以上の非界面活性剤、非水性有
機溶媒を含んでもよい。こうした、非界面活性剤、非水性液体は、好ましくは低
い極性のものである。本発明において「低い極性」液体とは、本明細書の組成物
に用いる、好ましい種類の粒子状物質の内の1つ、即ち過酸素漂白剤、過ホウ酸
ナトリウム、又は過炭酸ナトリウムを、仮に溶解したとしても、ほとんど溶解し
ない傾向を有するものである。従って、比較的極性の溶媒、例えばエタノールな
どは好ましくは使用されない。本明細書の非水性液体洗剤組成物に有用な好適な
種類の極性の低い溶媒には、非ビシナルのC4〜C8アルキレングリコール、アル
キレングリコールモノ低級アルキルエーテル、低分子量のポリエチレングリコー
ル、低分子量のメチルエステル及びアミドなどが挙げられる。 本明細書の組成物に用いられる、好ましい種類の非水性、低極性の溶媒は、非
ビシナルのC4〜C8の分枝又は直鎖アルキレングリコールを含む。この種類の物
質には、ヘキシレングリコール(4−メチル−2,4−ペンタンジオール)、1
,6−ヘキサンジオール、1,3−ブチレングリコール、及び1,4−ブチレン
グリコールが挙げられる。ヘキシレングリコールが最も好ましい。
【0061】 本明細書に用いられる、別の好ましい種類の非水性、低極性の溶媒は、モノ−
、ジ−、トリ−、又はテトラ−C2〜C3アルキレングリコールモノC2〜C6アル
キルエーテルを含む。こうした化合物の具体的例には、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノエチルエーテル、及びジプロピレングリコールモノブチルエー
テルが挙げられる。ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノブチルエーテル、及びブトキシ−プロポキシ−プロパノール(BP
P)は特に好ましい。この種類の化合物は商品名ドワノール(Dowanol)、カル
ビトール(Carbitol)、及びセルソルブ(Cellosolve)として市販されている。
【0062】 本明細書で有用な、別の好ましい種類の非水性、低極性有機溶媒は、低分子量
のポリエチレングリコール(PEG)を含む。こうした物質は、少なくとも約1
50の分子量を有するものである。約200〜600の範囲の分子量のPEGが
最も好ましい。 なお別の好ましい種類の非極性、非水性溶媒は、より低い分子量のメチルエス
テルを含む。こうした物質は一般式:R1−C(O)−OCH3のものであり、こ
の式において、R1は、1〜約18の範囲である。好適なより低い分子量メチル
エステルの例には、酢酸メチル、メチルプロピオネート、メチルオクタノエート
、及びメチルドデカノアートが挙げられる。 使用される、非水性の、一般に低極性、非界面活性剤の有機溶媒(類)はもち
ろん、本明細書の液体洗剤組成物において用いられる、他の組成物成分、例えば
、漂白剤及び/又は活性化剤と、適合性があり、非反応性であることが必要であ
る。こうした溶媒成分は好ましくは、液相の質量において約1%〜70%の量で
使用される。より好ましくは、非水性、低極性、非界面活性剤の溶媒は、組成物
の構造化された液相の質量において約10%〜60%、最も好ましくは構造化さ
れた液相の質量において約20%〜50%含まれるであろう。液相においてこれ
らの濃度で、非界面活性剤の溶媒を使用する場合、全組成物中の非界面活性剤の
溶媒の濃度は、組成物の質量において、約1%〜50%、より好ましくは約5%
〜40%、そして最も好ましくは約10%〜30%に相当する。
【0063】 iii)界面活性剤及び非界面活性剤溶媒の混合 非水性界面活性剤液体及び非水性非界面活性剤溶媒の両方を用いたシステムで
は、界面活性剤液体の非界面活性剤液体に対する比、例えば構造化された界面活
性剤含有液相中でのアルコールアルコキシラートの低極性溶媒に対する比は、結
果として生成される洗剤組成物のレオロジー特性を変化させるのに用いることが
できる。一般に、界面活性剤液体の、非界面活性剤有機溶媒に対する重量比は、
約50:1〜1:50の範囲であろう。より好ましくは、この比は約3:1〜1
:3の、最も好ましくは約2:1〜1:2の範囲であろう。
【0064】 構造化界面活性剤 本発明の洗剤組成物の非水性液相は、前述の非水性有機液体希釈液と、界面活
性剤を混ぜ合わせることにより調製されるが、この界面活性剤は、一般に、必ず
というわけではないが本明細書の洗剤組成物の非水性液相に構造を加えるために
選択される。構造化界面活性剤は、アニオン系、非イオン系、カチオン系、及び
/又は両性の種類であり得る。 好ましい構造化界面活性剤は、アルキルサルフェート、アルキルポリアルキレ
ートサルフェート、及び直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩のようなアニオン系
界面活性剤である。本明細書の洗剤組成物に、構造化剤として任意に添加されて
もよい、アニオン系界面活性剤物質の別の汎用種類は、カルボキシレート型アニ
オン系物質を含む。カルボキシレート型アニオン系物質には、C10〜C18アルキ
ルアルコキシカルボキシレート(特に、EO 1〜5エトキシカルボキシレート
)及びC10〜C18サルコシネート、特にオレオイルサルコシネートが挙げられる
。構造化剤として使用されてもよい、アニオン系界面活性剤物質のなお別の汎用
種類は、C8〜C18パラフィンスルホネート、及びC8〜C18オレフィンスルホネ
ートのような、他のスルホン化アニオン系界面活性剤を含む。構造化アニオン系
界面活性剤は一般に、本明細書の組成物の質量において約1%〜30%含まれる
であろう。 前記のように、1つの好ましい種類の構造化アニオン系界面活性剤は、一級又
は二級アルキルサルフェートアニオン系界面活性剤を含む。こうした界面活性剤
は、より高級なC8〜C20脂肪アルコールの硫酸化により製造されるものである
【0065】 従来の一級アルキルサルフェート界面活性剤は以下の一般式を有し、 ROSO3 -+ 上式において、Rは通常、鎖状C8〜C20ヒドロカルビル基であり、直鎖又は分
枝鎖であり、Mは水溶性化カチオンである。好ましくは、RはC1014アルキル
であり、Mはアルカリ金属である。最も好ましくは、Rは約C12であり、Mはナ
トリウムある。 従来の二級アルキルサルフェートもまた、本明細書の組成物の液相に、構造化
アニオン系界面活性剤として使用してもよい。従来の二級アルキルサルフェート
界面活性剤は、分子のヒドロカルビル「主鎖」に沿って、無作為に分布したサル
フェート部分を有する物質である。こうした物質は、以下の構造により表わして
もよい: CH3(CH2n(CHOSO3 -+)(CH2mCH3 上式において、m及びnは2以上の整数であり、m+nの合計は通常約9〜15
であり、及びMは水溶性化カチオンである。
【0066】 使用される場合には、アルキルサルフェートは一般に、組成物の質量において
約1%〜30%、より好ましくは組成物の質量において約5%〜25%含まれる
であろう。アルキルサルフェート、過酸素漂白剤、及び漂白活性化剤を含有する
、非水性液体洗剤組成物については、コン−チャン(Kong-Chan)らの;国際出
願第96/10073号、1996年、4月4日公開に、非常に詳細に記載され
ており、この出願は参考として引用し、本明細書に組み入れる。
【0067】 本明細書の非水性洗浄性組成物に、構造化剤として任意に添加されてもよい、
アニオン系界面活性剤物質の別の好ましい種類は、アルキルポリアルコキシラー
トサルフェートを含む。アルキルポリアルコキシラートサルフェートはまた、ア
ルコキシル化アルキルサルフェート又はアルキルエーテルサルフェートとして既
知である。こうした物質は以下の式に相当するものである。 R2−O−(Cm2mO)n−SO3M 上式においてR2は、C10〜C22アルキル基であり、mは2〜4、nは約1〜1
5であり、及びMは塩生成カチオンである。好ましくは、R2は、C12〜C18
ルキル、mは2、nは約1〜10であり、及びMはナトリウム、カリウム、アン
モニウム、アルキルアンモニウム、又はアルカノールアンモニウムである。最も
好ましくは、R2は、C12〜C16、mは2、nは約1〜6であり、及びMはナト
リウムである。本明細書の組成物に用いる場合、過酸素漂白剤と適合しないため
、アンモニウム、アルキルアンモニウム、及びアルカノールアンモニウム対イオ
ンは、好ましくは避けられる。
【0068】 もし使用する場合は、アルキルポリアルコキシラートサルフェートはまた、一
般に組成物の質量において約1%〜30%、より好ましくは組成物の質量におい
て約5%〜25%含まれることができる。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドとの組み
合わせにおいて、アルキルポリアルコキシラートサルフェートを含有する、非水
性液体洗剤組成物については、ブティック(Boutique)らのPCT出願番号PC
T/US96/04223号に、非常に詳細に記載されており、この出願は参考
として引用し、本明細書に組み入れる。 本明細書の組成物において、構造化剤として用いるのに最も好ましい種類のア
ニオン系界面活性剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)界面活性
剤を含む。特に、こうしたLAS界面活性剤は本発明の非水性液体洗剤組成物の
中に混和するのに特に有用な、特別な種類のアニオン系界面活性剤含有粉末に配
合することができる。こうした粉末は2つの別個の相を含む。これらの相の内の
1つは、本明細書の組成物に用いる非水性有機希釈液に不溶性であり;もう1つ
の相は非水性有機液体に可溶性である。本明細書の好ましい組成物の非水性液相
に分散できるのは、この好ましいアニオン系界面活性剤含有粉末の不溶性の相で
あり、これが小さな粒子の凝集した網状構造を形成し、それにより最終生成物は
、組成物の他の固体粒子状物質を安定に懸濁することができる。
【0069】 こうした好ましいアニオン系界面活性剤含有粉末は、a)C1016直鎖アルキ
ルベンゼンスルホン酸の1以上のアルカリ金属塩;及びb)1以上の非界面活性
剤希釈液塩、を本質的に含有する水性スラリーを共に乾燥することにより形成さ
れる。こうしたスラリーは、固体物質、一般に粉末形態に乾燥されるが、これは
可溶性と不溶性の両方の相を含む。 好ましいアニオン系界面活性剤含有粉末を形成するのに用いられる、直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸塩(LAS)物質は、周知の物質である。こうした界面
活性剤及びその調製は、例えば米国特許第2,220,099号、及び第2,4
77,383号に記載されており、参考として引用し、本明細書に組み入れる。
特に好ましいのは、ナトリウム及びカリウムの直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
塩であり、その中のアルキル基の平均の炭素原子の数は約11〜14である。C 1114ナトリウム塩、例えばC12のLASが特に好ましい。アルキルベンゼン界
面活性剤アニオン系界面活性剤は一般に、スラリーの質量において約20%〜7
0%、より好ましくはスラリーの質量において約20%〜60%の量で粉末形成
スラリーに用いられる。
【0070】 粉末形成スラリーはまた、非界面活性剤、有機又は非有機塩成分を含むが、こ
の成分はLASと共に乾燥されて2相のアニオン系界面活性剤含有粉末を形成す
る。こうした塩は既知のナトリウム、カリウム又はマグネシウムハロゲン化物、
硫酸塩、クエン酸塩、炭酸塩、硫酸塩、ホウ酸塩、コハク酸塩、スルホコハク酸
塩などのいずれかであり得る。硫酸ナトリウムは、一般にLAS製造の副生成物
であるが、本明細書に用いるのに好ましい非界面活性剤希釈塩である。スルホコ
ハク酸ナトリウムのような、向水性物質として機能する塩はまた、有用に挙げら
れるであろう。非界面活性剤の塩は一般に、LASと共に、スラリーの質量にお
いて約1〜50%、より好ましくはスラリーの質量におい約5%〜40%の範囲
の量で、水性スラリーの中で用いられる。向水性物質として作用する塩は、好ま
しくはスラリーの質量において約3%までが含まれることができる。
【0071】 LAS、及び前述の希釈塩成分を含有する水性スラリーは、乾燥されて、アニ
オン系界面活性剤含有粉末を形成することができるが、本明細書の組成物中に構
造化された液相を調製するために、この粉末は好ましくは非水性希釈液に添加さ
れる。いかなる従来の乾燥技術、例えば噴霧乾燥、ドラム乾燥など、又は乾燥技
術の組み合わせを使用してもよい。乾燥は、形成する固体物質の残留含水量が、
質量において約0.5%〜4%、より好ましくは質量において約1%〜3%の範
囲内になるまで乾燥されることが必要である。 乾燥操作により製造されたアニオン系界面活性剤含有粉末は、2つの別個の相
から構成され、その内の1つは本明細書に用いる無機希釈液に可溶性であり、も
う1つは希釈液に不溶性である。アニオン系界面活性剤含有粉末の不溶性の相は
一般に、粉末の質量において約10%〜45%、より好ましくは粉末の質量にお
いて約15%〜35%含まれる。
【0072】 乾燥後の結果である、アニオン系界面活性剤含有粉末は、粉末の質量において
約45%〜94%、より好ましくは約60%〜94%のアルキルベンゼンスルホ
ン酸塩を含む。こうした濃度は一般に、最終的に調製された全洗剤組成物の質量
において、約0.5%〜60%、より好ましくは約15%〜60%のアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩を提供するのに十分である。アニオン系界面活性剤含有粉末
、それ自体は最終的に調製された全洗剤組成物の質量において、約0.45%〜
45%含まれることができる。乾燥後、アニオン系界面活性剤含有粉末はまた一
般的に非界面活性剤塩を、粉末の質量において約2%〜50%、より好ましくは
約2%〜25%含む。
【0073】 必要な程度まで乾燥された後、混ぜ合わされたLAS/塩物質はフレーク又は
粉末形態に、既知の好適な製粉又は粉砕の方法により転換され得る。一般に、こ
うした物質が、非水性有機溶媒と混ぜ合わされ、本明細書の組成物の構造化され
た液相を形成する場合、この粉末の粒径は、0.1〜2000ミクロンの範囲で
あり、より好ましくは約0.1〜1000ミクロンの範囲である。 本明細書の好ましい洗剤組成物の、構造化された界面活性剤含有液相は、前述
の非水性有機希釈液と、前述のアニオン系界面活性剤含有粉末を混ぜ合わせるこ
とにより調製することができる。こうした混ぜ合わせにより、結果として構造化
された界面活性剤含有液相が形成される。好ましい構造化された液相成分のこの
混ぜ合わせを作る条件は、この後に「組成物の調製及び使用」の節においてより
詳しく記載する。前述のように、構造化された界面活性剤含有液相の形成は、本
発明の好ましい洗剤組成物内の、色付きの斑点、及び追加の機能性粒子状固体物
質を安定して懸濁させる。
【0074】 本発明に用いるのに好適な追加の界面活性剤には、非イオン系界面活性剤、具
体的には以下の式のポリヒドロキシ脂肪酸アミドが挙げられる:
【0075】
【化2】
【0076】 上式において、RはC917のアルキル又はアルケニルであり、R1はメチル基で
あり、及びZは還元糖又はそのアルコキシル化誘導体から得られるグリシチルで
ある。その例は、N−メチルN−1−ジオキシグリシチルココアミド、及びN−
メチルN−1−ジオキシグリシチルオレアミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸ア
ミドの製造方法は既知であり、ウィルソン(Wilson)の米国特許第2,965,
576号、及びシュワルツ(Schwartz)の米国特許第2,703,798号の中
に見出すことができ、これらの明細書は参考として引用し、本明細書に組み入れ
る。
【0077】 本明細書に記載される洗剤組成物に用いるのに好ましい界面活性剤は、アミン
に基づく以下の一般式の界面活性剤である:
【0078】
【化3】
【0079】 上式において、R1は、C6〜C12アルキル基;nは約2〜約4、Xは架橋基で、
NH、CONH、COO、又はOから選択されるか、又はXはなくてもよく;及
びR3及びR4は個々に、H、C1〜C4アルキル、又は(CH2−CH2−O(R5
))から選択され、この式においてR5は、H又はメチルである。特に好ましい
、アミンに基づく界面活性剤には以下のものが挙げられる: R1−(CH22−NH21−O−(CH23−NH21−C(O)−NH−(CH23−N(CH32
【0080】
【化4】
【0081】 上式において、R1はC6〜C12のアルキル基であり、及びR5はH又はCH3であ
る。上記で定義された、界面活性剤に用いるのに特に好ましいアミンには、オク
チルアミン、ヘキシルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、C8〜C12ビス
(ヒドロキシエチル)アミン、C8〜C12ビス(ヒドロキシイソプロピル)アミ
ン、C8〜C12アミドプロピルジメチルアミン、又はこれらの混合物から成る群
から選択されるものが挙げられる。
【0082】 極めて好ましい実施態様では、アミンに基づく界面活性剤は以下の式で記載さ
れる: R1−C(O)−NH−(CH23−N(CH32 上式において、R1はC8〜C12アルキルである。
【0083】 固体粒子状物質 本明細書の非水性洗剤組成物は、液相内に分散、及び懸濁している固相粒子状
物質を、好ましくは質量において約0.01%〜50%、より好ましくは質量に
おいて約0.2%〜30%含む。一般に、かかる粒子状物質は、約0.1〜15
00ミクロン、さらに好ましくは約0.1〜900ミクロンのサイズの範囲内で
ある。最も好ましくは、サイズではかかる物質は約5〜200ミクロンの範囲内
である。 本明細書で利用される粒子状物質は、粒子状形態において組成物の非水性液相
に実質的に不溶性である1以上の種類の洗剤組成物成分を含むことができる。使
用され得る粒子状物質の種類は以下に詳細に記載される。
【0084】 任意に漂白活性化剤を伴う過酸素漂白剤 本明細書の洗剤組成物において最も好ましい種類の有用な粒子状物質は、過酸
素漂白剤粒子を含む。こうした過酸素漂白剤は、本質的に有機又は無機であって
もよい。無機過酸素漂白剤は、高い頻度で漂白活性化剤との組み合わせにより使
用される。 有用な有機過酸素漂白剤には、過カルボン酸漂白剤及びその塩が挙げられる。
この種の作用剤の好適な例には、マグネシウムモノ過オキシフタレートヘキサヒ
ドレート、メタクロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4−ノニルアミノ−4−オ
キソ過オキシ酪酸及びジ過オキシドデカン二酸が挙げられる。こうした漂白剤は
、1984年11月20日にハートマン(Hartman)に発行された、米国特許第
4,483,781号;1985年2月20日にバンクス(Banks)らに公開さ
れた、欧州特許出願、欧州−A−133、354号;1983年11月1日にチ
ョン(Chung)らに発行された、米国特許第4,412,934号に開示されて
いる。極めて好ましい漂白剤にはまた、6−ノニルアミノ−6−オキソ過オキシ
カプロン酸(NAPAA)が挙げられ、1987年1月6日にバーンズ(Burns
)らに発行された、米国特許第4,634,551号に記載されている。
【0085】 無機過酸素漂白剤はまた、粒子状態で本明細書の洗剤組成物において使用され
てもよい。無機漂白剤は、実際好ましい。こうした無機過酸素化合物には、アル
カリ金属過ホウ酸塩及び過炭酸塩物質が挙げられ、最も好ましくは過炭酸塩であ
る。例えば、過ホウ酸ナトリウム(例えば一又は四水和物)が使用され得る。好
適な無機漂白剤にはまた、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムのペルオキソ水和物
(peroxyhydrate)、及び同等の「過炭酸塩」漂白剤、ピロリン酸ナトリウムペ
ルオキソ水和物(peroxyhydrate)、尿素ペルオキソ水和物(peroxyhydrate)、
及び過酸化水素ナトリウムを挙げることができる。過硫酸塩漂白剤(例えば、デ
ュポンにより商業的に製造されているオキソン(OXONE))もまた用いることが
できる。無機過酸素漂白剤は高い頻度で、珪酸塩、ホウ酸塩、硫酸塩、又は水溶
性界面活性剤によりコーティングされる。例えば、コーティングされた過炭酸塩
粒子はまた、多様な市販の供給元、FMC、ソルベイ・インターロックス(Solv
ay Interox)、東海電化、及びデグサ(Degussa)などから入手可能である。
【0086】 無機過酸素漂白剤、例えば過ホウ酸、過炭酸塩などは好ましくは漂白活性化剤
と組み合わさり、水溶液中のその場で(即ち、布地の洗浄/漂白に本明細書の組
成物を使用中に)、漂白活性化剤に相当するペルオキソ酸を生成する。多様な非
限定的な活性化剤の例が、1990年4月10日にマオ(Mao)らに発行された
、米国特許第4,915,854号、及び1983年11月1日にチョン(Chun
g)らに発行された、米国特許第4,412,934号に開示されている。ノナ
ノイルオキシベンゼンスルホン酸塩(NOBS)及びテトラアセチルエチレンジ
アミン(TAED)活性化剤が典型的である。これらの混合物もまた、用いるこ
とができる。本明細書で有用な他の典型的な漂白剤と活性化剤についてはまた、
以前に参照した、米国特許第4,634,551号を参照のこと。
【0087】 他の有用なアミド誘導体の漂白活性化剤は以下の式のものである: R1N(R5)C(O)R2C(O)L 又は R1C(O)N(R5)R2C(O)L 上式において、R1は、約6〜約12の炭素原子を含有するアルキル基であり、
2は、1〜約6の炭素原子を含有するアルキレンであり、R5は、H、又は1か
ら約10の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アルカリールであり、Lは
いかなる好適な脱離基、例えば、オキシベンゼンスルホン酸塩、−OOH、−O
OMである。脱離基は、漂白活性化剤への過加水分解アニオンによる求核攻撃の
結果として、漂白活性化剤から脱離するいかなる基である。好ましい脱離基は、
フェノールスルホン酸塩である。 上式の漂白活性化剤の好ましい例には、(6−オクタンアミド−カプロイル)
オキシベンゼンスルホン酸塩、(6−ノナンアミドカプロイル)オキシベンゼン
スルホン酸塩、(6−デカンアミド−カプロイル)オキシベンゼンスルホン酸塩
、及びこれらの混合物が挙げられ、以前に参照した米国特許第4,634,55
1号に記載されている。こうした混合物は本明細書において、(6−C8〜C10
アルカミド−カプロイル)オキシベンゼンスルホン酸塩として特徴付けられる。
【0088】 有用な漂白活性化剤の別な種類は、ベンゾキサジン型の活性化剤を含み、19
90年10月30日にホッジ(Hodge)らに発行された、米国特許第4,966
,723号に開示されており、参考として引用し、本明細書に組み入れる。極め
て好ましいベンゾキサジン型の活性化剤は以下である:
【0089】
【化5】
【0090】 有用な漂白活性化剤の更に別の種類には、アシルラクタム活性化剤、特にアシル
カプロラクタム、及びアシルバレロラクタムが挙げられ、以下の式である:
【0091】
【化6】
【0092】 上式において、R6は、H、又は1〜約12の炭素原子を含有するアルキル、ア
リール、アルコキシアリール、又はアルカリール基である。極めて好ましいラク
タム誘導体には、ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイルカプロラクタム、3
,5,5−トリメチルヘキサノイルカプロラクタム、ノナノイルカプロラクタム
、デカノイルカプロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、ベンゾイルバレ
ロラクタム、オクタノイルバレロラクタム、デカノイルバレロラクタム、ウンデ
セノイルバレロラクタム、3,5,5−トリメチルヘキサノイルバレロラクタム
、及びこれらの混合物が挙げられる。また、参考として引用し、本明細書に組み
入れる、1985年10月8日にサンダーソン(Sanderson)に発行された米国
特許であって、過ホウ酸ナトリウムに吸収されるベンゾイルカプロラクタムを包
含するアシルカプロラクタムを開示する、米国特許第4,545,784号を参
照のこと。
【0093】 過酸素漂白剤が、粒子状物質の全て、又は一部として用いられる場合には、一
般に組成物の質量において約0.1%〜30%含まれるであろう。より好ましく
は、過酸素漂白剤は、組成物の質量において約1%〜20%含まれるであろう。
最も好ましくは、過酸素漂白剤は、組成物の質量において約5%〜20%の範囲
で存在するであろう。漂白活性化剤が使用される場合は、組成物の質量において
約0.5%〜20%、より好ましくは組成物の質量において約3%〜10%、含
まれることができる。活性化剤は高い頻度で、漂白剤の活性化剤に対するモル比
が、約1:1〜10:1、より好ましくは約1.5:1〜5:1の範囲において
使用される。 加えて、漂白活性化剤は、クエン酸のような特定の酸と凝塊形成した場合には
、化学的により安定であることが見出されている。
【0094】 有機ビルダー物質 本明細書の非水性液体洗剤組成物に懸濁することのできる、可能性のある別の
種類の粒子状物質は、有機洗剤ビルダー物質を含み、この有機洗剤ビルダー物質
は、本明細書の組成物を使用して洗浄/漂白する間に直面する水の硬度、カルシ
ウム又は他のイオンの影響を弱める働きをする。こうした物質の例には、アルカ
リ金属、クエン酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩、脂肪酸、カルボキシメチルコハ
ク酸塩、カルボン酸塩、ポリカルボン酸塩、及びポリアセチルカルボン酸塩が挙
げられる。具体的な例には、オキシジコハク酸、メリト酸、ベンゼンポリカルボ
ン酸、及びクエン酸のナトリウム、カリウム、及びリチウム塩が挙げられる。他
の例には、有機ホスホン酸塩型金属イオン封鎖剤、例えばモンサント(Monsanto
)より、商品名デクエスト(Dequest)として販売されているもの、及びアルカ
ンヒドロキシホスホン酸塩が挙げられる。クエン酸塩は、極めて好ましい。
【0095】 他の好適な有機ビルダーにはより高分子量ポリマー、及びビルダーの特性を有
することが既知のコポリマーが挙げられる。例えば、こうした物質は、適切なポ
リアクリル酸、ポリマレイン酸、及びポリアクリル/ポリマレイン酸コポリマー
、及びその塩であって、バスフ(BASF)より、ソカラン(Sokalan(商標))と
して販売されているものが挙げられ、これは約5,000〜100,000の範
囲の分子量を有する。 別の好適な種類の有機ビルダーは高級脂肪酸の水溶性塩、即ち「石鹸」を含む
。これらには、アルカリ金属石鹸、例えば、約8〜約24の炭素原子、及び好ま
しくは約12〜約18の炭素原子を含有する高級脂肪酸のナトリウム、カリウム
、アンモニウム、及びアルキロールアンモニウム塩が挙げられる。石鹸は、遊離
脂肪酸の中和による、脂肪及び油の直接けん化により製造される。特に有用なの
は、ココナツ油及びタローから得られる、脂肪酸混合物のナトリウム及びカリウ
ム塩、即ちナトリウム又はカリウムタロー及びココナツ石鹸である。 粒子状物質の全て、又は一部として用いられる場合には、不溶性の有機洗剤ビ
ルダーは、一般に本明細書の組成物の質量において約2%〜20%含まれること
ができる。より好ましくは、こうしたビルダー物質は、組成物の質量において約
4%〜10%含まれることができる。
【0096】 無機アルカリ性供給源 本明細書の非水性液体洗剤組成物に懸濁することのできる、可能性のある別の
種類の粒子状物質は、こうした組成物により形成される洗浄水溶液を、一般に本
質的にアルカリ性にする働きをする物質を含む。こうした物質はまた、洗剤ビル
ダー、即ち洗剤性能に対する水の硬度の有害反応を弱める物質として作用したり
、しなかったりする。 好適なアルカリ性供給源の例としては、水溶性アルカリ金属炭酸塩、重炭酸塩
、ホウ酸塩、珪酸塩、及びメタ珪酸塩が挙げられる。環境上の理由から好ましく
ないが、水溶性リン酸塩もまた、アルカリ性供給源として使用してもよい。これ
らには、アルカリ金属ピロリン酸塩、オルトリン酸塩、ポリリン酸塩、及びホス
ホン酸塩が挙げられる。これらの全てのアルカリ性供給源の中で、炭酸ナトリウ
ムのようなアルカリ金属炭酸塩が、最も好ましい。
【0097】 アルカリ性供給源が、水和できる塩の形態である場合にはまた、本明細書の非
水性液体洗剤組成物において乾燥剤として働いてもよい。乾燥剤でもあるアルカ
リ性供給源の存在は、水により非活性化されやすいと思われる、過酸素漂白剤の
ようなこれらの組成物成分を、化学的に安定化するという点に関して、利益を供
給するかもしれない。 粒子状物質の全て、又は一部として用いられる場合には、アルカリ性供給源は
、一般に本明細書の組成物の質量において約1%〜25%含まれるであろう。よ
り好ましくは、アルカリ性供給源は、組成物の質量において約2%〜15%含ま
れることができる。こうした物質は水溶性ではあるが、本明細書の非水性洗剤組
成物においては、一般に不溶性であろう。従って、こうした物質は一般に、非水
性液相において離散粒子の形態で分散するであろう。
【0098】 (D)色付きの斑点 本明細書の非水性液体洗剤組成物はまた、組成物の約0.05%〜2%、より
好ましくは0.1%〜1%の色付きの斑点を本質的に含有する。こうした色付き
の斑点はそれ自体が、従来の染料又は色素物質、及び具体的な特徴をこの斑点に
付与する、特定の種類の担体物質の組み合わせである。本発明において「色付き
の」斑点とは、それらが分散している液体洗剤組成物の色から、明確に区別でき
る色を有するものである。 色付きの斑点を形成するために用い得る着色剤物質は、家庭で使用する洗剤製
品への使用を許可された、従来既知の染料及び色素のいかなるものも含むことが
できる。こうした物質には、例えばウルトラマリーン・ブルー(Ultramarine Bl
ue)染料、酸80ブルー(Acid 80 Blue)染料、レッドHPリキティント(Red
HP Liquitint)、ブルー・リキティント(Blue Liquitint)などを挙げることが
できる。
【0099】 染料又は色素物質は、本明細書の洗剤組成物において用いられる、色付きの斑
点を形成するため、特定の種類の担体物質と混ぜ合わせることができる。担体物
質は、この斑点に、ある特別の密度及び溶解度の特徴を付与するために選択され
る。色付きの斑点の担体として好適であることが見出された物質には、ポリアク
リレート;多糖類、例えば、デンプン、セルロース、ゴム、及びそれらの誘導体
;及びポリエチレングリコールが挙げられる。特に好ましい担体物質は、分子量
約4,000〜20,000、より好ましくは約4,000〜10,000を有
する、ポリエチレングリコールを含む。 色付きの斑点は、染料又は色素物質を担体物質内に分散することにより製造す
ることができる。これは例えば、a)担体を融解し、その中に染料又は色素を、
混合により分散する、b)染料/色素粉末と担体粉末を共に混合する、又はc)
染料/色素、及び担体を水溶液中に溶解する、ことにより行い得る。次に着色剤
/担体混合物は、薄片化、噴霧乾燥、小球化、押出し成形、又は他の従来技術に
より粒子に形成され得る。一般に色付きの斑点は、斑点の質量において、約0.
1%〜5%の着色剤(染料又は色素)物質を含むであろう。
【0100】 この方法で製造された色付きの斑点は一般に、大きさが約400〜1,500
ミクロン、より好ましくは約400〜1,200ミクロンの範囲であろう。指定
の担体から製造された斑点は、密度約1.4g/cc未満、好ましくは約1.0
〜1.4g/ccを有するであろう。こうした斑点はまた、本明細書の液体洗剤
組成物の非水性液相に、実質的に不溶性であろう。従って、色付きの斑点は本発
明の液体洗剤組成物の非水性基質に、溶解することなく、安定に懸濁することが
できる。こうした斑点は、しかしながら、本明細書の液体洗剤組成物により調製
された、水性の洗浄液には迅速に溶解する。
【0101】 水性基剤の重質洗濯用液体洗剤界面活性剤 本発明はまた、水性基剤の液体洗剤組成物を含む。水性液体洗剤組成物は、質
量において、好ましくは約10%〜約98%、好ましくは約30%〜約95%の
水性液体担体を含み、これは好ましくは水である。更に、本発明の水性液体洗剤
組成物は界面活性剤システムを含み、これは好ましくは好ましくは1以上の洗浄
性界面活性剤を含有する。界面活性剤は、非イオン系洗浄性界面活性剤、アニオ
ン系洗浄性界面活性剤、双極性洗浄性界面活性剤、アミンオキシド洗浄性界面活
性剤、及びこれらの混合物から選択され得る。界面活性剤システムは通常、洗剤
組成物の約5質量%〜約70質量%、好ましくは約15質量%〜約30質量%含
まれる。
【0102】 アニオン系界面活性剤 アニオン系界面活性剤には、C11〜C18のアルキルベンゼンスルホン酸塩(L
AS)、及び一級、分枝鎖及びランダムC10〜C20のアルキルサルフェート(A
S)、C10〜C18の二級(2,3)アルキルサルフェートで、その式はCH3
CH2x(CHOSO3 -+)CH3、及びCH3(CH2y(CHOSO3 -+
CH2CH3であり、この式において、x及び(y+1)は少なくとも約7、好ま
しくは少なくとも約9の整数であり、Mは水可溶化カチオンであり、オレイル硫
酸塩のような特に不飽和の硫酸ナトリウムであるもの、C10〜C18のアルキルア
ルコキシサルフェート(「AExS」;特に、EO1−7エトキシサルフェート
)、C10〜C18のアルキルアルコキシカルボキシレート(特にEO1−5のエト
キシカルボキシレート)、C1018グリセロールエーテル、C10〜C18のアルキ
ルポリグリコシド、及び相当するそれらの硫酸化ポリグリコシド、及びC12〜C 18 のα−スルホン化脂肪酸エステルが挙げられる。 一般的に言うと、本明細書で有用なアニオン系界面活性剤は、1981年8月
25日にバラット(Barrat)らに発行された、米国特許第4,285,841号
、及び1975年12月30日にローリン(Laughlin)らに発行された、米国特
許第3,919,678号に開示されている。
【0103】 有用なアニオン系界面活性剤には、水溶性塩、特に約10〜約20の炭素原子
を含有するアルキル基を分子構造の中に有する、有機イオウ反応生成物の、アル
カリ金属塩、アンモニウム塩、及びアルキロールアンモニウム(例えば、モノエ
タノールアンモニウム又はトリエタノールアンモニウム)塩が挙げられる。(「
アルキル」という言葉の中にはアリール基のアルキル部分も包含される。)合成
界面活性剤のこの種類の例は、アルキルサルフェート、特に高級アルコール(C 8 〜C18の炭素原子)の硫酸化により得られるもの、例えばタロー又はココナツ
油のグリセリドの還元により製造されるものである。 本明細書の他のアニオン系界面活性剤は、分子当り約1〜約4単位のエチレン
オキシド、及びアルキル基内に約8〜約12の炭素原子を含有する、アルキルフ
ェノールエチレンオキシドエーテル硫酸塩の水溶性塩である。
【0104】 本明細書の他の有用なアニオン系界面活性剤には、脂肪酸基の中に約6〜20
の炭素原子を、及びエステル基の中に約1〜10の炭素原子を含有する、スルホ
ン化脂肪酸のエステルの水溶性塩;アシル基の中に約2〜9の炭素原子を、及び
アルカン部分に約9〜約23の炭素原子を含有する、2−アシルオキシ−アルカ
ン−1−スルホン酸の水溶性塩;約12〜24の炭素原子を含有するオレフィン
スルホネートの水溶性塩;及びアルキル基の中に約1〜3の炭素原子を、及びア
ルカン部分に約8〜20の炭素原子を含有する、b−アルキルオキシアルカンス
ルホネートが挙げられる。
【0105】 本明細書において、特に好ましいアニオン系界面活性剤は、以下の式のアルキ
ルポリエトキシレートサルフェートであり RO(C24O)xSO3 -+ 上式において、Rは、約10〜約22の炭素原子を有する、飽和又は不飽和のア
ルキル鎖であり、Mは化合物を水溶性にするカチオン、特にアルカリ金属、アン
モニウム、又は置換型アンモニウムカチオンであり、及びxは平均約1〜約15
である。 好ましいアルキルサルフェート界面活性剤は、非エトキシ化C1215の一級及
び二級アルキルサルフェートである。冷たい、即ち約65°F(18.3℃)未
満の水による洗浄条件のもとでは、こうしたエトキシ化、及び非エトキシ化アル
キルサルフェートの混合物であることが好ましい。脂肪酸の例にはカプリン酸、
ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン、アラキジン酸、及びベ
ヘン酸が挙げられる。他の脂肪酸には、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、及びリシノール酸が挙げられる。
【0106】 非イオン系界面活性剤 従来の非イオン系及び両性界面活性剤には、いわゆる狭いピークのアルキルエ
トキシレートを包含する、C12〜C18のアルキルエトキシレート(AE)、及び
6〜C12のアルキルフェノールアルコキシラート(特にエトキシレート及びエ
トキシ/プロポキシの混合)が挙げられる。C10〜C18N−アルキルポリヒドロ
キシ脂肪酸アミドもまた使用できる。典型的な例としてC12〜C18N−メチルグ
ルカミドが挙げられる。国際出願第9,206,154号を参照のこと。他の糖
誘導の界面活性剤には、C10〜C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミドの
ようなN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミドが挙げられる。N−プロピル
〜N−ヘキシルC12〜C18グルカミドは低い泡立ちに使うことができる。C10
20の従来の石鹸も用いることができる。高い泡立ちが望ましければ、分枝鎖の
10〜C16の石鹸を用いてもよい。非イオン系界面活性剤の例は、1981年8
月25日にバラット(Barrat)らに発行された、米国特許第4,285,841
号に記載されている。
【0107】 これらの界面活性剤の好ましい例には、エトキシ化アルコール、及びエトキシ
化アルキルフェノールが挙げられ、その式はR(OC24nOHであり、この
式において、Rは、約8〜約15の炭素原子を含有する脂肪族炭化水素基、及び
アルキル基が約8〜約12の炭素原子を含有するアルキルフェニル基から成る群
から選択され、及びnの平均値は約5〜約15である。これらの界面活性剤は、
1981年8月18日にレイクヒム(Leikhim)らに発行された、米国特許第4
,284,532号により詳しく記載されている。特に好ましいのは、アルコー
ルの中に平均約10〜約15の炭素原子を有し、平均のエトキシ化度が、アルコ
ールのモル当りエチレンオキシドが約6〜約12モルである、エトキシ化アルコ
ールである。アニオン系及び非イオン系界面活性剤の混合物は、特に有用である
。 従来の他の有用な界面活性剤は標準主文の中に記載されており、C12〜C18
ベタイン及びスルホベタイン(スルタイン)が挙げられる。
【0108】 アミンオキシド界面活性剤 本明細書の組成物はまた、以下の式のアミンオキシド界面活性剤を含有する:
1(EO)x(PO)y(BO)zN(O)(CH2R')2・qH2O (I)
一般に、構造(I)は1つの長鎖部分R1(EO)x(PO)y(BO)z及び2つ
の短鎖部分、CH2R’を提供することを理解できる。R’は好ましくは水素、
メチル及び−CH2OHから選択される。一般に、R1は、飽和又は不飽和である
ことができる第1級又は分枝状のヒドロカルビル部分であり、好ましくは、R1
は、第1級アルキル部分である。x+y+z=0である場合、R1は、約8〜約
18の鎖長を有するヒドロカルビル部分である。x+y+zが0とは異なる場合
、R1は幾分長くてもよく、C12〜C24の範囲における鎖長を有する。一般式は
また、アミンオキシドを包含し、その際x+y+z=0、R1=C8〜C18であり
、R’はH、及びqは0〜2で、好ましくは2である。このようなアミンオキシ
ドは、米国特許第5,075,501及び5,071,594号に開示されるよ
うなC1214のアルキルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミン
オキシド、オクタデシルアミンオキシド及びそれらの水和物、特に、二水和物で
説明され、参考として本明細書に組み入れられる。
【0109】 発明は、x+y+zが0とは異なり、特にx+y+zが約1〜約10であり、
1が8〜約24の炭素、好ましくは約12〜約16の炭素原子を含有する第1
級アルキル基であるアミンオキシドも包含する;このような実施態様ではy+z
は好ましくは0であり、xは好ましくは約1〜約6、さらに好ましくは約2〜約
4であり;EOはエチレンオキシを表し;POはプロピレンオキシを表し;且つ
BOはブチレンオキシを表す。かかるアミンオキシドは、従来の合成方法、例え
ば、アルキルエトキシサルフェートとジメチルアミンとの反応の後、エトキシ化
アミンを過酸化水素により酸化することによって調製することができる。
【0110】 本明細書において極めて好ましいアミンオキシドは、室温において固体であり
、より好ましくは30℃〜90℃の範囲の融点を有する。本明細書で使用するの
に好適なアミンオキシドは、アクゾケミー(Akzo Chemie)、エチルコープ(Eth
yl Corp.)、及びプロクター&ギャンブル(Procter & Gamble)を含めて多数の
供給元により商業的に製造されている。別のアミンオキシドの製造元に関しては
、マッカーチェオンズの編集物及びカーク・オスマーの概説論文を参照のこと。
好ましい市販のアミンオキシドは、固体で、二水和物のADMOX16、及びA
DMOX18、ADMOX12であり、及び特にエチル社(Ethyl Corp.)より
のADMOX14である。
【0111】 好ましい実施態様には、ドデシルジメチルアミンオキシド二水和物、ヘキサデ
シルジメチルアミンオキシド二水和物、オクタデシルジメチルアミンオキシド二
水和物、ヘキサデシルトリス(エチレンオキシ)ジメチル−アミンオキシド、テ
トラデシルジメチルアミンオキシド二水和物、及びこれらの混合物が挙げられる
。 特定の好ましい実施態様ではR’はHであるが、Hよりやや大きいR’を有す
ることに関しては許容範囲がある。具体的には、本発明は更に、R’がCH2
Hである実施態様、例えばヘキサデシルビス(2−ヒドロキシエチル)アミンオ
キシド、タロービス(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド、ステアリルビス
(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド、及びオレイルビス(2−ヒドロキシ
エチル)アミンオキシドを包含する。
【0112】 ビルダー 本明細書の組成物はまた、好ましいが任意に、質量において約50%まで、よ
り好ましくは約1%〜約40%、更により好ましくは約5%〜約30%の洗剤ビ
ルダー物質を含有する。しかしながら、ビルダーのより低い又は、より高い濃度
を除外するという意味ではない。洗剤ビルダーは、鉱物硬度抑制の援助をするた
めに、任意に本明細書の組成物に包含され得る。有機ビルダー同様に無機ビルダ
ーを用いることができる。ビルダーは通常、粒子状の汚れを落とす援助をするた
め、布地洗濯組成物の中に用いられる。洗剤ビルダーは、1982年3月23日
にスミス(Smith)らに発行された、米国特許第4,321,165号に記載さ
れている。本明細書の液体洗剤に用いるのに好ましいビルダーは、1981年8
月18日にレイクヒム(Leikhim)らに発行された、米国特許第4,284,5
32号に記載されている。
【0113】 珪酸塩ビルダーの例は、アルカリ金属珪酸塩、特にSiO2:Na2Oの比が、
1.6:1〜3.2:1の範囲にあるもの、及び層状珪酸塩、例えば、層状珪酸
ナトリウムであり、これは1987年5月12日にH.P.リーク(H.P.Rieck
)に発行された、米国特許第4,664,839号に記載されている。NaSK
S−6は、ヘキスト(本明細書では一般に「SKS−6」と略記)から市販され
ている結晶性層状珪酸塩の商標である。ゼオライトビルダーとは異なって、Na
SKS−6珪酸塩ビルダーは、アルミニウムを含有しない。NaSKS−6は層
状珪酸塩のデルタ−Na2SiO5形態を有する。ドイツDE−A−3,417,
649号及びDE−A−3,742,043号に記載されたもののような方法に
よってそれを調製することができる。SKS−6は、本明細書に用いるのに極め
て好ましい層状珪酸塩であるが、他のこうした層状珪酸塩、例えば以下の一般式
を有するものも本明細書において用いることができ、その式は NaMSix2x+1・yH2O であり、この式においてMはナトリウム又は水素であり、xは1.9〜4の数で
好ましくは2であり、yは0〜20の数で好ましくは0である。ヘキストのその
ほかの多様な層状珪酸塩には、アルファ、ベータ及びガンマの形態としてのNa
SKS−5、NaSKS−7及びNaSKS−11が挙げられる。上記で注目し
たように、デルタ−Na2SiO5(NaSKS−6の形態)が本明細書での使用
に最も好ましい。例えば珪酸マグネシウムのような他の珪酸塩もまた有用である
可能性があり、これは酸素漂白剤の安定化剤、及び泡抑制システムの成分として
、働くことができる。
【0114】 炭酸塩ビルダーの例は、ドイツ特許出願第2,321,001号(1973年
11月15日公開)に記載されるようなアルカリ土類及びアルカリ金属炭酸塩で
ある。 アルミノ珪酸塩ビルダーは、本発明において有用である。アルミノ珪酸塩ビル
ダーは、液体洗剤の処方において重要なビルダーとなり得る。アルミノ珪酸塩ビ
ルダーには以下の実験式を有するものが挙げられ: Mz(zAlO2y]・xH2O 上式において、z及びyは少なくとも6の整数であり、zのyに対するモル比は
1.0〜約0.5であり、xは約15〜約264の整数である。 有用なアルミノ珪酸塩イオン交換物質は市販されている。このようなアルミノ
シリケートは、構造において結晶性であっても非晶性であってもよく、且つ天然
に生じるアルミノシリケートであってもよいし、合成に由来してもよい。アルミ
ノシリケートイオン交換物質の製造方法は、米国特許第3,985,669号(
1976年10月12日発行、クルメル(Krummel)ら)に開示されている。本
明細書で有用な好ましい合成の結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は、名
称ゼオライトA、ゼオライトP(B)、ゼオライトMAP及びゼオライトXのも
とで入手可能である。特に好ましい実施態様において、結晶性アルミノシリケー
トイオン交換物質は、以下の式を有し: Na12[(AlO212(SiO212]・xH2O 上式において、xは約20〜約30であり、特に約27である。この物質はゼオ
ライトAとして知られる。脱水ゼオライト(x=0〜10)も本明細書で用いて
もよい。好ましくは、アルミノシリケートは、直径約0.1〜10ミクロンの粒
径を有する。
【0115】 本発明の目的に好適な有機洗浄性ビルダーには、多種多様なポリカルボキシレ
ート化合物が挙げられるが、これに拘束されない。本明細書で使用されるとき、
「ポリカルボキシレート」は、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくと
も3つのカルボキシレート基を有する化合物を言う。ポリカルボキシレートビル
ダーは一般に酸の形態で組成物に加えることができるが、中和した塩の形態で加
えることもできる。塩の形態で利用する場合、ナトリウム、カリウム、及びリチ
ウムのようなアルカリ金属、又はアルカノ−ルアンモニウム塩が好ましい。 種々のカテゴリーの有用な物質がポリカルボキシレートビルダーに含まれる。
重要なカテゴリーのポリカルボキシレートビルダーの1つには、米国特許第3,
128,287号(1964年4月7日発行、バーグ(Berg))及び米国特許第
3,635,830号(1972年1月18日発行、ランバーチ(Lamberti)ら
)に開示されたようなオキシジコハク酸塩を含むエーテルポリカルボキシレート
が挙げられる。米国特許第4,663,071号(1987年5月5日発行、ブ
ッシュ(Bush)ら)の「TMS/TDS」ビルダーも参照のこと。好適なエーテ
ルポリカルボキシレートには、米国特許第3,923,679号;同第3,83
5,163号;同第4,158,635号;同第4,120,874号及び同第
4,102,903号に記載されたもののような環式化合物、特に脂環式化合物
も挙げられる。
【0116】 そのほかの有用な洗浄力のためのビルダーには、エーテルヒドロキシポリカル
ボキシレート、無水マレイン酸のエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリ
マー、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、及
びカルボキシメチロキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸
のようなポリ酢酸の種々のアルカリ金属塩、アンモニウム塩及び置換アンモニウ
ム塩、並びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼ
ン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチロキシコハク酸のようなポリカ
ルボキシレート、及びそれらの可溶性の塩が挙げられる。 クエン酸塩ビルダー、例えば、クエン酸及びその可溶性の塩(特にナトリウム
塩)は、再生可能な資源からのその入手可能性及びその生分解性のために、重質
液状洗剤処方に関して特に重要なポリカルボキシレートビルダーである。オキシ
ジスクシナート類はかかる組成物及び組み合わせにおいて特に有用である。
【0117】 また、本発明の洗剤組成物で好適なのは、米国特許第4,566,984号(
1986年1月28日発行、ブッシュ(Bush))で開示されている3,3−ジカ
ルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエート及び関連する化合物である
。有用なコハク酸ビルダーには、C5〜C20のアルキル及びアルケニルコハク酸
及びその塩が挙げられる。この種の特に好ましい化合物はドデセニルコハク酸で
ある。コハク酸塩ビルダーの具体的例には、ラウリルコハク酸塩、ミリスチルコ
ハク酸塩、パルミチルコハク酸塩、2−ドデセニルコハク酸塩(好ましい)、2
−ペンタデセニルコハク酸塩などが挙げられる。ラウリルコハク酸塩は、この群
において好ましいビルダーであり、1986年11月5日に公開された、欧州特
許出願、第86200690.5/0,200,263号に記載されている。 そのほかの好適なポリカルボキシレートは、米国特許第4,144,226号
(1979年3月13日発行、クルチフィールド(Crutchfield)ら)及び米国
特許第3,308,067号(1967年3月7日発行、ディール(Diehl))
に開示されている。米国特許第3,723,322号(ディール)も参照のこと
【0118】 脂肪酸、例えば、C12〜C18のモノカルボン酸も単独で、又は前述のビルダー
、特にクエン酸塩及び/又はコハク酸塩ビルダーと組み合わせて組成物に組み入
れて追加のビルダー活性を提供することができる。脂肪酸のかかる使用は一般に
、処方者によって考慮されるべき泡の減少を招く。 リンに基づくビルダーを用いることができる状況では、多様なアルカリ金属リ
ン酸塩、例えば周知の、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、及
びオルトリン酸ナトリウムを用いることができる。エタン−1−ヒドロキシ−1
,1−ジホスフォネート及びそのほかの既知のホスフォネート(例えば、米国特
許第3,159,581号;同第3,213,030号;同第3,422,02
1号;同第3,400,148号及び同第3,422,137号を参照のこと)
のようなホスフォネートビルダーも用いることができる。
【0119】 他の任意組成物成分 前述の液相及び固相の成分に加えて、水性基剤及び非水性基剤の洗剤組成物は
、種々のそのほかの任意成分を含有することができるし、好ましくは含有するで
あろう。かかる任意成分は、液状形態であっても固体状形態であってもよい。任
意成分は、液相に溶解されてもよく、微粒子又は液滴の形態にて液相に分散され
てもよい。他の物質の幾つかは、本明細書の組成物に任意に用いてもよく、以下
に非常に詳細に記載されている:
【0120】 任意無機洗剤ビルダー 本明細書の洗剤組成物はまた、前述のもの以外にアルカリ性供給源としても機
能する、1以上の種類の無機洗剤ビルダーを、任意に含有してもよい。こうした
任意の無機ビルダーは、例えば、ゼオライトのような、アルミノ珪酸塩を包含す
ることができる。アルミノ珪酸塩ゼオライト、及び洗剤ビルダーとしてのその使
用については、コーキル(Corkill)らの米国特許第4,605,509号;1
986年8月12日に発行、により詳しく論じられており、この明細書は参考と
して引用し、本明細書に組み入れる。また、この’509号の米国特許において
論じられているような結晶性層状珪酸塩も、本明細書の洗剤組成物に用いるのに
また好適である。任意無機洗剤ビルダーは、使用される場合は、本明細書の組成
物の質量において2%〜15%含まれることができる。
【0121】 任意酵素 本明細書の洗剤組成物はまた、1以上の種類の洗剤酵素を、任意に含有しても
よい。こうした酵素には、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、及びリパー
ゼを挙げることができる。こうした物質は当該技術分野において既知であり、市
販されている。これらは、本明細書の非水性液体洗剤組成物の中に、懸濁の形態
、「マルメ(marume)」又は「小球」の形態で混和されてもよい。もう1つの好
適な種類の酵素は、非イオン系界面活性剤中の酵素のスラリーの形態のもの、例
えば、商品名「SL」としてノボ・ノルディスク(Novo Nordisk)より市販され
ている酵素、又は商品名「LDP」としてノボ・ノルディスク(Novo Nordisk)
より市販されているマイクロカプセル化酵素を含む。 従来の酵素小球の形態で本明細書における組成物に添加される酵素が本明細書
での使用に特に好ましい。かかる小球は一般に約100〜1、000ミクロン、
さらに好ましくは約200〜800ミクロンのサイズの範囲であり、組成物の非
水性液状相に懸濁される。本発明の組成物における小球は、ほかの酵素形態との
比較において、長い間酵素活性を保持するという点において特に望ましい酵素安
定度を示すことが判明している。従って、酵素小球を利用する組成物は、酵素を
水性液状洗剤に組み入れる場合、頻繁に使用しなければならないような従来の酵
素安定剤を含有する必要がない。
【0122】 用いる場合、酵素は通常、組成物のグラムあたり質量約10mgまで、さらに
通常では約0.01mg〜約5mgの活性のある酵素を提供するのに十分なレベ
ルで、本明細書における非水性液状組成物に組み入れられる。別な言い方で言え
ば、本明細書における非水性液状洗剤組成物は通常、約0.001質量%〜5質
量%、好ましくは約0.01質量%〜1質量%の酵素の市販製剤を含む。プロテ
アーゼ酵素は、例えば、通常、組成物のグラム当り0.005〜0.1アンソン
単位(AU)の活性を提供するのに十分なレベルでかかる市販の製剤に存在する
【0123】 任意キレート剤 本明細書の洗剤組成物はまた、キレート剤を本明細書の非水性洗剤組成物中に
任意に含有してもよく、このキレート剤は、金属イオン、例えば、鉄及び/又は
マンガンをキレート化する働きをする。こうしたキレート剤は従って、組成物中
の金属不純物と共に錯体を形成する働きをするが、そうでなければ、過酸素漂白
剤のような組成物成分は非活性化されやすい。有用なキレート剤には、アミノカ
ルボキシレート、ホスホネート、アミノホスホネート、多官能置換された芳香族
キレート剤、及びこれらの混合物が挙げられる。 任意キレート剤として有用なアミノカルボキシレートには、エチレンジアミン
テトラアセテート、N−ヒドロキシエチル−エチレンジアミントリアセテート、
ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオナート、トリエチレ
ンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート、エ
チレンジアミンジスクシナート、及びエタノールジグリシンが挙げられる。これ
らの物質のアルカリ金属塩が好ましい。
【0124】 洗剤組成物において少なくとも低濃度の総リンが許容される場合、アミノホス
ホネートはまた本発明の組成物におけるキレート剤として用いるのに好適であり
、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)がデクエスト(DEQUES
T)として挙げられる。好ましくは、これらのアミノホスフォネートは、約6を
超える炭素原子のアルキル基又はアルケニル基を含有しない。 多官能−置換の芳香族キレート剤も本明細書の組成物において有用である。米
国特許第3,812,044号(1974年5月21日発行、コナー(Connor)
ら))を参照のこと。酸性形態でのこの種の好ましい化合物は、1,2−ジヒド
ロキシ−3,5−ジスルホベンゼンのようなジヒドロキシジスルホベンゼンであ
る。
【0125】 好ましいキレート剤には、ヒドロキシ−エチルニホスホン酸(HEDP)、ジ
エチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン二コハク酸(EDD
S)、及び二ピコリン酸(DPA)、及びそれらの塩が挙げられる。キレート剤
は、もちろんまた、本明細書の組成物を布地の洗浄/漂白に使用する間に、洗剤
ビルダーとして作用してもよい。キレート剤を使用する場合は、本明細書の組成
物の質量において約0.1%〜10%含まれることができる。より好ましくは、
キレート剤は、本明細書の洗剤組成物の質量において約0.2%〜3%含まれる
であろう。
【0126】 任意の粘土汚れ落とし/再汚染防止剤 本発明の組成物はまた、粘土汚れ落とし、及び再汚染防止特性を有する水溶性
エトキシ化アミンを、任意に含有することができる。用いられる場合は、汚れ物
質は本明細書の組成物の質量において約0.01%〜約5%含有されることがで
きる。 最も好ましい汚れ落とし及び再汚染防止剤は、エトキシ化テトラエチレンペン
タミンである。代表的なエトキシ化アミンは、更に1986年7月1日にヴァン
ダーミーア(VanderMeer)に発行された、米国特許第4,597,898号に記
載されている。別の群の好ましい粘土汚れ落とし再汚染防止剤は、カチオン性化
合物であり、1984年6月27日にオウ(Oh)及びゴッセリンク(Gosselink
)に公開された、欧州特許出願第111,965号に開示されている。使用でき
る、他の粘土汚れ落とし/再汚染防止剤には、1984年6月27日にゴッセリ
ンク(Gosselink)に公開された、欧州特許出願第111,984号に開示され
ているエトキシ化アミンポリマー、1984年7月4日にゴッセリンク(Gossel
ink)に公開された、欧州特許出願第112,592号に開示されている双極性
ポリマー、及び1985年10月22日にコナー(Connor)に発行された、米国
特許第4,548,744号に開示されているアミンオキシドが挙げられる。当
該技術分野において既知の他の粘土汚れ落とし及び/又は再汚染防止剤もまた、
本明細書の組成物において使用することができる。別の種類の好ましい再汚染防
止剤には、カルボキシメチルセルロース(CMC)物質が挙げられる。これらの
物質は当該技術分野において周知である。
【0127】 任意液体漂白活性化剤 室温で液体状態であり、液体として本明細書の洗剤組成物の非水性液相に添加
することができる漂白活性化剤を、本明細書の洗剤組成物はまた、任意に含有し
てもよい。1つのこうした液体漂白活性化剤は、アセチルトリエチルクエン酸塩
(ATC)である。他の例には、グリセロールトリアセテート、及びノナノイル
バレロラクタムが挙げられる。液体漂白活性化剤は、本明細書の組成物の非水性
液相に溶解することができる。
【0128】 任意漂白触媒 所望であれば、漂白化合物は、マンガン化合物により触媒作用を受けることが
できる。こうした化合物は当該技術分野において周知であり、例えばマンガンに
基づく触媒が挙げられ、米国特許第5,246,621号、米国特許第5,24
4,594号、米国特許第5,194,416号、米国特許第5,114,60
6号;及び欧州特許出願公開番号第549,271A1号、第549,272A
1号、第544,440A2号、及び第544,490A1号に開示されている
。これらの触媒の好ましい例には、MnIV 2(u−O)3(1,4,7−トリメチ
ル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2(PF62、MnIII 2(u−O)1
u−OAc)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン
2(ClO42、MnIV 4(u−O)6(1,4,7−トリアザシクロノナン)4 (ClO44、MnIIIMnIV 4(u−O)1(u−OAc)2-(1,4,7−ト
リメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2(ClO43、MnIV(1,
4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)−(OCH33(P
6)、及びこれらの混合物が挙げられる。他の金属に基づく漂白触媒には、米
国特許第4,430,243号、及び米国特許第5,114,611号に開示さ
れているものが挙げられる。漂白を増進するために、多様な錯体配位子のあるマ
ンガンを使用することはまた、以下の米国特許:第4,728,455号、第5
,284,944号、第5,246,612号、第5,256,779号、第5
,280,117号、第5,274,147号、第5,153,161号、及び
第5,227,084号に報告されている。
【0129】 実用的な事柄として、限定する目的ではないが、本明細書の組成物及び方法は
、洗浄水溶液中において、少なくとも1千万分の1のオーダーで活性のある漂白
触媒種を提供するように調整することができ、好ましくは約0.1ppm〜約7
00ppm、より好ましくは約1ppm〜約500ppmの触媒種が洗濯液中に
提供されるであろう。 本明細書において有用なコバルト漂白触媒が既知であり、例えば,M.L.ト
ベ(M.L.Tobe)の「遷移金属錯体の塩基加水分解(Base Hydrolysis of Transit
ion-Metal Complexes)」、最新・無機・生物無機・機構(Adv.Inorg.Bioinorg.
Mech.)、(1983年)、2、1〜94頁に記載されている。本明細書で有用
な最も好ましいコバルト触媒は、式[Co(NH35OAc]Tyを有するコバ
ルトペンタアミンアセテート塩であり、上式において、「OAc」は、アセテー
ト部分、そして「Ty」はアニオンを表し、特にコバルトペンタアミンアセテー
トクロリド、[Co(NH35OAc]Cl2;並びに[Co(NH35OAc
](OAc)2;[Co(NH35OAc](PF62;[Co(NH35OA
c](SO4);[Co(NH35OAc](BF42;及び[Co(NH35
OAc](NO32(本明細書においては「PAC」)である。
【0130】 これらのコバルト触媒は、既知の方法により容易に調製されるが、それらは例
えばトべの論文及びその中の引用文献、1989年3月7日にダイアクン(Diak
un)らに発行された、米国特許第4,810,410号、化学ジャーナル版(J.
Chem.Ed.)(1989年)、66(12)、1043〜45;無機化合物の合成
及び同定(The Synthesis and Characterization of Inorganic Compounds)、
W.L.ジョリー(W.L.Jolly)、(プレンティス−ホール(Prentice-Hall);
1970年)、461〜3頁;無機化学(Inorg.Chem.)、18、1497〜1
502(1979年);無機化学(Inorg.Chem.)、21、2881〜2885
(1982年);無機化学(Inorg.Chem.)、18、2023〜2025(19
79年);無機合成(Inorg.Synthesis)、173〜176(1960年);及
び物理化学ジャーナル(Journal of Physical Chemistry)、56、22〜25
(1952年)の中で教えられるような方法である。
【0131】 実用的な事柄として、限定する目的ではないが、本明細書の組成物及び清浄方
法は、水性洗浄媒体において、少なくとも1億分の1のオーダーで活性のある漂
白触媒種を提供するように調整することができ、好ましくは、約0.01ppm
〜約25ppm、より好ましくは約0.05ppm〜約10ppm、そして最も
好ましくは約0.1ppm〜約5ppmの漂白触媒種を洗浄液中に提供するであ
ろう。自動洗浄方法における洗浄液中でこうした濃度を得るために、典型的な本
明細書の組成物は通常、洗浄組成物の質量において約0.0005%〜約0.2
%、より好ましくは約0.004%〜約0.08%の漂白触媒、特にマンガン又
はコバルト触媒を含む。
【0132】 任意光沢剤、泡抑制剤、染料及び/又は香料 本明細書の洗剤組成物はまた、任意に従来の光沢剤、泡抑制剤、染料及び/又
は香料物質を含んでもよい。こうした光沢剤、泡抑制剤、シリコーン油、染料、
及び香料はもちろん、非水性の環境において他の組成物成分に適合性があり、且
つ非反応性でなくてはならない。光沢剤、泡抑制剤、染料、及び/又は香料が存
在する場合、通常本明細書の組成物の質量において約0.0001%〜2%含ま
れるであろう。
【0133】 構造可塑剤 本明細書の非水性液体洗剤組成物はまた、質量において約0.1%〜5%、好
ましくは約0.1%〜2%の超微粒子状固体物質を含有することができ、この超
微粒子状固体物質には、シリカ、例えば燻蒸シリカ、二酸化チタン、不溶性炭酸
塩、超微粒子状炭素、又はこれらの物質の組み合わせを挙げることができる。こ
の種類の超微粒子状物質は、本発明の製品において、構造可塑剤として機能する
。こうした物質は、約7〜40ナノメーター、より好ましくは約7〜15ナノメ
ーターの範囲の平均粒径を有する。こうした物質はまた、約40〜400m2
gの範囲の特別な表面積を有する。 超微粒子状可塑剤物質は、製品の粘度を高めることなく、界面活性剤構造化液
相の可塑性を高めることにより、本明細書の非水性液体洗剤製品の輸送安定度を
改善することができる。これにより、こうした製品は、輸送中に直面するかもし
れない高周波数振動に、製品における沈降分離を起こす可能性がある望ましくな
い構造の崩壊をせずに、耐えることができる。 二酸化チタンの場合は、この物質を使用するとまた、本明細書の洗剤組成物中
の粒子状物質の懸濁液に白さが付与される。この効果により製品の全体の見栄え
が改善する。
【0134】 ポリマー汚れ落とし剤 当業者に既知のいかなるポリマー汚れ落とし剤も、本発明の組成物及び方法に
任意に使用され得る。ポリマー汚れ落とし剤は、ポリエステル及びナイロンのよ
うな疎水性の繊維の面を親水性にする、親水性の部分と、疎水性の繊維の上に沈
着し、洗浄及び濯ぎサイクルの完了までそこに付着したままであり、従って親水
性のセグメントにとって錨として働く、疎水性の部分の、両方を有することを特
徴とする。このため、汚れ落とし剤による処置の結果として染みが自然に浮かび
、その後の洗浄工程において、染みはより容易に洗浄され得る。
【0135】 本明細書で有用なポリマー汚れ落とし剤の例には、1988年1月26日にゴ
ッセリンク(Gosselink)に発行された、米国特許第4,721,580号;1
976年12月28日にニコール(Nicol)らに発行された、米国特許第4,0
00,093号;1987年4月22日にクド(Kud)らに公開された、欧州特
許出願第0219048号;1987年10月27日にゴッセリンク(Gosselin
k)に発行された、米国特許第4,702,857号;1990年11月6日に
J.J.シーベル(J.J.Scheibel)に発行された、米国特許第4,968,45
1号が挙げられる。市販されている汚れ落とし剤には、ソカラン(SOKALAN)型
の物質、例えばバスフ(BASF)(西ドイツ)より入手可能なソカランHP−22
(SOKALAN HP-22)が、挙げられる。また1976年5月25日にヘイズ(Hays
)に発行された、米国特許第3,959,230号、及び1975年7月8日に
バサダー(Basadur)に発行された米国特許第3,893,929号も参照のこ
と。このポリマーの例には、市販されている物質であるゼルコン(ZELCON)51
26(デュポン(Dupont)より)及びミリアーゼT(MILEASE T)(ICIより
)が挙げられる。他の好適なポリマー汚れ落とし剤には、1987年12月8日
にゴッセリンク(Gosselink)らに発行された、米国特許第4,711,730
号のテレフタレートポリエステル、1988年1月26日にゴッセリンク(Goss
elink)に発行された、米国特許第4,721,580号のアニオン末端−キャ
ップされたオリゴマーエステル、及び1987年10月27日にゴッセリンク(
Gosselink)に発行された、米国特許第4,702,857号のブロックポリエ
ステルオリゴマー化合物が挙げられる。好ましいポリマー汚れ落とし剤にはまた
、1989年10月31日にマルドナード(Maldonado)らに発行された、米国
特許第4,877,896号の汚れ落とし剤が挙げられる。
【0136】 汚れ落とし剤は、使用される場合は一般に、本明細書の洗剤組成物の質量にお
いて、約0.01%〜約10.0%含まれるであろうが、通常は洗剤組成物の質
量において約0.1%〜約5%、好ましくは、約0.2%〜約3.0%含まれる
であろう。
【0137】 ポリマー分散剤 ポリマー分散剤は、質量において約0.1%〜約7%の濃度で、本明細書の組
成物中で、特にゼオライト及び/又は層状珪酸塩ビルダーの存在において、有利
に使用することができる。好適なポリマー分散剤には、他の既知のものも使用す
ることができるが、高分子ポリカルボキシレート及びポリエチレングリコールが
挙げられる。理論によって限定されることは意図しないが、ポリマー分散剤は、
ほかのビルダー(低分子量のポリカルボキシレートを含む)と組み合わせると結
晶成長抑制、ひどい汚れ放出解膠、及び再沈着防止によって洗浄性ビルダーの性
能を高めると考えられている。 高分子ポリカルボキシレート物質は、好適な不飽和モノマーを、好ましくはそ
の酸形態にて重合する又は共重合することによって調製することができる。好適
な高分子ポリカルボキシレート類を形成するために重合することができる不飽和
モノマー酸には、アクリル酸、マレイン酸(又は無水マレイン酸)、フマル酸、
イタコン酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸及びメチレンマロン酸が
挙げられる。ビニルメチルエーテル、スチレン、エチレンなどのカルボキシレー
ト基を含有しない本明細書の高分子ポリカルボキシレート又はモノマー部分の存
在は、そのような部分が約40質量%を超えないという条件で好適である。
【0138】 特に好適な高分子ポリカルボキシレートは、アクリル酸に由来することができ
る。かかるアクリル酸に基づいた本明細書で有用なポリマーは、重合したアクリ
ル酸の水溶性塩である。酸形態におけるかかるポリマーの平均分子量は好ましく
は約2,000〜10,000、さらに好ましくは約4,000〜7,000、
最も好ましくは約4,000〜5,000の範囲である。かかるアクリル酸ポリ
マーの水溶性塩には、例えば、アルカリ金属、アンモニウム及び置換されたアン
モニウムの塩が挙げられる。この種の可溶性ポリマーは、既知の物質である。洗
剤組成物におけるこの種のポリアクリレートの使用は、例えば、米国特許第3,
308,067号(1967年3月7日発行、ディール(Diehl))に開示され
ている。
【0139】 アクリル酸/マレイン酸を基にしたコポリマーも分散剤/再沈着防止剤の好ま
しい成分として用いてもよい。かかる物質には、アクリル酸とマレイン酸のコポ
リマーの水溶性塩が挙げられる。酸形態におけるかかるコポリマーの平均分子量
は好ましくは約2,000〜100,000、さらに好ましくは約5,000〜
75,000、最も好ましくは約7,000〜65,000の範囲である。かか
るコポリマーにおけるアクリル酸部分とマレイン酸部の比は、一般に約30:1
〜約1:1、さらに好ましくは約10:1〜2:1の範囲である。かかるアクリ
ル酸/マレイン酸コポリマーの水溶性塩には、例えば、アルカリ金属、アンモニ
ウム及び置換されたアンモニウムの塩を挙げることができる。この種の可溶性ア
クリル酸/マレイン酸コポリマーは、欧州特許出願第66915号(1982年
12月15日公開)並びに欧州特許第193,360号(1986年9月3日公
開)に記載されている既知の物質であり、それらはまた、ヒドロキシプロピルア
クリレートを含むかかるポリマーも記載している。さらにそのほかの有用な分散
剤には、マレイン酸/アクリル酸/ビニルアルコールターポリマーが挙げられる
。例えば、アクリル酸/マレイン酸/ビニルアルコールの45/45/10ター
ポリマーを含むかかる物質は、欧州特許第193,360号にも開示されている
【0140】 包含することができるもう1つのポリマー物質は、ポリエチレングリコール(
PEG)である。PEGは、粘土汚れ除去−再沈着防止剤として作用すると同様
に分散剤性能を示すことができる。このような目的に対する典型的な分子量の範
囲は、約500〜約100,000、好ましくは約1,000〜約50,000
、さらに好ましくは約1,500〜約10,000の範囲である。 ポリアスパルテート及びポリグルタメート分散剤も、特にゼオライトビルダー
と併せて使用してもよい。ポリアスパルテートのような分散剤は好ましくは約1
0,000の分子量(平均)を有する。
【0141】 染料移行抑制剤 本発明の組成物はまた、洗浄工程中に一方の布地からもう1つの布地に染料が
移行するのを抑制するのに効果的な1以上の物質を包含してもよい。一般に、か
かる染料移行抑制剤には、ポリビニルピロリドンポリマー類、ポリアミンN−オ
キシドポリマー類、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールのコポリマ
ー類、マンガンフタロシアニン、過オキシダーゼ類、及びそれらの混合物が挙げ
られる。使用するならば、このような作用剤は通常、組成物の約0.01質量%
〜約10質量%、好ましくは約0.01質量%〜約5質量%、さらに好ましくは
約0.05質量%〜約2質量%含まれる。 さらに具体的には、本明細書で使用するのに好ましいポリアミンN−オキシド
ポリマー類は、以下の構造式:R−Ax−P;式中、PはN−O基を結合するこ
とができる又はN−O基が重合可能単位の一部を形成することができる又はN−
O基が双方の単位に結合することができる重合可能単位であり;Aは以下の構造
の1つであり:−NC(O)−、−C(O)O−、−S−、−O−、−N=;x
は0又は1であり;且つ、RはN−O基のNが結合することができる又はN−O
基がこれらの基の一部である脂肪族、エトキシ化脂肪族、芳香族、複素環又は環
状基、又はその組み合わせである、を有する単位を含有する。好ましいポリアミ
ンN−オキシドは、Rがピリジン、ピロール、イミダゾール、ピロリジン、ピペ
リジン及びそれらの誘導体のような複素環基であるものである。
【0142】 N−O基は以下の一般構造で表すことができる:
【0143】
【化7】
【0144】 式中、R1、R2、R3は、脂肪族、芳香族、複素環又は脂環族基又はその組み合
わせであり;x、y及びzは0又は1であり;且つ、N−O基の窒素は、前述の
基のいずれかに結合することができるか又はその一部を形成することができる。
ポリアミンN−オキシドのアミンオキシド単位はpKa<10、好ましくはpK
a<7、さらに好ましいpKa<6を有する。
【0145】 形成されるアミンオキシドポリマーが水溶性であり、且つ染料移行抑制特性を
有する限り、いかなるポリマー主鎖を用いることもできる。好適なポリマー主鎖
の例は、ポリビニル類、ポリアルキレン類、ポリエステル類、ポリエーテル類、
ポリアミド、ポリイミド類、ポリアクリレート類及びそれらの混合物である。こ
のようなポリマーには、1つのモノマー型がアミンN−オキシド及びもう1つの
モノマー型がN−オキシドであるランダムコポリマー類又はブロックコポリマー
類が挙げられる。アミンN−オキシドポリマーは通常、10:1〜1:1,00
0,000のアミン対アミンN−オキシドの比を有する。しかしながら、ポリア
ミンオキシドポリマーに存在するアミンオキシド基の数は、適当な共重合又はN
−酸化の適当な程度によって変化することができる。ほとんどいかなる程度の重
合においてもポリアミンオキシド類を得ることができる。通常、平均分子量は、
500〜1,000,000;さらに好ましい1,000〜500,000;さ
らに好ましい5,000〜100,000の範囲内である。この好ましい部類の
物質を「PVNO」ということができる。
【0146】 本明細書の洗剤組成物はで有用な最も好ましいポリアミンN−オキシドは、ポ
リ(4−ビニルピリジン−N−オキシド)であり、その平均分子量は約50,0
00であり、アミン対アミンN−オキシドの比は約1:4である。 N−ビニルピロリドンポリマーとN−ビニルイミダゾールポリマーのコポリマ
ー(「PVPVI」としての部類という)も本明細書で使用するのに好ましい。
好ましくはPVPVIは、5,000〜1,000,000、さらに好ましくは
5,000〜200,000、最も好ましくは10,000〜20,000の範
囲の平均分子量を有する。(平均分子量の範囲は、バース(Barth)らの化学分
析(Chemical Analysis)、113巻、「ポリマー同定の最新法(Modern Method
s of Polymer Characterization)」に記載されている、光分散により測定され
、この開示内容は参考として引用し本明細書に組み入れる。)PVPVIコポリ
マーは通常、1:1〜0.2:1、さらに好ましくは0.8:1〜0.3:1、
最も好ましくは0.6:1〜0.4:1のN−ビニルイミダゾール対N−ビニル
ピロリドンのモル比を有する。このようなコポリマーは直鎖であっても、分枝状
であってもよい。
【0147】 本発明の組成物は、約5,000〜約400,000、好ましくは約5,00
0〜約200,000、さらに好ましくは約5,000〜約50,000の平均
分子量を有するポリビニルピロリドン(「PVP」)を用いてもよい。洗剤分野
ではPVPは当業者に周知であり;例えば、参考として本明細書に組み入れる欧
州特許出願第262,897号及び欧州特許出願第256,696号を参照のこ
と。PVPを含有する組成物は、平均分子量、約500〜約100,000、好
ましくは約1,000〜約10,000を有するポリエチレングリコール(「P
EG」)も含有することができる。好ましくは、洗浄溶液に提供されるPEGと
PVPの比はppmを基準にして約2:1〜約50:1、さらに好ましくは約3
:1〜約10:1である。 本明細書の洗剤組成物はまた、質量において約0.005%〜5%の特定の種
類の親水性の光学的光沢剤を任意に含有してもよく、この光学的光沢剤はまた、
染料移行抑制剤の作用をする。使用するならば、本明細書における組成物は好ま
しくは約0.01質量%〜1質量%のかかる光学的光沢剤を含む。
【0148】 本発明において有用な親水性の光学的光沢剤は、以下の構造式を有するもので
あり:
【0149】
【化8】
【0150】 上式において、R1はアニリロ、N−2−ビス−ヒドロキシエチル、及びNH−
2−ヒドロキシエチルから選択され;R2はN−2−ビス−ヒドロキシエチル、
及びN−2−ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ、モルフィリノ、クロロ、及
びアミノから選択され;及びMはナトリウム又はカリウムのような塩生成カチオ
ンである。
【0151】 上記式において、R1がアニリノ、R2がN−2−ビス−ヒドロキシエチル及び
Mがナトリウムのような陽イオンである場合、光沢剤は4,4’−ビス[(4−
アニリノ−6−(N−2−ビス−ヒドロキシエチル)−s−トリアジン−2−イ
ル)アミノ]−2,2’−スチルベンジスルホン酸及び二ナトリウム塩である。
この特定の光沢剤種は、チバ・ガイギーコーポレーションからチノパル(Tinopa
l)−UNPA−GXの商品名で市販されている。チノパル(Tinopal)−UNP
A−GXは、本明細書の洗剤組成物において有用な、好ましい親水性光学的光沢
剤である。 上記式において、R1がアニリノ、R2がN−2−ヒドロキシエチル−N−2−
メチルアミノ及びMがナトリウムのような陽イオンである場合、光沢剤は4,4
’−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ヒドロキシエチル−N−メチルアミ
ノ)−s−トリアジン−2−イル)アミノ]2,2’−スチルベンジスルホン酸
二ナトリウム塩である。この特定の光沢剤種は、チバ・ガイギーコーポレーショ
ンからチノパル(Tinopal)−5BG−GXの商品名で市販されている。 上記式において、R1がアニリノ、R2がモルフィリノ及びMがナトリウムのよ
うな陽イオンである場合、光沢剤は4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−モル
フィリノ−s−トリアジン−2−イル)アミノ]2,2’−スチルベンジスルホ
ン酸ナトリウム塩である。この特定の光沢剤種は、チバ・ガイギーコーポレーシ
ョンからチノパル(Tinopal)−AMX−GXの商品名で市販されている。
【0152】 本発明で使用するために選択される具体的な光学的光沢剤は、選択された上記
のポリマー染料移行抑制剤と組み合わせて使用する場合、特に効果的な染料以降
抑制性能の利益を提供する。かかる選択されたポリマー物質(例えば、PVNO
及び/又はPVPVI)とかかる選択された光学的光沢剤(例えば、チノパルU
NPA−GX、チノパル5BM−GX及び/又はチノパルAMS−GX)との組
み合わせは、単独で用いた場合、これら2つの顆粒状組成物の成分のいずれかが
提供するよりも、水性洗浄溶液において有意に良好な染料移行抑制を提供する。
理論により束縛されないで、かかる光沢剤は、洗浄溶液の中で布地に対して高い
親和性を有し、相対的に素早くこのような布地に沈着するのでこのような働きが
あると考えられている。光沢剤が洗浄溶液中で布地に沈着する程度は、「染着係
数」と呼ばれるパラメータによって定義することができる。染着係数は一般に、
a)布地に沈着する光沢剤物質対b)洗浄液における最初の光沢剤濃度の比とし
てである。相対的に高い染着係数を持つ光沢剤は、本発明の背景において染料の
移行を抑制するのに最も好適である。 当然、そのほかの従来の光学的光沢剤化合物が任意で本組成物に用いられ、本
物の染料移行抑制効果よりもむしろ従来の布地の「明るさ利益」を提供すること
ができることも十分理解される。かかる用法は従来のものであり、洗剤処方には
周知である。
【0153】 組成物の形態 前述のように、本明細書の非水性液体洗剤組成物は、界面活性剤含有の、好ま
しくは構造化された非水性液相に、漂白剤及び/又は他の物質が、固相として懸
濁し分散した粒子状態にある形態である。一般に、構造化された非水性液相は、
組成物の質量において約45%〜95%、より好ましくは約50%〜90%含ま
れるであろうが、この液相には分散した追加の固体物質が組成物の質量において
約5%〜55%、より好ましくは約10%〜50%含まれる。 本発明の粒子含有液体洗剤組成物は、その役柄から実質的に非水性(又は無水
)である。こうした組成物には、本質的又は任意成分の中の不純物として、非常
に少量の水が混和されてもよいが、その水の量は本明細書の組成物の質量におい
て、約5%を超えることがあってはならない。より好ましくは、本明細書の非水
性洗剤組成物の含水量は、質量において約1%未満であろう。 本明細書の粒子含有非水性液体洗剤組成物は、比較的粘稠で、市販される条件
下、及びこうした組成物が使用される条件下で、相安定である。本明細書の組成
物の粘度は高い頻度で、約300〜5,000cps、より好ましくは約500
〜3,000cpsの範囲であろう。本発明において、粘度は、キャリムCSL
2(Carrimed CSL2)レオメーターにより、剪断速度20s-1で測定される。
【0154】 本明細書で開示される、水性基剤の重質洗濯用液体洗剤組成物は、水及び他の
溶媒を担体として含有することができる。メタノール、エタノール、プロパノー
ル、及びイソプロパノールにより例示される、低分子量一級又は二級アルコール
が好適である。可溶化界面活性剤には一価アルコールが好ましいが、多価アルコ
ール、例えば2〜約6の炭素原子、及び2〜約6のヒドロキシ基を含有するもの
(例えば1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、グリセリン、及び1
,2−プロパンジオール)もまた用いることができる。組成物は5%〜90%、
通常10%〜50%のこうした担体を含有してもよい。 本明細書の洗剤組成物は好ましくは、水性の洗浄操作で使用される間に、洗浄
水がpH約6,5〜約11、好ましくは約7,5〜11を有するように配合され
る。推奨使用レベルにpHを制御する技術には、緩衝液、アルカリ、酸などの使
用が挙げられ、当業者に周知である。
【0155】 組成物の調製及び使用 本発明の、水性基剤の重質洗濯用液体洗剤組成物は、所望の成分と所望の溶媒
を混合し、混和することにより製造され得る。本明細書の非水性液体洗剤組成物
は、最初に界面活性剤含有の、好ましくは構造化された非水性液相を形成し、そ
の後この構造化された相に、粒子状成分を、いかなる都合のよいオーダーにおい
て添加し、結果の成分の組み合わせを、相の安定した本明細書の組成物を形成す
るため、例えば激しく動かして混合することにより調製され得る。こうした組成
物の典型的調製方法において、本質的成分及び特定の好ましい任意成分が、特別
なオーダーで、及び特別な条件で混合されるであろう。 好ましい調製方法の第一工程において、構造化された界面活性剤含有液相を形
成するのに用いるアニオン系界面活性剤含有粉末が調製される。この前調製工程
には、水性スラリーの形成が伴われ、この水性スラリーは約30%〜60%の、
直鎖C1016のアルキルベンゼンスルホン酸の1以上のアルカリ金属塩、及び約
2%〜30%の1以上の希釈非界面活性剤塩を含有する。その後の工程では、こ
のスラリーは、質量において4%未満の残留含水量を含有する固体物質を形成す
るのに必要な程度まで乾燥される。
【0156】 この固体アニオン系界面活性剤含有物質の調製後、この物質は1以上の非水性
有機希釈液と混合されることが可能であり、本明細書の洗剤組成物の、構造化さ
れた界面活性剤含有液相を形成する。これは、前述の前調製工程で形成されたア
ニオン系界面活性剤含有物質を粉末状態に変形し、こうした粉末物質を、前述の
ように界面活性剤又は非界面活性剤のいずれか又は両方の、1以上の非水性有機
希釈液を含む液体媒体と共に攪拌して混ぜ合わせることにより形成される。この
混ぜ合わせは、共に乾燥したLAS/塩物質の不溶性分画である粒子が、非水性
有機液体希釈液全体に、完全に混合されて分散した状態を形成するのに十分な攪
拌条件の下で行われる。 その後の処理工程において、こうして調製された非水性液体の分散は、本明細
書の洗剤組成物の、構造化された界面活性剤含有液相を提供するのに十分な条件
で、次いで製粉又は高速剪断攪拌され得る。こうした製粉又は高速剪断攪拌の条
件には一般に、約10℃〜90℃、好ましくは約20℃〜60℃の温度の保持;
及び、アニオン系界面活性剤含有粉末物質の不溶性分画の小さい粒子の凝集した
網状構造形成に十分な処理時間、が挙げられるであろう。この目的のための好適
な装置には:攪拌ボールミル、コボールミル(フライマ(Fryma))、コロイド
ミル、高圧ホモジナイザー、ハイシアーミキサーなどが挙げられる。コロイドミ
ル及びハイシアーミキサーは、高い処理能力、及び低い資本及び保守コストのた
め好ましい。こうした装置により製造される小さな粒子は一般に、約0.4〜2
ミクロンの範囲の大きさである。液体/固体の組み合わせを、製粉又は高速剪断
攪拌することにより、一般に、構造化された液相の収率の値は、約1Pa〜8P
a、より好ましくは約1Pa〜4Paの範囲内に増加するであろう。
【0157】 非水性液体中に、LAS/塩を共に乾燥した物質の分散を形成した後、こうし
た分散を製粉又は攪拌して収率の値を上げる前又は後のいずれかに、本明細書の
洗剤組成物に用いる粒子状物質を添加することができる。高速剪断攪拌の下で添
加することのできるこうした成分には、シリカ又は二酸化チタン可塑剤;実質的
に全ての有機ビルダー粒子、例えば、クエン酸塩及び/又は脂肪酸、及び/又は
アルカリ性供給源、例えば炭酸ナトリウム、が挙げられ、これらは剪断攪拌下で
組成物成分のこの混合を保持継続している間に添加することができる。混合物は
続けて攪拌され、必要であれば、液相内における不溶性固相粒子の均一な分散を
形成するために、この点において攪拌を高める可能性もある。 上記の固体物質の幾つか又は全てをこの攪拌中の混合物に添加した後、色付き
の斑点の粒子、及び極めて好ましい過酸素漂白剤を、同様に混合物が剪断攪拌さ
れている間に組成物に添加することができる。過酸素漂白剤物質を最後に添加す
ることにより、又は、全ての又は大部分の他の成分、特にアルカリ供給源粒子を
添加した後に添加することにより、過酸素漂白剤にとって望ましい安定度の利益
が認められる。酵素の小球が混和される場合は、好ましくはそれらは非水性液体
基質に最後に添加される。
【0158】 全ての粒子状物質を添加した後の最終処理工程として、必要な粘度、収率の値
、及び相安定の特徴を有する組成物を形成するのに十分な時間、混合物の攪拌が
続けられる。これは高い頻度で、約1〜30分の期間の攪拌を伴うであろう。 上記の方法により、非水性液体に固体成分を添加する上で、これらの固体物質
の遊離した、結合していない湿分含量を特定の制限より下に保持することは有利
なことである。こうした固体物質中の遊離湿分は、高い頻度で、0.8%以上の
濃度で存在する。洗剤組成物基質への混和の前に、例えば液体床乾燥により、固
体粒子状物質の遊離湿分含量を、遊離湿分濃度0.5%以下に減少させることに
より、結果の組成物の顕著な安定度の効果が認められる。 前述のようにして調製された本発明の組成物は、布地の洗濯及び漂白に用いる
洗浄水溶液を形成するのに用いることができる。一般に、こうした組成物の有効
量が、好ましくは従来の布地洗濯自動洗濯機の中の水に添加され、こうした洗濯
/漂白水溶液が形成される。このように形成された洗浄/漂白水溶液は、次に好
ましくは攪拌の下で、それにより洗濯及び漂白される布地に接触する。
【0159】 水に添加されて洗濯/漂白水溶液を形成する、本明細書の液体洗剤組成物の有
効量は、水溶液中に約500〜7,000ppmの組成物を形成するのに十分な
量を含み得る。より好ましくは、約800〜3,000ppmの本明細書の洗剤
組成物が、洗浄/漂白水溶液に提供されるであろう。 方法 懸濁助剤の使用は、洗剤基質が水性か非水性かにかかわらず、洗剤基質中の前
香料の化学的安定度に有益であることが見出されている。それ故に、洗剤組成物
中の前香料成分の安定度のために、本明細書では懸濁助剤の使用が提供されてい
る。 また、本明細書において提供されているのは有益剤、好ましくは香料組成物の
遅延型放出を提供する方法であり、これは本発明の組成物により処置される面に
接触し、そして好ましくはその後、処置した面を物質、好ましくは水分のような
水性媒体により、又は組成物からの香料の放出を生じやすい他のいかなる手段に
より接触する工程を含む。
【0160】 「面」とは、化合物が付着できるいかなる面も意味する。こうした物質の典型
的な例は、布地、食器、床、浴室、トイレ、台所のような硬質面、及び香料の遅
延型放出が必要である他のいかなる面、例えば動物の床材など、ごみの付いた面
である。好ましくは、この面は布地、タイル、セラミックから選択され;より好
ましくは布地である。 「遅延型放出」とは、有益剤(例えば香料)の放出が、有益剤(例えば香料)
自体を用いる場合より長期間に渡ることを意味する。
【0161】 担体が、香料のような有益剤と化学的に反応したポリマー又は成分である場合
、反応した担体内に取り込まれ、又は組み込まれた、即ち化学的に反応したので
はない有益剤の放出は、反応した担体の加水分解により、担がれた有益剤組成物
から放出される。実際、反応した担体により作られた「保護的殻」の加水分解に
よる、一方で各々のアルデヒド及び/又はケトン、また一方でポリマーへの加水
分解は、徐々に殻を開き、それにより、取り込まれた有益剤の放出が可能になる
。 更に本発明の別の局面においては、適用された布地に残留する香りを送達する
、洗濯及び洗浄組成物の製造のための、本発明の製品の使用が提供される。 本発明において、「接触する」という言葉は、「上記の組成物の水溶液により
面に密着すること」として定義される。通常、浸す、洗う、漱ぐことにより、布
地への組成物の接触は起きるが、また基質、特に組成物が吸収された物質の、布
への接触も包含することができる。
【0162】 I−δダマスコーンとルパゾール(Lupasol)WFによる合成 ロータリーエバポレーター上に設置された、2lの反応槽中で、1500gの
δ−ダマスコーン、及び1800gの水を含まないルパゾール(Lupasol)WF
を、42℃、攪拌速度20〜100rpmで4時間、共に混合する。混合中の反
応混合物の温度を、水浴により制御し、42℃を越えないようにするが;反応容
器内部の温度は40℃である。続いて、反応槽の大部分の水を取り除くため、反
応混合物を真空下で16時間、42℃に保持する。2741gの生成物が得られ
、ごく微量の未反応δ−ダマスコーンが残る。得られた前香料成分の粘度は10
.000.000cpsである。
【0163】 II−δダマスコーンとルパゾール(Lupasol)HF、及び追加の香料組成物
による合成 250mlの反応槽中で、20gのδ−ダマスコーン、及び16gの水を含ま
ないルパゾール(Lupasol)HF(水を含まないルパゾール(Lupasol)HFは、
市販のルパゾール(Lupasol)試料から、真空蒸留により水を取り除くことによ
り得られる)、及び83gの香料混合物を42℃で4時間、共に混合する。混合
中の反応混合物の温度を、恒温槽により制御し、42℃を越えないようにする。
118gの生成物が得られ、ごく微量の未反応δ−ダマスコーンが残る。合成さ
れた前香料成分の粘度は1600cpsである。
【0164】 いかなる種類の香料混合物を用いてもよい。香料混合物の1つの好ましい組成
物は、以下のようである:
【0165】
【表2】
【0166】 前香料組成物の処理 上記の合成前香料I又はIIは次に、ダウ・コーニング(Dow Corning)のシ
リコーングリコールエーテルDC3225C、又は20℃の測定で粘度100c
psであるダウ・コーニング(Dow Corning)のヘキサメチルジシロキサン(直
鎖シリコーン)DC200液、又は粘度60.000cpsであるシグマ(Sigm
a)のジメチルポリシロキサンのいずれかと、ウルトラ・タラックス(Ultra Tur
rax)装置を用いた高速剪断攪拌(即ち50.000rpm)により、温度60
℃で5分間混合される。前香料成分及び懸濁助剤は重量比50:50で存在する
。得られた懸濁液を次に液体洗剤基質に低速剪断攪拌(即ち200rpm)のも
とで添加する。 得られた懸濁液は最上部がクリーム状である、即ち物理的に幾らかの分離を示
しているかもしれない。これは、石英の液滴の添加、又は当業者に従来既知であ
る密度の調整により克服できる。
【0167】 以下の洗剤組成物の例において用いられる略語 洗剤組成物内の成分の省略識別表示は以下の意味を有する: LAS: 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム MEA: モノエタノールアミン PG: プロパンジオール BPP: ブトキシ−プロポキシ−プロパノール EtOH: エタノール NaOH: 水酸化ナトリウム溶液 NaTS: トルエンスルホン酸ナトリウム クエン酸: 無水クエン酸 CxyFA: C1x〜C1y脂肪酸 TPKFA: C12〜C14の全トップカット脂肪酸 TFAA: C16〜18アルキルN−メチルグルカミド LMFAA: C12〜14アルキルN−メチルグルカミド APA: C8〜C10アミドプロピルジメチルアミン CxyAS: C1x〜C1yアルキル硫酸ナトリウム(又は指定があれば他の塩)
CxyEzS: zモルのエチレンオキシドと縮合したC1x〜C1yアルキル硫酸
ナトリウム(又は指定があれば他の塩) CxyEz: 平均zモルのエチレンオキシドと縮合したC1x1y分枝一級アル
コール 非イオン: C13〜C15混合エトキシ化/プロポキシル化脂肪アルコール、
平均エトキシ化度3.8、及び平均プロポキシル化度4.5 SCS: クメンスルホン酸ナトリウム QAS: R2・N+(CH32(C24OH)で、R2=C12〜C14 TEPAE: テトラエチレンペンタアミンエトキシレート PAEC: メチル四級化エトキシ化ジヘキシレントリアミン MA/AA: 1:4マレイン/アクリル酸のコポリマー、平均分子量約70,
000 プロテアーゼ: 蛋白質分解酵素、活性4KNPU/g 特に指定しない限りノ
ボ・インダストリーズ(NOVO Industries)A/Sより、商品名サビナーゼ(Sav
inase)として販売 セルラーゼ: 細胞分解酵素、活性1000CEVU/g ノボ・インダストリ
ーズ(NOVO Industries)A/Sより、商品名カレジム(Carezyme)として販売 アミラーゼ デンプン分解酵素、活性60KNU/g 特に指定しない限りノ
ボ・インダストリーズ(NOVO Industries)A/Sより、商品名テルマミル(Ter
mamyl)60Tとして販売 リパーゼ: 脂肪分解酵素、活性100KLU/g 特に指定しない限りノボ・
インダストリーズ(NOVO Industries)A/Sより、商品名リポラーゼ(Lipolas
e)として販売 エンドラーゼ(Endolase): エンドグルナーゼ(Endoglunase)酵素、活性3
000CEVU/g ノボ・インダストリーズ(NOVO Industries)A/Sより
販売 PB1: 無水過ホウ酸ナトリウム漂白剤、公称式NaBO2・H22 TAED: テトラアセチルエチレンジアミン DTPA: ジエチレントリアミン五酢酸 DTPMP: ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、モンサ
ント(Monsanto)より商品名デクエスト(Dequest)2060として市販 光沢剤1: ジソジウム4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル 光沢剤2: ジソジウム4,4’−ビス(4−アニリロ−6−モルフォリノ−1
,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホネ
ート HEDP: 1,1−ヒドロキシエタンジホスホン酸 EDDS: エチレンジアミン−N,N’−二コハク酸、ナトリウム塩の形態の
(S,S)異性体 PVNO: ポリビニルピリジン−N−オキシド、平均分子量50,000 SRP1: スルホベンゾイル末端キャップエステル、オキシエチレンオキシ及
びテレフタロイル主鎖を伴う シリコーン系抗発泡剤: 泡制御剤ポリジメチルシロキサン、分散剤としてシロ
キサン−オキシアルキレンコポリマーを伴う前記泡制御剤と前記分散剤の比、1
0:1〜100:1 CaCl2: 塩化カルシウム PPC1: 合成例Iにより得られ上記のシリコーングリコールエーテルDC3
225Cと混合された前香料組成物 PPC2: 合成例Iにより得られ上記のヘキサメチルジシロキサンDC200
液又は粘度60.000cpsのジメチルポリシロキサンと混合された前香料組
成物 PPC3: 合成例IIにより得られ上記のシリコーングリコールエーテルDC
3225Cと混合された前香料組成物 PPC4: 合成例IIにより得られ上記のヘキサメチルジシロキサンDC20
0液と混合された前香料組成物 ポリマー: ポリビニルピロリドンK90、バスフ(BASF)より商品名ルビスコ
ール(Luviskol)として入手可能 染料固定剤: 染料固定剤、クラリアント(Clariant)より商品名カルタフィッ
クスCB(Cartafix CB)として市販 ポリアミン: 1,4−ビスー(3−アミノプロピル)ピペラジン ベイヒビット(Bayhibit)AM: 2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカル
ンボン酸 バイエル(Bayer)より市販 遷移柔軟剤活性物質: ジ−(カノロイル−オキシ−エチル)ヒドロキシエチル
メチルアンモニウムメチルサルフェート ゲナミン(Genamin)C100: 10モルのエチレンオキシドによりエトキシ
化されたココ脂肪アミン クラリアント(Clariant)より市販 ゲナポール(Genapol)V4463: 10モルのエチレンオキシドによりエト
キシ化されたココアルコール クラリアント(Clariant)より市販 DEQA: ジ−(タロー−オキシ−エチル)ジメチルアンモニウムクロリド DTDMAC: ジタロージメチルアンモニウムクロリド 脂肪酸: ステアリン酸IV=0 電解質: 塩化カルシウム PEG: ポリエチレングリコール4000 シリコーン系抗発泡剤: 泡制御剤ポリジメチルシロキサン、分散剤としてシロ
キサン−オキシアルキレンコポリマーを伴う前記泡制御剤と前記分散剤の比10
:1〜100:1
【0168】
【実施例】実施例I 構造化剤として使用するためのLAS粉末の調製12直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(NaLAS)を2つの相を
含有する粉末に加工する。これらのうち1つの相は本明細書の非水性液状洗剤組
成物に可溶であり、もう1つの相は不溶である。本明細書における組成物の非水
性相に対して構造及び粒子を懸濁する能力を与える役目を果すのは不溶性分画で
ある。 溶解した硫酸ナトリウム(3〜15%)及び屈水性誘発物質、ナトリウムスル
ホスクシネート(1〜3%)と組み合わせた水中のNaLASのスラリー(およ
そ40〜50%活性を持つ)を利用することによってNaLAS粉末が製造され
る。乾燥粉末の特徴を改善するために屈水性誘発物質及びサルフェートを用いる
。スラリーを薄片に乾燥するためにドラム乾燥機を用いる。NaLASを硫酸ナ
トリウムと共に乾燥すると、薄片の中に2つの識別可能な相が創られる。不溶性
の相は、凝集した小さな粒子(0.4〜2μm)の網状構造を創り、それによっ
て安定して固形物を懸濁する仕上り非水性洗剤製品が可能になる。
【0169】 この例より調製されたNaLAS粉末は表3に示す、以下の構成をもつ。
【0170】
【表3】
【0171】実施例II 本発明による非水性基剤の重質洗濯用液体洗濯洗剤組成物(I〜V)を以下に
示す。
【0172】
【表4】 結果の表IIの組成物は安定で無水の重質洗濯用液体洗濯洗剤であり、これは
通常の布地洗濯操作に用いられた場合、洗剤基質中の前香料の十分な安定度、並
びに接触した布地への香料の遅延型放出を提供する一方で、染み及び汚れ落とし
の優れた性能を提供する。
【0173】実施例III 液体洗剤組成物は以下により製造される。
【0174】
【表5】 上記の液体洗剤組成物(A〜D)は、洗剤基質中の前香料の十分な安定度、並
びに接触した布地への香料の遅延型放出を提供する一方で、多様な使用条件にお
いて、布地から広範囲な染み及び汚れを落とすのに非常に効率的であることが見
出されている。
【0175】実施例IV 以下の組成物(I〜VI)は、本発明による重質洗濯用液体洗濯洗剤組成物で
ある。
【0176】
【表6】
【0177】実施例V 以下の非水性液体洗剤組成物は本発明により調製される:
【0178】
【表7】
【0179】
【表8】
【0180】実施例VII 以下に本発明による高密度液体洗剤組成物について記載する:
【0181】
【表9】
【0182】実施例VIII 以下の液体硬質面洗浄組成物は、本発明により調製される。
【0183】
【表10】
【0184】実施例IX 以下の硬質面洗浄用及び家庭用カビ落とし用の噴霧組成物は、本発明により調
製されている:
【0185】
【表11】
【0186】実施例X 以下のトイレ洗浄ブロック組成物は本発明により調製されている。
【0187】
【表12】
【0188】実施例XI 以下のトイレ便器洗浄組成物は、本発明により調製されている。
【0189】
【表13】
【0190】実施例XII 以下の布地柔軟組成物は本発明による。
【0191】
【表14】
【0192】実施例XIII 以下は、洗濯、濯ぎサイクルにおいて好適に用いることのできる、本発明によ
る前浸し用布地コンディショニング及び/又は布地拡大組成物の非制限的例であ
る。
【0193】
【表15】
【0194】実施例XIV 液体組成物A〜Hは30質量%〜40質量%の水を含む。
【0195】
【表16】
【0196】実施例XV 液体組成物A〜Hは30質量%〜40質量%の水を含む:
【0197】
【表17】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/46 355 A61K 7/46 355A 355E 355G 355L 385 385P 395 395 435 435 C11B 5/00 C11B 5/00 C11D 3/50 C11D 3/50 17/08 17/08 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジャン、ウェバーズ ベルギー国ベー1840、ステーンフッフェ ル、ハイデ、17 (72)発明者 ジョアン、スメッツ ベルギー国ベー3210、ルビーク、ボレンベ ーク、79 (72)発明者 ラファエル、トルジィロ、ロサルド アメリカ合衆国オハイオ州、メイソン、グ レン、ブルック、コート、5682 (72)発明者 パスカル、クレール、アニック、バン、ス ティーンウィンケル ベルギー国ベー1982、ウェルデ、ダムスト ラート、33 Fターム(参考) 4H003 AB03 AB19 AB22 AB27 AB31 AC05 AC08 AC15 BA12 EA12 EA16 EA18 EA20 EA21 EB04 EB08 EB12 EB13 EB14 EB19 EB22 EB32 EB37 EC01 EC02 EC03 ED02 ED29 EE05 4H059 BA19 BA20 BA23 DA09 EA01 EA32

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 懸濁物質、アミノ官能成分を含む前香料成分、及び有益剤を
    含む前香料組成物であって、該前香料成分と該懸濁物質が物理的に極めて接近し
    ていることを特徴とする、前香料組成物。
  2. 【請求項2】 前記アミノ官能成分が、エチル−4−アミノベンゾアート、
    ポリエチレンイミンポリマー;ジアミノブタンデンドリマーのアストラモール(
    Astramol)(登録商標)、ポリリシン、架橋ポリリシン、N,N’−ビス−(3
    −アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミンの直鎖又は分枝;1,4−ビス
    −(3−アミノプロピル)ピベラジン、及びこれらの混合物から選択される請求
    項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記有益剤が香料であり、好ましくはケトン香料成分、アル
    デヒド香料成分、及びこれらの混合物から選択される請求項1又は2のいずれか
    1項に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記香料成分がケトン香料成分であり、好ましくはαダマス
    コーン、δダマスコーン、イソダマスコーン、カルボン、γ−メチル−イオノン
    、イソ−E−スーパー(Iso-E-Super)、2,4,4,7−テトラメチル−オク
    ト−6−エン−3−オン、ベンジルアセトン、βダマスコーン、ダマセノン、メ
    チルジヒドロジャスモネート、メチルセドリロン、ヘジオン、及びこれらの混合
    物から選択される請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記香料成分がアルデヒド香料成分であり、好ましくはシト
    ラール、1−デカナール、ベンズアルデヒド、フロールヒドラール、2,4−ジ
    メチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;シス/トランス−3
    ,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−アール;ヘリオトロピン;2,4
    ,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;2,6−
    ノナジエナール;α−n−アミルシンナミックアルデヒド,α−n−ヘキシルシ
    ンナミックアルデヒド、P.T.ブシナール、リラール、サイマール、メチルノ
    ニルアセトアルデヒド、トランス−2−ノネナール、リリア−ル、トランス−2
    −ノネナール、及びこれらの混合物から選択される請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記ケトン及び/又はアルデヒド成分が、アミノ官能成分と
    反応する請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記前香料組成物が更に追加の香料組成物を含む請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記懸濁物質が疎水性であり、好ましくは温度20℃、ギャ
    ップ設定500ミクロン、レオメーター、ティー・エイ・インスツルメント(TA
    Instrument)CSL2 100による測定で、粘度250〜250000cps(0.
    250〜250Pas)を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記懸濁物質がシリコーン、又はシリコーンの混合物であり
    、好ましくは環状シリコーン;ポリジメチルシロキサンのゴム及び液;nが約3
    〜約7の範囲である式[(CH32SiO]nの環状シリコーン液、mが0以上
    の値が可能であり、そして25℃における該シリコーン液の粘度が好ましくは5
    センチストーク以上であるような平均の値を有する式(CH33SiO[(CH 32SiO]mSi(CH33を有する直鎖シリコーンポリマー液、フルオロシ
    リコーン、及び/又はシリコーンポリグリコールエーテルのようなシリコーン界
    面活性剤から選択される請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記懸濁物質がシリコーン、フルオロシリコーン、及び/
    又は1000を超える、好ましくは2500を超える重量平均分子量を有するシ
    リコーン界面活性剤を含む請求項9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記懸濁物質が5以下の、好ましくは3以下のHBLを有
    するシリコーン界面活性剤を含む請求項8又は9に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記懸濁物質がベンジルサリチラート、ジエチルフタレー
    ト、ジプロピレングリコール、ブトキシプロポキシプロパノール、及びこれらの
    混合物、より好ましくは少なくともシリコーン、好ましくはシリコーンの混合物
    を含む混合物から選択される物質を含む請求項1〜10のいずれか1項に記載の
    組成物。
  13. 【請求項13】 前記前香料及び前記懸濁物質を高速剪断で混合する工程を
    含む請求項1〜8のいずれか1項で画定された前記前香料組成物を製造する方法
  14. 【請求項14】 好ましくは1〜50ミクロンの、より好ましくは2〜20
    又は更には15ミクロンまでの粒径を有する請求項11の方法から得られる前香
    料組成物。
  15. 【請求項15】 1以上の洗剤成分、及び請求項1〜10又は12のいずれ
    か1項で画定された前香料組成物を含む洗剤組成物。
  16. 【請求項16】 前記組成物が、液体洗剤組成物であって、好ましくは水性
    の液体洗剤組成物、及び非水性の液体洗剤組成物から選択される請求項13に記
    載の洗剤組成物。
  17. 【請求項17】 前記前香料組成物と前記洗剤成分を混合することにより、
    前記前香料組成物が組み入れられる請求項13又は14のいずれかに記載の洗剤
    組成物。
  18. 【請求項18】 請求項1〜12のいずれか1項の請求項で画定された前記
    前香料成分の液体洗剤基質内での化学的安定度を改善するための、請求項1又は
    8〜10のいずれか1項で画定された懸濁助剤の使用。
  19. 【請求項19】 布地を請求項1〜15のいずれか1項で画定された組成物
    と接触させる工程を含む香料の長続きする放出を提供する方法。
  20. 【請求項20】 前記接触が洗浄サイクルの間に起こる請求項17に記載の
    方法。
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