JP2003518709A - ポリマーゲル電解質 - Google Patents

ポリマーゲル電解質

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Abstract

(57)【要約】 金属塩と、ポリマーと、任意選択で可塑剤とを含むポリマーゲル電解質であって、ポリマーが、反応性が異なる少なくとも2個の反応性基を組み込んだ炭素−水素基鎖を含むことを特徴とするポリマーゲル電解質。このポリマーゲル電解質は、金属塩および溶媒によって電解質相中に生成する廃棄生成物の形の不動態化層を中和する。不動態化層の成長が抑制されることによって、効果が優れ寿命が長いバッテリーセルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の技術分野) 本発明は、ポリマーゲル電解質、こうした電解質を含むバッテリーセル、およ
びその使用に関する。特に、本発明は、リチウムイオンバッテリーに用いられる
ポリマーゲル電解質に関する。
【0002】 (発明の背景) 通常バッテリーは、電気化学セルと呼ばれるいくつかの基本単位から構成され
る。これらのセル各々は負極、正極、および電解質からなり、この2つの電極は
セパレータを間に置いて、またはセパレータなしでこの中に浸漬されている。セ
パレータの最も重要な機能は、異なるプレート間の電子的接触を防止し電解質を
吸収することである。さらに、抵抗をできるだけ低く保つことも重要である。
【0003】 本明細書において用語「バッテリー」は、導電材料で接続されケースに収めら
れた2個以上のセルの集合体を意味する。
【0004】 バッテリーには、2つの主な種類、1次バッテリーおよび2次バッテリーがあ
る。しかし、以下2次バッテリーのみを考察する。2次バッテリーは電気的エネ
ルギー源によって充電することができ、このバッテリーからエネルギーを回収す
ることができる。2次バッテリーは、蓄電池または充電式バッテリーとも呼ばれ
る。後者の用語を以下使用する。
【0005】 充電式バッテリーは、携帯電話、パーソナルページャー、ポータブルコンピュ
ータなどの携帯式通信機器、およびスマートカード、計算機などその他の電気デ
バイスの電源としてよく使用されている。
【0006】 充電式バッテリーでは、セルの充電と放電のサイクル中に、ソース電極材料の
イオンが中間の電解質を通って電極間を移動する。放電中は、電気生成反応が電
極および電解質の組成に可逆変化を引き起こす。充電中に、これらの変化を元の
状態に逆転することができる。電気化学反応は、電気化学セルの負極(これは、
放電モードではアノードであり充電モードではカソードである)および正極のど
ちらでも行われる。
【0007】 リチウムバッテリー技術は比較的新しい分野であり集中的研究の主題である。
新しい研究によって改良される主なバッテリーの特徴は、大きさ、重さ、エネル
ギー密度、容量、より低い放電速度、コスト、および環境安全である。リチウム
充電式バッテリーの1つの大きな問題は、リチウムの充電能力に関するものであ
る。リチウムは電解質と反応して膜を形成する。この膜は基板から電気的にリチ
ウムを絶縁する傾向があり、リチウム電極に絶縁膜が蓄積するために、リチウム
の充電−放電サイクル毎の電解剥離(electric-stripping)を難しくしている。
【0008】 主として2種類の充電式リチウムバッテリーがある。すなわち、常温セルと高
温セルであり、後者は約450℃の高温で動作する(LiCl−KCl)。後者
は、リチウムの充電能力に関する問題を、Li−Al−またはLi−Si−アノ
ードおよび金属硫化物カソード、通常FeSまたはFeSを用いることによっ
て回避している。しかし、これらの高温セルでは、動作条件が厳しいため高価な
成分が必要であり、したがって使い勝手が悪い。
【0009】 過去数年注目を集めた常温2次非水系の特殊タイプが、いわゆる「ポリマーバ
ッテリー」である。ポリアセチレンおよびポリフェニレンがポリマーとして用い
られている。これらのポリマーの導電率は、非ドープ状態では比較的低いが、酸
化的または還元的ドーピングによって約1012倍に、すなわち金属レベルに上
昇する。例えば、Ptカソードに対してポリアセチレン膜を正に充電すると、カ
ソードドーピングと充電が同時に起こる。
【0010】 現在非常に大きな関心を集めているのは、挿入されたリチウムイオンに対する
ホストである炭素材料を含む負極を用いたリチウムイオン2次バッテリーである
。これらのシステムは、ホスト内でのリチウムイオンのインターカレーションお
よびデインターカレーション反応を利用する。一般に、リチウムイオン2次バッ
テリーは、理論負極容量がリチウム金属2次バッテリーより低いが、サイクル特
性およびシステム信頼性は優れている。しばしば、リチウムイオン2次バッテリ
ーセルは、その電解質として有機電解液を用いる。しかし、有機液体電解質の使
用は、バッテリーシステムの信頼性に関連した問題、例えば、バッテリー外への
電解質の漏洩、電解質の溶媒の蒸発、および電極材料の電解液への溶解をもたら
す。電解質は可燃性の有機溶媒を含有しているので、溶媒の漏洩には発火をもた
らす恐れがある。製造技術の改善によって漏洩の発生は減少しているが、リチウ
ムイオン2次バッテリーセルには、依然として潜在的に危険な電解質が漏洩する
恐れがある。液体電解質を用いたバッテリーセルはまた、すべてのデザインで利
用することができず、十分な自由度がない。
【0011】 リチウムバッテリーについては、ポリマーゲル電解質が現在までバッテリー製
造用に主として注目されてきた。ゲル電解質の利点は、1mS/cmを越える高
導電率が得られることであり、一方、欠点はアノードとの適合性に劣ることであ
る。適合性が劣る理由は、アノードの表面に不動態化層が形成されるためである
。添加剤を用いてアノードに対するポリマーゲル電解質の安定性を改良する従来
の試みは成功していない。
【0012】 今日のゲル電解質は、通常、ポリマーマトリックスに溶解した電解質溶液から
なる。ポリマーマトリックスは、イオン導電プロセスおよび電解質成分に関して
基本的に不活性である。発表されているポリマーで最も成功しているのは、ポリ
(メタクリル酸メチル)(PMMA)およびフッ化ビニリデン(VDF)とヘキ
サフルオロプロペン(HFP)の共重合体をベースとするもの(Kynarfl
ex(登録商標))である。これらのポリマーと電解質溶液との間に分子相互作
用はなく、基本的に2相系とみなされる。
【0013】 米国特許第5,587,253号は、フッ化ビニリデン共重合体と可塑剤を含
む電解質/セパレータ組成を用いたリチウムイオンバッテリーを開示している。
フッ化ビニリデン共重合体の結晶構造に可塑剤を導入して、共重合体マトリック
スの結晶領域を乱し、より高いイオン導電率をもたらす無定形領域に似せること
が必要である。さらに、可塑剤の導入はポリマーのガラス転移温度を低下させ、
バッテリー動作時にポリマーのメルトフローまたは軟化を引き起こす。
【0014】 米国特許第5,633,098号は、単独イオン導電固体ポリマー電解質を含
むバッテリーを開示している。ポリマーは、イオン種が結合したフッ素化ポリ(
アルキレンオキシド)側鎖で置換されたポリシロキサンである。
【0015】 米国特許第5,620,811号は、リチウムポリマー電気化学バッテリーを
開示している。このバッテリーは、第1複合電極、電解質層、および第2複合電
極を含む。複合電極は、少なくとも1種の活性材料と、イオン導電率および機械
的強度を与えるポリマーまたはポリマーブレンドを含む。電解質も、ポリマーと
電解質活性材料を含むことができる。複合電極を作るポリマーは、電解質層を作
るポリマーと同じでも異なるものでもよい。
【0016】 米国特許第5,407,593号は、ポリマー電解質中へのイオン輸送の主要
経路は、ポリマーマトリックスの無定形領域経由であることを教示している。し
たがって、ポリマーマトリックスの結晶領域を減らして無定形領域を増やすと、
ポリマー電解質のイオン導電率が上昇することになる。これを実現するためにし
ばしば用いられる方法は、(1)網目構造を有する共重合体または重合体などの
新しいポリマーを調製すること;(2)電解質の性質を改良するために非溶解性
添加剤を添加すること;および(3)イオン導電性の新しい経路を提供するため
に可溶性添加剤を添加することである。誘電率が高いポリマーは、ポリマー電解
質を調製するための優れたマトリックスである。しかし、これらはガラス転移温
度が高く結晶化度が高いので、所望のポリマー電解質にはならない。これを解決
するために、この文献は揮発性成分を含有しないポリマー電解質を開示している
。これによって、含有成分の蒸発による導電率および組成の変化は決して起こら
ない。したがって、導電率は一定に保たれる。この文献に開示されたポリマー電
解質は、極性ポリマーマトリックス、解離性塩、および末端ハロゲン化基を有す
るポリエーテルまたはポリエステルオリゴマーの可塑剤を含む。
【0017】 米国特許第5,776,796号は、不動態化しないポリマー電解質、アノー
ド、およびカソードを有するバッテリーを記述している。アノードはLi12からなる。電解質は、Li塩の有機溶媒溶液で可塑化したポリ(アクリロ
ニトリル)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(ビニルスルホン)、ポリ(フッ化ビニ
リデン)などのポリマーホストを含む。カソードには、LiMn、LiC
oO、LiNiO、LiV、およびこれらの誘導体が含まれる。不動
態化層の減少は、電極および電解質材料の選択によって実現される。ポリ(アク
リロニトリル)系電解質を用いたリチウムバッテリーの不動態化膜は、Li+/
Liに対して1Vを超える電位でLiをインターカレートした電極を用いること
によって除くことができた。ポリ(アクリロニトリル)系電解質と組み合わせて
アノード材料を選択することにより、不動態化膜の無い表面が実現する。
【0018】 WO−A1−9706207は、薄膜として製造することができるポリマー電
解質を開示している。このポリマー電解質は、3種類のモノマー、電解質塩、お
よび可塑剤を含有する溶液の薄層を重合することによって製造される。モノマー
の1種は、2個のアクリロイル官能基を有する化合物であり、他の1種は、1個
のアクリロイルまたはアリル官能基を有する化合物であり、カーボネート基また
はシアノ基など極性が高い基も含有する。他の選択されるモノマーは、1個のア
クリロイル官能基とオリゴ(オキシエチレン)基(−CHCH−O)を有す
る化合物である。これによって、相分離のない電解質膜が形成され、常温で優れ
た機械的性質および高いイオン導電率を示すと言う。
【0019】 現在、アノード表面とゲル電解質間の適合性問題への解決法は知られていない
。この問題を抑える一つの方法は、可塑剤のないポリマー電解質を使用すること
である。しかし、これでは常温の導電率が不十分になる。
【0020】 不動態化層の成長は、いくつかの経路が文献に記載されている。提案された一
つのプロセスでは、バッテリーの第1の放電後、電極の表面に第1の無機不動態
化層が形成される。この層は、電気化学的観点からは安定化層である。この後、
溶媒および電解質中の他の化学種との反応によって第2の有機層が形成される。
この層は、バッテリーのサイクル中に厚みが増大し、それに応じて容量が低下す
る。この層は電極とポリマー電解質の間の接触表面におそらく均一には分布して
おらず、したがって厚みが異なる領域を形成する。2つのガスポケットが形成さ
れるために、この差が高温での不安定性をもたらす恐れがある。この不動態化層
の存在が、リチウムポリマーバッテリーにポリマーゲル電解質を適用する際の主
要な問題である。電極と電解質の間の界面に形成される層の組成は、電解質の種
類に左右される。例えば、LiBFを含むγ−ブチロラクトン中にあるリチウ
ム表面上の層は、Aurbach等(Electrochem. Soc.、1
36巻、1606頁(1989年))が示すように、主としてリチウムブチレー
トおよびLiFからなる。エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなど
のカーボネート溶媒中のリチウム表面層は、相当するROLi、ROCOLi
、LiF、およびLiCOからなる。
【0021】 これらの組成の違いは、セルの内部抵抗および極性に影響する。電極とゲル電
解質の界面での膜形成および膜組成のプロセスおよび動力学は依然として明確で
ない。
【0022】 上記説明した問題は本発明によって解決する。本発明の目的は不動態化層が減
少したポリマー電解質を提供することであり、これによって、効率が改良されバ
ッテリー寿命が長くなる。
【0023】 (発明の概要) 本発明のポリマーゲル電解質は、機械的および寸法安定的なネットワークとし
ての役割を果たし、同時に電極表面を安定化させる効果をもたらす。
【0024】 本発明によれば、これは、金属塩と、ポリマーと、任意選択で可塑剤とを含む
ポリマーゲル電解質によって実現される。このポリマーは、形成される不純物と
反応できる「反応性サイト」と呼ばれる、反応性が異なる反応性側鎖を組み込ん
だポリマー主鎖を含む。これによって、電極表面での好ましくない反応に関する
問題が減る。また、金属塩からの不純物が溶媒と反応して、おそらくは溶媒の不
安定性およびイオンの好ましくない輸送速度の原因になっている。不純物は、電
解質溶液の組成に応じて、例えば、反応性の高い異なる種類のラジカルであった
り、フッ化水素であったり、溶媒からのアニオンである。
【0025】 好ましくは、反応性サイトは、ポリマーに組み込まれた二重結合である。二重
結合はポリマーを架橋する際に用いられ、この場合、二重結合に光、好ましくは
紫外線を照射する。架橋ポリマーは、重合時にコモノマーとしてアリルメタクリ
レートを用いることによって例えばアリル基を組み込こんだ二重結合を用いるこ
とによって製造することができる。架橋を導入するために本発明に適用できる化
合物に特定の制約はなく、熱重合または活性光重合(光重合)などの化学反応を
行って架橋を生成することができるどんな化合物も用いることができる。
【0026】 本発明の好ましい実施形態によれば、ポリマーゲル電解質は、金属塩と、ポリ
マーと、任意選択で可塑剤とを含み、このポリマーは、反応性が異なる少なくと
も2個の反応性基を組み込んだ炭素−水素基鎖を含む。
【0027】 反応性基の少なくとも1個は二重結合を含む。2個の反応性基が二重結合を含
むことが好ましい。これらの基は、アリル基およびクロチル基であることが好ま
しい。
【0028】 反応性基の少なくとも1個は、Clなどのハロゲンおよび/またはエポキシド
を含むことができる。
【0029】 本発明の好ましい実施形態によれば、ポリマーは下記の構造を有し、
【0030】
【化3】 式中、 m、z、およびrは、それぞれ、15重量%まで、75重量%を超え、および
10重量%まであり、かつR1は、アルキル、アリール、フッ素化アルキル、フ
ッ素化アリール、おそらくはハロゲンを有するエチレンオキシドおよび/または
プロピレンオキシド含有アルキルとすることができる。
【0031】 本発明は、電解質相に形成したニュートラル化不純物の問題を解決する。上記
のことに鑑み、本発明の他の目的は、充電式バッテリーのバッテリーセルに用い
るポリマーを提供することである。
【0032】 本発明の他の好ましい特徴およびおよび本発明の他の実施形態は、頭記の従属
請求項から明らかであろう。
【0033】 次に、添付の図面に関して本発明をより詳細に説明する。
【0034】 (実施形態の詳細な説明) 図1は、一般に参照されるポリマー1を示す。このポリマーは、組み込まれた
反応性基2a−bを含む。反応性基2a−bは、二重結合であるが、当技術分野
でよく知られたどんな他の種類の反応性基でもよい。反応性基は、少なくとも2
個の異なる種類からなり、反応性基は異なる反応性を有する。組み込むことがで
きる他の反応性基には、エポキシド、およびハロゲン置換分子がある。R1は、
アルキル、アリール、フッ素化アルキル、フッ素化アリール、おそらくはハロゲ
ンを有するエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド含有アルキルと
することができる。
【0035】 ポリマーを製造する方法は、本使用分野には重要でない。したがって、ポリマ
ーは任意の適当な方法で、例えば二重結合を過剰に有するポリマーを製造しこれ
に紫外線を照射することによって製造することができる。照射の強度および/ま
たは時間を最適化して二重結合の内いくつかを残しこれを反応性基として働かせ
ることができる。
【0036】 例えば、図1では、アリルメタクリレート2bは、クロチルメタクリレート2
aより反応性が高い。これは、アリル基の二重結合がクロチル基より前に反応す
ることを意味する。適当量の紫外線照射(時間と強度)を適用することによって
、二重結合の数および反応比を最適化して反応性ポリマーゲル電解質メンブレン
を製造することができる。
【0037】 アリル基とクロチル基を用いる場合は、主としてアリル基がポリマーの架橋に
用いられる。クロチル基は、その二重結合が残っており不純物と反応することに
なる。
【0038】 クロチル基は、アリル基のように速くかつ容易には反応しないので、重合中に
ポリマーを架橋させることはない。反応性基が1種類だけのポリマーは、反応性
の異なる少なくとも2個の基を有するポリマーのような優れた働きをしない。反
応性の高い基はポリマーの架橋に使われ、反応性の低い基は残って不純物と反応
することができる。
【0039】 反応性の高い基だけを使用すると、重合プロセス中にすべての二重結合が反応
する危険性がある。したがって、二重結合が残らないことになる。他方、反応性
が低い基だけを使用すると、ポリマーが架橋しない危険性がある。これらの問題
は、反応性が異なる基を使用する本発明によって解決した。
【0040】 異なる種類の不純物がリチウムポリマーバッテリーに存在する可能性、および
生成する可能性がある。これらは、i)プロトン性化学種、ii)溶媒からのア
ニオン性化学種、およびiii)ラジカル化学種に大別できる。
【0041】 (プロトン性化学種) 水などのプロトン性化学種は、低濃度で分析することが困難であるが、リチウ
ムバッテリー系を動作させる際に大きな影響を与えることが知られている(Y.
Ein−Eli、B.Markowski、D.Aurbach、Y.Cann
eli、H.Yamin、S.Luski、Electrochim.Acta
39巻(1994年)2559頁)。例えば電解リチウム塩としてLiPF を含有する電解質では、水は2次リチウムバッテリーの性能に非常に悪い影響を
与える。LiPF系電解質で水と直接関係しているのはHF含有量であり、こ
れを注意深く制御しなければならない。アルコールなどの他のプロトン性化学種
も電解質の品質に関して重要である。
【0042】 プロトン性化学種の大部分は、水との反応、例えば、ポリカーボネート(PC
)+HO→プロピレングリコール+COで形成される。LiPFを用いる
場合、電解質中のHO含有量の減少がリチウム塩との反応に直接関係している
ことを、U.Heider等が示している(Journal of Power
Sources 81〜82巻(1999年)119〜122頁)。HF以外
に形成する酸は不明であり、他の化学種を特定するのは困難である。LiPF は水の存在下で下記のように分解する。 LiPF+HO→2HF+POF+LiF メタノールまたはエタノールがプロトン性化学種である場合も、同じような反
応が起こる可能性がある。メタノールよりエタノールの方が反応速度は速い。得
られるHFおよび他の酸性化学種は、カソード材料、例えばリチウムマンガンス
ピネルおよび電極の固体電解質界面(SEI)を腐食することが知られている。
ある場合には、反応生成物がガス状であって、バッテリーの圧力上昇を引き起こ
す恐れもある。Aurbach等(J.Electrochem.Soc.14
3巻(1996年)3809頁)は、下記のようなHFと固体電解質界面との反
応を提示している。 LiCO+2HF→2LiF+HCO (CHOCOLi)+2HF→(CHOH)+2LiF+2CO これらの反応は、急速な容量損失およびリチウムバッテリーのサイクル寿命短
縮をもたらす。
【0043】 本発明のポリマー電解質は、HFなどの化学種をニュートラル化することがで
き、反応性基2aの機能は、反応ステップを示した反応メカニズムで図2にさら
に図示する。
【0044】 (アニオン性化学種) リチウムポリマーバッテリーセルを動作させる際に一般に形成されるアニオン
性化学種の例は、異なる種類のカーボネート種である。電解質溶媒としてエチレ
ンカーボネートおよび/またはプロピレンカーボネートを用いる際に、これらは
しばしば表れ、相当するROLi、ROCOLi、およびLiCOからな
る(D.Aurbach、B.Markovsky、A.Shechter、お
よびY Ein−Eli、Electrocehm.Soc.143巻、380
9頁(1996年))。アニオン性化学種は、電極表面でオリゴマーを形成する
ことがある。これらの有機化学種は、電極表面に均一に分布しておらず、厚みが
異なるドメインを形成していると考えられる。これらのドメインは、一般に、リ
チウムポリマーバッテリーのサイクル中に形成する第2不動態化層の一部とみな
される。電極表面で反応する前にこれらの種類のアニオン性化学種をニュートラ
ル化することができる反応性基の例には、ハロゲンで置換した基がある。これら
は、SN2メカニズムによってアニオン性化学種と反応する。
【0045】 ROLi+R1CHCl→ROCHR1+LiCl ハロゲン置換反応性基は、例えばSN2メカニズムを用いることによってポリ
マー鎖に導入することができる。
【0046】 (ラジカル) ポリマーゲル電解質のような複雑な系には、特に、架橋プロセスで紫外線によ
ってラジカルが活性化される場合、数種類のラジカルが存在する可能性がある。
他のものより活性化されているラジカルもあるが、これらを中和するのは容易で
ある。活性ラジカルは、例えば、前出のクロチル基またはアリル基で中和するこ
とができる。例えば、ゲル電解質の重合および/または架橋時に反応性二重結合
が変化していないアクリレートを用いることによって、活性の低いラジカルを中
和することができる。したがって、複数の官能性基を有するアクリレートを架橋
プロセスの前にポリマー鎖に導入することができる。
【0047】 ポリマーゲル電解質は、ポリマーの他に溶媒(可塑剤)および塩を含有する。
これは、ゲルの電解質輸送特性を決めるものである。本発明のポリマーゲル電解
質に使用するために、溶媒と塩の多くの組み合わせが可能である。
【0048】 本発明のゲル電解質を調製するために用いられる溶媒は、エチレンカーボネー
ト(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート、ジメチ
ルカーボネート、メチルエチルカーボネート、g−ブチロラクトン、g−ブチレ
ンカーボネート、テトラヒドロフラン、2−メチルテロラヒドロフラン、ジメチ
ルスルホキシド、1,2−ジメトキシエタン、1,2−エトキシメトキシエタン
、ジオキシラン、スルホラン、メチルグライム、メチルトリグライム、メチルテ
トラグライム、エチルグライム、エチルジグライム、エチレンオキシドのエーテ
ル化オリゴマー、およびブチルジグライム、ならびに前記溶媒の混合物から選択
することができる。他の溶媒には、変性カーボネート、および置換環状および非
環状エステル、好ましくはメチル−2,2,2−トリフルオロエチルカーボネー
ト、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)カーボネート、およびメチル−2,
2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルカーボネートがある。
【0049】 多くの異なる塩および塩混合物を、本発明のゲル電解質の調製に用いることが
できる。好ましい例としては、LiAsF、LiPF、LiBF、LiS
bFなどルイス酸錯体の所与の塩、およびLiCFSO、LiC(CF SO、LiC(CH)(CFSO、LiCH(CFSO 、LiCH(CFSO)、LiCSO、LiN(CSO 、LiN(CFSO、LiB(CFSO、LiO(CF SO)などのスルホン酸塩がある。ゲル電解質調製のための塩は、上記の例
に限定されない。他の考えられる塩の種類には、LiClO、LiCFCO 、NaClO、NaBF、NaSCN、KBF、Mg(ClO
およびMg(BFが含まれ、従来の電解質に用いられているどんな塩も用
いることができる。前述したように、上に例示した様々な塩を組み合わせて用い
ることもできる。
【0050】 本発明のポリマーゲル電解質は、バッテリー、コンデンサー、センサー、エ
レクトロクロミックデバイス、および半導体デバイスの電解質として好んで用い
られる。一般に、バッテリーは、活性な正極材料から調製されるアノード、電解
質、および活性な負極材料から調製されるカソードからなる。短絡をもたらす電
極間の偶発的接触を防止するために、アノードとカソードの間に機械的セパレー
タを使用することがしばしば有利である。本発明のゲル電解質を架橋してバッテ
リーに適用すると、ゲル電解質自体がバッテリーセル内で機械的セパレータとし
て機能する可能性がある。本発明のポリマーゲル電解質をバッテリーセルのメン
ブレンとして用いることができるが、フィラーをその中に分散し、またはこれを
多孔質セパレータと組み合わせて機械的に安定な複合体を調製してこれを用いる
ことができる。セパレータの例には、ガラス繊維フィルター、ポリエステル、テ
フロン(登録商標)、ポリフロン(Polyflon)、ポリプロピレン、ポリ
エチレンなどのポリマーの繊維から作った不織布フィルター、およびガラス繊維
と上記ポリマー繊維の混合物から作った他の不織布フィルターが含まれる。
【0051】 本発明は、カソードと、アノードと、金属塩、ポリマー、およびおそらくは少
なくとも1種の可塑剤または溶媒を含むポリマー電解質とを含むポリマーバッテ
リーセルにも関する。このポリマーは、反応性が異なる少なくとも2個の反応性
基を組み込んだ炭素−水素基鎖を含む。
【0052】 バッテリーセル中のポリマーは、上記と同じポリマーである。
【0053】 バッテリーに用いられる正極材料の例には、V、MnO、CoO
どの遷移金属酸化物、TiS、MoS、Coなどの遷移金属硫化物、
遷移金属カルコゲン化合物、およびLiMnO、LiMn、LiCoO 、LiNiO、LiCoNi1−x(0<x<1)、LiMn2−a、LiMn2−a−b(0<a<2、0<b<2、0<a
+b<2)などのこれらの金属化合物とLiとの錯化合物(すなわちLi錯酸化
物)がある。導電性材料の例には、1次元黒鉛化製品(有機材料の熱重合製品)
、フルオロカーボン、黒鉛、導電率が10−2S/cm以上の、ポリアニリン、
ポリイミド、ポリピロール、ポリピリジン、ポリフェニレン、ポリアセチレン、
ポリアズレン、ポリフタロシアニン、ポリ−3−メチルチオフェン、ポリジフェ
ニルベンジジンなどの導電性ポリマー、およびこれら導電性ポリマーの誘導体が
含まれる。
【0054】 バッテリーの負極活性材料の例には、リチウム、リチウム−アルミニウム合
金、リチウム−スズ合金、リチウム−マグネシウム合金などの金属材料、炭素(
黒鉛タイプおよび非黒鉛タイプを含めて)、炭素−ホウ素置換物資(BC2N)
、酸化スズなどのリチウムイオンを吸蔵できるインターカレーション材料がある
。特定の炭素の例としては、焼成黒鉛、焼成ピッチ、焼成コークス、焼成合成ポ
リマー、および焼成天然ポリマーが含まれる。本発明に用いられる正集電体の例
には、金属シート、金属箔、金属ネット、パンチングメタル、エキスパンドメタ
ル、金属めっき繊維、メタライズドワイヤ、および金属含有合成繊維からなるネ
ットまたは不織布が含まれる。これらの正集電体に用いられる金属の例には、ス
テンレス鋼、金、白金、ニッケル、アルミニウム、モリブデン、およびチタンが
含まれる。
【0055】 アノード、カソード、および電解質を組み立ててバッテリーを形成する。
【0056】 アノードを設けることによってバッテリーを組み立てる。電解質層をアノード
の上方に配置する。カソードを電解質層の上方に配置して組立品を形成する。組
立品を加圧する。手で加圧するかまたはプレスで加圧することによって、これら
の層を合わせて単に加圧するだけの最低限の圧力でよい。圧力の大きさは、層同
士が密着できるのに十分なものとする。プロセスへの追加ステップで組立品を高
温処理して、異なる層の間の接触を改良する。次いで組立品を室温に冷やす。最
後に、組立品を保護ケースに入れ一定電圧または一定電流下で充電する。
【0057】 さらに、本発明は、携帯電話、パーソナルページャー、ポータブルコンピュー
タなどの携帯式通信機器、およびスマートカード、計算機などのその他の電気装
置での、ポリマーバッテリーセルの使用に関する。
【0058】 次に、2つの実施例について、本発明をより詳細に説明する。
【0059】 (実施例1) ポリマーの調製 マクロモノマーをコモノマーとともに用いてラジカル重合技術によってグラフ
ト共重合体を合成した。ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(A
IBN)を用いてグラフト共重合体を合成した。撹拌機を備えた3口フラスコで
、ポリ(エチレングリコール)(Mn=88)モノメチルエーテルメタクリレー
ト9.2g、アリルメタクリレート0.5g、およびクロチルメタクリレート1
.1gをトルエン100mlに加えた。反応混合物をNに暴露して酸素のない
環境を確保した後、0.13gのAIBNを3口フラスコに加えた。N下、温
度60℃で約7時間ラジカル重合を行った。合成の後、反応混合物を濾過してゲ
ル粒子を除去した後残存モノマーを除去した。グラフト共重合体は、まずメタノ
ールに沈殿させ、乾燥後、沈殿物をテトラヒドロフラン(THF)に溶解した。
n−ヘキサンで第2の沈殿を行ってモノマーを除去し、次いで乾燥した。最後に
、グラフト共重合体の純度をGPCでPEOモノマーの消失を追跡することによ
って検査した。
【0060】 NMR分析から、実施例に用いられた合成両性グラフト共重合体は、ポリ(エ
チレングリコール)(Mn=400)モノメチルエーテルメタクリレート90重
量パーセント、アリルメタクリレート5重量パーセント、およびクロチルメタク
リレート5重量パーセントからなることが分かった。
【0061】 ポリマーゲル電解質メンブレンの調製 無水γ−ブチロラクトン中にLiPFを溶解して、1リットルあたり1.0
モルを含有する溶液を得た。この電解質溶液に、両性グラフト共重合体を30重
量パーセントの量で溶解して、均質なポリマーゲル電解質を得た。次いで、光活
性剤を添加し、ポリマーゲル電解質をプレート上にフィルムキャストし、次いで
紫外線に暴露した。得られた架橋ポリマーゲル電解質は、溶解ポリマーゲル電解
質と比べて機械的安定性が改良された。
【0062】 (実施例2) 実施例1と同じ方法で、含有量を変えてポリマーを調製した。2つのポリマー
を調製した。
【0063】 RPGE1は、ポリ(エチレングリコール)(Mn=400)モノメチルエー
テルメタクリレート85重量パーセント、アリルメタクリレート5重量パーセン
ト、およびクロチルメタクリレート10重量パーセントからなるものであった。
【0064】 RPGE2は、ポリ(エチレングリコール)(Mn=400)モノメチルエー
テルメタクリレート95重量パーセント、およびアリルメタクリレート5重量パ
ーセントからなるものであった。RPGE1およびRPGE2のサンプルを調製
し、フッ化水素の量を増やすためにドーピングした。
【0065】 アルコールなどのプロトン性不純物は、例えばバッテリーセル中で溶媒と水と
の反応によって主として形成される。Heider等(Journal of
Power Sources 81〜82巻(1999年)119〜122頁)
が示すように、LiPFはグリコールなどのプロトン性不純物と反応して、フ
ッ化水素の形成をもたらす。したがって、ゲルを紫外線によって架橋し、グリコ
ールをドーピングしてから、サンプルをボルタンメトリーによって検査した。R
PGE1およびRPGE2両方に加えたグリコールの量は、ポリマーゲル電解質
総重量の約1.5重量%であった。
【0066】 図3は、2つのゲルのサイクリックボルタモグラムを示し、プロトン性化学種
の還元は、クロチル基を含有するRPGE1の方が、RPGE2のプロトン性化
学種の還元と比べて、目立たないことが分かった。RPGE1およびRPGE2
のマークを付けた曲線は、これら2つの材料の第1サイクルの曲線である。RP
GE1の2.0ボルト付近のより小さい「ピーク」は、プロトンの還元の程度が
少ないことを示唆するものである。これによって、クロチルを含有するRPGE
1には、RPGE2と比べてプロトンが少ないことが分かる。したがって、RP
GE1は、より多くのフッ化水素を中和している。
【0067】 他の実施形態も頭書の特許請求の範囲内にあると考えられるので、本発明が、
上記の本発明を例証する実施形態に限定されるとみなしてはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 反応性基を有するポリマーの模式図である。
【図2】 反応性基を有するポリマーが、フッ化水素などの廃棄生成物と反応する反応メ
カニズムを示す図である。
【図3】 図2のサイクリックボルタモグラムを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属塩と、ポリマーと、任意選択で可塑剤とを含むポリマー
    ゲル電解質であって、 前記ポリマーが、反応性が異なる、少なくとも2個の反応性基を組み込んだ炭
    素−水素基鎖を含むことを特徴とするポリマーゲル電解質。
  2. 【請求項2】 前記反応性基の少なくとも1個が、二重結合を含むことを特
    徴とする請求項1に記載のポリマーゲル電解質。
  3. 【請求項3】 前記2個の反応性基が、二重結合を含むことを特徴とする請
    求項1または2に記載のポリマーゲル電解質。
  4. 【請求項4】 前記反応性基が、アリル基およびクロチル基であることを特
    徴とする請求項3に記載のポリマーゲル電解質。
  5. 【請求項5】 前記反応性基の少なくとも1個が、Clなどのハロゲンおよ
    び/またはエポキシドを含む基であることを特徴とする請求項1または2に記載
    のポリマーゲル電解質。
  6. 【請求項6】 前記ポリマーが下記の構造を有し、 【化1】 式中、 m、z、およびrが、それぞれ、15重量%まで、75重量%を超え、および
    10重量%まであり、かつR1が、アルキル、アリール、フッ素化アルキル、フ
    ッ素化アリール、おそらくはハロゲンを有するエチレンオキシドおよび/または
    プロピレンオキシド含有アルキルとすることができることを特徴とする請求項1
    から5のいずれか一項に記載のポリマーゲル電解質。
  7. 【請求項7】 前記金属塩が、LiAsF、LiPF、LiBF、L
    iSbFなどのルイス酸錯体の塩、およびLiCFSO、LiC(CF SO、LiC(CH)(CFSO、LiCH(CFSO 、LiCH(CFSO)、LiCSO、LiN(CSO 、LiN(CFSO、LiB(CFSO、LiO(CF SO)などのスルホン酸塩からなる群から選択されることを特徴とする請求
    項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のポリマーゲル電解質。
  8. 【請求項8】 前記金属塩が、LiClO、LiCFCO、NaCl
    、NaBF、NaSCN、KBF、Mg(ClO、およびMg(
    BFの塩からなる群から選択されることを特徴とする前記請求項のいずれ
    か一項に記載のポリマーゲル電解質。
  9. 【請求項9】 バッテリー、コンデンサー、センサー、エレクトロクロミッ
    クデバイス、および半導体デバイスの電解質としての、請求項1乃至請求項8の
    いずれか1項に記載のポリマーゲル電解質の使用。
  10. 【請求項10】 カソードと、アノードと、金属塩、ポリマー、およびおそ
    らくは少なくとも1種の可塑剤または溶媒を含むポリマー電解質とを含むポリマ
    ーバッテリーセルであって、 前記ポリマーが、反応性が異なる、少なくとも2個の反応性基を組み込んだ炭
    素−水素基鎖を含むことを特徴とするポリマーバッテリーセル。
  11. 【請求項11】 前記反応性基の少なくとも1個が、二重結合を含むことを
    特徴とする請求項10に記載のポリマーバッテリーセル。
  12. 【請求項12】 前記2個の反応性基が二重結合を含むことを特徴とする請
    求項10または11に記載のポリマーバッテリーセル。
  13. 【請求項13】 前記反応性基が、アリル基およびクロチル基であることを
    特徴とする請求項12に記載のポリマーバッテリーセル。
  14. 【請求項14】 前記反応性基の少なくとも1個が、Clなどのハロゲンお
    よび/またはエポキシドを含む基であることを特徴とする請求項10または11
    に記載のポリマーバッテリーセル。
  15. 【請求項15】 前記ポリマーが下記の構造を有し、 【化2】 式中、 m、z、およびrが、それぞれ、15重量%まで、75重量%を超え、および
    10重量%まであり、かつR1が、アルキル、アリール、フッ素化アルキル、フ
    ッ素化アリール、おそらくはハロゲンを有するエチレンオキシドおよび/または
    プロピレンオキシド含有アルキルとすることができるR1とすることができるこ
    とを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれか1項に記載のポリマーバッ
    テリーセル。
  16. 【請求項16】 前記金属塩が、LiAsF、LiPF、LiBF
    LiSbFなどのルイス酸錯体の塩、およびLiCFSO、LiC(CF SO、LiC(CH)(CFSO、LiCH(CFSO、LiCH(CFSO)、LiCSO、LiN(C
    、LiN(CFSO、LiB(CFSO、LiO(C
    SO)などのスルホン酸塩、からなる群から選択されることを特徴とする
    請求項10乃至請求項5のいずれか1項に記載のポリマーバッテリーセル。
  17. 【請求項17】 前記金属塩が、LiClO、LiCFCO、NaC
    lO、NaBF、NaSCN、KBF、Mg(ClO、およびMg
    (BFの塩、からなる群から選択されることを特徴とする請求項10乃至
    請求項16のいずれか1項に記載のポリマーバッテリーセル。
  18. 【請求項18】 携帯電話、パーソナルページャー、ポータブルコンピュー
    タなどの携帯式通信機器、およびスマートカード、計算機などのその他の電気デ
    バイスでの、請求項10乃至請求項17のいずれか1項に記載のポリマーバッテ
    リーセルの使用。
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