JP2003517114A - 湿った紙ウエブの乾燥装置及び方法 - Google Patents

湿った紙ウエブの乾燥装置及び方法

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JP2003517114A JP2001545640A JP2001545640A JP2003517114A JP 2003517114 A JP2003517114 A JP 2003517114A JP 2001545640 A JP2001545640 A JP 2001545640A JP 2001545640 A JP2001545640 A JP 2001545640A JP 2003517114 A JP2003517114 A JP 2003517114A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、湿った紙ウエブの乾燥装置及び乾燥方法を提供する。乾燥装置(10)は、湿った紙ウエブ(80)の乾燥固体含有量を増大させるための乾燥セクション(40)と、少なくとも乾燥セクション(40)よりも上でなく配置されたクリーニングセクション(70)と、乾燥セクション(40)とクリーニングセクション(70)の周りにループを形成する連続乾燥ファブリック(20)とを有する。紙ウエブ(80)は、ファブリック(20)の上面の上に支持される。次いで、ファブリック(20)が、紙ウエブ(80)を逆向き支持でないウエブ走行状態で乾燥セクション(40)の中に移送し、紙ウエブ(80)の乾燥固体含有量を増大させた後、紙ウエブ(80)は、ファブリック(20)から分離される。次いで、ファブリック(80)は、クリーニングセクション(70)の中に移動して、クリーニングされ、更なる紙ウエブ(80)を受入れるために戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔発明の分野〕 本発明は、抄紙機に関し、更に詳細には、湿った紙ウエブを乾燥するための装
置及び関連方法に関する。
【0002】 〔発明の背景〕 抄紙機において、湿った紙ウエブをフォーマー又は形成機内の搬送ファブリッ
クの上で形成し、次いで、湿った紙ウエブを下流に移動させることが一般的であ
る。紙ウエブを抄紙機内の乾燥ファブリックによって下流に移送するとき、紙ウ
エブを脱水又は乾燥セクションの中を通して進行させ、脱水又は乾燥セクション
において、紙ウエブを部分的に脱水又は乾燥させる。抄紙機のいくつかの形態で
は、搬送ファブリックは、乾燥ファブリックからなっていても良い。抄紙機の変
形形態では、乾燥ファブリックは、搬送ファブリックと別のファブリックであっ
ても良く、この場合、形成された紙ウエブは、脱水又は乾燥セクションの中を通
る移送のために、搬送ファブリックから乾燥ファブリックに乗り移る。
【0003】 脱水又は乾燥セクションは、例えば1又は2以上の貫通空気ドライヤー(TA
D)、赤外線ドライヤー、衝突ドライヤー、または円筒形接触ドライヤー等を含
むのが良い。次いで、紙ウエブ及び乾燥ファブリックを下流方向に移動させてニ
ップの中を通し、ニップのところで、紙ウエブを乾燥ファブリックからヤンキー
ドライヤーに乗り移らせる。一般的には、ヤンキードライヤーは前段セクション
のドライヤーの次にきており、前段セクションのドライヤーは、紙ウエブを部分
的に乾燥し又は脱水するための予備ドライヤーと考えられる。これらの予備ドラ
イヤーを、更に、乾燥セクションの一部分を構成するものと考えても良いし、別
の予備乾燥又は脱水セクションを集合的に構成するものと考えても良い。従って
、ヤンキードライヤーは、紙ウエブを乾燥するための最終ドライヤーとみなされ
る。しかしながら、抄紙機がヤンキードライヤーを含まない場合、前段セクショ
ンのドライヤーは、紙ウエブを乾燥するための最終ドライヤーを構成する。
【0004】 紙ウエブが形成機から最終ドライヤーまで進行するとき、形成機と最終ドライ
ヤーとの間の工程は、しばしば、紙ウエブを抄紙機、特に脱水及び/又は乾燥セ
クションの中を通して移送するのに使用されたファブリックの上に紙ウエブから
の残留物を残す。紙ウエブを移送するのに使用されるファブリックがエンドレス
ループとして構成されるのが典型的であるので、紙を生産し且つ乾燥していると
き、ファブリックは、形成及び/又は乾燥工程の周りを連続的に循環する。かく
して、抄紙機の正確な作動のために、紙ウエブ搬送ファブリックが、特定の工程
の中を移送すべき更なる紙ウエブを受入れるために循環して戻る前に、紙ウエブ
搬送ファブリックをクリーニングすべきである。ファブリックをクリーニングす
ることは、しばしば、ファブリックをシャワーの下に通すことによってファブリ
ックを洗い、次いで、例えばファブリックを真空ボックスのそばを通すことによ
って、ファブリックを部分的に乾燥させることからなる。しかしながら、いくつ
かの特別の種類の抄紙方法は、TADファブリック又はティシューの製造に使用
されるその他のテクスチャーファブリックのような特別のファブリックに係わり
、かかるファブリックは、典型的には開口構造を有し、ファブリックの厚さ全体
にわたるクリーニングを必要とするので、特別でしばしば複雑なクリーニング設
備を要求する。
【0005】 かくして、抄紙機は、一般的には、紙ウエブを搬送する1又は2以上のファブ
リックと、ウエブを1又は2以上のドライヤーで乾燥させる乾燥セクションと、
ウエブ形成セクションからの更なる湿った紙ウエブを受入れるためにファブリッ
クを循環させる前にファブリックをクリーニングするクリーニングセクションと
、乾燥した紙ウエブを受入れ、それをスプールの上に巻く巻上げ機とを有する。
従って、抄紙方法は、典型的には、乾燥ファブリックルーブをクリーニングセク
ションと乾燥セクションとの間に走行させ、乾燥セクションをクリーニングセク
ションの下に配置させることによって達成される。形成セクション内にある乾燥
ファブリックループの一端部では、紙ウエブは、乾燥ファブリックの上に形成さ
れ、または、乾燥ファブリックに乗り移る。乾燥ファブリックループの他端部で
は、ファブリックは、脱水又は乾燥セクション及び/又はヤンキードライヤーの
ニップを通過する。抄紙機に(回転可能な乾燥シリンダーである)ヤンキードライ
ヤーが使用されている場合、ヤンキードライヤーは、紙ウエブをヤンキードライ
ヤーに乗り移らせ、直立する向きをなしてヤンキードライヤーの頂部の上に搬送
した後、ドクターブレードによってクレーピングさせるように配列されている。
直立する向きの紙ウエブをクレーピングすることは、紙ウエブが、ニップのとこ
ろでヤンキードライヤーの上方に移動する面に出会うように予備乾燥セクション
から離れることを要求する。いったんヤンキードライヤーによって乾燥させ、ク
レーピングさせたら、乾燥した紙ウエブを巻上げ機に移送して、それをスプール
上に巻く。
【0006】 従来技術の抄紙機は、上述した基本的なレイアウトによって生じるいくつかの
不利な点を有する。例えば、クリーニングセクションが乾燥セクションよりも上
にある典型的な形態は、大部分、湿った紙ウエブが形成セクションからファブリ
ックの下面でファブリックに乗り移り、乾燥セクションの中を通ってニップまで
移送されることを意味する。即ち、紙ウエブは、ファブリックと接触しているが
、ファブリックは、紙ウエブを重力に逆らう向きに支持していない。このため、
かかる「逆向き」支持の紙ウエブの走行中、ウエブがファブリックから落下するお
それがある。加えて、クリーニングセクションが乾燥セクションよりも上に配置
されていることが典型的であれば、クリーニング用の水がクリーニングセクショ
ンからその下に位置する乾燥セクションの上に滴下することを防止するために、
精巧なキャッチパン及び凝縮を防止する測定器具を用意しなければならない。ク
リーニングセクションから滴下する水は、典型的には開口構造を有し且つ水の滴
下に対してより敏感な、TADファブリック又はティシューの製造に使用される
その他のテクスチャーファブリックのような特別なファブリックに係わる抄紙方
法において問題を提起するのが一般的である。これらの不利な点は、これらの従
来技術の抄紙機に固有のものであり、乾燥セクションに使用されるドライヤーの
種類にかかわらず当てはまる。
【0007】 更に、脱水又は乾燥セクションは、例えば、紙ウエブを脱水又は乾燥させるた
めの1又は2以上の(フラットベッドドライヤー、内向き空気流を有する回転ロ
ールドライヤー、外向き空気流を有する回転ロールドライヤーのような)貫通空
気ドライヤーを含むことがある。貫通空気ドライヤーが存在する場合、フードを
含むのが一般的であり、典型的には、ドライヤーの周りの紙ウエブの移動経路を
覆う。従って、逆向き支持の紙ウエブ走行部と下に配置されたフードを有する貫
通空気ドライヤーとを採用する従来技術の抄紙機では、紙ウエブがファブリック
から落下し、フードの中で詰まり、それにより、ドライヤーへの損傷を引き起こ
すおそれがある。
【0008】 上述したような従来技術の抄紙機の例は、ヴィンソン(Vinson)等に与えられた
米国特許第 5,611,890号の中に見出され、かかる特許は、形成機からの湿った紙
ウエブがファブリックに乗り移る抄紙機を開示している。次いで、紙ウエブを真
空脱水ボックス及び吹き抜け予備ドライヤーの下に搬送して通過させた後、紙ウ
エブを上方に差し向け、それをニップのところでヤンキードライヤーに乗り移ら
せる。次いで、ファブリックを上方に移動させ続け、クリーニングし、脱水し、
かくして、ファブリックをシャワー及び真空脱水ボックスの上に且つその周りに
通すことによって、そのループを完成させる。同様に、トロカーン(Trokhan)等
に与えられた米国特許第 5,229,664号、アンプルスキ(Ampulski)等に与えられた
同第 5,776,307号、スムルコスキ(Smurkoski)等に与えられた同第 5,364,504号
、チュアン(Chuang)等に与えられた同第 5,701,682号、及びヴィンソン(Vinson)
等に与えられた同第 5,700,352号はすべて、ヴィンソン等の米国特許第 5,611,8
90号に説明されている抄紙機と同様の抄紙機を開示している。
【0009】 かくして、紙ウエブがファブリックの上で移送され、ファブリックの上面上で
乾燥セクションの中を移送され、且つ、ファブリックが紙ウエブを支持し、紙ウ
エブがファブリックから落下するおそれを軽減するように構成された抄紙機を提
供することが望ましい。加えて、クリーニングセクションが乾燥セクションより
も上に配置されず、かくして、クリーニング用の水がクリーニングセクションか
らその下にある乾燥セクションの上に滴下することを防止するための精巧な手段
の必要を回避するように構成された抄紙機を提供することが望ましい。更に、フ
ードを下に配置した乾燥空気ドライヤーを有する乾燥セクションにわたって逆向
き支持でないウエブ走行部を有し、且つ、紙ウエブがフード内で詰まってドライ
ヤーへの損傷を生じさせないように構成された抄紙機を提供することが望ましい
【0010】 〔発明の概要〕 上述の及びその他の要望は、本発明によって満たされ、本発明は、その1つの
実施形態において、湿った紙ウエブの乾燥固体含有量を増大させるための水除去
セクションと、連続ファブリックと、を有し、このファブリックは、それが水除
去セクションを通過するようにループを形成し、このファブリックのループは、
水除去セクションの前に配置されたファブリックループのウエブ受入れ領域のと
ころで紙ウエブを受入れ、水除去セクションの中を通して、紙ウエブをファブリ
ックループの上側部分に沿って支持し且つ移送するように構成され、その結果、
紙ウエブは、全体的に、ファブリックの上面の上にある抄紙機を提供する。ファ
ブリックループは、更に、紙ウエブがファブリックから分離されるウエブ乗り移
り箇所と、戻り走行部と、を含み、ファブリックは、ウエブ乗り移り箇所からウ
エブ受入れ領域まで前記戻り走行部の上を移動する。抄紙機はまた、ファブリッ
クをクリーニングするクリーニングセクションを有し、このクリーニングセクシ
ョンは、ファブリックループの戻り走行部に沿って配置され、且つ、クリーニン
グセクションがファブリックループの上側部分よりも上にならないように配置さ
れ、この上側部分の上に紙ウエブが支持される。かくして、紙ウエブが水除去装
置の中を搬送されているとき、クリーニングセクションから滴下するおそれがあ
るいかなる水も、紙ウエブの上又は紙ウエブを支持しているファブリックループ
の部分の上に滴下しない。
【0011】 本発明の好ましい実施形態では、水除去装置は、湿った紙ウエブを部分的に乾
燥させるための予備ドライヤーを含み、それに引続いて、紙ウエブの最終乾燥を
行う最終ドライヤーを含む。例えば、1又は2以上の貫通腔嫌いやーが、紙ウエ
ブを予備乾燥するために設けられる。最終乾燥は、ヤンキードライヤーのウエブ
行われるのが良く、この場合、ファブリック及び紙ウエブを乗り移りロールとヤ
ンキードライヤーとの間に形成されたニップに通過させることによって、紙ウエ
ブを、連続ファブリックからヤンキードライヤーの上に乗り移らせる。ニップを
通過した後、ファブリックが、ニップからほぼ下方に走行する部分とファブリッ
クループのウエブ受入れ領域に向って戻るようにほぼ水平に走行する部分とを有
する戻り走行部を移動する経路をとることが有利である。クリーニングセクショ
ンは、好ましくは、ファブリックループのほぼ下方に走行する部分及びほぼ水平
方向に走行する部分のうちの少なくとも1つに沿って配置される。
【0012】 本発明の他の好ましい実施形態では、水除去セクションは、貫通空気ドライヤ
ー、衝突ドライヤー、赤外線ドライヤー及び接触ドライヤー等のような1又は2
以上のノンコンパクトドライヤーを有し、ヤンキードライヤーは省略される。こ
の場合、ファブリックは、紙ウエブをノンコンパクトドライヤーの中を通して搬
送し、次いで、ファブリックループの乗り移り箇所のところで、紙ウエブをファ
ブリックから分離する。次いで、紙ウエブは、それをロールに巻き上げる巻上げ
機のような、更なる装置に通される。ファブリックは、ウエブ乗り移り箇所から
戻り走行部に沿って移動し、ファブリックループのウエブ受入れ部分に戻る。戻
り走行部は、下方に走行する部分と、水平に走行する部分とを有し、クリーニン
グセクションは、好ましくは、それらの部分のうちの1つ又は両方に沿って配置
される。ウエブをロールに巻上げるべきところに、巻上げ機を設けるのが良い。
巻上げ機は、ファブリックループの上側部分よりも上、ファブリックループの戻
り走行部よりも下、又は、ウエブ乗り移り箇所の後方のファブリックループのそ
ばに配置されるのが有利である。
【0013】 かくして、本発明により、湿った紙ウエブを連続ファブリックループの上面の
上に支持し且つファブリックの上でドライヤー及び/又は水除去装置を通して搬
送することを可能にし、紙ウエブがファブリックから乗り移った後、クリーニン
グセクションが紙ウエブのいかなる部分よりも上に配置されない仕方でクリーニ
ングされることが認められる。従って、乾燥セクションよりも上に配置されたク
リーニングセクションを採用する従来技術の抄紙工程で必要であるような、クリ
ーニング用の水がクリーニングセクションから紙ウエブの上に滴下することを防
止するための精巧な手段の必要は全くない。ファブリック及び紙ウエブの上への
水の滴下の可能性をなくすことは、特定のテクスチャーファブリック又は貫通空
気乾燥ファブリックを採用する抄紙機に特に有利である。加えて、紙ウエブが全
体的にファブリックの上面の上で水除去素装置の中を通して移送されるので、フ
ァブリックの回転の意義は、紙ウエブがファブリックの逆向き支持走行部の上を
ファブリックによって搬送される従来技術の装置に対して逆である。最終乾燥の
ためのヤンキードライヤーを採用する本発明の好ましい実施形態では、ファブリ
ックの逆回転により、ヤンキードライヤーの回転の意義も、在来の機械に対して
逆にすることを可能にし、所望ならば、紙ウエブが搬送されるファブリックルー
プの上側部分よりも上に巻上げ機を配置することを可能にする。更に、紙ウエブ
が逆向き支持でないウエブ走行部でファブリックの上面のウエブ搬送されるので
、乾燥セクションが、フードを下配置にしたドライヤーを含んでいても、ウエブ
はファブリックから分離することも、フードの中で詰まることもなく、それによ
り、抄紙機の損傷の危険を軽減する。従って、本発明が、従来技術の抄紙機を上
回る多数の明瞭な利点を容易に達成することが認識されよう。
【0014】 本発明の利点のいくつかを述べたが、その他の利点は、添付図面を参照して、
以下の詳細な説明から明らかになろう。
【0015】 〔図面の詳細な説明〕 本発明は、本発明の好ましい実施形態を示した添付図面を参照して、以下によ
り完全に説明される。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具体化され
ても良く、本発明を、後述する実施形態に限定されるものとして解釈すべきでは
なく、むしろ、これらの実施形態は、本発明の開示が完全になるように且つ本発
明の開示により本発明の範囲を当業者に完全に伝えるために提供されている。
【0016】 図1は、本発明の特徴を含む湿った紙ウエブの乾燥装置、更に詳細には、抄紙
機の実施形態を開示しており、それが全体的に番号10で指示されている。抄紙
機10は、一般的には、乾燥ファブリック20と、湿ったウエブの受入れ領域3
0と、予備乾燥セクション40と、ヤンキードライヤ50と、ニップ60と、ク
リーニングセクション70とを有する。
【0017】 乾燥ファブリック20は、湿ったウエブの受入れ領域30、予備乾燥セクショ
ン40、ニップ60及びクリーニングセクション70の間をつなぐエンドレスル
ープを形成する。乾燥ファブリック20はまた、乾燥ファブリック20を案内す
るために乾燥ファブリック20の周りに配置された複数の方向転換又はターニン
グロール90を有しているのが良い。湿ったウエブの受入れ領域30は、湿った
紙ウエブ80を乾燥ファブリック20の上に乗り移らせる、乾燥ファブリック上
の箇所である。湿った紙ウエブ80は、典型的には、その技術において良く知ら
れている種々の方法によってフォーミング又は形成セクション(図示せず)におい
てフォーマー又は形成機(図示せず)によって形成される。かかる形成機は、例え
ば、湿った紙ウエブ80が一対の形成ファブリックの間で形成される変形クレセ
ント形成機を含み、その場合、湿った紙ウエブ80を、典型的には、ウエブ受入
れ領域30において形成ファブリックの一方から乾燥ファブリック20の上に乗
り移らせる。変形例として、実際には紙ウエブ80を乾燥ファブリック20の上
に「乗り移らせ」ないように、紙ウエブ80を、乾燥ファブリック20の上に直接
形成しても良い。それにもかかわらず、乾燥ファブリック20に乗り移る又は乾
燥ファブリック20によって受け止められる湿った紙ウエブ80へのここでの言
及は、上述の種類の機械の何れも含むことを意図している。
【0018】 乾燥ファブリック20は、紙ウエブ80を受入れ、次いで、湿った紙ウエブ8
0を部分的に乾燥するための少なくとも1つのドライヤーを有する予備乾燥セク
ション40に移送する。軟らかくて、吸収性が有り、しかも強い紙ウエブを作る
ために、最小の紙繊維を使用しながら、ノンコンパクトドライヤーを使用するの
が好ましい。典型的なノンコンパクトドライヤーは、貫通空気ドライヤー、赤外
線ドライヤー、衝突ドライヤー及び円筒形接触ドライヤーを含む。乾燥セクショ
ンが貫通空気ドライヤーを使用している場合、貫通空気ドライヤーは、例えば、
フラツトベッドドライヤー、内向きの空気流を有する回転ロールドライヤー、外
向きの空気流を有する回転ロールドライヤーであるのが良い。貫通空気ドライヤ
ーはまた、一般的には、ウエブの移動経路を覆うフードを含む。しかしながら、
本発明は、ノンコンパクトドライヤーを採用する機械に限定されず、かかるドラ
イヤーの代わりに又はそれに加えて、プレス型ドライヤーを採用する機械を含む
ことを理解すべきである。
【0019】 図1に示す本発明の実施形態は、予備乾燥セクション40を含み、予備乾燥セ
クション40は、2つの回転式貫通空気ドライヤー42と、それらの間に配置さ
れたターニングロール90とを含む。少なくとも1つのターニングロール90が
、予備乾燥セクション40の連続するドライヤー42の間に使用され、予備乾燥
セクション40は、紙ウエブ80をドライヤー42に対して正確な向きに保つた
めに、多ドライヤー42を有する。貫通空気ドライヤー42は、一般的には、回
転可能な多孔シリンダ44とフード46を有する。フード46は、一般的には、
多孔シリンダ44の表面の一部分を覆い、多孔シリンダ44の周りに紙ウエブ8
0が巻かれ、かくして、紙ウエブ80は、多孔シリンダ44の上方にほぼ配置さ
れる。多貫通空気ドライヤー42が予備乾燥セクション40で使用されているけ
れども、貫通空気ドライヤー42は、共通のフード46共有していても良い。更
に、フード46は、1ピース組立体として構成されていても良いし、多孔シリン
ダ44への接近を可能にするために多孔シリンダ44から引き離すことが可能な
少なくとも2つのピースで形成されていても良い。
【0020】 貫通空気ドライヤー42の他の側面は、抄紙機10の形態及び貫通空気ドライ
ヤー42を貫いて移動する乾燥ファブリック20に対する紙ウエブ80の向きに
依存して、貫通空気ドライヤー42が、シリンダの外側から内方に空気を送風さ
せるように構成されていても良いし、或いは、シリンダの内側から外方に空気を
送風させるように構成されていても良いことである。図1に示すように、シリン
ダの外側から内方に空気を送風させるように構成された貫通空気ドライヤー42
が乾燥ファブリック20が多孔シリンダ44と接触し且つ紙ウエブ80が乾燥フ
ァブリック20の外側にあることが好ましい。
【0021】 乾燥ファブリック20が紙ウエブ80を貫通空気ドライヤー42の周りの回り
道ルート内を搬送するけれども、予備乾燥セクション40は、乾燥ファブリック
のループ20の上側部分に沿ってほぼ配置されており、紙ウエブ80は、湿った
紙ウエブの受入れ領域30からニップ60まで乾燥ファブリック20の上面の上
でほぼ移送される。かくして、紙ウエブ80が乾燥ファブリック20によって連
続的に支持されているので、紙ウエブ80が乾燥ファブリック20から落下した
り、それから分離したりする危険が、逆向き支持のウエブ走行部を有する従来技
術の抄紙機に比較して減少する。予備乾燥セクション40を通じて「逆向き支持
のない」ウエブ走行部はまた、予備乾燥セクション40が貫通空気ドライヤー4
2を有する本発明の実施形態において有利である。貫通空気ドライヤー42があ
れば、フード46がドライヤー42にわたって紙ウエブ80の移動経路を覆うの
が典型的である。従って、予備乾燥セクション40が、内向き空気流を構成する
回転式貫通空気ロールドライヤー42を有する(紙ウエブ80と多孔シリンダ4
4とが乾燥ファブリック20によって分離される)場合、好ましい即ち逆向き支
持のないウエブ走行部のため、フード46は、多孔シリンダ44の上方に配置さ
れる。かくして、紙ウエブ80が乾燥ファブリック20から落下したり、フード
46の中で詰まったりするおそれはなく、それにより、貫通空気ドライヤー42
への損傷の危険を減少させる。
【0022】 いったん紙ウエブ80を予備乾燥セクション40の中を通して移送し、紙ウエ
ブ80を部分的に乾燥させて、その乾燥固体含有量を増大させたら、最終乾燥の
ために、紙ウエブ80を乾燥ファブリック20によってヤンキードライヤー50
に移送する。ヤンキードライヤー50はまた、典型的には、紙ウエブ80を機械
加工方向に短くするのに採用され、ヤンキードライヤー54からの紙ウエブ80
の取外しのときに、機械横断方向に延びる多数の細かい折り返し(microfold)を
生成するドクターブレードによって達成されるクレーピングとして知られている
工程において、紙ウエブ80をより厚くし、よりかさばるようにし且つ機械方向
に伸張可能にする。ヤンキードライヤー50は、更に、ヤンキードライヤー50
を部分的に包囲するフード56を含み、ヤンキードライヤー50の周りの一部分
に沿って、紙ウエブ50が巻き付けられている。トランスファー又は乗り移りロ
ール58がヤンキードライヤー50に押し付けられるように係合され、乗り移り
ロール58とヤンキードライヤー50との間にニップ60を形成し、部分的に乾
燥されたウエブ80を搬送する乾燥ファブリック20がニップ60の中を通過す
る。乗り移りロール58は、紙ウエブ80を乾燥ファブリック20からヤンキー
ドライヤー50に乗り移らせるように、紙ウエブ80をヤンキードライヤー50
に押圧する。いったん紙ウエブ80をヤンキードライヤー50に乗り移らせたら
、紙ウエブ80を更に乾燥させ、次いで、ドクターブレード54によってヤンキ
ードライヤー50からクレーピングする。
【0023】 ヤンキードライヤー50を含む抄紙機10の形態において、ヤンキードライヤ
ー50は、乾燥ファブリック20及び紙ウエブ80をニップ60の中を通過させ
るために、乾燥ファブリックループ20の移動方向と反対の方向に回転しなけれ
ばならないことに注目すべきである。従って、ヤンキードライヤー50は、それ
が紙ウエブ80をヤンキードライヤー50の頂部の上に移動させ且つ紙ウエブ8
0が予備乾燥セクション40の中を移動した方向と反対方向にドクターブレード
54まで搬送するように、予備乾燥セクション40に対して配置される。紙ウエ
ブ80をドクターブレード54によってヤンキードライヤー50からクレーピン
グし且つ分離するとき、紙ウエブ80は、巻上げ機100に差し向けられる。巻
上げ機100は、一般的には、ドラム106と共にニップを形成するスプール1
04を有し、紙ウエブ80は、ドラム106とスプール104との間を漸進し、
スプール104の上に巻かれる。紙ウエブ80は、ヤンキードライヤー50と巻
上げ機100との間を自由引張り(支持無しで)で走行しても良いし、例えば、活
性空気フォイルのような支持構造体(図示せず)によって支持されていても良い。
しかしながら、巻上げ機100は、本発明の精神及び範囲と一致する、紙ウエブ
80を受け止め且つ採集するのに適当な任意の仕方で構成されていても良い。
【0024】 ニップ60のところで、乾燥ファブリック20は、紙ウエブ80を湿ったウエ
ブ受入れ領域30からヤンキードライヤー30まで移送することを完了する。し
かしながら、乾燥ファブリック20が連続ループ構成しているので、乾燥ファブ
リック20は、次いで、いったんニップ60から出て、湿ったウエブ受入れ領域
30に戻らなければならない。従って、乾燥ファブリックループの戻り走行部に
沿って、クリーニングセクション70が配置され、且つ、クリーニングセクショ
ン70は、それが紙ウエブのいかなる部分の上にも、特に予備乾燥セクション4
0の上になく、予備乾燥セクション40の中を移動している乾燥ファブリック2
0及び紙ウエブ80の上にクリーニング用の水が滴下することなしに、乾燥ファ
ブリック20がクリーニングされるように配置される。かくして、乾燥ファブリ
ック20がニップ60から出たとき、乾燥ファブリック20は、一般的にはシャ
ワー(図示せず)のような乾燥ファブリック20を洗浄するための装置と真空ボッ
クス(図示せず)のような乾燥ファブリック20を脱水するための装置とからなる
クリーニングセクション70の中を移動する。しかしながら、いくつかの特定の
種類の抄紙工程は、TADファブリック又は、典型的には開放構造を有し且つフ
ァブリックの厚さ全体にわたるクリーニングも要求するティシュー製造に使用さ
れるその他のテクスチャーファブリックのような特定のファブリックを含み、こ
のことは、特別でしばしば複雑なクリーニング設備を必要とする。更に、クリー
ニングセクションは、乾燥ファブリック20をクリーニングするための複数のク
リーニングステーションを有していても良い。加えて、クリーニングセクション
のクリーニングステーションが、使用される特定のクリーニング設備の操作及び
乾燥ファブリック20の移動経路と一致する任意の向きをなして配置されていて
も良い。図1の実線で指示するように、クリーニングセクション70は、乾燥フ
ァブリックの戻り走行部のほぼ水平走行部分に沿って配置されるのが良い。変形
例または追加例として、図1の破線で指示するように、クリーニングセクション
70は、乾燥ファブリックの戻り走行部のほぼ下向き走行部分に沿って配置され
ていても良い。
【0025】 乾燥ファブリック20をクリーニングセクション70内でクリーニングした後
、乾燥ファブリック20は、湿ったウエブ受入れ領域30まで戻ることによって
ループを完成させ、乾燥ファブリック20は、湿ったウエブ受入れ領域30にお
いて、改めてサイクルを開始するために、更なる湿った紙ウエブ80を受入れる
。かくして、予備乾燥又は乾燥セクションの上に配置されたクリーニングセクシ
ョンを有する従来技術の抄紙機によれば、クリーニングセクションからのクリー
ニング用の水が予備乾燥又は乾燥セクション40の上に滴下することを防止する
ために、凝縮を防止する精巧な水受け方法が必要であるのに対し、クリーニング
セクション70が予備乾燥又は乾燥セクション40の上に少なくとも配置されて
いない発明の実施形態によって提供される別の利点は、かかる水受けパンまたは
方法が必要でないことにある。
【0026】 図2は、連続する貫通空気ドライヤー142の間に2つのターニングロール1
90を有する本発明の変形実施形態を示す。この形態は、図1に示した単一のタ
ーニングロールによるように、紙ウエブ80を予備乾燥セクション140にわた
って乾燥ファブリック20の上面の上に保つ。更に、この実施形態は、各々が個
別のフード146を有する貫通空気ドライヤー142を示す。フード146は各
々、1ピース組立体として構成されていても良いし、多孔シリンダー144への
接近を可能にするために、多孔シリンダ144から引き離すことが可能である少
なくとも2つのピースで形成されていても良い。
【0027】 図3は、乾燥ファブリック20が紙ウエブ80の外側にあり、紙ウエブ80自
体が予備乾燥セクション240の貫通空気ドライヤー242の多孔シリンダー2
44に接触している本発明の変形実施形態を示す。この実施形態では、シリンダ
ーの内側からの外向き空気流を有することが好ましく、貫通空気ドライヤー24
2は、それに従って構成されている。更に、この実施形態は、各々が、多孔シリ
ンダ244の下に配置された個別のフード246を有する貫通空気ドライヤー2
42を示す。フード246は各々、1ピース組立体として構成されていても良い
し、多孔シリンダー144への接近を可能にするために、多孔シリンダ144か
ら引き離すことが可能である少なくとも2つのピースで形成されていても良い。
加えて、本実施形態は、連続する貫通空気ドライヤー242の間に2つのターニ
ングロール290を含む。2つの更なるターニングロール290は、乾燥ファブ
リック20を案内するために、貫通空気ドライヤー242への入口とそこからの
出口の両方に設けられている。
【0028】 図4乃至図8は、ヤンキードライヤーを抄紙機10に使用していない本発明の
変形実施形態を示す。従って、湿った紙ウエブ80の乾燥固体含有量を増大させ
るのに使用されるドライヤーは、紙ウエブ80の最終ドライヤーになり、それと
共に、乾燥セクションを構成する。更に、抄紙機10は、ヤンキードライヤーを
包含することによって強要される拘束なしに構成されるのが良い。図4は、乾燥
セクション340が、ターニングロール390によって分離された一対の内向き
空気流式貫通空気ドライヤー343を有する本発明の1つの実施形態を示す。紙
ウエブ80を乾燥セクション340の中を通過させた後、紙ウエブ80を乾燥フ
ァブリック20によってターニングロール358の周りに移送し、ターニングロ
ール358のところで、紙ウエブ80を、例えばピックアップシュー(図示せず)
又は真空ロール(図示せず)によって乾燥ファブリック20から分離し、次いで、
巻上げ機100に差し向ける。図5は、乾燥セクション440が、一対の外向き
空気流式貫通空気ドライヤー442を有する本発明の変形実施形態を示す。紙ウ
エブ80を乾燥セクション440の中に通過させた後、紙ウエブ80を乾燥ファ
ブリック20から分離し、巻上げ機100に差し向ける。図4と図5は両方とも
、乾燥セクションよりも上のレベルに配置された巻上げ機を図示していることに
注意すべきである。図6及び図7はそれぞれ、乾燥セクションが図4及び図5と
同様に構成されているが、巻上げ機100が乾燥セクションとほぼ同じレベルに
配置されている、図4及び図5に対応する本発明の変形実施形態である。更に、
図8は、乾燥セクション540が一対の内向き空気流式貫通空気ドライヤー54
2を有する変形実施形態を示す。紙ウエブ80を乾燥セクション540の中に通
過させた後、紙ウエブ80をターニングロール558のところで乾燥ファブリッ
ク20から分離し、乾燥セクション540よりも下のレベルに配置された巻上げ
機100に差し向ける。
【0029】 図9は、乾燥セクション640がヤンキードライヤー650を有し、前述の予
備乾燥セクションを有しない本発明の更に別の変形実施形態を示す。この実施形
態では、紙ウエブ80は、それがヤンキードライヤー650に乗り移る前に乾燥
ファブリック20によって幾分脱水されるのが良いが、ヤンキードライヤー65
0は、紙ウエブ80を所望の乾燥固体含有量に乾燥してから、紙ウエブ80を巻
上げ機100に差し向け、この場合、ヤンキードライヤー650は、最終ドライ
ヤーである。
【0030】 かくして、本発明の実施形態は、クリーニングセクションが予備乾燥又は乾燥
セクションよりも上に少なくとも配置されておらず、それにより、クリーニング
セクションが乾燥セクションよりも上に配置されている従来技術の抄紙方法にお
いて必要とされるような、クリーニングセクションからのクリーニング用の水が
下に位置する乾燥セクションの上に滴下することを防止するための精巧な手段の
必要を回避することができる抄紙機を提供する。加えて、乾燥ファブリックの回
転が従来技術に対して逆であり、紙ウエブが、予備乾燥又は乾燥セクションの中
を通じて逆向き支持のないウエブ走行をなして乾燥ファブリックの上面のほぼ上
で移送される。従って、紙ウエブを支持する乾燥ファブリックがあることにより
、紙ウエブが移送されるとき、紙ウエブが乾燥ファブリックから落下する機会を
より少なくする。更に、逆向き支持のないウエブ走行部により、ウエブが乾燥フ
ァブリックから落下する可能性及びドライヤーの下に位置するフードの中で詰ま
る可能性が減少され、従って、このように構成されたドライヤーの損傷の危険を
減少させる。
【0031】 本発明に属する分野の当業者が前述の説明及び関連した図面に存在する教示の
利益を得ることによって、本発明の多くの変形例及びその他の実施形態は、当業
者によって想到されよう。従って、本発明は、前述の特定の実施形態及び特許請
求の範囲に含まれることになる変形例及びその他の実施形態に限定されるもので
はないことを理解すべきである。例えば、乾燥セクションの鉛直方向上方に配置
された巻上げ機を有する本発明の好ましい実施形態を説明したけれども、本発明
は、巻上げ機が乾燥セクションよりも上に配置されていない機械にも適用可能で
ある。ここに特定の用語を採用したけれども、それらの用語は、一般的且つ説明
的な意味で使用され、限定する目的はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヤンキードライヤーに続く予備乾燥セクションを有する、本発明の実施形態の
概略図である。
【図2】 ヤンキードライヤーに続く予備乾燥セクションを有する、本発明の変形の実施
形態の概略図である。
【図3】 ヤンキードライヤーに続く予備乾燥セクションを有する、本発明の変形の実施
形態の概略図である。
【図4】 予備乾燥セクションを有し且つヤンキードライヤーを有しない、本発明の変形
の実施形態の概略図である。
【図5】 予備乾燥セクションを有し且つヤンキードライヤーを有しない、本発明の変形
の実施形態の概略図である。
【図6】 予備乾燥セクションを有し且つヤンキードライヤーを有しない、本発明の変形
の実施形態の概略図である。
【図7】 予備乾燥セクションを有し且つヤンキードライヤーを有しない、本発明の変形
の実施形態の概略図である。
【図8】 予備乾燥セクションを有し且つヤンキードライヤーを有しない、本発明の変形
の実施形態の概略図である。
【図9】 ヤンキードライヤーを有し且つ予備乾燥セクションを有しない、本発明の変形
の実施形態の概略図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年1月11日(2002.1.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿った紙ウエブの乾燥装置であって、 湿った紙ウエブを部分的に乾燥するための予備乾燥セクションと、 この予備乾燥セクションに続くヤンキードライヤーと、を有し、このヤンキー
    ドライヤーは、それに押し付けられるように係合する乗り移りロールと共にニッ
    プを形成し、部分的に乾燥された紙ウエブを更に乾燥させるように作動可能であ
    り、 更に、連続ファブリックを有し、このファブリックは、それが前記予備乾燥セ
    クション及び前記ニップを通過するようにループを形成し、このファブリックの
    ループは、前記予備乾燥セクションの前に配置された前記ファブリックループの
    ウエブ受入れ領域のところで紙ウエブを受入れ、前記予備乾燥セクションの中を
    通して前記ヤンキードライヤーまで、紙ウエブを前記ファブリックループの上側
    部分に沿って支持し且つ移送するように構成され、その結果、紙ウエブは、全体
    的に、ファブリックの上面の上にあり、ファブリック及び紙ウエブが前記ニップ
    を通過するとき、紙ウエブは、ファブリックから前記ヤンキードライヤーの上に
    乗り移り、次いで、ファブリックは、前記ニップから出て、前記ファブリックル
    ープの戻り走行部に沿って移動して、前記ウエブ受入れ領域に戻り、 更に、ファブリックをクリーニングするクリーニングセクションを有し、この
    クリーニングセクションは、前記ファブリックループの戻り走行部に沿って配置
    され、且つ、前記クリーニングセクションが前記予備乾燥セクションよりも上に
    ならないように配置されることを特徴とする乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記予備乾燥セクションは、貫通空気ドライヤー、赤外線ド
    ライヤー、衝突ドライヤー及び接触ドライヤーのうちの少なくとも1つを有する
    、請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記ファブリックループの戻り走行部は、前記ファブリック
    ループが前記ヤンキードライヤーからほぼ下方に走行する部分と、前記ウエブ受
    入れ領域に向ってほぼ水平方向に走行する部分とを含み、前記クリーニングセク
    ションは、前記ファブリックループの前記ほぼ下方に走行する部分及び前記ほぼ
    水平方向に走行する部分のうちの少なくとも1つに沿って配置される、請求項1
    に記載の乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記ファブリックループの戻り走行部は、前記ファブリック
    ループの上側部分よりも下を通る下側部分を含み、前記クリーニングセクション
    は、前記ファブリックループの下側部分に沿って配置される、請求項1に記載の
    乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニングセクションは、前記予備乾燥セクションよ
    りも下に配置される、請求項1に記載の形成乾燥装置。
  6. 【請求項6】 湿った紙ウエブの乾燥装置であって、 湿った紙ウエブの乾燥固体含有量を増大させるための水除去セクションと、 連続ファブリックと、を有し、このファブリックは、それが前記水除去セクシ
    ョンを通過するようにループを形成し、このファブリックのループは、前記水除
    去セクションの前に配置された前記ファブリックループのウエブ受入れ領域のと
    ころで紙ウエブを受入れ、前記水除去セクションの中を通して、紙ウエブを前記
    ファブリックループの上側部分に沿って支持し且つ移送するように構成され、そ
    の結果、紙ウエブは、全体的に、ファブリックの上面の上にあり、前記ファブリ
    ックループは、更に、紙ウエブがファブリックから分離されるウエブ乗り移り箇
    所と、戻り走行部と、を含み、ファブリックは、前記ウエブ乗り移り箇所から前
    記ウエブ受入れ領域まで前記戻り走行部の上を移動し、 更に、ファブリックをクリーニングするクリーニングセクションを有し、この
    クリーニングセクションは、前記ファブリックループの戻り走行部に沿って配置
    され、且つ、前記クリーニングセクションが前記ファブリックループの上側部分
    よりも上にならないように配置され、この上側部分の上に紙ウエブが支持される
    ことを特徴とする乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記水除去セクションは、少なくとも1つのノンコンパクト
    ドライヤーを有する、請求項6に記載の乾燥装置。
  8. 【請求項8】 前記水除去セクションは、貫通空気ドライヤー、赤外線ドラ
    イヤー、衝突ドライヤー及び接触ドライヤーのうちの少なくとも1つと、ヤンキ
    ードライヤーとを有する、請求項6に記載の乾燥装置。
  9. 【請求項9】 前記水除去セクションは、予備乾燥セクションと、この予備
    乾燥セクションの下流に配置されたヤンキードライヤーを有し、ヤンキードライ
    ヤーは、それに押し付けられるように係合する乗り移りロールと共にニップを形
    成し、ファブリック及び紙ウエブがニップの中を通るとき、紙ウエブは、ファブ
    リックからヤンキードライヤーの上に乗り移らされる、請求項6に記載の乾燥装
    置。
  10. 【請求項10】 前記クリーニングセクションは、前記ファブリックループ
    の上側部分よりも下を通る前記ファブリックループの下側部分に沿って配置され
    る、請求項6に記載の乾燥装置。
  11. 【請求項11】 前記クリーニングセクションは、前記水除去セクションよ
    りも下に配置される、請求項6に記載の乾燥装置。
  12. 【請求項12】 前記ファブリックループの戻り走行部は、前記ファブリッ
    クループが前記ウエブ乗り移り箇所からほぼ下方に走行する部分と、前記ウエブ
    受入れ領域に向ってほぼ水平方向に走行する部分とを含み、前記クリーニングセ
    クションは、前記ファブリックループのほぼ前記下方に走行する部分及び前記ほ
    ぼ水平方向に走行する部分のうちの少なくとも1つに沿って配置される、請求項
    6に記載の乾燥装置。
  13. 【請求項13】 前記水除去セクションは、少なくとも1つの貫通空気ドラ
    イヤーを有し、ファブリックは、紙ウエブを前記少なくとも1つの貫通空気ドラ
    イヤーの中を通して、この下流に配置されたウエブ乗り移り箇所まで搬送する、
    請求項6に記載の乾燥装置。
  14. 【請求項14】 更に、前記ウエブ乗り移り箇所よりも後方に配置された巻
    上げ機を有する、請求項13に記載の乾燥装置。
  15. 【請求項15】 前記巻上げ機は、前記少なくとも1つの貫通空気ドライヤ
    ーよりも上に配置される、請求項14に記載の乾燥装置。
  16. 【請求項16】 前記巻上げ機は、前記少なくとも1つの貫通空気ドライヤ
    ーよりも下に配置される、請求項14に記載の乾燥装置。
  17. 【請求項17】 湿った紙ウエブの形成乾燥装置であって、 湿った紙ウエブを形成する形成セクションと、 ループを形成する連続ファブリックと、を有し、このファブリックのループは
    、湿った紙ウエブを前記ファブリックループのウエブ受入れ領域のところで受入
    れ、紙ウエブを前記ファブリックループの上側部分に沿って移送するように構成
    され、その結果、紙ウエブは、全体的に、ファブリックの上面の上に配置され、
    前記ファブリックループの上側部分は、乗り移りロールを含み、ファブリック及
    び紙ウエブは、前記上側部分の下流端のところで乗り移りロールの周りに搬送さ
    れ、 更に、前記乗り移りロールと共にニップを形成するヤンキードライヤーを有し
    、紙ウエブは、前記ニップの中で前記ヤンキードライヤーの上に乗り移らされ、
    前記ヤンキードライヤーは、湿った紙ウエブ(80)を乾燥させるように作動可能
    であり、 更に、ファブリックが前記ニップから出た後でファブリックをクリーニングす
    るクリーニングセクションを有し、このクリーニングセクションは、前記ファブ
    リックループの戻り走行部に沿って配置され、ファブリックは、前記戻り走行部
    に沿って移動して、前記ウエブ受入れ領域まで戻り、前記ファブリックループの
    戻り走行部は、前記クリーニングセクションが前記ファブリックループの上側部
    分よりも上にならないように配置され、紙ウエブは、前記上側部分の上を搬送さ
    れることを特徴とする形成乾燥装置。
  18. 【請求項18】 前記ファブリックループの戻り走行部は、前記ファブリッ
    クループが前記ニップからほぼ下方に走行する部分と、前記ウエブ受入れ領域に
    向ってほぼ水平方向に走行する部分とを含み、前記クリーニングセクションは、
    前記ファブリックループの前記ほぼ下方に走行する部分及び前記ほぼ水平方向に
    走行する部分のうちの少なくとも1つに沿って配置される、請求項17に記載の
    形成乾燥装置。
  19. 【請求項19】 前記クリーニングセクションは、紙ウエブを支持するファ
    ブリックの前記上側部分よりも下に配置される、請求項17に記載の形成乾燥装
    置。
  20. 【請求項20】 湿った紙ウエブの乾燥方法であって、 連続ループの周りを移動するように構成された連続乾燥ファブリックの上面の
    上で、湿った紙ウエブを受入れる段階を有し、前記ファブリックループは、その
    上に紙ウエブを支持し且つ移送するように構成され、 更に、湿った紙ウエブを、その乾燥固体含有量を増大させる1又は2以上の水
    除去装置の中を通して前記ループの上側部分に沿って移送する段階と、 湿った紙ウエブがファブリックの上に受入れられる箇所の下流端に配置された
    ウエブ乗り移り箇所で、ファブリックから紙ウエブを分離する段階と、 前記ウエブ乗り移り箇所の後方の前記ファブリックループに沿って配置された
    クリーニングセクション内のファブリックをクリーニングする段階と、を有し、
    前記クリーニングセクションは、前記ウエブを搬送するファブリックのいかなる
    部分よりも上にならないように配置されることを特徴とする乾燥方法。
  21. 【請求項21】 前記移送する段階は、紙ウエブを少なくとも1つのノンコ
    ンパクトドライヤーの中を通過させる段階を有する、請求項20に記載の乾燥方
    法。
  22. 【請求項22】 前記移送する段階は、紙ウエブを貫通空気ドライヤー、赤
    外線ドライヤー、衝突ドライヤー及び接触ドライヤーのうちの少なくとも1つの
    中を通過させる段階を有する、請求項20に記載の乾燥方法。
  23. 【請求項23】 更に、ファブリックからの紙ウエブの分離に引続いて、紙
    ウエブをヤンキードライヤーの上で乾燥させる段階を含む、請求項20に記載の
    形成乾燥方法。
  24. 【請求項24】 ファブリックは、前記ウエブ乗り移り箇所から前記ファブ
    リックループの戻り走行部に沿って通され、前記戻り走行部の少なくとも一部分
    は、前記ファブリックループの上側部分の下に配置され、ファブリックが前記戻
    り走行部に沿って通るとき、ファブリックは、クリーニングされる、請求項20
    に記載の乾燥方法。
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