JP6996030B1 - 1つ以上のスルーエア乾燥シリンダを備える抄紙機の乾燥部 - Google Patents

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Abstract

本発明は、乾燥部に関し、1つ以上のスルーエア乾燥シリンダ3、5と、ループにて延び、各々のスルーエア乾燥シリンダの外周の一部分に巻き掛けられる透過性の布9とを備える。布9のループは、ウェブ担持部10とコンディショニング部11とに分けられる。ウェブ担持部は、受け取り地点12から、繊維ウェブがさらなる構成要素へと移される移し換え地点15まで延びる。コンディショニング部は、移し換え地点15から、受け取り地点12まで延びる。コンディショニング部は、布から残留物を洗浄するためのシャワー20を備える洗浄部19を有する。脱水部21が、洗浄部の後に布9に作用するように構成され、1つまたは複数の吸引脱水装置22を備える。脱水部の後のコンディショニング部11には、アプリケータ部23が構成される。アプリケータ部は、布9に剥離剤を適用するためのアプリケータ24を備える。布ループの脱水部21は、垂直な平面からの逸脱が30°以下である布の実質的に垂直な走行部VRを含み、吸引脱水装置22が、布9の垂直な走行部に沿って布9のウェブ接触側に配置される。脱水部は、布の垂直走行部に沿って布9のウェブ接触側とは反対側に配置されたさらなる吸引脱水装置を含むか、あるいは布のウェブ接触側に配置された吸引脱水装置22と同じサイズのさらなる吸引脱水装置を設置するための空間を有するか、のいずれかである。

Description

本発明は、1つ以上のスルーエア乾燥シリンダを備える抄紙機の乾燥部、すなわちTAD乾燥部に関する。
スルーエア乾燥(TAD)(through air drying)を使用する抄紙機においては、透過性の布が、1つまたは複数のスルーエア乾燥シリンダ(TADシリンダ)を過ぎて繊維ウェブを運び、空気(通常は、高温の空気)が繊維ウェブを通って吹き込まれ、あるいは引き出される。乾燥のプロセスにおいて、セルロース系繊維および化学物質が、繊維ウェブを運ぶ透過性の布に捕捉される傾向がある。これに対して何も対処しない場合、布の透過性が徐々に低下し、結果として乾燥が弱くかつ不均一になり、ウェブの移し換えが適切に機能しなくなるリスクも高まりかねない。これを回避するために、布は、繊維残留物および/または化学物質を布から除去するプロセスにて元の状態へとコンディショニングされる。米国特許第6,440,273号明細書が、スルーエア乾燥シリンダを利用する抄紙機における布の洗浄の必要性を開示している。米国特許第6,451,171号明細書が、スルーエア乾燥を使用する機械において使用することができる布の脱水用の装置を開示している。米国特許第7,303,655号明細書が、スルーエア乾燥を使用する抄紙機における布のコンディショニングのためのシステムを開示している。この特許は、布をシャワーによって洗浄し、次いで脱水することができるやり方を開示している。本発明の目的は、スルーエア乾燥シリンダを使用する、抄紙機の乾燥部であって、布のコンディショニングのための適切なシステムを有する乾燥部を提供することである。
米国特許第6,440,273号明細書 米国特許第6,451,171号明細書 米国特許第7,303,655号明細書
本発明は、繊維ウェブの乾燥を実行するように設計された抄紙機の乾燥部に関する。抄紙機の本発明の乾燥部は、外周をそれぞれ有する1つ、2つ、またはそれ以上のスルーエア乾燥シリンダ(TADシリンダ)を備え、この(これらの)スルーエア乾燥シリンダは、回転可能に構成される。乾燥部は、空気に対して透過性であり、ループにて延びるように構成され、かつ各々のスルーエア乾燥シリンダの外周の一部分に巻き掛けられる布をさらに備える。布は、所定の移動方向に走行するようにさらに構成され、布のループは、布が(1つまたは複数の)スルーエアシリンダに巻き掛けられるウェブ担持部と、コンディショニング部とに分けられる。布の片側が、ウェブ担持部において繊維ウェブに接触するように構成され、布のウェブ接触側をなす。ウェブ担持部は、受け取り地点から、抄紙機の乾燥部が繊維ウェブを布からさらなる機械構成要素へと移すように設計された移し換え地点まで延びる。受け取り地点は、布のループの内側の吸引装置が先行部分からまだ濡れている繊維ウェブをピックアップするように構成されたピックアップ地点であってよく、あるいは布が形成布としても機能する場合に繊維ウェブが最初に形成される布上の地点であってよい。布ループのコンディショニング部は、布の所定の移動方向に移し換え地点から受け取り地点まで延びる。各々のスルーエア乾燥シリンダについて、本発明の乾燥部は、スルーエア乾燥シリンダの外周のうちの布に巻き掛けられた部分を覆うフードを有する。さらに、本発明の乾燥部は、布ループにおいて布を支持する複数のリードロールを備える。布ループのコンディショニング部には、布から繊維残留物および化学物質などの汚染物質を洗い流すために布に作用するように構成された少なくとも1つのシャワーと、布の各側に配置されて互いに対向する1対のシールとを備える洗浄部が存在し、1対のシールは、洗浄部の終端に位置し、洗浄部の終端を定めている。布ループのコンディショニング部には、布ループのコンディショニング部において布に作用して、布の所定の移動方向における洗浄部の後に位置する領域で布を脱水するように構成された脱水部がさらに存在する。脱水部は、これらに限られるわけではないが吸引脱水箱および/またはエアナイフなどの1つまたは複数の吸引脱水装置を備える。さらに、アプリケータ部が、布ループのコンディショニング部において、布の所定の移動方向における脱水部の後に位置する領域にさらに構成される。アプリケータ部は、繊維ウェブを前記1つ以上のスルーエア乾燥シリンダにおいて乾燥させた後の段階における布からの繊維ウェブの剥離を容易にするために、布上に剥離剤を塗布するように構成された少なくとも1つのアプリケータを備える。本発明の重要な態様によれば、布ループの脱水部は、布の垂直走行部を備え、少なくとも1つの吸引脱水装置が、布の垂直走行部に沿って配置され、布のウェブ接触側について脱水を実行できるように布のウェブ接触側に位置する。さらに、脱水部は、布のウェブ接触側とは反対側において布の垂直走行部に沿って配置されたさらなる吸引脱水装置を備えるか、あるいは布のウェブ接触側に位置する吸引脱水装置と少なくとも同じサイズのさらなる吸引脱水装置を(布のウェブ接触側とは反対側に)設置するための空間を有するような寸法および設計とされるかのいずれかである。少なくとも1つの吸引脱水装置が配置された布ループの垂直走行部における布の所定の移動方向は、上方向である。
本発明の好ましい実施形態において、脱水部は、脱水を布の両側から実行できるように布の両側に配置された少なくとも2つの吸引脱水装置を備える。
好都合な実施形態において、布は、布ループのうちの布が垂直に延びている部分の始点に位置するリードロールに巻き掛けられ、2つのドクターを、好ましくは、このリードロールに作用して、このリードロールから汚染物質を除去するように構成することができる。2つのドクターがこのロールに対して作用するように配置されるとき、噴霧シャワーを、これら2つのドクターの間に好都合に構成することができる。
洗浄部に関して、洗浄部の少なくとも一部分を、布ループのうちの布の所定の移動方向が下方向である部分に好都合に構成することができる。
本発明の乾燥部は、乾燥部を通って繊維ウェブを運ぶように構成されている方向として定義される機械方向を有する。好都合な実施形態において、本発明の乾燥部は、滑らかな外面を有するヤンキー乾燥シリンダをさらに備えることができる。ヤンキー乾燥シリンダを備える実施形態において、布は、移し換え地点(すなわち、乾燥部が繊維ウェブを布からさらなる機械構成要素へと移すように設計されている移し換え地点)において繊維ウェブを、ヤンキー乾燥シリンダの滑らかな外面、または移し換え地点からヤンキー乾燥シリンダの滑らかな外面へと繊維ウェブを運ぶように構成された運搬布のいずれかへと移すように構成される。布ループのコンディショニング部は、好ましくは、布ループのウェブ担持部の垂直上方の位置に位置し、吸引および噴出装置を、好都合には、布ループのコンディショニング部の上方に配置し、空気を吸い込み、水平かつ機械方向に垂直な方向に吹き出すように構成することができる。繊維残留物が布ループのコンディショニング部に落下することを防ぐとともに、過剰な霧を除去するために、布ループのコンディショニング部の少なくとも一部分を覆うようにフードを随意により配置することができる。吸引/噴出装置およびフードが布ループのコンディショニング部の上方に配置される場合、吸引/噴出装置を、好都合にはフードと一体化させることができる。
好都合な実施形態において、洗浄部の最後の部分は、布の布走行部のうちの実質的に水平な部分に位置し、布走行部の実質的に水平な部分は、水平であるか、あるいは水平面からの逸脱が15°以下であるかのいずれかであり、2つのリードロールの間を延びている。この場合、洗浄部の終端を定める1対のシールは、布走行部のうちの実質的に水平な部分であって、2つのリードロールの間を延びている部分の一地点に配置される。次いで、受け皿を、布走行部のうちの実質的に水平な部分であって、2つのリードロールの間を延びている部分の上方に構成することができる。
好ましくは、洗浄部の初期部分は、布走行部のうちの垂直な部分であって、受け皿が上方に構成された布走行部の実質的に水平な部分に先行する部分に位置する。次いで、ブレード/薄片を、布走行部のうちの垂直な部分に構成することができ、このブレード/薄片は、布に対して作用して、布から水を拭い取り、布から拭い取った水および汚染物質を受け皿へと導くように構成される。
受け皿は、布に面する底壁を有する。好ましくは、少なくとも1つのシャワーが、底壁から繊維残留物を洗い流すように構成される。
本発明のいくつかの実施形態において、洗浄部の終端を定める1対のシールと脱水部の吸引脱水装置との間の布の所定の移動方向における最短距離を、2.5m~6mの範囲、好ましくは3m~5mの範囲にあるように選択することができる。
本発明の乾燥部を使用することができる抄紙機のレイアウトを示している。 乾燥部について考えられる全体的なレイアウトを示す乾燥部全体の図である。 図2と同様の図である。 図2に示した乾燥部の一部分をさらに詳しく示している。 図4と同様であるが、本発明の別の特徴を強調した図である。 図4に示した一部分の詳細を示している。 図1と実質的に同様であるが、乾燥部の動作に関する技術的問題を示す図である。 図7と同様であるが、図7に関して説明した技術的問題の解決策を示す図である。 図8に示した解決策と同じ解決策を、上方から見て示している。 図1と同様であるが、本発明の乾燥部をやはり使用することができる代替のレイアウトを示す図である。
図1を参照すると、本発明の乾燥部2を使用することができる抄紙機1が示されている。乾燥部2は、繊維ウェブWの乾燥を実行するように設計されている。図1の抄紙機1は、ヘッドボックス36が第1の形成布38と第2の形成布39との間のすき間に原料を注入するように構成された形成部14を備える。形成布38、39は、形成ワイヤであってよい。形成ロール37が、第2の形成布39のループの内側に配置されているものとして示されている。抄紙機1の動作時に、形成布38、39は、矢印「A」によって示される方向に移動する。繊維ウェブWが、形成布38、39の間に形成され、まだ湿っている繊維ウェブWは、第2の形成布39によって、布9のための受け取り地点12まで運ばれ、受け取り地点12において、繊維ウェブWは、布9へと移される。この実施形態において、受け取り地点12を、この地点において繊維ウェブWが布9によりピックアップされるため、ピックアップ地点と呼ぶこともできる。布9への移し換えを、図1に示されるように吸引ロールなどの吸引装置13によって補助することができるが、吸引装置13は、吸引ボックス/真空ボックスであってもよい。布9のループの内側に、成形箱52が配置されている。空気透過性であり、本発明の乾燥部2および布9に使用されるTAD布である布9が、繊維ウェブWを少なくとも1つのスルーエア乾燥シリンダ(TADシリンダ)へと運ぶ。図1に示される実施形態において、乾燥部2は、第1のスルーエア乾燥シリンダ3および第2のスルーエア乾燥シリンダ5を備える。図1にはTADシリンダ(スルーエア乾燥シリンダ)が2つだけ示されているが、本発明の乾燥部2が、3つ以上のTADシリンダを備えてもよいことを理解すべきである。例えば、本発明の乾燥部2は、3つのTADシリンダまたは4つのTADシリンダを備えることができ、5つ以上のTADシリンダを備えることさえ考えられる。また、スルーエア乾燥シリンダを1つだけ有する実施形態も考えられることを理解すべきである。各々のスルーエア乾燥シリンダ3、5は、回転可能に構成され、動作時の回転方向は、矢印「R」によって示されている。スルーエア乾燥シリンダ3、5の各々は、外周4、6を有し、空気透過性の布9は、各々のスルーエア乾燥シリンダ3、5の外周4、6の一部分に巻き掛けられるループにて延びるように構成される。各々のスルーエア乾燥シリンダ3、5は、技術的に知られているように、フード7、8を有する。各々のフード7、8は、各々のスルーエア乾燥シリンダ3、5の外周4、6のうちの布9が巻き付けられる部分を覆う。布9は、例えば、米国特許第7,114,529号明細書、米国特許第9,422,666号明細書、または米国特許第5,554,467号明細書に開示されているような布であってよいが、他の種類のTAD布も使用可能である。布9は、繊維ウェブWに三次元構造のパターンを生成するように設計されており、成形箱52は、繊維ウェブが布9から三次元パターンを得るように、繊維ウェブWを布9へと引き込むように機能する。成形箱52は、例えば、国際公開第2017/082788号パンフレットに開示されているような吸引装置であってよいが、他の種類の成形箱も使用可能である。三次元構造のパターンの生成をさらに促進するために、形成布39と布9との間に速度差が存在してもよい。
布9は、矢印「A」によって示されるように、所定の移動方向に進むように構成される。そのようにするとき、布9は、繊維ウェブWをスルーエア乾燥シリンダ3、5を通過して運び、繊維ウェブを乾燥させる。布9が繊維ウェブWをスルーエア乾燥シリンダ3、5を過ぎて運んだ後に、布は、繊維ウェブを移し換え地点15へとさらに運び、移し換え地点15において、繊維ウェブWは、ヤンキー乾燥シリンダ16の滑らかな外面27または別の機械構成要素(図示せず)のいずれかに移される。図1の実施形態において、ヤンキー乾燥シリンダ1は、矢印「R」の方向に回転可能に構成される。好都合な実施形態において、ヤンキー乾燥シリンダ16は、ヤンキーフード42を有する。ヤンキーフード42は、例えば、欧州特許第2963176号明細書に開示されているようなヤンキーフードであってよいが、ヤンキーフードについて、別の設計も考えられる。ヤンキー乾燥シリンダ16上で、繊維ウェブは、さらなる乾燥に曝される。ヤンキー乾燥シリンダの設計は、例えば、欧州特許第2126203号明細書に開示されているような設計であってよいが、ヤンキー乾燥シリンダを、抄紙の当業者に知られている他のやり方で設計することも可能である。ヤンキー乾燥シリンダは、好ましくは、高温蒸気によって内側から加熱される。図1の実施形態においては、ドクター40が、ヤンキー乾燥シリンダ16の滑らかな外面27から乾燥済みの繊維ウェブWをそぎ落とすように構成され、次いで繊維ウェブWは巻取機35へと移動し、巻取機35において繊維ウェブはロール42に巻き取られる。空気透過性の布9からヤンキー乾燥シリンダ16の平滑面27への移し換えを、ヤンキー乾燥シリンダ16とロール43との間のニップにおいて達成することができる。巻取機42は、例えば、米国特許第5,901,918号明細書に開示されているような巻取機であってよいが、別の設計を使用する巻取機も、使用可能である。
図2および図3を参照すると、空気透過性の布9のループは、ウェブ担持部10と、コンディショニング部11とに分けられる。布ループのウェブ担持部10において、布9は、ウェブWを担持する。布9の片面が、ウェブ担持部10において繊維ウェブWに接触するように構成され、したがって布9のウェブ接触側をなす、ウェブ担持部10は、布9が繊維ウェブWをピックアップする、先行部分14(図10の実施形態において、先行部分14は形成部である)からの受け取り地点12(ピックアップ地点12)から、乾燥部2が繊維ウェブWを布9からさらなる機械構成要素(図1の実施形態において、さらなる機械構成要素は、ヤンキー乾燥シリンダ16である)へと移すように設計されている移し換え地点15まで延びる。布9がウェブ担持部10において繊維ウェブWを運ぶとき、布9は、必然的に、繊維ウェブW内の繊維からの残留物を集め、おそらくは他の汚染物質も集める。繊維残留物および他の汚染物質が、布を詰まらせる可能性がある。残留物(および、他の汚染物質)を除去するための動作が行われない場合、布9の透過性が低下し、結果として、ウェブの移し換えを妨げる可能性がある。さらに、布の目詰まりは、繊維ウェブの欠陥につながる可能性がある。したがって、布9から汚染物質を除去することが望ましく、これは、コンディショニング部11で行われる。布9によって形成されるループの経路に沿って、コンディショニング部11は、布9の所定の移動方向に、移し換え地点15から、布9のループの内側の吸引装置13が先行部分14からまだ湿っている繊維ウェブWをピックアップするように構成されている受け取り地点12まで延びる。布9のコンディショニングが、通常は、受け取り地点12までの経路の全体において行われるわけではないことに、留意されたい。しかしながら、本特許出願の文脈において、布ループのコンディショニング部11は、布ループのうちの移し換え地点15から受け取り地点12まで延びる部分として定義される。
図4を参照すると、コンディショニング部11は、布ループのコンディショニング部11における布9に作用するように構成された少なくとも1つのシャワー20を備える洗浄部19を有する。シャワー20の機能は、布9から繊維残留物などの汚染物質を洗い流すことである。図4に示される実施形態においては、3つのシャワー20が布9に対して作用すべく構成されているように図示されているが、2つのシャワー20を有する実施形態も可能であり、例えば3つ、4つ、5つ、または6つのシャワー20、あるいは6つよりも多くのシャワー20を有する実施形態など、3つ以上のシャワー20を有する実施形態も可能であることを理解されたい。2つ以上のシャワー20が使用される場合、少なくとも1つのシャワー20が布9の各側に構成されることが好ましい。ただ1つのシャワー20が使用される場合、このシャワー20は、好ましくは、布9のうちの繊維ウェブWに面して繊維ウェブWに直接接触する面に対して作用するように構成されるべきである。洗浄部の終端において、1対のシール46が、布9の両側に互いに対向して構成されている。この状況において、「互いに対向」という表現が、シール46が互いに正確に対向して配置されることを必ずしも意味しないことを理解すべきであり、なぜならば、そのような配置は、シール46が布を挟み付けるリスクを伴う可能性があるからである。挟み付けのリスクを回避するために、シール46は、代わりに、シール間に機械方向の小さなオフセットが存在するように配置されてよい。シール46は、洗浄部の終端を定める。実際には、シール46は、例えば、セラミック、プラスチック、または金属材料で作られた1対の薄片であってよい。シール46は、ゴムワイパであってもよいと考えられる。ブレードまたは薄片31(例えば、セラミック、プラスチック、または金属ブレード)を、随意により、布から水を拭い去り、案内装置47を経て受け皿30へと水を導くように構成することができる。このブレード31は、洗浄部19の終端を定めるシール46の上流(布9の移動方向における上流)の位置に配置される。ブレード31は、布と下側方向転換ロール18との間のニップに進入する水を少なくするという効果を有する(図4を参照)。さらに、このブレードは、先行のシャワーによって解放された汚染物質が、布9と方向転換ロール18bとの間に形成された取り込みニップにおいて布9へと押し戻されることを防止するように働くことができる。板金片などの要素47によって形成された案内面が、ブレード31によって布9から拭い去られた水が、洗浄部に適切に構成することができる受け皿30へと流入できるように、水のための案内路を形成する。
洗浄後に、布9はかなりの量の水を含むと考えられ、エネルギーの消費を減らし、剥離剤の適用のための最適な条件を生み出し、ウェブの移し換えを助けるために、脱水が必要とされる。したがって、コンディショニング部11は、布9の所定の移動方向において洗浄部19の後に位置する領域で布9を脱水するために、布ループのコンディショニング部11において布9に作用するように構成された脱水部21をさらに備える。脱水部21は、1つまたはいくつかの吸引脱水装置22、22A、22Bを備える。1つ以上の吸引脱水装置22は、吸引によって布を脱水する。図4の実施形態において、脱水部21は、布9の各側に1つずつ、2つの吸引脱水装置22Aおよび22Bを有しているが、2つ以上の吸引脱水装置22A、22Bを使用してもよいことを理解すべきである。図4においては、吸引脱水装置22Aが、布9のうちのウェブに接触する側に配置され、吸引脱水装置22Bが、布9のうちのウェブWに接触しない側に配置される(参照番号22のみが使用される場合、それは脱水部の任意の吸引脱水装置を指す)。例えば、3つ、4つ、5つ、または6つのそのような吸引脱水装置22が存在できる。このような吸引脱水装置22を1つだけ有する実施形態も可能である。2つ以上の吸引脱水装置22が使用される場合、好ましくは、布9の各側に少なくとも1つの吸引脱水装置22が存在すべきである。
布9の所定の移動方向において脱水部21の後に位置する領域で、アプリケータ部23が、布ループのコンディショニング部11に構成されている。アプリケータ部23は、繊維ウェブWを1つ以上のスルーエア乾燥シリンダ3、5において乾燥させた後の段階における布9からの繊維ウェブWの剥離を容易にし、特には移し換え地点15における布9からの繊維ウェブWの剥離を容易にするために、布9上に剥離剤を塗布するように構成された少なくとも1つのアプリケータ24を備える。剥離剤は、例えば、植物油または鉱油であってよく、あるいは植物油および/または鉱油を含むことができる。
本発明によれば、布9のループの脱水部分は、布9の実質的に垂直な走行部VR(図4を参照)を含み、少なくとも1つの吸引脱水装置22Aが、布9の垂直走行部VRに沿って配置され、布9のうちのウェブに接触する側について脱水を行うことができように、布9のうちのウェブに接触する側に位置する。さらに、脱水部21は、布9のうちのウェブに接触する側とは反対側において布9の垂直走行部VRに沿って配置されたさらなる吸引脱水装置22Bを備えるか、あるいは脱水部21が、布9のうちのウェブに接触する側に配置された吸引脱水装置22Aと少なくとも同じサイズのさらなる吸引脱水装置22Bを(布9のうちのウェブに接触する側とは反対側において垂直走行部VRに沿って)設置する空間を有するか、のいずれかのやり方で設計される。少なくとも1つの吸引脱水装置22Aが配置される布ループの垂直走行部VRにおける布9の所定の移動方向は、上方への方向である。
少なくとも1つの吸引脱水装置22Aを垂直走行部VRに沿って配置することにより、水の霧または液滴として布9を離れるが、いずれの吸引脱水装置22にも吸引されない水が、布9の移動の方向に進むのではなく、下方へと落下する傾向を有するという利点が得られる。本特許出願の文脈において、「実質的に垂直」という用語は、布の走行部VRが完全に垂直な平面から30°を超えて逸脱せず、好ましくは完全に垂直な平面から20°を超えて逸脱せず、さらにより好ましくは10°を超えて逸脱しないことを意味すると理解されるべきである。理想的には、垂直走行部VRは、完全に垂直であり、したがって水平面に対して90°の角度を形成するべきである。しかしながら、製造プロセスおよび組み立てプロセスにおけるすでに不可避の不完全性が、1~4度の小さなずれをもたらす可能性がある。すでにこの理由で、「実質的に垂直」という表現は、完全に垂直な平面からの小さな逸脱を有するいくらかの角度を含むものとして理解されなければならない。さらに、利用可能なスペースの制限により、完全に垂直な平面からさらに逸脱することが必要になる場合がある。発明者は、10°までの逸脱であれば有害な影響はわずかでしかないが、30°を超える逸脱は全体として許容できないと考える。
吸引脱水箱22Aが、布9のうちのウェブに接触する側に作用できるように配置される場合、これは、布9が再び繊維ウェブに接触するときに繊維ウェブの再度の濡れを最小限に抑えることができるという利点を伴う。再度の濡れは、布9のうちのウェブと接触する側に残留している水によってより影響を受けるため、布9のこちら側について脱水が達成されることが特に重要である。
2つの吸引脱水装置22が垂直走行部VRに沿って布9の両側に配置される場合、布9の両側において同じ効率で脱水を達成することができるという利点が得られる。
脱水部に吸引脱水箱22Aが1つだけ使用されるが、脱水部が布9の反対側に少なくとも1つの追加の吸引脱水箱22Bのための空間を有する場合、これは柔軟性が達成されるという利点を伴う。より多くの脱水が必要であることが後に判明した場合に、追加の吸引脱水箱22Bを追加することができる。あるいは、1つまたは複数のセンサならびに/あるいは1つまたは複数のエアナイフなど、他の機器を追加することが可能である。
エアナイフ45を、好都合には、布に対して作用するように構成することができる。エアナイフ(使用される場合)を、脱水部において、例えば最後の吸引脱水装置22の後、すなわち布9の所定の移動方向におけるこの吸引脱水装置22の下流に、配置することができる。図4に示される実施形態において、エアナイフ45は、布9のうちのウェブに接触する側とは反対側に配置される。図5に示されるように、エアナイフ45が、布9のうちの布ループのウェブ担持部において繊維ウェブと出会う側にさらに配置されてもよい。
ここで、本発明のいくつかの実施形態に随意により含まれてよい1つの特徴を、図5を参照して説明する。図5において、図4の構成要素のいくつかは図示されておらず、なぜならば、図5は本発明の別の特徴を説明する役目を有するからである。発明者は、洗浄部と脱水部とが互いに充分に分離されていない場合、シャワーからの水が布に沿って伝わり、脱水設備をバイパスする傾向を有するという結果につながることがあり得ると発見した。これは、再度の濡れが生じ、後の移し換え、成形、および乾燥プロセスに悪影響を及ぼすため、望ましくない。この欠陥は、低速の機械にとってはそれほど深刻ではないかもしれないが、1200m/分以上の速度で動作することができる最新の高速TAD機械にとっては、潜在的により深刻になる可能性がある。今日(2018年)において、新たなTAD機械は、一般的には約1600m/分の速度に向けて設計されているが、より高い速度を指向する全体的な傾向が存在し、TAD機械について最大2000m/分またはそれ以上の速度が想定され、TAD機械の製造業者は、さまざまな機械部分の要件に関して、これが意味するところを考慮する必要がある。洗浄部と脱水部とを隔てる距離が大きくなると、水が布9から落下するための時間が長くなり、したがって、布9が脱水部の第1の吸引脱水装置22に到達するときに布9が保持する水が少なくなる。発明者は、1対のシール46における洗浄部19の終端と脱水部21における吸引脱水装置22との間の布9の所定の移動方向における最短距離が、より多くの水を落下させるように選択されるならば、水が脱水設備に沿って伝わって脱水設備を迂回するリスクを、低減することができると発見した。図5を参照すると、参照符号KAが、地点Sから地点Sまで延びる布の走行に沿った距離、すなわち洗浄部19の終端と脱水部の吸引脱水装置22との間の布9の走行に沿った最短距離に使用されている。これを、洗浄部19の終端を定める1対のシール46における洗浄部の終端から脱水部における第1の吸引脱水装置22までの距離である距離KAに関して表現することもできる。発明者は、この距離を2.5m~6mの範囲にある(すなわち、1対のシール46から第1の吸引脱水装置22までの距離KAがこの範囲にある)ように選択することが有利であることを発見した。距離2.5mは、1500m/分の機械速度についての下限と見なされるが、より速い速度においては、より大きな距離が望ましい場合がある。2000m/分の機械速度においては、最短距離KAを3.5mになるように選択することができ、5mになることも充分に可能である。現時点の機械速度での最も実用的な用途に関して、最短距離KAは3m~5mの範囲内であってよいと考えられる。例えば最大2200m/分など、2000m/分を超える機械速度の場合、最大6mの最短距離KAを使用することが適切であり得る。しかしながら、利用可能なスペースによって課される制限のために、6mを超える距離は、ほとんどの現実的な場合において実用的でないと考えられる。2.5m~6mの範囲内の最短距離KAを選択することにより、布9が脱水設備へと運ぶ水の量を減らすことができ、したがって後の移し換え、成形、および乾燥プロセスを妨げるリスクが相応に低減される。したがって、最短距離KAのそのような選択が有利であり得る一方で、この選択が随意による特徴であり、最短距離KAが2.5m~6mの範囲の外にある本発明の実施形態が可能であることを理解すべきである。したがって、距離KAが2.5mよりも著しく小さい本発明の実施形態が考えられる。例えば、最短距離KAは、わずか1mであってよく、1m未満であってもよい。同様に、最短距離KAが6mよりも大きい実施形態も考えられる。例えば、8m程度であっても、8mを超えてもよい。すでに述べたように、シール46の間には小さなオフセットが存在してもよい。明確にするために、シール46の間にオフセットがある場合に、点S1は、布9の移動方向において脱水部の第1の吸引脱水装置22に最も近いシール46によって定められると、言及しておくことができる。
次に、図4および図6を参照する。脱水部21の少なくとも一部分が、布9の所定の移動方向が上方向である垂直走行部VRに位置する実施形態において、布9は、布ループのうちの布9が垂直に延びる部分の始点において、リードロール18cに巻き掛けられることが好ましい。したがって、このロール18cは、布9が自身の移動方向を上方向へと変化させる下側方向転換ロールとして機能する(図4および図6を参照)。好ましくは、2つのドクター34が、このリードロール18cに作用して、繊維残留物などの汚染物質をリードロール18から除去するように構成される。さらに図6を参照すると、汚染物質は、リードロール18cの表面に付着する傾向があり、図6に示されるように塊50を形成する可能性がある。布9の構造内の汚染物質(例えば、繊維)は、(機械方向MDおよび機械横断方向CDの)乾燥均一性ならびに全体としてのTADエネルギー使用にとって有害である。TAD(スルーエア乾燥)布が適切に機能するためには、TAD(スルーエア乾燥)布が高くかつ均一な空気透過性を有さなければならず、したがってウェブの徹底的な洗浄が必要である。TAD布に埋め込まれ、あるいは押し込まれた汚染物質のより大きな断片、すなわち塊は、この局所的な領域の乾燥を妨げ、弱いスポットを作り出す。たとえシャワー20および吸引脱水装置22の適切に機能するシステムであっても、TAD布9上およびTAD布9内に残留繊維などの汚染物質が依然として存在する。これらの汚染物質は、あらゆるシート側および非シート側、ならびに布9が洗浄部を出た後に接触するロールへと移動する。これらの汚染物質をロールから除去しなければならず、さもないと、汚染物質が集まってさらに大きな塊を生み、再びTAD布へと押し戻され、すなわち「アイロンがけ」される。発明者は、実際の経験から、汚染物質がTAD布へと押し戻されると、これが布9(TAD布)上に「汚染された」スポットを形成し、これがシートの移し換えを妨げる可能性があることを発見した。さらに、この領域は、空気の透過性がはるかに低く、布9の空気透過性は、吸引装置13および成形箱52において必要である。空気透過性は、布9がスルーエア乾燥シリンダ3、5を通過するときにも必要である。繊維ウェブWのうちの布9の汚染されたスポットに接触する部分は、繊維ウェブの残りの部分と比較して適切に乾燥せず、したがって乾燥済みの紙製品に穴または他の欠陥を生じさせる可能性がある濡れたスポットを生成する。
発明者は、洗浄部の後で、シート側および場合によっては非シート側のロールに二連のドクターブレードを使用することによって、下側方向転換ロール上の汚染物質という技術的問題に対抗できることを発見した。おそらくは、二連のドクターを、非シート側ロールにも使用することができる。二連のドクターブレードは、ロール18cが1回転ごとに2回ドクターブレードによって処理されることを保証し、したがって汚染物質が第1のドクター34のドクターブレードを通過したとしても、第2のドクターブレードによって捕捉され、掻き取られる。したがって、ロールが布9に再び出会うときに汚染物質を含んでおらず、結果として、汚染物質(例えば、繊維または繊維塊)が空気透過性の布9に再び押し込まれ、すなわち「アイロンがけ」されて、紙に濡れたスポットおよび穴を生じさせる可能性が、排除または少なくとも最小化される。したがって、脱水部21の1つ以上の吸引脱水装置の前の下側方向転換ロールとして機能するロール18から繊維残留物などの汚染物質を除去するために、発明者は、このロールに対して作用して、このロールの表面から汚染物質を掻き取るように、2つのドクターブレード34を構成すべきであると発見した。発明者は、ただ1つのドクターブレード34では不充分であり、汚染物質がそのような単一のドクターブレード34を通過して、布9へと押し込まれる可能性があることを発見した。
二連のドクター適用によるロールの摩耗のリスクを最小限に抑えるとともに、汚染物質(例えば、繊維残留物)の除去を補助するために、ロールおよび汚染物質を穏やかに潤滑するために、ドクターブレードの間に低圧かつ少量の噴霧シャワーを適用することが必要であってもよい。図6に見られるように、噴霧シャワー48を、ロールの摩耗を最小限に抑え、繊維および他の汚染物質の除去を助けるために、好都合には(必須ではないが)2つのドクター34の間に構成することができる。
2つのドクター34による同じ構成を、布ループのうちの布9が垂直方向に延びる部分VRの終端のリードロール18dにも使用することができ、これら2つのドクターは、リードロール18dに対して作用して、リードロール18dから汚染物質を除去することができ、噴霧シャワー48を、好都合には(必須ではないが)これらのドクター34の間に配置することができる。
好ましくは、洗浄部19の少なくとも一部分は、布ループのうちの布9の所定の方向が下方向である部分に構成される。これは、コンディショニング部11全体の全高を過度に増やすことなく、脱水部21の少なくとも一部分を上方への走行部に構成することがより容易になるという利点を伴う。
次に、滑らかな外面27を有するヤンキー乾燥シリンダ16を使用する本発明の実施形態に好都合に含まれてよい本発明の乾燥部の別の特徴を、図7、図8、および図9を参照して説明する。発明者は、ヤンキー乾燥シリンダ16の回転(矢印Rによって示される)および布9の移動(矢印Aによって示される)が協働して、矢印Lの方向、すなわち上向きかつ機械方向MDに逆らう空気の流れを生み出すことを発見した(図7を参照)。さらに、発明者は、この空気の流れが繊維状粒子を運び、これらの繊維状粒子が後に形成部および乾燥部に落下する可能性が高いと発見した。本発明の好ましい実施形態において、空気透過性の布9のループのコンディショニング部11は、ウェブ担持部10の垂直上方に配置される。したがって、ヤンキー乾燥シリンダ16および布9の移動によって生じる空気流Lに乗った繊維状粒子は、主にコンディショニング部11に落下する。繊維状粒子がコンディショニング部11に落下すると、実行される洗浄の妨げとなり、したがってきわめて望ましくない。図8および図9を参照すると、吸引噴出装置29を、布ループのコンディショニング部11のうちのヤンキー乾燥シリンダに隣接して位置する部分の上方、すなわち布9およびヤンキー乾燥シリンダ16が発生させる空気流Lが到達する領域に配置することができる。吸引噴出装置29は、空気を吸引し、布ループのコンディショニング部11の上方の領域から遠ざかるように空気を吹き飛ばすように構成される。好ましくは、空気は、吸引/噴出装置29から、図9に矢印Bで示されている方向、すなわち水平かつ機械方向MDに対して垂直な横断方向(CD)に吹き飛ばされる。ここで、乾燥部2を通って繊維ウェブWを運ぶように乾燥部2が構成された方向として機会方向MDが定義されることを理解すべきである。吸引/噴出装置29を使用するという考えは、本発明の乾燥部の他の特徴と協働して布9のコンディショニングを改善するが、布ループのコンディショニング部が他にどのように設計されるかとは無関係に使用することもできる。
随意により、繊維残留物がコンディショニング部11へと落下することを防止するために、フード28を布ループのコンディショニング部11の少なくとも一部分の上方に配置することができ、好ましくは、フード28は、布9のうちのヤンキー乾燥シリンダ16に最も近いTADシリンダの上方の領域に位置する部分を覆うべきである。繊維残留物は、コンディショニング部11に直接落下する代わりに、フード28の上、すなわちフード28の頂部に落下する。本発明のいくつかの実施形態においては、コンディショニング部11の全体を、そのようなフード28によって覆うことができる。吸引/噴出装置29およびフード28の両方が使用される場合、吸引/噴出装置29は、フード28と一体であってもよい。
図4および図5を参照すると、洗浄部は、上側リードロール18aと下側リードロール18bとの間の垂直または実質的に垂直な走行部を含み、これら上側および下側リードロール18a、18bは、布9の進路を変化させる方向転換ロールとして機能する。シャワー51を、洗浄部の下側リードロール18b(方向転換ロール18b)に作用して、このロールから繊維残留物を洗い流すように構成することができる。脱水部21に先立って、布は、下側リードロール18c(方向転換ロール18c)の周りで移動方向を変え、その後に、布9は、上向きの垂直走行部VRに沿って進む。下側リードロール18a、18cの間で、布9は、水平であり、あるいは水平面からの逸脱が好ましくは15°以下、さらにより好ましくは5°以下である走行部をたどり、シール46を有する洗浄部の最後の部分は、下側リードロールの間のこの実質的に水平な走行部に位置する。好ましい実施形態においては、受け皿30を、下側リードロール18b、18cの間を延びる実質的に水平な布走行部の上方に構成することができ、上側および下側リードロール18a、18bの間の垂直走行部に構成されるブレード31が、布9に対して作用して、布9から水を取り去り、布9から取り去った水を受け皿30へと導くように構成される。好ましい実施形態において、受け皿30は、布9に面する底壁32を有し、少なくとも1つのシャワー33が、底壁32から繊維残留物を洗い流すように構成される。そのようなシャワー33を1つだけ使用する実施形態が考えられるが、2つ、3つ、または3つよりも多くのシャワーを使用する実施形態も考えられる。底壁32に対して作用するように構成された少なくとも1つのシャワー33は、繊維状粒子が集まって底壁32上に大きな塊を形成するリスクを、防止または低減する。繊維の大きな塊が底壁32上に蓄積すると、そのような塊は、最終的に布9へと落下し、例えば次のリードロール18cにおいて問題を引き起こす可能性がある。洗浄部の終端に位置する上側シール46がこのような塊を拭い去ることができるが、これは、シール46における塊の蓄積を引き起こす可能性があり、やはり望ましくないと考えられる。シャワー33が底壁32に作用するとき、繊維を塊を形成する前に継続的または断続的に洗い流すことができる。好ましくは、繊維は、シャワー33によって底壁32から断続的に洗い流される。2つ以上のシャワー33を底壁32に対して作用するように構成してもよいことを理解すべきである。例えば、2つのシャワー33、3つのシャワー33、または3つよりも多くのシャワー33が存在してもよい。布9の各部分が、底壁32から少量の繊維残留物しか受け取ることがなく、そのような繊維残留物は、後続のステーションにおいてより容易に対処可能である。
図1~図8を参照して説明した実施形態において、繊維ウェブWは、形成部などの機械の先行部分14に属する布39から布9によってピックアップされ、布39は、形成布のうちの1つであってよく、あるいは形成布のうちの1つから繊維ウェブを受け取った布であってよい。次に、本発明の乾燥部をやはり使用することができる別の実施形態を、図10を参照して説明する。図10の実施形態において、布9は、(図1に示したように)形成布のうちの1つから繊維ウェブWを受け取るのではない。代わりに、布9は、それ自体が形成布として使用され、形成ロール37に巻き掛けられる。この実施形態において、受け取り地点12は、布9が形成布38に出会い、形成布38と協働して初期のウェブWを形成する地点である。抄紙機1の構成が異なるため、スルーエア乾燥シリンダ3、5の回転方向Rは、反時計回りであり、すなわち図1の実施形態に示した回転方向Rと反対である。布9のループのコンディショニング部11の構成および動作に関して、図10の実施形態は、図1~図8および図9を参照して説明した実施形態と同じやり方で機能する。この文脈において、スルーエア乾燥シリンダ3、5を有するTAD部が、多数のさまざまな構成を有することができ、図1および図10に示した構成が、可能な構成のいくつかの例にすぎないことを理解すべきである。例えば、TAD部を、ただ1つのスルーエア乾燥シリンダを備えるように設計することができ、このスルーエア乾燥シリンダを、随意により、このスルーエア乾燥シリンダに続くヤンキー乾燥シリンダと組み合わせることができる。各々のスルーエア乾燥シリンダおよびその関連のフード7、8を、フードからスルーエア乾燥シリンダへと空気を吹き込み、あるいはスルーエア乾燥シリンダの内部から関連のフード7、8へと空気を吹き出すように設計してもよい。
布9をコンディショニングする本発明のやり方は、スルーエア乾燥シリンダを使用する機械以外の他の種類の抄紙機においても使用することができると考えられる。例えば、布をコンディショニングする本発明のやり方を、すでに説明したような構造化された布9がプレスニップにおいて使用され、布のパターン化された面がプレスニップにおいて繊維ウェブに接するときに繊維ウェブに三次元パターンが生成され、その後に繊維ウェブが構造化された/テクスチャを有する布9によってヤンキー乾燥シリンダへと運ばれ、そこで繊維ウェブが構造化された/テクスチャを有する布9からヤンキー乾燥シリンダの表面へと移される機械について、使用することが可能である。構造化された/テクスチャを有する布が繊維ウェブをヤンキー乾燥シリンダへと届けた後に、構造化された/テクスチャ加工された布は、本特許出願に記載の通りのコンディショニング部において実行することができるコンディショニングを必要とする場合がある。

Claims (10)

  1. 繊維ウェブ(W)の乾燥を実行するように設計された抄紙機(1)の乾燥部(2)であって、1つ以上のスルーエア乾燥シリンダ(3、5)であって、
    各々が外周(4、6)を有しており、回転可能に構成された1つ以上のスルーエア乾燥シリンダ(3、5)と、
    空気に対して透過性であり、ループにて走行するように構成され、各々のスルーエアシリンダ(3、5)の前記外周(4、6)の一部分に巻き掛けられる布(9)であって、前記布(9)は、所定の移動方向に走行するようにさらに構成され、前記布(9)の前記ループは、前記布(9)が前記繊維ウェブ(W)を運び、かつ1つ以上の前記スルーエア乾燥シリンダ(3、5)に巻き掛けられるウェブ担持部(10)と、コンディショニング部(11)とに分けられ、前記布(9)の片面が、前記ウェブ担持部(10)において前記繊維ウェブ(W)に接触し、したがって前記布(9)のウェブ接触側をなすように構成され、前記ウェブ担持部(10)は、前記布(9)の前記ループの内側の吸引装置(13)が先行部分(14)からまだ濡れている繊維ウェブ(W)をピックアップするように構成されたピックアップ地点、または前記布(9)が形成布としても機能する場合に前記布(9)が前記繊維ウェブ(W)の形成に使用される繊維スラリーと接触する前記布(9)上の地点、のいずれかである受け取り地点(12)から延び、前記受け取り地点(12)から、前記乾燥部(2)が前記繊維ウェブ(W)を前記布(9)からさらなる機械構成要素へと移すように設計された移し換え地点(15)まで延びており、前記布ループの前記コンディショニング部(11)は、前記布(9)の前記所定の移動方向に前記移し換え地点(15)から前記受け取り地点(12)まで延びている、布(9)と、
    前記布(9)が巻き掛けられる各々のスルーエア乾燥シリンダ(3、5)の前記外周(4、6)の前記部分を覆うフード(7、8)と、
    前記布を前記ループに支持する複数のリードロール(18)と、
    前記布ループの前記コンディショニング部(11)において前記布(9)に作用して、前記布(9)から残留物を洗い流すように構成された少なくとも1つのシャワー(20)を備える洗浄部(19)と、
    前記布ループの前記コンディショニング部(11)において前記布(9)に作用して、前記布(9)の前記所定の移動方向における前記洗浄部(19)の後に位置する領域で前記布(9)を脱水するように構成された脱水部(21)であって、1つまたは複数の吸引脱水装置(22、22A、22B)を備える脱水部(21)と、
    前記布ループの前記コンディショニング部(11)において、前記布(9)の前記所定の移動方向における前記脱水部(21)の後に位置する領域に構成されアプリケータ部(23)であって、前記1つ以上のスルーエア乾燥シリンダ(3、5)での繊維ウェブ(W)の乾燥後の後の段階における前記布(9)からの前記繊維ウェブ(W)の剥離を容易にするための剥離剤を前記布(9)に適用するように構成された少なくとも1つのアプリケータ(24)を備えるアプリケータ部(23)と、
    を備えている抄紙機(1)の乾燥部(2)において、
    前記布ループの前記脱水部(21)は、前記布(9)の実質的に垂直な走行部(VR)を備え、前記実質的に垂直な走行部(VR)は、完全に垂直な平面からの逸脱が30°以下であり、
    少なくとも1つの吸引脱水装置(22A)は、前記布(9)の前記垂直な走行部(VR)に沿って配置され、前記布(9)の前記ウェブ接触側について脱水を実行できるように前記布(9)の前記ウェブ接触側に位置し、
    前記脱水部(21)は、前記布(9)の前記ウェブ接触側とは反対である側において前記布(9)の前記垂直な走行部(VR)に沿って配置されたさらなる吸引脱水装置(22B)を備えるか、あるいは前記脱水部(21)は、前記布(9)の前記ウェブ接触側に位置する前記少なくとも1つの吸引脱水装置(22A)と少なくとも同じサイズのさらなる吸引脱水装置(22B)を設置するための空間を前記布(9)の前記ウェブ接触側とは反対側に有するかのいずれかであり、
    前記少なくとも1つの吸引脱水装置(22A)が配置された前記布ループの前記実質的に垂直な走行部(VR)における前記布(9)の前記所定の移動方向は、上方向である、ことを特徴とする抄紙機(1)の乾燥部(2)。
  2. 少なくとも2つの吸引脱水装置(22A、22B)が、前記布(9)の前記垂直な走行部(VR)に沿って、前記布(9)の両側について脱水を実行できるように前記布(9)の両側に配置されている、請求項1に記載の乾燥部。
  3. 1対のシール(46)が、互いに対向して前記布(9)の各側に配置され、前記1対のシール(46)は、前記洗浄部(19)の終端に位置し、前記洗浄部(19)の終端を定めている、請求項1に記載の乾燥部(2)。
  4. 前記洗浄部(19)の終端を定める前記1対のシール(46)と前記脱水部(21)の吸引脱水装置(22)との間の前記布(9)の前記所定の移動方向における最短距離が、2.5m~6mの範囲にあり、好ましくは3m~5mの範囲にある、請求項3に記載の乾燥部。
  5. 前記洗浄部(19)の少なくとも一部分は、前記布ループのうちの前記布(9)の前記所定の移動方向が下方向である部分に構成されている、請求項1に記載の乾燥部(2)。
  6. 前記布(9)は、前記布ループのうちの前記布(9)が垂直に延びている部分の始点に位置するリードロール(18)に巻き掛けられ、
    2つのドクター(34)が、前記リードロール(18c)に作用して前記リードロール(18)から繊維残留物を除去するように構成され、
    噴霧シャワー(48)が、前記2つのドクター(34)の間に構成されている、請求項1に記載の乾燥部(2)。
  7. 前記乾燥部(2)は、当該乾燥部(2)を通って前記繊維ウェブ(W)を運ぶように構成された方向として定義される機械方向(MD)を有し、
    前記乾燥部(2)は、滑らかな外面(27)を有するヤンキー乾燥シリンダ(16)をさらに備え、前記布(9)は、前記移し換え地点(15)において前記繊維ウェブ(W)を、前記ヤンキー乾燥シリンダ(16)の前記滑らかな外面(27)、または前記移し換え地点(15)から前記ヤンキー乾燥シリンダ(16)の前記滑らかな外面(27)へと前記繊維ウェブ(W)を運ぶように構成された運搬布のいずれかへと移すように構成され、前記布ループの前記コンディショニング部(11)は、前記布ループの前記ウェブ担持部(10)の垂直上方の位置に位置し、吸引および噴出装置(29)が、前記布ループの前記コンディショニング部(11)の上方の領域に配置され、前記布ループ頂部の前記コンディショニング部(11)の上方の領域から空気を吸い込み、水平かつ前記機械方向(MD)に垂直な方向に空気を吹き出すように構成されている、請求項1に記載の乾燥部(2)。
  8. 前記洗浄部(19)の最後の部分は、前記布(9)の前記布走行部のうちの実質的に水平な部分に位置し、前記布走行部の実質的に水平な部分は、水平であるか、あるいは水平面からの逸脱が15°以下であるかのいずれかであって、2つのリードロール(18b、18c)の間を延びており、
    前記洗浄部(19)の終端を定める前記1対のシール(46)は、前記布走行部のうちの実質的に水平な前記部分であって、2つのリードロール(18b、18c)の間を延びる前記部分の一地点に位置し、
    前記布走行部のうちの実質的に水平な部分であって、2つのリードロール(18b、18c)の間を延びる部分の上方に、受け皿(30)が構成されている、請求項5に記載の乾燥部(2)。
  9. 前記洗浄部の初期部分が、前記布走行部のうちの垂直な部分であって、前記受け皿(30)が上方に構成された前記布走行部の前記実質的に水平な部分に先行する部分に位置し、
    ブレード(31)が、前記布走行部のうちの、前記布走行部の前記実質的に水平な部分に先行する前記垂直な部分に構成され、前記ブレード(31)は、前記布(9)に対して作用して、前記布(9)から水を拭い取り、前記布(9)から拭い取った水を前記受け皿(30)へと導くように構成されている、請求項に記載の乾燥部(2)。
  10. 前記受け皿(30)は、前記布(9)に面する底壁(32)を有し、少なくとも1つのシャワー(33)が、前記底壁(32)から繊維残留物を洗い流すように構成されている、請求項8または9に記載の乾燥部(2)。
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