JP2003516800A - 内腔内導入アンビル装置及び関連の方法及びシステム - Google Patents

内腔内導入アンビル装置及び関連の方法及びシステム

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JP2003516800A JP2001544591A JP2001544591A JP2003516800A JP 2003516800 A JP2003516800 A JP 2003516800A JP 2001544591 A JP2001544591 A JP 2001544591A JP 2001544591 A JP2001544591 A JP 2001544591A JP 2003516800 A JP2003516800 A JP 2003516800A
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Abstract

(57)【要約】 管腔内指向アンビル装置(200)の使用により、吻合方法を行う。装置(200)をカテーテル位置(140′)に挿入し、次に血管(20)の内腔を通じて、離れた吻合位置までこの装置を位置させる。管腔内指向アンビル装置(200)はアンビル(210′)から延びるアンビルプル(230′)を有する。吻合位置において、アンビル(210′)は最初の挿通部(15)における血管の壁を通じて、延在する。アンビル(210′)は最初の挿通部(15)に通過できない程、大きいので、アンビルプル(230′)を使用して、血管の壁に向け、アンビル(210′)を引張り、開口を形成するよう切開するため、血管壁を膨張させる。血管の壁に開口を形成するため、カッタと共に、この装置(200)を使用する。開口を形成した後、次に、この血管を他の血管に結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の背景] 1.発明の分野 本発明は一般に、吻合方法、吻合システム、及び吻合装置に関するものである
。また特に、本発明は血管アンビルを使用する圧縮板血管吻合方法、システム、
及び装置に関するものである。
【0002】 2.関連技術 内視鏡検査の適用は胸内、及び腹内の処置のような内腔の処置に一般に使用さ
れている。周辺技術は腕、及び足のような他の身体部分に通常、採用されている
。時間において、また医療費用、及び熟練度において注文が多く、しかも患者の
身体内に、一層深く進入する技術によって、現在、提供されている種々の医療サ
ービスを、活性ある内視鏡の方法、及びその周辺技術の方法により、提供し得る
ことが望ましい。この目標は活性ある内視鏡の方法、又はその周辺技術の方法の
効率、有効性、安全性、低コスト、及び予防の達成によって、正当化される。特
に、本発明は管腔内に指向する活性ある内視鏡による処置、又は周辺技術による
処置により、血管吻合を行うための新規な方法、装置、及びシステムを提供する
。本発明の方法の管腔内を指向する部分、即ち血管内の部分は例えば透視検査に
よって行う検査に基づいており、管腔外の操作は内視鏡によって行うか、その周
辺技術によって行っている。
【0003】 本発明の一態様は探索、即ち、診断を目的とする検査と、診断と、本発明の対
象とする活性ある内視鏡の方法、又は周辺技術の方法によって行われる血管吻合
において達成し得る修正処置とにほぼ類似のものを包含する。本発明の他の態様
は本発明の対象とする内視鏡の方法、又は周辺技術の方法によって行われる血管
吻合の際に、患者の身体内に進入する程度が最少で済む特性を有する。また、こ
れ等の方法は医療設備や熟練に対する要件が比較的少ないことで特徴づけられる
。本発明を一層有効に説明するため、若干の基本学術語、及び関連する技術を次
のサブセクションに記載する。
【0004】 2.1 術語 吻合は2個の中空の、又は管状の組織を手術で結合することである。吻合組織
は血管系、消化器系、性尿器系のような種々の器官の一部である。例えば、動脈
、及び静脈の吻合においては、血液を動脈から、静脈に流れを変えたり、大静脈
肺動脈吻合の場合に、血液を右側の肺の動脈から、優位の静脈に流れを変える。
他の例では、胃腸吻合術の後、空腸の求心ループ、及び遠心ループをブラウン吻
合で結合し、尿道吻合においては、尿管、及びファロピオ管を結合し、尿管S字
状結腸吻合においては、尿管とS字状結腸のセグメントとを結合する。微小血管
の吻合には、通常、非常に小さな血管は外科用顕微鏡の許で吻合が行われる。
【0005】 管状構造の端部と端部とを吻合する時、端部対端部の吻合と称し、管状構造の
端部を他の管状構造、又は中空構造の側部に吻合する時は端部対側部の吻合と称
する。端部対端部の吻合の場合には、端部を吻合する構造を「移植片側管」と称
し、側壁を吻合する構造をしばしば「受け入れ側構造」と称する。
【0006】 通常、吻合材料としては自己材料、即ち患者自身の組織があるが、異種の材料
、又は合成材料がある。自己の移植片とはドナーと被移植区域とが同一人物であ
る移植片である。異種材料は異なる種の動物から得る。移植片を膨張ポリテトラ
フルオロエチレン(「ePTFE」)のような合成材料から作ることができる。Wolf
Dieter Brittinger, Gottfried Walker, Wolf-Dieter Twittenhoff、及びNorber
t KonradのVascular Access for Hemodialysis in Children, Pediatric Nephro
logy, Vol.11,(1997)頁87〜95参照。
【0007】 無咬口吻合は通常、端部対側部吻合であって、吻合を行っている間、側部に吻
合される血管に通る物質の流れは阻害されていない。血管吻合のために、最も普
通の技術では吻合を行っている間、受け入れ側の血管に通る血液の流れ、即ち、
血流を止めることが必要である。
【0008】 血管のこれ等の部分をこの分野で良く知られた語で示すが、基本的な専門用語
を導入するため、数個のこれ等の部分を簡単に特徴づける。血管は本質的に管状
構造である。一般に、血管を画成している管状の壁、又は内視鏡の管状部材を画
成する壁の中に構成された領域を内腔、又は管腔空間と称する。閉塞されていな
い内腔は利用できる内腔であり、血管が開放されている程、このような血管に通
る血流が中断することが少ない。血管の開放が減少するのは狭窄によって引き起
こされる。この狭窄は一般に血管内腔が狭窄し、即ち、狭くなることである。肥
厚化、又は組織の成長は血管の開放を減少させる。血管の開放の減少、及び一般
に血管内の血流の阻害は虚血になる。虚血とは血液の供給が機械的に阻害される
ことに起因し、組織内の酸素が局部的に欠乏することである。
【0009】 ステントは管状構造の内腔内に使用し得る装置であり、これにより、まだ損な
われていないが、収縮した内腔の開放を確実にする。閉塞された血管内にステン
トを設置することは、狭くなった血管内腔を拡大するための操作である血管形成
術を実施する1つの方法である。血管形成術、及びバイパスは血液の供給を再確
立するための異なる方法であり、血管再生と称する操作である。
【0010】 血管は3個の別々な層から成る。これ等の層は内側から外側へ、脈管内膜と、
メディアと、外膜とである。脈管内膜は内腔を集合的に裏打ちしている平坦な細
胞の単一層である。メディアは平滑な筋肉細胞から成る薄い中間層である。外膜
は繊維被膜から成る外層である。
【0011】 血管造影法は放射線不透過明暗材料を注入した後、血管に放射線透過検査を行
うための技術である。通常、この技術は放射線不透過カテーテルを皮膚を通じて
注入することと、蛍光透視鏡の制御下に、位置決めすることが必要である。血管
造影図は血管造影法によって得られた放射線透過図である。蛍光透視法は一つの
装置、即ち蛍光透視鏡による検査技術であり、この蛍光透視鏡は検査を受ける身
体に通過したX線のパターンを眼に見えるようにする装置である。
【0012】 2.2 関連技術 2個の中空組織、又は管状組織を手術で結合するには、このような構造に通る
物質の流れに関し、吻合部が緊密であること、また通る物質の流れが阻害されな
いよう、吻合部の構造が開放されたままであることが必要である。例えば、吻合
された血管は吻合部で漏洩を生じてはならず、吻合装置が血流を著しく阻害して
はならず、吻合部自身が生物学的な反応を起こしてはならない。生物学的反応は
吻合血管を閉塞してしまう。特に、吻合血管は開放維持されたままでなければな
らず、理想的には肥厚化、血栓症、痙攣、又は動脈硬化に進行しないようにすべ
きである。
【0013】 吻合構造は損傷し易い組織から成るから、更に、吻合部はこれ等組織の完全性
に著しく不利であってはならない。例えば、内皮組織の損傷、及び内膜化結合組
織の露出は血管吻合においては、最少にするか、全く生じないようにすべきであ
る。
【0014】 吻合すべき構造は患者の内部にあるので、吻合には、患者の内部への、或る程
度の進入が必要である。しかし、吻合の際の進入の特性は満足な吻合を確実に行
い易い範囲で、最少のものでなけれなならない。従って、今世紀の最後の1/4
世紀には、身体に進入することが少ない外科手術に向け、顕著な進歩が見られ、
この外科手術の様式を最少進入外科と称する。この様式は吻合部の周りや、上に
ある正常な構造への損傷を最少にし、しかも最大の処理効果を追求することによ
って特徴付けられる。更に、最少の進入に成功したとしても、吻合部を閉塞する
ことなく開放するようにすべきであり、吻合部自身の組織の損傷も最少にすべき
である。
【0015】 複数個の因子が最少進入外科に向けて、この歩みのための恵まれた環境を提供
する。これ等の因子としては高い技術レベルの診断装置の開発、人間の性格の本
質的な特性、及び経済的な要請がある。
【0016】 可撓性の光ファイバ内視鏡、及び血管内のカテーテルのような高い技術の診断
装置は病変の確実な広い一時的な位置を発見するための我々の能力を著しく向上
させた。また特に、これ等の装置は病変の進行、及びその位置を迅速に、正確に
決定することができる。更に、腫瘍、又はその増殖を一層早く確認することがで
きれば、それを最少の進入技術によって治療することに、一層早く対応すること
ができることは良く知られている。Rodney Perkins, Lasers in Medicine in La
sers-Invention to Application, edited by John R. Whinnery, Jesse H. Ausu
bel, and H. Dale Langford, P. 104, National Academy of Engineering, Nati
onal Academy Press, Washington, D.C. 1987 を参照されたい。(この文献は以
後、 「Lasers-Invention to Application」と称する)。また、Edward R. Step
henson, Sachin Sankholkar, Christopher T. Ducko, and Ralph J. Damiano, R
obotically Assiated Microsurgery for Endoscopic Coronary Artery Bypass G
rafting, Annals of Thoracic Surgery, Vol. 66 (1998) p. 1064 をも参照され
たい。(この文献は以後、「Endoscopic Coronary Artery Bypass Grafting」と
称する)。
【0017】 人間心理学も最少進入技術に向けての進歩に貢献している。これは最少進入技
術と、一層進入する外科技術とが結果が同じ時は、一層進入する技術よりも、最
少進入技術を優先的に受け入れる結果である。
【0018】 最後に、最少進入技術は一般に、保険業者にとっても、社会的にも安価である
。これは通院患者のベースで治療が行えること、たとえそうでなくとも患者は比
較的短い入院期間で済むためである。更に、処理にあたり、進入を受ける組織は
少なくて済むため、患者は比較的短時間に回復し、入院費用も少なくて済む。従
って、経済的因子も最少進入技術の開発に好適である。これは疾病率の危険が低
い状態で実施でき、コストが低く、生産時間のロスも少ない等、必要な経済性も
満足できるからである。Rodney Perkins in Lasers-Invention to Application,
p. 104; Endoscopic Coronary Artery Bypass Grafting, pp. 1064, 1067 を参
照されたい。
【0019】 特に血管吻合の分野において、血管吻合を行う容易で、迅速で、損傷が少なく
、信頼性がある方法への要求が増大しつつあることが認めらている。この要求は
血管吻合が最少進入の対策に向かうことによって更に活気付けられている。Paul
M. N. Werker and Moshe Kon, Review of Facilitated Approaches to Vascula
r Anastomosis Surgery, Annals of Thoracic Surgery, Vol. 63 (1997) pp. S1
22-S127 を参照されたい。(この研究は以後「Review of Facilitated Approach
es to Vascular Anastomosis」と称する。)
【0020】 従来の探索、即ち、診察を目的とする検査、及び吻合技術は容易で、迅速で、
損傷が少なく、信頼性がある血管吻合のための要求を満たすようには必ずしも行
われていない。従来の探索、及び吻合技術の次の説明によって、この技術に関連
するこの発明の背景の部分を終わりにする。
【0021】 通常、血管の探索、即ち、診察を目的とする検査は血管の開放を減少させる原
因としての血管の異状性を、確認し、診断するために必要な情報を提供する。こ
の探索は血管造影法、及び内視鏡のような試験技術に依存することができる。血
管の異状は血管造影法により、蛍光透視で、通常、検出される。適切な修復作用
に吻合が必要であると、結論が下された時、通常の処置では、最初の探索、及び
診断が行われた時点では、吻合は同時には行われておらず、後になって、通常、
異なる医療の準備を行った上で実施すると言う順序で行われる。従って、探索や
診断中に費やされる時間や資金は吻合のような適切な修復活動を実施するのに直
接採用されない。
【0022】 最初の探索が行われた著しく後になって、異なる場所で、異なる医療環境で吻
合が行われる場合には、通常の処置では探索で得られた情報の大部分が失われて
しまう。血管造影法中に得られた影像はフィルム、又はディジタル媒体に通常、
記録される。現在の医療の実際では、これ等の記録された影像は次の医療環境に
おいて、外部の分析の知識に基づいて、検討され、吻合のための病変位置、及び
最適位置が推定される。このプロセスには潜在的な有効な情報を犠牲にしている
。血管造影法を繰り返されない限り、蛍光透視法の視覚化はも早得られず、従来
の実際では、前に記録された影像との相互関係において、形式的な分析位置決定
が使用される。この形式的な検査に加えて、修復作用を行う時、通常の方法は最
適な吻合位置を決定するため、影像に依存する。しかし、情報を再び入手するこ
とは、資財の無駄であり、探索から修復作用までの時間が著しく増大し、患者に
付加的な負担を掛け、患者に加える処置が身体に一層侵入することになる。更に
、情報を再び入手することは、一層熟練を要し、一層コストを要する環境下に行
わなければならない。例えば、可能性がある吻合位置の周りの吻合領域を露出す
るため、身体の空所を開くこと、形式的な検査によって、最適吻合位置を決定す
ること、及び吻合の外科的実施は一層複雑な処置であり、一層訓練を受けた実施
者を必要とする処置の一部であり、本発明の方法、システム、及び装置により行
う処置より一層時間を要し、資財を消費する。
【0023】 血管吻合の技術は複数個の群に分類することができる。種々の成功の違いはあ
るが、これ等全ての技術は機械的な故障に強く、漏洩のない継目を生ぜしめよう
としており、また損傷を最少にし、吻合後の合併症の恐れがある或る種の手術形
態の好ましくない作用を減少させようとしている。最少にすべき損傷、及び好ま
しくない作用を減少させなければならない手術形態には内皮被覆部の損傷、内膜
化連結組織の露出、管腔内の異質構成部分の露出、血流の阻止、接合部における
不規則性、外膜組織剥離、脈管内膜損傷、異質剛強体の付着、有毒作用を有する
恐れのある材料の使用、周囲の組織の損傷、伸長血管の外反転、及び組織平面の
誤配列がある。吻合後の合併症には脈管内膜肥厚化、アテローム性動脈硬化、血
栓症、組織壊死、血管壁薄化、及び動脈瘤の形成がある。更に、血管吻合技術は
吻合される組織の拡張する特性に有利に対処する能力と、寸法の多様性と、吻合
を行った後、少なくとも1個の組織が成長する能力とを変化させることにより、
特徴付けられる。特定の吻合技術の適合性を一部決定するその他の可変因子は吻
合すべき材料(例えば、患者自己の材料、異種の材料、又は合成材料)の性質と
、手術時間の望ましい減少と、熟練度の要求と、治療時間とである。
【0024】 吻合構造を接合するための以下に説明する技術のそれぞれは血管吻合の実際に
おける好ましくない作用を減少させるため、妥協している。吻合の1個、又は数
個の態様における高度の基準は、吻合の他の態様では利益になることを犠牲にし
てのみ達成されるに過ぎない。
【0025】 20世紀の始めから、血管吻合は許容できる程度の信頼性で行われた時、血管
吻合の形成のための基準は手による縫合であった。Review of Facilitated Appr
oaches to Vascular Anastomosis, p. S122 を参照されたい。縫合装置、及び縫
合方法は身体の空所内で進入の少ない外科手術を目指して、なお開発されている
。例えば、進入の少ない手術を行いながら、縫合を行う装置と方法とを開示して
いる米国特許第5860992 号を参照されたい。
【0026】 血管吻合における縫合の適用に関し、「非外傷性技術と、微細な縫合とを採用
する熟練者の手の場合でも、トランスミューラルステッチの挿入は血管壁に顕著
な損傷を起こさせる。この結果、内皮下層マトリックスが血流に露出し、血栓が
形成される。脈管内膜に脈管内膜が付加されている場合、同一のプロセスが吻合
の実際の位置に起きる。これ等のプロセスは多因的であるが、特に細い血管の場
合、完成した吻合部の流れの阻害を生ずる」と報告されている。Review of Faci
litated Approaches to Vascular Anastomosis, p. S122 を参照されたい。中央
に近い部分の閉塞に加えて、針と縫合部との仲介する脈管内膜の貫入は血小板塞
栓の原因を意味すると信じられており、これにより、末端の塞栓、従って、脳血
管再開、及び心筋循環における障害となる。Patrik Nataf, Wolff Kirsch, Arth
ur C. Hill, Toomas Anton, Yong Hua Zhu, Ramzi Ramadan, Leonardo Lima, Al
ain Pavie, Christian Cabrol, and Iradj Gandjbakhch, Nonpenetrating Clips
for Coronary Anastomosis, Annals of Thoracic Surgery, Vol. 63 (1997) p.
S137 を参照されたい。(この文献は以後、「Nonpenetrating Clips for Coron
ary Anastomosis と称する。)更に、細い血管の縫合吻合は時間がかかり、面倒
であり、高い開放を達成するには長い連続する訓練が要求されると考えられる。
Willy D. Boeckx, Oliskevigius Darius, Best van den hof, and Carlo van Ho
lder, Scanning Electron Microscopic Analysis of the Stapled Microvascula
r Anastomosis in the Rabbit, Annals of Thoracic Surgery, Vol. 63 (1997)
p. S128 を参照されたい。(この研究を以後、「Microscopic Analysis of Stap
led Microvascular Anastomosis」 と称する。)これに反し、血管外科を採用す
る全ての専門部門において、「手で縫合する吻合プロセスに代わり、少なくとも
容易な方法で、簡単で、時間を要せず、しかも信頼性がある自動、又は半自動の
方法で要求が増大している。この要求の最も重要な理由は心臓バイパス外科が最
少進入に向け変化しており、恐らくは内視鏡技術に変化していることである。」
と言われている。Review of Facilitated Approaches to Vascular Anastomosis
, p. S122 を参照されたい。これに関し、改善は「損傷した血管壁が血流に露出
することがないようにする技術から生ずる。」と言われている。上記のp. S122
を参照されたい。
【0027】 縫合に依存する技術を含むグループの他に、血管吻合技術はどのように組織を
結合するか、更に、吻合した血管の組織を結合するために使用する装置、又は材
料の形式によって、4つのグループに分類される。これ等のグループはステープ
リング、及びクリップ技術、カップリング技術、ペースト技術、及びレーザ技術
である。上記のp. S122〜S127 を参照されたい。
【0028】 2.2.1 ステープリング、及びクリップ技術 漏洩を生ずる継目が報告されている若干のステープラもあるが、種々のステー
プラが端部対端部の吻合、及び端部対側部の吻合のために開発されている。米国
特許第5366462 号は端部対側部の血管吻合の方法を開示している。この方法によ
れば、吻合すべき移植片側血管の端部は180°外反転して、ステープル片の一
端は血流に露出すべき穿刺部により両方の血管に挿通し、ステープル片の他端は
受け入れ側の血管の外側に挿通する。米国特許第5732872 号は外科用ステープリ
ング装置を開示しており、この装置は移植片側の血管の180°外反転した端部
を受け入れ側の血管にステープルで止めるのを助けるための膨張可能なアンビル
を具えている。また、この米国特許は反対端が既に吻合されている移植片側血管
の180°外反転した第2端を結合するためのステープル装置を開示している。
この第2端を吻合するためには、この技術は吻合を行うこの区域の周りの間隙と
、受け入れ側の血管の露出と、外部の解剖学的識別と、吻合位置の周りの開放区
域における相当な外部操作とを必要とする。米国特許第4930674 号は端部対端部
の吻合方法、及び端部対側部の吻合方法を開示しており、移植片側血管の180
°外反転した端部を他の血管に接合するための血管グリップ構造を具える外科用
ステープラを開示している。また、米国特許第5695504 号は端部対側部の血管吻
合を行う方法、及びシステムを開示しており、冠状動脈バイパス外科、特に、ポ
ートアクセス冠状動脈バイパス移植側外科手術において、移植片側血管と上行性
大動脈との間の吻合を行うために、このシステムを適用することができる。この
システムは繋止部材と連結部材との機能を1個の片から成る吻合ステープルに結
合する形態を有するステープルを含む。米国特許第5861005 号は意図的に設けた
開口であれ、偶然に生じた開口であれ、解剖学的構造の開口をステープルで止め
る動脈ステープリング方法、及び装置を開示している。この装置はステープルで
止めるべき器官にステープリング機構を適切に位置決めするのを助けるバルーン
カテーテルを採用している。
【0029】 若干のステープリング装置は外科手術に必要になる代表的な開口にほぼ等しい
、即ち匹敵する開口を通じて、吻合区域に接近することに依存している。更に、
血管端の180°の外反転は特に、硬化した血管の場合には困難な手術と見られ
ている。Review of Facilitated Approaches to Vascular Anastomosis, p. S12
3 を参照されたい。
【0030】 一般に、クリッピング技術は吻合構造の輪縁があり、非貫入の脈管内膜への接
近を達成するための弓形の脚がついたクリップに依存している。報告されたとこ
ろによると、クリップの使用は貫入微小縫合に比較し、生物学的、及び技術的に
優れた吻合を行うことができる。Review of Facilitated Approaches to Vascul
ar Anastomosis, p. S123 を参照されたい。吻合すべき2個の血管の外反転壁を
接近させることによって、このクリッピング技術はステッチを避け、報告された
ところによれば、脈管内膜の肥厚化の次の危険を防止する。Gianfranco Lisi, L
ouis P. Perrault, Philippe Menasche, Alain Bel, Michel Wassef, Jean-Paul
Vilaine, and Paul M. Vanhoutte, Nonpenetrating Stapling: A Valuable Alt
ernative to Coronary Anastomoses, Annals of Thoracic Surgery, Vol. 66 (1
998) p. 1707 を参照されたい。更に、損傷のない内皮の担保の維持、及び内膜
下の結合組織の露出の防止は重要な要旨と考えられており、これは、「再生され
た内皮は痙攣、及びアテローム性動脈硬化症にかかり易くする選択的な機能障害
を生じ易く、そのため中間の期間、及び長期にわたる移植片の開放性に影響を与
える」ためであり、吻合位置における血栓症の危険を減少させることができるの
である。上記のp. 1707 を参照されたい。
【0031】 非貫入血管閉鎖ステープル(「VCS」) は透析法で接近のために行われる吻合
、及び腎臓、及び膵臓の移植において使用されてきた。これ等の吻合に照らして
、「VCS ステープルは中断されており、VCS ステープルは内皮を崩壊させず、管
腔内の構成部分を有しているという事実は腎臓の移植の目標を達成するための理
想的なものとしている」と結論されている。V.E.Papalois, J.Romagnoli, and N
.S.Hakim, Use of Vascular Closure Staples in Vascular Access for Dialysi
s, Kidney and Pancreas Transplantation, International surgery, Vol. 83 (
1998) p. 180を参照されたい。これ等の目標には、術後の血栓の発生の防止、腎
臓動脈狭窄症の防止を含む。腎臓移植の場合のように、膵臓の移植において、吻
合部の異状が検出されない場合でも、動脈狭窄症は非常に重要である。上記の文
献p. 180を参照されたい。透析のため、血管に接近するために行われる吻合の結
果も好結果が報告されている。上記文献p.179 を参照されたい。更に、「VCS ス
テープラは取扱いが容易であり、手による縫合方法としては安全であり、時間の
節約になると報告されている。VCS クリップは血液が接近する血管吻合に有用で
ある。」と報告されている。Hiroaki Haruguchi, Yoshihiko Nakagawa, Yasuko
Uchida, Junichiro Sageshima, Shohei Fuchinoue and Tetsuzo Agishi, Clinic
al Application of Vascular Closure Staple Clips for Blood Access Surgery
, ASAIO Journal, Vol. 44(5)(1998) pp. M562-M564 を参照されたい。
【0032】 兎の頸動脈の微小血管吻合の研究において、或る吻合では非貫入の0.9mm マイ
クロクリップを使用してステープルを行い、或る吻合では通常通り、縫合を行っ
た。クリップ技術に従って、遮断されるように、弓形の脚部を有する非貫入のチ
タニウムクリップを高い圧縮力で、外反転組織端縁に加える。この技術は「迅速
、精密に、微小血管の復元が可能であるが、訓練と、外反転組織壁との両方が必
要である」と考えられている。Nonpenetrating Clips for Coronary Anastomosi
s, Annals of Thoracic Surgery, p. S135を参照されたい。このクリップアプラ
イヤの例は米国コネチカット州Norwalk のUnited States Surgical Corporation
のVCS device, Autosutureがある。Nonpenetrating Clips for Coronary Anasto
mosis, pp. S135-S137を参照されたい。米国特許第5702412 号は端部対側部の吻
合を行う方法と装置とを開示しており、移植片側の血管の管腔内の空間から組織
の1つの側壁を切り出し、複数個のクリップにより、又は縫合によって、吻合組
織を取り付けている。
【0033】 ステープルによる微小血管の吻合は縫合グループと、ステープルグループとの
間に大きな差がないことを明らかにした吻合位置の迅速で、信頼性がある組織形
態学の試験である。Microscopic Analysis of Stapled Microvascular Anastomo
sis, p. S128を参照されたい。更に、「クリップ吻合技術は急激な習熟曲線を有
していて、縫合方法と同一性の安全性を有し、内視鏡血管の復元を容易にするこ
とが見込まれる」と報告されている。Nonpenetrating Clips for Coronary Anas
tomosis, p. S135を参照されたい。VCS クリップを一層大きな血管での縫合動脈
端部対端部吻合に比較する研究では、「吻合のこの形式は連続縫合よりも、VCS
により一層迅速に遂行することができること」また「VCS クリップは血管のクラ
ンプ時間が重要な時、有効である可能性を有している」と結論されている。Emma
nouil Pikoulis, David Burris, Peter Rhee, Toshiya Nishibe, Ari Leppaniem
i, David Wherry and Norman Rich, Rapid Arterial Anastomosis with Titaniu
m Clips, The American Journal of Surgery, Vol. 175 (1998) pp. 494-496を
参照されたい。
【0034】 それにも拘らず、クリッピングは吻合血管の接合部に不整部分を生ずる。更に
、「血管外膜周囲の組織の剥離、及び微小血管のクリップの適用の両方は手術後
の早期の期間に有害な作用があること、及び、微小血管の吻合を行っている間、
微小血管のクリップに代え、一層幅の狭い一時的クリップを使用しなければなら
ない」と報告されている。S. Keskil, N. Ceviker, K. Baykaner, O. Uluoglu a
nd Z.S. Ercan, Early Phase Alterations in Endothelium Dependent Vasorela
xation Responses Due to Aneurysm Clip Application and Related Manipulati
ons, Acta Neurochirurgica, Vol.139 (1)(1997) pp. 71-76を参照されたい。
【0035】 2.2.2 カップリング ステープルを使用せず、ステント、フェルール、又はリングのような装置の助
けを借り、カップリングによる組織の接合はステープリングより古いと考えられ
ている。一層最近の装置、及び技術の中で、米国特許第4523592 号は縫合の助け
を借りることなく、端部対端部の吻合、及び端部対側部の吻合を行うことができ
る吻合カップリング手段を開示している。血管を1対のカップリングディスク部
材によって連結し、カップリングディスク部材は吻合構造からの外反転組織を協
働してロックし、取り付ける。吻合血管の内腔に異物質を露出することなく、こ
れ等外反転組織は脈管内膜と脈管内膜とが接触したままに留まる。また、米国特
許第4607637 号、米国特許第4917090 号、及び米国特許第4917091 号は結合する
前に、管状装置に通して、血管、又は管状器官を連結する器具、及び吻合リング
の使用を開示している。この器具、及び吻合リングは主に微小外科に利用するよ
うに適合され、そのような形状を有している。米国特許第4657019 号、及び米国
特許第4917087 号は管状組織部材の非縫合端部対端部、及び端部対側部の吻合の
ための装置、道具、及び方法を開示しており、管状の連結部材を採用し、接合さ
れる血管の内腔に異物質が露出せず、吻合位置で脈管内膜と脈管内膜とが接触す
るようにしている。対をなす環が吻合クランプとなっていて、管腔内の処置に特
に、適合させた対をなす環は米国特許第5336233 号に開示されている。管腔内の
処置のため、この装置は吻合血管内の血流に露出する。米国特許第4907591 号は
管状構造の圧縮吻合を達成するため、インターロッキングカップリング部材の組
立体を設置するのに使用する外科用器具を開示している。他のカップリング装置
としては非縫合吻合部を生ぜしめるため、管腔内可溶性ステント、及びシアノア
クリレートのような管腔外の接着剤を使用する。報告されているところによれば
、これ等の溶解性ポリビニルアルコールステントによって、98%の開放性が得
られている。Review of Facilitated Approaches to Vascular Anastomosis, pp
. S124-S125 を参照されたい。微小血管外科用の吸収性吻合装置はポリマポリグ
ラクチンを使用する射出成型技術による袖口様縁形成理論に基づいている。この
技術により、相互連結カラーによって、外反転180°の血管端を結合し、脈管
内膜と脈管内膜とのシ−ルを達成している。報告されたところによると、これ等
の吸収性の相互連結カラーによって、96%の開放性が得られている。Review o
f Facilitated Approaches to Vascular Anastomosis, P. S125 を参照されたい
【0036】 カップリング微小血管吻合装置の主要な利点は静脈吻合のために必要な時間を
減少させることであり、これにより全虚血時間を減らすことができることである
と報告されている。Maisie L. Shindo, Peter D. Constantino, Vincent P. Nal
bone, Dale H. Rice and Uttam K. Sinha, Use of a Mechanical Microvascular
Anastomotic Device in Head and Neck Free Tissue Transfer, Archives of O
tolaryngology-Head & Neck Surgery, Vol. 122 (5)(1996) pp. 529-532 を参照
されたい。多数のカップリング技術が吻合血管の管腔内の空間内にいかなる異物
質をも置くことはないが、動的に拡張する構造を包囲するリングのような異物質
の剛強体を使用することはこの形式の技術には不利であると考えられる。更に、
この形式の技術はその用途に関し、端部対側部の吻合における顕著な血管寸法の
不一致に対して、十分な柔軟性がないと見られており、また、この装置は種々の
寸法の組において、利用が限定され、種々の寸法毎に必要になると特徴付けられ
ている。Microscopic Analysis of Stapled Microvascular Anastomosis, p. S1
28を参照されたい。更に、大部分のカップリング技術は著しい外反転、及びカッ
プリング装置の切断、及び取り付けが必要であり、このことは内視鏡のように加
えることを困難にし、不可能にしている。
【0037】 2.2.3 接着剤 接着剤を加えることによるペースティングは医療に広く採用されている。繊維
素接着剤、シアノアクリル接着剤、及び光重合接着剤を含む数個の接着剤が吻合
処理において、試験されている。
【0038】 繊維素接着剤は塩化カルシウム溶液を結合させたトロンビンと、繊維素原溶液
とから成る生物学的な2成分から成るシーラントである。これ等の成分は通常、
プリロードを加えた注射器内に入手できる冷凍状態であり、解凍後、加える間に
混合される。市販入手できる繊維素接着剤、Tissucolは報告によれば、米国にお
いて、使用することが食品薬剤協会によって承認されている。Thomas Menovsky
and Joost dc Vries, Use of Fibrin Glue to Protect Tissue During Co2 Lase
r Surgery, Laryngoscope Vol. 108(1998) pp. 1390-1393を参照されたい。この
文献を以後「Fibrin Glue in Laser Surgery」と称する。
【0039】 繊維素接着剤はテレスコーピング吻合、及び微小吻合に、役立つことがわかっ
た。Satoru Saitoh and Yukio Nakatsuchi, Telescoping and Glue Technique i
n Vein Grafts for Arterial Defects, Plastic and Reconstructive Surgery,
Vol. 96(6)(1995) pp. 1401-1408; Seung-Kyu Hau, Sung-Wook Kirn and Woo-Ky
ung Kim, Microvascular Anastomosis With Minimal Suture and Fibrin Glue:
Experimental and Clinical Study, Microsurgery, Vol. 18(5)(1998)pp. 306-3
11 を参照されたい。これに反し、微小血管吻合へのトロンビンをベースとする
繊維素シーラント(繊維素接着剤)の適用は特に、静脈の吻合の時、著しい有害
作用を生じることがあることが報告されている。Christopher A. Marek, Lester
R. Amiss, Raymond F. Morgan, William D. Spotnitz and David B.Drake, Acu
te Thrombogenic Effects of Fibrin Sealant on Microvascular Anastomoses i
n a Rat Model, Annals of Plastic Surgery, Vol. 41(4)(1998) pp. 415-419を
参照されたい。
【0040】 生物学的凝血促進性の溶液は有望なものとして記載されて来た。この混合物は
鈍感な微小繊維コラーゲン、及びトロンビンを含む。Gary Gershony, John M. B
rock and Jerry S. Powell, Novel Vascular Sealing Device for Closure of P
ercutaneous Vascular Access Sites, Catheterization and Cardiovascular Di
agnosis, Vol. 45(1)(1998) pp. 82-88; Ted Feldman, Percutaneous vascular
Closure: Plugs, Stitches, and Glue, Catheterization and Cardiovascular D
iagnosis, Vol. 45(1)(1998) p. 89; Zoltan G. Turi, Plugging the Artery Wi
th a Suspension: A Cautious Appraisal, Catheterization and Cardiovascula
r Diagnosis, Vol. 45(1)(1998) pp. 90-91 を参照されたい。
【0041】 血管、又は体内の管に試験されたシアノアクリル接着剤にはヒストアクリル接
着剤(ブチル−2−シアノアクリレート)のようなブチルシアノアクリレートと
、メチルシアノアクリレートとを含む。重合可能なウルトラバイオレットグルー
ポリエチレングリコール400ジアクリレートが試験され、「急激に増大する局
部的な血管の血餅結成もなく、体内の管の穿刺位置、及び吻合接合部を有効にシ
−ルし得る」と報告されている。G.A. Dumanian, W. Dascombe, C. Hong, K. La
badie, K. Garrett, A.S. Sawhney, C.P. Pathak, J.A. Hubbell and P.C. John
son, A new Photopolymerizable Blood Vessel Glue That Seal Human Vessel A
nastomoses Without Augmenting Thrombogenicity, Plastic and Reconstructiv
e Surgery, Vol. 95(5)(1995) pp. 901-907 を参照されたい。
【0042】 吻合の実際に使用される接着剤は有毒性、血餅結成、血管壁薄化、及び継目の
機械的強度を含む因子に対する本来の難問に直面する。Review of Flacilitated
Approaches to Vascular Anastomosis, p. S125; Henk Giele, Histoacryl Glu
e as a Hemostatic Agent in Microvascular Anastomoses, Plastic and Recons
tructive Surgery, Vol. 94(6)(1994) p. 897 を参照されたい。
【0043】 2.2.4 レーザ レーザは1984年頃以来、血管プラスチック再開通術に使用されて来た。例
えばMarkolf H. Niemz, Laser Tissue Interactions, pp. 216-221, Springer V
erlag 1996, (this work will hereinafter be referred to as "Laser Tissue
Interactions"); R. Viligiardi, V. Gallucci, R. Pini, R. Salimbeni and S.
Galiberti, Excimer Laser Angioplasty in Human Artery Disease, in Laser
Systems in Photobiology and Photomedicine, edited by A.N. Chester, S. Ma
rtellucci and A.M. Scheggi, pp. 69-72, Plenum Press, New York, 1991; Tim
othy A. Sanborn, Laser Angioplasty, in Vascular Medicine, edited by Jose
ph Loscalzo, Mark A. Creager and Victor Brounwald, pp. 771-787, Little B
rown Co. Whereas balloon angioplasty typically fractures, compresses or
displaces plaque material, laser angioplasty typically removes plaque m
aterial by vaporising it. Lawrence I. Deckelbaum, Cardiovascular Applic
ations of Laser Technology, in Laser Sugery and Medicine, edited by Carm
en A. Puliafito, pp. 1-27, Wiley-Liss, 1996 を参照されたい。
【0044】 レーザに依存する吻合技術の改善は報告されたところによれば、1979年に
血管吻合に、ネオジウムイットリウムアルミニウムガーネットレーザ(Nd-YAGレ
ーザ)を最初に使用して以来、進行しつつある。特に、端部対側部血管吻合にお
いて、管状構造の形状の移植片側の端部を受け入れ側血管の側壁に連結し、移植
片側の吻合端が受け入れ側の血管の側壁に形成されている吻合窓、即ち人口窓を
取り囲む。従って、吻合構造を融着させるため、及び/又は吻合窓を開くため、
吻合部にレーザを使用することができる。血管吻合には、YAG レーザの他に、Nd
-YAGレーザ、Ho-YAGレーザ、エキシマーレーザ、ダイオードレーザ、CO2 レーザ
、及びアルゴンレーザも使用することができる。
【0045】 レーザ融着はレーザエネルギーを使用して、組織を結合、即ち接合するプロセ
スであると定義されている。通常、レーザ融着は光と熱の作用に基づいているが
、光化学作用に基づくレーザ融着を開発すべく努力がなされつつあり、レーザ放
射線が架橋剤を作用させ、光と熱による融着によるよりも一層強力なリンクを生
ずるように期待されている。Lawrence S. Bass and Michael R. Treat, Laser T
issue Welding: A Comprehensive Review of Current and Future Clinical App
lications, in Laser Surgery and Medicine, edited by Carmen A. Puliafito,
pp. 381-415を参照されたい。(この研究を以後「Laser Tissue Welding」と称
する。)
【0046】 一般に、吻合の実際にレーザを使用すると、レーザ購入の費用、保守と訓練、
周囲の組織の放射線による損傷、動脈瘤の形成、約3、又は4の縫合の必要性(
これに対し従来の吻合に加えるのは9、又は10の縫合)、熱を導入された組織
の融着の副作用、及び吻合位置における機械的破損のような因子に対する本来的
な困難に直面する。Review of Facilitated Approaches to Vascular Anastomos
is, pp. S125-S126; Laser Tissue Welding, pp. 407-410; Brian C. Cooley, H
eat-Induced Tissue Fusion For Microvascular Anastomasis, Microsurgery, V
ol 17(4)(1996) pp. 198-208 を参照されたい。しかし、「無咬合のエキシマー
レーザで助けられる吻合技術は安全であり、脳外科の患者において、長期にわた
る血管の開放を維持することができ、冠状バイパス外科において、この方法を採
用する兆しがある」と報告されている。Cornelis A.F. Tulleken, Rudolf M. Ve
rdaasdonk, and Hendricus J. Mansvelt Beck, Nonocclusive Excimer Laser-As
sisted End-to-side Anastomosis, Annals of Thoracic Surgery, Vol. 63 (199
7) pp. S138-S142を参照されたい。この文献は以後、「Nonocclusive Excimer L
aser-Assisted End-to-Side Anastomosis」 と称する。更に、レーザ吻合は、緩
やかに手術時間を減少させ、熟練の必要性を減少させ、回復が一層早く、成長の
能力があり、脈管内膜の肥大化を減らすと考えられている。(CO2レーザ 、アル
ゴンレーザ、及びダイオードレーザを含むレーザについての選択された微小血管
吻合の研究についての更なるレポートである)Laser Tissue Welding, pp. 407-
410 を参照されたい。更に、若干の最初のレーザ源に置き代えて、医療の適応の
ために一層適すると信じられる他のレーザを使用する研究が行われている。例え
ば980ナノメータダイオードレーザについての最近の研究は近い将来、Nd-YAG
のような古い概念のレーザ源に、置き代えることを示している。W. Cecchetti,
S. Guazzieri, A. Tasca and S. Martellucci, 980 nm High Power Diode Laser
in Surgical Applications, in Biomedical Optical Instrumentation and Las
er-Assisted Biotechnology, edited by A.M. Verga Scheggi, S. Martellucci,
A.N. Chester and R. Pratesi, pp. 227-230, Kluwer Academic Publishers, D
ordrecht, The Netherlands, 1996 を参照されたい。
【0047】 CO2 レーザは直径約 0.5 mm 又はそれ以下の小血管を含む血管をシ−ルするこ
とができ、人間のリンパ腺、静脈の吻合におけるように、微小血管吻合に使用さ
れている。D.C. Dumitras and D.C.A. Dutu, Surgical Properties and Applica
tions of Sealed-off CO2, Lasers, in Biomedical Optical Instrumentation a
nd Laser-Assisted Biotechnology, edited by A.M. Verga Scheggi, S. Martel
lucci, A.N. Chester and R. Pratesi, pp. 231-239, Kluwer Academic Publish
ers, Dordrecht, The Netherlands, 1996 を参照されたい。組織の有効な蒸発器
であるCO2 レーザの他に、組織を有効に蒸発させる他のレーザとして、アルゴ
ンレーザ、及びKTP/532 レーザがある。Lasers-Invention to Application, p.
106 を参照されたい。
【0048】 アルゴンレーザについて、体内の成長する管に適用される従来の端部対端部吻
合方法以上に利点があると報告されている。Eiji Chikamatsu, Tsunehisa Sakur
ai,Naomichi Nishikimi, Takashi Yano and Yuji Nimura, Comparison of Laser
Vascular Welding, Interrupted Sutures, and Continuous Sutures in Growin
g Vascular Anastomoses, Lasers in Surgery and Medicine, Vol. 16(1)(1995)
pp. 34-40 を参照されたい。また、低温アルゴンレーザ溶着は吻合血餅結成を
制限する効果があることが報告されており、これは静脈、及び小動脈のバイパス
移植片の早期の開放性を向上させる因子として考えられている。Steven B. Self
, Douglas A. Coe and James M. Seeer, Limited Thrombogenicity of Low Temp
erature Laser-Welded Vascular Anastomoses, Lasers in Surgery and Medicin
e, Vol. 18(3)(1996) pp. 241-247 を参照されたい。
【0049】 医療目的のためのレーザの使用には、レーザ装置を取り扱う健康管理者のため
、及び周囲の組織を遮蔽するため、また損傷を招く意図しない照射を避けるため
、安全の手段が必要である。レーザを遮蔽する材料としてはポリメチルメタクリ
レート、及び錫箔の層がある。Christine C. Nelson, Krystyna A. Pasyk and G
regory L. Dootz, Eye Shield for Patients Undergoing Laser Treatment, Ame
rican Journal of Ophthalmology Vol. 110 (1990) pp. 39-43 を参照されたい
。レーザ遮蔽材料は既知であり、Alex Mallow and Leon Chabot, Laser Safety
Handbook, Van Nostrand Reinhold Co., New York (1978), and A. Roy Henders
on, A Guide to Laser Safety, Chapman & Hall, London (1997)のような種々の
文献に開示されている。例えば、特に生物学的なシーラント繊維素接着剤はCO2
レーザ放射線に偶発的に露出された時の組織の激しい損傷を防止し、繊維素接着
剤による手術中のコーティングは動脈、静脈、及び神経を偶発的なCO2 レーザの
露出に対して防護するシールドとして役立つ。更に、レーザ放射の防護方法とし
ての繊維素接着剤の使用は、この接着剤が「シ−ルのために既に使用されている
分野では特に魅力的である」と考えられている。Fibrin Glue in Laser Surgery
p. 1393を参照されたい。
【0050】 2.2.5 他の装置、及び技術 若干の吻合技術が種々の研究を組み合わせていることが知られている。例えば
蛋白質、及びその他の化合物に基づく生物学的な接着剤はレーザソルダリングに
おけるレーザ放射を組み合わせている。「レーザソルダリングは、接合すべき表
面に蛋白質ソルダ材料を加え、次にレーザ光線を加え、組織表面にソルダをシ−
ルする。」Laser Tissue Welding, pp. 389-392 を参照されたい。卵白アルブミ
ン、異種繊維素接着剤、及び人のアルブミンはレーザソルダとして使用されてお
り、また、レーザによる組織の融着のための補助材料として知られている。Dix
P. Poppas, Theodore J. Choma, Christopher T. Rooke, Scott D. Klioze and
Steven M.Schlossberg, Preparation of Human Albumin Solder for Laser Tiss
ue Welding, Lasers in Surgery and Medicins, Vol. 13 (5)(1993) pp. 577-58
0 を参照されたい。
【0051】 一層新しい技術においてすら、発色団をソルダに加え、写真増進効果を達成し
、目標としない組織を除き、ソルダ内の光の吸収を増大している。上記の文献の
p. 391を参照されたい。レーザ活性化組織シーリングとしても知られるレーザシ
−ルにおいては、縫合、又はステープルによる修復をレーザソルダにより補強し
、これにより「縫合部の強度と保全、及びソルダの水密性」が生ずるものと期待
されている。上記の文献のpp. 403-404 を参照されたい。
【0052】 血管吻合における移植片は必ずしも自己系の、即ち患者自身の血管である必要
はない。先に言及したePTFE 管状移植片の他に、血管用移植片として数個の合成
材料が使用され、又は開発されつつある。
【0053】 開発されつつある合成生物材料として、蛋白質エラスチン、及びフィブロネク
チンを伴う重合体材料がある。A. Maureen Rouhi, Contemporary Biomaterials,
Chemical & Engineering News, Vol. 77 (3)(1999) pp. 51-63 を参照されたい
【0054】 ePTFE は種々のコーティングに使用されている。コーティングの一型式は繊維
芽細胞の増殖因子タイプ1、及びヘパリンを含む繊維素接着剤がある。John. L.
Gray, Steven S. Kang, Gregory C. Zenni, Dae Un Kim, Petre I. Kim, Wilso
n H. Burgess, William Drohan, Jeffrey A. Winkels, Christian C. Haudensch
ild and Howard P. Greisler, FGF-1 Affixation Stimulates ePTFE Endothelia
lization without Intimal Hyperplasia, Journal of Surgical Research, Vol.
57(5)(1994) pp. 596-612; Joseph I. Zarge, Vicki Husak, Peter Huang and
Howard P. Greisler, Fibrin Glue Containing Fibroblast Growth Factor Type
I and Heparin Decreases Platelet Deposition, The American Journal of Su
rgery, Vol. 174(2)(1997) pp. 188-192; Howard P. Greisler, Claire Gosssel
in, Dewei Ren, Steven S. Kang and Dae Un Kim, Biointeractive Polymers an
d Tissure Engineered Blood Vessels, Biomaterials, Vol. 17(3)(1996) pp. 3
29-336を参照されたい。他のコーティングは繊維素接着剤内の基本繊維芽細胞増
殖因子を含む。M. Lanzetta, D.M. Crowe and M.J. Hickey, Fibroblast Growth
Factor Pretreatment of 1-mm PTFE Grafts, Microsurgery, Vol. 17(11)(1996
) pp. 606-611 を参照されたい。
【0055】 他の移植片としては組織の培養によって得られた自己の、即ち患者自身の細胞
をコーティングしたポリグラクチン、又はポリグリコリックから成る血管のよう
な合成生物管状基本片がある。Toshiharu Shinoka, Dominique Shum-Tim, Peter
X. Ma, Ronn E. Tanel, Noritaka Isogai, Robert Langer Joseph P. Vacanti
and John E. Mayer, Jr., Creation of Viable Pulmonary Artery Autografts T
hrough Tissue Engineering, The Journal of Thoracic and Cardiovascular Su
rgery,Vol. 115(3)(1998) pp. 536-546 を参照されたい。
【0056】 特に、直径が小さい身体の管に適用する時、大部分の従来のステープリング、
カップリング、及びクリップ技術の共通の特徴は受け入れ側の血管内の血流を一
時、止めることが必要で、心臓バイパス外科であまり許容されていない中断を必
要とすることである。Review of Facilitated Approaches to Vascular Anastom
osis, p. S126 を参照されたい。脳の血管再開通術における中央の脳動脈の一時
的な閉塞は脳虚血を発生させるので、無咬合吻合技術が必要である。Nonocclusi
ve Excimer Laser-Assisted End-to-Side Anastomosis, p. 141 を参照されたい
。吻合位置に必要となる計測は複雑になり、面倒になっているため、吻合位置へ
の接近のために一層広い開放区域が必要であり、従って、身体内に進入する程度
が増大することになる。更に、従来の吻合技術は患部区域を外部観察することに
よって決定された位置で通常、行われる。この観察は最初の調査、即ち診断を行
った時間も、医療設備も異なる医療設備において同時に行われる。
【0057】 血管組織の穿孔を必要とする技術では脈管内膜損傷、外膜剥離、組織平面の誤
配列、及び吻合部の出血に関する不安が持ち上がっている。更に、血流に露出す
る装置に依存する技術は永続性の管腔内異物質に関連する技術的問題を起こすか
も知れない。「これ等の因子は、特に、新脈管内膜肥厚化の形の、早期、及び後
の両方の吻合部の故障発生の原因」と考えられている。Nonpenetrating Clips f
or Coronary Anastomosis, p. S135を参照されたい。
【0058】 完全に内視鏡的な吻合方法に対する要求は冠状動脈バイパス移植の現状におい
て、明らかに表明されてきた。例えば、「完全に内視鏡的な冠状動脈バイパス方
法の目標はいまだ実現されておらず、更に技術的な進歩が必要である」と認めら
れている。Endoscopic Coronary Artery Bypass Grafting, p. 1064 を参照され
たい。更に、全体的に内視鏡による冠状動脈バイパス移植は「患者の身体内への
進入が最も少ない冠状動脈バイパス移植の最終的な外科モデル」として認められ
ている。Hani Shennib, Amr Bastawisy, Michael J. Mack, and Frederic H. Mo
ll, Computer-Assisted Telemanipulation: An Enabling Technology for Endos
copic Coronary Artery Bypass, Annals of Thoracic Surgery, Vol. 66(1998)
p. 1060 を参照されたい。
【0059】 患者の身体への進入が最少である周辺技術による血管移植は同じように望まし
く、身体への進入が最少である活性ある内視鏡、又は周辺方法、システム、及び
装置は特に望ましい。更に、カテーテルに指導された血管吻合と共に、カテーテ
ルに指導されない血管吻合に使用し得る方法、システム、及び装置は特に望まし
い。これは、閉塞した、又は損傷した血管は吻合位置から余りにも遠い点からの
カテーテル法の適用は許されないことがあるからである。
【0060】 これ等の方法、システム、及び装置は、特に、血管吻合技術の種々のグループ
を検討しながら、上に論じた複数個の望ましい要旨を組み込むのに十分なだけ融
通性がある時、特に望ましい。この望ましさは、容易になった体内管の吻合のた
めの信頼性ある方法が種々の技術の最良の要旨を結合することによって開発され
るという報告された期待に一致している。Review of Facilitated Approaches t
o Vascular Anastomosis, p. S126 を参照されたい。
【0061】 本明細書に記載する資料として、上述の特許、及び刊行物のそれぞれ全部を本
明細書に援用する。
【0062】 発明の簡単な要約 従来の吻合技術は管腔内に指向する吻合方法に基づいていない。従って、管腔
内に指向する吻合を達成する方法、システム、及び装置を得るのが望ましい。
【0063】 本発明の要旨はアンビル装置を管腔内に位置させ、アンビルを体内の管の壁に
衝合させ、管の壁の最初の挿通部にアンビルプルを延在させる。このことは受け
入れ側の血管の管腔空間に沿って、その中に挿入されたカテーテルを使用するこ
とによって達成されるのが好適である。最初の挿通部はアンビルを通すには余り
にも小さいので、血管の壁を膨張させるように、アンビルプルを引っ張ることが
できる。
【0064】 吻合の型式に応じて、円形、又は楕円形のような希望する形状を有する境界線
を持つ完全な切れ目を首尾一貫して、生ずるように、開口を形成する。この切れ
目の精度は数個の特徴に起因する。上述したように、血管壁はアンビル上に膨張
しており、アンビルはこの壁を伸長させることができる。このことは明瞭な切り
口が生ずるのを助ける。アンビルはカッタより大きいから、血管をカッタとアン
ビルとの管に強制的に押すことに代わり、アンビルとカッタとの間の圧力に起因
して、切り口が形成される。また、突状の掛合端、一層好適には球状の掛合端を
有するような形態をアンビルが有しているのが好適であり、これにより、円筒カ
ッタが掛合した時、カッタが掛合端上に自己の作用で、中心を占めることができ
る。また、カッタはばねで押圧されているのが好適であり、これにより、アンビ
ルに掛合するための圧力を増大することができる。
【0065】 血管壁を膨張させる能力は血管を接合するのに圧縮板装置を利用する時、特に
有用である。この圧縮板装置はほぼ同軸方向に、対向する2個のほぼ環状の圧縮
板を有する。吻合すべき移植片側の血管の端部を圧縮板の1個の上に外反転させ
る。アンビルプルを使用して、受け入れ側の血管壁を膨張させ、圧縮板装置内に
延長させる。吻合位置に、吻合位置の周りに他の圧縮板を設置し、受け入れ側の
血管の壁に、吻合窓を開口させる。この吻合窓は吻合位置に、吻合位置の周りに
設置した圧縮板によって、ほぼ画成された環状領域内に開口している。本発明の
アンビルの助けを借りて、吻合窓の外形は移植片側の血管を支持している圧縮板
に対向する圧縮板に掛合する。この掛合は吻合窓の周りに設置された圧縮板から
突出する保持タブの助けを借りて、行われるのが好適である。吻合窓を形成する
前に、アンビルが受け入れ側の血管を膨張させる程度は、圧縮板装置内に残って
いる血管開口を画成する部分の寸法を決定する。受け入れ側の血管壁を十分に膨
張させることにより、開口を画成している部分を圧縮板装置によって捕捉し、外
反転させることができる。次に、圧縮板の間の分離距離を減少させることにより
、移植片側の血管を吻合窓に接近させ、アンビルの表面上に適切に摺動させるこ
とにより、移植片側の血管により、吻合窓の外形を外反転させる。開口を画成し
ている血管の部分を一旦、外反転させ、次に、圧縮板装置を圧縮し、受け入れ側
の血管の外反転部を移植片側血管のような他の血管の外反転部分に保持する。吻
合構造の外反転端縁を接触掛合させるのに必要な程度まで、圧縮板の相対分離距
離を減少させ、漏洩のない吻合を達成する。
【0066】 本発明の要旨は側部対側部の吻合に加えて、端部対側部の吻合に圧縮板装置が
適していることである。更に、本発明の圧縮板装置は循環する血流の特性によっ
て、必要になる吻合構造の周期的な伸びを圧縮板が中断させないように、吻合構
造に対する支持体となる。更に、本発明圧縮板をアンビルと共に使用し、吻合を
行っている間、受け入れ側の血管の吻合窓の外形を外反転させる。更に、カテー
テルの助けを借りて、受け入れ側の血管内に血管アンビル、及びワイヤを導入す
るか、又は吻合位置における小さな切開部を通じて、管腔内空間内に直接導入す
るかに関せず、アンビル、及びアンビルプルに組み合わせて、本発明圧縮板装置
を使用することができる。
【0067】 本発明の他の要旨は吻合窓の開口内の切断素子にアンビルが協働すると共に、
吻合窓の端縁の外反転部内で圧縮板装置にアンビルが協働するよう、アンビルの
形態を定めることである。吻合窓の外反転外形を移植片側の血管の外反転端縁に
接合することによって、吻合構造の切開部の血流への重要な露出を避けることが
できる。更に、複数個の操作におけるアンビルの使用により、吻合方法を著しく
簡単化することができる。これ等の操作としては受け入れ側の血管壁を吻合位置
に衝合させること、受け入れ側の血管の吻合窓の開口を設けること、吻合窓の端
縁を外反転させること、及び吻合組織を結合させることである。
【0068】 以下に一層詳細に説明するように、吻合窓の開放は機械的に行うことができ、
又は放射線をベースとする装置の助けを借りて行う。移植片側の血管を圧縮板装
置によって、受け入れ側の血管の壁に接合する。この装置は補助的接合技術、及
びその組合せを使用することができる形態にする。これ等の技術には溶着、ソル
ダリング、及び接着剤がある。更に、吻合位置の信号発信はワイヤとアンビルと
の組合せのような機械的装置の助けを借りて行うのが好適である。
【0069】 この圧縮板装置は2個の対向する板であり、これ等板は案内によって、相互に
圧縮するように案内され、板は相互に平行な方向を維持する。また、この圧縮板
装置はスナップ嵌着装置であってもよく、これにより、開口を画成している両血
管の部分に貫入することなく、これ等血管を互いに保持する。
【0070】 管腔内に指向するアンビル装置の使用により得られる要旨の多くは外部に位置
するアンビル装置に組み合わせて、利用することができる。例えば、上述したよ
うにカッタに掛合し、管腔内に位置するアンビル装置によって達成される有利な
切開特性は血管の挿入開口を通じて、アンビルを挿入することによって、血管の
内腔内に位置しているアンビル装置により使用することもできる。
【0071】 一旦、アンビルプルを血管の壁の外に突出して、掛合させることができれば、
吻合方法を制御する外部吻合オペレータを設ける。この外部吻合オペレータは吻
合方法を機械化することができ、非常に制御された状態で、迅速に、信頼性ある
ように、吻合を完成する。圧縮板と、外部から血管内に位置させたアンビル装置
と共に、この外部の吻合オペレータを利用することができる。
【0072】 本発明の方法、システム、及び装置に基づく、活性ある内視鏡、又は周辺技術
の許に、患者の身体内に進入する程度が最少の吻合を行う一つの利点は外科手術
の実施に必要とする外科方法、及び外科技術における訓練を必要としないことで
ある。通常の外科的な訓練と共に、血管内介入における訓練された人を含む熟練
者の専門チームが本発明の方法、装置、及びシステムに従って、最少進入の吻合
を行うことができる。
【0073】 本発明の活性ある内視鏡、又は周辺技術の方法の他の要旨は血管造影検査で得
られつつある情報を直接採用することである。情報、特に影像のこの有効な使用
は実際上、少ない時間で、しかも、最適の吻合位置を設定するため、予め記録さ
れた影像を形式的な解剖学的検査に相互関連付ける必要がない利点を有する。本
発明による一層短い時間の処理は従って、入院時間も少ないか、全く必要なくな
り、医療費用も少なくて済む。
【0074】 本発明の活性ある内視鏡、又は周辺技術の処置の他の要旨は縫合が必要でない
ことである。縫合を避けたことは患者の身体に進入する程度を減らし、吻合の実
施における機械的素子の数を減らすことができ、吻合を行うのに必要な時間を短
縮することができる利点がある。
【0075】 受け入れ側の血管内の血流を阻止する必要がないため、本発明の活性内視鏡、
又は周辺の方法は受け入れ側の血管を経る血液の主要な供給を受ける器官内の虚
血の危険を有利に減少させ、又は、この危険を消滅させる。更に、吻合区域の露
出を減少させる。これは血流を一時的に止めるための装置を導入する必要がない
ためである。この要旨により、本発明の方法、システム、及び装置の患者の身体
に進入する程度が一層最少となり、吻合の実施のための調整時間も有利である。
【0076】 本発明の活性の内視鏡、又は周辺方法による受け入れ側の血管内の血流の乱れ
が最少であるため、血液の循環が冠状動脈内、又は体外であっても、また鼓動し
ている心臓、又は休止中の心臓であっても、冠状動脈バイパス移植の状況に有利
に適するようにすることができる。
【0077】 本発明のカテーテルで補助した内視鏡、又は周辺方法の要旨は吻合位置につい
て信号を発生するワイヤ、及び血管アンビル、及び吻合を協働して実施する管外
の装置の汎用性である。従って、種々の装置と技術を本発明の背景に有利に組み
合わせて、その方法、システム、及び装置の性能を高めることができる。
【0078】 本発明のこれ等の要旨、及び利点は次の説明、及び請求の範囲から一層完全に
明らかになり、以下に説明する本発明の実際によって理解することができるであ
ろう。
【0079】 本発明の上述の利点、及びその他の利点を明らかにするため、特に、添付図面
に示した本発明の特定の実施例を説明する。これ等の図面に示したものは本発明
の代表的な実施例を示したものに過ぎず、本発明を限定するものでない。添付図
面を参照して、本発明を一層詳細に説明する。
【0080】 [好適な実施例の説明] 本発明は、血管の吻合方法、システム及び方法、並びに互いに接合することに
なる開口を形成する関連技術に関するものである。所望の吻合を行なうための多
くの実施例の設計を本明細書中に開示する。以下の説明は、主に内腔内導入アン
ビル装置及び種々の吻合プレート装置と組合せて管を接合する外部の吻合操作具
に焦点を合わせて説明する。しかし、外部から位置決めするアンビル装置であっ
て、内腔の壁の外側から内腔内に挿入して使用する外部位置決めアンビル装置に
対して、内腔内導入アンビル装置の他の特徴を使用することもできる。このよう
な外部位置決めアンビル装置についても説明する。
【0081】 内腔導入吻合処置の好ましい手術方法に従って利用する幾つかの主要なコンポ
ーネントとしては、カテーテルシステム100及び内腔内導入アンビル装置20
0がある。カテーテルシステム100を使用して遠隔操作により、内腔内導入ア
ンビル装置200をカテーテル挿入部位から吻合部位に位置決めする。吻合部位
において内腔内導入アンビル装置200に使用する他の主要コンポーネントとし
ては、圧縮プレート装置300及び外部吻合操作具700がある。これらコンポ
ーネントを使用する手術方法は、取り付けようとする管の端部を受け入れようと
する管の側面に接合する状況について最初に説明するが、同一の手術方法を以下
に説明するように側面対側面吻合のような他の吻合処置にも適用することができ
る。
【0082】 この手術方法は手術概説と題して以下のサブセクションで説明する。カテーテ
ルシステム100、内腔内導入アンビル装置200、圧縮プレート装置300及
び外部吻合操作具700を含む主要コンポーネントを手術方法概説で詳細に説明
する。これらコンポーネントを説明するとともに、アンビル、圧縮プレート装置
、外部吻合操作具と題したセクションでこれらコンポーネントの他の実施例と対
比して説明する。これらコンポーネント及び代案としての変更例を使用する他の
手術方法を、側面対側面吻合、外部指向吻合及び外部位置決め吻合用穿孔切削装
置と題するセクションで説明する。
【0083】手術方法概説 内腔内導入アンビル装置100を最適に位置決めするため、カテーテルシステ
ム100を図1及び図2A〜図2Fに示すように使用する。図1は、内腔内導入
アンビル装置200を、上膊動脈のような胸又は腕の血管20(図1では図示し
ない)内の吻合部位10に、患者の脚の大腿動脈血管におけるカテーテル挿入部
位40から遠隔位置決めする処置の初期段階にある患者を示す。カテーテルシス
テム100は図1では挿入具110を大腿動脈のカテーテル挿入部位40に挿入
した状態を示す。導入具110により案内ワイヤ120を吻合部位に挿入するこ
とができる。案内ワイヤ120はコイル125を使用して案内ワイヤ120がダ
メージを与える危険性を少なくするようにすると好適である。案内ワイヤ120
は、代表的には吻合部位10、例えば、血管の梗塞の近傍の位置、又は普通の検
査技術によって検出した他の異常部位を決定するのに使用する蛍光透視鏡、内視
鏡、又は他の何らかの遠隔検視機器若しくは画像技術に追随する。診断及び治療
の双方のカテーテルを挿入するに好適な通常の案内ワイヤは、本明細書に参考ま
でに挙げた米国特許第4,846,186号に記載のように使用し、血管及び干
渉放射線学用カテーテル及び案内ワイヤは、「Catheters, Methods, and Inject
ors 」155〜174頁に記載されており、やはり参考として本明細書に掲げた
【0084】 ハブ115を図1の案内ワイヤ120の基端に示す。カテーテルシステム10
0のようなカテーテルシステムの基端には、ハブ115のような1個又は複数個
のアクセスポート又はルエル(luer)取付部を設ける。図面を分かり易くするため
、図2A〜図2Eに示す種々のカテーテルの基端は示さない。しかし、複数個の
内腔及び複数個のアクセスポートを有するカテーテルシステムの製造及び取り扱
いは、当業者には既知である。例えば、参考までに挙げると米国特許第5,66
2,580号及び同第5,616,114号には、複数個のアクセスポート又は
ルエル取付部及び複数個の内腔を有するカテーテルが記載されている。
【0085】 図2Aは、選択した吻合部位10に位置決めした案内ワイヤ120のコイル1
25とともに、血管20の拡大部分断面を示す。案内ワイヤ120を吻合部位1
0に位置決めした後、位置決めカテーテル140及び湾曲矯正カテーテル130
を案内ワイヤ120と一緒に押し込んで吻合部位10に到達させる。湾曲矯正カ
テーテル130はテーパ付きの末端135を有し、この末端135により血管内
に進入させるときの位置決めカテーテル140の衝撃を和らげる。湾曲矯正カテ
ーテル130及び位置決めカテーテル140が吻合部位10に到達した後、案内
ワイヤ120を図2Aの仮想線で示すように取り外す。案内ワイヤ120は、カ
テーテル挿入部位40から露出している基端部(図示せず)を、案内ワイヤのコ
イル125がカテーテル挿入部位から退出するまで引っ張ることによって取り外
す。
【0086】 図2Bは、カテーテルシステム100を使用する次の段階を示す。位置決めカ
テーテル140は、末端において固有の曲率又は湾曲形状記憶を有する設計とす
る。患者の体内を吻合部位まで移動する際に位置決めカテーテル140の必要な
動きを可能にするため、湾曲矯正カテーテル130を位置決めカテーテル140
内に貫通させ、位置決めカテーテル140を真っ直ぐにする。案内ワイヤ120
も位置決めカテーテル140の末端が湾曲しようとする傾向に対する抵抗を与え
るのに寄与する。吻合部位10に到達しまた案内ワイヤ120を取り外した後に
は、カテーテルシステム100は図2Aの仮想線で示す状態となる。次に図2B
に示すように湾曲矯正カテーテル130を引き込むと、位置決めカテーテル14
0の末端は血管の壁に対して湾曲する。図2Bにおける矢印は、刺入ワイヤ16
0を有する刺入カテーテル150を湾曲矯正カテーテル130内に挿入する。湾
曲矯正カテーテルを図2Bの矢印で示すポイントまで抜き出すか、又はそのまま
放置することができる。
【0087】 図2Cは、刺入カテーテル150及び刺入ワイヤ160が吻合部位10におけ
る初期刺入部15から血管20の壁を貫通した状態を示す。刺入ワイヤ160は
血管の壁を突き抜けることができる鋭利な尖った末端165を有する。刺入ワイ
ヤ160の尖った末端165が血管の壁を突き抜けた後、刺入カテーテル150
も血管の壁を押し抜くことができる。
【0088】 図2Dは、位置決めカテーテル140及び湾曲矯正カテーテル130を刺入カ
テーテル150の周囲から取外し、また刺入ワイヤ160を刺入カテーテル15
0から取り外した後のカテーテルシステム100の状態を示す。この時点では、
刺入カテーテル150はカテーテル挿入部位40(図2Dには示さない)から吻
合部位10まで達し、初期刺入部15において血管20の壁を貫通する。カテー
テルシステム100、特に、カテーテルシステム100の刺入カテーテル150
を、内腔内導入アンビル吻合装置200に関連して使用することができる。
【0089】 図2Eは、部分的に省略して示した刺入カテーテル150の基端部に、内腔内
導入アンビル装置200のアンビルプル230を刺入カテーテル150内に挿入
し、アンビルプル230がカテーテル挿入部位40における刺入カテーテル基端
部から刺入カテーテル150内を貫通した状態を示す。内腔内導入アンビル装置
200(以下「アンビル装置」と省略して説明する)は、掛合端部212を有す
るアンビル210を含み、この掛合端部212からアンビルプル230が延びる
。アンビルプル230の末端(以下「貫通端部」と称する)232を刺入カテー
テル150の末端を越えて突出させた後、この貫通端部232は単独で、又は刺
入カテーテル150の末端と一緒に掴んでアンビル210の掛合端部212を血
管の内部、特に、内膜に接触する状態に移動させることができる。
【0090】 図2Fに示すように、アンビル210の掛合端部212が血管20の内面22
に接触するまで移動した後、刺入カテーテル150を取り外す。この時点で、カ
テーテルシステム100のすべてのコンポーネントは取り外され、アンビル装置
200のアンビル210のみが血管20の内腔28内に留まる。
【0091】 アンビルプル230の長さ、及びカテーテルシステム100の種々の素子の長
さは、カテーテル挿入部位から吻合部位までの距離に基づいて適切に選択する。
例えば、この長さは、吻合を腕例えば、上腕動脈における血管で行い、カテーテ
ルシステム100を大腿動脈に挿入する場合には、患者の身長に基づいて約18
0cmとする。
【0092】 以下の図9に示すアンビル装置200′の他の実施例においては、アンビル装
置は、位置決めカテーテル140のような単独のカテーテルのみを有するカテー
テルシステムを使用することにより位置決めする。アンビル装置200′は位置
決めカテーテル140のようなカテーテルを通過させることにより吻合部位に位
置決めするため、カテーテルは挿入すべきアンビルの直径又は幅を収容する寸法
にする必要がある。本発明が背景とする状況で行なうある実験においては、4.
3mmカテーテルとして知られている13フレンチシース(単位1フレンチ=1
/3mm)のようなカテーテルが多くのアンビル装置挿入に好適であることか分
かっている。カテーテル挿入技術は、例えば、参考までに挙げておくと、コンス
タンチン・コープ(Constantin Cope)氏及びスタンレイ・バウム(Stanley Baum)
氏による著作物「Catheters, Method, and Injectors for Superselective Cath
eterization, in Abrams' Angiography 」スタンレイ・バウム編集、第4版(こ
の著作物は以下「Catheters, Method, and Injectors」と称する)に記載されて
いる。しかし、上述したように、アンビル装置200のようなアンビル装置を使
用し、アンビルププル230を刺入カテーテル150内に挿入した後アンビルプ
ル230を引っ張ることにより血管の壁に衝合するよう位置決めすると好適であ
る。刺入カテーテルは、多くのアンビル装置のアンビルプル230を使用するた
めに5フレンチシースだけでよい。
【0093】 図2Fには、アンビルプル230が第1血管の壁の初期刺入部15から血管2
0を貫通するようアンビル装置200を吻合部位10に位置決めした後、このア
ンビルプル230を操作してアンビル210の掛合端部が血管22の内面22に
保持するように処理する。初期刺入部15はアンビル210の掛合端部212よ
りも相当小さいため、アンビル210は初期刺入部15を通過することができな
い。この寸法の差により、アンビル210は内面22に引き寄せて血管20の壁
を拡張することができる。以下に説明するように、アンビル210の掛合端部2
12が内面22に掛合し、また血管20の壁を拡張するようアンビルプル230
を引っ張ることができることによって、他の血管を取り付けるのに使用する開口
又は吻合用穿孔の周囲の血管壁の一部を外側にめくり返すことができるようにな
る。アンビル210は、更に、円筒形ランディング214を有し、この円筒形ラ
ンディング214は図4A〜図4Dにつき以下に説明するようにめくり返しプロ
セスの補助する側壁面である。
【0094】 アンビル210及びアンビルプル230は互いに固着すると好適である。図示
のように、アンビルププル230はアンビル開孔216(図示せず)を経てアン
ビル210を貫通し、止め素子236で終端する。アンビルプルは代表的には金
属とし、またアンビルは代表的には成形プラスチックとするため、止め素子23
6はアンビル210に埋設したアンビルプル230の基端とすることができ、視
認できるようにする。基端は図9Bに示すように視認できないように埋設するこ
ともできることは勿論である。図2Fの実施例では、止め素子236がアンビル
プル230の基端部であり、アンビル210の末端部218に部分的に埋設され
るよう曲げた状態を示す。以下に説明するように、アンビル210及びアンビル
プル230を一体とすることもできる。更に、アンビル210はアンビルプル2
30上で移動自在に位置決めすることができ、この場合、止め素子236を使用
してアンビル210の末端部218に対して固定する。
【0095】 アンビル210は、アンビルプル210を血管20の壁に貫通させて掛合端部
212が血管20の内面に接触するよう位置決めした後には、血管20を他の血
管例えば、移植血管50に接合する吻合処置にアンビル装置を使用できる状態と
なり、この移植血管50は合成移植血管例えば、ePTFE製の移植管とするこ
とができる。本明細書には、第1管開口を形成した第1管の一部を、第2管開口
を形成した第2管の一部に接合し、第1管及び第2管を互いに吻合し、かつ流体
連通するための種々の手法を開示している。好適な手法の一つとしては圧縮プレ
ートを使用するものがあり、これは血管の刺入なしに血管に所要のめくり返しを
生ぜしめるものである。このような圧縮プレートの実施例として、図3Aに示す
案内付き圧縮プレート装置がある。案内付き圧縮プレート装置300を以下の圧
縮プレート装置と題するセクションで詳細に説明する。
【0096】 図3Bから明らかなように、移植血管50を圧縮プレート314の保持タブ3
14b上に装着するとともに、カッタ400を移植管50の内腔58内に装填す
る。カッタ400はカッティングチューブ410を有し、このカッティングチュ
ーブ410は切断端縁414を有する切断ナイフ412で終端する。種々のカッ
タは切断装置と題するセクションで開示する。カッタ400を図3Cに示すよう
に移植管50内に位置決めした後、圧縮プレート装置300、移植管50及びカ
ッタ400を組合せ、アンビル装置200と一緒に使用して吻合を形成する準備
が完了する。この組合せは、以下に圧縮プレート及びカッタ組立体と称し、外部
吻合操作具700におけるカートリッジのように使用する。
【0097】 図4A〜図4Dは、カッタ400及びアンビル210と組合せて圧縮プレート
装置300を使用する好適な手術方法の順序を示す。このシーケンスを最適に示
すために、図4A〜図4Dを断面で示す。
【0098】 図4Aは、血管の壁の内面又は内部にアンビル210を引き寄せ、血管20を
十分に拡張し、吻合部位10における血管20を圧縮プレートの開口320aか
ら圧縮プレート装置300内に引き込んだ状態を示す。特に、アンビル210は
アンビルプル230によって引っ張り、球形の掛合端部212全体及び円筒形ラ
ンディング214の大部分を圧縮プレート装置300内に引き込む。図4Aでは
カッタ400は第2圧縮プレート開口320bを貫通し、アンビル210によっ
て拡張した血管20の一部に近接し、圧縮プレート装置300の中間部分に達し
ている状態を示す。
【0099】 図4Bは第1管の壁に第1管開口24を形成した状態を示す。第1管開口24
は、アンビルプル230をカッタ400内に十分に引き込み、アンビル210に
よって血管20を切断端縁414に前進させることによって形成する。切断を生
じた後、血管20の壁の切断部分25はアンビル210の球形の掛合端部212
上に留まり、このとき第1管開口24をなす血管部分26はアンビルのランディ
ング214上に休止する。切断装置のセクション及び外部吻合操作具のセクショ
ンで説明するように、カッタ400はばね負荷とすると好適である。
【0100】 図4Cは、圧縮後の圧縮プレート装置300の状態を示す。特に、圧縮プレー
ト310bは、圧縮プレート310aから延在する案内330上で摺動させるこ
とによって圧縮プレート310aに向けて移動している。移植管50のめくれ返
り部分56、特に、丸みのある先端316bに対向する部分57が、第1血管開
口24をなす部分26に圧着し、この部分26がめくれ返った状態となる。この
結果、丸みのある先端316aに対向する部分26が、丸みのある先端316b
に対向する管50の部分57と接触する状態に保持される。
【0101】 図4Dに示すように、圧縮プレート装置300を圧縮して第1管開口24をな
す血管20の部分26を移植管開口54をなす第2管50の部分56に接合した
後、第1管20と第2管50とを吻合し、流体連通状態にする。アンビル装置2
00及びカッタ400は、処置が完了した際に移植管50の内腔58から取り外
す。特に、吻合が完了した後に、アンビルプル230を引っ張り、圧縮プレート
装置300の開口320a,320bからアンビル210を抜き出し、アンビル
装置200をカッタ400とともに内腔58から取り外す。案内330の端部3
32はもはや必要ないので除去しておくことに注意されたい。圧縮プレート31
0bは圧縮したのちは摩擦掛合によって案内330に沿って摺動しない。この摩
擦掛合を生ずるための幾つかの方法を、以下に圧縮プレート装置のセクションで
説明する。圧縮プレート装置300は、案内330上でプレート310bを移動
するには大きな力を必要とする寸法に案内プレート310bにおける案内開口3
34を形成することにより簡単でしかも確実な摩擦掛合を利用できる。
【0102】 上述の手術方法によって血管を接合する、特に、少なくとも部分的なめくれ返
り部でめくり返り面間の接触を生じ、また管開口をなす管部分の突き抜けがない
ことは大きな利点である。この吻合は通常の心臓収縮圧力に対して流体密であり
、ストレスの下でも無欠性を維持することは勿論である。めくれ返り部分26,
56は保持タブ314a,314bをそれぞれカバーするため、内腔内に異物が
さらされることもなく、また接合する内部組織が内腔内部にさらされることもな
い。この結果、この吻合の手術方法は手による吻合手術よりも手術跡は大きくな
い。更に、この方法によれば、受け入れ血管の内面が移植管と並置する完全なめ
くれ返りを含めて形態学的にも満足のいく吻合が得られる。更に、めくれ返り部
26,56は内面‐内面接触であり、切断部分は吻合組織を通過する血流にさら
されることがない。
【0103】 この結果の他に、更に、手順上の大きな利点がある。この方法は目標とする血
管への血流の一時的な遮断を必要としない。吻合は信頼性高く行なうことができ
る。更に、吻合は迅速に行われ、高度に熟練した縫合を行なう必要がない。例え
ば、アンビルプルが血管の壁を貫通した後には、吻合処置は、圧縮プレートを使
用して血管を接合するとき60秒以下の短い時間で完了することができる。
【0104】 図4A〜図4Dに示すステップを手作業で行なうことができるが、機械で行な
うこともできる。特に、アンビルプル230はカッタ400を保持するか手で前
進させるかするときアンビルプル230を手で引っ張ることができる。更に、圧
縮プレート装置は幾つかの実施例では手作業で圧縮する。従って、これらステッ
プを行なうコンポーネントは図4A〜4Dでは示さない。しかし、圧縮プレート
装置のセクション、切断装置のセクション、及び外部吻合操作具のセクションで
述べるように、これらステップをこれらの目的に特別に適合する装置を使用して
行なうことができる。
【0105】 図5A及び図5Bには、図3Bに示す圧縮プレート及びカッタ組立体390と
組合せて、図6A〜図6Eに参照符号700で示す外部吻合操作具に使用する準
備を整える随意の第2圧縮プレートアダプタ610bを示す。随意の第2圧縮プ
レートアダプタ610bの目的は以下に取付操作装置600に関連して説明する
。図6Cには大きくプレート及びカッタ組立体390及び随意のアダプタ610
bの断面を示す。
【0106】 図6Aは、外部吻合操作具700の斜視図であり、主要コンポーネントとして
は、カッタ400、ばね負荷装置450、アンビルプルホルダ530及びアンビ
ルプル前進装置560を含むアンビルプル掛合具500、及び取付操作装置60
0がある。ばね負荷装置450を使用してカッタ400の末端418に圧力を加
えるようにする。ばね負荷カッタを使用することの利点は以下の切断装置のセク
ションで説明する。アンビルプル230をカッタ400からばね負荷装置450
を経てアンビルプルホルダ530に引き込む。アンビルプルホルダ530は、ア
ンビル210から延びているアンビルプル230を保持しうるクランプ組立体と
し、ホルダ530を所定状態にアンビルプル230に対してロックする。アンビ
ルプル前進装置560は、アンビルプル230をホルダ530に保持した後にア
ンビルプル230を引っ張る作用を行なう。アンビルプル前進装置560がアン
ビルプル230を引っ張るとき、アンビルプル230を圧縮プレート組立体30
0内に前進させ、血管20の壁を拡張してカッタ400に掛合するようにする。
アンビルプルホルダ530及びアンビルプル前進装置560は以下の外部吻合操
作具のセクションで図6A〜図6Eにつき詳細に説明する。
【0107】 図6Cに示すように、図5Bに示す組立体5Bを挿入し、第1圧縮プレート3
10aをアダプタ610aを介して保持し、第2圧縮プレート310bをアダプ
タ610bを介して保持するとともに、カッタ400の末端418がばね負荷装
置450に衝合する。アンビルプル230は図6Cではカッタ400内を貫通し
た状態を示す。カッタ400は中空であり、カッタチューブ410の側壁間にチ
ャンバ420を有する。カッタ400は更に、随意の心出しコア422を有し、
この心出しコア422はチャンバ420において少なくとも部分的に延在する。
心出しコア422は心出し導管424を有し、アンビルプル230をカッタ40
0内で心合わせをし、アンビルプル230がカッタチューブの側壁にほぼ平行と
なるようにする。以下に詳細に説明するように、心出しコアを設けることはカッ
タ400にとって、又は心出しコア又は心出し導管を設けることは他のカッタに
とって必ずしも必要ではない。アンビルの掛合端部が球形であり、カッタが球形
であり、カッタチャンバ内にアンビルの球形掛合端部の一部がカッタチャンバ内
に位置決めされる形状であるとき、カッタ自体は球形の掛合端部に心合わせ状態
となる。
【0108】 図6Dに示すように、アンビルプル230はカッタ400内からばね負荷装置
450を経てアンビルプルホルダ530内に挿通される。アンビルプルホルダ5
30のホルダノブ540を以下のように回転してアンビルプル230を保持する
。アンビルプルホルダ530がアンビルプルを確実に保持した後、前進ノブ57
0を図6Dに示すように回転する。前進ノブ570の回転により、アンビルプル
ホルダ530によってアンビルプル230を引っ張り、これにより、アンビルプ
ル230は圧縮プレート組立体300内に前進させ、血管20の壁を拡張し、カ
ッタ400に掛合する状態にする。図4Bにアンビル210がカッタ400に掛
合する同一時点のプロセスを図6Dに示すが、図4Bでは使用する外部吻合操作
具のコンポーネントの幾つかは示されていない。
【0109】 図6Eは、取付操作装置600が掛合した状態を示す。図4A〜図4Dにつき
上述したように、吻合のための窓又は血管開口24が形成された後、圧縮プレー
ト組立体300を圧縮して第1及び第2の圧縮プレート310a,bを互いに接
近させる。上述したように、圧縮プレート310a,bは適当な装置を使用して
互いに接近させると好適である。取付操作装置600はこの目的を達成する。取
付操作装置600は以下に外部吻合操作具のセクションで図6A〜図6Eにつき
詳細に説明する。しかし、好適な手術方法の利点を生かすには、取付操作装置6
00を使用して図4A〜図4Dに示すように圧縮プレートを互いに接近させるよ
うにするのが好ましいと理解されたい。取付操作装置600は第1プレート掛合
部600a及び第2プレート掛合部600bを有する。これらプレート掛合部6
00a,bは第1及び第2の圧縮プレート310a,bを直接支持するか、又は
随意のアダプタ610a,bを使用することもできる。図12C〜図12Fは、
圧縮プレートをアダプタなしに保持する形態の取付操作装置600′の他の実施
例を示す。図12C〜図12Fに示す圧縮プレート装置300′はプレートが互
いにスナップ嵌合する圧縮プレート装置の他の実施例であることに注意されたい
。第1プレート掛合部600aをレール640に固定するとともに、第2プレー
ト掛合部600bはレール640に対して移動自在に取り付ける。第2プレート
掛合部600bはレール640上で一定の指向性を有して滑動させ、第1プレー
ト掛合部600aに向かって前進し、圧縮プレート装置300を圧縮するように
すると好適である。第2プレート掛合部600bはレール640に対して貫通す
る溝ピン644の位置によって固定の向きで保持され、この溝ピン644は第1
プレート掛合部600aの溝634に位置決めされる。以下に図15A〜図15
Cにつき説明するように、取付操作装置はアンビルプル掛合装置及びカッタと同
一装置の一部分である必要はない。
【0110】アンビル アンビル210につき上述したように、アンビルは、掛合端部においてカッタ
に掛合する表面を有する。この掛合端部は、アンビルが受け入れ血管の壁に衝合
するとき吻合部位における血管の内面に直接接触する。用語「アンビル」は、本
明細書で説明するようにカッタに掛合しうる少なくとも1個の表面を有する物体
を意味するものである。
【0111】 アンビルの掛合端部における寸法は、切断装置の切断端縁の周縁によって規定
される断面積よりも大きい断面積を有し、切断装置がアンビルに掛合するときア
ンビルの掛合端部の一部が切断端縁を越えて突出して第1血管開口を形成するよ
うにする。この寸法差は、切断装置が、吻合窓又は血管開口を切断端縁414の
動作によって掛合端部212に押し付けて形成されるような機械的カッタ又はナ
イフであるときの切断に特に有用である。このことは、カッタよりも小さい血管
の内腔内にアンビルを外部から位置決めし、カッタをアンビルに押し付ける際に
血管を切断する点で、従来の切断技術よりも大きな改良である。従来の切断技術
は、典型的な手持ちのペーパーパンチのようなものを動作させ、カッタをアンビ
ルに押し付けることにより孔を形成する。ペーパーパンチ例えば、はさみ形パン
チは、完全な切断に失敗して付着部分が残ることがよくある。血管における付着
性のある組織は血管の湿った条件とあいまって、このような従来の切断技術には
有効性に限界がある。更に、特に、湿っていて相互に付着しあう材料をアンビル
とカッタとの間に絞り込むことによって切断することは、アンビルとカッタとの
間で組織の一部が滑ってこの一部が切断されずに残存することがよくある。
【0112】 ほぼ管状のナイフとしてのカッタ以外に、他の切断装置を以下に切断装置と題
するセクションで詳細に説明する。これら切断装置としては、放射源、例えば、
外科用レーザを使用する装置があり、受け入れる血管の壁に吻合用窓を開けるの
に適切な特性を有する放射エネルギを発生する。放射エネルギを使用して血管壁
を融除するこの切断装置は、掛合端部において切断装置の切断端縁の周縁によっ
て画定される断面積よりも大きい断面積を有するアンビルに対する使用にも好適
である。切断端縁又は放射エネルギを使用して切断する部分の周縁を越えて突出
して切断による衝撃を限定し、例えば、熱伝達を減少するような掛合端部を有す
るアンビルにするのは有用であるが、掛合端部はこのような切断装置で使用する
場合には必ずしも切断装置よりも大きいものである必要はない。
【0113】 アンビル40は、切断素子の摩擦作用に耐えることができるよう刺し込みに抵
抗性を示す材料で形成すると好適である。例えば、アンビル210は、デルリン
(登録商標)のようなアセタール樹脂、又は高密度ポリウレタンの硬質プラスチ
ック材料、ステンレス鋼のうような材料から形成し、切断装置又は鋭利な尖った
端部の摩擦作用に耐えることができるものとする。放射エネルギで吻合窓を切断
するとき、本発明のアンビルは、放射エネルギの散乱を防止する放射吸収材料で
被覆すると好適である。このような被覆アンビルの実施例を以下に「レーザ遮蔽
アンビル」と称する。
【0114】 図7〜図7Dには、本発明によるアンビルの幾つかの実施例を示す。ライン2
48は、ライン248からアンビルプルまでのアンビル部分が掛合端部212a
〜dであることを明確に示すためにアンビル210a〜dに引いた視覚的に支援
するものである。掛合端部210a〜cは、すべてアンビル210の球形掛合端
部212と同様の球形掛合端部である。これら球形掛合端部はアンビルプル23
0の近傍のアンビル側ではほぼ半球形である。切断装置が円筒形であり、アンビ
ルの球形掛合端部の一部をチャンバ420内に位置決めすることができる形態で
あるとき、カッタ自体は球形掛合端部上に心出しされる。アンビル210のラン
ディング部214も、アンビルを圧縮プレート装置又は第1管開口を画定する第
1管の一部を、第2管開口を画定する第2管の一部に接合する何らかの手段と組
合せて使用し、第1及び第2の管を互いに流体連通するよう吻合するのに有用で
ある。上述したように、ランディング214はアンビル210の円筒形部分の表
面である。アンビル210のような球形掛合端部及び円筒形ランディングを有す
るアンビルを圧縮プレート装置例えば、装置300と組合せて使用するとき、球
形掛合端部は第1圧縮プレート開口320aに突入してこの圧縮プレート装置内
に進入するとともに、ランディング214は血管20の壁を保持タブ314aに
衝合させる。ランディング214と保持タブ314aとの間の公差は、十分な力
が加わってアンビル210を圧縮プレート装置300に引っ張るまでランディン
グ214が保持タブ314aに接触する程度にする。図4B、図4C及び図12
D,図12Eに示すように、ランディング214はめくり返りプロセスの補助を
行ってアンビル210を圧縮プレート装置に引き込む。特に、ランディング21
4によれば、移植管50のめくれ返り部分56を第1管開口をなす部分26をめ
くり返し、移植管50のめくれ返り部分56に押し付けることができるようにな
る。めくれ返り部分56を部分26に押し付けるとき、部分26は巻き上がって
保持タブ314a上にくる。このプロセスは部分26を完全にめくり返すのが好
ましいが、部分26が部分的にのみめくれ返る場合でも満足のいく結果が得られ
る。
【0115】 図7Aは、掛合端部212aに向かって傾斜して僅かにフレア付きのランディ
ング214aを有するアンビル210aを示す。この実施例は、所望のめくれ返
りを一層促進する。図7bは末端218に丸みのあるフランジを有するアンビル
210bを示し、これも、管開口を画定する管部分をめくり返す補助を行なう。
図7Cは、テーパ付きの末端とは反対側に球形端部を有するアンビル210Cを
示す。以下に説明するように、内腔内に位置決めするアンビル装置につき本明細
書で説明する多くの特徴は、外部から指向するアンビル装置にも関連する。図1
6A〜図16E、図17A〜図17C、図18A〜図18B、図19A〜図19
Bに示すように、アンビル210は、吻合部位として選択した挿入開口位置で血
管の壁から挿入し、第1管の内腔内に位置決めし、アンビルプル230を血管の
挿入開口から突出させる。このような使用法も幾つかの変更を要することに注意
されたい。例えば、テーパ付き端部218Cを有するアンビルを使用すると、挿
入開口の必要寸法を小さくすることができる。即ち、アンビルのテーパが増大す
るにつれて管の壁が伸張するからである。
【0116】 図7Dは、楕円形の掛合端部を有するアンビル210dを示し、この楕円形掛
合端部は、楕円開口を管に形成するための対応する楕円形状のカッタを受け入れ
るようにしてある。図14A〜図14C、図16A〜図16Bにつき詳細に説明
するように、T形ではなくY形の非直交状態で管を取り付けることが必要な場合
がよくある。アンビル210cと同様に、アンビル210dもテーパ付きの末端
を有し、外部から位置決めしたアンビル装置を使用するのが容易である。球形掛
合端部について言及したが、アンビル210dの楕円形掛合端部のような凸面状
の非円形掛合端部を使用し、アンビルが適切な形状のランディングを有するもの
であるとき所望のめくれ返りを得ることができる。
【0117】 図8は、アンビル装置200′の他の実施例を示す。アンビル装置200′は
位置決めステム240′を有し、アンビル210を位置決めカテーテル140′
から吻合部位まで押しやるのに使用する。従って、アンビル装置200′を使用
するとき、刺入カテーテル又は刺入ワイヤを使用することは必要ない。更に、ア
ンビル装置200′はアンビル装置200のような鋭くない又は丸みのある貫通
端部232の代わりに、鋭利な刺入端部232′を有するアンビルプルを有する
ことに注意されたい。刺入端部232′の尖った形状によれば、血管の壁の内面
から外方に突き抜けることによって血管20の壁に初期貫通部15を形成するこ
とができ、刺し込みの周りに不当な破れを生ずることがないようにすることがで
きる。刺入端部232′は、アンビルプル230の貫通端部232のように受け
入れる血管20の外側から引っ張る。アンビル装置200のアンビルプル230
の末端基端は貫通端部232と同様に丸みのある非鋭利なものとするか、又は刺
入端部232′のように鋭利なものとすることができる。
【0118】 アンビル装置200′は、アンビル装置200の止め素子236のような止め
素子は示さない。図17Aのアンビル装置1000もアンビルプルとアンビルが
一体であるときは止め素子は示さない。しかし、アンビル装置200は、上述の
手術方法概説で示唆に説明した止め素子のような止め素子を使用することができ
る。アンビルプルが一体ではないアンビルの実施例に関しては、止め素子はアン
ビルプルに対してアンビルを固定状態に保持するとともに、アンビルによって拡
張されられる受け入れ血管壁に加わる抵抗及び掛合端部に加わる切断装置の圧力
によってアンビルの掛合端部に加わる圧力に耐えることができるようにする。
【0119】 アンビル装置200′は、先ずアンビルプル230′を導入し、次に位置決め
ステムを押し込むことによって位置決めカテーテル140′内に位置決めする。
吻合部位に達したとき、アンビルプル230′を位置決めカテーテル140′か
ら押出し、アンビル210′の掛合端部212′が血管20の壁の内部に衝合さ
せて初期刺入部15を形成する。カテーテル140′はカテーテル140と同様
にして血管の内腔28内に位置決めする。
【0120】 末端142′はアンビルプル230の刺入端部232のための側方出口を生ず
るようにする。末端142′は、受け入れ血管20の内面に刺入端部232を案
内する転向表面及び側方開孔を有する。刺入端部232は極めて鋭利であるため
、転向表面は刺入及び摩擦に耐える表面にすると好適である。更に末端142′
は末端142における開孔の向き及び/又は末端142自体の位置を画像化する
ための適正なマーカーを設ける。このような無線不透過性マーカーは血管造影方
法の分野で既知の任意の無線不透過性マーカーとすることができる。同様に、吻
合処置に使用されるすべてのカテーテルを無線不透過部分とすることができる。
アンビルプル230′自体を無線不透過性とするが、極めて細いワイヤである場
合にはより見易くする金のような材料又は生体適合性バリウム含有物質で被覆す
ると好適である。細長い部材を外方に指向させるカテーテル末端形状は、参考ま
でに本明細書に挙げておくと、例えば、米国特許第4,578,061号、同第
4,861,336号、同第5,167,645号、及び同第5,800,45
0号に記載のものがある。
【0121】 本発明アンビルの任意の実施例の寸法は、受け入れ血管の内腔寸法、及び吻合
した後の移植管と受け入れ管との間に流体連通を確実にする通路の寸法によって
決まる。これら寸法は代表的なものを選択するか又は当業界で知られているもの
を選択する。例えば、約4mm直径の移植管を約8mmの直径の内腔を有する受
け入れ血管に吻合するとき、アンビルの直径は最も広い部分で約3mm〜約6m
mの範囲とする。このようなアンビル210に関しては、ランディング214に
おける直径は、約3mmから6mmの半紙としてこのような管に使用する。しか
し、アンビルは、受け入れ血管を流れる血流が吻合中に中断されることがない設
計にするのが好ましい。しかし、この設計は血流を中断するのが好ましい場合に
血流を中断するものとすることができる。
【0122】 図9A〜図9B、図10A〜図10B、及び図11A〜図11Bのそれぞれは
、吻合部位に達した後に、必要なときに拡大寸法に展開することができるアンビ
ルを有するアンビル装置を示す。図9A,9B及び図10A,10Bは、機械的
に展開するアンビルであり、図11A,図11Bは化学的に展開することができ
るアンビルである。
【0123】 図9A,図9Bに示すアンビル装置は、アンビル210が2個の可撓性アンビ
ルシース260a,bよりも小さく、アンビルプル230に位置決めした点を除
いてアンビル装置200と同一である。血管20の壁に当たった後可撓性アンビ
ルシース260a,bがアンビルプル230に移動して図9Bに示すように可撓
性アンビルシース26a,bが入れ子状態となるようにする。アンビルシース2
60a,bは、適正な力を加えることによって吻合部位に到達するまでは、アン
ビルプル上で互いに離れた位置に緊密な摩擦嵌合によって保持されるか、又は止
め部材を使用して、シースが外れないようにする。アンビルシースは、アンビル
230に比べて柔らかいものとし、アンビルシースを刺入抵抗材料又は摩擦抵抗
材料で処理することが必要なものとすることができる。
【0124】 図10A及び図10Bは、しぼんだときに細くなり、また掛合端部212″が
血管20の壁に突き当たったときに幅が広がる可撓性アンビル210″を示す。
アンビル210″の掛合端部212″にはアンビルプル230を取り付けず、単
に末端218″のみをアンビルプルに取り付ける。アンビル210″は中空であ
るため、掛合端部212″が末端218″の方向に押されるとき膨張又は展開状
態に撓むことができる。
【0125】 図11Aは、中空の管状アンビルプル230″から延びているしぼんだ状態の
バルーンアンビル210''' を示す。図11Bは吻合部位で血管の内部に掛合で
きる準備が整った膨張状態に展開したバルーンアンビル210''' を示す。バル
ーンアンビルは、現場で硬化する重合化可能材料で充填することにより化学的に
展開するものとすると好適である。例えば、シリンジ280を管状アンビルプル
280に接続し、普通のモノマーを有する成分を注入し、適正な化学的誘発剤の
存在によって迅速に重合化させる。
【0126】 例えば、モノマーは、適当なアクリレート例えば、ウレタンジメタクリレート
、p‐ヒドロキシフェニル、メタクリルアミド、ブタンジオールジメタクリレー
ト、及びビスフェノール‐A‐ジグリシジルジメタクリレート(Bis-GMA)が
ある。適当な化学的誘発剤の例としては、広範囲のペロキサイド、他の成分、及
び他のフリーラジカル発生剤がある。適当な2成分化学硬化システムは、典型的
には、ペロキサイド成分を一方の部分に収納し、他方の部分にアミノ化合物を収
納する。ペロキサイドの実施例としては、ベンゾイルペロキサイド、2‐ブタノ
ンペロキサイド、ラウロイルペロキサイド、及びテルト‐ブチルペロキサイドが
ある。アミノ化合物の例としては、ジメチルアミノエチルメタクリレート、トリ
エチルアミン、2‐ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエチルメタクリ
レート、トリヘキシルアミン、N,N‐ジメチル‐P‐トルイジン、N‐メチル
エタノールアミン、及び2,2′(P‐トリイミノ)ジエタノールがある。
【0127】 重合化可能材料と、モノマー及び化学的誘発剤との混合体をバルーンアンビル
210''' に注入した後、アンビル210''' が硬化する材料の重合化まで待つ
必要がある。図11Bに示すように、重合化可能材料が硬化した後、アンビルプ
ル230″は重合化した材料222内で固定され、重合化した材料222はバル
ーン220によって包囲される。アンビルプル230″は重合化可能材料222
内で固定されるため、柔らかいバルーン220にも無関係に、バルーンアンビル
210を切断プロセスに使用することができる。特に、カッタ400がバルーン
220を通過する場合、カッタは血管20の切断部分と一緒に露出した重合化材
料222をに単に載置し、アンビル装置200''' 全体と一緒に除去される。
【0128】 バルーンアンビルは単にガス又は適当な流体で膨張させることもできる。しか
し、このようなバルーンアンビルは、放射エネルギを使用する切断装置のような
刺し込み抵抗が要求されず、後に接着、溶着、ソルダリング等のステップで管相
互を接合するような実施例に最適である。バルーンアンビルの掛合端部にレーザ
遮蔽材料を塗布することによってレーザ遮蔽する処理をバルーンアンビルの掛合
端部に施すことが必要であることは勿論である。レーザ遮蔽材料の一つの例とし
ては、ポリメチルメタクリレートとすず箔とのサンドイッチ構造の遮蔽体があり
、この遮蔽体は、試験的レーザパワー出力でのアルゴン、Nd‐YAG又は染料
(dye)レーザ処理中に角膜及び網膜の不慮の損傷から保護するものとして知られ
ている。同様に、バルーンアンビルは、刺入抵抗又は歪み抵抗を示す適当な材料
で処理することもできる。
【0129】 バルーンは刺入抵抗性バルーンとすることもできる。刺入及び擦過に対して抵
抗を示すバルーンとしては、参考までに本明細書に挙げておくと、米国特許第5
,766,158号、同第5,662,580号、同第5,620,649号、
同第5,616,114号、同第5,613,979号、同第5,478,32
0号、同第5,290,306号、及び同第5,779,731号に記載されて
いるものがある。本発明の更に他の実施例においては、本発明アンビルをバルー
ンと刺入抵抗性を示すバルーンシースとの組合せとすることができる。バルーン
とバルーンシースの組合せとしては、参考までに挙げると、米国特許第5,84
3,027号に記載されているものがある。
【0130】 要約すると、アンビルは、切断装置と効果的に連係動作して吻合窓の開口を形
成することができる形態とする。アンビルは、更に、吻合窓の端縁のめくれ返り
と連係動作するものとする。更に、本発明アンビルは、血管の内腔内空間から部
分部位における受け入れ血管の壁に衝合する形態とする。更に、本発明アンビル
は吻合構成として接合する圧縮プレート装置と有効に連係動作する形態とする。
本明細書に記載のアンビルは吻合部位における第1管の内面に掛合するアンビル
手段の実施例を示した。アンビルは、内腔内部に導入したアンビル装置の一部を
なすアンビル手段は、吻合部位における第1管の壁の内面に掛合するアンビル手
段であり、吻合部位から離れた挿入位置から第1管の内腔内に挿入する寸法を有
するものとする。
【0131】圧縮プレート装置 上述したように、プレートは、吻合構造のめくれ返り開口を支持し、また受け
入れ血管のめくれ返りを生じ易くし、処置を開始する前に予めめくれを生ぜしめ
ていた他の管に受け入れ血管を取り付けることができるようにした形態とする。
圧縮プレート装置は、熟練した縫合技術を不要にする。圧縮プレート装置の使用
によって吻合処置をより効率的に信頼性高く行なうことができるようになる。更
に、圧縮プレート装置は、吻合構成部の漏れを確実に防止する接触掛合状態に保
持する。
【0132】 各圧縮プレートにおいて、吻合構成部のめくれ返った輪郭に接触する側を吻合
側面として説明する。本発明による吻合を実践するにあたり、圧縮プレートは、
2個の圧縮プレートの吻合側面を互いに向かい合わせにする。圧縮プレートの好
適な実施例は、ほぼ周方向輪郭を有する内部開口があるほぼ環状形状をなし、こ
れら内部開口の各個の内径は、吻合すべき管の対応部分が嵌合することができる
大きさとする。典型的には、この内径は吻合すべき管の対応部分の外径にほぼ等
しいか又は僅かに大きいものとする。吻合すべき管の対応部分の外径より僅かに
大きい内径が好適である。この内径によれば、圧縮プレートは吻合構成部を流れ
る血流の特性の結果として血管が受ける周期的拡張に対する大きな障害とはなら
ない。
【0133】 2個の主要な実施例として、図3A〜図3B、図4A〜図4E、図5A〜図5
B、図6C〜図6Eに示す案内付き圧縮プレート装置300と、図12A〜図1
2Gに示すスナップ嵌合圧縮プレート装置300′がある。圧縮プレート装置3
00の変更例として図13に示す装置300″があり、この変更例は、圧縮プレ
ート装置は非直交の向きで管を互いに接合するのに使用することができる。各プ
レートはほぼ円形であるが、図13に示すように楕円形、卵形、又は他の非円形
形状の開口とすることもできる。圧縮プレート装置は、内腔内導入アンビル装置
又は外部位置決めアンビル装置のうちのいずれかと組合せて使用することができ
る。
【0134】 圧縮プレート装置300は図3A〜図3Bに明示する。圧縮プレート装置30
0は第1圧縮プレート又は受容管圧縮プレートと称する圧縮プレート310a、
及び第2圧縮プレート又は管取付圧縮プレートと称する圧縮プレート310bを
有する。上述したように、移植管50を第2圧縮プレート310bの保持タブ3
14b上に装着する前の圧縮プレート装置300の状態を図3Aに示し、図3B
には移植管50を示す。
【0135】 図3Aに示す実施例では、圧縮プレート310a,bには、複数個の保持タブ
314a,bを設け、各保持タブは、圧縮プレート310a,bの互いに対向す
る吻合側面322a(図示せず)及び322bから突出させる。特に、保持タブ
314a,bは圧縮プレート310a,bのリング312a,bからそれぞれ突
出させる。保持タブ314a,bは吻合しようとする構成部のめくれ返った輪郭
を保持することを意図する。各保持タブ314a,bは対応のプレートのリング
312a,bの吻合側面から部分313a,bで一体に突出するベースを有し、
丸みのある先端316a,bで終端する。先端316a,bは組織貫通の可能性
を減少するよう丸みを付けると好適である。しかし、若干の実施例においては、
例えば、移植管を保持するときには先端を尖った形状にする場合もある。保持タ
ブ314a,bは一般的には幾分剛性のあるものとするが、このような保持タブ
の先端が各ベースの周りに僅かに揺動するよう弾性的に曲がる設計とすることも
できる。このような曲げ動作は、保持タブ314a,b、特に、保持タブ314
a,bの先端316a,bによって画定される開口320a,bに通過させるこ
とにより生ずる。
【0136】 保持タブ及び保持タブ間のスペースの数は、管開口を画定する管部分のめくり
返りを維持できる限りにおいて必要に応じて変化させることができる。例えば、
複数個の保持タブは、図3Aに示すように16個とすることができる。しかし、
より少ない数、例えば、単に6個〜10個の保持タブとすることもできる。
【0137】 保持タブ314a,bのような保持タブは種々の形状とすることもできる。本
発明の図示の実施例に使用する保持タブは、ベース広く、ベースとは反対側の丸
みのある先端に移行する形状とする。保持タブ314a,bは種々の配列で分布
させることができるが、吻合プレートの吻合側面にほぼ規則的に配列するのが好
ましい。
【0138】 図3に線図的に示す実施例の保持タブの各々は、ベース316a,bでリング
312a,bの内周縁313a,bに取り付ける。しかし、ベース316a,b
はリングの他の位置から設けることもできる。例えば、外周縁311a,bと内
周縁313a,bとの間でリング312a,bからベース316a,bを設ける
ことができ、又は各環状圧縮プレートの吻合側面322a,bの周縁に設けるこ
ともできる。
【0139】 各圧縮プレートの保持タブは、必ずしも整合する他方の圧縮プレートの保持タ
ブに指向させる必要はないが、こうすることが好ましい。互いに対向する圧縮プ
レートにおける保持タブの相対的形態に関して説明すると、用語「整合又は整合
した形態」とは、このような圧縮プレートを互いに十分接近させるとき、圧縮プ
レートにおける各個の保持タブが対向する圧縮プレートの2個の隣接する保持タ
ブ間のスペースにほぼ嵌合する形態を意味する。図3Aに仮想線で示すように、
保持タブ314bは保持タブ314aからオフセットし、プレートを互いに接近
させたとき、各保持タブ314bは、接合した形態で、保持タブ314a間のス
ペースに対向するよう位置決めされる。先端316a,bが同一平面上に存在す
るよう圧縮プレートを互いに十分接近させるとき、めくれ返った組織を所定状態
に保持し、吻合を確実にすることができる。先端316a,bが十分に接近する
よう圧縮プレートを十分接近させることに失敗すると、保持タブ314a,b上
に捕らえてめくり返す組織を喪失する可能性がある。互いに隣接する保持タブ3
14a間の対向スペース内に各保持タブ314bが進入する状態を示す。圧縮プ
レートは、保持タブ314bが隣接する保持タブ314a間のスペースに一層入
り込むよう一層圧縮する設計とすることもできることは勿論である。しかし、圧
縮プレートは、血管20又は移植管50に突き抜けることなくプレートが接近す
る設計とすると好適である。案内330は対応の歯が好適な整合形態をとるよう
圧縮プレートの向きを維持するものであることに注意されたい。好適な圧縮は、
長さが0.045インチ(0.1143cm)の保持タブを有し、リング312
a,bの吻合側面322a,b間の距離が0.090インチ(0.2286cm
)となる圧縮プレート装置によって得られる。このような圧縮プレート装置にお
いて単に0.10インチ(0.254cm)しか圧縮されないと吻合組織の保持
が不十分となる。吻合側面322a,b間の距離が0.080インチ(0.20
32cm)又は0.070インチ(0.1778cm)となるよう管20と管5
0とを互いに接近させるよう一層圧縮させることもできる。しかし、上述したよ
うに、管に対する突き抜けを回避することが好ましい。従って、圧縮プレートは
吻合側面間の理想的間隔まで圧縮するとともに、組織をめくれ返った形態で捕捉
するのに十分な長さを有する保持タブを設ける設計とする。
【0140】 保持タブ314a,bのような保持タブは、吻合構成部を流れる血流にさらさ
れないようにするのが好ましい。本発明の若干の実施例においては、生体適合性
があり血液を凝固させない材料で被覆した保持タブを設け、保持タブ又は他の部
分が血流に触れた場合でもトロンビンが形成されるのを回避するようにする。こ
のような材料としては例えば、テフロン(登録商標)がある。
【0141】 圧縮プレート310a,bの吻合側面上に種々の数及び配列で分布させる種々
の形状の保持タブ及び保持タブ相当部は、管開口を画定する管部分をを保持する
手段の実施例である。上述したように、保持タブは、管開口を画定する管部分を
保持し、第1管開口を画定する部分を少なくとも部分的にめくり返し、貫通する
ことがないようにする。本明細書に記載する保持タブは、管開口を画定する第1
管の部分を保持し、第1管開口を画定する部分を少なくとも部分的にめくり返し
、貫通することがないようにする実施例である。
【0142】 上述したように、案内330は、圧縮プレート310bを案内330に沿って
圧縮プレート310aに向かって摺動させるときこれら2個のプレートを相対接
近させることができる。特に、案内330によれば、圧縮プレート310a,b
を互いに接近させ、第2圧縮プレート310bを第1圧縮プレート310aに対
して一定かつ平行な向きで移動させることができる。更に、案内330は保持タ
ブ314a,bに対して相対位置決めし、また移植管50を保持タブ314b上
に装着することができ、しかも血管20に接触させることができるようにする。
換言すれば、案内330の形態によれば、第1管開口24及び第2管開口54を
初期的には互いに対向させて離し、次に血管20を圧縮プレート310aの保持
タブ314aに保持した状態で第2圧縮プレート310bを保持タブ314bに
保持した移植管50と一緒に移動するとき互いに前進させることができる。図4
A〜図4Dに明示するように、第1圧縮プレート310aに向かう第2圧縮プレ
ート310bの移動により、第2管開口54を画定する移植管50の部分56を
、第1管開口24を画定する血管20の部分26に接触させ、血管及び移植管を
互いに吻合することができる。
【0143】 圧縮プレート310bは案内開孔334の位置で案内330に摺動自在に取り
付ける。案内330に沿って圧縮プレート310bを摺動させるため、案内33
0の各端部332は圧縮プレート310bの案内開孔334導入する。端部33
2とは反対側の案内330の端部は圧縮プレート310aのリング312aに取
り付けるが、案内330をリング312aから一体に突設することもできる。
【0144】 図示のように、圧縮プレート装置は複数個の案内を有するものとすると好適で
ある。圧縮プレート装置300は4個の案内330を有するものとしたが、3〜
6個の複数個の案内を有する他の形態とすることもできる。更に、3個より少な
い又は6個より多い案内を有する実施例もあり得る。単に1個の案内を有する実
施例も可能である。案内330は種々の配列で分布させることができるが、1個
以上の案内を規則的に分布させると好適である。
【0145】 圧縮プレート310a,bが吻合部位で互いに接近して吻合構成を支持すると
き、案内330の端部332は圧縮プレート310a,bから突出し、この突出
部は吻合部位のすぐ近傍では好ましくない造作をもたらす。この問題を解決する
ため、本発明の圧縮プレート装置の実施例では、端部332の所定の長さを除去
することによって適正に短くすることができる案内330を設ける。若干の実施
例では、端部332は吻合後の所定時間経過後に溶解する材料で形成する。他の
実施例においては、案内330を、図4Dで示すように所定長さに切り取って端
部332を除去することができる材料により形成する。他の実施例においては、
案内330に切り込み又は他の部分的に脆弱化した構造的特徴を設け、プレート
310aに対して所定距離で端部332を容易に除去することができるようにす
る。更に他の実施例においては、好ましくない突出部を排除するようある程度容
易に曲がる端部332を設けることもできる。
【0146】 案内は種々の長さにし、種々の数及び配列で分布させることができる。案内は
圧縮プレートのうちの一方又は双方から所定位置で突出させることができる。し
かし、案内は、血管開口24を画定する部分及び移植管開口54を画定する部分
56の双方を互いに吻合するよう配置すると好適である。本明細書に記載した案
内は一方の圧縮プレートの他の圧縮プレートに対する移動を案内する手段の実施
例である。特に、本明細書に記載した案内は、一方の圧縮プレートを他方の圧縮
プレートに対して移動案内し、一方の圧縮プレートを他方の圧縮プレートに対し
て一定かつ平行な向きで案内する手段の例である。
【0147】 案内開孔334は案内330に摩擦掛合し、圧縮プレート310bが不慮に案
内330上で摺動しないように、特に、圧縮プレート310aに向かって圧縮さ
れた後に摺動しないようにする。適当な摩擦掛合がないと、圧縮プレート310
bは圧縮プレート310aから摺動して圧縮プレートにより互いに保持された構
成の漏れ防止特性を損なう危険性が潜在的に存在することになる。好ましくない
分離は、例えば、吻合部位における吻合構成の膨張例えば、この吻合構成部分を
循環する流体によって加わる圧力によって生ずる膨張によってもたらされる恐れ
がある。
【0148】 第2圧縮プレートをプラスチックから形成するとき、所望の摩擦掛合は案内3
30を金属又はプラスチックで形成する場合に得られる。しかし、第2圧縮プレ
ートを金属で形成しかつ案内をやはり金属で形成するとき、他の摩擦掛合を利用
すると好適である。例えば、図5Aには、随意の保持リング340を有する圧縮
プレート装置300を示し、この保持リング340は案内オリフィス346を経
て案内330に摩擦連結する。保持リング340には、圧縮プレート310bの
開口220bの直径に少なくとも等しい内径を有する開口348を設ける。保持
リング340と案内330との摩擦掛合は、上述の案内開孔334と案内330
との摩擦掛合と同様に、保持リング340を圧縮プレート310bの吻合側面3
22bとは反対側の外部側面324b(図示せず)に接触するとき吻合構成部の
膨張により圧縮プレート310a,bを分離させないようにする。保持リングは
例えば、ナイロンにより形成する。
【0149】 本発明の他の実施例においては、圧縮プレート310bが圧縮プレート310
aから大きく移動するのを防止する設計とした異なる摩擦掛合手段を設ける。例
えば、図13の圧縮プレート装置の案内330′には逆とげ336を設ける。上
述の摩擦掛合の構成の場合、圧縮プレートを所定の相対離間状態に接近させたり
、この離間状態に維持することができる。この特徴も、吻合構成部のめくれ返っ
た組織に制御した圧力を加え、またプレートを圧縮し、制御した状態で互いに接
近させることができる。
【0150】 これら摩擦掛合はすべて圧縮プレート相互をロックする手段の実施例である。
特に、摩擦掛合を生ずる第2圧縮プレート330bの適正寸法の開孔334に掛
合する案内、案内330に摩擦掛合する寸法の案内オリフィス346を有する保
持リング340、及び案内が第2圧縮プレート310bの案内開孔334に貫通
するとき第2圧縮プレート310bの不慮の前進を防止する案内逆とげ336は
、すべて圧縮プレート相互をロックする手段の実施例である。摩擦掛合が第1圧
縮プレートから突出し、第2圧縮プレートの適正寸法開孔に挿通する案内によっ
て生ずるとき、第1圧縮プレート及び第2圧縮プレートは、圧縮プレート相互を
ロックする手段を有すると言える。第1及び第2圧縮プレートの一部であるこの
ようなロック手段の利点は、管を吻合するのに圧縮プレート装置を使用した後、
圧縮プレート装置に個別にロック手段を取り付ける必要がない点である。
【0151】 圧縮プレート装置は血管吻合に使用するのが好ましいが、本発明はこの使用に
限定されるものではない。更に、圧縮プレート装置は特定寸法の管に使用するこ
とに限定されるものでもない。例えば、約2mm〜約20mmの範囲の直径の管
の接合もでき、2mm以下の直径の移植管に本発明の実施例を使用することに限
定しない。
【0152】 既知の種々の技術を使用して圧縮プレートを製造することも、使用する材料に
基づいて本発明の範囲内である。圧縮プレート装置300,300′,300″
はナイロンのようなプラスチック材料、又はチタン若しくはニッケル‐チタン合
金のような金属から形成することができる。ステンレス鋼も使用できるが、好ま
しいものではない。更に、一方のプレートを金属で形成し、他方のプレートをプ
ラスチックで形成することもできる。更に、プレートを金属から形成するときの
プレートを成形するためは、プレートを平坦形状のディスクから切り出し、次に
保持タブを所定状態に曲げ出すことができる。
【0153】 案内330のような案内は、本発明による圧縮プレートを互いに適正な向きで
接近させる普通の構造素子であるが、圧縮プレートの適正な向き及び相対移動は
、他の方法でも得ることができ、圧縮プレート装置300′につき説明したと同
一の効果を得ることができる。圧縮プレートの適正相対向き及び相対移動を生ず
る異なる方法も本発明の範囲内である。例えば、図6D〜図6E、図12C〜図
12G、及び図16Cに示すような圧縮プレートを保持するのに使用する装置せ
、圧縮プレート相互を向きを定めかつ移動する適正な支持体をなす。同様に、切
断装置も適正な向きをとる形態とすることができる。
【0154】 図12A〜図12Bは、スナップ嵌合式圧縮プレート吻合装置300′の斜視
図である。案内付き圧縮プレート装置300と同様に、スナップ嵌合式圧縮プレ
ート装置300′も、第1圧縮プレート310a′及び第2圧縮プレート310
b′よりなる互いに対向する2個の圧縮プレートを有する。
【0155】 第1圧縮プレート310a′は外周縁311′及び内周縁313′を有するリ
ング312a′により構成する。リング312a′から複数個の保持タブ314
a′を突出させる。保持タブ314aと同様に、各保持タブ314a′はベース
316a′を有し、丸みのある先端315a′で終端する。各タブのベースは図
示のようにリング312a′に一体にすると好適である。各保持タブ314aふ
っはこのベース位置でリング312から突出する。特に、各保持タブ314a′
は外部側面324a′の側の内周縁313′から吻合側面322a′(図示せず
)に向かって突出する。
【0156】 保持タブ314a′は、第1圧縮プレート310a′のリング312a′から
垂直に突出させるか、又は第1圧縮プレート310a′のリング312a′の外
部側面324a′から内方に湾曲させ、保持タブ314a′の丸みのある先端3
16a′が第1圧縮プレート310a′のリング312a′の外部側面324a
′に対して直交する指向性を有するようにする。保持タブ314aと同様に、保
持タブ314a′は、種々の形態及び種々の数とすることができる。
【0157】 第1圧縮プレート310aは、外周縁311a′から突出する複数個のロック
アーム350を有する。ロックアーム350は、第2圧縮プレート310b′か
ら突出するロック延長部分360をロックすることができる。これらロック構成
部材が掛合することにより、圧縮プレート310a′,310b′を互いにロッ
クし、第1管開口24を画定する部分26と、第2管開口54を画定する部分5
6を互いに接合し、かつ第1及び第2の管相互を吻合する際に突き抜けることが
ないようにすることができる。
【0158】 ロックアーム350は、ロック延長部360の周囲でロックを生じ、第1管開
口を画定する部分と第2管開口を画定する部分の双方を互いに保持しかつ吻合に
欠陥を生ぜしめないよう損傷することがない長さを有するものとして構成する。
各ロックアーム350は掴み部分354で終端する回動部分352を有する。掴
み部分354はロックアーム350の環状の内側に指向する湾曲部分とすると好
適である。
【0159】 第2圧縮プレート310b′は第2圧縮プレート開口320b′を有し、特に
、保持表面364によって画定される吻合側面開口320b′を有する。第2圧
縮プレート開口320b′はリム368で画定され、このリム368は保持表面
と管状部分370に接合するポイントである。保持表面364は、吻合側面開口
320b′から角度をなして半径方向下方に延在し、ロック延長部360で終端
し、従って、第2圧縮プレート310b′は第2圧縮プレート開口320b′か
らロック延長部360に向かって直径が末広がりとなる。ロック延長部360は
2個の表面、即ち、保持表面364に連続するフレア表面362と、図12C〜
図12Gに示すロック表面366を有する。ロック延長部は、保持表面364の
連続延長部分としてフレア付き表面362を有する実施例を示したが、これら表
面は個別のものとすることもできる。
【0160】 保持表面364は、第2管開口54′を画定する第2管50′の部分を図12
Bに示すように保持表面364上にめくり返すことができる形状にする。図12
Bにおいて保持表面364上にめくり返した管は、自己移植用の又は同種移植用
の血管50′とすることができる。管50のような移植管を使用することもでき
るが、人工的ではない管を使用することを示すため、管50′は自己移植又は同
種移植のものとした。管50′のめくり返した部分56′は、上述の背景セクシ
ョンで説明したように適当な接着剤を使用することによって保持表面364上に
付着させるか、又は抑止縫合又は管をめくり返し状態に保持する他の手段によっ
て付着させる。保持表面は、第2圧縮プレート開口から角度をなして半径方向下
方に延在するが、開口54′を画定する管50′の部分をめくり返し、まためく
り返し部分56′を保持するのに好適な他の任意の表面とすることができる。
【0161】 図12Bに示すように、管状部分370は外部側面開口372から管50′を
受け入れることができ、移植管を吻合側面開口320b′に通過させ、また保持
表面364上にめくり返すことができる。図12Gに示すように外部側面開口3
72は管状部分370とロック表面366とにより画定される。更に、このロッ
ク表面366は、吻合が完了した後、外部側面開口372から、管50′と掴み
部分354との間の距離よりも大きい範囲にわたり延在する。管状部分370は
掴み部分354と接触する管50′を保護するための延長部分を有する。管状部
分370は保持表面364の角度に対応する傾斜を有する。しかし、管状部分は
、ロックアーム350の掴み部分354と管50′との間のバリヤを最大にする
ことができる形状として互いに平行な側面を有するものとすると好適である。
【0162】 保持タブ314a′は、管開口を画定する部分が少なくとも部分的にめくれ返
り好適には、突き抜けないように管開口を画定する第1管の部分を保持する保持
手段の他の実施例である。保持表面364も、管開口を画定する部分が少なくと
も部分的にめくれ返り好適には、突き抜けないように管開口を画定する第2管の
部分を保持する保持手段の実施例である。
【0163】 図12C〜図12Gは、第1管20に吻合窓を形成し、また圧縮プレートを互
いに接近させて管20及び管50を吻合する際にスナップ嵌合式圧縮プレート装
置300′を使用するときの順次のステップを示す説明図である。図12C〜図
12Gに示す順次のステップは、案内付き圧縮プレート装置300を使用した図
4A〜図4Dに示すステップと同様である。しかし、図12C〜図12Gは、第
1プレート掛合体600a′及び第2プレート掛合体600b′を有する取付操
作装置600′を使用して示す。取付操作装置600′は、外部吻合操作具と題
するセクションで図6A〜図6Eにつき詳細に説明する取付操作装置600とは
若干異なり、即ち、第1及び第2の圧縮プレート310a′〜310b′が直接
掛合するため、随意のアダプタ610a,bを使用する必要がない点で異なる。
各プレート掛合体600a′,600b′はプレートに直接接触するコンポーネ
ント又は部分を有し、プレートをロック状態に保持するか、又はプレートが移動
できる形態とする。複数個のねじ615a′により第1圧縮プレート310a′
を所定状態にロックするとともに、第2プレート掛合体600b′の延長部61
5b′が第2圧縮プレート310b′を押す。第1圧縮プレート310a′はね
じ615a′を収容する窪みを有する。
【0164】 図12Cは、ランディング部214が保持タブ314aに衝合する状態で第1
圧縮プレート320aから突出するとともに、カッタ400及び第2圧縮プレー
トを、カッタ400内にアンビルプル230が延在した状態の球形掛合端部21
2に対向する状態を示す。図12Dは、球形掛合端部がランディング部214で
終端する部分にわたり切断端縁414が球形掛合端部212に押し付けた状態を
示す。
【0165】 図12Eは、圧縮し、管開口24を画定する部分26がめくれ返るときの圧縮
プレート装置300′を示す。特に、第2プレート掛合体600b′を第1プレ
ート掛合体600a′に向けて押し付けるとき、圧縮プレート310b′は圧縮
プレート310a′に向かって移動する。移植管50′のめくれ返った部分56
′、特に、リム368に対向する部分57′が第1血管開口24を画定するめく
れ返っている部分26に押し付けられることに注意されたい。このめくり返りプ
ロセスは、アンビル210のランディング部214によって促進され、部分26
はランディング部214上に接触し、めくれ返った部分56′によって上向きに
すくい上げられる。部分26の長さは、管20が膨張し、またアンビル210の
作用でスナップ嵌合式圧縮プレート装置内に引き込まれるため、このめくり返り
に十分な長さである。図12Eは、回動部分352が半径方向外方に移動すると
きフレア表面362上を摺動する掴み部分354を示す。図12Fは、保持タブ
314a′上に十分めくれ返った部分26を示し、丸みのある先端316a′に
対向する部分27がリム368に対向する管50の部分57′に接触保持された
状態を示す。圧縮プレート装置300′が圧縮されて第1管開口24を画定する
血管20の部分を移植管開口54′を画定する第2管50′の部分56′に接合
した後、第1管20と第2管50は互いに吻合されて流体連通する。移植管50
の内腔58に対する処置が完了した際にはアンビル装置200及びカッタ400
は取り外す。特に、吻合が完了した後には、アンビルプル230を引っ張ってア
ンビル210を圧縮プレート装置300′の開口320a、320b′及び37
2から抜き去り、アンビル装置210をカッタ400と一緒に内腔58′から取
り外す。図12Gは、取付操作装置600′を取り外した後の管50′に吻合し
た管20を示す。
【0166】 第1圧縮プレート300a′及び第2圧縮プレート300b′の整合するロッ
ク部材、即ち、ロックアーム350及びロック延長部366によって圧縮プレー
トは互いにロックされ、第1管開口24を画定する部分26及び第2管開口54
′を画定する部分56′を互いに貫入することなく接合する。このようなロック
部材は、圧縮プレートを相互にロックする手段の他の実施例である。これらロッ
ク手段は各圧縮プレートの一体部分であり、圧縮プレート装置を管吻合に使用し
た後に個別のロック手段を取り付ける必要がないことに注意されたい。
【0167】 図13は、案内付きの圧縮プレート装置300″の他の実施例を示し、この実
施例では、圧縮プレート装置300″のコンポーネントが非直交吻合に使用する
点を除いて、圧縮プレート装置300のコンポーネントとすべてほとんど同一で
ある。管50の端部は斜めに角度を付けてカットし、図14Cに示す管に角度を
なして取り付けるようにしてあることに注意されたい。カッタ400′も同様に
角度を付け、管を楕円形状となるようにカットできるようにする。開口320a
″,320b″も楕円形状であり、圧縮プレート装置300′の整列開口、第1
管開口、及び第2管開口もすべて楕円形状である。案内330″は案内330の
ようにリング312a″から垂直には突出しない。案内330″は互いに平行で
あるが、リング312a″から非直交状態で突出するため、案内付き圧縮プレー
ト装置300″は平行四辺リンク形態となる。案内開孔334″も案内330″
の角度付き形態で形成する。この形態によれば、圧縮プレート310a″,31
0b″は互いに接近し、第2圧縮プレート310b″が第1圧縮プレート310
a″に対して一定かつ平行の向きで移動する。
【0168】 保持タブ314a″,b″も保持タブ314a,bとは異なり、非円形の管開
口を保持する。案内330″はリング312″から一体に突出し、リングに取り
付けることはしないことに注意されたい。他の相違点としては案内に逆とげ33
6を使用し、吻合後にプレート相互の移動を防止する摩擦掛合に関して上述した
ように、第2圧縮プレート310b″が第1圧縮プレート310a″に向かって
可逆的な前進を防止する点である。スナップ嵌合式圧縮プレート装置300′は
ほぼ円形の開口を有する管の接合に使用するものとして説明したが、装置300
″に関して示したのと同一の原理を非円形開口の吻合に使用する装置300′を
変更して使用することもできる。
【0169】 圧縮プレート装置300,300′、300″は、すべて第1管開口を画定す
る第1管部分を第2管開口を画定する第2管部分に接合するための手段の実施例
である。特に、第1管開口を画定する第1管部分を第2管開口を画定する第2管
部分に機械的に接合する手段の実施例である。管を機械的に接合する他の実施例
としては縫合糸、ステープル、クリップ、及びこれらの組合せがある。ステープ
ル又はクリップを使用する実施例を図14Cに示す。
【0170】 接合手段としては、管を化学的に接合する手段もある。管を化学的に接合する
手段の実施例としては、生体適合性のある接着剤又はグルー、ソルダリング、生
物学的凝固促進溶液、発色団及びソルダリングの組合せ、及びこれらの組合せが
ある。これら材料は背景セクションで詳細に説明する。図14Dはこのような材
料を供給する実施例を示す。
【0171】 接合手段としては、更に、管を接合する放射エネルギに基づく手段もある。管
を接合するための放射に基づく手段の例としては、組織溶着放射、物質とレーザ
シールの放射の組合せ、及びこれらの組合せがある。管を接合に放射を使用する
ことは背景セクションに詳細に説明する。図14Dは管を接合するための放射供
給を示す。
【0172】切断装置 用語「カッタ」はカッタ400のような管状ナイフを言及するのに使用する。
カッタ400は「切断装置」の例であり、吻合窓又は開口を形成するのに使用す
るカッタ及び他の任意の機器を言及するのにこの用語「切断装置」を使用し、切
断装置400″のような機械的圧力を加えるものに限定されない。受容血管の壁
に吻合窓を開ける適当な特性を有する放射エネルギを発生する放射源例えば、外
科用レーザを使用するカッタを使用することもできるが、カッタ400のような
切断装置はそれほど高価ではない。カッタ400はステンレス鋼で形成すると、
使い捨ての一回使用の用具として十分安価に製造することができる。本明細書中
に記載の切断装置は、すべて吻合部位で、アンビルプルを切断手段に挿通した後
に掛合手段がアンビル装置のアンビルプルを保持するとき、アンビル装置のアン
ビルと掛合することにより第1管の壁に開口を形成する切断手段である。切断装
置はアンビルに掛合し、任意の適当な方法で管開口を形成する。例えば、切断装
置をアンビルに押し付けたり、アンビルをカッタに引き寄せたり、又はカッタを
アンビルに押し付けながらアンビルを引っ張って双方を同時に行なうことができ
る。
【0173】 カッタ400は多くの図面で示すが、図6C〜図6Eには全長を示し、外部吻
合操作具700と組合せて使用した状態を示す。図6Eはカッタ400を明示す
る。図6B〜図6Eには先端部分401及び延長部分402を含めてカッタ40
0を示すが、いずれも一体である。
【0174】 アンビルプル230はカッタ400内に挿通する様子を図6Cに示す。カッタ
400は中空であり、切断チューブ410の側壁間にチャンバ420を有する。
カッタ400は随意に心出しコア422を設け、この心出しコア422をチャン
バ420の少なくとも一部にわたり延在させる。心出しコア422は心出し導管
424を有し、アンビルプル230をカッタ400内に心出しし、アンビルプル
230を切断チューブの側壁にほぼ平行にする補助を行なう。心出しコア422
は、アンビルプル230を心出し導管424に案内するテーパ付きをアクセス開
口を有するものとすると好適である。心出し導管の他の例としては、図14Dに
示す切断装置400′の心出し導管424′があり、これについては以下に詳細
に説明する。
【0175】 カッタ400は必ずしも心出しコアを設ける必要はなく、また他の切断装置も
心出しコア又は心出し導管を設ける必要はない。アンビルの掛合端部が球形であ
り、アンビルのこの球形掛合端部の一部がカッタチャンバ420内に位置決めさ
れる形態であるとき、カッタは球形掛合端部に対して自己心出しを生ずる。切断
装置全体は中空である必要はない。例えば、切断装置400″は切断端部に窪み
428を有し、この窪み428の深さはアンビル200d′の掛合端部が突入し
てアンビル200d′を心出し及び着座させるに十分な深さとする。従って、切
断端部は掛合端部の一部をカッタ内に収容し、掛合端部を自己心出ししかつ着座
させるものであることが望ましい。
【0176】 図6Cに示すように、カッタ400は、以下の外部吻合操作具のセクションで
詳細に説明するように、ばね負荷装置450によってばね負荷する。しかし、ば
ね負荷切断を行なうようにするためには、カッタ400の末端418を、ばね4
60に圧着することができる可動カッタタップ458内に収容するものと理解さ
れたい。カッタカップ458に対するばね460の圧力により、アンビル210
をカッタ400に向けて引っ張るときカッタ400をアンビル210に押し付け
ることができる。このことは、力が双方向に加わるため血管の切断を一層容易に
する。特に、加わる力がアンビルプルを引っ張ることによりアンビル210を前
進させる力だけの場合よりも力の量を減少させることができる。
【0177】 ばね負荷カッタによればアンビル210によるカッタの押し戻しを可能にし、
部4A〜図4B、図6D〜図6E、図12C〜図12E、図15B〜図15C、
図16D〜図16Eに示すように、アンビル210によって血管20の壁を一層
膨張させることができるようになる。アンビル210はカッタ400を血管20
に押し付けるとき、アンビル210はカッタ400を後退させるが、ばね460
が一層圧縮されて抵抗が増大する。従って、アンビル210が血管20の壁を圧
縮プレート装置300内に伸ばし込み続けるときカッタ400は増大した圧力を
管20に加える。ばねの張力、カッタの長さのような特性を最適化することによ
り、血管は圧縮プレート装置300内に向かって十分膨張し、圧縮プレート装置
内に十分な長さの血管を残し、その後の保持タブ314a上へのめくれ返りプロ
セスのための捕捉を行なうことができる。一般的には、約17ポンド(7.71
Kg)〜18ポンド(8.16Kg)又は約20ポンド(9.07Kg)の力が
吻合窓を形成するのに必要となることが分かっている。
【0178】 圧力の漸増は、アンビル210の球形掛合端部212をカッタ400に自己心
出しさせるのにも寄与する。圧力が次第に増加するため、アンビルがカッタ40
0に対して初期的に整列していない場合でも、球形掛合端部212を切断装置の
チャンバ420又は窪み428内に引き込むとき圧力漸増がアンビルを徐々に心
出し状態引き込む。圧力が急激に加わる場合、アンビル210が心出しの向きに
摺動することができる前に、カッタ400のようなカッタの鋭利な切断端縁41
4はアンビル210に食い込んでしまう。従って、切断端部に少なくとも窪みを
有するカッタ及び球形掛合端部を使用すると、カッタ及びアンビルの整列が不完
全であっても許容することができる。
【0179】 図14A〜図14Bは、アンビルプル230'''がアンビルプル掛合体500
′によって前進するときのアンビルに掛合するカッタのシンプルな組合せを示し
、アンビルプル掛合体500′はアンビルプル230'''を保持しまた前進させ
る。アンビルプル230の末端232をカッタに挿通し、またアンビルプル掛合
体をほぼウイングナットとし、このウイングナットにアンビルプルを通すことに
注意されたい。アンビルプル掛合体500′をカッタ400の末端418に対し
て締め付けるとき、アンビルプル230はアンビル200を引き付けてカッタ4
00に掛合させる。アンビルプル掛合体なしにアンビルプルを引っ張ってカッタ
に押し付ける手作業の圧力印加の簡単な設計にすることもできることは勿論であ
る。
【0180】 図14Bには、カッタ400′のようなカッタを使用して吻合用窓を形成する
状態を示す。カッタ400′はカッタ400と同様に作用し、ただし、アンビル
200b′が楕円形の掛合端部を有し、カッタ400も楕円形の角度付き切断ナ
イフ412′及び切断端縁414′を有する点が異なる。このような楕円形掛合
端部を有するアンビルと、楕円形及び角度付き切断ナイフ及び切断端縁との組合
せにより、図14Cに示すような吻合を形成することができ、管を他の管の側面
に非直交状態で取り付けることができる。形成すべき開口の形状及び直径は、開
口が静脈切開用又は動脈切開用のいずれかといったような要因に依存する。
【0181】 開口をカッタ400′で形成した後、管を他の管の側面に直交状態で接合する
のと同様にして血管を接合する。例えば、開口を画定する部分をクリップ又はス
テープルを供給するクリッピング又はステープリング装置800を使用して互い
にクリップ接合又はステープル接合する。管相互を縫合、ステープル、又はクリ
ップにより機械的に接合する場合、普通のレーザ溶着装置、例えば、内視鏡レー
ザ溶着装置のようなレーザ溶着を使用して吻合部の漏れ防止性を向上させること
が望ましい。同様に、普通の送給装置、例えば、内視鏡接着剤送給装置によって
供給する生体適合性接着剤を適正に使用することによりシール性を高めることも
できる。更に、発色団支援レーザソルダリング及びレーザシーリングを含むレー
ザソルダリングのような技術によりシールを形成又は補強することもできる。
【0182】 図14Dは、図14Cに示す角度付き取付を可能にする吻合窓を形成するのに
使用するカッタ400″のような装置を示す。カッタ400″は素子430を有
し、この素子430は適正な放射を送給する光ファイバのクラスタ432のよう
な外科用レーザによって実現されているものである。カッタ400″は、生体適
合性接着剤、グルー、ソルダ、生物学的血液凝固溶液、発色団及びソルダの組合
せ、及びこれらの組合せのような流体442を送給するアプリケータ440を有
する。これら材料は、素子430を使用した後又は対象物基づいて同時に送給す
る。例えば、流体442が接着剤で有る場合、放射を送給して血管壁を溶除し、
吻合用窓を形成した後、アプリケータ440により接着剤を制御した状態で送給
することができる。しかし、溶着放射又はレーザシーリングのための素子430
を使用するとき、流体442は素子430を適用する前又は同時に送給する。カ
ッタ400″は、カッタ400′のような機械的カッタを使用した後にグルーを
送給することだけに使用することもできる。接着剤及びソルダは単独で使用する
か、又は上述したように、接着剤及びソルダを使用して図14Cに示すクリップ
のような機械的装置を使用する吻合部のシールを行なうこともできる。
【0183】外部吻合操作具 上述のセクションで説明した圧縮プレート装置の位置決め、アンビルプル23
0の引張り又は保持の操作、開口形成、及び圧縮プレートの圧縮は、これらの素
子を手で操作したり、又は外部吻合操作具700のような装置を使用して行なう
ことができる。外部吻合操作具700のような装置を使用することから得られる
利点の一つとしては、このような装置は一連のアクチュエータを有し、これらア
クチュエータを操作することにより操作具は吻合部位での異なる操作を行なうこ
とができ、しかも各素子自体を手で直接操作する必要がないという点がある。
【0184】 図6Aに示すように、外部吻合操作具700は本体710を有し、この本体7
10は操作ハンドル720を有する。本体710には、図6Aに示すように、操
作具700の主要コンポーネントを取り付ける。これら主要コンポーネントとし
ては、カッタ400、ばね負荷装置450、アンビルプルホルダ530及びアン
ビルプル前進装置560を含むアンビルプル掛合体500、及び取付操作装置6
00がある。
【0185】 図6Bは、外部吻合操作具700のコンポーネントのすべての分解斜視図であ
り、これは主に操作具700の細部を理解するために参考までに示したものであ
る。図6C〜図6Eは、操作具700を使用するステップを示す操作具700の
断面図である。
【0186】 カッタ400を図6B〜図6Eに示し、カッタ400は先端部分401と延長
部分402を有する。しかし、カッタ400は一体として示してあることに注意
されたい。ばね負荷装置450を使用してカッタ400の末端418に圧力を加
えることの利点は切断装置のセクションで説明した。しかし、ばね負荷装置45
0のコンポーネントはこのセクションで説明する。
【0187】 ばね負荷装置450はばね取付部452を有し、このばね取付部452はばね
取付ピン454を介して本体710に取り付ける。回転可能なばねハウジング4
65をばね取付部452に螺合する。回転可能なばねハウジング456内には、
カッタの末端418を保持する形状のカッタカップ458を装着する。カッタカ
ップ458はフランジを有し、このフランジを回転可能ばねハウジング456の
基端におけるフランジに押し付け、カッタカップ458をばねハウジング456
の基端に保持する。ばね460をばねスリーブ462内に位置決めする。ばね4
60及びばねスリーブ462はカッタカップ458に衝合する端部と、ねじ山付
き押えねじ464に衝合する反対側端部とを有する。ねじ山付き押えねじ464
はばね取付部452の末端からアクセスすることができ、この押えねじ464を
回転することによってカッタカップ458に対するばね460の張力を増減する
ことができる。
【0188】 カッタカップ458はばね460の力に抗して回転可能ばねハウジング456
の内部に移動する。切断装置のセクションで概略を述べたように、アンビル21
0をカッタ400に向けて引っ張るとき、カッタカップ458に対するばね46
0の圧力によってカッタ400によってアンビル210に圧力を加える。このこ
とにより、力は両方向に加わって血管の切断を一層容易にする。更に、ばね46
0によって十分な圧力が加わってカッタ400を前方に押圧し、アンビルプル2
30を引っ張ってアンビル210を前進させて血管を切断するまで、図4A〜図
4Bに示すように血管20の壁を一層膨張することができるよう、カッタ400
はアンビル210によって押し戻される。圧力の漸増は、アンビル210の球形
掛合端部212のカッタ400に対する自己心出しを補助する作用も行なう。特
に、アンビルプルが延びている掛合端部の中心が切断端縁414に対する位置決
めに初期的に整列していな場合がある。圧力が即座に加わるとこのような誤整列
状態にロックされるが、圧力漸増によれば、球形掛合端部の曲率によってアンビ
ルを心出しされる向きに案内することができる。
【0189】 ばね負荷装置の他の機能としてはカッタ400の位置決めがある。回転可能ば
ねハウジング456の末端にはノッチ457を設け、このノッチ457にねじ回
しを当てて回転可能なばねハウジング456をねじ取付部452内で回転させ、
回転可能ばねハウジング456をばね取付部452に対して前進又は後退させる
ことができる。回転可能ばねハウジング456の移動によりカッタカップ458
も移動し、これにより、カッタ400の末端418の操作具700における位置
を決定する。カッタカップ458の操作具700の基端に対して前進させること
により、切断ナイフ400を、第1圧縮プレート310a寄りでアンビル210
に掛合させ、一方カッタカップ458を操作具700の末端に対して後退させる
ことにより第2圧縮プレート310b寄りで切断ナイフ及びアンビルを互いに掛
合させる。カッタ400の位置は、血管20を拡張させ、新たに形成した開口を
画定する部分を保持タブ314a上にめくり返すのに最適な状態となるようにセ
ットするのが好ましい。回転可能なばねハウジング456の前進又は後退の距離
を注意深く認識するため、戻り止め470をばね取付部内にねじ込み、回転可能
ばねハウジングに接触させ、また回転可能ばねハウジングの溝471に掛合し、
各溝が戻り止め470を通過して回転するとき戻り止め470がクリック音を発
生するようにする。
【0190】 ばね負荷装置450は、カッタ400を外部吻合操作具700と組合せて使用
することができるにするため、多くの変数がある。これら変数としては、ばね4
60の固有張力、ばね460に抗してねじ付き押えねじ464のばね取付部45
2における位置で生ずるばね460の張力、カッタ400の末端418が衝合す
る表面の位置即ち、ばね取付部452内での回転可能ばねハウジング456の位
置によって決まるカッタカップの位置がある。
【0191】 ばね負荷装置450は、切断手段が内腔内導入アンビル装置のアンビル手段に
掛合するとき、切断手段に張力を付与するばね負荷手段の実施例である。このば
ね負荷手段は、アンビル手段を圧縮プレート組立体の開口内に引き込む作用によ
って第1管の壁を拡張させた後切断手段によって第1管開口を形成することがで
きる張力を付与し、第1管開口の形成によって第1管開口を画定するン不の少な
くとも部分的なめくれ返りを生ずるようにする。
【0192】 上述したように、アンビルプル掛合体500は、2個の主要なコンポーネント
即ち、アンビルプルホルダ530とアンビルプル前進装置を有する。アンビルプ
ルホルダ530はばね負荷装置450を介してアンビルプル230を収容する。
特に、アンビルプル23「はカッタカップ458、回転可能ばねハウジング45
6、ばね460、ばね460の周りのスリーブ462を貫通し、ねじ山付き押え
ねじ464から抜け出る。
【0193】 アンビルプルホルダ530は本体710のトラック730内に位置決めしたホ
ルダ取付部532を有する。この実施例においては、ホルダ取付部は移動自在で
あり、従って、アンビルプルは保持した後に前進することができる。しかし、他
の実施例では、アンビルプルホルダはアンビルプルを所定状態にロックし、カッ
タが静止のアンビルに対して移動するようにすることもできる。同様に、ばね負
荷装置450を排除し、アンビルプルを引っ張ってアンビルをカッタに押し付け
ることにより生ずる圧力によってのみ血管を切断すにようにすることもできる。
上述したように、これらの構成においてカッタ及びアンビルを互いに掛合させる
が、アンビルプルをカッタに対して前進させるときにカッタに何らかの圧力が加
わるようにすることが好ましい。
【0194】 ホルダ取付部532は、アンビルプル230を保持するのに異なる方法で使用
することもできる。ホルダ530には、テーパ付きチャンバ536内にばね53
8に抗して挿入した分割コーン(円錐体)534を設ける。アンビルプル230
をホルダ取付部532、ばね538,分割コーン534内の開孔を貫通させてホ
ルダノブ540の中心に配置した開孔から抜け出させる。ホルダのうちのいずれ
か一項に記載のプ540はホルダ取付部532に螺合させ、ホルダノブ540の
回転により分割コーン534をテーパ付きチャンバ536内で前進させ、分割コ
ーンがアンビルプル230をロックするようにする。図6Bに示すように、ホル
ダ取付部の末端にはホルダノブと同様に溝孔を設ける。ホルダノブ540の溝孔
542をホルダ取付部の挿入溝孔544に整列させることにより、アンビルプル
230を曲げることができ、これによってアンビルプル230はホルダノブ溝孔
542及び挿入溝孔544の双方に貫通する。次にホルダノブ540を回転させ
てアンビルプル230の曲がった部分を挿入溝孔544から直交するロック溝孔
546a,bのうちの一方に回転させる。このことにより、アンビルプルを所定
位置に確実にロックすることができる。アンビルプル230は、テーパ付きチャ
ンバ536内の分割コーン534を使用する代わりに又は分割コーンにの他に更
に付加した溝孔によりロックすることもできる。
【0195】 本明細書に記載のアンビルプルホルダは、アンビルから延びているアンビルプ
ルを保持する保持手段の実施例である。本明細書に記載するアンビルプル前進装
置は、アンビルプルを保持手段によって保持した後にアンビルプルを引っ張るた
めの前進手段の実施例である。上述したように、アンビルプルホルダは、移動し
ない固定位置をとることができる。。しかし、上述したように、アンビルプルホ
ルダはアンビルプル前進装置を介して移動させるようにすると好適である。固定
のアンビルプルホルダ、及びアンビルプル前進装置を介して移動可能なアンビル
プルホルダは、双方とも、アンビルプル掛合体の実施例である。アンビルプルホ
ルダ及びアンビルプル前進装置は、アンビルプルホルダ530及びアンビルプル
前進装置560のように個別のコンポーネントとするか、又は図14A〜図14
Bに示すようにアンビルプル掛合体500′のようにアンビルプルの保持と前進
の双方を行なうことができる1個のコンポーネントとすることもできる。これら
アンビルプル掛合体はすべてアンビルから延びているアンビルプルを保持する掛
合手段の実施例である。このような掛合手段によりアンビルプルを保持した後、
掛合手段はアンビルプルを介して吻合部位におけるアンビルの位置を制御するこ
とができる。
【0196】 アンビルプルホルダ530は移動自在であるため、アンビルプル前進装置の回
転自在のリードねじ562に螺合する。特に、リードねじ562は、ホルダ取付
部532に固定したアンチ‐バックラッシュのナット550に螺合する。アンチ
‐バックラッシュのナット550は取付面552を有し、複数個のこの取付面5
52を経て取付面ねじ554を貫通させてホルダ取付部532及びアンチ‐バッ
クラッシュナット550を互いに保持する。
【0197】 リードねじ562は、基端側の回動端部564をばね取付部452の窪み内に
位置決めしたブッシュ566内で回転させる。リードねじは、更に前進装置ノブ
570に取り付けた末端側の回動端部568を有し、リードねじ562を回転さ
せる。前進装置ノブ570は先進装置ノブ取付部572内で回転させ、このノブ
取付部572は、前進装置ノブ取付ボルト574を介して溝730において本体
710に取り付ける。図6Cに示すように、末端側の回動端部568は、前進装
置ノブ取付部572の開孔内に位置決めしたブッシュ576内で回転する。
【0198】 前進装置ノブ570は複数個の溝578を設けたステムを有し、これら溝に戻
り止め580を掛合させ、前進装置ノブ570を微増分回転を注意深くカウント
できるクリック音を発生し、アンビルプルを前進させるとき、アンビルが圧縮プ
レート装置内に移動する距離を決定することができるようにする。図6Cに示す
ように、戻り止め580は前進装置ノブ取付部572内にねじ込み、前進装置ノ
ブ570のステムの溝578に接触し、各溝が戻り止め580を通過して回転す
るときにクリック音を発生するようにする。
【0199】 図6Dは、前進装置ノブ570を回転してアンビルプル前進装置560を移動
させ、アンビルプル230を引っ張り、アンビル210を圧縮プレート装置30
0内に前進させる状態を示す。前進装置ノブ570を回転するとき、リードねじ
562も回転する。アンビルプルホルダ530は回転自在のリードねじ562に
螺合してトラック730内に拘束されているため、アンビルプルホルダ530は
リードねじ562が回転するとき前後移動だけ行なうことができる。
【0200】 図6Eには取付操作装置600が掛合した状態を示す。取付操作装置600は
第1プレート掛合体600a及び第2プレート掛合体600bを有する。第1プ
レート掛合体600a及び第2プレート掛合体600bは、それぞれ随意のアダ
プタ610a,bを使用して第1及び第2の圧縮プレート310a,bに掛合さ
せる。図12C〜図12Gにつき説明した取付操作装置600′はこれらアダプ
タは使用しない。即ち、これは、第1及び第2プレート掛合体600a′,60
0b′は第1及び第2の圧縮プレート310a′,310b′に直接掛合するた
めである。
【0201】 第1プレート掛合体600a及び第2プレート掛合体600bはそれぞれ開孔
620a,620bを有する。カッタ400はこれら整列した開孔620a,b
に貫通する。第1プレート掛合体600aはレール640上に位置決めし、カッ
タ400の切断端縁414よりも僅かに突出するようにする。この長さの差によ
って第1圧縮プレート300aはカッタを僅かに越えた位置に保持し、図6D〜
図6Eに示すように血管20の壁を圧縮プレート装置内部に引き込み、所要の拡
張を生ずるようにすることができる。
【0202】 レール640はレールピン642を介して本体710に取り付ける。溝ピン6
44をレール640に貫通させ、このことは以下に詳細に説明する。第1プレー
ト掛合体ピン646により第1プレート掛合体600aをレール640の基端に
保持する。
【0203】 第1プレート掛合体600aはピン646を介してレール640に固定すると
ともに、第2プレート掛合体600bはレール640に移動自在に取り付ける。
第2プレート掛合体600bには溝ピン644が貫通する溝634を設ける。溝
634内における溝ピン644の形状により、第1プレート掛合体600bを固
定の向きに保持し、第2プレート掛合体600bを第1プレート掛合体600a
に対して必要に応じて前後に移動することができる。
【0204】 第2プレート掛合体は、ねじ付きレールスリーブ648に掛合するねじ付き圧
縮スリーブ650を回転することによって移動する。ねじ付きレールスリーブ6
48はレール640上に取り付けるか、レールに一体の構成部材とすることがで
きる。レール640及びねじ付きレールスリーブ648、又は圧縮スリーブ65
0に組合せたねじ付きレール部分は、一方のプレート掛合体を他方のプレート掛
合体に向けて前進させる手段をなす。
【0205】 第1プレート掛合体600aはアダプタ610aを有し、このアダプタ610
aは2個のハーフ612a,614aを有するものとすると好適である。図6C
に明示するように、これらハーフを互いに接合するとき、アダプタ610aは周
縁から内方に向かう曲率を有し、この曲率によりアンビル210の掛合端部21
2をアダプタ610aの内周で画定される開孔内に指向させる形状の基端側側面
を有する。アダプタ610aの末端側側面は、第1圧縮プレート310aの外周
311aの寸法に適合する窪み616を有する。止めねじ615をアダプタ61
0aに押し付けることによって第1圧縮プレート310aを所定位置にロックす
る。第1圧縮プレートを第1プレート掛合体600aにロックするには、例えば
、通常の迅速釈放ロック構成のように他の多くの方法がある。
【0206】 第2プレート掛合体600bには、それぞれ図5A、図5Bに示すようなアダ
プタ610b又は610b′を設ける。アダプタ610bは一体であるが、アダ
プタ610b′はハーフ612b、614bを有する。いずれをも使用すること
ができるが、例えば、フッ化エチレン‐プロピレン(FEP)ストランドをPT
FE移植管に結合して形成した補強部57を有する図5Bに示す移植管に位置決
めするときは、補強部はアダプタ610bのような一体のアダプタを取り外すの
を困難にする。図5Aに明示するように、アダプタ610bは管を収容する管状
体であり、管状体の周りから突出して第2圧縮プレート310bの外部側面32
4bを押圧する寸法のフランジ616bを設ける。開孔618bをフランジ61
6bに設け、この開孔618bを圧縮プレート装置300の案内330を摺動自
在に収容する向きと寸法にする。アダプタ610bは開孔付きのフランジを有し
、このフランジを図5Bに示すように第2圧縮プレート310bに適合するよう
にする。これらの特徴を図6Cに明示し、この図6Cは図5Bに示す組立体39
0の縦断面を示す。アダプタ610bは、操作具700の基端部分の拡大図であ
る図16Cにも示すが、この図16Cは操作具700の他の特徴をより明確に示
すため、アダプタ610bは第2圧縮プレート310bに掛合する位置から押し
戻された状態を示してある。
【0207】 以下に図15A〜図15Cにつき側面対側面吻合のセクションで説明するよう
に、取付操作装置は、アンビルプル掛合体及びカッタを有する同一の装置の一部
である必要はない。図15A〜図15Cには、アンビル及びカッタが掛合すると
き第1圧縮プレートを静止状態に保持する装置600a″を示す。案内330上
で第2圧縮プレート310bを押圧することにより圧縮プレート310a,bを
互いに接近させるのに使用する装置600''' も図15A〜図15Cにつき以下
に説明する。取付操作装置600,600′及び600''' は圧縮プレート組立
体を操作するための取付操作手段の実施例である。装置600,600′及び6
00''' の他に、装置600a″も、アンビル及び切断装置を掛合させて開口を
形成するときに第1圧縮プレートを固定する取付操作装置の実施例である。上述
したように、圧縮プレート装置300,300′,300″は、第1管開口を画
定する第1管の部分を第1管開口を画定する第2管の部分に接合するための手段
の実施例である。従って、取付操作装置600は、より広い意味で、第1管開口
を画定する第1管の部分を第2管開口を画定する第2管の部分に接合する操作手
段のための取付操作手段の実施例である。
【0208】 取付操作手段の他の実施例としては、第1管開口を画定する第1管の部分を第
2管開口を画定する第2管の部分に対して吻合する機械的、化学的、又は放射に
基づく取付操作手段がある。機械的取付操作手段の実施例としては、針と糸のよ
をな縫合装置、装置800のようなステープリング又はクリッピング装置がある
。化学的取付操作手段の実施例としては、装置400″のような、生体適合性接
着剤又はグルー、ソルダ、生物学的血液凝固溶液、発色団及びソルダの組合せ、
及びこれらの組合せを送給する装置がある。放射に基づく取付操作手段の実施例
としては、装置400″のような、放射溶着装置、レーザシーリング装置、及び
これらの組合せがある。装置400,800によって示すように、これら取付操
作手段の組合せも可能である。
【0209】 上述したように、取付操作装置はアンビルプル掛合体及びカッタを有する同一
装置の一部である必要はない。このことにより使用する器具の寸法を減少するこ
とができる。使用する器具の寸法は操作具700の特徴の若干を省くことによっ
ても減少することができる。操作具700は特定の吻合処置のパラメータを極め
て精密に調整することができるように形態を変更することができる。従って、研
究用のセッティングにも極めて有用である。しかし、市販のセッティングに使用
されるアプリケータは、同程度の変更ができない一層標準化された特徴にする。
例えば、ばね負荷装置は標準セッティングにプリセットする。このような標準セ
ッティングを使用することにより、操作具の全体寸法を減少するのに役立つ。外
部吻合操作具の調整を行なうノブ及び他の特徴も、より迅速にこれら調整を行な
うことができる他の形態のもので達成することができる。例えば、回転式圧縮ス
リーブ650の代わりに、トリガ動作の形態によっても圧縮プレート装置300
を圧縮することができる。
【0210】 上述したように、アンビル210は、直接画像ガイダンスの下に、経皮的遠隔
刺入位置から血管造影診断ロードマップに基づく吻合部位に位置決めする。この
場合、皮膚切り込み及び血管の限定切開を吻合部位で行って血管の壁を露出させ
る。代案として、アンビルを外部に位置決めする。いずれの場合でも、アンビル
を位置決めして血管壁の内部に当接し、血管からアンビルプルを突出させた後、
図6C〜図6Dに示すように操作具700にアンビルプルを位置決めし、吻合処
置を完了する。
【0211】側面対側面吻合 図15A〜図15Cには、側面対側面吻合を行なう際の主なステップを示す。
カッタ400は血管50の端部内に挿入することによって血管50内に位置決め
し、次に、切断ナイフ412が図15Aに示すように血管50の壁に指向するよ
うカッタ400を血管50内でひねる。切断ナイフ412は血管50の壁を切断
するのをシース490によって防止する。シース490はカッタ400に対して
位置決めし、シース490の末端492が切断端縁414を越えて突出させる。
この形態によれば、シース490を吻合部位から上方に引き抜くまでは切断端縁
414が血管50に接触するのを防止する。
【0212】 2個の個別の器具が取付操作装置600の作業を行なう。第1プレート掛合体
600a″は、互いに対向する掴み部分602a″を有するやっとこ又はプライ
ヤを有し、これら掴み部分は回動自在に取り付けたハンドル部分604a″から
一体に突出する。掴み部分602a″は第1圧縮プレート310aをロックし、
アンビル210を第1圧縮プレート開口320aに引き込むことができ、また血
管20の壁を圧縮プレート装置300の内側に拡張することができる。
【0213】 第1プレート掛合体600a″により第1圧縮プレート310aを保持してい
る間に、カッタ400,シース490及び血管50を第1プレート開口320b
に押し込む。アンビルプル230は血管50の壁及びカッタ400のチャンバ4
20の内部に貫通させておくことに注意されたい。カッタ400を圧縮プレート
装置300内に押し込んでアンビル230に接触させるとき、シース490を後
退させる。
【0214】 図15Bはシース490が後退してカッタ400及びアンビル210が互いに
掛合し、血管20及び血管50のそれぞれに開口24,54を同時に形成する状
態を示す。開口54を形成した後、第2管開口54を画定即ち、く部分56は、
シース490、切断チューブ410又はアンビル210のいずれかに休止する。
圧縮プレート相互を互いに接近させると、この部分56は第1管開口24を画定
する血管20の部分26に向かってランディング214上に前進する。
【0215】 図15Bは、と操作装置600''' によって第1及び第2の圧縮プレート装置
を掴んでいる状態を示す。特に、と操作装置600''' は、第1圧縮プレート3
10aに掛合する第1プレート掛合体600a''' と、第2圧縮プレート310
bに掛合する第2プレート掛合体600b''' とを有し、圧縮プレート310a
,bは、案内330上で第2圧縮プレート310bを押し込むことによって互い
に接近することができる。
【0216】 図15Cは、取付操作装置600''' が第2圧縮プレート310bを第1圧縮
プレート310aに向けて押し込んだ状態を示す。第2圧縮プレート310bが
第1圧縮プレート310aに向けて押し込まれると、血管50の部分56は血管
20の部分26に押し付けられ、双方の部分はランディング214上に休止して
おり、従って、これら部分はそれぞれ保持タブ314a,b上にめくれ返る。第
2圧縮プレート310bが取付操作装置600''' によって所定位置に押し込ま
れたとき、部分26,56は図示のように保持タブ314a,b上にめくれ返る
。切断された部分25,55はアンビル210の球形掛合端部212上に留まり
、アンビル装置200、カッタ400、シース490とともに血管50から取り
外される。
【0217】 図面及び上述の説明から、本発明の圧縮プレートは管状構成の端部における吻
合にも有効に使用できることが分かる。端部対端部に吻合に対しても上述の説明
の適用は当業者であれば容易に理解できるであろう。
【0218】外部位置決め吻合 受容血管における吻合部位への器具のアクセスは、閉塞又は血管損傷によって
阻害される。この場合、カテーテルは血管の内部から吻合部位にアクセスするの
に使用できない。その代わり、本発明の他の実施例においては、吻合部位に形成
する動脈切開のような小さい切り込みから吻合部位の内腔にアクセスする。次に
アンビル装置をこの切り込みから挿入し、カテーテルを使用してアンビル及びワ
イヤを挿入するときと同様にして血管の内部空間における衝合操作を行なう。
【0219】 図16A〜図16Eは、外部吻合操作具と組合せた外部位置決めアンビル装置
を使用して吻合する際の主なステップを示す。図16Aは血管20に形成した挿
入開口16を示す。挿入開口16は、アンビル、例えば、図7Cに示すようにア
ンビル210c又は本明細書に記載した任意のアンビルを外部から内腔28内に
位置決めすることができるのに十分な大きさとするのが好ましい。アンビル21
0cを吻合部位として選択した挿入開口16において第1血管20の壁から挿入
し、アンビルプル230を挿入開口16から突出させた後、1個の固定縫合30
又は複数個の固定縫合を使用して挿入開口16を部分的に閉じる。
【0220】 図7Dにつき上述したように、アンビル210cの末端端部218c又はアン
ビル210dの末端端部219cのようなテーパ付き末端端部218を有するア
ンビルは外部からの挿入が容易である。図16C〜図16Eは、しかし、テーパ
のない末端端部218を有するアンビル210を血管20の外部から挿入した状
態を示してあることに注意されたい。
【0221】 図16Cに示すように、吻合処置のために、アンビルプル230を外部吻合操
作具700に装着することができる。アンビルプル230を外部吻合操作具70
0に装着した後は、あとの処置は内腔内部導入アンビル装置につき説明した吻合
処置と同一である。
【0222】 図16Dは、アンビルプル230が圧縮プレート装置300からカッタ400
のチャンバ420を経て延在し、内腔位置決めアンビル装置の使用を示す図4A
に示すように切断端縁414がアンビル210の球形掛合端部212に対して自
己心出しし及び着座した状態を示す。図4Aと図16Dとの唯一の相違点は、初
期刺入部15の方が挿入開口16よりもはるかに小さい点である。しかし、固定
縫合30によれば、挿入開口16の寸法を減少することができるため、血管20
の壁をアンビル210によって拡張することができる。
【0223】 図16Eは、血管20の壁の拡張が挿入開口16の寸法を拡大し、挿入開口の
一部がカッタ400の切断端縁414の範囲を越えて大きくならない限りにおい
て、固定縫合30なしに図16Dで示す同一のステップを行なうことかできるこ
とを示している。従って、内腔内部から案内したアンビル装置のアンビルプルに
よって比較的小さい初期刺入部15を通す代わりに、内腔外部から位置決めする
アンビル装置によって挿入開口16を有する血管を拡張するときには、内腔内導
入アンビル装置で可能となる程には血管を拡張することはできない。この理由か
ら図16Eに示すアンビル210のランディング214は図4Aで示したアンビ
ル210のランディング214よりも短い。
【0224】 その後の所望のめくれ返りプロセスのために血管の壁を拡張させる他の方法と
しては、膨張可能なアンビルを使用して挿入開口16の寸法を減少することがあ
る。アンビルのセクションで説明したように、吻合部位で膨張又は展開するアン
ビルを使用することができる。例えば、図9A〜図9B及び図10A〜図10B
には機械的に展開可能なアンビルを示し、図11A〜図11Bには化学的に展開
可能なアンビルを示す。これら膨張可能なアンビルを血管の外部から小さい挿入
開口を経て内腔内に挿入し、次いで展開させる。従って、このような膨張可能な
アンビルは挿入開口に挿入するため初期的にはしぼんだ状態と、膨張状態をとる
ことができる。アンビルを展開した後、固体アンビル又は剛体アンビルと同様に
使用することができる。
【0225】 内腔内部から案内したアンビルと同様に、外部から血管の内腔内に位置決めす
るアンビルもカッタ400よりも大きい掛合端部を有し、カッタ400又は他の
切断装置がアンビルに掛合して第1管開口を形成するときにアンビルの掛合端部
212の一部が切断端縁414を越えて存在するようにすることができる。換言
すれば、切断ナイフ412の切断端縁414の周縁によって画定される断面積は
、切断端縁414が掛合端部212に掛合する掛合端部212の断面積よりも小
さい。従って、膨張可能なアンビルであっても、掛合端部の断面積は、膨張状態
では切断装置の切断周縁によって画定される断面積よりも大きい。更に、掛合端
部も球形となり、カッタは球形の掛合端部212に対して自己心出し及び自己着
座することができる。これら形態の利点はアンビルのセクションで示唆に説明し
た通りである。
【0226】 図18A〜図18Bに示すように、外部位置決めアンビルは非円形開口を形成
するのにも使用することができる。これらアンビルは、非円形切断端縁を掛合端
部に押し付けて第1管開口を形成するカッタの切断端縁に対応する形状の掛合端
部を有する。
【0227】外部位置決め吻合窓切断装置 上述したように、アンビルは掛合端部における寸法を、切断装置の切断端縁の
周縁で画定される断面積よりも大きい断面積となり、切断装置がアンビルに掛合
するときアンビルの掛合端部の部分が切断端縁を越えて存在し、第1管開口を形
成することができる寸法とすると好適である。この寸法差は管開口を形成するた
めにだけ装置に適用する。
【0228】 図17Aは、アンビル1210を有する外部位置決め吻合窓切断装置1000
を切り込み開口16から血管の内腔内に挿入しようとしている斜視図である。図
17Bは切断装置1000が血管20を拡張して切断しようとしている斜視図で
ある。図17Cは円筒形の切断端縁1414が球形掛合端部1212に掛合し開
口25を形成する状態を示す。図18A〜図18Bの切断装置1000′は楕円
切断装置1400′によって楕円開口を血管20に形成する楕円アンビル121
0′を示す。図18Aは切断装置1000′が血管の壁を斜めに拡張し、切断装
置1000′によって形成する楕円開口がY字形式の端部対側面吻合を行なうこ
とができるようにしたものであることに注意されたい。切断装置1000′は、
アンビルをカッタに押し付けたとき血管を切断する固定カッタを有するシンプル
な装置である。アンビル及びアンビルプルは一体に示してあるが、切断装置のア
ンビルはアンビルと題したセクションで説明したように膨張可能なアンビルとす
ることもできる。
【0229】 図19A〜図19Bは、ばね負荷切断装置1000の断面図を示す。ばね負荷
切断装置1000は、ステム1012及びハンドルキャップ1014を含むハン
ドル1010を有する。ステム1012は、図19A及び図19Bを比較して示
すようにチャンバ内で移動し、高張力ばね1016に抗して押すことによりカッ
タ1400を押圧する。カッタ1400は可動であり、アンビルプル1230に
沿って長い距離にわたり移動してカッタ1400に接触する。
【0230】 ピン1020はアンビルプル1230及びケーシング1022に貫通し、ケー
シング1022に一体のコンポーネントである握りハンドル1024の移動によ
ってアンビルプル1230を移動する。ピン1020は、図17A〜図17B仮
想線で示す溝1018内で移動する。アンビルプル1230の末端は、高張力ば
ね1016内に同心状に配置した低張力ばね1026に衝合する。この構成によ
り、アンビルプル1230及びカッタ1400はともにばね負荷を受ける。
【0231】 本発明は、本発明の精神又は基本的特徴の範囲内で他の特別な形式で実施する
ことができる。上述の実施例はすべて単に例示しただけであり、これらに限定さ
れるものではない。従って、本発明の範囲は、上述の説明ではなく特許請求の範
囲によって規定される。特許請求の範囲の意味及び等価の範囲内にあるすべての
変更も本発明の特許請求の範囲内に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 離れた吻合位置まで、案内ワイヤを指向させる際のカテーテルの適用
位置でカテーテルを挿入している患者の斜視図である。
【図2A】 選択された吻合位置にある案内ワイヤのコイルと共に示す血管の部
分拡大断面図である。
【図2B】 位置決めカテーテルを吻合位置に位置決めした後、カテーテルシス
テムを利用する次の位相を示す図2Aの血管の部分拡大断面図である。
【図2C】 吻合位置における最初の挿通孔に貫通する貫入カテーテル、及び貫
入ワイヤとしてのカテーテルシステムを利用する次の位相を示す図2Bの血管の
部分拡大断面図である。
【図2D】 貫入カテーテルのみが残るように貫入ワイヤを除去した後、カテー
テルシステムを利用する次の位相を示す図2Cの血管の部分拡大断面図である。
【図2E】 貫入カテーテルに管腔内指向アンビル装置を挿入した際、カテーテ
ルシステムを利用する次の位相を示す図2Dの血管の部分拡大断面図である。
【図2F】 アンビルを血管の内部に接触させるよう、血管20の壁を通じて、
管腔内指向アンビル装置のアンビルプルを引き出した後の図2Eに示す血管の部
分拡大断面図である。
【図3A】 圧縮位置を示すため、仮想線で示した案内される圧縮板装置の斜視
図である。
【図3B】 第2圧縮板の保持タブに負荷された移植片側血管と、移植側血管の
内腔内に負荷されるよう位置決めされたカッタとを示す図3Aの案内される圧縮
板装置の斜視図である。
【図4A】 アンビル装置が血管を圧縮板装置内に膨張させた時の図3Aに示す
圧縮板装置の横断面図である。
【図4B】 血管内に開口を形成するため、カッタとアンビルとを掛合させた際
の、図4Aに示す圧縮板装置の次の位相における断面図である。
【図4C】 外反転させた移植片側血管が外反転血管に接触するよう、第1圧縮
板に向け第2圧縮板を圧縮した後の、図4Bに示す圧縮板装置の次の位相におけ
る断面図である。
【図4D】 アンビル装置、及びカッタを除去した後の、図4Cに示す圧縮板装
置の次の位相における断面図である。
【図5A】 第2圧縮板の保持タブに負荷された移植片側の血管と、移植片側血
管の内腔内に位置するカッタと、第2圧縮板上に位置決めされる用意ができたア
ダプタと共に示す図3Aの案内される圧縮板装置の斜視図である。
【図5B】 第2圧縮板の保持タブに負荷された移植片側の血管と、移植片側血
管の内腔内に位置するカッタと、第2圧縮板上に位置決めされたアダプタと共に
示す図3Aの案内される圧縮板装置の斜視図である。
【図6A】 外部吻合オペレータの斜視図である。
【図6B】 外部吻合オペレータの分解斜視図である。
【図6C】 外部吻合オペレータの横断面図である。
【図6D】 アンビルプルを引っ張るようアンビルプルアドバンサを回転し、ア
ンビルにより血管を圧縮板装置内に入れた際の外部吻合オペレータの断面図であ
る。
【図6E】 アタッチメントアクチュエータ装置を動かして、第1圧縮板に第2
圧縮板を圧縮する際の外部吻合オペレータの断面図である。
【図7A】 僅かにテーパ付きのランディングを有するアンビルの代案の実施例
の斜視図である。
【図7B】 フレア付きフランジを有するアンビルの代案の実施例の斜視図であ
る。
【図7C】 テーパターミナル端を有するアンビルの代案の実施例の斜視図であ
る。
【図7D】 楕円掛合端と偏心して連結されたアンビルプルとを有するアンビル
の代案の実施例の斜視図である。
【図8】 管腔内指向アンビル装置をアンビルから延びる位置決めステムにより
位置決めした後、アンビルを血管の内部に接触させるよう、血管20の壁を通じ
て、引っ張られた管腔内指向アンビル装置のアンビルプルを示す図2A〜図2F
の血管の一部拡大断面図である。
【図9A】 機械的に膨張したアンビルの斜視図である。
【図9B】 図9Aに示すアンビルの断面図である。
【図10A】 他の機械的に膨張したアンビルの斜視図である。
【図10B】 図10に示すアンビルの断面図である。
【図11A】 化学的に膨張したアンビルの斜視図である。
【図11B】 図11Aに示すアンビルの断面図である。
【図12A】 スナップ嵌着圧縮板装置の斜視図である。
【図12B】 第2圧縮板の保持面に負荷された移植片側血管を示す図12Aの
スナップ嵌着圧縮板装置の斜視図である。
【図12C】 アンビル装置により血管を圧縮板装置内に膨張させた時の図12
Bの圧縮板装置の断面図である。
【図12D】 血管に開口を形成するため、カッタとアンビルとを掛合させた際
の、図12Aに示す圧縮板装置の次の位相の断面図である。
【図12E】 第1血管開口を画成している血管の部分に移植片側血管を外反転
させた際の図12Dに示す圧縮板装置の次の位相の部分拡大断面図である。
【図12F】 外反転した移植片側血管が外反転血管に接触するよう、第1圧縮
板に向け、第2圧縮板を圧縮した後の図12Bに示す次の位相の圧縮板装置の断
面図である。
【図12G】 アンビル装置とカッタとを除去した後の、吻合構造を示す図12
Cの圧縮板装置の断面図である。
【図13】 第2圧縮板の保持タブに負荷され、カッタを通じて受け入れる準備
ができた移植片側血管に、角度をなす楕円形の開口で血管を接合するのに使用す
るようにした案内された圧縮板装置の斜視図である。
【図14A】 円形開口を形成するよう、カッタを通じて、アンビルプルエンゲ
ージャまで延びるスレッドアンビルプルにより、アンビルに掛合する準備ができ
たカッタの斜視図である。
【図14B】 楕円形開口を形成するよう、カッタを通じて、アンビルプルエン
ゲージャまで延びるスレッドアンビルプルにより、アンビルに掛合する準備がで
きたカッタの斜視図である。
【図14C】 垂直でない方向に2個の血管を接合するため、クリップを加える
クリッピング装置の斜視図である。
【図14D】 切断を行うことができ、はんだ付けのための放射線の送出と、接
着剤、及びその他の流体の送出とができる装置の断面図である。
【図15A】 第1圧縮板を保持しながら、側部対側部の吻合に使用している図
3Aに示す圧縮板装置の一部を断面とする斜視図である。
【図15B】 血管に開口を形成するため、カッタとアンビルとを掛合させた際
の、図15Aに示す次の位相の圧縮板装置の断面図である。
【図15C】 外反転された移植片側血管が外反転血管に接触するようアタッチ
メント作動装置により、第1圧縮板に向け、第2圧縮板が圧縮された後の図15
Aに示す次の位相の圧縮板装置の断面図である。
【図16A】 血管の外部から血管の内腔内に挿入されつつある図7Cのアンビ
ルの斜視図である。
【図16B】 挿入開口の周りのステー縫合部と、仮想線で示したアンビルと共
に示す図16Aの血管の斜視図である。
【図16C】 吻合部を形成するため、仮想線で示したアンビルに協働する外部
吻合オペレータの斜視図である。
【図16D】 挿入開口の周りにステー縫合部を有する血管をアンビル装置が膨
張させた際の図3Aに示す圧縮板装置の断面図である。
【図16E】 挿入開口を通じて血管の内腔内にアンビル装置を挿入した後の図
3Aに示す圧縮板装置の断面図である。
【図17A】 挿入開口を通じて、血管の内腔内にアンビルを挿入する外部に位
置する吻合窓切開装置の斜視図である。
【図17B】 アンビルに協働する用意ができており、血管を膨張させる外部に
位置する吻合窓切開装置の斜視図である。
【図17C】 アンビルの掛合端をカッタに掛合させ、開口を形成するよう、ア
ンビルを引っ張る図17A、及び図17Bに示す外部に位置する吻合窓切開装置
のアンビルプルの断面図である。
【図18A】 楕円形アンビルに協働する外部に位置する吻合窓切開装置の斜視
図である。
【図18B】 アンビルの掛合端をカッタに掛合させ、開口を形成するよう、ア
ンビルを引っ張る図18Aに示す外部に位置する吻合窓切開装置のアンビルプル
の断面図である。
【図19A】 挿入開口を通じて、アンビルを挿入した後、ばねで押圧され、外
部に位置する吻合窓切開装置のアンビルプルの断面図である。
【図19B】 アンブルプルをカッタに引っ張った際の図19Aに示すばねで押
圧され、外部に位置する吻合窓切開装置のアンビルプルの断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 マイケル シー バラス アメリカ合衆国 ユタ州 84101 バウン ティフル イースト 900 ノース 440 (72)発明者 ブルース エム バーネット アメリカ合衆国 ユタ州 84117 ソルト レイク シティ イースト 4500 サウ ス 2270 ナンバー 24 Fターム(参考) 4C026 AA01 FF58 4C060 BB05 CC03 CC07 CC18 CC32 FF19 FF29

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吻合装置に関連して第1管を第2管に吻合する内腔内導入アンビ
    ル装置において、 吻合部位で第1管の壁の内面に掛合しうるアンビルであって、挿入部位から遠
    隔位置にある吻合部位まで前記第1管の内腔内に通過できる寸法とし、また掛合
    端部を有するアンビルと、 基端及び末端を有するアンビルプルであって、前記アンビルの掛合端部を基端
    とし、前記第1管の内腔内で移動するに十分な可撓性を有し、前記第1管の内腔
    内で移動しかつ前記吻合部位から遠い位置にある位置で前記第1管の内腔に挿入
    し、アンビルプルを前記吻合部位に内腔内で位置決めしかつ前記第1管の壁に形
    成した初期刺入部から前記第1管から抜け出るようにし、前記アンビルプルの断
    面直径は前記アンビルの掛合端部の断面直径よりも相当小さく、前記アンビルプ
    ルを前記第1管の壁における前記初期刺入部から前記第1管をから抜け出た後、
    前記アンビルプルを引っ張ることができ、最終的にアンビルの掛合端部が前記第
    1管の壁における前記初期刺入部を通過せずに前記第1管の壁の内部に引き当て
    られようにしたアンビルプルと を具え、 前記アンビルの掛合端部は、アンビルを前記吻合部位における第1管の壁の内
    部に接触するよう内腔内で位置決めし、アンビルプルを第1管の外側に保持した
    後、前記アンビルの掛合端部に対して第1管の外側から指向させて前記第1管の
    壁に開口を形成する切断装置と掛合するよう構成した ことを特徴とする内腔内導入アンビル装置。
  2. 【請求項2】 前記アンビルの掛合端部を球形とした請求項1記載の内腔内導入
    アンビル装置。
  3. 【請求項3】 前記アンビルの掛合端部を球形とし、前記アンビルには、前記球
    形掛合端部から一体に延在する円筒形側壁を設けた請求項1記載の内腔内導入ア
    ンビル装置。
  4. 【請求項4】 前記アンビルを剛体とした請求項1記載の内腔内導入アンビル装
    置。
  5. 【請求項5】 前記アンビルを固体とし、前記アンビルプルの末端が貫通する孔
    を前記アンビルに設けた請求項1記載の内腔内導入アンビル装置。
  6. 【請求項6】 前記アンビルを、重合化可能な材料を収納した膨張可能なアンビ
    ル、機械的に展開する膨張可能なアンビル、及びバルーンアンビルよりなるグル
    ープから選択した請求項1記載の内腔内導入アンビル装置。
  7. 【請求項7】 前記アンビルを前記アンビルプルに固着した請求項1記載の内腔
    内導入アンビル装置。
  8. 【請求項8】 前記アンビルプルをワイヤとした請求項1記載の内腔内導入アン
    ビル装置。
  9. 【請求項9】 前記アンビルプルを中空シャフトとした請求項1記載の内腔内導
    入アンビル装置。
  10. 【請求項10】 更に、前記受容血管に位置決めすることができるカテーテル装
    置を設け、このカテーテル装置は、前記アンビルプルによってアンビルをカテー
    テル装置と一緒に引っ張ることができる形態とした請求項1記載の内腔内導入ア
    ンビル装置。
  11. 【請求項11】 前記アンビルの末端を非刺入性末端とした請求項1記載の内腔
    内導入アンビル装置。
  12. 【請求項12】 前記アンビルプルの末端を刺入性末端とし、この刺入性末端は
    第1管の壁に刺入してこの第1管の化ヘに初期刺入部を形成するようにした請求
    項1記載の内腔内導入アンビル装置。
  13. 【請求項13】 前記装置は、カテーテルを遠隔位置から吻合部位に位置決めす
    ることができるものとした請求項1記載の内腔内導入アンビル装置。
  14. 【請求項14】 前記アンビルプルの長さを、アンビル装置が前記遠隔位置から
    吻合部位まで到達するに十分な長さとした請求項1記載の内腔内導入アンビル装
    置。
  15. 【請求項15】 前記アンビルプルとは反対側で前記アンビルから位置決めステ
    ムを突出させ、この位置決めステムの長さは、遠隔位置から吻合部位までアンビ
    ル装置を導入することができるに十分な長さとした請求項1記載の内腔内導入ア
    ンビル装置。
  16. 【請求項16】 吻合装置に関連して第1管を第2管に吻合する内腔内導入アン
    ビル装置において、 吻合部位で第1管の壁の内面に掛合しうるアンビルであって、挿入部位から遠
    隔位置にある吻合部位まで前記第1管の内腔内に通過できる寸法とし、また球形
    掛合端部及びこの球形掛合端部から一体に突出する円筒形側壁を有するアンビル
    と、 基端及び末端を有するアンビルプルであって、前記アンビルの掛合端部を基端
    とし、前記第1管の内腔内で移動しかつ前記吻合部位から遠い位置にある位置で
    前記第1管の内腔に挿入し、アンビルプルを前記吻合部位に内腔内で位置決めし
    かつ前記第1管の壁に形成した初期刺入部から前記第1管から抜け出るようにし
    、前記アンビルプルの断面直径は前記アンビルの掛合端部の断面直径よりも相当
    小さく、前記アンビルプルを前記第1管の壁における前記初期刺入部から前記第
    1管をから抜け出た後、前記アンビルプルを引っ張ることができ、最終的にアン
    ビルの掛合端部が前記第1管の壁における前記初期刺入部を通過せずに前記第1
    管の壁の内部に引き当てられようにしたアンビルプルと を具え、 前記アンビルは、アンビルを前記吻合部位における第1管の壁の内部に接触す
    るよう内腔内で位置決めし、アンビルプルを第1管の外側に保持した後、前記ア
    ンビルの球形掛合端部に第1管の外側から押し付けられるカッタを有するものと
    して構成した ことを特徴とする内腔内導入アンビル装置。
  17. 【請求項17】 第1管の壁を第2管に吻合する吻合装置において、 内腔内導入アンビル装置を設け、この内腔内導入アンビル装置は、 吻合部位で第1管の壁の内面に掛合しうるアンビルであって、挿入部位から遠
    隔位置にある吻合部位まで前記第1管の内腔内に通過できる寸法とし、また掛合
    端部を有するアンビルと、 基端及び末端を有するアンビルプルであって、前記アンビルの掛合端部を基端
    とし、前記第1管の内腔内で移動するに十分な可撓性を有し、前記第1管の内腔
    内で移動しかつ前記吻合部位から遠い位置にある位置で前記第1管の内腔に挿入
    し、アンビルプルを前記吻合部位に内腔内で位置決めしかつ前記第1管の壁に形
    成した初期刺入部から前記第1管から抜け出るようにし、前記アンビルプルの断
    面直径は前記アンビルの掛合端部の断面直径よりも相当小さく、前記アンビルプ
    ルを前記第1管の壁における前記初期刺入部から前記第1管をから抜け出た後、
    前記アンビルプルを引っ張ることができ、最終的にアンビルの掛合端部が前記第
    1管の壁における前記初期刺入部を通過せずに前記第1管の壁の内部に引き当て
    られようにしたアンビルプルと を具え、 前記アンビルの掛合端部は、アンビルを前記吻合部位における第1管の壁の内
    部に接触するよう内腔内で位置決めし、アンビルプルを第1管の外側に保持した
    後、前記アンビルの掛合端部に対して第1管の外側から指向させて前記第1管の
    壁に開口を形成する切断装置と掛合するよう構成し、また 前記内腔内導入アンビル装置のアンビルに掛合しうる切断装置であって、ア
    ンビルを前記吻合部位における第1管の壁の内部に接触するよう内腔内で位置決
    めし、アンビルプルを第1管の外側に保持した後、前記アンビルの球形掛合端部
    に第1管の外側から押し付けられるとき、前記吻合部位で前記第1管の壁に第1
    管開口を形成するカッタ装置を 具えたことを特徴とする内腔内導入アンビル装置。
  18. 【請求項18】 更に、前記第1管開口を画定する第1管の部分を前記第2管開
    口を画定する第2管の部分に接合して前記第1管及び前記第2管を互いに吻合し
    しつ互いに流体連通することができる接合手段を設けた請求項17記載の吻合装
    置。
  19. 【請求項19】 前記接合手段を圧縮プレート装置とした請求項18記載の吻合
    装置。
  20. 【請求項20】 前記接合手段を、第1管開口を画定する第1管の部分を前記第
    2管開口を画定する第2管の部分に機械的に接合する手段、第1管開口を画定す
    る第1管の部分を前記第2管開口を画定する第2管の部分に化学的に接合する手
    段、第1管開口を画定する第1管の部分を前記第2管開口を画定する第2管の部
    分に放射に基づいて接合する手段、及びこれらの組合せよりなるグループから選
    択した請求項18記載の吻合装置。
  21. 【請求項21】 前記第1管開口を画定する第1管の部分を前記第2管開口を画
    定する第2管の部分に機械的に接合する手段を、縫合糸、ステープル、及びクリ
    ップ、並びにこれらの組合せよりなるグループから選択した請求項20記載の吻
    合装置。
  22. 【請求項22】 前記第1管開口を画定する第1管の部分を前記第2管開口を画
    定する第2管の部分に化学的に接合する手段を、生体適合性接着剤又はグルー、
    ソルダ、生物学的血液凝固溶液、発色団及びソルダの組合せ、及びこれらの組合
    せよりなるグループから選択した請求項20記載の吻合装置。
  23. 【請求項23】 前記第1管開口を画定する第1管の部分を前記第2管開口を画
    定する第2管の部分に放射に基づいて接合する手段を、組織溶着放射、物質及び
    レーザシーリング用放射の組合せ、及びこれらの組合せよりなるグループから選
    択した請求項20記載の吻合装置。
  24. 【請求項24】 更に、前記第1管開口を画定する第1管の部分を前記第2管開
    口を画定する第2管の部分に接合するための手段を操作し、前記第1管及び第2
    管を互いに吻合しかつ流体連通するようにした取付操作装置を設けた請求項17
    記載の吻合装置。
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