JP2003516456A - ポリカーボネートおよびスチレンコポリマーをベースとする充填剤含有の熱可塑性成形材料 - Google Patents

ポリカーボネートおよびスチレンコポリマーをベースとする充填剤含有の熱可塑性成形材料

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JP2003516456A JP2001543651A JP2001543651A JP2003516456A JP 2003516456 A JP2003516456 A JP 2003516456A JP 2001543651 A JP2001543651 A JP 2001543651A JP 2001543651 A JP2001543651 A JP 2001543651A JP 2003516456 A JP2003516456 A JP 2003516456A
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Abstract

(57)【要約】 a)芳香族ポリカーボネート少なくとも1種 1〜97.5質量%、b)グラフトポリマー少なくとも1種 1〜97.5質量%、これは次のものからなる:b1)ゴム弾性ポリマーからなるグラフトベース 40〜80質量%、b2)次のもの:b21)スチレンまたはアルキル置換されたスチレン 60〜95質量%、b22)不飽和ニトリル少なくとも1種 5〜40質量%からなるグラフト20〜60質量%、c)熱可塑性コポリマー少なくとも1種 1〜97.5質量%、これは次のものからなる:c1)スチレンまたはアルキル置換されたスチレン 60〜85質量%、c2)不飽和ニトリル少なくとも1種 15〜40質量%、d)次のもの:d1)粒子状の無機充填剤少なくとも1種 5〜95質量%およびd2)繊維状の充填剤 5〜95質量%、その際、繊維状の充填剤の少なくとも50質量%は、少なくとも50μmの長さを有する、からなる混合物0.5〜25質量%、および場合によりその他の成分を含有する熱可塑性成形材料を請求する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ポリカーボネートとスチレンコポリマーとをベースとする、充填剤
含有の熱可塑性成形材料、その製造方法および成形体、繊維およびシートを製造
するため、特に自動車分野で車体部材を製造するためのその使用に関する。
【0002】 ポリカーボネートとスチレンポリマーとからなるポリマーブレンド、たとえば
ABS(アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン−ポリマー)またはASA(
アクリルニトリル−スチレン−アクリレート−ポリマー)は、卓越した機械的特
性により優れている。従ってこれらの成形材料は種々の分野、たとえば自動車製
造、建設分野において、事務機器のため、ならびに電気機器および家庭用品にお
いて使用されている。
【0003】 面積の大きい成形部材を製造するためには熱膨張係数(CTE)が小さいこと
が所望される。熱膨張係数の低下は、充填剤または補強材を熱可塑性成形材料に
添加することにより可能である。しかしこの場合、同時に製品の靭性および流動
性が著しく低下する。
【0004】 EP−B−0391413には、芳香族ポリカーボネートとゴム変性されたポ
リマーとから構成され、充てんされたポリマー混合物が記載されている。該混合
物は無機充填剤4〜18質量%を含有しており、ポリマーブレンド中の充填剤粒
子の少なくとも98質量%は44μmより小さい粒径を有する。この場合、充填
剤の厚さに対する平均粒径の比率は4〜24である。特に、特別に選択された、
か焼されていない粘土を使用する。この場合、複数の異なった粘土およびタルク
の混合物を使用する。繊維状の補強材、たとえばガラス繊維を使用しないように
忠告されているが、それというのも、そのような補強材は認容することができな
い表面特性につながり、かつ成形部材の表面で目に見えるからである。
【0005】 EP−B−0135904は、充填剤としてタルク(ケイ酸マグネシウム)を
含有するポリエチレンテレフタレート/ポリカーボネートのブレンドに関する。
成形材料はポリエチレンテレフタレート、熱可塑性の芳香族ポリカーボネート、
ブタジエンをベースとし、グラフト変性されたゴムおよび0.1〜4%のタルク
から構成されている。
【0006】 WO96/06136は充てんされたポリカーボネート−ブレンド組成物に関
する。ポリカーボネートとモノビニリデン芳香族コポリマーからなるブレンドが
記載されおり、これはグラフトゴムを含有していない。さらに該組成物は最大で
10μmの平均粒径を有する無機充填剤を含有しており、その際、厚さに対する
直径の平均的な比率は4〜30である。
【0007】 充填剤としてタルクおよび粘土が記載されている。
【0008】 記載の成形材料は、全ての適用にとって、熱膨張係数が小さく、それにも係わ
らず十分な靭性と流動性を有するという適切な特性プロフィールを有しているわ
けではない。
【0009】 記載されている充填剤含有の成形材料を面積の大きい部材へと加工する際のも
う1つの問題は、ゲート領域での表面欠陥である。
【0010】 従って本発明の課題は、ポリカーボネート、スチレンコポリマーおよび充填剤
もしくは補強材をベースとし、熱膨張係数が低減している以外に、良好な靭性、
特に−30℃での耐衝撃性ならびに室温における高い破断点伸びおよびノッチ付
衝撃強さを有する成形材料を提供することである。該成形材料はさらに、良好な
寸法安定性および高い靭性以外に、極めて良好な流動性を有しているべきである
。さらに有利にはゲート領域における表面品質を改善すべきである。
【0011】 本発明によれば、ポリカーボネートとスチレンコポリマーとをベースとするポ
リマーブレンドを使用する際に、無機の粒子状充填剤およびガラス繊維からなる
特別な組合せにより、熱膨張係数が低減し、その際、同時に良好な靭性、特に−
30℃での耐衝撃性、ならびに室温で高い破断点伸びおよびノッチ付衝撃強さが
得られることが判明した。さらに該成形材料は、極めて良好な流動性およびゲー
ト領域での改善された表面品質を有する。
【0012】 本発明は、成分A、B、CおよびDならびに場合によりE、F、GおよびH: a)芳香族ポリカーボネートA少なくとも1種 1〜97.5質量%、 b)グラフトポリマーB少なくとも1種 1〜97.5質量%、これは次のも
のからなる: b1)アルキル基中に1〜8個の炭素原子を有するアルキルアクリレートをベ
ースとするゴム弾性ポリマーB1、エチレン/プロピレン、ジエンまたはシロキ
サンからなり、かつ0℃を下回るガラス転移温度を有するグラフトベース 40
〜80質量%、 b2)次のもの: b21)スチレンまたは一般式I
【0013】
【化3】
【0014】 [式中、RはC〜C−アルキル基または水素を表し、かつRはC〜C −アルキル基を表し、かつnは1、2または3の値を有する]の置換されたスチ
レンB21またはこれらの混合物 60〜95質量%および b22)不飽和ニトリルB22少なくとも1種 5〜40質量% からなるグラフトB2 20〜60質量%、 c)熱可塑性コポリマーC少なくとも1種 1〜97.5質量%、これは次の
ものからなる: c1)スチレンまたは一般式Iの置換されたスチレンC1またはこれらの混合
物 60〜85質量%、 c2)不飽和ニトリルC2少なくとも1種 15〜40質量%、 d)次のもの: d1)粒子状の無機充填剤D1少なくとも1種 5〜95質量%、 d2)繊維状の充填剤D2、有利にはガラス繊維 5〜95質量%、その際、
繊維状の充填剤、有利にはガラス繊維の少なくとも50質量%は、少なくとも5
0μmの長さを有する、 からなる混合物D 0.5〜25質量%、 e)アクリル酸もしくはメタクリル酸の種々のアルキルエステル、芳香族もし
くはアルキル芳香族エステル少なくとも2種からなるコポリマーE少なくとも1
種 0〜10質量%、 f)熱可塑性ポリエステルF少なくとも1種 0〜25質量%、 g)低分子の有機酸G少なくとも1種 0〜2質量%、 h)ハロゲン不含のリン化合物H少なくとも1種 0〜25質量%、 i)その他の添加剤I 0〜45質量% を含有する熱可塑性成形材料に関するものであり、この場合、これらの成分の合
計は100質量%である。
【0015】 以下に有利な成分A〜Iを詳細に説明する。
【0016】 成分A 成分Aは本発明による成形材料中に1〜97.5質量%、有利には10〜93
質量%、特に45〜65質量%の量で含有されている。
【0017】 有利には成分Aとしてハロゲン不含のポリカーボネートを使用する。適切なハ
ロゲン不含のポリカーボネートはたとえば一般式II
【0018】
【化4】
【0019】 [式中、Aは単結合、C〜C−アルキレン基、C〜C−アルキリデン基
、C〜C−シクロアルキリデン基ならびに−S−または−SO−を表す]
のジフェノールをベースとするものである。
【0020】 式IIの有利なジフェノールはたとえばヒドロキノン、レゾルシン、4,4′
−ジヒドロキシフェニル、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパ
ン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンである。特に有利には2,
2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンおよび1,1−ビス−(4−
ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、ならびに1,1−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンである。
【0021】 ホモポリカーボネートもコポリカーボネートも成分Aとして適切であり、ビス
フェノールAのホモポリカーボネート以外にビスフェノールAのコポリカーボネ
ートが有利である。
【0022】 適切なポリカーボネートは公知のように分枝鎖状であってもよく、かつ使用さ
れるジフェノールの合計に対して、少なくとも3官能性の化合物、たとえばフェ
ノール系のOH基を3つ以上有する化合物を0.05〜2.0モル%組み込むこ
とによって分岐していてもよい。
【0023】 相対粘度ηrel 1.10〜1.50、特に1.25〜1.40を有するポ
リカーボネートが特に適切であることが判明した。これは平均分子量M(質量
平均)10000〜200000、有利には20000〜80000に相応する
【0024】 一般式IIのジフェノールは自体公知であるか、または公知の方法により製造
することができる。
【0025】 ポリカーボネートの製造はたとえば界面法(interfacial process)によりジフ
ェノールをホスゲンと反応させることにより、または均質相中での方法(いわゆ
るピリジン法)によりホスゲンと反応させることにより行うことができ、その際
、それぞれ調節すべき分子量は公知のように相応する量の公知の連鎖停止剤によ
り達成される(ポリジオルガノシロキサン含有のポリカーボネートに関してはた
とえばDE−A3334782を参照のこと)。
【0026】 適切な連鎖停止剤はたとえばフェノールまたはp−t−ブチルフェノールであ
るが、しかしまた、長鎖のアルキルフェノール、たとえばDE−A284200
5に記載の4−(1,3−テトラメチル−ブチル)フェノールまたはDE−A3
506472に記載の、アルキル置換基中に合計で8〜20個の炭素原子を有す
るモノアルキルフェノールまたはジアルキルフェノール、たとえばp−ノニルフ
ェノール、3,5−ジ−t−ブチルフェノール、p−t−オクチルフェノール、
p−ドデシルフェノール、2−(3,5−ジメチル−ヘプチル)−フェノールお
よび4−(3,5−ジメチルヘプチル)−フェノールも適切である。
【0027】 本発明の範囲でハロゲン不含のポリカーボネートとはポリカーボネートがハロ
ゲン不含のジフェノール、ハロゲン不含の連鎖停止剤および場合によりハロゲン
不含の分岐剤から構成されていることを意味し、その際、たとえば界面法により
ホスゲンを用いたポリカーボネートの製造から生じる副次的なppm量の鹸化可
能な塩素の含分は本発明の範囲におけるハロゲン含有とは見なさない。鹸化可能
な塩素をppm量で含有するこのようなポリカーボネートは、本発明の範囲では
ハロゲン不含のポリカーボネートである。
【0028】 成分B 成分Bは、本発明による成形材料中に1〜97.5質量%、有利には3〜50
質量%、特に10〜30質量%の量で含有されている。成分Bは、有利にはハロ
ゲン不含である。
【0029】 グラフトポリマーBは次のものから構成されている: b1)アルキル基中に1〜8個の炭素原子を有するアルキルアクリレートをベ
ースとするゴム弾性ポリマーB1、エチレン/プロピレン、ジエンまたはシロキ
サンからなり、0℃を下回るガラス転移温度を有するグラフトベース 40〜8
0質量%、有利には50〜70質量%、 b2)次のもの: b21)スチレンまたは一般式I
【0030】
【化5】
【0031】 [式中、RはC〜C−アルキル基、有利にはメチルまたはエチルを表すか、
または水素を表し、かつRはC〜C−アルキル基、有利にはメチルまたは
エチルを表し、かつnは1、2または3の値を表す]の置換されたスチレンまた
はこれらの混合物 60〜95質量%、有利には70〜85質量%、および b22)不飽和ニトリルB22、有利にはアクリルニトリルまたはメタクリル
ニトリルまたはこれらの混合物 5〜40質量%、有利には15〜30質量% からなるグラフトB2 20〜60質量%、有利には30〜50質量%。
【0032】 グラフトベースB1のためには、そのガラス転移温度が10℃を下回る、有利
には0℃を下回る、特に有利には−20℃を下回るポリマーが考えられる。これ
はたとえば場合により別のコモノマーを含有していてもよいアクリル酸のC
−アルキルエステルをベースとするエラストマー、エチレン/プロピレンを
ベースとするエラストマー、ジエン、たとえばブタジエンをベースとするエラス
トマーまたはシロキサンをベースとするエラストマーである。従ってグラフトゴ
ムとしてASA−、AES−、ABS−もしくはポリシロキサンゴムが有利であ
ることが判明した。
【0033】 次のもの b11)アルキル基中に1〜8個の炭素原子を有するアルキルアクリレートB
11、有利にはn−ブチルアクリレートおよび/または2−エチル−ヘキシルア
クリレート少なくとも1種、特に単独のアルキルアクリレートとしてn−ブチル
アクリレート 70〜99.9質量%、有利には69〜79質量%、 b12)別の共重合可能なモノエチレン性不飽和モノマーB12、たとえばブ
タジエン、イソプレン、スチレン、アクリルニトリル、メチルメタクリレートま
たはビニルメチルエーテルまたはこれらの混合物 0〜30質量%、特に20〜
30質量%、 b13)共重合可能な多官能性の、有利には二官能性もしくは三官能性の、架
橋を生じるモノマーB13 0.1〜5質量%、有利には1〜4質量% から構成されるグラフトベースB1は有利であり、その際、B11、B12およ
びB13の合計は100質量%である。
【0034】 このような二官能性もしくは多官能性の架橋モノマーB13として、1,3−
位で共役結合していない、共重合可能なエチレン系二重結合を有利には2つ、場
合により3つ以上有するモノマーが適切である。適切な架橋モノマーはたとえば
ジビニルベンゼン、ジアリルマレエート、ジアリルフマレート、ジアリルフタレ
ート、トリアリルシアヌレートもしくはトリアリルイソシアヌレートである。ト
リシクロデセニルアルコールのアクリル酸エステルは特に有利な架橋モノマーで
あることが判明した(DE−A1260135を参照のこと)。
【0035】 この種のグラフトベースは自体公知であり、かつ文献、たとえばDE−A31
49358中に記載されている。
【0036】 グラフトB2の中から、B21がスチレンまたはα−メチルスチレンまたはこ
れらの混合物であり、かつB22がアクリルニトリルまたはメタクリルニトリル
であるものが有利である。有利なモノマー混合物として特にスチレンおよびアク
リルニトリルまたはα−メチルスチレンおよびアクリルニトリルを使用する。グ
ラフトは成分B21とB22との共重合により得られる。
【0037】 成分B11、場合によりB12およびB13から構成されているグラフトポリ
マーBのグラフトベースB1は、ASAゴムともよばれている。その製造は自体
公知であり、かつたとえばDE−A2826925、DE−A3149358お
よびDE−A3414118に記載されている。
【0038】 グラフトポリマーBの製造はたとえばDE−C1260135に記載の方法に
より行うことができる。
【0039】 グラフトポリマーのグラフト(グラフトシェル)の合成は1段階もしくは2段
階で行うことができる。
【0040】 グラフトシェルを1段階で合成する場合、モノマーB21およびB22の混合
物を所望の質量比で95:5〜50:50、有利には90:10〜65:35の
質量比でエラストマーB1の存在下に自体公知の方法で(たとえばDE−A28
26925)、有利にはエマルション中で重合する。
【0041】 グラフトシェルB2を2段階で合成する場合、第1段階はB2に対して一般に
20〜70質量%、有利には25〜50質量%である。その製造のために有利に
はスチレンもしくは置換されたスチレンのみを使用するか、またはこれらの混合
物B21を使用する。
【0042】 グラフトシェルの第2段階はそれぞれB2に対して一般に30〜80質量%、
特に50〜75質量%である。その製造のためにモノマーB21およびニトリル
B22からなり、質量比B21/B22が一般に90:10〜60:40、特に
80:20〜70:30の混合物を適用する。
【0043】 グラフト重合の条件は有利には、50〜700nmの粒径(積算質量分布(cum
ulative mass distribution)のd50値)が得られるように選択する。このため
の措置は公知であり、かつたとえばDE−A2826925に記載されている。
【0044】 シードラテックス法により直接、粗粒子状のゴム分散液を製造することができ
る。
【0045】 可能な限り靭性の生成物を得るために、異なった粒径を有するグラフトコポリ
マー少なくとも2種の混合物を使用することはしばしば有利である。
【0046】 このことを達成するために、ラテックスが二頂(50〜180nmおよび20
0〜700nm)に構成されるよう、ゴムの粒径を公知の方法で、たとえば凝集
により増大させる。
【0047】 有利な実施態様では50〜180nmもしくは200〜700nmの粒径(積
算質量分布のd50値)を有する2種類のグラフトポリマーを質量比70:30
〜30:70の混合物として使用する。
【0048】 両方のグラフトポリマーの化学構造は有利には同じであるが、しかり粗大なグ
ラフトポリマーのシェルは特に2段階で合成してもよい。
【0049】 成分AおよびBからなる混合物は、たとえばDE−A3615607に記載さ
れており、その際、後者は粗粒子状のグラフトポリマーと、微粒子状のグラフト
ポリマーとを含有する。成分AおよびBからなる混合物はEP−A−01112
60から公知であり、その際、後者は2段階のグラフトシェルを有する。
【0050】 成分C 成分Cは本発明による成形材料中に1〜97.5質量%、有利には3〜50質
量%、特に10〜30質量%の量で含有されている。これは有利にはハロゲン不
含である。
【0051】 コポリマーCは本発明によれば、 c1)スチレンまたは前記の一般式Iの置換されたスチレンC1またはこれら
の混合物 60〜85質量%、有利には70〜85質量%および c2)不飽和ニトリルC2、有利にはアクリルニトリルまたはメタクリルニト
リルまたはこれらの混合物 15〜40質量%、有利には15〜30質量% から構成されている。
【0052】 コポリマーCは、樹脂状で、熱可塑性であり、かつゴム不含である。特に有利
なコポリマーCは、スチレンおよびアクリルニトリルからなるもの、α−メチル
スチレンおよびアクリルニトリルからなるもの、またはスチレン、α−メチルス
チレンおよびアクリルニトリルからなるものである。前記のコポリマーを複数、
同時に使用することもできる。
【0053】 このようなコポリマーはしばしば、特に大量のモノマーを少量のゴムにグラフ
トする場合に、成分Bを製造するためのグラフト重合の際の副生成物として生じ
る。
【0054】 コポリマーCは自体公知であり、かつラジカル重合、特に乳化重合、懸濁重合
、溶液重合および塊状重合により製造することができる。これは40〜160、
有利には60〜110ml/g(23℃で0.5%のDMF溶液中で測定)の範
囲の粘度数を有し、これは平均分子量M(質量平均値)40000〜2000
000に相応する。
【0055】 成分D 成分Dは本発明による成形材料中に0.5〜25質量%、有利には1〜20質
量%、特に10〜17.5質量%の量で含有されている。
【0056】 成分D1の割合は成分Dに対して、有利には5〜95質量%および特に5〜9
0質量%、成分D2の割合は有利には5〜95質量%および特に10〜95質量
%である。
【0057】 粒子状の無機充填剤D1として無定形ケイ酸、炭酸塩、たとえば炭酸マグネシ
ウム(チョーク)、粉末状の石英、雲母、種々のケイ酸塩、たとえば粘土、白雲
母、黒雲母、スゾイト(Suzoit)、スズマレタイト(Zinnmaletit)、タルク、亜塩
素酸塩、金雲母、長石、珪酸カルシウム、たとえばウォラストナイトまたはカオ
リン、特にか焼したカオリンが適切である。
【0058】 特に有利な実施態様によれば、その粒子の少なくとも95質量%、有利には少
なくとも98質量%が、完成品において測定して45μmよりも小さい直径(最
大寸法)、有利には40μmよりも小さい直径を有し、かついわゆるアスペクト
比が完成品、つまり通常は射出成形部材において測定して有利には1〜25の範
囲、有利には2〜20の範囲にある粒子状の充填剤を使用する。
【0059】 この場合、粒径はたとえば電子顕微鏡によりポリマー混合物の薄片を撮影し、
かつその評価のために少なくとも25、有利には少なくとも50の充填剤粒子を
使用することによって測定することができる。同様に粒径の測定は、Transactio
ns of ASAE、第491頁(1983)に記載の沈降分析により行うことができる
。40μmより小さい充填剤の質量割合はふるい分析により測定することもでき
る。アスペクト比は粒径対厚さ(最大寸法対最小寸法)の比である。
【0060】 特に有利には粒子状の充填剤としてタルク、カオリン、たとえばか焼したカオ
リンまたはウォラストナイトまたはこれらの充填剤2種または全ての混合物であ
る。その中で、それぞれ完成品において測定して40μmよりも小さい直径およ
び1.5〜25のアスペクト比を有する粒子少なくとも95質量%の割合を有す
るタルクが特に有利である。カオリンは有利にはそれぞれ完成品において測定し
て20μmよりも小さい直径および1.2〜20のアスペクト比を有する粒子少
なくとも95質量%の割合を有する。
【0061】 成分D2として繊維状の充填剤、たとえば炭素繊維、チタン酸カリウム−ホイ
スカ、アラミド繊維または有利にはガラス繊維を使用し、その際、繊維状充填剤
(ガラス繊維)の少なくとも50質量%は50μm以上の長さを有する。使用さ
れる(ガラス)繊維は、有利には25μmまで、特に有利には5〜13μmの直
径を有していてもよい。有利にはガラス繊維の少なくとも70質量%が60μm
以上の長さを有する。特に有利には完成した成形部材中でガラス繊維の平均的な
長さは0.08〜0.5mmである。ガラス繊維の長さは、たとえば射出成形後
に得られる完成した成形部材に対する。この場合、成形材料のガラス繊維は、す
でに相応してカットされた形で、あるいはまたエンドレスストランド(ロービン
グ)の形で添加することができる。
【0062】 成分E 成分Eは本発明による成形材料中で0〜10質量%、有利には0〜5質量%の
量で使用する。
【0063】 コポリマーEは本発明によればアクリル酸もしくはメタクリル酸もしくはこれ
らの混合物の少なくとも2種類の異なったアルキルエステル、芳香族もしくはア
ルキル芳香族エステルから構成されている。
【0064】 一般にエステルはアルキル基中に1〜10個、有利には1〜8個の炭素原子を
有する。アルキル基は直鎖状であっても、分枝鎖状であってもよい。アルキル基
にはメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、
t−ブチル、n−ペンチル、2−エチルヘキシルまたはシクロヘキシルが挙げら
れる。有利にはメチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、n−ブ
チルアクリレートまたは2−エチルヘキシルアクリレートを使用する。芳香族エ
ステルの中では6〜18個の炭素原子を有するエステル、中でも特にフェニルが
有利である。メチルメタクリレート70〜99質量%、特に80〜93質量%、
およびn−ブチルアクリレート1〜30質量%、特に7〜20質量%を含有する
コポリマーEは特に有利である。
【0065】 本発明によればポリマーEは高い分子量を有する。通常、ポリマーEは少なく
とも1000000g/モル(ゲル透過クロマトグラフィーによりテトラヒドロ
フラン中でポリスチレン標準に対して測定)の分子量(質量平均M)を有する
。有利なコポリマーEは1000000g/モル以上、たとえば少なくとも12
00000g/モルの分子量Mを有する。一般にコポリマーEは40〜125
℃、有利には70〜120℃(DSC測定により測定、加熱速度10K/分、1
75℃に加熱し、かつ室温に冷却した後の第二サイクル)の範囲のガラス転移温
度を有する。
【0066】 成分F 成分Fは本発明による成形材料中で0〜25質量%、有利には0(存在する場
合には10)〜20質量%の量で使用する。
【0067】 成分Fとして有利には脂肪族ジオール単位を有する熱可塑性ポリエステルを使
用する。
【0068】 熱可塑性ポリエステルFとは本発明の範囲では、成分Aとして使用することが
できるポリカーボネートと理解しない。熱可塑性ポリエステルは有利には脂肪族
ジヒドロキシ化合物および芳香族ジカルボン酸から誘導される。
【0069】 有利な部分芳香族ポリエステルFの群は、アルコール部分に2〜10個の炭素
原子を有するポリアルキレンテレフタレートである。
【0070】 このようなポリアルキレンテレフタレートは自体公知であり、かつ文献に記載
されている。これはたとえば上記の芳香族ジカルボン酸に由来する主鎖中の芳香
族環を有する。芳香族環はたとえばハロゲン、たとえば塩素もしくは臭素により
、またはC〜C−アルキル基により置換されていてもよい。
【0071】 これらのポリアルキレンテレフタレートは芳香族ジカルボン酸、そのエステル
またはその他のエステル形成性誘導体と、脂肪族ジヒドロキシ化合物との反応に
より自体公知の方法によって製造することができる。
【0072】 ポリアルキレンテレフタレートと完全な芳香族のポリエステルとの混合物を使
用してもよい。これは一般にポリアルキレンテレフタレートを20〜98質量%
および完全な芳香族ポリエステルを2〜80質量%含有する。
【0073】 芳香族ジカルボン酸は通常、8〜30個の炭素原子を有する。1種以上の芳香
族環は、たとえば1つ以上のC〜C−アルキル基、たとえばメチル、エチル
、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチルまたはt−ブチルによ
り置換されていてもよい。有利な芳香族ジカルボン酸としてテレフタル酸、イソ
フタル酸または2,6−ナフタリンカルボン酸が挙げられる。イソフタル酸5〜
100モル%およびテレフタル酸0〜95モル%、特にイソフタル酸20〜50
モル%とテレフタル酸50〜80モル%との混合物が有利である。
【0074】 有利なジカルボン酸として、2,6−ナフタリンジカルボン酸、テレフタル酸
、およびイソフタル酸またはこれらの混合物が挙げられる。芳香族ジカルボン酸
の30モル%まで、有利には10モル%を越えない量までを、脂肪族もしくは脂
環式のジカルボン酸、たとえばアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカ
ンジ酸およびシクロヘキサンカルボン酸により代用することができる。
【0075】 脂肪族ジヒドロキシ化合物の中から、2〜6個の炭素原子を有するジオール、
特に1,2−エタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,4−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−
シクロヘキサンジメチロールおよびネオペンチルグリコールまたはこれらの混合
物が有利である。
【0076】 特に有利な熱可塑性ポリエステルFとして、2〜6個の炭素原子を有するアル
カンジオールから誘導されるポリアルキレンテレフタレートが挙げられる。これ
らの中から特にポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート
およびポリブチレンテレフタレートまたはこれらの混合物が有利である。
【0077】 ポリエステルFの粘度数(25℃、フェノール/o−ジクロロベンゼン混合物
(質量比1:1)中の0.5質量%の溶液中で測定)は一般に70〜220、有
利には100〜150の範囲である。
【0078】 カルボキシル末端基含有率がポリエステルkgあたり100mvalまで、有
利には50mvalまで、および特に40mvalまでのポリエステルが特に有
利である。このようなポリエステルはたとえばDE−A4401055の方法に
より製造することができる。カルボキシル末端基の含有率は通常、滴定法(たと
えば電位差測定)により測定される。
【0079】 成分G 成分Gは本発明による成形材料中に0〜2質量%、有利には0〜1.8質量%
、特に0(存在する場合には0.1)〜0.5質量%の量で含有されている。
【0080】 成分Gは低分子のハロゲン不含の有機酸である。
【0081】 本発明の範囲で低分子とは多環、たとえば5環までの化合物、特に単分子化合
物と理解する。
【0082】 酸は本発明によればハロゲン不含である、つまり分子の骨格中にハロゲンを有
していない。これに対して、僅少のハロゲン含有不純物を含有している酸は本発
明によればハロゲン不含に含まれる。
【0083】 本発明の範囲では酸の中にその水和物も含まれると理解する。
【0084】 有利には、加工温度で揮発しないか、もしくはごくわずかに揮発するのみの酸
、または約300℃までの温度で分解しない酸を使用する。
【0085】 酸は1つ、2つもしくは複数、たとえば10までの酸基を有していてもよい。
【0086】 有利には有機酸を使用する。芳香族の酸も脂肪族の酸も考えられる。同様に脂
肪族/芳香族の酸を使用してもよい。有利な酸にはパルミチン酸、ステアリン酸
、安息香酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリト酸、スルホン酸、たとえ
ばp−トルエンスルホン酸、フマル酸、クエン酸、マンデル酸または酒石酸が挙
げられる。
【0087】 特に有利にはクエン酸またはp−トルエンスルホン酸またはこれらの混合物を
使用する。たとえばその中でクエン酸の質量割合は1〜99%、有利には10〜
90%およびp−トルエンスルホン酸の質量割合は相応して1〜99%、有利に
は10〜90%であってもよい。
【0088】 成分H 成分Hは本発明による成形材料中に0〜25質量%、有利には0〜20質量%
、特に0(存在する場合には0.2)〜10質量%の量で含有されている。
【0089】 成分Hとして全ての公知の通例のリン含有難燃剤を使用することができる。有
利にはDE−A−4034336および/またはEP−A0522397に記載
の難燃剤を使用することができる。その例はトリ−(2,6−ジメチルフェニル
)ホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレシルホスフェート、ジフ
ェニル−2−エチル−クレシルホスフェート、ジフェニル−クレシルホスフェー
ト、トリ(イソプロピルフェニル)ホスフェートならびにリン酸−ビス−フェニ
ル−(4−フェニルフェニル)エステル、リン酸−フェニル−ビス−(4−フェ
ニルフェニル)エステル、リン酸−トリス−(4−フェニルフェニル)エステル
、リン酸−ビス−フェニル−(ベンジルフェニル)エステル、リン酸−フェニル
−ビス−(ベンジルフェニル)エステル、リン酸−トリス−(ベンジルフェニル
)エステル、リン酸−フェニル−ビス−[1−フェニルエチルフェニル]エステ
ル、リン酸−フェニル−ビス−[1−メチル−1−フェニルエチルフェニル]エ
ステルおよびリン酸−フェニル−ビス−[4−(1−フェネチル)−2,6−ジ
メチルフェニル]エステルである。これらはトリフェニルホスフィンオキシドま
たはトリ−(2,6−ジメチルフェニル)ホスフィンオキシドとの混合物として
使用することもできる。
【0090】 さらに難燃剤としてレゾルシノールジホスフェートおよび相応する、高次のオ
リゴマー、ヒドロキノンジホスフェートおよび相応する高次のオリゴマーが有利
である。
【0091】 さらにEP−A−0103230、EP−A−0174493、EP−A−0
206058、EP−A−0363608およびEP−A−0558266に記
載の化合物を参照することができる。
【0092】 成分I 成分Iは0〜45質量%、有利には0〜20質量%、特に0(存在する場合に
は0.4)〜10質量%の量で使用する。
【0093】 その他の添加剤としてたとえば加工助剤、安定化剤および酸化遅延剤、熱分解
および紫外線による分解に対する薬剤、滑剤および離型剤、難燃剤、着色剤およ
び顔料および可塑剤が挙げられる。その割合は一般に組成物の全質量に対して0
〜45質量%、有利には0〜20質量%、特に0(存在する場合には0.2)〜
10質量%の量で含有されている。
【0094】 顔料および着色剤は一般に0〜4質量%、有利には0〜3.5質量%および特
に0(存在する場合には0.5)〜3質量%の量で含有されている。
【0095】 熱可塑性樹脂を着色するための顔料は一般に公知であり、たとえばR. Gaechte
rおよびH. MuellerのTaschenbuch der Kunststoffadditive, Carl Hanser Verla
g、1983年、第494〜510頁を参照されたい。顔料の第一の有利な群と
して白色顔料、たとえば酸化亜鉛、硫化亜鉛、鉛白(2PbCO.Pb(OH
)、リトポン、アンチモン白および二酸化チタンが挙げられる。二酸化チタ
ンのもっとも慣用である両方の結晶変態(ルチル型およびアナタース型)の中か
ら特にルチル型を、本発明による成形材料の白色着色のために使用する。
【0096】 本発明により使用することができる黒色の着色顔料は酸化鉄黒(四酸化三鉄:
Fe)、スピネル黒(Cu(Cr、Fe))、マグネシウム黒(二
酸化マンガン、酸化ケイ素および酸化鉄からなる混合物)、コバルト黒およびア
ンチモン黒ならびに特に有利にはカーボンブラックであり、カーボンブラックは
多くの場合、ファーネスブラックまたはガスブラックの形で使用する(これに関
してはG. Benzing, Pigmente fuer Anstrichmittel, Expert-Verlag(1988)、第
78頁以降を参照のこと)。
【0097】 特定の色調を調整するために無機着色顔料、たとえば酸化クロムグリーンまた
は有機着色顔料、たとえばアゾ顔料およびフタロシアニンを本発明により使用す
ることができる。この種の顔料は一般的に市販されている。
【0098】 さらに前記の顔料もしくは着色剤を混合物として、たとえばカーボンブラック
を銅フタロシアニンと一緒に使用することが有利な場合がある。というのも、一
般に熱可塑性樹脂中の着色剤の分散が容易になるからである。
【0099】 本発明による熱可塑性材料に添加することができる酸化遅延剤および熱安定剤
は、たとえば周期表のI族の金属のハロゲン化物、たとえばナトリウム、リチウ
ムのハロゲン化物をたとえば銅(I)のハロゲン化物、たとえば塩化物、臭化物
およびヨウ化物との化合物としたものである。ハロゲン化物、特に銅のハロゲン
化物はさらに、電子が富化されたπリガンドを含有していてもよい。この種の銅
錯体の例として、たとえばトリフェニルホスフィンとのCu−ハロゲン化物−錯
体が挙げられる。さらにフッ化亜鉛および塩化亜鉛を使用することができる。さ
らに立体障害フェノール、ヒドロキノン、これらの群の置換された代表化合物、
第二芳香族アミンを、場合によりリン含有の酸もしくはこれらの塩との化合物と
して、およびこれらの化合物の混合物として、有利には混合物の質量に対して1
質量%までの濃度で使用することができる。
【0100】 UV安定剤の例は、種々の置換されたレゾルシン、サリチレート、ベンゾトリ
アゾールおよびベンゾフェノンであり、これらを一般に2質量%までの量で使用
する。
【0101】 通例、熱可塑性材料の1質量%までの量で添加される滑剤および離型剤は、ス
テアリン酸、ステアリルアルコール、ステアリン酸アルキルエステルおよび−ア
ミドならびにペンタエリトリットと長鎖脂肪酸とのエステルである。カルシウム
、亜鉛またはアルミニウムとステアリン酸との塩ならびにジアルキルケトン、た
とえばジステアリルケトンもまた使用することができる。さらにエチレンオキシ
ド−プロピレンオキシド−コポリマーもまた滑剤および離型剤として使用するこ
とができる。
【0102】 ポリカーボネートおよびスチレンコポリマーのための紫外線安定剤および熱安
定剤を使用することは特に有利である。適切な安定剤の例はさらに、DE−A−
4419897に記載されている。さらに、エステル交換防止剤、たとえばホス
フェート、ホスファイトまたはホスホナイトが含有されていてもよい。
【0103】 本発明による熱可塑性成形材料の製造は、自体公知の方法により成分を混合す
ることによって行う。個々の成分を予め混合することが有利な場合もある。溶剤
を除去しながら溶液中の成分を混合することも可能である。適切な有機溶剤はた
とえばクロロベンゼン、クロロベンゼンと塩化メチレンとの混合物またはクロロ
ベンゼンと芳香族炭化水素、たとえばトルエンとの混合物である。有利には塩素
含有の溶剤を使用しないで作業する。溶剤混合物の蒸発はたとえばベント式押出
機中で行うことができる。
【0104】 たとえば乾燥したA〜Dおよび場合によりE〜Iの混合は、周知の方法により
行うことができる。有利には混合を温度200〜320℃で同時に成分の押し出
し、混練または圧延を行いながら実施し、その際、成分は場合により予め重合の
際に得られる溶液または水性の分散液から単離されている。
【0105】 本発明による熱可塑性成形材料は熱可塑性プラスチック加工の公知の方法によ
り、たとえば押し出し、射出成形、カレンダリング、吹き込み成形または焼結に
よって加工することができる。
【0106】 本発明による成形材料はシート、繊維および成形体を製造するために使用する
ことができる。さらに該成形材料は特に有利には自動車分野における車体部材を
製造するために、特に面積の大きい自動車の外側部材を製造するために使用する
ことができる。
【0107】 本発明は相応する成形体、繊維もしくはシートならびに自動車の車体部材に関
する。
【0108】 本発明を以下の実施例により詳細に説明する。
【0109】 実施例 灰化し、かつ超音波により分散させた試験体を用いた積算質量分布から平均粒
径および粒径分布を測定した。平均粒径は全ての場合において粒径の質量平均で
あり、これはW. ScholtanおよびH. Lange、Kolloid-Z, und Z.-Polymere 250(
1972)、第782〜796頁の方法に相応して分析用超遠心分離機を用いて
測定した。超遠心分離測定法により試験体の粒径の積算質量分布が得られる。こ
こから、粒子の何質量%が特定の大きさと同じであるか、もしくはより小さいか
がわかる。積算質量分布のd50値ともよばれる平均粒径は、この場合、粒子の
50質量%がd50値に相応する直径よりも小さな直径を有する場合の粒径と定
義される。同様に粒子の50質量%はd50値よりも大きい直径を有する。ゴム
粒子の粒径分布の幅を特性付けるために、d50値(平均粒径)以外に積算質量
分布から生じるd10値およびd90値を用いる。この場合、積算質量分布のd 10 値もしくはd90値はd50値に相応して定義され、その際、これらは粒子
の10質量%もしくは90質量%に対するものである点が異なる。商Q=(d −d10)/d50は粒径の分布幅のための尺度である。
【0110】 次の成分を使用した: A:23℃で塩化メチレン中0.5質量%の溶液で測定して粘度数61.3m
l/gを有するビスフェノールAをベースとする市販のポリカーボネート。
【0111】 B1:微粒子状のグラフトポリマー、これは次のものから製造される: β1)ブチルアクリレート16gおよびトリシクロデセニルアクリレート0.
4g、これを水150g中で、C12〜C18−パラフィンスルホン酸のナトリ
ウム塩1g、過硫酸カリウム0.3g、炭酸水素ナトリウム0.3gおよびピロ
リン酸ナトリウム0.15gの添加下に攪拌しながら60℃に加熱した。重合反
応の開始の10分後、3時間以内にブチルアクリレート82gおよびトリシクロ
デセニルアクリレート1.6gからなる混合物を添加した。モノマー添加の終了
後に、さらに1時間攪拌した。架橋したブチルアクリレートポリマーの得られた
ラテックスは、固体含有率40質量%、平均粒径(質量平均)76nmが確認さ
れ、かつ粒径分布は狭かった(商Q=0.29)。
【0112】 β2)β1)により得られるポリブチルアクリレート−ラテックス150gを
スチレンおよびアクリルニトリルからなる混合物(質量比75:25)40gお
よび水60gと混合し、かつ撹拌下でさらに硫酸カリウム0.03gおよび過酸
化ラウロイル0.05gを添加した後に65℃で4時間加熱した。グラフト共重
合の終了後に、重合生成物を塩化カルシウム溶液を用いて95℃で分散液から沈
澱させ、水で洗浄し、かつ温かい空気流中で乾燥させた。グラフトコポリマーの
重合度は35%であり、粒径は91nmであった。
【0113】 B2:粗粒子状のグラフトポリマー、これは次のとおりに製造した: β3)β1により製造したラテックス1.5gからなる装入物に、水50gお
よび過硫酸カリウム0.1gを添加した後で3時間のうちに一方ではブチルアク
リレート40gとトリシクロデセニルアクリレート1gとからなる混合物を、お
よび他方では水25g中のC12〜C18−パラフィンスルホン酸のナトリウム
塩0.5gの溶液を60℃で添加した。引き続き2時間、後重合した。得られた
架橋ブチルアクリレートポリマーのラテックスは固体含有率40%を有していた
。ラテックスの平均粒径(質量平均)は430nmが確認され、粒径分布は狭か
った(Q=0.1)。
【0114】 β4)β3により製造したラテックス150gをスチレン20gおよび水60
gと混合し、かつ撹拌下に過硫酸カリウム0.03gおよび過酸化ラウロイル0
.05gを添加した後、65℃で3時間加熱した。次いでこのグラフト共重合の
際に得られた分散液を、質量比75:25のスチレンおよびアクリルニトリルか
らなる混合物20gと共にさらに4時間重合した。次いで反応生成物を塩化カル
シウム溶液を用いて95℃で分散液から沈澱させ、分離し、水で洗浄し、かつ温
かい空気流中で乾燥させた。グラフトコポリマーの重合度は35%まで確認され
た。ラテックス粒子の平均粒径は510nmであった。
【0115】 C:粘度数(23℃でジメチルホルムアミド中、0.5質量%の溶液中で測定
)72ml/gを有するスチレン81質量%およびアクリルニトリル19質量%
からなるコポリマー。
【0116】 D1:タルク−IT−エクストラ(Talkum IT-Extra)、Norwegian Talc社製 X10=1.7μm、X90=10.82μm[レーザー回折により測定、そ
の際、無機物を脱塩水/1%CV−K8−界面活性剤混合物(販売元:CV-Chemi
evertrieb、ハノーファー在)中で懸濁液セル中で均質化した(電磁撹拌機、回
転数60分- )]。水性懸濁液のpH値:8.5。
【0117】 D2:エポキシシランでサイジングし、かつ繊維直径10μmおよびステープ
ル長さ4.5mmを有するガラス繊維(たとえばPPG3786)。
【0118】 D3:エポキシシランでサイジングし、かつ繊維直径6μmおよびステープル
長さ4.5mmを有するガラス繊維。
【0119】 F:ポリブチレンテレフタレート、たとえばBASF AG社のUltradur
R) B 4500、粘度数130を特徴とする(フェノール/o−ジクロロベンゼン
からなる0.5質量%溶液中で測定)。
【0120】 G:アルドリッヒ(Aldrich)社のクエン酸−水和物、純度99%。
【0121】 I1:80℃で粘度110〜150mPa・sを有する高分子量の多成分エス
テル(ヘンケル(Henkel)社のLoxiol (R) G 70S)。
【0122】 I2:Irgaphos-PEP-Q(チバガイギー(Ciba-Geigy)社のビホスホナイト)。
【0123】 熱可塑性成形材料の製造 成分A〜Hを250〜280℃において二軸スクリュー押出機(Werner & Pfl
eidererのZSK 30)で混合し、ストランドとして排出し、冷却し、かつ造粒した
【0124】 乾燥した粒状物を260〜280℃で標準小試験片、ISO−試験体、円板(
60×3mm)およびプレート(1200×300×3mm)へと加工し、加工
温度は80℃であった。
【0125】 試験体の耐熱変形性をビカーの軟化温度により確認した。ビカーの軟化温度を
DIN53460により49.05Nの力および毎時50Kの昇温で標準小試験
片を用いて確認した。
【0126】 成形材料の流動性をDIN53735により温度260℃および負荷5kgで
測定した。
【0127】 耐破壊性をDIN53443による破壊試験を用いて−30℃で試験した。
【0128】 ノッチ付衝撃強さをISO 179 1eAにより室温でISO試験片を用い
て試験した。
【0129】 熱膨張係数(CTE)をDIN53752、方法Aによりそれぞれ2つの試験
体(10×10×4)を用いて測定した。25℃で長さ方向に測定した値を記載
する。
【0130】 試験体(大きなプレート)の表面品質を目視により観察し、その際、次の略号
を使用した: SA:ゲートにおける流れきずあり、 IO:流れきずなし。
【0131】 繊維の長さの測定は次の通りに実施した: 成形体の強熱残留物を用いて繊維の平均長さ(数平均値)を測定した。このた
めに強熱残留物をツァイス(Zeiss)−浸漬油中で膨潤させた。充填剤粒子と繊維
との間の区別を保証するために、少なくとも100の繊維の長さを手作業により
測定し、ここから平均値を算出した。
【0132】 本発明による熱可塑性成形材料1〜3の組成および特性および比較材料V1お
よびV2は第1表から明らかである。
【0133】
【表1】
【0134】
【表2】
【0135】 本発明による熱可塑性成形材料は高い靭性、つまり−30℃での高い耐破壊性
、高いノッチ付衝撃強さおよび破断点伸びならびに良好な流動性により優れてい
る。ガラス繊維を使用するにもかかわらず、試験体の表面品質は極めて良好であ
り、繊維の添加はゲート領域の表面を改善する。熱膨張係数が小さいので、本発
明による熱可塑性成形材料は自動車製造のための面積の大きい部材を製造するた
めに適している。それぞれの比較材料に対して(V1に対して1;V2に対して
3)変形は低減され、MVIは上昇し、かつCTEは低減した。従って本発明に
よる成形材料は改善された特性プロファイルを有する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年4月22日(2002.4.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【化1】 [式中、RはC〜C−アルキル基または水素を表し、かつRはC〜C −アルキル基を表し、かつnは1、2または3の値を有する]の置換されたスチ
レンB21またはこれらの混合物 60〜95質量%および b22)不飽和ニトリルB22少なくとも1種 5〜40質量% からなるグラフトB2 20〜60質量%、 c)熱可塑性コポリマーC少なくとも1種 3〜50質量%、これは次のもの
からなる: c1)スチレンまたは一般式Iの置換されたスチレンC1またはこれらの混合
物 60〜85質量%および c2)不飽和ニトリルC2少なくとも1種 15〜40質量%、 d)成分Dに対して次のもの: d1)粒子状の無機充填剤D1少なくとも1種 5〜95質量%、 d2)繊維状の充填剤D2 5〜95質量%、その際、繊維状の充填剤の少な
くとも50質量%は、少なくとも50μmの長さを有する、 からなる混合物D 1〜20質量%、 e)アクリル酸もしくはメタクリル酸の種々のアルキルエステル、芳香族もし
くはアルキル芳香族エステル少なくとも2種からなるコポリマーE少なくとも1
種 0〜10質量%、 f)熱可塑性ポリエステルF少なくとも1種 0〜25質量%、 g)低分子の有機酸G少なくとも1種 0〜2質量%、 h)ハロゲン不含のリン化合物H少なくとも1種 0〜25質量%、 i)その他の添加剤I 0〜45質量% を含有し、その際、これらの成分の合計は100質量%である、熱可塑性成形材
料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 7/02 C08K 7/02 C08L 25/12 C08L 25/12 33/06 33/06 51/00 51/00 67/00 67/00 D01F 6/92 307 D01F 6/92 307G (72)発明者 ラインハルト ヤコビ ドイツ連邦共和国 マックスドルフ ブル グンダーシュトラーセ 26 (72)発明者 マンフレート クノル ドイツ連邦共和国 ヴァッヘンハイム プ フリムシュトラーセ 1 (72)発明者 クサーヴァー ホプフェンシュピルガー ドイツ連邦共和国 ハスロッホ ポンメル ンシュトラーセ 12 Fターム(参考) 4F071 AA12X AA15X AA20X AA22X AA33 AA34X AA43 AA50 AA67X AA77 AC09 AC15 AD01 AE17 AH07 BA01 BB06 BC01 BC17 4J002 BC06Y BG04U BG05U BG06U BN06X BN12X BN14X BN17X CF05U CF06U CF07U CF08U CG00W CG01W CG02W CL06Z DA016 DE186 DE196 DE236 DJ016 DJ036 DJ046 DJ056 DL006 EF057 EF097 EF117 EW048 EW148 FA04Z FA046 FD016 FD050 FD090 FD138 FD160 GK01 GN00 4L035 BB31 EE01 EE08 FF01 JJ01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性成形材料において、成分A、B、CおよびDならび
    に場合によりE、F、GおよびH: a)芳香族ポリカーボネートA少なくとも1種 1〜97.5質量%、 b)グラフトポリマーB少なくとも1種 1〜97.5質量%、これは次のも
    のからなる: b1)アルキル基中に1〜8個の炭素原子を有するアルキルアクリレートをベ
    ースとするゴム弾性ポリマーB1、エチレン/プロピレン、ジエンまたはシロキ
    サンからなり、かつ0℃を下回るガラス転移温度を有するグラフトベース 40
    〜80質量%、 b2)次のもの: b21)スチレンまたは一般式I 【化1】 [式中、RはC〜C−アルキル基または水素を表し、かつRはC〜C −アルキル基を表し、かつnは1、2または3の値を有する]の置換されたスチ
    レンB21またはこれらの混合物 60〜95質量%および b22)不飽和ニトリルB22少なくとも1種 5〜40質量% からなるグラフトB2 20〜60質量%、 c)熱可塑性コポリマーC少なくとも1種 1〜97.5質量%、これは次の
    ものからなる: c1)スチレンまたは一般式Iの置換されたスチレンC1またはこれらの混合
    物 60〜85質量%および c2)不飽和ニトリルC2少なくとも1種 15〜40質量%、 d)成分Dに対して次のもの: d1)粒子状の無機充填剤D1少なくとも1種 5〜95質量%、 d2)繊維状の充填剤D2 5〜95質量%、その際、繊維状の充填剤の少な
    くとも50質量%は、少なくとも50μmの長さを有する、 からなる混合物D 0.5〜25質量%、 e)アクリル酸もしくはメタクリル酸の種々のアルキルエステル、芳香族もし
    くはアルキル芳香族エステル少なくとも2種からなるコポリマーE少なくとも1
    種 0〜10質量%、 f)熱可塑性ポリエステルF少なくとも1種 0〜25質量%、 g)低分子の有機酸G少なくとも1種 0〜2質量%、 h)ハロゲン不含のリン化合物H少なくとも1種 0〜25質量%、 i)その他の添加剤I 0〜45質量% を含有し、その際、これらの成分の合計は100質量%である、熱可塑性成形材
    料。
  2. 【請求項2】 成分Aのポリカーボネートが、一般式II 【化2】 [式中、Aは単結合、C〜C−アルキレン基、C〜C−アルキリデン基
    、C〜C−シクロアルキリデン基ならびに−S−または−SO−を表す]
    のジフェノールをベースとしている、請求項1記載の成形材料。
  3. 【請求項3】 成分BのグラフトベースB1が、 b11)アルキル基中に1〜8個の炭素原子を有するアルキルアクリレートB
    11少なくとも1種 70〜99.9質量%、 b12)別の共重合可能なモノエチレン系不飽和モノマーB12またはこれら
    の混合物 0〜30質量%、 b13)共重合可能で多官能性の、架橋を生じるモノマーB13 0.1〜5
    質量% から構成されており、その際、成分B11、B12およびB13の総量は100
    質量%である、請求項1または2記載の成形材料。
  4. 【請求項4】 成分Cがスチレン70〜85質量%およびアクリルニトリル
    15〜30質量%から構成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載
    の成形材料。
  5. 【請求項5】 成分D1中で粒子の少なくとも95質量%が45μmより小
    さい直径を有する、請求項1から4までのいずれか1項記載の成形材料。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれか1項記載の成形材料の製造方
    法において、成分A〜Dおよび場合によりE〜Iの混合することを特徴とする、
    成形材料の製造方法。
  7. 【請求項7】 繊維、シートおよび成形体を製造するための請求項1から5
    までのいずれか1項記載の成形材料の使用。
  8. 【請求項8】 車体部材を製造するための請求項7記載の使用。
  9. 【請求項9】 請求項1から5までのいずれか1項記載の成形材料からなる
    成形体、繊維およびシート。
  10. 【請求項10】 車体部材の形の請求項9記載の成形体。
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