JP2003514098A - 低エミッション、高オクタン燃料用ナフサ分解及び水素化処理方法 - Google Patents

低エミッション、高オクタン燃料用ナフサ分解及び水素化処理方法

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JP2003514098A JP2001537430A JP2001537430A JP2003514098A JP 2003514098 A JP2003514098 A JP 2003514098A JP 2001537430 A JP2001537430 A JP 2001537430A JP 2001537430 A JP2001537430 A JP 2001537430A JP 2003514098 A JP2003514098 A JP 2003514098A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、最初の段階が、オレフィン系ナフサを分解し、オレフィン種の低減された総濃度を有する分解された生成物を生成することを含む2段階法に関する。二番目の段階は、少なくとも1部の分解生成物、特にナフサ留分を水素化処理し、汚染種の低減された濃度を有するが、実質的なオクタン低減がない、水素化処理された分解生成物を提供することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、接触分解又は熱分解されたナフサ流れを水素化処理する方法に関す
る。特に、低減された総オレフィン濃度を有する分解された生成物を生成するた
めにゼオライト触媒を用いてオレフィン系ナフサを分解し、硫黄濃度を低減させ
ると共にオクタンを維持するためにオレフィン含有量を実質的に保持するように
、分解された生成物の少なくとも一部分を水素化処理する方法に関する。
【0002】 発明の背景 低エミッション高オクタン燃料に対する必要性は、アルキル化に用いる軽質オ
レフィン、オリゴマー化、MTBE及びETBE合成方法に対する増大した需要
を作り出している。さらに、C乃至Cオレフィン、特にプロピレンの低コス
ト供給は、ポリオレフィン、特にポリプロピレン生成用の供給原料として役立つ
ように継続した需要がある。この需要と平行して、ますます厳しい規制で、低減
された硫黄濃度及び、程度が下がって、ガソリン沸騰範囲で沸騰するオレフィン
(C及びそれより大きい)を有する自動車燃料が求められる。
【0003】 従来の流体接触分解(FCC)方法は、C−Cオレフィン濃度生成物を増
加させるように適応され得ることはよく知られている。適応の中には、2軸上昇
管、分解と複分解及びゼオライト触媒使用の組合せが含まれる。そのような方法
で生成された分解されたナフサを水素化処理することにより、概してオレフィン
種と、硫黄含有種のような非ヒドロカルビル種の低減された濃度及び飽和種の増
加された濃度を有する生成物がもたらされる。比較的過酷な水素化処理条件は、
概して、特に4より多い炭素原子をもつオレフィン種の存在において、硫黄含有
種を実質的に除去するのに必要とされる。そのような過酷な水素化処理条件は水
素化処理された生成物における実質的なオクタンの低減をもたらす。
【0004】 従って、比較的高いオクタンを与えるために十分な量のナフサ中のC及びよ
り大きなオレフィン、好ましくはC及びCオレフィン、を維持する同時に、
低減された濃度の硫黄含有種を持つナフサと共にC−Cオレフィンを生成す
る新しい方法に対する必要性が依然として存在する。
【0005】 発明の概要 一実施形態では、本発明は、a)生成物を生成するために、接触分解条件下で
分子篩触媒の存在下でオレフィン系ナフサを反応させること、b)水素化処理さ
れた生成物を生成するために、水素化処理触媒の存在下、水素化処理条件下で該
生成物(a)で得られた)の少なくとも一部分を反応させることを含む、水素化処
理された生成物を生成する方法である。
【0006】 他の実施形態では、本発明はそのような方法により生成された水素化処理生成
物である。
【0007】 好ましい実施形態では、該オレフィン系ナフサが、反応区域、ストリッピング
区域及び触媒再生区域から成るプロセス装置内で反応される。反応区域では、ナ
フサ流れは、触媒転化条件下で、約0.7nm未満の平均細孔直径を有する触媒
的に有効量の分子篩触媒、好ましくはゼオライト、さらに好ましくはZSM−5
触媒(好ましくは流動床の形態の)と接触される。反応区域は、約500℃乃至
650℃の温度、10乃至40psiaの炭化水素分圧、1乃至10秒の炭化水
素滞在時間及び約2乃至10の供給原料に対する触媒の重量比において操作され
る。好ましくは約20重量%未満のパラフィン類がオレフィン類に転化される。
【0008】 好ましくは、接触分解装置からの生成物の少なくとも一部分が水素化処理装置
へ導入される。好ましくは、水素化処理反応器は、約250℃乃至375℃の温
度、50乃至500psigの水素分圧及び時間当たり2−10の時間当り液体
空間速度で操作される。水素処理速度は約500乃至3000SCF/bblで
あり、好ましい水素化処理触媒は、Co及びMoが添加されたアルミナ支持体か
ら成る。
【0009】 好ましくは、オレフィン系ナフサ供給原料は約10乃至30重量%のパラフィ
ン類及び約20乃至70重量%のオレフィン類を含む。
【0010】 発明の詳細な記載 本発明は、適切な条件下でのオレフィン系ナフサの触媒的分解が軽質(即ち、
−C)オレフィン類及び分解されたナフサをもたらすことを発見したこと
に基づく。本発明はまた、オクタン等級を維持するか又はオクタン等級を少なく
とも実質的に低減しないようにすると同時に、低減された硫黄濃度をもつ生成物
を生成するために、そのような分解されたナフサの一部分が分離され、その後適
切な条件下で水素化処理され得ることを発見したことに基づく。さらに、適切な
条件下でオレフィン系ナフサを分解することが、オレフィン種の濃度の総合的低
減及び分解された生成物中の望ましい軽質(即ち、C−C)オレフィンの増
大した濃度をもたらすことが見出された。如何なる理論によって制限されること
も望まないが、オレフィン総濃度を低減することで、より選択的条件下で、分解
されたナフサ留分が水素化処理され得ると考えられる。
【0011】 従って、本発明は2段階方法に関し、最初の段階は、オレフィン種の低減され
た総濃度をもつ分解された生成物をもたらす、オレフィン系ナフサを分解するこ
とを含む。オレフィン系ナフサ供給原料が接触分解、蒸気分解又はコークス化の
ような方法から得られる場合では、最初の段階は再分解と呼ばれ得る。二番目の
段階は、非ヒドロカルビル種のような汚染物質の低減された濃度を有するが、実
質的オクタン低下がない水素化処理分解生成物を与えるために、分解された生成
物の少なくとも一部分を水素化処理することを含む。
【0012】 ナフサ供給原料は、ナフサ範囲で沸騰するヒドロカルビル種を有するオレフィ
ン系ナフサを含む。さらに特定すると、オレフィン系ナフサは約5重量%乃至3
5重量%、好ましく約10重量%乃至30重量%、より好ましくは約10重量%
乃至25重量%のパラフィン種及び約15重量%、好ましくは約20から70重
量%までのオレフィン種を含有する。供給原料はナフテン類及び芳香族化合物を
も含み得る。ナフサ沸騰範囲流れは、概して約65°F乃至430°F、好まし
くは約65°F乃至300°F、より好ましくは約65°F乃至150°Fの沸
騰範囲をもつものである。ナフサは、熱分解又は接触分解されたナフサでよい。
そのようなナフサは任意の適切な供給源、例えば、軽油又は残油の流体接触分解
(FCC)又は残油のディレード又は流動コークス化から誘導され得る。好まし
くは、ナフサ流れは、軽油又は残油の流体接触分解から誘導される。そのような
ナフサは、該してオレフィン類、ジオレフィン類又はそれらの混合物に富み、パ
ラフィン類は比較的少ない。
【0013】 一実施形態における本発明の分解プロセスは、反応区域、ストリッピング区域
、触媒再生区域及び分別化区域から成る1つ以上のプロセス装置で行われ得る。
ナフサ供給原料流れは、反応区域に導入され、そこでそれは熱い、再生された触
媒源と接触する。熱い触媒は気化し、約500℃〜650℃、好ましくは約50
0℃〜600℃の温度で供給原料を分解する。分解反応は、触媒上に炭素質炭化
水素又はコークスを堆積し、それによって触媒を不活性化させる。分解された生
成物は、コークス化した触媒から分離され、分解された生成物の一部分が分別器
に導入される。コークス化した触媒はストリッピング層を通過し、そこで揮発性
物質が蒸気で触媒粒子からストリッピングされる。熱収支のために、吸着された
炭化水素を保持するために、ストリッピングは低過酷状態で行われ得る。次いで
ストリッピングされた触媒は再生区域に通され、そこでそれは、酸素含有気体、
好ましくは空気の存在下で触媒上の燃焼するコークスによって再生される。デコ
ークス化は、触媒活性を回復させると同時に触媒を、例えば、650℃〜750
℃に加熱する。次いで熱い触媒は、新鮮なナフサ供給原料と反応させるために反
応区域に再循環される。再生器中の燃焼するコークスによって生成された煙道ガ
スは、粒子の除去及び一酸化炭素の転化のために処理され、その後煙道ガスは通
常大気中に排気され得る。反応区域からの分解された生成物の少なくとも一部分
、好ましくはナフサ部分、さらに好ましくはC及びCオレフィンに富むナフ
サ部分が、「発明の概要」欄の段階(b)で次の水素化処理のために分離される
。もし存在するならば、他の部分は、貯蔵、さらなる処理、再循環又はそれらの
組合せのために分離され得る。分離は、1つ又はそれ以上の分別区域で起こり得
る。
【0014】 一実施形態では、65°F〜150°F[即ち、軽質キャッツナフサ(lig
ht cat naphtha)]範囲で沸騰するナフサ留分が段階(a)の分
解された生成物から分離され、軽質キャッツナフサの少なくとも一部分が段階(
b)で水素化処理される。中間及び重質キャッツナフサ(heavy cat
naphtha)留分もまた分解された生成物から分離され、それらの部分が次
いで水素化処理され得る。さらに、分解された生成物から分離された軽質キャッ
ツナフサ、中間キャッツナフサ及び重質キャッツナフサの混合物も同様にその後
水素化処理される。C、C及びC留分のような軽質留分は、貯蔵、さらな
る処理又はそれらの組合わせのために分解された生成物から分離され得る。
【0015】 分解段階は、FCCプロセス装置それ自体の軽質オレフィン収率を増加させる
ために、FCC転化条件下で従来のFCCプロセス装置で実施され得る。他の実
施形態では、本発明は、既に述べた通り、それ自体の別個のプロセス装置を用い
、同装置は精製装置の適切な供給源からオレフィン系ナフサを受取る。好ましい
実施形態では、本発明はそれ自体の別個のプロセス装置で実施され、反応区域は
、C+オレフィンの比較的高い転化と共に軽質オレフィン、特にプロピレン選
択性を最大化するプロセス条件で操作される。好ましくは、オレフィン種の軽質
オレフィン種及びC以下の分子量を有する他の各気体への少なくとも50%転
化をもたらす条件下で分解が起こり、より好ましくは転化が約70−80%の範
囲である。
【0016】 分解段階に対する好ましいプロセス条件は、約500℃乃至650℃、好まし
くは約525℃乃至600℃の温度、約10乃至40psia、好ましくは約2
0乃至35psiaの炭化水素分圧、約3〜12、好ましくは約4〜10の、ナ
フサに対する触媒の比(重量/重量)(触媒重量は触媒複合物の合計重量である
)を含む。必要ではないが、炭化水素供給原料の約50重量%までを構成する蒸
気がナフサ流れと共に反応区域に導入されるのが好ましい。又、反応区域におけ
るナフサ滞留時間は、約10秒未満、例えば、約1乃至10秒であることが好ま
しい。
【0017】 そのような条件は、ナフサ流れのC+オレフィンの少なくとも約50重量%
をC‐生成物に転化することをもたらす。その条件は、パラフィンの約25重
量%未満、好ましくは約20重量%未満のC−生成物への転化をもたらす。プ
ロピレンは少なくとも全C生成物の約90モル%、好ましくは約95モル%を
超えて構成し、全C‐生成物に対するプロピレンの重量比は約3.0を超える
。エチレンはC生成物の少なくとも約90モル%を構成し、エチレンに対する
プロピレンの重量比が約3.5を超えかつ65°F〜430°F(即ち、「全範囲
」)C+ナフサ生成物が、モーター及びリサーチオクタンの両方でナフサ供給
原料と比較した増大されるか若しくは比較的変化しないのが好ましい。プロピレ
ンに対する選択をさらに改良するために供給原料を導入する前に分解触媒が予め
コークス化されることは本発明の範囲内である。またプロピレン対エチレンの選
択性を改良するために有効量の単一環芳香族化合物が反応区域に供給されること
もまた本発明の範囲内である。芳香族化合物は、改質プロセス装置のような外部
供給源からのものであるか又は本ブロセスからの重質ナフサ再循環生成物から構
成され得る。
【0018】 本発明の分解段階で用いる好ましい触媒の中ではゼオライト流動化接触分解触
媒のような分子篩がある。より好ましい触媒は、約0.7ナノメートル(nm)
未満の平均細孔直径をもつ分子篩から成るものを含み、同分子篩は、総流動化触
媒組成物の約10重量%乃至80重量%、好ましくは約20重量%乃至60重量
%を構成する。
【0019】 好ましくは、触媒は燐を含む。従来の手順により触媒又は分子篩に燐化合物を
含浸させることによって、生成された触媒に燐が添加され得る。その代わりとし
て、燐化合物は触媒が生成される多分系混合物に添加してもよい。
【0020】 好ましくは、分子篩は、中孔径(<0.7nm)の結晶質アルミノ珪酸塩(ある
いは、ゼオライトと呼ばれる)の族から選択される。細孔直径(これは時々有効
直径と呼ばれる)は、標準吸着技術と、既知の最小運動直径の炭化水素化合物を
使用することで測定することができる。Breck著のZeolite Mol
ecular Sieves(ゼオライト分子篩)(1974年)と、Ande
rson他著のJ. Catalysis 58,114(1979)を参照され
たい。これらの2つの文献は参照のために本明細書に組み入れられる。
【0021】 本発明の分解段階で使用することができる分子篩は、W.H.Meier及びD
.H.Olson編、Butterworth-Heinemanの“Atlas
of Zeolite Structure Types(ゼオライト構造型の地
図)”、第3版(1992年)で説明されている中孔径ゼオライトを含んでいる
。この文献は参照のために本明細書に組み入れられる。中孔径ゼオライトは一般
的に、約0.5nmから約0.7nmまでの孔径を有し、例えばMFI、MFS、
MEL、MTW、EUO、MTT、HEU、 FER、及びTON構造型ゼオラ
イト(ゼオライト命名法のIUPAC委員会)を含んでいる。そのような中孔径ゼ
オライトの非限定的な例は、ZSM−5、ZSM−12、ZSM−22、ZSM
−23、ZSM−34、ZSM−35、ZSM−38、ZSM−48、ZSM−
50、シリカライト、およびシリカライト2である。最も好ましいものはZSM
−5であり、これは米国特許第3,702,886号及び3,770,6144号で
記載されている。ZSM-11は米国特許第3,709,979号で記載され、Z
SM-12は米国特許第3,832,449号で、ZSM−21とZSM−38は
米国特許第3,948,758号で、ZSM−23は米国特許第4,076,84
2号で、そして、ZSM-35は米国特許第4,016,245号で記載されてい
る。これらの全ての特許は参照のために本明細書に組み入れられる。他の適する
中孔径分子篩は、SAPO−4と米国特許第4,440,871号に記載されてい
るSAPO−11のようなシリコアルミノ燐酸塩(SAPO)と、クロモシリケ
ートと、珪酸ガリウムと、珪酸鉄と、米国特許第4,310,440号で記載され
ているALPO−11のような燐酸アルミニウム(ALPO)と、欧州特許出願
公開229,295号で記載されているTASO−45のようなアルミノ珪酸チ
タン(TASO)と、米国特許第4,254,297号で記載されている珪酸ホウ
素と、米国特許第4,500,651号で記載されているTAPO−11のような
アルミノ燐酸チタン(TAPO)と、アルミノ珪酸鉄とを含む。
【0022】 中孔径ゼオライトは「結晶質混合物」を含むことができる。この混合物は、ゼ
オライトの合成の間に、結晶中又は結晶領域内において生じる障害による結果で
あると考えられる。ZSM−5とZSM−11の結晶質混合物の例は米国特許第
4,229,424号に開示されており、この特許は参照のために本明細書に組み
入れられる。結晶質混合物はそれ自体、中孔径ゼオライトであり、それを、異な
ったゼオライトの微結晶の異なった結晶が同じ触媒複合物又は熱水反応混合物の
中に物理的に存在しているゼオライトの物理的な混合物と混同してはならない。
【0023】 本発明の分解触媒は無機酸化物マトリックス成分と共に保たれる。無機酸化物
マトリックス成分が触媒成分を結合するので、触媒生成物は、粒間衝突及び反応
器壁に衝突した後にも生存できるほど硬質である。従来の方法によると、無機酸
化物マトリックスは、乾燥されて触媒成分を「接着する(glue)」無機酸化
物ゾルか又はゲルから作られる。好ましくは、無機酸化物マトリックスは触媒的
に活性でなく、珪素とアルミニウムの酸化物から成る。また、好ましくは、別々
のアルミナ相が無機酸化物マトリックス中に組み入れられる。オキシ水酸化アル
ミニウム−γ-アルミナと、ベーマイトと、ダイアスポアと、α-アルミナ、β-
アルミナ、γ-アルミナ、δ−アルミナ、ε-アルミナ、κ−アルミナ、およびρ
-アルミナのような中間アルミナの種を使うことができる。好ましくは、アルミ
ナ種は、ギブサイト、バイエライト、ノードストランダイト(nordstra
ndite)またはドエライト(doyelite)などの三水酸化アルミニウ
ムである。また、マトリックス物質は燐又はアルミニウム燐酸塩を含む。
【0024】 好ましい分解触媒は、軽質オレフィン転化選択性、活性、またはこれらの組み
合わせを生じさせるための蒸気接触、処理、活性化、および同様のものを必要と
しない。好ましい触媒は、メリーランド州、コロンビアのW.R.Grace &
Co.から入手可能なOLEFINS MAX(商標)触媒を含む。
【0025】 上に述べたように、好ましい分子篩触媒は、パラフィン類とオレフィン類を含
む触媒分解された又は熱分解されたナフサから軽質オレフィンを選択的に生成す
るオレフィン転化条件下での使用のために蒸気活性を必要としない。
【0026】 言い換えれば、好ましいプロセスのプロピレン収率は、好ましい分子篩触媒が
、触媒転化の前、触媒転化の間、またはそれらの何らかの組み合わせの際に蒸気
に接触するかどうかに関して実質的に不感受性である。しかしながら、蒸気はそ
のような触媒に有害に影響せず、蒸気は好ましいオレフィン転化プロセスにおい
て存在することができる。
【0027】 蒸気は供給路における、並びに反応器区域及び再生器区域などの領域における
流動床反応器プロセスにおいて頻繁に存在する。蒸気はストリッピングなどの目
的のためのプロセスに追加され得て、また、例えば、触媒再生の間のプロセスか
ら自然に発生し得る。好ましい実施の形態では、蒸気は反応区域中に存在する。
重要なことに、好ましいプロセスにおける蒸気の存在は、当該技術分野で知られ
ているナフサ分解触媒のために観察される程度まで、供給原料を軽質オレフィン
に転化するための触媒活性又は選択性に影響しない。好ましい触媒の場合、好ま
しいプロセス条件下でのナフサ原料の重量に基づくプロピレン重量収率(「プロ
ピレン収率」)はプロセスにおける触媒水蒸気前処理及び蒸気の存在に強く依存
しない。従って、ナフサの流れにおけるC+オレフィンの少なくとも約60重
量%がC−生成物に転化され、反応器排出液の合計C生成物は、以下の(i)
から(iii)の条件が満たされるか否かにかかわらず、少なくとも約90モル%の
プロピレン、望ましくは、約95モル%を超えるプロピレンを含む。 (i) 触媒蒸気前処理が採用されている。 (ii) 触媒転化プロセスにおいて蒸気が加えられているか、あるいは、発生する
か。 (iii) または、上記(i)と(ii)の何らかの組み合わせが採用されている。
【0028】 蒸気前処理を含みかつ供給原料に蒸気を添加する従来の分子篩触媒蒸気活性化
手順は、例えば、米国特許第5,171,921号に詳しく説明されている。従
来、蒸気前処理は1−5気圧の蒸気を1から48時間用い得る。蒸気が従来のプ
ロセスに添加される場合、炭化水素供給原料の量の約1モル%乃至約50モル%
の範囲の量の蒸気が存在する。前処理は好ましいプロセスでは任意である。なぜ
なら、プロピレン収率に対する好ましい触媒の活性と選択性が蒸気の存在に実質
的に不感受性なためである。
【0029】 前処理が好ましいプロセスで使われるとき、それは0乃至約5気圧の蒸気を用
いて行うことができる。0気圧の蒸気は、前処理段階でいかなる蒸気も添加され
ないことを意味する。蒸気が全く添加されていないときでさえ、例えば、触媒か
ら脱着された水、関連前処理設備、およびそれらの組み合わせから生じた蒸気が
前処理の間に通常非常に少ない量存在する。しかしながら、添加された蒸気のよ
うに、この蒸気は実質的にプロピレン収率についての触媒の活性に影響しない。
例えば、ストリッピング蒸気、ナフサ−蒸気供給原料混合物、またはそれらの何
らかの組み合わせにおけるように好ましいプロセスに蒸気を添加することもまた
任意である。蒸気が好ましいプロセスに添加されるとき、炭化水素供給原料の量
の約0モル%から約50モル%の範囲の量の蒸気を添加することができる。前処
理を行う場合のように、0モル%の蒸気は、どんな蒸気も好ましいプロセスに添
加されないことを意味する。好ましいプロセス自体から生じる蒸気は存在し得る
。どんな蒸気も添加されないときでさえ、例えば、触媒再生から生じる蒸気が、
好ましいプロセスの間、通常ごく少量、存在し得る。しかしながら、そのような
蒸気はプロピレン収率についての触媒の活性に実質的に影響しない。
【0030】 本発明の好ましい触媒が蒸気により前処理されて次に好ましいプロセスに使わ
れるとき、プロピレン収率は、前処理されていない同じ触媒を使用する好ましい
プロセスのプロピレン収率に基づき、40%未満、好ましくは20%未満、より
好ましくは10%未満変化する。同様に、好ましい触媒が好ましいプロセスで使
用されかつ蒸気がナフサと共に注入されると、蒸気注入が使われなかった同じ触
媒を使用する好ましいプロセスのプロピレン収率に基づき、プロピレンは40%
未満、好ましくは20%未満、さらに好ましくは10%未満だけ変化する。好ま
しくは、プロピレン収率はナフサ供給原料の重量に基づき、約8重量%乃至約3
0重量%の範囲となる。
【0031】 蒸気活性化指数試験は、ナフサ分解に触媒が使用されるために触媒が蒸気活性
化を必要とするかどうか決定するために触媒を評価する1つの方法である。 この試験によれば、 (i) 候補触媒は1000°Fの温度で4時間焼成された後、2つの部分に分割
される。 (ii) Cから250°Fの範囲で沸騰しかつプロピレンを含有する生成物を形
成するためにナフサの重量に基づいて35重量%乃至50重量%のオレフィンを
含む、接触分解されたナフサから成る炭化水素に最初の触媒部分の9gを接触さ
せ(この接触は、イリノイ州,Elk Grove VillageのXytel
Corp.から入手可能なモデル“R”ACE(商標)装置内で行われる。このA
CE装置内での接触は、575℃の反応器温度、0.5psi乃至1.5psiの
反応器差圧、50秒の供給原料注入時間、および1分当り1.2gの供給原料注入
速度を含む触媒転化条件のもとで行われる)、生成物中のプロピレンの量が決定
される。 (iii) 2番目の触媒部分は1気圧の蒸気に1500°Fの温度で16時間さらさ
れる。 (iv) 次に、(iii)からの9gの触媒を(ii)と同じ条件下でACE装置内で(ii)と
同じナフサに接触させ、生成物中のプロピレン量を決定する。(v) (iv)中のプロ
ピレン重量%収率に対する(ii)中のプロピレン重量%収率の比率が蒸気活性化指
数である。
【0032】 好ましい触媒の場合、蒸気活性化指数は0.75より大きい。そのような触媒
は、より好ましくは0.75乃至約1の範囲、さらにより好ましくは0.8乃至約
1、さらにより好ましくは0.9乃至約1の範囲の蒸気活性化指数を有する。
【0033】 上に述べたように、本発明のプロセスの最初の段階はオレフィンナフサを分解
して、オレフィン種の総計度が減少した分解生成物を提供することを含む。二番
目の段階は、1回以上の水素化処理反応で前記分解生成物の少なくとも一部を水
素化処理し、実質的なオクタン減少はないが非ヒドロカルビル種の濃度が低下し
た水素化分解生成物を提供することを含む。その後の水素化処理のために分離さ
れた前記分解生成物の一部をそのような水素化処理の前に他の供給源から得られ
たナフサと組み合わせ得る。好ましい水素化処理条件を以下に詳しく説明する。
水素化処理段階が好ましい分解段階と関連して実施されることが好ましいが、水
素化処理段階へのための供給原料は従来のナフサ分解反応で生成された分解ナフ
サを含むことができる。従来のナフサ分解は、例えば米国特許第5,171,92
1号で詳しく説明されている。この特許は参照のために本明細書に組み入れられ
る。
【0034】 用語「水素化処理」は本明細書では広い意味で使用されて、水素化精製、水素
処理、および水素化分解などのプロセスを含んでいる。当業者にとって公知であ
るように、触媒の適切な選択により及び操作条件を最適化することによって水素
化処理の程度を制御することができる。好ましくは、水素化処理は以下に詳しく
説明された条件下で起こる。この条件は、オレフィンのかなりの部分をパラフィ
ンに転化しないが、硫黄、窒素、酸素、ハライド、及び特定の金属を含み得る非
ヒドロカルビル類を含む好ましくない種の除去をもたらす。そのような条件は本
明細書では「選択的水素化処理」条件と呼ばれる。
【0035】 本発明の水素化処理段階は従来の水素化処理条件下で達成できるが、選択的水
素化処理条件が好ましい。なぜなら、選択的水素化条件が、段階(a)の分解生成
物よりもオクタンにおいて実質的に、より低くない、水素化処理された生成物を
生じさせると考えられているからである。
【0036】 従って、好ましい水素化処理反応は約200℃乃至約400℃、さらに好まし
くは、約250℃乃至約375℃の範囲の温度で達成される。好ましくは、反応
圧は約50乃至約1000psig、さらに好ましくは、約50乃至約300p
sigでの範囲である。好ましくは、1時間当りの空間速度は約0.1乃至約1
0V/V/時間、好ましくは、約2乃至約7V/V/時間の範囲である。ここで
、容量/容量/時間は触媒の容積当りの時間当りの油の容積である。約500乃
至約5,000標準立方フィート/バーレル(SCF/B)、より好ましくは約1
000乃至約3000SCF/Bの範囲の水素充填速度を確立するために水素含
有気体を加えることが好ましい。
【0037】 水素化処理の条件は、いくつかのタイプの水素化処理反応器のいずれかの使用
により維持されることができる。細流床反応器は、触媒粒子の固定床上の、液相
及び気相の並順流を用いる石油精製用途において最も通常に用いられる。代替的
な反応器技術を用いることは有利であることができる。より高い反応速度を得る
ためにかつ、並流細流床反応器に固有の芳香族化合物の水素化平衡限界を緩和す
るためにも、上へと移動する処理気体とは反対に液相が触媒の固定床に下方へ通
過する向流流動反応器が用いられ得る。移動床反応器は、水素化処理機の供給原
料流れにおける金属及び粒子の許容量を増大させるために用いられることができ
る。移動床反応器タイプは、一般的に、触媒粒子の固定床が、上へと流動する液
体及び処理気体に接触される反応器を含む。その触媒床は、上への流れによりわ
ずかに膨張するか又は、例えば、液体再循環を介して流量を増大すること(膨張
した床又はあふれでた床)により、より容易に流動化する、より小さなサイズの
触媒粒子の使用(スラリー床)により又はそれら両方により実質的に膨張するかも
しくは流動化させるか又は両方である。いずれの場合においても、運転操作中に
、触媒を移動床から除去することができ、このことは、そうでなくては供給原料
中の金属の高含量がその代替的な固定床設計における短いランレングスをもたら
してしまう場合の経済的な適用を可能にする。さらに、上へ流動する液体相及び
気相で膨張した又はスラリー床反応器は、汚れによる運転停止のリスクなく長い
ランレングスを可能にすることにより、かなりの量の粒状固体を含有する供給原
料での経済的操作を可能にする。このような反応器の使用は供給原料が約25μ
サイズを超える固体を含有したり、オレフィン系又はジオレフィン系種又は酸素
化種のような蓄積に対する傾向を増大する汚染物質を含有する場合、特に利点を
有する。下方に流れる液体及び気体を用いる移動床反応器も、運転中の触媒置換
を可能にするので、用いられ得る。
【0038】 水素化処理段階において用いられる触媒は、芳香族化合物の飽和、脱硫、脱窒
素又はそれらのいずれかの組み合わせのために適するいずれかの水素化処理触媒
であることができる。好ましくは、水素化処理触媒は、好ましくはアルミナ又は
アルミナ−シリカである無機耐熱性支持体上の、少なくとも1つの第VIII族
金属及び1つの第VI族金属を含有する。第VIII族化合物及び第VI族化合
物は、当業者によく知られており、元素の周期表によく定義されている。例えば
、それらの化合物は、Cotton及びWilkinsonによるAdvanc
edInorganic Chemistry、2版、1966年(Inter
science Publishers)の最後の頁に見出される周期表に載っ
ている。第VIII族金属は、0.5乃至20重量%、好ましくは1乃至12重
量%の量で好ましくは存在する。好ましい第VIII族金属には、Co、Ni及
びFeが含まれ、Co及びNiが最も好ましい。好ましい第VI族金属はMoで
あり、1乃至50重量%、好ましくは1.5乃至40重量%、より好ましくは2
乃至30重量%の量で存在する。
【0039】 選択的水素化処理が用いられる場合、そして特に選択的水素化脱硫が用いられ
る場合、好ましい水素化処理触媒は、アルミナ、シリカ−アルミナ又は他の従来
の支持体物質に担持した約1重量%乃至約10重量%のMoO及び約0.1重
量%乃至約5重量%のCoOを含有し得る。一般的に、支持体表面積は、約10
0m/g乃至約400m/gであることができる。その触媒は、少量の鉄及
びSO4を含有し得る。その触媒の総表面積が約150m/g乃至約350m
/gであり、細孔容積が、水銀貫入により測定したときに約0.5cm3/g
乃至約1.0cm3/gであることができる。金属が、支持体中に又は支持体上に
含浸する場合、その含浸は、表1の範囲において記載された酸素化学吸着値を有
する最終触媒組成をように行なわれなくてはならない。その触媒は、触媒調製時
のいずれかのときに添加され得る0乃至10重量%の燐も含有し得る。
【0040】 選択的水素化処理法において、触媒は、水素化処理反応器中に、酸素化した形
態で装填され、分解されたナフサを処理する前に標準法により硫化され得る。
【0041】
【表1】
【0042】 好ましい態様において、選択的水素化処理触媒は、0乃至5重量%の第IA族
元素、特に活性、選択性又は活性増大及び選択性増大の組み合わせのためにカリ
ウムを含有し得る。その元素は、触媒の調製中のいずれかの時間に添加され得る
【0043】 本発明において記載された選択的水素化処理条件により用いられる場合、選択
的水素化処理触媒は、選択的ナフサ水素化処理のための高活性及び選択性を与え
る。高活性は、同じ量の硫黄除去における付加的なナフサ処理量、より長いサイ
クル長さ、及び低減された触媒コストの1つ以上のようなプロセス改良を提供す
る。触媒の高選択性は、従来の水素化処理触媒と比較して、所定の硫黄除去量に
おいて低減させたオレフィン水素化を提供する。オレフィン水素化低減により、
低減された水素消費がもたらされ、水素化処理されたナフサにおいてオクタン損
失を無くすか又は実質的に低減させる。
【0044】 所定のすべての金属及び金属酸化物の重量%は、支持体に基づいている。用語
「支持体に基づいて」は、その%が支持体の重量に基づいていることを意味する
。例えば、支持体重量が100gである場合、20重量%の第VIII族は、2
0gの第VIII族金属がその支持体上に存在することを意味する。
【0045】 いずれかの適する無機酸化物支持体物質が、選択的水素化処理触媒を含む本発
明の水素化処理触媒のために用いられ得る。好ましい支持体は、ゼオライトのよ
うな結晶質アルミノ珪酸塩を含む、アルミナ及びシリカ−アルミナである。より
好ましくはアルミナである。シリカ−アルミナ支持体のシリカ含量は、2乃至3
0重量%、好ましくは3−20重量%、より好ましくは5−19重量%であるこ
とができる。他の耐熱性無機化合物も用いられ得て、それらの非限定的例には、
ジルコニア、チタニア、マグネシア等が含まれる。アルミナは、水素化処理触媒
のために従来から用いられているいずれかのアルミナである。そのようなアルミ
ナは、一般的に、50乃至200オングストローム、好ましくは70乃至150
オングストロームの平均孔径及び50乃至450m/gの表面積を有する多孔
質非晶質アルミナである。
【0046】 水素化処理段階から得られるナフサ生成物は、オレフィン類、飽和化合物類、
芳香族化合物類、非ヒドロカルビル種及びそれらの混合物を含有し得る。存在す
る種は、主に、ナフサ沸点範囲で、より好ましくは63゜F乃至150゜Fで沸騰
する。ナフサ生成物中のオレフィンの量は、比較的過酷な条件下での従来の水素
化処理の場合における痕跡量から、比較的緩和な条件下での選択的水素化処理の
場合における、ナフサ生成物の90重量%より多い量までの範囲であり得る。好
ましくは、ナフサ生成物中のオレフィンの総量は、ナフサ生成物の重量に基づい
て、約1重量%乃至約90重量%、より好ましくは約5重量%乃至約50重量%
、なおより好ましくは約10重量%乃至約30重量%である。
【0047】実施例 表2は、オレフィンナフサの従来の選択的ナフサ水素化処理と比較することに
より、オレフィン系ナフサ再分解から得られた分解された生成物を水素化処理す
る利点を示す。490ppmのS及び42.8容量%のオレフィン類(84.5
MON、90.5 RON)を含有する軽質キャッツナフサ(LCN)の試料(実施
例1)を、硫黄含有種を実質的に除去するために、従来の、アルミナ触媒上Ni
/Moを用いて従来の水素化処理条件下で水素化処理した(実施例2)。水素化処
理により、高含量(99.9容量%)のオレフィン飽和から得られると考えられて
いる12.0オクタン価(R+M/2)の損失をもたらす。
【0048】 軽質キャッツナフサ(light cat naphtha)(“LCN”)、及
び185ppmのS及び47.6重量%のオレフィン類を含有する中間キャッツ
ナフサ(intermediate cat naphtha)(“ICN”)の試
料(実施例3)を、87オングストロームの中央細孔直径及び1.9×10−4
MoO/mの表面密度を有する、アルミナ触媒上に5.2重量%のMoO
及び1.5重量%のCoOを含有する高選択性触媒を用いて選択的水素化処理
条件下で水素化処理をし、81.6%のS除去を有する水素化処理された生成物(
実施例4)を生成した。それらの条件において、オレフィン飽和(10.3%)及び
オクタン損失(1.05 R+M/2)は低い。
【0049】 比較のために、実施例3のものを、最初に、本発明の分解段階により転化し、
ナフサ沸点範囲より低い温度で沸騰する生成物への40%の転化をし、0.2オ
クタンの増大をした(実施例5)。未転化の分解された生成物を分離し、次に、実
施例4の高度に選択的な触媒を用いて選択的水素化処理をし(実施例6)、実施例
4におけるのと同じS量を達成した。それは、より低い水素化処理過酷性(3.7
1対3.27LHSV)及び極小のオクタン損失(−1.9R+M/2)を有して達成
された。低減されたナフサ容積と組み合わされた低減された水素化処理過酷性は
、水素化処理機反応器容積要件における、実施例4と比較して実施例6において
50%の有利な低減をもたらした。
【0050】
【表2】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年11月16日(2001.11.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN ,YU,ZA,ZW (72)発明者 スタンツ、ゴードン・フレデリック アメリカ合衆国、ルイジアナ州 70816、 バトン・ルージュ、レイク・リンガム・サ ークル 12217 (72)発明者 ブリグナック、ガーランド・バリー アメリカ合衆国、ルイジアナ州 70722、 クリントン、ハイウェイ・10 13598 (72)発明者 ハルバート、トーマス・リッシャー アメリカ合衆国、ルイジアナ州 70816、 バトン・ルージュ、フットセル 13903 Fターム(参考) 4G069 AA03 BA01B BC59B BC67B CC02 EC03X EC07X EC14Y 4H029 CA00 DA00 DA03 DA09

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) ナフサ生成物を生成するための触媒転化条件下で、パ
    ラフィン類及びオレフィン類を含有するナフサ供給原料を、約0.7nm未満の
    平均細孔直径を有する分子篩を触媒の重量に基づいて10乃至50重量%含有す
    る触媒と反応させること及び続いて (b) 水素化処理生成物を生成するための水素化処理条件下で、ナフサ生成物の
    少なくとも一部分を触媒的有効量の水素化処理生成物を媒と接触させること を含む水素化処理された生成物を生成する方法。
  2. 【請求項2】 ナフサ供給原料が、約65゜F乃至約430゜Fの沸点を有す
    る熱分解又は接触分解されたナフサであり、触媒転化条件は、約500℃乃至約
    650℃の温度、約10乃至約40psiaの炭化水素分圧、約1乃至約10秒
    の炭化水素滞留時間、及び重量で約3乃至12の、供給原料に対する触媒の比を
    含み、約20重量%以下のパラフィン類が軽質オレフィン類に転化される、請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ナフサ供給原料が、約65゜F乃至約250゜Fの沸点範囲を
    有し、流動接触分解軽油及び残油の少なくとも1つから誘導されている、請求項
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ナフサ供給原料が、約5重量%乃至約30重量%のパラフィ
    ン類及び約15重量%乃至約70重量%のオレフィン類を含有する、請求項2に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 水素化処理条件が、約200℃乃至約400℃の水素化処理
    温度、約50psig乃至1,000psigの水素化処理圧力、約0.1V/
    V/時間乃至約10V/V/時間(V/V/時間は、水素化処理触媒の容積当り
    時間当りナフサ生成物の容積)の水素化処理の時間当り空間速度を含む、請求項
    4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 約500SCF/B乃至約5,000SCF/Bの水素装填
    速度において、段階(b)における水素含有気体を添加することを含む、請求項5
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 水素化処理触媒が、無機耐熱性支持体上の、少なくとも1つ
    の第VIII族金属及び少なくとも1つのVI金属を含有する、請求項6に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 水素化処理触媒が、支持体の重量に基づいて約1重量%乃至
    約10重量%のMoO及び約0.1重量%乃至約5重量%のCoOを含有する
    硫化した水素化脱硫触媒であり、耐熱性支持体が、約100m/g乃至約40
    0m/gの表面積を有する少なくとも1つのシリカ、アルミナ及びシリカ−ア
    ルミナであり、硫化した水素化脱硫触媒の総表面積が約150m/g乃至約3
    50m/gであり、硫化した水素化脱硫触媒が水銀貫入により測定したときに
    約0.5cm3/g乃至約1.0cm3/gの細孔容積を有する、請求項7に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 硫化した水素化脱硫触媒が、支持体の重量に基づいて約0重
    量%乃至約5重量%の第IA族元素をさらに含有する、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 硫化した水素化脱硫触媒が、約800μモル酸素/MoO g乃至約2800μモル酸素/MoO gの酸素化学吸着値を有する、請
    求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 (a) ナフサ生成物を生成するために、約300℃乃至約
    1000℃の分解温度において、パラフィン類及びオレフィン類を含有するナフ
    サ供給原料を、約0.7nm未満の平均細孔直径を有する分子篩触媒と反応させ
    ること及び続いて (b) 水素化処理生成物を生成するための水素化処理条件下で、ナフサ生成物の
    少なくとも一部分を触媒的有効量の水素化処理触媒と接触させること を含む水素化処理された生成物を生成する方法。
  12. 【請求項12】 約500SCF/B乃至約5,000SCF/Bの水素装
    填速度における水素含有気体の存在下で、約200℃乃至約400℃の温度、約
    50psig乃至1,000psigの圧力、及び約0.1V/V/時間乃至約
    10V/V/時間(V/V/時間は、水素化処理触媒の容積当り時間当りナフサ
    生成物の容積)の時間当り空間速度において行ない、 水素化処理触媒が、支持体の重量に基づいて約1重量%乃至約10重量%のM
    oO及び約0.1重量%乃至約5重量%のCoOを含有する硫化した水素化脱
    硫触媒であり、耐熱性支持体が、約100m/g乃至約400m/gの表面
    積を有する少なくとも1つのシリカ、アルミナ及びシリカ−アルミナであり、硫
    化した水素化脱硫触媒の総表面積が約150m/g乃至約350m/gであ
    り、硫化した水素化脱硫触媒が水銀貫入により測定したときに約0.5cm3
    g乃至約1.0cm3/gの細孔容積を有する、 請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 (a) 約500℃乃至約650℃の温度、約10乃至約4
    0psiaの炭化水素分圧、約1乃至約10秒の炭化水素滞留時間、及び重量で
    約3乃至12の、供給原料に対する触媒の比を含む条件下で、パラフィン類及び
    オレフィン類を含有するナフサ供給原料を、約0.7nm未満の平均細孔直径を
    有する分子篩を触媒の重量に基づいて10乃至50重量%含有する触媒と反応さ
    せ、ナフサ生成物を生成するために、約20重量%以下のパラフィン類が軽質オ
    レフィン類に転化されること及び続いて (b) 約500SCF/B乃至約5,000SCF/Bの水素装填速度における
    水素含有気体の存在下で、約200℃乃至約400℃の温度、約50psig乃
    至約1,000psigの圧力、及び約0.1V/V/時間乃至約10V/V/
    時間(V/V/時間は、水素化処理触媒の容積当り時間当りナフサ生成物の容積)
    の処理の時間当り空間速度において、ナフサ生成物の少なくとも一部分を触媒的
    有効量の水素化処理触媒と接触させ、水素化処理触媒が、支持体の重量に基づい
    て約1重量%乃至約10重量%のMoO及び約0.1重量%乃至約5重量%の
    CoOを含有する硫化した水素化脱硫触媒であり、耐熱性支持体が、約100m /g乃至約400m/gの表面積を有する少なくとも1つのシリカ、アルミ
    ナ及びシリカ−アルミナであり、硫化した水素化脱硫触媒の総表面積が約150
    /g乃至約350m/gであり、硫化した水素化脱硫触媒が水銀貫入によ
    り測定したときに約0.5cm3/g乃至約1.0cm3/gの細孔容積を有する
    こと を含む水素化処理された生成物を生成する方法。
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