JP2003513902A - 腫瘍または白血病治療用のラブダン類を含む製薬組成物 - Google Patents

腫瘍または白血病治療用のラブダン類を含む製薬組成物

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コンスタンティノス ディマス
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デメトリオス コッキノポウロス
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ペーエヌ ゲロリマトス ソシエテ アノニム
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、合成及び/又は天然源由来の異なる脂質分子を化合させることによって調製される水和脂質層状相又はリポソーム組成物に基づいた新規な組成物に関し、前記組成物は、a)ラブデ-13-エン-8α,15-ジオール及び/又はその誘導体;b)ラブデ-14-エン-8,13-ジオール又はその誘導体;c)3β-ヒドロキシ-ラブデ-14-エン-8,13-エポキシ及び/又はその誘導体;d)上記ラブデン又はその誘導体を含有する植物抽出物の少なくとも1種を含む。本発明の組成物は、癌性細胞に対して細胞毒性を示し、かつ腫瘍及び白血病の治療に利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、水和脂質ラメラ相系の新規な組成物、即ち、合成または天然資源由
来の種々の脂質分子から調製したリポソーム組成物に関し、これらの組成物は、
a)ラブデ-13-エン-8a,15-ジオールおよび/またはその誘導体、;b)ラブデ-14-エ
ン-8,13-ジオールおよび/またはその誘導体;c)3β-ヒドロキシ-ラブデ-14-エン
-8,13-エポキシおよび/またはその誘導体、d)これらのラブデン(labden)類また
はその誘導体を含有する植物抽出物の少なくとも1種を含む。本発明の組成物は
、癌細胞に対し細胞毒性を示し、腫瘍および白血病の治療において使用する。
【0002】 (背景技術) 下記のラブダン(labdan)骨格:
【化4】 を有する極めて多くのジテルペノイド類が天然に産生している(Connoly, J.D.;
Hill, R.A Dictionary of Terpeniods, Chapman and Hall; London 1991)。ラブ
ダン類を研究する興味は、これら化合物の広範囲の生物学的活性故に、増大して
いる(Singh, M.; Pal, M.; Sharma, R.P. Planta Med., 1999, 65, 2-8)。ラブ
ダン類は、デカリン系およびC-6環を含み、マノイルオキサイドおよびその誘導
体におけるように、酸素原子により開環または閉環され得る。ラブダン類は、キ
ク科、シソ科、ハンニチバナ科、マツ科、サイプレス科(Cupressaceae)、タクソ
ジアセア科(Tazodiaceae)、キツネノゴマ科、パンレイシ科、スイカズラ科、ナ
ス科、キョウチクトウ科、クマスズラ科およびショウガ科のような数種の植物群
から分離されている。さらに、ダブラン類は、ローレンス属の海藻類、タオニア
アトマリア(Taonia atomaria)、および紅藻類コンドリア テヌイシマ(Chondria
tenuissima)からも分離されている。
【0003】 針葉樹類は、ジテルペノイド類の重要な資源である。数種のラブデン類は、マ
ノール(manool)およびnor-ラブダン類のようなナンヨウスギの木毛(excelsa)樹
脂油の中性画分中で検出されている(Caputo,R.; Mangoni, L.; Manaco, P. Phyt
ochemistry, 1972, 11, 839-840)。抗菌作用、抗真菌作用、抗原虫作用、酵素誘
発、免疫細胞機能の抗炎症調節、並びにヒト白血病細胞系に対する細胞毒および
細胞鎮静作用のような各種の生物学的活性は、ラブダンジテルペン類に関連して
いる(K. Dimas et al. Planta Med. 1998, 208-211;K. Dimas et al. Leukemia
Res. 1999, 217-234;K. Dimas et al. Anticancer Res. 1999, 4065-4072)。
上述の(抗菌、酵素および内分泌関連の)特性に加え、多くのラブダンタイプのジ
テルペン類が癌細胞に対し有意の特性を示すことも興味あることである。試験し
た多くのラブデンタイプのジテルペン類は、顕著な抗増殖および細胞毒活性を示
していた(Itokawa, H. et al. Planta Med. 1988, 311-315;k. Dimas et al. P
lanta Med. 1998, 208-211;K. Dimas et al. Leukemia Res. 1999, 217-234;K
. Dimas et al. Anticancer Res. 1999, 4065-4072)。 ラブダンフラノイド類およびフォルスコリン(forscolin)誘導体は、ヨーロッ
パ特許出願93103605.7号;国際特許公報No. WO 97/45099;国際特許公報No. WO
91/02525;および国際特許公報No. WO 85/03637のような幾つかの特許および特
許出願の主題である。
【0004】 リポソーム、即ち、リン脂質ベシクル類は、Banghamおよびその学生達 (Bangh
am, A.D. ed. (1983) Liposmes Letters, Academic Press)によって1960年代半
ばに示されているように、天然産および人工的に調製できる自己会合性のコロイ
ド状粒子である(Lasic, D.D. Liposmes: from Physics to Applications. Elsev
ier)。最初、リポソーム類は、生物学膜、即ち、1970年に浮上した薬物伝達にお
ける最も顕著な幾つかの実用的応用を研究するために使用された。今日では、リ
ポソーム類は、数理学および理論物理学、生物物理学、化学、コロイド科学、生
化学および生物学のような種々の科学研究課目における極めて有用なモデルであ
り、試薬であり、手段である。リポソーム類は、1970年代に薬物伝達ビヒクルと
して導入された。しかしながら、早期の結果は、主としてそのコロイド的および
生物学的不安定性、並びにその不十分で不安定な薬物分子封入性のために、むし
ろ失望的なものであった。その利用性は、安定性と相互作用特性の理解を増大さ
せた基礎研究の後に改善された。並行して、1980年代および1990年代早期のリポ
ソームの論争的認識の衰退に生き残って、実際に幾つかの商業的製品を市場に上
市した数社の製薬企業が見出された。現在、これら製品には、現存の治療に好ま
しく匹敵する抗真菌および抗癌製剤があるが、リポソーム研究における最近の復
興は、より多くの製品の出現を見込めるようである。 科学文献においては、数多くのリポソーム剤形についての文献が存在する。こ
れらの多くは臨床試験段階にあり、また、その幾つかは、すでに登録され、上市
されている。リポソーム形で調製された医薬品には、エコナゾール、アンフォテ
リシンB、ミノキシジル、および臨床試験段階にある幾つかの抗癌および抗ウィ
ルス薬がある。
【0005】 (発明の開示) ラブデ-13-エン-8α,15-ジオール、ラブデ-14-エン-8,13-ジオールおよび3β-
ヒドロキシ-ラブデ-14-エン-8,13-エポキシのような天然産ラブダン類が、その
純粋状態において生物学的特性を示すことは見出されており(Dimas et al., Pla
nta Med. 1998)、新規な製薬および薬物療法剤として有用であり得る。本発明は
、本発明の一部である上記化合物およびそれらの誘導体またはこれらを含有する
植物抽出物を含有するとりわけ通常形および/またはPEG処理および/またはたん
ぱく質コンジュゲート形の水和脂質ラメラ相製剤に関する。本発明の組成物は、
新生物疾患の治療に有用である。 本明細書において使用するとき、“アルキル”なる用語は、例えば、メチル、
エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、s-ブチルおよびt-ブチルのような
1〜約12個の炭素原子を含有する直鎖または枝分れの飽和炭化水素を称し、その1
個以上の水素原子は置換されていてもよい。 本明細書において使用するとき、“アルケニル”なる用語は、例えば、ビニル
、アリルおよびブテニルのような少なくとも1個の炭素-炭素結合が不飽和である
1〜約12個の炭素原子を含有する直鎖または枝分れ炭化水素を称し、その1個以上
の水素原子は置換されていてもよい。
【0006】 本明細書において使用するとき、“アルキニル”なる用語は、例えば、アセチ
レン、プロピニルよびブチニルのような少なくとも1個の炭素-炭素結合が二重に
不飽和である1〜約12個の炭素原子を含有する直鎖または枝分れ炭化水素を称し
、その1個以上の水素原子は置換されていてもよい。 本明細書において使用するとき、“シクロアルキル”なる用語は、例えば、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルのような3
〜約12個の炭素原子を含有する環状炭化水素を称し、その1個以上の水素原子は
置換されていてもよい。 本明細書において使用するとき、“アラルキル”なる用語は、例えば、ベンジ
ルおよびフェネチルのような芳香族環によって置換された1〜約12個の炭素原子
を含有する直鎖または枝分れの飽和炭化水素を称し、その1個以上の水素原子は
置換されていてもよい。 本明細書において使用するとき、“ヘテロサイクリル”なる用語は、例えば、
フラン、ピランおよびイミダゾールのような、3〜約12個の炭素原子を含有する
、少なくとも1個の炭素原子が、例えば、窒素、酸素またはイオウのようなヘテ
ロ原子によって置換されている環状炭化水素を称する。
【0007】 本明細書において使用するとき、“ジアルキルアミノアルキル”なる用語は、
例えば、ジエチルアミノエチルのような、2個のアルキル基を含有する第3級アミ
ノ基に結合している1〜約12個の炭素原子を含有する直鎖または枝分れの飽和炭
化水素を称する。好ましくは、このジアルキルアミノアルキル基は、無機または
有機酸との反応により得られる酸付加塩として存在する。 本明細書において使用するとき、“アルキルチオケトン類”、“アルケニルチ
オケトン類”、“アルキニルチオケトン類”、“シクロアルキルチオケトン類”
、“アラルキルチオケトン類”および“ヘテロシクロケトン類”なる用語は、さ
らなる基に結合したチオケトンを称する。 本明細書において使用するとき、“アルキルカルボニル”、“アルケニルカル
ボニル”、“アルキニルカルボニル”、“シクロアルキルカルボニル”および“
アラルキルカルボニル”なる用語は、さらなる基に結合したカルボニルを称する
。 本明細書において使用するとき、“砂糖類”なる用語は、ピラノースまたはフ
ラノース状態のヘキソース類またはペントース類、またはヘキトース-ヘキトー
ス、ペントース-ペントース、ヘキトース-ペントースまたはペントース-ヘキト
ースをピラノースまたはフラノース状態で含有する二糖類を称する。これらの砂
糖類は、アミノまたはハロゲン基、好ましくは塩素、臭素またはヨウ素で置換さ
れていてもよい。
【0008】 1.本発明のラブダン類 本発明のラブダン類としては、下記のものがある: A. 式I 下記の式(I)のラブデ-13α,15-ジオール:
【化5】 (式中、Rは、H、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカル
ボニル、シクロアルキルカルボニル、アラルキルカルボニル、アルキル、アルケ
ニル、アルキニル、シクロアルキル、アラルキル、ジアルキルアミノアルキル、
アルキルチオケトン類、アルケニルチオケトン類、アルキニルチオケトン類、シ
クロアルキルチオケトン類、アラルキルチオケトン類、ヘテロサイクリルチオケ
トン類、および砂糖類からなる群から選ばれる)。 B. 式II 下記の式(II)のラブデ-14-エン-8,13-ジオール:
【化6】 (式中、Rは、H、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカル
ボニル、シクロアルキルカルボニル、アラルキルカルボニル、アルキル、アルケ
ニル、アルキニル、シクロアルキル、アラルキル、ジアルキルアミノアルキル、
アルキルチオケトン類、アルケニルチオケトン類、アルキニルチオケトン類、シ
クロアルキルチオケトン類、アラルキルチオケトン類、ヘテロサイクリルチオケ
トン類、および砂糖類からなる群から選ばれる)。
【0009】 C. 式III 下記の式(III)の3β-ヒドロキシ-ラブデ-14-エン-8,13-ジオール:
【化7】 (式中、R1は、=O、OR2、または塩素、臭素もしくはヨウ素からなる群から選ば
れたハロゲンからなる群から選ばれる。R2は、H、アルキルカルボニル、アルケ
ニルカルボニル、アルキニルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アラルキ
ルカルボニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アラルキ
ル、ジアルキルアミノアルキル、アルキルチオケトン類、アルケニルチオケトン
類、アルキニルチオケトン類、シクロアルキルチオケトン類、アラルキルチオケ
トン類、ヘテロサイクリルチオケトン類、および砂糖類からなる群から選ばれる
)。 上記の各誘導体において、RまたはR2がジアルキルアミノアルキルである場合
、ジエチルアミノエチル基が好ましく、適切な酸付加塩、即ち、塩酸塩、臭化水
素塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、マレイ
ン酸塩またはフマル酸塩が無機または有機酸から誘導される。RまたはR2がアラ
ルキルである場合、フェニルアルキル基は、ハロゲン、C1〜C3アルキル、C1〜C3
アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、シアノおよび
アゾドのような1個、2個または3個の同一または異なる置換基によって置換され
ていてもよい。
【0010】 ラブダン核の光学中心以外に、各置換基も、キラル中心を有し得、本発明の化
合物の光学特性に寄与している。本発明は、本発明に従う化合物の光学異性体お
よびラセミ体の全てを包含し、そのような化合物は、ラブダン核のキラル中心以
外にもキラル中心を有する。 本発明のラブダン類、ラブデ-13-エン-8α,15-ジオール(I)およびその誘導体
ラブデ-13-エン-8α,15-イル、並びに3-置換基がヒドロキシ(OH) (III)またはア
セトキシ(O Ac)基である場合のラブデ-14-エン-8,13-ジオールは、植物ゴシアオ
イ属クレチカス(creticus)亜種エリオセファラス(eriocephalus)の抽出物および
精油中に検出され、その後、GC-MS(ガスクロマトグラフィー・質量分析)法を用い
て、初めて同定されている。上記の各化合物はその純粋形で分離され、その構造
は、分光分析法、主としてNMR(核磁気共鳴法)を使用して決定されている(Demetz
os等、未発表データ)。本発明のラブダン、ラブデ-14-エン-8,13-ジオール(II)
、即ち、スクラレオール(sclareol)は、オニサルビア セージ(サルビア スクラ
レア リン(sclarea Linn))およびゴシアオイ属インカヌス(incanus)亜種クレチ
カスから分離されている(Ulubelen A., et al. Phytochemistry 1985, 1386;De
metzos C., Ph. D Thesis, Athens 1990)。
【0011】 2.リポソームの調製 本発明は、1種以上の上述の化合物を含むリポソーム製剤を提供する。当業者
にとって公知の任意のリポソーム製剤を、上述のラブダン化合物に応用できる。 ラブダン類および/またはその誘導体を含む水和脂質ラメラ相即ちリポソーム
の調製に有用な脂質を説明する。脂質分子は、限定するものではないが、HSPC(
水素化大豆ホスファチジルコリン)、EPC(卵由来の飽和および不飽和脂質混合物)
、SPS(ナトリウム塩としての大豆ホスファチジルセリン)および天然資源(即ち、
植物、海洋生物および動物組織)から分離した脂質混合物としての脂質のような
天然産脂質類、並びにDSPC(ジステアロイルホスファチジルコリン)、DMPC(ジミ
リストイルホスファチジルコリン)、DPPC(ジパルミトイルホスファチジルコリン
)およびDOPC(ジオレオイルホスファチジルコリン)(これらは、ホスファチジル
コリンの飽和エステルである)のような幾つかの合成脂質であり得る。ポリエチ
レングリコール(PEG)-脂質コンジュゲートは、リポソームカプセル化薬物におけ
る循環時間を改善するのに使用されており、本発明の組成物において使用できる
【0012】 PEG-PE(ホスファチジルエタノールアミン)は、長時間循環性リポソーム類の調
製に使用されており、本発明の組成物において使用することができる。PEG-脂質
コンジュゲートも使用できる。PEG-脂質コンジュゲートの例としては、1,2-ジア
シル-sn-グリセロ-3-ホスファエタノールアミン-N-[メトキシ(ポリエチレングリ
コール)-2000]があり、用語アシルは、ミリストイル、パルミトイル、ステアロ
イルおよびオレオイル基を表す。 種々のリン脂質を組合せることによる種々の濃度でコレステロールまたはコー
ル酸を含有する通常形またはPEG処理リポソームも、本発明の組成物において使
用できる。コレステロールは、リポソーム類の安定性を調節することが出来、従
って、リポソーム中にコレステロールを含ませることは、本発明のラブダン類の
ようなリポソーム会合性化合物の放出制御において有利であり得る。血液中での
長時間のリポソーム循環および表面グラフト化ポリマーによる立体安定性故に、
ポリマーコーティング長時間循環性リポソームは、立体安定性リポソームと称さ
れている(Papahadjopoulos, D. et al. (1991) Proc. Natl. Acd. Sci. U.S.A.
88, 11460-11464)。このタイプの最適安定性は、5モル%辺りのPEG-脂質(PEG分
子量2000Da)で得られている(Lasic, D.D. (1994) Angew. Chem. Int. Ed. Engl.
33, 1785-1799)。リポソームは、種々の合成脂質、または植物および/または海
洋生物および/または動物組織由来の脂質のような天然資源から分離した天然脂
質を混合することによって調製することができる。リポソームは、種々のリン脂
質を混合することによるだけでなく、リン脂質を種々の量のコレステロールおよ
びコール酸(その塩形で)を混合することによっても調製できる。
【0013】 免疫リポソームは、通常形または立体安定性リポソームのいずれかであり、そ
の表面上に、認識中心として作用する特異性たんぱく質を有する。免疫リポソー
ムは、非共有性ビオチン-アドビジン法およびたんぱく質とリポソーム表面との
共有結合法を使用して、調製できる。 末端カルボニル基を有するPEGのPE誘導体(ジアシル-PE-PEG-COOH)または末端
マレイミジル基を有するPEGのPE誘導体(ジアシル-PE-PEG-Mal)は、K. Maruyama
et al. B.B.A (1995) 1234, 74-80に従って合成できる。 腫瘍治療における免疫リポソームの使用は、薬物自体との比較のみならず通常
形のリポソームとの比較においても、薬物有効性において顕著な改善を生じてい
た。 種々の粒度と特性を有するリポソームは、種々の調製方法を必要とする。最も
簡単で広く用いられているMLV(多層ラメラベシクル)の調製方法は、脂質薄膜を
脂質の転移温度において水性緩衝液によって水和する薄膜水和処理である。本発
明のラブダン類およびその誘導体のような親油性化合物においては、REV(逆相蒸
発)法が、化合物のカプセル化にとってより適している。要するに、コレステロ
ールまたはコール酸(塩として)を含むまたは含まないDSPC、DPPC、DMPC、DOPC、
ナトリウム塩としての大豆ホスファチジルセリンからなる種々のMLVリポソーム
、並びにコレステロールまたはコール酸(塩として)を含むまたは含まないPEG処
理リポソームは、ラブダン類およびその誘導体を溶解している有機溶媒(クロロ
ホルム)を除去した後、TES (N-トリス-[ヒドロキシメチル]メチル2-アミノエタ
ンスルホン酸)、MES (2-[N-モルホリノ]エタンスルホン酸)、HEPES (N-[2-ヒド
ロキシエチル]-ピペラジン-N-2-エタンスルホン酸)のような緩衝液による水和に
よって調製することができる。
【0014】 上記有機溶媒の真空下または不活性ガス下での除去は、水性溶液中での脂質膜
の激しい振盪時に、多層リポソーム中に生ずる脂質の水和をもたらす。親油性ラ
ブダン類は、脂質2枚層中に混入し、一方、その親水性誘導体は、リポソーム中
にカプセル化される。乾燥脂質膜を水和させるのに使用する水性媒体は、好まし
くは発熱物質を含まない。水性媒体は、好ましくは、近生理浸透性(約300 mOs)
を生ずるに十分なNaClのような生理塩を含有する。 リポソーム分散液は、分粒して、好ましくは約0.1〜0.5ミクロンの粒度範囲の
粒度分布を達成させる。分粒は、大きいリポソームを除去して、最適の薬物動態
特性を有する限定した粒度範囲を生ずる。リポソーム粒度の所望の粒度範囲を達
成する1つの好ましい方法は、0.1、0.2または0.4ミクロンのようなその使用孔サ
イズが、1回以上の膜通過後に、リポソームの粒度分布に概ね相応する小孔ポリ
カーボネート膜サイズによりリポソームを押出すことによる。典型的には、リポ
ソームを、粒度分布が安定するまで、上記膜から数回押出す。(Shokai等、1978
年)。リポソーム分散液は、さらに処理して、遊離のラブダン類、即ち、脂質2枚
層に緊密に会合していないラブダン類を除去する。懸濁液は、希釈後、高速遠心
処理により急速処理して、遊離ラブダン類および上清中の極小リポソームを除去
することが出来る。もう1つの方法においては、分子ふるいクロマトグラフィー
によるゲル濾過を使用して、遊離ラブダン類からリポソームを分離する。
【0015】 1つの実施態様において、最終のカプセル化リポソームラブダン分散液は、下
記の特徴を有する: 1.約0.1〜0.25ミクロンのリポソーム粒度範囲 2.リポソームカプセル化ラブダン類約80%〜90% 3.分散液は、少なくとも5 mg総脂質/mlの脂質濃度と近生理浸透性を有する。 分散液は、通常の0.22ミクロン深のフィルターを通す濾過によって滅菌し得る
【0016】 3.本発明の組成物の治療用途 本発明の組成物は、哺乳動物の癌または癌関連症状の治療において有用である
。“治療”とは、本発明の組成物を投与して、癌細胞の増殖速度を、部分寛解ま
たは完全寛解を誘発させるように抑制または低下させること、例えば、微小管生
成を促進させることによって細胞分裂を抑制することを意味する。例えば、本発
明の組成物は、限定するものではないが、血液、肺、卵巣、前立腺、頭部、頚部
、脳、睾丸、腎臓、すい臓、骨、脾臓、肝臓および膀胱の癌;カポシ肉腫のよう
なAIDS関連癌;白血病(例えば、急性リンパ性白血病および急性骨髄性白血病)等
の治療において有用である。好ましくは、治療すべき癌は、白血病である。本発
明の組成物は、単独でまたは他の化学療法剤と併用して使用できる。投与する本
発明組成物の投与量は、1回単位投与量、複数回単位投与量または毎日の投与量
のいずれにおいても、効力に基づいて使用した特定のアナログまたは誘導体、投
与経路、患者体重および患者の症状の本質によって勿論変化する。実際の投与量
は、管理医師により決定すべきであり、その患者の年齢、症状、診断記録歴等の
ような複数の要因に依存する。
【0017】 投与量は、一般的検診を行う時の医師によって決定できる。ヒトへの投与前に
、好ましくは、有効性を動物モデルにおいて示すことである。当該技術において
既知の癌用、好ましくは白血病用の任意の動物モデルを使用できる。 本発明の方法を使用して治療すべき対象者、即ち、患者は、動物、例えば、哺
乳動物であり、好ましくはヒトであり、胎児、小児または成人であり得る。 好ましくは、本発明の組成物は、非経口的に投与する(静脈内、皮下、筋肉内
、脊髄内、腹腔内等)。非経口投与に当っては、本発明の組成物は、投与に適す
る濃度に水性媒体中で希釈できる固体、液体、半固体、ゲル、懸濁液、乳化液ま
たは溶液として通常調製する。本発明の組成物は、経皮的にも投与できる。 本発明の組成物は、追加の製薬物を含み得、かくして、多成分製薬物の基本製
剤として機能し得る。そのような追加の製薬物は、投与前の本発明の組成物中に
分布または添加することが出来る。例えば、本発明の組成物と他の製薬物を、投
与前に、i.v.(静注)バッグ中で混合することができる。追加の製薬物は、例えば
、他の化学療法剤であり得る。
【0018】 本発明の組成物は、追加の適切な製薬上許容し得る賦形剤を含み得る。好まし
い追加の賦形剤は、Physician's Desk Referrence, 54th edition, 881-887, Me
dical Economics Company (2000)に挙げられているもの、即ち、水、塩水のよう
な水性ビヒクル、リンゲル液、またはデキストース溶液である。バインダーおよ
び充填剤のような適切な賦形剤の他の例は、Remington's Pharmaceutical Scien
ces, 18th Edition, ed. Alfonao Gennaro, Mack Publishing Co. Easton, Pa,
1995、およびHandbook of Pharmaceutical Excipients, 3rd Edition, ed. Arth
er H. Kibbe, American Pharmaceutical Association, Wahington D.C. 2000に
列挙されている。賦形剤を本発明の組成物中に混入させる場合も、好ましくは、
その賦形剤は、添加するときに滅菌性であるか、或いは本発明の組成物を滅菌す
るのと同じ過程において滅菌する。
【0019】 水性溶液としての非経口投与に当たっては、好ましくは、本発明の組成物は、
適切に緩衝化され、等張性である。さらにまた、非経口投与においては、本発明
の組成物は、滅菌性でなければならない。本発明の1つの実施態様は、滅菌工程
を含む。滅菌は、幾つかの方法、例えば、細菌学的フィルムを使用することによ
り、滅菌剤を本発明の組成物中に混入することにより、照射により、或いは加熱
により実施できる。滅菌は、例えば、0.2μmの孔サイズのフィルターによる濾過
により実施できる。当業者にとって公知の他の滅菌方法も使用できる。適切な滅
菌および非滅菌賦形剤が、下記の各社から商業的に入手可能である:ニューヨー
ク州ホーソンのEM Industries社、カリフォルニア州ハイワードのJ.T Baker社、
カリフォルニア州カルデナのSpectrum Quality Products社、ニューハンプシャ
ー州ハンプトンのFisher Scientific International社、ウィスコンシン州ミル
ウォーキーのAldrich Chemical社、イリノイ州ノースシカゴのAbbott Laborator
ies社、イリノイ州ディアフィールドのBaxter Healthcare Corporation社、およ
びオハイオ州クリーブランドのAmresco社。
【0020】 注射用の水性非経口剤形を調製するため、水性媒体、例えば生理食塩水又は精
製水、パクリタキセル可溶化剤、及び何らかの付加成分を、技術的に周知の方法
に従い、消毒された装置内で混合し、ろ過し、かつ包装する(考察のため、Remi
ngton's Pharmaceutical Sciences, Alfonso R. Gennaro ed., Mack Publishing
Co. Easton, PA, 19th ed., 1995, Chapter 87を参照せよ)。本発明の製剤は
、無菌固体、液体、固溶体、ゲル、懸濁液、エマルジョン、又は溶液のような無
菌形態で、好ましくは非経口投与前に無菌水性媒体又は他のいずれかの注射用無
菌媒体中に溶解又は分散可能な無菌液状濃縮物として調製することができる。
【0021】 経皮剤形を調製及び投与するため、ローション、クリーム、及び軟膏のような
周知の経皮送達媒体及びパッチのような経皮送達デバイスを使用することができ
る(Ghosh, T.K.; Pfister, W.R.; Yum, S.I. Transdermal and Topical Drug D
elivery Systems, Interpharm Press, Inc. p.249-297、参照によって本明細書
に取り込まれる)。例えば、貯蔵型パッチデザインは、接着剤で被覆された裏フ
ィルムと、本発明の製剤を含んでなる貯蔵所区画を含み、すなわち半透膜によっ
て皮膚と分離されている(例えば、米国特許第4,615,699号、参照によって本明
細書に取り込まれる)。接着剤被覆裏層は貯蔵所の境界の周囲に及び、皮膚と同
心性のシールを与え、かつ皮膚に隣接する貯蔵所を保持する。
【0022】 活性を含有するゲル、固溶体、及び固体形態は、周知の方法で調製できる。例
えば、標準的なV−ブレンダー内で、好ましくは無水条件下で混合することによ
って調製できる。所望により、この均質混合物をスクリーンメッシュに通すこと
ができる。固体形態の調製に関する包括的議論は、参照によって本明細書に取り
込まれている、Remington's Pharmaceutical Sciences, Alfonso R. Gennaro ed
., Mack Publishing Co. Easton, PA, 19th ed., 1995, Chapter 92に提示され
ている。
【0023】 本発明の剤形は、上述したように処方された活性含量に、無菌溶液で適切な容
器を無菌的に充填することによって、単一単位用量容器形態又は複数単位用量容
器形態で提供することができる。これら充填容器は、現場で適切な無菌希釈剤と
再構成する際に該組成物の迅速な溶解を許容し、投与用の所望活性濃度の適切な
無菌溶液を与えることを意図している。本明細書では、用語「適切な容器」は、
栓手段によって密封された真空乾燥製品を配給可能なガラス瓶のような、無菌環
境を維持できる容器を意味する。さらに、適切な容器は、真空乾燥組成物の再構
成時に保持すべき溶液の体積を考慮した大きさの妥当性;及び一般的にI型ガラ
スである容器材料の妥当性の意味を含む。使用する栓手段、例えば、無菌ゴム蓋
又は同等物は、上述のシールを与えるものと理解すべきであるが、希釈剤、例え
ば所望活性溶液の再構成のための注射用無菌水、USP、標準生理食塩水、USP、又
は水中5%デキストロース、USPの導入目的の入口をも許容する。本発明の医薬
品のような医薬品用容器の適性についてのこれら及び他の局面は、医薬品技術の
業務における当業者には周知である。
【0024】 以下の非限定的実施例を参照することよって、本発明はさらに理解されるだろ
う。以下の実施例は、説明目的のためだけに提供されており、如何なる様式によ
っても本発明の範囲を限定するものと解釈すべきでな。
【0025】 IV. 実施例 実施例1. ラブデ-13-エン,8α-オール,15-イルアセテート ラブデ-13-エン,8α,15ジオール(I)(50mg)を2mlのAc20-Py(無水酢酸
−ピリジン)中に室温で48時間溶解させた。反応混合物を真空エバポレートして
溶媒を除去した。化合物ラブデ-13-エン,8α-オール,15-イルアセテートの純
度及び同定は、TLC(薄層クロマトグラフィー)及びGC-MS(ガスクロマ
トグラフィー−質量分析)によって、クロマトグラフィーデータを用いて調べた
。化合物はその純粋状態で得られた(47mg)。
【0026】 実施例2.単糖類として又は二糖類としてのラブデ-13-エン-8α-オール 15-
イル-β(又は-α)-D(又は−L)-ピラノ(又はフラノ)シド 単糖類として又は二糖類としてのラブデ-14-エン-8α-オール 13-イル-β(又
は-a)-D(又は−L)-ピラノ(又はフラノ)シド。 単糖類として又は二糖類としての3-イル-β(又は-a)-D(又は−L)-ピラノ(
又はフラノ)シド、ラブデ-14-エン,8,13-エポキシ。 一例として、 ラブデ-13-エン-8α,15-ジオール(I)と2,3,4,6-テトラ-O-アセチル-a-D
-グルコピラノシルブロマイドの縮合を、クロロホルム−1.25M水酸化カリウム
水溶液及び触媒としてベンジルトリエチルアンモニウムブロマイドの2相系内で
行った。簡単に混ぜ合わせて作った後、カラムクロマトグラフィーによってラブ
ダングリコシドグリコシドを30%収率で単離した。
【0027】 実施例3.3β-ヒドロキシ-ラブデ-14-エン-8,13-エポキシのチオミダゾリド
誘導体 3β-ヒドロキシ-ラブデ-14-エン-8,13-エポキシをN,N'-チオカルボニルジイ
ミダゾールで処理して、そのチオミダゾリド(45%収率)に変換した(Rasmunss
en, J.R. (1980) J. Org. Chem. 45, 2725-2727)。
【0028】 実施例4.リポソームの調製 被包され又は取り込まれた化合物I、II、III(式I、II、III)を含有するリ
ポソーム及びその誘導体は、以前に記載された方法に従って調製した(Juliano,
R.L., Stamp, D. Biochem. Biophys. Res. Commun. 63, 651(1975))。 手短に言えば、5mg DMPCの脂質を有機溶媒(すなわちクロロホルム)に溶解
してから、ガラス管のウェル中に真空下エバポレートした。
【0029】 化合物I、II、III(式I、II、III)をI0%モル比でクロロホルム中に溶解し
、エバポレーション前に脂質と混合した。リポソームを生成するため、1mlの同
一−浸透圧緩衝液(TES 100mM+NaCl 100mM)pH=7.5かつ300mOsを乾燥脂質膜
に添加し、その混合物を継続的に温度制御しながらボルテックスによって分散さ
せた;リポソームの調製の通常温度は35℃だった。リポソームのサイズを小さく
するため、生成した大きいベシクルを、孔サイズ200nmのポリカーボネート膜を
備えた押出装置で10回押し出し成形した。リポソームをセファデックスG-75に通
して、すべての場合に遊離化合物を除去した。
【0030】 リポソームの組成は以下の通りだった。 1.2mlのTES 100mM+NaCl 100mM中、DMPC 10mg a.5mg DMPC/化合物I(式I)(0.25mg) b.5mg DMPC/化合物II(式II)(0.25mg) c.5mg DMPC/化合物III(式III)(0.25mg) すべての場合において薬物濃度は250μg/mlだった。 結果は、上記組成のリポソーム中への被包は80%を超えることを示した。この
特定リポソーム製剤中への化合物の保持率を研究すると、時間依存性であること
が分かった。
【0031】 実施例5.リポソームキャリヤー内に被包されたラブデ-13-エン-8α,15-ジ
オールの細胞毒活性 本発明の化合物の生物活性を評価するため、以下の薬理的方法を用いた。 (細胞培養) インビトロ薬物試験のためにヒト癌細胞系を用いた。RPMI-1640培地(10%加
熱不活性化胎児ウシ血清、2mM L-グルタミン及び50μg/mlゲンタマイシンで補
充)内で指数関数的に増殖する懸濁培養として維持し、5%CO2を有する加湿雰
囲気内37℃でインキュベートした。Ficoll-Hypaque法で正常ドナーから末梢血液
単核細胞(PBML)も単離し、かつ癌細胞系のように培養した。
【0032】 (細胞毒活性) 各細胞系由来の細胞毒性、対数期細胞を決定するため、静止及び活性化PBML(
1×106細胞/ml)を48時間、96−ウェル平底マイクロプレート内で遊離化合物
又はリポソーム製剤と共にインキュベートした。 各細胞系の初期インキュベーション密度は表(1)に示されており、細胞量及
び成長速度を考慮して決定した(Monks A.,Scudiero D., Skehan P., Shomaker
R., Paul K.,Vistica D., Hose Cら 培養ヒト腫瘍細胞系の多種多様なパネルを
用いた高−フラックス抗癌薬物スクリーニングの可能性。JNCI 1991; 83(11):
757-766 Paul KD, Shomaker RH, Hodes L, Monks A, Scudiero DA, Rubinstein
L., Plowman J及びBoyd MR. Tumor Cell Lines:Development of Mean Graph an
d Compare Algorithm. JNCI 1989; 81(14): 1088-1092)。細胞の生存度は、実
験の最初にトリパンブルー染料排除によって評価し、常に98%より高かった。
【0033】 細胞を適切な播種密度で96−ウェルマイクロタイタープレート内に添加し、24
時間、空気中5%CO2の湿潤雰囲気内37℃で予備インキュベートし、試験化合物
の添加前に安定化した。それらの活性を決定するため、遊離化合物又はリポソー
ム製剤を同時に各細胞系に添加した。等価量のDMSOを添加した培養を対照として
用いた。試験薬剤の添加後、細胞をマイクロプレート内でさらに48時間同一条件
下で培養した。各試験薬剤を5つの濃度(10-4〜10-8M)で播種した。各細胞
系についての各化合物の活性を修正MTT法で決定した。要するに、48時間のイン
キュベーションの終了4時間前に、PBS(リン酸緩衝食塩水)中に溶解されたMTT
(3-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-2-5ジフェニルテトラゾリウムブロマイ
ド、Sigma-Aldrich)を細胞培養に添加し、最終濃度を50μg/mlにした。48時間
のインキュベーション時間の終わりに、DMSOをウェルに添加し、光学密度をANTH
OS HT II Microelisaリーダーで550nmの試験波長を用いて測定した。
【0034】 データは、三通りで行った実験の平均を示しており、両側スチューデント式t
−テストで分析した。 3パラメータGI50、TGI及びLC50をMTT法で評価した。要するに、GI50は、100
*(T−T0)/(C−T0)=50の濃度であり、試験化合物の成長阻止力を測定する。TGI
は、100*(T−T0)/(C−T0)=0の試験薬剤の濃度であり、細胞静止効果を測定す
る。最後にLC50は、100*(T−T0)/(C−T0)=-50の薬物の濃度であり、該薬物の
細胞毒効果を測定する。3パラメータの計算に用いる上記式において、Tは、試
験化合物に48時間さらした後の試験ウェルの光学密度であり;T0は、時間ゼロ(
薬物が添加される時)における光学密度であり、Cは、対照ウェル(添加物なし
で48時間インキュベートした細胞)の光学密度である。
【0035】 (結果) 白血病細胞系CCRF-CEM、MOLT4、HUT78(T細胞)、RPMT 8226(B細胞系)、H
L60(前骨髄球細胞系)、K562(前赤血球)及びマルチ−ドラッグ耐性(MDR)細
胞系:CCRF-CEM/C2、HL60/MX1及びHL601/MX2を使用した。上述したように全細胞
系を成長させて生存度を調べた。遊離の及び被包された(上述したように)化合
物を、細胞毒活性下で記載された方法に従って試験した(上記生体活性参照)。
それらを、静止している又は5μg/mlのPHA-Pの添加によって活性化された正常
なPBMLに対する、生体活性で記載したような細胞毒性についても試験した。μM
で表示される遊離ラブデ-13-エン-8α,15-ジオール(GI50、TGI、LC50の平均)
を表1に、リポソーム内に被包された場合を表2及び3にまとめた。
【0036】 表1
【0037】 表2
【0038】 表3
【0039】 MDR細胞系に対する上記使用製剤の効果を表4にまとめた。耐性因子(Resistan
t Factor)(RF)は、以下のように定義される:MDR娘細胞系のGI50/親細胞系のGI
50。(−)は娘MDR細胞系よりも耐性が高い親細胞系を表す。
【0040】 表4
【0041】 ラブデ-13-エン-ジオールを、NCI-H460、MCF-7及びSF-268に対しても100μMで
試験した(1回量一次分析)。結果を以下にまとめた(表5)。マイナス符号は
細胞毒活性を示す。 表5
【0042】 実施例6.リポソームキャリヤー内に被包されたラブデ-14-エン-8,13-ジオ
ールの細胞毒活性 ラブデ-14-エン-8,13-ジオールも上述したようにリポソーム内に被包し、ラ
ブデ-13-エン-8α,15-ジオールのように試験した。結果を以下の対応する表(
表6〜10)に示した。 表6
【0043】 表7
【0044】 表8
【0045】 表9
【0046】 実施例7.ラブデ-13-エン-8α,15-イルアセテートの細胞毒活性 ラブデ-13-エン-8α,15-ジオールの誘導体、すなわちラブデ-13-エン-8α,1
5-イルアセテートの細胞毒活性も上述と同様に分析した(表10〜13)。
【0047】 表10
【0048】 表11
【0049】 表12
【0050】 表13
【0051】 (結論) 遊離の及びリポソーム内に被包されたラブダンは、癌細胞系に対して細胞毒性
であり、かつ試験した細胞系のマルチ−ドラッグ−耐性表現型によって影響され
ない。また、それらは正常な、静止又は活性化ヒトPBMLに対しては低減された細
胞毒性を示した。 本発明は、本明細書に記載した特定の実施形態による範囲内に限定されるもの
ではない。実際は、本明細書に記載した実施形態に加え、前述の説明及び添付図
面から、本技術の当業者には本発明の種々の変形が明らかになるだろう。このよ
うな変形は、特許請求の範囲内に包含されるものである。 本明細書で引用されている種々の参照文献の開示は、参照によって、その全体
が取り込まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/02 A61P 35/02 // C07D 311/92 101 C07D 311/92 101 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),AE,A G,AL,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR ,BY,BZ,CA,CN,CR,CU,CZ,DM, DZ,EE,GD,GE,GH,GM,HR,HU,I D,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LV,MA, MD,MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,N Z,PL,RO,RU,SD,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 アンゲロポウロウ デメトラ ギリシャ ゲーエル−14565 エカリ カ リロイス ストリート 33 (72)発明者 アナスタッサキ ターリア ギリシャ ゲーエル−15124 アマロウッ シオン ハッツィアントモウ ストリート 27 (72)発明者 コッキノポウロス デメトリオス ギリシャ ゲーエル−14562 キフィッシ ア ナクソン ストリート 26 Fターム(参考) 4C062 HH55 4C076 AA19 BB05 CC27 4C086 AA01 AA02 BA08 MA01 MA24 MA60 ZB26 ZB27 4C206 AA01 AA02 CA09 MA01 NA14 ZB26 ZB27

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治療上有効量の少なくとも1種の下記の式1の化合物もしくは
    その混合物、または少なくとも1種の下記の式1の化合物またはその混合物を含有
    する植物抽出物;および担体または希釈剤を含む製薬組成物: 【化1】 (式中、Rは、H、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカル
    ボニル、シクロアルキルカルボニル、アラルキルカルボニル、アルキル、アルケ
    ニル、アルキニル、シクロアルキル、アラルキル、ジアルキルアミノアルキル、
    アルキルチオケトン類、アルケニルチオケトン類、アルキニルチオケトン類、シ
    クロアルキルチオケトン類、アラルキルチオケトン類、ヘテロサイクリルチオケ
    トン類、および砂糖類からなる群から選ばれる)。
  2. 【請求項2】 上記製薬組成物を、腸内、非経口および局所使用用に調合す
    る請求の範囲第1項記載の製薬組成物。
  3. 【請求項3】 上記製薬組成物を、脂質ラメラ相またはリポソームの内部中
    にカプセル化するか、或いは脂質ラメラ相またはリポソームの脂質2枚層中に混
    入させる請求の範囲第1項記載の製薬組成物。
  4. 【請求項4】 上記製薬組成物を、癌関連疾病または障害を有する対象者の
    治療用に調合する請求の範囲第1項、第2項または第3項のいずれか1項記載の製薬
    組成物。
  5. 【請求項5】 治療上有効量の少なくとも1種の下記の式2の化合物もしくは
    その混合物、または少なくとも1種の下記の式2の化合物またはその混合物を含有
    する植物抽出物;および担体または希釈剤を含む製薬組成物: 【化2】 (式中、Rは、H、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカル
    ボニル、シクロアルキルカルボニル、アラルキルカルボニル、アルキル、アルケ
    ニル、アルキニル、シクロアルキル、アラルキル、ジアルキルアミノアルキル、
    アルキルチオケトン類、アルケニルチオケトン類、アルキニルチオケトン類、シ
    クロアルキルチオケトン類、アラルキルチオケトン類、ヘテロサイクリルチオケ
    トン類、および砂糖類からなる群から選ばれる)。
  6. 【請求項6】 上記製薬組成物を、腸内、非経口および局所使用用に調合す
    る請求の範囲第5項記載の製薬組成物。
  7. 【請求項7】 上記製薬組成物を、脂質ラメラ相またはリポソームの内部中
    にカプセル化するか、或いは脂質ラメラ相またはリポソームの脂質2枚層中に混
    入させる請求の範囲第5項記載の製薬組成物。
  8. 【請求項8】 上記製薬組成物を、癌関連疾病または障害を有する対象者の
    治療用に調合する請求の範囲第5項、第6項または第7項のいずれか1項記載の製薬
    組成物。
  9. 【請求項9】 治療上有効量の少なくとも1種の下記の式3の化合物もしくは
    その混合物、または少なくとも1種の下記の式3の化合物またはその混合物を含有
    する植物抽出物;および担体または希釈剤を含む製薬組成物: 【化3】 (式中、R1は、=O、OR2、または塩素、臭素もしくはヨウ素からなる群から選ば
    れたハロゲンからなる群から選ばれ;R2は、H、アルキルカルボニル、アルケニ
    ルカルボニル、アルキニルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アラルキル
    カルボニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アラルキル
    、ジアルキルアミノアルキル、アルキルチオケトン類、アルケニルチオケトン類
    、アルキニルチオケトン類、シクロアルキルチオケトン類、アラルキルチオケト
    ン類、ヘテロサイクリルチオケトン類、および砂糖類からなる群から選ばれる)
  10. 【請求項10】 上記製薬組成物を、腸内、非経口および局所使用用に調合
    する請求の範囲第9項記載の製薬組成物。
  11. 【請求項11】 上記製薬組成物を、脂質ラメラ相またはリポソームの内部
    中にカプセル化するか、或いは脂質ラメラ相またはリポソームの脂質2枚層中に
    混入させる請求の範囲第9項記載の製薬組成物。
  12. 【請求項12】 上記製薬組成物を、癌関連疾病または障害を有する対象者
    の治療用に調合する請求の範囲第9項、第10項または第11項のいずれか1項記載の
    製薬組成物。
  13. 【請求項13】 癌患者に、請求の範囲第1〜12項のいずれか1項記載の製薬
    組成物の有効量を投与することを特徴とする癌患者の治療方法。
  14. 【請求項14】 癌が白血病である請求の範囲第13項記載の方法。
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