JP2003513896A - 多価アルコール及び液晶形成性乳化剤を含有するリーブオン皮膚化粧品組成物 - Google Patents

多価アルコール及び液晶形成性乳化剤を含有するリーブオン皮膚化粧品組成物

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Abstract

(57)【要約】 皮膚への局所適用に好適なリーブオン化粧品組成物であって:(a)約20質量%より多く約80質量未満%の多価アルコール、又はそれらの混合物;及び(b)約2〜約45質量%の液晶を水中に形成し得る乳化剤を含む組成物。本発明の組成物は、付随する高い粘着性を示すことなく、皮膚の感触、皮膚の柔軟性、及び皮膚の滑らかさの利点に加えて、良好な流動性及び吸収特性ばかりでなく高い保湿効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、化粧品組成物に関する。特に本発明は高い保湿効果を有しながらも
、粘着度が高くない化粧品組成物に関する。この組成物は、皮膚の触感、皮膚の
柔軟性、及び皮膚の滑らかさの面で優れた利点を有すると同時に、更に、使用時
において良好な擦り込み特性や吸収特性を示す。
【0002】 (発明の背景) 皮膚は、皮膚の構造の骨格を形成するケラチン及びコラーゲン繊維状タンパク
質を覆い、保護する数層の細胞から成り立っている。これらの層の最も外側は、
角質層と呼ばれ、8nmの厚さの層に囲まれた25nmのタンパク質の束から構
成されていることが公知である。陰イオン性界面活性剤及び有機溶媒は、典型的
には角質層の膜に浸透し、脱脂(即ち、角質層からの脂質の除去)によって角質
層の完全な状態を壊す。皮膚表面の微細構成のこの破壊がざらざらした感触をま
ねき、最終的には界面活性剤又は溶媒がケラチンと相互に作用して、炎症を起こ
す可能性もある。
【0003】 現在では、角質層全体に適切な水分勾配を維持することがその機能性のために
重要であると認識されている。この水分は時には角質層の可塑剤であると考えら
れ、その大部分は体内に由来する。寒冷気候におけるように湿度があまりにも低
い場合は、角質層の外側の層に組織を適度に柔軟にするための水分が不十分とな
り、皮膚は薄片となって剥げ落ち始め、かゆくなる。角質層における水分量が不
十分であると、皮膚の浸透性もまた、ある程度減少する。その反面、皮膚の外側
にあまりに多くの水分があると、角質層は最終的に角質層そのものの結合水の質
量の3倍〜5倍の水を吸収する。これは皮膚を膨張させてひだを寄せ、その結果
水分及びその他の極性分子に対する皮膚の浸透性はおよそ2〜3倍に増加する。
【0004】 このように、洗浄、労働、レクリエーションの際に皮膚が遭遇するような有害
な相互作用にも関わらず、角質層がその防護効果や水分保持機能を最適に発揮す
るように維持するのを補助する組成物が必要とされている。
【0005】 化粧品のクリーム及びローション組成物の性質として望ましいのは、皮膚への
感触、水分保持性、保湿性、吸収特性及び擦り込み特性が良好なことである。組
成物の皮膚への感触は、消費者には皮膚の柔軟性又は皮膚の滑らかさとして認識
され、皮膚に適用した時に皮膜又は層を形成する組成物の皮膚軟化性に関連する
。ある組成物の吸収性及び擦り込み易さは、組成物のレオロジー(流動)特性に
影響される機械的応力の下で、その物理的性質に関連する。
【0006】 多くの化粧用クリーム及びローション組成物は、様々な程度の皮膚の軟化、防
護、及び水分保持(保湿)の効果を提供することが知られている。皮膚へ高い保
湿性を与えるためには、グリセリンのような多価アルコールなどの湿潤剤物質を
組成物に加えておく必要がある。しかしながら、多価アルコールを大量に含有さ
せて保湿性を高めた皮膚組成物は、消費者には不快感を与える。そのような組成
物は皮膚に使用したときに、非常にべたっとした残分を形成するからである。
【0007】 したがって、べたつき感(べたっとした)又は粘着度が低く、しかも保湿性が
高く、同時に皮膚の優れた感触、皮膚に柔軟性及び皮膚の滑らかさを与えるとい
う利点を有する組成物に対する要望が依然として存在する。
【0008】 現在、予想外にも、約20質量%より多くの多価アルコールを含むリーブオン
化粧品組成物に液晶を水中に形成できる乳化剤を取り込むことにより、べたつき
又は粘着性の減少した組成物が得られることが見出された。本組成物は、皮膚感
触、皮膚の柔軟性、及び皮膚の滑らかさへの効果、並びに優れた保湿性に加えて
、良好な吸収特性、及び水分保持特性を示す。
【0009】 液晶を水中に形成し得る乳化剤を化粧品組成物に使用することは知られている
。例えばWO98/22085、WO97/32560、WO97/32561
、及びWO94/17830、並びにICIサーファクタンツ(ICI Surfactant
s)のパンフレット:(1)アーラトーン(Arlatone)2121:水中油型の乳
液及びクリーム(41−5E参照)用の天然乳化剤;及び(2)エチレンオキシ
ド遊離水中油型(O/W)及び油中水型(W/O)乳化剤(デデレン(Dederen,
C.)ら)(RP72/92E参照)を参照のこと。しかしながら、これらの文献
のいずれも、このような乳化剤を(組成物の約20質量%より多い)高濃度の多
価アルコールを含む化粧品組成物の高い粘着性を減少するために用することを教
示又は示唆していない。
【0010】 (発明の要約) 本発明の1つの態様は、皮膚への局所適用に好適なリーブオン化粧品組成物で
あって: (a)約20%より多く約80質量%未満の多価アルコール、又はそれらの混合
物;及び (b)約2〜約45質量%の、液晶を水中に形成し得る乳化剤を含む組成物を提
供することにある。 本発明の組成物は、付随する高い粘着性を示すことなく、皮膚の感触、皮膚の
柔軟性、及び皮膚に滑らかさを与える利点に加えて、良好な流動性及び吸収特性
ばかりでなく高い保湿効果を示す。
【0011】 本発明の第二の態様は、本発明による組成物を皮膚に適用することを包含する
皮膚をトリートメントする化粧方法を提供することである。
【0012】 本発明の第三の態様は、約20%より多く約80%未満の多価アルコール、又
はそれらの混合物を含むスキンケア組成物の粘着性を減少するために、液晶を水
中に形成できる乳化剤を使用することを提供することである。
【0013】 本発明の第四の態様は、約20%より多く約80%未満の多価アルコール、又
はそれらの混合物;及び液晶を水中に形成できる乳化剤を含むスキンケア組成物
をリーブオンスキンケア用途のために使用することを提供することである。
【0014】 (発明の詳述) 本発明の組成物は、下記に示すような様々な任意成分ばかりでなく、必須の乳
化剤成分とともに多価アルコールを含む。全ての濃度及び割合は、特に明記しな
いかぎり、組成物全体の質量基準による。エトキシル化の鎖長及び度合はまた質
量平均を基準にして特定する。 「粘着」又は「粘着性(粘着度、べたつき感)」という用語は本明細書で使用
する時、リーブオン組成物について、組成物が適用されたときに軽い圧力を加え
た場合短時間内に、皮膚表面に軽く接着する組成物の能力を意味する。 「べたつき」又は「べたっとする(べたっとした)」という用語は本明細書で
使用する時、消費者がしばしば使用する用語で、組成物の実際の粘着性又は感覚
的な粘着性のいずれであれ、粘着性に対する知覚を表現する用語である。 「リーブオン」という用語は本明細書で使用する時、スキンケア組成物に関し
てリンス段階無しで使用することを意味し、組成物を皮膚に適用した後、リーブ
オン組成物は、好ましくは皮膚に少なくとも約15分、更に好ましくは少なくと
も約30分、更に一層好ましくは少なくとも約1時間、最も好ましくは少なくと
も数時間、例えば、約12時間以下又はそれより長く残る。
【0015】 「スキンコンディショニング剤」という用語は本明細書で使用する時、加湿化
、湿潤化(すなわち皮膚内に水分又は湿度を貯留又は保持する能力)、皮膚の軟
化、皮膚表面の視覚的改善、皮膚の鎮静化、皮膚の柔軟化、及び皮膚感触の改善
というような皮膚に化粧用のコンディショニング効果を与えることができるよう
な物質を意味する。 本明細書で使用する「酵素」という用語は、野生型又は変異型のいずれかの酵
素自体、又はポリマー部分の結合により化学的に改質した酵素を意味する。 本明細書で使用する「野生型」という用語は突然変異を起こしていない宿主によ
って産生される酵素を表す。 本明細書で使用する「変異型」という用語は、その酵素を産生する宿主の遺伝
的突然変異のために野生型酵素のアミノ酸配列と異なったアミノ酸配列を有する
酵素を意味する。 本発明の組成物は、好適ないかなる目的にも使用し得る。特に本発明の組成物
は、皮膚への局所的な適用に好適である。特に、スキンケア組成物は、クリーム
、ローション、ジェルなどの形態であり得る。本明細書の化粧品組成物は、好ま
しくは水性の連続相における1つ又はそれより多くの油相のエマルションの形態
である。
【0016】 多価アルコール 必須成分として、本明細書における組成物には少なくとも1種の多価アルコー
ルが含まれる。本発明の組成物は、好ましくは約20%より多く約80%未満、
更に好ましくは約22〜約70%、及び特に約25〜約60質量%の多価アルコ
ール、又はそれらの混合物を含む。 本発明への使用に好適な多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及
びそれらの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、エリスリ
トール、トレイトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、グルシトール、
マンニトール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール(例えば、1,3−
ブチレングリコール)、ヘキサントリオール(例えば、1,2,6−ヘキサント
リオール)、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコール、グリセリン、
エトキシ化グリセリン、及びプロポキシル化グリセリンを含むポリアルキレング
リコール、更に好ましくはアルキレンポリオール及びそれらの誘導体が挙げられ
る。
【0017】 本発明の好ましい多価アルコールは、グリセリン、ブチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びそれ
らの誘導体、ヘキサントリオール、エトキシ化グリセリン及びプロポキシル化グ
リセリン、又はそれらの混合物から選択される。 本発明への使用に最も好ましい多価アルコールは、グリセリン、ブチレングリ
コール、又はそれらの混合物である。
【0018】 乳化剤 第二の必須成分として、本発明の組成物は、液晶を水中に形成し得る乳化剤を
含む。本発明の組成物が室温で液晶を含むことは、必須ではない。ゲル網状組織
は通常、製造過程中に冷却した結果、液晶より形成される。室温でゲル網状組織
を形成する組成物は、優れた結果をもたらすことが判明している。 文献では、液晶は異方性の液体として、物質の第四の状態、界面活性剤会合構
造又は中間相ともいわれている。それらの用語はしばしば同義で用いられる。「
リトロピック」という用語は、水のような極性溶媒を含有する液晶系を意味する
。本発明において使用される液晶は、層状、六角形状、又は桿状の構造又はそれ
らの混合物である。
【0019】 本発明の組成物に使用される液晶相は、様々な方法で確認し得る。液晶相は剪
断力の下に流動し、その等方性溶液相の粘度とは有意に異なる粘度によって特徴
付けづけられる。 更に、偏光顕微鏡により観察すると、室温で形成される液晶又はゲル網状組織
は、同一のものと確認できる複屈折、例えば、単純な層状の複屈折を示し、一方
、等方性溶液及び硬いゲルを偏光下で観察すると、いずれも暗い領域を示した。 液晶を確認するその他の好適な手段には、X線回折、NMRスペクトロスコピ
ー、及び透過型電子顕微鏡が含まれる。 本発明の乳化剤は、好ましくは少なくとも1つの高いHLB(親水性−親油性
バランス)を有する乳化剤、及び少なくとも1つの低いHLBを有する乳化剤を
含む混合物である。 HLBシステムは当該分野では周知であり、「HLBシステム、乳化剤選択の
ための時間節約ガイド(The HLB System,a Time-Saving Guide to Emulsifier S
election)」、ICIアメリカズ(ICI Americas Inc.)、1984年8月発行
に詳細に記載されており、それを参考として引用し本明細書に組み入れる。混合
物中の低HLB乳化剤対高HLB乳化剤の比は、約10:1〜約100:1であ
る。上記組成物に組み入れられる乳化剤は、組成物の約2〜約45質量%、好ま
しくは約3〜約40質量%、更に好ましくは約3〜約30質量%の量である。
【0020】 本発明に好適な低HLB乳化剤のHLBは、1〜8であり、融点は45℃以上
である。本発明の組成物への使用に好適な低HLB乳化剤の実施例には以下のも
の:セチル、ステアリル、及びベヘニルアルコールのような飽和C16〜C30脂肪
族アルコール;パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、及びヒドロキシステア
リン酸のような飽和C16〜C30のヒドロキシ脂肪酸;トリグリセロールステアレ
ート及びトリグリセロールジステアレートのようなC8〜C24のモノグリセロー
ルエステル又はポリグリセロールエステル;商品名アーラセル(Arlacel)60
としてICI(英国ミドルズバラ、ウィルトン)より入手可能なソルビタンステ
アレート、商品名アーラセル(Arlacel)65としてICIより入手可能なソル
ビタントリステアレート、商品名グルケート(Glucate)SSとしてアマーコー
ル(Amerchol)(米国ニュージャージー州エジソン)より入手可能なメチルグル
コースセキステアレート、及び商品名テゴケア(Tegocare)450としてゴール
ドシュミット(Goldschmidt)(米国バージニア州ホープウェル)より入手可能
なポリグリセロール−3−メチルグルコースジステアレート、スクロースジパル
ミテート、スクロースジステアレート及びデキストリンパルミテートのようなC 8 〜C24の多価アルコールのモノ脂肪酸エステル、ジ脂肪酸エステル、又はトリ
脂肪酸エステル;グリセリルモノステアレート又はジステアレート(40〜60
%モノ)、グリセリルモノステアレート、パルミテート又はラウレート(90%
モノ)及びグリセリルヒドロキシステアレートのようなC8〜C30のグリセリル
エステル;及び、商品名Brij72としてICIより入手可能なステアレス2
、商品名Brij52としてICIより入手可能なセテス2、及び商品名ニッコ
ル(Nikkol)BB−5としてニッコー・ケミカル(Nikko Chemical Co.,Ltd)(
日本、東京)より入手可能なベヘネス(beheneth)5のような約1〜約5モルの
エチレンオキシドを含有する飽和C16〜C30エトキシ化脂肪族アルコール;及び
これらの混合物が含まれる。
【0021】 本明細書で有用な低HLB乳化剤は、飽和C16〜C30の脂肪族アルコール;約
1〜約5モルのエチレンオキシドを含有する飽和C16〜C30のエトキシ化脂肪族
アルコール;C8〜C24のモノ又はポリグリセロールエステル;C8〜C24の多価
アルコールのモノ−、ジ−、又はトリ−脂肪酸エステルから成る群から選択され
、その際、上記多価アルコールは好ましくはデキストリン、糖、又はソルビタン
;飽和C16〜C30ヒドロキシ脂肪酸;及びこれらの混合物から選択される。 本発明への使用に好ましい低HLB乳化剤には、C8〜C24の多価アルコール
モノ脂肪酸エステルが含まれ、その多価アルコールとは、ソルビタン;飽和C16 〜C30脂肪族アルコール;飽和C16〜C30エトキシ化脂肪族アルコール、及びこ
れらの混合物である。C8〜C24ソルビタン脂肪酸エステルは、更に好ましい。
最も好ましいのは、グリセリルモノステアレート、ステアリルアルコール、ソル
ビタンステアレート、セチルアルコール、又はそれらの混合物である。特に好ま
しい低HLB乳化剤は、ソルビタンステアレートである。
【0022】 高HLB乳化剤のHLBは、8よりも大きい。本発明に有用な好適な高HLB
乳化剤は、陽イオン、陰イオン、又は非イオンである。好ましいのは、非イオン
である。好適な非イオン高HLB乳化剤の例には、以下のものが含まれる:商品
名Brij76としてICI(Wilton、Middlesborough、U.K.)より入手可能な
ステアレス10、商品名Brij78としてICIより入手可能なステアレス2
0、商品名Brij721としてICIより入手可能なステアレス21、商品名
Brij700としてICIより入手可能なステアレス100、及び、商品名エ
マルジン(Emulgin)B1としてヘンケル(Henkel)(米国イリノイ州ラグレー
ンジ)より入手可能なセテアレス−12のようなC1〜C30脂肪族アルコールの
アルコキシル化エーテル;商品名Myrj49としてICIより入手可能なPE
G−20−ステアレート、商品名Myrj52としてICIより入手可能なPE
G−40−ステアレート、及び商品名Myrj59としてICIより入手可能な
PEG−100−ステアレートのようなC1〜C30脂肪酸のアルコキシル化誘導
体;商品名トウィーン(Tween)60としてICIより入手可能なポリソルベー
ト60、商品名グルカメート(Glucamate)SSE20としてアマーコール(Ame
rchol)(米国ニュージャージー州エジソン)より入手可能なPEG−20−メ
チルグルコースセスキステアレート、及び商品名タガート(Tagat)S2として
ゴールドシュミット(Goldschmidt)(米国バージニア州ホープウェル)より入
手可能なPEG−20−グリセリルモノステアレートのようなアルキルポリオキ
シアルキレン糖エステル、;商品名クローデスタ(Crodesta)SL−40として
クローダ・サーファクタンツ(Croda Surfactants)(英国グール)より入手可
能なスクロースココエート商品名リョート糖エステル(Ryoto Sugar Ester)P
−1570として三菱化成(日本、東京)より入手可能なスクロースパルミテー
ト、及び商品名クロデスタ(Crodesta)F−160としてクローダ・サーファク
タンツ(Croda Surfactants)より入手可能なスクロースステアレートのような
モノスクロース脂肪酸エステル、ジスクロース脂肪酸エステル、又はトリスクロ
ース脂肪酸エステル、好ましくはスクロースモノ脂肪酸エステル;デカグリセリ
ルモノステアレート又はデカグリセリルジステアレートのようなC1〜C30の脂
肪酸のポリグリセリルエステル;及びセテアリルグルコシドのような多価アルコ
ールのC1〜C30のエーテル;及びこれらの混合物。
【0023】 本発明に有用な好適な陰イオン性高HLB乳化剤には、ニッコー・ケミカル(
Nikko Chemical Co.,Ltd)より入手可能なステアロイルラクチル酸ナトリウムの
ような乳酸塩;商品名アンフィソール(Amphisol)としてギボウダン・ローレ(
Givaudan-Roure)(米国ニュージャージー州クリフトン)より入手可能なジエタ
ノールアミンセチルホスフェート、及び商品名アンフィソール(Amphisol)Kと
してニッコー・ケミカル(Nikko Chemical Co.,Ltd)より入手可能なカリウムセ
チルホスフェートのようなホスホン酸エステル及び塩;及びニッコー・ケミカル
(Nikko Chemical Co.,Ltd)より入手可能なココモノグリセリド硫酸ナトリウム
のような硫酸エステル;及びこれらの混合物が含まれる。 本発明に有用な好適な陽イオン性高HLB乳化剤には、ウィトコ(Witco)(
米国コネチカット州グリーンウィッチ)より入手可能なジセチルジメチル塩化ア
ンモニウム又はジステアリルジメチル塩化アンモニウムのようなテトラアルキル
アンモニウム塩;及びウィトコより入手可能な塩化ステアピリウムのような脂肪
酸アミド;及びこれらの混合物が含まれる。
【0024】 本発明への使用に好ましい高HLB乳化剤は、C1〜C30の多価アルコールの
エーテル;C1〜C30の脂肪族アルコールのアルコキシル化エーテル;又はモノ
スクロース脂肪酸エステル、ジスクロース脂肪酸エステル、又はトリ−スクロー
ス脂肪酸エステル;又はそれらの混合物である。モノスクロース脂肪酸エステル
とジスクロース脂肪酸エステル又はトリスクロース脂肪酸エステルとの混合物中
、モノエステルは、スクロースエステル混合物全体の好ましくは少なくとも70
%、更に好ましくは80%含まれる。最も好ましい高HLB乳化剤は、モノスク
ロース脂肪酸エステル、ジスクロース脂肪酸エステル、又はトリスクロース脂肪
酸エステルである。特に好ましい高HLB乳化剤は、スクロースココエートであ
る。 本発明に使用する乳化剤は、最も好ましくはソルビタン脂肪酸エステル及びス
クロース脂肪酸エステルのブレンド物を基本とする脂肪酸エステル混合物、特に
ソルビタンステアレート及びスクロースココエートの混合物である。これは、I
CIから商品名アーラトン(Arlatone)2121として市販されている。 本発明の組成物中の多価アルコールと乳化剤を合わせた濃度は、組成物の約1
0〜約99%の範囲、好ましくは約15〜約95%、特に好ましくは約20〜約
90質量%である。
【0025】 任意成分 油相 好ましくは本発明の化粧品組成物は、水性連続相中に1つ又はそれより多くの
油相が存在するエマルションの形態であり、各油相は単一の油性成分又は混合油
成分を混和又は均一な形態で含んでいる。異なる油相は、異なる物質又は互いに
異なる物質の組合せを含有する。本発明の組成物の油相成分の総濃度は、一般的
には約0.1〜約60%、好ましくは約1〜約30%、更に好ましくは約1〜約
10%である。 好ましくは、本明細書の組成物の油相構成成分は、皮膚軟化剤物質又はそれら
の混合物、及びシリコーンオイル、又はそれらの混合物を含む。 好ましい実施態様では、上記油相は、好ましくは鉱物油、植物油、及び動物油
、脂肪及び、ワックス、及びこれらの混合物より選択される天然又は合成の油の
ような追加の油性成分を含む。これらの油性の構成成分は、組成物の約0.1〜
約15質量%、更に好ましくは約1〜約10質量%存在する。本発明への使用に
好ましいのは、例えば、鉱物油又はワセリンのような炭化水素である。本発明へ
の使用に好適な更なる実施例は、WO98/22085号に開示されている。
【0026】 皮膚軟化剤物質 本発明の組成物には以下のものから選択した皮膚軟化剤物質を含んでいてもよ
い、すなわち、重量平均分子量が約100〜約15,000,好ましくは約10
0〜約1000の分岐鎖状炭化水素;式Iの化合物:
【化1】 その際R1はH又はCH3から選択され、R2、R3、R4はそれぞれ独立してC1
20直鎖又は分岐鎖アルキルから選択され、xは1〜20の整数であり;及び式
(II)の化合物:
【化2】 その際、R5は任意にヒドロキシ基又はC1〜C4アルキル置換ベンジル基であり
、R6はC1〜C20の分岐又は直鎖状アルキルから選択され;及びそれらの混合物
から選択される。
【0027】 本発明への使用に好適な分枝鎖炭化水素は、イソドデカン、イソヘキサデカン
、イソエイコサン、イソオクタヘキサコンタン、イソヘキサペンタコンタヘクタ
ン、イソペンタコンタオクタクタン、ワセリン、及びこれらの混合物より選択さ
れる。本発明への使用に好適な分枝鎖脂肪族炭化水素は、パーメチル(登録商標
)という商品名で、プレスパース(Presperse Inc.、米国ニュージャージー州サ
ウスプレーンフィールド私書箱735,07080)より販売されている。上記
式Iの好適なエステル皮膚軟化剤物質には、メチルイソステアレート、イソプロ
ピルイソステアレート、イソステアリルネオペンタノエート、イソノニルイソノ
ナノエート、イソデシルオクタノエート、イソデシルイソノナノエート、トリデ
シルイソノナノエート、ミリスチルオクタノエート、オクチルペラルゴネート、
オクチルイソノナノエート、ミリスチルミリステート、ミリスチルネオペンタノ
エート、ミリスチルオクタノエート、ミリスチルプロピオネート、イソプロピル
ミリステート、及びこれらの混合物が含まれるが、これらに限定されるものでは
ない。式(II)の好適なエステル皮膚軟化剤物質には、C12〜15のアルキ
ルベンゾエートが含まれるが、それらに限定されるものではない。
【0028】 本発明への使用に好ましい皮膚軟化剤は、イソヘキサデカン、イソオクタコン
タン、ワセリン、イソノニルイソノナノエート、イソデシルオクタノエート、イ
ソデシルイソノナノエート、トリデシルイソノナノエート、ミリスチルオクタノ
エート、オクチルイソノナノエート、ミリスチルミリステート、メチルイソステ
アレート、イソプロピルイソステアレート、C12〜15のアルキル安息香酸、
及びこれらの混合物である。 本発明への使用に特に好ましい皮膚軟化剤は、イソヘキサデカン、イソノニル
イソノナノエート、メチルイソステアレート、イソプロピルイソステアレート、
ワセリン、又はそれらの混合物である。 皮膚軟化剤物質は、好ましくは組成物に、組成物の約0.1〜約10質量%、
好ましくは約0.1〜約8質量%、とりわけ好ましくは約0.5〜約5質量%の
濃度で存在する。
【0029】 ポリオールカルボン酸エステル 本発明の組成物は、更に追加の皮膚軟化剤として、ポリオールカルボン酸エス
テルを含んでもよい。 本発明の組成物は、好ましくは約0.01〜約20質量%、更に好ましくは約
0.1〜約15質量%、及び特に好ましくは約0.1〜約10質量%のポリオー
ルエステルを含む。ポリオールエステルの濃度は、組成物中の油の質量で好まし
くは約1〜約30質量%、更に好ましくは約5〜約20質量%である。皮膚の柔
軟性及び滑らかさへの効果を改善するという見地からは、カルボン酸ポリオール
エステルの皮膚軟化剤物質に対する質量比は、好ましくは約5:1〜約1:5の
範囲、更に好ましくは2:1〜約1:2の範囲である。
【0030】 本発明に有効な、好ましいポリオールポリエステルは、糖類のC1〜C30モノ
エステル及びポリエステル及び関連物質である。このようなエステルは糖、ある
いは多価アルコール部分と1又はそれより多くのカルボン酸部分に由来している
。構成成分の酸及び糖によって、これらのエステルは室温で液体であったり、固
体であったりする。例として:グルコーステトラオレエート、オレイン酸のガラ
クトーステトラエステル類、ソルビトールテトラオレエート、スクローステトラ
オレエート、スクロースペンタオレエート、スクロースヘキサオレエート、スク
ロースヘプタオレエート、スクロースオクタオレエート、カルボン酸エステル部
分が1:2のモル比でパルミトレエートとアラキデートであるソルビトールヘキ
サエステル、及びエステル化カルボン酸部分が1:3:4のモル比でラウレート
、リノレート及びベヘネートであるスクロースのオクタエステルが挙げられる。
その他の物質ではスクロースの綿実油又は大豆油脂肪酸エステルが挙げられる。
このような物質のその他の例はWO96/16636号に記載されており、参考
として本明細書に組み入れる。とりわけ好ましい物質は、INCI名でスクロー
スポリコットンシーデートとして知られる。
【0031】 シリコーンオイル 本発明の組成物は、少なくとも1つのシリコーンオイル相を含んでもよい。(
1つ又は複数の)シリコーンオイル相は、一般に前記組成物の約0.1〜約20
%、好ましくは約0.5〜約10%、更に好ましくは約0.5〜約5%である。
その、又は各シリコーンオイル相は、好ましくは1つ又はそれより多いシリコー
ン成分を含んでいる。 シリコーン成分は、直鎖、分岐、及び環式シリコーンを含めて液体であり得る
。本発明に有用な好適なシリコーン液には、ポリアルキルシロキサン液、ポリア
リールシロキサン液、環式及び線状ポリアルキルシロキサンを含めたシリコーン
、ポリアルコキシル化シリコーン、アミノ及び第四級アンモニウム修飾シリコー
ン、ポリアルキルアリールシロキサン又はポリエーテルシロキサンコポリマー、
及びそれらの混合物が含まれる。前記シリコーン液は、揮発性又は非揮発性であ
る。シリコーン液の重量平均分子量は、通常約200,000未満である。好適
なシリコーン液の分子量は、約100,000以下、好ましくは約50,000
以下、最も好ましくは約10,000以下である。好ましくはそのシリコーン液
は、重量平均分子量が約100〜約50,000、及び好ましくは約200〜約
40,000の範囲であるシリコーン液から選択される。典型的には、シリコー
ン液の粘度は、25℃で約0.65〜約600,000mm2.s-1、好ましくは
約0.65〜約10,000mm2.s-1の範囲である。その粘度は、ダウ・コー
ニング・コーポレート試験方法CTM0004(1970年7月29日)に示さ
れるガラスキャピラリー粘度計によって測定し得る。本明細書への使用に好適な
ポリジメチルシロキサンには、例えば、ジェネラル・エレクトリック・カンパニ
ー(ゼネラル・エレクトリック)よりSF及びビスカシル(ビスカシル)(登録
商標)シリーズ及びダウ・コーニング(ダウ・コーニング)よりダウ・コーニン
グ200シリーズとして入手可能なそれらを含む。本質的には非揮発性ポリアル
キルアリールシロキサン、例えば、粘度が25℃で約0.65〜30,000m
2.s-1であるポリメチルフェニルシロキサンも有効である。これらのシロキ
サンは、例えば、ゼネラルエレクトリック社からSF1075メチルフェニル液
として、あるいは、ダウコーニングから556コスメチックグレード液として入
手可能である。本発明への使用に好適な環式ポリジメチルシロキサンは、約3〜
約7個の(CH32SiO部分を結合した環構造を有する。
【0032】 好ましい実施態様においては、前記シリコーン液は、ジメチコーン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フェニルメ
チコーン、及びそれらの混合物から選択される。 シリコーンゴムもまた本発明に使用し得る。本明細書の「シリコーンゴム」と
いう用語は、重量平均分子量が約200,000を越え、好ましくは約200,
000〜約4,000,000である高分子量のシリコーンを意味する。含まれ
るのは、非揮発性ポリアルキル及びポリアリールシロキサンゴムである。好まし
い実施態様においては、シリコーンオイル相は、シリコーンゴム又はシリコーン
ゴムを含むシリコーンの混合物を含んでいる。典型的には、シリコーンゴムは、
25℃において約1,000,000mm2-1を超える粘度を有する。上記シ
リコーンゴムには、US−A−4,152,416(スピッツアー(Spitzer)
ら、1979年5月1日)、及びノル(Noll)、ウォルター(Walter)著、「シ
リコーンの化学と技術」(Chemistry and Technology of Silicones)、ニュー
ヨーク:アカデミック・プレス(New York: Academic Press)発行、1968年
を含め、ペトラーチ(Petrarch)らの記述するようなジメチコーンが含まれる。
更にシリコーンゴムを記載するのは、ゼネラル・エレクトリック・シリコーン・
ゴム製品データシートSE30、SE33、SE54、及びSE76である。シ
リコーンゴムの具体例には、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサ
ン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジ
フェニル)(メチルビニルシロキサン)コポリマー及びそれらの混合物が挙げら
れる。本発明への使用に好ましいシリコーンゴムは、ジメチコノール、及びジメ
チコーン及びそれらの混合物から選択される分子量が約200,000〜約4,
000,000のシリコーンゴムである。
【0033】 本発明のシリコーン相は、好ましくはシリコーンゴム−流体ブレンド物の一部
として前記組成物に組み入れられたシリコーンゴムを含んでいる。前記シリコー
ンゴムをシリコーンゴム−流体ブレンド物の一部として混合する時、前記シリコ
ーンゴムは、好ましくは前記シリコーンゴム−流体ブレンド物の約5〜約40質
量%、特に約10〜20質量%を構成する。本明細書に好適なシリコーンゴム−
流体ブレンド物は、本質的には次のものからなる混合物である: (i)ジメチコノール、フルオロシリコーン、及びジメチコーン、並びにそれら
の混合物から選択される、約200,000〜約4,000,000の分子量を
有するシリコーン;及び (ii)シリコーン液であるキャリアであって、粘度が約0.65mm2.s-1
〜約100mm2.s-1であるキャリアから成り、 その際、i)対ii)の比率は約10:90〜約20:80であり、前記シリコ
ーンゴムを基準にした構成成分は約100mm2.s-1〜約100,000mm2
.s-1、好ましくは500mm2.s-1〜約10,000mm2.s-1の最終的な
粘度を有する。
【0034】 本明細書の組成物に使用する、とりわけ好ましいシリコーンゴム−流体ブレン
ド物を基準にした成分は、粘度が約0.65〜100mm2-1であるシリコー
ン液キャリアとともに、分子量が約200,000〜約4,000,000であ
るジメチコノールゴムである。このシリコーン構成成分の例は、ダウ・コーニン
グ社から入手可能なダウ・コーニングQ2−1403(85%の5mm2.s-1
ジメチコーン液/15%のジメチコノール)及びダウ・コーニングQ2−140
1である。 更に本発明のシリコーンオイル相への使用に好適なシリコーン成分としては、
任意に流動性キャリア中に分散する架橋ポリオルガノシロキサンポリマーが挙げ
られる。一般に、架橋ポリオルガノシロキサンポリマーが存在する時、そのキャ
リア(もし存在すれば)とともに、組成物において0.1〜約20%、好ましく
は約0.5〜約10%、更に好ましくは約0.5〜約5%の濃度で含まれる。こ
のようなポリマーには、架橋剤によって架橋したポリオルガノシロキサンポリマ
ーを含んでいる。好適な架橋剤は、WO98/22085号に開示されている。
本発明への使用に好適なポリオルガノシロキサンポリマーの例には、メチルビニ
ルジメチコーン、メチルビニルジフェニルジメチコーン、及びメチルビニルフェ
ニルメチルジフェニルジメチコーンが含まれる。
【0035】 本発明に使用する市販の具体的な架橋ポリオルガノシロキサンポリマーは、例
えばKSG15、KSG16、KSG17、KSG18のように、商品名KSG
として信越化学より市販されるシリコーンビニルクロスポリマー混合物である。
これらの物質は、架橋ポリオルガノシロキサンポリマー及びシリコーン液の組合
せを含有する。特に有機両親媒性乳化剤物質と組み合わせて、本発明への使用に
とりわけ好ましいのは、KSG18である。KSG15、KSG16、KSG1
7及びKSG18に割り当てられたINCI名は、それぞれ、シクロメチコンジ
メチコーン/ビニルジメチコーンクロスポリマー、ジメチコーンジメチコーン/
ビニルジメチコーンクロスポリマー、シクロメチコンジメチコーン/ビニルジメ
チコーンクロスポリマー及びフェニルトリメチコーンジメチコーン/フェニルビ
ニルジメチコーンクロスポリマーである。 本発明において、シリコーンオイル相への使用に好適な、別の種類のシリコー
ン成分には、少なくとも1つのポリジオルガノシロキサンセグメント及び少なく
とも1つのポリオキシアルキレンセグメントを含有するポリジオルガノシロキサ
ン−ポリオキシアルキレンコポリマーが含まれる。好適なポリジオルガノシロキ
サンセグメント及びそれらのコポリマーは、WO98/22085に開示されてい
る。好適なポリジオルガノシロキサン−ポリアルキレンコポリマーは、例えばベ
ルシル(Belsil)(登録商標)6031及びエイビル(Abil)(登録商標)B8
8183のように、商品名ベルシル(Belsil)(登録商標)としてワッカー・ケ
ミー(Wacker−Chemie GmbH)(Geschaftsbereich S、Postfach D-8000 Munich
22)より、及びエイビル(Abil)(登録商標)としてゴールドシュミット(Th.G
oldschmidt Ltd.)(Tego House、Victoria Road、Ruislip、Middlesex、HA4 OY
L)より市販されている。本発明への使用にとりわけ好ましいコポリマー液混合
物には、CTFA指定のジメチコーン/ジメチコーンコポリオールを有するダウ
・コーニングDC3225Cが含まれる。
【0036】 ポリマーの増粘剤成分 本発明の組成物は、少なくとも1つのポリマーの増粘剤を含み得る。 本明細書において有用なポリマーの増粘剤は、その数平均分子量が20,00
0より大きく、より好ましくは50,000より大きく、特に好ましくは100
,000より大きいものである。 一般に、本発明の組成物は、組成物の約0.01〜約10%、好ましくは約0
.1〜約8%、及び最も好ましくは約0.5〜約5質量%のポリマーの増粘剤、
又はそれらの混合物を含み得る。
【0037】 理論によって限定されずに、ポリオールのような湿潤剤及びポリマーの増粘剤
を含む組成物においては、ポリオールのような湿潤剤がその組成物中に存在する
ポリマーの増粘剤のどれかと物理的に会合する現象が起きると考えられる。ポリ
オールのような湿潤剤とポリマーの増粘剤との間で物理的会合が起きると、ポリ
オールのような湿潤剤単独を高濃度で含む組成物で既に示されているべたつきが
更に悪化されてしまうことになるであろう。 本明細書において用いられるポリマー増粘剤に含まれるのは、非イオン性増粘
剤成分及び陰イオン性増粘剤成分、又はそれらの混合物であることが好ましい。
好適な非イオン性増粘剤成分には、ポリアクリルアミドポリマー、架橋ポリ(N
−ビニルピロリドン)、多糖類、天然又は合成ゴム、ポリビニルピロリドン、及
びポリビニルアルコールが含まれる。好適な陰イオン性増粘剤成分には、アクリ
ル酸/アクリル酸エチルコポリマー、カルボキシビニルポリマー及び、アルキル
ビニルエーテルと無水マレイン酸からの架橋コポリマーが含まれる。本発明への
使用に特に好ましい増粘剤成分は、ポリアクリルアミドのような非イオン性ポリ
アクリルアミドポリマー及びイソパラフィン及び、商品名セピゲル(Sepigel)
305としてセピック・コーポレーション(Seppic Corporation)より市販され
るラウレス−7、及びアクリル酸/アクリル酸エチルコポリマー、及びカルボポ
ール樹脂という商品名でB.F.グッドリッチ・カンパニーより市販されるカル
ボキシビニルポリマー、又はそれらの混合物である。好適なカルボポール樹脂は
疎水変性であり、WO98/22085に記載されるその他の好適な樹脂、又は
それらの混合物であり得る。
【0038】 保湿剤 本発明の組成物は、好ましくは約0.01〜約20%、更に好ましくは約0.
1〜約15%、及びとりわけ好ましくは約0.5〜約15%の濃度で存在する追
加的保湿剤を含んでもよい。 本明細書で有用な好適な追加的保湿剤は、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナ
トリウム(NaPCA)、グアニジン;グリコール酸及びグリコール酸塩(例え
ばアンモニウム及び四級アルキルアンモニウム);乳酸及び乳酸塩(例えばアン
モニウム及び四級アルキルアンモニウム);様々な形態のうちのいずれかのアロ
エ・ベラ(例えば、アロエ・ベラのゲル);ヒアルロン酸及びそれらの誘導体(
例えば、ヒアルロン酸ナトリウムのような塩誘導体);ラクトアミドモノエタノ
ールアミン;アセトアミドモノエタノールアミン;尿素;パンテノール及びそれ
らの誘導体;及びそれらの混合物である。 少なくとも追加的保湿剤の一部(組成物の約5質量%まで)は、微粒子状の架
橋疎水性アクリレート又はメタクリレートコポリマーに混和することができ、そ
れ自体は好ましくは約0.1〜約10%の濃度で存在し、水相又は分散相のいず
れにも加え得る。このコポリマーは、光沢を減らし、オイルを調整するのに特に
価値がある一方、有効な加湿効果を提供する助けとなり、詳細な説明はWO96
/03964号に記載されており、参考として引用し本明細書に組み入れる。 上に列記した化合物は、単独又は組み合わせて組み入れてよい。好ましい追加
的保湿剤は、尿素、パンテノールおよびそれらの混合物から選択される。
【0039】 酵素 好ましい実施態様では、本発明の組成物は、プロテアーゼ、リパーゼ、ホスホ
リパーゼ、グリコシダーゼ、ラクトパーオキシダーゼ、セルラーゼ、及びこれら
の混合物より選択される1つ又はそれより多くの酵素、特にプロテアーゼを含む
。上記酵素は、上記組成物の好ましくは約0.0001〜約5%、更に好ましく
は約0.0005〜約1%、及び特に約0.001〜約0.1質量%の濃度で存
在する。 プロテアーゼ酵素は、国際生化学・分子生物学連合の勧告(1992年)に従
って、酵素分類番号(Enzyme Classification number)E.C.3.4(カルボ
ン酸エステル加水分解酵素)に分類されている。有用なプロテアーゼはまたPC
T公報:プロクターアンドギャンブルカンパニー(The Procter & Gamble Compa
ny)のWO95/30010(1995年11月9日公開)、プロクターアンド
ギャンブルカンパニーのWO95/30011(1995年11月9日公開)、
プロクターアンドギャンブルカンパニーのWO95/29979(1995年1
1月9日公開)にも記載されている。本明細書への使用に好ましいプロテアーゼ
酵素は、サブチリシン、キモトリプシン、及びエラスターゼ型のプロテアーゼ酵
素である。
【0040】 本発明で用いるのに特に好ましいのは、サブチリシン型プロテアーゼ酵素であ
る。サブチリシン酵素は、微生物バチルス・アルカロフィリウス(Bacillus alc
alophilus)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaci
ens)、バチルス・アミロサッカリウス(Bacillus amylosaccharicus)、バチル
ス・ライケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・レンタス(Ba
cillus lentus)及びバチルス・サブチルス(Bacillus subtilis)から天然に産
生される。 特に好ましいサブスチリシン型酵素は、市販されているノボ・インダストリー
ズ(Novo Industries)A/Sアルカレース(Alcalase)(登録商標)、エスペ
レース(Esperase)(登録商標)、サビネース(Savinase)(登録商標)(デン
マーク、コペンハーゲン)、ヒストブロカデス(Gist−brocades)のマクサテー
ス(Maxatase)(登録商標)、マクサカル(Maxacal)(登録商標)及びマクサ
ペム(Maxapem)15(登録商標)(タンパク質工学によるマクサカル(Maxacal
)(登録商標))(オランダ、デルフト)、及びサブチリシンBPN及びBPN
’を含めて、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefacie
ns)、バチルス・ライケニフォルミス(Bacillus licheniformis)及び/又はバ
チルス・サブチルス(Bacillus subtilis)より得られる細菌性セリンプロテア
ーゼ酵素、及びそれらの変異型である。 特に好ましいのは、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloli
quefaciens)から得られるプロテアーゼ酵素及びその変異型である。1つの既知
の酵素はBPN’である。バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amy
loliquefaciens)由来の野生型BPN’は、次のアミノ酸配列により特徴付けら
れる。
【0041】
【化3】
【0042】 BPN’変異型は、以後「プロテアーゼA」と記すが、米国特許第5,030
,378号(べネガス(Venegas)、1991年7月9日発行)に開示され、以
下の突然変異に伴うBPN’アミノ酸配列により特徴づけられる: a.)Gly166の位置のGlyがAsn、Ser、Lys、Arg、His
、Gln、Ala又はGluと置換;Gly169の位置のGlyがSerと置
換;Met222の位置のMetがGln、Phe、Cys、His、Asn、
Glu、Ala又はThrと置換;又は b.)Gly166の位置のGlyがLysと置換、及びMet222の位置の
MetがCysと置換;又は c.)Gly160の位置のGlyがAlaと置換、及びMet222の位置の
MetがAlaと置換。
【0043】 BPN’の追加の変異型は以前は「プロテアーゼB」と記されていたが、ジェ
ネンコアインターナショナル社(Genencor International,Inc.,カリフォルニア
州サンフランシスコ)の欧州特許EP−B−251,446(1994年12月
28日許可、1988年1月7日公開)に開示され、以下のアミノ酸の1つ又は
それ以上が、突然変異を起こした野生型BPN’アミノ酸により特徴付けられ、
Tyr21、Thr22、Ser24、Asp36、Ala45、Ala48、
Ser49、Met50、His67、Ser87、Lys94、Val95、
Gly97、Ser101、Gly102、Gly103、Ile107、Gl
y110、Met124、Gly127、Gly128、Pro129、Leu
135、Lys170、Tyr171、Pro172、Asp197、Met1
99、Ser204、Lys213、Tyr214、Gly215、及びSer
221、又は上述のアミノ酸及びAsp32、Ser33、Tyr104、Al
a152、Asn155、Glu156、Gly166、Gly169、Phe
189、Tyr217、Met222のアミノ酸の2つ又はそれ以上が突然変異
を起こした野生型BPN’アミノ酸により特徴付けられ、ここで両方の突然変異
はAsp32、Ser33、Tyr104、Ala152、Asn155、Gl
u156、Gly166、Gly169、Phe189、Tyr217、及びM
et222のアミノ酸上で起こることはできない。
【0044】 もうひとつの好ましいBPN’変異型プロテアーゼは、これ以降「プロテアー
ゼD」と表すが、ジェネンコアインターナショナル社のWO95/10615(
1995年4月20日公開)に記載されており、野生型BPN’アミノ酸のAs
n76の位置の突然変異と、Asp99、Ser101、Gln103、Tyr
104、Ser105、Ile107、Asn109、Asn123、Leu1
26、Gly127、Gly128、Leu135、Glu156、Gly16
6、Glu195、Asp197、Ser204、Gln206、Pro210
、Ala216、Tyr217、Asn218、Met222、Ser260、
Lys265、及び/又はAla274からなる群から選択される1つ又はそれ
以上の他のアミノ酸位置の突然変異とを組み合わせたものとして特徴付けられて
いる。 もうひとつの好ましいBPN’変異型プロテアーゼは、以後「プロテアーゼF
」と記すが、米国特許第4,760,025号(エステル(Estell)ら、198
8年7月26日)に記載されており、Asp32、Ser33、His64、T
yr104、Asn155、Glu156、Gly166、Gly169、Ph
e189、Tyr217、及びMet222から成る群から選択される1つ以上
のアミノ酸位置に突然変異を示す野生型BPN’アミノ酸によって特徴づけられ
ている。 従って好ましいタンパク質分解酵素は、アルカレース(Alcalase)(登録商標
)、BPN’、プロテアーゼA、プロテアーゼB、プロテアーゼD、及びプロテ
アーゼF、及びこれらの混合物から成る群から選択される。プロテアーゼFが最
も好ましい。
【0045】 更に本発明への使用に好適なのは、高い活性を維持すると同時にアレルギー性
反応の潜在性を減少させるようにデザインされたプロテアーゼである。このよう
なプロテアーゼの例には、WO99/06071に記載されるようなプロテアー
ゼ分子がプロテアーゼに結合する多数の対のポリマー部分により改質したもの、
及び同時係属米国特許出願番号09/088912(プロクター&ギャンブル社
(The Procter and Gamble Company)、1998年6月8日出願)に記載される
もののような化学的に修飾したプロテアーゼが含まれる。 アレルゲン性の減少を示しながら、高い活性を維持するようにデザインされた
プロテアーゼの更に好適な例は、エピトープ部分のアミノ酸配列を位置付けた後
にエピトープのアミノ酸配列の部分を除去、変更、又はマスキングすることによ
り、変質したプロテアーゼ分子である。エピトープ部分とは、アレルギー反応を
引き起こすと考えられているプロテアーゼの活性アミノ酸部分である。本明細書
で有用なこのようなプロテアーゼ変異型の好適な例には、同時係属米国特許出願
番号60/079447(1998年3月26日出願)及び60/079397
(プロクター&ギャンブル社(The Procter and Gamble Company)、1998年
3月26日)に記載されるものが含まれ、そのいずれも参考として引用し本明細
書に組み入れる。
【0046】 塩類 本発明の組成物は、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、及びこれらの混
合物、好ましくはナトリウム塩、カルシウム塩、及びマグネシウム塩、及びこれ
らの混合物から選択される塩を含んでもよい。本発明への使用に特に好ましいの
は、カルシウム塩及びマグネシウム塩である。本発明の組成物は、金属イオンの
量を基にして、好ましくは約50ppm〜約400ppmの塩を含む。 追加的な増粘剤成分、中和剤、香料、及び着色剤のような多種多様な任意成分
も本発明の皮膚用組成物に加え得る。 本発明で親水性ゲル化剤を含有している酸性基を中和するために使用する好適
な中和剤には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、トリス緩
衝液、及びトリエタノールアミンが含まれる。
【0047】 本発明の組成物は、一般にエマルションの形態であり、好ましくは製品の粘度
が少なくとも約4,000mPa.s、好ましくは約4,000〜約1,000
,000mPa.s、更に好ましくは約8,000〜約350,000mPa.
s、特に好ましくは約10,000〜約250,000mPa.s、及び特に更
に一層約10,000〜約150,000mPa.sの範囲となるように配合す
る(25℃、純、ブルックフィールドRVT(Brookfield RVT)、Tスピンドル
、5rpm及びヘリオパス・スタンド(Heliopath Stand))。 本発明の組成物は、更に約0.01〜約10%、好ましくは約0.1〜約5%
のパンテノール加湿剤を含有し得る。前記パンテノール加湿剤は、D−パンテノ
ール(〔R〕−2,4−ジヒドロキシ−N−〔3−ヒドロキシプロピル)〕−3
,3−ジメチルブタミド)、DL−パンテノール、パントテン酸カルシウム、ロ
ーヤルゼリー、パンテチン、パントテイン、パンテニルエチルエーテル、パンガ
ミック酸(pangamic acid)、ピリドキシン、パントイルラクトース、及びビタ
ミンB複合体から選択し得る。
【0048】 その他の任意物質には、サリチル酸のような角質溶解剤剤/剥離剤;ジャーモ
ール(Germall)115、ヒドロキシ安息香酸のメチル、エチル、プロピル、及
びブチルエステル、ベンジルアルコール、商品名グリダント・プラス(Glydant
Plus)としてロンザ(Lonza)より入手可能なDMDMヒダントインヨードプロ
パニルブチルカルバネート、EDTA、ユーキシル(Euxyl)(登録商標)K4
00、ブロモポル(2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール)及び
フェノキシプロパノールのような好ましくは約0.1〜約5%の濃度の水溶性又
は可溶性防腐剤;イルガサン(Irgasan)(登録商標)及びフェノキシエタノー
ル(好ましくは0.1〜約5%の濃度で)のような抗菌剤;ヒアルロン酸、及び
例えば、セラニーズ・スーパーアブソーベント・マテリアルズ(米国バージニア
州ポートスミス)より入手可能で、USA−A−4,076,663に記載され
るサンウェット(Sanwet)(登録商標)IM−1000、IM−1500、及び
IM−2500のようなデンプン−グラフトのポリアクリル酸ナトリウムといっ
た可溶性又はコロイド可溶性保湿剤;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、及
びそれらの誘導体、並びにビタミンKのようなビタミン;α−ヒドロキシ酸及び
β−ヒドロキシ酸;アロエベラ;スフィンゴシン及びフィトスフィンゴシン、コ
レステロール;皮膚美白剤;N−アセチルシステイン;着色剤;TCC/TCS
のような、トリクロサン及びトリクロロカーボンとしても知られる抗菌剤;香料
及び香料溶解剤が含まれる。
【0049】 日焼け止め剤も本発明において有用である。多種多様な日焼け止め剤は、米国
特許第5,087,445号(ハフィー(Haffey)ら、1992年2月11日発
行);米国特許第5,073,372号(ターナー(Turner)ら、1991年1
2月17日発行);米国特許第5,073,371号(ターナー(Turner)ら、
1991年12月17日発行);及びセガリン(Segarin)ら著、「化粧品の科
学と技術」(Cosmetics Science及びTechnology)VIII章、189頁以下参
照に記載されている。本発明の組成物に有用なそれらの日焼け止め剤のうち好ま
しいものは、2−エチルヘキシル−p−メトキシケイ皮酸、2−エチルヘキシル
−N,N−ジメチル−p−アミノベンゾエート、p−アミノ安息香酸、2−フェ
ニルベンズイミダゾール5−スルホン酸、オクトクリレン、オキシベンゾン、ホ
モメンチルサリチレート、オクチルサリチレート、4,4’−メトキシ−t−ブ
チルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、3−ベンジリ
デンカンファー、3−(4−メチルベンジリデン)カンファー、二酸化チタン、
酸化亜鉛、シリカ、酸化鉄、パーソル(Parsol)MCX、ユーソレックス(Euso
lex)6300、オクトクリレン、パーソル(Parsol)1789、及びそれらの
混合物から選択される。更にその他の有用な日焼け止め剤は、米国特許第4,9
37,370号(サバテリ(Sabatelli)、1990年6月26日発行);及び
米国特許第4,999,186号(サバテリ(Sabatelli)ら、1991年3月
12日発行)に開示されている。
【0050】 一般に、日焼け止め剤は、本発明で有用な組成物の約0.5〜約20%を含み
得る。正確な量は、選択した日焼け止め剤及び所望の日焼け防止指数(SPF)
により変化する。SPFは、紅斑に対する日焼け止め剤の一般に用いられる光防
止指標である。米国官報(Federal Register)、43巻、166号、38206
〜38269頁、(1978年8月25日)を参照のこと。 本発明の組成物は追加的に約0.1〜約5質量%のアルミニウムスターチオク
テニルスクシネートを含み得る。アルミニウムスターチオクテニルスクシネート
は、オクテニル無水コハク酸のデンプンとの反応生成物のアルミニウム塩であり
、ドライ・フロ(Dry Flo)の商品名でナショナル・スターチ・アンド・ケミカ
ル社(National Starch & Chemical Ltd.)より市販されている。皮膚の感触及
び適用性の見地から、ドライ・フロ(Dry Flo)は本発明において有用である。
【0051】 本明細書におけるその他の任意の物質には顔料が挙げられ、それが水不溶性の
場合、油相構成成分の全濃度に含まれて寄与する。本発明の組成物において使用
するのに好適な顔料は有機物及び/又は無機物である。顔料という用語にはまた
、色や光沢を低く抑える例えば艶消し仕上げ剤や、光拡散剤なども含まれる。好
ましくは本発明の組成物には、約1.3〜約1.7の屈折率を有する微粒子物質
、組成物中に分散し、粒径の中央値が約2〜約30μmである微粒子物質が含ま
れる。好ましくは本発明に有用な微粒子は、比較的分布範囲が狭く、すなわち5
0%より多くの粒子が各中央値のいずれかの側の3μmの範囲以内に入ることを
意味する。また、50%より多い、好ましくは60%より多い、より好ましくは
70%より多い粒子が、それぞれの中央値として規定された大きさの範囲に入る
ことが好ましい。好適な微粒子物質は、オーガニックシリコーン又はオルガノシ
リコーン及び好ましくはオルガノシリコーンポリマーである。好ましい粒子は、
自由流動性の固形の物質である。「固形の」が意味するものは、粒子が中空では
ないということである。中空粒子の中央の空隙は、屈折率及びそれによる皮膚又
は組成物に対する粒子の可視の効果に対する有害反応を示し得る。好適な有機粒
子状物質としては、前記を参照してのポリメチルシルセスキオキサン、ポリアミ
ド、ポリセン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポ
リスチレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)及びポリ(塩化ビニリデ
ン)で作られたものが挙げられる。前述した物質のモノマーに由来するコポリマ
ーもまた使用できる。無機物質としては、シリカ及び窒化ホウ素が挙げられる。
代表的な市販の本発明に有用な微粒子物質の実施例は、粒径の中央値が約4.5
μmであるトスパール(Tospearl)(登録商標)145及びEA−209(登録
商標)としてコボ(Kobo)より市販される粒径の中央値が約10μmであるエチ
レン/アクリル酸コポリマー、商品名オーガソル(Orgasol)2002としてE
lfアトケム(Elf Atochem)(フランス)より市販されるナイロン−12、又
はそれらの混合物である。
【0052】 好適な顔料の更なる例は、二酸化チタン、コボ(Kobo)より市販されるあらか
じめ分散させた二酸化チタン、例えばコボ(Kobo)GWL75CAP、酸化鉄、
アシグルタミン酸酸化鉄、ウルトラマリンブルー、医薬品及び化粧品用染料、カ
ルミン、およびそれらの混合物である。一般的には組成物のタイプに応じて、顔
料を混合して用いられる。加湿、皮膚の感触、皮膚の外観、及びエマルションの
適合性という見地から本発明への使用に好ましい顔料は処理顔料である。前記顔
料はアミノ酸、シリコーン、レシチン及びエステルオイルのような化合物により
処理され得る。
【0053】 ビタミンB3構成成分 本発明の組成物は、更に安全で且つ有効な量のビタミンB3化合物を含み得る
。本発明の組成物は、好ましくは約0.01〜約50%、更に好ましくは約0.
1〜約20%、更に一層好ましくは約0.5〜約10%、及びなお更に好ましく
は約1〜約8%、最も好ましくは約1.5〜約6%のビタミンB3化合物を含む
。 本明細書で用いる「ビタミンB3化合物」とは次の構造式を有する化合物を意
味する:
【化4】 式中、Rは−CONH2(即ち、ニコチン酸アミド)、−COOH(即ち、ニコ
チン酸)、又は−CH2OH(即ち、ニコチニルアルコール);それらの誘導体
;及び上記いずれかの塩である。前記ビタミンB3化合物の典型的な誘導体とし
ては、ニコチン酸の非血管拡張性エステル、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸の
ニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸N−オキシド及びニコチン酸アミド
N−オキシド等のニコチン酸エステルが挙げられる。
【0054】 好適なニコチン酸のエステルとして、C1〜C22ニコチン酸エステル、好まし
くはC1〜C16、より好ましくはC1〜C6アルコールが挙げられる。それらのア
ルコールは好適には直鎖又は分枝鎖、環状又は非環状、飽和又は(芳香族を含め
て)不飽和、及び置換型又は非置換型である。エステルは好ましくは非血管拡張
性である。本明細書に使用される時、「非血管拡張性」という用語は、前記エス
テルが本組成物を皮膚に適用しても通常目に見える潮紅反応を起こさないことを
意味する(このような化合物は裸眼では認識できない血管拡張を起こす可能性は
あるが、一般集団の大多数は目に見える潮紅反応を経験しない)。非血管拡張性
のニコチン酸のエステルにはニコチン酸トコフェロール及びヘキサニコチン酸イ
ノシトールが含まれるが;ニコチン酸トコフェロールが好ましい。ビタミンB3
化合物の詳しい解説は、WO98/22085号に記載されている。
【0055】 上記ビタミンB3化合物の例は、当該分野では既知であり、多数の供給源、例
えば、シグマ・ケミカル・カンパニー(Sigma Chemical Company)(ミズーリ州
セントルイス)、及びICNバイオケミカル(ICN Biochemicals、Inc.)(カリ
フォルニア州アービン)アルドリッチケミカル(Aldrich Chemical Company)(
ウィスコンシン州ミルウォーキー)より市販される。1つ又はそれ以上のビタミ
ンB3化合物を本発明に使用してもよい。好ましいビタミンB3化合物はニコチン
酸アミド及びニコチン酸トコフェロールである。ニコチン酸アミドはより好まし
い。
【0056】 レチノイド 好ましい実施形態においては、本発明の組成物は更にレチノイドを含有する。
ビタミンB3化合物及びレチノイドは、皮膚の状態を整えるのに予想外の利点を
提供し、とりわけ皮膚の老化の徴候を、更にしわ、みぞ、及び毛穴を治療的に調
整する。何ら拘束される意図無く、また、理論によって限定されることなく、ビ
タミンB3化合物は、あるレチノイドからレチノイドの生物活性であると信じら
れているトランス−レチノイン酸への変換を高め、皮膚の状態を調節するのに相
乗効果を提供する(即ち、レチノール、レチノールエステル、及びレチナールに
対する変換を高める)。更に、意外にもビタミンB3化合物は、レチノイドの塗
布用適用と関連した赤色化、炎症、皮膚炎など(しばしば引用され、以下ここで
は別に「レチノイド皮膚炎」という)を緩和する。その上、結合したビタミンB 3 化合物及びレチノイドは、チオレドキシンの量及び活性を増大する傾向があり
、タンパク質AP−1を介してコラーゲンの発現レベルを増加する傾向がある。
したがって、本発明は活性濃度を低下することができ、それゆえにレチノイド皮
膚炎を生じる可能性を減少し、有意にプラスの皮膚のコンディショニング効果を
保持する。更に、もっと大きな皮膚のコンディショニング効果を得るために、望
ましくないレチノイド皮膚炎を起こさずに、もっと高いレベルのレチノイドを使
用され得る。
【0057】 本発明で使用される時、「レチノイド」は皮膚においてビタミンAの生物学的
活性を有するビタミンA又はレチノール様化合物の全ての天然及び/又は合成類
縁体、並びにこれらの化合物の幾何異性体及び立体異性体を包含する。前記レチ
ノイドは、好ましくはレチノール、レチノールエステル(例えば、レチニルパル
ミテート、レチニルアセテート、レチニルプロプリオネートを含めたレチノール
のC2〜C22アルキルエステル)、レチナール、及び/又は(全てのトランス−
レチノイン酸及び/又は13−シス−レチノイン酸を含めた)レチノイン酸、更
に好ましくはレチノイン酸以外のレチノイドである。これらの化合物は、当該分
野では公知であり、多数の供給源、例えば、シグマ・ケミカル・カンパニー(Si
gma Chemical Company)(ミズーリ州セントルイス)、及びベーリンガー・マン
ハイム(Boehringer Mannheim)(インディアナ州インディアナポリス)より市
販される。好ましいレチノイドは、レチノール、レチニルパルミテート、レチニ
ルアセテート、レチニルプロプリオネート、レチナール及びこれらの組み合わせ
である。更に好ましいのはレチノール及びレチニルパルミテートである。レチノ
イドは、実質的に純粋な物質として包含されてもよく、天然(例えば、植物)資
源から好適な物理的及び/又は化学的に単離されて得られた抽出物として包含さ
れてもよい。
【0058】 前記組成物は、好ましくは約0.005%、又は約0.005〜約2%、又は
約2%、更に好ましくは0.01〜約2%のレチノイドを含有する。レチノール
は、最も好ましくは0.01%、又は約0.01%〜0.15%、又は約0.1
5%;レチノールエステルは、最も好ましくは、約0.01〜約2%(例えば、
約1%)の濃度で使用される。 本発明の組成物の適切なpHは、5より大きく、好ましくは5.25より大き
く、そして更に好ましくは5.40より大きく、また好ましくは9未満、更に好
ましくは8未満、そして更に一層好ましくは7未満である。 本発明の組成物は、好ましくはリーブオン製品として皮膚に適用し得る潤いを
与えるクリーム又はローションの形態である。本発明を次の実施例により説明す
る。
【0059】
【実施例】
実施例I〜VIII
【表1】 上記組成物は以下のように製造する。 水を80℃に加熱し、混合しながらグリセリンを加える。アーラトーン(Arla
tone)2121を水相に混合しながら分散させる。油相成分を80℃に加熱する
。水相に混合しながら加える。冷却し、温度感受性成分を45℃で加える。
【0060】
【表2】 1.ICIサーファクタンツ(ICI Surfactants)(PO Box 90,Wilton Centre,M
iddlesborough,Cleveland TS6 8JE,England)より供給 2.グラント・インダストリー(Grant Industries Inc.)(米国ニュージャー
ジー州エルムウッドパーク)より供給(ゲルは74〜83%(w/w)シクロメ
チコン(D5)、12〜16%(w/w)ポリシリコーン11及び12〜15%
(w/w)ペトロラタムを含む) 3.ジメチコーン及びジメチコノールの混合物
【0061】 実施例VII及びVIIIの組成物は、上記手順によって調整されるが、追加
的な最終段階として上記酵素(プロテアーゼF)溶液を30℃以下で上記バッチ
に混合する。 上記組成物は、付随する高い粘着性を示すことなく、皮膚の感触、皮膚の柔軟
性、及び皮膚の滑らかさの利点に加えて、良好な流動性及び吸収特性ばかりでな
く高い保湿効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ダフィー,リサ キャサリン イギリス国、ミドルセックス、ティダブリ ュ18、4エヌエス、ステインズ、ショート ウッド、コモン、ザ、ブレンブルズ 3 (72)発明者 デイト,ロバート フランシス イギリス国、サリー、ジーユー22、0ディ エル、ウォーキング、フック、ヒース、フ ァーンヒル、パーク、ザ、クロフト Fターム(参考) 4C083 AB032 AC012 AC071 AC111 AC112 AC121 AC122 AC171 AC391 AC441 AC442 AD041 AD152 AD162 AD172 AD221 AD222 AD471 AD472 BB01 BB48 CC02 CC05 DD23 DD31 EE06 EE07 EE11 EE12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚への局所適用に好適なリーブオン化粧品組成物であって
    : (a)約20質量%より多く約80質量未満%の多価アルコール、又はそれら
    の混合物;及び (b)約2〜約45質量%の、液晶を水中に形成し得る乳化剤 を含む組成物。
  2. 【請求項2】 上記多価アルコール又はそれらの混合物を約22〜約70質
    量%、好ましくは約25〜約60質量%含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 上記多価アルコールがグリセリン、ブチレングリコール、プ
    ロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びそ
    の誘導体、ヘキサントリオール、エトキシ化グリセリン及びプロポキシル化グリ
    セリン、及びそれらの混合物から選択される請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 上記多価アルコールが、グリセリン、ブチレングリコール、
    又はそれらの混合物より選択される請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 約3〜約40質量%、好ましくは約3〜約30質量%の乳化
    剤を含む請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 上記乳化剤が、少なくとも1つの高HLB乳化剤及び少なく
    とも1つの融点が45℃以上の低HLB乳化剤の混合物を含み、その低HLB乳
    化剤対高HLB乳化剤の比が約10:1〜約100:1である請求項1〜5のい
    ずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 上記高HLB乳化剤が、多価アルコールのC1〜C30エーテ
    ル;C1〜C30脂肪族アルコールのアルコキシル化エーテル;及びモノスクロー
    ス脂肪酸エステル、ジスクロース脂肪酸エステル、又はトリスクロース脂肪酸エ
    ステル;及びそれらの混合物、好ましくはモノスクロース脂肪酸エステル、ジス
    クロース脂肪酸エステル、又はトリスクロース脂肪酸エステル;より選択され、
    そして上記低HLB乳化剤が、多価アルコールがソルビタンであるC8〜C24
    多価アルコールモノ脂肪酸エステル;飽和C16〜C30の脂肪族アルコール;飽和
    16〜C30のエトキシ化脂肪族アルコール及びそれらの混合物、好ましくはC8
    〜C24ソルビタン脂肪酸エステル、更に好ましくはグリセリルモノステアレート
    、ステアリルアルコール、ソルビタンステアレート又はセチルアルコール、又は
    それらの混合物より選択される、請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 上記乳化剤が、ソルビタン脂肪酸エステル及びスクロース脂
    肪酸エステルの混合物に基づく脂肪酸エステルブレンド物である請求項7に記載
    の組成物。
  9. 【請求項9】 上記乳化剤がソルビタンステアレート及びスクロースココエ
    ートのブレンド物である請求項8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 約0.0001〜約5質量%、好ましくは約0.0005
    〜約1質量%、及び更に好ましくは約0.001〜約0.1質量%の、プロテア
    ーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、グリコシダーゼ、ラクトパーオキシダーゼ、
    セルラーゼ、及びこれらの混合物より選択される1つ又はそれより多くの酵素、
    好ましくはプロテアーゼを更に含む請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】 皮膚への局所適用に好適な、約20質量%より多く約80
    質量%未満の多価アルコール、又はそれらの混合物を含むリーブオン化粧品組成
    物の粘着性を減少するための、約2〜約45質量%の、液晶を水中に形成し得る
    乳化剤の使用。
  12. 【請求項12】 上記リーブオン化粧品組成物が請求項2〜10のいずれか
    の特徴を有する請求項11に記載の使用。
  13. 【請求項13】 請求項1〜10のいずれかに記載の化粧品組成物を皮膚に
    適用することを含む皮膚をトリートメントする化粧方法。
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