JP2003520205A - 化粧品組成物 - Google Patents

化粧品組成物

Info

Publication number
JP2003520205A
JP2003520205A JP2001536112A JP2001536112A JP2003520205A JP 2003520205 A JP2003520205 A JP 2003520205A JP 2001536112 A JP2001536112 A JP 2001536112A JP 2001536112 A JP2001536112 A JP 2001536112A JP 2003520205 A JP2003520205 A JP 2003520205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsifier
composition
protease
skin
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001536112A
Other languages
English (en)
Inventor
フランシス デイト,ロバート
キャサリン ダフィー,リサ
ジョン ブリオン,クリストファー
ケイト ブラウン,エマ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2003520205A publication Critical patent/JP2003520205A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/0295Liquid crystals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/19Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/33Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
    • A61K8/34Alcohols
    • A61K8/345Alcohols containing more than one hydroxy group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/60Sugars; Derivatives thereof
    • A61K8/602Glycosides, e.g. rutin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/64Proteins; Peptides; Derivatives or degradation products thereof
    • A61K8/66Enzymes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/84Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/86Polyethers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 皮膚又は毛髪への局所適用に好適な化粧品組成物であって:(a)プロテアーゼ酵素、又はそれらの混合物;及び(b)液晶を水中に形成することができ、少なくとも1つの高HLB乳化剤及び融点が少なくとも45℃の少なくとも1つの低HLB乳化剤の混合を含み、低HLB乳化剤対高HLB乳化剤の比が約10:1〜約100:1である、約2〜約45質量%の乳化剤を含む組成物。本発明の組成物は高い酵素安定性を示し、そしてその同様のものを含む製品は高い保湿効果ばかりでなく、皮膚の感触、皮膚の柔軟性、及び皮膚の滑らかさの利点に加えて、良好な流動性及び吸収特性も有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [技術分野] 本発明は、化粧品組成物に関する。特に本発明は、プロテアーゼ酵素、又はそ
れらの混合物を含む安定な化粧品組成物;及び、上記組成物を含む化粧品に関す
る。上記組成物は優れた酵素の安定性を示す一方、上記化粧品は優れた皮膚の柔
軟性と皮膚の滑らかさをもたらす利点がある。
【0002】 [発明の背景] 皮膚は、皮膚の構造の骨格を形成するケラチン及びコラーゲン繊維状タンパク
質を覆い、保護する数層の細胞から成り立っている。これらの層の最も外側は、
角質層と呼ばれ、8nmの厚さの層に囲まれた25nmのタンパク質の束から構
成されていることが知られている。陰イオン界面活性剤及び有機溶媒は、典型的
には角質層の膜に浸透し、脱脂(即ち、角質層からの脂質の除去)によって角質
層の完全な状態を壊す。皮膚表面の微細構成のこの破壊がざらざらした感触をま
ねき、最終的には界面活性剤又は溶媒がケラチンと相互に作用して、炎症を起こ
す可能性もある。
【0003】 乾燥し痒みのある、又は薄く剥がれる皮膚は、更に角質層の適切な水分勾配を
維持し損なうことに起因する可能性もある。水分勾配を維持するために必要とさ
れる水分の大部分は、時に角質層の可塑剤と考えられ、体内に由来する。寒冷気
候におけるように湿度があまりにも低い場合は、角質層の外側の層に組織を適度
に柔軟にするための水分が不十分となり、皮膚は薄片となって剥げ落ち始め、か
ゆくなる。
【0004】 化粧品組成物にプロテアーゼ酵素を使用するとスキンケア効果を示すことが知
られている。プロテアーゼ酵素は、主として化粧品組成物に表皮の落屑作用を付
与することにより機能すると考えられている。上記プロテアーゼは、皮膚の表面
にある損傷のある(例えば乾燥した)皮膚細胞を除去し、その結果それらの皮膚
細胞に伴ったざらざらした感触を減らすと考えられている。上記プロテアーゼは
、皮膚への重大な損傷効果を除去し、皮膚により新鮮な、若々しい外観と感触を
与える。しかし、従来の化粧品組成物では水分を含んでいるので、プロテアーゼ
酵素は容易に分解する欠点がある(すなわち、それらは自己分解する)。化粧品
組成物中の酵素を安定化するために、様々な試みがなされている。これらの試み
のいくつかには、組成物の水分活性値を低下させるために多価アルコールの濃度
を上げることが含まれる。例えば、EP−A−759293、EP−A−755
672、及びEP−A−779071を参照のこと。化粧品組成物中の酵素を安
定化するその他の試みには、カプセル化がある。例えばUS−A−581111
2及びWO98/48775を参照のこと。
【0005】 化粧品組成物中の酵素を安定させるこれまでの試みは、様々な程度で成功して
きたが、組成物中に含有される酵素を高度に安定化させる必要性が依然として残
っている。これまでの当該分野の技術が製品中の酵素を安定化する方法を示して
いるが、本発明は、新規性のある安定化方法を確認することに加え比較すること
により、酵素をその目的の用途に使用している際に活性化する方法についても詳
述する。
【0006】 現在、予想外にも、有効濃度のプロテアーゼ酵素を含む化粧品組成物中に、液
晶を水中に形成できる乳化剤を取り込むことにより、上記酵素を高度に安定化さ
せた組成物が与えられる。本発明の組成物を含む化粧品は、皮膚の柔軟性及び皮
膚を滑らかにする利点や優れた保湿性に加えて、十分な吸収性、及び保水性を示
す。
【0007】 液晶を水中に形成し得る乳化剤を化粧品組成物に使用することは知られている
。例えば、WO97/32560、WO97/32561、及びWO/94/1
7830、並びにICI界面活性剤のパンフレット:(1)アーラトーン(Arla
tone)2121:水中油型の乳液及びクリーム(41−5E参照)用の天然乳化
剤;及び(2)エチレンオキシド遊離水中油型及び油中水型(W/O)乳化剤(
デデレン(Dederen,C.)ら)(RP72/92E参照)を参照のこと。しかし、
これらの文書のいずれも、このような乳化剤を化粧品組成物中の酵素の安定化に
使用することを教示又は示唆していない。
【0008】 [発明の概要] 本発明の1つの局面は、皮膚又は毛髪への局所適用に好適な化粧品組成物を提
供することであり、それらが: (a)プロテアーゼ酵素、又はそれらの混合物; (b)液晶を水中に形成することができ、少なくとも1つの高いHLBを有する
乳化剤と低いHLBを有し融点が少なくとも45℃の少なくとも1つ乳化剤との
混合物を含み、低HLB乳化剤対高HLB乳化剤の比が約10:1〜約100:
1である約2〜約45質量%の乳化剤;並びに (c)局所用キャリア を含んでいる。
【0009】 本発明の第二の局面は、次の(I)(a)プロテアーゼ酵素、又はそれらの混
合物;(b)液晶を水中に形成し得る約2〜約45質量%の乳化剤;及び(c)
局所用キャリアを含む皮膚への局所適用に好適な化粧品組成物;並びに(II)
水分から成る、及び/又は皮膚への局所適用に好適で水分活性値が>0.85、
好ましくは>0.90、更に好ましくは>0.95、そして最も好ましくは>0
.97であり、成分(I)のプロテアーゼ酵素、又はそれらの混合物を活性化す
ることができるその他の賦形剤を含む保湿剤組成物を含み、成分(I)及び成分
(II)が同時又は連続的な適用のために分離させて存在する化粧品を提供する
ことである。更に、成分(I)及び(II)は使用に先立って混合し得る。
【0010】 好ましい実施態様においては、本発明の化粧品の成分(I)の乳化剤は、好ま
しくは高いHLBを有する少なくとも1つの乳化剤及び低いHLBを有し融点が
少なくとも45℃である少なくとも1つの乳化剤の混合物を含み、低HLB乳化
剤対高HLB乳化剤の比が約10:1〜約100:1である。
【0011】 本発明の化粧品は、皮膚の柔軟性及び皮膚の滑らかさの利点に加えて、高い保
湿効果、並びに良好なレオロジー特性と吸収特性を示す。本発明の化粧品は、目
的の用途に使用している間、酵素の活性化を可能にし、その酵素は保湿剤組成物
に接触すると活性化する。
【0012】 本発明の第三の局面は、本発明の化粧品を皮膚又は毛髪へ適用することを含め
、皮膚又は毛髪をトリートメントする化粧方法を提供することである。 本発明の第四の局面は、スキンケア剤組成物又はヘアケア剤組成物中のプロテ
アーゼ酵素、又はそれらの混合物を安定化させる、液晶を水中に形成し得る乳化
剤の使用を提供することである。 本発明の第五の局面は、スキンケア用又はヘアケア用にプロテアーゼ酵素、又
はそれらの混合物;液晶を水中に形成し得る乳化剤;及び局所用キャリアを含む
組成物の使用を提供することである。
【0013】 本発明の第六の局面は、皮膚又は毛髪への局所適用に好適な化粧品組成物を提
供することであり: (a)プロテアーゼF; (b)液晶を水中に形成し得る約2〜約45質量%の乳化剤;及び (c)局所用キャリア を含んでいる。
【0014】 上記組成物中の乳化剤は、好ましくは少なくとも1つの高HLB乳化剤及び融
点が少なくとも45℃の少なくとも1つの低HLB乳化剤の混合物を含み、その
低HLB乳化剤対高HLB乳化剤の比は約10:1〜約100:1である。
【0015】 [発明の詳細な説明] 本発明の組成物は、下記に示すように必須の乳化剤成分及び局所用キャリア、
並びに様々な任意成分とともにプロテアーゼ酵素を含む。本発明の化粧品の成分
IIの保湿剤組成物は、水分を含有することに加えて、下記に示す様々な任意成
分のいずれかもまた含有し得ることを理解するべきである。全ての濃度及び割合
は、特に明記しないかぎり、組成物全体の質量基準による。鎖長及びエトキシル
化の度合はまた質量平均を基準にして特定する。
【0016】 「スキンコンディショニング剤」という用語は本明細書で使用する時、保湿化
、湿潤化(すなわち皮膚内に水分又は湿度を貯留又は保持する能力)、皮膚の軟
化、皮膚表面の視覚的改善、皮膚の鎮静化、皮膚の軟化、及び皮膚感触の改善の
ような皮膚に対する化粧品用コンディショニングの利点を与えることができるよ
うな物質を意味する。
【0017】 本明細書で使用する「酵素」という用語は、野生型又は変異型のいずれかの酵
素自体、又はポリマー部分の結合により化学的に改質した酵素を意味する。 本明細書で使用する「野生型」という用語は、突然変異を起こしていない宿主
によって産生される酵素を表す。 本明細書で使用する「変異型」という用語は、その酵素を産生する宿主の遺伝
的突然変異のために野生型酵素のアミノ酸配列と異なったアミノ酸配列を有する
酵素を意味する。
【0018】 水を含有する媒質の水分活性awは、同一温度におけるその製品の水蒸気圧「
H2O製品」対純水の蒸気圧「PH2O純水」の比率である。水の分子数「NH2O
対分子の総数の比としても表し得る。 「NH2O+N溶質」は、溶質分子「N溶質」を考慮に入れている。
【0019】 次の式が与えられる。
【数1】 様々な方法が水分活性を測定するために使用し得る。最も一般的な方法は、蒸
気圧を直接測定するマノメーター法である。
【0020】 本発明の組成物は、好適ないかなる目的にも使用し得る。特に、本発明の組成
物は、皮膚又は毛髪への局所適用に好適である。特に、上記組成物は、クリーム
、ローション、ジェル等の形態であり得る。本明細書の化粧品組成物は、好まし
くは水性の連続相における1つ又はそれより多くの油相のエマルションの形態で
ある。
【0021】 酵素 本発明の必須成分は、プロテアーゼ酵素である。 プロテアーゼ酵素は、国際生化学・分子生物学連合(IUBMB)の勧告(1
992年)に従って、酵素分類番号(Enzyme Classification number)E.C.
3.4(カルボン酸エステル加水分解酵素)に分類されている。有用なプロテア
ーゼはまたPCT公報:プロクター&ギャンブル社(The Procter & Gamble Com
pany)のWO95/30010(1995年11月9日公開)、プロクター&ギ
ャンブル社のWO95/30011(1995年11月9日公開)、プロクター
&ギャンブル社のWO95/29979(1995年11月9日公開)にも記載
されている。本明細書への使用に好ましいプロテアーゼ酵素は、サブチリシン、
キモトリプシン、及びエラスターゼ型のプロテアーゼ酵素である。
【0022】 本明細書への使用に特に好ましいのは、サブチリシン型プロテアーゼ酵素であ
る。サブチリシン酵素は、微生物バチルス・アルカロフィリウス(Bacillus alc
alophilus)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaci
ens)、バチルス・アミロサッカリウス(Bacillus amylosaccharicus)、バチル
ス・ライケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・レンタス(Ba
cillus lentus)及びバチルス・サブチルス(Bacillus subtilis)から天然に産
生される。
【0023】 特に好ましいサブスチリシン型酵素は、市販されているノボ・インダストリー
ズ(Novo Industries)A/Sアルカレース(Alcalase)(登録商標)、エスペ
レース(Esperase)(登録商標)、サビネース(Savinase)(登録商標)(デン
マーク、コペンハーゲン)、ヒストブロカデス(Gist−brocades)のマクサテー
ス(Maxatase)(登録商標)、マクサカル(Maxacal)(登録商標)及びマクサ
ペム(Maxapem)15(登録商標)(タンパク質工学によるマクサカル(Maxacal
)(登録商標))(オランダ、デルフト)、及びサブチリシンBPN及びBPN
’を含む、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens
)、バチルス・ライケニフォルミス(Bacillus licheniformis)及び/又はバチ
ルス・サブチルス(Bacillus subtilis)より得られる細菌性セリンプロテアー
ゼ酵素、及びそれらの変異型である。
【0024】 特に好ましいのは、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloli
quefaciens)から得られるプロテアーゼ酵素及びその変異型である。1つの既知
の酵素はBPN’である。バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amy
loliquefaciens)由来の野生型BPN’は、次のアミノ酸配列により特徴付けら
れる。
【0025】
【表1】
【0026】 BPN’変異型は、以後「プロテアーゼA」と記すが、米国特許第5,030
,378号(べネガス(Venegas)、1991年7月9日発行)に開示され、以
下の突然変異: a.)Gly166の位置のGlyがAsn、Ser、Lys、Arg、H
is、Gln、Ala又はGluと置換;Gly169の位置のGlyがSer
と置換;Met222の位置のMetがGln、Phe、Cys、His、As
n、Glu、Ala又はThrと置換;又は b.)Gly166の位置のGlyがLysと置換、及びMet222の位
置のMetがCysと置換;又は c.)Gly160の位置のGlyがAlaと置換、及びMet222の位
置のMetがAlaと置換 を有するBPN’アミノ酸配列により特徴づけられる。
【0027】 BPN’の追加の変異型は以前は「プロテアーゼB」と表されていたが、ジェ
ネンコアインターナショナル社(Genencor International、Inc.、カリフォルニ
ア州サンフランシスコ)の欧州特許EP−B−251,446(1994年12
月28日許可、1988年1月7日公開)に開示され、以下のアミノ酸Tyr2
1、Thr22、Ser24、Asp36、Ala45、Ala48、Ser4
9、Met50、His67、Ser87、Lys94、Val95、Gly9
7、Ser101、Gly102、Gly103、Ile107、Gly110
、Met124、Gly127、Gly128、Pro129、Leu135、
Lys170、Tyr171、Pro172、Asp197、Met199、S
er204、Lys213、Tyr214、Gly215、及びSer221の
1つ又はそれ以上が、又は上述のアミノ酸及びAsp32、Ser33、Tyr
104、Ala152、Asn155、Glu156、Gly166、Gly1
69、Phe189、Tyr217、Met222のアミノ酸の2つ又はそれ以
上が突然変異を起こした野生型BPN’アミノ酸により特徴付けられ、ここで両
方の突然変異はAsp32、Ser33、Tyr104、Ala152、Asn
155、Glu156、Gly166、Gly169、Phe189、Tyr2
17、及びMet222のアミノ酸上で起こることはできない。
【0028】 もうひとつの好ましいBPN’変異型プロテアーゼは、これ以降「プロテアー
ゼD」と表すが、ジェネンコアインターナショナル社のWO95/10615(
1995年4月20日公開)に記載されており、野生型BPN’アミノ酸のAs
n76の位置の突然変異と、Asp99、Ser101、Gln103、Tyr
104、Ser105、Ile107、Asn109、Asn123、Leu1
26、Gly127、Gly128、Leu135、Glu156、Gly16
6、Glu195、Asp197、Ser204、Gln206、Pro210
、Ala216、Tyr217、Asn218、Met222、Ser260、
Lys265、及び/又はAla274からなる群から選択される1つ又はそれ
以上の他のアミノ酸位置の突然変異と組み合わせたものとして特徴付けられてい
る。
【0029】 もうひとつの好ましいBPN’変異型プロテアーゼは、以後「プロテアーゼF
」と記すが、米国特許第4,760,025号(エステル(Estell)ら、198
8年7月26日)に記載されており、Asp32、Ser33、His64、T
yr104、Asn155、Glu156、Gly166、Gly169、Ph
e189、Tyr217、及びMet222から成る群から選択される1つ又は
それ以上のアミノ酸位置に突然変異を示す野生型BPN’アミノ酸によって特徴
づけられている。
【0030】 好ましいタンパク質分解酵素はその際に、アルカレース(Alcalase)(登録商
標)、BPN’、プロテアーゼA、プロテアーゼB、プロテアーゼD、及びプロ
テアーゼF、及びこれらの混合物から成る群から選択される。プロテアーゼFが
最も好ましい。
【0031】 更に本発明への使用に好適なのは、高い活性を維持すると同時にアレルギー性
反応の潜在性を減少させるようにデザインされたプロテアーゼである。このよう
なプロテアーゼの例には、WO99/06071に記載されるようなプロテアー
ゼ分子がこのプロテアーゼに結合する多数の対のポリマー部分により改質したよ
うな改質プロテアーゼ、及び同時係属米国特許出願番号09/088912(プ
ロクター&ギャンブル社(The Procter and Gamble Company)、1998年6月
8日出願)に記載されるもののような化学的に改質したプロテアーゼが含まれる
【0032】 アレルギー性の減少を示しながら、高い活性を維持するようにデザインされた
プロテアーゼの更に好適な例は、エピトープ部分のアミノ酸配列を位置付けた後
にエピトープのアミノ酸配列の部分を除去、変更、又はマスキングすることによ
り、改質したプロテアーゼ分子である。エピトープ部分とは、アレルギー反応を
引き起こすと考えられているプロテアーゼの活性アミノ酸部分である。本明細書
で有用なこのようなプロテアーゼ変異型の好適な例には、同時係属米国特許出願
番号60/079447(1998年3月26日出願)及び60/079397
(プロクター&ギャンプル社(The Procter and Gamble Company)、1998年
3月26日)に記載されるものが含まれ、そのいずれも参考として引用し本明細
書に組み入れる。
【0033】 上記酵素は、上記組成物の好ましくは約0.0001〜約5質量%、更に好ま
しくは約0.0005〜約1質量%、及び特に約0.001〜約0.1質量%の
濃度で存在する。
【0034】 乳化剤 第二の必須成分として、本発明の組成物は、液晶を水中に形成し得る乳化剤を
含む。本発明の組成物は、室温で液晶を含むことは必須ではない。ゲル網状組織
は通常、製造過程中に冷却した結果、液晶より形成される。室温でゲル網状組織
を形成する組成物が優れた結果を示すことが判明している。
【0035】 文献では、液晶は更に異方性の液体、物質の第四の状態、界面活性剤会合構造
又は中間相をいう。それらの用語はしばしば同義で用いられる。「リトロピック
」という用語は、水のような極性溶媒を含有する液晶系を意味する。本発明にお
いて使用される液晶は、層状、六角形状、又は桿状の構造又はそれらの混合物で
ある。 本発明の組成物に使用される液晶相は、様々な方法で確認し得る。液晶相は剪
断力の下に流動し、その等方性溶液相の粘度とは顕著に異なる粘度によって特徴
づけられる。
【0036】 更に、偏光顕微鏡により観察すると、室温で形成される液晶又はゲル網状組織
は、同一のものと確認できる複屈折、例えば、単純な層状の複屈折を示し、一方
、等方性溶液及び硬いゲルを偏光下で観察すると、いずれも暗い領域を示した。 液晶を確認するその他の好適な手段には、X線回折、NMRスペクトロスコピ
ー、及び透過型電子顕微鏡が含まれる。
【0037】 本発明の組成物において、乳化剤は、少なくとも1つの高いHLB(親水性−
親油性バランス)を有する乳化剤、及び少なくとも1つの低いHLBを有する乳
化剤を含む混合物である。HLBシステムは当該分野では周知であり、「HLB
システム、乳化剤選択のための時間節約ガイド」("The HLB System, a Time-Sa
ving Guide to Emulsifier Selection")、ICIアメリカズ(ICI Americas In
c.)、1984年8月発行に詳細に記述されており、それを参考として引用し本
明細書に組み入れる。混合物中の低HLB乳化剤対高HLB乳化剤の比は、約1
0:1〜約100:1である。上記組成物に組み入れられる乳化剤は、組成物の
約2〜約45質量%、好ましくは約3〜約40質量%、更に好ましくは約3〜約
30質量%の量である。
【0038】 本発明に好適な低HLB乳化剤は、1〜8のHLB、少なくとも45℃の融点
を有する。本発明の組成物への使用に好適な低HLB乳化剤の実施例には以下の
もの:セチル、ステアリル、及びベヘニルアルコールのような飽和C16〜C30
肪族アルコール;パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、及びヒドロキシステ
アリン酸のような飽和C16〜C30のヒドロキシ脂肪酸;トリグリセロールステア
レート及びトリグリセロールジステアレートのようなC8〜C24のモノグリセロ
ールエステル又はポリグリセロールエステル;商品名アーラセル(Arlacel)6
0としてICI(英国ミドルズバラ、ウィルトン)より入手可能なソルビタンス
テアレート、商品名アーラセル(Arlacel)65としてICIより入手可能なソ
ルビタントリステアレート、商品名グルケート(Glucate)SSとしてアマーコ
ール(Amerchol)(米国ニュージャージー州エジソン)より入手可能なメチルグ
ルコースセキステアレート、及び商品名テゴケア(Tegocare)450としてゴー
ルドシュミット(Goldschmidt)(米国バージニア州ホープウェル)より入手可
能なポリグリセロール−3−メチルグルコースジステアレート、スクロースジパ
ルミテート、スクロースジステアレート及びデキストリンパルミテートのような
8〜C24の多価アルコールのモノ脂肪酸エステル、ジ脂肪酸エステル、又はト
リ脂肪酸エステル;グリセリルモノステアレート又はジステアレート(40〜6
0%モノ)、グリセリルモノステアレート、パルミテート又はラウレート(90
%モノ)及びグリセリルヒドロキシステアレートのようなC8〜C30のグリセリ
ルエステル;及び、商品名Brij72としてICIより入手可能なステアレス
2、商品名Brij52としてICIより入手可能なセテス2、及び商品名ニッ
コル(Nikkol)BB−5としてニッコー・ケミカル(Nikko Chemical Co.,Ltd)
(日本、東京)より入手可能なベヘネス(beheneth)5のような約1〜約5モル
のエチレンオキシドを含有する飽和C16〜C30エトキシ化脂肪アルコール;及び
これらの混合物が含まれる。
【0039】 本明細書で有用な低HLB乳化剤は、飽和C16〜C30の脂肪族アルコール;約
1〜約5モルのエチレンオキシドを含有する飽和C16〜C30のエトキシ化脂肪族
アルコール;C8〜C24のモノ又はポリグリセロールエステル;C8〜C24の多価
アルコールのモノ−、ジ−、又はトリ−脂肪酸エステルから成る群から選択され
、その際、上記多価アルコールは好ましくはデキストリン、糖、又はソルビタン
;飽和C16〜C30ヒドロキシ脂肪酸;及びこれらの混合物から選択される。
【0040】 本発明への使用に好ましい低HLB乳化剤には、C8〜C24の多価アルコール
モノ脂肪酸エステルが含まれ、その多価アルコールとは、ソルビタン;飽和C16 〜C30脂肪族アルコール;飽和C16〜C30エトキシ化脂肪アルコール、及びこれ
らの混合物である。C8〜C24ソルビタン脂肪酸エステルは、更に好ましい。最
も好ましいのは、グリセリルモノステアレート、ステアリルアルコール、ソルビ
タンステアレート、セチルアルコール、又はそれらの混合物である。特に好まし
い低HLB乳化剤は、ソルビタンステアレートである。
【0041】 高HLB乳化剤のHLBは、8よりも大きい。本発明に有用な好適な高HLB
乳化剤は、陽イオン、陰イオン、又は非イオンである。好ましいのは、非イオン
である。好適な非イオン高HLB乳化剤の例には、以下のものが含まれる:商品
名Brij76としてICI(Wilton、Middlesborough、U.K.)より入手可能な
ステアレス10、商品名Brij78としてICIより入手可能なステアレス2
0、商品名Brij721としてICIより入手可能なステアレス21、商品名
Brij700としてICIより入手可能なステアレス100、及び、商品名エ
マルジン(Emulgin)B1としてヘンケル(Henkel)(米国イリノイ州ラグレー
ンジ)より入手可能なセテアレス−12のようなC1〜C30脂肪族アルコールの
アルコキシル化エーテル;商品名Myrj49としてICIより入手可能なPE
G−20−ステアレート、商品名Myrj52としてICIより入手可能なPE
G−40−ステアレート、及び商品名Myrj59としてICIより入手可能な
PEG−100−ステアレートのようなC1〜C30脂肪酸のアルコキシル化誘導
体;商品名トウィーン(Tween)60としてICIより入手可能なポリソルベー
ト60、商品名グルカメート(Glucamate)SSE20としてアマーコール(Ame
rchol)(米国ニュージャージー州エジソン)より入手可能なPEG−20−メ
チルグルコースセスキステアレート、及び商品名タガート(Tagat)S2として
ゴールドシュミット(Goldschmidt)(米国バージニア州ホープウェル)より入
手可能なPEG−20−グリセリルモノステアレートのようなアルキルポリオキ
シアルキレン糖エステル、;商品名クローデスタ(Crodesta)SL−40として
クローダ・サーファクタンツ(Croda Surfactants)(英国グール)より入手可
能なスクロースココエート商品名リョート糖エステル(Ryoto Sugar Ester)P
−1570として三菱化成(日本、東京)より入手可能なスクロースパルミテー
ト、及び商品名クロデスタ(Crodesta)F−160としてクローダ・サーファク
タンツ(Croda Surfactants)より入手可能なスクロースステアレートのような
モノスクロース脂肪酸エステル、ジスクロース脂肪酸エステル、又はトリスクロ
ース脂肪酸エステル、好ましくはスクロースモノ脂肪酸エステル;デカグリセリ
ルモノステアレート又はデカグリセリルジステアレートのようなC1〜C30の脂
肪酸のポリグリセリルエステル;及びセテアリルグルコシドのような多価アルコ
ールのC1〜C30のエーテル;及びこれらの混合物が含まれる。
【0042】 本発明に有用な好適な陰イオン性高HLB乳化剤には、ニッコー・ケミカル(
Nikko Chemical Co.,Ltd)より入手可能なステアロイルラクチル酸ナトリウムの
ような乳酸塩;商品名アンフィソール(Amphisol)としてギボウダン・ローレ(
Givaudan-Roure)(米国ニュージャージー州クリフトン)より入手可能なジエタ
ノールアミンセチルホスフェート、及び商品名アンフィソール(Amphisol)Kと
してニッコー・ケミカル(Nikko Chemical Co.,Ltd)より入手可能なカリウムセ
チルホスフェートのようなホスホン酸エステル及び塩;及びニッコー・ケミカル
(Nikko Chemical Co.,Ltd)より入手可能なココモノグリセリド硫酸ナトリウム
のような硫酸エステル;及びこれらの混合物が含まれる。
【0043】 本発明に有用な好適な陽イオン性高HLB乳化剤には、ウィトコ(Witco)(
米国コネチカット州グリーンウィッチ)より入手可能なジセチルジメチル塩化ア
ンモニウム又はジステアリルジメチル塩化アンモニウムのようなテトラアルキル
アンモニウム塩;及びウィトコより入手可能な塩化ステアピリウムのような脂肪
酸アミド;及びこれらの混合物が含まれる。
【0044】 本発明への使用に好ましい高HLB乳化剤は、C1〜C30の多価アルコールの
エーテル;C1〜C30の脂肪族アルコールのアルコキシル化エーテル;又はモノ
スクロース脂肪酸エステル、ジスクロース脂肪酸エステル、又はトリ−スクロー
ス脂肪酸エステル;又はそれらの混合物である。モノスクロース脂肪酸エステル
とジスクロース脂肪酸エステル又はトリスクロース脂肪酸エステルとの混合物中
、モノエステルは、スクロースエステル混合物全体の好ましくは少なくとも70
%、更に好ましくは80%含まれる。最も好ましい高HLB乳化剤は、モノスク
ロース脂肪酸エステル、ジスクロース脂肪酸エステル、又はトリスクロース脂肪
酸エステルである。特に好ましい高HLB乳化剤は、スクロースココエートであ
る。
【0045】 本発明に使用する乳化剤は、最も好ましくはソルビトン脂肪酸エステル及びス
クロース脂肪酸エステルの混合物を基本とする脂肪酸エステルブレンド物、特に
ソルビタンステアレート及びスクロースココエートのブレンド物である。これは
、ICIから商品名アーラトーン(Arlatone)2121として市販されている。
キャリア
【0046】 本発明の組成物は、安全且つ有効な量の皮膚科学的に許容可能な、皮膚又は毛
髪への局所適用に好適なキャリアを含み、必須の物質及び任意のその他の物質は
そのキャリア中にその必須物質及び任意成分が適切な濃度で皮膚又は毛髪に送達
できるように取り込まれる。従って、上記キャリアはプロテアーゼ酵素(1つ又
は複数)及び乳化剤成分の希釈液、分散剤、溶媒などのように作用することがで
き、それらを確実に選択された目標に到達させ、適切な濃度で均一に分布させる
【0047】 キャリアは固体、半固体、又は液体である。非常に好ましいキャリアは、クリ
ーム、ローション又はジェルのような液体又は半固体である。好ましくは、キャ
リアはローション、クリーム又はジェルの形であり、より好ましくは粒子が沈殿
されないように十分な濃度又は降状点を有するものである。キャリアはそれ自身
不活性であり、キャリア自体が皮膚科学的利点を有し得る。キャリアはまた、こ
こで説明されている必須成分と物理的および化学的に適合しなければならず、本
発明の組成物に関連した安定性、有効性又はその他の利点を過度に損なうべきで
はない。
【0048】 本発明に使用するキャリアの種類は、上記組成物に望まれる製品形態の種類に
よって決まる。本発明に有用な局所適用組成物は、当該分野で知られているよう
な多種多様な製品形態に製造し得る。これらには、ローション、クリーム、ジェ
ル、スティック、軟膏、及びペーストが含まれるが、それらに限定されるもので
はない。これらの製品形態は、溶液、エマルション、及びジェルを含めていくつ
かの種類のキャリアを含み得るが、それらに限定されるものではない。
【0049】 好ましいキャリアは皮膚科学的に許容できる親水性の希釈液を含有する。好適
な親水性希釈液には、水、C1〜C4の一価アルコール類及び、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール(例えば分子量200〜600)、ポリプロピレ
ングリコール(例えば分子量425〜2025)、グリセロール、ブチレングリ
コール、1,2,4−ブタントリオール、ソルビトールエステル、1,2,6−
ヘキサントリオール、エタノール、イソプロパノール、ソルビトールエステル、
エトキシ化エーテル、プロポキシル化エーテルを包含する低分子量グリコール及
び多価アルコールのような有機親水性希釈液及びそれらの組み合わせが挙げられ
る。希釈液は好ましくは液体である。水は特に好ましい希釈液である。組成物は
、好ましくは少なくとも約20%の親水性の希釈液を含む。
【0050】 好ましいキャリアは、親水性相、特に水相と、疎水性相、例えば脂質、油又は
油性物質とを含むエマルションを含む。当業者には周知のことであるように、親
水性相は疎水性相に分散し、また逆に分散して組成物構成成分によりそれぞれ親
水性又は疎水性の分散した連続相を形成することになる。乳化技術では、「分散
した相」という用語は、当業者には周知の用語であり、連続相に浮遊した又は取
り囲まれた小さな粒子又は液滴として相が存在することを意味する。分散した相
はまた、内部相又は不連続相として知られている。エマルションは、(例えば、
3相又は他の多相エマルションにおけるように)水中油型エマルション又はシリ
コーン中水型エマルションのような油中水型エマルションであり得る又は含み得
る。水中油型エマルションは、一般に約1〜約60%(好ましくは約1〜約30
%)の分散性の疎水性相及び約1〜約99%(好ましくは約40〜約90%)の
連続性の親水性相を含み;油中水型エマルションは、一般に約1〜約98%(好
ましくは約40〜約90%)の分散性の親水性相及び約1〜約50%(好ましく
は約1〜約30%)の連続性の疎水性相を含む。本発明に好ましい組成物は水中
油型エマルションである。
【0051】 好ましい実施態様では、本発明の組成物は、次のものを含む化粧品に組み入れ
られる: (I)(a)プロテアーゼ酵素、又はそれらの混合物;(b)液晶を水中に
形成し得る約2〜約45質量%の乳化剤;及び(c)局所用キャリア;を含む皮
膚又は毛髪への局所適用に好適な化粧品組成物;並びに、 (II)水分から成る、及び/又は皮膚又は毛髪への局所適用に好適なその
他の賦形物であって、その水分活性値が>0.85、好ましくは>0.90、更
に好ましくは>0.95、そして最も好ましくは>0.97であり、成分(I)
のプロテアーゼ酵素、又はそれらの混合物を活性化することができる賦形剤を含
み、成分(I)及び成分(II)が同時又は連続的な適用のために別々に存在し
ている保湿剤組成物。 本発明の化粧品は、例えば、2区画の容器、2つの別々の容器、又は2つの容
器を含むキット中に収容され、使用の手引書も含まれ得る。
【0052】 任意成分 多価アルコール 本発明の組成物は、好ましくは追加的に少なくとも1つの多価アルコールを、
多価アルコール、又はそれらの混合物の約20〜約80質量%、更に好ましくは
約20〜約70質量%、及び特に約25〜約60質量%の濃度で含む。
【0053】 本発明への使用に好適な多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及
びそれらの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、エリスリ
トール、トレイトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、グルシトール、
マンニトール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール(例えば、1,3‐
ブチレングリコール)、ヘキサントリオール(例えば、1,2,6‐ヘキサント
リオール)、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコール、グリセリン、
エトキシ化グリセリン、及びプロポキシル化グリセリンを含むポリアルキレング
リコール及び更に好ましくはアルキレンポリオール及びそれらの誘導体が挙げら
れる。
【0054】 本発明の好ましい多価アルコールは、グリセリン、ブチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びそれ
らの誘導体、ヘキサントリオール、エトキシ化グリセリン及びプロポキシル化グ
リセリン、又はそれらの混合物から選択される。 本発明への使用に最も好ましい多価アルコールは、グリセリン、ブチレングリ
コール、又はそれらの混合物である。 本発明の組成物が多価アルコールを含む場合、多価アルコールと乳化剤を合わ
せた濃度は、組成物の約20〜約99%、好ましくは約20〜約95%、及び特
に好ましくは約25〜約90質量%である。
【0055】 塩 好ましい実施態様では、本発明の組成物は、アルカリ金属塩及びアルカリ土類
金属塩、及びこれらの混合物、好ましくはナトリウム塩、カルシウム塩、及びマ
グネシウム塩、及びこれらの混合物から選択される塩を追加的に含む。本発明へ
の使用に特に好ましいのは、カルシウム塩及びマグネシウム塩である。本発明の
組成物は、金属イオンの量を基にして、好ましくは約50ppm〜約400pp
mの塩を含む。
【0056】 酵素 更に好ましい実施態様では、本発明の組成物は、リパーゼ、ホスホリパーゼ、
グリコシダーゼ、ラクトペロキシダーゼ、及びセルラーゼ、及びこれらの混合物
から選択される追加の酵素を含み得る。
【0057】 油相 任意に、本発明の化粧品組成物は、水性の連続相中に1つ又はそれより多くの
油相のエマルションの形態であり、各油相は、単一の油性成分又は混和性もしく
は均一の形態の油性成分の混合物を含む。異なる油相は、異なる物質又は互いに
異なる物質の組合せを含有する。本発明の組成物の油相成分の総濃度は、一般的
には約0〜約60%、好ましくは約1〜約30%、及び更に好ましくは約1〜約
10%である。 好ましくは、本明細書の組成物の油相構成成分は、皮膚軟化剤物質又はそれら
の混合物、ポリオールカルボン酸エステル及びシリコーンオイル、又はそれらの
混合物を含む。
【0058】 好ましい実施態様では、上記油相は、好ましくは鉱物油、植物油、及び動物油
、脂肪及び、ワックス、及びこれらの混合物より選択される天然又は合成の油の
ような追加の油性成分を含む。これらの油性の構成成分は、組成物の約0.1〜
約15質量%、更に好ましくは約1〜約10質量%存在する。本発明への使用に
好ましいのは、例えば、鉱物油又はペトロラタムのような炭化水素である。本発
明への使用に好適な更なる例は、WO98/22085号に開示されている。
【0059】 皮膚軟化剤物質 本発明の組成物には以下のものから選択した皮膚軟化剤物質を含んでいてもよ
い、すなわち、重量平均分子量が約100〜約15,000,好ましくは約10
0〜約1000の分岐鎖状炭化水素;式Iの化合物:
【化1】
【0060】 式中、R1はH又はCH3から選択され、R2、R3、及びR4はそれぞれ独立して
1〜C20直鎖又は分岐鎖アルキルから選択され、xは1〜20の整数であり;
及び式(II)の化合物:
【化2】
【0061】 式中、R5は任意にヒドロキシ基又はC1〜C4アルキル置換ベンジル基であり、
6はC1〜C20の分岐又は直鎖状アルキルから選択され;及びそれらの混合物か
ら選択される。
【0062】 本発明への使用に好適な分枝鎖炭化水素は、イソドデカン、イソヘキサデカン
、イソエイコサン、イソオクタヘキサコンタン、イソヘキサペンタコンタヘクタ
ン、イソペンタコンタオクタクタン、ペトロラタム、及びこれらの混合物より選
択される。本発明への使用に好適な分枝鎖脂肪族炭化水素は、パーメチル(登録
商標)という商品名で、プレスパース(Presperse Inc.、米国ニュージャージー
州サウスプレーンフィールド私書箱735、07080)より販売されている。
上記式Iの好適なエステル皮膚軟化剤物質には、メチルイソステアレート、イソ
プロピルイソステアレート、イソステアリルネオペンタノエート、イソノニルイ
ソノナノエート、イソデシルオクタノエート、イソデシルイソノナノエート、ト
リデシルイソノナノエート、ミリスチルオクタノエート、オクチルペラルゴネー
ト、オクチルイソノナノエート、ミリスチルミリステート、ミリスチルネオペン
タノエート、ミリスチルオクタノエート、ミリスチルプロピオネート、イソプロ
ピルミリステート及びこれらの混合物が含まれるが、それらに限定されるもので
はない。式(II)の好適なエステル皮膚軟化剤物質には、C12〜15のアル
キルベンゾエートが含まれるが、それらに限定されるものではない。
【0063】 本発明への使用に好ましい皮膚軟化剤は、イソヘキサデカン、イソオクタコン
タン、ペトロラタム、イソノニルイソノナノエート、イソデシルオクタノエート
、イソデシルイソノナノエート、トリデシルイソノナノエート、ミリスチルオク
タノエート、オクチルイソノナノエート、ミリスチルミリステート、メチルイソ
ステアレート、イソプロピルイソステアレート、C12〜15のアルキル安息香
酸、及びこれらの混合物である。
【0064】 本発明への使用に特に好ましい皮膚軟化剤は、イソヘキサデカン、イソノニル
イソノナノエート、メチルイソステアレート、イソプロピルイソステアレート、
ペトロラタム、又はそれらの混合物である。 皮膚軟化剤物質は、好ましくは組成物に、組成物の約0.1〜約10質量%、
好ましくは約0.1〜約8質量%、とりわけ好ましくは約0.5〜約5質量%の
濃度で存在する。
【0065】 ポリオールカルボン酸エステル 本発明の組成物は、更に追加の皮膚軟化剤として、ポリオールカルボン酸エス
テルを含む。 本発明の組成物は、好ましくは約0.01〜約20質量%、更に好ましくは約
0.1〜約15質量%、及び特に好ましくは約0.1〜約10質量%のポリオー
ルエステルを含む。ポリオールエステルの濃度は、組成物中の油の質量で好まし
くは約1〜約30質量%、更に好ましくは約5〜約20質量%である。皮膚の柔
軟性及び滑らかさへの効果を改善するという見地からは、カルボン酸ポリオール
エステルの皮膚軟化剤物質に対する質量比は、好ましくは約5:1〜約1:5の
範囲、更に好ましくは2:1〜約1:2の範囲である。
【0066】 本発明に有効な、好ましいポリオールポリエステルは、糖類及び関連物質のC 1 〜C30モノエステル及びポリエステルである。このようなエステルは糖、ある
いは多価アルコール部分及び1又はそれより多くのカルボン酸部分に由来してい
る。構成成分の酸及び糖によって、これらのエステルは室温で液体であったり、
固体であったりする。例には:グルコーステトラオレエート、オレイン酸のガラ
クトーステトラエステル、ソルビトールテトラオレエート、スクローステトラオ
レエート、スクロースペンタオレエート、スクロースヘキサオレエート、スクロ
ースヘプタオレエート、スクロースオクタオレエート、カルボン酸エステル部分
が1:2のモル比でパルミトレエートとアラキデートであるソルビトールヘキサ
エステル、及びエステル化カルボン酸部分が1:3:4のモル比でラウレート、
リノレート及びベヘネートであるスクロースのオクタエステルが挙げられる。そ
の他の物質ではスクロースの綿実油又は大豆油脂肪酸エステルが挙げられる。こ
のような物質のその他の例はWO96/16636号に記載されており、参考と
して本明細書に組み入れる。とりわけ好ましい物質は、INCI名でスクロース
ポリコットンシーデートとして知られる。
【0067】 シリコーンオイル 本発明の組成物は、好ましくは、少なくとも1つのシリコーンオイル相を含む
。(1つ又は複数の)シリコーンオイル相は、一般に前記組成物の約0.1〜約
20%、好ましくは約0.5〜約10%、更に好ましくは約0.5〜約5%含ま
れる。その、又は各シリコーンオイル相は、好ましくは1つ又はそれより多いシ
リコーン成分を含んでいる。
【0068】 シリコーン成分は、直鎖、分岐、及び環式シリコーンを含めて流体であり得る
。本発明に有用な好適なシリコーン液には、ポリアルキルシロキサン液、ポリア
リールシロキサン液、環式及び線状ポリアルキルシロキサンを含めたシリコーン
、ポリアルコキシル化シリコーン、アミノ及び第四級アンモニウム修飾シリコー
ン、ポリアルキルアリールシロキサン又はポリエーテルシロキサンコポリマー、
及びそれらの混合物が含まれる。前記シリコーン液は、揮発性又は非揮発性であ
る。シリコーン液の重量平均分子量は、通常約200,000未満である。好適
なシリコーン液の分子量は、約100,000以下、好ましくは約50,000
以下、最も好ましくは約10,000以下である。好ましくはそのシリコーン液
は、重量平均分子量が約100〜約50,000、及び好ましくは約200〜約
40,000の範囲であるシリコーン液から選択される。典型的には、シリコー
ン液の粘度は、25℃で約0.65〜約600、000mm2.s-1、好ましく
は約0.65〜約10、000mm2.s-1の範囲である。その粘性率は、ダウ
・コーニング・コーポレート試験方法CTM0004(1970年7月29日)
に示されるガラスキャピラリー粘度計によって測定し得る。本明細書への使用に
好適なポリジメチルシロキサンには、例えば、ゼネラル・エレクトリック・カン
パニー(ゼネラル・エレクトリック)よりSF及びビスカシル(ビスカシル)(
登録商標)シリーズとして、及びダウ・コーニング(ダウ・コーニング)よりダ
ウ・コーニング200シリーズとして入手可能なそれらを含む。更に有効である
のは、本質的には非揮発性ポリアルキルアリールシロキサン、例えば、粘度が2
5℃で約0.65〜30、000mm2.s-1であるポリメチルフェニルシロキ
サンである。これらのシロキサンは、例えば、ゼネラル・エレクトリック社から
SF1075メチルフェニル液として、あるいは、ダウ・コーニングから556
コスメチックグレード液として入手可能である。本発明への使用に好適な環式ポ
リジメチルシロキサンは、約3〜約7個の(CH32SiO部分を結合した環構
造を有する。
【0069】 好ましい実施態様においては、前記シリコーン液は、ジメチコーン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フェニルメ
チコーン、及びそれらの混合物から選択される。
【0070】 シリコーンゴムもまた本発明に使用し得る。本明細書の「シリコーンゴム」と
いう用語は、重量平均分子量が約200,000を越え、好ましくは約200,
000〜約4,000,000である高分子量のシリコーンを意味する。含まれ
るのは、非揮発性ポリアルキル及びポリアリールシロキサンゴムである。好まし
い実施態様においては、シリコーンオイル相は、シリコーンゴム又はシリコーン
ゴムを含むシリコーンの混合物を含んでいる。典型的には、前記シリコーンゴム
の粘度は、25℃において約1,000,000mm2.s-1以上である。上記
シリコーンゴムには、US−A−4,152,416(スピッツアー(Spitzer
)ら、1979年5月1日)、及びノル(Noll)、ウォルター(Walter)著、「
シリコーンの化学と技術」(Chemistry and Technology of Silicones)、ニュ
ーヨーク:アカデミック・プレス発行、1968年を含め、ペトラーチ(Petrar
ch)らの記述するようなジメチコーンが含まれる。更にシリコーンゴムを記載す
るのは、ゼネラル・エレクトリック・シリコーン・ゴム製品データシートSE3
0、SE33、SE54、及びSE76である。シリコーンゴムの具体例には、
ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサ
ン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニル)(メチルビニルシ
ロキサン)コポリマー及びそれらの混合物を含んでいる。本発明への使用に好ま
しいシリコーンゴムは、ジメチコノール、及びジメチコーン及びそれらの混合物
から選択される分子量が約200,000〜約4,000,000のシリコーン
ゴムである。
【0071】 本発明のシリコーン相は、好ましくはシリコーンゴム−液体ブレンド物の一部
として前記組成物に組み入れられたシリコーンゴムを含んでいる。前記シリコー
ンゴムがシリコーンゴム−液体ブレンド物の一部として混合される時、前記シリ
コーンゴムは、好ましくは前記シリコーンゴム−液体ブレンド物の約5〜約40
質量%、特に約10〜20質量%を構成する。本明細書に好適なシリコーンゴム
−液体ブレンド物は、本質的には次のものから成る: (i)ジメチコノール、フルオロシリコーン、及びジメチコーン、並びにそれ
らの混合物から選択される、約200,000〜約4,000,000の分子量
を有するシリコーン;及び (ii)シリコーン液であるキャリアであって、約0.65mm2.s-1〜約
100mm2.s-1の粘度を有するキャリアから成り、 その際、i)対ii)の比率は約10:90〜約20:80であり、前記シリ
コーンゴムを基準にした構成成分は約100mm2.s-1〜約100,000m
2.s-1、好ましくは500mm2.s-1〜約10,000mm2.s-1の最終
的な粘度を有する。
【0072】 本発明の組成物に使用する、とりわけ好ましいシリコーンゴム−流体ブレンド
物を基準にした成分は、粘度が約0.65〜100mm2.s-1であるシリコー
ン液キャリアとともに分子量が約200,000〜約4,000,000であるジ
メチコノールゴムである。このシリコーン構成成分の例は、ダウ・コーニング社
から入手可能なダウ・コーニングQ2−1403(85%の5mm2.s-1ジメ
チコーン液/15%のジメチコノール)及びダウ・コーニングQ2−1401で
ある。
【0073】 更に本発明のシリコーンオイル相への使用に好適なシリコーン成分としては、
任意に流動性キャリア中に分散される架橋ポリオルガノシロキサンポリマーが挙
げられる。一般に、架橋ポリオルガノシロキサンポリマーが存在する時、そのキ
ャリア(もし存在すれば)とともに、組成物において0.1〜約20%、好まし
くは約0.5〜約10%、更に好ましくは約0.5〜約5%の濃度で含まれる。
このようなポリマーには、架橋剤によって架橋したポリオルガノシロキサンポリ
マーを含んでいる。好適な架橋剤は、WO98/22085号に開示されている
。本発明への使用に好適なポリオルガノシロキサンポリマーの例には、メチルビ
ニルジメチコーン、メチルビニルジフェニルジメチコーン、及びメチルビニルフ
ェニルメチルジフェニルジメチコーンが含まれる。
【0074】 本発明に使用する市販の具体的な架橋ポリオルガノシロキサンポリマーは、例
えばKSG15、KSG16、KSG17、KSG18のように、商品名KSG
として信越化学より市販されるシリコーンビニルクロスポリマー混合物である。
これらの物質は、架橋ポリオルガノシロキサンポリマー及びシリコーン液体の組
合せを含有する。特に有機両親媒性乳化剤物質と組み合わせて、本発明への使用
にとりわけ好ましいのは、KSG18である。KSG15、KSG16、KSG
17及びKSG18に割り当てられたINCI名は、それぞれ、シクロメチコン
ジメチコーン/ビニルジメチコーンクロスポリマー、ジメチコーンジメチコーン
/ビニルジメチコーンクロスポリマー、シクロメチコンジメチコーン/ビニルジ
メチコーンクロスポリマー及びフェニルトリメチコーンジメチコーン/フェニル
ビニルジメチコーンクロスポリマーである。
【0075】 本発明において、シリコーンオイル相への使用に好適な、別の種類のシリコー
ン成分には、少なくとも1つのポリジオルガノシロキサンセグメント及び少なく
とも1つのポリオキシアルキレンセグメントを含有するポリジオルガノシロキサ
ン‐ポリオキシアルキレンコポリマーが含まれる。好適なポリジオルガノシロキ
サンセグメント及びそれらのコポリマーは、WO98/22085に開示されて
いる。好適なポリジオルガノシロキサン−ポリアルキレンコポリマーは、例えば
ベルシル(Belsil)(登録商標)6031及びエイビル(Abil)(登録商標)B
88183のように、商品名ベルシル(Belsil)(登録商標)としてワッカー・
ケミー(Wacker−Chemie GmbH)(Gesch艟ftsbereich S、Postfach D-8000 Muni
ch 22)より、及びエイビル(Abil)(登録商標)としてゴールドシュミット(T
h. Goldschmidt Ltd.)(Tego House、Victoria Road、Ruislip、Middlesex、HA
4 OYL)より市販されている。本発明への使用にとりわけ好ましいコポリマー液
混合物には、CTFA指定のジメチコーン/ジメチコーンコポリオールを有する
ダウ・コーニングDC3225Cが含まれる。
【0076】 ポリマーの増粘剤成分 本発明の組成物は、少なくとも1つのポリマーの増粘剤を含み得る。 本明細書において有用なポリマーの増粘剤は、その数平均分子量が20,00
0以上、より好ましくは50,000以上、特に好ましくは100,000以上
である。 一般に、本発明の組成物は、組成物の約0.01〜約10%、好ましくは約0
.1〜約8%、及び最も好ましくは約0.5〜約5質量%のポリマーの増粘剤、
又はそれらの混合物を含み得る。
【0077】 本発明に使用するポリマー増粘剤に含まれるのは、非イオン性増粘剤成分及び
陰イオン性増粘剤成分、又はそれらの混合物であることが好ましい。好適な非イ
オン性増粘剤成分には、ポリアクリルアミドポリマー、架橋ポリ(N−ビニルピ
ロリドン)、多糖類、天然又は合成ゴム、ポリビニルピロリドン、及びポリビニ
ルアルコールが含まれる。好適な陰イオン性増粘剤成分には、アクリル酸/アク
リル酸エチルコポリマー、カルボキシビニルポリマー及び、アルキルビニルエー
テルと無水マレイン酸からの架橋コポリマーが含まれる。本発明への使用に特に
好ましい増粘剤成分は、ポリアクリルアミドのような非イオン性ポリアクリルア
ミドポリマー及びイソパラフィン及び、商品名セピゲル(Sepigel)305とし
てセピック・コーポレーション(Seppic Corporation)より入手可能なラウレス
−7、及びアクリル酸/アクリル酸エチルコポリマー、及びカルボポール樹脂と
いう商品名でB.F.グッドリッチ・カンパニーより販売されるカルボキシビニ
ルポリマー、又はそれらの混合物である。好適なカルボポール樹脂は疎水変性品
であり、その他の好適な樹脂は、WO98/22085に記載されるものであっ
て、又はそれらの混合物であってもよい。
【0078】 保湿剤 本発明の組成物は、好ましくは約0.01〜約20%、更に好ましくは約0.
1〜約15%、及びとりわけ好ましくは約0.5〜約15%の濃度で存在する追
加的保湿剤を含み得る。 本明細書で有用な好適な追加的保湿剤は、2‐ピロリドン‐5‐カルボン酸ナ
トリウム(NaPCA)、グアニジン;グリコール酸及びグリコール酸塩(例え
ばアンモニウム及び四級アルキルアンモニウム);乳酸及び乳酸塩(例えばアン
モニウム及び四級アルキルアンモニウム);様々な形態のうちのいずれかのアロ
エ・ベラ(例えば、アロエ・ベラのゲル);ヒアルロン酸及びそれらの誘導体(
例えば、ヒアルロン酸ナトリウムのような塩誘導体);ラクトアミドモノエタノ
ールアミン;アセトアミドモノエタノールアミン;尿素;パンテノール及びそれ
らの誘導体;及びそれらの混合物である。
【0079】 少なくとも追加的保湿剤の一部(組成物の約5質量%まで)は添加物の形で、
微粒子状の架橋疎水性アクリレート又はメタクリレートコポリマーに混和するこ
とができ、それ自体は好ましくは約0.1〜約10%の濃度で存在し、水相又は
分散相のいずれにも加え得る。このコポリマーは、光沢を減らし、オイルを調整
するのに特に価値がある一方、良好な加湿効果を提供する助けとなり、詳細な説
明はWO96/03964に記載されており、参考として引用し本明細書に組み
入れる。 上に列記した化合物は、単独又は組み合わせて組み入れてよい。好ましい追加
的保湿剤は、尿素、パンテノールおよびそれらの混合物から選択される。 中和剤、香料、及び着色剤のような多種多様な任意成分も、本発明の組成物に
加え得る。
【0080】 親水性ゲル化剤を含有する酸性基を中和するために使用される好適な本明細書
の中和剤には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、トリス緩
衝液、及びトリエタノールアミンが含まれる。
【0081】 本発明の組成物は、一般にエマルションの形態であり、好ましくは製品の粘度
が少なくとも約4,000mPa.s、好ましくは約4,000〜約1,000
,000mPa.s、更に好ましくは約8,000〜約350,000mPa.
s、特に好ましくは約10,000〜約250,000mPa.s、及び特に更
に一層約10,000〜約150,000mPa.sの範囲となるように配合す
る(25℃、純、ブルックフィールドRVT(Brookfield RVT)、Tスピンドル
、5rpm及びヘリオパス・スタンド(Heliopath Stand))。
【0082】 本発明の組成物は、更に約0.01〜約10%、好ましくは約0.1〜約5%
のパンテノール加湿剤を含有する。前記パンテノール加湿剤は、D‐パンテノー
ル(〔R〕‐2,4‐ジヒドロキシ‐N‐〔3‐ヒドロキシプロピル)〕‐3,
3‐ジメチルブタミド)、DL‐パンテノール、パントテン酸カルシウム、ロー
ヤルゼリー、パンテチン、パントテイン、パンテニルエチルエーテル、パンガミ
ック酸(pangamic acid)、ピリドキシン、パントイルラクトース、及びビタミ
ンB複合体から選択し得る。
【0083】 その他の任意物質には、サリチル酸のような角質溶解剤/剥離剤;ジャーモー
ル(Germall)115、ヒドロキシ安息香酸のメチル、エチル、プロピル、及び
ブチルエステル、ベンジルアルコール、商品名グリダント・プラス(Glydant Pl
us)としてロンザ(Lonza)より市販されるDMDMヒダントインヨードプロパ
ニルブチルカルバネート、EDTA、ユーキシル(Euxyl)(登録商標)K40
0、ブロモポル(2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール)及びフ
ェノキシプロパノールのような好ましくは約0.1〜約5%の濃度の水溶性又は
可溶性防腐剤;イルガサン(Irgasan)(登録商標)及びフェノキシエタノール
(好ましくは0.1〜約5%の濃度で)のような抗菌剤;ヒアルロン酸、及び例
えば、セラニーズ・スーパーアブソーベント・マテリアルズ(米国バージニア州
ポートスミス)より市販され、USA−A−4,076,663に記載されるサ
ンウェット(Sanwet)(登録商標)IM−1000、IM−1500、及びIM
−2500のようなデンプン−グラフトのポリアクリル酸ナトリウムといった可
溶性又はコロイド可溶性保湿剤;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、及びそ
れらの誘導体、並びにビタミンKのようなビタミン;α−ヒドロキシ酸及びβ−
ヒドロキシ酸;アロエベラ;スフィンゴシン及びフィトスフィンゴシン、コレス
テロール;皮膚美白剤;N−アセチルシステイン;着色剤;TCC/TCSのよ
うな、トリクロサン及びトリクロロカーボンとしても知られる抗菌剤;香料及び
香料溶解剤が含まれる。
【0084】 日焼け止め剤も本発明において有用である。多種多様な日焼け止め剤は、米国
特許第5,087,445号(ハフィー(Haffey)ら、1992年2月11日発
行);米国特許第5,073,372号(ターナー(Turner)ら、1991年1
2月17日発行);米国特許第5,073,371号(ターナー(Turner)ら、
1991年12月17日発行);及びセガリン(Segarin)ら著、「化粧品の科
学と技術」(Cosmetics Science及びTechnology)VIII章、189頁以下参
照に記載されている。本発明の組成物に有効なそれらの日焼け止め剤のうち好ま
しいものは、2−エチルヘキシル−p−メトキシケイ皮酸、2−エチルヘキシル
−N,N−ジメチル−p−アミノベンゾエート、p−アミノ安息香酸、2−フェ
ニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、オクトクリレン、オキシベンゾン、
ホモメンチルサリチレート、オクチルサリチレート、4,4’−メトキシ−t−
ブチルジベンゾイルメタン、4‐イソプロピルジベンゾイルメタン、3‐ベンジ
リデンカンファー、3−(4‐メチルベンジリデン)カンファー、二酸化チタン
、酸化亜鉛、シリカ、酸化鉄、パーソル(Parsol)MCX、ユーソレックス(Eu
solex)6300、オクトクリレン、パーソル(Parsol)1789、及びそれら
の混合物から選択される。更にその他の有効な日焼け止め剤は、米国特許第4,
937,370号(サバテリ(Sabatelli)、1990年6月26日発行);及
び米国特許第4,999,186号(サバテリ(Sabatelli)ら、1991年3
月12日発行)に開示されている。
【0085】 一般に、日焼け止め剤は、本発明で有用な組成物の約0.5〜約20%を構成
し得る。正確な量は、選択した日焼け止め剤及び所望の日焼け防止指数(SPF
)により変化する。SPFは、紅斑に対する日焼け止め剤の一般に用いられる光
防止指標である。米国官報(Federal Registe)、43巻、166号、3820
6〜38269頁、(1978年8月25日)を参照のこと。
【0086】 本発明の組成物は追加的に約0.1〜約5質量%のアルミニウムスターチオク
テニルスクシネートを含み得る。アルミニウムスターチオクテニルサクシネート
は、オクテニル無水コハク酸とデンプンとの反応生成物のアルミニウム塩であり
、ドライ・フロ(Dry Flo)の商品名でナショナル・スターチ・アンド・ケミカ
ル社(National Starch & Chemical Ltd.)より市販されている。皮膚の感触及
び適用性の見地から、ドライ・フロ(Dry Flo)は本発明において有効である。
【0087】 本明細書におけるその他の任意の物質には顔料が挙げられ、それが水不溶性の
場合、油相構成成分の全濃度に含まれて寄与する。本発明の組成物において使用
するのに好適な顔料は有機物及び/又は無機物である。顔料という用語にはまた
、色や光沢を低く抑える例えば艶消し仕上げ剤や、光拡散剤なども含まれる。好
ましくは本発明の組成物には、約1.3〜約1.7の屈折率を有する微粒子物質
、組成物中に分散し、粒径の中央値が約2〜約30μmである微粒子物質が含ま
れる。好ましくは本発明に有用な微粒子は、比較的分布範囲が狭く、すなわち5
0%より多くの粒子が各中央値のいずれかの側の3μmの範囲以内に入ることを
意味する。また、50%より多い、好ましくは60%より多い、より好ましくは
70%より多い粒子が、それぞれの中央値として規定された大きさの範囲に入る
ことが好ましい。好適な微粒子物質は、オーガニックシリコーン又はオルガノシ
リコーン及び好ましくはオルガノシリコーンポリマーである。好ましい粒子は、
自由流動性の固形の物質である。「固形の」が意味するものは、粒子が中空では
ないということである。中空粒子の中央の空隙は、屈折率及びそれによる皮膚又
は組成物に対する粒子の可視の効果に対する有害反応を示し得る。好適な有機粒
子状物質としては、前記を参照してのポリメチルシルセスキオキサン、ポリアミ
ド、ポリテン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポ
リスチレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)及びポリ(塩化ビニリデ
ン)で作られたものが挙げられる。前述した物質のモノマーに由来するコポリマ
ーもまた使用できる。無機物質としては、シリカ及び窒化ホウ素が挙げられる。
代表的な市販の本発明に有効な微粒子物質の例は、粒径の中央値が約4.5μm
であるTospearl(登録商標)145及びEA−209(登録商標)としてコボ(
Kobo)より市販される粒径の中央値が約10μmであるエチレン/アクリル酸コ
ポリマー、商品名オーガソル(Orgasol)2002としてElfアトケム(Elf A
tochem)(フランス)より市販されるナイロン−12、又はそれらの混合物であ
る。
【0088】 好適な顔料の更なる例は、二酸化チタン、コボ(Kobo)より入手可能なあらか
じめ分散させた二酸化チタン、例えばコボ(Kobo)GWL75CAP、酸化鉄、
アシグルタミン酸酸化鉄、ウルトラマリンブルー、医薬品及び化粧品用染料、カ
ルミン、およびそれらの混合物である。一般的には組成物のタイプに応じて、顔
料を混合して用いられる。加湿、皮膚の感触、皮膚の外観、及びエマルションの
適合性という見地から本発明への使用に好ましい顔料は処理顔料である。前記顔
料はアミノ酸、シリコーン、レシチン及びエステルオイルのような化合物により
処理され得る。
【0089】 ビタミンB3構成成分 本発明の組成物は、更に安全で且つ有効な量のビタミンB3化合物を含み得る
。本発明の組成物は、好ましくは約0.01〜約50%、更に好ましくは約0.
1〜約20%、更に一層好ましくは約0.5〜約10%、及びなお更に好ましく
は約1〜約8%、最も好ましくは約1.5〜約6%のビタミンB3化合物を含む
【0090】 本明細書で用いる「ビタミンB3化合物」とは次の構造式を有する化合物を意
味する:
【化3】
【0091】 式中、Rは−CONH2(即ち、ニコチン酸アミド)、−COOH(即ち、ニコ
チン酸)、又は−CH2OH(即ち、ニコチニルアルコール);それらの誘導体
;及び上記いずれかの塩である。前記ビタミンB3化合物の誘導体としては、ニ
コチン酸の非血管拡張性エステル、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニ
ルアルコールエステル、ニコチン酸N−オキシド及びニコチン酸アミドN−オキ
シドを含むニコチン酸エステルが挙げられる。
【0092】 好適なニコチン酸のエステルとして、C1〜C22アルコールのニコチン酸エス
テル、好ましくはC1〜C16、より好ましくはC1〜C6アルコールのニコチン酸
エステルが挙げられる。それらのアルコールは好適には直鎖又は分枝鎖、環状又
は非環状、飽和又は(芳香族を含めて)不飽和、及び置換型又は非置換型である
。エステルは好ましくは非血管拡張性である。本明細書に使用される時、「非血
管拡張性」という用語は、前記エステルが本組成物を皮膚に適用しても通常目に
見える潮紅反応を起こさないことを意味する(このような化合物は裸眼では認識
できない血管拡張を起こす可能性はあるが、一般集団の大多数は目に見える潮紅
反応を経験しない)。非血管拡張性のニコチン酸のエステルにはニコチン酸トコ
フェロール及びヘキサニコチン酸イノシトールが含まれるが;ニコチン酸トコフ
ェロールが好ましい。ビタミンB3化合物の詳しい解説は、WO98/2208
5号に記載されている。
【0093】 上記のビタミンB3化合物の例は、当該分野では周知であり、多数の供給源、
例えば、シグマ・ケミカル・カンパニー(Sigma Chemical Company)(ミズーリ
州セントルイス);ICNバイオメディカルズ(ICN Biomedicals、Inc.)(カ
リフォルニア州アーヴィン)及びアルドリッヒ・ケミカル・カンパニー(Aldric
h Chemical Company)(ウィスコンシン州ミルウォーキー)より市販される。1
つ又はそれ以上のビタミンB3化合物を本明細書に使用し得る。好ましいビタミ
ンB3化合物はニコチン酸アミド及びニコチン酸トコフェロールである。ニコチ
ン酸アミドはより好ましい。
【0094】 レチノイド 好ましい実施形態においては、本発明の組成物は更にレチノイドを含有する。
ビタミンB3化合物及びレチノイドは、皮膚の状態を整えるのに予想外の効果を
提供し、とりわけ皮膚の老化の徴候を、更にしわ、みぞ、及び毛穴を治療的に調
整する。何ら拘束される意図無く、また、理論によって限定されることなく、ビ
タミンB3化合物は、あるレチノイドからレチノイドの生物活性型であると考え
られるトランス−レチノイン酸への変換を高め、皮膚の状態を調節するのに相乗
効果を提供する(即ち、レチノール、レチノールエステル、及びレチナールに対
する変換を高める)。更に、意外にもビタミンB3化合物は、レチノイドの塗布
と関連した赤色化、炎症、皮膚炎など(頻出するので、以後「レチノイド皮膚炎
」と記す)を緩和する。その上、結合したビタミンB3化合物及びレチノイドは
、チオレドキシンの量及び活性を増大する傾向があり、タンパク質AP−1を介
してコラーゲンの発現レベルを増加する傾向がある。従って、本発明は活性濃度
を低下することができ、それゆえにレチノイド皮膚炎を生じる可能性を減少し、
有意にプラスの皮膚のコンディショニング効果を保持する。その上、更なる皮膚
のコンディショニング効果を得るために、望ましくないレチノイド皮膚炎を起こ
さずに、より高濃度のレチノイドを使用し得る。
【0095】 本明細書で使用される時、「レチノイド」には皮膚においてビタミンAの生物
学的活性を有するビタミンA様化合物又はレチノール様化合物の全ての天然及び
/又は合成類縁体、並びにこれらの化合物の幾何異性体及び立体異性体が含まれ
る。
【0096】 前記レチノイドは、好ましくはレチノール、レチノールエステル(例えば、レ
チニルパルミテート、レチニルアセテート、レチニルプロプリオネートを含めた
レチノールのC2〜C22アルキルエステル)、レチナール、及び/又は(全ての
トランス−レチノイン酸及び/又は13‐シス‐レチノイン酸を含めた)レチノ
イン酸、更に好ましくはレチノイン酸以外のレチノイドである。これらの化合物
は、当該分野では既知であり、多数の供給源、例えば、シグマ・ケミカル・カン
パニー(Sigma Chemical Company)(ミズーリ州セントルイス)、及びベーリン
ガー・マンハイム(Boehringer Mannheim)(インディアナ州インディアナポリ
ス)より市販される。好ましいレチノイドは、レチノール、レチニルパルミテー
ト、レチニルアセテート、レチニルプロプリオネート、レチナール及びこれらの
組み合わせである。更に好ましいのはレチノール及びレチニルパルミテートであ
る。レチノイドは、実質的に純粋な物質として、又は天然(例えば、植物)資源
から物理的及び/又は化学的に適切に単離された抽出物として包含されてもよい
【0097】 前記組成物は、好ましくは約0.005%、又は約0.005〜約2%、又は
約2%、更に好ましくは0.01〜約2%のレチノイドを含有する。レチノール
は、最も好ましくは0.01%、又は約0.01%〜0.15%、又は約0.1
5%;レチノールエステルは、最も好ましくは、約0.01〜約2%(例えば、
約1%)の濃度で使用される。
【0098】 本発明の組成物の適切なpHは、5より大きく、好ましくは5.25より大き
く、そして更に好ましくは5.40より大きく、また好ましくは9未満、更に好
ましくは8未満、そして更に一層好ましくは7未満である。 本発明の化粧品組成物は、好ましくは水分活性が、<0.85、更に好ましく
は<0.75、及び最も好ましくは<0.70である。 本発明の組成物は、好ましくは保湿性のクリーム又はローションの形態で、皮
膚又は毛髪に適用し得る。本発明を次の実施例により説明する。
【0099】 [実施例] 実施例I〜VIII
【表2】
【0100】 前記組成物は次のように調製される: 水を80℃に加熱し、混合しながらグリセリンを加える。アーラトーン(Arlato
ne)2121を水相に混合しながら分散させる。油相成分を80℃に加熱する。
水相に混合しながら加える。冷却し、温度感受性成分を30℃で加える。酵素(
プロテアーゼF)溶液を30℃以下でそのバッチと混合する。 上記組成物は高い酵素安定性ばかりでなく、皮膚の感触、皮膚の柔軟性、及び
皮膚の滑らかさの効果に加えて、良好なレオロジー特性及び吸収特性をも有する
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 デイト,ロバート フランシス イギリス国、サリー、ジーユー22、0ディ エル、ウォーキング、フック、ヒース、フ ァーンヒル、パーク、ザ、クロフト (72)発明者 ダフィー,リサ キャサリン イギリス国、ミドルセックス、ティダブリ ュ18、4エヌ2、ステインズ、ショートウ ッド、コモン、ザ、ブレンブルズ 3 (72)発明者 ブリオン,クリストファー ジョン イギリス国、ハートフォードシャー、エイ チピー1、2ティイー、ヒメル、ヘンプス テッド、フィールズエンド、ザ、ローンズ 32 (72)発明者 ブラウン,エマ ケイト イギリス国、サリー、ケイティ17、7エル エス、イプソム、ファリアーズ、クロース 25 Fターム(参考) 4C083 AB332 AC012 AC121 AC122 AC181 AC182 AC441 AD152 AD471 AD472 BB01

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚又は毛髪への局所適用に好適な化粧品組成物であって: (a)プロテアーゼ酵素、又はそれらの混合物; (b)液晶を水中に形成することができ、少なくとも1つの高HLB乳化
    剤と融点が少なくとも45℃の少なくとも1つの低HLB乳化剤との混合物を含
    み、低HLB乳化剤対高HLB乳化剤の比が約10:1〜約100:1である、
    約2〜約45質量%の乳化剤;並びに、 (c)局所用キャリア を含む組成物。
  2. 【請求項2】 上記酵素が、サブチリシン、キモトリプシン、及びエラスタ
    ーゼ型プロテアーゼ酵素より選択される請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 上記酵素が、アルカレース(Alcalase)(登録商標)、エス
    ペレース(Esperase)(登録商標)、サビネース(Savinase)(登録商標)、マ
    クサテース(Maxatase)(登録商標)、マクサカル(Maxacal)(登録商標)及
    びマクサペム(Maxapem)15(登録商標)(タンパク質改変マクサカル(prote
    in engineered Maxacal)(登録商標))、及びサブチリシンBPN及びBPN
    ’を含む、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens
    )、バチルス・ライケニフォルミス(Bacillus licheniformis)及び/又はバチ
    ルス・サブチルス(Bacillus subtilis)より得られる細菌性セリンプロテアー
    ゼ酵素、及びそれらの変異型より選択される請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 上記酵素が、アルカレース(Alcalase)(登録商標)、BP
    N’、プロテアーゼA、プロテアーゼB、プロテアーゼD、及びプロテアーゼF
    、及びこれらの混合物から成る群より選択され、好ましくはプロテアーゼFであ
    る請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 上記高HLB乳化剤が、多価アルコールのC1〜C30エーテ
    ル;C1〜C30脂肪族アルコールのアルコキシル化エーテル;及びモノスクロー
    ス脂肪酸エステル、ジスクロース脂肪酸エステル、又はトリスクロース脂肪酸エ
    ステル;及び、それらの混合物より選択され、好ましくはモノスクロース脂肪酸
    エステル、ジスクロース脂肪酸エステル、又はトリスクロース脂肪酸エステルで
    あり、そして上記低HLB乳化剤が、多価アルコールがソルビタンであるC8
    24の多価アルコールモノ脂肪酸エステル;飽和C16〜C30の脂肪族アルコール
    ;飽和C16〜C30のエトキシ化脂肪アルコール及びそれらの混合物より選択され
    、好ましくはC8〜C24ソルビタン脂肪酸エステル、更に好ましくはグリセリル
    モノステアレート、ステアリルアルコール、ソルビタンステアレート又はセチル
    アルコール、又はそれらの混合物である、請求項1〜4のいずれかに記載の組成
    物。
  6. 【請求項6】 皮膚又は毛髪への局所適用に好適な化粧品組成物であって: (a)プロテアーゼF; (b)約2〜約45質量%の、液晶を水中に形成し得る乳化剤;及び (c)局所用キャリア を含む組成物。
  7. 【請求項7】 上記乳化剤が、ソルビタン脂肪酸エステル及びスクロース脂
    肪酸エステルの混合物に基づく脂肪酸エステルブレンド物である請求項5又は6
    に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 上記乳化剤がソルビタンステアレート及びスクロースココエ
    ートのブレンド物である請求項6又は7に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 約3〜約40質量%、好ましくは約3〜約30質量%の乳化
    剤を含む請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】 約0.0001〜約5質量%、好ましくは約0.0005
    〜約1質量%、及び最も好ましくは約0.001〜約0.1質量%の酵素を含む
    請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】 追加的に、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩並びに
    、それらの混合物から選択される塩を、金属イオンを基準として約50ppm〜
    約400ppmの量で含有する請求項1〜10のいずれかに記載の組成物。
  12. 【請求項12】 上記塩がナトリウム塩、カルシウム塩、及びマグネシウム
    塩、及びこれらの混合物より選択される請求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 グリセリン、ブチレングリコール、プロピレングリコール
    、ジプロピルグリコール、ポリエチレングリコール、及びそれらの誘導体、ヘキ
    サントリオール、エトキシ化グリセリン、及びプロポキシル化グリセリン、並び
    にこれらの混合物より選択される約20〜約80質量%の多価アルコールを追加
    的に含む請求項1〜12のいずれかに記載の組成物。
  14. 【請求項14】 上記多価アルコールが、グリセリン、ブチレングリコール
    、又はそれらの混合物より選択される請求項13に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 化粧品であって: (I)皮膚又は毛髪への局所適用に好適な化粧品組成物であって、次の(
    a)プロテアーゼ酵素、又はそれらの混合物;(b)約2〜約45質量%の液晶
    を水中に形成し得る乳化剤;及び(c)局所用キャリア;を含み、好ましくは水
    分活性値が<0.85である化粧品組成物と、 (II)保湿剤組成物であって、水分から成る、及び/又は皮膚又は毛髪
    への局所適用に好適な他の賦形剤を含み、水分活性値が>0.85、好ましくは
    >0.90、更に好ましくは>0.95、及び最も好ましくは>0.97であり
    、成分(I)のプロテアーゼ酵素、又はそれらの混合物を活性化することができ
    る保湿剤組成物とを含み、成分(I)及び成分(II)が同時又は連続的な適用
    のために別々に存在する化粧品。
  16. 【請求項16】 成分(I)の乳化剤が、少なくとも1つの高HLB乳化剤
    及び融点が少なくとも45℃の少なくとも1つの低HLB乳化剤の混合物を含み
    、その低HLB乳化剤対高HLB乳化剤の比が約10:1〜約100:1である
    請求項15に記載の化粧品。
  17. 【請求項17】 上記化粧品組成物(I)が請求項2〜14のいずれかの特
    徴を有する請求項15又は16のいずれかに記載の化粧品。
  18. 【請求項18】 上記の成分I及び成分IIを適用前に混合する請求項15
    〜17のいずれかに記載の化粧品。
  19. 【請求項19】 少なくとも1つの高HLB乳化剤と、融点が少なくとも4
    5℃の少なくとも1つの低HLB乳化剤との混合物を含み、その低HLB乳化剤
    対高HLB乳化剤の比が約10:1〜約100:1である、液晶を水分中に形成
    し得る約2〜約45質量%の乳化剤の、皮膚又は毛髪への局所適用に好適な化粧
    品組成物中のプロテアーゼ酵素、又は混合物を安定化するための使用。
  20. 【請求項20】 上記化粧品組成物が請求項2〜14のいずれかの特徴を有
    する請求項19に記載の使用。
  21. 【請求項21】 請求項15〜18のいずれかに記載の化粧品を皮膚又は毛
    髪に適用することを含む皮膚又は毛髪をトリートメントする化粧方法。
JP2001536112A 1999-11-08 2000-09-13 化粧品組成物 Pending JP2003520205A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IE990935 1999-11-08
IE990935A IE990935A1 (en) 1999-11-08 1999-11-08 Cosmetic Compositions
PCT/US2000/024980 WO2001034111A1 (en) 1999-11-08 2000-09-13 Cosmetic compositions

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003520205A true JP2003520205A (ja) 2003-07-02

Family

ID=11042162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001536112A Pending JP2003520205A (ja) 1999-11-08 2000-09-13 化粧品組成物

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP1227790A1 (ja)
JP (1) JP2003520205A (ja)
CN (1) CN1420760A (ja)
AU (1) AU7373000A (ja)
IE (1) IE990935A1 (ja)
MX (1) MXPA02004613A (ja)
WO (1) WO2001034111A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004509861A (ja) * 2000-09-13 2004-04-02 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 皮膚及び/又は毛髪を処理するための化粧方法
JP2016504353A (ja) * 2012-12-28 2016-02-12 チョン クン ダン ファーマシューティカル コーポレーション GnRH誘導体の徐放性脂質初期製剤およびこれを含む薬剤学的組成物

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004508391A (ja) * 2000-09-13 2004-03-18 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 化粧方法
WO2002022102A1 (en) * 2000-09-13 2002-03-21 The Procter & Gamble Company Cosmetic compositions
WO2002022101A1 (en) * 2000-09-13 2002-03-21 The Procter & Gamble Company Cosmetic method
GB0128629D0 (en) * 2001-11-29 2002-01-23 Univ Sheffield Method
JP3987552B2 (ja) * 2005-12-22 2007-10-10 憲司 中村 液晶乳化組成物の製造方法
US8936796B2 (en) 2008-02-25 2015-01-20 The Procter & Gamble Company Hair care compositions comprising sucrose polyesters
DE102010015120B4 (de) * 2010-04-16 2012-05-16 Sami Güleryüz Verwendung eines proteasehaltigen Haarwuchsreduktionsmittels
KR101494594B1 (ko) 2011-08-30 2015-02-23 주식회사 종근당 약리학적 활성물질의 서방성 지질 초기제제 및 이를 포함하는 약제학적 조성물
US9668474B2 (en) 2012-02-10 2017-06-06 Stepan Company Structured surfactant suspending systems
WO2016026527A1 (en) * 2014-08-20 2016-02-25 Amantin Experts Compositions and methods for controlled moisturizing and release of active ingredients
CN106687105B (zh) * 2014-09-03 2021-03-23 荷兰联合利华有限公司 透明化妆品和个人护理组合物
WO2016034521A1 (en) * 2014-09-03 2016-03-10 Unilever Plc Transparent compositions
CN104800103B (zh) * 2015-04-16 2017-08-08 广东丸美生物技术股份有限公司 一种具有保湿功效的双层精华液及其制备方法与应用

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994008603A1 (en) * 1992-10-16 1994-04-28 Smithkline Beecham Corporation Compositions
GB9302492D0 (en) * 1993-02-09 1993-03-24 Procter & Gamble Cosmetic compositions
US5811112A (en) * 1997-05-30 1998-09-22 Chesebrough-Pond's Usa Co., Division Of Conopco Inc. Oil-in-water cosmetic emulsions containing a stabilized protease
FR2771636B1 (fr) * 1997-12-01 2001-06-15 Capsulis Procede perfectionne pour eviter la degradation d'un principe actif
WO1999067370A1 (en) * 1998-06-23 1999-12-29 Novozymes A/S A polypeptide-polymer conjugate
FR2778563A1 (fr) * 1998-07-06 1999-11-19 Oreal Procede d'hydratation de la peau par une lipase

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004509861A (ja) * 2000-09-13 2004-04-02 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 皮膚及び/又は毛髪を処理するための化粧方法
JP2016504353A (ja) * 2012-12-28 2016-02-12 チョン クン ダン ファーマシューティカル コーポレーション GnRH誘導体の徐放性脂質初期製剤およびこれを含む薬剤学的組成物
US10722585B2 (en) 2012-12-28 2020-07-28 Chong Kun Dang Pharmaceutical Corp. Sustained-release lipid pre-concentrate of GNRH analogues and pharmaceutical composition comprising the same

Also Published As

Publication number Publication date
CN1420760A (zh) 2003-05-28
IE990935A1 (en) 2002-04-03
MXPA02004613A (es) 2002-09-02
WO2001034111A1 (en) 2001-05-17
AU7373000A (en) 2001-06-06
EP1227790A1 (en) 2002-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU726831B2 (en) Cosmetic compositions
CA2516076A1 (en) Skin care compositions that increase and repair skin barrier function
JP2003520205A (ja) 化粧品組成物
JP3608623B2 (ja) 化粧品組成物
US20030206897A1 (en) Cosmetic compositions
JP2006527166A (ja) 皮膚美白剤を含むスキンケア組成物
JP2003513896A (ja) 多価アルコール及び液晶形成性乳化剤を含有するリーブオン皮膚化粧品組成物
CA2319161A1 (en) Cosmetic compositions
KR20050062603A (ko) 점착성이 감소된 화장 조성물
JP2004509861A (ja) 皮膚及び/又は毛髪を処理するための化粧方法
WO1998055089A1 (en) Cosmetic compositions comprising a proteinaceous material and a polyolester
JP2004508393A (ja) 化粧品組成物
US20030211068A1 (en) Cosmetic method
JP2004508392A (ja) 化粧方法
WO2000010523A1 (en) Cosmetic compositions for topical applications
JP2004508394A (ja) 化粧品組成物
JP2004508391A (ja) 化粧方法
US20030206896A1 (en) Cosmetic method
AU771906B2 (en) Cosmetic compositions
MXPA02004611A (es) Composiciones cosmeticas que se dejan en la piel que comrpenden en alcohol polihidrilico y un emulsificante que forma cristales liquidos.
MXPA99004845A (en) Cosmetic compositions
MXPA01001787A (en) Cosmetic compositions for topical applications

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040921

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050301