JP2003513698A - 半径方向に拡大可能な髄内釘 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 頭部（１）、先端（２）および縦軸線（３）を有する骨折固定用の髄内釘であり、これにより第一の半径方向拡大可能部分（５）が、髄内釘の頭部（１）へ近接した近位部分（４）に与えられ；第二の拡大可能部分（７）が、髄内釘の先端（２）へ近接した遠位部分（６）に与えられ；そして拡大できない中間部分（８）が、髄内釘の前記二つの半径方向拡大可能部分（５，７）の間に与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、請求項１の予備特徴付け部に従った髄内釘に関する。

【０００２】 （背景技術） 髄内釘のさまざまな型が現在の技術水準ですでに公知であり、これらは、例え
ば髄内釘の遠位部分で多くの刃を半径方向へ展開することにより、釘の限られた
部分で拡大可能であり、骨皮質に対する釘の固定を可能にする。

【０００３】 これら公知の装置の不利益は以下の点にある： ａ）釘が病巣外でなく、そのため骨折処置の現在の技術水準の概念に一致しない
という事実がある。釘の最大の拡大が骨折の領域であり、これがちょうど骨折領
域、即ち最も重要な領域での骨内膜の血管新生に逆に作用し； ｂ）骨折領域での釘の最大の拡大が力を発生し、これが粉砕骨折で破片を分離し
、または縦の位置のずれてない骨折の場合間隙を増し、破片の位置をずらす傾向
を有し、これが固定をゆるめることとなる。 請求項に記載の本発明は上述の問題と不利益を解決することを目的とする。

【０００４】 （発明の開示） 本発明は請求項１によって特定した髄内釘を提供する。 本発明に係る釘は以下の有利さを得ることを可能にする： ａ）釘の拡大可能部分は病巣外に位置しており、骨折領域を半径方向の力からの
影響を最小のままとし； ｂ）釘は、釘の中間部−近位部分と遠位部分の間−で特に強く； ｃ）これは拡大可能部品が髄内釘の縦方向におけるねじ山上のナットを締め付け
ることにより固定されるから、遠位または近位の固定のどちらにも透視検査が必
要でない。

【０００５】 本発明に係る髄内釘は、髄内釘の頭部に近接した近位部分に備えた第一の半径
方向拡大可能部分、髄内釘の先端に近接した遠位部分に備えた第二の半径方向拡
大可能部分、および髄内釘の前記二つの半径方向拡大可能部分間に備えた拡大で
きない中間部分を含む。

【０００６】 頭部は分散機構を備え、これにより前記二つの半径方向拡大可能部分は前記縦
軸線に対し交差する方向へ分散可能である。

【０００７】 本発明に係る髄内釘の好ましい実施態様において、髄内釘の拡大できない部分
は１０から２５ｍｍの範囲、好ましくは１５から２２ｍｍの範囲の長さを有する
。

【０００８】 更に、髄内釘は頭部と先端を有する固体の釘の芯からなる。頭部に近接した近
位部分にねじ山を備えている。芯の中間部分は、中間部分と末端部分が環状の接
合部により分離されるように、芯の末端部分より小さな直径を有して形成されて
いる。芯に加えて、この実施態様による髄内釘は、第一と第二の拡大可能部分を
与える二つの縦に細長穴をつけた管状部品、二つの細長穴のない管状部品および
ナットを含む。これらの構成要素は、芯上を、釘の先端に近接して第一の細長穴
のついた管状部品が与えられるように、以下の順序で滑る： −細長穴をつけた管状部品 −細長穴のない管状部品 −細長穴をつけた管状部品 −細長穴のない管状部品。

【０００９】 第二の細長穴をつけた管状部品は、第一のものと細長穴のない管状部品により
分離されている。釘の端部の近接して、芯上のねじ山に合う内部ねじ山を有する
ナットが、縦軸線に沿って管状部品を圧縮できるように取りつけられている。こ
れらの構成要素が芯上に整列したとき、芯上のねじ山へのナットのねじ込み−二
つの平行な面、六角形の面、六角形の穴または同様なもののようなナットの適切
な手段にかみ合った、スパナ、レンチまたは同様な工具のような駆動手段による
−および芯を回転に対し保持すること−溝、六角形の穴または同様なもののよう
な芯の相当する適切な手段に挿入された第二の工具による−は芯の接合部に対し
第一の細長穴をつけた管状部品が接するとすぐ、軸線方向の力または管状部品へ
の圧縮を生み出し、ナットが締め付けられる。この圧縮力のもとで細長穴のつい
た管状部品の切れ目間の帯は、細長穴のついた管状部品の半径方向の拡大を引き
起こすように、曲がり始め、半径方向へ変形する。この結果、釘は釘の頭部に近
接した近位部分の第一の半径方向拡大可能部分、および釘の先端に近接した遠位
部分の第二の拡大可能部分で拡大する。

【００１０】 本発明に係る髄内釘の更なる実施態様は、上の実施態様と、これが芯の代りに
、縦軸線に沿って伸び、縦軸線に同軸の棒状固定要素を取り囲む中空の円筒状ま
たは角柱状スリーブを備えるという点で区別する。固定要素は、釘の頭部へ向か
った近位部分でねじ山および遠位部分で接合部を形成する突起を有する軸を含む
。遠位部分でスリーブは側壁から内腔へ貫通する細長穴を、固定要素の突起が、
縦軸線の方向で前記細長穴内を滑ることのできるように備えている。一度環状要
素が上述のようにスリーブ上に整列すると、回転に対し固定要素を保持している
間に固定要素上のねじ山のナットを締め付けることは、ナットと接合部の間には
さまれた管状要素への圧縮力を生じ、髄内釘の上記実施態様で記載したのと同様
な効果を生み出す。

【００１１】 髄内釘の第三の好ましい実施態様は五つの要素：ナット、中空近位部分、中空
中間部分、中空遠位部分および中央のワイヤを含む。近位部分と中間部分の接触
は縦軸線に関して交差方向に配列された第一の接合部により表され、一方中間部
と遠位部の間の接触は縦軸線に関して交差方向に配列された第二の接合部で表わ
される。中心ワイヤは遠位部に固定され、他部分の中空の溝を通って走る。中心
ワイヤは、その近位端で、ネットの内部ねじ山に対応するねじ山を備える。

【００１２】 ナットが締め付けられると、第一と第二の交差方向接合部のそれぞれ上の近位
部分と遠位部分の滑りが生じる。もし大腿骨の髄内溝が髄内釘より直径が大きい
ならば、近位部分と遠位部分は骨破片のしっかりした固定に到達するまで縦軸線
に対し交差方向へ拡大する。この半径の拡大は、第一と第二の交差方向接合部が
縦軸線と、ナットの締め付けにより軸線方向への力を加えたときに、近位部分、
中間部分及び遠位部分が接合部で滑り、縦軸線に直角な滑り成分を与え、これが
髄内釘の半径の拡大を生ずるように、縦軸線と５°と８５°の間の角度を形成す
るので可能である。

【００１３】 中間部分は鋭い半径方向の歯を備えることができ、これが釘固定後の骨破片の
軸方向移動を防ぐ。

【００１４】 更に、本発明に係る髄内釘の他の実施態様は、基本的に三つの要素：頭部と円
錐形の先端を持つナット、円錐状の遠位端を有する中心ワイヤおよび中空の髄内
釘を含む。髄内釘の端部は、骨の髄内溝中で半径方向に拡大可能な接触びょう(s
tud)を形成するような多数の切れ目を備えている。中心ワイヤは髄内釘の中空溝
を通って走りそして−これの近位端に−ナットの内部ねじ山と一致するねじ山を
有する。ナットを締め付けたとき、ナットの円錐形先端と中心ワイヤの球果状遠
位端の間の距離が短くなり、そのため髄内釘の接触びょうが、円錐の軸方向の移
動で引き起こされた半径方向の力により拡大する。髄内釘のこの拡大が、大腿骨
の骨破片の遠位および近位でのしっかりした固定を生み出す。

【００１５】 本発明を特徴付ける新規性の様々な特徴が、添付の請求項およびこの開示の形
成部分に特徴を有して示されている。本発明のよりよい理解、これの操作の有利
さおよびこの使用により達成される具体的な目的の為に、添付の図面、実施形態
の例と記載事項が参照されるべきであり、これらの中で本発明の好ましい実施態
様が図示され記載されている。

【００１６】 図１から４は本発明の第一の実施態様を示し、これは頭部１と先端２と縦軸線
３とを有する固体の釘の芯１０からなる。頭部１へ近接した近位部分４にねじ山
９が備えられている。芯１０の中間部１３は、滑らかな表面と先端２の近接した
遠位部分６へ向かった先細りの直径を有する。芯１０の中間部１３−小さな直径
を有する−および芯１０の端部分１１−大きな直径を有する−は、環状の接合部
１２により分離されている。

【００１７】 図２に示すように、以下の要素が以下の順序で芯１０上を滑る： −細長穴をつけた環状の部品１４ −細長穴ない環状の部品１５ −細長穴をつけた環状の部品１６ −細長穴のない環状の部品１７ −ねじ山９に一致する内部ねじ山を有するナット１８。

【００１８】 これらの要素が芯１０上に整列したとき、ねじ山９へのナット１８のねじ込み
−二つの平行な面または六角形の面による−および芯の保持−細長穴２３による
−は、細長穴をつけた管状部品１４が芯１０の接合部１２に接するやいなや管状
部品（１７、１６、１５、１４）へ軸方向の力または圧縮を生じさせる。図３に
示すように細長穴のついた管状部品１４の切れ目２０−並びに細長穴をつけた管
状部品１６のこれらの切れ目−は、切れ目２０の間に位置した帯２１を半径方向
に変形することにより、細長穴のついた管状部品１４を拡大する。

【００１９】 この結果、釘は−図４に示すように−釘の頭部へ近接した近位部分４の第一の
半径方向拡大可能部分５、および釘の先端２に近接した遠位部分６の第二の半径
方向拡大可能部分７で拡大する。ナット１８を締め付けるための二つの平行な面
または六角形の面２２と細長穴２３の代わりに、二つの六角形の受け口を配置し
てもよい。

【００２０】 図５と６は髄内釘の第二の実施態様を示し、これは図１−４に示した実施態様
と、この実施態様が芯１０の代わりに縦軸線３に沿って伸び、縦軸線３へ同軸に
固定要素３２を囲む中空の円筒状スリーブ３５備えているという点で区別される
。固定要素３２は、近位部分４にねじ山４１を有する軸３１および遠位部分６に
接合部３９を形成する突起部３１を含む。遠位部分６に、スリーブ３５は側壁を
通って内腔３３へ貫通する細長穴３４を備え、これは固定要素３２の突起部３１
が縦軸線３の方向で前記細長穴３４内を滑ることができるように与えられている
。以下の要素が以下の順序でスリーブ３５上を滑る： −細長穴をつけた管状部品１４ −細長穴のない管状部品１５ −細長穴をつけた管状部品１６ −細長穴のない管状部品１７ −端部のキャップ４２ −ねじ山４１と一致する内部ねじ山を有するナット４０

【００２１】 これらの要素がスリーブ３５上に整列すると、六角形の受け口によって固定要
素３２を反対方向に保持している間にねじ山上のナット４０を締め付けることは
、細長穴のついた管状部品１４が固定要素３２の突起部３１により形成された接
合部３９に接するとすぐ、管状部品１４、１５、１６、１７を軸方向へ圧縮する
。第一の実施態様の場合と同様に、細長穴のついた管状部品（１４、１６）の帯
２１は軸方向の力１９（図３）のもとで曲がり、半径方向へに拡大する。ナット
４０と端部のキャップ４２の代わりに、ねじ山４１と一致する内側のねじ山３８
および六角形の受け口３７を備えた他の端部のキャップ３６を用いることができ
る（図６）。

【００２２】 図７から９は髄内釘の第三の実施態様を示し、これは基本的に五つの要素：ナ
ット５０、中空の近位部分５１、中空の中間部分５２、中空の遠位部分５３およ
び中心ワイヤ５４からなる。近位部分５１と中間部分５２の間の接触は、交差方
向接合部５５（縦軸線３に関して）により表わされる。中間部分５２と遠位部分
５３の間の接触は、交差方向接合部５６（縦軸線３に関して）により表わされる
。中心ワイヤ５４は遠位部分５３に固定され、部分５１、５２、５３の中空の溝
５９を通って走る。中心ワイヤ５４はその近位端にねじ山５７を有し、これはナ
ット５０の内部ねじ山５８と一致する。ナット５０がキー６０により回されると
、中心ワイヤは締め付けられ、交差方向接合部５５と５６それぞれ上の近位部分
５１と遠位部分５３の滑りを引き起こす。もし大腿骨６２の髄内溝６１（図９）
が髄内釘より直径が大きければ、近位部分５１と遠位部分５３は、骨破片６３と
６４がしっかり固定するまで半形方向に拡大する。この半径の拡大は、交差方向
接合部５５；５６が縦軸線と、ナット５０の締め付けにより軸方向へ力を加えた
ときに、近位部分５１、中間部分５２と遠位部分５３が接合部５５；５６上を滑
るように、５°から８５°の間の角度を形成するので可能である。接合部５５；
５６が縦軸線３とある角度を形成するので、一つの接合部５５；５６でお互いに
対向する部分５１；５２；５３は、それぞれ縦軸線３に対し直角方向の滑り成分
を与え、これが髄内釘の半径方向の拡大を引き起こす。

【００２３】 中間部分５２の鋭い半径方向の歯６５は、骨破片６３、６４の固定後、軸方向
の移動を防ぐ。

【００２４】 図１０と１１は髄内釘の第四の実施態様を示し、これは基本的に三つの要素：
頭部１と円錐形の先端７８を有するナット７１、球果状の遠位端７３を持つ中心
ワイヤ７２および中空髄内釘７３からなる。髄内釘７３の端部は多数の切れ目７
４を備えている。中心ワイヤ７２は髄内釘７３の中空の溝７５を通って走り、こ
れの近位端に、ナット７１の内部ねじ山７７に対応するねじ山７６を有する。ナ
ット７１をキー６０により回転すると、ナット７１の円錐形先端７８と中心ワイ
ヤ７２の球果状遠位端７３との間の距離が短くなり、その為髄内釘７３の切れ目
７４が図１１に示すように広がる。部分５と７での近位的および遠位的な髄内釘
７３の拡大は、大腿骨６２の骨破片６３と６４の確実な固定を生みだす。

【００２５】 上述の記載と図面は本発明の好ましい実施態様を表わすが、この分野の当業者
には、本発明の範囲から外れることなくこれに関する様々な変更と修正ができる
ことが明白である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る髄内釘の拡大してない状態における概略斜視図を示
す。

【図２】 図１による髄内釘の分解斜視図を示す。

【図３】 図１による髄内釘の、拡大してないおよび拡大した状態における
一つの拡大可能部分の概略斜視図を示す。

【図４】 本発明に係る髄内釘の、拡大した状態での概略斜視図を示す。

【図５】 本発明に係る髄内釘の、第二の実施態様を示す。

【図６】 図５による髄内釘と共に用いられるナットの変形を示す。

【図７】 本発明により、拡大してない状態での髄内釘の第三の実施態様を
示す。

【図８】 拡大した状態での図７による髄内釘を示す。

【図９】 大腿骨へ移植され、拡大した状態の図７による髄内釘を示す。

【図１０】 拡大した状態での、本発明に係る髄内釘の第四の実施態様を示
す。

【図１１】 大腿骨へ移植され、拡大した状態の図１０による髄内釘を示す
。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年１１月７日（２０００．１１．７）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

Claims (35)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 頭部（１）、先端（２）および縦軸線（３）を有する骨折固
   定用の髄内釘であって、 Ａ）第一の半径方向拡大可能部分（５）を髄内釘の頭部（１）に近接した近位部
   分（４）に備え； Ｂ）第二の半径方向拡大可能部分（７）を髄内釘の先端（２）に近接した遠位部
   分（６）に備え； Ｃ）拡大できない中間部分（８）を髄内釘の前記二つの半径方向拡大可能部分（
   ５、７）の間に備えている ことを特徴とする髄内釘。
2. 【請求項２】 頭部（１）が分散機構（２４）を備えており、これにより前
   記二つの半径方向拡大可能部分（５、７）を前記縦軸線（３）に対し交差方向へ
   分散可能であることを特徴とする請求項１記載の髄内釘。
3. 【請求項３】 芯（１０）および第一と第二の半径方向拡大可能部分（５，
   ７）を与える、少なくとも二つの細長穴のついた管状部品（１４；１６）を含む
   ことを特徴とする請求項１または２に記載の髄内釘。
4. 【請求項４】 芯（１０）が、小さな直径を有する中間部分（１３）と先端
   （２）に近接し大きな直径を有する一端部分（１１）とを備え、これらの二つの
   部分（１１；１３）が環状の接合部（１２）により分離されていることを特徴と
   する請求項３記載の髄内釘。
5. 【請求項５】 細長穴のついた管状部品（１４；１６）が中間部分（１３）
   に滑ることができるように配列されており、環状の接合部（１２）により先端（
   ２）へ向かった一端部分（１１）上を滑ることを妨げられていることを特徴とす
   る請求項４記載の髄内釘。
6. 【請求項６】 髄内釘が、細長穴がなく拡大できない中間部分（８）を与え
   る少なくとも一つの管状部品（１５）を含むことを特徴とする請求項１から５の
   いずれか一項に記載の髄内釘。
7. 【請求項７】 分散機構（２４）が、頭部（１）へ近接した芯（１０）上の
   ねじ山（９）とねじ山（９）に対応する内部ねじ山を有するナット（１８）を含
   むことを特徴とする請求項２から６のいずれか一項に記載の髄内釘。
8. 【請求項８】 髄内釘の前記拡大できない部分（８）が、１０から２５ｍｍ
   の範囲の長さを有することを特徴とする請求項１から７のいずれか一項に記載の
   髄内釘。
9. 【請求項９】 髄内釘の前記拡大できない部分（８）が、１５から２２ｍｍ
   の範囲の長さを有することを特徴とする請求項８記載の髄内釘。
10. 【請求項１０】 前記管状部品（１４；１５；１６；１７）が芯（１０）上
    を、細長穴のついた管状部品（１４）、細長穴のない管状部品（１５）、細長穴
    のついた管状部品（１６）および細長穴のない管状部品（１７）の順序で滑り、
    そして最後にナット（１８）がねじ山（９）へねじ込まれることを特徴とする請
    求項７から９のいずれか一項に記載の髄内釘。
11. 【請求項１１】 前記ナット（１８）が、駆動手段の係合用手段（２５）を
    含むことを特徴とする請求項７から１０のいずれか一項に記載の髄内釘。
12. 【請求項１２】 前記芯（１０）が、保持手段の係合用手段（２６）を含む
    ことを特徴とする請求項３から１１のいずれか一項に記載の髄内釘。
13. 【請求項１３】 前記駆動手段の係合用手段（２５）が、六角形の面（２２
    ）であることを特徴とする請求項１１または１２に記載の髄内釘。
14. 【請求項１４】 前記保持手段の係合用手段（２６）が、細長穴（２３）で
    あることを特徴とする請求項１２または１３に記載の髄内釘。
15. 【請求項１５】 髄内釘が、縦軸線（３）に沿って伸び、縦軸線（３）に同
    軸に固定要素（３２）を囲む中空のスリーブ（３５）を含むことを特徴とする請
    求項１、２、８または９のいずれか一項に記載の髄内釘。
16. 【請求項１６】 前記固定要素（３２）が、近位部分（４）にねじ山（４１
    ）を有する軸および遠位部分（６）に接合部（３９）を形成する突起部（３１）
    を含むことを特徴とする請求項１５に記載の髄内釘。
17. 【請求項１７】 遠位部分（６）にはスリーブ（３５）が側壁を通って内腔
    （３３）へ貫通している細長穴（３４）を備え、固定要素（３２）の突起部（３
    １）が、縦軸線（３）の方向に前記細長穴（３４）内を滑ることができるように
    なっていることを特徴とする請求項１５または１６に記載の髄内釘。
18. 【請求項１８】 髄内釘が、更に少なくとも二つの細長穴のついた管状部品
    （１４；１６）を含み、これが第一と第二の半径方向拡大可能部分（５；７）を
    与えることを特徴とする請求項１５から１７のいずれか一項に記載の髄内釘。
19. 【請求項１９】 前記細長穴のついた管状部品（１４；１６）が、スリーブ
    （３５）上で滑ることができるように配列されており、接合部（３９）により先
    端（２）へ向かった一端部分（１１）上での滑りを妨げられていることを特徴と
    する請求項１６から１８のいずれか一項に記載の髄内釘。
20. 【請求項２０】 髄内釘が少なくとも一つの細長穴のない管状部品（１５）
    を含み、これが拡大不可能な中間部分（８）を与えることを特徴とする請求項１
    ５から１９のいずれか一項に記載の髄内釘。
21. 【請求項２１】 前記分散機構（２４）が、頭部（１）に近接した固定要素
    （３２）上のねじ山（４１）と該ねじ山（４１）に対応する内部ねじ山を有する
    ナット（４０）とを含むことを特徴とする請求項２または１５から２０のいずれ
    か一項に記載の髄内釘。
22. 【請求項２２】 前記ナット（４０）が、駆動手段の係合用手段（２５）を
    含むことを特徴とする請求項２１に記載の髄内釘。
23. 【請求項２３】 固定要素（３２）が、保持手段の係合用手段（４３）を含
    むことを特徴とする請求項２１または２２に記載の髄内釘。
24. 【請求項２４】 分散機構（２４）が、頭部（１）に近接した固定要素（３
    ２）上のねじ山（４１）と該ねじ山（４１）に対応する内部ねじ山（３８）を有
    する端部キャップ（３６）とを含むことを特徴とする請求項２または１５から２
    ０のいずれか一項に記載の髄内釘。
25. 【請求項２５】 端部キャップ（３６）が、駆動手段の係合用手段（３７）
    を含むことを特徴とする請求項２４に記載の髄内釘。
26. 【請求項２６】 固定要素（３２）が、保持手段の係合用手段（４３）を含
    むことを特徴とする請求項２４または２５に記載の髄内釘。
27. 【請求項２７】 ナット（５０）、中空の近位部分（５１）、中空の中間部
    分（５２）と中空の遠位部分（５３）と中心ワイヤ（５４）とを含み、これによ
    り、 Ａ）近位部分（５１）と中間部分（５２）の間の接触が、縦軸線（３）に関して
    交差方向接合部（５５）により表わされ； Ｂ）中間部分（５２）と遠位部分（５３）の間の接触が、縦軸線（３）に関して
    交差方向接合部（５６）により表わされ； Ｃ）中心ワイヤ（５４）が遠位部分（５３）へ固定され、部分（５１；５２；５
    ３）の中空の溝（５９）を通って走り； Ｄ）中心ワイヤ（５４）はその近位端にねじ山（５７）を有し、これがナット（
    ５０）の内部ねじ山（５８）に対応し；そして Ｅ）交差方向接合部（５５；５６）は、縦軸線（３）と０．１°と８９．９°の
    間の角度で、締め付けナット（５０）により軸線方向へ力を加えたとき、近位部
    分（５１）、中間部分（５２）および遠位部分（５３）が接合部（５５；５６）
    で縦軸線に直角な滑り成分をも与えるように配列されている ことを特徴とする請求項１または２に記載の髄内釘。
28. 【請求項２８】 前記中間部（５２）が鋭い半径方向の歯（６５）を備え、
    これが固定後の骨破片（６３，６４）の移動を防ぐことを特徴とする請求項２７
    に記載の髄内釘。
29. 【請求項２９】 前記分散機構（２４）が、頭部（１）へ近接したワイヤ（
    ５４）上のねじ山（５７）および該ねじ山（９）に対応する内部ねじ山（５８）
    を有するナット（５０）を含むことを特徴とする請求項２３または２４に記載の
    髄内釘。
30. 【請求項３０】 前記ナット（５０）が駆動手段の係合用手段（２５）を有
    することを特徴とする請求項２９に記載の髄内釘。
31. 【請求項３１】 前記ワイヤ（５４）が、ナット（５０）を締め付けるとき
    の、保持手段の係合用手段を含むことを特徴とする請求項２９または３０に記載
    の髄内釘。
32. 【請求項３２】 髄内釘が、頭部（１）と円錐形の先端（７８）を有するナ
    ット（７１）、球果状の遠位端（７３）を有する中心ワイヤ（７２）と中空の髄
    内釘（７３）を含むことを特徴とする請求項１または２に記載の髄内釘。
33. 【請求項３３】 髄内釘（７３）の端部は複数の切れ目（７４）を備えてお
    り、一方中心ワイヤは髄内釘（７３）の中空溝（７５）を通って走り、これの近
    位端にねじ山（７６）を有し、これがナット（７１）の内部ねじ山（７７）に対
    応することを特徴とする請求項３２に記載の髄内釘。
34. 【請求項３４】 前記ナット（７１）が、駆動手段の係合用手段を含むこと
    を特徴とする請求項３３に記載の髄内釘。
35. 【請求項３５】 前記中心ワイヤ（７２）が、ナット（７１）を締め付ける
    ときの、保持手段の係合用手段を含むことを特徴とする請求項３３また３４に記
    載の髄内釘。