JPH06169944A - 靱帯固定具 - Google Patents

靱帯固定具

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JPH06169944A
JPH06169944A JP32560192A JP32560192A JPH06169944A JP H06169944 A JPH06169944 A JP H06169944A JP 32560192 A JP32560192 A JP 32560192A JP 32560192 A JP32560192 A JP 32560192A JP H06169944 A JPH06169944 A JP H06169944A
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JP
Japan
Prior art keywords
ligament
trunk
expansion
bolt
tool
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32560192A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Ito
喜昌 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 靱帯に傷を付けない靱帯固定具を提供する。 【構成】 骨に穿った孔に通した靱帯を、穿孔内で骨に
固定する靱帯固定具において、スリット5を設けた弾性
体から成る中空円筒形状の胴部2と、この胴部を拡張す
る拡張治具とから成る靱帯固定具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外科、整形外科等の外
科手術時に行われる靱帯を骨に固定する靱帯固定具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】外科手術時に、骨から外れた靱帯または
人工靱帯(以下、靱帯という)を骨に固定するには、骨
に靱帯を通す孔を穿ち、この穿孔に靱帯を通し、図5
(a) に示すように、スクリュー固定具14を穿孔13にねじ
込むことによって靱帯12の先端部を穿孔内壁とスクリュ
ー固定具間で圧迫して、靱帯12を骨11に固定する靱帯固
定具と、(b) に示すように紐付きスクリュー固定具15を
穿孔13の近くにねじ込み固定し、紐付きスクリュー固定
具15の紐16で靱帯12の先端部を縫合固定し、靱帯12を骨
11に固定する靱帯固定具とが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の図5
(a) に示す靱帯固定具では、スクリュー固定具のスクリ
ューの山が靱帯に切り込み傷を付け、この傷から靱帯は
短期間で破断することになる。一方、(b) に示す靱帯固
定具では、紐と靱帯の縫合部分の縫合固定力が小さく、
このため、紐と靱帯が外れるか、縫合部分から靱帯が切
れることになる。また、紐付きスクリュー固定具を固定
するために、新たに骨を傷めることにもなる。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、スリットを設けた弾性体から成る胴部
を穿孔内に挿入したのち、拡張治具で胴部を拡張し、穿
孔内の靱帯を胴部と穿孔内壁との間で圧迫することによ
って、靱帯に傷を付けず、かつ骨を傷めずに靱帯を骨に
固定することができる靱帯固定具を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、骨に穿
った孔に通した靱帯を、穿孔内で骨に固定する靱帯固定
具において、スリットを設けた弾性体から成る中空円筒
形状の胴部と、この胴部を拡張する拡張治具とから成る
靱帯固定具である。
【0006】
【作用】本発明に係わる靱帯固定具は、胴部がスリット
を設けた弾性体から成る中空円筒形状であるため、穿孔
内に挿入したのち、拡張治具で外側から胴部の両端を押
圧または内側から胴部を拡大して、胴部を拡張すること
ができる。このため、胴部を穿孔径よりも小さくするこ
とができ、穿孔内への挿入が容易となる。このようにし
て、穿孔に通した靱帯を胴部の側面で穿孔内壁に圧迫し
て、骨に固定することができる。
【0007】したがって、従来の靱帯固定具とは異な
り、本発明の靱帯固定具は胴部の側面の広い面積で靱帯
を圧迫するため、靱帯に切り込み傷を付けることがなく
なり靱帯が長期間破断しにくくなり、新たに骨を傷める
こともなくなる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図に基づいて説明する。 実施例1 図1は本実施例に用いた靱帯固定具の図で、(a) は部分
断面図で、(b) は靱帯固定時の外観図である。図1の1
は靱帯固定具で、靱帯固定具1の胴部2は弾性体から成
り、その形状は中空の円筒形状で、周囲には拡張を助け
るための長手方向に多数のスリット5が設けてある。胴
部2には一端から、頭部が半球状のボルト3が挿着さ
れ、このボルト3には胴部2の他端でナット4が螺合し
ている。
【0009】靱帯固定具1を穿孔内に挿入し、靱帯の固
定に際しては、ナット4を緩め胴部2が拡張していない
状態(図1(a) )で、ボルトの頭部側から挿入したの
ち、挿入タイプの固定鉗子により、ナット4を固定し、
一方、ボルト3をドライバーにより回転させ、前進させ
ることによって、ボルト3とナット4で胴部2を締めつ
け(押圧し)、胴部2を外側に拡張させる(図1(b)
)。この胴部の拡張によって、穿孔内の靱帯を穿孔内
壁に圧迫して骨に固定する。
【0010】靱帯固定後、靱帯の固定位置を変えたい場
合は、胴部が弾性体で形成されているため、ナット4を
緩め、胴部の拡張を元の状態にもどし(図1(a) )、再
度、上記の手順にしたがって、靱帯の固定を行う。
【0011】実施例2 図2は本実施例に用いた靱帯固定具の図で、(a) は部分
断面図で、(b) は靱帯固定時の外観図である。図2の1
は靱帯固定具で、靱帯固定具1の胴部2は弾性体から成
り、その形状は一端に底のある中空の円筒形状で、周囲
には拡張を助けるための長手方向に多数のスリット5が
設けてあり、スリット5で分割されている胴部2の他端
は内側に湾曲している。胴部2の一端の底中央には、頭
部が球状のボルト3と螺合するねじが切ってあり、この
ねじにボルト3が螺合している。
【0012】靱帯固定具1を穿孔内に挿入し、靱帯の固
定に際しては、ボルト3を緩め胴部2が拡張していない
状態(図2(a) )で、ボルトの頭部側から挿入したの
ち、固定鉗子により、胴部2を固定し、一方、ボルト3
をドライバーにより回転させ、前進させることによっ
て、ボルトの頭部(球状部)を胴部2の先端の湾曲部に
滑り込ませ、胴部2を外側に拡張する(図2(b) )。こ
の胴部の拡張によって、穿孔内の靱帯を穿孔内壁に圧迫
して骨に固定する。
【0013】靱帯固定後、靱帯の固定位置を変えたい場
合は、胴部が弾性体で形成されているため、ボルト3を
緩め、胴部の拡張を元の状態にもどし(図2(a) )、再
度、上記の手順にしたがって、靱帯の固定を行う。
【0014】実施例3 図3は本実施例に用いた靱帯固定具の図で、(a) は部分
断面図で、(b) は靱帯固定時の外観図である。図3の1
は靱帯固定具で、靱帯固定具1の胴部2は弾性体から成
り、その形状は一端に底のある中空の円筒形状で、周囲
には拡張を助けるための長手方向に多数のスリット5が
設けてあり、スリット5で分割されている胴部2の他端
には内側に向いた拡張爪6がある。胴部2の一端の底中
央には、頭部が球面状の拡張棒7が嵌合する開孔部があ
り、この開孔部に、拡張棒7の頭部が胴部に内在する状
態で、拡張棒7が嵌合している。さらに、拡張棒7の頭
部の球面状の大径部の周囲には拡張爪6と咬合する溝8
が設けてあり、他端にはストッパー10がある。また、胴
部2の底部には靱帯固定具1を穿孔の端(骨)に掛止す
るための爪部材9がある。なお、爪部材9は胴部2の底
部に四箇所程度あればよい。
【0015】靱帯固定具1を穿孔内に挿入し、靱帯の固
定に際しては、拡張棒7の頭部が胴部に内在する状態
(図3(a) )で、拡張爪6側から挿入し、爪部材9を穿
孔の端に掛止したのち、図3(b) に示すように、拡張棒
7のストッパー10が胴部2の底に当接するまで拡張棒7
を押し込み、拡張棒7の頭部(球面状部)を胴部2の拡
張爪6に滑り込ませ、拡張爪6を溝8に咬合させ胴部2
を外側に拡張する。拡張爪6を溝8に咬合させることに
よって、拡張棒7はストッパー10と拡張爪6によって固
定され、胴部2の外側への拡張状態が維持される。この
胴部の拡張によって、穿孔内の靱帯を穿孔内壁に圧迫し
て骨に固定する。なお、爪部材9を穿孔の端に掛止して
いるため、容易に、拡張棒7を押し込み拡張棒7の頭部
を拡張爪6に滑り込ませることができる。
【0016】靱帯固定後、靱帯の固定位置を変えたい場
合は、胴部が弾性体で形成されているため、穿孔の端に
掛止している爪部材9を押さえ、拡張棒7のストッパー
10を力強く引っ張り、拡張爪6を拡張棒7の溝8から外
し、胴部の拡張を元の状態にもどし(図3(a) )、再
度、上記の手順にしたがって、靱帯の固定を行う。
【0017】図3(c) は拡張棒7の頭部に多段階の拡張
爪6と咬合する溝8を設けた例で、多段階の溝8を設け
ることによって、穿孔内の靱帯への圧迫力を調節するこ
とができ、適用範囲を拡大することが可能である。
【0018】図4に、図1に示した靱帯固定具を用いた
靱帯固定状況を示す。図中11は骨で、骨11には靱帯12を
通す穿孔13がある。靱帯12を穿孔13に通し、その後、靱
帯12が穿孔内壁と靱帯固定具1との間にくるように、靱
帯固定具1を穿孔13に挿入し、前記したように靱帯固定
具1のボルトを回転させ、ボルトとナットで胴部を締め
つけ、胴部を外側に拡張させ、靱帯12を穿孔内壁に圧迫
して骨11に固定している。
【0019】靱帯固定具の素材は人体に無害なものを使
用することは勿論のこと、胴部を拡張させるため、弾性
範囲内で胴部を拡張できる素材を使用する。本実施例で
は、素材にチタン材を使用した。なお、胴部の表面に凹
凸をつけることによって、靱帯および骨との滑りを少な
くし、靱帯の固定をより強固にすることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、骨に穿った孔に通した靱帯
を、穿孔内で靱帯固定具で骨に固定する靱帯固定方法に
おいて、スリットを設けた弾性体から成る中空円筒形状
の胴部と、この胴部を拡張する拡張治具とから成る靱帯
固定具であって、本発明の靱帯固定具は靱帯を広い面積
で圧迫して骨に固定するため、靱帯に傷を付けることが
なくなり、靱帯が長期間破断しにくくなる。また、穿孔
径に対して靱帯固定具の径を小さくすることができるた
め、手術が容易になる。さらに、新たに骨を傷めること
もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に用いた靱帯固定具の図で、(a) は部
分断面図で、(b) は靱帯固定時の外観図である。
【図2】実施例2に用いた靱帯固定具の図で、(a) は部
分断面図で、(b) は靱帯固定時の外観図である。
【図3】実施例3に用いた靱帯固定具の図で、(a) は部
分断面図で、(b) は靱帯固定時で、(c) は頭部に多段階
の溝を設けた拡張棒の外観図である。
【図4】本発明の靱帯固定具を用いた靱帯固定状況を示
す図である。
【図5】従来技術による靱帯固定状況を示す図で、(a)
はスクリュー固定具を、(b) は紐付きスクリュー固定具
を使用した例である。
【符号の説明】
1…靱帯固定具、2…胴部、3…ボルト、4…ナット、
5…スリット、6…拡張爪、7…拡張棒、8…溝、9…
爪部材、10…ストッパー、11…骨、12…靱帯、13…穿
孔、14…スクリュー固定具、15…紐付きスクリュー固定
具、16…紐。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨に穿った孔に通した靱帯を、穿孔内で
    骨に固定する靱帯固定具において、スリットを設けた弾
    性体から成る中空円筒形状の胴部と、この胴部を拡張す
    る拡張治具とから成ることを特徴とする靱帯固定具。
JP32560192A 1992-12-04 1992-12-04 靱帯固定具 Withdrawn JPH06169944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32560192A JPH06169944A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 靱帯固定具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32560192A JPH06169944A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 靱帯固定具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06169944A true JPH06169944A (ja) 1994-06-21

Family

ID=18178704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32560192A Withdrawn JPH06169944A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 靱帯固定具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06169944A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013185681A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Waterworks Technology Development Organization Co Ltd 穿孔口の防食方法及び防食コア
US9265602B2 (en) 2006-09-29 2016-02-23 Depuy Mitek, Llc Femoral fixation
CN114869378A (zh) * 2022-05-24 2022-08-09 北京天星博迈迪医疗器械有限公司 界面钉

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000307