JP2003513625A - 偽セルロース結合ドメイン - Google Patents

偽セルロース結合ドメイン

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JP2003513625A JP2001535530A JP2001535530A JP2003513625A JP 2003513625 A JP2003513625 A JP 2003513625A JP 2001535530 A JP2001535530 A JP 2001535530A JP 2001535530 A JP2001535530 A JP 2001535530A JP 2003513625 A JP2003513625 A JP 2003513625A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、偽セルロース結合ドメイン、および布帛への付着性改善のために、偽セルロース結合ドメインへ結合された有益剤を含んでなる化学的存在物に関する。本発明は、クリーニングおよび/または布帛ケア性能の改善のために、このような化学的存在物を含んでなる洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、偽(模造)セルロース結合ドメイン(mimic cellulose binding dom
ain)および化学的存在物(chemical entity)に関し、その化学的存在物は偽セル
ロース結合ドメインへ結合された有益剤(benefit agent)を含んでなる。本発明
は、このような偽セルロース結合ドメインおよび/またはこのような化学的存在
物を含んでなる洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物にも関する。
【0002】
【発明の背景】
現代の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物は、クリーン、フレッシュで、
衛生的なだけでなく、外見および保全性も留めた布帛を得る上で、1以上の目的
を有した様々な洗剤成分を含有している。そのため、香料、汚れ放出剤、布帛増
白剤、布帛柔軟剤、キラント、漂白剤および触媒、染料固着剤および酵素のよう
な洗剤成分が洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物中に配合されてきた。この
ような洗剤成分を用いる際には、洗濯および/または布帛ケアプロセス中または
後に有効であるように、これら化合物の一部が布帛へ付着することが重要である
【0003】 1つの具体例は、大部分がセルロースからなるコットン含有布帛の処理のため
に、セルラーゼ酵素の使用である。セルロース構造は、セルラーゼにより、それ
より小さくて、そのためそれより可溶性または分散性のフラクションへ解重合ま
たは開裂される。特に布帛に対するこの活性は、布帛構造へクリーニング、再生
、柔軟化、および一般的に改善された手触り特徴をもたらす。しかしながら、有
効にセルラーゼ酵素を現行洗剤中に配合することは困難であった。その点におい
て、当業者は、洗剤組成物中に含有されたセルラーゼ酵素の、全部ではなくとも
ほとんどが布帛へ付着することを確実にすることで、最少量のセルラーゼを最大
限有効に用いようと試みた。例えば、最適のセルラーゼはセルロースに特に適し
た結合ドメインを通常有している。こうして、洗剤組成物中に含有されたセルラ
ーゼ酵素のほとんどは洗濯サイクル中に布帛へ付着またはそうでなければ結合し
て、その望ましい結果をもたらす。
【0004】 同様に、有益剤も布帛へ確実に付着するように修飾された、洗濯洗剤および/
または布帛ケア組成物が処方されてきた: セルロース結合ドメインへ連結された酵素が当業界で記載されている:WO91
/10732は、改善された結合性のために、Bacillus spp.NICMB 40250の株に
より産生しうるエンドグルカナーゼから誘導されるコア領域を別なセルラーゼ酵
素から誘導されるCBDと組み合わせた、または別なセルラーゼ酵素から誘導さ
れるコア領域を上記エンドグルカナーゼから誘導されるCBDと組み合わせた、
セルラーゼ酵素の新規誘導体について記載している。WO94/07998は、
CBD、触媒活性ドメイン(CAD)およびCBDをそのCADへ連結させる領
域を含んだ、ファミリー45に分類されるセルラーゼのセルラーゼ変種について
記載しており、そこでは1以上のアミノ酸残基が付加、欠損または置換されてお
り、および/または別のCBDがCADの反対端に付加されている。WO95/
16782は、異なるコア領域をいくつかのCBDと共に含んだTrichoderma lo
ngibrachiatumにおける新規端部切取りセルラーゼタンパク質またはその誘導体
のクローニングおよび高レベル発現に関する。WO97/01629は、例えば
現存するまたは新たに導入されたCBDを介した、不溶性または可溶性キャリア
への吸着により、セルラーゼ成分の移動性が減少した、セルロース分解酵素製品
について記載している。WO97/28243は、セルロース結合ドメインを含
むアミノ酸配列へ連結された、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、ペクチナ
ーゼおよびオキシドレダクターゼから選択される非セルロース分解酵素の触媒活
性アミノ酸配列から構成される修飾酵素と、水性媒体中で布帛が接触させられる
、セルロース布帛から汚れまたはしみの除去または漂白のためのプロセス、並び
にこのような修飾酵素および界面活性剤を含有した洗剤組成物について記載して
いる。WO98/00500は、繊維または表面に高い親和性を有して、有益剤
をそれに付着/吸着させる付着助剤を含有した組成物について開示している。
【0005】 しかしながら、化学成分が布帛へ改善された付着性を有して、典型的な洗浄/
布帛ケアサイクルに際して改善された性能をもたらす、洗濯洗剤および/または
布帛ケア組成物を処方する必要性が常に残されている。すすぎの追加ステップお
よび着用に際して、化学成分が必ず布帛または繊維上に留まるようにする必要性
もある。このような成分がコスト効率的に処方される必要性もある。
【0006】 上記の目的は、偽CBDとも称される偽セルロース結合ドメインをデザインし
て、有益剤がこのような偽CBDへ結合された化学的存在物を処方することによ
り達成された。本発明は、このような化学的存在物を含んでなる洗濯洗剤および
/または布帛ケア組成物も更に提供する。このような偽CBDは天然CBDより
もかなり有効にセルロースへ結合することが、意外にもわかった。したがって、
有益剤がこのような偽CBDへ結合された化学的存在物は、より容易に布帛と付
着または接触するようになり、布帛表面でまたは洗濯および/または布帛ケアプ
ロセスに際してまたはその後で放出されたときに、化学成分の新たな、増強、向
上および/またはよりコスト効率的な性能をもたらす。
【0007】
【発明の要旨】
本発明は、布帛への付着性改善のために、偽セルロース結合ドメインへ結合さ
れた有益剤を化学的存在物が含んでなる、偽セルロース結合ドメインおよび化学
的存在物に関する。本発明は、クリーニングおよび/または布帛ケア性能の改善
のために、このような化学的存在物を含んでなる洗濯洗剤および/または布帛ケ
ア組成物にも関する。 本発明は、布帛ケアのために、一緒に連結させたまたはそうではない、1以上
の偽CBDを含んでなる、洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物にも関する。
【0008】
【発明の具体的な説明】
本発明は、偽セルロース結合ドメイン(以下“偽CBD”と称される)および
化学的存在物に関し、その化学的存在物は偽CBDへ結合された有益剤を含んで
なる。
【0009】 本発明の偽セルロース結合ドメインは、すべてのタイプのセルロース:結晶、
非晶質またはAvicelで、天然セルロース結合ドメインよりもかなり有効にセルロ
ースへ結合することが、意外にもわかった。したがって、有益剤がこのような偽
CBDへ結合された本発明の化学的存在物は、キャリアCBDの分子量および価
格の面で、かなり高い効率で布帛表面へデリバリーされうる。そのため、本発明
の化学的存在物を含んでなる洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物は、布帛柔
軟性および/または改良クリーニング性能、例えば汚れおよびしみ除去、“黒ず
み”布帛クリーニングおよび白さ維持はもちろん、しわ防止、毛玉防止および縮
み防止性を含めた改良布帛ケア性能も示す。
【0010】 更に、これらの偽CBDは、セルロースへの有効な結合および/または有益剤
の結合のために必要なアミノ酸のみで処方される。そのため、これらの偽CBD
はより高い分子量効率を有しており、有意に低い分子量でも、天然CBDと同量
の有益剤をデリバリーしうる。実際に、天然CBDは約5〜40kDaの分子量
を有し、一方本発明の偽CBDは約2kDaの分子量を有している。したがって
、偽CBDの方がかなり効率的に処方されて、コスト効率的である。 更に、偽CBDのアミノ酸配列は、洗剤マトリックス、有益剤の数/量および
性質と合うように、各用途へ容易に適合させうる。
【0011】偽セルロース結合ドメインまたは偽CBD 本発明は偽セルロース結合ドメインまたは偽CBDに関する。ここで意味され
ているように、“偽(模造)”という用語は“合成で、天然ではない、即ち天然
ではそのままでみられない”ことを意味する。
【0012】 天然では、CBDそのものを構成しているポリペプチドまたはタンパク質(例
えば、加水分解酵素)の部分は、典型的には約30以上で約250以下のアミノ
酸残基からなる。例えば、P.Tomme et al(前掲)によりファミリーIに分類し
て掲載されたCBDは33〜37アミノ酸残基からなり、ファミリーIIaに分類
して掲載されたものは95〜108アミノ酸残基からなり、ファミリーVIに分類
して掲載されたものは85〜92アミノ酸残基からなり、一方ファミリーVIIに
分類して掲載された1つのCBD(Clostridium thermocellumのセルラーゼに由
来する)は240アミノ酸残基からなる。したがって、CBDそのものを構成し
ているアミノ酸配列の分子量は、典型的には約4〜約40kD、通常約35kD
以下の範囲内である。
【0013】 本発明の目的にとり、偽セルロース結合ドメインは、セルロース基質へ有効に
結合しうるアミノ酸配列である。本発明の偽CBDは、セルロース構造と高親和
性を有した、即ち1マイクロモル濃度でセルロース構造(Avicel PH105)と50
%以上のタンパク質付着率を有した、アミノ酸30未満のアミノ酸配列である。
好ましくは、本発明の偽CBDは1マイクロモル濃度でセルロース構造(Avicel
PH105)と75%以上のタンパク質付着率を有している。
【0014】 このようなタンパク質付着率は次のように規定される: 結合アッセイは、典型的には、偽CBDの溶液をAvicel(PH105)0.25gへ加
えて、70℃で一夜攪拌することにより行った。平衡期間後に、偽CBD‐Avic
elスラリーを遠心し、上澄を蛍光測定用に取り出した。結合の程度は、Avicelの
存在および不在下で行われた実験間の蛍光差により求めた。結合の程度は、1マ
イクロモルの初期濃度で加えられたときに、Avicelと結合する偽CBDのパーセ
ンテージとして表示する。偽CBDがトリプトファンを含有しているならば、追
加の蛍光マーカーはシグナルを得るために加えなくともよかった。しかしながら
、トリプトファンを欠く偽CBDでは、フルオレセインを偽CBDのN末端に結
合させた。
【0015】物質 結合研究用の偽CBDは、Midwest Biotech Inc.またはResearch Genetics,In
c.から購入し、純度95%以上で受け取った。セルロースの供給源はAvicel PH1
05(FMC Corporation)であった。
【0016】結合研究 典型的なアッセイ方法は次のとおりである。 約0.1mg/mlの濃度まで適切な溶媒(緩衝液または0.01M HCl)に
計測量を溶解させて、偽CBDの溶液を調製した。正確な濃度は、偽CBDの溶
解性および利用量に応じて変えた。典型的には、偽CBD1mgを秤量して、偽
CBDが溶解するまで10mlずつ増量させながら希釈した。サンプルの濃度を
求めるために、UV/Vis吸光スペクトルを得た。濃度は、モル吸光係数の文
献値(トリプトファン5550cm−1−1;フルオレセイン77000cm −1−1)を用いて、各偽CBDについてλmaxの吸光度から求めた。
【0017】 偽CBDを溶解させる一方で、セルロース基質を調製した。0.250±0.
001gのセルロースを一連のPyrexチューブへ入れた。希釈液をピペットで
チューブへ入れ、渦状に混合し、Beckman GS-6KR遠心機(1000rpm)で1
5分間にわたり室温でサンプルを回転させ、上澄を吸引して、洗浄操作を繰り返
すことにより、各サンプルをアッセイ用希釈液で3回洗浄した。典型的には、希
釈液2mlを洗浄毎に用いた。希釈液は偽CBDの溶解性および実験の試験条件
に応じて変えた。トリプトファンが発蛍光団として働く偽CBDを通常10mM
HClへ溶解させ、一方フルオレセイン標識化合物を10mM TES(N‐
トリス(ヒドロキシメチル)メチル‐2‐アミノエタンスルホン酸)pH7.0
0または5mM TES pH7.40へ溶解した。
【0018】 セルロースサンプルを用意したら、既知量の偽CBD溶液をチューブへピペッ
トで入れ、そこへは小さなTeflon被覆攪拌棒も入れた。各分析は同様に2回行
った。加えて、希釈液のみを含有した数本のチューブを、セルロースおよび希釈
液を含有した数本のチューブと一緒に調製し、コントロールとして用いた。次い
で、すべてのサンプルを渦状に混合し、定温室(制御温度は70℃±2℃に維持
した)で磁気マルチプレート攪拌プレート上に置かれた室温水浴へ移した。サン
プルを一夜攪拌した。翌朝、サンプルをBeckman GS-6KR遠心機へ取り出し、15
分間回転させて、各チューブでセルロース基質をペレット化させた。すべてのチ
ューブを、それらがセルロースを含有しているかどうかにかかわらず、正確に同
じ手法で、即ちスピン、攪拌棒などで処理した。
【0019】 次いで、各サンプルの上澄をPasteurピペットで新しいチューブへ移した。移
しかえプロセスからの残留セルロースをペレット化させるために、これらサンプ
ルの各々を再び遠心した。次いで、励起最少および最大値を試験濃度の1つ、典
型的には1μMで求めた後、各サンプルの蛍光をSpex Fluorolog蛍光計で読み取
った。結合についてもっと高い濃度(通常、2μM超の濃度は基準外であった)
も試験するために、サンプルを上記のように調製したが、蛍光を読み取るために
アッセイ用希釈液で希釈した。
【0020】 蛍光データを得た後、バックグラウンドシグナル(希釈液のみ)の値を各読取
値(希釈液+偽CBD)から差し引き、偽CBDの濃度に対して蛍光cps(カ
ウント/秒)データをプロットすることにより検量曲線を作成した。 このプロットから、傾きおよび切片を得て、結合データを解析するために用い
た。セルロースへ結合していない偽CBD、即ち溶液中の遊離偽CBDの量は、
どの実験でも、その実験から上澄の蛍光を測定し、バックグラウンドシグナル(
希釈液+セルロース)を差し引き、検量曲線から濃度を調べることにより求めた
。結合した偽CBDの量は、偽CBDの出発濃度−溶液中の遊離偽CBDの濃度
に相当した。次いで、結合濃度を出発濃度で割り、100を掛けて、結合した化
合物の割合を計算した。
【0021】 偽CBDアミノ酸配列は、天然アミノ酸、アラニン、セリン、アスパラギン酸
、アルギニン、バリン、トレオニン、グルタミン酸、ロイシン、システイン、ヒ
スチジン、リジン、イソロイシン、チロシン、アスパラギン、メチオニン、プロ
リン、トリプトファン、フェニルアラニン、グルタミン、グリシンおよびそれら
の混合物のうちいずれを含んでもよい。本発明に含まれ、さほど好ましいオプシ
ョンではないが、天然アミノ酸のうち一部は、アミノヘキサン酸またはアミノカ
プリル酸のような非天然アミノ酸で置き換えてもよい。このような非天然アミノ
酸はさほど好ましくなく、そのアミノ酸配列は発酵経路で生産しえないからであ
る。
【0022】 好ましくは、偽CBDは、そのアミノ酸配列中に、アラニン、プロリン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、トリプトファンおよび/またはフェニ
ルアラニンのような少くとも3つの無極性アミノ酸;好ましくはバリン、ロイシ
ン、イソロイシン、チロシン、トリプトファンおよび/またはフェニルアラニン
から選択される少くとも3つの無極性アミノ酸;更に好ましくはチロシン、トリ
プトファンおよび/またはフェニルアラニンのような少くとも3つの芳香族アミ
ノ酸を含んでなる。実際には、理論に拘束されたくはないが、これらアミノ酸の
側鎖における芳香族基はセルロース構造への結合に際して非常に効率的であると
考えられている。
【0023】 好ましくは、本発明の偽CBDは、上記の無極性アミノ酸が、“分断アミノ酸
”と称される少くとも1つ、好ましくは1つの他のアミノ酸で分断された、下記
構造を有している。これらの分断アミノ酸は、好ましくはグリシン、アラニン、
グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニ
ンまたはヒスチジンから選択される。実際には、理論に拘束されたくはないが、
これらアミノ酸のH結合中心は、そのアミノ酸配列をセルロース構造へ強く結合
させる、と考えられている。 偽CBDのアミノ酸配列は、30未満のアミノ酸、好ましくは12未満、更に
好ましくは10未満またはそれより少ないアミノ酸を含んでなる。
【0024】 有益剤を連結するために用いることができ、下記のように有益剤のデリバリー
に関与する1以上のアミノ酸を、偽CBDは一端または両端に更に含んでもよい
。それらのアミノ酸は“結合(attachment)アミノ酸”と称されている。結合アミ
ノ酸を一緒に連結させて、有益剤へいくつかの結合点をもたらすアミノ酸配列を
形成してもよい。結合アミノ酸は、好ましくはリジン、チロシン、アルギニン、
ヒスチジン、アスパラギン、グルタミンおよび/またはシステインから選択され
る。このように、本発明の化学的存在物の有益剤は、分断アミノ酸内の一部アミ
ノ酸、または好ましくは偽CBDの末端で連結された結合アミノ酸へ結合させて
よい。 結合アミノ酸の数は有益剤のタイプおよび用途に依存する。そのため、結合ア
ミノ酸の数は1〜20で変えうる。例えば、有益剤が酵素であるときは、1つの
結合アミノ酸のみが偽CBDへの酵素の結合に必要とされる。
【0025】 偽セルロース結合ドメインは、H.Stalbrand et al.,Applied and Environment
al Microbiology,Mar.1995,pp.1090-1097;E.Brun et al.,(1995)Eur.J.Biochem
.231,pp.142-148;J.B.Coutinho et al.,(1992)Molecular Microbiology,6(9),p
p.1243-1252で記載されているような組換え技術により生産しうる。本発明の有
益剤が酵素であるとき、得られる化学的存在物はタンパク質工学処理および発酵
で生産しうる。
【0026】 以下のアミノ酸配列は本発明の目的に適した偽CBDを例示しており、そこで
は標準的な略記が用いられている:A=アラニン;W=トリプトファン;K=リ
ジン;Q=グルタミン;N=アスパラギン;E=グルタミン酸;およびI=イソ
ロイシン 本発明の適切な偽CBD (AW)42 (WQ)42 (WN)42 (WE)424KW4K (Al)3AWK2 (AW)32 (AW)32 (WQ)32 3 KW 3 本発明の目的にとり最も好ましい偽CBDは、(AW)および(WE)アミノ酸配列である。
【0027】柔軟化 布帛ケアのために、一緒に結合させたまたはそうではない、1以上の偽CBD
自体の使用も、本発明に包含される。架橋偽CBD、即ち互いに架橋された偽セ
ルロース結合ドメインからなるアミノ酸配列、および/または柔軟化タンパク質
へ更に連結された偽CBD、即ち柔軟化タンパク質へ連結された偽セルロース結
合ドメインからなるアミノ酸配列が、本発明に包含される。本発明の偽CBDが
布帛ケアを施すために用いられるとき、このような偽CBDはセルロース構造へ
の結合に関与するアミノ酸のみを含むことができる。有益剤のデリバリーに関与
する結合アミノ酸は不要であるが、除外されない。更に、本発明の架橋偽CBD
は天然セルロース結合ドメインも更に含んでよい。
【0028】 1種以上の偽CBDを含んでなる本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組
成物は、柔軟化、耐磨耗性および毛玉防止を発揮することが、意外にもわかった
。実際には、理論に拘束されたくはないが、偽CBDは布帛の繊維へ非常に有効
に吸着すると考えられている。このような吸着偽CBDは布帛の繊維を保護して
、セルロース繊維の小繊維化を防ぐ。更に、偽CBDはタンパク質であり、その
ためそれ自体が柔軟化を発揮する。
【0029】 架橋偽CBDも本発明に包含される。このような架橋偽CBDは非常に効率的
な柔軟性を発揮し、上記のようなセルロース繊維の小繊維化を防ぎ、引張強度も
回復させ、しわの出現を防ぎ、合成繊維の親水性を増すことが、意外にもわかっ
た。実際には、理論に拘束されたくはないが、各架橋偽CBDは損傷した繊維の
反対側に吸着することで、引張強度を回復しうる、と考えられている。それらの
架橋偽CBD存在物は、好ましくは2〜50、更に好ましくは2〜10の偽CB
Dの連結により形成される。それらは偽CBDおよび天然CBDの混合物でもよ
い。これらの架橋偽セルロース結合ドメイン存在物は、全組成物の0.001〜
50重量%、好ましくは0.01〜20%、更に好ましくは0.1〜10%のレ
ベルで、本発明の組成物内へ通常含まれる。
【0030】 本発明の別な態様は、偽CBDまたは架橋偽CBD存在物が柔軟化タンパク質
へ更に連結された、上記の態様である。理論に拘束されたくはないが、柔軟化タ
ンパク質への偽CBDの付加は、布帛へ柔軟化タンパク質をより高濃度で、即ち
より有効で、密接なおよび/または持続的な接触をもたらして、より効率的な活
性をもたらす、と考えられている。このような修飾柔軟化タンパク質は、セルロ
ース布帛またはテクスタイルと結合する上で(未修飾柔軟化タンパク質と比較し
て)高い親和性を有している。
【0031】化学的存在物 本発明は、1以上の有益剤が、場合により1以上の連結領域を介して、1以上
の偽CBDへ結合された、化学的存在物にも関する。 有益剤が偽CBDへ連結されているとき、好ましくは有益剤対偽CBDの重量
比に注意が払われるべきである。好ましくは、有益剤対偽CBDアミノ酸配列の
重量比は少くとも0.1、好ましくは少くとも0.3である。 本発明の化学的存在物は、全組成物の0.00001〜50重量%、好ましく
は0.001〜20%、更に好ましくは0.1〜10%のレベルで、洗濯洗剤お
よび/または布帛ケア組成物中に通常含まれる。
【0032】連結領域 本発明の化学的実在物は1以上の連結領域を更に含んでもよい。“連結領域”
という用語は、偽CBDに隣接して、それを化学成分へ連結している、および/
または1以上の偽CBDを一緒に結合させて、架橋偽CBD存在物を形成してい
る領域を示す意味である。
【0033】 適切な連結領域は、本発明の改善された化学的存在物中へ含まれるならば、化
学成分向けに1以上の結合点および偽CBDと共有結合する1以上の部分を有す
ることで特徴づけられる。好ましくは、本発明の連結領域は、以下で“多反応性
連結領域”と称される、偽CBD向けに少くとも1つの結合点および化学成分を
結合させるために利用しうる2以上の反応基を含んでいる。存在するとき、連結
領域は化学的にまたは組換え技術により得られる。
【0034】 本発明の目的に適した連結領域は以下である: 1)1996年1月のShearwater polymers,Inc.カタログで記載されたポリエ
チレングリコール誘導体、例えば求核性PEG、カルボキシルPEG、求電子活
性化PEG、スルフヒドリル選択的PEG、ヘテロ官能性PEG、ビオチンPE
G、ビニル誘導体、PEGシランおよびPEGリン脂質が適切である。特に、適
切な非アミノ酸連結領域は、ヘテロ官能性PEG、Shearwater製の(X‐PEG
‐Y)ポリマー、例えばPEG(NPC)、PEG‐(NH、t‐BO
C‐NH‐PEG‐NH、t‐BOC‐NH‐PEG‐CONHS、OH‐
PEG‐NH‐tBOC、FMOC‐NH‐PEG‐CONHSまたはPEG
(NPC)MW3400、Sigma製である。
【0035】 2)他の適切な連結領域はAldrich製の水中グルタルジアルデヒド50wt%
溶液、Sigma製のジサクシニミジルスベレート(DSS)、Sigma製のγ‐マレイ
ミド酪酸N‐ヒドロキシスクシンイミドエステル(GMBS)、Sigma製の1‐
エチル‐3‐(3‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)
およびSigma製のジメチルスベリミデート塩酸塩(DMS)、1‐エチル‐3‐
(3‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、N‐エチル‐5‐フェニルイ
ソキサゾリウム‐3‐スルホネート、1‐シクロヘキシル‐3‐(2‐モルホリ
ノエチル)カルボジド メト‐p‐トルエンスルホネート、N‐エトキシカルボ
ニル‐2‐エトキシ‐1,2‐ジヒドロキノリンまたはグルタルアルデヒドであ
る。
【0036】 3)Pierce Cpmpanyの1999/2000 Pierce Products Catalogueに標題”Cross l
inking reagents”で記載されている架橋剤:SMPH、SMCC、LC‐SM
CC化合物、好ましくはSulfo-KMUS化合物も適切である。
【0037】 その中で好ましい連結領域はShearwater製のPEG(NPC)、(NH ‐PEG、t‐BOC‐NH‐PEG‐NH、MAL‐PEG‐NHS、V
S‐PEG‐NHSポリマーおよび/またはPierce製のSulfo-KMUS化合物で
ある。
【0038】 適切な多反応性連結領域には、参考のためここに組み込まれる、P&Gにより
1998年9月30日付で国際出願された同時係属国際出願PCT/US98/
20491で記載されているような、ポリアクリル酸/マレイン酸ポリマー、ポ
リビニルアルコールポリマーおよび/またはアミノ含有化合物がある。このよう
なアミノ含有化合物には、アミノアリール誘導体、ポリアミン類、置換アミン類
およびアミド類、グルカミン類、デンドリマー類/キトサン糖類、アミン誘導体
多糖類、およびペプチドポリマーがある。
【0039】 1)ポリアクリル酸/マレイン酸:適切なポリアクリル酸、マレイン酸および
/またはそれらの混合物は、酸部分の1つが偽CBDのアミノ酸配列中に存在す
るNH基へ共有結合されるものである。他の酸単位は、化学成分向けに、それ
らのアルコール/アミン基を介して、可能な結合基として利用しうる反応基であ
る。
【0040】 2)ポリビニルアルコールポリマー。これらのポリマーは重合開始剤を有する
部分をなお含んでも、またはそうでなくてもよい。 ‐酸部分が重合開始剤を有しない場合、このポリマーは、例えば、エステル化
反応を介して、偽CBDのアミノ酸配列中に存在するアスパラギン酸またはグル
タミン酸の反応基へ連結させうる。ポリビニルアルコールポリマーは、酸/アル
デヒド含有化学成分の結合に利用しうるヒドロキシル反応基を更に含んでいる。 ‐酸部分が重合開始剤を有する場合、例えばそのポリマーの重合開始剤のこの
酸部分は、例えば偽CBDのアミノ酸配列中に存在するNH基へ連結させうる
。ポリビニルアルコールポリマーは、酸/アルデヒド含有化学成分の結合に利用
しうるヒドロキシル反応基を更に含んでいる。
【0041】 3)参考のためここに組み込まれる、P&Gにより1998年9月30日付で
国際出願された同時係属国際出願PCT/US98/20491で記載されたよ
うな、次の一般構造:B‐(NHを有するアミノ含有化合物も適切である
;ここでBはキャリア物質であり、nは少くとも1の数値である。好ましいBキ
ャリアは無機または有機キャリアである。“無機キャリア”とは、無炭素または
実質的に無炭素ベースの主鎖であるキャリアを意味している。
【0042】 無機キャリアの中で好ましい一級アミン類は、アミノ誘導オルガノシラン、シ
ロキサン、シラザン、アルマン(alumane)、アルミニウムシロキサンまたはケイ
酸アルミニウム化合物のモノもしくはポリマーまたは有機オルガノシリコンコポ
リマーから選択されるものである。このようなキャリアの典型例は、Chemistry
and Technology of Silicone,W.Noll,Academic Press Inc.,1998,London,pp.209
,106で記載されたジアミノアルキルシロキサン〔HNCH(CHSi
〕Oまたはオルガノアミノシラン(CSiNHのような、少くとも
1つの一級アミン部分を有するオルガノシロキサンである。
【0043】 有機キャリアの中で好ましい一級アミン類は、アミノアリール誘導体、ポリア
ミン類、アミノ酸類およびその誘導体、置換アミン類およびアミド類、グルカミ
ン類、デンドリマー類、MW600〜50Kのポリビニルアミン類、MW400
〜300,000のアミノ置換ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレンビス
〔アミン〕、ポリオキシエチレンビス〔6‐アミノヘキシル〕、直鎖または分岐
N,N′‐ビス(3‐アミノプロピル)‐1,3‐プロパンジアミン、1,4‐
ビス(3‐アミノプロピル)ピペラジンおよびそれらの混合物から選択されるも
のである。
【0044】 好ましいアミノアリール誘導体は4‐アミノベンゾエート化合物のアルキルエ
ステルを含めたアミノベンゼン誘導体であり、更に好ましくは4‐アミノ安息香
酸エチル、4‐アミノ安息香酸フェニルエチル、4‐アミノ安息香酸フェニル、
4‐アミノ‐N′‐(3‐アミノプロピル)ベンズアミドおよびそれらの混合物
から選択される。
【0045】 本発明で使用に適したポリアミン類は、ポリエチレンイミン類ポリマー、ポリ
〔オキシ(メチル‐1,2‐エタンジイル)〕、‐(2‐アミノメチルエチル)
‐(2‐アミノメチルエトキシ)‐(=C.A.S No.9046-10-0);ポリ〔オキシ(
メチル‐1,2‐エタンジイル)〕、‐ヒドロ‐(2‐アミノメチルエトキシ)
‐、2‐エチル‐2‐(ヒドロキシメチル)‐1,3‐プロパンジオールとのエ
ーテル(=C.A.S No.39423-51-3);商品名Jaffamines T‐403、D‐230
、D‐400、D‐2000で市販されているもの;2,2′,2″‐トリアミ
ノトリエチルアミン;2,2′‐ジアミノジエチルアミン;3,3′‐ジアミノ
ジプロピルアミン;三菱から市販されている1,3‐ビスアミノエチルシクロヘ
キサン;Clariantから市販されているC12 Sternamine、例えばC12 Sternamin(
プロピレンアミン)(n=3/4)、およびそれらの混合物である。好ましい
ポリアミン類は、商品名Lupasol、例えばLupasol FG、G20、wfv、PR
8515、WF、FC、G20、G35、G100、HF、P、PS、SK、S
NAで市販されているポリエチレンイミン類である。
【0046】 ここで使用上好ましい置換アミン類およびアミド類は、ニペコタミド、N‐コ
コ‐1,3‐プロペンジアミン、N‐オレイル‐1,3‐プロペンジアミン、N
‐(タローアルキル)‐1,3‐プロペンジアミン、1,4‐ジアミノシクロヘ
キサン、1,2‐ジアミノシクロヘキサン、1,12‐ジアミノドデカンおよび
それらの混合物から選択される。
【0047】 ここで使用に適した他の一級アミン化合物はグルカミン類であって、好ましく
は2,3,4,5,6‐ペンタメトキシグルカミン、6‐アセチルグルカミン、
グルカミンおよびそれらの混合物から選択される。
【0048】 ポリエチレンイミンおよび/またはポリプロピレンイミンデンドリマー、市販
Starburstポリアミドアミン類(PAMAM)デンドリマー、Dendritechからの
ジェネレーションG0‐G10およびデンドリマーAstromols、DSMからのジ
ェネレーション1‐5、即ちDiAminoButane PolyAmine DAB(PA)デンドリ
マー(x=2n×4、nは通常0〜4である)も好ましい化合物である。
【0049】 更に他の好ましい一級アミン化合物は以下である: ‐分子量(MW)600、1200、3K、20K、25Kまたは50Kのポリ
ビニルアミン類 ‐MW400〜300,000のアミノ置換ポリビニルアルコール ‐例えばSigma市販のポリオキシエチレンビス〔アミン〕 ‐例えばSigma市販のポリオキシエチレンビス〔6‐アミノヘキシル〕 ‐直鎖または分岐N,N′‐ビス(3‐アミノプロピル)‐1,3‐プロパンジ
アミン(TPTA) ‐1,4‐ビス(3‐アミノプロピル)ピペラジン(BNPP)
【0050】 更に好ましい化合物は、4‐アミノ安息香酸エチル;商品名Lupasol、例えばL
upasol FG、G20、wfv、PR8515、WF、FC、G20、G35、
G100、HF、P、PS、SK、SNAで市販されているポリエチレンイミン
ポリマー;グルカミン;ジアミノブタンデンドリマーAstromol;MW600、1
200、3K、20K、25Kまたは50Kのポリビニルアミン類;MW400
〜300,000のアミノ置換ポリビニルアルコール;ポリオキシエチレンビス
〔アミン〕;ポリオキシエチレンビス〔6‐アミノヘキシル〕;直鎖または分岐
N,N′‐ビス(3‐アミノプロピル)‐1,3‐プロパンジアミン;1,4‐
ビス(3‐アミノプロピル)ピペラジンおよびそれらの混合物である。最も好ま
しい一級アミン化合物は、4‐アミノ安息香酸エチル;商品名Lupasol、例えばL
upasol FG、G20、wfv、PR8515、WF、FC、G20、G35、
G100、HF、P、PS、SK、SNAで市販されているポリエチレンイミン
ポリマー;ジアミノブタンデンドリマーAstromol;直鎖または分岐N,N′‐ビ
ス(3‐アミノプロピル)‐1,3‐プロパンジアミン;1,4‐ビス(3‐ア
ミノプロピル)ピペラジンおよびそれらの混合物から選択される。更に最も好ま
しい化合物は、4‐アミノ安息香酸エチル;商品名Lupasol、例えばLupasol F
G、G20、wfv、PR8515、WF、FC、G20、G35、G100、
HF、P、PS、SK、SNAで市販されているポリエチレンイミンポリマー;
直鎖または分岐N,N′‐ビス(3‐アミノプロピル)‐1,3‐プロパンジア
ミン;1,4‐ビス(3‐アミノプロピル)ピペラジンおよびそれらの混合物か
ら選択されるものである。
【0051】 上記化合物内で好ましい連結領域は、PEG(NPC)、(NH‐P
EG、t‐BOC‐NH‐PEG‐NH、MAL‐PEG‐NHS、VS‐P
EG‐NHS、ポリエチレンイミンポリマー、ポリビニルアルコールポリマー、
ポリアミン類および/またはそれらの混合物から選択されるポリマーである。
【0052】 本発明で使用上最も好ましい多反応性連結領域は、アミノ酸類およびそれらの
誘導体、特にエステルおよびアミド誘導体である。これらのペプチドポリマーは
ペプチド結合を介して偽CBDへ連結されている。更に好ましい化合物は、その
構造的特徴のせいで、向上した表面持続性をもたらすものである。適切なアミノ
酸類は下記式の官能基を有している:
【化1】
【0053】 ここで使用に適したアミノ酸類は、チロシン、トリプトファン、リジン、グル
タミン酸、グルタミン、アスパラギン酸、アルギニン、アスパラギン、フェニル
アラニン、プロリン、グリシン、セリン、ヒスチジン、トレオニン、メチオニン
およびそれらの混合物から選択される。同一アミノ酸のホモポリマーまたは異な
るアミノ酸のヘテロポリマーが適切である。例えば、アミノ酸類のセリン、トレ
オニンおよびチロシンは反応性ヒドロキシル基を有し、システインは反応性SH
基を有し、アスパラギンおよびグルタミンアミノ酸類は反応性アミド基を有し、
リジンは反応性アミノ基を有する。連結は、好ましくはチロシン、システインま
たはリジンで行われる。特に、ペプチドポリマー内におけるリジンアミノ酸また
は末端アミノ酸の遊離NH基が、アルデヒド、エンオン、ケトン、または酸も
しくはハロゲン部分を含む化合物に対する結合点として用いられる。 チロシンエチレート、グリシンメチレート、トリプトファンエチレートおよび
それらの混合物から選択されるアミノ酸誘導体も適切な化合物である。
【0054】 これらのペプチドポリマーは組換え技術で偽CBDへ結合させうる。異なる起
源のCBDを有した酵素の発現について記載する組換え技術の例は、S.Karita e
t al.,(1996)Journal of Fermentation and Bioengineering,Vol.81,No.6,pp.55
3-556で記載されている。多反応性連結領域は1〜約100のアミノ酸残基、特
に2〜40のアミノ酸残基、例えば2〜15のアミノ酸残基からなる。周辺プロ
テアーゼにさほど都合よくないアミノ酸を用いることが好ましい。実際には、ア
ミノ酸のいかなる組合せも、最大重量効率およびプロテアーゼ安定性をもたらす
ように選択しうる。適切なアミノ酸連結領域は、Humicola insolensファミリー
45セルラーゼリンカー、Klebsiella pneumoniaeのNifA遺伝子-CiPリン
カー、E.coli OmpA遺伝子-CiPリンカー、E3セルラーゼThermonospora
fuscaリンカーおよびCenAセルラーゼリンカー、好ましくはHumicola insole
nsファミリー45セルラーゼリンカーおよびE3セルラーゼThermonospora fusc
aリンカーである。
【0055】 結合させる化学成分で意図された活性に応じて、その化学成分は偽CBDおよ
び/または連結領域へ永続的または一時的に連結させうる。したがって、本発明
では、化学成分が偽CBDおよび/または連結領域へ弱い結合で連結された化学
的存在物を更に包含している。その弱い結合は、化学成分を放出するために、酵
素的に開裂される、酸化される、光照射により開裂される、および/または洗浄
/布帛ケアプロセス中または後に加水分解される結合である。弱い結合の例はシ
ッフ塩基またはβ‐アミノ‐ケトン結合である。
【0056】有益剤 本発明の化学的存在物は有益剤を含んでなる。有益剤とは、繊維または布帛で
望ましい効果をもたらす化合物として、本発明の関係内では理解されている。化
学的存在物に含まれる有益剤は、好ましくは香料、衛生処理剤、昆虫駆除剤、酵
素、柔軟化タンパク質、布帛柔軟剤、汚れ放出剤、漂白剤、染料固着剤、増白剤
、界面活性剤および/またはそれらの混合物から選択される。更に好ましい有益
剤は香料剤、昆虫駆除剤、衛生処理剤および/またはそれらの漂白剤である。
【0057】 これらの化学的存在物に加えて、本発明の組成物は修飾されていない同様の有
益剤を含有してもよい。
【0058】 本発明の有益剤は封入してもよい。適切な封入物質には、デンプン類、ポリ(
ビニルアセテート)、尿素/ホルムアルデヒド縮合ベース物質がある。特に適切
な封入物質は、GB1,464,616で記載されたような多糖およびポリヒド
ロキシ化合物のマトリックスからなる水溶性カプセルである。他の適切な水溶性
封入物質は、US3,455,838で記載されたような、置換ジカルボン酸類
の非ゼラチン化デンプン酸エステル類から誘導されたデキストリンである。これ
らの酸エステルデキストリンは、好ましくは、ロウ状メイズ、ロウ状モロコシ、
サゴ、タピオカおよびポテトのようなデンプン類から製造される。上記封入物質
の適切な例には、National Starch製のN‐Lokがある。N‐Lok封入物質
は修飾メイズスターチおよびグルコースからなる。デンプンは無水オクテニルコ
ハク酸のような一官能性置換基を加えることにより修飾される。
【0059】酵素 本発明の組成物に適した化学的存在物は酵素存在物であり、その場合に少くと
も1種の有益剤は偽CBDへ連結された酵素である。このような酵素存在物は酵
素の有効濃度をその基質位置で高め、こうして酵素効果を増加または向上させる
と考えられている。
【0060】 理論に拘束されたくはないが、上記の酵素存在物は更に容易に布帛へ結合、付
着するか、そうでなければより近づくおよび/またはより長く接触して、酵素の
増加したまたは向上した性能をもたらすことが、意外にもわかった。特に、本発
明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物は、改善された酵素効果、即ち改善
された酵素しみ抜き、向上した酵素布帛ケアおよび/または改善された酵素衛生
処理効果を発揮する。上記の向上した酵素効果は、セルロース布帛またはテクス
タイルへ結合する上で(未修飾酵素と比較して、および酵素が天然CBDへ結合
された酵素存在物と比較して)親和性を増加させるように、布帛が酵素と接触さ
れるプロセスにより得られる。
【0061】 本発明の目的に適した酵素は、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダー
ゼ、プロテアーゼ、グルコアミラーゼ、アミラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、
ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レ
ダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグ
ニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β‐グル
カナーゼ、アラビノシダーゼ、マンナナーゼ、ペクチン分解酵素、キシログルカ
ナーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼまたはそれらの混
合物から選択される。
【0062】 洗剤用に適したリパーゼ酵素には、英国特許1,372,034で開示された
Pseudomonas stutzeri ATCC19.154のようなPseudomonas属の微生物に
より産生されるものがある。適切なリパーゼには、リパーゼの抗体と陽性の免疫
交差反応を示して、微生物Pseudomonas fluorescent IAM1057により産生
されるものがある。このリパーゼは商品名Lipase P ”Amano”として日本、名古
屋のAmano Pharmaceutical Co.Ltd.から市販されており、以下”Amano-P”と称
される。他の適切な市販リパーゼには、Amano-CES、即ちChromobacter viscosum
、例えば日本、田方の東洋醸造社からのChromobacter viscosum var.lipolyticu
m NRRLB 3673由来のリパーゼ;USAのU.S.Biochemical Corp.およびオランダ
のDisoynth Co.からのChromobacter viscosumリパーゼ;Pseudomonas gladioli
由来のリパーゼがある。特に適切なリパーゼはM1 LipaseおよびLipomax(G
ist-Brocades)並びにLipolaseおよびLipolase Ultra(Novo)のようなリパ
ーゼであり、これらは本発明の組成物と併用されたとき非常に有効であることが
わかった。Novo NordiskのEP258068、WO92/05249およびWO
95/22615、UnileverのWO94/03578、WO95/35381お
よびWO96/00292で記載された脂肪分解酵素も適切である。
【0063】 特別種のリパーゼ、即ち界面活性を要しないリパーゼとみなしうるクチナーゼ
〔EC3.1.1.50〕も適切である。洗剤組成物へのクチナーゼの添加は、例えばW
O‐A‐88/09367(Genencor)、WO90/09446(Plant Geneti
c System)、WO94/14963およびWO94/14964(Unilever)で
記載されている。
【0064】 適切なプロテアーゼは、B.subtilisおよびB.licheniformisの特定株から得ら
れるズブチリシン(ズブチリシンBPNおよびBPN′)である。1つの適切な
プロテアーゼはBacillusの株から得られ、8〜12のpH範囲で最大活性を有し
、デンマークのNovo Industies A/S、以下“Novo”からESPERASEとして開発お
よび販売されている。この酵素および類似酵素の製法はNovoのGB1,243,
784で記載されている。他の適切なプロテアーゼには、NovoのALCALASE、DU
RAZYMおよびSAVINASE、並びにGist-BrocadesのMAXATASE、MAXACAL、PRO
PERASEおよびMAXAPEM(タンパク質工学処理Maxacal)がある。
【0065】 特許出願EP251446およびWO91/06637で記載されたプロテア
ーゼ、WO91/02792で記載されたプロテアーゼBLAP、およびWO95
/23221で記載されたそれらの変種も、本発明に適している。NovoのWO9
3/18140Aで記載されたBacillus sp.NCIMB 40338からの高pHプロテア
ーゼも参照。プロテアーゼ、1種以上の他の酵素および可逆性プロテアーゼイン
ヒビターを含む酵素洗剤は、NovoのWO92/03529Aで記載されている。
所望ならば、減少した吸着性および増加した加水分解性を有するプロテアーゼが
、Procter & GambleのWO95/07791で記載されているように市販されて
いる。ここで適した洗剤向けの組換えトリプシン様プロテアーゼは、NovoのWO
94/25583で記載されている。他の適切なプロテアーゼは、UnileverのE
P516200で記載されている。
【0066】 タンパク質分解酵素には、修飾細菌セリンプロテアーゼ、例えば、1987年
4月28日付で出願された欧州特許出願87/303761.8(特に第17、
24および98頁)に記載されて、以下“プロテアーゼB”と称されるものと、
以下“プロテアーゼA”と称される修飾細菌セリンタンパク質分解酵素に関する
1986年10月29日付で公開されたVenegasの欧州特許出願199,404
で記載されたものもある。リジンが27位でアルギニンから代わり、チロシンが
104位でバリンから代わり、セリンが123位でアスパラギンから代わり、ア
ラニンが274位でトレオニンから代わった、Bacillus由来のアルカリセリンプ
ロテアーゼの変種である、以下“プロテアーゼC”と称されるものが適切である
。プロテアーゼCはWO91/06637で記載されている。特にプロテアーゼ
Cの遺伝子修飾変種もここに含まれる。
【0067】 “プロテアーゼD”と称される好ましいプロテアーゼは、天然でみられないア
ミノ酸配列を有したカルボニルヒドロラーゼ変種であり、WO95/10591
およびWO95/10592で記載されたような、Bacillus amyloliquefaciens
ズブチリシンのナンバリングに従い、好ましくは+99、+101、+103、
+104、+107、+123、+27、+105、+109、+126、+1
28、+135、+156、+166、+195、+197、+204、+20
6、+210、+216、+217、+218、+222、+260、+265
および/または+274からなる群より選択されるものに相当する1以上のアミ
ノ酸残基位置と組合せて、+76位に相当する位置において、上記カルボニルヒ
ドロラーゼで複数のアミノ酸残基の代わりに異なるアミノ酸を用いることにより
、前駆体カルボニルヒドロラーゼから誘導される。“プロテアーゼD”変種は、
好ましくはアミノ酸置換組合せ76/103/104、更に好ましくは置換組合
せN76D/S103A/V104Iを有している。次の残基:+33、+62
、+67、+76、+100、+101、+103、+104、+107、+1
28、+129、+130、+132、+135、+156、+158、+16
4、+166、+167、+170、+209、+215、+217、+218
および+222のうち1以上と共に+210位に相当する前駆体酵素上で置き換
えられた複数のアミノ酸残基の置換により誘導されたアミノ酸配列を有する、W
O95/10591で記載されたプロテアーゼのカルボニルヒドロラーゼ変種も
適切であるが、ここでナンバリングされた位置はBacillus amyloliquefaciens由
来の天然ズブチリシンまたは他のカルボニルヒドロラーゼもしくはズブチリシン
、例えばBacillus lentusズブチリシンの相当アミノ酸残基に対応している(W
O98/55634で公開された同時係属特許出願)。
【0068】 多置換プロテアーゼ変種が更に好ましいプロテアーゼである。これらのプロテ
アーゼ変種は、Bacillus amyloliquefaciensズブチリシンの1、3、4、8、9
、10、12、13、16、17、18、19、20、21、22、24、27
、33、37、38、42、43、48、55、57、58、61、62、68
、72、75、76、77、78、79、86、87、89、97、98、99
、101、102、104、106、107、109、111、114、116
、117、119、121、123、126、128、130、131、133
、134、137、140、141、142、146、147、158、159
、160、166、167、170、173、174、177、181、182
、183、184、185、188、192、194、198、203、204
、205、206、209、210、211、212、213、214、215
、216、217、218、222、224、227、228、230、232
、236、237、238、240、242、243、244、245、246
、247、248、249、251、252、253、254、255、256
、257、258、259、260、261、262、263、265、268
、269、270、271、272、274および275位に相当するアミノ酸
残基位置の置換と共に、Bacillus amyloliquefaciensズブチリシンの103位に
相当するアミノ酸残基位置で、他の天然アミノ酸残基によるアミノ酸残基の置換
をうけており、そのプロテアーゼ変種が103および76位に相当する位置でア
ミノ酸残基の置換をうけているとき、Bacillus amyloliquefaciensズブチリシン
の27、99、101、104、107、109、123、128、166、2
04、206、210、216、217、218、222、260、265また
は274位に相当するアミノ酸残基位置以外の1以上のアミノ酸残基位置でもア
ミノ酸残基の置換があり;および/または、すべてThe Procter & Gamble Compa
nyから1998年10月23日付で出願されたPCT出願のPCT/US98/
22588、PCT/US98/22482およびPCT/US98/2248
6で記載されているようなBacillus amyloliquefaciensズブチリシンの62、2
12、230、232、252および257位に相当する1以上のアミノ酸残基
位置で別な天然アミノ酸残基によるアミノ酸残基の置換をうけた多置換プロテア
ーゼ変種もある。好ましい多置換プロテアーゼ変種は、Bacillus amyloliquefac
iensズブチリシンのナンバリングに従い、次のアミノ酸置換組合せ:101/1
03/104/159/232/236/245/248/252、更に好まし
くは101G/103A/104I/159D/232V/236H/245R
/248D/252Kを有している。
【0069】 アミラーゼ(αおよび/またはβ)は、炭水化物ベース汚れの除去のために含
有させうる。1994年2月3日付で公開されたNovo Nordisk A/SのWO94/
02597は、変異アミラーゼを配合したクリーニング組成物について記載して
いる。1995年4月20日付で公開されたNovo Nordisk A/SのWO95/10
603も参照。クリーニング組成物向けに知られた他のアミラーゼには、α‐お
よびβ‐アミラーゼの双方がある。
【0070】 α‐アミラーゼは当業界で公知であり、US特許5,003,257、EP2
52,666、WO91/00353、FR2,676,456、EP285,
123、EP525,610、EP368,341および英国特許明細書1,2
96,839(Novo)で開示されたものがある。 市販α‐アミラーゼ製品の例は、GenencorのPurafect Ox Am、すべてNovo N
ordisk A/S Denmarkから市販されているTermamyl、Ban、FungamylおよびD
uramylである。WO95/26397は、他の適切なアミラーゼ:Phadebas α‐アミラーゼ活性アッセイで測定すると、25〜55℃の温度範囲および8〜
10範囲のpH値で、Termamylの比活性より少くとも25%高い比活性を有す
ることで特徴づけられるα‐アミラーゼについて記載している。
【0071】 WO96/23873(Novo Nordisk)で記載された上記酵素の変種が適切で
ある。好ましい変種は、改善された熱安定性を示すものであり、そこではF18
0、R181、G182、T183、G184またはK185に相当する少くと
も1つのアミノ酸残基が親α‐アミラーゼから欠損している。好ましくは、改善
された熱安定性を有する上記の変種は、アミノ酸欠損R181+G182
たはT183+G184である。
【0072】 活性レベルと、熱安定性および高い活性レベルの組合せとの面で、改善された
性質を有する他のデンプン分解酵素は、WO95/35382で記載されている
。他の適切なアミラーゼは、1994年8月18日付で公開されたWO94/1
8314、1996年2月22日付で公開されたGenencorのWO96/0529
5で記載された安定性向上アミラーゼ、および95年4月に公開されたWO95
/10603で開示された、Novo Nordisk A/S市販の直親に追加修飾を有したア
ミラーゼ変種である。EP277216、WO95/26397およびWO96
/23873(すべてNovo Nordisk)で記載されたアミラーゼも適切である。変
異アミラーゼを配合したクリーニング組成物は、1994年2月3日付で公開さ
れたNovo Nordisk A/SのWO94/02597で記載されている。1995年4
月20日付で公開されたNovo Nordisk A/SのWO95/10603も参照。
【0073】 デンプンの分解に関与する別な酵素は、プルラナーゼタイプI、イソプルラナ
ーゼおよびイソアミラーゼを含めたデンプン脱分枝酵素;ネオプルラナーゼ、プ
ルラナーゼタイプII、デキストリンデキストラナーゼ、シクロマルトデキストリ
ントランスフェラーゼおよびアミログルコシダーゼである。
【0074】デンプン脱分枝酵素 これらの酵素は市販されており、その例として、プルラナーゼにはSPLENTASE
(Amano Pharmaceuticla Co.,Ltd.製)およびPROMOZYME200L(Novo Industr
i A/S製);イソアミラーゼには“イソアミラーゼ”(生化学工業製の試薬)が
ある。
【0075】プルラナーゼタイプI 酵素はIUPAC分類EC3.2.1.41に分類され、系統名が
α‐デキストリン6‐グルカノヒドロラーゼである。Biochimica et Biophysica
Acta,397(1985)188-193で記載されているように、Bacillus No.202-1の株から
単離されたプルラナーゼが好ましい。日本特許公開277786/1978、W
O94/19468および日本特許出願公開87176/1991で記載された
アルカリまたはアルカリ耐性プルラナーゼが適切である。別の適切なプルラナー
ゼには、EP063909で記載されているようなB.acidopullulyticus由来の
プルラナーゼ、例えばNovo Nordisk A/S製のPromozymeTM;EP450627、
WO94/19468、JP04073298およびJP06264094(す
べて花王)で記載されているプルラナーゼがある。Bacillus sp.Pullulanaseか
ら単離されたPullulanase Promozyme(Novoの商標名)が特に好ましい。
【0076】イソプルラナーゼ 酵素はIUPAC分類EC3.2.1.57に分類され、系統名がプル
ラン4‐グルカノヒドロラーゼである。イソプルラナーゼ酵素はプルランをイソ
パノース(6‐α‐マルトシルグルコース)へ加水分解する。
【0077】イソアミラーゼ はIUPAC分類EC3.2.1.68に分類され、系統名がグリコーゲ
ン6‐グルカノヒドロラーゼである。適切なイソアミラーゼは、Pseudomonas種
(例えば、Pseudomonas sp.SMP1またはPseudomonas amyloderomosa SB1
5)、Bacillus種(例えば、B.amyloliquefaciens)、Flavobacterium種またはC
ytophaga(Lysobacter)種由来のものである。イソアミラーゼはSigma、ICNお
よびHayashibaraから市販されている。
【0078】 すべて花王の次の日本特許/出願:JP07179900、JP061727
96、JP06172792、JP04065494、JP02132193お
よびJP02132192でデンプン脱分枝酵素として記載されているプルラナ
ーゼ、イソプルラナーゼおよびイソアミラーゼ酵素も適切である。
【0079】ネオプルラナーゼ 別の適切な酵素はネオプルラナーゼ酵素EC3.2.1.135である。ネオプルラナ
ーゼ酵素は、次の文献:Amylases research Society of Japan編集のEnzyme Che
mistry and Molecular Biology of Amylases and Related Enzyme,pages 28-32(
1995);H.Takata et al.,J.Biol.Chem.,volume 267,number 26,pages 15447-154
52(1992)で記載されている。本発明で使用に適したネオプルラナーゼは、JP0
7177891で記載されているようなBacillus staerotermophilus由来の新規
ネオプルラナーゼY377F、S422VまたはM375L;JP061216
81で記載されているようなB.subtilisis由来のネオプルラナーゼ;JP053
16992で記載されているようなBacillus stearothermophilus TRS(FE
RM9690)、Thermoactinomyces vulgaris、Bacillus stearothermophilus
KP1064、Bacteroides thetiaotaomicron 95‐1その他由来のネオプル
ラナーゼ;JP04020291で記載された変種タイプネオプルラナーゼおよ
びJP02276578で記載されたネオプルラナーゼである。
【0080】プルラナーゼタイプII プルラナーゼタイプII酵素はアミロプルラナーゼとして規定され、多糖および
デキストリンで分枝点(α‐1,6‐結合)に加えてα‐1,4‐結合をランダ
ムに加水分解する。本発明の目的に適したプルラナーゼは、WO96/3579
4、EP418835、Agric.Biol.Chem.,51,9(1987)、日本特許公開1871
7/1989およびJP04072397で記載されたプルラナーゼである。
【0081】デキストリンデキストラナーゼ アミラーゼクラスで別の適切な酵素はデキストリンデキストラナーゼ(EC2.
4.1.2)である。デキストリンデキストラナーゼはAmylases research Society o
f Japan編集のEnzyme Chemistry and Molecular Biology of Amylases and Rela
ted Enzyme,1995,CRC Pressで記載されている。
【0082】シクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ シクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼEC2.4.1.19も適切で
ある。市販シクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ酵素は、Aman
oから商品名CGTase、HayashibaraからEN301およびNovo Nordisk A/S
からToruzymeで販売されている。
【0083】アミログルコシダーゼ アミログルコシダーゼはEC3.2.1.3に分類され、系統名が1,4‐α‐D‐
グルカングルコヒドロラーゼである。市販アミログルコシダーゼは、MAPSか
ら商標名PALKODEX、Novo Nordisk A/SからAMG300L、GenencorからOptimax 7525
(アミログルコシダーゼを含めた酵素の組合せ)およびSpezymeで販売されてい
る酵素製品である。別の市販アミログルコシダーゼは次の会社:Ambazyme、Aman
o、Boehringer、Fluka、Sigma、Aldomax、Genzyme、Nagase、UOPから得られ
るAspergillus niger由来のものである。BiocatalystsまたはDanisco製のAsperg
illus種由来のアミログルコシダーゼ;Nagase製のRhizopus delemar;Amano、I
CN、生化学製のRhizopus niveus;Enzyme Development Co-operation製のRhiz
opus oryzae由来のアミログルコシダーゼも適切である。
【0084】 本発明で別の適切な酵素は、EC2.11炭素基転移酵素、EC2.2アルデヒドま
たはケトン残基転移酵素、EC2.3アシルトランスフェラーゼ、EC2.4グリコシ
ルトランスフェラーゼ、EC2.5メチル基以外のアルキルまたはアリール基を転
移させる酵素、EC2.6含窒素基転移酵素およびEC2.7含リン基転移酵素で表わ
されるトランスフェラーゼ、好ましくはアシルトランスフェラーゼ(EC2.3)
およびグリコシルトランスフェラーゼクラス(EC2.4)である。
【0085】 変異グリコシルトランスフェラーゼおよび/または変異グリコシダーゼも適切
であり、その例はS.G.Withers Protein Eng.Net.CanadaのPCT出願公開WO9
7/21822で記載されている。特に関心のもたれている他の酵素は、J.Plan
t Res.108,137-148,1995,Nishitani,Kagoma Universityで記載され、Int.Review
of Cytology,Vol.173,p.157,1997,Nishitani,Kagoma Universityで現在“EX
GT”と称されているエンドキシログルカントランスフェラーゼ(“EXT”)
、およびNovo Nordisk特許出願WO97/23683で記載されたキシログルカ
ンエンドトランスグリコシラーゼ“XET”である。特に関心のもたれている更
に別の酵素は、AmanoおよびNovo Nordisk A/Sから市販されているシクロマルト
デキストリングルカノトランスフェラーゼ(“CGTアーゼ”)(EC2.4.1.19
)である。特に関心のもたれている更に別の酵素グループはグルカンスクラーゼ
であり、その中ではデキストランスクラーゼ(EC2.4.1.5)、グリコシルトラ
ンスフェラーゼが一例である。ここで使用に適した他のグルカンスクラーゼには
、様々なデキストランスクラーゼ、アルターナンスクラーゼおよびレバンスクラ
ーゼがある。
【0086】 細胞壁分解酵素は本発明の目的に適している。それらはセルラーゼ、ヘミセル
ラーゼおよびペクチナーゼの3つの広い酵素クラスに通常分類される(Ward and
Young(1989),CRC Critical Rev.in Biotech.8,237-274)。セルロース分解酵素は
伝統的に3つのクラスに分類されている:エンドグルカナーゼ、エキソグルカナ
ーゼまたはセロビオヒドロラーゼおよびβ‐グルコシダーゼ(Knowles,J.et al.
(1987) TIBTECH.5,255-261)。ペクチナーゼの例はペクチンエステラーゼ、ペク
チンリアーゼ、ペクチン酸リアーゼおよびエンド‐またはエキソ‐ポリガラクツ
ロナーゼ(Pilnik and Voraen(1990) Food Biotech.4,319-329)、毛状領域を分解
する酵素、例えばラムノガラクツロナーゼおよび補助酵素(Schols et al.(1990)
,Carbohydrate Res.206,105-115;Searle Van Leeuw et al.(1992) Appl.Microb
iol.Biotech.38,347-349)である。ガラクタナーゼ、アラビナーゼ、リケナーゼ
およびマンナーゼは、関心のもたれている一部のヘミセルロース分解酵素である
【0087】 適切なセルラーゼには細菌または真菌双方のセルラーゼがある。好ましくは、
それらは5〜12の至適pHおよび50CEVU(Cellulose Viscosity Unit)/mg以
上の比活性を有する。適切なセルラーゼはBarbesgoardらのUS特許4,435
,307、J61078384およびWO96/02653で開示されており、
そこではHumicola insolens、Trichoderma、ThielaviaおよびSporotrichumから
各々産生される真菌セルラーゼについて開示している。EP739982は新規
なBacillus種から単離されたセルラーゼを記載している。適切なセルラーゼはG
B‐A‐2,075,028、GB‐A‐2,095,275、DE‐OS‐2
,247,832およびWO95/26398でも開示されている。
【0088】 このようなセルラーゼの例は、Humicola insolensの株(Humicola grisea var
.thermoidea)、特にHumicola株DSM1800により産生されるセルラーゼで
ある。他の適切なセルラーゼは、約50kDaの分子量、5.5の等電点を有し
て、415のアミノ酸を含んだ、Humicola insolens由来のセルラーゼ;セルラ
ーゼ活性を示す、Humicola insolens,DSM1800に由来した〜43kDエン
ドグルカナーゼであり、好ましいエンドグルカナーゼ成分は、PCT特許出願W
O91/17243で開示されたアミノ酸配列を有している。1994年9月2
9日付で公開されたGenencorのWO94/21801で記載されたTrichoderma
longibrachiatum由来のEGIIIセルラーゼも適切なセルラーゼである。WO91
/17244およびWO91/21801も参照。布帛ケアおよび/またはクリ
ーニング性に適した他のセルラーゼは、WO96/34092、WO96/17
994およびWO95/24471で記載されている。
【0089】 ペクチン分解酵素とは、ペクチン物質およびペクチン関連物質を分解するよう
に作用する酵素を意味し、それにはポリガラクツロナーゼ(EC3.2.1.15)、エ
キソポリガラクツロナーゼ(EC3.2.1.67)、エキソ‐ポリ‐α‐ガラクツロニ
ダーゼ(EC3.2.1.82)、ペクチンリアーゼ(EC4.2.2.10)、ペクチンエステ
ラーゼ(EC3.2.1.11)、ペクチン酸リアーゼ(EC4.2.2.2)、エキソ‐ポリ
ガラクツロン酸リアーゼ(EC4.2.2.9)およびヘミセルラーゼ、例えばエンド
‐1,3‐β‐キシロシダーゼ(EC3.2.1.32)、キシラン‐1,4‐β‐キシ
ロシダーゼ(EC3.2.1.37)およびα‐L‐アラビノフラノシダーゼ(EC3.2.
1.55)がある。
【0090】 特に、ペクチン酸リアーゼは、EC4.2.2.2として分類される、本発明に向い
た適切なペクチン分解酵素である。その酵素は、好ましくは、他のペクチン分解
活性を実質的に含まず、即ち25重量%以下、好ましくは15%以下、更に好ま
しくは5%以下で他のペクチン分解酵素活性の酵素化合物を含むにすぎない。別
の適切なペクチン酸リアーゼは、ポリガラクツロン酸がWO98/45393で
記載されたような基質として用いられたときに7.0以上の至適反応pHを有す
るプロトペクチナーゼ、並びにEP870843のアミノ酸配列SEQ NO.
1を有するか、または1以上のアミノ酸が欠損、付加もしくは置換されたこのよ
うなアミノ酸配列を有するペクチン酸リアーゼである。1998年11月24日
付で国際出願された国際同時係属出願PCT/DK98/00515で記載され
ているペクチン酸リアーゼ酵素;および1998年11月24日付で国際出願さ
れた国際同時係属出願PCT/DK98/00514で記載されているペクチン
酸リアーゼ酵素が好ましい。
【0091】 WO99/09127で記載されたような酵素も本発明の目的に適している:
アラビナーゼ:エンド アラバナーゼ(EC3.2.1.99)、例えばエンド α‐1
,5‐アラビノシダーゼ、エキソ アラバナーゼ(EC3.2.1.55)、エキソ A
(α‐1,2;α‐1,3)アラビノフラノシダーゼ、エキソ B(α‐1,3
;α‐1,5)アラビノフラノシダーゼ;(α‐1,2;α‐1,3)フコシダ
ーゼ、α‐1,6‐フコシダーゼ(EC3.2.1.127);β‐1,2‐ガラクタナ
ーゼ、β‐1,3‐ガラクタナーゼ(EC3.2.1.90)、β‐1,4‐ガラクタナ
ーゼ、β‐1,6‐ガラクタナーゼ(ガラクタナーゼはアラビノガラクタンガラ
クトシダーゼ(EC3.2.1.89)、αおよびβ‐ガラクトシダーゼ(EC3.2.1.22
&23)、(EC3.2.1.102)、(EC3.2.1.103)とも称されている);β‐マン
ノシダーゼ(3.2.1.25)、α‐マンノシダーゼ(3.2.1.24)、β‐1,2‐マン
ノシダーゼ、α‐1,2‐マンノシダーゼ(EC3.2.1.113)(EC3.2.1.130)
、α‐1,2‐1,6‐マンノシダーゼ(3.2.1.137)、β‐1,3‐マンノシ
ダーゼ(EC3.2.1.77)、β‐1,4‐マンノシダーゼ(EC3.2.1.78)、β‐
1,6‐マンノシダーゼ(EC3.2.1.101)、α‐1,3‐1,6‐マンノシダ
ーゼ(EC3.2.1.114)、β‐1,4‐マンノビオシダーゼ(EC3.2.1.100);
グルクロノシダーゼ(EC3.2.1.131)、グルクロニダーゼ(EC3.2.1.31)、
エキソ 1,2または1,4‐グルクロニダーゼ;アガラーゼ(EC3.2.1.81)
、カラゲナーゼ(EC3.2.1.83)、α‐1,2‐キサンタンリアーゼ;ポリ(α
‐L‐グルロン酸)リアーゼ(アルギナーゼII(EC4.2.2.11)とも称されてい
る)
【0092】 これらの酵素は市販されている:商品名Gammanaseで販売のガラクトマンナ
ナーゼ、およびNovo Nordisk A/Sから商品名Pectinex ARで販売のアラバナーゼ
。Novo Nordisk A/Sから商品名Pectinex Ulta SP、Gist-BrocadesからRapidase
Pineapple、RohmからRohapec B1Lで販売されている酵素もある;すべての酵素製
品は、ガラクトマンナナーゼ、アラビノガラクタナーゼ、ガラクトグルコマンナ
ナーゼおよび/またはアラビノキシラナーゼ活性を有している。Gist-Brocades
から商品名Rapidase lightおよびMegazyme Ltd.(オーストラリア)からエンド
ガラクタナーゼで販売されているサッカライドガム分解酵素も市販されている。
【0093】 WO98/50513で記載されたキシログルカナーゼも適切であり、これは
キシログルカンに特異的なエンドグルカナーゼ活性を示す酵素である。ここで用
いられている“エンドグルカナーゼ活性”という用語は、セルロース物質、例え
ばセルロース、セルロース誘導体、リケニン、β‐D‐グルカンまたはキシログ
ルカンに存在する1,4‐β‐D‐グリコシド結合を加水分解しうる酵素の能力
を意味し、これはWO94/14953に従い調べられる。“キシログルカンに
特異的な”という用語は、エンドグルカナーゼ酵素が、キシログルカン基質でそ
の最大のエンドグルカナーゼ活性を示し、他のセルロース含有基質、例えばカル
ボキシメチルセルロース、セルロースまたは他のグルカンで、好ましくは75%
以下の活性、更に好ましくは50%以下の活性、最も好ましくは約25%以下の
活性を示すことを意味している。別の適切なキシログルカナーゼは、Novo Nordi
sk A/SのWO99/02663で記載されている。
【0094】 次のマンナン分解酵素:EC3.2.1.25:β‐マンノシダーゼ、EC3.2.1.78:
エンド‐1,4‐β‐マンノシダーゼ(以下“マンナナーゼ”と称される)およ
びEC3.2.1.100:1,4‐β‐マンノビオシダーゼ;好ましくは、マンナナー
ゼと称されるβ‐1,4‐マンノシダーゼ(EC3.2.1.78)も、本発明に適して
いる。好ましいマンナナーゼは、1999年6月10日付で国際出願された国際
特許出願PCT/DK99/00314で記載されているマンナナーゼ:Bacill
us agaradhaerens NCIMB40482から選択されるアルカリ性マンナナー
ゼ;Bacillus subtilis株168由来のマンナナーゼ;Bacillus sp.I633由
来のマンナナーゼおよび/またはBacillus sp.AAI12由来のマンナナーゼで
あり、Bacillus sp.I633由来のマンナナーゼ酵素が更に好ましい。
【0095】 Procter & Gamble Companyにより出願された次の特許出願で記載されているよ
うな以下の酵素も、本発明の目的に適した他の酵素である:EP709452A
で公開された同時係属出願で記載されているようなキシラン分解酵素;Novo Nor
disk A/SによりWO93/10224およびWO94/23052で記載されて
いるようなコレステロールエステラーゼEC3.1.1.13;公開出願EP74747
0Aで記載されているようなケラタナーゼEC3.2.1.103;公開出願EP747
469Aで記載されているようなコンドロイチナーゼEC4.2.2.4、EC4.2.2.5
およびEC4.2.2;WO89/099813、WO89/09813、EP54
0784AよびWO97/30143で記載されているようなペルオキシダーゼ
、公開特許出願WO97/43384で記載されているようなラッカーゼEC1.
10.3.2、カテコールオキシダーゼEC1.10.3.10、ビリルビンオキシダーゼEC1
.3.3.5、モノフェノールモノオキシゲナーゼEC1.14.99.1を含めた漂白酵素;
同時係属特許出願WO99/02641および同時係属特許出願US97/12
445で記載されているようなチトクロームEC1.14.13、EC1.14.14、EC1.
14.15およびEC1.14.99;同時係属特許出願WO99/02639、WO99/
2632およびWO99/02638で記載されている特別なオキシゲナーゼ:
WO99/02639で記載されているようなポリフェノール/ヘテロ環式基質
ベースオキシゲナーゼ;WO99/02632で記載されているようなタンパク
質基質ベースオキシゲナーゼ;WO99/02638で記載されているような体
汚れ向けのオキシゲナーゼ;同時係属出願EP883673Aで記載されている
ようなエンドデキストラナーゼ;同時係属出願EP929635Aで記載されて
いるようなマイコデキストラナーゼ;公開特許出願WO97/24426で記載
されているようなヒアルロニダーゼEC3.2.1.35、EC3.2.1.36およびEC4.2.
2.1;同時係属特許出願WO98/50512で記載されているようなヘキソサ
ミニダーゼ
【0096】 上記酵素は、植物、動物、細菌、真菌および酵母起源のように、いかなる適切
な起源でもよい。起源は更に中温性でもまたは好極限性(好冷性、好栄養性、好
熱性、好圧性、好アルカリ性、好酸性、好塩性など)でもよい。精製または非精
製形のこれら酵素も用いてよい。現在では、本発明のクリーニング組成物で性能
効力を最大化させるため、タンパク質/遺伝子工学技術により野生型酵素を修飾
することが慣例的である。例えば、変種はこのような組成物の常用成分に対する
酵素の適合性が増すようにデザインされる。一方、酵素変種の至適pH、ブリー
チまたはキラント安定性、触媒活性などが特定のクリーニング用途と合うように
調整されるよう、変種をデザインしてもよい。
【0097】 特に、ブリーチ安定性の面では酸化されやすいアミノ酸について、および界面
活性剤適合性の面では表面電荷について、注意が払われるべきである。このよう
な酵素の等電点は一部の荷電アミノ酸の置換により修正してもよく、例えば等電
点の増加はアニオン性界面活性剤との適合性を改善する上で役立つ。酵素の安定
性は、例えば追加の塩橋を形成させ、金属結合部位を補強してキラント安定性を
増すことにより、更に高められる。 酵素は、別々な単独成分として、1種の酵素を含有した小球、顆粒、安定化液
体などの形態で、または2種以上の酵素の混合物(例えば、共顆粒)として用い
うる。本発明による偽CBDへ連結された酵素は、天然CBDを既に含んでもよ
く、偽CBDも加えられる。
【0098】 上記のように、有益剤が実際に酵素であるとき、このような酵素化学的存在物
は遺伝子工学で作製しうる。酵素ハイブリッドは当業界で知られており(例えば
、WO90/00609およびEO95/16782参照)、酵素をコードする
DNA配列へリンカーでまたはそれなしで連結されたセルロース結合ドメインに
ついてコードするDNAの断片を少くとも含んだDNA構築物を宿主細胞中へ組
み込み、その宿主細胞を増殖させて、融合遺伝子を発現させることにより作製し
てもよい。酵素ハイブリッドは下記式により記載される: CBD‐MR‐X 上記式中CBDは本発明による偽CBDである;MRは中間領域(リンカー)で
あって、結合であるか、または好ましくは炭素原子約2〜約100、更に好まし
くは炭素原子2〜40の短い連結基であるか、あるいは好ましくは約2〜約10
0のアミノ酸、更に好ましくは2〜40のアミノ酸である;Xは酵素のN末端ま
たはC末端領域である。
【0099】香料 本発明の組成物に適した化学的存在物は香料存在物であり、その場合に少くと
も1種の有益剤は偽CBDへ弱い結合により連結された香料化合物である。香料
の高い持続性は香料剤を偽CBDへ連結させることで得られ、香料の非常に効率
的でコストパフォーマンスの良い付着が偽CBDを介して行われる、と考えられ
ている。
【0100】 理論に拘束されたくはないが、改善された香料存在物内で弱い結合のゆっくり
した加水分解が香料の放出性を改善している、と考えられている。実際に、洗浄
または布帛ケアプロセス後に、弱い結合は加水分解されて、香料が放出される。
本発明の組成物中でこれらの香料存在物は、非常に経済的で効率的な手段により
、快い長期持続性フレグランスを増すことが、意外にもわかった。
【0101】 完全処方フレグランスは、天然または合成源の多くの公知芳香成分を用いて製
造しうる。天然原料の範囲には易揮発性のみならず、中度揮発性および軽度揮発
性の成分も含み、合成物の場合には、下記例示文献から明らかなように、実質的
にすべての種類の芳香物質からの代表例を含む。香料成分のこのリストにおいて
、一部は当業者に慣例的に知られた商品名であり、それには異性体も含む。この
ような異性体も本発明で使用に適している。香水で典型的に用いられている適切
なケトンおよび/またはアルデヒド類の典型的開示は”Perfume and Flavor Che
micals”,Vols.I and II,S.Arctander,Allured Publishing,1994,ISBN 0-931710
-35-5でみられる。本発明の目的にとり好ましいものは、アルデヒドまたはケト
ンベース製品である。 ‐天然産物、例えばツリー・モス・アブソルート(tree moss absolute)、バ
ジル油、シトラスフルーツ油(例えば、ベルガモット油、マンダリン油など)、
マスチックス・アブソルート(mastix absolute)、ミルテ油、パルマローザ油
、パチョリ油、プチグレン油パラグアイ、ヨモギ油; ‐アルコール類、例えばファルネソール、ゲラニオール、リナロール、ネロー
ル、フェニルエチルアルコール、ロジノール、シンナミルアルコール; ‐アルデヒド類、例えばシトラール、HelionalTM、α‐ヘキシルシンナムアル
デヒド、ヒドロキシシトロネラール、LilialTM(p-tert-ブチル‐α‐メチルジ
ヒドロシンナムアルデヒド)、メチルノニルアセトアルデヒド、1‐デカナール
、ベンズアルデヒド、フロルヒドラール、2,4‐ジメチル‐3‐シクロヘキセ
ン‐1‐カルボキサルデヒド、シス/トランス‐3,7‐ジメチル‐2,6‐オ
クタジエン‐1‐アール、ヘリオトロピン、2,4,6‐トリメチル‐3‐シク
ロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒド、2,6‐ノナジエナール、α‐n‐アミ
ルシンナムアルデヒド、P.T.ブシナール、ライラール、シマール、メチルノ
ニルアセトアルデヒド、ヘキサナール、トランス‐2‐ヘキセナールおよびそれ
らの混合物; ‐ケトン類、例えばアリルヨノン、α‐ヨノン、β‐ヨノン、イソラルデイン
(イソメチル‐α‐ヨノン)、メチルヨノン、α‐ダマスコン、δ‐ダマスコン
、イソダマスコン、カルボン、γ‐メチルヨノン、イソ‐E‐スーパー、2,4
,4,7‐テトラメチルオクタ‐6‐エン‐3‐オン、ベンジルアセトン、β‐
ダマスコン、ダマスセノン、メチルジヒドロジャスモネート、メチルセドリロン
およびそれらの混合物; ‐エステル類、例えばフェノキシ酢酸アリル、サリチル酸ベンジル、プロピオ
ン酸シンナミル、酢酸シトロネリル、シトロネリルエトキシレート、酢酸デシル
、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルブチレ
ート、アセト酢酸エチル、アセチル酢酸エチル、イソ酪酸ヘキセニル、酢酸リナ
リル、メチルジヒドロジャスモネート、酢酸スチラリル、酢酸ベチベリルなど; ‐ラクトン類、例えばγ‐ウンデカラクトン、香水によく用いられる様々な成
分、例えばムスクケトン、インドール、p‐メンタン‐8‐チオール‐3‐オン
およびメチルオイゲノール; ‐アセタール類およびケタール類には、周知のメチルおよびエチルアセタール
類およびケタール類、並びにベンズアルデヒドをベースにしたアセタール類また
はケタール類、フェニルエチル部分を含んだもの、または”Acetals and Ketals
of Oxo-Tetralins and Oxo-Indanes”と題されたUS特許明細書(Givaudan Co
rp.へ譲渡された1992年1月28日付発行のUS特許5,084,440参
照)で記載されたような、最近開発された特殊品がある; ‐最近の合成特殊品には、Givaudanへ譲渡された1994年7月26日付のU
S特許5,332,725で記載されたようなアルキル置換オキソテトラリン類
およびオキソインダン類のエノールエーテル類、またはGivaudanへ譲渡された1
991年12月9日付のUS特許5,264,615で記載されたようなシッフ
塩基がある。
【0102】 本発明の組成物中に含有されるとき、これらの香料存在物は全組成物の0.0
01〜20重量%、好ましくは0.005〜5%のレベルで通常含まれる。
【0103】衛生処理剤 本発明で別の適切な化学的存在物は衛生処理剤であり、その場合に少くとも1
種の有益剤は偽CBDへ連結された衛生処理剤である。衛生処理剤は、洗浄また
は布帛ケアプロセス中または後に所定どおりに活性物質を放出するように、弱い
結合で偽CBDおよび/または連結領域へ連結される。好ましくは、衛生処理剤
はヒドロキシル、カルボキシルまたはアルデヒド反応性部分を含んでいる。この
ような衛生処理剤存在物は、本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物中
において、保管および着用布帛で微生物増殖の極めて長期的で非常に効率的な抑
制を行えることが、意外にもわかった。衛生処理剤の非常に効率的でコストパフ
ォーマンスの良い付着は偽CBDを介して行われる、と考えられている。
【0104】 衛生処理には、悪臭発生および細菌/真菌増殖の防止のような、布帛および他
の表面上で微生物活性の阻害または減少により得られるすべてのポジティブな効
果を含む。例えば、それは保管および着用布帛で悪臭の発生を防止する。特に、
本発明の組成物は次の洗濯処理を待つ湿潤布帛で細菌および/または真菌増殖を
抑制または少くとも減少させて、悪臭の形成を防止する。ここで衛生処理剤とい
う用語には、布帛へ適用されたときに真菌または細菌の増殖を各々阻止または減
少させる、殺真菌剤および抗微生物剤を包含している。本発明の洗濯洗剤および
/または布帛ケア組成物の衛生処理効果はTuber.Lung.Dis.1994 Aug,75(4),286-
90;J.Clin.Microbiol.1994 May,32(5),1261-7およびJ.Clin.Microbiol.1992 Oc
t,30(10),2692-7で記載されているように、最小阻止濃度(MIC)により評価
しうる。
【0105】 好ましい抗菌化合物はペンタデカノール、シンナムアルデヒド、ヨノン、グル
タルアルデヒド、シトロネラールである。ヒドロキシル、カルボキシルまたはア
ルデヒド部分を有する他の適切な抗菌化合物はParfums Cosmetiques Actualites
,No.125,Nov.1995,51-4で記載されている。他の適切な抗菌成分は、例えば、偽
CBDおよび/または連結領域のカルボキシル基へ連結させうるネロドール、ま
たはそれらのアルコール基へ連結させうるコハク酸である。別な例は、偽CBD
および/または連結領域のNH基と例えばシッフ塩基またはβ‐アミノケトン
を形成しうる化合物シパムアルデヒドおよび/またはβ‐ヨノンである。
【0106】 J.M.Ascenzi編集のDisinfectants and AntisepticsハンドブックおよびWO9
7/46218で記載された殺微生物活性成分、例えば2‐ヒドロキシジフェニ
ルエーテル、フェノール誘導体、ジフェニル化合物、ベンジルアルコール類、ク
ロルヘキシジン、C12-14アルキルベタイン類、C8-18脂肪酸アミドアルキルベ
タイン類、両性界面活性剤、トリハロカルバニリド類および四級アンモニウム塩
も適切である。EP843002およびWO98/24314で記載されたカチ
オン性殺微生物剤、更にそこで記載された抗菌剤トリクロサン、トリクロカルバ
ン、DMDMヒダントイン、ピロクトンオラミン、亜鉛ピリチオン、二硫化セレ
ン、クリムナゾールおよび3‐メチル‐4‐(1‐メチルエチル)フェノールも
適切である。適切な殺真菌剤の他の例は、WO94/10286(Henkel)、CA
943429(Unilever)およびUS3,426,024(Henkel)でみられる。好
ましい抗微生物剤は2‐チオシアノメチルチオベンゾチアゾール(Buckmann製の
Busan 30WB)、4‐ヒドロキシ安息香酸ブチル(Nipa Labs製のブチルパラベン
類)、4‐ヒドロキシ安息香酸プロピル(Nipa Labs製のプロピルパラベン類)
、テルピネオール、ボルネオール、フェンチルアルコール、トリクロロカルバニ
リデン、Irgasan DP300(2,4,4′‐トリクロロ‐2′‐ヒドロキシジフェ
ニルエーテル)およびヒドロキシベンゾエートエステル類の高級ホモログである
。本発明の衛生処理剤存在物で用いられる殺菌剤の別な例には、ホルムアルデヒ
ド、Philadelphia,Pennsylvaniaの,Inolex Chemicalsから商品名Bronopolで販
売されている2‐ブロモ‐2‐ニトロプロパン‐1,3‐ジオール、Rohm and H
aas Companyから商品名Kathonで販売されている5‐クロロ‐2‐メチル‐4‐
イソチアゾリン‐3‐オンおよび2‐メチル‐4‐イソチアゾリン‐3‐オンの
混合物がある。
【0107】 別の適切な衛生処理剤には次のものがある:1‐または2‐ヘキサデカノール
、2‐テトラデカノール、1‐ペンタデカノール、1‐ウンデカノール、2‐ド
デカノール、1‐トリデカノール、ネロリジオール、ヒノキチオール、トロポロ
ン、ベルベリン、シトロネル酸、クルクミン、2‐メルカプトピリジンN‐オキ
シド、エラグ酸(二水物)、3‐t‐ブチル‐5‐メチルサリチル酸、3‐、4
‐または5‐メチルサリチル酸、1‐ノナノール、デシルアルコール、シンナム
アルデヒド、S‐またはR‐シトロネラール、シトロネロール、β‐ヨノン、ツ
ヨン、クマリンおよび誘導体、ゲラニオール、シトラール、チモール、イソブチ
ル‐またはイソプロピル‐キノリン、2‐ブチル‐5‐メチルフェノール、2‐
メルカプト‐3‐ピロジノール、ペリリルアルコール、6‐ヒドロキシ‐1,3
‐ベンズオキサチオール‐2‐オン、BOAT、(イソ)‐オイゲノール、メン
ト‐1‐エン‐9‐オール、2‐t‐ブチル‐4‐メチルフェノール、コウジ酸
、カンフェン、カルベオール、ジヒドロキシカルベコール、イソジャスモン、メ
トール、シネオール、テルピノール、カンファー、2‐t‐ブチルメチルフェノ
ール、2‐トリデカノン、アセチルサリチル酸、サリチルアルドキシム、ウンデ
シクレンアルデヒド、ネロール、3,5,5‐トリメチル‐1‐ヘキサノール、
アジピン酸、チオサリチル酸、OH‐安息香酸、2‐メチルベンゾチアゾール、
2‐アミノベンゾチアゾール、カリオフィレン、アリルイソシアネート、カルボ
ン、α‐ピネン、サリチル酸フロール、α‐ヨノン、2OH‐または3OH‐フ
ェネチルアルコール、トリメトキシBP、ウンデシルアルデヒド、シネオール、
アニスアルデヒド、酢酸ボルニル、サリチルヒドロキサム酸、ベンゾフラン Car
.、シリングアルデヒド。
【0108】 好ましくは、衛生処理剤存在物のレベルは、それらが洗濯洗剤および/または
布帛ケア組成物自体内で増殖を単に防止するというよりもむしろ、布帛上で細菌
および真菌増殖を防止するような程度にすべきである。本発明の組成物中に含有
されるとき、これらの衛生処理剤存在物は全組成物の0.00001〜20重量
%、好ましくは0.00001〜5%のレベルで通常含まれる。
【0109】昆虫駆除剤 本発明の組成物で別の適切な化学的存在物は昆虫駆除存在物であり、その場合
に少くとも1種の有益剤は偽CBDへ連結された昆虫駆除剤である。 このような昆虫駆除存在物は、本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成
物中において、昆虫駆除剤のゆっくりした放出でかなり長期持続的な昆虫抑制を
行えることが、意外にもわかった。実際に、偽CBDを介した昆虫駆除剤の非常
に有効な結合は、付着および昆虫駆除性能を向上させる。
【0110】 このような昆虫駆除剤は、所定どおりに活性物質を放出するように、好ましく
は弱い結合で偽CBDおよび/または連結領域へ連結される。例えば、これらの
物質は、シッフ塩基またはミカエル反応により、偽CBDおよび/または連結領
域に存在するNH基へ連結させうる。
【0111】 昆虫駆除剤という用語は、個別にまたは混合物として、殺虫剤および防虫剤の
双方に関する。防虫剤の例はKirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technolog
y,Forth edition,volume 13,pages 474-478でみられる。適切な防虫剤にはアル
デヒドベース化合物、例えばシトロネラールおよびロツンジアール、エンオンベ
ース化合物、例えばブトピロノキシル(Indalone TM)、安息香酸ベンジル、ビ
オアレトリンおよびジメトリン、N,N‐ジエチルトルアミド(“DEET”)
、N,N‐ジエチルベンズアミド、p‐メンタン‐3,8‐ジオール、1S,3
S,4S,6S‐カレン‐3,4‐ジオール(住友‐US5,130,136)
、1‐ピペリジンカルボン酸、2‐(2‐ヒドロキシエチル)‐1‐メチルプロ
ピルエステル、1‐(3‐シクロヘキセン‐1‐イルカルボニル)‐2‐メチル
ピペリジン、1‐(3‐シクロヘキセン‐1‐イルカルボニル)ピペリジン、N
,N‐ジエチルマンデルアミド、水和イソプレゴール、3‐(N‐ブチル‐N‐
アセチル)アミノプロピオン酸エチル、ジイソプロピルアジペート、α‐ビアサ
ール、スペアミント油、ベンジルアルコ−ル、N,N‐ジエチルフェニルアセト
アミド、ビタミンE、シトロネラ油、ココナツ油、シーダー油、ゲラニオール、
レモングラス油、タイム油、ローズマリー油、ミント油、ゼラニウム油、オイゲ
ノール、3‐アセチル‐2‐(2,6‐ジメチル‐5‐ヘプテニル)オキサゾリ
ジン、(2‐ヒドロキシメチルシクロヘキシル)酢酸ラクトンおよびオイカリプ
トールがある。他の昆虫駆除剤はピレトロイド殺虫剤、特に3‐フェノキシベン
ジル‐DL‐シス,トランス‐3‐(2,2‐ジクロロビニル)‐2,2‐ジメ
チルシクロプロパンカルボキシレート(パーメトリン)をベースにしている。W
O98/17772は洗剤向け防虫剤3‐(N‐ブチルアセトアミノ)エチルプ
ロピオネートを記載している。好ましい防虫剤は、シトロネラールおよびロツン
ジアールのようなアルデヒドベース化合物である。
【0112】 本発明の組成物中に含有されるとき、これらの昆虫駆除存在物は、全組成物の
0.1〜40重量%、好ましくは0.1〜10%のレベルで通常含まれる。
【0113】漂白剤 本発明で別の適切な化学的存在物は漂白存在物であり、その場合に少くとも1
種の有益剤は偽CBDへ連結された漂白剤である。その漂白剤は、親水性ブリー
チアクチベーター、疎水性ブリーチアクチベーター、金属触媒および/または光
活性化ブリーチから選択しうる。
【0114】 このような漂白存在物による漂白作用は、本発明の洗濯洗剤および/または布
帛ケア組成物内において、改善および向上したしみ/汚れ漂白/除去および白さ
維持をもたらすことが、意外にもわかった。理論に拘束されたくはないが、改善
されたしみ/汚れ漂白/除去および白さ維持は、酸素ラジカル、過酢酸または過
酸ペルヒドロライシス(perhydrolysis)の発生が布帛表面に非常に近いところで
生じるからである、と考えられる。この効果は偽CBDの非常に有効な結合によ
り高められる。本発明のブリーチ存在物が布帛へ非常に効率的に付着することか
ら、上記の過酢酸または過酸は洗浄液でさほど希釈されず、そのため布帛表面で
漂白作用を改善する。
【0115】 好ましくは、ブリーチアクチベーターが、連結領域、更に好ましくは多反応性
連結領域を介して、偽CBDへ連結される。理論に拘束されたくはないが、この
ような連結領域の存在は動きの柔軟性をブリーチアクチベーターへもたらし、こ
うして布帛でその漂白作用をより効率的に発揮させうる、と考えられている。
【0116】 1)親水性ブリーチアクチベーター:例えば、テトラアセチルエチレンジアミン
(TAED)が洗濯洗剤で用いられる慣例的なブリーチアクチベーターであり、
の存在下で過酢酸を形成する。エチレンジアミンの2つのNH基はジ
アセチル化されて、TAEDを形成することが知られている。理論に拘束された
くはないが、偽CBDおよび/または連結領域の遊離NH基のジアセチル化は
持続的な布帛親水性ブリーチアクチベーターを形成する、と考えられている。T
AEDタイプの親水性ブリーチアクチベーターは、例えば、本発明の偽CBDお
よび/または連結領域のいずれかのNH基へのジアセチル化反応で、連結させ
うる。
【0117】 2)疎水性ブリーチアクチベーター:例えば、ノナノイルベンゼンスルホネート
が洗濯洗剤で用いられる慣例的なブリーチアクチベーターである。フェノール部
分は偽CBDおよび/または連結領域に存在するチロシンアミノ酸に存在するも
ので代用しうることが、意外にもわかった。ノナニル単位のような活性疎水性ブ
リーチアクチベーター前駆体は、ペプチド偽CBDおよび/または連結領域に存
在するチロシンのようなアミノ酸のフェノール基へ連結させうる。同様に、偽C
BDおよび/または連結領域で利用しうるフェノール存在物がないならば、フェ
ノール単位はこの偽CBDおよび/または連結領域の基NHへ連結してもよい
。疎水性ブリーチアクチベーターは一般的に、例えばNH基との反応により、
偽CBDおよび/または連結領域へ連結させうる。
【0118】 適切な疎水性ブリーチアクチベーターの他の例は、ペルヒドロライズされて過
酸を活性漂白種として形成して、改善された漂白効果をもたらす、ノナノイルオ
キシベンゼンスルホネート(NOBS、US4,412,934で記載)、3,
5‐トリメチルヘキサノールオキシベンゼンスルホネート(ISONOBS、E
P120,591で記載)、ペンタアセチルグルコース(PAG)またはN‐ノ
ナノイル‐6‐アミノカプロン酸のフェノールスルホネートエステル(NACA
‐OBS、WO94/28106で記載)である。
【0119】 ベンゾイルカプロラクタムおよび四級アンモニウムヘキサノイルカプロラクタ
ムのようなカプロラクタム脱離基をベースにしたアクチベーター;イミドアクチ
ベーター、例えばN‐ノナノイル‐N‐メチルアセトアミドおよびProcter & Ga
mbleの同時係属特許出願USSN60/022,786(1996年7月30日
付で出願)および60/028,122(1996年10月15日付で出願)で
開示されたような下記式の非対称非環式イミドブリーチアクチベーターも適切な
アクチベーターである:
【化2】 上記式中RはC‐C13直鎖または分岐鎖飽和または不飽和アルキル基であ
り、RはC‐C直鎖または分岐鎖飽和または不飽和アルキル基であり、R はC‐C直鎖または分岐鎖飽和または不飽和アルキル基である。これらの
ブリーチアクチベーターは、例えば多反応性連結領域のいずれのNH基へ連結
させてもよい。前形成過酸、例えばノニルアミドペルオキシアジピン酸およびN
,N‐フタロイルアミノペルオキシカプロン酸、およびジアシルペルオキシド、
例えばジベンゾイルペルオキシドも適切である。
【0120】 3)金属触媒:本発明の漂白存在物に含められる第三のタイプのブリーチアクチ
ベーターは下記の金属触媒である。例えば、これらの触媒はそれらのキャップシ
クロアゾ部分を介して偽CBDおよび/または連結領域のNH基へ連結させう
る。 ブリーチ組成物向け金属含有触媒の例には、含コバルト触媒、例えばペンタア
ミン酢酸コバルト(III)塩、および含マンガン触媒、例えばEPA549271
、EPA549272、EPA458397、US5,246,621、EPA
458398、US5,194,416およびUS5,114,611で記載さ
れたものがある。ペルオキシ化合物、含マンガンブリーチ触媒およびキレート化
剤を含めた漂白組成物は、特許出願94870206.3で記載されている。
【0121】 4)光活性化ブリーチ:本発明の漂白存在物に含められるもう1つのグループの
適切なブリーチアクチベーターは、光活性化ブリーチである。例えば、連結は、
前臭素化で活性化された、これら光活性化ブリーチのNH基とベンジル基との
の間で行える。 適切な光活性化漂白剤はスルホン化亜鉛および/またはアルミニウムフタロシ
アニンである。これらの物質は洗浄プロセスに際して基材へ付着しうる。日光下
で衣類を架けて乾燥させるような、酸素の存在下における光照射で、スルホン化
亜鉛フタロシアニンは活性化され、その結果基材が漂白される。好ましい亜鉛フ
タロシアニンおよび光活性化漂白プロセスは、US特許4,033,718で記
載されている。典型的には、本組成物は約0.025〜約1.25重量%のスル
ホン化亜鉛フタロシアニンを含有する。
【0122】 この漂白存在物に加えて、本発明の組成物は過酸化水素、PB1、PB4およ
びペルカーボネートのような漂白種を更に含有でき、典型的には約1〜約25重
量%のレベルで存在する。
【0123】 本発明の組成物中に含有されるとき、これらの漂白存在物は全組成物の0.0
01〜40重量%、好ましくは0.1〜10%のレベルで通常含まれる。
【0124】布帛柔軟剤 前記のように、本発明の偽CBDはそれ自体で布帛ケア有益剤として用いうる
。偽CBDまたは架橋偽CBDは柔軟化タンパク質へ更に連結しうる。本発明の
化学的存在物に適した柔軟化タンパク質は、酵素タンパク質(EP687729
)、ポリアミノ酸樹脂溶液(JP01280079)および/または小麦タンパ
ク質誘導体である。
【0125】 ここで用いられる酵素タンパク質は、触媒作用のために特定の構造を有したタ
ンパク質の種類として包括的に規定されるものである。換言すると、触媒作用向
けの構造を有したすべてのタンパク質が、触媒作用を示してもまたはそうでなく
ても用いうる。しかしながら、ここで適した酵素タンパク質は不活性である。不
活化は、例えば阻害により、例えば熱または化学手段による三次元構造の歪みに
より生じうる。酵素タンパク質以外のタンパク質が用いられても、本発明の効果
はある程度得られるが、十分な効果は得られない。酵素タンパク質は異なる生物
学的起源:動物、植物および微生物起源を有している。いかなる起源の酵素タン
パク質も本発明では用いうる。
【0126】 このような酵素タンパク質には、酵素反応タイプに基づき分類すると、ヒドロ
ラーゼ、リアーゼ、オキシドレダクターゼ、リガーゼ、トランスフェラーゼおよ
びイソメラーゼがあり、それらすべてが本発明で用いうる。プロテアーゼ(ペプ
チダーゼ)で例示されるヒドロラーゼ、セルラーゼおよびアミラーゼのようなグ
ルコシダーゼ、およびリパーゼのようなエステラーゼが好ましい。
【0127】 酵素タンパク質の分子量は、好ましくは10,000以上、更に好ましくは2
0,000〜300,000の範囲である。分子量が10,000以上のとき、
一部の酵素タンパク質は、セルロース繊維、例えば天然セルロース繊維およびレ
ーヨンの単繊維/モノフィラメント(ラメラ構造)へ浸透できない。しかも、そ
れらは合成繊維のモノフィラメントへも浸透せず、その理由はモノフィラメント
内部構造が緻密だからである。そのため、セルロース繊維および合成繊維の酵素
吸着部位は単繊維/モノフィラメントの表面に限定される。 好ましくは、柔軟化酵素タンパク質は、種類上CBDを含む不活性酵素、例え
ばセルラーゼ、キシラナーゼ、マンナナーゼ、アラビノフラノシダーゼ、アセチ
ルエステラーゼおよびキチナーゼから選択される。
【0128】 JP01280079は、ここで用いうるもう1つのタイプの柔軟化タンパク
質について記載している。これらの柔軟化タンパク質は合成、半合成またはコッ
トン布帛へ付着するポリアミノ酸樹脂溶液であり、そのため柔軟性を発揮する。
これらのポリアミノ酸は好ましくはα‐アミノ酸、例えばグルタミン酸、グリシ
ン、オルニチン、モノまたはコポリマー、例えばポリ‐γ‐L‐グルタメートで
ある。
【0129】 Croda Colloids Ltd.から商品名Coltide HQSで販売されているC18アルキル
四級小麦タンパク質誘導体も適切である。通常0.04〜0.2重量%のレベル
で含有される、これらの小麦タンパク質誘導体は、大きなコンディショニング効
果を発揮し、即ち大きな手触り、柔軟性を発揮して、コットンおよびウール布帛
の繊維毀損を防ぎ、ウール繊維の滑らかさを増すことが知られている。
【0130】 偽CBDへ連結された布帛柔軟剤が少くとも1種の有益剤である布帛柔軟化存
在物も、本発明に含まれる。このような布帛柔軟化存在物は、本発明の洗濯洗剤
および/または布帛ケア組成物内において、布帛柔軟性のみならず、しわ防止、
毛玉防止および縮み防止性も発揮することが、意外にもわかった。理論に拘束さ
れたくはないが、布帛への布帛柔軟化存在物の偽CBDを介した非常に有効な結
合が、布帛表面への布帛柔軟化存在物およびCa++塩の近づきやすさを増して
いる、と考えられる。
【0131】 近年、デュラブルプレス(durable press)布帛衣類、特にコットン布帛衣類に
対する消費者の望みが高まっている。デュラブルプレス衣類には、着用および洗
濯プロセスの双方に際して布帛のしわに抵抗する衣類がある。デュラブルプレス
衣類は、衣類のしわを防ぐために時々必要とされるアイロンがけを省くことで、
洗濯に伴う手作業をかなり減らせる。しかしながら、ほとんどの市販デュラブル
プレス布帛において、しわに抵抗する布帛の能力は、衣類が何度も着用および洗
濯されると、次第に減少してくる。本発明の布帛柔軟化存在物は、界面活性剤と
プロテアーゼとの組合せ効果と共に、布帛への布帛柔軟化存在物の非常に有効な
付着性のおかげで、布帛柔軟性のみならず、優れたしわ防止、毛玉防止および縮
み防止性も発揮することがわかった。
【0132】 適切な布帛柔軟剤は、例えば、偽CBDおよび/または連結領域に含まれるN
基のジアルキル化で連結させうる、ジアルキル単位である。好ましくは、こ
のような布帛柔軟化存在物は弱い結合を形成しない。
【0133】 本発明の組成物に適したジアルキル単位は、洗濯洗剤および/または布帛ケア
関係で現在用いられている、下記のカチオン性柔軟化界面活性剤から得ることが
できる。 アルキルまたはアルケニル鎖は、少くとも11の炭素原子、好ましくは少くと
も16の炭素原子を有している。その鎖は直鎖でもまたは分岐でもよい。ここで
アルキルまたはアルケニル鎖の具体例には: 1)N,N‐ジ(タローイルオキシエチル) 2)N,N‐ジ(2‐タローイルオキシ‐2‐オキソエチル) 3)N,N‐ジ(2‐タローイルオキシエチルカルボニルオキシエチル) 4)N‐(2‐タローイルオキシ‐2‐エチル)‐N‐(2‐タローイルオキ シ‐2‐オキソエチル) 5)N‐(2‐タローイルオキシ‐2‐オキソエチル)‐N‐(タローイル) 6)1,2‐ジタローイルオキシ および上記物質の混合物がある。 タロー鎖が少くとも部分的に不飽和であるN,N‐ジ(タローイルオキシエチ
ル)が、本発明の目的にとり好ましいアルキル鎖である。
【0134】 他の適切な布帛柔軟剤には、pH2.5および20℃の水で10g/L以下の
溶解度を有する四級アンモニウム柔軟化化合物がある。布帛柔軟剤が四級アンモ
ニウム化合物であって、少くとも1つの長鎖アルキル基が少くとも1つのエステ
ルリンクを介して四級アンモニウム化合物へ連結されているならば、特に有利で
ある。適切なカチオン性柔軟剤はUS4,137,180(Naik)およびWO93
/23510で記載されている。
【0135】 クレーまたはシリコーンも柔軟化成分として適切である。適切なクレーには、
好ましくはGB1,400,898およびUSP5,019,292で記載され
たような陽イオン交換能を有する、3層スメクタイトクレーがある。EO350
288(Unilever)で記載されているような、半単位セル当たり0.2〜0.4g
当量の範囲で格子電荷効率を有する2:1層フィロシリケートであるクレーが、
特に好ましい。
【0136】 布帛を柔軟化させるために適したポリマー滑剤も本発明に含まれる。これらに
はシリコーン、特にGB1,549,180、EP459,821(Unilever)お
よびEP459,822(Unilever)で記載されたものがある。
【0137】 本発明で含有されるとき、これらの改善された布帛柔軟化存在物は全組成物の
0.5〜50重量%、好ましくは1〜30%、更に好ましくは2〜15%のレベ
ルで通常含まれる。
【0138】染料固着剤 本発明に向いた別の適切な化学的存在物は染料固着存在物であり、その場合に
少くとも1種の有益剤は偽CBDへ連結された染料固着剤である。このような染
料固着存在物は、本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物中において、
布帛への染料固着剤の非常に有効な付着性のおかげで、向上した耐すり切れ性お
よびカラーアピアランス(colour appearance)を発揮することが、意外にもわか
った。
【0139】 染料固着剤は周知の市販物質であって、洗浄による布帛から染料の遊離を最少
に抑えることで着色布帛の外観を改善するようにデザインされている。多くの染
料固着剤はカチオン性であり、様々な四級化されたまたはそれ以外で正電荷を帯
びた有機窒素化合物をベースにしている。固着剤はいくつかの業者から様々な商
品名で市販されている。代表例には、CrosfieldからCROSCOLOR PMF(1981年
7月、Code No.7894)およびCROSCOLOR NOFF(1988年1月、Code No.8544)
;SandozからINDOSOL E-50(1984年2月27日、Ref.No.6008.35.84;ポリ
エチレンアミンベース);Sandozからも市販されていて、ここで使用上好ましい
ポリカチオン性固着剤であるSANDOFIX TPS、およびSANDOFIX SWE(カチオン性樹
脂化合物);CHT-Beitlich GMBHからREWIN SRF、REWIN SRF-OおよびREWIN DWRが
ある。他のカチオン性染料固着剤は”Aftertreatments for improving the fast
ness of dyes on textile fibres”,Christopher C.Cook(REV.PROG.COLORATION,
Vol.12,1982)で記載されている。
【0140】 本発明で使用に適した別の染料固着剤は、脂肪酸のようなアンモニウム化合物
‐ジアミン縮合物、例えばオレイルジエチルアミノエチルアミドの塩酸、酢酸、
メト硫酸およびベンジル塩酸塩、オレイルメチルジエチレンジアミンメトサルフ
ェート、モノステアリル‐エチレンジアミノトリメチルアンモニウムメトサルフ
ェートおよび三級アミンの酸化生成物;ポリマーアルキルジアミン、ポリアミン
‐塩化シアヌル縮合物およびアミノ化グリセロールジクロロヒドリンの誘導体で
ある。
【0141】 本発明の組成物中に含有されるとき、これらの染料固着存在物は、全組成物の
0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜15%のレベルで通常含まれる。
【0142】汚れ放出剤 本発明の組成物で別の適切な化学的存在物は汚れ放出存在物であり、その場合
に少くとも1種の有益剤は偽CBDへ連結された汚れ放出剤である。このような
汚れ放出剤は、本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物中において、布
帛への汚れ放出剤の非常に有効な付着性、ひいては良い汚れ放出性能を発揮する
ことが、意外にもわかった。
【0143】 本発明で使用上適切な汚れ放出剤には、エチレングリコールオリゴマー、ポリ
エチレングリコールおよび誘導体、例えばエステル交換ポリエチレングリコール
、およびプロピレンポリオキシエチレンがある。本発明の組成物で有用な他の適
切な汚れ放出剤は、慣用的には、様々な配置をとるテレフタル酸とエチレングリ
コールおよび/またはプロピレングリコール単位とのコポリマーまたはターポリ
マーである。このようなポリマーの例は、一般譲渡されたUS特許411688
5および4711730、および欧州公開特許出願0,272,033で開示さ
れている。EP‐A‐0,272,033による特に好ましいポリマーは、下記
式を有している: (CH3(PEG)43)0.75(POH)0.25〔(T‐PO)2.8 (T‐PEG)0.4〕T(POH)0.25((PEG)43CH3)0.75 上記式中PEGは‐(OC)O‐、POは(OCO)、およびTは
(pcOCCO)である。
【0144】 ジメチルテレフタレート、ジメチルスルホイソフタレート、エチレングリコー
ルおよび1,2‐プロパンジオールのランダムコポリマーとして修飾ポリエステ
ルも非常に有用であり、末端基は主にスルホベンゾエート、および二次的にエチ
レングリコールおよび/またはプロパンジオールのモノエステルからなる。目的
はスルホベンゾエート基により両末端でキャップ化されたポリマーを得ることで
あり、本関係においては“主に”上記コポリマーのほとんどがスルホベンゾエー
ト基で末端キャップ化されている。しかしながら、一部のコポリマーは完全には
キャップ化されておらず、したがってそれらの末端基はエチレングリコールおよ
び/またはプロパン‐1,2‐ジオールのモノエステルからなってもよく、“二
次的に”このような種からなる。
【0145】 ここで選択されるポリエステルは約46重量%のジメチルテレフタル酸、約1
6重量%のプロパン‐1,2‐ジオール、約10重量%のエチレングリコール、
約13重量%のジメチルスルホ安息香酸および約15重量%のスルホイソフタル
酸を含んでおり、約3000の分子量を有する。ポリエステルおよびそれらの製
造方法は、EPA311,342で詳細に記載されている。
【0146】 洗剤関係で現在用いられている他の汚れ放出剤は、1990年11月6日付J.
J.ScheibelおよびE.P.GosselinkのUS4,968,451のもの(このような
エステルオリゴマーは、(a)アリルアルコールをエトキシル化し、(b)2段
階のエステル交換/オリゴマー化操作で(a)の生成物をジメチルテレフタレー
ト(“DMT”)および1,2‐プロピレングリコール(“PG”)と反応させ
、および(c)(b)の生成物を水中でメタ重亜硫酸ナトリウムと反応させるこ
とにより製造しる);1987年12月8日付GosselinkらのUS4,711,
730のノニオン性末端キャップ化1,2‐プロピレン/ポリオキシエチレンテ
レフタレートポリエステル、例えばポリ(エチレングリコール)メチルエーテル
、DMT、PGおよびポリ(エチレングリコール)(“PEG”)のエステル交
換/オリゴマー化により製造されるもの;1988年1月26日付Gosselinkの
US4,721,580の部分および完全アニオン性末端キャップ化オリゴマー
エステル、例えばエチレングリコール(“EG”)、PG、DMTおよび3,6
‐ジオキサ‐8‐ヒドロキシオクタンスルホン酸Naからのオリゴマー;198
7年10月27日付GosselinkのUS4,702,857のノニオン性キャップ
化ブロックポリエステルオリゴマー化合物、例えばDMT、Meキャップ化PE
GおよびEGおよび/またはPG、またはDMT、EGおよび/またはPG、M
eキャップ化PEGおよびジメチル‐5‐スルホイソフタレートNaの組合せか
ら作られるもの;1989年10月31日付Maldonado、GosselinkらのUS4,
877,896のアニオン性、特にスルホアロイル末端キャップ化テレフタレー
トエステルであり、後者は洗濯および布帛コンディショニング製品の双方で有用
なSRAの代表例であって、その例はm‐スルホ安息香酸一ナトリウム塩、PG
およびDMTから作られるエステル組成物であるが、場合により、但し好ましく
はPEG、例えばPEG3400を追加してもよい。もう1つの好ましい汚れ放
出剤は、US5,415,807で記載されたスルホン化末端キャップ化タイプで
ある。
【0147】 本発明の組成物中に含有されるとき、これらの汚れ放出存在物は全組成物の0
.01〜20重量%、好ましくは0.1〜5%のレベルで通常含まれる。
【0148】増白剤 偽CBDへ連結された増白剤が少くとも1種の有益剤である増白剤存在物も、
本発明の目的に適している。このような増白剤存在物は、本発明の洗濯洗剤およ
び/または布帛ケア組成物内において、布帛への非常に有効な付着性のおかげで
、良い白さ維持性能を発揮することがわかった。
【0149】 本発明の組成物に適した増白剤は以下である: ‐ジスチリルベンゼン類、ジスチリルビフェニル類およびジビニルスチルベン類
のようなカルボサイクルタイプの化合物 ‐トリアジニルアミノスチルベン類 ‐スチルベニル‐2H‐ナフトール〔1,2‐d〕トリアゾール類のような‐ス
チルベニル‐2H‐トリアゾール類およびビス(1,2,3‐トリアゾール‐2
‐イル)スチルベン類 ‐スチルベニルベンゾオキサゾール類およびビス(ベンゾオキサゾール類)のよ
うなベンゾオキサゾール類 ‐フラン類、ベンゾ〔b〕フラン類およびベンズイミダゾール類、例えばビス(
ベンゾ〔b〕フラン‐2‐イル)ビフェニル類およびカチオン性ベンズイミダゾ
ール類 ‐1,3‐ジフェニル‐2‐ピラゾリン類 ‐クマリン類 ‐ナフタルイミド類 ‐1,3,5‐トリアジン‐2‐イル誘導体
【0150】 例えば、クマリンタイプの増白剤は、偽CBDおよび/または連結領域からそ
のNH基またはアミド基へ結合させうる。1,4‐ジ(2‐メチルアミノスチ
リル)ベンゼンのようなブリーチ安定性増白剤が好ましい。
【0151】 他の適切な増白剤は、下記構造式を有した親水性蛍光増白剤である:
【化3】 上記式中Rはアニリノ、N‐2‐ビス‐ヒドロキシエチルおよびNH‐2‐ヒ
ドロキシエチルから選択される;RはN‐2‐ビス‐ヒドロキシエチル、N‐
2‐ヒドロキシエチル‐N‐メチルアミノ、モルフィリノ、クロロおよびアミノ
から選択される;Mはナトリウムまたはカリウムのような塩形成カチオンである
【0152】 ‐上記式中Rがアニリノ、RがN‐2‐ビス‐ヒドロキシエチル、およびM
がナトリウムのようなカチオンであるとき、増白剤は4,4′‐ビス〔〔4‐ア
ニリノ‐6‐(N‐2‐ビス‐ヒドロキシエチル)‐s‐トリアジン‐2‐イル
〕アミノ〕‐2,2′‐スチルベンジスルホン酸および二ナトリウム塩である。
この具体的な増白剤種はCiba-Geigy Corporationから商品名Tinopal-UNPA-GXで
市販されている。Tinopal-UNPA-GXがすすぎ液添加組成物で有用な好ましい親水
性蛍光増白剤である。
【0153】 ‐上記式中Rがアニリノ、RがN‐2‐ヒドロキシエチル‐N‐2‐メチル
アミノ、およびMがナトリウムのようなカチオンであるとき、増白剤は4,4′
‐ビス〔〔4‐アニリノ‐6‐(N‐2‐ヒドロキシエチル‐N‐メチルアミノ
)‐s‐トリアジン‐2‐イル〕アミノ〕‐2,2′‐スチルベンジスルホン酸
二ナトリウム塩である。この具体的な増白剤種はCiba-Geigy Corporationから商
品名Tinopal 5BM-GXで市販されている。
【0154】 ‐上記式中Rがアニリノ、Rがモルフィリノ、およびMがナトリウムのよう
なカチオンであるとき、増白剤は4,4′‐ビス〔(4‐アニリノ‐6‐モルフ
ィリノ‐s‐トリアジン‐2‐イル)アミノ〕‐2,2′‐スチルベンジスルホ
ン酸ナトリウム塩である。この具体的な増白剤種はCiba-Geigy Corporationから
商品名Tinopal AMS-GXで市販されている。
【0155】 他の適切な蛍光増白剤は性質上アニオン性であり、その例は4,4′‐ビス(
2‐ジエタノールアミノ‐4‐アニリノ‐s‐トリアジン‐6‐イルアミノ)ス
チルベン‐2,2′‐ジスルホン酸二ナトリウム、4,4′‐ビス(2‐モルホ
リノ‐4‐アニリノ‐s‐トリアジン‐6‐イルアミノ)スチルベン‐2,2′
‐ジスルホン酸二ナトリウム、4,4′‐ビス(2,4‐ジアニリノ‐s‐トリ
アジン‐6‐イルアミノ)スチルベン‐2,2′‐ジスルホン酸二ナトリウム、
4′,4″‐ビス(2,4‐ジアニリノ‐s‐トリアジン‐6‐イルアミノ)ス
チルベン‐2‐スルホン酸一ナトリウム、4,4′‐ビス〔2‐アニリノ‐4‐
(N‐メチル‐N‐2‐ヒドロキシエチルアミノ)‐s‐トリアジン‐6‐イル
アミノ〕スチルベン‐2,2′‐ジスルホン酸二ナトリウム、4,4′‐ビス(
4‐フェニル‐2,1,3‐トリアゾール‐2‐イル)スチルベン‐2,2′‐
ジスルホン酸二ナトリウム、4,4′‐ビス〔2‐アニリノ‐4‐(1‐メチル
‐2‐ヒドロキシエチルアミノ)‐s‐トリアジン‐6‐イルアミノ〕スチルベ
ン‐2,2′‐ジスルホン酸二ナトリウム、2‐スチルビル‐4″‐(ナフト‐
1′,2′,4,5)‐1,2,3‐トリアゾール‐2″‐スルホン酸ナトリウ
ムおよび4,4′‐ビス(2‐スルホスチリル)ビフェニルである。高度に好ま
しい増白剤は、同時係属欧州特許出願95201943.8の特定の増白剤であ
る。
【0156】 洗剤分野で現在用いられていない様々な増白剤も、特にソフトニング・スルー
・ザ・ウォッシュ(softening-through-the-wash)プロセスに際して、それらの布
帛持続性向上のおかげで本発明にも用いうることが、意外にもわかった。好まし
くは、このような増白剤存在物は弱い結合を含まない。
【0157】 本発明の組成物中に含有されるとき、これらの増白剤存在物は全組成物の0.
001〜10重量%、好ましくは0.005〜3.5%のレベルで通常含まれる
【0158】他の適切な有益剤 偽CBDへ連結されたラテックスおよび樹脂剤が少くとも1種の有益剤である
ラテックスおよび樹脂存在物も、本発明の組成物で化学的存在物として適切であ
る。ラテックスは、布帛のドレープをきれいに仕上げるために適した物質として
規定される。樹脂は布帛で毛玉の形成を防ぐ。 適切なラテックス物質には、9802(Vinamul)のようなポリビニルアセター
ルホモポリマーがある。適切な樹脂はCiba-Geigy製のKnittex BEまたはCrosfiel
d製のCrosanol NSである。
【0159】洗濯洗剤および布帛ケア成分 本発明は、このような化学的存在物を含んでなる洗濯洗剤および/または布帛
ケア組成物にも関する。 本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物は、少くとも1種の追加洗剤
および/または布帛ケア成分を含有する。これら追加成分の性質そのもの、およ
びその配合レベルは、組成物の物理的形態、およびそれが用いられるクリーニン
グ操作の性質に依存する。 既に前記されたように、本発明に従い偽CBDへ連結させてよいすべての有益
剤が、それら未修飾の慣例的形態で本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組
成物中へ配合しうる。
【0160】 本発明による洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物には、液体、ペースト、
ゲル、バー、錠剤、スプレー、フォーム、粉末または顆粒形態がある。顆粒組成
物は“コンパクト”形態でもよく、液体組成物は“濃縮”形態でもよい。
【0161】 本発明の組成物は、例えば、手および機械洗濯洗剤組成物、例えば洗濯液添加
組成物および汚れた布帛の浸漬および/または前処理向けに適した組成物、すす
ぎ液添加布帛柔軟剤組成物として処方してよい。布帛の前または後処理物には、
ゲル、スプレーおよび液体布帛ケア組成物がある。柔軟剤の存在下または不在下
におけるすすぎサイクルも考えられる。
【0162】 洗濯機洗浄法で使用に適した組成物として処方されるとき、本発明の組成物は
、好ましくは、界面活性剤およびビルダー化合物の双方と、好ましくは有機ポリ
マー化合物、漂白剤、追加酵素、起泡抑制剤、分散剤、ライムソープ分散剤、汚
れ懸濁および再付着防止剤、および腐食抑制剤から選択される1種以上の洗剤成
分を更に含有している。洗濯組成物は追加洗剤成分として柔軟剤も含有しうる。
【0163】 本発明の組成物は、固体または液体形態で洗剤添加製品として用いうる。この
ような添加製品は慣用的洗剤組成物の性能を補強または増強させるためにあり、
クリーニングプロセスのいかなる段階で加えてもよい。 必要であれば、本洗濯洗剤組成物の密度は、20℃で測定された組成物で40
0〜1200g/L、好ましくは600〜950g/Lである。
【0164】 本組成物の“コンパクト”形態は、密度と、組成面では無機フィラー塩の量で
最もよく反映される;無機フィラー塩は粉末形態をした洗剤組成物の慣用成分で
ある;慣用的な洗剤組成物では、フィラー塩は実質量、典型的には全組成物の1
7〜35重量%で存在する。コンパクト組成物では、フィラー塩は全組成物の1
5重量%を超えない、好ましくは組成物の10%を超えない、最も好ましくは5
%を超えない量で存在する。本組成物で意味されるような無機フィラー塩は、サ
ルフェートおよびクロリドのアルカリおよびアルカリ土類金属塩から選択される
。好ましいフィラー塩は硫酸ナトリウムである。
【0165】 本発明による液体洗剤組成物は“濃縮形態”でもよく、このような場合に、本
発明による液体洗剤組成物は慣用的な液体洗剤と比較して少量の水を含有してい
る。典型的には、濃縮液体洗剤の水分は、好ましくは洗剤組成物の40重量%以
下、更に好ましくは30%以下、最も好ましくは20%以下である。
【0166】界面活性剤系 本発明による洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物は、界面活性剤がノニオ
ン性および/またはアニオン性および/またはカチオン性および/または両性お
よび/または双極性および/または半極性界面活性剤から選択しうる、界面活性
剤系を含んでいる。 界面活性剤は、典型的には、本発明の全組成物の0.1〜60重量%、好まし
くは1〜35%、更に好ましくは1〜30%のレベルで存在する。
【0167】ノニオン性界面活性剤 :本発明の界面活性剤系の適切なノニオン性界面活性剤は
、アルキルフェノールのポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリブチレンオキ
シド縮合物であり、ポリエチレンオキシド縮合物が好ましい。これらの化合物に
は、直鎖または分岐鎖配置で炭素原子約6〜約14、好ましくは炭素原子約8〜
約14のアルキル基を有するアルキルフェノールと、アルキレンオキシドとの縮
合産物がある。好ましい態様において、エチレンオキシドは、アルキルフェノー
ル1モル当たり約2〜約25モル、更に好ましくは約3〜約15モルのエチレン
オキシドに相当する量で存在する。このタイプの市販ノニオン性界面活性剤には
、GAF Corporationから販売されているIgepalTMCO-630、すべてRohm & Haas
Companyから販売されているTritonTMX-45、X-114、X-100およびX-102がある。こ
れらの界面活性剤はアルキルフェノールアルコキシレート(例えば、アルキルフ
ェノールエトキシレート)と通常称される。
【0168】 一級および二級脂肪族アルコールと約1〜約25モルのエチレンオキシドとの
縮合産物が、本発明の界面活性剤系のノニオン性界面活性剤として使用に適して
いる。脂肪族アルコールのアルキル鎖は直鎖または分岐、一級または二級であり
、通常約8〜約22の炭素原子を有している。炭素原子約8〜約20、更に好ま
しくは炭素原子約10〜約18のアルキル基を有するアルコールと、アルコール
1モル当たり約2〜約10モルのエチレンオキシドとの縮合産物が好ましい。ア
ルコール1モル当たり約2〜約7モルのエチレンオキシド、最も好ましくは2〜
5モルのエチレンオキシドが上記の縮合産物中に存在する。このタイプの市販ノ
ニオン性界面活性剤の例には、双方ともUnion Carbide Corporationから販売さ
れているTergitolTM15-S-9(C11‐C15直鎖アルコールとエチレンオキシド
9モルとの縮合産物)、TergitolTM24-L-6 NMW(C12‐C14一級アルコール
とエチレンオキシド6モルとの、狭い分子量分布の縮合産物);Shell Chemical
Companyから販売されているNeodolTM45-9(C14‐C15直鎖アルコールとエ
チレンオキシド9モルとの縮合産物)、NeodolTM23-3(C12‐C13直鎖アル
コールとエチレンオキシド3.0モルとの縮合産物)、NeodolTM45-7(C14
15直鎖アルコールとエチレンオキシド7モルとの縮合産物)、NeodolTM45-5
(C14‐C15直鎖アルコールとエチレンオキシド5モルとの縮合産物);Th
e Procter & Gamble Companyから販売されているKyroTMEOB(C13‐C15 アルコールとエチレンオキシド9モルとの縮合産物);Hoechstから販売されて
いるGenapol LA O3OまたはO50(C12‐C14アルコールとエチレンオキシド
3または5モルとの縮合産物)がある。これらの産物におけるHLBの好ましい
範囲は8〜11、最も好ましくは8〜10である。
【0169】 本発明の界面活性剤系のノニオン性界面活性剤として、約6〜約30の炭素原
子、好ましくは約10〜約16の炭素原子をもつ疎水基と、約1.3〜約10、
好ましくは約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3〜約2.7の糖単位をもつ
多糖、例えばポリグリコシドの親水基とを有する、1986年1月21日付で発
行されたLlenadoのUS特許4,565,647で開示されたアルキル多糖も有
用である。5または6つの炭素原子を有する還元糖も用いてよく、例えばグルコ
ース、ガラクトースおよびガラクトシル部分がグルコシル部分の代わりに用いう
る(場合により、疎水基が2、3、4位などに結合されて、グルコシドまたはガ
ラクトシドではなくグルコースまたはガラクトースを生じる)。例えば、追加糖
単位の1つの位置と先の糖単位の2、3、4および/または6位との間に、糖間
結合が存在してもよい。
【0170】 好ましいアルキルポリグリコシドは下記式を有している: R2O(Cn2nO)t(グリコシル)x 上記式中Rはアルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ
アルキルフェニルおよびそれらの混合物からなる群より選択される(アルキル基
は約10〜約18、好ましくは約12〜約14の炭素原子を有する);nは2ま
たは3、好ましくは2である;tは0〜約10、好ましくは0である;xは約1
.3〜約10、好ましくは約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3〜約2.7
である。グリコシルは、好ましくはグルコースから誘導される。これらの化合物
を製造するためには、アルコールまたはアルキルポリエトキシアルコールを最初
に形成させ、次いでグルコースまたはグルコース源と反応させてグルコシド(1
位に結合)を形成させる。追加グリコシル単位も、それらの1位と先のグリコシ
ル単位の2、3、4および/または6位、好ましくは主に2位との間で結合させ
てよい。
【0171】 プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合により形成された疎水性
ベースとエチレンオキシドとの縮合産物も、本発明のノニオン性界面活性剤とし
て使用に適している。これら化合物の疎水性部分は好ましくは約1500〜約1
800の分子量を有して、非水溶性を示す。この疎水性部分へのポリオキシエチ
レン部分の付加は全体的に分子の水溶性を増す傾向があり、生成物の液性はポリ
オキシエチレン含有率が縮合産物の全重量の約50%のところまでに留められる
が、これは約40モル以内のエチレンオキシドとの縮合に相当する。このタイプ
の化合物の例には、BASFから販売されている、ある種の市販PlurafacTMLF40
4およびPluronicTM界面活性剤がある。
【0172】 本発明の目的に適した別のノニオン性界面活性剤は、プロピレンオキシドとエ
チレンジアミンとの反応から得られる生成物と、エチレンオキシドとの縮合産物
である。これら産物の疎水性部分はエチレンジアミンおよび過剰プロピレンオキ
シドの反応産物からなり、通常約2500〜約3000の分子量を有する。この
疎水性部分は、縮合産物が約40〜約80重量%のポリオキシエチレンを含んで
、約5000〜約11,000の分子量を有する程度まで、エチレンオキシドと
縮合される。このタイプのノニオン性界面活性剤の例には、BASFから販売さ
れている、ある種の市販TetronicTM化合物がある。
【0173】 本発明の界面活性剤系のノニオン性界面活性剤として、アルキルフェノールの
ポリエチレンオキシド縮合物、一級および二級脂肪族アルコールと約1〜約25
モルのエチレンオキシドとの縮合産物、アルキル多糖、およびそれらの混合物が
、使用上好ましい。3〜15のエトキシ基を有するC‐C14アルキルフェノ
ールエトキシレート、2〜10のエトキシ基を有するC‐C18アルコールエ
トキシレート(好ましくはC10平均)、およびそれらの混合物が最も好ましい
【0174】 高度に好ましいノニオン性界面活性剤は、下記式のポリヒドロキシ脂肪酸アミ
ド界面活性剤である:
【化4】 上記式中RはHであるか、あるいはRはC1-4 ヒドロカルビル、2‐ヒドロ
キシエチル、2‐ヒドロキシプロピルまたはそれらの混合物であり、RはC5- 31 ヒドロカルビルであり、Zは直鎖ヒドロカルビル鎖とその鎖へ直接結合された
少くとも3つのヒドロキシルとを有するポリヒドロキシヒドロカルビル、または
そのアルコキシル化誘導体である。好ましくは、Rはメチルであり、Rは直
鎖C11-15アルキルまたはC16-18アルキルまたはアルケニル鎖、例えばココナツ
アルキル、またはそれらの混合物であり、Zは還元アミノ化反応でグルコース、
フルクトース、マルトース、ラクトースのような還元糖から誘導される。
【0175】アニオン性界面活性剤 :本発明の界面活性剤系で使用に適したアニオン性界面活
性剤は、"The Journal of the American Oil Chemists Society",52 (1975),pp.
323-329に従い気体SOでスルホン化されたC‐C20カルボン酸(即ち、
脂肪酸)の直鎖エステルを含めた、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルキ
ルエステルスルホネート界面活性剤である。適切な出発物質には、獣脂、パーム
油などから誘導されるような天然脂肪物質がある。
【0176】 特に洗濯適用向けに好ましいアルキルエステルスルホネート界面活性剤には、
下記構造式のアルキルエステルスルホネート界面活性剤がある:
【化5】 上記式中RはC‐C20ヒドロカルビル、好ましくはアルキル、またはそれ
らの組合せであり、RはC‐Cヒドロカルビル、好ましくはアルキル、ま
たはそれらの組合せであり、Mはアルキルエステルスルホネートと水溶性塩を形
成するカチオンである。適切な塩形成カチオンには、ナトリウム、カリウムおよ
びリチウムのような金属、置換または非置換アンモニウムカチオン、例えばモノ
エタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンがある。好
ましくは、RはC10‐C16アルキルであり、Rはメチル、エチルまたは
イソプロピルである。RがC10‐C16アルキルであるメチルエステルスル
ホネートが特に好ましい。
【0177】 本界面活性剤系に向いた他の適切なアニオン性界面活性剤には、式ROSO Mの水溶性塩または酸であるアルキルサルフェート界面活性剤があり、ここでR
は好ましくはC10‐C24ヒドロカルビル、好ましくはC10‐C20アルキ
ル部分を有するアルキルまたはヒドロキシアルキル、更に好ましくはC12‐C 18 アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、MはHまたはカチオン、例えば
アルカリ金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム)、アンモニウ
ムまたは置換アンモニウム(例えば、メチル‐、ジメチル‐およびトリメチル‐
アンモニウムカチオン、およびテトラメチルアンモニウムおよびジメチルピペリ
ジニウムカチオンのような四級アンモニウムカチオン、およびエチルアミン、ジ
エチルアミン、トリエチルアミンのようなアルキルアミンから誘導される四級ア
ンモニウムカチオン、およびそれらの混合物など)である。典型的には、C12 ‐C16アルキル鎖は低い洗浄温度(例えば約50℃以下)で好ましく、C16 ‐C18アルキル鎖は高い洗浄温度(例えば約50℃以上)で好ましい。
【0178】 本発明の界面活性剤系で使用に適した他のアニオン性界面活性剤には、石鹸の
塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩、
例えばモノ、ジおよびトリエタノールアミン塩を含む)、C‐C22一級また
は二級アルカンスルホネート、C‐C24オレフィンスルホネート、例えば英
国特許明細書第1,082,179号で記載されたように、アルカリ土類金属シ
トレートの熱分解産物のスルホン化により製造されるスルホン化ポリカルボン酸
、C‐C24アルキルポリグリコールエーテルサルフェート(10モル以内の
エチレンオキシドを含む);アルキルグリセロールスルホネート、脂肪アシルグ
リセロールスルホネート、脂肪オレイルグリセロールサルフェート、アルキルフ
ェノールエチレンオキシドエーテルサルフェート、パラフィンスルホネート、ア
ルキルホスフェート、アシルイセチオネートのようなイセチオネート、N‐アシ
ルタウレート、アルキルサクシナメートおよびスルホサクシネート、スルホサク
シネートのモノエステル(特に飽和および不飽和C12‐C18モノエステル)
およびスルホサクシネートのジエステル(特に飽和および不飽和C‐C12
エステル)、アシルサルコシネート、アルキルポリグルコシドのサルフェートの
ようなアルキル多糖のサルフェート(ノニオン性非サルフェート化合物が以下で
記載されている)、分岐一級アルキルサルフェート、および式RO(CHCH O)‐CHCOO(RはC‐C22アルキルであり、kは1〜1
0の整数であり、Mは可溶性塩形成カチオンである)のようなアルキルポリエト
キシカルボキシレートがある。トール油中に存在するか、またはそれから誘導さ
れる、ロジン、水素化ロジン、樹脂酸および水素化樹脂酸のような、樹脂酸およ
び水素化樹脂酸も適切である。
【0179】 別な例は、”Surface Active Agents and Detergents”(Vol.I and II,Schwar
tz,Perry and Berch)で記載されている。様々なこのような界面活性剤は、19
75年12月30日付で発行されたLaughlinらのUS特許3,929,678の
第23欄58行目〜第29欄23行目でも一般的に開示されている(参考のため
ここに組み込まれる)。
【0180】 ここで含有されるとき、本発明の洗濯洗剤組成物は典型的には約1〜約40重
量%、好ましくは約3〜約20%のこのようなアニオン性界面活性剤を含んでな
る。
【0181】 高度に好ましいアニオン性界面活性剤には、式RO(A)SOMの水溶性
塩または酸であるアルキルアルコキシル化サルフェート界面活性剤があり、ここ
でRは非置換C10‐C24アルキルまたはC10‐C24アルキル部分を有す
るヒドロキシアルキル基、好ましくはC12‐C20アルキルまたはヒドロキシ
アルキル、更に好ましくはC12‐C18アルキルまたはヒドロキシアルキルで
あり、Aはエトキシまたはプロポキシ単位であり、mはゼロより大きく、典型的
には約0.5〜約6、更に好ましくは約0.5〜約3であり、MはHまたはカチ
オン、例えば金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウ
ム、マグネシウム等)、アンモニウムまたは置換アンモニウムカチオンである。
アルキルエトキシル化サルフェートおよびアルキルプロポキシル化サルフェート
がここでは考えられる。置換アンモニウムカチオンの具体例には、メチル、ジメ
チル、トリメチル‐アンモニウムカチオン、並びにテトラメチルアンモニウムお
よびジメチルピペリジニウムカチオンのような四級アンモニウムカチオン、並び
にエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンのようなアルキルアミンか
ら誘導されるもの、それらの混合物などがある。例示の界面活性剤は、C12
18アルキルポリエトキシレート(1.0)サルフェート(C12‐C18
(1.0)M)、C12‐C18アルキルポリエトキシレート(2.25)サル
フェート(C12‐C18E(2.25)M)、C12‐C18アルキルポリエ
トキシレート(3.0)サルフェート(C12‐C18E(3.0)M)および
12‐C18アルキルポリエトキシレート(4.0)サルフェート(C12
18E(4.0)M)であり、Mは便宜上ナトリウムおよびカリウムから選択
される。
【0182】 別の高度に好ましいアニオン性界面活性剤は、参考のためここに組み込まれる
、The Procter & Gamble Companyによる公開出願:WO97/38957、WO
97/39090、WO97/38956、WO97/39091、WO97/
38972およびWO97/39091で記載されている中間鎖分岐アニオン性
界面活性剤である。本発明の組成物は、全組成物の0.1〜50重量%、好まし
くは0.5〜40%、更に好ましくは1〜35%で、下記式の1種以上の長アル
キル鎖中間鎖分岐界面活性剤化合物を通常含有する: A‐X‐B
【0183】 (I)Aは全部で9〜22、好ましくは12〜約18の炭素を有する疎水性
中間鎖分岐アルキル部分であり、(1)8〜21炭素原子の範囲で‐X‐B部分
へ結合された最長炭素直鎖;(2)この最長炭素直鎖から分岐する1以上のC ‐Cアルキル部分を有して;(3)少くとも1つの分岐アルキル部分が、2位
炭素(‐X‐B部分へ結合された1位炭素(#1)から数える)から末端炭素−
2炭素((ω‐2)位炭素)までの範囲内の位置で、最長炭素直鎖の炭素へ直接
結合されている;および(4)これら化合物のうち2種以上が存在しているとき
、上記式中のA‐X部分における炭素原子の平均総数は、11より大きく20
まで、好ましくは14.5〜約18、更に好ましくは約15〜約17の範囲内で
ある;
【0184】 (II)Bはサルフェート、スルホネート、アミンオキシド、ポリオキシアルキ
レン、好ましくはポリオキシエチレンおよびポリオキシプロピレン、アルコキシ
ル化サルフェート、ポリヒドロキシ部分、ホスフェートエステル、グリセロール
スルホネート、ポリグルコネート、ポリホスフェートエステル、ホスホネート、
スルホサクシネート、スルホサクシナメート、ポリアルコキシル化カルボキシレ
ート、グルカミド、タウリネート、サルコシネート、グリシネート、イセチオネ
ート、ジアルカノールアミド、モノアルカノールアミド、モノアルカノールアミ
ドサルフェート、ジグリコールアミド、ジグリコールアミドサルフェート、グリ
セロールエステル、グリセロールエステルサルフェート、グリセロールエーテル
、グリセロールエーテルサルフェート、ポリグリセロールエーテル、ポリグリセ
ロールエーテルサルフェート、ソルビタンエステル、ポリアルコキシル化ソルビ
タンエステル、アンモニオアルカンスルホネート、アミドプロピルベタイン、ア
ルキル化四級物(quat)、アルキル化/ポリヒドロキシアルキル化四級物、アル
キル化四級物、アルキル化/ポリヒドロキシル化オキシプロピル四級物、イミダ
ゾリン類、2‐イルサクシネート、スルホン化アルキルエステルおよびスルホン
化脂肪酸から選択される親水性部分である;および
【0185】 (III)Xは‐CH‐および‐C(O)‐から選択される。
【0186】 好ましい中間鎖分岐アニオン性界面活性剤は、A部分が下記式を有する分岐
一級アルキル部分である、前記式のものである:
【化6】 上記において、この式の分岐一級アルキル部分(R、RおよびR分岐を含む
)における炭素原子の総数は13〜19である;R、RおよびRは各々独立
して水素およびC‐Cアルキル(好ましくはメチル)から選択されるが、但
しR、RおよびRがすべて水素であることはなく、zが0であるとき、少く
ともRまたはRは水素ではない;wは0〜13の整数である;xは0〜13の
整数である;yは0〜13の整数である;zは0〜13の整数である;w+x+
y+zは7〜13である。
【0187】 更に好ましくは、上記の界面活性剤は下記式の化合物:
【化7】 またはその混合物である;上記式中Mは1以上のカチオンを表わす;a、b、d
およびeは整数であり、a+bは10〜16であり、d+eは8〜14であり、
更に a+b=10のとき、aは2〜9の整数、bは1〜8の整数である; a+b=11のとき、aは2〜10の整数、bは1〜9の整数である; a+b=12のとき、aは2〜11の整数、bは1〜10の整数である; a+b=13のとき、aは2〜12の整数、bは1〜11の整数である; a+b=14のとき、aは2〜13の整数、bは1〜12の整数である; a+b=15のとき、aは2〜14の整数、bは1〜13の整数である; a+b=16のとき、aは2〜15の整数、bは1〜14の整数である; d+e=8のとき、dは2〜7の整数、eは1〜6の整数である; d+e=9のとき、dは2〜8の整数、eは1〜7の整数である; d+e=10のとき、dは2〜9の整数、eは1〜8の整数である; d+e=11のとき、dは2〜10の整数、eは1〜9の整数である; d+e=12のとき、dは2〜11の整数、eは1〜10の整数である; d+e=13のとき、dは2〜12の整数、eは1〜11の整数である; d+e=14のとき、dは2〜13の整数、eは1〜12の整数である; 2種以上のこれらサルフェート界面活性剤が界面活性剤系中に存在するとき、分
岐一級アルキル部分における炭素原子の平均総数は11〜20、好ましくは14
.5〜18である。 11〜20、好ましくは16〜18の炭素原子を有するA‐X部分をもち、
Bがサルフェート基である、上記の界面活性剤が特に好ましい。
【0188】カチオン性界面活性剤 :ここで洗浄目的に向いた適切なカチオン性界面活性剤は
、1つの長鎖ヒドロカルビル基を有するものである。このようなカチオン性界面
活性剤の例には、アンモニウム界面活性剤、例えばアルキルトリメチルアンモニ
ウムハロゲナイド、および下記式を有する界面活性剤がある: 〔R2(OR3)y〕〔R4(OR3)y25+- 上記式中Rはアルキル鎖中に約8〜約18の炭素原子を有するアルキルまたは
アルキルベンジル基である;各Rは‐CHCH‐、‐CHCH(CH )‐、‐CHCH(CHOH)‐、‐CHCHCH‐およびそれらの
混合物からなる群より選択される;各RはC‐Cアルキル、C‐C
ドロキシアルキル、2つのR基を連結して形成されたベンジル環構造体、‐C
CHOH‐CHOHCORCHOHCHOH(Rは約1000以下の
分子量を有するヘキソースまたはヘキソースポリマーである)、およびyが0で
ないとき水素からなる群より選択される;RはRと同様であるか、またはR +Rの炭素原子の総数が約18以下となるアルキル鎖である;各yは0〜約
10であって、y値の合計は0〜約15である;Xはいずれか適合しうるアニオ
ンである。
【0189】 本発明に適した四級アンモニウム界面活性剤は下記式(I)を有している:
【化8】 上記式中Rは短鎖長アルキル(C‐C10)または下記式(II)のアルキル
アミドアルキルである:
【化9】 (yは2〜4、好ましくは3である); 上記式中RはHまたはC‐Cアルキルである; 上記式中xは0〜4、好ましくは0〜2、最も好ましくは0である; 上記式中R、RおよびRは同一であるかまたは異なっており、短鎖アルキ
ル(C‐C)または下記式IIIのアルコキシル化アルキルである;
【化10】 (RはC‐Cであり、zは1または2である) 上記式中Xは対イオン、好ましくはハライド、例えばクロリドまたはメチル硫
酸イオンである。
【0190】 好ましい四級アンモニウム界面活性剤は、RがC、C10またはそれらの
混合物、x=0、R、R=CHおよびR=CHCHOHである、式
Iで定義されたようなものである。
【0191】 高度に好ましいカチオン性界面活性剤は、下記式を有した、本組成物で有用な
水溶性四級アンモニウム化合物である: R1234+- (i) 上記式中RはC‐C16アルキルであり、R、RおよびRの各々は独
立してC‐Cアルキル、C‐Cヒドロキシアルキル、ベンジルおよび‐
(C40H(xは2〜5の値を有する)であり、Xはアニオンである。
、RまたはRのうち1以下はベンジルでなければならない。 Rにとり好ましいアルキル鎖長はC12‐C15であり、特にそのアルキル
基はココナツまたはパーム核脂肪から誘導される鎖長の混合物であるか、あるい
はオレフィンビルドアップまたはオキソアルコール合成により合成で誘導される
。R、RおよびRにとり好ましい基はメチルおよびヒドロキシエチル基で
あり、アニオンXはハライド、メト硫酸、酢酸およびリン酸イオンから選択され
る。
【0192】 ここで使用に適した式(i)の四級アンモニウム化合物の例は以下である: ココナツトリメチルアンモニウムクロリドまたはブロミド ココナツメチルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリドまたはブロミド デシルトリエチルアンモニウムクロリド デシルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリドまたはブロミド C12-15ジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリドまたはブロミド ココナツジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリドまたはブロミド ミリスチルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドまたはブロミド ラウリルジメチル(エテノキシ)アンモニウムクロリドまたはブロミド コリンエステル(RがCH‐CH‐O‐C(=O)‐C12-14アルキルで
あり、R、R、Rがメチルである、式(i)の化合物) ジアルキルイミダゾリン(式(i)の化合物)
【0193】 ここで有用な他のカチオン性界面活性剤は、1980年10月14日付で発行
されたCambreのUS特許4,228,044および欧州特許出願EP000,2
24でも記載されている。
【0194】 典型的な布帛柔軟化カチオン性界面活性剤には非水溶性四級アンモニウム布帛
柔軟化活性剤またはそれらに相当するアミン前駆体があり、ジ長鎖アルキルアン
モニウムクロリドまたはメチルサルフェートが最も常用されている。 これらの中で好ましいカチオン性柔軟剤には以下がある: 1)ジタロージメチルアンモニウムクロリド(DTDMAC) 2)ジ水素化タロージメチルアンモニウムクロリド 3)ジ水素化タロージメチルアンモニウムメチルサルフェート 4)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 5)ジオレイルジメチルアンモニウムクロリド 6)ジパルミチルヒドロキシエチルメチルアンモニウムクロリド 7)ステアリルベンジルジメチルアンモニウムクロリド 8)タロートリメチルアンモニウムクロリド 9)水素化タロートリメチルアンモニウムクロリド 10)C12-14アルキルヒドロキシエチルジメチルアンモニウムクロリド 11)C12-18アルキルジヒドロキシエチルメチルアンモニウムクロリド 12)ジ(ステアロイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロリド (DSOEDMAC) 13)ジ(タローオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロリド 14)ジタローイミダゾリニウムメチルサルフェート 15)1‐(2‐タローイルアミドエチル)‐2‐タローイルイミダゾリニウ ムメチルサルフェート
【0195】 生分解性四級アンモニウム化合物が、伝統的に用いられているジ長鎖アルキル
アンモニウムクロリドおよびメチルサルフェートの代わりとして提供されている
。このような四級アンモニウム化合物は、カルボキシ基のような官能基を介在さ
せた長鎖アルキル(アルケニル)基を有している。上記物質およびそれらを含有
した布帛柔軟化組成物は、EP‐A‐0,040,562およびEP‐A‐0,
239,910のような多数の文献で開示されている。
【0196】 四級アンモニウム化合物およびそのアミン前駆体は、下記式(I)または(II
)を有している:
【化11】 上記式中Qは‐O‐C(O)‐、‐C(O)‐O‐、‐O‐C(O)‐O‐、‐
NR‐C(O)‐、‐C(O)‐NR‐から選択される; Rは(CH‐Q‐TまたはTである; Rは(CH‐Q‐TまたはT、あるいはRである; RはC‐Cアルキル、C‐CヒドロキシアルキルまたはHである; RはH、C‐CアルキルまたはC‐Cヒドロキシアルキルである; T、T、T、T、Tは独立してC11‐C22アルキルまたはアルケ
ニルである; nおよびmは1〜4の整数である;および Xは柔軟剤適合性アニオンである。柔軟剤適合性アニオンの非制限例にはクロ
リドまたはメチルサルフェートがある。
【0197】 アルキルまたはアルケニル鎖T、T、T、T、Tは、少くとも11
の炭素原子、好ましくは少くとも16の炭素原子を有していなければならない。
その鎖は直鎖でもまたは分岐でもよい。獣脂は長鎖アルキルおよびアルケニル物
質の便利で安価な供給源である。T、T、T、T、Tが獣脂に典型的
な長鎖物質の混合物を表している化合物が特に好ましい。
【0198】 本水性布帛柔軟化組成物で使用に適した四級アンモニウム化合物の具体例には
: 1)N,N‐ジ(タローイルオキシエチル)‐N,N‐ジメチルアンモニウム
クロリド 2)N,N‐ジ(タローイルオキシエチル)‐N‐メチル,N‐(2‐ヒドロ
キシエチル)アンモニウムメチルサルフェート 3)N,N‐ジ(2‐タローイルオキシ‐2‐オキソエチル)‐N,N‐ジメ
チルアンモニウムクロリド 4)N,N‐ジ(2‐タローイルオキシエチルカルボニルオキシエチル)‐N
,N‐ジメチルアンモニウムクロリド 5)N‐(2‐タローイルオキシ‐2‐エチル)‐N‐(2‐タローイルオキ
シ‐2‐オキソエチル)‐N,N‐ジメチルアンモニウムクロリド 6)N,N,N‐トリ(タローイルオキシエチル)‐N‐メチルアンモニウム
クロリド 7)N‐(2‐タローイルオキシ‐2‐オキソエチル)‐N‐(タローイル‐
N,N‐ジメチルアンモニウムクロリド) 8)1,2‐ジタローイルオキシ‐3‐トリメチルアンモニオプロパンクロリ
ド および上記物質の混合物がある。
【0199】 界面活性剤は、好ましくは、組成物中に存在する酵素成分と適合するように処
方される。液体またはゲル組成物では、界面活性剤は、これらの組成物中で酵素
の安定性を促すか、またはそれを少くとも分解しないように処方されることが、
最も好ましい。本発明の組成物は、両性、双極性および/または半極性界面活性
剤を更に含有しうる。
【0200】 両性界面活性剤も本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物で使用に適
している。これらの界面活性剤は、二級または三級アミンの脂肪族誘導体、ある
いはヘテロ環式二級および三級アミンの脂肪族誘導体として広く記載することが
でき、ここで脂肪族基は直鎖でもまたは分岐鎖でもよい。脂肪族置換基の1つは
少くとも約8つの炭素原子、典型的には約8〜約18の炭素原子を有し、少くと
も1つはアニオン性水溶性基、例えばカルボキシ、スルホン酸、硫酸基を有して
いる。両性界面活性剤の例については、1975年12月30日付で発行された
LaughlinらのUS特許3,929,678の第19欄18〜35行目参照。 ここで含有されるとき、本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物は典
型的には0.2〜約15重量%、好ましくは約1〜約10%のこのような両性界
面活性剤を含む。
【0201】 洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物で使用に適した双極性界面活性剤は、
二級および三級アミンの誘導体、ヘテロ環式二級および三級アミンの誘導体、あ
るいは四級アンモニウム、四級ホスホニウムまたは三級スルホニウム化合物の誘
導体として広く記載しうる。双極性界面活性剤の例については、1975年12
月30日付で発行されたLaughlinらのUS特許3,929,678の第19欄3
8行目〜第22欄48行目参照。 ここで含有されるとき、本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物は典
型的には0.2〜約15重量%、好ましくは約1〜約10%のこのような双極性
界面活性剤を含む。
【0202】 半極性ノニオン性界面活性剤は、炭素原子約10〜約18の1つのアルキル部
分、炭素原子約1〜約3のアルキル基およびヒドロキシアルキル基からなる群よ
り選択される2つの部分を有した水溶性アミンオキシド;炭素原子約10〜約1
8の1つのアルキル部分、炭素原子約1〜約3のアルキル基およびヒドロキシア
ルキル基からなる群より選択される2つの部分を有した水溶性ホスフィンオキシ
ド;炭素原子約10〜約18の1つのアルキル部分、炭素原子約1〜約3のアル
キルおよびヒドロキシアルキル部分からなる群より選択される部分を有した水溶
性スルホキシドを含めた、特定カテゴリーのノニオン性界面活性剤である。
【0203】 半極性ノニオン性洗剤界面活性剤には、下記式を有したアミンオキシド界面活
性剤がある:
【化12】 上記式中Rは約8〜約22の炭素原子を有するアルキル、ヒドロキシアルキル
、アルキルフェニル基またはそれらの混合物である;Rは約2〜約3の炭素原
子を有するアルキレン、ヒドロキシアルキレン基またはそれらの混合物である;
xは0〜約3である;各Rは約1〜約3の炭素原子を有するアルキルまたはヒ
ドロキシアルキル基、あるいは約1〜約3のエチレンオキシド基を有するポリエ
チレンオキシド基である。R基は、例えば酸素または窒素原子を介して互いに
結合されて、環構造を形成してもよい。 これらのアミンオキシド界面活性剤には、特にC10‐C18アルキルジメチ
ルアミンオキシドおよびC‐C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミ
ンオキシドがある。 ここで含有されるとき、本発明の組成物は典型的には0.2〜約15重量%、
好ましくは約1〜約10%のこのような半極性ノニオン性界面活性剤を含む。
【0204】 一級または三級アミンの群から選択される界面活性剤も、本発明の洗濯洗剤お
よび/または布帛ケア組成物で使用に適している。ここで使用に適した一級アミ
ンには、式RNHによるアミンがあり、ここでRはC‐C12、好まし
くはC‐C10アルキル鎖、またはRX(CHであり、Xは‐O‐、
‐C(O)NH‐または‐NH‐であり、RはC‐C12アルキル鎖であり
、nは1〜5、好ましくは3である。Rアルキル鎖は直鎖でもまたは分岐鎖で
もよく、12以下、好ましくは5未満のエチレンオキシド部分を介在させてもよ
い。 上記式による好ましいアミンはn‐アルキルアミンである。ここで使用に適し
たアミンは、1‐ヘキシルアミン、1‐オクチルアミン、1‐デシルアミンおよ
びラウリルアミンから選択される。他の好ましい一級アミンには、C‐C10 オキシプロピルアミン、オクチルオキシプロピルアミン、2‐エチルヘキシルオ
キシプロピルアミン、ラウリルアミドプロピルアミンおよびアミドプロピルアミ
ンがある。
【0205】 ここで使用に適した三級アミンには式RNを有する三級アミンがあ
り、ここでRおよびRはC‐Cアルキル鎖または
【化13】 であり、RはC‐C12、好ましくはC‐C10アルキル鎖であるか、ま
たはRはRX(CH(Xは‐O‐、‐C(O)NH‐または‐NH‐
である)であり、RはC‐C12であり、nは1〜5、好ましくは2〜3で
ある。RはHまたはC‐Cアルキルであり、xは1〜6である。Rおよ
びRは直鎖でもまたは分岐鎖でもよい;Rアルキル鎖は12以下、好ましく
は5未満のエチレンオキシド部分を介在させてもよい。
【0206】 好ましい三級アミンは、RがC‐C12アルキル鎖で、RおよびR
‐Cアルキルまたは
【化14】 (上記式中RはHまたはCHであり、x=1〜2である)である、RNである。 下記式のアミドアミンも好ましい:
【化15】 上記式中RはC‐C12アルキルであり、nは2〜4、好ましくはnは3で
あり、RおよびRはC‐Cである。
【0207】 本発明の最も好ましいアミンには、1‐オクチルアミン、1‐ヘキシルアミン
、1‐デシルアミン、1‐ドデシルアミン、C8-10オキシプロピルアミン、N‐
ココ‐1,3‐ジアミノプロパン、ココナツアルキルジメチルアミン、ラウリル
ジメチルアミン、ラウリルビス(ヒドロキシエチル)アミン、ココビス(ヒドロ
キシエチル)アミン、2モルプロポキシル化ラウリルアミン、2モルプロポキシ
ル化オクチルアミン、ラウリルアミドプロピルジメチルアミン、C8-10アミドプ
ロピルジメチルアミンおよびC10アミドプロピルジメチルアミンがある。 本組成物で使用上最も好ましいアミンは、1‐ヘキシルアミン、1‐オクチル
アミン、1‐デシルアミン、1‐ドデシルアミンである。特に望ましいものは、
n‐ドデシルジメチルアミン、ビスヒドロキシエチルココナツアルキルアミン、
7回エトキシル化オレイルアミン、ラウリルアミドプロピルアミンおよびココア
ミドプロピルアミンである。
【0208】酵素関連成分 添加しうる他の適切な洗剤成分は、1992年1月31日付で出願された同時
係属欧州特許出願92870018.6で記載されている酵素酸化スカベンジャ
ーである。このような酵素酸化スカベンジャーの例は、エトキシル化テトラエチ
レンポリアミンである。
【0209】 様々な酵素物質および合成洗剤組成物中へのそれらの配合手段も、Genencor I
nternationalのWO9307263AおよびWO9307260A、NovoのWO
8908694A、および1971年1月5日付McCartyらのUS3,553,
139で開示されている。酵素は、1978年7月18日付PlaceらのUS4,
101,457および1985年3月26日付HughesのUS4,507,219
でも更に開示されている。液体洗剤処方物で有用な酵素物質およびこのような処
方物中へのそれらの配合は、1981年4月14日付HoraらのUS4,261,
868で開示されている。洗剤で有用な酵素は様々な技術で安定化させうる。酵
素安定化技術は、1971年8月17日付GedgeらのUS3,600,319、
1986年10月29日付VenegasのEP199,405およびEP200,5
86で開示および例示されている。酵素安定化系も、例えばUS3,519,5
70で記載されている。プロテアーゼ、キシラナーゼおよびセルラーゼを与える
有用なBacillus sp.AC13は、NovoのWO9401532Aで記載されている
【0210】ビルダー系 本発明による洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物は、ビルダー系を更に含
んでもよい。アルミノシリケート物質、シリケート、ポリカルボキシレート、ア
ルキルまたはアルケニルコハク酸、および脂肪酸、エチレンジアミン四酢酸、ジ
エチレントリアミンペンタメチレン酢酸のような物質、金属イオン封鎖剤、例え
ばアミノポリホスホネート、特にエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸お
よびジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸を含めて、いかなる慣用的
なビルダー系もここでは使用に適している。リン酸ビルダーもここでは用いてよ
い。
【0211】 適切なビルダーには、無機イオン交換物質、通常無機の水和したアルミノシリ
ケート物質、更に具体的には水和合成ゼオライト、例えば水和ゼオライトA、X
、B、HSまたはMAPがある。 もう1つの適切な無機ビルダー物質は、積層シリケート、例えばSKS‐6(
Hoechst)である。SKS‐6はケイ酸ナトリウム(NaSi)からなる
結晶積層シリケートである。
【0212】 1つのカルボキシ基を有する適切なポリカルボキシレートには、ベルギー特許
831,368、821,369および821,370で開示されたような、乳
酸、グリコール酸およびそれらのエーテル誘導体がある。2つのカルボキシ基を
有するポリカルボキシレートには、コハク酸、マロン酸、(エチレンジオキシ)
二酢酸、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タルトロン酸およびフマル酸の
水溶性塩、並びにドイツ特許公開2,446,686、2,446,687およ
びUS特許3,935,257で記載されたエーテルカルボキシレート、および
ベルギー特許840,623で記載されたスルフィニルカルボキシレートがある
。3つのカルボキシ基を有するポリカルボキシレートには、特に水溶性シトレー
ト、アコニトレートおよびシトラコネート、並びに英国特許1,379,241
で記載されたカルボキシメチルオキシサクシネート、オランダ出願720587
3で記載されたラクトキシサクシネートのようなサクシネート誘導体、および英
国特許1,387,447で記載された2‐オキサ‐1,1,3‐プロパントリ
カルボキシレートのようなオキシポリカルボキシレート物質がある。
【0213】 4つのカルボキシ基を有するポリカルボキシレートには、英国特許1,261
,829で開示されたオキシジサクシネート、1,1,2,2‐エタンテトラカ
ルボキシレート、1,1,3,3‐プロパンテトラカルボキシレートおよび1,
1,2,3‐プロパンテトラカルボキシレートがある。スルホ置換基を有するポ
リカルボキシレートには、英国特許1,398,421、1,398,422お
よびUS特許3,936,448で開示されたスルホサクシネート誘導体、およ
び英国特許1,082,179で記載されたスルホン化熱分解シトレートがあり
、ホスホン置換基を有するポリカルボキシレートは英国特許1,439,000
で開示されている。
【0214】 脂環式およびヘテロ環式ポリカルボキシレートには、シクロペンタン‐シス,
シス,シス‐テトラカルボキシレート、シクロペンタジエニドペンタカルボキシ
レート、2,3,4,5‐テトラヒドロフラン‐シス,シス,シス‐テトラカル
ボキシレート、2,5‐テトラヒドロフラン‐シス‐ジカルボキシレート、2,
2,5,5‐テトラヒドロフラン‐テトラカルボキシレート、1,2,3,4,
5,6‐ヘキサン‐ヘキサカルボキシレート、並びにソルビトール、マンニトー
ルおよびキシリトールのような多価アルコールのカルボキシメチル誘導体がある
。芳香族ポリカルボキシレートには、メリット酸、ピロメリット酸、および英国
特許1,425,343で開示されたフタル酸誘導体がある。
【0215】 上記の中で好ましいポリカルボキシレートは、1分子当たり3以内のカルボキ
シ基を有したヒドロキシカルボキシレート、更に詳しくはシトレートである。 本発明の組成物で使用上好ましいビルダー系には、ゼオライトAのような非水
溶性アルミノシリケートビルダーまたは積層シリケート(SKS‐6)と、クエ
ン酸のような水溶性カルボキシレートキレート化剤との混合物がある。更に好ま
しいビルダーはゼオライトAおよびトリポリリン酸ナトリウムである。本発明の
液体洗剤組成物で使用上好ましいビルダー系は、石鹸およびポリカルボキシレー
トである。
【0216】 顆粒組成物で使用上ビルダー系の一部を形成しうる他のビルダー物質には、炭
酸、重炭酸、ケイ酸アルカリ金属のような無機物質、並びに有機ホスホネート、
アミノポリアルキレンホスホネートおよびアミノポリカルボキシレートのような
有機物質がある。 他の適切な水溶性有機塩はホモもしくはコポリマー酸またはそれらの塩であり
、その場合にポリカルボン酸は2以下の炭素原子で互いに離された少くとも2つ
のカルボキシル基を有している。このタイプのポリマーはGB‐A‐1,596
,756で開示されている。このような塩の例は、MW2000〜5000のポ
リアクリレート、およびそれらと無水マレイン酸とのコポリマーであり、このよ
うなコポリマーは20,000〜70,000、特に約40,000の分子量を
有している。
【0217】 洗浄ビルダー塩は、組成物の5〜80重量%、好ましくは10〜70%、最も
一般的には30〜60%のレベルで、本発明の組成物中に通常含有される。
【0218】キレート化剤 本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物は、1種以上の鉄および/ま
たはマンガンキレート化剤も場合により含有してよい。このようなキレート化剤
は、すべて以下で記載されているようなアミノカルボキシレート、アミノホスホ
ネート、多官能性置換芳香族キレート化剤およびそれらの混合物からなる群より
選択しうる。理論に拘束されたくはないが、これら物質の効果は、可溶性キレー
トの形成により洗浄液から鉄およびマンガンイオンを除去しうる、それらの例外
的な能力に一部起因していると考えられる。
【0219】 任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートには、エチレンジア
ミン四酢酸、N‐ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ニトリロ三酢酸、
エチレンジアミン四プロピオン酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエチレ
ントリアミン五酢酸およびエタノールジグリシン、それらのアルカリ金属、アン
モニウムおよび置換アンモニウム塩、およびそれらの混合物がある。
【0220】 アミノホスホネートも、少くとも低レベルの全リンが洗剤組成物で許容される
ときに、本発明の組成物でキレート化剤として使用に適しており、それにはDEQU
ESTのようなエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)がある。好
ましくは、これらのアミノホスホネートは炭素原子約7以上のアルキルまたはア
ルケニル基を含まない。
【0221】 多官能性置換芳香族キレート化剤も本組成物で有用である。1974年5月2
1日付で発行されたConnorらのUS特許3,812,044参照。このタイプの
好ましい化合物は、酸形の場合、1,2‐ジヒドロキシ‐3,5‐ジスルホベン
ゼンのようなジヒドロキシジスルホベンゼンである。
【0222】 ここで使用上好ましい生分解性キレーターは、1987年11月3日付Hartma
nおよびPerkinsのUS特許4,704,233で記載されているようなエチレン
ジアミン二コハク酸(“EDDS”)、特に〔S,S〕異性体である。 本組成物は、例えばゼオライト、積層シリケートなどのような不溶性ビルダー
と一緒にすると有用なキラントまたはコビルダーとして、水溶性メチルグリシン
二酢酸(MGDA)塩(または酸形)も含有してよい。
【0223】 本組成物で利用されるならば、これらのキレート化剤は組成物の通常0.1〜
15重量%、好ましくは0.1〜3.0%のレベルで含有される。
【0224】起泡抑制剤 本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物でもう1つの任意成分は、シ
リコーンおよびシリカ‐シリコーン混合物により例示される起泡抑制剤である。
シリコーンはアルキル化ポリシロキサン物質で通常代表され、シリカはシリカエ
ーロゲル、キセロゲルおよび様々なタイプの疎水性シリカにより例示される微細
形態で通常用いられる。これらの物質は粒子として配合することができ、その際
に起泡抑制剤は水溶性または水分散性で実質上非界面活性の洗剤不透過性キャリ
ア中で放出しうるように配合されることが有利である。一方、起泡抑制剤は液体
キャリアに溶解または分散させて、1種以上の他成分にスプレーすることで適用
してもよい。
【0225】 好ましいシリコーン起泡抑制剤は、BartollotaらのUS特許3,933,67
2で開示されている。他の特に有用な起泡抑制剤は自己乳化シリコーン起泡抑制
剤であり、1977年4月28日付で公開されたドイツ特許出願DTOS2,6
46,126で記載されている。このような化合物の例はDow Corningから市販
されているDC‐544であり、これはシロキサン‐グリコールコポリマーであ
る。特に好ましい起泡抑制剤は、シリコーン油および2‐アルキル‐アルカノー
ルの混合物からなる起泡抑制剤系である。適切な2‐アルキル‐アルカノールは
、商品名Isofol12Rで市販されている2‐ブチルオクタノールである。このよ
うな起泡抑制剤系は、1992年11月10日付で出願された同時係属欧州特許
出願N92870174.7で記載されている。 特に好ましいシリコーン起泡抑制剤は、同時係属欧州特許出願N゜92201
649.8で記載されている。上記組成物はAerosilのような溶融無孔質シリ
カと組み合せたシリコーン/シリカ混合物を含むことができる。
【0226】 上記の起泡抑制剤は、組成物の0.001〜2重量%、好ましくは0.01〜
1%のレベルで、本発明の組成物中に通常用いられる。
【0227】分散剤 本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物で使用に適した分散剤は、ホ
モまたはコポリマー酸またはそれらの塩のような水溶性有機塩であり、そのポリ
カルボン酸は2以下の炭素原子で互いに離された少くとも2つのカルボキシル基
を有している。このタイプのポリマーはGB‐A‐1,596,756で開示さ
れている。このような塩の例はMW2000〜5000のポリアクリレート、お
よびそれらと無水マレイン酸とのコポリマーであり、このようなコポリマーは1
000〜100,000の分子量を有している。特に、4000の分子量を有す
る480Nのようなアクリレートおよびメチルアクリレートのコポリマーは、組
成物の0.5〜20重量%のレベルで、本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケ
ア組成物へ加えうる。
【0228】 他の適切な分散剤にはライムソープペプタイザー化合物があり、これは8以下
、好ましくは7以下、最も好ましくは6以下の下記のようなライムソープ分散力
(LSDP)を有していることが好ましい。ライムソープペプタイザー化合物は
、好ましくは0.0001〜20重量%のレベルで存在する。
【0229】 ライムソープペプタイザーの有効性の数値尺度はライムソープ分散力(LSD
P)により示され、H.C.Borghetty and C.A.Bergman,J.Am.Oil.Chem.Soc.,volum
e 27,pages 88-90(1950)の論文で記載されているようなライムソープ分散試験を
用いて測定される。このライムソープ分散試験法は当業者に広く用いられており
、例えば下記レビュー文献:W.N.Linfield,Surfactant Science Series,Volume
7,p.3;W.N.Linfield,Tenside Surf.det.,volume 27,pages 159-163(1990);M.K
.Nagarajan,W.F.Masler,Cosmetics and Toiletries,volume 104,pages 71-73(19
89)で記載されている。LSDPとは、333ppm CaCO(Ca:Mg
=3:2)相当硬度の水30ml中でオレイン酸ナトリウム0.025gにより
形成されたライムソープ沈降物を分散させる上で必要な、分散剤対オレイン酸ナ
トリウムの%重量比のことである。
【0230】 ここで使用に適したポリマーライムソープペプタイザーは、Cosmetics and To
iletries,volume 104,pages 71-73(1989)でみられる、M.K.Nagarajan,W.F.Masle
rによる論文で記載されている。 4‐(N‐オクタノイル‐6‐アミノヘキサノイル)ベンゼンスルホネート、
4‐(N‐ノナノイル‐6‐アミノヘキサノイル)ベンゼンスルホネート、4‐
(N‐デカノイル‐6‐アミノヘキサノイル)ベンゼンスルホネートおよびそれ
らの混合物のような疎水性ブリーチ;親水性/疎水性ブリーチ処方物と一緒にし
たノナノイルオキシベンゼンスルホネートも、ライムソープペプタイザー化合物
として用いうる。
【0231】 あるアミンオキシド、ベタイン、スルホベタイン、アルキルエトキシサルフェ
ートおよびエトキシル化アルコールのような界面活性剤も、ライムソープペプタ
イザー化合物として用いてよい。本発明による使用向けに8以下のLSDPを有
する例示の界面活性剤には、C16‐C18ジメチルアミンオキシド、平均エト
キシル化度1〜5のC12‐C18アルキルエトキシサルフェート、特にエトキ
シル化度3のC12‐C15アルキルエトキシサルフェート界面活性剤(LSD
P=4)、およびBASF GmbHから商品名Lutensol A012およびLutensol A030
で各々販売されている、平均エトキシル化度12(LSDP=6)または30の
14‐C15エトキシル化アルコールがある。
【0232】転染阻止剤(DTI) 本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物は、着色布帛を取扱う布帛洗
濯操作に際して遭遇する溶解および懸濁染料の布帛間の染料移動を阻止するため
の化合物も含有しうる。これらのDTI化合物は、全組成物の0.001〜10
重量%、好ましくは0.01〜2%、更に好ましくは0.05〜1%のレベルで
通常含有される。DTI化合物は、染料が洗浄液中で他の物品と付着するように
なる機会をもつ前に、着色布帛から洗い落ちた遊離染料と複合化するかまたはそ
れを吸着する能力を有している。特に適切なポリマー転染阻止剤は、ポリアミン
N‐オキシドポリマー、N‐ビニルピロリドンおよびN‐ビニルイミダゾールの
コポリマー、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリビニルオキサゾリドンおよび
ポリビニルイミダゾール、またはそれらの混合物である。
【0233】 a)ポリアミンN‐オキシドポリマー 使用に適したポリアミンN‐オキシドポリマーは、下記構造式を有する単位を
含んでいる:
【化16】 上記式中Pは重合性単位であり、それにはR‐N‐O基が結合しうるか、または
R‐N‐O基は重合性単位の一部を形成しているか、または双方の組合せである
; AはNC(=O)、C(=O)O、C=O、‐O‐、‐S‐、‐N‐であり、
xは0または1である; Rは脂肪族、エトキシル化脂肪族、芳香族、ヘテロ環式、脂環式基またはそれ
らの組合せであり、それにはN‐O基の窒素が結合しうるか、またはN‐O基の
窒素はこれらの基の一部である。
【0234】 N‐O基は下記一般構造で表わすことができる:
【化17】 上記式中R1、R2およびR3は脂肪族基、芳香族、ヘテロ環式、脂環式基また
はそれらの組合せであり、xまたは/およびyまたは/およびzは0または1で
あり、そこではN‐O基の窒素が結合しうるか、またはN‐O基の窒素がこれら
の基の一部を形成している。
【0235】 N‐O基は重合性単位(P)の一部でも、ポリマー主鎖に結合しても、または
双方の組合せでもよい。 N‐O基が重合性単位の一部を形成している適切なポリアミンN‐オキシドに
は、Rが脂肪族、芳香族、脂環式またはヘテロ環式基から選択されるポリアミン
N‐オキシドがある。 上記ポリアミンN‐オキシドの1種類は、N‐O基の窒素がR基の一部を形成
しているポリアミンN‐オキシドのグル−プからなる。好ましいポリアミンN‐
オキシドは、Rがピリジン、ピロール、イミダゾール、ピロリジン、ピペリジン
、キノリン、アクリジンおよびそれらの誘導体のようなヘテロ環式基である場合
である。 上記ポリアミンN‐オキシドのもう1つの種類は、N‐O基の窒素がR基へ結
合されたポリアミンN‐オキシドのグル−プからなる。
【0236】 他の適切なポリアミンN‐オキシドは、N‐O基が重合性単位へ結合されたポ
リアミンオキシドである。 これらポリアミンN‐オキシドの好ましい種類は、Rが芳香族、ヘテロ環式ま
たは脂環式基であって、N‐O官能基の窒素が上記R基の一部である、一般式(
I)を有したポリアミンN‐オキシドである。これら種類の例は、Rがピリジン
、ピロール、イミダゾールおよびそれらの誘導体のようなヘテロ環式化合物であ
る、ポリアミンオキシドである。 ポリアミンN‐オキシドのもう1つの好ましい種類は、Rが芳香族、ヘテロ環
式または脂環式基であって、N‐O官能基の窒素が上記R基へ結合されている、
一般式(I)を有したポリアミンオキシドである。これら種類の例は、R基がフ
ェニルのような芳香族である、ポリアミンオキシドである。
【0237】 形成されるアミンオキシドポリマーが水溶性であって、転染阻止性を有してい
るかぎり、いかなるポリマー主鎖も用いてよい。適切なポリマー主鎖の例は、ポ
リビニル、ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイ
ミド、ポリアクリレートおよびそれらの混合物である。
【0238】 本発明のアミンN‐オキシドポリマーは、典型的には10:1〜1:1000
000のアミン対アミンN‐オキシドの比率を有している。しかしながら、ポリ
アミンオキシドポリマー中に存在するアミンオキシド基の量は、適切な共重合に
よるか、または適度のN‐オキシド化によって変えうる。好ましくは、アミン対
アミンN‐オキシドの比率は2:3〜1:1000000、更に好ましくは1:
4〜1:1000000、最も好ましくは1:7〜1:1000000である。
本発明のポリマーには、1つのモノマータイプがアミンN‐オキシドであって、
他のモノマータイプがアミンN‐オキシドであるかまたはそうでない、ランダム
またはブロックコポリマーを現実には含んでいる。ポリアミンN‐オキシドのア
ミンオキシド単位はpKa<10、好ましくはpKa<7、更に好ましくはpK
a<6を有する。 ポリアミンオキシドはほぼあらゆる重合度で得られる。物質が望ましい水溶性
および染料懸濁力を有していれば、重合度は重要でない。 典型的には、平均分子量は500〜1,000,000、好ましくは1000
〜50,000、更に好ましくは2000〜30,000、最も好ましくは30
00〜20,000の範囲内である。
【0239】 b)N‐ビニルピロリドンおよびN‐ビニルイミダゾールのコポリマー 本発明の組成物で使用に適したN‐ビニルイミダゾール N‐ビニルピロリド
ンポリマーは、5000〜1,000,000、好ましくは5000〜200,
000の平均分子量範囲を有する。 高度に好ましいポリマーは、N‐ビニルイミダゾール N‐ビニルピロリドン
コポリマーから選択されるポリマーであり、そのポリマーは5000〜50,0
00、更に好ましくは8000〜30,000、最も好ましくは10,000〜
20,000の平均分子量範囲を有している。平均分子量範囲は、Barth H.G.an
d Mays J.W.,Chemical Analysis,Vol.113,”Modern Methods of Polymer Charac
terization”で記載されているような光散乱により調べた。高度に好ましいN‐
ビニルイミダゾール N‐ビニルピロリドンコポリマーは5000〜50,00
0、更に好ましくは8000〜30,000、最も好ましくは10,000〜2
0,000の平均分子量範囲を有している。
【0240】 上記の平均分子量範囲を有することで特徴づけられるN‐ビニルイミダゾール N‐ビニルピロリドンコポリマーは優れた転染阻止性を発揮しながら、それで
処方された洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物のクリーニング性能に悪影響
を与えない。 本発明のN‐ビニルイミダゾール N‐ビニルピロリドンコポリマーは、1:
0.2、更に好ましくは0.8:0.3、最も好ましくは0.6:0.4のN‐
ビニルイミダゾール対N‐ビニルピロリドンのモル比を有している。
【0241】 c)ポリビニルピロリドン 本発明で使用に適したポリビニルピロリドン(“PVP”)は、約2500〜
約400,000、好ましくは約5000〜約200,000、更に好ましくは
約5000〜約50,000、最も好ましくは約5000〜約15,000の平
均分子量を有している。適切なポリビニルピロリドンは、製品名PVP K‐1
5(10,000の粘度分子量)、PVP K‐30(40,000の平均分子
量)、PVP K‐60(160,000の平均分子量)およびPVP K‐90
(360,000の平均分子量)として、ISP Corporation,New York,NY and
Montreal,Canadaから市販されている。BASF Cooperationから市販されてい
る他の適切なポリビニルピロリドンには、Sokalan HP165およびSokalan HP12;
洗剤業者に知られているポリビニルピロリドン(例えばEP‐A‐262,89
7およびEP‐A‐256,696参照)がある。
【0242】 d)ポリビニルオキサゾリドン 本発明で使用に適したポリビニルオキサゾリドンは、約2500〜約400,
000、好ましくは約5000〜約200,000、更に好ましくは約5000
〜約50,000、最も好ましくは約5000〜約15,000の平均分子量を
有している。
【0243】 e)ポリビニルイミダゾール 本発明で使用に適したポリビニルイミダゾールは、約2500〜約400,0
00、好ましくは約5000〜約200,000、更に好ましくは約5000〜
約50,000、最も好ましくは約5000〜約15,000の平均分子量を有
している。
【0244】 f)架橋ポリマー 本発明の組成物で使用上、架橋ポリマーも適している。架橋ポリマーは主鎖が
ある程度まで連結されたポリマーであり、これらのリンクは化学的でもまたは物
理的性質でもよく、可能性として活性基は主鎖上でもまたは側鎖上でもよく、架
橋ポリマーはJournal of Polymer Science,volume 22,pages 1035-1039で記載さ
れている。 一態様において、架橋ポリマーは三次元硬質構造を形成するように作られ、三
次元構造により形成された孔に染料を捕捉しうる。もう1つの態様では、架橋ポ
リマーは膨潤により染料を捕捉する。 このような架橋ポリマーは同時係属特許出願94870213.9で記載され
ている。
【0245】カラーケアおよび布帛ケア効果 カラーケア効果のタイプを発揮する他の適切なテクノロジーも含めることがで
きる。これらテクノロジーの例は、カラー維持のための金属触媒である。このよ
うな金属触媒は、同時係属欧州特許出願第92870181.2号明細書で記載
されている。染料固着剤、しわ防止および水吸収力改善用のポリオレフィン分散
剤、香料、カラーケア処理および香料持続用のアミノ官能基ポリマーが、カラー
ケア/布帛ケアテクノロジーの別な例であり、1996年11月7日付で出願さ
れた同時係属特許出願第96870140.9号明細書で記載されている。
【0246】 他の適切な布帛柔軟剤はタイプが無機でもまたは有機でもよい。無機柔軟剤は
GB‐A‐1,400,898およびUSP5,019,292で開示されたス
メクタイトクレーにより例示される。有機布帛柔軟剤には、GB‐A1,514
,276およびEP‐B0,011,340で開示されたような非水溶性三級ア
ミン、EP‐B‐0,026,527およびEP‐B‐0,026,528で開
示されたモノC12‐C14四級アンモニウム塩とそれらとの組合せ、およびE
P‐B‐0,242,919で開示されたようなジ長鎖アミドがある。布帛柔軟
化系の他の有用な有機成分には、EP‐A‐0,299,575および0,31
3,146で開示されているような高分子量ポリエチレンオキシド物質がある。
スメクタイトクレーのレベルは通常2〜20重量%、更に好ましくは5〜15%
の範囲であり、その物質は処方物の残部へドライミックス成分として加えられる
【0247】 非水溶性三級アミンまたはジ長鎖アミド物質のような有機布帛柔軟剤は0.5
〜5重量%、通常1〜3重量%のレベルで配合され、高分子量ポリエチレンオキ
シド物質および水溶性カチオン性物質は0.1〜2重量%、通常0.15〜1.
5%のレベルで加えられる。これらの物質は組成物のスプレードライ部分へ通常
加えられるが、一部の場合には、それらをドライミックス粒子として加えるか、
または組成物の他の固形成分上へそれらを溶融液体としてスプレーした方が便利
である。
【0248】漂白剤 本発明の洗濯洗剤および/または布帛ケア組成物中に配合しうる他の洗剤成分
には漂白剤がある。 ここで有用な漂白剤成分は、酸素ブリーチおよび当業界で知られるその他のも
のを含めて、クリーニング組成物に有用ないかなる漂白剤でもよい。本発明に適
した漂白剤は活性または不活性いずれの漂白剤でもよい。
【0249】 用いうる酸素漂白剤の1つのカテゴリーには、過カルボン酸漂白剤およびその
塩がある。この種類の剤の適切な例には、マグネシウムモノペルオキシフタレー
ト六水物、m‐クロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4‐ノニルアミノ‐4‐オ
キソペルオキシ酪酸およびジペルオキシドデカン二酸がある。このような漂白剤
は、US特許4,483,781、US特許出願740,446、欧州特許出願
0,133,354およびUS特許4,412,934で開示されている。高度
に好ましい漂白剤には、US特許4,634,551で記載されているような6
‐ノニルアミノ‐6‐オキソペルオキシカプロン酸もある。
【0250】 用いうる漂白剤のもう1つのカテゴリーにはハロゲン漂白剤がある。次亜ハロ
ゲン酸漂白剤の例には、例えばトリクロロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌ
ル酸ナトリウムおよびカリウム、N‐クロロおよびN‐ブロモアルカンスルホン
アミドがある。このような物質は、最終製品の0.5〜10重量%、好ましくは
1〜5重量%で通常加えられる。
【0251】 同時係属欧州特許出願第91870207.7号明細書で開示されているよう
なアシル化シトレートエステルも適切なアクチベーターである。
【0252】 本発明の組成物向けのブリーチアクチベーターおよびペルオキシゲン漂白化合
物からなる漂白系、およびペルオキシ酸を含めた、有用な漂白剤は、我々の同時
係属出願USSN08/136,626、PCT/US95/07823、WO
95/27772、WO95/27773、WO95/27774およびWO9
5/27775で記載されている。
【0253】 過酸化水素も、洗浄および/またはすすぎプロセスの始めにまたはその最中に
過酸化水素を発生しうる酵素系(即ち、酵素およびその基質)を加えることで、
存在させてよい。このような酵素系は、1991年10月9日付で出願されたE
P特許出願91202655.6で開示されている。
【0254】その他 汚れ懸濁剤、汚れ放出剤、蛍光増白剤、研磨剤、殺菌剤、さび防止剤および/
または着色剤のような他の成分も用いてよい。
【0255】 ここで適した再付着防止および汚れ懸濁剤には、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロースのようなセルロース誘導
体、およびホモもしくはコポリマーポリカルボン酸またはそれらの塩がある。こ
のタイプのポリマーには、ビルダーとして既に記載されたポリアクリレートおよ
び無水マレイン酸‐アクリル酸コポリマー、並びに無水マレイン酸とエチレン、
メチルビニルエーテルまたはメタクリル酸とのコポリマーがあり、無水マレイン
酸はコポリマーの少くとも20モル%を占めている。これらの物質は、組成物の
0.5〜10重量%、好ましくは0.75〜8%、更に好ましくは1〜6%のレ
ベルで通常用いられる。
【0256】 他の有用なポリマー物質はポリエチレングリコール、特に分子量1000〜1
0000、更に具体的には2000〜8000、最も好ましくは約4000のも
のである。これらは0.20〜5重量%、更に好ましくは0.25〜2.5%の
レベルで用いられる。これらのポリマー、および既に記載されたホモまたはコポ
リマーポリカルボキシレート塩は、白さ維持、布帛アッシュ付着性(fabric ash
deposition)、および遷移金属不純物の存在下で土、タンパク質および酸化性汚
れに対するクリーニング性能を改善する上で有益である。
【0257】 水道水中の遊離塩素が洗剤組成物中に含まれた酵素を急速に不活化することは
、当業界で周知である。したがって、処方物中に全組成物の0.1重量%以上の
レベルでペルボレート、硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウムまたはポリエチレ
ンイミンのような塩素スカベンジャーを用いたときには、洗剤酵素の改善された
スルー・ザ・ウォッシュ安定性をもたらす。塩素スカベンジャーを含む組成物は
、1992年1月31日付で出願された欧州特許出願92870018.6で記
載されている。
【0258】 ポリアクリレートから製造されたようなアルコキシル化ポリカルボキシレート
は、追加の脂肪除去性能を発揮させるためにここでは有用である。このような物
質は、参考のためここに組み込まれるWO91/08281およびPCT90/
01815の第4頁以降で記載されている。化学的に、これらの物質は7〜8つ
のアクリレート単位毎に1つのエトキシ側鎖を有したポリアクリレートからなる
。側鎖は式‐(CHCHO)(CHCHからなり、ここでmは2
〜3、nは6〜12である。側鎖はポリアクリレート“主鎖”にエステル結合さ
れて、“コーム”(comb)ポリマータイプ構造を形成する。分子量は様々であるが
、典型的には約2000〜約50,000の範囲内である。このようなアルコキ
シル化ポリカルボキシレートは、本組成物の約0.05〜約10重量%である。
【0259】洗浄方法 本発明の組成物は、浸漬法、前処理法、別のすすぎ補助組成物も加えうるすす
ぎステップを伴う方法、および後処理方法を含めて、本質的にいかなる洗浄、ク
リーニングおよび/または布帛ケア方法で用いてもよい。 ここで記載されたプロセスは常法で布帛を洗濯液と接触させることからなり、
以下で例示されている。慣用的な洗濯方法では、洗濯洗剤および/または布帛ケ
ア組成物の有効量を溶解または配合した水性液で、汚れた布帛を処理する。クリ
ーニングの方法は、好ましくは5〜95℃、特に10〜60℃で行われる。処理
溶液のpHは、好ましくは7〜12である。
【0260】 下記例は本発明の組成物を例示するためにあり、必ずしも本発明の範囲を制限
したりまたは限定するような意味ではない。 組成物において、酵素レベルは全組成物の重量により純粋酵素で表示されてお
り、別記されないかぎり、洗剤成分は全組成物の重量で表示されている。そこで
略記された成分表示は下記意味を有している: LAS :ナトリウム直鎖C11-13アルキルベンゼンスルホネート TAS :ナトリウムタローアルキルサルフェート CxyAS :ナトリウムC1x‐C1yアルキルサルフェート CxyEz :平均zモルのエチレンオキシドと縮合された C1x‐C1yで主に直鎖の一級アルコール CxyEzS:平均zモルのエチレンオキシドと縮合された C1x‐C1yナトリウムアルキルサルフェート QAS1 :R2+(CH3)2(C24OH)(R2=C8‐C11) CFAA :C12‐C14アルキルN‐メチルグルカミド TPKFA :C12‐C14トップドホールカット(topped whole cut)脂肪酸 シリケート :非晶質ケイ酸ナトリウム(SiO2:Na2O比=1.6‐3.2)
ゼオライトA:0.1〜10μm範囲の主粒径を有する 式Na12(AlO2SiO2)12・27H2O の水和ナトリウムアルミノシリケート(無水ベースで重量表示)
Na‐SKS‐6:式δ‐Na2Si25の結晶積層シリケート クエン酸 :無水クエン酸 炭酸塩 :粒径200〜900μmの無水炭酸ナトリウム サルフェート:無水硫酸ナトリウム 硫酸Mg :無水硫酸マグネシウム STPP :トリポリリン酸ナトリウム TSPP :ピロリン酸四ナトリウム MA/AA :4:1アクリレート/マレエートのランダムコポリマー 平均分子量約70,000〜80,000 PB1 :実験式NaBO2・H22の無水過ホウ酸ナトリウム一水物 PB4 :実験式NaBO2・3H2O・H22の 過ホウ酸ナトリウム四水物 ペルカーボネート:実験式2Na2CO3・3H22の無水過炭酸ナトリウム TAED :テトラアセチルエチレンジアミン DTPA :ジエチレントリアミン五酢酸 HEDP :1,1‐ヒドロキシエタンジホスホン酸 DETPMP:Monsantoから商品名Dequest 2060で販売されている ジエチルトリアミンペンタ(メチレン)ホスホネート EDDS :エチレンジアミン‐N,N′‐二コハク酸 そのナトリウム塩形の(S,S)異性体 光活性化ブリーチ:デキストリン可溶性ポリマー中に封入された スルホン化亜鉛フタロシアニン プロテアーゼ:Novo Nordisk A/Sから商品名Savinase、Alcalaseで販売されて いるタンパク質分解酵素;置換組合せN76D/S103A/ V104Iの“プロテアーゼD”変種;PCT出願のPCT/ US98/22588、PCT/US98/22482および PCT/US98/22486で記載されたアミノ酸置換 組合せ101G/103A/104I/159D/232V/ 236H/245R/248D/252Kのプロテアーゼ アミラーゼ :Novo Nordisk A/Sから市販されている商品名TermamylRおよび DuramylRで販売されているデンプン分解酵素; WO95/35382で記載されているようなアミノ酸欠損 R181+G182またはT183+G184を有する 改善された熱安定性をもつ変種 リパーゼ :Novo Nordisk A/Sから商品名Lipolase、Lipolase Ultraで販売 されている脂肪分解酵素、およびGist-BrocadesによるLipomax セルラーゼ :Novo Nordisk A/Sから商品名Carezyme、Celluzyme および/またはEndolaseで販売されているセルロース分解酵素 偽CBD‐Endolase:1)例2で記載されているような、Novo Nordisk A/Sから 商品名Endolaseで販売されているセルラーゼへPEGリンカー で連結された偽CBD(WE)42;または 2)Novo Nordisk A/Sから商品名Endolaseで販売されている セルラーゼへCarezymeRリンカーで連結された 偽CBD(WE)42; CMC :ナトリウムカルボキシメチルセルロース PVP :平均分子量60,000のポリビニルポリマー PVNO :平均分子量50,000のポリビニルピリジン‐N‐オキシド PVPVI :平均分子量20,000のビニルイミダゾールおよび ビニルピロリドンのコポリマー 増白剤1 :4,4′‐ビス(2‐スルホスチリル)ビフェニル 二ナトリウム 増白剤2 :4,4′‐ビス(4‐アニリノ‐6‐モルホリノ‐1,3, 5‐トリアジン‐2‐イル)スチルベン‐2,2′‐ ジスルホン酸二ナトリウム シリコーン消泡剤:10:1〜100:1の泡調整剤対分散剤の比率で、 分散剤としてシロキサンオキシアルキレンコポリマーを 配合した、ポリジメチルシロキサン泡調整剤 起泡抑制剤 :顆粒形の、12%シリコーン/シリカ、18%ステアリル アルコール、70%デンプン SRP1 :アニオン性末端キャップ化ポリエステル HMWPEO:高分子量ポリエチレンオキシド 偽CBD‐ロツンジアール:1または2つのロツンジアール分子との 偽CBD(WE)42 偽CBD‐ダマスコン:15のダマスコン分子との偽CBD(WE)415
【0261】例1 本発明に従い、この例は、(WE)偽CBDへの香料シトラール、衛生
処理剤グルタルアルデヒドまたは昆虫駆除剤シトロネラールのカップリングにつ
いて示している。 その反応は等モルでマイルドな条件下で行う(pH6〜9.5、1〜48時間
/例えばWirth,P et al.,1991,Biorg.Chem.19,133,1991およびChamow SM et al.
,Bioconjugate Chem.,4,133,1944参照)。香料(シトラール)、昆虫駆除剤(シ
トロネラール)および衛生処理剤(グルタルアルデヒド)のような化合物を、シ
ッフ塩基反応で、偽CBD、連結領域および/または多反応性連結領域のNH 基へ連結させる。その反応は硫酸ナトリウムのような乾燥剤を含有した無水エタ
ノール中で行ってもよい。
【0262】 偽CBDが2つのリジンを有する場合、または2以上のリジンを有する多反応
性連結領域が存在する場合には、その反応は偽CBD当たり適数の化合物で行わ
れる。例えば、2当量のアルデヒドが(WE)偽CBDのモル当たりで加
えられる。
【化18】 乾燥布帛での放出性は、偽CBD‐香料結合のゆっくりした加水分解により得
られる。
【化19】 例2 次の酵素化学的存在物:偽CBD‐PEGリンカー‐Endolaseを本発明に従い
製造した。 1)比率1:8の偽CBD(WE)対スクシンイミジル(アセチルチオ
)アセテートをpH7.5の50mMリン酸緩衝液中37℃で30分間インキュ
ベートして、保護連結基で偽CBDを誘導する。 2)ステップ1で得られた反応生成物をpH7.5の50mMリン酸緩衝液、
25mM EDTAおよび0.5MのヒドロキシルアミンHClと共に20℃で
2時間インキュベートする。このステップにより、脱アセチル化で保護連結基を
活性化させる。PEG連結領域へ連結される偽CBDをこうして得る。 3)Novo Nordisk A/Sから商品名Endolaseで販売されているセルラーゼを50
mMリン酸緩衝液中でNS‐PEG‐VSと連結させるが、その際にモル比はEn
dolase対PEGリンカー1:7である。この第三ステップでは、誘導偽CBDと
の反応に利用しうる連結領域上の反応基を介して、連結領域へEndolaseセルラー
ゼを連結させる。 4)ステップ2)および3)で得られた生成物の複合化は次のように行う: 誘導偽CBD(ステップ1)を50mMリン酸緩衝液中において誘導Endolase(
ステップ3)と3:1偽CBD対Endolaseモル比で1時間にわたり室温で反応さ
せる。
【0263】例3 下記の高密度洗濯洗剤組成物を本発明に従い調製した: II LAS 6.0 6.0 TAS ‐ 0.1 C25AS 4.0 3.0 C28AS 1.0 2.0 C25E5 4.6 4.0 C25E3S 5.0 4.5 QAS1 0.5 1.0 ゼオライトA 20.0 20.0 クエン酸 ‐ 2.5 炭酸塩 10.0 13.0 Na‐SKS‐6 10.0 10.0 シリケート 0.5 0.3 サルフェート ‐ 14 硫酸Mg ‐ 0.2 MA/AA 1.0 1.0 CMC 0.4 0.4 ペルカーボネート 18.0 ‐ TAED 3.9 ‐ SRP1 ‐ 0.2 EDDS 0.5 0.5 HEDP 0.4 0.4 プロテアーゼ 0.05 0.03 アミラーゼ 0.008 0.008 セルラーゼ 0.0007 0.001 偽CBD‐Endolase ‐ 0.03 リパーゼ 0.01 0.01 光活性化ブリーチ(ppm) 20 20 PVNO/PVPVI ‐ 0.1 増白剤1 0.09 0.09 香料 0.4 0.4 シリコーン消泡剤 0.3 0.3 偽CBD‐ダマスコン 1.0 0.2 密度g/L 850 850その他 100%まで
【0264】例4 ヨーロッパ式機械洗浄条件下で特に有用な下記の顆粒洗濯洗剤組成物を本発明
に従い調製した: II LAS 7.0 6.0 TAS 1.0 1.0 C24AS/C25AS 1.0 1.0 C25E3S 0.1 0.1 C25E5 4.0 4.0 STPP ‐ 20.0 ゼオライトA 17.0 ‐ Na‐SKS‐6 5.0 5.0 炭酸塩 15.0 10.0 サルフェート 12.0 2.0 MA/AA 1.0 1.0 CMC 0.4 0.4 PB4 15.0 15.0 TAED 2.5 2.5 DETPMP 0.2 0.2 HEDP 0.3 0.3 プロテアーゼ 0.02 0.02 リパーゼ 0.004 0.004 セルラーゼ 0.0007 0.0007 アミラーゼ 0.003 0.003 PVP 0.9 0.9 光活性化ブリーチ(ppm) 20 20 増白剤1 0.15 0.15 粘土 ‐ 10 HMWPFO ‐ 0.2 偽CBD‐ダマスコン 0.2 0.5 香料 0.3 0.3 シリコーン消泡剤 2.0 2.0 密度g/L 650 650その他 100%まで
【0265】例5 下記の液体洗剤処方物を本発明に従い調製した(レベルは部/重量で示されて
いる): II LAS 11.5 7.0 C45E2.25S 4.0 4.0 C23E7 4.0 3.0 CFAA 4.0 2.0 TPKFA 10.0 6.0 クエン酸(50%) 5.0 3.0 CaCl2 0.01 0.01 ホウ酸 2.0 1.0 水酸化Na 0.7 1.5 エタノール 1.75 2.0 1,2‐プロパンジオール 9.0 8.0 モノエタノールアミン 8.0 3.0 プロテアーゼ 0.03 0.02 リパーゼ 0.002 0.001 アミラーゼ 0.002 0.002 偽CBD‐Endolase 0.002 0.003 SRP1 0.2 0.1 DTPA 0.4 0.2 PVNO 0.4 0.2 増白剤1 0.2 0.1 シリコーン消泡剤 0.04 0.1 CBD‐ダマスコン 1.0 0.2水およびその他 100%まで
【0266】例6 下記の固形洗濯洗剤組成物を本発明に従い調製した: LAS 15.0 C45E7 2.0 炭酸塩 13.0 炭酸Ca 30.0 サルフェート 3.0 STPP 10.0 DETPMP 0.6 CMC 1.0 タルク 8.0 シリケート 4.0 SRP1 0.3 アミラーゼ 0.01 プロテアーゼ 0.003 セルラーゼ 0.0002 香料 0.3 硫酸Mg 3.0 偽CBD‐ダマスコン 1.0 偽CBD‐ロツンジアール 5.0 増白剤2 0.15光活性化ブリーチ(ppm) 15.0
【0267】例7 “ソフトニング・スルー・ザ・ウォッシュ”能力を発揮する下記の顆粒布帛洗
剤組成物を本発明に従い調製した: II C45AS ‐ 10.0 LAS 7.6 ‐ C68AS 1.3 ‐ C45E7 4.0 ‐ C25E3 ‐ 5.0 ココアルキルジメチルヒドロキシ 1.4 1.0 エチルアンモニウムクロリド シトレート 5.0 3.0 Na‐SKS‐6 ‐ 11.0 ゼオライトA 15.0 15.0 MA/AA 4.0 4.0 DETPMP 0.4 0.4 PB1 15.0 ‐ ペルカーボネート ‐ 15.0 TAED 5.0 5.0 スメクタイト粘土 10.0 10.0 HMWPEO ‐ 0.1 偽CBD‐ダマスコン 0.5 0.05 プロテアーゼ 0.02 0.01 リパーゼ 0.02 0.01 アミラーゼ 0.03 0.005 セルラーゼ 0.001 ‐ シリケート 3.0 5.0 炭酸塩 10.0 10.0 起泡抑制剤 1.0 4.0 CMC 0.2 0.1水/その他 100%まで
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 15/15 D06M 15/15 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 デイブ、ウィリアム、ブジョルキスト アメリカ合衆国オハイオ州、ワイオミン グ、オリバー、ロード、36 (72)発明者 ジョハン、スメッツ ベルギー国ベー‐3210 ルビーク、ボーレ ンバーグ、79 (72)発明者 デビット、ポール、シーゲル アメリカ合衆国オハイオ州、コロンブス、 ゴッドウ、ロード、4963 (72)発明者 スタントン、レイン、ボイヤー アメリカ合衆国オハイオ州、フェアフィー ルド、フォール、リバー、コート、12 Fターム(参考) 4B050 CC07 DD20 KK14 LL04 4H003 AB19 AB27 AB31 AC08 AE06 DA01 EA12 EA15 EA16 EA28 EB08 EB12 EB13 EB32 EB37 EB42 EC01 EC02 EC03 EE05 EE11 FA06 FA09 FA21 FA22 FA26 4H011 AC01 AC04 BA04 BB05 BC23 DA07 DD05 4H059 BA48 BC43 DA09 EA31 EA35 4L033 AB04 AC01 AC02 AC15 CA08 DA03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ酸30未満のアミノ酸配列であって、1マイクロモル濃度でセルロース
    構造(Avicel PH105)と50%以上、好ましくは75%以上のタンパク質付着率
    で特徴づけられる、偽セルロース結合ドメイン。
  2. 【請求項2】 無極性アミノ酸:グリシン、アラニン、プロリン、バリン、ロイシン、イソロ
    イシン、チロシン、トリプトファン、フェニルアラニンおよび/またはそれらの
    混合物から選択される少くとも3つのアミノ酸;好ましくは無極性アミノ酸:バ
    リン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、トリプトファン、フェニルアラニン
    および/またはそれらの混合物から選択される少くとも3つのアミノ酸;更に好
    ましくは芳香族アミノ酸:チロシン、トリプトファン、フェニルアラニンおよび
    /またはそれらの混合物から選択される少くとも3つの無極性アミノ酸を含んで
    なる、請求項1に記載の偽セルロース結合ドメイン。
  3. 【請求項3】 無極性アミノ酸配列が、少くとも1つ、好ましくは1つの分断アミノ酸で分断
    されている、請求項1または2に記載の偽セルロース結合ドメイン。
  4. 【請求項4】 分断アミノ酸が、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸
    、リジン、アルギニン、ヒスチジンおよび/またはそれらの混合物から選択され
    る、請求項3に記載の偽セルロース結合ドメイン。
  5. 【請求項5】 アミノ酸配列が12未満、好ましくは10未満のアミノ酸を有している、請求
    項1〜4のいずれか一項に記載の偽セルロース結合ドメイン。
  6. 【請求項6】 アミノ酸配列が、一端または両端に、リジン、チロシン、アルギニン、ヒスチ
    ジン、アスパラギン、グルタミン、システインおよび/またはそれらの混合物か
    ら選択される、好ましくはリジン、システインおよび/またはそれらの混合物か
    ら選択される1以上の結合アミノ酸を更に含んでなる、請求項1〜5のいずれか
    一項に記載の偽セルロース結合ドメイン。
  7. 【請求項7】 結合アミノ酸が1〜20の数で加えられている、請求項6に記載の偽セルロー
    ス結合ドメイン。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載された、好ましくは2〜50、更に好まし
    くは2〜10の偽セルロース結合ドメインの連結により形成されている、架橋偽
    セルロース結合ドメイン存在物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載された偽セルロース結合ドメインへ有益剤
    を連結させてなる、化学的存在物。
  10. 【請求項10】 有益剤が、酵素、香料、衛生処理剤、昆虫駆除剤、布帛柔軟剤、柔軟化タンパ
    ク質、汚れ放出剤、漂白剤、染料固着剤、増白剤、ラテックス、樹脂および/ま
    たはそれらの混合物から、好ましくは酵素、香料、衛生処理剤、昆虫駆除剤およ
    び/またはそれらの混合物から選択される、請求項9に記載の化学的存在物。
  11. 【請求項11】 化学成分が、連結領域を介して、偽セルロース結合ドメインへ連結されている
    、請求項9または10に記載の化学的存在物。
  12. 【請求項12】 偽セルロース結合ドメインが、連結領域を介して、共に連結されている、請求
    項8に記載の架橋偽セルロース結合ドメイン存在物。
  13. 【請求項13】 連結領域がアミノ酸連結領域である、請求項11に記載の化学的存在物または
    請求項12に記載の架橋偽セルロース結合ドメイン存在物。
  14. 【請求項14】 連結領域が、PEG(NPC)、(NH‐PEG、t‐BOC‐NH
    ‐PEG‐NH、MAL‐PEG‐NHS、VS‐PEG‐NHS、ポリエチ
    レンイミンポリマー、ポリビニルアルコールポリマー、ポリアミン類および/ま
    たはそれらの混合物から選択されるポリマーである、請求項11に記載の化学的
    存在物または請求項12に記載の架橋偽セルロース結合ドメイン存在物。
  15. 【請求項15】 化学成分が、弱い結合を介して、偽セルロース結合ドメインまたは連結領域へ
    連結されている、請求項11、13または14に記載の化学的存在物。
  16. 【請求項16】 請求項8〜15のいずれか一項に記載された架橋偽セルロース結合ドメイン存
    在物および/または化学的存在物を含んでなる、洗濯洗剤および/または布帛ケ
    ア組成物。
  17. 【請求項17】 化学的存在物が、全組成物の0.00001〜50重量%、好ましくは0.0
    01〜20%、更に好ましくは0.1〜10%のレベルで含有されている、請求
    項16に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 架橋偽セルロース結合ドメイン存在物が、全組成物の0.001〜50重量%
    、好ましくは0.01〜20%、更に好ましくは0.1〜10%のレベルで含有
    されている、請求項16に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 汚れおよびしみ除去、黒ずみ布帛クリーニングおよび/または白さ維持を含め
    た布帛クリーニングを行うための、請求項16〜18のいずれか一項に記載され
    た組成物で布帛を処理する方法。
  20. 【請求項20】 シワ防止、毛玉防止および縮み防止性を含めた布帛ケアおよび/または布帛柔
    軟性をもたらすための、請求項16〜18のいずれか一項に記載された組成物で
    布帛を処理する方法。
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