JP2003511104A - 注射可能な薬剤を投与する装置 - Google Patents

注射可能な薬剤を投与する装置

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JP2003511104A
JP2003511104A JP2001527853A JP2001527853A JP2003511104A JP 2003511104 A JP2003511104 A JP 2003511104A JP 2001527853 A JP2001527853 A JP 2001527853A JP 2001527853 A JP2001527853 A JP 2001527853A JP 2003511104 A JP2003511104 A JP 2003511104A
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vibration motor
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vibration
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キプファー，ウルス
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TecPharma Licensing AG
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    • A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、注射可能な薬剤の制御された投与を行う装置に関する。前記装置は、ａ）ハウジング（１）と、ｂ）前記ハウジングによって収納された薬剤用の容器（２）と、ｃ）前記容器（２）から前記薬剤を供給する供給装置（６）と、ｄ）前記供給装置（６）用の駆動ユニット（７，８，１１）と、ｅ）前記装置の故障の発生を検知する故障検知ユニット（１２，２０；１３，２０）と、を有する。このハウジング（１）は、前記ユニットが故障を検知したとき振動による警告信号を発生する態様で故障を検知するユニットによって制御される振動モータ（３０）を収容している。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、注射可能な薬剤を自分で投与する装置に関する。 本発明は、例えば、糖尿病の治療に使用される注射装置に関し、特に、少なく
とも次の部品、すなわち、ケーシングと、ケーシングによって収容され、薬剤を
収容する容器と、容器から薬剤を供給する供給装置と、供給装置用の駆動装置と
、を含む注射装置に関する。薬剤は、容器からカテーテルを通り、前記カテーテ
ルに接続された注射針を通って投与される。
【０００２】
【従来の技術】
治療または他の目的のために薬剤を自分で投与するユーザにとって、一般に、
注射装置を慎重に、目だだなく使用することが重要である。しかしながら、その
結果、装置の取り扱いが不確実となってはならない。さらに、装置を快適に簡単
に取り扱うことができれば、これは、確実に薬剤を投与することに寄与する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、確実に目だたなく取り扱うことができる注射可能な薬剤を投
与する装置を提供することである。
【０００４】 この目的は独立クレームの主題によって解決される。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ケーシングと、ケーシングによって収容された薬剤用容器と、容器
から薬剤を供給するための供給装置と、供給装置用の駆動装置と、を有する注射
可能な薬剤を投与する装置に関する。
【０００６】 駆動装置は、好ましくは、駆動モータを有する。好ましい実施形態において、
供給装置に作用するスピンドル駆動装置を有する。注入針または注射針を有する
カテーテルが、容器の出口にすでに接続されている。容器は、薬剤が充填されて
いるアンプルが好ましく、これは、ケーシングによって形成されたレセプタクル
に挿入され、交換することができる。前述した部品は、例えば、糖尿病治療用の
公知の注入ポンプである場合のように、ケーシングに全体が受け入れられること
が好ましい。しかしながら、これは、本発明の目的にとって絶対的に重要なもの
ではない。薬剤は、好ましくは、医療用及び美容上の活性溶液であり、例えば、
インシュリンである。供給装置は、好ましくは、ピストンであるが、蠕動ポンプ
であるか、他の適当な方法でも形成することができる。この装置は、ユーザの身
体または衣服に常時着用するのが好ましい。
【０００７】 この装置は、装置の故障のあることを決定する装置を有するのが好ましい。こ
のような故障は、容器から注射針への薬剤の通路に生じる「漏れ」または「つま
り」によるものである。故障の他の例は、駆動装置にその原因があることがあり
、例えば、供給装置のモータの障害または欠陥か、駆動モータの制御及び／又は
調整装置の障害または欠陥による。駆動装置は、駆動モータ及び駆動モータの制
御装置及び／又は調整装置を有することが好ましいが、供給装置のモータによら
ない駆動装置、例えば、圧力媒体または駆動ばねも考慮することができる。
【０００８】 この装置は、キーボードまたはタッチスクリーンによって形成された入力装置
を備えていることが好ましい。しかしながら、その代わりに、または、さらに、
例えば、言葉による入力のような異なる入力装置を備えることができる。この入
力装置によって、ユーザは、特に、ユーザ自身が、薬剤を投与する際にその作動
を調整することができる。
【０００９】 本発明によれば、振動モータは、ケーシングによって収容されることが好まし
い。しかしながら、原理的には、ケーシングの外部に固定することもできる。双
方の場合、振動モータの振動が、ユーザによってはっきりと知覚できるように配
置される。好ましくは、振動モータは、ケーシング全体またはケーシングの一部
を振動させる。
【００１０】 第１の好ましい機能において、振動モータは、音響的その他の信号を提供する
装置の代替装置、又は警告用の追加的な装置を形成する。もし、この装置に、問
題となる故障のあることが決定された場合には、振動モータが振動による警告信
号を供給する。この場合において、振動モータの起動装置は、故障のあることを
決定する装置に接続される。問題となる故障が生じ、それがあることが決定され
たとき、振動モータが起動され、振動による警告信号を発生する。
【００１１】 振動信号は、ユーザ自身によってはっきりと知覚されるが、ユーザの周りの人
間には知覚されない。したがって、確実であると同時に控えめで、他人には気づ
かれない方法でユーザに警告する方法がとられる。他の警告装置、例えば、音響
による警告装置の他に振動モータが備えられる場合には、振動モータは、警告装
置に対して余剰なものとなる。他の警告装置、例えば、音響信号装置が付加的に
備えられている場合には、ユーザが警告装置の一方を選択的にオフとし、それら
の一方を警告装置として選択することのできるスイッチが設けられることが好ま
しい。多数の余剰な警告装置について共通のスイッチを設けることが有利である
。振動モータを起動するために費用が増大されることを回避することができる。
【００１２】 故障のあることを決定する装置は、理想的な状態から容認しがたい大きな逸脱
を検知するセンサを有することが好ましい。このセンサは、もし、検知すべき故
障が装置内の「つまり」である場合には、薬剤を案内する装置の部品内の圧力を
監視する装置の部品であることが好ましい。このセンサは、力センサであること
が好ましい。このような場合、供給装置を駆動するために必要な力が測定される
。供給装置に加えられる反力が直接測定されるのが好ましい。漏れを検知するた
めに力センサが使用されることが好ましい。同じ力センサを使用して「漏れ」と
「つまり」との双方を検知することが有利である。
【００１３】 駆動モータの故障及び／又は駆動モータ用の制御及び／又は調整装置の故障は
モータの角度位置センサによって検知されることが好ましい。センサが検知する
駆動モータの制御装置の角度位置は、変数としては使用されないが、駆動装置の
故障を検知し、振動モータを起動する目的でのみ使用されることが特に好ましい
。
【００１４】 また、この故障は、駆動装置のエネルギー源の貯蔵エネルギーが消費されたこ
とを示す予備的な警告であることもできる。もし、駆動モータ用に電気的なエネ
ルギーが必要とされる場合には、例えば、駆動モータ用の電池の充電レベルを監
視することができる。この場合、エネルギーの水準が所定の最小限のエネルギー
量以下に低下したとき、起動装置によって振動モータが起動される。
【００１５】 装置が入力装置を有する場合、本発明による振動モータの第２の機能は、入力
装置によって入力された入力を確認することである。好ましくは、個々の入力信
号は、選択された入力装置または入力装置の入力全体に配分される。もし、例え
ば、ユーザが、例えば、特別なデータを入力した場合、キーボードまたはタッチ
スクリーンを通して入力された個々の入力が、振動によって個々に確認される。
振動モータのこの機能において、振動モータの起動装置が入力装置に接続される
。
【００１６】 駆動装置が駆動モータの制御及び／又は調整装置を有する場合には、振動モー
タの起動装置がこの制御装置及び／又は調整装置によって形成されることが好ま
しい。
【００１７】 供給装置の駆動モータが同時に振動モータを形成することができる。他の好ま
しい異なる実施形態において、駆動モータに加えて、前に述べた機能の１つまた
はその組み合わせにおいて別の振動モータが設けられる。
【００１８】 本発明によれば、振動モータの第３の機能は、装置の呼び水（プライミング）
をするとき振動することである。これは、容器から注射器または注射針の出口に
製品案内装置が円滑に確実に薬剤を排出することを保証する。特に、ユーザは、
薬剤を排出中、装置をふったり、たたいたりする必要がなく、呼び水によって排
出される泡が確実に取り除かれる。呼び水は、薬剤が注入または注射装置に出る
ときに、終了する。それは、薬剤案内装置から空気の泡を排出するように作用す
る。
【００１９】 第４の機能として、振動モータは、本発明によって周期的に起動され、装置が
機能的に正常であることをユーザに触覚によって示すことである。これは、警告
機能に加えて、或いはその代替として設けることができる。装置が正常に機能し
ていることを積極的に示すことによって、装置をさらに確実に取り扱うことがで
きる。
【００２０】 本発明によって提供された振動モータは、前述した４つの機能うち１つ、また
はその組み合わせを満たすことができる。それは、前述した多数の、好ましくは
、４つ全部の機能を満たすことが好ましい。振動モータが多数の前述した機能を
満たす場合には、各々の機能について特徴のある振動を発生することができる。
もし、振動モータを使用して多数の異なる故障についてユーザの注意を引く場合
には、各々の故障について、特徴ある振動信号を提供することが有利である。故
障の振動信号は、装置が正常に作動していることを確認するために周期的に発生
する信号とは異なる。しかしながら、他方において、入力を確認する信号は、警
告信号に対応することができる。また、呼び水のためには、個々の振動は必要と
されない。
【００２１】 振動モータは、最長２０ｍｍの長さ、最大５ｍｍの幅を有する。
【００２２】
【発明の実施の形態】
図１は、インシュリンによる治療のための携帯型注入ポンプを示している。ポ
ンプは、特に、その駆動機構が、ドイツ特許出願第19717107に示されている。
アンプル２の形態の容器がポンプケーシング１に収容されている。アンプル２は
、インシュリンで充填されている。ピストン６の形態の供給装置がアンプル２の
出口３に向かって供給方向に直線的に摺動可能なようにアンプル内に収容されて
いる。ピストン６は、ピストン６の後面を押す、ネジが形成されたロッドのよう
な形態の被駆動部材７によって前進させられる。被駆動部材７は、スピンドル駆
動装置８の一部であり、スピンドル駆動機構８は、二段階の入れ子式構造を備え
ている。ピストン駆動装置については、本発明はこれには制限されない。
【００２３】 ピストン６が摺動軸Ｖに沿って前進するとき、出口３に接続されたカテーテル
４と、このカテーテル４の前方の自由端に取り付けられた注入針５と、を通って
インシュリンが供給される。アンプルの決められたベース圧力を設定するために
、インシュリンの流れ通路に弁２５が配置される。このような弁は、流体案内装
置内２−５で連続して優勢である、ベース圧力を設定するためにのみ使用される
のではなく、アンプル２が流体案内装置２−５の流体コラムの重量によってそれ
自身空にならないようにするために使用することができる。弁２５は、注射ポン
プを実際に使用する上で生じる条件で、アンプルが空になることを確実に防止す
るように構成されることが好ましい。例示としての実施形態において、弁２５は
、取り外し可能なケーシング蓋Ｄに収容され、この蓋Ｄは、アンプル２が挿入さ
れた後にアンプル室を密封する。
【００２４】 被駆動部材７は、駆動モータ１１によって、減速歯車を介して、スピンドル駆
動装置８を駆動することによって駆動される。スピンドル駆動装置８及び減速歯
車については、ドイツ特許出願第19717107号に記載されている。少なくとも被駆
動部材７が、回転しないように直線的に案内され、ねじを有するロッド７は、ス
リーブのような被駆動部材７を包囲するスピンドル駆動装置の２つの予備駆動部
材を回転駆動することによって前進させられる。
【００２５】 スピンドル駆動装置８は、歯車及びモータ１１とともに、全体がケーシングに
取り付けられているスライドプラットフォーム１０に取り付けられており、スラ
イドプラットフォーム１０は、ピストンの送り方向に及びそれと反対の方向に非
回転的に、直線的に摺動可能にである。また、原理的にモータ１１をケーシング
に固定することもでき、歯車とともにケーシングに固定することも可能である。
この場合、ケーシングに固定された駆動部品と、スピンドル駆動装置８の最初の
ステップ部分との間にスライドメッシュ、例えば、送り方向に沿った対応する長
さにわたって延びている平歯車が設けられなければならない。スピンドルの最初
のステップ部分は、スライドプラットフォーム１０に取り付けられる。
【００２６】 流体案内装置２，３，４，５の故障部分を決定することができるように、液体
の薬剤の圧力、特にアンプル内の液圧が監視される。この圧力を監視するために
、ケーシング１のピストン６によって加えられる反力が力センサによって測定さ
れ、反力の所定の指標値と比較される。指標値を較正する方法は、ドイツ特許出
願第19840992号に説明されており、この内容は参照することによってこの明細書
に組み込まれる。
【００２７】 ねじが設けられたロッド７にピストン６によって加えられる力であって、スピ
ンドル駆動装置を通してスライドプラットフォーム１０に加えられ、スライド能
力の結果、力センサ１３に加えられる力は、力センサ１３による反力として測定
される。この目的のために、スライドプラットフォーム１０は、ケーシング１の
ケーシング壁から浮くように取り付けられている。
【００２８】 この目的のために、プラットフォームスリーブ１０ａを有するスライドプラッ
トフォーム１０は、一対のＯリング、例えば、ゴム製リングの形態の弾性取付部
材１０ｂによってスリーブ１０ａを包囲するケーシングスリーブの一部に長手方
向に摺動可能に支持されている。プラットフォームスリーブ１０ａは、駆動スリ
ーブとして形成されたスピンドル駆動装置８の駆動部材７を包囲している。スラ
イドプラットフォーム１０とケーシング１との間ではこれらのＯリング１０ｂの
みが接触している。スライド軸線Ｖに沿ったスライドプラットフォーム１０とケ
ーシング１との間の摺動運動は、Ｏリング１０ｂの弾性変形によってのみ生じる
。Ｏリング１０ｂ自身は、ケーシング１に対してもスライドプラットフォーム１
０に対しても摺動せず、弾性的に変形するのみである。このフロート式の取付構
造を形成することによって、摩擦力が最小限にされ、ピストン６を摺動させるこ
とによって加えられる力は、可能な限り変化することなく力センサ１３に伝達さ
れる。Ｏリング１０ｂは、プラットフォームスリーブ１０ａの周縁溝に収容され
、この態様で、一方で確実な固定、他方で摩擦固定によってケーシング１とプラ
ットフォームスリーブ１０ａの２つの対向する表面に対して固定される。しかし
ながら、これは、これら２つの表面の一方に接続された材料に接続されることも
でき、もし適当に組立られる場合には、それらは、２つの反対側に動く表面の間
で互いに押圧され、この態様で摩擦固定でのみ保持される。しかし、いずれにし
ても、スライドプラットフォーム１０を摺動させるとき、弾性変形力を除いて、
他の摩擦力が影響しないことが保証されるべきである。
【００２９】 力センサ１３は、スライドプラットフォーム１０の後方に面する面とこの後方
に面する面と反対側のケーシング１に面する面との間に配置されている。さらに
それは、ピストン６の摺動軸線Ｖに整列するように配置され、ピストン６の摺動
軸線Ｖに沿って作用する反力が力センサ１３に直接作用するようになっている。
反力は、摺動軸線Ｖに対して対称的に導入される。したがって、反力は、傾斜運
動を生じない。
【００３０】 図２は、力センサ１３を示している。それは、ビームの少なくとも一方の面に
薄層歪測定ストリップ１５が貼り付けられている曲げビーム１４によって形成さ
れている。その感度は、ビームの両面にストリップを貼り付けることによって増
大される。ブリッジ回路の４本の線１７が図に示されている。曲げビームを形成
する際に、２つのステイ部分１６ａ及び１６ｂ（図１）がプラットフォームの端
部に直線的な支持体として、また、ビームの一方の面で互いに平行に間隔を置い
て示されており、このステイ部分１６ａとステイ部分１６ｂとの間で、ピストン
６によって加えられた反力によって歪測定ストリップ１５を有するビーム１４が
曲げられる。反力が導入される場所を正確に定めるために、直線的な支持体とし
て図２で示される他のステイ部分１６ｃ（図１参照）が、これら２つのステイ部
分１６ａ及び１６ｂの正確な中間位置において、２つのステイ部分１６ａ及び１
６ｂと反対側のケーシング１の下側のベースプレート１ｂから突出している。第
３のステイ部分１６ｃの直線的な支持体は、摺動軸線Ｖに整列し、ステイ部分１
６ａ及び１６ｂに平行に配置されている。３つのステイ部分１６ａ、１６ｂ及び
１６ｃは、支持領域の断面積が円形であり、反力は、ステイ部分１６ａ及び１６
ｂに沿ってできるだけ直線的に導入され、ステイ部分１６ｃでの支持体の負荷は
、曲げビーム１４に直線的に作用する。これに近い断面形状も適当である。他の
センサ、例えば、圧電抵抗センサを、静止測定処理のために歪測定ストリップの
代わりに使用することができる。
【００３１】 好ましくは反力に比例した、反力を表す信号が、力センサ１３から、ライン１
７を通って、好ましくは電気信号の形態でモータ１１の制御装置２０に送られる
。現在測定されている反力を表す信号は、制御装置２０の入力端Ｉに入力される
。制御装置２０は、出力端Ｏを通してモーター１１に及び対応する制御ラインま
たは制御バス１８に接続されている。モータ１１は、位置が制御される。
【００３２】 振動モータ３０がケーシング１に配置されている。振動モータ３０は、ケーシ
ング１に固定されている。この実施形態において、振動モータは、ケーシング１
の密封ストッパに固定、好ましくは、剛性的に固定され、振動がケーシング１に
伝達される。振動モータ３０は、ライン１８ａを通して制御装置２０の出力端Ｏ
に接続されており、すなわち、ライン１８ａを通して制御装置２０によって起動
される。
【００３３】 力センサ１３の補助によって、測定された反力と最大値とを比較することによ
って装置内に「つまり」があることが決定される場合には、振動モータ３０が、
ライン１８ａを通して制御装置２０によって起動され、ケーシング１を通して「
つまり」のあることを示す特徴ある振動信号を供給する。
【００３４】 駆動モータ１１は、物理的に予め定められた所定のスタートストップ周波数を
有するステップモーターである。これは、所定の周波数と、対応するモータ速度
とを有し、これを越えると、モータトルクが低減し、この状態で比較的低抵抗を
有する場合には、モータが停止される。モータは、一旦停止されると、自動的に
はスタートしないが、完全に停止するまで前後に発振する。モータは、制御装置
２０からの制御命令によって再びスタートされる。
【００３５】 モータ１１の位置は、モータの回転子の軸に固定されたインペラ１２と、それ
と協働する光センサとによって監視される。インペラ１２は光障壁インタラプタ
として作用する。制御装置２０は、制御インパルスがモータの回転を生じない場
合にはモータ１１を停止する。モータの位置は、少なくとも、任意の時点におけ
る基準位置の完了した回転数の形態で制御装置２０に知らされる。モータの位置
は、光センサに接続されたカウンタによって確認することができ、このカウンタ
は、インペラ１２の羽根によって光が遮断される回数を計数する。これから、制
御装置２０は、スライドプレート１０に対する被駆動部材７の位置を知り、最終
的にアンプル２のピストン６の位置も検知する。制御装置２０は、２つの揮発性
記憶装置２２及び２３を備えたマイクロプロセッサ２１を有する。反力の標準指
標値分布Ｓは、メモリ２２に記憶される。他のメモリ２３は、注射ポンプの呼び
水時に使用される。制御装置２０は、インターフェイスＩ/Ｏを通してモータ１
１、力センサ１３、他の部品、特にエネルギー源に接続されている。力センサ１
３への接続は、参照符号１７によって示されており、モータ１１への接続は、参
照符号１８によって示されている。
【００３６】 図３は、振動モータ３０が圧力監視装置にどのように取り付けられるか、駆動
モータ１１がどのように監視されるかを示している。振動モータ３０は、制御装
置２０を通して入力装置４０に接続されている。圧力は、力センサ１３によって
監視され、読みとられた信号は、ライン１７を通して制御装置２０に送られる。
もし、制御装置２０が、力センサ１３によって測定された力と最大値とを比較す
ることによって、装置内に「つまり」があると決定されるときは、ライン１８を
介して振動モータ３０をオンとする。ユーザは、入力装置４０によってライン３
１を介して振動モータを手で切ることができる。モータ１１の故障が、センサ１
２によって検知される場合には、振動モータ３０は、同様に制御装置２０によっ
てオンとされる。特に、上述したように、制御装置２０が振動モータ１１をオフ
にするとき、振動モータ３０は、オンとされる。この駆動装置は、インペラと、
インペラと協働する光センサによって監視され、これは、図３において、参照符
号１２によって一緒に指示される。
【００３７】 入力装置４０は、キーボードまたはタッチスクリーンによって形成されている
。他のこのような機器を示す入力装置４０は、参照符号４１、４２及び４３によ
って指示され、これらは、キーまたはキーパッドのいずれかで形成される。入力
装置４０の入力機器の各々は、ライン４５を通して制御装置２０の入力端Ｉに電
気的に接続されている。制御装置２０への複数のライン４５は、１本の線のみで
図示されている。制御装置２０は、現在作動している入力装置４０の入力機器に
依存して制御ライン１８Ａを通して個々の制御信号を送出する。振動モータ３０
は、制御信号に依存して入力機器の各々について特徴のある振動信号を発生する
。
【００３８】 呼び水時に、ねじが形成されたロッド７は、アンプル２がケーシング１に挿入
され、出口３の密封薄膜が接続針によって貫通されたスタート位置から、ピスト
ン６に向かって駆動される。モータ１１は、スタートストップ周波数でピストン
ロッド７がピストン６に当接するまでオーバードライブモードで運動する。モー
タは、オーバードライブモードにおいて、スタートストップ周波数の少なくとも
２倍の大きさのパルス周波数で作動する。ねじが形成されたロッド７のパレット
部分が、ピストンと当接すると同時に、モータ１１が自動的に停止される。なぜ
ならば、スタートストップ周波数以上のトルクは、ねじが形成されたロッド及び
ピストン６を駆動するために十分でないからである。モータ１１の停止位置は、
制御装置２０に記憶され、薬剤を供給する基準位置として記憶されるが、ピスト
ン６の特定の基準と使用されるアンプル２のタイプが制御装置２０に記憶される
場合には、制御装置２０は、これと前記基準値とを比較することによって、ねじ
が形成されたロッド７がピストンまで上昇するとき、決定されるピストンの実際
の位置から、アンプル２が、全部充填されているか、または、例えば半分の量充
填されているかを確認する。
【００３９】 例示としての実施形態において、設定可能なスタートストップ周波数を備えた
ステップモータとして形成されるモータ１１は、上述したように停止されると、
自動的に再スタートし、ピストン６がアンプル２内で前進する。呼び水の途中、
ピストン６は、インシュリンが注入針５の供給出口に出るまでアンプル２を出口
３に向かって前進させる。モータ１１が再スタートするとき、振動モータ３０は
、制御装置２０によって起動され、オンとされる。装置の流体案内装置に張り付
いた気泡は、振動モータ３０の振動によって解放され、呼び水の最後に、流体案
内装置が十分に液体を出口まで排出することが保証される。液体が出たことを明
確に確認するとすぐに、被駆動部材７、したがってピストン６が、共通軸線に沿
って、それらが到達した摺動位置で停止される。液体が出口から出ることがユー
ザによって観察される場合には、ピストンは、手で停止されるか、制御装置２０
によって自動的に停止されることもできる。特に、モータ１１を停止することに
よって、ピストン６が停止されたとき、同時に、ライン１８ａを通して制御装置
２０によって振動モータ３０が停止される。振動モータ３０は、再び、制御信号
を受ける準備をするか、例えば、「つまり」があると決定される場合には、入力
装置４０による入力信号を確認する準備をする。
【図面の簡単な説明】
【図１】 圧力監視装置及び振動モータを有する注射ポンプの長手方向の断面図である。
【図２】 図１によるポンプの力センサの斜視図である。
【図３】 振動モータ、入力手段、位置センサ、力センサの配線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ Ｆターム(参考） 4C066 AA07 BB01 CC01 DD11 EE06 FF05 GG01 GG06 HH03 HH05 HH12 QQ46 QQ52 QQ58 QQ77 QQ78 QQ82 QQ92 4C077 AA08 AA25 DD16 FF01 FF05 KK25 KK30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ａ）ケーシング（１）と、 ｂ）前記ケーシング（１）によって収容された薬剤用の容器（２）と、 ｃ）前記容器（２）から前記薬剤を供給する供給装置（６）と、 ｄ）前記供給装置（６）の駆動装置（７，８，１１）と、 ｅ）装置の故障の発生を検知する故障検知手段（１２，２０；１３，２０）と
    、を有する注射可能な薬剤を投与する装置において、 ｆ）前記ケーシング（１）によって振動モータ（３０）が収容され、前記振動
    モータ（３０）は故障が検知されたとき、故障を検知する前記故障検知装置（１
    ２，２０；１３，２０）によって起動され、振動による警告信号を発生すること
    を特徴とする注射可能な薬剤を投与する装置。
  2. 【請求項２】 前記故障検知装置（１２，２０；１３，２０）は、センサ（
    １２；１３）を有し、前記センサ（１２；１３）によって得られた値を、この値
    の指標値と比較して、その比較の結果に依存して前記振動モータ（３０）を起動
    することを特徴とする請求項１に記載の装置。
  3. 【請求項３】 ａ）ケーシング（１）と、 ｂ）前記ケーシング（１）によって収容された薬剤用の容器（２）と、 ｃ）前記容器（２）から前記薬剤を供給する供給装置（６）と、 ｄ）前記供給装置（６）の駆動装置（７，８，１０）と、 ｅ）ユザーが前記装置に入力する入力装置（４０）と、を有する注射可能な薬
    剤を投与する装置において、 ｆ）前記ケーシング（１）によって振動モータ（３０）が収容され、 ｇ）前記入力装置が前記振動モータ（３０）に接続され、 ｈ）前記入力装置（４０）が入力を確認したとき、前記振動モータ（３０）が
    起動され、前記入力の確認として、前記入力の特徴を有する振動信号を発生する
    ことを特徴とする注射可能な薬剤を投与する装置。
  4. 【請求項４】 前記振動モータ（３０）は、前記駆動装置（７，８，１０）
    の制御装置（２０）に接続され、前記制御装置（２０）によって起動され、前記
    装置が呼び水されたとき振動することを特徴とする請求項１ないし３のいずれか
    に記載の装置。
  5. 【請求項５】 前記装置が故障していないとき、前記振動モータ（３０）が
    前記制御装置（２０）によって周期的に起動され、前記振動モータ（３０）が故
    障していないことを示す特徴ある振動信号を周期的に発生することを特徴とする
    請求項１ないし請求項４のいずれかに記載の装置。
  6. 【請求項６】 前記駆動装置（７，８，１１）の駆動モータ（１１）が、前
    記振動モータ（３０）を形成することを特徴とする請求項１ないし請求項５のい
    ずれかに記載の装置。
  7. 【請求項７】 前記振動モータ（３０）は、前記駆動装置（７，８，１１）
    の前記駆動モータ（１１）とは別のモータであることを特徴とする請求項１ない
    し５に記載の駆動装置。
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