JP2003510067A - 鳥類胚盤葉細胞系 - Google Patents

鳥類胚盤葉細胞系

Info

Publication number
JP2003510067A
JP2003510067A JP2001526841A JP2001526841A JP2003510067A JP 2003510067 A JP2003510067 A JP 2003510067A JP 2001526841 A JP2001526841 A JP 2001526841A JP 2001526841 A JP2001526841 A JP 2001526841A JP 2003510067 A JP2003510067 A JP 2003510067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
avian
cells
culture
umbilicus
ema
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001526841A
Other languages
English (en)
Inventor
ハーン ツァイ,
ヘンリー ディ. フント,
ラリー ディ. ベーコン,
バーナード シー. ウェントワース,
アリス エル. ウェントワース,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wisconsin Alumni Research Foundation
Original Assignee
Wisconsin Alumni Research Foundation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wisconsin Alumni Research Foundation filed Critical Wisconsin Alumni Research Foundation
Publication of JP2003510067A publication Critical patent/JP2003510067A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N5/00Undifferentiated human, animal or plant cells, e.g. cell lines; Tissues; Cultivation or maintenance thereof; Culture media therefor
    • C12N5/06Animal cells or tissues; Human cells or tissues
    • C12N5/0602Vertebrate cells
    • C12N5/0603Embryonic cells ; Embryoid bodies
    • C12N5/0606Pluripotent embryonic cells, e.g. embryonic stem cells [ES]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N5/00Undifferentiated human, animal or plant cells, e.g. cell lines; Tissues; Cultivation or maintenance thereof; Culture media therefor
    • C12N5/06Animal cells or tissues; Human cells or tissues
    • C12N5/0602Vertebrate cells
    • C12N5/0608Germ cells
    • C12N5/0611Primordial germ cells, e.g. embryonic germ cells [EG]

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Developmental Biology & Embryology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Gynecology & Obstetrics (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 未分化鳥類原始生殖細胞/胚盤葉細胞の培養物を本明細書中で開示する。培養物は、鳥類臍の単離物(例えば、シチメンチョウ臍抽出物)の存在下で培養した場合、長期間その未分化特性およびEMA−1エピトープを発現する能力を維持することができる。また、鳥類臍抽出物を使用したこのような培養物の培養法および鳥類臍抽出物を含む培養培地をも開示する。また、このような培養物由来の組換え鳥類をも開示する。これらの培養物を生殖系列ゲノムの長期保存用に凍結することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の相互参照) 適用なし。
【0002】 (連邦政府により援助を受けた研究に関する記述) 本発明を、以下の機関:USDA 96−CRHR−0−6005から授与さ
れた合衆国政府助成金を使用して行った。合衆国政府は、本発明に一定の権利を
有する。
【0003】 (発明の背景) 本発明は、不死化胚盤葉鳥類細胞系ならびにこのような系(line)の作製技術
およびこのような方法を使用した物質に関する。このような細胞系は、トランス
ジェニック鳥の作製および生殖系列ゲノムの保存に好ましい。
【0004】 トランスジェニック技術は、植物の市場価値を高める(例えば、耐病性および
除草剤耐性の向上)ための強力なツールである。しかし、動物の遺伝的特徴の改
良の試みは植物より遅れており、ほとんどは動物をバイオリアクターとして使用
してヒト用合成医薬品を製造することに重要視されていた。現在、トランスジェ
ニック技術を使用した家畜動物の遺伝的特質はほとんど向上していない。
【0005】 このような努力は、特に典型的に高密集飼育を行い、マレク病および鳥類白血
病などの疾患による感染の危険性が増大する家禽類(例えば、ニワトリ、アヒル
、ガチョウ、シチメンチョウなど)産業に注がれている。したがって、商業上の
飼育者は、耐病性の高い家禽類を(天然の飼育技術を使用して)選択しようとし
ている。
【0006】 耐病性の向上を目的として家禽類繁殖系への外来遺伝子の導入を試みようと考
えられている。例えば、生殖系列に変異ALVウイルスを接種して、鳥類白血病
ウイルスの特定のサブグループへの耐性を向上させた。エム.フェデルスピール
ら、65 J. Virol. 313-19 (1991) を参照のこと。言及されたこの刊行物および
他の全ての刊行物の開示は、本明細書中で完全に記載されているように参照して
本明細書中の記載の一部とする。
【0007】 レトロウイルスベクター(例えば、細網内皮性ウイルスまたは鳥類白血病ウイ
ルス)への外来遺伝子のクローニング、受精卵への組換えウイルスの注入、発生
胚(例えば、原始生殖細胞)へのウイルスの感染によるキメラ生殖腺または卵細
胞の作製、および得られた組換え物を使用した子孫への外来遺伝子の導入によっ
て選択された外来遺伝子の移入も試みた。しかし、ウイルス(その天然の状態)
は病原体であり、変異複製コンピテントウイルスベクターでさえときどき腫瘍を
産生し、複製不全変異体は高投薬量または反復投薬を行う必要があるので、家禽
類産業ではこの技術の商業的な使用は倦厭されている。また、複製欠陥ウイルス
構築物でさえも内因性ウイルスエンベロープでの組換えおよび複製コンピテント
を持つようになるいくらかの危険性があり得る。さらに、現在、これらのベクタ
ーは比較的小さなサイズ(例えば、2キロベース以下)のDNAインサートに制
限されている。
【0008】 また、雌鳥から外科的に取り出した未発生受精卵への外来DNAの注入も試み
られている。エム.ペリー、331 Nature (1998) を参照のこと。しかし、このア
プローチは、一連の代理コンテナ中での発生胚のインキュベーションが必要であ
った。さらに、必要な外科的および技術的技量を得るために特別な集団および相
当な訓練が必要であった。
【0009】 技術をあまり要求されない先行技術のアプローチは、産卵後の胚への外来DN
Aの移入であった。一般に、ジェイ.ペティットら、76 Poult. Sci., 1084-92
(1997);アール.エッチーズら、62 Methods Mol. Biol., 433-50 (1997);エム
.ナイトウら、113 J. Reprod. Fertil, 137-43 (1998);エム.ナカムラら、67
Okajimas Folia Anat Jpn., 473-7 (1991);ジェイ.ペティットら、108 Devel
opment, 185-9 (1990);およびジェイ.ペティットらに付与された米国特許第5,
340,740号および同第5,656,479号を参照のこと。
【0010】 これには、原始生殖細胞が性腺アナラゲンに移行し始めた場合、産卵直後また
は48時間後のいずれかで胚盤葉に遺伝子改変胚細胞または原始生殖系列への注
入が含まれていた。このアプローチでは、発生胚に組み込まれた場合に機能的卵
子または精子産生細胞の分化能力が維持される胚盤葉細胞培養物を作製した。
【0011】 このタイプの胚盤葉細胞培養物を遺伝子改変して、レシピエント胚に注入する
ことができる。典型的には、レシピエント胚をγ線放射によって内因性原始生殖
細胞を弱らせるように予め改変し、注入細胞に性腺アナラゲンへの帰巣における
選択上の利点を与える。次いで、改変細胞は成熟して、導入遺伝子を少なくとも
次世代(好ましくは、他のさらなる世代)に伝達可能な精子または卵子を産生す
る。
【0012】 この技術の成功の鍵は、胚の胚盤葉細胞を拡大しながらその分化を阻害する能
力である。したがって、いくつかの群では、種々のクローン化因子および短期間
(数日間〜約2週間)で胚細胞を拡大させるがその原始生殖細胞表現型を維持す
る支持細胞の添加に基づく培養技術が開発されている。これらの培養細胞により
生殖系列キメラの産生が成功しているが、この系を使用した導入遺伝子としての
トランスフェクトDNAを発現させる試みのほとんどが不成功に終わっている。
【0013】 別のアプローチは、毒素を含む培養培地の使用に基づいていた。
【0014】 従って、鳥類胚盤葉細胞培養物用の培養条件の改良が必要であることが認めら
れる。
【0015】 (発明の要約) 1つの態様では、本発明は、EMA−1エピトープを発現する未分化鳥類(好
ましくは、シチメンチョウ、アヒル、ガチョウ、およびニワトリなどの家禽類)
胚盤葉細胞の培養物を提供し、前記培養物は、鳥類臍の単離物(例えば、胚鳥類
臍由来の単離物)の存在下で培養した場合、長期間(好ましくは、6ヶ月を超え
る期間)その未分化特性およびEMA−1エピトープを発現する能力を維持する
ことができる。
【0016】 別の態様では、本発明は、EMA−1エピトープを発現することができる未分
化胚盤葉細胞の維持培養物の産生方法を提供する。原始線条の形成前に鳥類胚盤
葉から鳥類細胞を回収する。次いで、シチメンチョウ臍抽出物などの鳥類臍単離
物の存在下で鳥類細胞を培養する。
【0017】 さらに別の態様では、本発明は、鳥類臍単離物を含む鳥類(例えば、家禽類)
胚盤葉細胞の培養培地を提供する。培養培地はまた、標準的な胚盤葉培養物に存
在する他の成分を含むことが好ましい。
【0018】 さらに別の態様では、本発明は、鳥類生殖系列ゲノムの保存方法を提供する。
これは、上記の培養物の1つの凍結によって達成される。
【0019】 本発明の別の態様は、このような培養物由来の組換え鳥を提供する。
【0020】 鳥類臍単離物を含む培養培地との胚盤葉細胞の培養によって、未分化原始生殖
細胞を含む維持培養物を得ることができる。これにより、組換え細胞作製用の有
効な培養物が得られる。
【0021】 得られた組換え生殖細胞は、組換え鳥の産生および生殖系列ゲノムの保存に有
用である。さらに、おそらくこのような組換え鳥はこれらの外来特性を子孫に伝
達することができると考えられる。
【0022】 従って、本発明の目的は、 (a)支持層または毒素を必要とすることなく長期間未分化を維持することがで
きる維持鳥類原始生殖細胞培養物、 (b)このような細胞培養物由来の組換え鳥、 (c)このような培養物の作製方法、 (d)このような培養物の凍結によるゲノムの保存方法、および (e)このような方法の実施に有用な培養培地 を提供することを含む。
【0023】 本発明のこれらの及びさらに他の目的および利点は以下の好ましい実施態様の
記載から明らかとなるであろう。しかし、本発明の全範囲を判断するためには、
特許請求の範囲に留意しなければならない。
【0024】 (詳細な説明) 概説 本発明者らは、支持層または毒素を必要とせず、6ヶ月を超えて生存可能な鳥
類胚盤葉細胞(「BDC」)を維持することができる安定なBDC培養系を提供
する。培養BDCは、原始生殖細胞のマーカーであるEMA−1エピトープを発
現する。エイ.ハーネルら、15 Gamete Research 25-34 (1986) およびエル.ウ
ーベンら、103 Develop. 299-304 (1988) を参照のこと。この技術によって産生
された培養細胞は、トランスフェクトされてレシピエントニワトリ胚に挿入され
た場合に造血細胞および種々の他の細胞型に寄与することができた。
【0025】 材料 ドナー胚盤葉細胞およびレシピエント受精卵の供給源は、共に鳥類疾病および
腫瘍学研究所(ADOL)であった。本発明者らは、株(line)0(MHC=B 2121)、C(MHC=B1212)、71(MHC=B22)、15I5×71
MHC=B215)、N(MHC=B2121)、P(MHC=B1919)を一部
使用したが、これらの株が共通の病原ウイルスを含まないで維持されていること
が知られているからである。
【0026】 本発明者らの培養培地を以下に示した。無血清且つ無タンパク質ハイブリドー
マ培地(SFPF、#S2897)を使用して、0 BDC株を培養した。
【0027】 L−15リーボビッツ培地/マッコイ5A改変培地(L/M、#L4386と
#M4892を1:1)を使用して、0株、7株、および15I5×71株を培養
した。
【0028】 ダルベッコ改変イーグル培地/ハム栄養混合物(DMEM/F−12、#D0
547)を、C株に使用した。
【0029】 イーグル最小基本培地(MEM、#M0644)を、P株に使用した。
【0030】 より一般的には、このような培地は、典型的には、水、無機塩類、ビタミン類
、アミノ酸類、緩衝液、グルコース、ヌクレオチド前駆体類/ヌクレオチド類、
脂質類、TCA回路中間体類、および種々の微量添加物類を含む。
【0031】 細菌細胞増殖を阻害するためにすべての培地でも1,000U/mlの最終濃
度でのペニシリンおよびストレプトマイシン(Pen/Strep)を使用した
【0032】 C株のBDC増殖を促進するために、フォルスコリン(#F6886または#
F3917)(最終濃度20μg/100ml)も添加した。
【0033】 上記のすべての培養培地試薬を、シグマケミカル社(セントルイス、ミズーリ
州)(Sigma Chemical Co.,St Louis,MO.)から購入し、ウシ(仔牛)胎児血
清(FBS、ジブコBRLライフテクノロジーズ(グランドアイランド、ニューヨ
ーク州)(Gibco BRL Life Technologies,Grand Island,NY))を、20%の
最終濃度で全ての培地に添加した。
【0034】 シチメンチョウ臍を筒状の胚から得た。各臍を、臍帯付属物周囲の腹部領域か
ら切り出した(直径0.7〜1cm)。任意の残りの臍帯を取り出した。臍を、
血清を含まない氷冷培地中にプールし(2mlの培地あたり1つの臍)、組織粉
砕機によって冷浴中でホモジナイズし、凍結融解を3回行い、4℃で30分間2
5,000×gで遠心分離した。この目的で使用した氷冷培地は、例えば、無血
清且つ無タンパク質のハイブリドーマ培地(SFPF、#S2897)であった
。鍵となる特徴は、関連単離物としての水を含む抽出液体は水溶性であることで
ある。
【0035】 上清を保持し、0.22μm膜で濾過滅菌し(このサイズより大きな粒子を除
去するため)、バイアルあたり1mlに等分し、−20℃で保存した。この滅菌
濾過シチメンチョウ臍抽出物(「TNE」)を、400μlのTNE/10ml
培地で細胞培養物に新たに添加した(100mlの培地あたり2つの臍に相当)
【0036】 鳥類胚は孵化しそうな場合、卵黄嚢は腹部領域(従来、臍として知られている
)の小さな開口部を介して胚の体腔に退縮し始める。この開口は卵黄嚢退縮後数
分以内に治癒する。エイ.ロマノフら、「鳥類胚:構造および機能の発達」、10
51-1079, マクラミン社、ニューヨーク(The Macmillan Company, New York) (
1960) を参照のこと。
【0037】 本発明者らは、鳥類臍組織中の細胞が、臍の閉鎖速度を高めるための成長/治
癒因子を分泌すると考える。臍が完全に治癒していない場合、孵化したヒヨコは
孵化日から早い時期は感染に感受性を示す。本発明者らは、これらの因子は本発
明者らの培養培地に有用であることを発見した。
【0038】 任意選択的な添加物として、ニワトリ胚抽出物を使用した。7日齢のニワトリ
胚を、無血清且つ無タンパク質ハイブリドーマ培地(SFPF、#S2897)
に入れ、氷浴でホモジナイズし、3回凍結融解し、4℃で30分間25,000
×gで遠心分離した。上清を、0.22μm膜によって濾過滅菌した。滅菌ニワ
トリ胚抽出物を、バイアルあたり約1つの胚に相当するように等分し(得られた
抽出物の体積に依存する)、−20℃で保存した。任意選択的に、100mlの
培養培地あたり1つの胚に相当するように抽出物を添加した。この添加物は、細
胞増殖を高めると信じられている。
【0039】 EMA−1モノクローナル抗体は、エイ.ハーネルら、15 Gamete Research 2
5-34 (1986) に記載されている。これは、原始生殖細胞と反応する。EMA−1
エピトープは、鳥類原始生殖細胞のマーカーとみなされる。EMA−1抗体を、
アイオワ州立大学発生研究ハイブリドーマバンク(アイオワシティ、アイオワ州
(Iowa City,IA))から得た。
【0040】 トランスフェクション溶液として、2.5%FBSおよび1%ペニシリン/ス
トレプトマイシン、ヘペス(hepes)緩衝化生理食塩水2x(HBS 2x)溶
液:140mM NaCl、1.5mM Na2HPO4、50mM ヘペス(hepes
)(#H9136、シグマ(Sigma))(pH 7.05)、2M CaCl2の脱
イオン水(dH2O)を含む培地199(M199、#M7667)を使用した
【0041】 ベクターの例として、マーカータンパク質「緑色蛍光タンパク質」(pEGF
P、クローンテクラボトリーズ株式会社、パロアルト、カリフォルニア州(CLON
ETECH laboratories, Inc.,Palo Alto,CA))を含むプラスミドを使用した。
また、目的の他の外来遺伝子を含む他のベクターも使用した。例えば、ジェイ.
フルトンら、25 Eur. J. Immunol. 2069-2076 (1995) に記載のppZeoBFIVprom/F
LAG/B21を参照のこと。
【0042】 培養の種々の段階における細胞解離を促進するために、コラゲナーゼ(#17
103、ジブコBRLライフテクノロジーズ(GibcoBRL Life Technologies))
を、血清を含まないL/M培地中で0.2mg/mlに希釈した。細胞スクレイ
パー−ラバーポリスマン(#14−105B、フィッシャーサイエンティフィッ
ク、ピッツバーグ、ペンシルバニア州(Fisher Scientific,Pittsburgh,PA)
)を使用して、培養インサートから細胞を取り出した。
【0043】 胚を組換えるために、最近(18時間)産卵された卵殻の内側に卵を近づける
が必要であった。これには卵殻を開けることに関連するので、利用可能な卵殻膜
のパッチ切片を有することが必要であった。この目的のために、卵を割り開けて
、内容物を捨てた。卵殻膜を卵殻から剥ぎ取り、1%ペニシリン/ストレプトマ
イシンのリン酸緩衝食塩水を含む滅菌した150×20mm培養プレートに置い
た。卵殻膜を、約2cm2のサイズに切り刻んだ。
【0044】 方法 A.原始生殖細胞系の作製 本発明にしたがって胚盤葉細胞の培養物を作製した。インキュベートしていな
い受精卵のIX〜XIV期の胚盤葉の中心部(明域)(エイチ.アイアル−ギラジら
、49 Develop.Bio.321−337(1976))を微小解剖鋏(#11−1020、バ
イオメディカルリサーチインストラメンツ社、ロックビル、メリーランド州(Bi
omedical Research Instruments, Inc.,Rockville,MD))で切断し、微小解剖
ピンセット(#10−1605、BRI)で取り出し、5mlの培養培地に設置
した。約30個の胚盤葉を一緒にプールし、3mlのシリンジに取り付けた22
Gニードルに穏やかに数回通過させて細胞を分散させた。
【0045】 次いで、細胞を、細胞培養インサートに沈着させた(エフ.ヴィラーら、12 C
ell Biol. Toxicol. (1996))。この目的のために、トランスウェル(Transwell
)多孔質細胞培養インサート(直径75mm、孔径0.4μm、ポリカーボネー
ト膜、#3419、コーニング株式会社、コーニング、ニューヨーク州(Cornin
g Incorporated,Corning,NY))を使用した。
【0046】 新鮮なシチメンチョウ臍抽出物(任意選択的にニワトリ胚抽出物を含む)を含
むさらに15mlの培養培地を培地に添加して、37℃でインキュベートした。
BDCを2日間インサート膜に結合させ、1週間で密集(コンフルエント(conf
luency))に達した。
【0047】 適切な培養培地の例は、82%ハイブリドーマ培地、15%ウシ胎児血清、1
%ペニシリン/ストレプトマイシン、2つのシチメンチョウ臍由来の抽出物、お
よび1つのニワトリ胚由来の抽出物を含んだ。
【0048】 密集の際、BDCを細胞スクレイパーで培養インサートから擦り取り、5〜7
日毎に新鮮な培地で1:2〜1:3の比に希釈した。種々の継代で、トリプシン
またはコラゲナーゼ処理感受性が存在するので、少なくとも初代および初期継代
培養の間は酵素分離を避けた。
【0049】 次いで、種々の培養時間でのEMA−1エピトープの発現についてこれらの細
胞を試験した。種々の標準的な技術によってこのような試験を行った。一例とし
て、培養物から培地を取り除くことができる(プレート中に培養物を残す)。次
いで、培養物を、PBSで3回洗浄することができる。次いで、プレートにEM
A−1抗体溶液を添加することができる。次いで、系を室温で15分間(または
4℃で30分間)インキュベートすることができる。
【0050】 次いで、EMA−1溶液をプレートから除去し、PBSでさらに3回洗浄する
。FITC結合ヤギ抗マウスIgM抗体を添加し、室温で15分間インキュベー
トする。PBSでさらに3回洗浄後、UVフィルターを具備した顕微鏡でプレー
トを観察する。結合した抗体が認められ、これはEMA−1発現を示す。
【0051】 B.凍結 得られた胚盤葉細胞系を、細胞中の脂質か粒の含有率を高めるために培養の初
期段階で首尾よく凍結させることができた。しかし、2ヶ月の培養後、首尾よく
凍結保存後、再培養することができた。
【0052】 これに関して、胚盤葉細胞を、コラゲナーゼ分離を用いて培養インサートから
取り出し、クリオバイアル中の凍結培地に再懸濁した。バイアルを−70℃の発
泡スチロールの箱中で一晩凍結させ、−70℃で短期間保存した。より長い保存
のために、本発明者らは、細胞を液体窒素中で保持すべきだと考える。
【0053】 細胞凍結培地として、50%ハイブリドーマ培養培地(ニワトリ胚抽出物また
はシチメンチョウ臍抽出物を含まない)、10%ジメチルスルホキシド(DMS
O、#D2650、シグマケミカル(Sigma Chemical))、および40%ウシ胎
児血清を使用した。凍結融解実験から、本発明者らは、BDCを培養から2ヵ月
後に首尾よく凍結保存することができると確定した。
【0054】 C.トランスフェクション 次いで、本発明者らの培養細胞を組換えるために、ベクター類を使用した。改
変リン酸カルシウム沈殿法を使用してトランスフェクションを開始した。トラン
スフェクションのために使用する胚盤葉細胞を、2〜6ヶ月培養した。20μg
の試験プラスミド/ベクターの20μlのdH2O、120μlの2M CaCl 2 、860μlのdH2O、および1mlのHBS 2x溶液を、ファルコン(Fal
con)の12×75mm滅菌ポリスチレン丸底試験管(#2058、ベクトンデ
ィッキンソンラブウェア、リンカーンパーク、ニュージャージー州(Becton Dic
kinson Labware,Lincoln Park,NJ))に添加した。
【0055】 1mlピペットを使用して、1分間試験管を曝気した。試験管を、室温で30
分間インキュベートした。次いで、このプラスミド溶液(2ml)を培養プレー
トに添加し、培養培地を2.5%FBSを含むM199に置換し、37℃で8時
間インキュベーションを継続した。次いで、M199培地を捨て、プレートをM
199培地で洗浄し、元の培養培地を培養プレートに戻した。このプロトコルの
重要な局面は、化学的選択を行わずに胚盤葉細胞培養物のトランスフェクション
を反復することである。これらの脆弱な細胞の生存度が向上する一方で、トラン
スフェクション効率が30%に増加する。
【0056】 D.外来宿主胚の注入 新規に産卵した受精卵の卵殻を、70%アルコールで消毒し、気室を定義し、
エッグキャンドラー(egg candler)を利用して追跡した。18時間のインキュ
ベーション後、卵を孵卵器(ジャムズウェイ(Jamsway)、強制空気型)から室
温に取り出した。ベルトサンダ(3型、#7451、ベルトサイズ3"×24"、
アンプ5.2、ベルトのフィート/分は1200、ブラック&デッカー株式会社
、タウソン、メリーランド州 21210(Black&Decker In.,Towson,MD 21210)
)を使用して気室領域中の卵殻に直径1cmの穴をあけた。先の平たいピンセッ
トで卵殻膜を取り除いた。
【0057】 10,000DiIの飽和またはトランスフェクトBDCを含む20μlの培
地を、孔径約40μmのマイクロキャピラリーニードルピペットを介してヒヨコ
胚の生殖三日月環領域に注入した。DiI(DII:1,1'−ジオクタデシル
−3,3,3,3'−テトラ−メチルインド−カルボシアニン過塩素酸;diI
−C18−(3))(モレキュラープローブス、ユージン、オレゴン州(Molecula
r Probes,Eugene,OR))を100%DMSOに溶解した。2.5mg/mlの
ストック溶液を調製し、2.5μg/mlの最終濃度に培養培地で希釈して、3
7℃でのインキュベーション中8時間培養プレートで胚盤葉細胞を着色した。D
iI含有培地の除去後、培養プレートをPBSで5回洗浄した。
【0058】 組織中のDiI染色細胞の検出法が存在することに留意のこと。例えば、7日
齢の胚生殖腺を胚から取り出し、4%パラホルムアルデヒド中4℃で8時間固定
し、次いで、5%スクロースのPBS溶液中4℃で一晩維持し、30%スクロー
スのPBS溶液中4℃で8時間維持し、その後−70℃で凍結した。5μmの凍
結切片を蛍光顕微鏡で観察した。DiIを、ローダミンフィルターまたは狭帯域
フィルターを使用して視覚化することができる(アール.ペンザら、13 Biotech
niques 580-587 (1992))。
【0059】 注入後、卵殻膜パッチ(上述)を、気室の上に置いた。卵殻膜を乾燥後オプサ
イトテープ(OpSite tape)(高MVP透明包帯剤、#4008、スミス+ネフ
ュー(Smith+Nephew)、地方の薬局で購入)を使用して卵殻膜上を包帯をし、卵
をジェイムズウェイ(Jamesway)孵卵器に戻して、インキュベーションを継続し
た。19日目に胚を孵化バスケットに移し、孵化したヒヨコを縛り、鶏冠を切り
取り、SB−1/HVTマレク病ワクチンを注射した(製造者の説明に従う)。
【0060】 結果 フローサイトメトリー(FC)分析により、約35〜45%の胚盤葉細胞が2
週間の培養後にEMA−1エピトープを発現することが示された。EMA−1陽
性細胞のサイズは、15〜30μmの範囲であった。
【0061】 胚盤葉細胞の約30%が2ヶ月の培養後EMA−1陽性のままであった。この
細胞は、胚幹細胞様コロニーを形成することができ、さらにEMA−1エピトー
プを示した。これらのコロニーを緊密にし、形態を均一にした。これにより原始
生殖細胞が安定化するようである(下記の培養条件下)。
【0062】 培養培地中に鳥類臍抽出物を添加しないで、1回複製した胚盤葉抽出物は2週
間より長く生存することができなかった。培地中にシチメンチョウ臍抽出物を補
うと、細胞は2〜3回複製した(卵供給源の株に依存する)。成長速度は低下し
、細胞は約4週間休眠(dormancy)したままであった。シチメンチョウ臍抽出物
を毎日培養物に添加すると、休眠期間を2週間に短縮することができた。
【0063】 4週間の休眠後、細胞は複製を再開し、継代した。コラゲナーゼ溶液を使用し
て、休止からの回復後の分離を促進させた。2〜6ヶ月の培養後、ドナー細胞を
細胞注入/移植に使用した。
【0064】 長期間培養したBDCを培養インサートから従来の組織培養プレートに低細胞
密度(10細胞/cm2)で移した場合、BDCは、形態学的に同定すること
ができる線維芽細胞様、メラニン形成細胞様、神経細胞様、および筋肉細胞様分
解細胞に分化し始める(データ示さず)。これは、多分化能を示す。本明細書中
に記載の培養培地条件下での細胞培養インサートにより、BDCは多孔質膜の上
下から栄養素を吸収し、これにより、自発的分化過程を防止するようである。
【0065】 休眠期および再成長期からBDCを回復後、BDCを3回を超える回数で継代
し、DiI−C18赤色色素とインキュベートし、18時間の胚に注入した。1
つの実験では、注入から6日後、胚組織を取り出し、5μmの厚さに凍結切断し
た。蛍光顕微鏡を使用して、生殖腺および他の組織中に赤色色素を有する細胞を
検出した。これは、培養BDCが、生殖腺および種々の他の胚組織に成熟または
分化することができることを示していた。
【0066】 別の実験では、培養BDC(2ヶ月以上)を、薬物選択を行わないリン酸カル
シウム沈殿法を使用して3つのプラスミド/ベクター(pGFP、pHCl、ま
たはBFIV−クラスI)で3回(10日に1回)トランスフェクトした。最後
のトランスフェクションから3日後、トランスフェクトBDCを培養インサート
から取り出し、コラゲナーゼ溶液で処理して、単一の細胞懸濁液を得た。BDC
懸濁物を1%ニワトリ血清を含むPBS中に再懸濁し、生殖三日月環領域中の1
8時間の胚に注入した。
【0067】 この注入後の孵化率は、9.2%であった(ドナー細胞は0株MHC=B21 21 由来であり、レシピエント卵は15I5×71 MHC=B215であった)。
血液を4週齢の子孫ニワトリから採取し、フローサイトメトリーで分析した。レ
シピエントB2B15血液中にドナーキメラB21B21細胞が検出された。い
くつかのニワトリでは、ドナー細胞の割合は25%〜33%もあった。
【0068】 さらに、49羽の推定キメラニワトリのうち7羽は、血液中にドナー型の細胞
のMHC抗原を有した。トランスフェクトレシピエント中のクラスI抗原の発現
はニワトリの末梢血で検出されなかった。5羽のトランスフェクトニワトリのう
ち1羽は、血液細胞中にpHc1を約4%発現した。このトランスフェクトニワ
トリの1羽は、緑色蛍光タンパク質を12%発現した。したがって、外来の性質
は、組換え細胞培養物から生きている(living)子孫家禽類に伝達することがで
きた。
【0069】 本発明はすべての型の鳥類の使用に適切であることが認識されるが、商用の家
禽類(ニワトリ、シチメンチョウ、キジ、アヒル、ガチョウなど)の使用に最も
商業的に価値があるのは明らかである。
【0070】 抽出物は、好ましくは胚鳥類(特に、胚シチメンチョウ)臍由来の水溶解物フ
ラクション抽出物である。しかし、他の鳥類種由来の同様の抽出物もまた作用す
るはずである。本明細書中で特定した性質の付与を担うと考えられる抽出物中の
物質の型はたんぱく質である(例えば、サイトカイン類などの成長因子類のよう
である)。
【0071】 細胞培養物は、原始生殖細胞を含むと考えられる。しかし、これらを、EMA
−1抗体の発現によって最良に特徴付けられる。
【0072】 好ましい実施態様を記載してきたが、本発明の範囲内で他の修正態様を行うこ
とができることが当業者に認識される。したがって、本発明の全範囲を判断する
ためには、特許請求の範囲を留意しなければならない。
【0073】 産業上の利用可能性 本発明は、長期培養が可能な鳥類原始生殖細胞系ならびにこれらの系の維持お
よび凍結方法、このような方法に有用な物質、およびこれらの物質を使用して作
製した鳥類を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ツァイ, ハーン アメリカ合衆国 48823 ミシガン イー スト ランシング チェリー レーン #301 701 (72)発明者 フント, ヘンリー ディ. アメリカ合衆国 48864 ミシガン オケ モス ロクスバリー アベニュー 3865 (72)発明者 ベーコン, ラリー ディ. アメリカ合衆国 48895 ミシガン ウィ リアムストン ロッキー ヒル 4610 (72)発明者 ウェントワース, バーナード シー. アメリカ合衆国 53717 ウイスコンシン マディソン ガモン ロード 301 エ ヌ. (72)発明者 ウェントワース, アリス エル. アメリカ合衆国 53717 ウイスコンシン マディソン ガモン ロード 301 エ ヌ. Fターム(参考) 4B065 AA90X AC20 BB23 BB34 BD45 CA60

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 EMA−1エピトープを発現する未分化鳥類胚盤葉細胞の培
    養物であって、鳥類臍由来の単離物の存在下で培養した場合、前記培養物が2ヶ
    月を超える期間その未分化特性およびEMA−1エピトープを発現する能力を共
    に維持することができることを特徴とする培養物。
  2. 【請求項2】 前記鳥類臍が胚の鳥類臍であることを特徴とする請求項1に
    記載の培養物。
  3. 【請求項3】 前記鳥類胚盤葉細胞が、シチメンチョウ細胞、アヒル細胞、
    キジ細胞、ガチョウ細胞、およびニワトリ細胞からなる群から選択されることを
    特徴とする請求項1に記載の培養物。
  4. 【請求項4】 胚鳥類臍由来の単離物の存在下で培養した場合、前記培養物
    が6ヶ月を超える期間その未分化特性およびEMA−1エピトープを発現する能
    力を共に維持することができることを特徴とする請求項2に記載の培養物。
  5. 【請求項5】 シチメンチョウ臍由来の単離物の存在下で培養した場合、前
    記培養物が2ヶ月を超える期間その未分化特性およびEMA−1エピトープを発
    現する能力を共に維持することができることを特徴とする請求項2に記載の培養
    物。
  6. 【請求項6】 原始線条の形成前に鳥類胚盤葉から鳥類細胞を収集する工程
    、および、 鳥類臍由来の単離物の存在下で鳥類細胞を培養する工程 とを包含することを特徴とするEMA−1エピトープを発現することができる未
    分化胚盤葉細胞の維持培養物の産生方法。
  7. 【請求項7】 前記鳥類臍が胚鳥類臍であることを特徴とする請求項6に記
    載の維持培養物の産生方法。
  8. 【請求項8】 前記単離物がシチメンチョウ臍抽出物であることを特徴とす
    る請求項6に記載の維持培養物の産生方法。
  9. 【請求項9】 鳥類臍由来の単離物、無機塩類、ビタミン類、アミノ酸類、
    および水を含む鳥類胚盤葉細胞培養用の培養培地。
  10. 【請求項10】 前記鳥類臍がシチメンチョウ臍であることを特徴とする請
    求項9に記載の培養培地。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の培養物を凍結する工程を包含することを
    特徴とする鳥類生殖系列ゲノムの保存方法。
  12. 【請求項12】 EMA−1エピトープを発現する未分化鳥類胚盤葉細胞の
    培養物に由来し、前記培養物が鳥類臍由来の単離物を含むことを特徴とする組換
    え鳥。
  13. 【請求項13】 前記培養物が2ヶ月を超える期間その未分化特性を維持し
    、且つEMA−1エピトープを発現することができることを特徴とする請求項1
    2に記載の組換え鳥。
  14. 【請求項14】 前記鳥類臍が胚鳥類臍であり、前記組換え鳥が請求項12
    に記載の培養物に由来することを特徴とする請求項12に記載の組換え鳥。
  15. 【請求項15】 前記鳥類胚盤葉細胞が、シチメンチョウ細胞、アヒル細胞
    、キジ細胞、ガチョウ細胞、およびニワトリ細胞からなる群から選択されること
    を特徴とする請求項12に記載の組換え鳥。
  16. 【請求項16】 前記鳥類臍がシチメンチョウ臍であることを特徴とする請
    求項12に記載の組換え鳥。
JP2001526841A 1999-08-11 2000-06-15 鳥類胚盤葉細胞系 Pending JP2003510067A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/372,702 1999-08-11
US09/372,702 US6140118A (en) 1999-08-11 1999-08-11 Avian blastodermal cell lines
PCT/US2000/016578 WO2001011018A2 (en) 1999-08-11 2000-06-15 Avian blastodermal cell lines

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003510067A true JP2003510067A (ja) 2003-03-18

Family

ID=23469278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001526841A Pending JP2003510067A (ja) 1999-08-11 2000-06-15 鳥類胚盤葉細胞系

Country Status (11)

Country Link
US (1) US6140118A (ja)
EP (1) EP1200558A2 (ja)
JP (1) JP2003510067A (ja)
KR (1) KR20020092900A (ja)
CN (1) CN1369006A (ja)
AU (1) AU5742800A (ja)
CA (1) CA2381399A1 (ja)
IL (1) IL147899A0 (ja)
MX (1) MXPA02001400A (ja)
NZ (1) NZ516891A (ja)
WO (1) WO2001011018A2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1195844C (zh) * 1997-08-04 2005-04-06 马萨诸塞州大学 鸟原始生殖细胞(pgc)细胞系及其长期培养的方法
US6140118A (en) * 1999-08-11 2000-10-31 Wisconsin Alumni Research Foundation Avian blastodermal cell lines
US20020162134A1 (en) * 2001-02-16 2002-10-31 Alexander Baguisi Primordial germ cell-based germ line production of birds
CA2452005C (en) * 2001-07-10 2011-03-15 Idec Pharmaceutical Corporation Inhibition of apoptosis process and improvement of cell performance
WO2005030940A1 (en) * 2003-09-29 2005-04-07 Seong Jun Yoon Highly bioactive and productive chicken embryo extract and method for preparation thereof
EP1765982A4 (en) * 2004-06-10 2007-08-22 Merial Ltd MEDIUM AND METHOD FOR CULTURING PRIMORDIAL BIRD GERM CELLS
CN101020898B (zh) * 2007-01-12 2011-04-27 湖南省畜牧兽医研究所 一种利用种蛋自身蛋壳开窗操作和孵化鸡胚的方法
AU2013204327B2 (en) 2012-04-20 2016-09-01 Aviagen Cell transfection method

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5340740A (en) * 1992-05-15 1994-08-23 North Carolina State University Method of producing an avian embryonic stem cell culture and the avian embryonic stem cell culture produced by the process
EP0973870A1 (en) * 1997-02-28 2000-01-26 University Of Guelph Methods for selecting germ-line competent cells in chicken embryos, and the use of the cells in the production of chimeras
US6140118A (en) * 1999-08-11 2000-10-31 Wisconsin Alumni Research Foundation Avian blastodermal cell lines

Also Published As

Publication number Publication date
EP1200558A2 (en) 2002-05-02
NZ516891A (en) 2003-07-25
CN1369006A (zh) 2002-09-11
KR20020092900A (ko) 2002-12-12
IL147899A0 (en) 2002-08-14
AU5742800A (en) 2001-03-05
CA2381399A1 (en) 2001-02-15
WO2001011018A3 (en) 2001-07-05
WO2001011018A2 (en) 2001-02-15
US6140118A (en) 2000-10-31
MXPA02001400A (es) 2004-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6531239B2 (ja) 細胞トランスフェクション法
US20050132426A1 (en) Long-term cell culture compositions and genetically modified animals derived therefrom
JP2003506076A (ja) トリ始原生殖細胞を使用して、未分化のトリ細胞培養物を取得する方法
US5858354A (en) Repopulation of testicular Seminiferous tubules with foreign cells, corresponding resultant germ cells, and corresponding resultant animals and progeny
JP2003532364A (ja) トリ始原生殖細胞(pgc)細胞系とその長期間培養法
Han et al. Isolation and characterization of chicken primordial germ cells and their application in transgenesis
Wang et al. Derivation and characterization of primordial germ cells from Guangxi yellow-feather chickens
JP2003510067A (ja) 鳥類胚盤葉細胞系
JP2005519633A (ja) Gfp遺伝子が発現される複製豚、gt遺伝子が除去された複製豚及びこれらの生産方法
KR100502889B1 (ko) 조류 원시생식세포의 생식선 전이 효율의 개선방법
JP4300287B2 (ja) 分離始原生殖細胞の移植による生殖細胞系列への分化誘導法
CN109207422B (zh) 一种欧洲鳗鲡肾脏细胞系ek及其应用
Moustafa et al. The fate of transplanted cells in mouse blastocysts in vitro
JP4267689B2 (ja) 鳥類由来の細胞の培養方法および該培養方法によって得られた細胞系
Han et al. Gene transfer by manipulation of primordial germ cells in the chicken
US20020162134A1 (en) Primordial germ cell-based germ line production of birds
Etches et al. Strategies for the production of transgenic chickens
JP2005507234A (ja) 始原生殖細胞ベースの、鳥の生殖細胞系の作製
WO1999038991A1 (fr) Procede relatif au transfert de gene dans des cellules germinales
DiBerardino et al. Frog larvae cloned from nuclei of pronephric adenocarcinoma
AU2020101720A4 (en) An application of an exogenous RIG-I gene in preparation of chicken anti-Newcastle disease virus products
Tsai et al. Avian blastodermal cell lines
Zajchowski An analysis of the effect of donor and recipient genotypes on the formation of transgenic chick chimeras
WO2005040361A1 (ja) 幹細胞の簡易調製法およびそれに使用するフィーダー細胞
Xi et al. Green fluorescent protein gene‐transfected peafowl somatic cells participate in the development of chicken embryos