JP2003510042A - 細胞の培養方法、膜モジュール、膜モジュールの使用および細胞の培養のための反応系 - Google Patents

細胞の培養方法、膜モジュール、膜モジュールの使用および細胞の培養のための反応系

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JP2003510042A JP2001525319A JP2001525319A JP2003510042A JP 2003510042 A JP2003510042 A JP 2003510042A JP 2001525319 A JP2001525319 A JP 2001525319A JP 2001525319 A JP2001525319 A JP 2001525319A JP 2003510042 A JP2003510042 A JP 2003510042A
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クラウス・マール
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アベンティス・ファーマ・ドイチユラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
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Abstract

(57)【要約】 本発明は反応系を利用して細胞を培養する方法に関する。その反応系は、透析液用区画、細胞培養用区画および両区画を連結する膜モジュールからなり、各膜モジュールは、少なくとも2つの区画を有し、それら区画は互いに膜によって分離されている。1つの区画は透析液で満たされ、他方の区画は細胞を含む培養液で満たされている。1番目のガスは細胞培養用区画内の培養液に導入され、2番目のガスは膜モジュール内の培養液に導入される。その膜は機能的に透析膜である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、透析液用容器、細胞培養用スペースおよび膜モジュールを含む反応
系を用いて細胞を培養する方法に関する。膜モジュールは、両スペースを互いに
連結し、膜によって分けられた少なくとも2つのスペースを有し、その1つを通
って透析液が流れ、第二のスペースを通って細胞を含む培養液が流れ、さらに第
一のガスが細胞培養用スペース内の培養液に導入される。本発明はさらに膜モジ
ュール、膜モジュールの使用および細胞培養のための反応系に関する。
【0002】
【従来技術】
微生物または動物細胞の培養に関連して透析膜を使用することは、達成可能な
細胞密度または得られる生成物濃度に関してある利点がある。膜を利用する種々
の生物工学的製造方法に関する概説は以下の文献で提供される:R. Poertner &
H. Maerkl, Appl. Microbiol. Biotechnol. 50:403-414 (1998))。透析膜を使
用する基本的効果は、使用される生物の増殖抑制性代謝生成物(これらは増殖中
または生産中に生じる)は膜を介して除去されるという事実に基づいている。こ
こでは輸送は代謝生成物の濃度の違いによって惹起される。欧州特許 EP0632827
B1 では、 本概念の工業的利用の例示である方法および装置が開示されている。
より正確に言えば、少なくとも1つの膜を介して互いに連結された少なくとも2
つのチャンバーを含む反応系が開示されている。その反応系では、微生物または
植物もしくは動物細胞培養が1つのチャンバー内に置かれ、このチャンバーから
生じる増殖抑制性代謝生成物は他方のチャンバーの溶液に到達する。
【0003】 本明細書で述べるように生物の培養のために提供されるスペースに直接透析膜
を取り込むことは、実験室規模(2−1スケール)では技術的に問題なく実施さ
れた(例えば上掲書(R. Poertner & H. Maerkl)を参照されたい)。しかしな
がら、この技術を数立法メートル程度の製造規模にスケールアップするためには
まだ未解決の問題が残されている。問題の本質は容易に説明可能である。壁の厚
さが極めて小さい膜(数μmから100μm)は、高い透析能をもつが故に圧に対
して激しく抵抗しなければならない。一方、膜の機械的強度は限られている。し
かしながら急激に増殖する好気性生物の場合は、そのような生物に大量の空気ま
たは酸素を導入する必要があるので、培養スペースにおける機械的圧力は非常に
高い。同時に、大量の二酸化炭素が除去されねばならない。このことは撹拌によ
る高エネルギー投入(10kW/m3)を必要とし、薄膜に強い緊張を生じる。
【0004】 図1に示すようなまた別の既知の装置は、この点に関して実質的に問題が少な
い。ここでは透析膜3は、培養スペース2の外部の隔てられた膜モジュール8に
収納されている。培養液は、ポンプ10によって膜モジュール8を通過する。そ
れとともに膜モジュール8には第二のポンプ9によって容器1から透析液が供給
される。その装置のより大きな製造規模へのスケールアップには問題が生じない
。なぜならば、その装置は、そのサイズを互いに別個にデザインできる本質的に
相互に独立した3つのユニット(2つの容器および1つの膜モジュール)を含む
からである。しかしながら濃厚大腸菌培養の例を用いて文献に報告されたように
(J. Ch. Ogbonna & H. Maerkl, Biotechnology and Bioengineering 41:1092-
1100(1993))、その装置は、微生物の一部分は培養スペース2を出て、膜モジュ
ール8で透析されているときに一定時間酸素が供給されないという重大な欠点を
もつ。引用された実施例では、ガスが供給される培養スペースの外の透析モジュ
ールを通過する個々の微生物が要する時間は11秒と記載されている。この反復
する一定時間の供給不足によって達成可能な細胞濃度が乾燥重量/リットルとし
て110gまで低下する。スケールアップ不能で、培養スペースに膜が一体化さ
れている、すなわち酸素が連続して供給される装置では、乾燥重量/リットルと
して160gの微生物濃度が、その他の点では同一の条件下で達成できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、図1の従来の細胞培養技術よりさらに進んだ反応系を開発す
ることである。本反応系は、少なくとも1つの細胞培養用スペース(2)、透析
液のための1つの容器(1)および両者間に挿入された1つの膜モジュール(8
からなり、膜モジュールを通って培養液の増殖抑制物質は透析液に到達し、それ
によってより高い細胞密度が得られる。 別の目的は、本発明の方法を実施するために適当な反応系を提供することであ
る。
【0006】 本発明にしたがえば、本発明の目的は、透析液用容器、細胞培養用スペースお
よび膜モジュールを含む反応系を用いて細胞を培養する方法によって達成される
。膜モジュールは両スペースを互いに連結し、膜で分けられた少なくとも2つの
スペースをもち、一方のスペースを透析液が流れ、第二のスペースを細胞を含む
培養液が流れる。さらに、第一のガスが細胞培養用スペース内の培養液に導入さ
れ、第二のガスが膜モジュール内の培養液に導入される。
【0007】 本発明の目的は、特に透析液用容器、細胞培養用スペースおよび膜モジュール
を含む反応系を用いて細胞を培養する方法によって達成される。膜モジュールは
両スペースを互いに連結し、膜で分けられた少なくとも2つのスペースを有し、
一方のスペースを透析液が流れ、第二のスペースを細胞を含む培養液が流れる。
さらに、第一のガスが細胞培養用スペース内の培養液に導入され、第二のガスが
膜モジュール内の培養液に導入され、膜は機能的には透析膜である。
【0008】 本方法の実施態様の1つでは、膜モジュール内の培養液に第二のガスを直接導
入することによって、膜モジュール内に存在する培養液にガスが直接送られる。 本発明の別の実施態様では、第二のガスを透析液用容器内の透析液に導入し、
そこから膜モジュールの膜を介して膜モジュール内に存在する培養液にガスを到
達させることによって、膜モジュールに存在する培養液に間接的にガスが送られ
る。 本発明の方法の好ましい実施態様では、ガスは同時に直接的および間接的な両
態様で導入される。
【0009】 ある実施態様では、膜モジュールは少なくとも1つのガス供給装置を含み、ガ
ス供給装置は、膜によって分けられ、第二のガスとともに液体を輸送するスペー
スの少なくとも一方にガスを供給する。 これについては、特に培養液を輸送する膜モジュールスペース内にその排出口
が置かれるガス供給装置が好ましい。 特に好ましい実施態様ではガス供給装置は管である。 極めて好ましい実施態様ではガス供給装置はノズルの形状である。
【0010】 ある実施態様では、再生セルロース、ポリアミド、ポリプロピレンおよびポリ
スルホンを含む群から選ばれる材料で構成された膜モジュールの膜が提供される
。 また別の実施態様では、膜モジュールが平板モジュールであるものが提供され
る。
【0011】 本発明の方法の実施態様の1つおよび本発明の膜モジュールの実施態様の1つ
では、膜モジュールの膜が透析膜であるものが提供される。 これについては、透析膜の材料はキュプロファンであることが特に好ましい。
【0012】 本発明の方法の好ましい実施態様では、その面積/容積比および/またはその
ガス透過係数のゆえに細胞に十分なガス交換が提供される。 これについては、ある実施態様では、少なくとも約5m2/リットル、特に少
なくとも10m2/リットルの面積/容積比が提供される。 好ましい実施態様では、面積/容積比は約13m2/リットルである。 別の実施態様では、酸素透過係数は約0.066cm/分またはそれ以上である
【0013】 ある実施態様では、ガス供給およびガス除去装置を有する透析液用容器が提供
される。 さらにまた、本発明の方法は、高圧に耐える膜モジュール、細胞培養用スペー
ス、および/または透析液用スペースを提供することができる。
【0014】 本発明の方法は、空気、酸素、窒素、二酸化炭素およびその混合物を含む群か
ら個々におよび互いに別個に選ばれる第一および第二のガスを提供することがで
きる。 好ましい実施態様では第二のガスは酸素である。 また別の実施態様では第二のガスは二酸化炭素である。 本発明の方法は、微生物細胞、真菌細胞、動物細胞および植物細胞を含む群か
ら選ばれる細胞を提供できる。 大腸菌細胞が特に好ましい。
【0015】 さらにまた、本発明の目的は、膜によって分けられた少なくとも2つのスペー
スを含み、液体が各スペースを通過する膜モジュールによって達成される。一方
のスペース内の液体は透析液で、他方のスペース内の液体は培養液である。さら
に膜モジュールは少なくとも1つのガス供給装置を含み、膜によって分けられた
スペースの少なくとも1つのスペース内のガス供給装置は排出口を有する。
【0016】 ある実施態様では、管状膜が提供され、その容積は2つのスペースの一方を構
成する。 これについては、提供される管状膜によって形成されるスペースの直径は約3
〜10mm、好ましくは6〜8mmである。 ある実施態様では、本発明の膜モジュールは管状膜によって形成される複数の
スペースを含む。
【0017】 さらに別の実施態様では、ガス供給装置の排出口は、管状膜によって形成され
たスペースの少なくとも一方に位置する。 これについては、ガス供給装置の排出口は、管形膜によって形成されたスペー
スの外部のスペースに位置する。
【0018】 好ましい実施態様では、ガス供給装置は管である。 極めて好ましい実施態様では、管は中心を共有する態様でスペース内に配置さ
れる。 本発明の膜モジュールは0.2mmから3mmの内径を有する管を提供することが
できる。 特に好ましい実施態様では、ガス供給装置の排出口はノズル状の形態を有する
【0019】 本発明の目的はまた、本発明の方法によって本発明の膜モジュールを用いて達
成される。 さらに、本発明の目的は、培養液の膜モジュール通過時において十分なガス供
給を担保、もしくは膜モジュール内に存在する培養液の十分なガス交換を担保す
ることができるほど十分に高いガス透過係数を有するか、および/または培養液
の膜モジュール通過時において十分なガス供給を担保、もしくは膜モジュール内
に存在する培養液の十分なガス交換を担保するために適切な面積/容積比を有す
る膜モジュールを用いることによって達成される。 2つの因子およびその因子の決定方法に関するさらに詳細な情報は、図面およ
び本明細書に開示する方法に関する記載中に見出されるであろう。
【0020】 さらに、本発明の目的は、透析液用容器、細胞培養用スペースおよび両者間に
挿入された少なくとも1つの膜モジュールを含む反応系によって達成される。膜
モジュールは、培養液が膜モジュールを通過する時に十分なガス供給を担保する
か、または膜モジュール内に存在する培養液の十分なガス交換を担保する。
【0021】 好ましい実施態様では、膜モジュールは本発明の膜モジュールの1つである。 さらに別の実施態様では、透析液用容器は少なくとも1つのガス導入装置を含
む。これについては、容器が少なくとも1本のガス供給用ラインおよび少なくと
も1本(第二)のガス除去用ラインを含むことは技術的前提条件である。
【0022】 さらに別の実施態様では、本膜モジュールの膜は、培養液の膜モジュール通過
時における十分なガス供給を担保するため、もしくは膜モジュール内に存在する
培養液での十分なガス交換を担保するために十分に高いガス透過係数を有するか
、および/または培養液の膜モジュール通過時における十分なガス供給を担保す
るため、もしくは膜モジュール内に存在する培養液での十分なガス交換を担保す
るために適切に高い面積/容積比を有する。
【0023】 本発明は、膜モジュールを通過中の培養細胞にガスを導入することによって、
ガス、特に(好気性または通性好気性細胞の場合には)酸素の一定時間の供給不
足が回避され、したがってより高い細胞密度が得られるという驚くべき発見に基
づく。
【0024】 本発明の方法で用いられる反応系の基本構造は図2に示されている。ただし図
2は1つの膜モジュールのみを示しているが、もちろんのこと、本反応系は並行
的に挿入された複数の膜モジュールユニットを含んでいてもよい。
【0025】 本発明の方法では、必要なガスは、例えば膜モジュール内に含まれる培養液に
直接(好気性または通性好気性生物の場合には)酸素を供給する形で供給または
交換される。このような態様を本明細書ではガスを直接導入するという。これに
ついては、膜モジュールに一体化されているガス供給装置(15、16)を介し
て通常は細胞を含む培養液にガスを直接供給することによりガスを直接導入する
ことが可能である。この目的のために、本発明にしたがって本発明の膜モジュー
ルを使用するか、または本発明の方法にしたがって用いることができるように膜
モジュールを本反応系に包含させることができる。
【0026】 また別には、膜モジュールに含まれる培養液で必要なガス交換またはそのため
に必要なガス供給は、本明細書に開示するように本発明の方法によりガスを間接
的に導入することによって実施してもよい。ガスの間接的導入または供給は、透
析液用容器1の中の透析液18にガスを導入することによって実施される。ガス
供給ライン21およびガス除去ライン22および通常は撹拌装置23がここでは
用いられる。ガス濃厚透析液は、ポンプ9を介して膜モジュール8を通過し、膜
3を介して培養液にガスを与えることができる。ガスの間接導入のために重要な
パラメーターは、透析液を含む容器にガスを導入する性能の他に、対象ガス(す
なわち導入されるガス)に対する膜モジュールの膜の透過係数および膜モジュー
ルの面積/容積比である。
【0027】 これについては、細胞培養時にガス導入形態の一方のみが適用される局面も極
めてありえることであるが、ガス導入の両形態を本発明の方法にしたがって同じ
ときに利用することも本発明の範囲内である。 したがって、ガスの直接導入はガスの間接導入と同様に極端な事例である。
【0028】 ガスの導入に利用できる膜面積の比率および輸送されるガスに対するその透過
性、並びに膜モジュール8に存在する培養容積でガスが導入される培養容積に応
じて、ガスの直接導入(ガス供給装置15、16を介する)と間接導入(膜3を
介する)との比率は異なるであろう。これについては、透析液を含む容器(より
正確には容器に含まれる透析液)に導入できる問題のガスの量を考慮することも
また原則として必要である。
【0029】 例えば、膜モジュール8を通過するガスの間接導入が、その高い面積/容積比
のため、および/または問題のガス(好気性および通性好気性細胞の場合特に酸
素)に対する使用される膜の高い透過係数のために、膜を介するガス供給を十分
なものできる場合は、特別なガス供給装置を介するか、または本明細書に開示す
る膜モジュールを用いるガスの直接導入は実施せずに済ますことができる。
【0030】 開示の膜モジュールで用いられる膜には、導入ガスのタイプに関係なく一般に
キュプロファン(再生セルロース)、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリスルホ
ンまたは他の天然もしくは合成物質を含む。膜は透析膜(カットオフ:1000
0ダルトン)でも、ミクロポーラス膜(カットオフ:0.2μm)でも、または透
過性(カットオフ)がその中間である膜でもよい。
【0031】 本発明の範囲内では、膜は、本発明の膜モジュールにおいても、および/また
は本発明の反応系においても機能的には透析膜である。 本発明の方法に関しては、本発明の膜モジュールおよび反応系の場合と同様に
、全ての膜は透析膜に類似する。
【0032】 従来技術では、再生セルロース(例えばキュプロファン)で製造された膜は一
般に透析膜と称される。そのような(透析)膜を通過する水力学的液流は存在し
ないので、そのような膜はフィルターとして使用するには適当でない。キュプロ
ファン膜のような透析膜では膜内膜外の圧力差で生じる水流は非常に低い。その
ような(透析)膜の実際の機能は、濃度の差が拡散により膜を介して均衡するこ
とができるという事実による。
【0033】 例えば、0.2μm未満の孔をもつミクロポーラス膜が採用され、膜内膜外の圧
力差の発生が回避された場合、この場合もまた、膜を通過する移動は拡散メカニ
ズムにより生じる。水力学的液流は、そのような条件下では実質的に回避される
。 本発明の方法(通常、膜内膜外の圧力差がない状態で実施される)では、多孔
質膜、特にミクロポーラス膜はしたがって水力学的に密な膜(実際の透析膜)と
違いはない。
【0034】 本明細書で選択された用語、すなわち膜は機能的には透析膜であるということ
はそのような観点から理解されるべきである。換言すれば、本発明の方法では、
または本発明の膜モジュールもしくは本発明の反応系では、透析膜については使
用される適切な意味において規定が存在するであろう。しかしながらまた、使用
される多孔質膜(特にミクロポーラス膜)についても、そのような膜が透析膜の
ように機能するかぎり(すなわち水力学的貫通液流を示さないか、または水力学
的貫通液流が生じる場合は、拡散による膜を介する物質の移動に比較してその程
度が比較的小さいかぎり)規定が存在するであろう。多孔質膜またはミクロポー
ラス膜の性状のそのような違いは、膜を利用する態様または働かせる態様による
もの、より正確には、例えば灌流系で利用されるように膜の内外でいかなる圧力
差も利用しないことによるものであろう。 実施例ではこれに関して当業者が考慮しなければならない重要な事柄を示す。
【0035】 添付図面において、図1は、培養スペース2、透析液用容器1および透析膜3
をもつ別個の膜モジュール8からなる従来の細胞培養用反応系を示し、図2は本
発明の方法にしたがって用いられる本発明の反応系を示し、図3は本発明の膜モ
ジュールを示し、そして図4はガンブロメジチンテクニーク社(Gambro Medizin
technik GmbH)の平板モジュールを示す。
【0036】
【課題を解決するための手段】
一般的な反応系の基本構造を示す図1のような型についてはすでに序章で簡単
に考察した(図1の反応系では、透析膜3を含む膜モジュール8は培養スペース
2の外部に置かれている)。
【0037】 培養スペース2は、培養液17および接種完了状態では培養細胞を含む(細胞
には供給ライン5を介して酸素が供給される)。酸素は、例えば空気、空気/酸
素混合物または純粋な酸素の供給により供給されるであろう。供給ライン5の排
出口で形成されたガス気泡7は培養液の上方に移動し、培養スペース2の撹拌装
置4によってさらに分散される。さらに、残留するガスは、適当な場合には気体
状の反応生成物と一緒に培養スペースから排出ライン6を介して除去される。培
養スペース2は、ライン13および14を介して透析膜を含む膜モジュール8と
連結されている。ポンプ10の装置によって、培養液は培養スペース2から膜モ
ジュールに送られ、そこから再び培養スペース2にライン14を介して供給され
る。透析液用容器1は透析液で満たされ、透析膜3を含む膜モジュール8とライ
ン11および12を介して連結されている。透析液は、ポンプ9の装置によって
透析液用容器1から送られ膜モジュール8を通過し、ライン12を介して再び透
析液用容器1に導入される。 さらに、この反応系のための別の装置は、当業者によく知られているように、
例えば測定装置、サンプル採取装置、培養液供給および排出用、または基質供給
および排出用装置、透析液交換装置などで、これらは模式図には示されていない
【0038】 上記に対して、本発明の方法は図2に示す本発明の反応系を用いることができ
る、それは図1に示した反応系からさらに発展したものである。本反応系は、透
析液用容器、細胞培養用スペースおよび両者間に挿入された膜モジュールを含み
、その膜モジュールは透析モジュールとして機能する。その膜モジュールとは、
図3の実施態様で示すような本発明の膜モジュール、または培養液が膜モジュー
ルを通過する間、十分な間接的ガス供給を担保するために十分に高いガス透過係
数を有する膜モジュール、および/または培養液が本発明に従い本発明の反応系
で用いられる膜モジュールを通過する間、十分なガス供給を担保するために適切
に高い面積/容積比を有する膜モジュールであり得る。しかしながら、ガス導入
の両態様を同時に用い、したがって反応系を図2に示したように構成することも
また可能である。
【0039】 以下、多様な実現可能なガス導入方法を検討する。これに関して、空気または
酸素が検討されているガスである場合、各事例で示される特徴は特定のガスに限
定さることはなく、単に例示として用いられているだけである。原則として、本
発明では任意のガスを用いることができる。
【0040】 上記に関して、ガスを直接導入する方法では、ガス供給装置としての管16は
、膜モジュールの管形膜の底部で同心円的に配置されるというものである(この
事例では管はガス供給装置を表す)。本実施態様では、酸素含有ガスは加圧下で
膜の内側スペース(すなわち管形膜によって形成されたスペースで、これは培養
細胞と一緒に培養液を含んでいる)に管を通って導入される。本事例では、管は
供給ライン15によって互いに連結されている。その内径が0.2〜3mmである
管は隘路をガス排出口の領域に含むことができる。隘路は排出されるガスの量を
限定するためにノズルを形成することができる。供給ライン15は、空気(これ
はまた酸素と混合されていてもよい)とともに生物培養物を供給する。さらにま
た、導入ガスとして純粋な酸素を用いてもよい。さらにまた、ガス混合物中の酸
素分圧を高め、したがって同様に生物含有浮遊液への酸素供給を高めるために、
膜モジュールを完全に加圧下に置くこともできる。
【0041】 本発明の方法では、ガスを透析容器1にガス供給21を介して導入し、このよ
うに透析液中の酸素濃度を高めることによって間接的にガスが導入される。酸素
濃度が低下したガスはライン22を介して透析容器から出る。酸素含有透析液は
ポンプ9を介して膜モジュール8に移動し、そこで酸素は透析膜を介して培養細
胞(例えば微生物)を含む浮遊液に与えられる。間接的なガス供給(すなわち酸
素供給)は、実質的には膜の(本事例では酸素の)輸送能力、および/または供
給される容積に対する利用可能な膜面積に依存する。
【0042】 模式的に図4に示されているように、ガンブロ(Gambro)の膜モジュールはそ
の特性を有する。ここで、平坦な膜3は一定の距離で配置され、各事例で2枚の
膜がスペースを形成し、このスペースを通って培養液17が流れる。透析物18
は外側部分を流れる。膜は支持構造物19によって保持される。 膜モジュールの詳細な説明は図4に関連して提供される。
【0043】 すでに述べたように、本発明の方法では、ガスを直接導入するのとは別に、図
4に示すような膜モジュールを用いて間接的にガスを導入することができる。こ
れについては、直接的なガス導入で十分なときには透析液を介する間接的ガス導
入は実施せずに済ますことができる。逆に、膜モジュールがその高い面積/容積
比および有利な輸送動態のために十分なガス供給を担保できる場合は、ガス供給
装置によって提供される膜モジュールを介するガスの直接導入もまた実施せずに
済ますことができる。
【0044】 開示した本反応系の働き、その工業的装置および細胞培養方法(これは反応系
を使用することによって知ることができる)は、本発明の装置との関連で図1に
示した反応系、装置および方法とその他の点ではそれぞれほぼ一致する。これに
ついては、好ましくは膜によって形成された両スペースにほぼ同一の静水力学圧
がかかる。さらに好ましくは、その容積が膜と連結されている両容器内の圧力レ
ベルはほぼ同一である。
【0045】 大腸菌培養および図2に示す装置を含み、図4に示す膜モジュールおよびそこ
で考察されている酸素供給を使用する実験では、我々の実験の中で実際に優れた
結果がもたらされた。達成された乾燥重量160g/リットルという細胞濃度は
、膜が反応系に完全に一体化されたものを用いて達成される濃度と一致する。こ
れらの実験は、一定時間の酸素不足によって増殖が損なわれないことを示してい
る。
【0046】 ある事例で、膜を介してさらに酸素供給を高めたい場合は、そのための更なる
装置が利用可能である。例えば、透析液側の膜モジュールへの酸素ガスをライン
20を介して導入することができる(図2)。酸素は膜通過過程で透析液に溶解
する。したがって、酸素供給に重要な負の濃度勾配(c1−c2)meanが増加する
【0047】 透析物中の酸素濃度もまた、図2の装置の全圧力レベルを高めることによって
増加させることができる。例を挙げれば、105Paの周囲圧から2×105Paに圧
力を2倍にする場合、透析物中の対応する酸素含有量もまた2倍になる。結果と
して、膜モジュールまたは透析モジュール内の培養液の酸素供給はしたがって増
加する(膜モジュールおよび透析モジュールという用語は本明細書では同義語と
して用いることができる)。
【0048】 本発明の細胞培養方法は、基本的に当業者に知られている一般的な反応系を用
いる1つまたは2つ以上の以下の工程を含む:a)培養容器(培養スペース)、
本発明の装置(すなわち本発明の膜モジュール、または必要な特性(面積/容積
比、酸素透過係数)を有する市販の膜モジュール)を含む外部膜モジュール、お
よび透析液用容器を含む反応系を提供し、さらに反応系を、その中に含まれる液
体と同様に、好ましくは滅菌し、b)培養容器に培養すべき細胞を接種し、c)
適当な温度、基質の供給、および酸素供給を提供し、d)培養すべき培養懸濁液
を含む培養液を培養容器から透析装置に送り、さらに培養液を培養容器に戻し、
同時に透析液を透析液用容器から透析装置を通過させ透析液用容器に戻して循環
させ、2つの液流は逆方向に流れ、e)培養細胞を採集する。
【0049】 上記の実施態様はほとんど微生物(特に大腸菌)の培養で実施されたが、本発
明の装置、反応系または方法の使用はそれらに全く限定されない。 また、本発明の装置、使用、反応系および方法で使用される細胞は、原核細胞
であるか真核細胞であるかを問わず、光合成を行う細胞であり得るので、光合成
活性を有する微生物または植物細胞でもよい。
【0050】 従って、本発明の特徴の1つは、細胞に酸素を供給することに関する。 本発明の別の特徴は、ガスまたは気体状代謝生成物を、それらが細胞培養中に
出現したときに除去することに関する。これについては、ガスを導入する方法は
基本的には(少なくともそのうちの物理化学的方法に関しては)ガスを除去する
過程と同様であるという考えが主要な部分を占めている。ガスを導入する(特に
ガスを吹き込む)場合、液体から別のガスまたは同一ガスが除去されることがあ
り得る。本発明の場合、液体は培養スペースの液体(培養液)および/または透
析液であろう。これに関しては、反応系内の液体またはその一部分からガスを除
去するために本発明の装置を使用することができる。このことはまた本発明の事
例で膜モジュールを使用する場合も同様である。 気体状生成物の除去が有益であること判明しているいくつかの培養系が例とし
て提示されるであろう。
【0051】 光合成を行う細胞(例えば植物細胞または藻類)の場合、典型的には二酸化炭
素が培養液に添加される。これは適切にデザインした膜モジュールまたは本発明
の装置を使用し、製造に使用されるガス導入装置または膜モジュールのデザイン
にあわせて計算して実施でき、その計算は、上記の大腸菌培養での酸素供給につ
いての計算と同様であって、その計算によって当業者は必要量の二酸化炭素を培
養に供給できる。同時に、そのような細胞の高濃度培養の場合には、細胞の光合
成活性のために生成された酸素を培養液から除去することも必要である。これは
また、本発明の装置または膜モジュールを使用することによって達成できる。典
型的には、ガスは、適当な分圧を設定した空気と二酸化炭素の混合物を用いて導
入されるであろう。
【0052】 本発明にしたがって液体からガスを除去することに関する本発明の特徴のまた
別の例は、ピロコッカス(Pyrococcus)の培養である。ここでは、窒素または窒
素と二酸化炭素の混合物を導入することによって、高い細胞濃度を得ることがで
きる。これに関する M. Krahe(FEMS Microbiology reviews 18:271-285 (1995
))の対応する文献は参照により本明細書に含まれる。 ガスの供給または除去が培養細胞に有益または必要である場合または、換言す
れば、培養物のガス代謝が細胞の培養に重要である場合は常に、当業者は本発明
の装置、使用、反応系および方法を使用することができるであろう。
【0053】 上記の反応系は本発明の方法のために用いることができる。これについては、
バッチ方式、半連続方式または連続方式で稼働する、透析液を含む容器1または
実際の培養容器(すなわち培養スペース)のいずれか一方またはその両方が提供
されるであろう。本発明の装置へのガスの導入はさておき、ガスは培養スペース
および/または透析液用容器、より正確には透析液(または透析物18)に導入
できる。基本的には、任意の形態の細胞(すなわち原核および真核細胞、特に微
生物、真菌細胞、動物細胞および植物細胞)を培養容器で培養することができる
。細胞は、典型的には培養容器に浮遊状態で存在する。特に培養容器の操作につ
いては、いずれの栄養供給方法、例えば(また特に)バッチ供給式(fedbatch)
または分割供給式も可能である。これらの方式は例えば以下の文献に記載されて
いる:J.Ch. Ogbonna & H. Maerkl, Biotechnology and Bioengineering 41:10
92-1100 (1993)(この文献は参照により本明細書に含まれる)。また別には制
限的基質、例えば炭素源、窒素源および/または特定の塩が栄養条件にしたがっ
て培養に選択的に添加される。
【0054】 図3は本発明の膜モジュールを示している。この膜モジュールは、例えば図1
または図2に示した反応系に膜モジュール8として取り込まれている。すなわち
膜モジュールは、別個の膜モジュールとして培養スペース1および透析液用容器
1の間に挿入できる。
【0055】 膜モジュール8は合わせて2つのグループのスペースで構築され、スペースは
各事例で2つまたは3つ以上存在する。一方ではそれらスペースには培養液17
が存在するか、または培養液がその中を通過し、他方、それらスペースには透析
液が含まれる。本事例では、膜モジュール8の透析膜は管を形成し(本明細書で
は簡潔に管形膜と称する)、その中を培養液が通過する。透析液はその間に存在
するスペースの中を流れ、膜物質によって培養液と分離されている。本モジュー
ルは、供給ライン13および排出ライン14を介して培養容器と連結されている
。培養スペース2に浮遊培養が存在する場合、細胞は管形膜の内部を底部から上
部へ流れる。透析液用容器1内のライン11および12を介して交換される透析
液は、膜の外側壁の周囲を流れる。これに関して、供給ライン13および排出ラ
イン14、並びに供給ライン11および排出ライン12は、それぞれの事例で、
管形膜によって形成されるスペースへおよびスペースから、さらに管形膜によっ
て形成されるスペースの外部に存在するスペースへおよびスペースからそれぞれ
培養液を供給し排出するためのセット一式を形成する。これについては、本実施
態様は各事例でそれぞれただ1つの供給ラインおよび排出ラインが、透析モジュ
ールの2つの側面、すなわち透析液および透析されるべき液体(すなわち培養液
)に対してそれぞれ提供される。しかしながら、各事例で複数の供給ラインおよ
び排出ラインを両側面に対して提供することもできる。
【0056】 本発明の膜モジュールが本発明の反応系と一体形で存在する場合、膜モジュー
ル内の圧は、透析液用容器1および培養スペース2の圧が同時に増加することに
よって都合よく増加する。我々自身の実験で明らかにしたように、これによって
問題なく5から15g/(1h)(すなわち培養液1m3当たり1時間毎のO2
kg)という必要な範囲で酸素を供給することができる。
【0057】 ガスまたはガス混合物は供給ライン15を介し膜3の内部スペースを通過し、
排出ライン14から膜モジュールを出て、そこから培養容器2に到達し、さらに
培養スペース2の蓋にある開口部6を通って培養スペース2の老廃ガスとともに
培養容器(同様に酸素が供給されている)を出る。
【0058】 ガスは、一定の過剰な圧力により膜3の内部スペースに管16を介して導入さ
れる。過剰圧力の程度にしたがって、ガスは一定の速度を獲得し、それによって
微生物を含む浮遊液に進入する。ガスは液体によって速度を落とすので、衝撃を
液体に与え、それが管形膜3の内部に液体を押し出すことに役立つ。また別の押
し出し効果は、膜の内部スペースで達成される高いガス含有量のために生じる。
ガス含有量は、高いガス供給のため、実際の培養スペース2よりも多いので、さ
らに付加された押し出し効果が生じる(マンモス押し出し効果)。このような理
由から、適切に大量のガスを膜モジュールに導入することにより、本発明の装置
を含む反応系ではポンプ10を使用せずに済ますことが可能である。
【0059】 膜モジュール8は通常は培養スペース2に可能なかぎり接近させ、それによっ
て培養スペースと膜モジュールとの間の供給ライン13を可能な限り短くするこ
とができる(供給ライン13にはガスは導入されない)。その結果、培養液に含
まれる細胞は極めて短時間不適当なガス供給条件に曝されるだけである。
【0060】 図4は、細胞培養のための培養液にガスを導入する、本発明で使用される膜モ
ジュールの断面を示す。図4に特に示されている断面は、ガンブロランディアア
ルファ600(Gambro LunDia:Alpha 600, Gambro Medizintechnik GmbH)と称
される市販の平板モジュールのものである。この膜材料はキュプロファン(Cupr
ophan, 登録商標)である。膜の壁の厚さは(乾燥状態で)8μmで、膜の面積は
1.3m2で、モジュール当たりの膜層の数は70である。培養液および細胞を含
むスペース17の容積は、本発明の実施時には100mLである。
【0061】 この種類の膜モジュールは、現在血液透析にのみ使用され、この目的のために
製造されているが、細胞の培養では用いられておらず、特に、別個のユニットと
して構成されている膜モジュールの例として図1および図2に模式的に示したよ
うな一般的なタイプの反応系では使用されていない。
【0062】 本研究では、驚くべきことに、細胞に対して十分な間接的酸素供給が担保され
るならば、市販の膜モジュールもまた、その面積/容積比および酸素の透過係数
のゆえに、特定の前提条件下で用いることが可能なことが判明した。 この目的のためには、下記に述べるような、いくつかの考慮が為されねばなら
ない。特に酸素の透過係数を決定する必要があるが、これは当業者の通常の技術
範囲内で実施できる。透過係数の決定は、例えば以下の文献に化合物グリセロー
ルについて記載されている:H. Maerkl et al., Appl. Microbiol. Biotechnol.
39:48-52 (1993)。
【0063】 本明細書で例として挙げた平板モジュール、ガンブロランディアアルファ60
0では、予め定められた構造が極めて高い膜面積対容積比の提供を可能にしてい
る。 ランディアアルファ600モデルの有効膜面積は1.3m2である。酸素が供給
されるスペースの容積は100mLで、したがって面積/容積比は以下のとおりで
ある: F/V=13m2/リットル(ランディア)
【0064】 比較として、図2で示した構成で利用される管形膜の対応する面積/容積比を
記載する。この場合は、管の内部スペースに供給される。利用可能な輸送面積は
円筒形の膜部分の周囲表面積である。直径が5mmの管の例について計算では以下
のとおりである: F/V=0.8m2/リットル(5mm管)
【0065】 管の直径がわずか1mmのものについては以下の値が得られる: F/V=4m2/リットル(1mm管) 典型的な計算によって、膜モジュール、ランディアアルファ600を使用すれ
ば、実際膜を介して十分な間接的酸素供給が達成できることが示された:
【0066】 供給される容積を基に、酸素輸送は以下の通りである: S=F/V*P*(c1−c2)mean ここでF/V=13m2/リットルである。
【0067】 Pは透過係数である。係数は、我々の実験では、上記のモジュールで用いられ
たキュプロファン型膜についてはP=0.066cm/分と決定された。この値は
、厚さが20μmの膜に付いて有効である(厚さは乾燥状態で測定)。膜モジュ
ール、ランディアアルファ600は厚さが8μmのキュプロファン膜を使用し、
その結果実際の透過性はむしろ高くなり、上記の計算でむしろ“低い”値が得ら
れる。
【0068】 膜を貫通する負の濃度勾配(c1−c2)は以下のように仮定される: (c1−c2)mean=11.45mg/リットル この計算例は、30mg/リットルの酸素含有量をもつ透析物が、透析液用容器
1から膜モジュールへ流れると仮定する。純粋な酸素が容器に導入されると仮定
される(純粋な酸素の飽和濃度は約32mg/リットルである)。膜モジュールで
は、透析物は4mg/リットルの濃度に希釈される。透析物は濃度で容器に戻され
る。したがって、透析液側では、30mg/L(モジュールの入り口)から4mg/
L(モジュールの出口)に減少した酸素濃度c1が予想される。培養側の酸素濃
度は一定値c2=1mg/Lであるはずで、これは生物の増殖に十分である。これ
らの仮定を用いると:
【数1】
【0069】 この仮定的データは以下の培養容積を基に酸素供給の値を提供する: S=5.9g/(1*h) 膜の酸素に対する透過性を示す実際の透過係数は、わずか8μmの膜の厚さの
ために、実際には計算で仮定された0.066cm/分よりも極めて大きいので、
膜内の生物浮遊液の酸素供給は、実際には計算によってここで示したものより良
好である。したがって、面積/容積比が十分に大きく、さらに膜が良好な酸素透
過性を有している場合は、膜を介して膜モジュール外の微生物への酸素供給は“
十分”と見なされ得る範囲内にあることが想定され得る。
【0070】 “十分”という用語は、具体的な細胞の必要性または培養容器2に提供される
供給に合わせたものである。例を挙げれば、工業的な大腸菌細胞培養のための通
常の値は5から15g/(1h)の間である。 これらの関係により、各事例で使用されるモジュールの酸素透過係数および面
積/容積比を決定した後、当業者は、そのようなモジュールが本発明の使用に適
切であるか否かを容易に決定できる。膜モジュールが所望のガスについて供給を
担保できない場合は、間接および直接酸素供給を伴って、図3の膜モジュールを
用いることができる。
【0071】 本発明者らは、完全に上記の関係、特に単に血液透析用として用いられていた
系を分離式膜モジュールとして一般的な反応系で用いることができる可能性を認
めた。反応系では、図2でさらに詳述されているように、酸素が容器1の透析液
に導入され、このようにして酸素濃度を高められた透析液は十分な酸素を輸送し
、それによって培養スペース2およびそこに含まれる細胞に酸素を供給し、さら
に、特に膜モジュールを通過する間に酸素不足に陥る細胞に十分かつ必要な態様
で酸素を供給することができ、その結果、培養液で得ることが可能な細胞濃度は
、細胞が膜モジュールを通過している間の酸素不足によって制限されない。
【0072】 毒性代謝生成物を除去するために透析膜を使用することは知られており、また
文頭ですでに詳述したが、適当な膜を使用したとき、上記の酸素供給を同時に担
保できることは知られていなかった。したがって、本発明の装置と本発明の使用
との間には、解決すべき課題は、細胞が膜モジュールを通過している間の細胞の
酸素不足を回避することであるという関係が存在していた。本発明の装置の場合
は、酸素を好ましくは膜形の膜の内部スペースに酸素を吹き込むことによって達
成され、市販の平板モジュールを刷新的な態様で使用する場合は、十分に高い面
積/容積比および十分に高い酸素透過係数を有するモジュールを選択することに
よって達成される。透析液用容器1で酸素を豊富にされた透析液は、膜モジュー
ルを通過する細胞に酸素を透析膜を介して与えることができる。両者の場合にお
いて、膜モジュール通過時の細胞の酸素不足問題は解決される。
【0073】 図4に模式的に示した膜モジュールは一般的な反応系、例えば図2に示したよ
うなもので用いることができる。 上記の詳細な説明、請求の範囲および図面に示した本発明の特徴は、多様な態
様で用いることができる本発明についてそれぞれ単独でも所望の任意の組み合わ
せでも必須のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 培養スペース2、透析液用容器1および透析膜3をもつ別個の膜モジュール8
からなる従来の細胞培養用反応系を示す。
【図2】 本発明の方法にしたがって用いられる本発明の反応系を示す。
【図3】 本発明の膜モジュールを示す。
【図4】 ガンブロメジチンテクニーク社(Gambro Medizintechnik GmbH)の平板モジュ
ールを示す。
【符号の説明】
1:透析液用容器 2:培養スペース 3:透析膜 4:撹拌装置(培養スペース内のもの) 5:ガス供給ライン 6:排気ライン 7:気泡 8:膜モジュール 9:ポンプ(透析液用) 10:ポンプ(培養液用) 11:ライン(透析液用) 12:ライン(透析液用) 13:ライン(懸濁培養用) 14:排出ライン(懸濁培養用) 15:供給ライン(管16用) 16:管 17:培養液 18:透析液 19:支持構造 20:ライン(膜モジュールに入る) 21:ガス供給ライン 22:排気ライン 23:撹拌装置(透析液用容器内のもの)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ギュンター・アイスブレナー ドイツ連邦共和国60529フランクフルト・ アム・マイン.ガイゼンハイマーシュトラ ーセ119 (72)発明者 ライナー・シュタール ドイツ連邦共和国88400ビーベラハ.シュ トレーゼマンシュトラーセ41 Fターム(参考) 4B029 AA02 BB01 CC01 DA10 DB11 DB16 DC07 DF05 4B065 AA26X BC06 BC07 BC21

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透析液用容器、細胞培養用スペースおよび膜モジュールから
    なり、膜モジュールは、スペースを互いに連結し、そして膜により仕切られた少
    なくとも2つのスペースを有し、スペースの1つを通して透析液が流れ、2番目
    のスペースを通して細胞を含む培養液が流れ、そして第1のガスが細胞培養用ス
    ペース内の培養液に導入される、反応系を用いる細胞培養方法であって、第2の
    ガスが膜モジュールの培養液に導入され、その膜は機能的に透析膜であることを
    特徴とする上記方法。
  2. 【請求項2】 第二のガスを膜モジュール内の培養液に直接導入することに
    よって、ガスが膜モジュール内に存在する培養液に直接送られることを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 透析液用容器内の透析液に第二のガスを導入し、そこから膜
    モジュールの膜を介して膜モジュール内に存在する培養液にガスが到達すること
    によって、膜モジュール内に存在する培養液にガスが間接的に送られることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ガスが同時に直接的および間接的な両態様で導入されること
    を特徴とする請求項2または3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 膜モジュールが少なくとも1つのガス供給装置を含み、ガス
    供給装置が、膜で分けられた、第二のガスとともに液体を輸送するスペースの少
    なくとも一方にガスを供給することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 ガス供給装置が、特に培養液を輸送する膜モジュールのスペ
    ースに位置する排出口を有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ガス供給装置が管であることを特徴とする請求項5または6
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】 ガス供給装置がノズルの形状であることを特徴とする請求項
    5〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 膜モジュールの膜が、再生セルロース、ポリアミド、ポリプ
    ロピレンおよびポリスルホンを含む群から選ばれる材料で構成されることを特徴
    とする請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 膜モジュールが平板モジュールであることを特徴とする請
    求項1〜4および9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 膜モジュールの膜が透析膜であることを特徴とする請求項
    10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 透析膜の材料がキュプロファンであることを特徴とする請
    求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 膜モジュールが、その面積/容積比およびそのガス透過係
    数により細胞に十分なガス交換を提供することを特徴とする請求項1〜12のい
    ずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 面積/容積比が少なくとも約5m2/リットル、特に少な
    くとも10m2/リットルであることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 面積/容積比が約13m2/リットルであることを特徴と
    する請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 酸素透過係数が約0.066cm/分またはそれより大きい
    ことを特徴とする請求項13〜15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 透析液用容器がガス供給装置および/またはガスを除去す
    る装置を有することを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 【請求項18】 膜モジュール、細胞培養用スペースおよび/または透析液
    用容器で加圧させることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
  19. 【請求項19】 第一および第二のガスが、空気、酸素、窒素、二酸化炭素
    およびそれらの混合物を含む群から個々におよびそれぞれ別個に選択されること
    を特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の方法。
  20. 【請求項20】 第二のガスが酸素であることを特徴とする請求項19に記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 第二のガスが二酸化炭素であることを特徴とする請求項1
    9に記載の方法。
  22. 【請求項22】 細胞が、微生物細胞、真菌細胞、動物細胞および植物細胞
    を含む群から選ばれることを特徴とする請求項1〜21のいずれかに記載の方法
  23. 【請求項23】 細胞が大腸菌細胞であることを特徴とする請求項22に記
    載の方法。
  24. 【請求項24】 膜で分けられた少なくとも2つのスペースを有し、各々の
    スペースを通って液体が流れ、一方のスペースの液体が透析液で、他方のスペー
    スの液体が培養液である膜モジュールであって、その膜モジュールが少なくとも
    1つのガス供給装置を含み、膜によって分けられた少なくとも一方のスペース内
    のガス供給装置が排出口を有することを特徴とする膜モジュール。
  25. 【請求項25】 膜が管の形状を有し、その容積が2つのスペースの1つを
    構成することを特徴とする請求項24に記載の膜モジュール。
  26. 【請求項26】 管形の膜によって形成されたスペースの直径が約3〜10
    mm、好ましくは6〜8mmであることを特徴とする請求項25に記載の膜モジュー
    ル。
  27. 【請求項27】 膜モジュールが管形の膜によって形成された複数のスペー
    スを含むことを特徴とする請求項25または26に記載の膜モジュール。
  28. 【請求項28】 ガス供給装置の排出口が、管形膜によって形成されたスペ
    ースの少なくとも1つに位置することを特徴とする請求項27に記載の膜モジュ
    ール。
  29. 【請求項29】 ガス供給装置の排出口が、管状膜によって形成されたスペ
    ースの外部のスペースに位置することを特徴とする請求項24〜28のいずれか
    に記載の膜モジュール。
  30. 【請求項30】 ガス供給装置が管であることを特徴とする請求項24〜2
    9のいずれかに記載の膜モジュール。
  31. 【請求項31】 管が同心円的態様でスペース内に配置されること特徴とす
    る請求項30に記載の膜モジュール。
  32. 【請求項32】 管の内径が0.2mmから3mmである請求項30または31
    に記載の膜モジュール。
  33. 【請求項33】 ガス供給装置の排出口がノズル様の形状であることを特徴
    とする請求項24〜32のいずれかに記載の膜モジュール。
  34. 【請求項34】 請求項1から23のいずれかに記載の方法で、膜モジュー
    ルとして請求項24〜33のいずれかに記載の膜モジュールを使用すること。
  35. 【請求項35】 透析液用容器、細胞培養用スペースおよび両者間に挿入さ
    れた少なくとも1つの膜モジュールからなる細胞培養用反応系であって、膜モジ
    ュールが、培養液が膜モジュールを通過している間に十分なガス供給を担保する
    か、または膜モジュール内に存在する培養液における十分なガス交換を担保する
    細胞培養用反応系。
  36. 【請求項36】 膜モジュールが請求項24〜33のいずれかに記載のもの
    であることを特徴とする請求項35に記載の反応系。
  37. 【請求項37】 透析液用容器が少なくとも1つのガス導入装置を含むこと
    を特徴とする請求項35または36に記載の反応系。
  38. 【請求項38】 膜モジュールの膜が、培養液の膜モジュール通過時におけ
    る十分なガス供給、もしくは膜モジュール内に存在する培養液での十分なガス交
    換を担保するために十分に高いガス透過係数を有するか、および/または培養液
    の膜モジュール通過時における十分なガス供給、もしくは膜モジュール内に存在
    する培養液での十分なガス交換を担保するために適切に高い面積/容積比を有す
    ることを特徴とする請求項35または37に記載の反応系。
JP2001525319A 1999-09-21 2000-09-21 細胞の培養方法、膜モジュール、膜モジュールの使用および細胞の培養のための反応系 Withdrawn JP2003510042A (ja)

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