JP2003509187A - 機械的全流フェールセーフ装置 - Google Patents

機械的全流フェールセーフ装置

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Abstract

(57)【要約】 機械的全流フェールセーフ装置(100)は、可動シーリングプラグ(105)を内部に備え、発電所のガス洗浄装置のような流体フィルター装置のフィルターエレメント(110)に装着される円筒形シェル(101)からなる。通常時は、前記シーリングプラグ(105)はシェル(101)内のロック用球体(107)上に静止している。フィルターが故障または破損すると、流動体の流れが著しく増大し、シーリングプラグ(105)に印加される上方向の圧が増大し、シーリングプラグを球体(107)から浮き上がらせてフロー開孔部(102,103)にシーリング接触させ、流動体の流れを遮断する。シーリングプラグ(105)が移動すると球体(107)はロック用位置まで下へ移動し、シーリングプラグ(105)を上方シーリング位置に固定する。フェールセーフ装置(100)は、流動体濾過装置以外にオイルパイプラインやガスパイプラインのように流動体フロー制御装置に適用したり、流動体の不適切な逆流防止にも使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) (発明の属する技術分野) 本発明は、液流制御装置に関し、また、装置内の部品、例えばフィルターや他
の部品などに破損や故障が発生した場合に、流体(例えば、ガス流や液流)の流
れを阻止する機械的なフェールセーフ装置または遮断装置に関するものである。
特に、本発明はフィルターが損傷した時に高温ガス流(例えば、華氏1800度
)の流れを止める装置に関するものである。
【0002】 (背景および関連技術の説明) 産業装置では、流動体が流通し(例えばガスタービン発電所、液体燃料処理工
場、油圧装置、空圧装置など)、通常、ガスから同伴粒子状物質を除去したり、
そのような粒子状物質の影響を受け易い装置部品と接触する前にガスを処理する
が、そのような産業装置では、不純物を除去するため、及び/又は、装置設計レ
ベルまで流量を制限するために濾過を行う。装置部品、及び/又は、環境への損
害を防止するため、こうした装置にはしばしば流量制限機構または遮断バルブ機
構が装備されている。フィルター部品の損傷、破損や脱落が発生した時は、こう
した遮断機構が装置内の流動体の流通を遮断する。
【0003】 特に、PFBCおよびIGCC石炭系発電所の商業化を成功させるには高温高
圧バリアフィルター装置は不可欠である。現在最も商業的に対応できているバリ
アフィルター装置はキャンドルフィルター技術に基づくものである。一般に、こ
れらのバリアフィルター装置では複数の多孔質キャンドルフィルターを個々に、
並列に配置して用いる。
【0004】 試験規模のキャンドルフィルター系装置は、良好な稼働状態では1 PPM(1
00万分の1)濃度まで粒状物質を除去できることが分かっている。しかしなが
ら、1個のフィルターエレメントが破損しても、フィルター装置からの排出ダス
ト量が増大し、これによりタービン翼が破損したり、後工程を汚染したり、発電
装置の稼働率を抑えてしまう危険性がある。フィルター故障安全装置は、故障し
たフィルターエレメントの部位を通過する粒子含有ガスの流れを止め、後段装置
への損傷の危険性を最小限に抑え、ダスト排出量を最小限にし、都合良くまたは
予定通りに停止されるまで発電所を稼働し続けるフィルター故障安全装置を構築
できる。
【0005】 従来からさまざまな種類の流量制限・遮断機構が知られている、例えば米国特
許5242581,3261146、2892512、2833117、2687745、2680451.2635629.1983791な
どである。これらの機構は、複雑な構造、多数の稼働部品、設置の困難性、限ら
れた動作温度範囲、及び/または、遮断機能を起動するための同伴粒子への依存
性などがその特徴として挙げられる。
【0006】 従来から、機械的液流遮断装置の構造の改良が要望されている。
【0007】 (発明の開示) 本発明は、従来技術を改良して、全流フェールセーフ装置を提供するもので、
本装置は、一実施態様によれば、流動体の流れから同伴粒子を濾過するフィルタ
ーエレメントと、前記流動体の流れがその内部を流通できるよう両端に開孔部が
形成されたシェルであって、前記開孔部の第1開孔が前記フィルターエレメント
に結合されたシェルと、前記シェルの内部に可動自在に設置されたシーリングプ
ラグであって、前記フィルターエレメントの通常動作時に第1位置に配置されて
前記シェル内を流動体が流通できるようにし、前記フィルターエレメントが故障
または破損すると、増加した流速により第2位置まで移動し、前記開孔部の第2
開孔とシーリング接触するシーリングプラグと、前記シーリングプラグを前記第
1位置に支持し、前記シーリングプラグの動きに応じて前記シーリングプラグを
前記第2位置に固定する固定用位置まで移動する少なくとも一個の固定用機構と
を備えた全流フェールセーフ装置である。
【0008】 (好適な実施態様の詳細な説明) 図1を参照して、本発明の一実施形態に係る機械的全流フェールセーフ装置は
、キャンドルフィルター110を具備したキャンドルフィルター装置に具体的に
適用されている。このようなキャンドルフィルター装置を、例えば発電所に利用
し、発電所の装置のさまざまな段階を流通する最高温度が華氏約1,650度の
ガスから、ダストやその他の固形粒状汚染物質を除去する。
【0009】 ダストがキャンドル型フィルター装置の浄化側に到達する理由は大きく二つあ
る。一つには、間違ったガスケット部品を使用したり、不適切な取り付け方をす
ることにより、フィルターエレメントガスケットやシール部分にわずかながら漏
れが存在しているためである。この場合、チューブシート302から漏れるダス
ト含有ガスの流路が、キャンドルフィルターエレメント110とその安全装置を
迂回する。この種の障害を治す方法は、ガスケット材の品質を制御したり、取り
付け工程を制御する他ない。
【0010】 第二の理由は、一または複数のキャンドルフィルターエレメント110に致命
的な損傷または破損が発生し、その結果固体粒子によりチューブシート302が
破壊される場合である。この種の故障はパイロット規模や実証規模の熱風浄化(
HGCU)フィルター装置では良く発生するもので、本発明が取り組む装置信頼
性に関する大きな課題となっている。
【0011】 本発明の一好適実施態様に係る機械的フェールセーフ装置100は、直径約3
インチ及び約4〜5インチの円筒形シェル101を有する。開孔部102及び1
03が、シェル101の上部中央および下部中央に形成されており、通常状態で
は濾過煙道ガスは装置内部を矢印104で示す上方向へ流れることができ、また
フェールセーフ装置に損傷のない使用可能なフィルターエレメント110を取り
付けると、パルスクリーニングガスは装置内を反対下方向へ流れることが可能で
ある。
【0012】 円筒形シール101の内部にはシーリングプラグ105が設けられている。シ
ーリングプラグ105は略半球状で下側の平坦面側が、この半球部と直径が等し
い、円錐部の平坦面側に接合されている。シーリングプラグ105は、シーリン
グプラグの円錐部のまわりに好ましくは互いに120度ずつ離間配置されている
三つの係止用球体107(簡略化のためその一つのみを図示)によってシェル内
部に保持されている。該球体はシェル内部の円錐面108に形成された溝または
経路109内に載置されており、またシェル101の内側傾斜面311に接触し
ている。図3に示すように、溝109は球体107の下側で面108に切り込ま
れ、後に説明するように、機械的フェールセーフが起動されると球体の運動を誘
導する。また、図4に示すように、シーリングプラグの下面201の円周に沿っ
て図1に示すように、球体と接触する位置に連続した凹部202が形成され、設
置の際や通常動作の際にフィルター容器に生じることのある振動の発生中にシー
リングプラグを非動作位置に保持するのを補助する。
【0013】 球体107の直径、シェル101、シーリングプラグ105、円錐面108、
201、開孔部102,103、及び、シェル101の内面とシーリングプラグ
105の最大部分との間の環状間隙304の各寸法は、フィルターエレメント1
10が無傷な場合に、通常流量で濾過ガスがフェールセーフ装置内を上方へ流通
している状態で、シーリングプラグ105に加わる上向き圧力によってシーリン
グプラグ105が球体107上の静止位置から浮き上がらない程度とする。シー
リングプラグ105の重量は、内部容積303の大きさを調整しながら設計時に
選択できる、すなわち、シーリングプラグの内側の一部を固形化し、実装しよう
とする装置の特定の流量変数に対して、通常動作時に球体上のプラグの安定性が
適宜確保される最適重量とする。
【0014】 図1,2,4に示す好適実施態様において、プラグの半球部312は、円錐部
313とは別の部材となっている。このため内部容積303の容量は製造段階で
、円錐部313の内容量を変化させて製造するか、あるいはシーリングプラグ1
05の重量調整用の適量な好適材料で内部容積303を充填させることで選択で
きる。次に310と313の部材を接合する。このため図1に示すように螺合接
合部314が形成されているが、他の方法も同様に利用可能である。シーリング
プラグの重量は、シーリングプラグを押し上げてフェールセーフ装置を(図2に
示すように)起動させるために、上昇フローが増大しなくてはならない度合で決
めることもある。図1に示すような特定のバリアフィルタを装着する場合、フィ
ルタエレメントの故障時に発生する流量だけでシーリングプラグを持ち上げてフ
ェールセーフを起動させるのに十分となるように、シーリングプラグの重量と間
隙304の大きさを設定する。
【0015】 図1に示すように、フェールセーフ装置100は、取付ブラケットまたはフラ
ンジ114によりチューブシート302に固着されている。チューブシートの設
計によっては、他の取付機構を用いてもよい。フェールセーフ装置とフィルター
の間にはガスケット106aが設けられており、フィルターエレメント110と
チューブシート302の間にさらにもう一つのガスケット106bを設けてもよ
い。ガスケット106aと106bはNextel(登録商標)や他の同様の材
料で作製してもよい。
【0016】 シェル101は、2個の部品をフランジ307を介して接合するか、他の同様
の接合手段で接合し、シーリングプラグと固定用球体を着脱自在としてもよい。
【0017】 開孔部102,103と環状間隙304の大きさは、フィルター処理あるいは
パルスクリーニング処理の際に、濾過済み煙道ガスやパルスクリーニングガスの
流路としてフェールセーフ装置内に十分な流路が維持され、装置に加わる流体抵
抗がフェールセーフ装置で最小になるような大きさにする。
【0018】 非動作(すなわち、通常)状態では、濾過済み煙道ガスの上昇フロー104に
よりフェールセーフ装置100の下部の圧力が増大し、その大きさはベルヌーイ
の条件式1/2ρv2からガス速度vと密度ρで決まる。この圧力の大部分は環状間
隙304で消滅する。環状間隙内のくびれ部分がガス流に対して環状オリフィス
として作用するため、この環状オリフィスが小さくなるほどそこをガスが通過す
る際により多くの圧力が消滅することになる。
【0019】 逆方向にガスパルスを印加してフィルタエレメントを洗浄する際、または下向
き方向が通常の流通方向であるような場合に、こうしたパルスあるいはフローに
よる流れ305からプラグへ加わる下向き圧力は、球体107を介してシェルの
内壁311と傾斜内面108へと伝わる。
【0020】 図2に示すようにフィルターエレメント301が破損すると、機械的フェール
セーフ装置100の近傍で二つの条件が変化する。第一は、破損したフィルター
エレメントの残存部と機械的フェールセーフ装置を通過するガスの上方向速度が
、破損時に発生したチューブシート(不図示)での圧力低下により急激に押し上
げられ、増大する。第二は、粒子含有の、あるいは未濾過または未処理のガスが
、フィルターエレメント301の破損点からキャンドルフィルタエレメントの頂
部や機械的フェールセーフ装置100の方向へ流入する。フェールセーフ装置は
、フィルタエレメントの故障時に発生する上向方向のガス速度の急激な増大に対
応して、望ましくは、略瞬間的に起動するため、フェールセーフ装置が完全に起
動してガス流が遮断されるまでに、フェールセーフ装置の頂部から粒子含有ガス
や未処理ガスが排出されることはないか、または殆どないと考えられる。
【0021】 フィルターエレメントが破損した場合は、機械的フェールセーフ100内を流
れるガスの速度が増大し、シーリングプラグの周囲に設けられた環状オリフィス
で圧力低下が著しく増大し、このためシーリングプラグ自体に加わる上向き圧力
が著しく増大する。機械的フェールセーフ装置に流入するガスの速度がフィルタ
ーエレメントの故障により増大する程度は、主にチューブシートでの圧力低下と
チューブシートにくっついたままの破損フィルターエレメントの部分の大きさに
よる。計算によれば、フィルターエレメントの破損に続いて、機械的フェールセ
ーフ装置内のガス速度は、十倍以上に増大する(それに伴うシーリングプラグの
上方向の圧の増大は百倍以上にもなる)。
【0022】 フィルターエレメント301の破損時に生じるように、シーリングプラグ周囲
の環状オリフィスで十分な圧力低下が発生すると、シーリングプラグに加わる上
方向の圧が増加し、シーリングプラグを球体上の停止位置から押し上げる。プラ
グは、図2に示すように上側開孔部102周囲の上側シーリング面306に接触
するまで上へ移動し続ける。上側シーリング面の直径はシーリングプラグの半球
面の直径に等しく、そのため図2のように動作状態では、これら2つの面が互い
に接触して高品質シールが形成される。
【0023】 図1に示すように、シェル101の内面は、プラグがシェル101の頂部のシ
ーリング面306に近づくにつれ環状間隙を小さくすることで、プラグが上へ移
動するとシーリングプラグの最も幅広い部分に隣接する環状オリフィスでの圧力
が増加するような形状にする。
【0024】 一旦シーリングプラグがシェルの頂部に到達してシーリング面306に十分に
接触すれば、ガス流は完全に遮断され、上向きの力はゼロになる。この直前、球
体107は、図2に示すように、溝109に沿って傾斜面108をまっすぐに転
がり落ち始め、シーリングプラグ105の底部の位置319で、プラグとシェル
傾斜面の溝109との間で締めつけられるようになる。この点に関して、球体、
シェル及びシーリングプラグの大きさは、シェルの底部にある開孔部103から
落ちないよう設計する(図1参照)。図2に示すように球体が最終位置に到達す
ると、球体は、シェルの上部開孔部102のシーリング面306にシーリングプ
ラグを固定するロックとして機能し、ダスト、及び/または、未処理ガスがフェ
ールセーフ装置から流出するのを防ぐと共に、逆流ガス洗浄パルスからの圧力で
シーリングプラグがシェルの中へ押し戻されるのを防ぐ。
【0025】 図2に示すように、軸調整ピン205をシェルの頂部に任意に取り付け、緊密
なガイドホール308を通してシーリングプラグの本体内部へ延長させ、さらに
本体から第二ガイドホール309へと挿入させてもよい。図5に示すように、調
整ピンは、螺合接続部318を介してフレーム316とともにシェルの頂部に取
り付けてもよい。フレーム316はネジ317でシェルに取り付けてもよい。あ
るいは、調整ピンをシーリングプラグに取り付けてシェル内のガイドホールの中
まで延ばしてもよい。調整ピン205はシーリング面306に対して適切にシー
リングプラグを取り付ける助けとなる。
【0026】 さらに、フィルター容器内に設置する際、少量のパラフィンを用いて球体の接
触面に塗布してシェル内の適当な位置にシーリングプラグと球体を保持してもよ
い。フィルター装置の立ち上げ処理の際にフィルター装置が予熱されるとパラフ
ィンは溶融焼失する。フィルターエレメントの故障でフェールセーフ装置を作動
させた後にフェールセーフ装置を取り外し、再調整、再設置を行わない限りパラ
フィンの再塗布は不要である。
【0027】 本発明の機械的全流フェールセーフ装置は、フローガス内の同伴粒子を利用し
てシールを形成するフェールセーフ装置よりも多くの利点がある。こうした同伴
粒子を利用したシールの形成は徐々に行われるのに対して、本発明の機械的フェ
ールセーフ装置は、フィルターが損傷すると略瞬時に粒子含有ガスの流れを遮断
する。機械的フェールセーフ装置の有効性はこのように粒子濃度とは無関係であ
る。また、同伴粒子で流路を詰まらせるシールは、逆流クリーニングガスパルス
を周期的に印加する場合には危うくなる。これに対して、本発明のフェールセー
フ装置は、こうしたクリーニングパルスの力に抗して確実にシールを形成する。
クリーニングパルスの印加の際に故障が発生しても、再度正常な方向に流動体が
流れると、フェールセーフ装置は即座に作動する。
【0028】 作動したフェールセーフ装置の再調整は至って簡単である。部品は全て、洗浄
、乾燥、非動作状態で再配列、再設置が可能な(HGCUフィルターへの応用に
適合した310SS鋼材のように)適切な材料で作製するのが望ましい。
【0029】 機械的全流フェールセーフ装置の基本原理は、HGCU粒子フィルター以外に
も他の応用例にも適用できる。例えば、大型の同様の装置をオイルパイプライン
やガスパイプラインに使用してもよい。こうしたパイプラインに一定間隔で、垂
直方向に流れる短い垂直流通部にフェールセーフ装置を配置する。パイプライン
が破損した場合は、液流はフェールセーフ装置の上流側で増加し、フェールセー
フ装置を作動させて流れを遮断し、こうして安全や環境のみならず流動体の損失
も最小限にする。
【0030】 本発明の他の実施例は、少ない上向き方向の流動体でも装置が作動するよう構
成することができる。そうした実施例は流動体の通常の流れが下方向であるよう
な装置での逆流を防止するのに役立つ。
【0031】 上述のように、本発明をその趣旨及び範囲から逸脱することなく様々に変更で
きることは当業者には自明であろう。従って、こうした変更は全て以下の請求項
で包括されるものである。
【図面の簡単な説明】
添付図面を併用することで、以下の詳細な説明により本発明をさらに十分に理
解することができる。これらの図面は説明だけを目的としたものであり、本発明
を制限するものではない。
【図1】 図1は、本発明の好適実施態様における機械的全流フェールセー
フ装置100の非動作状態(流動体の通常の流通はできる)での断面図である。
【図2】 図2は、本発明の<稼働状態の>機械的全流フェールセーフ装置
の動作状態を示し、損傷したフィルターエレメント301を通る流体の流れを遮
断する様子を示した断面図である。
【図3】 図3は、フェールセーフシェルの傾斜底部表面で、球体107(1
個のみを図示)をロックする溝109の様子を示す上面図である。
【図4】 図4は、半球状シーリング面310を備えたシーリングプラグ1
05の側面図、及び非動作状態において球体107を所定位置に固定保持する凹
部202を示す円錐面201の拡大断面図である。
【図5】 図5は、調整ピン205をシェル101に固定し、調整ピンを適
当に位置決めするフレーム316の上面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 3H060 AA02 BB08 CC11 CC35 DA01 DB13 DC10 DD02 DD12 DF01 HH02 HH07 HH14 3H066 AA01 BA01 BA31 4D058 JA12 LA01 MA15 MA25 NA08 QA03 QA19 SA20 UA11

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動体の流れから同伴粒子を濾過するフィルターエレメント
    と、 前記流動体の流れがその内部を流通できるよう両端に開孔部が形成されたシェ
    ルであって、前記開孔部の第1開孔が前記フィルターエレメントに結合されたシ
    ェルと、 前記シェルの内部に可動自在に設置されたシーリングプラグであって、前記フ
    ィルターエレメントの通常動作時に第1位置に配置されて前記シェル内を流動体
    が流通できるようにし、前記フィルターエレメントが故障または破損すると、増
    加流速で第2位置まで移動し、前記開孔部の第2開孔とシーリング接触するシー
    リングプラグと、 前記シーリングプラグを前記第1位置に支持し、前記シーリングプラグの動き
    に応じて前記シーリングプラグを前記第2位置に固定する固定用位置まで移動す
    る少なくとも一つの固定用機構とを備えた全流フェールセーフ装置。
  2. 【請求項2】 前記固定用機構は、一個の球体を備えた請求項1記載の全流
    フェールセーフ装置。
  3. 【請求項3】 前記シェルの底部内側表面は傾斜し、また前記シーリングプ
    ラグが移動すると前記球体は前記シーリングプラグと前記傾斜面の間を固定用位
    置まで転動し、前記シーリングプラグを前記第2開孔部にシーリング状態に接触
    固定させる請求項2記載の全流フェールセーフ装置。
  4. 【請求項4】 前記シーリングプラグの底面の周囲に位置するさらに二個の
    球体を備えた請求項3記載の全流フェールセーフ装置。
  5. 【請求項5】 前記傾斜面に形成されて前記球体の動きを誘導する溝をさら
    に備えた請求項3記載の全流フェールセーフ装置。
  6. 【請求項6】 前記シーリングプラグの前記球体接触面に形成され、前記フ
    ィルターエレメントの通常動作時に前記球体を所定位置に保持する凹部をさらに
    備えた請求項3記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記シェルに取り付けられ、前記プラグが移動して前記第2
    開孔部に接触するとシーリングプラグを前記第2開口部に位置合わせするアライ
    ンメントピンをさらに有する請求項1記載の全流フェールセーフ装置。
  8. 【請求項8】 前記シェルの内部は、フィルターが故障または破損したとき
    前記シーリングプラグが前記第2開口部へ移動するにつれ前記シーリングプラグ
    への上向き圧を増大させるような大きさになっている請求項1記載の全流フェー
    ルセーフ装置。
  9. 【請求項9】 前記第2開口部内に取り付けられたシーリングガスケットを
    さらに具備する請求項1記載の全流フェールセーフ装置。
  10. 【請求項10】 前記流動体はガスである請求項1記載の全流フェールセー
    フ装置。
  11. 【請求項11】 前記フィルターエレメントはキャンドルフィルターである
    請求項1記載の全流フェールセーフ装置。
  12. 【請求項12】 流動体の流れがその内部を流通できるよう両端に開孔部が
    形成されたシェルであって、前記開孔部の第1開孔はフェールセーフ装置内へ流
    動体の流れを流入させ、前記開口部の第2開孔は前記流動体の流れが前記フェー
    ルセーフ装置から排出できるようにするシェルと、 前記シェルの内部に可動自在に設置されたシーリングプラグであって、前記装
    置の流動体の通常流通時に第1位置に配置されて前記シェル内を流動体が流通で
    きるようにし、増加流速で第2位置まで移動し、前記開孔部の第2開孔とシーリ
    ング接触し、かつ、前記増加流速が前記装置の不適正な動作を示す大きさである
    シーリングプラグと、 前記シーリングプラグを前記第1位置に支持し、前記シーリングプラグの動き
    に応じて前記シーリングプラグを前記第2位置に固定する固定用位置まで移動す
    る少なくとも一個の固定用機構とを備えた流動体フロー装置用の全流フェールセ
    ーフ装置。
  13. 【請求項13】 前記固定用機構は、一個の球体を備えた請求項12記載の
    全流フェールセーフ装置。
  14. 【請求項14】 前記シェルの底部内側表面は傾斜し、また前記シーリング
    プラグが移動すると前記球体は前記シーリングプラグと前記傾斜面の間を固定用
    位置まで転動し、前記シーリングプラグを前記第2開孔部にシーリング状態に接
    触固定させる請求項13記載の全流フェールセーフ装置。
  15. 【請求項15】 前記シーリングプラグの底面の周囲に位置するさらに二個
    の球体を備えた請求項14記載の全流フェールセーフ装置。
  16. 【請求項16】 前記傾斜面に形成されて前記球体の動きを誘導する溝をさ
    らに備えた請求項14記載の全流フェールセーフ装置。
  17. 【請求項17】 前記シーリングプラグの前記球体接触面に形成され、前記
    流動体フロー装置の通常動作時に前記球体を所定位置に保持する凹部をさらに備
    えた請求項14記載の全流フェールセーフ装置。
  18. 【請求項18】 前記シェルに取り付けられ、前記プラグが移動して前記第
    2開孔部に接触するとシーリングプラグを前記第2開口部に位置合わせするアラ
    インメントピンをさらに有する請求項12記載の全流フェールセーフ装置。
  19. 【請求項19】 前記シェルの内部は、フィルターが故障または破損したと
    き前記シーリングプラグが前記第2開口部へ移動するにつれ前記シーリングプラ
    グへの上向き圧を増大させるような大きさになっている請求項12記載の全流フ
    ェールセーフ装置。
  20. 【請求項20】 前記流動体はガスである請求項12記載の全流フェールセ
    ーフ装置。
  21. 【請求項21】 前記流動体は液体である請求項12記載の全流フェールセ
    ーフ装置。
  22. 【請求項22】 前記シーリングプラグは、その下部に設けられた傾斜面を
    有する請求項1記載の全流フェールセーフ装置。
  23. 【請求項23】 前記シーリングプラグは、その下部に設けられた傾斜面を
    有する請求項12記載の全流フェールセーフ装置。
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