JP2003508724A - N末端proBNPの同定方法 - Google Patents

N末端proBNPの同定方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、N末端proBNPの異なるエピトープを検出する少なくとも2種の抗体を用いる、試料中におけるN末端proBNPの同定方法に関する。本方法は、健常者の試料及びNYHAクラスI〜IVの患者の試料を識別又は分類するのに使用される。さらに、本発明は、組換えN末端proBNP、N末端proBNPの同定方法における標準としての該組換えN末端proBNPの使用、組換えN末端proBNPを検出する抗体、およびそれらの生産に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、N末端proBNPの異なるエピトープを検出する少なくとも2種
の抗体を用い、試料中におけるN末端proBNPの同定方法に関する。該方法
は、健常者試料とNYHAクラスI〜IVの患者試料とを識別または分類するの
に使用される。さらに本発明は、組換えN末端proBNPおよびそのN末端p
roBNPの同定方法における標準としての使用、組換えN末端proBNPを
検出する抗体およびそれらの生産に関する。
【0002】 心不全は、特に西洋諸国に広く見られる現象である。ロッシュ医学辞典(Roch
e medical dictionary)(1993, Urban & Schwarzenberg )によると、心不全は
、心臓が急性または慢性的に、運動中または安静時の代謝に必要とされる血流を
生じたり、静脈逆流(後方心不全および前方心不全)を確実にすることができな
いことである。したがって心臓のポンプ機能は弱い。心不全の原因は、非常に複
雑である。特に、心筋の炎症性変化および変性変化、冠状動脈灌流障害(corona
ry perfusion disorder )、冠状動脈の梗塞および損傷がここで挙げられる。こ
れは、末梢の血流の変化、呼吸障害、腎機能不全および電解質代謝不全(浮腫(
oedeme))ならびに骨格の筋肉系の能力低下につながる。
【0003】 ニューヨーク心臓協会(New York Heart Association)(NYHA)によれば
、心不全は、労働(koerperlichen) 後の身体検査を用いて以下のNYHAクラス
に分類される。Iは、通常の肉体労働後に痛みが全くないことを意味し、IIは
、肉体的強靭さの制限が低いことを意味し、IIIは、肉体的強靭さの制限が高
いことを意味し、IVは、各肉体的活動とともに機能不全症状が増大し、これが
多くの場合、安静時にも存在することを意味する。
【0004】 グリコシド、血管拡張薬、ACEインヒビターおよび/ またはβ遮断薬による
有効な心不全の薬物治療のためには、まず始めに、心不全を正確に診断し、可能
であれば、重篤度に応じてそれを分類し、さらに治療の経過を監視することが必
要である。
【0005】 当該技術分野の水準に従って、例えばANP(N末端心房性ナトリウム利尿ペ
プチドホルモン)およびproANP、CNP(C−ナトリウム利尿ペプチド)
、アドレノメジュリン(Adrenomedullin)、神経ペプチドY、エンドセリンおよ
びBNP(脳ナトリウム利尿ペプチド)などの、心不全の早期診断のためのいく
つかの血清マーカーを論じる。ANPおよびproANPは、一般に心不全の診
断用マーカーとして好適であるが、それらは、あまり安定でないか、または血中
で短い半減期しか有さず、診断測定に対して障害を示す(Clin. Sci. 95(3)(199
8), 235-239; Clelandら、Heart 75 (1996), 410-413)。
【0006】 頻繁に言及される重要なマーカーはBNP(脳ナトリウム利尿ペプチド)であ
る。BNPは、最初にブタの脳で同定された。これは、構造的および機能的にA
NP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)に類似する心臓ホルモンである(Sudoh
ら、Nature 332 (1988), 78-81)。32個のアミノ酸からなるヒトBNPは、主
に心臓の心室から分泌され、ヒト血漿中で循環する。診断用マーカーとしてのB
NPの使用は、例えばEP−A−0 542 255で知られている。BNPは
、分子内ジスルフィド結合を有し、おそらく、速やかに分解されなければならな
いというホルモンとしてのその生理的機能のため、分析物としてあまり安定でな
い。したがって、その診断用マーカーとしての使用は、ごく限られている(Masu
taら、Clin. Chem. Vol. 44 No.6 Supplement A (1998), 130; Tsujiら、Clin.
Chem. 40 (1994), 672)。
【0007】 BNPの前駆体分子、すなわちproBNPは、108個のアミノ酸からなり
、そのうちBNPと称する前記32個のC末端アミノ酸(77−108)が実際
のホルモン性効果を発揮する。該前駆体から放出されるN末端アミノ酸1−76
をN末端proBNPと称する。BNP(77−108)に加えて、N末端pr
oBNP(1−76)もまた血漿中で循環し、さらに産物を分解するため(Hunt
ら、Biochem. Biophys. Res. Com. 214 (1995), 1175-1183 )、N末端proB
NPもまた心不全のマーカーとして関連性がある。前駆体分子proBNPもま
た血漿中に存在するか否かは、完全に解明されていない。しかしながら、血漿中
のproBNP(1−108)の少量の放出が検出可能であるが、N末端で非常
に早く部分分解するために、いくつかのアミノ酸が存在しないことが記載されて
いる(Huntら、Peptides, Vol. 18, No. 10 (1997), 1475-1481 )。この分子を
、本明細書において高分子量BNPと称する。
【0008】 国際公開第93/24531パンフレット(米国特許第5,786,163号
明細書)には、N末端proBNPを同定する免疫学的方法およびそれに使用さ
れる抗体が記載されている。これらの抗体を得るため、N末端proBNPの配
列に由来する、合成により作製した一本鎖ペプチドがここで使用されている。ペ
プチド免疫感作による抗体の生産は、原理的には可能であるが、分子全体の親和
性が低すぎるため試験手順において必要な感度に達しない。また、ペプチドを用
いた場合、得られる抗体は、例えば該ペプチドのC末端を同定し得、したがって
分子全体のこの断片にのみ結合しうるという危険がある。この結果から、これら
の抗体は、分子全体に結合することができないか、または低い程度までしか結合
できない。国際公開第93/24531パンフレットでは、N末端proBNP
に由来する単一の一本鎖ペプチドに対するポリクローナル抗体が産生される。産
生された抗体は、競合試験形式において免疫感作ペプチド(アミノ酸47−64
)に結合することが示されている。しかしながら、該抗体が、試料中において分
子全体として天然のN末端proBNPに結合しうることは示されていない。ま
た、試料中において、国際公開第93/24531パンフレットに記載されたサ
ンドイッチ試験は、適切な標準物質がなく、2種の異なるエピトープに対する抗
体もないため、記載のようには行い得ない。
【0009】 当該技術分野の水準におけるさらなる問題は、試験の感度である。ウサギ血清
由来のポリクローナル抗体への結合について、トレーサーとしての標識された形
態のペプチド47−64が試料または非標識標準ペプチド47−64と競合する
、国際公開第93/24531パンフレットにおいて行われた競合試験では、イ
ンキュベーションの48時間後でごく普通の競合しか達成されず、これからは、
約250fmol/mlの低い検出限界しか誘導されえない。これは、健康な個
体と心不全を患う患者とを識別するのに不十分であり、患者試料を心不全の重篤
度で識別分類するのにも不十分である。また、長時間のインキュベーションの競
合試験は、自動化された研究所での試料の日常的な測定には許容されえない。
【0010】 Huntら(Clinical Endocrinology 47 (1997), 287-296 )にはまた、N末端p
roBNPの検出のための競合試験が記載されている。このためには、測定の前
に血漿試料の複雑な抽出が必要であり、これは分析物の破壊および測定誤差につ
ながりうる。使用された抗血清は、国際公開第93/24531パンフレットと
同様にして、合成ペプチドでの免疫感作により産生される。Huntらは、N末端p
roBNPアミノ酸1−13による免疫感作により抗血清を産生させ、アミノ酸
1−21からなるペプチドを標準として使用する。この試験でも、長時間のイン
キュベーションが必要である。24時間のインキュベーション後、1.3fmo
l/mlの下限検出限界が達成される。
【0011】 したがって、当該技術分野の水準では、短時間のインキュベーションで、信頼
性のある感度の高い天然N末端proBNPの検出を可能にするN末端proB
NPの検出方法がない。
【0012】 したがって、当該技術分野の現状における上記欠点を可能な限り回避しつつ、
試料中のN末端proBNPを同定する方法を提供することが目的であった。特
に、健常者の患者試料とNYHAクラスI〜IVの患者の試料とを識別(Differe
nzierung) するために、高い試験感度を達成すべきである。
【0013】 この目的は、特許請求の範囲により詳細に説明された試料中のN末端proB
NPの同定方法を用いて達成されるこの方法は、N末端proBNPの異なるエ
ピトープを検出する少なくとも2種の抗体を使用することを特徴とする。
【0014】 本発明の方法において重要なことは、天然N末端proBNPが試料中で検出
されることである。これは、抗体が、試料中において、インタクトな分子とおそ
らく存在する未切断のproBNP(1−108)、および可能であれば部分的
にタンパク質分解により消化された断片をも同定し、特異的に結合することがで
きなければならないことを意味する。本方法では、N末端proBNPの異なる
エピトープに結合する少なくとも2種の異なる抗体が使用される。エピトープは
、直鎖状または所謂コンホメーションエピトープであってもよい。好ましくは、
エピトープは、両方の抗体を同時に且つ互いに離れ過ぎないように結合させるよ
うに配置されている。
【0015】 本発明の方法は、N末端proBNP、proBNPおよび親ペプチド(分解
生成物)間の識別しないので、以下、NT−proBNPは、試験手順で同定さ
れた全てのペプチド、特に公知のN末端proBNP(1−76)を意味する。
【0016】 本発明によれば、「エピトープ」という用語は、抗体が特異的に結合する抗原
等の免疫学的な結合パートナー上の結合部位を意味する。通常、エピトープは、
6−8アミノ酸によって明確に定義される。本発明によれば、結合パートナーと
は、N末端proBNPまたはその部分配列に相当する。抗体が結合するエピト
ープは、結合パートナーの部分領域を構成する。エピトープは、直鎖型またはコ
ンホメーションエピトープとして存在しうる。
【0017】 異なる特異性を有する2種の抗体を用いて、当該技術分野の現状の長い競合試
験手順の代わりに、より迅速に分析対象物(analyten)を同定する方法を実行する
ことが可能である。本発明の検出方法は、同質(homogener) もしくは異質(hetro
gener)試験手順を用いて実施することができる。好ましくは、同質試験手順が用
いられ、特に好ましくは当業者に公知であるサンドイッチ手法が用いられる。
【0018】 好ましくは、このようなN末端proBNPの測定方法は、以下のステップに
沿って行われる: a)固相に結合するのに適した基を有する第1のN末端proBNP特異的抗体
と試料とを混合するステップ、または、固相に既に結合させている第1のN末端
proBNP特異的抗体と試料とを混合するステップ、 b)この溶液を、該第1の抗体(erste Antikoeper)のものとは異なるNT−pr
oBNPのエピトープを同定し標識を有する第2の抗体(zweiten Antikoerper)
と混合するステップ、 c)ステップa)で既に存在し得る、固相に、免疫複合体を結合させるステップ
、 d)該液相から該固相を分離するステップ、 e)片方または両方の相において標識を検出するステップ。
【0019】 定量測定において、規定量のN末端proBNPを標準物として用いて同じ測
定法を実行し、試料の測定の後、ステップf)、すなわち標準物の測定値と試料
の測定値との比較が行われ、ついで定量化が行われる。
【0020】 本発明によれば、「抗体」という用語は、遺伝子操作による修飾によって得ら
れるモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、キメラ抗体、またはヒト化抗体
等、ならびに当業者に公知であるF(ab' )2 、Fab' またはFabフラグ
メントなどの全てのフラグメントを意味する。N末端proBNPへの免疫特異
的結合能だけは保証されなければならない。
【0021】 N末端proBNPに特異的な第1の抗体は、固相に直接結合されうるか、ま
たは特異的結合系を介して間接的に結合されうる。固相へのこの抗体の直接的な
結合は、当業者に公知の方法、例えば、吸着法に従って行う。結合が特異的結合
系を介する間接的なものである場合、第1の抗体は、N末端proBNPに対す
る抗体と特異的結合系の反応パートナーとからなるコンジュゲートである。本明
細書において、特異的結合系とは、互いに特異的に反応し合うことができる2種
のパートナー(相手)を意味する。この結合能は、免疫学的反応または異なる特
異的反応に基づきうる。好ましくは、ビオチンとアビジンとの組合せまたはビオ
チンとストレプトアビジンとの組合せが特異的結合系として用いられる。さらに
好適な組合せは、ビオチンと抗ビオチン;ハプテンと抗ハプテン;抗体のFcフ
ラグメントとこのFcフラグメントに対する抗体;または炭水化物とレクチンで
ある。それにまた、特異的結合系の反応パートナーの一方は、そのコンジュゲー
トの一部である。
【0022】 特異的結合系における第1の結合パートナーの他方の反応パートナーは、該固
相の層である。好ましくはストレプトアビジンまたはアビジンが使用される。不
溶性担体物質への特異的結合系の他方の反応パートナーの結合は、当業者に公知
の通常の方法に従って実行することができる。ここでは、共有結合および吸着(a
dsorptive)結合が好適である。
【0023】 固相としては、その内側表面が特異的結合系の反応パートナーでコーティング
された試験管であって、ポリスチレンまたは同様のプラスチックでできた試験管
またはマイクロタイタープレートが適している。さらに、適切且つ特に好適な物
質は、ラテックス粒子、磁性粒子、分子篩物質、ガラス小体、およびプラスチッ
クチューブ等の粒子状物質等である。例えば、紙やニトロセルロースなどの多孔
性の層状担体も、担体として使用することができる。特に好ましくは、上記特異
的結合系の対応する結合パートナーでコーティングされた磁性ビーズが使用され
る。試験反応が完了した後、これらの微粒子を液相から分離して、例えば、濾過
、遠心分離、または磁性粒子の場合は磁石により、検出反応過程にかけることが
できる。
【0024】 第2の特異的抗体は、第1の抗体のものとは異なるN末端proBNPのエピ
トープを同定する。その分子上の2種のエピトープの距離は、無条件に、これら
の抗体がN末端proBNPに同時に結合できる程の大きさでなければならない
。そうでなければ、サンドイッチ複合体は構築されることができない。
【0025】 N末端proBNPに対する抗体とN末端proBNPとの間の特異的結合反
応の検出は、様々な方法で行うことができる。一般に、第2の抗体は標識される
。一般的な標識は、色素団、蛍光団、化学発光もしくは電気化学発光に適した物
質、放射性同位元素、ハプテン、酵素マーカー、または特異的結合カップル(例
えばビオチン/ストレプトアビジン)を構築しうる物質である。ついで、標識か
ら発せられるシグナルによって免疫複合体を検出する。第2の抗体は、例えば、
ハプテンジゴキシゲニンで標識されうる。このハプテンは、さらなるジゴキシゲ
ニン特異的抗体によって再び結合される。ジゴキシゲニンに特異的なこの抗体自
体は、ペルオキシダーゼ等の酵素によって標識される。次に、特定の物質がこの
ペルオキシダーゼに加えられたときに生じる色の変化または吸光度によって最終
的な検出が行われる。
【0026】 当業者に公知の全ての生物学的液体は、N末端proBNPの同定方法の手順
において、試料として使用することができる。好適な試料は、全血、血清、血漿
、尿または唾液などの体液である。血清および血漿の使用が特に好ましい。
【0027】 液相中の試験試薬を使用する所謂湿式試験のほかに、抗原、ハプテン、ペプチ
ド、タンパク質、抗体等の検出に適した全ての通常の乾式試験形式を用いること
もできる。例えば、EP−A−0 186 799号に記載された、これらの乾
式試験または試験片は、1つの担体上に、分析対象の試料以外の全ての試験成分
を組み合わせる。検出反応は、試験片を液体試料に接触した場合に開始する。
【0028】 本発明の方法は、N末端proBNPについての下限検出限界が、1fmol
/ml(1pmol/lに相当する)未満であることを特徴とする。本発明によ
る1fmol/ml未満の高い感度は、長時間インキュベートを行うことなく達
成される。マイクロタイター試験の総時間は、2時間未満、好ましくは電気化学
発光等のより感度の高い検出方法では約15分間である。検出される濃度の上限
は、本検出方法の場合は実際には特に存在しない。技術的な上限は、一般には、
使用する測定法によって決まる。この方法は主に、非常に高い濃度のN末端pr
oBNPも検出する。
【0029】 本発明の方法のさらなる利点は、得られた測定値による、心不全に罹った患者
または患っていない患者の試料の良好な識別である。本検出方法は、非常に感度
が高いため、冠状動脈疾患を患っていない個体と、NYHAクラスIおよびII
の心疾患を軽度に患うまたはゆっくりと発症している患者との識別も可能である
。初期の心不全のこのような早期確立は、薬物による早期治療を始めることのの
決定に影響を及ぼし得、したがって、患者の生存率を長めることができることは
明白である。
【0030】 本発明の他の主題は、組換え法により生産されたN末端proBNPである。
N末端proBNPは、1−76アミノ酸からなるN末端部分であり、108ア
ミノ酸からなる前駆体分子であるproBNPから放出される。
【0031】 また、N末端proBNPは、この分子の分解反応によって血液中で生じるそ
の一部も含む。
【0032】 これまでのところ、当該技術分野では組換えN末端proBNPは知られてい
なかった。なぜなら、その生産は、アミノ酸配列が短いため、容易に可能とはな
らないからである。30個を超えるアミノ酸からなるペプチドの化学合成は、生
じるエラー配列および1回の合成サイクルあたりの収量が非常に少ないことによ
り、宿主生物の組換え生産に匹敵する方法ではない。
【0033】 しかしながら、診断検出方法では、標準物質または対照物質は、一方では分析
物の定量測定を行うために、他方ではその試験の機能的能力をチェックするため
に、常に必要である。定量化が望ましい場合、標準物のシリーズを用いて規定の
定量較正を行わなければならない。しかし、このような較正は、標準物として使
用する物質がその免疫学的試験において分析物と同じまたは同様の動きを示す場
合にのみ有用である。検出抗体への標準物の結合が、試料中の天然分子のそれに
似ているように、その標準物が分析物に構造的、特に免疫学的に十分に類似して
いることが重要である。
【0034】 N末端proBNPの検出方法のためのこのような標準物質は、当該技術分野
の現状によっては提供されていない。短い合成ペプチドのみが記載されている。
本発明によれば、遺伝的合成法によってN末端proBNPをコードするDNA
配列を生産すること、および大腸菌中でN末端proBNPの組換え発現を行う
ことが、今回始めて可能となった。実施例1は、続く1つ1つのステップを説明
する。
【0035】 したがって、本発明のさらなる主題は、N末端proBNPの異なるエピトー
プを認識する少なくとも2種の抗体を用いる、試料中のN末端proBNPの同
定方法における標準物としての、組換えN末端proBNPの使用である。
【0036】 免疫化の理由で、N−末端proBNPから合成した短いペプチドのみが当該
技術分野において使用されていた。ペプチド免疫化の欠点は、大抵の場合は非常
に親和性の低い抗体のみが得られるか、または得られる抗体が試料中で直鎖状エ
ピトープとのみ反応し、天然の折畳み状抗原(nativ gefaltete Antigen) には結
合することができないことである(実施例3を参照されたい)。
【0037】 したがって、抗体の産生のためには、検出対象の分析物との十分な類似性を有
する免疫原を使用することが重要である。こうすることによってのみ、試料中の
天然分析物に抗体が高い親和性で結合するよう保証することができる。
【0038】 したがって、本発明の主題は、N末端proBNPに対する抗体を産生するた
めの免疫原としての組換えN末端proBNPの使用も含む。
【0039】 本発明のさらなる主題は、組換えN末端proBNPに対する抗体である。抗
体という用語の定義は、試験手順に関するパラグラフで記載した定義と一致する
。好ましくは、本発明の抗体は、76アミノ酸長のN末端proBNPのN末端
部分(好ましくは10−66アミノ酸領域、特に好ましくは10−50もしくは
10−38アミノ酸領域)の中のエピトープを特異的に同定する。前記抗体によ
って同定されるエピトープの有用な配置は、試料中でタンパク質分解によりその
末端が予め消化されたN末端proBNPでもこれらのエピトープを含むときに
、達成される。このように、試料中の分析物の安定性は、多かれ少なかれ、2番
目に重要である。N末端proBNPの該好適な領域の中のエピトープは、直鎖
状で存在するか、またはコンホメーションエピトープとして存在し得る。
【0040】 したがって、本発明の好適な主題は、1999年1月26日にDSMZ(Deuts
che Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH. Braunschweig Deu
tschland) に寄託され、受理された、細胞株MAB M10.1.1およびMA
B M13.4.14によって生産されるモノクローナル抗体である。これらの
2つの細胞株によって生産された抗体は、IgG−タイプの抗体である。細胞株
M 10.1.11およびM13.4.14も、本発明の主題である。
【0041】 本発明のさらなる主題は、同等の様式で生産され、N末端proBNPへの特
異的結合に適した細胞株M10.1.11およびM13.4.14の抗体と同様
の抗体である。「同等の様式で生産された抗体」という表現は、それらの抗体が
組換えN末端proBNPを用いた免疫化によって得られることを意味する。
【0042】 また、本発明の主題は、N末端proBNPに特異的に結合する抗体の生産方
法も含む。
【0043】 ポリクローナル抗体の産生は、好ましくは以下のステップに従って行われる:
適切な生物の免疫化、例えば、組換えにより産生されたN末端proBNPを用
いたヒツジの免疫化;抗体の単離;最も反応性の高いエピトープのスクリーニン
グ;および適切なペプチドでの免疫吸着による抗体の精製。このような方法は、
実施例2に記載されている。
【0044】 モノクローナル抗体の産生は、好ましくは以下のステップに従って行われる:
適切な生物の免疫化、例えば、組換えにより産生されたN末端proBNPを用
いたマウスの免疫化;および患者の血清の種々のプールの中の天然N末端pro
BNPとの該抗体の反応性に関してクローンを選択すること。このような方法は
、実施例3に記載されている。
【0045】 以下の実施例において、本発明をさらに詳しく記載する。
【0046】 実施例1 組換えN末端proBNP(1−76)の産生方法 1. 組換えN末端proBNPのクローニング N末端proBMPのヌクレオチド配列(アミノ酸配列1−76)を、遺伝的
合成手段によって産生した。大腸菌中で該遺伝子の最適な発現を得るために、そ
のDNA配列を大腸菌中で最も良く使用されるコドンに合わせた。該遺伝子の産
生に使用されるオリゴヌクレオチドの配列は以下の通りである。
【0047】
【0048】 遺伝子の産生は、これらのプライマーを用いたPCR(ポリメラーゼ連鎖反応
)で行う。増幅した遺伝子を、例えばベクターpUC19等の適当なベクター中
でクローニングしてから配列決定する。発現ベクターpQE8中で該遺伝子をク
ローニングするために、該遺伝子を、制限酵素切断部位Bam HiおよびHi
nd IIIでベクターpUC19から切り出し、N末端がヒスチジンでタグ付
けされたタンパク質を発現させるベクターpQE8の中で連結させ、大腸菌M1
5[pREP4]中に形質転換させる。
【0049】 2. 大腸菌中でのN末端proBNPの発現 大腸菌中で該遺伝子を発現させるため、組換え大腸菌クローンの一晩培養物を
ルリア液(100μg/mlアンピシリンおよび50μg/mlカナマイシン)
中で1/60にトランスフェクトし、IPTG(イソproピルチオガラクトシ
ド;最終濃度1 mM)と共にOD550 of 1にて誘導した。誘導後、こ
の培養物を37℃にて4時間さらにインキュベートした。次に培養物を遠心分離
にかけ、細胞ペレットを50mM Na−ホスフェート緩衝液(pH8.0;3
00mM NaCl)中に集めた。超音波で細胞懸濁液を分解した後、この懸濁
液を遠心分離にかけ、上清をNi−NTA(ニトリロ3酢酸)カラムに加えた。
50mM Naホスフェート緩衝液(pH8.0;300mM NaCl;20
mMイミダゾール)を用いた洗浄ステップの後、ヒスチジンでタグ付けされたN
末端proBNPを50mM Na−ホスフェート緩衝液(pH8.0;300
mM NaCl;300mMイミダゾール)で溶出した。溶出した画分を集め、
50mM Tris pH8.0に対して透析した。不純物を分離するために、
透析物をQ−セファロースカラムに加えた。精製したN末端proBNPの塊を
、MALDI−TOFによって測定した。
【0050】 実施例2 N−末端proBNPに対するポリクローナル抗体の生産 1.免疫化 ヒツジを完全フロイントアジュバント中の組換えN−末端proBNP(1−
76)で免疫した。用量は動物当たり0.1mgとした。免疫化は10カ月の期
間で4週ごとに繰り返した。最初の免疫化から6週目以降、1カ月に1回、血清
試料を採取し、それらの感度と力価を試験した。
【0051】 2.ヒツジ血清からのポリクローナル抗体の精製 組換えN−末端proBNPで免疫したヒツジの生血清から開始し、脂質成分
をアエロシル(Aerosil)(1.5%)で脱脂して除去した。その後、免疫グロブ
リンを硫酸アンモニウム(2M)で分離した。溶解した沈澱を15mM KPO 4 、50mM NaCl pH7.0に対し透析し、DEAEセファロースを介
してクロマトグラフィーを行った。IgG画分、PAB<rec.NT−pro
−BNP>S−IgG(DE)は溶出液に存在した。
【0052】 3.NT−pro−BNP特異的ポリクローナル抗体の生産のための連続アフィ ニティークロマトグラフィー アミノ酸1−21、PAB<rec.NT−pro−BNP>M−IgG(I
S、1−21)に対するNT−proBNP特異的ポリクローナル抗体の精製の
ために、C−末端ビオチニル化ペプチドHPLGSPGSASDLETSGLQEQR-Bi(1−21−
Bi、配列番号:7)を用いた。1mgのペプチド(1−21−Bi)と共に1
0mlのストレプトアビジンでコートしたメタクリレートポリマー粒子(Boehri
nger Mannheim, Ref. 1529188)をロードしてアフィニティーマトリックスを作
製した。
【0053】 10mlのアフィニティーマトリックスをカラムに充填し、50mM KPO 4 、150mM NaCl pH7.5(PBS)で平衡化した。連続アフィニ
ティークロマトグラフィーの第1ステップのために、850mgのPAB<NT
−pro−BNP>S−IgG(DE)をカラムに結合させた。溶出液を第2ス
テップのために保存した(以下参照)。カラムを、PBSおよび20mM KP
4 、500mM NaCl、0.1% Triton X−100、0.5%
デオキシコール酸Na pH7.5で洗浄した。アフィニティーマトリックス
に特異的に結合したIgGをImmunoPure(登録商標)Gentle
Ag/Abエリューションバッファー(Pierce、製品N゜21013)で溶出した。
アフィニティーマトリックスを1Mプロピオン酸で再生し、PBS/NaN3
で保存した。
【0054】 上記と同様にして、ペプチドBi-ELQVEQTSL(Bi−30−38 配列番号:8
)をアミノ酸30−38に対するNT−pro−BNP−特異的免疫グロブリン
の精製のためのアフィニティーマトリックスの作製に用いた。PAB<rec.
NT−pro−BNP>M−IgG(IS、30−38)を第1アフィニティー
精製の溶出液から集めた。
【0055】 4.PAB<NT−pro−BNP>S−IgG(IS、1−21)のビオチニ ル化 アフィニティー精製した抗体をビオチニル化緩衝液(100mM KPO4
70mM NaCl pH8.0)に対して透析し、その後、溶液を1mg/m
lのタンパク質濃度に調整する。D−ビオチノイル−アミノカプロン酸−N−ヒ
ドロキシスクシンイミドエステルをDMSOに溶解し、1:7.5のモル関係で
抗体溶液に添加する。反応をL−リジンを添加して停止し、過剰の標識試薬を透
析により除去する。
【0056】 5.PAB<NT−pro−BNP>S−IgG(IS、30−38)のジゴキ シゲニル化 アフィニティー精製抗体をジゴキシゲニル化緩衝液(100mM KPO4
70mM NaCl pH7.6)に対し透析し、次いで溶液を1mg/mlの
タンパク質濃度に調整する。ジゴキシゲニン−3−CME−N−ヒドロキシスク
シンイミドエステルをDMSOに溶解し、1:5のモル関係で抗体溶液に添加す
る。反応をL−リジンを添加して停止し、過剰の標識試薬を透析により除去する
【0057】 実施例3 N−末端proBNP(1−76)に対するモノクローナル抗体の生産とスクリ
ーニング 1.NT−proBNP(1−76)に対するモノクローナル抗体の取得 8〜12週齢のBalb/cマウスを完全フロイントアジュバントと共に10
0μgの組換えN−末端proBNP抗原を用いて腹腔内免疫に供する。6週間
後、3回のさらなる免疫化を4週ごとに実施する。最終の免疫化から1週間後、
血液を採取し、抗体力価を試験動物の血清において測定した。陽性反応を示した
マウスの脾臓からBリンパ球を得、永久骨髄腫細胞株との融合に供する。融合は
ケーラー(Koehler)とミルシュタイン(Millstein)(Nature 256, 1975, p.495-
497)の周知の方法に従って行う。ここで構築されたハイブリッド細胞の一次培養
物を慣用の方法、たとえば、市販のセルソーターを用いて、または「限界希釈法
」によりクローニングする。適切な試験法においては、組換えN−末端proB
NPと陽性反応を示し、患者血清で天然のN−末端proBNPを同定するクロ
ーン培養物のみを処理する(ポイント2参照)。このようにして、本発明のモノ
クローナル抗体を産生するいくつかのハイブリドーマ細胞株を集める。
【0058】 腹水の調製のために、5×106 個のハイブリドーマ細胞を、予め0.5ml
のプリスタン(Pristan)で1〜2回処理したBalb/cマウスにおいて腹腔
内に注射する。2〜3週間後、腹水液をマウスの腹部領域から得ることができる
。これから、慣用の方法で抗体を単離することができる。これらのモノクローナ
ル抗体はヒトN−末端proBNPに対し特異的である。以下において、それら
を、MAB M 10.1.11またはMAB M 13.4.14と呼ぶ。両
モノクローナル抗体はサブクラスIgG1、カッパに属する。
【0059】 この方法により、上記のようにDSMZに寄託されたハイブリドーマ細胞株ク
ローンM 10.1.11およびM 13.4.14の両方を単離することがで
きた。
【0060】 2.proBNPペプチドおよび組換えNT−proBNPに対する抗体のスク リーニング試験 免疫化マウスの血清中におけるNT−proBNPに対する抗体の存在および
特異性を同定するため、ハイブリッド細胞の培養液上清または腹水液において、
以下の試験方針に従ってクローンを評価した:
【0061】 a)組換えN−末端proBNPとの反応性 攪拌下、室温で1時間、100μl/ウェルのロード用緩衝液(Boehringer、
0.2M 炭酸ナトリウム/重炭酸ナトリウム、pH9.3〜9.5、Cat.
No.726 559)中で抗原として2.5μg/mlの組換えNT−pro
BNPをマイクロタイタープレート(Nunc, Maxisorb)に結合する。ポストロー
ディング(Nachbeladung)をPBS緩衝液(リン酸緩衝生理食塩水、Oxid、Code
-BR 14a)および1% Byco C中で30分間実施する。次いで、洗浄を洗
浄用緩衝液(0.9塩化ナトリウム溶液、0.05% Tween20)で行う
。抗体試料のインキュベーションを攪拌下、室温で1時間、100μl/ウェル
で実施する。次いで、洗浄用溶液を用いるさらなる洗浄ステップを2回行う。そ
の後、攪拌下、室温で1時間、100mU/ml、100μl/ウェルの検出用
抗体PAB<M−Fcy>S−Fab−ペルオキシダーゼコンジュゲート(Boeh
ringer Mannheim 、cat. No.1500 686)との、さらなるインキュベーシ
ョンを実施する。洗浄用緩衝液を用いるさらなる洗浄ステップの後、ペルオキシ
ダーゼ活性を慣用の方法で顕現させる(たとえば、ABTS(登録商標)と共に
室温で30分間、吸光度差をELISAリーダーにより405nmでmU単位で
読む。
【0062】 b)N−末端proBNPペプチドとの反応性: この場合、攪拌下、室温で1時間、0.5% Byco Cを含むPBS緩衝
液(リン酸緩衝生理食塩水、Oxid、Code-BR 14a)100μl/ウェル中で抗原と
して250ng/mlの、配列1−10、8−18、1−21、16−30、3
0−38、39−50、50−63または64−76のNT−proBNP−ペ
プチド ビオチンコンジュゲートをストレプトアビジンをロードしたマイクロタ
イタープレートに結合する。次いで、洗浄を洗浄用緩衝液(0.9塩化ナトリウ
ム溶液、0.05% Tween20)を用いて行う。抗体試料のインキュベー
ションと検出反応をa)に記載のようにして実施する。特定のNT−proBN
Pペプチドとの反応性により、エピトープの位置を決定できる。
【0063】 c)患者試料中の天然のN−末端proBNPとの反応性 攪拌下、室温で1時間、100μl/ウェルのロード用緩衝液(Boehringer、
0.2M 炭酸ナトリウム/重炭酸ナトリウム、pH9.3〜9.5、Cat.
No.728 559)中で5μg/mlのPAB<ヒトproBNP>S−I
gG(IS、(1−21)または(30−38)S−IgGをマイクロタイター
プレート(Nunc, Maxisorb)に結合させる。ポストローディングをPBS緩衝液
(リン酸緩衝生理食塩水、Oxid、Code-BR 14a)および1% Byco C中で
30分間実施する。次いで、洗浄を洗浄用緩衝液(0.9塩化ナトリウム溶液、
0.05% Tween20)で行う。PBS緩衝液で希釈した患者血漿中の天
然の抗原とのインキュベーションを、攪拌下、室温で1時間、100μl/ウェ
ルで実施する。さらなる洗浄ステップの後、抗体試料のインキュベーションを、
攪拌下、室温で1時間、100μl/ウェルで実施する。次いで、洗浄用液を用
いて2回洗浄を行い、攪拌下、室温で1時間、100mU/ml、100μl/
ウェルの検出用抗体PAB<M−Fcy>S−Fab−ペルオキシダーゼコンジ
ュゲート(Boehringer Mannheim GmbH、cat. No.1500 686)との、さら
なるインキュベーションを実施する。洗浄用緩衝液を用いるさらなる洗浄ステッ
プの後、ペルオキシダーゼ活性を慣用の方法で顕現させる(たとえば、ABTS
(登録商標)と共に室温で30分間、吸光度差をELISAリーダーにより40
5nmでmU単位で読む)。
【0064】 3.結果:N−末端proBNPに対するモノクローナル抗体およびポリクロー ナル抗体の反応パターン a)N−末端proBNPペプチドによる免疫化由来のMAB(c=5μg/m
l)の反応性:
【0065】
【表1】
【0066】 異なるペプチドによる免疫化で得られたモノクローナル抗体は対応するペプチ
ドと非常に強力に反応する。組換えN−末端proBNPとの反応性は2種のモ
ノクローナル抗体でのみ認めることができるが、患者プールの天然のN−末端p
roBNPとの反応は生じない(表1参照)。
【0067】 b)組換えN−末端proBNPによる免疫化由来のモノクローナル抗体(MA
B)の反応性:
【0068】
【表2】
【0069】 組換えN−末端proBNPによる免疫化で得られたモノクローナル抗体はペ
プチドと部分的にのみ反応するが、組換えN−末端proBNPまたは患者プー
ルの天然のN−末端proBNPと非常に強力に反応する。ペプチドと単一のモ
ノクローナル抗体との無反応はいわゆるコンホメーションエピトープの同定を示
す(表2参照)。
【0070】 c)組換えN−末端proBNPによる免疫化由来のPABの反応性:
【0071】
【表3】
【0072】 得られたPABはペプチド1−21および30−38と最も強力な反応を示し
た。この理由のため、これらのエピトープを選択し、PABをこれらのペプチド
の補助により積極的に免疫吸着させた。ペプチド1−21で免疫吸着させたPA
Bは領域8−20と最も強い反応を示し、N−末端配列1−10との反応は明白
な低下を示す。このようにして免疫吸着させたPABは組換えN−末端proB
NPと非常に強く反応し、PAB/PABサンドイッチ型で天然の試料と反応す
る(表3参照)。
【0073】 実施例4 NT−proBNPの測定のための高感度イムノアッセイ 実施例2と3で生産した抗体を用い、高感度イムノアッセイを構築しうる。一
般に、全ての試験形式では異なるエピトープ認識を有する2種の抗体を適用する
のが好適である。例として、いわゆるサンドイッチELISAを記載する。
【0074】 固相として、ストレプトアビジンでコートしたマイクロタイタープレート(M
TP)を用いた。10μlの未処理試料またはキャリブレーターを、両エピトー
プ特異的抗体を含む100μlの緩衝液と共にMTPカップにピペッティングし
、次いで、室温で1時間インキュベートする。抗体として、1μg/mlのビオ
チニル化PAB<rec.NT−proBNP>S−IgG(IS、1−21)
および0.5μg/mlのジゴキシゲニル化PAB<rec.NT−proBN
P>S−IgG(IS、30−38)を用いた。その後、溶液を吸引除去し、3
50μlの洗浄用緩衝液で3回洗浄する。次いで、100μlのコンジュゲート
溶液をピペットで添加し、室温で1時間再度インキュベートする。コンジュゲー
トとして、100mIU/mlの濃度で抗ジゴキシン抗体−PODコンジュゲー
トを用いる。次いで、コンジュゲート溶液を吸引除去し、350μlの洗浄用緩
衝液で3回洗浄する。最後に、ABTS(登録商標)基質溶液をウェルにピペッ
ティングし、室温で30分間測定する。基質反応を30分間行った後、マイクロ
タイタープレートを波長405nmでMTPリーダーにおいて直接測定し、参照
に対し波長495nmで測定する。
【0075】 感度を測定するため、キャリブレーションカーブを作成し、0標準(n=21
)の精度を測定した。キャリブレーターとして、ヒトEDTA血漿を用い、それ
は、次いで必要な濃度で組換えN−末端proBNPを用いて強化(aufgestock
t)した。ウシ血漿を0標準として用いた。結果を表4に示す。
【0076】
【表4】
【0077】 22.5mU×ml/fmolのキャリブレーションカーブの勾配および5.
7mUのSDに基づき、以下のような下限検出限界がカイザー式に従って与えら
れる: LDL=3SD0標準/Cc勾配=3×5.7/22.5=0.76fmol/ml 。
【0078】 実施例5 N−末端proBNPの試料安定性の測定 実施例4に記載のサンドイッチELISAを用い、N−末端proBNPの解
析物安定性を測定した。このために、NYHA−クラスII−IIIの4人の患
者から血液をEDTA含有コレクター試験管に採取し、3日間、室温で保存した
。日毎に試料を採取し、N−末端proBNPの濃度を測定した。参照試料なら
びにEDTA血漿における安定性の測定のための試料を直接4℃〜8℃にまで冷
却し、15分間内で遠心分離した。EDTA血漿を4℃および室温で保存し、次
いで24時間の付加継続時間内で異なる時間に測定した。結果を表5に示す。
【0079】
【表5】
【0080】 これらのデータは、N−末端proBNPが試験した時間内で完全に安定であ
り、それゆえ、通常のパラメータとして使用し得ることを証明する。この結果は
文献〔Huntら,Clinical Endocrinology, 47, 287 (1997)〕とは一致せず、エピ
トープが外部末端にない解析物の安定性は2種の特異的抗体を用いるこの試験形
式の選択と設計により影響を受け得る、という仮定を確認するものである。
【0081】 実施例6 N−末端proBNPアッセイの診断の感度の測定 診断の感度の測定のために、実施例4に記載の試験を再度用いた。このために
、114人の健常者および1〜IVのNYHAクラスの235人の患者を調べた
。通常、NYHAクラスIの患者と健常者とを区別することは特に重要である。
【0082】 この高感度アッセイを用い、メジアン値が6.6fmol/ml NT−pr
oBNP(標準偏差が7.3fmol/ml)であることを110人の健常血液
ドナーにおいて測定した。測定した最低濃度は0.2fmol/mlであった。
これは、<1.0fmol/mlの感度が正確に参照領域を検出するのに必要で
あることを明確に示す。この分布を用い、上限正常値領域(97.5%パーセン
タイル)は26.6fmol/mlであると決定した。
【0083】 参照領域が0〜26.6fmol/mlであると仮定すると、NYHAクラス
I〜IVの233人の患者の内、16人の患者のみが標準領域の値を示した。こ
れは臨床上の感度93.3%に相当する。NYHAクラスIの患者のみを考慮す
ると、37人の患者の内、30人が陽性として検出され、それは81.1%の感
度に相当する。
【0084】 この結果は、高感度N−末端proBNPアッセイにより、NYHAクラスI
心不全を患う患者と健常者との間の明確な識別が可能であることを示す。これま
でに利用可能であった従来のアッセイ(Dagubatti ら、Cardiovascular Researc
h 36 (1997), 246)では、これは達成することはできなかった。
【配列表】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月3日(2001.1.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項19】 組換えにより生産されたN末端proBNPを用いて、適
切な生物を免疫するステップ、及び 患者血清の異なるプールにおける天然N末端proBNPとの抗体反応性に関し
てクローンを選択するステップ を含む、請求項12〜16記載のポリクローナル抗体の生産方法。
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月10日(2001.8.10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 15/09 ZNA C12N 15/00 ZNAA C12P 21/08 C //(C12N 5/10 5/00 B C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,CA,C N,HU,IL,JP,KR,MX,NO,NZ,PL ,RU,US,ZA (72)発明者 シュタール,ペーター ドイツ連邦共和国 ベルンリート デー− 82347 ヒルテンシュトラーセ 12 (72)発明者 クルーガー,ケルシュティン ドイツ連邦共和国 ミュンヒェン デー− 81377 ヴァルデスルスト 4 (72)発明者 ボルギャ,アンネリーゼ ドイツ連邦共和国 トゥーツィンク デー −82327 バイゼーレシュトラーセ 18 (72)発明者 ガルサー,アンドレアス ドイツ連邦共和国 ペンツベルク デー− 82377 アム フェルヒェンホルツ 10 Fターム(参考) 4B024 AA11 BA04 BA55 CA04 DA02 DA05 EA04 GA03 GA11 HA01 HA15 4B064 AG26 AG27 CA10 CA20 CC24 DA13 4B065 AA91X AB05 BA08 CA25 CA46 4H045 AA11 AA20 AA30 BA10 CA40 DA32 DA75 DA76 EA50 FA72 FA74

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N末端proBNPの異なるエピトープを検出する少なくと
    も2種の抗体を用いる、試料中におけるN末端proBNPの同定方法。
  2. 【請求項2】 該抗体が、同時にN末端proBNPに結合しうるものであ
    る、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 異種的(heterogenes)に行なわれる、請求項1
    又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 サンドウィッチ型式として行なわれる、請求項3記載の方法
  5. 【請求項5】 N末端proBNPの下限検出限界が、1fmol/ml未
    満である、前記請求項いずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 得られた値により、健常者から得られた試料とNYHA−ク
    ラスI〜IVの心不全患者から得られた試料との識別をなしうる、前記請求項い
    ずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 得られた値により、健常者から得られた試料とNYHA−ク
    ラスIの患者から得られた試料との識別をなしうる、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 健常者から得られた試料とNYHA−クラスI〜IVの心不
    全患者から得られた試料との間の識別のための、前記請求項いずれか1項に記載
    の方法の使用。
  9. 【請求項9】 組換えN末端proBNP。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7記載のN末端proBNPの同定方法におけ
    る標準としての組換えN末端proBNPの使用。
  11. 【請求項11】 N末端proBNPに対する抗体の生産のための組換えN
    末端proBNPの使用。
  12. 【請求項12】 組換えN末端proBNPに対する抗体。
  13. 【請求項13】 N末端proBNPのアミノ酸10−66において特異的
    に結合する、請求項12記載の抗体。
  14. 【請求項14】 組換えにより生産されたN末端proBNPを用いた適切
    な生物の免疫により得られうる、請求項12又は13記載の抗体。
  15. 【請求項15】 細胞株M10.1.11又はM13.4.14から得られ
    うる、請求項12〜14記載の抗体。
  16. 【請求項16】 細胞株M10.1.11又はM13.4.14から生産さ
    れた抗体に匹敵し、N末端proBNPを用いて同等の様式で生産されてなる、
    請求項15記載の抗体。
  17. 【請求項17】 1999年1月26日にDSMZに寄託された細胞株M1
    0.1.11又はM13.4.14。
  18. 【請求項18】 組換えにより生産されたN末端proBNPを用いて、適
    切な生物を免疫するステップ、 抗体を単離するステップ、 最も反応性を有するエピトープについてスクリーニングするステップ、 適切なペプチドによる免疫吸着により抗体を精製するステップ を含む、請求項12〜14又は16に記載されたポリクローナル抗体の生産方法
  19. 【請求項19】 組換えにより生産されたN末端proBNPを用いて、適
    切な生物を免疫するステップ、及び 患者血清の異なるプールにおける天然N末端proBNPとの抗体反応性に関し
    てクローンを選択するステップ を含む、請求項12〜16記載のモノクローナル抗体の生産方法。
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